JP2002310760A - 気体流量計 - Google Patents

気体流量計

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JP2002310760A JP2001113324A JP2001113324A JP2002310760A JP 2002310760 A JP2002310760 A JP 2002310760A JP 2001113324 A JP2001113324 A JP 2001113324A JP 2001113324 A JP2001113324 A JP 2001113324A JP 2002310760 A JP2002310760 A JP 2002310760A
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    • G01F1/699Feedback or rebalancing circuits, e.g. self heated constant temperature flowmeters by control of a separate heating or cooling element

Abstract

(57)【要約】 【課題】気体流量計の電子回路の高集積化、出力特性調
整の高精度化に好適な手段を提供すること。 【解決手段】電源に印加される過電圧、サージ、高周波
ノイズを低減するノイズ低減回路、気体流量検出回路と
デジタル調整回路により気体流量計を構成するようにし
た。また、ノイズが低減された電圧を検出回路と調整回
路に供給するノイズ低減回路は2経路以上から供給し、
かつ異なる電圧を供給できるようにした。また、調整演
算において、入力値により、あらかじめ用意した1次式
による調整演算式を選択することにより、非線形な調整
もできるようにした。また、集積回路内でセンサ出力経
路とデータ入出力経路を兼用し、スイッチで切り替える
手段を持たせることにより端子数を減らした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車制御用の気
体流量計にかかわり、特に、電子回路の高集積化をはか
る際に好適な、ノイズ低減回路、調整方式、調整用端子
や出力端子の削減、出力回路にかかわる。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の空気流量を検出する気体流量
計がある。気体流量計の例としては、ジャーナル オブ
フリッド メカニクス、47(1971年)第577
頁から第599頁(J. Fuuid Mech.,
vol47(1971), PP577−599)に記
載の定温度制御熱線式気体流量計がある。図25にこの
構成を応用した気体流量検出回路DECT1の概略構成
図を示す。この気体流量検出回路は、主に、演算増幅器
OP1、パワートランジスタTr1、発熱抵抗体(ホッ
トワイヤ、あるいは熱線などとも呼ばれる)Rh、気体
温度測定抵抗体(コールドワイヤ、あるいは冷線などと
も呼ばれる)Rc、抵抗R1、R2から構成され、発熱
抵抗体Rhの温度を常に一定にする、つまり、演算増幅
器OP1でブリッジバランスを保って、抵抗値を一定に
する。気体流量が多いほど、発熱抵抗体Rhからの放熱
が増えるので、加熱電流が増える。この加熱電流は、抵
抗R1の両端の電圧に比例するので、この電圧を測定す
れば気体流量を検出できる。電流検出抵抗R1で変換さ
れた電圧出力は、要求される気体流量計の出力信号特性
となるように、所定の入出力特性をもつ調整回路で処理
される。
【0003】また、図26に示すように、上記の定温度
型制御熱線式気体流量計の発熱抵抗体の上流、下流それ
ぞれに、発熱抵抗体Rhからの熱影響を受けるように気
体流温度を測定する感温抵抗体Ru、Rdを配置し、こ
れらを直列に接続した構成DECT2もある。気体流量
に応じて上流側の抵抗体Ruは冷やされて抵抗値が下が
り、下流側の抵抗体Rdは発熱抵抗体Rhによって暖め
られた気体流を受けて温度が上がり、抵抗値は上昇す
る。従って、RuとRdの接続点の電位が変化するの
で、この電圧を測定することにより気体流量を検出でき
る。
【0004】また、図27に示すように、上記の定温度
型制御熱線式気体流量計の発熱抵抗体Rhの上流、下流
それぞれに、発熱抵抗体Rhからの熱影響を受けるよう
に気体流温度を測定する感温抵抗体を2本ずつ配置し、
これらを上流、下流の順で1対の抵抗体Ru1、Rd1
を、下流、上流の順で1対の抵抗体Rd2、Ru2を直
列に接続し、ブリッジ構成として、接続点の電位差を測
定する構成DECT3もある。気体流量に応じて上流側
の抵抗体Ru1、Ru2は冷やされて抵抗値が下がり、
下流側の抵抗体Rd1、Rd2は発熱抵抗体Rhによっ
て暖められた気体流を受けて温度が上がり、抵抗値は上
昇する。従って、ブリッジの電位差が変化するので、こ
の電圧差を測定することにより気体流量を検出できる。
【0005】ところで、自動車に搭載される気体流量計
の出力特性を調整する電子回路には、インターナショナ
ル・スタンダード・オーガニゼーション(ISO)76
37規格や自動車規格(JASO)D001−94規格
に規定されているように様々なサージ、過電圧が印加さ
れる。これらの規格は、エンジンの点火等で発生するサ
ージ電圧や寒冷時のエンジンスタートの際におけるバッ
テリの2段重ねによる過電圧、各種の電子機器から発生
する高周波ノイズに対し電子回路が誤動作、故障しない
ようにする目的で制定されている。一方で、製造コスト
の低減のために、電子回路は集積化され、さらには、最
近では、排ガス規制に対応するためにエンジン制御の高
機能化に対応した気体流量計の高精度化が必要となって
きている。さらに、使用温度範囲が−40℃から130
℃と広いが、温度変化に対する出力の変化が起きないよ
うにする必要がある。
【0006】サージや過電圧に対しては、従来から種々
の過電圧保護回路が使用されているが、その例として、
図28に示すツェナーダイオードZDと電流制限抵抗R
を用いた回路がある。
【0007】この図28の回路は、一般的な定電圧回路
の一種で、バッテリへの接続端子VBBに印加された電
圧により、電流制限抵抗Rを介してツェナーダイオード
ZDに電流が流れるようにしておき、過電圧が印加され
たときも、ツェナーダイオードZDのツェナー電圧によ
り回路各部への電源供給端子Vccの電圧がクランプさ
れ、これにより過電圧保護が得られるようにしたもので
ある。
【0008】また、例えば特開平9−307361号公
報によれば、抵抗とツェナーダイオードで構成した過電
圧検出回路と、バイポーラトランジスタで構成されたス
イッチング回路を用いた過電圧保護回路が従来技術とし
て提案されている。
【0009】この公報に記載の過電圧保護回路は、マイ
クロ波用FET(電界効果トランジスタ)の保護用で、ツ
ェナーダイオードのツェナー電圧とスイッチング用トラ
ンジスタのベースエミッタ間電圧を加算した電圧以上の
過電圧が電源受給端子に印加されたときスイッチング回
路を動作させ、負荷を電源ラインから切離し、過電圧が
負荷にかからないように保護されるようになっている。
【0010】次に、図25〜27の流量検出回路DEC
T1〜3の電圧出力は、要求されるセンサ出力特性とな
るように、ゼロ点、スパン(出力範囲)の調整を行なう
必要がある。この調整回路は、現在、アナログ回路が主
流であるが、デジタル化することにより高精度な調整が
できると考えられる。
【0011】表1に、アナログ回路とデジタル回路の比
較を示す(出典:岩田 穆監修、CMOSアナログ回路
設計技術、トリケップス(1998))。
【0012】
【表1】 アナログ回路は、デジタル回路と比較して、回路が小型
であり、低消費電力であるが、抵抗などの素子を用いて
いるため、製造ばらつきが生じ、また、経年変化による
変化が生じるため、デジタル回路に比べ精度、安定性の
点で劣る。一方、デジタル回路は、アナログ回路と比較
して、精度、安定性に優れるが、回路が大きく、消費電
力も大きくなる。しかし、近年の集積回路製造技術の急
速な進歩により、微細加工が可能となったため、回路が
小型化され、消費電力も小さくなり、様々な産業分野に
応用されている。気体流量計にデジタル調整回路を適用
した例としては、特許第3073089号公報、特開平
8−62010号公報、特開平11−118552号公
報などがあげられる。
【0013】表2に気体流量計の調整回路として、アナ
ログ調整とデジタル調整の比較を示す。
【0014】
【表2】 アナログ調整の概略回路構成は、演算増幅器OP2、ト
リミング抵抗Rs1、Rz1、抵抗Rs2、Rz2から
なり、流量検出回路DECTからの電圧出力を、トリミ
ング抵抗Rz1、Rs1をトリミングすることによりゼ
ロ点、スパンを調整し、所望の気体流量に対する出力を
得る回路である。トリミング抵抗Rs、Rzとして、ハ
イブリッドIC上に印刷された厚膜抵抗やIC上の薄膜
抵抗がある。抵抗のトリミングには、レーザトリマ装置
などが用いられるが、高精度にトリミングしようとする
と作業に時間がかかり、また、再トリミングができない
などの問題がある。また、2点のみの調整となるため、
出力特性の非線形調整のような複雑な調整を行なうこと
が難しい。さらに、アナログ回路では、気体流量に対す
る出力仕様が変わると、抵抗値の再設計が必要であり、
場合によっては、ハイブリットIC基板のパターンを再
設計する必要が生じるため、設計工数が増える。
【0015】一方、デジタル調整回路の場合は、回路パ
ターンはそのままで調整係数を変えることにより、出力
仕様の変更ができるため、設計工数の低減が可能であ
る。このデジタル調整回路としては、例えば特許第30
73089号公報に記載された方法が提案されている。
デジタル調整の概略構成は、流量検出回路DECTから
の電圧出力をアナログ・デジタル変換器ADにてデジタ
ル値に変換後、デジタル演算器CALCによりゼロ点、
スパン調整を計算にて行ない、デジタル・アナログ変換
器DAにてアナログ信号に変換して、所望の気体流量に
対するアナログ出力を得る回路である。この演算におけ
る調整係数は、PROMなどの記憶装置MEMに保存さ
れている。また、デジタル演算器CALCは、非線形な
演算が容易であるため、出力の調整において、ゼロ点、
スパン調整のみならず、非線形調整を容易に行なうこと
が可能である。この非線形調整により、調整精度は±2
%以下となる。
【0016】また、デジタル調整について、他の一例と
して、特開平11−118552号公報に示された構成
がある。構成は表2に示したデジタル調整回路と同じで
あるが、アナログ・デジタル変換器ADとして、デルタ
・シグマ変調器を含むオーバーサンプリング型アナログ
・デジタル変換器を用いることにより、回路規模を小さ
くしている。
【0017】さらに、デジタル調整について、他の一例
として、特開2000−338193号公報に示された
構成がある。演算器で調整演算を実行するための調整係
数はセンサ外部との通信を行なうデジタル入出力回路の
端子を介して、PROMなどの記憶素子に書き込まれ
る。また、同公報では調整演算として3次の多項式を用
いることが記載されている。
【0018】さらに、デジタル調整について、他の一例
として、特開平11−94620号公報に示された構成
がある。この構成は、気体流量検出回路からの流量信号
を矩形波信号に変換し、さらに、この矩形波が“1”の
期間のみ、カウンタがあるレートでカウントアップされ
る。このカウント値に調整係数を加算して出力する。
【0019】また、発熱抵抗体Rhを流れる加熱電流
は、供給電源(例えば、バッテリ)の電圧変動に左右さ
れないため、気体流量検出回路DECT1の電圧出力は
非レシオメトリック特性であるが、気体流量計の出力仕
様として、非レシオメトリックのアナログ出力のほか
に、レシオメトリックのアナログ出力、および、デジタ
ル出力の仕様がある。レシオメトリックのアナログ出力
回路を実現する回路構成として、特開平2−85724
号公報に記載された方法がある。この回路は外部からの
レシオメトリック出力用基準電圧が2個の抵抗により分
圧され、分圧された電圧を演算増幅器に入力し、レシオ
メトリック出力を実現している。2個の抵抗の和を10
kオーム程度とすることにより、基準電圧から供給すべ
き電流は0.5mA程度と比較的小さい。デジタル出力
回路については、特開平8−247815号公報に記載
された構成がある。この回路構成は、少なくとも、定温
度制御回路、ゼロ点/スパン調整回路、電圧制御発振器
を1チップ化した集積回路となっている。
【0020】さらに、アナログ出力とデジタル出力を1
つの回路基板で対応させる構成として特開平5−203
475号公報に記載された方法がある。これは、1つの
回路基板上にアナログ出力端子とデジタル出力端子の両
方を設けてあり、出力コネクタにアナログ、デジタルの
両方の出力を出力させ、片方の出力信号のみを選択して
利用する、あるいは、出力コネクタに選択的に、片方の
みをワイヤで接続する構成となっている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、気
体流量計の低コスト化、小型化、高精度調整化を進める
ために回路を集積化、デジタル化をする場合において、
最適化されておらず、従来技術では解決できないいくつ
かの問題点がある。
【0022】特に、回路の高集積化、デジタル化のため
にC−MOSが用いられるが、これはアナログ回路で用
いられるバイポーラトランジスタに比べサージ、過電圧
に弱く、十分に対策する必要がある。
【0023】まず、過電圧保護回路において、図28の
回路では、接続される回路の電流が大きい場合、電流制
限用の抵抗による電圧降下を防ぐため、抵抗値を小さく
する必要があるが、この場合、ツェナーダイオードZD
の電気的耐量を大きくして、過電流にも充分に耐えるよ
うにするため、部品のサイズアップとコストアップを誘
引し、好ましくない。
【0024】次に、特開2000−338193号公報
では、3次式により非線形調整を行なっているが、非線
形調整が4次式以上必要な場合は、計算時間の増大を招
き、また、個々の出力特性が理想特性に対し急峻な特性
変化を持っている場合に、このような多項式では調整し
きれない場合が存在するため、好ましくない。
【0025】次に、気体流量計における電子回路のデジ
タル回路による集積化では、調整時、調整係数を書き込
み可能な記憶装置に書き込む作業が必要であるため、端
子の追加が必要である。また、センサの出力として、レ
シオメトリックのアナログ出力、非レシオメトリックの
アナログ出力、および、デジタル出力の仕様があり、回
路を集積化する場合、製造コストの低減のため、これら
すべての仕様に対応できるようにする必要がある。しか
し、これらの対応のために、特開平11−94620号
公報に示された方法のように、単に端子を追加すると、
チップ面積の増加を招き、好ましくない。
【0026】次に、調整演算をデジタル化した場合、出
力段にはデジタル・アナログ変換器が必要となる場合が
ある。このデジタル・アナログ変換器は外部への出力の
ための増幅回路を含むため、消費電流が数mA程度とな
る。レシオメトリック出力のための外部の基準電圧を用
いてデジタル・アナログ変換器を駆動しようとすると、
この電源から供給される最大電流が小さい場合、デジタ
ル・アナログ変換器を駆動できないため、基準電圧を直
接デジタル・アナログ変換器の電源端子に接続できない
問題が生じる。
【0027】そこで、本発明の目的は、上記の気体流量
計における低コスト化、電子回路の高集積化、高精度調
整化、デジタル回路化、小型化における問題を解決でき
る手段を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次のように構成される。 (1)気体通路中に配置される抵抗体に流れる電流や発
生電圧を検出することにより、前記気体通路中を流れる
気体流量を電圧信号として出力する気体流量検出回路を
備えた気体流量計において、外来ノイズを低減するノイ
ズ低減回路と検出した気体流量に基づいた信号をデジタ
ル調整して出力するデジタル調整回路とを備え、前記デ
ジタル調整回路で調整した信号に基づいた電圧信号を出
力する。このような構成により、電源に印加される過電
圧、サージ、高周波ノイズからデジタル調整回路が保護
される。 (2)好ましくは、上記(1)において、前記デジタル
調整回路は、前記気体流量検出回路からの出力をデジタ
ル信号に変換するデジタル変換回路と、前記デジタル信
号を所望する出力特性となるように調整する調整手段を
備え、さらに、前記デジタル変換回路および/または前
記調整手段に基準電圧を供給するレギュレータ回路をさ
らに備えている。このような構成により、デジタル調整
方式気体流量計はさらに適切な回路構成となる。 (3)また、好ましくは、気体通路中を流れる気体流量
を検出する気体流量検出回路と、所望する出力特性とな
るように調整して出力する調整回路と、電源端子に印加
されるサージ、過電圧を低減した電圧を前記気体流量検
出回路および前記調整回路に供給する過電圧保護回路を
含むノイズ低減回路を備えた気体流量計において、前記
過電圧保護回路を介して前記気体流量検出回路および前
記調整回路に異なる電圧を供給するように電圧供給経路
を2経路以上供えている。このような構成により、気体
流量計の気体流量検出回路・調整回路それぞれに必要と
なる最低電圧を適切に供給することが可能となる。 (4)好ましくは(3)において、各回路にサージ、過
電圧を低減した電圧を供給する電圧供給経路の1つに
は、前記電圧供給端子と接地端子との間にある電圧以上
でオンとなる電圧リミッタ回路、および、前記電源端子
と前記電圧供給端子との間に電流制限抵抗が接続され、
他の電圧供給経路には、前記電源端子と前記電圧供給端
子との間に別の電流制限抵抗が接続され、さらに、各々
の前記電圧供給端子間にダイオードを接続した過電圧保
護回路を有する。
【0029】このような構成により、さらに適切な過電
圧保護回路の構成となる。 (5)好ましくは、(3)において、各回路にサージ、
過電圧を低減した電圧を供給する電圧供給経路のすべて
に、電圧供給端子と接地端子との間にある電圧以上でオ
ンとなる電圧リミッタ回路、および、電源端子と前記電
圧供給端子との間に電流制限抵抗が接続され、各々の前
記電圧供給端子に接続された各々の前記電流制限抵抗の
抵抗値が異なる過電圧保護回路を有する。このような構
成により、さらに適切なノイズ低減回路の構成となる。 (6)好ましくは、(4)または(5)において、前記
電圧供給端子と前記接地端子の間にダイオードを追加し
て接続した過電圧保護回路を有する。このような構成に
より、さらに適切な過電圧保護回路の構成となる。 (7)好ましくは、(3)から(6)のいずれかにおい
て、前記過電圧保護回路、前記気体流量検出回路、およ
び調整回路に含まれる素子の一部、あるいは全部が同一
集積回路上に形成されている。このような構成により、
回路を小型化することが可能となる。 (8)好ましくは、(3)から(7)のいずれかにおい
て、前記電圧供給経路は2経路であり、供給電圧の高い
ほうに接続される回路は、前記気体流量検出回路内の演
算増幅器であり、供給電圧の低いほうに接続される回路
は、前記デジタル調整回路に電圧を供給するレギュレー
タである。このような構成により、デジタル調整気体流
量計はより適切な構成となる。 (9)また、好ましくは、気体通路中を流れる気体流量
を電圧信号として出力する気体流量検出回路からの前記
電圧出力を調整する調整回路を有する気体流量計におい
て、前記調整回路に入力される電圧信号の入力範囲を2
分割以上に分割して、各分割範囲であらかじめ異なる調
整演算式を定めるておき、前記調整回路に入力される電
圧信号の入力値によって前記調整演算式を選択して調整
演算を行ない、出力値を得る手段を有する。このような
構成により、気体流量計の調整時に高精度な調整が可能
となる。 (10)好ましくは、(9)において、前記調整回路
は、検出した気体流量に基づいた信号をデジタル調整し
て出力するデジタル調整回路である。このような構成に
より、前記(9)のような調整が実現できる。 (11)好ましくは、(9)、または(10)におい
て、前記調整回路の各調整演算式は、前記気体流量検出
回路の出力値(すなわち、調整演算の入力値)をx、調
整演算の結果をy、調整係数をa、bとしてy=a・x
+bの1次式で表現される調整回路を有する。このよう
な構成により、計算時間を短くすることができる。 (12)好ましくは、(9)から(11)のいずれかに
おいて、さらに温度センサ、前記温度センサの出力をデ
ジタル値に変換するデジタル変換回路を追加し、前記温
度センサの出力も用いて調整演算を行なう調整回路を有
する。このような構成により、温度調整を行なうことが
可能となる。 (13)好ましくは、(12)において、前記気体流量
検出回路の出力値をx、前記温度センサの出力値をt、
調整係数をa1、a2、b1、b2として、y=(a1
・t+a2)・x+(b1・t+b2)で表現される調
整回路を有する。
【0030】このような構成により、デジタル調整回路
において適切な調整を行なうことが可能となる。 (14)好ましくは、(11)、(13)において、前
記各調整係数a、a1、a2、b、b1、b2は書き込
み可能な記憶装置に書きこむ調整回路を有する。このよ
うな構成により、デジタル調整回路において、適切な回
路構成となる。 (15)好ましくは、(11)、(13)において、前
記各調整係数a、a1、a2、b、b1、b2は書き込
み後消去可能で、再書き込みできる記憶装置に書きこむ
調整回路を有する。このような構成により、デジタル調
整回路において、適切な回路構成となる。 (16)また、好ましくは、気体通路中を流れる気体流
量を電圧信号として出力する気体流量検出回路からの前
記電圧出力を調整する調整回路と調整のためのデータを
記憶する記憶装置を有する気体流量計において、前記記
憶装置に外部から調整データを書きこんだり、外部へデ
ータを読み出したりするための外部データ通信経路が2
端子であるデータ入出力回路を含む。このような構成に
より、気体流量計を小型化することが可能となる。 (17)好ましくは(16)において、前記データ入出
力回路の前記外部データ通信端子のいずれかに、2パル
ス以上の定められたパルス数が入力されてから、前記調
整回路が記憶装置と外部とでデータを読み書きするデー
タ通信モードに移行する手段をもつ。
【0031】このような構成により、通常使用中にパル
スノイズが印加されても誤って通信モードに移行するこ
とを防ぐことができる。 (18)また、好ましくは、気体通路中を流れる気体流
量を電圧信号として出力する気体流量検出回路からの前
記電圧出力を調整する調整回路と調整のためのデータを
記憶する記憶装置を有する気体流量計において、前記検
出気体流量の出力信号として、レシオメトリックアナロ
グ出力、ノンレシオメトリックアナログ出力、およびデ
ジタル出力を取り出せ、かつ前記調整回路に設けた出力
選択手段で出力信号を切り替える前記調整回路を有す
る。このような構成により、ひとつの気体流量計で様々
な出力仕様に対応できて標準化が可能となり、製造コス
トの低減をすることができる。 (19)好ましくは(18)において、気体流量計が、
前記レシオメトリックアナログ出力、前記ノンレシオメ
トリックアナログ出力、および前記デジタル出力をする
回路が同一集積回路上に形成されていることを特徴とす
る。このような構成により、回路を小型化することが可
能となる。 (20)好ましくは(16)、(18)において、気体
流量計が前記外部データ通信端子と検出端子の出力経路
を兼用することを特徴とする。このような構成により、
気体流量計を小型化することが可能となる。 (21)好ましくは、気体通路中に配置される抵抗体に
流れる電流や発生電圧を検出することにより、前記気体
通路中を流れる気体流量を電圧信号として出力する気体
流量検出回路と検出した気体流量をデジタル信号に変換
するデジタル変換回路と前記デジタル信号をデジタル調
整して出力するデジタル調整回路と前記デジタル調整回
路で調整した信号に基づいた電圧信号を出力する気体流
量計において、前記デジタル変換回路は単相入力と差動
入力のいずれかを選択できる手段を有する。このような
構成により、調整回路が、単相出力、差動出力の気体流
量検出回路に対応することが可能となる。 (22)好ましくは、気体通路中に配置される抵抗体に
流れる電流や発生電圧を検出することにより、前記気体
通路中を流れる気体流量を電圧信号として出力する気体
流量検出回路と、検出した気体流量をデジタル信号に変
換するデジタル変換回路と、前記デジタル信号をデジタ
ル調整して出力するデジタル調整回路と前記デジタル調
整出力を受けて、アナログ信号に変換するアナログ変換
回路からなるデジタル調整回路を有する気体流量計にお
いて、前記アナログ変換回路は外部からの基準電圧を基
準として駆動され、かつ、前記基準電圧端子と前記アナ
ログ変換回路を駆動する電源端子との間に、電圧ホロア
回路を配置したことを特徴とする。このような構成によ
り、外部からの基準電圧からの供給電流が小さくても、
デジタル・アナログ変換器を駆動できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明による気体流量計、
集積回路、および調整回路の構成について、図示の実施
の形態により詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の第一の実施形態による気体
流量計の構成を示したものである。この構成は、気体流
量検出回路、デジタル調整回路、レギュレータ、および
ノイズ低減回路からなる。気体流量検出回路は、気体通
路中を流れる気体流量を電圧信号として出力する。気体
流量検出回路は、例えば、気体通路中に配置される抵抗
体に流れる電流や現れる電圧を検出することにより、前
記気体通路中を流れる気体流量を電圧信号として出力す
る図21に示した気体流量検出回路DECT1を用いる
ことができる。
【0034】前記電圧出力はデジタル調整回路に入力さ
れる。デジタル調整回路の構成のひとつとして、表2
(b)に示したように、流量検出回路からの電圧出力を
アナログ・デジタル変換器AD1にてデジタル値に変換
後、デジタル演算器CALCによりゼロ点、スパンなど
の調整を計算にて行ない、デジタル・アナログ変換器D
Aにてアナログ信号に変換し、所望の気体流量に対する
アナログ出力を得る回路構成である。さらに、これらの
アナログ・デジタル変換器AD、デジタル演算器CAL
C、デジタル・アナログ変換器DAを駆動し、また、ア
ナログ・デジタル変換器AD、デジタル・アナログ変換
器DAの基準電圧となるレギュレータからなる。
【0035】ノイズ低減回路は、サージ、過電圧、高周
波ノイズを低減し、安定した電源電圧を供給する回路で
ある。デジタル調整回路の一部にはサージ、過電圧で故
障する恐れのあるC−MOSが用いられており、また、
各種の電子機器から発生する高周波電磁波ノイズで誤動
作する恐れがあるので、デジタル調整回路の電源端子は
レギュレータを介してこのノイズ低減回路を接続する。
なお、デジタル調整回路の一部、もしくは全部をバイポ
ーラトランジスタを使用してもよく、また、このノイズ
低減回路は、空気流量計に含まれる様々な回路の電源部
に接続してもよい。
【0036】図2に示すように、ノイズ低減回路100
は電源端子VBBに印加されるサージ、過電圧から気体
流量検出回路および調整回路を保護する過電圧保護回路
101、および、高周波ノイズを低減する高周波ノイズ
低減回路102からなる。ノイズ低減回路100は気体
流量検出回路、および調整回路などの回路Ld1、Ld
2に過電圧、サージ、高周波ノイズが低減された供給電
圧を2端子以上から供給する。各回路Ld1、Ld2で
必要な最低電圧が異なる場合、この電圧供給端子から供
給される電圧を異なるようにすればよい。
【0037】次に、ノイズ低減回路の一部である過電圧
保護回路について、図3を用いて説明する。
【0038】この過電圧保護回路103は、電圧リミッ
タ回路110、2個の電流制限用の抵抗Ra、Rb、ダ
イオードD2、D3で構成され、電源端子VBBと接地
端子GNDを介して、図示しない自動車のバッテリ(蓄
電池)などから直流電力の供給を受け、2個の電圧供給
端子Vcc1、Vcc2に接続された回路Ld1、Ld
2に過電圧保護された直流電力を供給するようになって
いる。
【0039】電圧リミッタ回路110は、ある電圧以上
となるとオンとなって電流が流れる回路で、電流制限抵
抗を直列に接続することにより、電源端子VBBと接地
端子GNDの間に印加されたサージ電圧などの過電圧を
クリッピングして、過電圧エネルギーを吸収する働きを
する。
【0040】電圧リミッタ回路110は、例えば図4に
あるように、いくつかのツェナーダイオードZD1〜n
を直列に接続し、Nch D−MOS Mを加えた回路
を用いる。これは、ツェナーダイオード群ZD1〜ZD
nにある以上の電圧が印加されるとONとなり、Nch
D−MOS MがONとなって、サージ電流が流れる
構成である。これにより、ほとんど電流が流れないツェ
ナーダイオードを小さくすることができ、小型化が可能
となる。なお、この電圧リミッタ回路のNchD−MO
Sの代わりにバイポーラトランジスタを用いたり、ツェ
ナーダイオードのみで電圧リミッタ回路を形成してもよ
い。
【0041】図3に戻って、ダイオードD3は回路Ld
1に抵抗Rbからの電流が、あるいは回路Ld2に抵抗
Raからの電流が流れ込まないようにし、また、各電圧
供給端子Vcc1、Vcc2から異なる供給電圧を供給
させる働きを持つ。
【0042】このダイオードD3は、例えば、図5に示
すように、バイポーラトランジスタを用いて、ベースと
エミッタを接続する構成とする。これにより、バイポー
ラトランジスタを作る工程でダイオードを作ることがで
きるので、製造工程を低減することができる。
【0043】ここで、抵抗Raの大きさは抵抗Rbより
も大きいと仮定する。回路Ld1、Ld2を保護するべ
きプラスのサージ電圧が電源端子VBBと接地端子GN
Dとの間に印加されたとすると、サージ電流は主に電流
制限抵抗Rb、電圧リミッタ回路110を介して流れる
ことにより、回路Ld2はサージから保護される。ま
た、ダイオードD3により、電圧供給端子Vcc1の電
圧はほぼ、電圧供給端子Vcc2の電圧と同じとなり、
回路Ld1もサージから保護される。
【0044】一方、マイナスのサージ電圧がかかった場
合は、サージ電流はダイオードD2、電流制限抵抗Rb
を流れ、回路Ld1、Ld2はサージから保護される。
【0045】また、別の過電圧保護回路の構成として、
図6の構成104がある。これは図3に対してダイオー
ドD2をダイオードD1の位置に接続し直した構成であ
る。
【0046】回路Ld1、Ld2を保護するべきプラス
のサージ電圧が電源端子VBBと接地端子GNDとの間
に印加されたとすると、サージ電流は主に電流制限抵抗
Rb、電圧リミッタ回路110を介して流れることによ
り、回路Ld2はサージから保護される。また、ダイオ
ードD3により、電圧供給端子Vcc1の電圧はほぼ、
電圧供給端子Vcc2の電圧と同じとなり、回路Ld1
もサージから保護される。また、マイナスのサージに対
しては、サージ電流はダイオードD1、D3、電流制限
抵抗Rbを流れ、回路Ld1、Ld2はサージから保護
される。
【0047】また、別の過電圧保護回路の構成として、
図7の構成105がある。これは図3に対して電圧リミ
ット回路111、ダイオードD1を電流制限抵抗Raに
直列に接続し、電圧供給端子Vcc1とVcc2の間に
ツェナーダイオードZDを接続した構成である。
【0048】回路Ld1、Ld2を保護するべきプラス
のサージ電圧が電源端子VBBと接地端子GNDとの間
に印加されたとすると、サージ電流は主に電流制限抵抗
Rb、ツェナーダイオードZD、電圧リミッタ回路11
1を介して流れることにより、回路Ld1、Ld2はサ
ージから保護される。
【0049】また、マイナスのサージに対しては、サー
ジ電流はダイオードD1、ツェナーダイオードZD、電
流制限抵抗Rbを流れ、回路Ld1、Ld2はサージか
ら保護される。
【0050】さらに別の過電圧保護回路の構成として図
8の構成106がある。この過電圧保護回路106は、
電圧リミッタ回路110、111、2個の電流制限用の
抵抗Ra、Rb、ダイオードD1、D2で構成され、電
源端子VBBと接地端子GNDを介して、図示しない自
動車のバッテリ(蓄電池)などから直流電力の供給を受
け、電圧供給端子Vcc1、Vcc2に接続された回路
Ld1、回路Ld2に過電圧保護された直流電力を供給
するようになっている。
【0051】ここで、回路Ld1、Ld2に必要な最低
電圧、最低電流が異なると仮定する。電流制限抵抗R
a、Rbは通常時においては、回路Ld1、Ld2を流
れる電流により電圧降下を起こすが、回路1および回路
2に最低必要な供給電圧の範囲内で電流制限抵抗Ra、
Rbの抵抗値を大きくすれば、電圧リミッタ回路を小さ
くでき、回路の小型化を図ることができる。
【0052】ところで、本発明は特にデジタル調整回路
を持つ気体流量計の回路に適用する場合において好適で
あり、図9に具体例を示す。ここで、過電圧保護回路は
図3の構成103とした場合で説明する。図3における
回路Ld1として、図25に示した流量検出回路DEC
T1の一部である演算増幅器OP1を接続する。また、
回路Ld2として、気体流量計の回路の各部に必要な基
準電圧を供給するレギュレータREGを接続する。
【0053】演算増幅器OP1はパワートランジスタT
r1を制御するので、演算増幅器OP1に必要な供給電
流は少なくて良いが(1.5mA程度と仮定)、パワー
トランジスタTr1を駆動するために比較的高い供給電
圧が必要である。例えば、自動車のエンジンの始動時な
どバッテリ電圧が下がって、電源端子VBBの電圧が6
Vとなっても、5.5V程度の出力を出せるようにする
必要がある。一方、レギュレータREGは、表2(b)
のデジタル調整回路のアナログ・デジタル変換器AD
1、デジタル演算器CALC、デジタル・アナログ変換
器DAなどに電圧を供給するもので、レギュレータRE
Gに必要な供給電流は比較的大きいが(15mA程度と
仮定)、電源供給端子VBBの電圧が仮に6Vに下がっ
ても、常に5Vの出力を出せるようにすれば良い。
【0054】仮に、過電圧保護回路を図28に示した構
成とし、1つの電圧供給端子から演算増幅器OP1、レ
ギュレータREGの両方に過電圧保護された電圧を供給
しようとすると、電源端子VBBの電圧が6Vのとき
に、供給電圧は5.5V、供給電流は16.5mA必要
いう条件から、電流制限抵抗Rの抵抗値は例えば30オ
ームとする必要がある。
【0055】一方、図9の過電圧保護回路103では、
図28の一般的な過電圧保護回路に比べ、抵抗値を大き
くすることが可能である。すなわち、電流制限抵抗Ra
は電流が1.5mA流れたときに電圧降下が0.5V以
下、電流制限抵抗Rbは電流が15mA流れたときに電
圧降下が1V以下という条件から、例えば、抵抗Raを
250オーム、抵抗Rbを50オームとすれば良い。し
たがって、電圧リミッタ回路110を流れる電流、すな
わちエネルギーが小さくなるので、必要となる電気的耐
量が小さくなり、電圧リミッタ回路110を小さくする
ことも可能となる。
【0056】また、これらの過電圧保護回路、流量検出
回路DECT、デジタル調整回路に含まれる素子の一
部、もしくは全部をBCD(バイポーラ、C−MOS、
D−MOS)プロセスなどを利用して、同一集積回路上
に集積化することにより、小型化や製造コストの低減を
図ることが可能である。
【0057】なお、本発明による過電圧保護回路の構成
は、電圧供給端子Vccが3端子以上に増えても同様な
考え方で応用できる。
【0058】次に、センサ出力特性の調整の高精度化に
ついて、図10〜13を用いて、本発明における調整
演算の例を、ゼロ点、スパンのみの調整した従来例と
比較して、説明する。
【0059】図10は流量検出回路DECTにおける流
量に対する出力電圧特性であり、この出力電圧を、所望
の流量に対する出力特性である図12の細線で示した
(A)理想出力となるように調整回路で調整する。
【0060】まず、ゼロ点、スパンのみを調整した従
来例の場合、図11の調整回路における調整演算式は、
入力される電圧値によらず、1次式の関係となる。この
調整回路での入出力特性で図10の流量検出回路におけ
る流量に対する出力電圧特性を調整すると図12のの
図のようになる。(A)理想出力との誤差を図13の
に示す。一方、本発明による調整演算の例では、図1
1に示すように、調整回路の入出力特性は、入力される
電圧信号の入力範囲を2分割して、各分割範囲A、Bで
異なる調整演算式(本例では、最も簡単な1次式とし
た)を定めている。この調整回路での入出力特性で図1
0の流量検出回路における流量に対する出力電圧特性を
調整すると図12のの図のようになる。(A)理想出
力との誤差を図13にの従来例と重ねて示すと、の
ようになり、調整誤差が小さくなることが分かる。
【0061】なお、本例では、入力される電圧信号の入
力範囲の分割を、最も簡単な2分割としているが、調整
誤差をさらに小さくするためには分割数を増やし、それ
ぞれに調整演算式を与えれば良い。例えば、4分割とす
ると図13のに示したようになる。また、調整演算式
も2次以上の関係式を用いて、調整誤差を小さくしても
良い。ただし、この場合には回路規模が増大したり、デ
ジタル演算では計算時間が長くなるといった問題があ
る。
【0062】また、本例では、誤差が2次関数的な特性
として検討しているが、誤差が3次(以上)関数的な特
性であったり、急峻な特性であっても、分割数を増やす
ことにより調整誤差を小さくできる。
【0063】このような調整回路は調整回路をデジタル
化すると容易に実現できる。このデジタル調整回路の例
は表2(b)のデジタル調整に示した。
【0064】このデジタル調整回路は、図25、図26
に示した流量検出回路DECT1、DECT2の電圧出
力をアナログ・デジタル変換器AD1にてデジタル値に
変換後、デジタル演算器CALCにより出力特性を調整
演算し、デジタル・アナログ変換器DAにてアナログ出
力を得る構成である。デジタル演算器CALCを制御
し、また、調整演算のためのプログラム、調整演算式に
必要な調整係数、演算上、一時的に保存するデータは、
ROMなどの読み出し専用のメモリ、PROMなどの書
き込み可能なメモリやEEPROMなどの書き換え可能
なメモリ、RAMなどの読み書き可能なメモリなどの記
憶装置MEMに記憶される。
【0065】ところで、微分可能な任意の関数y=f
(x)に対して、aを定数として、|x−a|が極めて
小さいとき、平均値の定理からf(x)=f(a)+
f'(a)(x−a)で表される、つまり、xの微少変
化範囲では任意関数は1次式で置き換えることが可能で
ある。
【0066】そこで、DinとDoutについても、 Dout=f(Din) (式1) と置くと、各Dinの微少変化範囲においてA,Bを係
数として、1次式 Dout=A・Din+B (式2) で置き換えることができる。ただし、すべてのDinに
対し、1次式を与えるのは現実的でないことや、あるD
inの範囲内ではほぼ同じ1次の調整演算式を用いるこ
とができることから、Dinの軸を分割点Din
(1),Din(2),...,Din(n)でn分割
して、各分割区間に対し1次の調整演算式
【数1】 を与えることにした。
【0067】これに基づいた計算のフローチャートを図
14に示す。まず、デジタル演算器CALCに入力され
たDinから、Din(k)≦Din<Din(k+
1)となるkを検索する。次に、係数A(k)、B
(k)を記憶装置MEMより呼び出して、デジタル演算
器CALCで調整演算式(式3)に則り計算を行なうこ
とにより、出力が調整される。
【0068】ここで、分割点の数nを2のi乗とする。
デジタル値Dinを2進数であらわし、m(=n+1以
上)ビットで表現されるとする。分割点については、上
位iビットは任意値であり、残りの下位m−iビットは
すべて0であるとする。つまり、Din(k)は iビット m-i ビット Din(1)= 0 0 0 0 0 .... 0 0 Din(2)= 0 0 1 0 0 .... 0 0 : : Din(n)= 1 1 1 0 0 .... 0 0 (式4) とする。つまり、分割の区間は均等となる。センサ出力
を調整するには、Dinの上位iビットがk(2進数表
現)であれば、Dinは必ず Din(k)≦Din<Din(k+1) となる。従って、調整演算式の係数はA(k)、B
(k)となる。つまり、Dinの上位iビットをラベル
に持つA(k)、B(k)を記憶装置から読み出し、デ
ジタル演算器CALCにて調整演算を行なえば良い。
【0069】このような検索方法は、分割数が大きくな
っても、検索にかかる時間は変わらないので、特に分割
数が大きくなる場合において有効な方法である。
【0070】なお、調整値の書き込む前の気体流量計の
調整時の測定ポイントはn個を均等に測定する必要はな
く、任意ポイントで測定し、n個の調整係数A(k)、
B(k)は補間により求め、書き込めばよい。
【0071】また、この均等分割での直線近似の直線は
図15に示すグラフの関係がある。すなわち、Dinの
ある区間の検索に用いた上位iビットの残り下位m−i
ビットを用いて、 Dout=A・(Dinの下位m-iビット)+B (式5) の調整演算式を用いれば、計算においてオーバーフロー
を起こす可能性が小さくなる。
【0072】ところで、気体流量検出回路DECTの電
流検出抵抗Rhで変換された電圧出力Vと流量Qの間
は、図10に示したような4次式で表現されるような関
係をもっている。ここで、仮にQに対し、V∝Qのよう
なリニアな出力特性を出す必要が生じた場合、分割数を
増やして、直線近似で4次式を表現する方法を用いるこ
とができる。この気体流量計の場合、4次式と直線近似
による誤差は、16分割では約3%、32分割では約
0.8%、64分割では約0.2%、128分割では約
0.05%となる。分割数を増やせば、4次式を直線近
似したことによる誤差が当然小さくなり、流量Qに対し
リニアな出力特性に近づくが、気体流量計の出力特性に
許容される誤差を考えると、32分割以上にすると良
い。
【0073】次に、温度特性の調整について説明する。
気体流量計の温度特性、すなわち、温度による出力特性
の変化は、大きく分けて、回路基板温度が一定で、気体
温度が変化した場合の吸気温度特性、および、気体温度
が一定で回路基板温度が変化した場合の基板温度特性
(モジュール温度特性ともよぶ)の2つであるが、ここ
では、基板温度特性の調整について説明する。なお、吸
気温度特性については、流量検出回路DECT1の発熱
抵抗体Rh、気体温度測定抵抗体Rcの抵抗値、抵抗温
度係数(TCR)、抵抗R1、R2の抵抗値を適切に設
定することにより、小さくすることができる。なお、吸
気温度特性は流量依存性があり、完全にゼロとすること
が難しいので、基板温度特性に、故意に吸気温度特性に
対して逆特性を持たせることにより、気体流量計全体の
温度特性をゼロとすることもできる。
【0074】一方、基板温度特性は、主に、アナログ・
デジタル変換器ADやデジタル・アナログ変換器DAに
基準電圧を供給するレギュレータの出力電圧の温度特性
に起因する。
【0075】この温度特性の調整をする回路の概略構成
を図16に示す。表2(b)のデジタル調整回路に対
し、温度特性の調整を行なうため、温度センサTSとそ
の出力をデジタル値に変換するアナログ・デジタル変換
器AD2を追加し、デジタル演算器CALCに入力して
いる。
【0076】まず、温度特性の調整に必要な温度センサ
TSは、温度特性を持つレギュレータの近傍に配置され
る。この温度センサの構成として、例えば、図17にあ
るように、定電流源ISと1〜数個のダイオードDを用
いた構成がある。例えばダイオードを3個直列に接続し
た構成とすると、温度変化に対する出力がおよそ−6〜
−5mV/℃の割合で変化し、直線性も良い。
【0077】さらに、レギュレータの供給電圧は、温度
に対しリニアに変化するようにすれば、温度調整は1次
式で良いことになる。
【0078】このようなレギュレータはバンドギャップ
基準電源回路(バンドギャップ電圧源回路)を用いるこ
とにより、実現される。この回路の概略構成を図18に
示す。2個のダイオード接続されたトランジスタQ1、
Q2、演算増幅器OP3、抵抗R7、R8、R9により
構成される。トランジスタQ1、Q2に流れる電流は、
演算増幅器OP3を用いることにより、抵抗R8、R9
の抵抗値により定められる一定比率となる。このとき、
トランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧と抵抗R7
の電圧降下の和と、トランジスタQ1のベース・エミッ
タ間電が等しくなるように演算増幅器OP3の出力電圧
が安定する。抵抗R7の電圧降下は、トランジスタQ2
とQ1のベース・エミッタ間電圧の差に等しく、これは
サーマルボルテージVT=kT/qに比例した値となる
ので、抵抗R8、R9とトランジスタQ2、Q1に流れ
る電流は1次の正の温度特性を有する。一般に、ベース
・エミッタ間電圧は負の温度特性を有することから、ト
ランジスタQ2、Q1のベース・エミッタ間電圧と、サ
ーマルボルテージVTに比例する抵抗R7の電圧降下と
の和であるバンドギャップ基準電源回路の出力である基
準電圧は、抵抗R7、R8、R9の抵抗値を変えること
により、1次の温度係数を設定できる。実際には、バン
ドギャップ基準電源回路に含まれる各要素がわずかに非
線形な温度係数を持つので、この基準電源回路の出力電
圧は、温度変化に対して高温側でわずかに非線形な特性
となる。
【0079】温度センサTSの出力、基準電圧を供給す
るレギュレータの供給電圧が温度変化に対して1次の温
度特性をもつので、温度特性の調整は、Dinに対する
調整演算式(式2)でA、Bの調整項に温度に対する1
次の調整項をくわえればよいことになる、すなわち、
a、b、c、dを係数として、 Dout=(a・Dtemp+b)・Din+(c・Dtemp+d) (式6) の式で与える。
【0080】従って、調整演算式は(式3)、(式4)
をまとめて、a(k)、b(k)、c(k)、d(k)
を係数として、
【数2】 で与えられる。
【0081】センサの出力を調整するには、図14のフ
ローチャートと同様に、Din(k)≦Din<Din
(k+1)となるkを検索し、調整演算式の係数a
(k)、b(k)、c(k)、d(k)を記憶装置より
呼び出して、デジタル演算器CALCで調整演算式(式
7)に則り計算を行なうことにより、出力が調整され
る。
【0082】なお、温度に対する調整をさらに簡略化す
るには、演算調整式(式6)の代わりに、C、Dを係数
として Dout=(C・Dtemp+D)・(A・Din+B) (式8) としても良い。この式は、まず、流量に関する調整演算
を行なってから、温度に関する調整演算を行なう演算式
となる。
【0083】さらに、レギュレータがわずかに非線形の
温度特性を持っていることから、温度特性に対する調整
精度の向上のために、流量調整と同様に温度センサの出
力値によって演算式を変えて調整しても良い。この例を
図19に、(a)温度センサの出力値によって演算式を
変えて調整する例(ここでは、2分割とした)を、
(b)一律調整の例と比較して示す。なお、ここでは、
調整回路への入力値が一定、つまり、吸気温度特性がゼ
ロで、流量が一定である仮定する。図18に示したレギ
ュレータの温度特性に対する調整演算式の例を図19
(1)とすると、温度特性に対する調整後の出力特性は
図19(2)のようになり、誤差が小さくなることがわ
かる。
【0084】また、温度特性調整の演算式は2次式以上
であってもよい。さらに、吸気温度特性の調整のため
に、気体温度センサとアナログ・デジタル変換器を追加
し、上記と同様な調整演算を行なうことも可能である。
【0085】ところで、調整係数の記憶装置として、再
書き込み可能なEEPROMなどの記憶装置を用いれ
ば、不要になった自動車から、まだ使用可能な気体流量
計を取り出し、出力の仕様を変えることで、他の自動車
に使用することが可能となる。また、製造工程において
は、現状では、調整において、まず、調整前に気体を流
し出力特性の調整量を決定して調整を行ない、その上
で、さらに特性を確認試験する工程を取っているが、E
EPROMを用いた場合、あらかじめ調整係数を書き込
んでおき、特性確認試験でNGとなった気体流量計を再
調整すれば良い。つまり、EEPROMを用いることに
より、リサイクル性が高まり、製造コストを引き下げる
メリットが生まれる。
【0086】また、デジタル調整回路として、図20の
ような構成もある。これは、図16とほぼ同構成である
が、図27に示した差動出力型の流量検出回路DECT
3をアナログ・デジタル変換器AD1に接続した構成で
ある。さらに、図25、図26に示した流量検出回路D
ECT1、DECT2も接続できるように、スイッチ群
SWSを追加し、単相入力、差動入力を切り替えられる
ようにした。さらに、出力回路として周波数出力回路F
Cを追加した。なお、調整演算は同じように行なうこと
ができる。
【0087】次に図21は、気体流量計の流量信号出力
端子と調整データが書きこまれる記憶装置とのデータ通
信に必要な通信用の入出力端子の削減、ならびに、気体
流量計の流量信号出力として、レシオメトリックのアナ
ログ出力、非レシオメトリックのアナログ出力、およ
び、デジタル出力のいずれかを出力可能とし、さらに、
データ通信用入出力経路と流量信号出力経路を兼ねるこ
とにより、端子を削減することが可能となる、本発明の
実施例を説明する図の一例である。
【0088】出力回路部201は、主にデジタル・アナ
ログ変換器DA、周波数出力回路FC、スイッチSW
1、SW2から構成される。
【0089】デジタル演算器CALCにより調整演算し
て得られるデジタル値は、デジタル・アナログ変換器D
A、周波数出力回路FCに入力される。デジタル・アナ
ログ変換器DAは入力されたデジタル値をアナログ電圧
出力に変換する。このアナログ電圧出力の基準はデジタ
ル・アナログ変換器DAに供給される電圧であるが、こ
の電圧を気体流量計の内部の電子回路で生成された電圧
とレシオメトリック基準電圧端子232に外部から供給
される電圧(例えば、自動車用エンジンコントロールユ
ニットのアナログ・デジタル変換器の基準電圧)とをス
イッチSW2で切り替えることにより、ノンレシオメト
リック電圧出力とレシオメトリック出力を切り替えるこ
とが可能である。また、周波数出力回路FCは入力され
たデジタル値を所望のデジタル出力として出力する。ア
ナログ電圧出力とデジタル出力はスイッチSW2によ
り、切り替える。
【0090】これらスイッチSW1、SW2の切り替え
は、センサ調整時に書き込み可能な記憶装置MEMのデ
ータで行なう。
【0091】また、センサ調整時に調整係数、スイッチ
切り替え設定を書き込む記憶装置MEMと気体流量計外
部とのデータを転送するデータ入出力回路部202は、
主に、集積回路内部のデータのビット数(8ビットや1
6ビット)と外部とのデータ転送時の1ビットデータを
変換するデータ変換回路I/O、および、データ変換回
路I/Oがデータの入力するか、出力するかを示すDI
RECTION信号を出力する方向信号出力回路DI
R、CLOCK端子に入力されたクロック信号を検出す
るクロック検出回路CDECT、方向信号出力回路DI
Rからの信号によりデータ変換回路I/Oにデータ信号
を入力するか、出力するかを切り替えるスイッチSW4
から構成される。
【0092】クロック検出回路CDECTからの検出信
号はデータ変換回路I/Oに入力され、データ変換回路
が動作する。また、スイッチSW3を追加し、この検出
信号によりスイッチSW3が切り替わるようにすれば、
集積回路内で流量信号出力経路とデータ入出力経路を1
つの経路にまとめることが可能となる。また、CLOC
K端子にパルスノイズが入って、誤ってスイッチSW3
を切り替えることがないように、クロック検出回路CD
ECTにあらかじめ定められたパルス数が入力されてか
ら、検出信号を出力するようにした。
【0093】図22にデータ入出力時のデータのタイミ
ングチャートの一例を示す。CLOCK端子にCLOC
K信号251が入ると、クロック検出回路CDECTが
動作しSTART信号252を生成する。スイッチSW
3はこのSTART信号252で切り替える。また、D
IRECTION信号253は、あらかじめ定められた
クロックパルスの数で信号が切り替わる。DEIREC
TION信号253により、スイッチSW4を切り替
え、データの流れる方向、つまり、DATA IN信号
254とDATA OUT信号255を切り替える。
【0094】図23は、気体流量計の流量信号出力端子
と調整情報を書き込む記憶素子との通信に必要な通信用
の入出力端子の削減、ならびに、センサの出力として、
レシオメトリックのアナログ出力、非レシオメトリック
のアナログ出力、および、パルス出力のいずれかを出力
可能とし、さらに、通信用入出力端子とセンサ出力端子
を兼ねて、端子を削減することが可能となる、本発明の
他の実施例を説明する図である。
【0095】図21と異なる点はデジタル・アナログ変
換器DAの後段にアナログ電圧をデジタル出力に変換す
るVF変換回路VFを入れ、スイッチSW1により、ア
ナログ電圧出力かデジタル出力かを切り替える構成とし
た。この構成の動作は図21と同じとなるので、説明は
省略する。
【0096】従って、本構成により、気体流量計の外部
との接続端子は電源端子、接地端子、流量信号出力兼デ
ータ入出力端子、データ入出力端子の最低4端子で実現
できる。
【0097】ところで、エンジンコントロールユニット
からの外部基準電圧から供給される最大電流が小さく
て、この外部基準電圧をデジタル・アナログ変換器DA
に直接接続した場合、出力段の増幅回路を含むために消
費電流が大きいデジタル・アナログ変換器DAを駆動で
きない可能性がある。そこで、図24のように演算増幅
器OP4の供給電源を図示しないバッテリ電圧に接続し
たバッファ回路を挿入し、バッファ回路の入力を抵抗と
して、出力をデジタル・アナログ変換器DAの電源端子
に接続すれば、演算増幅器OP4より電流が供給される
ため、デジタル・アナログ変換器DAを駆動することが
可能となる。なお、バッファ回路の負荷抵抗Riは10
kオーム程度とする。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル調整の気体流
量計において、高集積化、デジタル化のためにサージ、
過電圧に弱いC−MOSを用いても、故障、誤動作が起
きない効果が得られる。また、気体流量計における電子
回路のノイズ低減回路に含まれる過電圧保護回路におい
て、過電圧保護回路に必要な電流制限抵抗による電圧降
下による電圧供給端子からの供給電圧の低下を抑制する
効果、ならびに、電圧リミッタ回路を小型化できる効果
を得られる。
【0099】また、気体流量計の出力の特性調整演算に
おいて、入力値により、あらかじめ用意した1次式によ
る調整演算式を選択し計算を行なうため、計算時間が短
く、かつ、非線形な調整もできる効果が生まれる。さら
に、基板温度調整も同時に行なうことができる。
【0100】また、流量信号出力兼データ入出力の経路
を兼ねることにより、端子数の増加を招くことなく、少
数の経路で気体流量計の調整、ならびに、流量信号出力
として、レシオメトリックのアナログ出力、非レシオメ
トリックのアナログ出力、および、デジタル出力のすべ
ての仕様に対応できる効果が得られる。また、出力段の
デジタル・アナログ変換器に対し、外部からの基準電圧
から供給される最大電流が小さくても、デジタル・アナ
ログ変換器を駆動できる効果が得られる。
【0101】以上より、気体流量計の低コスト化、高精
度出力化を進めるために回路を集積化、デジタル化をす
る場合において、最適化された集積回路、構成を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における気体流量計の概略回路構成
図。
【図2】 本発明における気体流量計に適用されるノイ
ズ低減回路の概略回路構成図。
【図3】 本発明における気体流量計に用いられる過電
圧保護回路の概略回路構成図。
【図4】 本発明における過電圧保護回路に用いられる
電圧リミット回路の一例を示す図。
【図5】 本発明における気体流量計に用いられる過電
圧保護回路の概略回路構成図。
【図6】 本発明における気体流量計に用いられる過電
圧保護回路の概略回路構成図。
【図7】 本発明における過電圧保護回路に用いられる
ダイオードの一例を示す図。
【図8】 本発明における気体流量計に用いられる過電
圧保護回路の概略回路構成図。
【図9】 本発明における気体流量計に用いられる過電
圧保護回路の概略回路構成図。
【図10】 気体流量計の流量検出回路の出力特性の一
例を示した図。
【図11】 本発明における気体流量計の調整回路にお
ける入出力特性の一例を示した図。
【図12】 本発明における気体流量計の調整後の出力
特性の一例を示した図。
【図13】 本発明における気体流量計の調整後の出力
特性の誤差を示した図。
【図14】 本発明における気体流量計に用いられる調
整演算のフローチャートを示した図。
【図15】 本発明における気体流量計に用いられる調
整演算の原理を示した図。
【図16】 本発明における気体流量計に用いられる調
整回路の概略回路構成図。
【図17】 温度センサ回路の一例を示した図。
【図18】 レギュレータ回路の一例を示した図。
【図19】 本発明における気体流量計の温度特性調整
後の出力特性の一例を示した図。
【図20】 本発明における気体流量計に用いられる調
整回路の概略回路構成図。
【図21】 本発明による気体流量計に用いられるデー
タ通信用入出力回路とセンサ出力回路の概略回路構成
図。
【図22】 図17におけるデータ通信用入出力回路の
各端子のタイミングチャートの概略を示した図。
【図23】 本発明による気体流量計に用いられるデー
タ通信用入出力回路とセンサ出力回路の概略回路構成
図。
【図24】 本発明における気体流量計に用いられるデ
ジタル・アナログ変換器回路の電源回路部の概略回路構
成図。
【図25】 流量検出回路の一例を示した概略図。
【図26】 流量検出回路の一例を示した概略図。
【図27】 流量検出回路の一例を示した概略図。
【図28】 従来から用いられている過電圧保護回路の
概略回路構成の一例を示した図。
【符号の説明】 DECT…流量検出回路 OP…演算増幅器 Tr…パワートランジスタ Rh…ホットワイヤ(熱線) Rc…コールドワイヤ(冷線) R…抵抗 Ru…上流側感温抵抗体 Rd…下流側感温抵抗体 100…ノイズ低減回路 101…過電圧保護回路 102…高周波ノイズ低減回路 110、111…電圧リミッタ回路 ZD…ツェナーダイオード D…ダイオード VBB…電源供給端子 GND…接地端子 REG…レギュレータ 201…センサ出力回路部 202…データ通信回路部 SW…スイッチ AD…アナログ・デジタル変換器 CALC…デジタル演算器 DA…デジタル・アナログ変換器 FC…周波数出力回路 VF…VF変換回路 TS…温度センサ MEM…記憶装置 I/O…データ変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 登 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 片岸 健一 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 松本 昌大 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 半沢 恵二 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 Fターム(参考) 2F035 AA02 EA09 3G084 DA04 DA06 DA13 EA01 EB02 EB06 FA02 FA03 FA08

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体通路中に配置される抵抗体に流れる電
    流や発生電圧を検出することにより、前記気体通路中を
    流れる気体流量を電圧信号として出力する気体流量検出
    回路を備えた気体流量計において、 外来ノイズを低減するノイズ低減回路と検出した気体流
    量に基づいた信号をデジタル調整して出力するデジタル
    調整回路とを備え、 前記デジタル調整回路で調整した信号に基づいた電圧信
    号を出力することを特徴とする気体流量計。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記デジタル調整回路は、 前記気体流量検出回路からの出力をデジタル信号に変換
    するデジタル変換回路と、 前記デジタル信号を所望する出力特性となるように調整
    する調整手段とを備え、 前記デジタル変換回路および/または前記調整手段に基
    準電圧を供給するレギュレータ回路をさらに備えたこと
    を特徴とする気体流量計。
  3. 【請求項3】気体通路中を流れる気体流量を検出する気
    体流量検出回路と、 所望する出力特性となるように調整して出力する調整回
    路と、 電源端子に印加されるサージ、過電圧を低減した電圧を
    前記気体流量検出回路および前記調整回路に供給する過
    電圧保護回路を含むノイズ低減回路を備えた気体流量計
    において、 前記過電圧保護回路を介して前記気体流量検出回路およ
    び前記調整回路に異なる電圧を供給するように電圧供給
    経路を2経路以上供えたことを特徴とする気体流量計。
  4. 【請求項4】請求項3において、 各回路にサージ、過電圧を低減した電圧を供給する電圧
    供給経路の1つには、前記電圧供給端子と接地端子との
    間にある電圧以上でオンとなる電圧リミッタ回路、およ
    び、前記電源端子と前記電圧供給端子との間に電流制限
    抵抗が接続され、 他の電圧供給経路には、前記電源端子と前記電圧供給端
    子との間に別の電流制限抵抗が接続され、 さらに、各々の前記電圧供給端子間にダイオードを接続
    した過電圧保護回路を有することを特徴とする気体流量
    計。
  5. 【請求項5】請求項3において、 各回路にサージ、過電圧を低減した電圧を供給する電圧
    供給経路のすべてに、電圧供給端子と接地端子との間に
    ある電圧以上でオンとなる電圧リミッタ回路、および、
    電源端子と前記電圧供給端子との間に電流制限抵抗が接
    続され、 各々の前記電圧供給端子に接続された各々の前記電流制
    限抵抗の抵抗値が異なる過電圧保護回路を有することを
    特徴とする気体流量計。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5において、 前記電圧供給端子と前記接地端子の間にダイオードを追
    加して接続した過電圧保護回路を有することを特徴とす
    る気体流量計。
  7. 【請求項7】請求項3から請求項6のいずれかにおい
    て、 前記過電圧保護回路、前記気体流量検出回路および前記
    調整回路に含まれる素子の一部、あるいは全部が同一集
    積回路上に形成されていることを特徴とする気体流量
    計。
  8. 【請求項8】請求項3から請求項7のいずれかにおい
    て、 前記電圧供給経路は2経路であり、 供給電圧の高いほうに接続される回路は、前記気体流量
    検出回路内の演算増幅器であり、供給電圧の低いほうに
    接続される回路は、前記デジタル調整回路に電圧を供給
    するレギュレータであることを特徴とする気体流量計。
  9. 【請求項9】気体通路中を流れる気体流量を電圧信号と
    して出力する気体流量検出回路からの前記電圧出力を調
    整する調整回路を有する気体流量計において、 前記調整回路に入力される電圧信号の入力範囲を2分割
    以上に分割して、各分割範囲であらかじめ異なる調整演
    算式を定めておき、 前記調整回路に入力される電圧信号の入力値によって前
    記調整演算式を選択して、調整演算を行ない、出力値を
    得る手段を有することを特徴とする気体流量計。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記調整回路は、 検出した気体流量に基づいた信号をデジタル調整して出
    力するデジタル調整回路であることを特徴とする気体流
    量計。
  11. 【請求項11】請求項9、または請求項10において、 前記調整回路の各調整演算式は、前記気体流量検出回路
    の出力値(すなわち、調整演算の入力値)をx、調整演
    算の結果をy、調整係数をa、bとしてy=a・x+b
    の1次式で表現される調整回路を有することを特徴とす
    る気体流量計。
  12. 【請求項12】請求項9から請求項11のいずれかにお
    いて、 さらに温度センサ、前記温度センサの出力をデジタル値
    に変換するデジタル変換回路を追加し、前記温度センサ
    の出力も用いて調整演算を行なう調整回路を有すること
    を特徴とする気体流量計。
  13. 【請求項13】請求項12において、 前記気体流量検出回路の出力値をx、前記温度センサの
    出力値をt、調整係数をa1、a2、b1、b2とし
    て、 y=(a1・t+a2)・x+(b1・t+b2)で表
    現される調整回路を有することを特徴とする気体流量
    計。
  14. 【請求項14】請求項11、または請求項13におい
    て、 前記各調整係数a、a1、a2、b、b1、b2は書き
    込み可能な記憶装置に書きこむ調整回路を有することを
    特徴とする気体流量計。
  15. 【請求項15】請求項11、または請求項13におい
    て、 前記各調整係数a、a1、a2、b、b1、b2は書き
    込み後消去可能であり、再書き込みできる記憶装置に書
    きこむ調整回路を有することを特徴とする気体流量計。
  16. 【請求項16】気体通路中を流れる気体流量を電圧信号
    として出力する気体流量検出回路からの前記電圧出力を
    調整する調整回路と調整のためのデータを記憶する記憶
    装置を有する気体流量計において、 前記記憶装置に外部から調整データを書きこんだり、外
    部へデータを読み出したりするための外部データ通信端
    子が2端子であるデータ入出力回路を含むことを特徴と
    する気体流量計。
  17. 【請求項17】請求項16において、 前記データ入出力回路の前記外部データ通信端子のいず
    れかに、2パルス以上の定められたパルス数が入力され
    てから、前記調整回路が前記記憶装置と外部とでデータ
    を読み書きするデータ通信モードに移行する手段をもつ
    ことを特徴とする気体流量計。
  18. 【請求項18】気体通路中を流れる気体流量を電圧信号
    として出力する気体流量検出回路からの前記電圧出力を
    調整する調整回路と調整のためのデータを記憶する記憶
    装置を有する気体流量計において、 前記検出気体流量の出力信号として、レシオメトリック
    アナログ出力、ノンレシオメトリックアナログ出力、お
    よびデジタル出力を取り出せ、かつ前記調整回路に設け
    た出力選択手段で出力信号を切り替える前記調整回路を
    有することを特徴とする気体流量計。
  19. 【請求項19】請求項18において、 前記レシオメトリックアナログ出力、前記ノンレシオメ
    トリックアナログ出力、および前記デジタル出力をする
    回路が同一集積回路上に形成されていることを特徴とす
    る気体流量計。
  20. 【請求項20】請求項16、または請求項18におい
    て、 前記外部データ通信端子と検出流量の出力端子を兼用す
    ることを特徴とする気体流量計。
  21. 【請求項21】気体通路中に配置される抵抗体に流れる
    電流や発生電圧を検出することにより、前記気体通路中
    を流れる気体流量を電圧信号として出力する気体流量検
    出回路と、 検出した気体流量をデジタル信号に変換するデジタル変
    換回路と、 前記デジタル信号をデジタル調整して出力するデジタル
    調整回路とを備え、 前記デジタル調整回路で調整した信号に基づいた電圧信
    号を出力する気体流量計において、 前記デジタル変換回路は単相入力と差動入力のいずれか
    を選択できる手段を有することを特徴とする気体流量
    計。
  22. 【請求項22】気体通路中に配置される抵抗体に流れる
    電流や発生電圧を検出することにより、前記気体通路中
    を流れる気体流量を電圧信号として出力する気体流量検
    出回路と、 検出した気体流量をデジタル信号に変換するデジタル変
    換回路と、 前記デジタル信号をデジタル調整して出力するデジタル
    調整回路と 前記デジタル調整出力を受けて、アナログ信号に変換す
    るアナログ変換回路からなるデジタル調整回路を有する
    気体流量計において、 前記アナログ変換回路は外部からの基準電圧を基準とし
    て駆動され、かつ、前記基準電圧端子と前記アナログ変
    換回路を駆動する電源端子との間に、電圧ホロア回路を
    配置したことを特徴とする発熱抵抗体式気体流量計。
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