JP2002313089A - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents

不揮発性半導体メモリ

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JP2002313089A JP2001119659A JP2001119659A JP2002313089A JP 2002313089 A JP2002313089 A JP 2002313089A JP 2001119659 A JP2001119659 A JP 2001119659A JP 2001119659 A JP2001119659 A JP 2001119659A JP 2002313089 A JP2002313089 A JP 2002313089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セルデータを多値化してもデータ回路の規模を
大きくしない。 【解決手段】多値NANDセル型EEPROMにおい
て、少なくとも1つのn値(nは3以上)を記憶するメ
モリセルを含むメモリセル部と、メモリセル部の一端に
接続されるビット線BLe,BLoと、ビット線に接続
され、2ビット以上のメモリセル部への書き込みデータ
あるいは読み出しデータを記憶するデータ回路LATC
Hとを具備し、書き込み動作中に、メモリセルから読み
出されたデータはビット線に保持され、外部から入力し
た書き込みデータはデータ回路に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体メ
モリに関し、特に、多値NANDセル型EEPROM
(Multi-level NAND cell type EEPROM)、例えば4値
NANDセル型EEPROMに使用される。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体メモリの一つにNAND
セル型EEPROMが知られている。このEEPROM
は、複数のNANDセルユニットから構成されるメモリ
セルアレイを有する。各NANDセルユニットは、直列
接続される複数のメモリセルとその両端に1つずつ接続
される2つのセレクトトランジスタとから構成され、ビ
ット線とソース線の間に接続される。
【0003】各メモリセルは、フローティングゲート電
極上にコントロールゲート電極が積み重ねられたいわゆ
るスタックゲート構造を有するnチャネルMOSトラン
ジスタから構成される。各セレクトトランジスタは、メ
モリセルと同様に、下部電極上に上部電極が積み重ねら
れた構造を有するnチャネルMOSトランジスタから構
成される。しかし、セレクトトランジスタのゲート電極
として実際に機能するのは、例えば下部電極である。
【0004】NANDセルユニット内の複数のトランジ
スタ(メモリセル、セレクトトランジスタ)のうち互い
に隣接する2つのトランジスタに関しては、1つのソー
ス領域又は1つのドレイン領域がこれら2つのトランジ
スタに共有される。
【0005】以下、NANDセル型EEPROMの具体
的な構造について説明する。図29は、NANDセル型
EEPROMのメモリセルアレイの一部を示している。
【0006】NANDセルユニットは、直列接続される
複数(4、8、16など)個のメモリセルとその両端に
1つずつ接続される2つのセレクトトランジスタとから
構成され、ビット線BLiとソース線SLの間に接続さ
れる。ソース線SLは、所定の箇所で、アルミニウム、
ポリシリコンなどの導電体から構成される基準電位線に
接続される。
【0007】ソース線SLは、ロウ方向に延び、ビット
線BLi及び基準電位線は、カラム方向に延びる。ソー
ス線SLと基準電位線のコンタクト部は、例えばソース
線SLが64本のビット線BL0,…BL63と交差す
る毎に設けられる。基準電位線は、メモリセルアレイの
周辺部に配置されるいわゆる周辺回路に接続される。
【0008】ワード線(コントロールゲート線)WL
1,…WLnは、ロウ方向に延び、セレクトゲート線S
G1,SG2も、ロウ方向に延びる。1本のワード線
(コントロールゲート線)WLiに繋がるメモリセルの
集合は、1ページと呼ばれる。また、2本のセレクトゲ
ート線SG1,SG2に挟まれたワード線WL1,…W
Lnに繋がるメモリセルの集合は、1NANDブロック
又は単に1ブロックと呼ばれる。
【0009】1ページは、例えば256バイト(256
×8個)のメモリセルから構成される。1ページ内のメ
モリセルに対しては、ほぼ同時に書き込みが行われる。
また、1ページが256バイトのメモリセルから構成さ
れ、1つのNANDセルユニットが8個のメモリセルか
ら構成される場合、1ブロックは、2048バイト(2
048×8個)のメモリセルから構成される。1ブロッ
ク内のメモリセルに対しては、ほぼ同時に消去が行われ
る。
【0010】図30は、メモリセルアレイ内の1つのN
ANDセルユニットの平面図を示している。図31
(a)は、図30中のLXXIV−LXXIV線に沿う
断面図を示し、図31(b)は、図30中のLXXV−
LXXV線に沿う断面図を示してまた、図32は、図3
0のNANDセルユニットの等価回路を示している。
【0011】p型基板(p−sub)11−1内には、
n型ウェル領域(Celln−well)11−2及び
p型ウェル領域(Cell p−well)11−3か
ら構成されるいわゆるダブルウェル領域が形成される。
メモリセル及びセレクトトランジスタは、p型ウェル領
域11−3内に形成される。
【0012】メモリセル及びセレクトトランジスタは、
p型ウェル領域11−3内の素子領域内に配置される。
素子領域は、p型ウェル領域11−3上に形成される素
子分離酸化膜(素子分離領域)12により取り囲まれ
る。
【0013】本例では、1つのNANDセルユニット
は、直列接続される8個のメモリセルM1〜M8と、そ
の両端に1つずつ接続される2つのセレクトトランジス
タS1,S2とから構成される。
【0014】メモリセルは、p型ウェル領域(Cell
p−well)11−3上に形成されるシリコン酸化
膜(ゲート絶縁膜)13と、シリコン酸化膜13上のフ
ローティングゲート電極14(141,142,…14
8)と、フローティングゲート電極14(141,14
2,…148)上のシリコン酸化膜(インターポリ絶縁
膜)15と、シリコン酸化膜16上のコントロールゲー
ト電極16(161,162,…168)と、pウェル
領域(Cell p−well)11−3内のソース・
ドレイン領域19とから構成される。
【0015】また、セレクトトランジスタは、p型ウェ
ル領域11−3上に形成されるシリコン酸化膜(ゲート
絶縁膜)と、このシリコン酸化膜上のゲート電極14
(149,1410),16(169,1610)と、
pウェル領域11−3内のソース・ドレイン領域19と
から構成される。
【0016】セレクトトランジスタの構造がメモリセル
の構造に近似している理由は、メモリセルとセレクトト
ランジスタを同一プロセスで同時に形成することによ
り、プロセスのステップ数の削減による製造コストの低
減を図るためである。
【0017】NANDセルユニット内の複数のトランジ
スタ(メモリセル、セレクトトランジスタ)のうち互い
に隣接する2つのトランジスタに関しては、1つのソー
ス領域(n+型拡散層)19又は1つのドレイン領域
(n+型拡散層)19がこれら2つのトランジスタに共
有される。
【0018】メモリセル及びセレクトトランジスタは、
CVD法により形成されるシリコン酸化膜(CVD酸化
膜)17により覆われる。CVD酸化膜17上には、N
ANDセルユニットの一端(n+型拡散層19)に接続
されるビット線18が配置される。
【0019】図33は、NANDセル型EEPROMの
ウエル構造を示している。p型基板(p−sub)11
−1内には、n型ウェル領域(Cell n−wel
l)11−2及びp型ウェル領域(Cell p−we
ll)11−3から構成されるいわゆるダブルウェル領
域、n型ウェル領域(n−well)11−4及びp型
ウェル領域(p−well)11−5が形成される。
【0020】ダブルウェル領域は、メモリセルアレイ部
に形成され、n型ウェル領域11−4及びp型ウェル領
域11−5は、周辺回路部に形成される。
【0021】メモリセルは、p型ウェル領域11−3内
に形成される。n型ウェル領域11−2及びp型ウェル
領域11−3は、同電位に設定される。
【0022】電源電圧よりも高い電圧が印加される高電
圧nチャネルMOSトランジスタは、P型基板(p−s
ub)11−1上に形成される。電源電圧が印加される
低電圧pチャネルMOSトランジスタは、n型ウェル領
域(n−well)11−4上に形成され、電源電圧が
印加される低電圧nチャネルMOSトランジスタは、p
型ウェル領域(p−well)11−5上に形成され
る。
【0023】次に、NANDセル型EEPROMの基本
動作について説明する。まず、以下の説明を分かり易く
するため、前提条件について次のように規定する。メモ
リセルには、2値のデータ“0”,“1”が記憶される
ものとし、メモリセルの閾値電圧が低い状態(例えば閾
値電圧が負の状態)を“0”状態とし、メモリセルの閾
値電圧が高い状態(例えば閾値電圧が正の状態)を
“1”状態とする。
【0024】通常、2値NANDセル型EEPROMで
は、メモリセルの閾値電圧が低い状態を“1”状態、メ
モリセルの閾値電圧が高い状態を“0”状態とするが、
後述するように、本発明は、主として、多値(例えば4
値)NAND型EEPROMを対象とするため、この点
を考慮して、上述のように、メモリセルの閾値電圧が低
い状態を“0”状態、メモリセルの閾値電圧が高い状態
を“1”状態とする。
【0025】また、メモリセルに関しては、“0”状態
を消去状態とし、“1”状態を書き込み状態とする。
“書き込み”というときは、“0”書き込みと“1”書
き込みを含むものとし、“0”書き込みとは、消去状態
(“0”状態)を維持することをいい、“1”書き込み
とは、“0”状態から“1”状態に変化させることをい
うものとする。
【0026】書き込み動作(Program operation) 書き込み動作では、ビット線の電位は、そのビット線に
繋がる選択されたメモリセルに対する書き込みデータに
応じた値、例えば書き込みデータが“1”の場合
(“1”書き込みの場合)には、接地電位(0V)Vs
sに設定され、書き込みデータが“0”の場合(“0”
書き込みの場合)には、電源電位Vccに設定される。
【0027】選択されたブロック(即ち、選択されたメ
モリセルを含むNANDセルユニット)内のビット線側
(ドレイン側)のセレクトゲート線SG1の電位は、電
源電位Vccに設定され、ソース線側のセレクトゲート
線SG2の電位は、接地電位(0V)Vssに設定され
る。
【0028】非選択のブロック(即ち、選択されたメモ
リセルを含まないNANDセルユニット)内の2本のセ
レクトゲート線SG1,SG2の電位は、共に、接地電
位(0V)Vssに設定される。
【0029】そして、“1”書き込みの場合、選択され
たブロック内の選択されたメモリセルのチャネルには、
接地電位(0V)Vssが伝達される。一方、“0”書
き込みの場合、選択されたブロック内の選択されたメモ
リセルのチャネルの電位は、Vcc−Vthsg(Vt
hsgは、セレクトトランジスタS1の閾値電圧であ
る)になる。この後、選択されたブロック内のビット線
側(ドレイン側)のセレクトトランジスタS1は、カッ
トオフするため、選択されたブロック内の選択されたメ
モリセルのチャネルは、Vcc−Vthsgの電位を維
持しつつ、フローティング状態になる。
【0030】なお、選択されたメモリセルが最もビット
線に近いメモリセルでなく、かつ、選択されたメモリセ
ルよりもビット線側に位置するメモリセル(選択された
メモリセルよりもビット線側に複数のメモリセルが存在
する場合は、そのうちの少なくとも1つのメモリセル)
の閾値電圧が正の電圧Vthcellである場合には、
選択されたメモリセルのチャネルは、Vcc−Vthc
ellの電位を維持しつつ、フローティング状態にな
る。
【0031】この後、選択されたブロック内の選択され
たワード線、即ち、選択されたメモリセルのコントロー
ルゲート電極には、書き込み電位Vpp(例えば約20
V)が印加され、選択されたブロック内の非選択のワー
ド線、即ち、非選択のメモリセルのコントロールゲート
電極には、中間電位Vpass(例えば約10V)が印
加される。
【0032】この時、“1”書き込みの対象となる選択
されたメモリセルについては、チャネル電位が接地電位
(0V)Vssであるため、フローティングゲート電極
とチャネル(Cell p−well)の間に“1”書
き込みに必要な高電圧がかかり、F−Nトンネル効果に
より、チャネルからフローティングゲート電極へ電子が
移動する。その結果、選択されたメモリセルの閾値電圧
は、上昇(例えば負から正へ移動)する。
【0033】一方、“0”書き込みの対象となる選択さ
れたメモリセルについては、チャネル電位がVcc−V
thsg又はVcc−Vthcellであり、かつ、チ
ャネルがフローティング状態になっている。このため、
ワード線にVpp又はVpassが印加されると、コン
トロールゲート電極とチャネルの間の容量カップリング
により、チャネルの電位が上昇する。その結果、フロー
ティングゲート電極とチャネル(Cell p−wel
l)の間に“1”書き込みに必要な高電圧が印加され
ず、選択されたメモリセルの閾値電圧は、現状を維持
(消去状態を維持)する。
【0034】消去動作(Erase operation) データ消去は、ブロック単位で行われ、選択されたブロ
ック内のメモリセルのデータは、ほぼ同時に消去され
る。具体的な消去動作は、以下の通りである。まず、選
択されたブロック内の全てのワード線(コントロールゲ
ート電極)を0Vに設定し、かつ、非選択のブロック内
の全てのワード線(コントロールゲート電極)及び全て
のブロック内の全てのセレクトゲート線を、初期電位V
aに設定した後、フローティング状態にする。
【0035】この後、p型ウェル領域(Cell p−
well)及びn型ウェル領域(Cell n−wel
l)に、消去のための高電位VppE(例えば約20
V)を印加する。
【0036】この時、選択ブロック内のメモリセルに関
しては、ワード線(コントロールゲート電極)の電位が
0V、ウエル領域の電位がVppEであるため、コント
ロールゲート電極とウエル領域の間には、消去を行うた
めに十分な高電圧が印加される。
【0037】従って、選択ブロック内のメモリセルで
は、F−Nトンネル効果により、フローティングゲート
電極内の電子がウエル領域に移動し、メモリセルの閾値
電圧が低下する(例えば閾値電圧が負となる)。
【0038】一方、非選択ブロック内の全てのワード線
の電位は、ワード線とウエル領域の容量カップリングに
より、初期電位VaからVppE又はその近傍まで上昇
する。同様に、全てのブロック内の全てのセレクトゲー
ト線の電位も、セレクトゲート線とウエル領域の容量カ
ップリングにより、初期電位VaからVppE又はその
近傍まで上昇する。
【0039】従って、非選択ブロック内のメモリセルで
は、コントロールゲート電極とウエル領域の間に消去を
行うために十分な高電圧が印加されない。即ち、フロー
ティングゲート電極内の電子の移動がないため、メモリ
セルの閾値電圧は、変化しない(現状を維持する。)。
【0040】読み出し動作(Read operation) データ読み出しは、ビット線の電位をメモリセルのデー
タに応じて変化させ、この変化を検出することにより行
う。まず、データ読み出しの対象となるメモリセルが接
続されるビット線(全てのビット線又はビット線シール
ド読み出し手法などを採用する場合には一部のビット
線)をプリチャージし、このビット線を、プリチャージ
電位(例えば電源電位Vcc)に設定した後、フローテ
ィング状態にする。
【0041】この後、選択されたワード線、即ち、選択
されたメモリセルのコントロールゲート電極を0Vに設
定し、非選択のワード線(非選択のメモリセルのコント
ロールゲート電極)及びセレクトゲート線を電源電位V
cc(例えば約3V)に設定し、ソース線を0Vに設定
する。
【0042】この時、選択されたメモリセルのデータが
“1”の場合(メモリセルの閾値電圧Vthが、Vth
>0の場合)、選択されたメモリセルは、オフ状態にな
るため、このメモリセルが接続されるビット線は、プリ
チャージ電位(例えば電源電位Vcc)を維持する。
【0043】一方、選択されたメモリセルのデータが
“0”の場合(メモリセルの閾値電圧Vthが、Vth
<0の場合)、選択されたメモリセルは、オン状態にな
る。その結果、選択されたメモリセルが接続されるビッ
ト線の電荷は、ディスチャージされ、そのビット線の電
位は、プリチャージ電位からΔVだけ下がる。
【0044】このように、メモリセルのデータに応じ
て、ビット線の電位が変化するため、この変化をセンス
アンプ回路によって検出すれば、メモリセルのデータを
読み出すことができる。
【0045】ところで、近年、ワンチップのメモリ容量
を増加し、ビット当りのコストを低下することなどを目
的として、1メモリセルに3値以上の情報を記憶するい
わゆる多値NANDセル型EEPROMの開発、実用化
が進んでいる。
【0046】前述したようなNANDセル型EEPRO
Mでは、メモリセルに2値(1ビット)のデータ
(“0”,“1”)を記憶させることができるが、n
(nは3以上の自然数)値NANDセル型EEPROM
は、メモリセルにn値のデータを記憶させることができ
る点に特徴を有する。
【0047】例えば4値NANDセル型EEPROMで
は、メモリセルに4値(2ビット)のデータ(“0
0”,“01”,“10”,“11”)を記憶できる。
多値NANDセル型EEPROMの公知例としては例え
ば特願平8-98627号(文献1)がある。
【0048】通常、n値NANDセル型EEPROMで
は、選択されたメモリセルに接続される1本のビット線
に対応して、複数個のラッチ回路が設けられる。即ち、
選択されたメモリセルに対して、n値データを書き込ん
だり又は読み出したりする場合に、複数個のラッチ回路
は、n値データを一時的に記憶する役割を果たす。
【0049】例えば前記文献1にも記載されているよう
に、4値NANDセル型EEPROMでは、書き込み時
又は読み出し時に、4値(2ビット)データを一時的に
記憶しておくために、選択されたメモリセルに接続され
る1本のビット線に対応して、2個のラッチ回路が設け
られる。このラッチ回路はSRAM(Static RAM)セル
から構成される。
【0050】しかし、SRAMセルから構成されるラッ
チ回路は、大きな面積を有する。さらに、1つのメモリ
セルに記憶されるデータ数を増やすと(nの値を増加す
ると)、これに伴い、選択されたメモリセルに接続され
る1本のビット線に対応して設けられるラッチ回路の数
も増える。
【0051】例えば4(=22 )値NANDセル型EE
PROMでは、選択されたメモリセルに接続される1本
のビット線に対応して2個のラッチ回路が設けられ、8
(=23 )値NANDセル型EEPROMでは、選択さ
れたメモリセルに接続される1本のビット線に対応して
3個のラッチ回路が設けられる。
【0052】従って、メモリセルに記憶するデータを多
値化(n値化)し、かつ、nの値を増加するに従い、メ
モリチップ内のラッチ回路の数が増加し、チップ面積が
増加するという問題がある。
【0053】上記事情に鑑みて、本願出願人は、特願平
11-345299号に係る不揮発性半導体において、例えば4
値メモリの各ビット線に対応して書き込みデータあるい
は読み出しデータを一時記憶するために接続されるデー
タ回路を1個のラッチ回路とDRAM(dynamic RAM)
セルで構成することを提案した。
【0054】周知のように、DRAMセルの面積は、S
RAMセルの面積よりも小さいため、n(nは、3以上
の自然数)値NANDセル型EEPROMについて考え
ると、2個の記憶回路の一つをDRAMセルで構成する
場合は、従来のように全ての記憶回路をSRAMセルの
みから構成する場合よりも、データ回路の面積を小さく
することができる。
【0055】しかし、上記したような提案の構成でも、
データ回路内の素子数が増加し、チップ面積が増大する
という問題の解決には必ずしも十分ではない。
【0056】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにメモリ
セルに記憶する情報を多値化すると、前記公知例や出願
中のメモリにおいては、各ビット線に対応して書き込み
データあるいは読み出しデータを一時記憶するために接
続されるデータ回路内の素子数が増加し、チップ面積が
増大するという問題がある。
【0057】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、メモリセルに記憶するデータを多値化する場
合に、書き込み/読み出し時に多値データを一時的に記
憶しておくためのデータ回路内の素子数を減少させ、チ
ップ面積の増大を抑制し得る不揮発性半導体メモリを提
供することを目的とする。
【0058】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の不揮発性
半導体メモリは、少なくとも1つのn値(nは3以上)
を記憶するメモリセルを含むメモリセル部と、前記メモ
リセル部の一端に接続されるビット線と、前記ビット線
に接続され、2ビット以上の前記メモリセル部への書き
込みデータあるいは読み出しデータを記憶するデータ回
路とを具備し、書き込み動作中に、前記メモリセルから
読み出されたデータは前記ビット線に保持され、外部か
ら入力した書き込みデータは前記データ回路に保持され
ることを特徴とする。
【0059】本発明の第2の不揮発性半導体メモリは、
少なくとも1つのn値(nは3以上)を記憶するメモリ
セルを含むメモリセル部と、前記メモリセル部の一端に
接続されるビット線と、前記ビット線に接続され、2ビ
ット以上の前記メモリセル部への書き込みデータあるい
は読み出しデータを記憶するデータ回路とを具備し、書
き込み動作中に、前記メモリセルに書き込み電圧が印加
されている間は、外部から入力した書き込みデータは前
記データ回路に保持され、前記メモリセルが十分に書き
込まれたかを調べるベリファイリード動作中は、前記メ
モリセルから読み出されたデータは前記ビット線に保持
され、外部から入力した書き込みデータは前記データ回
路に保持されることを特徴とする。
【0060】本発明の第3の不揮発性半導体メモリは、
少なくとも1つのn値(nは3以上)を記憶するメモリ
セルを含むメモリセル部と、前記メモリセル部の一端に
接続されるビット線と、前記ビット線に接続され、2ビ
ット以上の前記メモリセル部への書き込みデータあるい
は読み出しデータを記憶するデータ回路とを具備し、書
き込み動作中に、前記メモリセルから読み出されたデー
タは、前記メモリセルが十分に書き込まれたかを調べる
ベリファイリード動作の所定の期間にのみ前記データ回
路に保持されることを特徴とする。
【0061】本発明の第4の不揮発性半導体メモリは、
少なくとも1つのn値(nは3以上)を記憶するメモリ
セルを含むメモリセル部と、前記メモリセル部の一端に
接続されるビット線と、前記ビット線に接続され、2ビ
ット以上の前記メモリセル部への書き込みデータあるい
は読み出しデータを記憶するデータ回路とを具備し、前
記データ回路は、ラッチ回路とキャパシタを含み、書き
込み動作中の前記メモリセルが十分に書き込まれたかを
調べるベリファイリード動作において、前記メモリセル
から読み出されたデータは、前記メモリセルが十分に書
き込まれたかを調べるベリファイリード動作の所定の期
間に前記ラッチ回路に記憶され、この所定の期間には外
部から入力された書き込みデータは前記キャパシタに保
持されることを特徴とする。
【0062】本発明の第5の不揮発性半導体メモリは、
3値以上の情報を記憶するメモリセルを含むメモリセル
部と、前記メモリセル部の一端に接続されるビット線
と、前記ビット線に接続され、2ビット以上の前記メモ
リセル部への書き込みデータあるいは読み出しデータを
記憶するデータ回路とを具備し、前記データ回路は、ラ
ッチ回路を有し、メモリの外部から入力し、前記ラッチ
回路に記憶されたデータと、前記メモリセルから読み出
され、前記ビット線に保持されたデータとに基づいて前
記メモリセルに対して書き込みを行うことを特徴とす
る。
【0063】本発明の第6の不揮発性半導体メモリは、
3値以上の情報を記憶するメモリセルを含むメモリセル
部と、前記メモリセル部の一端に接続されるビット線
と、前記ビット線に接続され、2ビット以上の前記メモ
リセル部への書き込みデータあるいは読み出しデータを
記憶するデータ回路とを具備し、前記メモリセルは、第
1のロウアドレスによって選択される第1のデータと第
2のロウアドレスによって選択される第2のデータを含
み、前記データ回路は、ラッチ回路を有し、前記第1の
ロウアドレスが選択された第1の書き込み動作では、前
記ラッチ回路に記憶されたメモリ外部から入力された第
1のデータに基づいて書き込みを行い、前記第2のロウ
アドレスが選択された第2の書き込み動作では、メモリ
外部から入力し、前記ラッチ回路に記憶された第2のデ
ータと、前記メモリセルから読み出され、前記ビット線
に保持された前記第1のデータとに基づいて前記メモリ
セルに対して書き込みを行うことを特徴とする。
【0064】本発明の第7の不揮発性半導体メモリは、
“1”状態は第1の閾値レベルを有し、“2”状態は第
2の閾値レベルを有し、“3”状態は第3の閾値レベル
を有し、“i”状態(iはn以下の自然数であり、nは
3以上の自然数)は第iの閾値レベルを有するようなn
値を記憶するメモリセルを含むメモリセル部と、前記メ
モリセル部の一端に接続されるビット線と、前記ビット
線に接続され、2ビット以上の前記メモリセル部への書
き込みデータあるいは読み出しデータを記憶するデータ
回路とを具備し、前記メモリセルは、第1のロウアドレ
スによって選択される第1のデータと第2のロウアドレ
スによって選択される第2のデータを含み、前記データ
回路は、ラッチ回路を有し、前記第1のロウアドレスが
選択された第1の書き込み動作では、前記ラッチ回路に
記憶されたメモリの外部から入力された第1のデータに
基づいて、前記メモリセルを“1”、“2”、…“m−
1”、“m”状態(mは自然数)にする書き込みを行
い、前記第2のロウアドレスが選択された第2の書き込
み動作では、メモリの外部から入力し、前記ラッチ回路
に記憶された第2のデータおよび前記メモリセルから読
み出され、前記ビット線に保持された前記第1のデータ
に基づいて、前記メモリセルを“1”、“2”、…“k
−1”、“k”状態(kはmより大きい自然数)にする
書き込みを行うことを特徴とする。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の不揮発性半導体メモリについて詳細に説明する。
【0066】[前提]まず、以下の説明を分かり易くす
るため、前提条件について次のように規定する。但し、
この前提条件は、説明を分かり易くするために設定する
ものであり、本発明は、この前提条件以外の条件の場合
にも成り立つものである。
【0067】本発明は、メモリセルにn(nは、3以上
の自然数)値のデータが記憶される不揮発性半導体メモ
リを対象とするが、以下の実施の形態では、その代表例
として、4値NANDセル型EEPROMについて説明
する。
【0068】メモリセルには、4値のデータ“00”,
“01”,“10”,“11”が記憶されるものとし、
メモリセルの閾値電圧が最も低い状態(例えば閾値電圧
が負の状態)をデータ“11”(又は“0”状態)と
し、メモリセルの閾値電圧が2番目に低い状態(例えば
閾値電圧が正の状態)をデータ“10”(又は“1”状
態)とし、メモリセルの閾値電圧が3番目に低い状態
(例えば閾値電圧が正の状態)をデータ“01”(又は
“2”状態)とし、メモリセルの閾値電圧が最も高い状
態(例えば閾値電圧が正の状態)をデータ“00”(又
は“3”状態)とする。
【0069】また、メモリセルには4値データが記憶さ
れることにしたため、例えば書き込み/読み出し時に
は、奇数ページデータの書き込み/読み出し動作と偶数
ページデータの書き込み/読み出し動作が必要になる。
ここで、データ“**”のうち、左側の*を偶数ページ
データとし、右側の*を奇数ページデータとする。
【0070】また、メモリセルに関しては、データ“1
1”が記憶されている状態を消去状態とし、データ“1
0”,“01”,“00”が記憶されている状態をそれ
ぞれ書き込み状態とする。
【0071】[概略]図1は、本発明に係る4値NAN
Dセル型EEPROMの主要部を示すブロック図であ
る。
【0072】1は、メモリセルアレイである。メモリセ
ルアレイ1は、直列接続された複数のメモリセルとその
両端に1つずつ接続された2つのセレクトトランジスタ
とから構成されるNANDセルユニットを有する。メモ
リセルアレイ1の具体的な構造は、図29乃至図32に
示した通りである。
【0073】メモリセルアレイ1の構造や等価回路は、
2値NANDセル型EEPROMとほぼ同じであるが、
4値NANDセル型EEPROMでは、メモリセルに
は、4値データが記憶される。
【0074】データ回路2は、書き込み時に前記メモリ
セルへの2ビット(4値)の書き込みデータを、読み出
し時に前記メモリセルからの2ビット(4値)の読み出
しデータを一時的に記憶しておく記憶回路を含んでい
る。
【0075】ワード線制御回路3は、ロウアドレスデコ
ーダ及びワード線ドライバを含んでおり、メモリセルア
レイ1の一方側のみにロウアドレスデコーダを配置し、
メモリセルアレイ1の両側にそれぞれワード線ドライバ
を配置するレイアウトを採用している。
【0076】上記ワード線制御回路3は、動作モード
(書き込み、消去、読み出しなど)やロウアドレス信号
に基づいて、メモリセルアレイ1内の各ワード線の電位
を制御する。この場合、メモリセルアレイ1の一方側の
ロウアドレスデコーダと他方側のワード線ドライバを接
続するための信号線がメモリセルアレイ1上に配置され
る。この信号線がメモリセルの動作に与える悪影響を最
小限に抑えるために、後述するように工夫している。
【0077】カラムデコーダ4は、カラムアドレス信号
に基づいて、メモリセルアレイ1のカラムを選択する。
書き込み時、選択されたカラムに属するデータ回路内の
記憶回路には、入力データがデータ入出力バッファ7及
びI/Oセンスアンプ6を経由して入力される。また、
読み出し時、選択されたカラムに属するデータ回路内の
記憶回路の出力データは、I/Oセンスアンプ6及びデ
ータ入出力バッファ7を経由してメモリチップ11の外
部へ出力される。
【0078】ロウアドレス信号は、アドレスバッファ5
を経由してワード線制御回路3に入力される。カラムア
ドレス信号は、アドレスバッファ5を経由して、カラム
デコーダ4に入力される。
【0079】ウエル電位制御回路8は、動作モード(書
き込み、消去、読み出しなど)に基づいて、メモリセル
が配置されるセルウェル領域(例えばnウェルとpウェ
ルからなるダブルウェル領域)の電位を制御する。本実
施例ではセルPウエルとセルNウエルは同電位にバイア
スされる。
【0080】電位発生回路(昇圧回路)9Aは、例えば
書き込み時に、書き込み電位(例えば約20V)Vpp
や転送電位(例えば約10V)Vpassを発生する。
これらの電位Vpp,Vpassは、切替回路9Bによ
り、例えば選択されたブロック内の複数本のワード線に
振り分けられる。
【0081】また、電位発生回路9Aは、例えば消去時
に、消去電位(例えば約20V)VppEを発生し、こ
の電位VppEをメモリセルが配置されるセルウェル領
域(nウェルとpウェルの双方)に与える。
【0082】一括検知回路10は、書き込み時に、メモ
リセルに正確に所定のデータが書き込まれたか否かを検
証し、消去時に、メモリセルのデータがきちんと消去さ
れたか否かを検証する。
【0083】前記データ回路2は、後で詳述するが、こ
こで簡単に述べる。データ回路2は、選択されたメモリ
セルに接続される1本のビット線に対応して接続された
1個のラッチ回路(例えばSRAMセル)と、このラッ
チ回路のデータを一時的に退避するための1個のキャパ
シタを含む。このような構成は、データ回路が各ビット
線に対応して1個のラッチ回路り2個のキャパシタで構
成される場合に比べてチップ面積を縮小することができ
る。
【0084】書き込み動作中に、前記メモリセルから読
み出されたデータはビット線に保持され、外部から入力
した書き込みデータはラッチ回路に保持される。即ち、
書き込み動作中に、メモリセルに書き込み電圧が印加さ
れている間は、外部から入力した書き込みデータはラッ
チ回路に保持され、メモリセルが十分に書き込まれたか
を調べるベリファイリード動作中は、メモリセルから読
み出されたデータはビット線に保持され、外部から入力
した書き込みデータはラッチ回路に保持される。なお、
メモリセルから読み出されたデータは、ベリファイリー
ド中のビット線プリチャージ電位としてビット線に保持
される。
【0085】また、書き込み動作中に、メモリセルから
読み出されたデータは、メモリセルが十分に書き込まれ
たかを調べるベリファイリード動作の所定の期間にのみ
ラッチ回路に保持される(所定の期間以外の期間はビッ
ト線プリチャージ電位としてビット線に保持される)。
【0086】また、書き込み動作中のメモリセルが十分
に書き込まれたかを調べるベリファイリード動作におい
て、メモリセルから読み出されたデータは、メモリセル
が十分に書き込まれたかを調べるベリファイリード動作
の所定の期間にラッチ回路に記憶され、この所定の期間
には外部から入力された書き込みデータはキャパシタに
保持される。
【0087】以下、本実施例に係る4値NANDセル型
EEPROMの構成および動作について詳細に説明す
る。
【0088】[データ回路]図2は、図1のデータ回路
2の一例を示している。図3は、図2のメモリセルアレ
イ1の一部を示している。本例では、1カラム分のみの
データ回路を示す。実際は、例えばメモリセルアレイ1
の複数のカラムの各々に対して1個のデータ回路が設け
られる。つまり、図1のデータ回路2は、メモリセルア
レイ1の複数のカラムに対応する複数のデータ回路によ
り構成される。
【0089】また、本例では、1カラム内に2本のビッ
ト線BLe,BLoが配置され、この2本のビット線B
Le,BLoに1個のデータ回路が接続される。このよ
うに、1個のデータ回路に2本のビット線BLe,BL
oを接続する理由は、(a)読み出し時において、互い
に隣接するビット線間に容量結合によるノイズが生じる
ことを防止する(シールドビット線読み出し手法の採
用)、(b)データ回路の数を減らし、チップ面積の縮
小を図る、などの目的を達成することにある。
【0090】また、本例では、4値データ(2ビットデ
ータ)を1個のメモリセルに記憶させることを前提とす
るため、1個のデータ回路内には、書き込み/読み出し
時における4値データの一時記憶用の記憶回路として、
例えばラッチ回路LATCHが設けられる。
【0091】ラッチ回路LATCHは、クロックドイン
バータCINV1,CINV2から構成されるフリップ
フロップ回路(SRAMセル)から構成される。ラッチ
回路LATCHは、制御信号SEN,SENB,LA
T,LATBにより制御される。
【0092】なお、信号“***B”は、信号“**
*”の反転信号を意味する。つまり、信号“***B”
のレベルと信号“***”のレベルは、互いに逆相(一
方が“H”のとき、他方は“L”)である。以下、全て
同じ。
【0093】なお、図2において、記号“HN**(*
は、数字、記号など)”が付されているMOSトランジ
スタは、例えば約0.6Vの閾値電圧を有する高電圧エ
ンハンスメントNチャネルMOSトランジスタである。
このMOSトランジスタには、電源電圧Vccよりも高
い電圧が印加される。このMOSトランジスタは、ゲー
トが0Vのとき、オフ状態になる。
【0094】また、記号“DLN**”が付されている
MOSトランジスタは、例えば約−1Vの閾値電圧を有
する低電圧デプレションNチャネルMOSトランジスタ
であり、電源電圧Vcc以下の電圧が印加される。本例
では、このトランジスタをMOSキャパシタとして使用
している。
【0095】また、記号“TN**”が付されているM
OSトランジスタは、例えば約0.6Vの閾値電圧を有
する低電圧エンハンスメントNチャネルMOSトランジ
スタであり、電源電圧Vcc以下の電圧が印加される。
このトランジスタは、ゲートが0Vのとき、オフ状態に
なる。
【0096】MOSトランジスタHN1e,HN1o,
HN2e,HN2oは、例えば読み出し時に、2本のビ
ット線BLe,BLoのうちの1本を、データが読み出
されるビット線とし、残りの1本をシールドビット線と
する機能を有する。
【0097】即ち、BLCRLは、接地電位Vssに設
定される。また、BIASoが“H”、BIASeが
“L”のとき、ビット線BLeにデータが読み出され、
ビット線BLoは、ビット線BLeにデータを読み出す
ときのノイズを防止するシールドビット線となる。
【0098】一方、BIASeが“H”、BIASoが
“L”のとき、ビット線BLoにデータが読み出され、
ビット線BLeは、ビット線BLoにデータを読み出す
ときのノイズを防止するシールドビット線となる。
【0099】MOSトランジスタTN7は、読み出し時
に、2本のビット線BLe,BLoのうち、データが読
み出される1本のビット線を、例えば予めプリチャージ
電源電位Vpreに設定しておくためのビット線プリチ
ャージ用MOSトランジスタである。MOSトランジス
タTN7は、制御信号BLPREにより制御される。
【0100】MOSトランジスタTN9は、ビット線B
Le,BLoとデータ回路(主要部)の電気的な接続/
切断を制御するクランプ用MOSトランジスタである。
MOSトランジスタTN9は、例えば読み出し時に、ビ
ット線BLe,BLoをプリチャージした後、ビット線
BLe,BLoに読み出されたデータをセンスするま
で、ビット線BLe,BLoをフローティング状態にし
ておく機能を有する。MOSトランジスタTN9は、制
御信号BLCLMPにより制御される。
【0101】MOSトランジスタTN1,TN2,TN
4,TN6,TN8は、書き込み/読み出し時(又はベ
リファイ読み出し時)において、奇数/偶数ページデー
タの制御をしたり、また、書き込み/消去時において、
ベリファイ読み出しの後、選択された全てのメモリセル
に対してきちんと書き込み/消去が行われたか否かを調
べるために設けられる(Program/Erase completion det
ection)。なお、出力信号COMiは、Program/Erase
completion detection時に使用される。
【0102】MOSトランジスタTP1は、センスノー
ドDTNijをVddにプリセットするプリセット用ト
ランジスタである。MOSトランジスタTP1は、制御
信号nPRSTにより制御される。
【0103】TN5は、ラッチ回路LATCHの出力ノ
ードNaijとセンスノードDTNijとの間に挿入さ
れたスイッチ用のMOSトランジスタである。このMO
SトランジスタTN5は、制御信号BCL2により制御
される。
【0104】MOSトランジスタTN11,TN12
は、ラッチ回路LATCHの2つの出力ノードNai
j,Nbijと入出力線IOj,nIOjの電気的な接
続/切断を決定するカラムスイッチとして機能する。カ
ラム選択信号CSLiが“H”のとき、MOSトランジ
スタTN11,TN12がオン状態となり、ラッチ回路
の出力ノードNaij,Nbijが入出力線IOj,n
IOjに電気的に接続される。
【0105】上記カラム選択信号CSLiは、図1のカ
ラムデコーダ4から出力される。カラムデコーダとして
は、例えば図4に示すように、AND回路から構成され
る。即ち、例えばCAk1,CBK2,CCK3が共に
“H”のとき、カラム選択信号CSLiが“H”とな
る。
【0106】なお、図2において、Vdd(例えば約
2.3V)は、外部電源電位Vccよりも低いチップ内
電源電位である。チップ内電源電位Vddは、降圧回路
により、外部電源電位Vccから生成される。但し、チ
ップ内電源電位Vddに代えて、外部電源電位Vccを
データ回路に供給してもよい。
【0107】[一括検知回路]図5は、図1の一括検知
回路10の主要部を示している。一括検知回路10は、
ベリファイ読み出しの後、選択された全てのメモリセル
に対してきちんと書き込み/消去が行われたか否かを調
べる機能を有する(Program/Erase completiondetectio
n)。
【0108】第1のデータ回路〜第8のデータ回路は、
それぞれ外部から入力する8個の入出力ピン(I/O ピ
ン)に対応して設けられており、それぞれ図2に示すよ
うな構成を有する。
【0109】REG2−k(k=0,1,2,3)は、
第k+1及び第k+5のデータ回路内のREG2(図2
参照)に相当する。つまり、第1のデータ回路および第
5のデータ回路中のREG2はREG2-0により制御される。第
2のデータ回路および第6のデータ回路のREG2はREG2-1
により制御される。第3のデータ回路および第7のデー
タ回路のREG2はREG2-2により制御される。第4のデータ
回路および第8のデータ回路のREG2はREG2-3により制御
される。
【0110】第1乃至第4のデータ回路の出力ノードC
OMiは、共通接続され、その接続ノードCOMi1
は、PチャネルMOSトランジスタTP2のゲートに接
続される。
【0111】同様に、第5乃至第8のデータ回路の出力
ノードCOMiも、共通接続され、その接続ノードCO
Mi2は、PチャネルMOSトランジスタTP3のゲー
トに接続される。
【0112】PチャネルMOSトランジスタTP13,
TP14は、Program/Erase completion detection時
に、ノードCOMi1,COMi2を、チップ内電源電
位Vddに設定した後、フローティング状態にする機能
を有する。MOSトランジスタTN13,TN14は、
制御信号COMHnにより制御される。
【0113】NチャネルMOSトランジスタTN15
は、Program/Erase completion detection時に、ノード
NCOMを、接地電位Vssに設定した後、フローティ
ング状態にする機能を有する。MOSトランジスタTN
15は、制御信号NCOMLにより制御される。
【0114】Program/Erase completion detection時、
書き込み/消去が十分に行われていないメモリセルに対
応するデータ回路では、COMi(図2参照)の電位レ
ベルが“H”から“L”に低下する。従って、ノードN
COMが“L”から“H”になり、FLAGは、“L”
になる。
【0115】一方、全てのメモリセルに対して、書き込
み/消去が十分に行われている場合には、全てのデータ
回路の出力信号COMi(図2参照)の電位レベルが
“H”を維持する。従って、ノードNCOMは、“L”
のままであり、FLAGは、“H”となる。
【0116】このように、ノードFLAGの電位レベル
を検出することにより、選択された全てのメモリセルに
対して、きちんと書き込み/消去が行われたか否かを調
べることができる。なお、Program/Erase completion d
etection時の動作については、後に詳述する。
【0117】本例では、8個のデータ回路を1つにまと
め、これら8個のデータ回路に対応する8カラムのメモ
リセルに対して、ノードFRAGの電圧レベルを検出す
ることにより、書き込み/消去が十分に行われたか否か
を調べている。
【0118】このように、8個のデータ回路を一まとめ
にしたのは、これら8個のデータ回路に対応する8カラ
ム単位で、リダンダンシイ回路によるメモリセルの置き
換えを行っているためである。つまり、ヒューズ素子
(破線で囲んだ部分)を切断すると、これら8個のデー
タ回路に接続されるメモリセルは、常に非選択状態にな
り、これに代わって、リダンダンシイ領域の予備のメモ
リセルが選択される。
【0119】従って、リダンダンシイ回路によるメモリ
セルの置き換えをn(nは、自然数)個のデータ回路に
対応するnカラム単位で行う場合には、n個のデータ回
路を一まとめにする。
【0120】なお、FRAGは、全てのカラムに対応す
る共通ノードとなっている。例えばカラム数が2048
の場合、8個のデータ回路(カラム)をリダンダンシイ
置き換えの単位とすると、チップ内には、図5に示すよ
うな回路が256個存在することになる。そして、これ
ら256個の回路は、共通ノードFRAGに接続され
る。
【0121】[ワード線制御回路]図6は、図1のワー
ド線制御回路3の具体例を示している。メモリセルアレ
イ1は、カラム方向に配置された複数個のメモリセルブ
ロックから構成される。各々のメモリセルブロックは、
ロウ方向に配置された複数のNANDセルユニットを有
する。メモリセルアレイ及びNANDセルユニットの具
体例については、図29乃至図32に示した通りであ
る。
【0122】本例では、1個のメモリセルブロックに対
応して、1個のロウアドレスデコーダと1個のワード線
ドライバが設けられる。
【0123】例えば第1のメモリセルブロック内のワー
ド線WL1,…WL16及びセレクトゲート線SG1,
SG2は、第1のワード線ドライバRMAIN1に接続
され、第1のワード線ドライバRMAIN1は、第1の
メモリセルブロックの選択/非選択を決める第1のロウ
アドレスデコーダRADD1の出力信号(デコード結
果)を受ける。
【0124】このように、第i(i=1,2,…)のメ
モリセルブロック内のワード線WL1,…WL16及び
セレクトゲート線SG1,SG2は、第iのワード線ド
ライバRMAINiに接続され、第iのワード線ドライ
バRMAINiは、第iのメモリセルブロックの選択/
非選択を決める第iのロウアドレスデコーダRADDi
の出力信号(デコード結果)を受ける。
【0125】ここで、本例では、ワード線ドライバを、
メモリセルアレイ1の両側(ロウ方向の2つの端部)に
配置している。
【0126】具体的には、奇数番目のメモリセルアレイ
ブロックに対応するワード線ドライバRMAIN1,R
MAIN3,…は、メモリセルアレイ1のロウ方向の2
つの端部のうちの一方(左側)に配置され、偶数番目の
メモリセルアレイブロックに対応するワード線ドライバ
RMAIN2,RMAIN4,…は、メモリセルアレイ
1のロウ方向の2つの端部のうちの他方(右側)に配置
される。
【0127】このように、ワード線ドライバRMAIN
iを、メモリセルアレイ1の両端に配置することによ
り、ワード線ドライバRMAINiの設計を容易にする
(又はレイアウトの自由度を大きくする)ことができ
る。つまり、本例の場合、1個のワード線ドライバは、
カラム方向に関して、メモリセルブロック2個分のレイ
アウトスペースを確保できる。
【0128】また、1つのメモリセルブロック内のワー
ド線WL1,…WL16及びセレクトゲート線SG1,
SG2は、このメモリセルブロックに対応するワード線
ドライバにより、常に、メモリセルアレイ1の一方側
(又は他方側)から駆動されるため、選択されたブロッ
ク内の所定の1個のNANDセルユニット内のメモリセ
ル及びセレクトトランジスタに関して、駆動信号が供給
されるのタイミングのずれは生じない。
【0129】一方、ロウアドレスデコーダRADDi
(i=1,2,…)は、メモリセルアレイ1のロウ方向
の2つの端部のうちの一方(片側)のみに配置される。
この場合、ロウアドレス信号をロウアドレスデコーダR
ADDiに供給するための信号線(アドレスバス)をメ
モリセルアレイ1の片側のみに配置すればよいため、ア
ドレスバスの面積を減らすことができ、結果として、チ
ップ面積の縮小に貢献できる。
【0130】つまり、仮に、ワード線ドライバRMAI
Niと同様に、ロウアドレスデコーダRADDiを、メ
モリセルアレイ1のロウ方向の2つの端部のそれぞれに
配置すると、アドレスバスについても、メモリセルアレ
イ1のロウ方向の2つの端部のそれぞれに配置しなけれ
ばなず、チップ面積の縮小に関しては、不利となる。
【0131】ロウアドレスデコーダRADDiを、メモ
リセルアレイ1のロウ方向の2つの端部のうちの一方
(片側)のみに配置した結果、本例では、信号線22が
メモリセルアレイ1上に配置される。信号線22は、偶
数番目のメモリセルアレイブロックに対応するロウアド
レスデコーダRADD2,RADD4,…の出力信号
(デコード結果)RDECADSを、ワード線ドライバ
RMAIN2,RMAIN4,…に供給するために使用
される。
【0132】この信号線22には、通常動作時におい
て、信号RDECADSが伝わる。従って、通常動作
時、この信号線22の電位がメモリセルの動作に悪影響
を与えないようにする必要がある。そこで、この信号線
22の電位がメモリセルの動作に悪影響を与えないよう
な新規なロウアドレスデコーダRADDi及びワード線
ドライバRMAINiが構成されている。これについて
は、後に詳述する。
【0133】電位発生回路9Aは、昇圧回路(チャージ
ポンプ回路)を有し、例えば書き込み時に使用する書き
込み電位Vppや転送電位Vpassを生成する。電位
発生回路9Aは、切替回路9Bに接続される。切替回路
9Bは、書き込み電位Vpp、転送電位Vpass、チ
ップ内電源電位Vdd、接地電位Vssなどの電位を、
ワード線WL1,…WL16に対応する信号線CG1,
…CG16に振り分ける機能を有する。
【0134】信号線CG1,…CG16は、ワード線ド
ライバRMAINiに接続される。即ち、信号線CG
1,…CG16は、ワード線ドライバRMAINi内の
電位転送用トランジスタHNt1,HNt2,…HNt
16(後述する)を経由して、ワード線WL1,…WL
16に接続される。
【0135】[デバイス構造(図6中の信号線22に関
して]図7は、図6における奇数番目のメモリセルブロ
ックのカラム方向の断面を示している。奇数番目のメモ
リセルブロックでは、ロウアドレスデコーダRADD
1,RADD3,…及びワード線ドライバRMAIN
1,RMAIN3,…は、共に、メモリセルアレイ1の
片側に配置されるため、ロウアドレスデコーダRADD
1,RADD3,…とワード線ドライバRMAIN1,
RMAIN3,…を接続する信号線は、メモリセルアレ
イ1上に配置されない。
【0136】以下、具体的な構造について説明する。p
型シリコン基板11−1内には、n型ウェル領域11−
2及びp型ウェル領域11−3から構成されるダブルウ
ェル領域が形成される。例えば直列接続された16個の
メモリセルM1,…M16は、p型ウェル領域11−3
上に形成される。各メモリセルは、Nチャネル型MOS
トランジスタから構成され、かつ、フローティングゲー
ト電極とコントロールゲート電極からなるスタックゲー
ト構造を有する。
【0137】直列接続されたメモリセルM1,…M16
の2つの端部には、それぞれセレクトトランジスタS
1,S2が接続される。セレクトトランジスタS1,S
2は、Nチャネル型MOSトランジスタから構成され
る。例えばビット線側のセレクトトランジスタS1の拡
散層(ドレイン)24は、第1配線層M0内の金属配線
Bに接続され、ソース線側のセレクトトランジスタS2
の拡散層(ソース)25は、第1配線層M0内のソース
線SLに接続される。
【0138】セレクトトランジスタS1のゲート電極
(セレクトゲート線(ポリシリコン))は、そのセレク
トゲート線の配線抵抗を低くするため、第1配線層M0
内の金属配線SG1に接続される。セレクトゲート線
(ポリシリコン)と金属配線SG1のコンタクト部は、
例えばセレクトゲート線が528本のビット線と交差す
るごとに設けられる。
【0139】同様に、セレクトトランジスタS2のゲー
ト電極(セレクトゲート線(ポリシリコン))は、その
セレクトゲート線の配線抵抗を低くするため、第1配線
層M0内の金属配線SG2に接続される。セレクトゲー
ト線(ポリシリコン)と金属配線SG2のコンタクト部
は、例えばセレクトゲート線が528本のビット線と交
差するごとに設けられる。
【0140】第1配線層M0上に設けられる第2配線層
M1内には、ビット線BLが配置される。ビット線BL
は、カラム方向に延び、かつ、第1配線層M0内の金属
配線Bを経由して、セレクトトランジスタS1の拡散層
(ドレイン)24に接続される。なお、第1及び第2配
線層M0,M1内の各信号線は、例えばアルミニウム、
銅、これらの合金などから構成される。
【0141】メモリセルM1,…M16上であって、か
つ金属配線SG1,SG2の間には、ロウシールド線
(Row shield line)23が配置される。ロウシールド
線23は、書き込み/読み出し時にいわゆるカップリン
グノイズを防止し、消去時に非選択ワード線の電位を十
分に上昇させるためなどを目的として配置される。ロウ
シールド線23は、通常、ダブルウェル領域(セルウェ
ル)11−2,11−3の電位と同じ電位に設定され
る。
【0142】書き込み/読み出し時には、通常、セルウ
ェル電位は、接地電位Vssに設定されるため、この
時、ロウシールド線23も、接地電位Vssに固定され
る。この場合、ビット線BLとワード線WLの間の容量
結合がほぼなくなるため、ビット線を伝わるデータに対
するカップリングノイズの発生を防止できる。
【0143】また、書き込み/読み出し時において、非
選択ブロック内のセレクトゲート線(金属配線)SG
1,SG2は、接地電位Vssに設定される。このた
め、セレクトゲート線(金属配線)SG1,SG2も、
書き込み/読み出し時におけるシールド線としての機能
を有する。
【0144】このように、書き込み/読み出し時に、ロ
ウシールド線23及び非選択ブロック内のセレクトゲー
ト線(金属配線)SG1,SG2を、それぞれ接地電位
Vssに設定することにより、ビット線BLとワード線
WLの間の容量結合を少なくし、ビット線を伝わるデー
タにカップリングノイズが加わるのを防止する。
【0145】一方、消去時には、ロウシールド線23
は、消去電位Vera(例えば約20V)に設定され
る。その理由は、消去時に、非選択ブロック内のワード
線WLの電位を十分に上昇させることにある。
【0146】即ち、消去時、非選択ブロックのワード線
(コントロールゲート線)WLは、フローティング状態
にあり、ダブルウェル領域(セルウェル)11−2,1
1−3に消去電位(例えば約20V)を与えたときに、
容量カップリングにより、非選択ブロックのワード線W
Lの電位を上昇させるようにしている。
【0147】従って、消去時に、ロウシールド線23を
消去電位Veraに設定しておけば、セルウェル11−
2,11−3の電位を、例えば接地電位Vssから消去
電位Veraに上昇させたときに、ワード線WLの電位
がロウシールド線23の電位に影響されなくなり、非選
択ブロック内のワード線WLの電位を消去電位Vera
と同じ程度まで十分に上昇させることができる。
【0148】また、非選択ブロック内のワード線WLの
電位が消去電位Veraと同じ程度まで十分に上昇する
ため、非選択メモリセルにおいて、フローティングゲー
ト電極とセルウェルの間のトンネル酸化膜に大きな電界
がかかることがなく、誤消去も防止できる。
【0149】この時、仮に、ロウシールド線23の電位
が接地電位Vss又は電源電位Vccであると、ワード
線WLの電位は、ロウシールド線23の電位(Vss又
はVcc)に影響を受け、消去電位Veraと同じ程度
まで上昇しなくなる。従って、非選択メモリセルにおい
て、トンネル酸化膜に大きな電界がかかり、誤消去が発
生する場合がある。
【0150】図8は、図6における偶数番目のメモリセ
ルブロックのカラム方向の断面を示している。偶数番目
のメモリセルブロックでは、ロウアドレスデコーダRA
DD2,RADD4,…は、メモリセルアレイ1のロウ
方向の一端に配置され、ワード線ドライバRMAIN
2,RMAIN4,…は、メモリセルアレイ1のロウ方
向の他端に配置される。従って、ロウアドレスデコーダ
RADD2,RADD4,…とワード線ドライバRMA
IN2,RMAIN4,…を接続する信号線22が、メ
モリセルアレイ1上に配置される。
【0151】以下、具体的な構造について説明する。p
型シリコン基板11−1内には、n型ウェル領域11−
2及びp型ウェル領域11−3から構成されるダブルウ
ェル領域が形成される。例えば直列接続された16個の
メモリセルM1,…M16は、p型ウェル領域11−3
上に形成される。各メモリセルは、Nチャネル型MOS
トランジスタから構成され、かつ、フローティングゲー
ト電極とコントロールゲート電極からなるスタックゲー
ト構造を有する。
【0152】直列接続されたメモリセルM1,…M16
の2つの端部には、それぞれセレクトトランジスタS
1,S2が接続される。セレクトトランジスタS1,S
2は、Nチャネル型MOSトランジスタから構成され
る。例えばビット線側のセレクトトランジスタS1の拡
散層(ドレイン)24は、第1配線層M0内の金属配線
Bに接続され、ソース線側のセレクトトランジスタS2
の拡散層(ソース)25は、第1配線層M0内のソース
線SLに接続される。
【0153】セレクトトランジスタS1のゲート電極
(セレクトゲート線(ポリシリコン))は、そのセレク
トゲート線の配線抵抗を低くするため、第1配線層M0
内の金属配線SG1に接続される。セレクトゲート線
(ポリシリコン)と金属配線SG1のコンタクト部は、
例えばセレクトゲート線が528本のビット線と交差す
るごとに設けられる。
【0154】同様に、セレクトトランジスタS2のゲー
ト電極(セレクトゲート線(ポリシリコン))は、その
セレクトゲート線の配線抵抗を低くするため、第1配線
層M0内の金属配線SG2に接続される。セレクトゲー
ト線(ポリシリコン)と金属配線SG2のコンタクト部
は、例えばセレクトゲート線が528本のビット線と交
差するごとに設けられる。
【0155】第1配線層M0上に設けられる第2配線層
M1内には、ビット線BLが配置される。ビット線BL
は、カラム方向に延び、かつ、第1配線層M0内の金属
配線Bを経由して、セレクトトランジスタS1の拡散層
(ドレイン)24に接続される。なお、第1及び第2配
線層M0,M1内の各信号線は、例えばアルミニウム、
銅、これらの合金などから構成される。
【0156】メモリセルM1,…M16上であって、か
つ、金属配線SG1,SG2の間には、信号RDECA
DSの経路となる信号線22が配置される。偶数番目の
メモリセルブロックのデバイスの特徴は、奇数番目のメ
モリセルブロックのデバイスのロウシールド線23(図
7参照)に代わり、信号線22が設けられている点にあ
る。
【0157】信号線22は、図6において説明したよう
に、ロウアドレスデコーダの出力信号RDECADSを
ワード線ドライバに伝える役割を果たす。従って、信号
線22の電位は、ロウシールド線と同じにすることがで
きない。
【0158】図6中のワード線制御回路3は、上述の信
号線22の役割を損なうことなく、信号線22の電位
を、動作モードに応じて最適な値に設定し、書き込み/
読み出し時にいわゆるカップリングノイズを防止し、消
去時に非選択ワード線の電位を十分に上昇させることが
できるように構成されている。
【0159】以下、ワード線制御回路3の回路例を説明
し、その後、この回路を用いた場合に、各動作モードに
おいて信号線22の電位レベルがどのようになるかにつ
いて説明する。
【0160】[ワード線制御回路3の回路例]まず、図
面に付される記号について以下のように定義する。記号
“HN**(*は、数字、記号など)”が付されている
MOSトランジスタは、例えば約0.6Vの閾値電圧を
有する高電圧エンハンスメントNチャネルMOSトラン
ジスタであり、電源電圧Vccよりも高い電圧が印加さ
れる。このトランジスタは、ゲートが0Vのとき、オフ
状態になる。
【0161】記号“IHN**(*は、数字、記号な
ど)”が付されているMOSトランジスタは、例えば約
0.1Vの閾値電圧を有する高電圧エンハンスメントN
チャネルMOSトランジスタであり、電源電圧Vccよ
りも高い電圧が印加される。記号“DHN**”が付さ
れているMOSトランジスタは、例えば約−1Vの閾値
電圧を有する高電圧デプレションNチャネルMOSトラ
ンジスタであり、ゲートとドレインを電源電位Vccに
すると、ドレインの電位Vccがソースに転送される。
また、このトランジスタは、ソースとドレインがVcc
のとき、ゲートを0Vにすると、オフ状態となる。
【0162】また、記号“TN**”が付されているM
OSトランジスタは、例えば約0.6Vの閾値電圧を有
する低電圧エンハンスメントNチャネルMOSトランジ
スタであり、電源電圧Vcc以下の電圧が印加される。
記号“TP**”が付されているMOSトランジスタ
は、例えば約0.6Vの閾値電圧を有する低電圧エンハ
ンスメントPチャネルMOSトランジスタである。
【0163】図9は、奇数番目のメモリセルブロックに
対応して設けられるロウアドレスデコーダの主要部を示
している。このロウアドレスデコーダRADD1は、正
確には、ブロックデコーダとして機能する。即ち、例え
ば第1のメモリセルブロックが選択されるとき、ロウア
ドレス信号AROWi,…AROWjの全てが“H”と
なり、出力信号RDECADが“H”となる。ロウアド
レスデコーダRADD1の動作については、後に詳述す
る。
【0164】図10は、奇数番目のメモリセルブロック
に対応して設けられるワード線ドライバの主要部を示し
ている。ワード線ドライバRMAIN1の主な構成要素
は、高電圧スイッチ回路26と転送用MOSトランジス
タHN5,HN6,HNt1,…HNt16である。
【0165】高電圧スイッチ回路26は、MOSキャパ
シタDHN4及びMOSトランジスタIHN1からなる
第1の昇圧ユニットと、MOSキャパシタDHN5及び
MOSトランジスタIHN2からなる第2の昇圧ユニッ
トを備える。
【0166】MOSトランジスタHN3のゲートは、M
OSトランジスタIHN1,IHN2の接続ノードBに
接続される。この場合、MOSトランジスタHN3のゲ
ートとソースの電位レベルが逆相を維持しつつ、クロッ
ク信号Owcに同期して、次第に各ノードA,B,Tr
ansferG1の電位が上昇するため、昇圧効率が向
上する。
【0167】高電圧スイッチ回路26は、ロウアドレス
デコーダRADD1の出力信号RDECADが“H”の
とき、動作状態となる。即ち、出力信号RDECADが
“H”のとき、NAND回路NAND1の出力信号は、
クロック信号Owcと逆相のクロック信号となる。NA
ND回路NAND1の出力信号は、MOSキャパシタD
HN4,DHN5の一端に印加される。
【0168】その結果、転送用MOSトランジスタHN
5,HN6,HNt1,…HNt16のゲートに昇圧電
位が印加され、転送用MOSトランジスタHN5,HN
6,HNt1,…HNt16は、オン状態となる。
【0169】ロウアドレスデコーダRADD1の出力信
号RDECADが“H”のとき、MOSトランジスタH
N7,HN8は、オフ状態となる。この時、信号線SG
D,SGSは、例えばチップ内電源電位Vddとなり、
このVddは、転送用MOSトランジスタHN5,HN
6を経由して、セレクトゲート線SG1,SG2に供給
される。
【0170】また、信号線CG1,CG2,…CG16
は、切替回路9B(図1参照)により、それぞれ動作モ
ードに応じて所定の電位に設定される。そして、信号線
CG1,CG2,…CG16の電位は、転送用MOSト
ランジスタHNt1,…HNt16を経由して、ワード
線WL1,WL2,…WL16に供給される。
【0171】図11は、偶数番目のメモリセルブロック
に対応して設けられるロウアドレスデコーダの主要部を
示している。ロウアドレスデコーダRADD2は、図9
に示したロウアドレスデコーダRADD1と同じ回路
(破線X1で囲んだ部分)と、インバータI4、クロッ
クドインバータCINV3,CINV4及びデプレッシ
ョン型高電圧NチャネルMOSトランジスタDHN6,
DHN7を含む。なお、図11において、図9と同じ部
分には、同じ符号が付してある。
【0172】クロックドインバータCINV4は、消去
(ERASE)時に、選択されたメモリセルブロックに対応
するロウアドレスデコーダの出力信号RDECADS
(図8の信号線22の電位)を接地電位Vssにし、非
選択のメモリセルブロックに対応するロウアドレスデコ
ーダの出力信号RDECADSをチップ内電源電位Vd
dにする機能を有する。
【0173】MOSトランジスタDHN6は、後述する
図12のトランジスタDHN9と共に、信号線22(図
8参照)をフローティング状態にする機能を有する。
【0174】消去時、選択されたメモリセルブロックで
は、信号RDECADS1は、“H(Vdd)”とな
り、非選択のメモリセルブロックでは、信号RDECA
DS1は、“L(Vss)”となる。
【0175】仮に、従来と同様に、この信号RDECA
DS1を、メモリセルアレイ上の信号線22(図8参
照)に与えると、非選択のメモリセルブロックでは、メ
モリセルアレイ上の信号線22(図8参照)が“L(V
ss)”となる。
【0176】この場合、セルウェルとワード線の容量カ
ップリングにより、セルウェルに消去電位Veraを与
えたときに、非選択のメモリセルブロック内のワード線
の電位を上昇させようとすると、接地電位Vssである
信号線22(図8)の影響により、ワード線の電位が十
分に上昇しなくなる。
【0177】クロックドインバータCINV4を設けて
いるため、消去時、選択されたメモリセルブロックで
は、出力信号RDECADSは、“L(Vss)”とな
り、非選択のメモリセルブロックでは、信号RDECA
DSは、“H(Vdd)”となる。
【0178】即ち、非選択のメモリセルブロックでは、
メモリセルアレイ上の信号線22(図8参照)は、“H
(Vdd)”となり、かつ、MOSトランジスタDHN
6とMOSトランジスタDHN9(図12)のカットオ
フによりフローティング状態となる。
【0179】従って、セルウェルとワード線の容量カッ
プリングにより、非選択のメモリセルブロック内のワー
ド線の電位を上昇させる場合、チップ内電源電位Vdd
である信号線22(図8)の影響は少なくなり、ワード
線の電位が十分に上昇する。
【0180】図12は、偶数番目のメモリセルブロック
に対応して設けられるワード線ドライバの主要部を示し
ている。ワード線ドライバRMAIN2は、図10に示
したワード線ドライバRMAIN1と同じ回路(破線X
2で囲んだ部分、つまり、高電圧スイッチ回路26と転
送用MOSトランジスタHN5,HN6,HNt1,…
HNt16と、クロックドインバータCINV5,CI
NV6,CINV7、デプレッション型高電圧Nチャネ
ルMOSトランジスタDHN8,DHN9及びエンハン
スメント型PチャネルMOSトランジスタTP6,TP
7を含む。なお、図12において、図10と同じ部分に
は、同じ符号が付してある。
【0181】クロックドインバータCINV7は、消去
(ERASE)時に、選択されたメモリセルブロックに対応
するロウアドレスデコーダの出力信号RDECADS
(図8の信号線22の電位)を接地電位Vssからチッ
プ内電源電位Vddに戻し、非選択のメモリセルブロッ
クに対応するロウアドレスデコーダの出力信号RDEC
ADSをチップ内電源電位Vddから接地電位Vssに
戻した後に、破線X2内の回路に、信号RDECADS
2として与える機能を有する。
【0182】MOSトランジスタDHN9は、図11の
トランジスタDHN6と共に、信号線22(図8参照)
をフローティング状態にする機能を有する。
【0183】このように、図11のロウアドレスデコー
ダRADD2内のインバータI4、クロックドインバー
タCINV3,CINV4及びデプレッション型高電圧
NチャネルMOSトランジスタDHN6,DHN7と、
図12のワード線ドライバRMAIN2内のクロックド
インバータCINV5,CINV6,CINV7、デプ
レッション型高電圧NチャネルMOSトランジスタDH
N8,DHN9及びエンハンスメント型PチャネルMO
SトランジスタTP6,TP7は、同一の目的を達成す
るために、ペアで使用される。
【0184】なお、図9乃至図12では、これらの回路
に電源電位としてVdd(外部電源電位Vccよりも低
いチップ内電源電位)を供給したが、これに代えて、例
えば外部電源電位Vccを供給してもよい。
【0185】[信号線22の電位レベルに関して]次
に、各動作モードにおいて、信号線22(図8参照)の
電位レベルがどのようになるかについて説明する。な
お、ここでは、信号線22の電位レベルについてのみ説
明し、信号線22の電位レベルを含めたワード線制御回
路の動作については、後に詳述する。
【0186】本例では、信号線22(図8)は、偶数番
目のメモリセルブロックに対応するロウアドレスデコー
ダ(図11)とワード線ドライバ(図12)を接続す
る。従って、図11及び図12を参照しつつ、信号線2
2(図8)を伝わるワード線ドライバ選択信号RDEC
ADSの電位レベルについて説明する。
【0187】ロウアドレスデコーダRADD2の出力信
号RDECADSの電位レベルは、動作モードによって
異なる。
【0188】消去動作以外の動作(書き込み・読み出し
・ベリファイ読み出し)では、ROWERASE1B、
ROWPROG1、ROWERASE2B、ROWER
ASE3n,ROWGATEを、それぞれ電源電位Vd
d(外部電源電位Vccよりも低いチップ内電源電位、
但し、外部電源電位Vccでもよい)に設定し、ROW
ERASE1、ROWPROG1B、ROWERASE
2を、それぞれ接地電位Vssに設定する。
【0189】この時、クロックドインバータCINV
3,CINV5,CINV6が動作状態になり、クロッ
クドインバータCINV4,CINV7が非動作状態に
なる。また、MOSトランジスタTP6は、オフ状態に
なる。
【0190】選択されたメモリセルブロックでは、破線
X1で囲んだ部分の出力信号RDECADS1は、
“H”、即ち、チップ内電源電位Vddになり、ロウア
ドレスデコーダRADD2の出力信号RDECADS
も、“H”、即ち、チップ内電源電位Vddになる。
【0191】一方、非選択のメモリセルブロックでは、
破線X1で囲んだ部分の出力信号RDECADS1は、
“L”、即ち、接地電位Vssになり、ロウアドレスデ
コーダRADD2の出力信号RDECADSも、
“L”、即ち、接地電位Vssになる。
【0192】従って、消去動作以外の動作では、非選択
のメモリセルブロック内のメモリセルアレイ上に配置さ
れる信号線22(図8参照)は、接地電位Vss、非選
択のメモリセルブロック内のセレクトゲート線SG1,
SG2も、接地電位Vssとなり、これらの信号線2
2,SG1,SG2は、ビット線とワード線の間のシー
ルド線として機能する(図7のロウシールド線23と同
じ機能)。結果として、ビット線を伝わるデータに生じ
るカップリングノイズを低減できる。
【0193】消去動作では、ROWERASE1B、R
OWPROG1、ROWERASE2B、ROWERA
SE3n,ROWGATEを、それぞれ接地電位Vss
に設定し、ROWERASE1、ROWPROG1B、
ROWERASE2を、それぞれチップ内電源電位Vd
d(電源電位Vccでもよい)に設定する。
【0194】この時、クロックドインバータCINV
4,CINV7が動作状態になり、クロックドインバー
タCINV3,CINV5,CINV6が非動作状態に
なる。また、MOSトランジスタTP6は、オン状態に
なる。
【0195】選択されたメモリセルブロックでは、破線
X1で囲んだ部分の出力信号RDECADS1は、
“H”、即ち、チップ内電源電位Vddになり、ロウア
ドレスデコーダRADD2の出力信号RDECADS
は、“L”、即ち、接地電位Vssになる。
【0196】一方、非選択のメモリセルブロックでは、
破線X1で囲んだ部分の出力信号RDECADS1は、
“L”、即ち、接地電位Vssになり、ロウアドレスデ
コーダRADD2の出力信号RDECADSは、
“H”、即ち、チップ内電源電位Vddになる。
【0197】また、ROWGATEが接地電位Vssで
あるため、非選択のメモリセルブロック内の信号線22
(図8参照)は、その電位(RDECADSの電位)が
1〜1.5V程度になると、MOSトランジスタDHN
6,DHN9がカットオフすることにより、フローティ
ング状態になる。
【0198】このように、消去動作では、非選択のメモ
リセルブロック内のメモリセルアレイ上に配置される信
号線22(図8参照)は、1〜1.5Vで、かつ、フロ
ーティング状態となる。つまり、セルウェルに消去電位
Veraを与えたときに、信号線22(図8)の電位
も、ワード線と同様に、容量カップリングにより上昇す
るため、信号線22(図8)がワード線の電位の上昇を
抑えることがない。
【0199】従って、セルウェルに消去電位Veraを
与えたときに、セルウェルとワード線の間の容量カップ
リングにより、非選択のメモリセルブロック内のワード
線の電位が上昇し易くなるという効果を得ることができ
る。
【0200】また、これに伴い、非選択のメモリセルブ
ロック内のメモリセルのトンネル酸化膜に大きな電界が
かかることがないため、非選択のメモリセルブロックに
おける誤消去を防止できる。
【0201】ところで、図11の破線X内のヒューズ素
子(図9のヒューズ素子も同じ)は、そのヒューズ素子
(ロウアドレスデコーダ)に対応するメモリセルブロッ
クをユーザ用の通常のメモリ領域とする場合には、切断
されない。
【0202】しかし、そのヒューズ素子(ロウアドレス
デコーダ)に対応するメモリセルブロックを、例えばデ
バイス・コードを記憶するROM・BLOCK領域とす
る場合には、そのヒューズ素子を切断し、ユーザが、R
OM・BLOCK領域に対して、自由に、書き込み/消
去を行えないようにしている。
【0203】このROM・BLOCK領域は、以下の意
義がある。近年、NAND型フラッシュメモリは、様々
な電子機器のメモリに使用されている。しかし、電話通
信により音楽情報を記憶するためのメモリなど、NAN
D型フラッシュメモリは、著作権に関わるデータのメモ
リとして使用される場合がある。
【0204】そこで、NAND型フラッシュメモリに
は、不正コピーを防止するために、チップの番号、即
ち、デバイス・コードが記憶される。
【0205】このデバイス・コードは、個々のNAND
型フラッシュメモリに固有のものであるが、仮に、ユー
ザがこのデバイス・コードを自由に書き換えられるよう
では、デバイス・コードの本来の目的を達成することが
できない。
【0206】このため、デバイス・コードは、製品の出
荷前に、NAND型フラッシュメモリのROM・BLO
CK領域に書き込まれ、ROM・BLOCK領域に対し
ては、ユーザが書き込み/消去を行えないようにしてい
る。つまり、ROM・BLOCK領域となるメモリセル
ブロックでは、ヒューズ素子が切断される。
【0207】これにより、例えば情報提供側のNAND
型フラッシュメモリから情報受け取り側のNAND型フ
ラッシュメモリに音楽情報をコピーしようとする場合、
情報提供側のNAND型フラッシュメモリからデバイス
・コードを読み出し、これが、情報受け取り側のNAN
D型フラッシュメモリのデバイス・コードと異なる場合
には、コピーができないようにしている。
【0208】ヒューズ素子は、ROM・BLOCK領域
となるメモリセルブロックにデバイス・コードを書き込
んだ直後に切断する。
【0209】仮に、ヒューズ素子を切断しない状態で、
出荷前試験を行うと、この試験で、デバイス・コードが
消去されてしまうためである。
【0210】即ち、出荷前試験では、試験時間の短縮の
ために、全ブロックを同時に選択して、書き込み/消去
を行う。つまり、全てのロウアドレス信号AROWi,
…AROWjが“H”になるため、ヒューズ素子が切断
されていないと、CMD ROMBAが“L”であって
も、RDECADS1が“H”(図9では、RDECA
Dが“H”)となり、ROM・BLOCK領域となるメ
モリセルブロックが選択されてしまう。
【0211】一方、出荷前試験において、全てのロウア
ドレス信号AROWi,…AROWjが“H”になって
も、ヒューズ素子が切断されていれば、CMD ROM
BAが“L”であるため、RDECADS1が“L”
(図9では、RDECADが“L”)となり、ROM・
BLOCK領域となるメモリセルブロックは選択されな
い。
【0212】ヒューズ素子を切断しても、ROM・BL
OCK領域に記憶されたデバイス・コードを読み出す必
要がある。
【0213】ROM・BLOCK領域に対するデータ読
み出しは、CMD ROMBAを“H”にすることによ
り達成できる。つまり、CMD ROMBAが“H”、
ROM・BLOCK領域内のAROWi,…AROWj
が“H”になると、ROM・BLOCK領域となるメモ
リセルブロックが選択される。
【0214】また、ヒューズ素子を切断した後において
も、特殊なコマンドを入力することで、CMD ROM
BA及びROM・BLOCK領域内のAROWi,…A
ROWjを“H”にすることにより、ROM・BLOC
K領域内のデータを書き換えることも可能である。この
場合には、CMD ROMBAを“H”にするコマンド
は、一般のユーザには非公開にし、不正に、ROM・B
LOCK領域内のデータが書き換えられないようにす
る。
【0215】なお、本例では、ROM・BLOCK領域
のヒューズを切断する場合を説明したが、図9のヒュー
ズや図11の破線X内のヒューズは、メモリセルブロッ
クが不良ブロックである場合にも、切断される。この場
合、この不良ブロックは、リダンダンシイ回路により、
予備のブロックに置き換えられる。
【0216】[基本動作の説明]以下では、読み出し、
書き込み、消去、テスト(バーイン)などの各動作モー
ドにおける本発明の4値NANDセル型EEPROM
(図1)の主要部の動作、具体的には、データ回路(図
2)、一括検知回路(図5)及びワード線制御回路(図
6、図9乃至図12)の動作について詳細に説明する。
【0217】動作の説明を行う前に、まず、メモリセル
の閾値電圧とデータ書き込み方法の一例について簡単に
説明する。図13は、4値NANDセル型EEPROM
のメモリセルに記憶される2ビットの4値データ(“1
1”、“10”、“01”、“00”とメモリセルの閾
値電圧(Vth)の分布を示している。
【0218】消去状態“11”のメモリセルは、負の閾
値電圧Vthを有する。また、書き込み状態“10”、
“01”、“00”のメモリセルは、正の閾値電圧Vt
hを有する。また、書き込み状態のうち、“10”状態
が最も閾値電圧が低く、“00”状態が最も閾値電圧が
高く、“01”状態は、“10”状態と“00”状態の
間の閾値電圧を有するものとする。
【0219】特開平10−3792号公報に記載されて
いるものと同様に、1つのメモリセルの2ビットデータ
は、異なるロウアドレス(偶数ページと奇数ページ)に
相当する。したがって、4値データ(2ビットデータ)
は偶数ページデータと奇数ページデータからなり、偶数
ページデータと奇数ページデータは別々の書き込み動
作、つまり、2回の書き込み動作により、メモリセルに
書き込まれる。
【0220】まず、偶数ページデータの書き込みが行わ
れる。全てのメモリセルは、消去状態、即ち、“11”
状態にあるものとする。この後、図14に示すように、
偶数ページデータの書き込みを行うと、メモリセルの閾
値電圧Vthの分布は、偶数ページデータの値
(“1”,“0”)に応じて、2つに分けられる。
【0221】即ち、偶数ページデータが“1”の場合に
は、メモリセルのトンネル酸化膜に高電界がかからない
ようにし、メモリセルの閾値電圧Vthの上昇を防止す
る。その結果、メモリセルは、消去状態(“11”状
態)を維持する(偶数ページデータ“1”の書き込
み)。
【0222】一方、偶数ページデータが“0”の場合に
は、メモリセルのトンネル酸化膜に高電界を印加し、フ
ローティングゲート電極に電子を注入して、メモリセル
の閾値電圧Vthを所定量だけ上昇させる。その結果、
メモリセルは、書き込み状態(“01”状態)に変化す
る(偶数ページデータ“0”の書き込み)。
【0223】この後、奇数ページデータの書き込みが行
われる。奇数ページデータの書き込みは、チップの外部
から入力される書き込みデータ(即ち、奇数ページデー
タ)と、メモリセルに既に書き込まれている偶数ページ
データとに基づいて行われる。
【0224】即ち、図15に示すように、奇数ページデ
ータが“1”の場合には、メモリセルのトンネル酸化膜
に高電界がかからないようにし、メモリセルの閾値電圧
Vthの上昇を防止する。その結果、“11”状態(消
去状態)のメモリセルは、“11”状態をそのまま維持
し、“01”状態のメモリセルは、“01”状態をその
まま維持する(奇数ページデータ“1”の書き込み)。
【0225】一方、奇数ページデータが“0”の場合に
は、メモリセルのトンネル酸化膜に高電界を印加し、フ
ローティングゲート電極に電子を注入して、メモリセル
の閾値電圧Vthを所定量だけ上昇させる。その結果、
“11”状態(消去状態)のメモリセルは、“01”状
態に変化し、“01”状態のメモリセルは、“00”状
態に変化する(奇数ページデータ“0”の書き込み)。
【0226】つまり、本例では、偶数ページデータが
“1”、奇数ページデータが“1”のとき、データ“1
1”がメモリセルに書き込まれ、偶数ページデータが
“0”、奇数ページデータが“1”のとき、データ“0
1”がメモリセルに書き込まれる。また、偶数ページデ
ータが“1”、奇数ページデータが“0”のとき、デー
タ“01”がメモリセルに書き込まれ、偶数ページデー
タが“0”、奇数ページデータが“0”のとき、データ
“00”がメモリセルに書き込まれる。
【0227】このように、2回の書き込み動作により、
メモリセルの閾値電圧Vthの分布は、4つ(“1
1”,“10”,“01”,“00”)に分けられる。
【0228】以下、動作タイミング図を用いて、具体的
な動作説明を行う。
【0229】1. 読み出し動作(Read operation) 読み出し動作は、偶数ページデータの読み出し動作と奇
数ページデータの読み出し動作とからなる。
【0230】1.−1. 偶数ページデータの読み出し
動作 図13から明らかなように、“11”状態と“10”状
態が、偶数ページデータが“1”であり、“01”状態
と“00”状態が、偶数ページデータが“0”である。
つまり、偶数ページデータが“1”であるか又は“0”
であるかは、1回の読み出し動作“READ01”によ
り判断できる。従って、偶数ページデータの読み出し動
作は、“READ01”のみからなる。
【0231】1.−1.−1. “READ01” 図16は、“READ01”動作を示している。“RE
AD01”動作は、読み出し電位(選択されたワード線
の電位)をVcgr01(例えば約0.7V)に設定
し、メモリセルのデータが“01”,“00”のいずれ
かであるか、又はそれ以外のデータ“11”,“10”
であるかを認識する動作である。
【0232】まず、ロウアドレスデコーダ(図9、図1
1)において、RDECPBが“L”に設定される。こ
の時、RDECAD(図9)及びRDECADS1(図
11)は、共に、“L(Vss)”であり、全てのメモ
リセルブロックは、非選択状態となっている。
【0233】この後、RDECPBが“L”から“H”
に変化する。この時、MOSトランジスタTP4がオフ
状態、MOSトランジスタTN21がオン状態になる
(図9、図11)。
【0234】また、選択されたメモリセルブロックで
は、全てのロウアドレス信号AROWi,…AROWj
が“H”になり、RDECAD(図9)及びRDECA
DS1(図11)が、共に、“H”になる。非選択のメ
モリセルブロックでは、ロウアドレス信号AROWi,
…AROWjの少なくとも1つが“L”であるため、R
DECAD(図9)及びRDECADS1(図11)
は、“L”を維持する。
【0235】選択されたメモリセルブロック内のワード
線ドライバ(図10、図12)では、入力信号RDEC
AD,RDECADS1が“H”となるため、オシレー
ション信号(クロック信号)Owcにより、高電圧スイ
ッチ回路(NMOSチャージポンプ回路)26が動作す
る。
【0236】従って、選択されたメモリセルブロック内
のワード線ドライバ(図10、図12)では、高電圧ス
イッチ回路26の出力ノードに、電位VRDECが転送
される。
【0237】例えば第1メモリセルブロック内のワード
線ドライバRMAIN1(図10)が選択された場合に
は、出力ノードTransferG1に、電位VRDE
C(例えば約6V)が転送され、第2メモリセルブロッ
ク内のワード線ドライバRMAIN2(図12)が選択
された場合には、出力ノードTransferG2に、
電位VRDEC(例えば約6V)が転送される。
【0238】その結果、転送用トランジスタHNt1,
HNt2,…HNt16のゲートは、VRDECとな
り、信号線CG1,CG2,…CG16の電位は、転送
用トランジスタHNt1,HNt2,…HNt16を経
由して、ワード線(コントロールゲート線)WL1,W
L2,…WL16に転送される。
【0239】また、信号線SGD,SGSの電位も、転
送用トランジスタHN5,HN6を経由して、セレクト
ゲート線SG1,SG2に転送される。
【0240】ここで、信号線CG1,CG2,…CG1
6のうち、選択された1本の信号線の電位は、切替回路
(図1)により、Vcgr01(例えば約0.7V)に
設定され、残りの非選択の信号線の電位は、切替回路
(図1)により、Vread(例えば約3.5V)に設
定される。また、信号線SGD,SGSの電位も、Vr
ead(例えば約3.5V)に設定される。
【0241】一方、非選択のメモリセルブロック内のワ
ード線ドライバ(図10、図12)では、高電圧スイッ
チ回路26の出力ノードTransferG1,Tra
nsferG2に、電位RDECAD,RDECADS
2が転送される。
【0242】つまり、非選択のメモリセルブロック内の
ワード線ドライバ(図10,図12)では、出力ノード
TransferG1,TransferG2が、共
に、接地電位Vssになる。
【0243】その結果、転送用トランジスタHNt1,
HNt2,…HNt16は、オフ状態となり、ワード線
(コントロールゲート線)WL1,WL2,…WL16
は、フローティング状態になる。また、セレクトゲート
線SG1,SG2は、信号線SGS,SGDにより接地
される。
【0244】図16の動作タイミングについて詳細に説
明する。なお、ビット線BLeに接続されるメモリセル
が選択され、ビット線BLoは、シールドビット線とす
る。ロウ側(ワード線制御回路側)では、まず、時刻R
CLK1に、BSTONが“H”になる。この時、選択
されたメモリセルブロックでは、ワード線ドライバ内の
高電圧スイッチ回路の出力ノード(TransferG
1又はTransferG2)に、Vdd(RDECA
D又はRDECADS2)が転送される。
【0245】また、時刻RCLK2に、BSTONが
“L”になり、時刻RCLK3に、VRDECがVsg
HHになるため、選択されたメモリセルブロックでは、
ワード線ドライバ内の高電圧スイッチ回路の出力ノード
(TransferG1又はTransferG2)の
電位が、VsgHHに上昇する。
【0246】選択されたワード線CG selectの電位
は、Vcgr01(例えば約0.7V)に設定され、非
選択のワード線CG unselectの電位及びセレクトゲー
ト線SG1の電位SGDは、Vread(例えば約3.
5V)に設定される。
【0247】一方、カラム側(データ回路側)では、時
刻RCLK2に、BLPREがVdd(例えば約2.3
V)になる。また、時刻RCLK3に、BIASeが接
地電位Vss、BIASoがVsghhになり、時刻R
CLK4に、BLSeがVsghhになると、ビット線
BLeは、プリチャージされ、ビット線BLoは、接地
電位Vssとなる。
【0248】ビット線BLeをプリチャージしている最
中のBLCLMPの電位は、Vclmp(例えば約2
V)であるため、ビット線BLeは、約0.8Vまで上
昇した後、フローティング状態となる。そして、時刻R
CLK7に、ビット線BLeのプリチャージが終了す
る。
【0249】そして、時刻RCLK7に、セレクトゲー
ト線SG2の電位SGSが、Vreadに設定される
と、選択されたメモリセルのデータに応じて、ビット線
BLeの電位が低下し又は維持される。
【0250】即ち、選択されたメモリセルのデータが、
“11”、“10”の場合には、Vcgr01により、
この選択されたメモリセルは、オン状態になるため、ビ
ット線BLeの電荷が放電され、ビット線BLeの電位
は、0.3V以下に低下する(選択ブロック内の非選択
のメモリセルは、Vreadにより、オン状態であ
る)。
【0251】一方、選択されたメモリセルのデータが、
“01”、“00”の場合には、Vcgr01によって
は、この選択されたメモリセルは、オン状態にならない
ため、ビット線BLeの電荷が放電されることはなく、
ビット線BLeは、プリチャージ電位(約0.8V)を
維持する。
【0252】時刻SCLK6には、SEN及びLATが
共に“L”、SENB及びLATBが共に“H”にな
り、ラッチ回路LATCH、即ち、クロックドインバー
タCINV1,CINV2が非動作状態となる(図
2)。
【0253】時刻SCLK7に、BLCがVsg(約
4.5V)、nPRSTが“L”になると、センスノー
ド(DTNij)がVddとなる。また、時刻SCLK
8に、nPRSTが“H”になると、センスノードは、
フローティング状態になる。また、時刻SCLK9に、
BLCLMPが、Vsense(例えば約1.6V)に
なり、ビット線BLeの電位がセンスノードに伝わる。
【0254】この時、メモリセルのデータが“11”、
“10”の場合には、ビット線BLeの電位は、0.3
V以下となっているため、センスノード(DTNij)
の電位は、Vddから0.3V以下の電位に低下する。
また、メモリセルのデータが“01”、“00”の場合
には、ビット線BLeの電位は、プリチャージ電位(約
0.8V)を維持しているため、クランプ用のMOSト
ランジスタTN9(図2参照)がカットオフし、センス
ノード(DTNij)は、Vddを維持する。
【0255】この後、時刻SCLK13に、SENが
“H”、SENBが“L”になり、クロックドインバー
タCINV1が動作状態となる(図2)。
【0256】その結果、メモリセルのデータが“1
1”、“10”の場合には、クロックドインバータCI
NV1の出力ノードNbijがVddとなる。メモリセ
ルのデータが“01”、“00”の場合には、クロック
ドインバータCINV1の出力ノードNbijがVss
となる。
【0257】そして、時刻SCLK14には、LATが
“H”、LATBが“L”になり、クロックドインバー
タCINV2が動作状態となる(図2)。即ち、読み出
しデータ(センスノードのデータ)がラッチ回路LAT
CHにラッチされる。
【0258】この時、メモリセルのデータが“11”、
“10”の場合(偶数ページデータが“1”のメモリセ
ル)は、出力ノードNaijがVss、出力ノードNb
ijがVddとなり、メモリセルのデータが“01”、
“00”の場合(偶数ページデータが“0”のメモリセ
ル)は、出力ノードNaijがVdd、出力ノードNb
ijがVssとなる。
【0259】ラッチ回路LATCHの出力ノードNai
jに保持されるデータは、表1中の“READ01後”
の通りである。
【0260】
【表1】
【0261】読み出したデータは、この後、CSLiを
“H”にすることにより、ラッチ回路LATCHのデー
タ(偶数ページデータ)を、I/O線(IOj,nIO
j)に出力し、かつ、メモリチップの外部に出力する。
【0262】1.−2. 奇数ページデータの読み出し
動作 図13から明らかなように、“11”状態と“01”状
態が、奇数ページデータが“1”であり、“10”状態
と“00”状態が、奇数ページデータが“0”である。
従って、奇数ページデータが“1”であるか又は“0”
であるかは、偶数ページデータの読み出し動作“REA
D01”に引き続き、2回の読み出し動作“READ1
0”,“READ00”により判断できる。
【0263】1.−1.−2. “READ10” 図17は、“READ10”動作を示している。“RE
AD10”動作は、読み出し電位(選択されたワード線
の電位)をVcgr10(例えば0.15V)に設定
し、メモリセルのデータが“11”であるか、又はそれ
以外のデータ“10”,“01”,“00”であるかを
認識する動作である。
【0264】“READ10”動作は、読み出し電位
(選択されたワード線の電位)のレベルを除いて、“R
EAD01”動作とほぼ同じになっている。
【0265】まず、時刻RCLK1から時刻RCLK6
まで、選択されたワード線の電位のレベルを除いて、
“READ01”動作と同じ動作を行う。即ち、選択さ
れたワード線の電位をVcgr10、選択ブロック内の
非選択のワード線の電位をVreadにし、ビット線B
Leをプリチャージした後、フローティング状態にし、
ビット線BLoを接地電位Vssにする。
【0266】この後、時刻RCLK7に、セレクトゲー
ト線SG2の電位SGSをVreadに設定すると、選
択されたメモリセルのデータに応じて、ビット線BLe
の電位が低下し又は維持される。
【0267】即ち、“READ01”を行った後、“R
EAD10”の時刻RCLK8の時点においては、選択
されたメモリセルのデータが、“11”または“10”
の場合には、Vcgr10により、この選択されたメモ
リセルは、オン状態になるため、ビット線BLeの電荷
が放電され、ビット線BLeの電位は、0.3V以下に
低下する(選択ブロック内の非選択のメモリセルは、V
readにより、オン状態である)。
【0268】これに対して、選択されたメモリセルのデ
ータが、“01”、“00”の場合には、Vcgr10
によっては、この選択されたメモリセルは、オン状態に
ならないため、ビット線BLeの電荷が放電されること
はなく、ビット線BLeは、プリチャージ電位(約0.
8V)を維持する。
【0269】時刻SCLK9におけるセンスノードのデ
ータは、表1中の“READ10:BL放電後”の通り
である。
【0270】その後、時刻SCLK11に、REG2が
Vsgになり、“01”、“00”の場合には、CAP
2ijが“H”なので、センスノードはCOMiからV
ssに放電され、“L”になる。このとき、図5のCO
MHnはVdd、COMVssはVddに設定される。
【0271】この後、“READ01”動作と同様に、
ビット線BLeの電位がセンスされ、かつ、ラッチ回路
LATCHにラッチされる。ラッチ回路LATCHの出
力ノードNaijに保持されるデータは、表1中の“R
EAD10:センスノード放電後”の通りである。
【0272】しかし、この段階では、奇数ページデータ
が“1”であるか又は“0”であるかは不明である。そ
こで、前記“READ10”に引き続き、“READ0
0”が行われる。
【0273】1.−2.−1. “READ00” 図18は、“READ00”動作を示している。“RE
AD00”動作は、読み出し電位(選択されたワード線
の電位)をVcgr00(例えば約1.45V)に設定
し、メモリセルのデータが“11”、“10”,“0
1”のいずれかであるか、“00”であるかを認識する
動作である。
【0274】“READ00”動作は、読み出し電位
(選択されたワード線の電位)のレベルを除いて、“R
EAD01”動作とほぼ同じになっている。
【0275】まず、選択されたワード線の電位をVcg
r00、選択ブロック内の非選択のワード線の電位をV
readにし、ビット線BLeをプリチャージした後、
フローティング状態にし、ビット線BLoを接地電位V
ssにする(BLeは、選択ビット線、BLoは、シー
ルドビット線である)。
【0276】この後、時刻RCLK7に、セレクトゲー
ト線SG2の電位SGSをVreadに設定すると、選
択されたメモリセルのデータに応じて、ビット線BLe
の電位が低下し又は維持される。
【0277】即ち、“READ10”を行った後、“R
EAD10”の時刻RCLK8の時点においては、選択
されたメモリセルのデータが、“11”、“10”,
“01”の場合には、Vcgr00により、この選択さ
れたメモリセルは、オン状態になるため、ビット線BL
eの電荷が放電され、ビット線BLeの電位は、0.3
V以下に低下する(選択ブロック内の非選択のメモリセ
ルは、Vreadにより、オン状態である。)。
【0278】これに対して、選択されたメモリセルのデ
ータが、“00”の場合には、Vcgr00によって
は、この選択されたメモリセルは、オン状態にならない
ため、ビット線BLeの電荷が放電されることはなく、
ビット線BLeは、プリチャージ電位(約0.8V)を
維持する。
【0279】時刻SCLK10におけるセンスノードの
データは、表1中の“READ00:BL放電後”の通
りである。
【0280】その後、時刻SCLK11に、REG2が
Vsgになり、“10”の場合には、CAP2ijが
“H”なので、センスノードはCOMiからVddに充
電され、“H”になる。このとき、図5のCOMHnは
Vss、COMVssもVssになる。
【0281】この後、“READ01”動作と同様に、
ビット線BLeの電位がセンスされ、かつ、ラッチ回路
LATCHにラッチされる。ラッチ回路LATCHの出
力ノードNaijに保持されるデータは、表1中の“R
EAD00:センスノード放電後”の通りである。
【0282】つまり、奇数ページデータが“1”のメモ
リセルでは、ラッチ回路LATCHの出力ノードNai
jの電位は、Vssとなり、奇数ページデータが“0”
のメモリセルでは、ラッチ回路LATCHの出力ノード
Naijの電位は、Vddとなる。
【0283】この後、CSLiを“H”にすることによ
り、ラッチ回路LATCHのデータ(奇数ページデー
タ)を、I/O線(IOj,nIOj)に出力し、か
つ、メモリチップの外部に出力する。
【0284】2. 書き込み動作(Program operatio
n) 書き込み動作は、図14及び図15においてその概要を
説明したように、2回の書き込み動作、即ち、偶数ペー
ジデータの書き込み動作と奇数ページデータの書き込み
動作とからなる。
【0285】2.−1. 偶数ページデータの書き込み
動作 まず、偶数ページデータの書き込み動作の概要(動作の
流れ)について説明し、その後、具体的な回路動作(動
作タイミング)について説明する。
【0286】図19は、偶数ページデータの書き込み動
作の概要を示している。まず、例えば“80(16進
数)”コマンドがチップ内に入力される。この後、アド
レス信号がチップ内に入力され、引き続いて、偶数ペー
ジの書き込みデータがチップ内に入力される。この書き
込みデータは、チップ外部からチップ内部のI/O線I
Oj,nIOjを経由して、データ回路内のラッチ回路
LATCH(図2)に入力される(ステップST1〜S
T2)。
【0287】次に、例えば“10(16進数)”コマン
ドがチップ内に入力される。すると、書き込みパルスが
メモリセルのワード線に印加される(ステップST3〜
ST4)。
【0288】ここで、本例では、書き込み時間の短縮
(書き込みの高速化)のため、n回目の書き込みパルス
の印加(ステップST4)と同時に、n−1回目の書き
込みパルスの印加により“01”書き込みが十分に行わ
れたか否かの検出を行うシーケンス(並列処理)を採用
している(ステップST5)。
【0289】但し、以下に示すように、書き込み時間の
短縮(書き込みの高速化)を達成する他の手段として、
本例では、書き込み電位(書き込みパルスの大きさ)を
次第に上昇させていくと共に、書き込み動作の当初にお
いては“01”ベリファイリードを行わないようなシー
ケンスを採用する。
【0290】従って、本例では、“01”ベリファイリ
ードを行っていない場合は、書き込みが十分に行われた
か否かの検出(ステップST5)も行わない。
【0291】書き込みパルスをワード線に印加する数が
所定回数(例えば9回)以下の場合には、“01”ベリ
ファイリードを省略し、書き込みパルスを続けて印加す
る(ステップST6)。書き込み動作の当初においてベ
リファイリードを省略することにより、書き込みの高速
化を図ることができるためである。
【0292】なお、“01”ベリファイリード(VER
IFY01)とは、“01”書き込みを行うメモリセル
に対して、きちんとデータ“01”が書き込まれたか否
かを検証するベリファイにおいて、その検証を行うため
に、ベリファイ読み出し電位Vcgv01(図13)
で、メモリセルのデータを読み出すことをいう。
【0293】本例では、書き込み電位(書き込みパルス
のレベル)を初期値に設定して書き込みパルスの印加を
開始し、この後、書き込みパルスを印加する毎に、ワー
ド線に印加する書き込み電位を、所定値(例えば約0.
2V)ずつ、次第に上昇させていく。
【0294】例えば書き込み電位を約0.2Vずつ上昇
させることにより、理想的には、“10”書き込み状態
のメモリセルの閾値電圧分布の幅を、0.2V程度にす
ることができる。実際の動作では、ベリファイリードで
生じるいわゆるアレイ・ノイズによって、“01”書き
込み状態のメモリセルの閾値電圧分布の幅は、0.4V
程度になる。
【0295】なお、図13では、書き込み状態(“1
0”、“01”、“00”)のメモリセルの閾値電圧分
布の幅は、0.4V程度であることを前提としている。
【0296】書き込み動作の開始から例えば9回の書き
込みパルスが印加されるまでの期間においては、書き込
み電位は、十分に低く設定されており、“01”書き込
みを行うメモリセルに対する過剰の書き込み(閾値電圧
がVcgr01を超えるような書き込み)が行われるこ
とがない。
【0297】このように、当初は、低い書き込み電位を
有するパルスをワード線に印加し、パルスが印加される
毎に、次第に、書き込み電位を上昇させていくようにし
たのは、フローティングゲート電極に少しずつ電子を注
入し、最終的に、所定量の電子をフローティングゲート
電極に蓄積するためである。
【0298】この場合、例えば1回の書き込みパルスで
所定量の電子を一度にフローティングゲート電極に注入
する場合に比べ、1回の書き込みパルスによりメモリセ
ルのトンネル酸化膜に印加される電界が低くなるため、
トンネル酸化膜の信頼性が向上する。
【0299】また、書き込み電位(書き込みパルスのレ
ベル)は、低い値から高い値に次第に上昇させる。つま
り、書き込み電位を次第に上昇させる場合は、当初の書
き込み電位を高い値に設定してこの書き込み電位を次第
に下降させる場合に比べて、経験的に、メモリセルの閾
値電圧分布の幅を狭くできるからである。
【0300】ワード線に対する書き込みパルスの印加回
数が例えば10回以上の場合には、“01”書き込みを
行うメモリセルに対して、データ“01”がきちんと書
き込まれたか否かを検証するために、書き込みパルスを
ワード線に印加した後に、“01”ベリファイリードが
行われる(ステップST6〜ST7)。
【0301】また、“01”ベリファイリードによりメ
モリセルから読み出されたデータは、“01”書き込み
が十分に行われたか否かを示すデータであり、このデー
タは、データ回路内のラッチ回路LATCHに記憶され
る。
【0302】この後、次の書き込みパルスをワード線に
印加する動作(ステップST4)に並列して、ラッチ回
路LATCHのデータに基づき、直前の書き込みパルス
により“01”書き込みが十分に行われたか否かを検証
する動作(Program completion detection)が実行され
る(ステップST5)。
【0303】具体的には、偶数ページデータの書き込み
動作では、図14に示すように、“11”書き込みと
“01”書き込みが存在する。“11”書き込みとは、
消去状態(“11”)を維持することを意味し、“0
1”書き込みは、書き込みパルスにより、閾値電圧を上
昇させ、“11”状態を“01”状態にすることを意味
する。
【0304】全ての選択されたメモリセル(カラム)に
対して所定のデータ“11”、“01”が十分に書き込
まれた場合(実際には、“01”書き込みの対象となる
メモリセルに十分にデータ“01”が書き込まれた場
合)には、偶数ページデータの書き込み動作が終了す
る。
【0305】少なくとも1つの選択されたメモリセル
(カラム)に対して所定のデータ“11”、“01”が
十分に書き込まれていない場合(実際には、“01”書
き込みの対象となるメモリセルの全てに十分にデータ
“01”が書き込まれていない場合)には、引き続き、
“01”ベリファイリード及び書き込みパルスの印加が
行われる。
【0306】なお、一般的には、書き込み十分のメモリ
セルに対しては、以後、トンネル酸化膜に高電界を印加
しないようにし、書き込み不十分のメモリセルに対して
のみ、続けて、トンネル酸化膜に高電界を印加(再書き
込み)するようにし、書き込み特性の良好なメモリセル
に対して過剰な書き込みを防止する。
【0307】ところで、本例では、書き込みの十分/不
十分を検出する動作(Program completion detection)
を、書き込みパルスをワード線に印加する動作と並列し
て行っているが、例えばProgram completion detection
を、“01”ベリファイリードの直後に行い、その後、
Program completion detectionの結果が不十分の場合
に、再度、書き込みパルスの印加を行うようにしてもよ
い。
【0308】偶数ページデータの書き込み動作の概要に
ついては、以上の通りである。
【0309】上述したように、偶数ページデータの書き
込み動作は、書き込みパルス印加、“01”ベリファイ
リード(VERIFY01)及びProgram completion d
etection(書き込みが十分に行われたか否かの検出)か
らなる。
【0310】以下では、これら3つの動作について順次
詳細に説明する。 2.−1.−1. 書き込みパルス印加 図20は、書き込みパルス印加に関する動作タイミング
を示している。データ回路(カラム)側では、まず、
“01”書き込みを行う場合(偶数ページデータ“0”
をメモリセルに書き込む場合)には、書き込みデータを
チップ外部からラッチ回路LATCH(図2)に入力
し、ラッチ回路LATCHのノードNaijに“L”を
ラッチする。
【0311】また、“11”書き込みを行う場合(偶数
ページデータ“1”をメモリセルに書き込む場合)に
は、書き込みデータをチップ外部からラッチ回路LAT
CH(図2)に入力し、ラッチ回路LATCHのノード
Naijに“H”をラッチする。
【0312】一方、ワード線制御回路(ロウ)側では、
まず、ロウアドレスデコーダ(図9、図11)におい
て、RDECPBが“L”に設定される。この時、RD
ECAD(図9)及びRDECADS1(図11)は、
共に、“L(Vss)”であり、全てのメモリセルブロ
ックは、非選択状態となっている。
【0313】この後、RDECPBが“L”から“H”
に変化する。この時、MOSトランジスタTP4がオフ
状態、MOSトランジスタTN21がオン状態になる
(図9、図11)。
【0314】また、選択されたメモリセルブロックで
は、全てのロウアドレス信号AROWi,…AROWj
が“H”になり、RDECAD(図9)及びRDECA
DS1(図11)が、共に、“H”になる。非選択のメ
モリセルブロックでは、ロウアドレス信号AROWi,
…AROWjの少なくとも1つが“L”であるため、R
DECAD(図9)及びRDECADS1(図11)
は、“L”を維持する。
【0315】選択されたメモリセルブロック内のワード
線ドライバ(図10、図12)では、入力信号RDEC
AD,RDECADS1が“H”となるため、オシレー
ション信号(クロック信号)Owcにより、高電圧スイ
ッチ回路(NMOSチャージポンプ回路)26が動作す
る。
【0316】従って、選択されたメモリセルブロック内
のワード線ドライバ(図10、図12)では、高電圧ス
イッチ回路26の出力ノードに、電位VRDECに基づ
いて生成された昇圧電位VpgmH(書き込み電位Vp
gmよりも2V程度高い電位)が転送される。
【0317】例えば第1メモリセルブロック内のワード
線ドライバRMAIN1(図10)が選択された場合に
は、出力ノードTransferG1に、電位Vpgm
H(例えば約18〜22V)が転送され、第2メモリセ
ルブロック内のワード線ドライバRMAIN2(図1
2)が選択された場合には、出力ノードTransfe
rG2に、電位VpgmHが転送される。
【0318】その結果、転送用トランジスタHNt1,
HNt2,…HNt16のゲートは、十分に高い電位と
なり、信号線CG1,CG2,…CG16の電位は、い
わゆる閾値落ちなしに、転送用トランジスタHNt1,
HNt2,…HNt16を経由して、ワード線(コント
ロールゲート線)WL1,WL2,…WL16に転送さ
れる。
【0319】また、信号線SGD,SGSの電位も、転
送用トランジスタHN5,HN6を経由して、セレクト
ゲート線SG1,SG2に転送される。
【0320】ここで、信号線CG1,CG2,…CG1
6のうち、選択された1本の信号線の電位は、切替回路
(図1)により、Vpgm(例えば約16〜20V)に
設定され、残りの非選択の信号線の電位は、切替回路
(図1)により、Vpass(例えば約10V)に設定
される。
【0321】また、信号線SGDの電位は、Vddに設
定され、SGSの電位は、Vssに設定される。
【0322】一方、非選択のメモリセルブロック内のワ
ード線ドライバ(図10、図12)では、高電圧スイッ
チ回路26の出力ノードTransferG1,Tra
nsferG2に、電位RDECAD,RDECADS
2が転送される。
【0323】つまり、非選択のメモリセルブロック内の
ワード線ドライバ(図10,図12)では、出力ノード
TransferG1,TransferG2は、共
に、接地電位Vssになる。
【0324】その結果、転送用トランジスタHNt1,
HNt2,…HNt16は、オフ状態となり、ワード線
(コントロールゲート線)WL1,WL2,…WL16
は、フローティング状態になる。セレクトゲート線SG
1,SG2は、信号線SGS,SGDにより接地され
る。
【0325】図20の動作タイミングについて詳細に説
明する。なお、本例では、ビット線BLeに接続される
メモリセルが選択されるものとして説明する。
【0326】ロウ側(ワード線制御回路側)では、ま
ず、時刻PLCK1に、BSTONが“H”になる。こ
の時、選択されたメモリセルブロックでは、ワード線ド
ライバ内の高電圧スイッチ回路の出力ノード(Tran
sferG1又はTransferG2)に、Vdd
(RDECAD又はRDECADS2)が転送される。
【0327】また、時刻PCLK3に、BSTONが
“L”になり、時刻PCLK4に、VRDECがVpg
mHになるため、選択されたメモリセルブロックでは、
ワード線ドライバ内の高電圧スイッチ回路の出力ノード
(TransferG1又はTransferG2)の
電位が、VpgmHに上昇する。
【0328】一方、カラム側(データ回路側)では、時
刻PCLK1に、BLC及びBLCLMPが、それぞれ
Vsg(例えば約6V)となり、時刻PCLK4に、B
LSeが、VsgHHとなる。その結果、ラッチ回路L
ATCHとビット線BLeが電気的に接続され、ラッチ
回路LATCHのデータがビット線BLeに転送され
る。
【0329】例えば“01”書き込みを行うメモリセル
が接続されるビット線(選択ビット線)BLeには、ラ
ッチ回路LATCHからVssが転送される(ラッチ回
路のノードNaijは、Vss)。また、“11”書き
込みを行う(消去状態を維持する)メモリセルが接続さ
れるビット線(選択ビット線)BLeには、ラッチ回路
LATCHからVddが転送される(ラッチ回路のノー
ドNaijは、Vdd)。
【0330】なお、非選択ビット線BLoの電位は、V
ddに設定される。即ち、BLSoは、常にVssに設
定され、時刻PLCK4に、BIASoがVsgHHと
なり、BLCRLがVddとなるため、BLCRLから
ビット線BLoにVddが転送される。
【0331】そして、ビット線BLe,BLoの充電が
終了した後、時刻PCLK5に、非選択のワード線CG
unselectが、Vpass(例えば約10V)に設定さ
れる。また、時刻PCLK6には、選択されたワード線
CG selectが、Vpgmm(例えば16〜20V程
度)に設定される。
【0332】“10”書き込みを行うメモリセルが接続
される選択ビット線BLeは、Vssであるため、その
メモリセルのチャネル電位も、Vssである。従って、
“10”書き込みを行うメモリセルでは、チャネルとコ
ントロールゲート電極(選択されたワード線)との間に
高電界がかかり、チャネルからフローティングゲート電
極に電子が注入される。
【0333】“11”書き込みを行うメモリセルが接続
される非選択ビット線BLeは、Vddであり、セレク
トゲート線SG1も、Vddである。つまり、“11”
書き込みを行うメモリセルとビット線との間に接続され
るセレクトトランジスタは、カットオフする。
【0334】従って、非選択のワード線の電位がVpa
ssになり、選択されたワード線の電位がVpgmにな
ると、“11”書き込みを行うメモリセルのチャネルと
ワード線の間の容量カップリングにより、“11”書き
込みを行うメモリセルのチャネル電位は、8V程度まで
上昇する。
【0335】その結果、“11”書き込みを行うメモリ
セルでは、チャネルとコントロールゲート電極(選択さ
れたワード線)との間に高電界が印加されず、チャネル
からフローティングゲート電極に電子が注入されない
(“01”書き込みが禁止される。即ち、消去状態を維
持する)。
【0336】ところで、ビット線BLoの電位は、Vd
dである。従って、セレクトゲート線SG1がVddに
なると、ビット線BLoに接続されるセレクトトランジ
スタは、カットオフする。つまり、ビット線BLoに接
続される非選択のメモリセルでは、チャネル電位が上昇
し、“01”書き込みが禁止される。
【0337】なお、時刻PCLK6から時刻CCLK1
0/PRCV1までの期間で、書き込みパルスは、選択
されたワード線に印加される。
【0338】そして、時刻PRCV1に、選択されたワ
ード線の電荷を放電し、選択されたワード線の電位をV
pgmからVssにする。また、時刻PRCV2に、非
選択のワード線の電荷を放電し、非選択のワード線を、
転送電位VpassからVssにする。さらに、時刻P
RCV3に、ビット線BLe,BLoの電荷を放電す
る。
【0339】2.−1.−2. “VERIFY01” 図21は、“01”ベリファイリードの動作タイミング
を示している。“01”ベリファイリード(VERIF
Y01)では、ビット線をプリチャージした後、選択さ
れたワード線をVcgv01(例えば約1.75V)に
し、ビット線の電位変化を検出し、メモリセルのデータ
を読み出す。
【0340】ここで、ラッチ回路LATCH(図2)に
は、既に、書き込みデータがラッチされているため、ベ
リファイリードでは、読み出しデータが書き込みデータ
と衝突しないようにしなければならない。
【0341】そこで、ビット線に対するプリチャージ
や、放電(セルデータの読み出し)を行っている間に、
ラッチ回路LATCHに記憶された書き込みデータを、
ノードCAP2ijに転送し、かつ、一時記憶する。
【0342】具体的には、以下のようになる。まず、時
刻RCLK1に、CAPCRG及びVREGを、それぞ
れVddに設定し、時刻RCLK4に、BOOTをVs
sに設定する。時刻RCLK5に、VREGがVssに
なると、ノードCAP2ijは、Vssにリセットされ
る。なお、この間、DTG2は、Vssになっている。
【0343】時刻RCLK9/SCLK1に、CAPC
RGがVssになり、ノードCAP2ijは、フローテ
ィング状態になる。この後、時刻SCLK2に、DTG
2がVsg(例えば約4.5V)になり、ラッチ回路L
ATCHにラッチされた書き込みデータは、MOSトラ
ンジスタTN2を経由して、ノードCAP2ijに転送
され、かつ、一時記憶される。
【0344】即ち、偶数ページの書き込みデータが
“0”の場合(“01”書き込みを行う場合)には、ラ
ッチ回路LATCHのノードNaijが“L”であるた
め、ノードCAP2ijは、Vssになる。
【0345】また、偶数ページの書き込みデータが
“1”の場合(“11”書き込みを行う場合)には、ラ
ッチ回路LATCHのノードNaijが“H”であるた
め、ノードCAP2ijは、Vddになる。
【0346】この後、時刻SCLK3に、DTG2がV
ddになり、時刻SCLK4に、BOOTがVddにな
る。
【0347】この時、偶数ページの書き込みデータが
“0”の場合(“01”書き込みを行う場合)には、ノ
ードCAP2ijは、Vssのままとなる。また、偶数
ページの書き込みデータが“1”の場合(“11”書き
込みを行う場合)には、ノードCAP2ijの電位は、
キャパシタDLN(C2)によりブートされるため、V
dd(例えば約2.3V)から3.5V程度に上昇す
る。
【0348】この後、時刻SCLK5に、DTG2がV
ssになり、ノードCAP2ijは、ラッチ回路LAT
CHから電気的に切り離される。
【0349】一方、メモリセルのデータは、通常の読み
出し動作(READ01)と同様にして、ビット線BL
eに読み出される。
【0350】即ち、ビット線BLeのプリチャージなど
を行った後、時刻RCLK7に、SGSがVreadと
なり、メモリセルのデータに応じて、ビット線BLeの
電位が変化する。
【0351】例えば“11”書き込みを行う選択メモリ
セル(偶数ページの書き込みデータが“1”の選択メモ
リセル)では、Vcgv01により、その選択メモリセ
ルがオン状態になるため、ビット線BLeの電荷が放電
され、ビット線BLeは、0.3V以下の電位となる。
【0352】また、“01”書き込みを行う選択メモリ
セル(偶数ページの書き込みデータが“0”の選択メモ
リセル)において、“01”書き込み不十分の場合に
は、Vcgv01により、その選択メモリセルがオン状
態になるため、ビット線BLeの電荷が放電され、ビッ
ト線BLeは、0.3V以下の電位となる。
【0353】また、“01”書き込みを行う選択メモリ
セル(偶数ページの書き込みデータが“0”の選択メモ
リセル)において、“01”書き込み十分の場合には、
Vcgv01により、その選択メモリセルはオフ状態に
なるため、ビット線BLeの電荷は放電されず、ビット
線BLeは、0.8Vを維持する。
【0354】この後、時刻SCLK6に、SEN及びL
ATが共に“L”、SENB及びLATBが共に“H”
になり、データ回路内のラッチ回路LATCH、即ち、
クロックドインバータCINV1,CINV2が非動作
状態となる。
【0355】なお、この時、書き込みデータは、既に、
ノードCAP2ijに転送され、かつ、時刻SCLK5
の時点で、ノードCAP2ijは、ラッチ回路LATC
Hから電気的に切断されている。
【0356】時刻SCLK7に、BLCがVsg(例え
ば約4.5V)、nPRSTが“L”になることで、セ
ンスノード(DTNij)が充電され、センスノード
は、Vddになる(Naijも、Vddとなる。)。ま
た、時刻SCLK8に、nPRSTがVddになると、
センスノード(DTNij)は、フローティング状態と
なる。
【0357】時刻SCLK9に、BLCLMPがVse
nse(例えば約1.6V)になると、ビット線BLe
に読み出されたメモリセルのデータは、センスノード
(DTNij)に転送される。
【0358】即ち、“11”書き込みを行う選択メモリ
セル(偶数ページの書き込みデータが“1”の選択メモ
リセル)と、“01”書き込みを行う選択メモリセル
(偶数ページの書き込みデータが“0”の選択メモリセ
ル)のうち書き込みが不十分であるメモリセルに関して
は、ビット線BLeは、0.3V以下の電位となってい
るため、センスノード(DTNij)も、0.3V以下
の電位に低下する。
【0359】“01”書き込みを行う選択メモリセル
(偶数ページの書き込みデータが“0”の選択メモリセ
ル)のうち書き込みが十分に行われたメモリセルに関し
ては、ビット線BLeの電位は、0.8Vを維持してい
るため、クランプ用のMOSトランジスタTN9がカッ
トオフし、センスノード(DTNij)は、Vddを維
持する。
【0360】時刻SCLK10において、センスノード
(DTNij)の電位は、表2中の“Verify0
1:BL放電後”に示す通りとなる。
【0361】
【表2】
【0362】この後、通常の読み出し動作(READ0
1)と異なり、“01”ベリファイリードでは、時刻S
CLK11に、REG2がVsgとなり、MOSトラン
ジスタTN6がオン状態となる。
【0363】“11”書き込みを行う場合(偶数ページ
の書き込みデータが“1”の場合)には、ノードCAP
2ijには、“H”がラッチされているため、MOSト
ランジスタTN1は、オン状態である。つまり、COM
i(Vddに設定されている)とセンスノード(DTN
ij)が短絡し、その結果、センスノード(DTNi
j)は、Vddとなる。
【0364】“01”書き込みを行う場合(偶数ページ
の書き込みデータが“0”の場合)には、ノードCAP
2ijには、“L”がラッチされているため、MOSト
ランジスタTN1は、オフ状態である。つまり、COM
i(Vddに設定されている)とセンスノード(DTN
ij)は電気的に切り離されているため、センスノード
(DTNij)の電位の変化はない。
【0365】従って、時刻SCLK12におけるセンス
ノード(DTNij)の電位は、表2中の“Verif
y01:センスノード充電後”に示す通りとなる。
【0366】この後、時刻SCLK13に、SENがV
dd、SENBがVssとなり、クロックドインバータ
CINV1が動作状態となり、センスノード(DTNi
j)の電位をセンスする。
【0367】表2中に示すように、“11”書き込みの
場合及び“01”書き込み十分の場合には、センスノー
ド(DTNij)は、それぞれ“H”であるため、クロ
ックドインバータCINV1の出力ノードNbijは、
Vssになる。また、“01”書き込み不十分の場合に
は、センスノード(DTNij)は、“L”であるた
め、クロックドインバータCINV1の出力ノードNb
ijは、Vddになる。
【0368】この後、時刻SCLK14に、LATがV
dd、LATBがVssになり、読み出しデータがラッ
チ回路LATCHにラッチされる。
【0369】つまり、“11”書き込みの場合及び“0
1”書き込み十分の場合には、ノードNaijは、Vd
dとなり、ノードNbijは、Vssとなる。“01”
書き込み不十分の場合には、ノードNaijは、Vss
となり、ノードNbijは、Vddとなる。
【0370】“01”ベリファイリードを終了した時点
におけるラッチ回路LATCHのデータは、表2中の
“再書込みデータ”に示す通りとなる。
【0371】なお、このラッチ回路LATCHのデータ
が、新規の書き込みデータ(偶数ページデータ)とし
て、以後、使用される。つまり、“VERIFY01”
において、ノードCAP2ijにラッチされたデータ
は、後述するProgram completiondetectionにおいて消
えてしまう。
【0372】このようにすることで、書き込みデータ
(偶数ページデータ)が“0”(即ち、“L”)のとき
に、書き込み(“01”書き込み)を実行すると共に、
書き込み十分になると、書き込みデータを“0”
(“L”)から“1”(“H”)に変化させ、それ以降
は、書き込み(“01”書き込み)が行われないように
している。
【0373】ところで、上述の“01”ベリファイリー
ドにおいて、時刻SCLK4に、BOOTを、Vssか
らVddにして、“11”書き込みの場合のノードCA
P2ijの電位を4V程度までブートしている理由は、
時刻SCLK11に、REG2をVsgにしたときに、
センスノード(DTNij)を、NチャネルMOSトラ
ンジスタTN1の閾値電圧分の閾値落ちなしに、Vdd
に設定するためである。
【0374】仮に、“11”書き込みの場合のノードC
AP2ijの電位がVdd(例えば約2.3V)である
とすると、時刻SCLK11に、センスノード(DTN
ij)は、1.5V程度までしか上昇しない。
【0375】論理動作上は、センスノードの1.5Vを
“H”と認識できると考えられるが、この場合、センス
時(SCLK13)に、クロックドインバータCINV
1において貫通電流が流れる欠点がある。データ回路
は、チップ内に、4000個或いは8000個或いは1
6000個あるので、全てのデータ回路のクロックドイ
ンバータCINV1に貫通電流が流れるとすると、チッ
プ合計では、100mA程度の大電流になってしまう。
【0376】その結果、チップ内電源電位Vddが降下
したり、消費電流が大幅に増加するなどという問題が生
じる。
【0377】本例のように、“11”書き込みの場合の
ノードCAP2ijの電位を4V程度までブートしてお
けば、MOSトランジスタTN1における閾値落ちなし
に、センスノード(DTNij)を充電でき、上述のよ
うな電源電位Vddの降下や消費電流の増大を防ぐこと
ができる。
【0378】以上の“01”ベリファイリード時の動作
をまとめると、次のようになる。
【0379】即ち、ラッチ回路LATCHにラッチされ
た書き込みデータがDRAMセルに転送された後、読み
出しデータがセンスノード(DTNij)に転送され
る。
【0380】この時、DRAMセルにラッチされたデー
タが“H”、即ち、“11”書き込み又は“01”書き
込み十分を示していると、読み出しデータにかかわら
ず、センスノード(DTNij)は、“H”となる。
【0381】つまり、DRAMセルにラッチされたデー
タが“L”、即ち、“01”書き込み不十分を示してい
るときのみ、メモリセルの状態に応じたデータがセンス
ノード(DTNij)に転送される。
【0382】例えばメモリセルの状態が“01”状態に
達していない場合(“01”不十分の場合)には、セン
スノード(DTNij)は、“L”となり、メモリセル
の状態が“01”状態に達っした場合(“01”十分の
場合)には、センスノード(DTNij)は、“H”と
なる。
【0383】そして、センスノード(DTNij)のデ
ータは、ラッチ回路LATCHにラッチされる。
【0384】なお、以後は、ラッチ回路LATCHにラ
ッチされたデータに基づいて、次の書き込みパルスの印
加及び次の“01”ベリファイリードが行われる。
【0385】2.−1.−3. “ Program completio
n detection ” “VERIFY01”の後、“01”書き込みを行うメ
モリセルの全てに対して、きちんと“01”書き込みが
行われたか否かを検出する“ Program completion dete
ction "動作が行われる。この検出は、“VERIFY
01”によってラッチ回路LATCHにラッチされたデ
ータ(表5参照)に基づいて行われる。そして、“0
1”書き込みが十分でない場合には、再書き込み(書き
込みパルスの印加)が実行され、“01”書き込みが十
分な場合は、書き込み(書き込みパルスの印加)を終了
する。
【0386】図22は、“ Program completion detect
ion ”の動作タイミングを示している。この“ Program
completion detection ”では、図5の一括検知回路が
使用される。
【0387】なお、“VERIFY01”を終了した後
に、次の“書き込みパルスの印加”が直ちに行われ、
“ Program completion detection ”は、この“書き込
みパルスの印加”に並列して実行される。
【0388】従って、時刻PCLK7/CCLK1は、
図22中における時刻PCLK7/CCLK1と同じで
ある。
【0389】また、偶数ページデータの書き込み動作に
おける“ Program completion detection ”では、時刻
CCLK5が時刻CCLK9となる。つまり、時刻CC
LK5までの動作が実行され、時刻CCLK5から時刻
CCLK9までの動作は省略される。
【0390】なお、時刻CCLK5から時刻CCLK9
までの動作は、後述する奇数ページデータの書き込み動
作における“ Program completion detection ”におい
て実行される。
【0391】まず、時刻CCLK1に、CAPCRGが
Vsg、VREGがVddになり、ノードCAP2ij
が充電され、ノードCAP2ijの電位は、Vddにな
る(DTG2はVss)。
【0392】この時、“VERIFY01”において、
ノードCAP2ijにラッチされたデータ(偶数ページ
データ)は、消滅してしまう。しかし、“VERIFY
01”において、既に、新たな書き込みデータがラッチ
回路LATCHにラッチされているため、書き込みデー
タが完全に消えることはない。
【0393】つまり、書き込みデータ(偶数ページデー
タ)が“0”(即ち、“L”)のときに、書き込み
(“01”書き込み)が実行されるが、書き込み十分に
なると、書き込みデータは、“0”から“1”に変化
し、それ以降は、書き込み(“01”書き込み)が行わ
れないようにしている。
【0394】この後、時刻CCLK2(DCLK1)
に、COMHn(図5)がVssからVdd、NCOM
L(図5)がVddからVssになると、COMi1及
びCOMi2は、それぞれVdd、かつ、フローティン
グ状態になり、NCOMは、Vss、かつ、フローティ
ング状態になる。
【0395】時刻DCLK2に、例えばREG2−0が
Vddになる。この時、図5において、第1及び第5の
データ回路が選択され、第1のデータ回路内のREG2
と第5のデータ回路内のREG2がそれぞれVddにな
る。
【0396】第1及び第5のデータ回路の双方におい
て、ラッチ回路LATCHのノードNaijのデータが
Vddの場合(表5参照)、即ち、“11”書き込み
(書き込み非選択)又は“01”書き込み十分の場合に
は、センスノードDTNijは、Vddを維持している
ため、MOSトランジスタTN6(図2)はオフ状態と
なり、COMi1及びCOMi2は、Vddを保つ。従
って、NCOMは、Vssを維持する。
【0397】一方、第1及び第5のデータ回路の少なく
とも一方において、ラッチ回路LATCHのノードNa
ijのデータがVssの場合(表5参照)、即ち、“0
1”書き込み不十分の場合には、センスノードDTNi
jは、Vssを維持しているため、MOSトランジスタ
TN6(図2)はオン状態となり、COMi1又はCO
Mi2は、VddからVssに変化する。従って、NC
OMは、VssからVddに変化する。
【0398】同様にして、順次、REG2−1,REG
2−2,REG2−3がVddになる。つまり、REG
2−1がVddのとき、第2及び第6のデータ回路が選
択され、REG2−2がVddのとき、第3及び第7の
データ回路が選択され、REG2−3がVddのとき、
第4及び第8のデータ回路が選択され、それぞれのデー
タ回路において、ラッチ回路LATCHの状態、即ち、
“01”書き込みの十分/不十分が検出される。
【0399】その結果、第1乃至第8のデータ回路の全
てから“11”書き込み(書き込み非選択)又は“0
1”書き込み十分を示すデータが出力されると、時刻C
CLK3の時点において、NCOMは、Vssになる。
また、第1乃至第8のデータ回路の少なくとも1個から
“10”書き込み不十分を示すデータが出力されると、
時刻CCLK3の時点において、NCOMは、Vddに
なる。
【0400】また、FLAGノード(図5)には、全て
のカラムが並列に接続されている。従って、予めFLA
Gノードを、Vddかつフローティング状態に設定して
おき、この後、時刻CCLK3に、COLPREをVd
dに設定し、MOSトランジスタTN17(図5)をオ
ン状態にする。
【0401】この時、全てのカラムに対応する全てのデ
ータ回路から“11”書き込み(書き込み非選択)又は
“01”書き込み十分を示すデータが出力されている場
合、NCOMは、Vssであるため、MOSトランジス
タTN16(図5)は、オフ状態となる。従って、FL
AGノードは、Vddを維持する。
【0402】また、全てのカラムに対応する全てのデー
タ回路の少なくとも1個から“01”書き込み不十分を
示すデータが出力されている場合、NCOMは、Vdd
になるため、MOSトランジスタTN16(図5)は、
オン状態となる。従って、FLAGノードは、Vddか
らVssに変化する。
【0403】このように、全てのカラムにおいて、“0
1”書き込み不十分なメモリセルが存在しない場合のみ
に、FLAGノードは、Vddを保ち、少なくとも1つ
のカラムにおいて、“01”書き込み不十分なメモリセ
ルが存在する場合には、FLAGノードは、Vssにな
る。
【0404】従って、このFLAGノードのレベルを検
出し、FLAGノードがVddの場合、即ち、“01”
書き込み不十分のカラム(メモリセル)が存在しない場
合には、偶数ページデータの書き込みルーチンを終了す
る。また、FLAGノードがVssの場合、即ち、“0
1”書き込み不十分のカラム(メモリセル)が少なくと
も1個存在する場合には、再び、“01”ベリファイリ
ードを行い、この後、書き込みパルスの印加に並列して
Program completion detectionを行う。
【0405】なお、不良セルが存在するために、リダン
ダンシイ回路によりスペアセルに置き換えられた不良カ
ラム(置き換えの単位は8カラムとする)では、図5の
一括検知回路10のヒューズ素子が切断される。従っ
て、この不良カラムのために、FLAGノードがVss
になることはない。
【0406】2.−2. 奇数ページデータの書き込み
動作 まず、奇数ページデータの書き込み動作の概要(動作の
流れ)について説明し、その後、具体的な回路動作(動
作タイミング)について説明する。
【0407】図23は、奇数ページデータの書き込み動
作の概要を示している。奇数ページデータの書き込みを
行う前において、既に、上述したような偶数ページデー
タの書き込みが完了しているため、メモリセルの状態
は、“11”状態又は“01”状態にある。
【0408】まず、例えば“80(16進数)”コマン
ドがチップ内に入力される。この後、アドレス信号がチ
ップ内に入力され、引き続いて、奇数ページの書き込み
データがチップ内に入力される。この書き込みデータ
は、チップ外部からチップ内部のI/O線IOj,nI
Ojを経由して、データ回路内のラッチ回路LATCH
(図2)に入力される(ステップST1〜ST2)。
【0409】次に、例えば“10(16進数)”コマン
ドがチップ内に入力される。すると、まず、メモリセル
に記憶された偶数ページデータが読み出される(Intern
al Data Load)。この後、チップ外部から入力した奇数
ページデータ(書き込みデータ)と前記したようにメモ
リセルから読み出した偶数ページデータに基づいて、書
き込みパルスの印加が実行される(ステップST3〜S
T5)。
【0410】ここで、本例では、書き込み時間の短縮
(書き込みの高速化)のため、n回目の書き込みパルス
の印加(ステップST5)と同時に、n−1回目の書き
込みパルスの印加により、“10”書き込み及び“0
0”書き込みが十分に行われたか否かの検出を行うシー
ケンス(並列処理)を採用している(ステップST5〜
ST7)。
【0411】但し、以下に示すように、書き込み時間の
短縮(書き込みの高速化)を達成する他の手段として、
本例では、書き込み電位(書き込みパルスの大きさ)を
次第に上昇させていくと共に、書き込み動作の当初にお
いては、“10”ベリファイリード及び“00”ベリフ
ァイリードをそれぞれ行わないようなシーケンスを採用
する。
【0412】従って、本例では“10”ベリファイリー
ドを行っていない場合には、“10”書き込みが十分に
行われたか否かの検出も行われない。また、“00”ベ
リファイリードを行っていない場合には、“00”書き
込みが十分に行われたか否かの検出も行われない。
【0413】なお、“10”ベリファイリード(VER
IFY10)とは、“10”書き込みを行うメモリセル
に対して、きちんとデータ“10”が書き込まれたか否
かを検証するベリファイにおいて、その検証を行うため
に、ベリファイ読み出し電位Vcgv10(図13)
で、メモリセルのデータを読み出すことをいう。
【0414】また、“00”ベリファイリード(VER
IFY00)とは、“00”書き込みを行うメモリセル
に対して、きちんとデータ“00”が書き込まれたか否
かを検証するベリファイにおいて、その検証を行うため
に、ベリファイ読み出し電位Vcgv00(図13)
で、メモリセルのデータを読み出すことをいう。
【0415】書き込みパルスをワード線に印加する数が
第1の所定回数(例えば9回)以下の場合には、“1
0”ベリファイリードを省略し、書き込みパルスを続け
て印加する(ステップST10)。書き込みパルスをワ
ード線に印加する数が第2の所定回数(例えば13回)
以下の場合には、“00”ベリファイリードを省略する
(ステップST8A,8B)。
【0416】“00”ベリファイリードを省略する回数
が“10”ベリファイリードを省略する回数よりも多い
のは、“00”状態の方が閾値電圧が高く、書き込み難
いからである。ベリファイリードを省略することにより
書き込み全体を高速化することができる。
【0417】本例では、書き込み電位(書き込みパルス
のレベル)を初期値に設定して書き込みパルスの印加を
開始し、この後、書き込みパルスを印加する毎に、ワー
ド線に印加する書き込み電位を、所定値(例えば約0.
2V)ずつ、次第に上昇させていく。
【0418】例えば書き込み電位を約0.2Vずつ上昇
させることにより、理想的には、“00”書き込み状態
のメモリセル及び“10”書き込み状態のメモリセルの
閾値電圧分布の幅を、0.2V程度にすることができ
る。実際の動作では、ベリファイリードで生じるいわゆ
るアレイ・ノイズによって、“10”書き込み状態のメ
モリセル及び“00”書き込み状態のメモリセルの閾値
電圧分布の幅は、0.4V程度になる。
【0419】書き込み動作の開始から例えば9回の書き
込みパルスが印加されるまでの期間(ベリファイリード
を省略している間)においては、書き込みパルスの電圧
は十分低く、“10”書き込みを完全に行うには十分に
低い値に設定されている。また、書き込み動作の開始か
ら例えば13回の書き込みパルスが印加されるまでの期
間においては、書き込み電位は、“00”書き込みを完
全に行うには十分に低い値に設定されている。
【0420】従って、“10”書き込みを行うメモリセ
ルや“00”書き込みを行うメモリセルに対して、過剰
な書き込み(閾値電圧がVcgr00を超えるような書
き込みが行われることがない。
【0421】このように、書き込みの当初においてベリ
ファイリードを省略するのは、上述したような書き込み
電位を徐々に上げていく手法では、書き込み当初におい
てメモリセルに所定のデータが十分に書き込まれている
可能性はほとんどないため、ベリファイリードを行うよ
りも、これを省略して、書き込み速度の高速化を図る方
が有利だからである。
【0422】また、書き込みの当初は、低い書き込み電
位を有するパルスをワード線に印加し、パルスが印加さ
れる毎に、次第に、書き込み電位を上昇させていくよう
にしたのは、フローティングゲート電極に少しずつ電子
を注入し、最終的に、所定量の電子をフローティングゲ
ート電極に蓄積するためである。
【0423】この場合、例えば1回の書き込みパルスで
所定量の電子を一度にフローティングゲート電極に注入
する場合に比べ、1回の書き込みパルスによりメモリセ
ルのトンネル酸化膜に印加される電界が低くなるため、
トンネル酸化膜の信頼性が向上する。
【0424】また、書き込み電位(書き込みパルスのレ
ベル)は、低い値から高い値に次第に上昇させる。つま
り、書き込み電位を次第に上昇させる場合は、当初の書
き込み電位を高い値に設定してこの書き込み電位を次第
に下降させる場合に比べて、経験的に、メモリセルの閾
値電圧分布の幅を狭くできるからである。
【0425】ワード線に対する書き込みパルスの印加回
数が例えば10回以上の場合には、“10”書き込みを
行うメモリセルに対して、データ“10”がきちんと書
き込まれたか否かを検証するために、書き込みパルスを
ワード線に印加した後に、“10”ベリファイリードが
行われる(ステップST10〜ST11)。
【0426】また、ワード線に対する書き込みパルスの
印加回数が例えば14回以上の場合には、“00”書き
込みを行うメモリセルに対して、データ“00”がきち
んと書き込まれたか否かを検証するために、書き込みパ
ルスをワード線に印加した後に、“00”ベリファイリ
ードが行われる(ステップST8A〜ST9A,ST8
B〜ST9B)。
【0427】“10”ベリファイリードによりメモリセ
ルから読み出されたデータは、“10”書き込みが十分
に行われたか否かを示すデータであり、このデータは、
“10”書き込みの対象となるカラムに存在するデータ
回路内のラッチ回路LATCHに記憶される。
【0428】“00”ベリファイリードによりメモリセ
ルから読み出されたデータは、“00”書き込みが十分
に行われたか否かを示すデータであり、このデータは、
“00”書き込みの対象となるカラムに存在するデータ
回路内のラッチ回路LATCHに記憶される。
【0429】書き込み十分のメモリセルには、以後書き
込みは行われない。書き込み不十分のメモリセルに対し
ては追加書き込みが行われる。ベリファイリードの結
果、書き込み不十分なメモリセルがあるかを検知する動
作が行われる。この動作はベリファイリード後に行って
もよいが、動作時間短縮のために、プログラムパルス印
加中に行っている。全てのカラムで書き込みが十分に行
われていると、書き込みが終了する。
【0430】この後、次の書き込みパルスをワード線に
印加する動作(ステップST5)に並列して、ラッチ回
路LATCHのデータに基づき、直前の書き込みパルス
により“10”書き込み又は“00”書き込みが十分に
行われたか否かを検証する動作(Program completion d
etection)が実行される(ステップST6〜ST7)。
【0431】具体的には、奇数ページデータの書き込み
動作では、図15に示すように、“11”、“10”、
“01”、“00”の4種類の書き込みが存在する。
“11”書き込みと“01”書き込みは、偶数ページデ
ータを書き込んだ後のメモリセルの状態を維持するもの
である。また、“10”書き込みとは、書き込みパルス
により、閾値電圧を上昇させ、“11”状態を“10”
状態にすることを意味し、“00”書き込みとは、書き
込みパルスにより、閾値電圧を上昇させ、“01”状態
を“00”状態にすることを意味する。
【0432】全ての選択されたメモリセル(カラム)に
対して所定のデータ“11”、“10”、“01”、
“00”が十分に書き込まれた場合(実際には、“0
0”、“10”書き込みの対象となるメモリセルに十分
にデータ“00”、“10”が書き込まれた場合)に
は、奇数ページデータの書き込み動作が終了する(ステ
ップST6)。
【0433】少なくとも1つの選択されたメモリセル
(カラム)に対して所定のデータ“11”、“10”、
“01”、“00”が十分に書き込まれていない場合
(実際には、“00”、“10”書き込みの対象となる
メモリセルに十分にデータ“00”、“10”が書き込
まれていない場合)には、引き続き、“00”ベリファ
イリード、“10”ベリファイリード及び書き込みパル
スの印加が行われる(ステップST5〜ST11)。
【0434】ここで、本例では、“10”書き込みの対
象となる全てのメモリセルに対して、十分に“10”書
き込みが行われた後には、“00”ベリファイリードを
行わないようにし、この後には、“10”ベリファイリ
ード及びProgram completiondetectionのみを行うよう
にしている(ステップST7,ST8B,ST9Bのル
ート)。
【0435】このようなシーケンスにした理由は、通
常、“10”書き込みは、“00”書き込みよりも先に
終了するため(“10”状態の閾値電圧は、“00”状
態の閾値電圧よりも低い。)、“10”書き込みが終了
した後の“00”ベリファイリードを省略し、書き込み
時間の短縮(書き込みの高速化)を図ることにある。
【0436】ところで、本例では、書き込みの十分/不
十分を検出する動作(Program completion detection)
を、書き込みパルスをワード線に印加する動作と並列し
て行っているが、例えばProgram completion detection
を、“00”ベリファイリード又は“10”ベリファイ
リードの直後に行い、その後、Program completion det
ectionの結果が不十分の場合に、再度、書き込みパルス
の印加を行うようにしてもよい。
【0437】また、書き込み十分のメモリセルに対して
は、以後、書き込みパルスの印加が行われないように
し、書き込み不十分のメモリセルに対してのみ、続け
て、書き込みパルスの印加(再書き込み)を行い、書き
込み特性の良好なメモリセルに対して過剰な書き込みが
行われないようにしてもよい。
【0438】奇数ページデータの書き込み動作の概要
は、以上の通りである。
【0439】上述したように、奇数ページデータの書き
込み動作は、書き込みパルスの印加、メモリセルに記憶
された偶数ページデータの読み出し(Internal data lo
ad)、“10”ベリファイリード(VERIFY1
0)、“00”ベリファイリード(VERIFY0
0)、Program completion detection及び"00"Program
completion detectionからなる。
【0440】以下では、これらの動作について順次詳細
に説明する。
【0441】2.−2.−1. 書き込みパルス印加 書き込みパルス印加は、偶数ページデータにおける書き
込みパルスの印加と全く同じ動作タイミングで、図20
に示したように行われる。
【0442】“10”書き込み及び“00”書き込みで
は、表3中に示すように、ラッチ回路LATCHのノー
ドNaijが“L”であるため、ビット線は、Vssに
なる。従って、選択されたメモリセルのトンネル酸化膜
に高電界が印加され、FNトンネル効果により電子がフ
ローティングゲート電極に注入され、書き込みが行われ
る。
【0443】
【表3】
【0444】“11”書き込み及び“01”書き込み
(書き込み非選択)では、表3中に示したように、ラッ
チ回路LATCHのノードNaijが“H”であるた
め、ビット線は、Vddになる。従って、選択されたメ
モリセルのトンネル酸化膜に高電界が印加されることは
なく、メモリセルの状態は変化しない(“11”状態又
は“01”状態を保持する。)。
【0445】2.−2.−2. 偶数ページデータの読
み出し “READ01” 表3中に示すように、ベリファイリードの最初に“RE
AD01”を行う。この動作は、図13を参照して前述
した“READ01”の動作と同様である。“READ
01”の結果、メモリセルの偶数ページのデータがラッ
チ回路LATCHに記憶される。つまり、メモリセルが
“11”または“10”の場合には、ノードN1(Na
ij)が“L”、メモリセルが“01”または“00”
の場合にはノードN1(Naij)が“H”になる。
【0446】この際、ラッチ回路LATCHに記憶され
た奇数ページの書き込みデータを、ノードCAP2ij
に転送し、かつ、一時記憶する。これにより、読み出し
データが奇数ページデータに衝突しないようにする。続
いてベリファイ動作“VERIFY10A”が行われ
る。
【0447】2.−2.−3. “VERIFY10
A” 図24は、ベリファイ動作“VERIFY10A”の動
作タイミングを示す。“VERIFY10A”では、ラ
ッチ回路が“10”以外の書き込みデータを保持する場
合には、書き込みデータをそのまま保持する。“10”
書き込みする場合に、書き込みが十分に行われている
と、ラッチ回路の内容が書き込み非選択になる。
【0448】“00”書き込み十分の場合は、“VER
IFY10A”後に行われる“VERIFY00”時に
ラッチ回路のデータが書き込み非選択状態に設定される
ので、“VERIFY10A”では書き込み状態(つま
り、ノードNaijはVss)を保つ。
【0449】この動作で特徴的なことは、ラッチ回路に
保持した偶数ページのデータに基づいてビット線プリチ
ャージ電位を変えることである。つまり、図21中の時
刻RCLK2に制御パルスBLC2がVddになること
で、ラッチ回路に記憶したデータに基づいてビット線が
プリチャージされる。
【0450】表3中の“VERIFY10A:BLプリ
チャージ”で示したように、“11”,“10”書き込
みではビット線は0.8Vにプリチャージされ、“0
1”,“00”書き込みではビット線は0Vにプリチャ
ージされる。換言すれば、ラッチ回路に記憶したデータ
に応じた電位がビット線に保持される。
【0451】その後、選択ワード線をVcgv10
(0.15V程度)にし、ビット線の放電を行う。ここ
で特徴的なことは、ラッチ回路からノードCAP2ij
へのデータ転送が行われず、CAP2ijには“REA
D01”中に転送された奇数ページの書き込みデータが
保持される。
【0452】ビット線放電後、“11”書き込み、“1
0”書き込み、“01”書き込み、“00”書き込み不
十分の場合には、ビット線は“L”である。“10”書
き込み十分の場合はビット線は0.8Vを保つ。
【0453】この後、時刻SCLK6に、SEN及びL
ATが共に“L”、SENB及びLATBが共に“H”
になり、ラッチ回路LATCH中のクロックドインバー
タCINV1,CINV2が非動作状態となる。
【0454】そして、時刻SCLK7に、BLCがVs
g(例えば約4.5V)、nPRSTが“L”になるこ
とで、センスノード(DTNij)が充電され、センス
ノードは、Vddになる。同時に、Naijも、Vdd
となる。
【0455】そして、時刻SCLK8に、nPRSTが
Vddになると、センスノード(DTNij)は、フロ
ーティング状態になる。
【0456】時刻SCLK9に、BLCLMPがVse
nse(例えば約1.6V)になると、ビット線に読み
出されたメモリセルのデータは、センスノード(DTN
ij)に転送される。
【0457】即ち、“11”書き込み,“10”書き込
み、“01”書き込み、“00”書き込みを行うメモリ
セルのうち書き込み不十分のメモリセルに関しては、ビ
ット線は、0.3V以下の電位となっているため、セン
スノード(DTNij)の電位も、0.3V以下の電位
に低下する。
【0458】一方、“10”書き込みを行うメモリセル
のうち書き込み十分のメモリセルに関しては、ビット線
は、プリチャージ電位0.8Vを維持しているため、ク
ランプ用のMOSトランジスタTN9がカットオフし、
センスノード(DTNij)は、Vddを維持する。
【0459】時刻SCLK10において、センスノード
(DTNij)の電位は、表3中の“VERIFY10
A:BL放電後”に示す通りとなる。
【0460】この後、時刻SCLK11に、REG2が
Vsgとなり、MOSトランジスタTN6(図2)がオ
ン状態となる。
【0461】ここで、“11”、“01”書き込みを行
う場合(奇数ページデータが“1”の場合)には、ノー
ドCAP2ijには、“H”が記憶されているため、M
OSトランジスタTN1(図2)は、オン状態である。
つまり、COMi(Vddに設定されている)とセンス
ノード(DTNij)が短絡し、その結果、センスノー
ド(DTNij)は、Vddとなる。
【0462】また、“10”、“00”書き込みを行う
場合(奇数ページデータが“0”の場合)には、ノード
CAP2ijには、“L”が記憶されているため、MO
SトランジスタTN1(図2)は、オフ状態である。つ
まり、COMi(Vddに設定されている)とセンスノ
ード(DTNij)は電気的に切り離されているため、
センスノードへの充電は行われなず、センスノード(D
TNij)の電位の変化はない。
【0463】従って、時刻SCLK12におけるセンス
ノード(DTNij)の電位は、表3中の“VERIF
Y10A:センスノード再充電後”に示す通りとなる。
【0464】この後、時刻SCLK13に、SENがV
dd、SENBがVssとなり、クロックドインバータ
CINV1が動作状態となるため、センスノード(DT
Nij)の電位がセンスされる。
【0465】その結果、ラッチ回路のノードN1(Nai
j)は、表3中の“VERIFY10A:センスノード
再充電後”に示すようになる。次に、ベリファイ動作
“VERIFY00”が行われる。
【0466】2.−2.−4. “VERIFY00” 図25は、“VERIFY00”の動作タイミングを示
す。“VERIFY00”では、ラッチ回路が“00”
以外の書き込みデータを保持する場合には、書き込みデ
ータをそのまま保持する。“00”書き込みする場合
に、書き込みが十分に行われていると、ラッチ回路の内
容が書き込み非選択になる。
【0467】“VERIFY00”に先立って行われる
“VERIFY10A”で“10”書き込みが不十分と
判定された場合には、ラッチ回路は“VERIFY0
0”後も書き込み選択データを保つ。
【0468】“VERIFY00”に先立って行われる
“VERIFY10A”で“10”書き込みが十分と判
定された場合には、ラッチ回路は“VERIFY00”
後も書き込み非選択データを保つ。
【0469】“VERIFY00”では、ビット線をプ
リチャージした後、選択されたワード線を図10中に示
すVcgv00(例えば約1.45V程度)にし、ビッ
ト線の放電を行う。この間、ラッチ回路LATCHに保
持する奇数ページの書き込みデータがノードCAP2i
jに転送される。
【0470】ビット線放電後、“11”書き込み、“1
0”書き込み、“01”書き込み、“00”書き込み不
十分の場合には、ビット線は“L”である。“00”書
き込み十分の場合はビット線は0.8Vを保つ。
【0471】この後、時刻SCLK6に、SEN及びL
ATが共に“L”、SENB及びLATBが共に“H”
になり、ラッチ回路LATCH中のクロックドインバー
タCINV1,CINV2が非動作状態となる。
【0472】そして、時刻SCLK7に、BLCがVs
g(例えば約4.5V)、nPRSTが“L”になるこ
とで、センスノード(DTNij)が充電され、センス
ノードは、Vddになる。同時に、Naijも、Vdd
となる。
【0473】そして、時刻SCLK8に、nPRSTが
Vddになると、センスノード(DTNij)は、フロ
ーティング状態になる。
【0474】時刻SCLK9に、BLCLMPがVse
nse(例えば約1.6V)になると、ビット線に読み
出されたメモリセルのデータは、センスノード(DTN
ij)に転送される。
【0475】即ち、“11”書き込み,“01”書き込
み、“10”書き込み、“00”書き込みを行うメモリ
セルのうち書き込み不十分のメモリセルに関しては、ビ
ット線は、0.3V以下の電位となっているため、セン
スノード(DTNij)の電位も、0.3V以下の電位
に低下する。
【0476】一方、“00”書き込みを行うメモリセル
のうち書き込み十分のメモリセルに関しては、ビット線
は、プリチャージ電位0.8Vを維持しているため、ク
ランプ用のMOSトランジスタTN9がカットオフし、
センスノード(DTNij)は、Vddを維持する。
【0477】時刻SCLK10において、センスノード
(DTNij)の電位は、表3中の“VERIFY0
0:BL放電後”に示す通りとなる。
【0478】この後、時刻SCLK11に、REG2が
Vsgとなり、MOSトランジスタTN6(図2)がオ
ン状態となる。
【0479】ここで、“11”書き込み,“10”書き
込み、“01”書き込みが不十分の場合には、ノードC
AP2ijには、“H”が記憶されているため、MOS
トランジスタTN1(図2)は、オン状態である。つま
り、COMi(Vddに設定されている)とセンスノー
ド(DTNij)が短絡し、その結果、センスノード
(DTNij)は、Vddとなる。
【0480】これに対して、“00”書き込みが不十分
の場合には、ノードCAP2ijには、“L”が記憶さ
れているため、MOSトランジスタTN1(図2)は、
オフ状態である。つまり、COMi(Vddに設定され
ている)とセンスノード(DTNij)とは電気的に切
り離されているため、センスノード(DTNij)への
充電は行われず、センスノード(DTNij)の電位の
変化はない。
【0481】従って、時刻SCLK12におけるセンス
ノード(DTNij)の電位は、表3の“VERIFY
00:センスノード再充電後”に示す通りとなる。
【0482】この後、時刻SCLK13に、SENがV
dd、SENBがVssとなり、クロックドインバータ
CINV1が動作状態となるため、センスノード(DT
Nij)の電位がセンスされる。
【0483】その結果、ラッチ回路に再書き込みデータ
が記憶される。このデータは表3中“再書き込みデー
タ”に示す通りなる。
【0484】2.−2.−5. “ Program completio
n detection ” “VERIFY10”及び“VERIFY00”の後
に、“10”又は“00”書き込みを行う全てのメモリ
セルに対して、きちんと“10”又は“00”書き込み
が行われたか否かを検出する“ Program completion de
tection ”動作が行われる。この動作は遇数ページの場
合と同様である。
【0485】3. 消去動作(Erase operation) 消去動作時において、セルウェルには、消去電位Ver
a(例えば約20V)が印加される。
【0486】そして、選択されたメモリセルブロック内
の全てのワード線は、接地電位Vssに設定される。そ
の結果、選択されたメモリセルブロック内のメモリセル
のトンネル酸化膜に高電界がかかり、フローティングゲ
ート電極中の電子がチャネル(セルウェル)に放出さ
れ、メモリセルの閾値電圧が低下する。
【0487】非選択のメモリセルブロック内の全てのワ
ード線は、フローティング状態に設定される。その結
果、消去電位Veraがセルウェルに印加されると、セ
ルウェルとワード線(コントロールゲート電極)の容量
カップリングにより、ワード線の電位はVera又はそ
の近傍まで上昇する。従って、非選択のメモリセルブロ
ック内のメモリセルのトンネル酸化膜には高電界がかか
らないため、フローティングゲート電極中の電子の移動
はなく、メモリセルの閾値電圧の変動もない。
【0488】ところで、図7に示した第1のメモリセル
ブロックでは、メモリセルアレイ上にロウシールド線
(Row shield line)が存在する。消去動作時、このロ
ウシールド線の電位も、セルウェルの電位と同様に、V
ssからVeraに上昇する。ロウシールド線がVer
aになることにより、非選択のメモリセルブロック内の
ワード線は、セルウェルとワード線の間の容量カップリ
ングにより、Vera又はその近傍の電位まで十分に上
昇するため、誤消去が生じない。
【0489】また、図8に示した第2のメモリセルブロ
ックでは、メモリセルアレイ上に、ロウシールド線に代
わり、ワード線ドライバ選択信号線が配置される。消去
動作時、ワード線ドライバ選択信号線は、フローティン
グ状態になる。また、ビット線の電位も、Veraにな
る。従って、非選択のメモリセルブロック内のワード線
は、セルウェルとワード線の間の容量カップリングによ
り、Vera又はその近傍の電位まで十分に上昇するた
め、誤消去が生じない。
【0490】なお、ロウシールド線又はブロック選択線
が、例えばVss又はVddの場合には、これらの線の
下のメモリセルでは、ワード線と、ロウシールド線又は
ブロック選択線との間に大きな容量を生じる。その結
果、ワード線は、昇圧し難くなり、誤消去を生じる。
【0491】セルウェルに消去電位(消去パルス)Ve
raが印加された後に、消去が十分に行われたか否かを
検証する消去ベリファイが行われる。消去ベリファイ
は、消去パルスを印加した後にメモリセルのデータを読
み出す消去ベリファイリード(Erase verify read)
と、消去ベリファイリードにより読み出されたデータに
基づいて、消去不十分のカラムが存在するか否かを検出
する“ Erase completiondetection ”からなる。
【0492】本例(例えば図2参照)のメモリ回路で
は、2本のビット線BLe,BLoが1個のデータ回路
を共有しているため、例えば偶数本目のビット線BLe
に接続されるメモリセルに対する消去ベリファイリード
を行った後、これら偶数本目のビット線BLeに接続さ
れる全てのメモリセルのデータが消去されたか否かを検
出する“ Erase completion detection ”が行われる。
【0493】この後、例えば奇数本目のビット線BLo
に接続されるメモリセルに対する消去ベリファイリード
を行った後、これら奇数本目のビット線BLoに接続さ
れる全てのメモリセルのデータが消去されたか否かを検
出する“ Erase completiondetection ”が行われる。
【0494】そして、選択された全てのメモリセルにつ
いて、消去十分であることが確認されると、消去動作が
終了する。消去不十分のメモリセルがある場合には、再
び、消去動作(消去パルスの印加)が行われる。
【0495】以下、消去動作について、動作タイミング
図を用いて詳細に説明する。
【0496】3.−1. 消去パルス印加 図26は、消去パルスの印加に関する動作タイミングを
示している。
【0497】<奇数番目のメモリセルブロック>奇数番
目のメモリセルブロックでは、上述したように、このブ
ロック内のワード線及びセレクトゲート線の電位を制御
するワード線制御回路(ロウアドレスデコーダとワード
線ドライバ)がメモリセルアレイの一方側にまとまって
配置される。第1のメモリセルブロックを例として、以
下、説明する。
【0498】第1のメモリセルブロックが選択される場
合、図9のロウアドレスデコーダRADD1の出力信号
RDECADがVddになり、図10のワード線ドライ
バRMAIN1内のノードTransferG1がVd
dに設定される。信号線CG1,CG2,…CG16の
電位は、切替回路(図1)により、接地電位Vssに設
定される。また、信号線SGD,SGSの電位は、Vd
dに設定される。
【0499】この時、ワード線WL1,WL2,…WL
16の電位は、接地電位Vssに設定され、セレクトゲ
ート線SG1,SG2は、Vdd−Vth(Vthは、
MOSトランジスタHNt1の閾値電圧である)の電位
で、かつ、フローティング状態となる。
【0500】第1のメモリセルブロックが非選択の場
合、図9のロウアドレスデコーダRADD1の出力信号
RDECADがVssになり、図10のワード線ドライ
バRMAIN1内のノードTransferG1がVs
sに設定される。その結果、ワード線WL1,WL2,
…WL16は、接地電位Vssで、かつ、フローティン
グ状態となる。
【0501】また、MOSトランジスタHN7,HN8
がオン状態となり、SGDSがVddであるため、セレ
クトゲート線SG1,SG2は、Vdd−Vth(Vt
hは、MOSトランジスタHN7,HN8の閾値電圧で
ある)の電位で、かつ、フローティング状態となる。
【0502】<偶数番目のメモリセルブロック>偶数番
目のメモリセルブロックでは、上述したように、このブ
ロック内のワード線及びセレクトゲート線の電位を制御
するワード線制御回路のうち、ロウアドレスデコーダが
メモリセルアレイの一方側に配置され、ワード線ドライ
バがメモリセルアレイの他方側に配置される。第2のメ
モリセルブロックを例として、以下、説明する。
【0503】まず、時刻ECLK2に、ROWPROG
1がVss、ROWPROG1BがVddになり、図1
2のワード線ドライバRMAIN2内のクロックドイン
バータCINV5,CINV6が非動作状態となる。こ
の後、時刻ECLK3に、ROWERASE1がVd
d、ROWERASE1BがVssになり、図11のロ
ウアドレスデコーダRADD2内のクロックドインバー
タCINV3が非動作状態となり、クロックドインバー
タCINV4が動作状態となる。
【0504】そして、第2のメモリセルブロックが選択
される場合、RDECADS1がVddとなるため、図
11のロウアドレスデコーダRADD2の出力信号RD
ECADSは、Vssとなる。また、第2のメモリセル
ブロックが非選択の場合、RDECADS1がVssと
なるため、図11のロウアドレスデコーダRADD2の
出力信号RDECADSは、Vddとなる。
【0505】この後、時刻ECLK4に、ROWERA
SE2がVddとなり、ROWERASE2BがVss
となると、クロックドインバータCINV7が動作状態
となる。
【0506】その結果、第2のメモリセルブロックが選
択される場合、RDECADS2がVddとなるため、
図12のワード線ドライバ内のノードTransfer
G2がVddとなる。一方、第2のメモリセルブロック
が非選択の場合、RDECADS2がVssとなるた
め、図12のワード線ドライバ内のノードTransf
erG2がVssとなる。
【0507】この後、時刻ECLK5に、ROWERA
SE3nがVssになると、第2のメモリセルブロック
が非選択の場合(RDECADS2がVssの場合)
に、そのデータがラッチされる。
【0508】また、時刻ECLK6に、ROWGATE
がVssになると、第2のメモリセルブロックが非選択
の場合(RDECADSがVddの場合)、MOSトラ
ンジスタDHN6,DHN9(図11及び図12)がカ
ットオフし、ワード線ドライバ選択信号線22(図8)
がフローティング状態になる。
【0509】このように、奇数番目のメモリセルブロッ
クが選択される場合でも、偶数番目のメモリセルブロッ
クが選択される場合でも、時刻ECLK6の時点で、選
択されたブロック内のワード線は、Vssに設定され、
非選択のブロック内のワード線及びセレクトゲート線
は、フローティング状態となる。
【0510】また、偶数番目のメモリセルブロックにお
いては、そのブロックが非選択の場合には、ワード線ド
ライバ選択信号線22(図8)は、Vddで、かつ、フ
ローティング状態となる。
【0511】この後、時刻ECLK7に、セルウェルC
PWELLをVera(例えば約20V)に設定する。
この時、選択されたブロック内では、ワード線(接地電
位Vss)とセルウェルの間に高電界がかかり、メモリ
セルのフローティングゲート電極中の電子がセルウェル
に放出され、データ消去が実行される。
【0512】また、非選択のブロック内では、時刻EC
LK7に、セルウェルCPWELLをVera(例えば
約20V)に設定すると、ワード線とセルウェルの間の
容量カップリングにより、ワード線の電位がVera又
はその近傍まで上昇する。この時、ワード線ドライバ選
択信号線22(図8)の電位も、ワード線ドライバ選択
信号線とセルウェルの間の容量カップリングにより、上
昇する。
【0513】従って、非選択のブロック内では、ワード
線とセルウェルの間に高電界がかからないため、メモリ
セルのフローティングゲート電極中の電子がセルウェル
に放出されることもなく、データ消去が行われない。
【0514】なお、時刻ECLK8において、BIAS
e及びBIASoをVddに設定しているのは、MOS
トランジスタHN1e,HN1o(図2)のドレインの
サーフェイス・リーク電流を減少させるためである。
【0515】そして、時刻ERCV1以降に、消去後の
リカバリ動作が行われる。
【0516】セルウェルCPWELLの電位が、Ver
aから10V程度に低下すると、BLCRLをVssに
接地し、ビット線BLe,BLoの電荷を放電する。V
eraが10V程度の場合には、ビット線BLe,BL
oは、ビット線BLe,BLoとセルウェルCPWEL
Lの間の容量カップリングにより、12V程度にまで低
下している。
【0517】従って、BIASe及びBIASoがゲー
トに入力するMOSトランジスタHN1e,HN1o
(図2)がスナップバックすることはない。
【0518】なお、セルウェルCPWELLが20V程
度のときに、BLCRLをVssに接地し、ビット線B
Le,BLoの電荷を放電すると、BIASe及びBI
ASoがゲートに入力するMOSトランジスタHN1
e,HN1o(図2)がスナップバックし、そのMOS
トランジスタが破壊されてしまうという問題がある。
【0519】3.−2. “Erase Verify
Read” 図27は、消去ベリファイリード(Erase verify rea
d)の動作タイミングを示している。本例では、偶数本
目のビット線BLeに接続されるメモリセルに対して消
去ベリファイリードを行い、奇数本目のビット線BLo
については、シールドビット線とすることを前提とす
る。消去ベリファイリードでは、シールドビット線BL
0は、Vddに設定される。
【0520】まず、時刻RCLK1に、CAPCRGを
Vddに設定し、時刻RCLK2に、BLCLMPをV
clmp(例えば約2V)に設定する。そして、時刻R
CLK5に、REG1がVddになることにより、選択
されたビット線BLeは、Vss(0V)に設定される
(VREGは、Vss、CAP1ijは、Vddであ
る。)。
【0521】時刻RCLK7に、選択されたワード線
(コントロールゲート電極)CG select は、Vcge
v(例えば0V)に設定され、セレクトゲート線SGD
は、Vread(例えば約3.5V)に設定される(S
GSは、Vread)。
【0522】消去ベリファイリードは、通常、ビット線
BLeに接続され、かつ、選択されたブロック内の全て
のワード線に接続されたメモリセルに対して、ほぼ同時
に行われるため、選択されたブロック内のワード線WL
1,WL2,…WL16は、全て、Vcgevに設定さ
れる。
【0523】その結果、選択された1ブロック内の1ビ
ット線BLeに接続される全てのメモリセル(1NAN
Dセルユニット内のメモリセル)が消去十分のとき、そ
の1ビット線BLeは、“H”となる。また、選択され
た1ブロック内の1ビット線BLeに接続されるメモリ
セルのうち、少なくとも1個のメモリセルが消去不十分
のときは、その1ビット線BLeは、“L”となる。
【0524】なお、消去ベリファイリードにおいて、非
選択のビット線BLoは、ビット線間に生じるカップリ
ングノイズの低減のため、Vddに設定されている。
【0525】各ビット線BLeの電位が確定した後、通
常のリードと同様に、ビット線BLeの電位がセンスさ
れる。
【0526】そして、選択された1ブロック内の1ビッ
ト線BLeに接続される全てのメモリセルが消去十分の
とき、その1ビット線BLeが接続されるデータ回路内
のセンスノードDTNij(ラッチ回路LATCHの出
力ノードNaij)は、“H”となる。
【0527】また、選択された1ブロック内の1ビット
線BLeに接続されるメモリセルのうち、少なくとも1
個のメモリセルが消去不十分のときは、その1ビット線
BLeが接続されるデータ回路内のセンスノードDTN
ij(ラッチ回路LATCHの出力ノードNaij)
は、“L”となる。
【0528】3.−3. “ Erase completion detect
ion ” 図28は、Erase completion detectionに関する動作タ
イミングを示している。消去ベリファイリードの後、全
てのカラムにおいて消去が完了したか否かを検出する
“ Erase completion detection ”が行われる。
【0529】図5において、全てのデータ回路内のラッ
チ回路LATCHの出力ノードNaijが“H”のと
き、FLAGは、“H”を維持する。図5において、少
なくとも1個のデータ回路内のラッチ回路LATCHの
出力ノードNaijが“L”のとき、FLAGは、
“L”となる。
【0530】FLAGノードは、全てのカラムに接続さ
れているため、選択された1ブロック内のメモリセルの
うち、少なくとも1個のメモリセルが消去不十分である
と、FLAGノードは、“L”となり、再度、消去パル
スの印加が行われる。選択された1ブロック内の全ての
メモリセルが消去十分であると、FLAGノードは、
“H”となり、消去動作が終了する。
【0531】なお、“ Erase completion detection ”
は、前述した“偶数ページデータの書き込み動作”にお
ける“ Program completion detection ”とほぼ同様な
ので、その動作説明の詳細については、省略する。
【0532】なお、本実施の形態では、多値NANDセ
ル型EEPROMを例として説明したが、本発明は、他
のタイプの多値メモリに適用が可能である。例えばメモ
リセルアレイとしては、NOR型、AND型(A.Nozoe :
ISSCC, Digest of Technichal Papers,1995) 、DIN
OR型(S.Kobayashi : ISSCC, Digest of TechnichalPa
pers,1995) 、、Virtual Ground Array型(Lee, et al.
: Symposium on VLSICircuits, Digest of Technichal
Papers,1994)などであってもよい。
【0533】また、本発明は、フラッシュメモリ(Flas
h memory)に限られず、例えばマスクROM、EPRO
Mなどの不揮発性半導体メモリにも適用できる。
【0534】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の不揮発
性半導体メモリによれば、メモリセルに記憶するデータ
を多値化する場合に、書き込み/読み出し時に多値デー
タを一時的に記憶しておくためのデータ回路内の素子数
を減少させ、チップ面積の増大を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる多値NANDセル型EEPRO
Mの概要を示す図。
【図2】図1のメモリ内のデータ回路を示す図。
【図3】図1のメモリ内のメモリセルアレイを示す図。
【図4】図1のメモリ内のカラムデコーダの一部を示す
図。
【図5】図1のメモリ内の一括検知回路を示す図。
【図6】図1のメモリ内のワード線制御回路を示す図。
【図7】図6の第1のメモリセルブロック内のデバイス
構造を示す図。
【図8】図6の第2のメモリセルブロック内のデバイス
構造を示す図。
【図9】図6のロウアドレスデコーダRADD1を示す
図。
【図10】図6のワード線ドライバRMAIN1を示す
図。
【図11】図6のロウアドレスデコーダRADD2を示
す図。
【図12】図6のワード線ドライバRMAIN2を示す
図。
【図13】4値データとメモリセルの閾値電圧との関係
を示す図。
【図14】偶数ページデータの書き込み後のメモリセル
の閾値電圧分布を示す図。
【図15】奇数ページデータの書き込み後のメモリセル
の閾値電圧分布を示す図。
【図16】偶数ページデータの読み出しに関する動作タ
イミングを示す波形図。
【図17】奇数ページデータの読み出しに関する動作タ
イミングを示す波形図。
【図18】奇数ページデータの読み出しに関する動作タ
イミングを示す波形図。
【図19】偶数ページデータの書き込み動作の一連の流
れを示す図。
【図20】書き込み動作中のプログラムパルス印加に関
する動作タイミングを示す波形図。
【図21】書き込み動作中の“01”ベリファイリード
に関する動作タイミングを示す波形図。
【図22】書き込み動作中の“ Program Completion De
tection ”に関する動作タイミングを示す波形図。
【図23】奇数ページデータの書き込み動作の一連の流
れを示す図。
【図24】書き込み動作中の“10A”ベリファイリー
ドに関する動作タイミングを示す波形図。
【図25】書き込み動作中の“00”ベリファイリード
に関する動作タイミングを示す波形図。
【図26】消去動作中の消去パルス印加に関する動作タ
イミングを示す波形図。
【図27】消去動作中の消去ベリファイリードに関する
動作タイミングを示す波形図。
【図28】消去動作中の“ Erase Completion Detectio
n ”に関する動作タイミングを示す波形図。
【図29】NANDセル型EEPROMのメモリセルア
レイを示す回路図。
【図30】NANDセルユニットのデバイス構造を示す
平面図。
【図31】図30中のLXXIV−LXXIV線に沿う
断面図およびLXXV−LXXV線に沿う断面図。
【図32】図30のNANDセルユニットの等価回路を
示す図。
【図33】NANDセル型EEPROMのウェル構造を
示す図。
【符号の説明】
2…データ回路、 TNi…低電圧エンハンスメント型NチャネルMOSト
ランジスタ、 HNi…高電圧エンハンスメント型NチャネルMOSト
ランジスタ、 DLNi…低電圧デプレッション型NチャネルMOSト
ランジスタ、 DLN(C2)…MOSキャパシタ(DRAMセル)、 TPi…低電圧エンハンスメント型PチャネルMOSト
ランジスタ、 CINVi…クロックドインバータ、 LATCH…ラッチ回路、 BLe,BLo…ビット線、 IOj,nIOj…入出力線、

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのn値(nは3以上)を
    記憶するメモリセルを含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続されるビット線と、 前記ビット線に接続され、2ビット以上の前記メモリセ
    ル部への書き込みデータあるいは読み出しデータを記憶
    するデータ回路とを具備し、 書き込み動作中に、前記メモリセルから読み出されたデ
    ータは前記ビット線に保持され、外部から入力した書き
    込みデータは前記データ回路に保持されることを特徴と
    する不揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのn値(nは3以上)を
    記憶するメモリセルを含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続されるビット線と、 前記ビット線に接続され、2ビット以上の前記メモリセ
    ル部への書き込みデータあるいは読み出しデータを記憶
    するデータ回路とを具備し、 書き込み動作中に、前記メモリセルに書き込み電圧が印
    加されている間は、外部から入力した書き込みデータは
    前記データ回路に保持され、 前記メモリセルが十分に書き込まれたかを調べるベリフ
    ァイリード動作中は、前記メモリセルから読み出された
    データは前記ビット線に保持され、外部から入力した書
    き込みデータは前記データ回路に保持されることを特徴
    とする不揮発性半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 前記メモリセルから読み出されたデータ
    は、ベリファイリード中のビット線プリチャージ電位と
    してビット線に保持されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の不揮発性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのn値(nは3以上)を
    記憶するメモリセルを含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続されるビット線と、 前記ビット線に接続され、2ビット以上の前記メモリセ
    ル部への書き込みデータあるいは読み出しデータを記憶
    するデータ回路とを具備し、 書き込み動作中に、前記メモリセルから読み出されたデ
    ータは、前記メモリセルが十分に書き込まれたかを調べ
    るベリファイリード動作の所定の期間にのみ前記データ
    回路に保持されることを特徴とする不揮発性半導体メモ
    リ。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルから読み出されたデータ
    は、前記所定の期間以外の期間はビット線プリチャージ
    電位としてビット線に保持されることを特徴とする請求
    項4記載の不揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 前記データ回路は、1個のラッチ回路を
    含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に
    記載の不揮発性半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つのn値(nは3以上)を
    記憶するメモリセルを含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続されるビット線と、 前記ビット線に接続され、2ビット以上の前記メモリセ
    ル部への書き込みデータあるいは読み出しデータを記憶
    するデータ回路とを具備し、 前記データ回路は、ラッチ回路とキャパシタを含み、 書き込み動作中の前記メモリセルが十分に書き込まれた
    かを調べるベリファイリード動作において、前記メモリ
    セルから読み出されたデータは、前記メモリセルが十分
    に書き込まれたかを調べるベリファイリード動作の所定
    の期間に前記ラッチ回路に記憶され、この所定の期間に
    は外部から入力された書き込みデータは前記キャパシタ
    に保持されることを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  8. 【請求項8】 3値以上の情報を記憶するメモリセルを
    含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続されるビット線と、 前記ビット線に接続され、2ビット以上の前記メモリセ
    ル部への書き込みデータあるいは読み出しデータを記憶
    するデータ回路とを具備し、 前記データ回路は、ラッチ回路を有し、メモリの外部か
    ら入力し、前記ラッチ回路に記憶されたデータと、前記
    メモリセルから読み出され、前記ビット線に保持された
    データとに基づいて前記メモリセルに対して書き込みを
    行うことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  9. 【請求項9】 3値以上の情報を記憶するメモリセルを
    含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続されるビット線と、 前記ビット線に接続され、前記メモリセル部への書き込
    みデータあるいは読み出しデータを記憶するデータ回路
    とを具備し、 前記メモリセルは、第1のアドレスによって選択される
    第1のデータと第2のアドレスによって選択される第2
    のデータを含み、 前記データ回路は、ラッチ回路を有し、前記第1のアド
    レスが選択された第1の書き込み動作では、前記ラッチ
    回路に記憶されたメモリ外部から入力された第1のデー
    タに基づいて書き込みを行い、前記第2のアドレスが選
    択された第2の書き込み動作では、メモリ外部から入力
    し、前記ラッチ回路に記憶された第2のデータと、前記
    メモリセルから読み出され、前記ビット線に保持された
    前記第1のデータとに基づいて前記メモリセルに対して
    書き込みを行うことを特徴とする不揮発性半導体メモ
    リ。
  10. 【請求項10】 “1”状態は第1の閾値レベルを有
    し、“2”状態は第2の閾値レベルを有し、“3”状態
    は第3の閾値レベルを有し、“i”状態(iはn以下の
    自然数であり、nは3以上の自然数)は第iの閾値レベ
    ルを有するようなn値を記憶するメモリセルを含むメモ
    リセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続されるビット線と、 前記ビット線に接続され、前記メモリセル部への書き込
    みデータあるいは読み出しデータを記憶するデータ回路
    とを具備し、 前記メモリセルは、第1のロウアドレスによって選択さ
    れる第1のデータと第2のロウアドレスによって選択さ
    れる第2のデータを含み、 前記データ回路は、ラッチ回路を有し、前記第1のロウ
    アドレスが選択された第1の書き込み動作では、前記ラ
    ッチ回路に記憶されたメモリの外部から入力された第1
    のデータに基づいて、前記メモリセルを“1”、
    “2”、…“m−1”、“m”状態(mは自然数)にす
    る書き込みを行い、前記第2のロウアドレスが選択され
    た第2の書き込み動作では、メモリの外部から入力し、
    前記ラッチ回路に記憶された第2のデータおよび前記メ
    モリセルから読み出され、前記ビット線に保持された前
    記第1のデータに基づいて、前記メモリセルを“1”、
    “2”、…“k−1”、“k”状態(kはmより大きい
    自然数)にする書き込みを行うことを特徴とする不揮発
    性半導体メモリ。
  11. 【請求項11】 前記メモリセル部は、複数のメモリセ
    ルを直列接続されて形成されることを特徴とする請求項
    1乃至10のいずれか1項に記載の不揮発性半導体メモ
    リ。
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