JPH06161572A - 温度補償型定電圧回路 - Google Patents

温度補償型定電圧回路

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Publication number
JPH06161572A
JPH06161572A JP33673892A JP33673892A JPH06161572A JP H06161572 A JPH06161572 A JP H06161572A JP 33673892 A JP33673892 A JP 33673892A JP 33673892 A JP33673892 A JP 33673892A JP H06161572 A JPH06161572 A JP H06161572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
voltage
circuit
bridge circuit
constant voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP33673892A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Shibano
富雄 柴野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な温度補償回路を設けることなく温度補
償を行い、安定した定電圧を出力する低電圧駆動の温度
補償型定電圧回路を提供する。 【構成】 四辺からなる抵抗ブリッジ回路1の一辺に温
度係数の極性が反対で大きさがほぼ同じ2個の感温素子
2,3を直列に接続したものを組み込み、他の三辺には
抵抗体R2,R3,R4を組み込む。ブリッジ回路1の
出力端子6,7からの出力を比較演算器5に加え、比較
演算器5の出力をブリッジ回路1に帰還させて端子6か
ら出力電圧VO を取り出す。温度の変化は前記感温素子
2,3により温度補償されて出力電圧VO は常に一定の
安定な電圧となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定電圧電源等に用いられ
る温度補償型定電圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】定電圧回路はA/D変換回路やアナログ
回路等の基準電源として広く用いられている。従来、こ
の定電圧回路には、ツェナーダイオードが一般に利用さ
れており、このツェナーダイオードに逆バイアスの降伏
電圧を加えると、逆方向電流が急激に増大し、さらに降
伏電圧以上の電圧を加えると電流は増大するが、ツェナ
ーダイオードの端子間電圧は一定に保たれるという特性
がある。従来の定電圧回路はツェナーダイオードに降伏
電圧以上の電圧を加えて、ダイオードの端子間電圧から
定電圧を取り出すようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ツェナ
ーダイオードから常に安定した定電圧を取り出すには、
一般に、12V以上の駆動電圧を必要とするため、多量の
電力が消費されるという問題があった。
【0004】また、ツェナーダイオードは温度係数が大
きいため、温度変化によりツェナーダイオードの両端電
圧に変化を生じ、安定した定電圧を発生することができ
ないので、温度補償のための複雑な回路が必要となり、
コスト高となる問題もあった。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、複雑な温度補償回路
を必要とせず、低電圧駆動で低消費電力、かつ、低コス
トの温度補償型定電圧回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明の温度補償型定電圧回路は、四辺からなる抵抗ブリ
ッジ回路の一辺に温度係数の極性が反対で大きさがほぼ
同じ2個の感温素子を直列に接続したものが組み込ま
れ、抵抗ブリッジ回路の出力側にはブリッジ回路を平衡
に保つ平衡帰還制御回路が接続されていることを特徴と
している。
【0007】
【作用】抵抗ブリッジ回路は平衡帰還制御回路により、
常に平衡状態となるよう帰還制御されるので、抵抗ブリ
ッジ回路から取り出される出力電圧は常に一定電圧とな
る。また、前記抵抗ブリッジ回路の一辺には温度係数の
極性が反対で大きさがほぼ同じ2個の感温素子が組み込
まれているので、温度の変化が生じても温度補償される
ため、抵抗ブリッジ回路からの出力電圧は温度の影響を
受けない定電圧が取り出される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、本発明に係る温度補償型定電圧回路の
一実施例が示されている。同図において、四辺からなる
抵抗ブリッジ回路1の一辺には、感温素子としてのシリ
コンダイオード2と、同じく感温素子としての感温抵抗
体3とを直列接続したものが組み込まれており、他の三
辺には、温度によって抵抗値が変化しない抵抗体R2,
R3,R4がそれぞれ組み込まれている。本実施例では
シリコンダイオード2は負の温度係数のものを、感温抵
抗体3はシリコンダイオード2とほぼ同じ大きさの正の
温度係数をもつものを使用している。抵抗体R2,R
3,R4の抵抗値は、感温素子2,3が自己発熱しない
程度の小さな電流が流れるよう、また、抵抗体R3,R
4側には感温素子2,3側に流れる電流よりもさらに小
さな電流が流れるよう設定されている。
【0009】抵抗ブリッジ回路1の出力端子6は比較演
算器5の反転入力端子に接続し、他方側の出力端子7は
この比較演算器5の非反転入力端子に接続している。比
較演算器5からの出力信号は前記抵抗ブリッジ回路1の
入力端子8側に帰還している。
【0010】駆動電圧としての電源電圧VCCは前記比較
演算器5に印加されている。比較演算器5は抵抗ブリッ
ジ回路1からの出力電圧に基づいて抵抗ブリッジ回路1
の動作を帰還制御する平衡帰還制御回路となっている。
【0011】温度補償型定電圧回路の出力電圧VO は端
子6から抵抗体R2 の両端電圧として取り出される。
【0012】この実施例は上記のように構成されてお
り、抵抗ブリッジ回路1の平衡状態がくずれ、出力端子
6の電圧が低くなると比較演算器5からの帰還電圧が大
きく抵抗ブリッジ回路1に加わり、出力端子6側の電流
が大きくなり、出力端子6の電圧が高くなり、抵抗ブリ
ッジ回路1の平衡が保たれる。
【0013】一方、抵抗ブリッジ回路1の平衡状態がく
ずれ、逆に出力端子6の電圧が高くなると、比較演算器
5から小さな帰還電圧が抵抗ブリッジ回路1に加わり、
出力端子6側の電流が小さくなり、出力端子6の電圧が
下がり、抵抗ブリッジ回路1の平衡が保たれる。
【0014】平衡となった抵抗ブリッジ回路から常に一
定の出力電圧VO が取り出される。
【0015】ところで、ダイオード2に流れる電流をI
D(T)、ダイオード2の両端電圧VD(T)、ダイオ
ード2の抵抗値をRD(T)、感温抵抗体3、抵抗体R
2,R3,R4の各抵抗値をそれぞれR1 (T),
2 ,R3 ,R4 とすれば((T)は温度Tの関数であ
ることを示す)、抵抗ブリッジ回路1の平衡条件は、
【0016】 R2 ×R3 =R4 {RD(T)+R1 (T)} ・・・(1)
【0017】となり、一方、RD(T)=VD(T)/
ID(T)であるので、これを(1)に代入して整理す
ると、
【0018】 ID(T)=VD(T)/{(R2 ・R3 /R4 )−R1 (T)}・・(2)
【0019】となる。また、出力電圧VOUT は、
【0020】 VO =R2 ・ID(T) ・・・(3)
【0021】であるので、出力電圧VO は温度Tの関数
となるが、電源電圧VCCの項を含まないので電源変動の
影響を全く受けない定電圧回路となる。
【0022】出力電圧VO は(3)式より、電流ID
(T)が定数であれば温度に無関係な値となることがわ
かる。電流ID(T)を定数とするためには、(2)式
の分子であるダイオード順方向電圧VD(T)の温度係
数と分母の(R2 ・R3 /R4)−R1 (T)の温度係
数とが打ち消しあって(2)式全体では温度係数に無関
係な式とすればよい。実験によれば、ダイオード順方向
電圧VD(T)の温度係数を−2.3 mV/℃、感温抵抗
体3の温度係数を+2300ppm /℃にしたところ、電流I
D(T)は温度の影響を受けない電流値となることが認
められた。
【0023】一般的には、ダイオード2と感温抵抗体3
との温度係数を逆極性にして大きさをほぼ同じくすれ
ば、電流ID(T)は温度の影響を受けない電流となる
といえる。
【0024】本実施例では、抵抗ブリッジ回路1は常に
平衡状態となるよう平衡帰還制御回路5により帰還制御
されるので、電源変動を全く受けない安定した定電圧を
出力する。
【0025】また、前記抵抗ブリッジ回路1の一辺に
は、負の温度係数をもつダイオード2と、このダイオー
ド2と同じ大きさで正の温度係数をもつ感温抵抗体3と
を直列に接続したものが組み込まれているので、電流I
D(T)は温度の変化を受けず、出力電圧VO は温度補
償された状態で出力される。さらに、温度補償範囲は−
20℃〜80℃までの広範囲となる。
【0026】さらに、このように、本実施例の温度補償
回路は2個の感温素子2,3を直列接続させただけの簡
易形状であり、従来のように複雑な温度補償回路を必要
としないので製作コストが低減され、温度補償型定電圧
回路の低コスト化が図られる。
【0027】さらに、電源電圧VCCは従来のような12V
もの高電圧を必要とすることなく、比較演算器5が作動
するだけの電圧、例えば5V等の低電圧でよい。
【0028】さらに、抵抗ブリッジ回路1には極めて小
さな電流が流れるよう各抵抗体の抵抗値を設定したの
で、この温度補償型定電圧回路の消費電力は、例えば10
mW以下の低消費なものとなる。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では感温素子2,3をシリコンダイオードや感温
抵抗体にて構成したが、感温素子2と3の温度係数がほ
ぼ同じ大きさで極性が反対となるよう形成できれば、シ
リコントランジスタやサーミスタ等、他の感温素子でも
よい。
【0030】比較演算器5としては、差動増幅器やコン
パレータ等を用いることができる。
【0031】
【発明の効果】抵抗ブリッジ回路は常に平衡状態となる
よう平衡帰還制御回路により帰還制御されるので、電源
変動を全く受けない安定した定電圧を出力する。
【0032】また、前記抵抗ブリッジ回路の一辺には温
度係数の極性が反対で大きさのほぼ同じ2個の感温素子
を直列に接続したものが組み込まれているので、温度の
変化が生じても抵抗ブリッジ回路からの出力電圧は常に
温度補償された状態で取り出され、温度の影響を受けな
い一定電圧となる。
【0033】さらに、温度補償回路はこのように2個の
感温素子を直列に接続させただけの簡易形状をしている
ので、製作も容易で、温度補償型定電圧回路を低コスト
に提供できる。
【0034】さらに、電源電圧は、従来のような高電圧
を必要とせず、平衡帰還制御回路を作動するだけの電圧
でよいので低電圧で済む。
【0035】さらに、抵抗ブリッジ回路には、小さな電
流が流れるように各抵抗値の値を設定できるので、低消
費電力とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温度補償型定電圧回路の回路構成
図である。
【符号の説明】
1 抵抗ブリッジ回路 2 シリコンダイオード(感温素子) 3 感温抵抗体(感温素子) 4 平衡帰還制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四辺からなる抵抗ブリッジ回路の一辺に
    温度係数の極性が反対で大きさがほぼ同じ2個の感温素
    子を直列に接続したものが組み込まれ、抵抗ブリッジ回
    路の出力側にはブリッジ回路を平衡に保つ平衡帰還制御
    回路が接続されている温度補償型定電圧回路。
JP33673892A 1992-11-24 1992-11-24 温度補償型定電圧回路 Pending JPH06161572A (ja)

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JP33673892A JPH06161572A (ja) 1992-11-24 1992-11-24 温度補償型定電圧回路

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JP33673892A JPH06161572A (ja) 1992-11-24 1992-11-24 温度補償型定電圧回路

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JPH06161572A true JPH06161572A (ja) 1994-06-07

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ID=18302269

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JP33673892A Pending JPH06161572A (ja) 1992-11-24 1992-11-24 温度補償型定電圧回路

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