JP2000338193A - 集積回路及び物理量検出システム - Google Patents

集積回路及び物理量検出システム

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JP2000338193A
JP2000338193A JP11151121A JP15112199A JP2000338193A JP 2000338193 A JP2000338193 A JP 2000338193A JP 11151121 A JP11151121 A JP 11151121A JP 15112199 A JP15112199 A JP 15112199A JP 2000338193 A JP2000338193 A JP 2000338193A
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Masahiro Matsumoto
昌大 松本
Kohei Sakurai
康平 櫻井
Fumio Murabayashi
文夫 村林
Tatsumi Yamauchi
辰美 山内
Hiromichi Yamada
弘道 山田
Atsushi Miyazaki
敦史 宮▲崎▼
Keiji Hanzawa
恵二 半沢
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各種条件下(低温,高温,高圧力,高電界,高
磁界,高電磁界)で検査・調整できる集積回路及び物理
量検出システムを提供することにある。 【解決手段】本物理量検出システムは測定物理量の変化
に応じて出力信号が変化する物理量検出素子1,物理量
検出素子1の出力信号の感度,ゼロ点,温度特性などを
補正する補正集積回路2より構成される。補正集積回路
2は物理量検出素子1の出力信号の補正処理をする補正
回路3,本物理量検出システムの外部と通信を行う通信
回路8,通信回路8からの情報を基に補正回路3の内部
信号を変化させる信号発生器5,通信回路8からの情報
を基に補正回路3の内部信号を観測し、通信回路8へ観
測情報を転送する観測回路6,通信回路8からの情報を
基にPROM4へ書き込み処理を行う書込回路7,補正
回路3の補正量を記憶するPROM4により構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路の検査及
び調整方法に係り、特に、前記集積回路を使用する上位
システムへ上記集積回路を実装後に上記集積回路の検査
・調整を可能にする集積回路及び、これを使用した物理
量検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、集積回路の検査方法には種々
の方式が提案されている。
【0003】例えば、特開平9−281195 号に記載されて
いる検査システムでは、テスタとプローブ装置を使用し
て被検査対象集積回路単品での動作を検査している。ま
た、特開平10−143386号に記載されているマイクロプロ
セッサでは被検査対象集積回路自身が自己診断を行い被
検査対象集積回路の検査ができるようにしている。
【0004】また、集積回路の調整方法も種々の方式が
提案されており、抵抗トリミング,ツェナーザップ,ポ
リシリフューズ,MOSメモリー等を使用した方法が提
案されている。例えば、特開平10−232723号に記載され
ている電圧調整回路ではEEPROMを使用した電圧値の調整
方法が記載されている。
【0005】また、物理量検出システムの特性補正方法
についても抵抗トリミング,ツェナーザップ,ポリシリ
フューズ,MOSメモリー等を使用した方法が提案され
ている。例えば、特開平10−281912号に記載されている
圧力センサや特開平8− 128851号に記載されている
センサ出力信号処理回路ではEPROMを使用したセン
サ出力信号の補正方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、集積回路の検査
方法として最も使用されている方法はテスタとプローブ
装置を使用した方法である。しかし、本方法ではベアチ
ップで出荷する場合の配慮が欠けていた。ベアチップで
出荷する場合、ベアチップの状態で運搬され、上位シス
テムに組み付けられ、上位システムとしての検査をした
後、出荷される。この場合、ベアチップでの運搬,組み
付け時に静電気によるストレスや機械的接触による傷に
より集積回路が故障する可能性がある。また、バーンイ
ンを必要とする製品ではベアチップ状態でのバーンイン
が難しいため、上位システムに組み付けた後にバーンイ
ンを行うが、このバーンインにより集積回路が初期的な
故障を起こす。これらの原因による集積回路の故障は上
位システムの検査で完全に抽出し取り除くことが必要で
あるが、集積回路の故障を上位システムの検査で完全に
抽出することは難しく、集積回路の故障を見逃したまま
出荷してしまう可能性がある。特に、集積回路の故障が
不完全な故障であった場合、上位システムの検査で取り
除くことは非常に難しい。
【0007】また、上位システムの動作温度範囲が−4
0度以下や130度以上の動作温度範囲を要求される場
合、集積回路の検査を−40度以下や130度以上で検
査する必要があるが、テスタとプローブ装置を使用した
方法では変化させる温度範囲が狭く、これに対応するこ
とができない。まだ温度条件であればテスタとプローブ
装置を使用した検査方法でも−20度から120度程度
は対応できるが、高圧力,高電界,高磁界,高電磁界と
言った条件を要求されると至難である。
【0008】上記課題にある程度対応できる方法とし
て、集積回路の検査を集積回路自身で行う方法(自己診
断)が提案されている。しかし、本方法を実現するため
には、内部信号の変化手順の情報,前記情報を基に内部
信号を変化させる回路,内部信号を観測する回路,観測
した内部信号の期待値の情報,前記期待値の情報と観測
した内部信号を比較する回路及びこれらを制御する回路
が必要であり、集積回路の大幅な面積増加を招く。ま
た、本方法はアナログ回路に関しては適用が困難であ
る。
【0009】次に、集積回路の調整方法について説明す
る。上記集積回路の調整方法に関する従来例では被調整
対象集積回路を使用する上位システムの使用温度範囲が
広い場合や、同時に上位システムに組み込まれる素子や
回路部品とマッチングさせる調整が必要な場合に問題が
生じる。上記従来例ではテスタとプローブ装置で集積回
路の検査と同時に集積回路の調整を実行する。しかしな
がら、プローブ装置で変化させることのできる温度範囲
は狭く、上位システムの使用温度範囲が−40度以下で
ある場合や130度以上の使用温度範囲を要求される場
合はこれらの温度での集積回路の状態を実測することは
困難である。また、外付け素子や外付け回路部品とマッ
チングした調整をすることは被調整対象集積回路単品で
の調整では不可能で、上位システムへ被調整対象集積回
路を組み込まないと不可能である。また、プローブ装置
で温度を変化させることはテスタ及びプローブ装置の使
用時間を増加させコスト増加を招く。特に、上位システ
ムの検査で温度試験を実施するような場合には、集積回
路で温度試験をし、更に上位システムで温度試験を行う
ことになり2度手間になる。つまり、上位システムで温
度試験を必要とする場合には上位システムの温度試験と
同時に集積回路の温度試験を行い、この試験結果により
集積回路の調整を行った方が工数を減らすことができ、
低コスト化を達成できる。
【0010】最後に、物理量検出システムの特性補正方
法について説明する。物理量検出素子には機械的応力に
非常に敏感で蓋をすることで特性が変化するような物理
量検出素子がある。このような場合、蓋をする前に特性
補正をしても蓋をした瞬間に特性が変化してしまう。こ
のことに関して上記従来技術は考慮していなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めには、通信手段と、書き込み可能ROMと、通信手段
へ転送されたデータに基づき前記集積回路の内部信号を
変化させる手段と、前記集積回路の内部状態を観測する
手段と、前記通信手段へ転送されたデータに基づき前記
書き込み可能ROMへデータを書き込む手段と、前記集
積回路の内部状態を前記書き込み可能ROMの内容によ
り変更する手段を持つことにより達成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0013】まず、本発明による第1の実施例である物
理量検出システムを図1,図2,図3により説明する。
なお、図1は第1の実施例の物理量検出システムの構
成、図2は第1の実施例の物理量検出システムの実装形
態の断面図、図3は第1の実施例の物理量検出システム
の検査調整手順である。
【0014】本物理量検出システムは測定物理量の変化
に応じて出力信号が変化する物理量検出素子1,物理量
検出素子1の出力信号の感度,ゼロ点,温度特性などを
補正する補正集積回路2より構成される。補正集積回路
2は物理量検出素子1の出力信号の補正処理をする補正
回路3,本物理量検出システムの外部と通信を行う通信
回路8,通信回路8からの情報を基に補正回路3の内部
信号を変化させる信号発生器5,通信回路8からの情報
を基に補正回路3の内部信号を観測し、通信回路8へ観
測情報を転送する観測回路6,通信回路8からの情報を
基にPROM4へ書き込み処理を行う書込回路7,補正
回路3の補正量(感度の補正量,ゼロ点の補正量,温度
特性の補正量など)を記憶するPROM4により構成さ
る。
【0015】本物理量検出システムでは補正集積回路2
の検査を以下のように実行する。まず、通信回路8を介
して信号発生器5を動作させることで補正回路3の内部
信号を変化させる。次に、前述した内部信号の変化に応
じて変化すべき信号を観測回路6で観測し、通信回路8
を介して外部へ転送する。この外部へ転送したデータを
本物理量検出システムの外部で期待値と比較検証する。
これらの処理を繰り返すことで補正集積回路2の全ての
部位の故障の有無を検査する。本検査方法では数本の通
信信号だけで補正集積回路2の検査を実現できる。この
ため、後節で述べる本物理量検出システムの実装形態の
ように実装形態外部に取り出せる信号線の数が制約され
る場合でも、補正集積回路2を本物理量検出システムの
実装形態のように実装した後に補正集積回路2を検査す
ることができる。従って、補正集積回路2がベアチップ
であっても補正集積回路2を実装後に詳細に検査でき、
且つ、各種環境(高温,低温,高圧力下,高電界下,高
磁界下,高電磁環境下など)での検査を容易にできる。
【0016】次に、本物理量検出システムの特性補正方
法について説明する。物理量検出素子1には製造バラツ
キがあるため、サンプル毎に測定物理量に対する出力信
号の特性がばらつく。この特性のバラツキを補正集積回
路2で補正し、測定物理量に対する出力信号の特性を要
求される特性に規格化する必要がある。これを実現する
ため、補正集積回路2は補正回路3を持ち、この補正回
路3で感度,ゼロ点,温度特性などを補正することで測
定物理量に対する出力信号の特性を要求される特性に規
格化する。なお、補正回路3の補正量(感度の補正量,
ゼロ点の補正量,温度特性の補正量など)の情報はPR
OM4に記憶させている。従って、本物理量検出システ
ムでは、まず、未補正での測定物理量に対する出力信号
の特性を測定し、この測定結果から補正回路3での補正
量を本物理量検出システムの外部で算出し、それに応じ
た情報を通信回路8を介して書込回路7へ転送し、書込
回路7によりPROM4へ情報を書き込むことで、補正
回路3の補正量を適正な値にすることで測定物理量に対
する出力信号の特性を規格に満足するようにする。本特
性補正方法でも前述した検査方法と同様に数本の通信信
号だけで本物理量検出システムの特性の補正を実現でき
る。このため、後節で述べる本物理量検出システムの実
装形態のように実装形態外部に取り出せる信号線の数が
制約される場合でも、実装後に特性調整を可能にするこ
とができる。これには以下に示すような利点がある。ま
ず第1の利点は、機械的応力の影響を受けやすい物理量
検出素子1を実装する場合でも、実装による機械的応力
の影響を考慮して特性調整することができることであ
る。物理量検出素子1には機械的応力の影響を受けやす
いものが多く、接着,接着面の歪み,実装容器の歪み等
により物理量検出素子1に機械的応力が発生し、この機
械的応力により物理量検出素子1の特性が変化してしま
う。特に、蓋をすることで生じる実装容器の歪みによる
物理量検出素子1への機械的応力で発生する物理量検出
素子1の特性変化を考慮して特性調整することは難し
く、これを考慮した特性調整をするためには蓋をした後
に特性調整するしかない。第2の利点は低高温での温度
試験を必要とする場合、実装前であれば結露や酸化など
影響を受け易いが、実装後であればこれらの影響を減ら
すことができる。第3の利点はシリコーンゲル等の保護
樹脂を物理量検出素子1や補正回路2へ被せる場合、こ
れら保護樹脂の影響で物理量検出素子1や補正回路2の
特性が変動してしまうが、実装後に調整することで、こ
れらの影響を考慮して調整することができる。
【0017】次に、本物理量検出システムの実装形態に
ついて図2により説明する。本物理量検出システムの実
装はベース10へ物理量検出素子1とベアチップ状態の
補正集積回路2を取り付け、カバー9をベース10へ溶
接することで物理量検出素子1と補正集積回路2を機密
封止している。出力信号はベース10にハーメチックシ
ールにより取り出されたリード14を介して外部へ取り
出し、ベース10に接着したマウント13に形成したコ
ネクタ15を介して外部と接続できるようにしている。
また、通信信号はベース10にハーメチックシールによ
り取り出されたリード12を介してマウント13の外部
へ露出するようにし、検査・調整時にはリード12に針
などを接触させリード12を介して通信信号を印加でき
るようにしている。なお、マウント13のリード12の
露出部は最終検査終了後、カバー11で覆い、本物理量
検出システムのユーザーが誤信号を入れないようにして
いる。このような実装では補正集積回路2を機密封止し
ているため、信号線の取り出しにはハーメチックシール
を必要とする。このため、取り出す信号線の数は限られ
る。
【0018】次に、本物理量検出システムの調整及び補
正集積回路2の検査手順を図3により説明する。補正集
積回路2はウエハ行程完了後、ウエハ状態で単品検査を
行い実装後の検査で極端な歩留まり不良がでないように
基本動作の確認を行う。単品検査後、ダイシング,シス
テム組立,バーンインが実施される。本物理量検出シス
テムのようにベアチップの状態で実装される場合、ベア
チップの状態ではバーンインを実施するのが困難である
ため、システム組立後にバーンインを実施する。バーン
イン後、常温,高温,低温での回路検査及び物理量検出
システムの補正前の特性を測定する。なお、補正集積回
路2の検査は先述した検査方法を使用することで詳細な
回路検査を可能にした。これにより、バーンインで顕在
化する初期故障を確実に摘出できるようにした。また、
補正集積回路2の補正量を決めるために常温,高温,低
温に温度を変化させ補正前の物理量検出システムの測定
物理量に対する出力信号を測定するが、この行程と同時
に補正集積回路2の検査をするようにした。このため、
回路単品での検査で温度を変化させて、各温度条件での
特性を測定する必要がなくなり、行程短縮を図ることが
できる。また、完全な実装状態での検査であるため、補
正集積回路2は同時に組み合わせた物理量検出素子1に
対してのみ確実に動作すれば良くなり、如何なる物理量
検出素子1が組み合わされても確実な動作を補償しなけ
ればならない回路単品での検査と比べて補正集積回路2
の検査マージンを減らすことができ、歩留まり向上を実
現できる。そして、常温,高温,低温での物理量検出シ
ステムの補正前の特性の測定結果を基に補正量を先述し
た方法で調整し、最終検査にて完成する。
【0019】次に、本発明による第2の実施例である物
理量検出システムを図4,図5,図6,図7,図8,図
9,図10により説明する。なお、図4は第2の実施例
の物理量検出システムの構成、図5はレジスタ群29の
内容、図6はPROM27のアドレスマップ、図7は測
定物理量に対するAD変換器19の出力特性、図8はD
A変換器23の入力に対する補正集積回路17の出力信
号の関係、図9は物理量検出素子16の消費電流と補正
集積回路17の消費電流の最大値の関係、図10は補正
集積回路17の消費電流と補正集積回路17の動作速度
の関係である。
【0020】本物理量検出システムは測定物理量の変化
に応じて出力信号が変化する物理量検出素子16,物理
量検出素子16の出力信号の感度,ゼロ点,温度特性な
どを補正する補正集積回路17より構成される。補正集
積回路17はAD変換器19の入力を選択する切換回路
18,切換回路18のアナログ出力をデジタル値に変換
するAD変換器19,補正回路21の入力を選択する切
換回路20,PROM27の情報を基に物理量検出素子16の
出力信号の補正演算処理をする補正回路21,DA変換
器23の入力を選択する切換回路22,切換回路22の
デジタル出力をアナログ値に変換し出力信号を作成する
DA変換器23,切換回路18,20,22の制御情報
と切換回路20,21への出力データとAD変換器19
と補正回路21の出力信号を一時的に保持するレジスタ
の集合体であるレジスタ群29,AD変換器19やDA
変換器23などのアナログ回路を動作させるための定電
圧を発生する定電圧回路25,AD変換器19やDA変
換器23などのアナログ回路を動作させるための定電流
を発生する定電流回路26,補正回路21の補正量(感
度の補正量,ゼロ点の補正量,温度特性の補正量など)
及び定電圧回路25と定電流回路26の調整情報を記憶
するPROM27,本物理量検出システムの外部と通信
を行う通信回路24,通信回路24からの情報を基にP
ROM27へ書き込みを行う書込回路28により構成さ
れる。
【0021】次に、レジスタ群29の内容を図5により
説明する。レジスタ群29にはレジスタ0からレジスタ
6までの7個のレジスタがあり、それぞれに切換回路1
8の切換データ,切換回路20の切換データ,切換回路
22の切換データ,切換回路20への出力データ,切換
回路22への出力データ,AD変換器19の出力デー
タ,補正回路21の出力データを保持するようになって
おり、各レジスタは通信回路24により読み書きができ
るようにしている。
【0022】次に、PROM27の内容を図6により説
明する。PROM27にはアドレス0から6まであり、
それぞれのアドレスには検査調整許可情報,定電圧回路
25の調整情報,定電流回路26の調整情報,特性補正
情報1,特性補正情報2,特性補正情報3,特性補正情
報4を記憶するようになっており、通信回路24からの
情報で制御される書込回路28により書き込みができる
ようにしている。検査調整許可情報は切替器18,2
0,22を固定するか、レジスタ群29の切換データに
より切換可能にするかを表す情報で、検査調整許可情報
がPROM27の初期値の状態ではレジスタ群29の切
換器18,20,22の切換データにより切替器18,
20,22を切換可能にすることで、補正集積回路17
の検査調整を可能にし、検査調整完了後にPROM27
の検査調整許可情報にデータを書き込むことで切換器1
8を物理量検出素子16側に、切換器20をAD変換器
19側に、切換器22を補正回路21側に固定すること
で、レジスタ群29のデータの如何に関わらず物理量検
出素子16の出力信号を補正処理した信号を常に補正集
積回路17の出力信号とするようにする。こうすること
で通常使用時に切換回路18,20,22がレジスタ群
29の情報により切り換わり、不正な信号が補正集積回
路17の出力信号へ出るようなことが生じないようにで
きる。次に、定電圧回路25の調整情報は定電圧回路2
5の出力電圧を調整するための情報で製造バラツキによ
り生じる定電圧回路25の出力電圧のバラツキの補正及
び、定電圧回路25の出力電圧と他の回路との整合をと
ることを可能にした。次に、定電流回路26の調整情報
は定電流回路26の出力電流を調整するための情報で製
造バラツキにより生じる定電流回路26の出力電流のバ
ラツキの補正及び、定電流回路26の出力電流と他の回
路との整合をとることを可能にした。次に、特性調整情
報1,特性調整情報2,特性調整情報3,特性調整情報
4は補正回路21での補正量を決定する情報でゼロ点の
補正量,感度の補正量,温度特性の補正量などの情報で
ある。
【0023】本物理量検出システムでは通信回路24へ
データを送信することにより、レジスタ群29へデータ
を書き込み、レジスタ群29のデータにより切換回路1
8,20,22を制御し、AD変換器19,補正回路2
1,DA変換器23,定電圧回路25,定電流回路26
の検査・調整ができるようにしている。以下、順次説明
していく。
【0024】まず、補正回路21の検査は通信回路24
へデータを送信し、レジスタ群29のレジスタ1へデー
タを書き込むことで、切換回路20の入力をレジスタ群
29のレジスタ3に切り換え、レジスタ群29のレジス
タ3のデータを通信回路24を介して与えてやること
で、補正回路21の入力を変化させ、補正回路21の出
力をレジスタ群29のレジスタ6,通信回路24を介し
て外部へ取り出し、外部で基準値と比較検証することで
補正回路21の動作確認をする。
【0025】次に、AD変換器19,DA変換器23の
検査は通信回路24へデータを送信し、レジスタ群29
のレジスタ0,レジスタ2へデータを書き込むことで、
切換回路18の入力をDA変換器23側に、切換回路2
2の入力をレジスタ群29のレジスタ4に切り換え、レ
ジスタ群29のレジスタ4へ通信回路24を介して外部
からデータ与えてやることで、DA変換器23の入力を
変化させ、DA変換器23の出力を本物理量検出システ
ムの出力信号にて観測し、基準値と比較検証をすること
でDA変換器23の動作確認すると伴に、本物理量検出
システムの出力信号をAD変換器19でアナログ・デジ
タル変換し、AD変換器19の出力をレジスタ群29の
レジスタ5、通信回路24を介して外部へ取り出し、外
部で基準値と比較検証をすることでAD変換器19の動
作確認をする。
【0026】次に、定電圧回路25の検査・調整方法に
ついて説明する。まず、通信回路24へデータを送信
し、レジスタ群29のレジスタ0へデータを書き込むこ
とで、切換回路18の入力を定電圧回路25に切り換
え、AD変換器19により定電圧回路25の出力電圧を
デジタル化し、このデジタル値をレジスタ群29のレジ
スタ5、通信回路24を介して外部で観測し、この観測
結果から割り出される調整量を外部で計算し、この調整
量を通信回路24を介して書込回路28を動作させ、P
ROM27のアドレス1へデータを書き込むことで、定
電圧回路25の調整情報を更新してやることで定電圧回
路25の出力電圧を調整する。調整後、定電圧回路25
の出力電圧を切換回路18,AD変換器19,レジスタ
群29のレジスタ5、通信回路24を介して外部で観測
し、この観測結果が適正であることを確認することで定
電圧回路25の検査を行う。なお、定電流回路26につ
いても同様な方法で検査調整を行うことが出来る。本実
施例のようにAD変換器19と通信回路24を内部に有
するような集積回路では、このAD変換器19を利用し
て内部のアナログ的な信号をデジタル化し、通信回路2
4を介して外部に出力することにより、集積回路の外部
から少数の通信信号で集積回路内部の各所のアナログ的
な信号を観測することができる。つまり、集積回路の検
査調整を実装後に可能にすることができる。当然のこと
ながら実装後であるので各種環境下(高温,低温,高圧
力下,高磁界下,高電界下,高電磁界下など)での動作
検査をすることが可能である。
【0027】次に、物理量検出素子16の出力特性の補
正方法について説明する。まず、通信回路24へデータ
を送信し、レジスタ群29のレジスタ0へデータを書き
込むことで、切換回路18の入力を物理量検出素子16
側に切り換え、物理量検出素子16の出力がAD変換器
19の出力で観測できる状態にし、この状態で測定物理
量を変化させ、この時の物理量検出素子16の出力をA
D変換器19,レジスタ群29のレジスタ5,通信回路
24を介して外部で観測することで図7に示すような特
性をとる。当然のことながら、物理量検出素子16,A
D変換器19は温度特性を持つため、周囲温度を変えて
同様な特性をとる。なお、この時レジスタ群29のレジ
スタ2へデータを書き込むことで、切換回路22の入力
をレジスタ群29のレジスタ4に切り換え、レジスタ群
29のレジスタ4の内容でDA変換器23の出力を変更
できるようにしておき、現在本物理量検出システムへ与
えている測定物理量に対応する出力電圧が本物理量検出
システムの規格の出力電圧になるように調整する。こう
することで、図8に示すようなDA変換器23の入出力
特性を測定すると共にAD変換器19の出力電圧依存性
を補償するようにする。AD変換器19はDA変換器2
3の出力電圧が変化することで生じる内部電流の変化等
で特性が変化してしまう。これを補償するためにDA変
換器23の出力を現在与えている測定物理量に対する規
格値になるようにした。このようにして測定した測定物
理量に対するAD変換器19の出力の特性と、DA変換
器23の入出力特性から補正回路21に必要な補正量を
外部で計算し、この補正量が得られるPROM27の特
性補正情報1,2,3,4を外部で計算し、この情報を
通信回路24,書込回路28を介してPROM27へデ
ータを書き込む。こうすることで、測定物理量に対する
出力信号の特性が規格値になるように調整することがで
きる。
【0028】次に、定電流回路26の調整を物理量検出
素子16と組み合わせた後に調整することの効果につい
て説明する。物理量検出システムはその応用によっては
消費電流を制限される。また、物理量検出素子16自身
も消費電流があり、この値がセンサの種類毎あるいは素
子毎にばらつく。前述したように物理量検出システムと
しての消費電流は決まっているから、図9に示すように
物理量検出素子16の消費電流に応じて補正集積回路1
7の消費電流の最大値は変化する。また、図10に示す
ように補正集積回路17の消費電流に応じて補正集積回
路17の動作速度は増加する。つまり、物理量検出素子
16毎に定電流回路26の値を調整することで補正集積
回路17の消費電流を許容できる最大値に調整すること
で、補正集積回路17の消費電流を個別に検査し選別す
る場合に比べて、動作速度不良で不良品になる率を減ら
すことができる。
【0029】このように本物理量検出システムでは通信
回路24を利用して、内部回路の検査・調整及び出力特
性の調整ができるようなる。従って、第1の実装例のよ
うに各部品を実装後に検査調整を可能にする。このた
め、定電圧回路25や定電流回路26を同時に組み合わ
せる物理量検出素子16に対して適切に成るように調整
することや、各種環境条件での検査を容易にすることが
できる。
【0030】次に、本発明による第3の実施例である物
理量検出システムを図11により説明する。なお、図1
1は第3の実施例の物理量検出システムの構成である。
【0031】本物理量検出システムは測定物理量の変化
に応じて出力信号が変化する物理量検出素子30,物理
量検出素子30の出力信号の感度,ゼロ点,温度特性な
どを補正する補正集積回路31より構成される。補正集
積回路31は物理量検出素子30の出力信号のゼロ点や
感度を補正し本物理量検出システムの出力信号を規格値
になるように補正する補正回路32,本物理量検出シス
テムの出力信号を切り換える切換回路33,補正回路3
2を動作させるためのクロック信号を発生させる発振器
35,補正回路32を動作させるための定電圧信号を発
生させる定電圧発生回路36,補正回路32を動作させ
るための定電流信号を発生させる定電流発生回路37,
発振器35の出力周波数と定電圧発生回路36の出力電
圧と定電流発生回路37の出力電流を調整する情報を記
憶するPROM34,PROM34へデータを書き込む書込回路3
8,外部との通信を実行し切換回路33と書込回路38
へデータを転送する通信回路39により構成される。
【0032】本物理量検出システムでは発振器35、定
電圧発生回路36,定電流発生回路37の検査・調整
を、外部から通信回路39へ通信信号を介してデータを
送信することで可能にしている。まず、発振器35の検
査・調整は外部から通信回路39を介して切換回路33
へデータを送信し、切換回路33により本物理量検出シ
ステムの出力信号を発振器35の出力信号に切り換え、
本物理量検出システムの出力信号で発振器35の出力周
波数を外部で観測し、この観測結果を基に発振器35を
調整する情報を外部で計算し、この計算結果を外部から
通信回路39を介して書込回路38に送り、書込回路3
8によりPROM34へデータを書き込むことで発振器
35の出力周波数を調整する。調整後、発振器35の出
力周波数を本物理量検出システムの出力信号で観測し、
これが適正であることを確認することで発振器35の検
査を行う。なお、調整後に観測した発振器35の出力周
波数が適正でない場合には、調整後に観測した発振器3
5の出力周波数から発振器35を調整する情報を再度計
算し、PROM34のデータを書き直すようにした。こ
のような調整作業を繰り返すことで、発振器35の出力
周波数を逐次近似させていくことで、より高精度な調整
を実現することができる。次に、定電圧回路36の検査
・調整は外部から通信回路39を介して切換回路33へ
データを送信し、切換回路33により本物理量検出シス
テムの出力信号を定電圧回路36の出力信号に切り換
え、本物理量検出システムの出力信号で定電圧回路36
の出力電圧を外部で観測し、この観測結果を基に定電圧
回路36を調整する情報を外部で計算し、この計算結果
を外部から通信回路39を介して書込回路38に送り、
書込回路38によりPROM34へデータを書き込むこ
とで定電圧回路36の出力電圧を調整する。調整後、定
電圧回路36の出力電圧を本物理量検出システムの出力
信号で観測し、これが適正であることを確認することで
定電圧回路36の検査を行う。定電流回路37について
も切換回路33を切り換えることで本物理量検出システ
ムの出力信号で定電流回路の出力電流を観測し、この観
測結果を基に通信回路39を介してPROM34へデー
タを書き込むことで定電流回路37を調整し、調整後、
定電流回路37の出力電流を本物理量検出システムの出
力信号で観測し、これが適正であることを確認すること
で定電流回路37の検査を行う。
【0033】本実施例の物理量検出システムにおいて
は、通信回路39へ通信信号を印加し切換回路33を切
り換えることで発振器35,定電圧回路36、定電流回
路37の出力を本物理量検出システムの出力信号で観測
できるようにした。本物理量検出システムの出力信号は
必ず実装容器の外部に出力されるから、少数の通信信号
を付加することで発振器35,定電圧回路36,定電流
回路37を検査・調整できるようになる。また、第2の
実施例のようにAD変換器のような回路がなくても、集
積回路内部のアナログ的な信号を観測可能にした。つま
り、集積回路内部のアナログ回路の検査・調整ができる
ようにした。なお、本実施例では本物理量検出システム
の出力信号を切り換えることで内部のアナログ的な信号
の観測を行ったが、切り換える信号は実装容器の外部へ
取り出される信号であれば何でも良い。
【0034】次に、本発明による第4の実施例である物
理量検出システムを図12,図13により説明する。な
お、図12は第4の実施例の物理量検出システムの構
成、図13は本物理量検出システムに格納されているプ
ログラムのフローチャートである。
【0035】本物理量検出システムは測定物理量の変化
に応じて出力信号が変化する物理量検出素子40,物理
量検出素子40の出力信号の感度,ゼロ点,温度特性な
どを補正する補正集積回路41より構成される。補正集
積回路41は各内部ブロックを制御する制御回路42,
データを一時的に格納するRAM43,図13に示すプ
ログラムを格納するROM44,物理量検出素子40の
出力信号をデジタル化するAD変換器45,PROM4
7へ書き込みを行うために必要なPROM書込電圧の電
圧値が高電圧になったことを検出する電圧検出回路4
6,物理量検出素子40の特性を補正するための情報を
格納するPROM47,外部との通信を行う通信回路4
8,本物理量検出システムのアナログ出力を発生するD
A変換器49により構成される。
【0036】本物理量検出システムでは、図13に示す
ようなプログラムをROM44に格納しており、本プロ
グラムにより各ブロックの検査を実施できるようにして
いる。従って、PROM書込電圧が高電圧でない状態で
は通常処理を実施し、PROM書込電圧が高電圧になった場
合には検査処理を実行するようにしている。検査処理は
まず、通信回路48から命令を受信し、これを解釈し、
命令がRAM43の読み込みであった場合にはRAM4
3の読み込みを行い、通信回路48を介してRAM43
の読み込み結果を通信回路48により送信する。また、
通信回路48で受信した命令がRAM43への書き込み
であった場合にはRAM43への書き込みを実行する。
同様に通信回路48で受信した命令がPROM47への
書き込みであった場合にはPROM47への書き込み
を、受信した命令がPROM47の読み込みであった場合には
PROM47の読み込みと読み込み結果の送信を実行す
る。従って、通信信号を使用して命令を送信することで
内部のRAM43の読み書き検査やPROM47の読み
書き検査を実現することができる。同様にROM44,AD
変換器45,DA変換器49についてもこれらを操作す
る命令をプログラムにコーディングしておくことで各ブ
ロックの検査をできる。このようにプログラムの一部に
集積回路内部の各ブロックの検査プログラムをコーディ
ングしておくことで追加回路無しに集積回路の各ブロッ
クの検査を通信信号により実現できるようにすると共
に、実動作タイミングでの検査を可能にする。また、本
実施例ではPROM書込電圧が高電圧になった場合に検
査プログラムを実施するようにした。通常使用時、PR
OM書込電圧に誤信号が印加されても電源電圧を越える
ようなことは起こりにくい。つまり、間違ってもPRO
M書込電圧が高電圧になることはない。従って、通常使
用時、何らかの誤信号などにより間違って、検査プログ
ラムが実行されることを防ぐことができる。
【0037】次に、本発明による第5の実施例である物
理量検出システムを図14,図15,図16,図17に
より説明する。なお、図14は第5の実施例の物理量検
出システムの構成、図15はシフトレジスタ59の構
成、図16はPROM書込電圧と通信クロックとプログ
ラムカウンタの関係、図17は本物理量検出システムに
格納されている検査プログラムのフローチャートであ
る。
【0038】本物理量検出システムは測定物理量の変化
に応じて出力信号が変化する物理量検出素子50,物理
量検出素子50の出力信号の感度,ゼロ点,温度特性な
どを補正する補正集積回路51より構成される。補正集
積回路51は各内部ブロックを制御する制御回路52,
データを一時的に格納するRAM53,通常処理時のプ
ログラム及び図17に示す検査プログラムを格納するR
OM54,AD変換器56の入力を切り換える切換回路
55,物理量検出素子50の出力信号をデジタル化する
AD変換器56,PROM58へ書き込みを行うために
必要なPROM書込電圧の電圧値が高電圧になったこと
を検出する電圧検出回路57,物理量検出素子50の特
性を補正するための情報を記憶するPROM58,外部
から印加されるシリアルデータの入出力を行い制御回路
52からパラレルで読み書きできるシフトレジスタ5
9,本物理量検出システムのアナログ出力を発生するD
A変換器60により構成される。
【0039】次に、シフトレジスタ59の内部構成を図
15により説明をする。シフトレジスタ59は16個の
フリップフロップが直列に接続されたフリップフロップ
群61,書込信号でセットされ、読み出し信号でリセッ
トされるフリップフロップ62,アンドゲート63,出
力トランジスタ64により構成されている。フリップフ
ロップ群61は書込信号によりパラレル書込データを各
フリップフロップへセットし、読出信号により各フリッ
プフロップのデータをパラレル読出データへ出力し、シ
フトクロックにより、直列に並んだ各フリップフロップ
のデータが右シフトするようになっている。なお、シフ
トクロックにより右シフトする時、フリップフロップ群
61の左端のフリップフロップにはシリアルデータが入
るようにしている。また、フリップフロップ群61の右
端のフリップフロップはアンドゲート63を介して出力
トランジスタ64に接続されている。従って、シリアル
データからデータを読み込む場合には、まずフリップフ
ロップ62をリセットし、出力トランジスタ64をオフ
状態にし、シリアルデータの信号がフリップフロップ群
61の左端のフリップフロップに入る状態にし、シフト
クロックを16クロック印加しながらシリアルデータに
所望のデータを乗せることで、フリップフロップ群61
に16ビットのデータを読み込ませ、この状態で読出信
号を入れパラレル読出データを介してフリップフロップ
群61のデータを読むことで、シリアルデータの信号を
読み込めるようにしている。次に、シリアルデータへデ
ータを出力する場合には、まず、書込信号を入れパラレ
ル書込データを介してフリップフロップ群61の各フリ
ップフロップへデータ書き込むと同時にフリップフロッ
プ62をセットし、出力トランジスタ64へフリップフ
ロップ群61の右端のフリップフロップのデータがシリ
アルデータへ出力されるようにする。この状態で、シフ
トクロックを16クロック印加することでシリアルデー
タへ順次フリップフロップ群61の各フリップフロップ
のデータを出力するようにしている。
【0040】本物理量検出システムでは、図16に示す
ようにPROM書込電圧が高電圧になることで割り込み
が発生し、図17に示す検査プログラムが実行されるよ
うになる。なお、この検査プログラムを実行する状態で
は図16に示すようにシフトレジスタ59のシフトを行
うために外部から印加するシフトクロックによってプロ
グラムの実行を管理するプログラムカウンタを進ませる
ようにしている。図16ではシフトクロック4クロック
でプログラムカウンタを1つ進ませるようにしている。
このことにより、外部から与えるシフトクロックにより
検査プログラムの実行を管理できるようにした。検査プ
ログラムの内容は予め分かっているから、検査プログラ
ムがシフトレジスタ59を読むタイミング及びシフトレ
ジスタ59へデータを書き込むタイミングを外部で管理
できるようにした。従って、検査プログラムがシフトレ
ジスタを読むタイミングに合わせて外部からシフトデー
タを印加してやることで外部からのデータを正確に入力
できるようにした。また、検査プログラムがシフトレジ
スタにデータを書き込み、シリアルデータにデータが送
り出されるタイミングを外部で把握することができるか
ら、シリアルデータに乗せたデータを外部で正確に入力
できるようになる。また、検査プログラムの各ステップ
の実行時間を外部から印加するシフトクロックで任意に
管理できるようになるため、PROM58へデータを書
き込む時の書込時間(PROM58の各メモリセルへ高
電圧を印加する時間)を外部から管理できるようにな
る。こうすることで複雑な通信回路必要とせずに集積回
路内部と外部でのデータのやり取りを可能にした。ま
た、PROM58へデータ書き込むために必要な集積回
路内部に必要な回路も簡易化することができる。
【0041】以下、本実施例における検査手順を順次説
明する。まず、PROM書き込み電圧を高電圧にし、図
17に示す検査プログラムが実行するような状態にす
る。次に、外部からシフトクロックを印加することでプ
ログラムカウンタを受信処理まで進ませる。この時、シ
フトレジスタ59の内容が適当になるようにシフトデー
タをシフトクロックに同期させて印加させてやる。この
ことにより外部から任意のデータをシフトレジスタ59
で受信できるようになる。次に、RAM53へこの受信
したデータの書き込みを行い、検査プログラムの次のス
テップでRAM53の読み込みを行い、RAM53から読
み込んだデータを外部に送信する。送信処理はシフトレ
ジスタ59にデータを書き込むことで外部に出力される
シフトデータをシフトクロックを入れた数が適当なタイ
ミングで読み込むことで外部でデータを確認できるよう
にすることができる。これは前述したように外部クロッ
クによりプログラムの実行を管理できるようにしたこと
で可能にした。このため、複雑な命令を送信するする必
要がなく、所定のタイミングでデータをシフトデータに
書き込んだり、所定のタイミングでシフトデータを読み
込むことで検査プログラムで実施される処理に対して適
当なデータを読み込んだり書き込んだりできるようにし
た。次に、PROM58への書き込みについてもRAM
53の検査と同様にデータをシフトレジスタ59から入
力し、PROM58へデータを書き込み、そしてPRO
M58の読み込みを行い、このデータを送信し、外部で
確認することでPROM58の書き込み・読み出し検査
を実施することができる。
【0042】本実施例でもPROM書込電圧を使用し
て、このPROM書込電圧が高電圧になった場合に検査
プログラムを実施するようにした。通常使用時にはPR
OM書込電圧が電源電圧を越えることは起こり得ないの
で検査プログラムが誤動作などで実行されることを防ぐ
ことができる。
【0043】次に、本発明による第6の実施例である物
理量検出システムを図18により説明する。なお、図1
8は第6の実施例の物理量検出システムの構成である。
【0044】本物理量検出システム65は測定物理量の
変化に応じて出力信号が変化する物理量検出素子66,
物理量検出素子66の出力信号の感度,ゼロ点,温度特
性などを補正する補正集積回路67より構成される。補
正集積回路67は物理量検出素子66のアナログ出力を
デジタル値に変換するAD変換器68,物理量検出素子
66の出力信号の補正演算処理をする補正回路69,本
物理量検出システムの出力を外部へ送信する送信回路7
0,通信信号を介して本物理量検出システム65に接続
された温度センサ72,回転数センサ73,大気圧セン
サ74の出力信号を受信する受信回路71により構成さ
れる。
【0045】物理量検出システム65においては通信信
号を介して、他のセンサ(温度センサ72,回転数セン
サ73,大気圧センサ74など)の情報を受信回路71
で受信し、これらのセンサの情報を基に物理量検出素子
66の特性を補正回路69で補正する。このように通信
信号を介し他のセンサの情報を入手することで、物理量
検出素子66の温度や回転数や大気圧などの影響を補正
することができるようになり、より高精度な特性を得る
ことが出来る。
【0046】次に、補正回路69での補正演算処理の内
容について説明する。補正出力Yは物理量検出素子66
の出力X,温度センサの出力T,回転数センサの出力
N,大気圧センサの出力Pにより下式で示す内容の演算
処理をすることで得た。
【0047】y1=X+k1+k2*T+k3*T*T
+k4*T*T*T+k5*N+k6*P y2=y1*(k7+k8*T+k9*T*T+k10*
T*T*T+k11*N+k12*P) Y=y2+k13*y2*y2+k14*y2*y2*
y2 ここで、k1はゼロ点の補正量、k2はゼロ点の温度依
存性の1次係数の補正量、k3はゼロ点の温度依存性の
2次係数の補正量、k4はゼロ点の温度依存性の3次係
数の補正量、k5はゼロ点の回転数依存性の1次係数の
補正量、k6はゼロ点の大気圧依存性の1次係数の補正
量、k7は感度の補正量、k8は感度の温度依存性の1
次係数の補正量、k9は感度の温度依存性の2次係数の
補正量、k10は感度の温度依存性の3次係数の補正
量、k11は感度の回転数依存性の1次係数の補正量、
k12は感度の大気圧依存性の1次係数の補正量、k1
3は非直線性の1次係数の補正量、k14は非直線性の
2次係数の補正量である。本実施例では物理量検出素子
66へ大きな影響を与える温度センサの出力に対しては
3次項までの依存性を計算し、比較的小さいと思われる
回転数及び大気圧に関しては1次項までの依存性を補正
するようにした。こうすることで補正回路69で演算す
る演算量を減らし、短時間で演算処理を実行できるよう
にした。
【0048】次に、本発明による第7の実施例である物
理量検出システムを図19により説明する。なお、図1
9は第7の実施例の物理量検出システムの構成である。
【0049】本物理量検出システム75は測定物理量の
変化に応じて出力信号が変化する物理量検出素子76,
物理量検出素子76の出力信号の感度,ゼロ点,温度特
性などを補正する補正集積回路77より構成される。補
正集積回路77は物理量検出素子66の出力信号をPR
OM80に格納された補正情報を基に補正処理をする補
正回路78,本物理量検出システム75の出力を外部へ
送信する送信回路79,通信信号を介して本物理量検出
システム75に接続された気象情報送出装置84,地理
情報送出装置85の出力信号を受信し本物理量検出シス
テムが出力すべき真の値を推定する推定回路83,補正
回路78の出力と推定回路83で推定した推定値からP
ROM80に書き込まれた補正情報の訂正量を計算する
訂正量演算処理回路82,PROM80に書き込まれた
補正情報を書き換える書込回路81により構成される。
【0050】本物理量検出システムにおいては通信信号
を介して気象情報送出装置84,地理情報送出装置85
から提供される気象情報や地理情報から本物理量検出シ
ステムが検出すべき真の値を推定し、本物理量検出シス
テムの特性を自己校正ができるようにすることで本物理
量検出システムの経時変化をなくし、長期間に渡って精
度を維持できるようにしている。
【0051】次に、測定すべき真の値の推定方法につい
て説明する。例えば本物理量検出システムが温度を測定
する場合、気象情報から平地での気温を取得し、地理情
報から標高を取得し、平地での気温と標高の情報から現
在の温度を推定した。なお、気象情報や地理情報はイン
ターネットやナビゲーションシステムやITS(高度情
報システム)などから通信により入手した。これらの情
報はリアルタイムで受け取ることは難しいが高精度な情
報を入手することができる。次に、本物理量検出システ
ムが圧力を測定する場合、圧力の推定について説明す
る。圧力の推定はまず気象情報から平地での気圧を取得
し、地理情報から標高を取得し、平地での気圧と標高の
情報から現在の圧力を推定するようにした。
【0052】次に、補正情報の訂正量の計算方法につい
て説明する。訂正量の計算は推定回路83で推定した推
定値と補正回路78の出力を所定の期間記憶し、この記
憶した推定回路83で推定した推定値と補正回路78の
出力の相関関係を計算し、ゼロ点と感度のズレを最小二
乗法より計算した。なお、ここで温度の関係を含めた相
関関係を計算することでより高精度な訂正値を計算する
ことができる。
【0053】次に、本発明による第8の実施例である物
理量検出システムを図20により説明する。なお、図2
0は第8の実施例の物理量検出システムの構成である。
【0054】本物理量検出システム86は測定物理量の
変化に応じて出力信号が変化する物理量検出素子87,
物理量検出素子87の出力信号の感度,ゼロ点,温度特
性などを補正する補正集積回路88より構成される。補
正集積回路88は物理量検出素子87の出力信号をPR
OM91に格納した補正情報を基に補正処理をする補正
回路89,本物理量検出システムの出力を外部へ送信す
る送信回路90,通信信号を介して本物理量検出システ
ム86につながる較正制御装置94の信号を受信する受
信回路93,受信回路93からの情報を基にPROM9
1を書き換える書込回路92,補正情報を記憶するPR
OM91により構成される。
【0055】物理量検出システム86では通信信号を介
して接続され外部に配置された較正制御装置94で気象
情報送出装置95,地理情報送出装置96の出力信号を
集め、本物理量検出システム86が出力すべき真の値と
真の値が出るべき時間を推定する。そして、この真の値
が出るべき時間に物理量検出システム86へ較正指令と
物理量検出システム86が出力すべき真の値の推定値を
送る。この指令を受信回路93で受信し、較正制御回路
94で推定した真の値に物理量検出システム86の出力
がなるように書込回路92を介してPROM91の補正
情報を書き換える。このことにより本物理量検出システ
ム86の較正をする。本物理量検出システムにおいて
は、真の測定値を推定するような複雑な処理を通信信号
を介して接続されるより強力な演算能力を有する較正制
御装置94に実施させるようにすることで本物理量検出
システムの回路規模を小さくできるようにした。また、
物理量検出システム86がエンジンのインテークマニホ
ールドの内部の圧力を検出するような場合、エンジンが
停止していればインテークマニホールドの内部の圧力は
大気圧と同じになる。従って、較正制御装置94でエン
ジンの停止を確認し、この時の気象情報送出装置95,
地理情報送出装置96から現在の大気圧を推定し、本物
理量検出システム86へ較正指令を出すようなことがで
きる。つまり、多くの情報が集まり且つ処理できる較正
制御装置94を配置することで、較正を実行すべき時間
と、物理量検出システム86が出力すべき真の値を決定
することが可能になる。
【0056】次に、本発明による第9の実施例である物
理量検出システムを図21により説明する。なお、図2
1は第9の実施例の物理量検出システムの構成である。
【0057】物理量検出システム97は測定物理量の変
化に応じて出力信号が変化する物理量検出素子98,物
理量検出素子98の出力をデジタル信号にして通信信号
に出力するセンサ信号処理回路99より構成される。セ
ンサ信号処理回路99は物理量検出素子98のアナログ
出力をデジタル化するAD変換器100とAD変換器1
00でデジタル化した信号を通信信号に出力する通信回
路101,本物理量検出システム97の補正情報を記憶
するPROM102により構成される。
【0058】物理量検出システム97では物理量検出素
子98の出力をデジタル化した信号とPROM102に
記憶する補正情報を通信回路101により本物理量検出
システム97の出力を受信する上位システム103へ送
信する。上位システム103では物理量検出素子98の
出力と補正情報を受け取り、補正回路104でこれらの
情報から測定すべき物量を演算処理することで得る。
【0059】本実施例においては、センサ信号処理回路
99の構成を非常に簡単にすることができる。このた
め、微細なプロセスを使用せずにセンサ信号処理回路9
9を実現できる。センサ信号処理回路99が微細なプロ
セスを使用しないため、センサ信号処理回路99の耐圧
や過電圧耐量が高く且つ動作温度範囲も広くなる。この
ため、本物理量検出システム97を劣悪な環境へ適応す
ることが容易になる。
【0060】次に、本発明による第10の実施例である
集積回路を図22,図23により説明する。なお、図2
2は第10の実施例の集積回路の構成、図23は通信信
号とカウンタ112のカウント値の関係である。
【0061】本集積回路は各ブロックを制御する制御回
路105,制御回路105に制御され演算を実行する演
算回路106,外部と通信信号により通信を実行する通
信回路107,制御回路105と演算回路106と通信
手段107の基本クロックを発生する発振器108,通
信信号の立ち上がりエッジでクリアされ通信信号がHレ
ベルの期間基本クロックにより計数を行う8ビットカウ
ンタ112,加算器111の出力を保持するレジスタ1
10,通信信号の立ち下がりエッジでレジスタ110の
内容とカウンタ112の内容との加算を行いレジスタ1
10へ転送する加算器111,加算器111の出力をフ
ィルタ処理することで発振器108の発振周波数を調整
する情報を出力するデジタルフィルタ109により構成
される。
【0062】本集積回路では図23に示すように他の機
器が出力する通信信号のパルス幅がHレベルの間、8ビ
ットカウンタ112で発振器108の出力する基本クロ
ックを計数する。この時、発振器108の出力する基本
クロックの周波数が通信信号のパルス幅の1/200で
あった場合、8ビットカウンタ112の値は200にな
り2の補数表現で−55になる。この値を加算器111
で現在のレジスタ110の内容と加算し、レジスタ110
へ転送する。このことによりレジスタ110の内容は5
5減少する。レジスタ110の値はデジタルフィルタ1
11によりフィルタ処理を施した後に発振器108へ伝
えられ、発振器108の発信周波数を増加させる。これ
とは逆に、発振器108の出力する基本クロックの周波
数が通信信号のパルス幅の1/300であった場合、8
ビットカウンタの値は44になり2の補数表現で+44
になる。この値を加算器111で現在のレジスタ110
の内容と加算し、レジスタ110へ転送する。このこと
によりレジスタ110の内容は44増加する。レジスタ
110の値はデジタルフィルタ111によりフィルタ処
理を施した後に発振器108へ伝えられ、発振器108
の発信周波数を減少させる。このような動作を繰り返す
ことにより、発振器108の出力周波数は通信信号のパ
ルス幅の1/256になる。この処理は通信信号がのH
レベルが2データであっても3データであっても同様に
動作をする。なお、通信信号がのHレベルが2データ以
上あった場合、これを補正した方がより高精度に発振器
108の周波数を調整できる。
【0063】前述したような方法で発振器108の発信
周波数を調整することで、集積回路に集積化不可能な機
械的振動子(水晶振動子やセラミック振動子)を使用せ
ずに、集積回路上に集積化可能なCR発振器などで安定
な出力周波数の得られる発振器108を得ることができ
る。このことにより、集積回路上に集積化可能なCR発
振器などで、通信回路107と外部の通信機器との間で
同期をとれるようにした。また、基本クロックの周波数
で特性の変化する処理、例えばフィルタ処理等を演算器
106で実行させることができるようになる。
【0064】次に、通信信号のデータフィールドの構成
を図24により説明する。通信信号は相方向のシリアル
信号で、そのデータフィールドには図24に示すよう
に、スタートビット,コマンドフィールド,データフィ
ールドがある。スタートビットは通信の開始を知らせる
信号で、送信側が信号線にスタートビットを乗せること
で相手側に受信状態に成るように指示する信号である。
コマンドフィールドにはコマンド(命令コード)情報が
あり、信号発生器5へ所定の信号群を変化させるよう指
示する命令,観測回路6へ所定の信号群を観測するよう
指示する命令,書込回路7へ所定のアドレスへの書き込
みを指示する命令がある。データフィールドの情報はコ
マンド毎に異なり、コマンドが信号発生器5へ所定の信
号群を変化させるよう指示する命令の場合は所定の信号
群を変化させる内容を、コマンドが書込回路7へ所定の
アドレスへの書き込みを指示する命令の場合は所定のア
ドレスへ書き込む内容をデータフィールドに置く。な
お、コマンドが観測回路6へ所定の信号群を観測するよ
う指示する命令の場合はデータフィールドはない。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、少数の信号線で集積回
路の詳細な検査・調整及び物理量検出システムの補正量
を調整することができるので、これらを実装容器に組み
立てた後に集積回路の詳細な検査・調整及び物理量検出
システムの補正量を調整することができ、各種条件下
(低温,高温,高圧力,高電界,高磁界,高電磁界)で
集積回路の詳細な検査・調整及び物理量検出システムの
補正量を調整することができ、集積回路及び物理量検出
システムの信頼度及び精度の向上に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施例の物理量検出システムの構
成。
【図2】第1の実施例の物理量検出システムの実装形態
の断面図。
【図3】第1の実施例の物理量検出システムの検査調整
手順。
【図4】第2の実施例の物理量検出システムの構成。
【図5】レジスタ群29の内容。
【図6】PROM27のアドレスマップ。
【図7】測定物理量に対するAD変換器19の出力特
性。
【図8】DA変換器23の入力に対する補正集積回路1
7の出力信号の関係。
【図9】物理量検出素子16の消費電流と補正集積回路
17の消費電流の最大値。
【図10】補正集積回路17の消費電流と補正集積回路
17の動作速度の関係。
【図11】第3の実施例の物理量検出システムの構成。
【図12】第4の実施例の物理量検出システムの構成。
【図13】本物理量検出システムに格納されているプロ
グラムのフローチャート。
【図14】第5の実施例の物理量検出システムの構成。
【図15】シフトレジスタ59の構成。
【図16】PROM書込電圧と通信クロックとプログラ
ムカウンタの関係。
【図17】本物理量検出システムに格納されている検査
プログラムのフローチャート。
【図18】第6の実施例の物理量検出システムの構成。
【図19】第7の実施例の物理量検出システムの構成。
【図20】第8の実施例の物理量検出システムの構成。
【図21】第9の実施例の物理量検出システムの構成。
【図22】第10の実施例の集積回路の構成。
【図23】通信信号と8ビットカウンタ112のカウン
ト値の関係。
【図24】通信信号のデータフィールドの構成。
【符号の説明】
1,16…物理量検出素子、2…補正集積回路、3…補
正回路、4…PROM、5…信号発生器、6…観測回
路、7…書込回路、8…通信回路、9,11…カバー、
10…ベース、12,14…リード、13…マウント、
15…コネクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 康平 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 村林 文夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山内 辰美 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山田 弘道 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 宮▲崎▼ 敦史 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 半沢 恵二 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 Fターム(参考) 2G032 AA04 AA08 AB02 AB12 AB13 AD01 AD06 AD07 AE07 AE12 AE14 AF01 AG02 AG07 AH07 AL00 5F038 BB04 BB08 DF17 DT05 DT15 DT17 DT18

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信手段を有する集積回路において、 前記通信手段へ転送されたデータに基づき、前記集積回
    路の内部信号を変化させる手段と、前記内部信号の変化
    により前記集積回路の故障の有無を判定できる内部信号
    を観測し前記通信手段を介して外部に転送する手段を有
    することを特徴とする集積回路。
  2. 【請求項2】通信手段を有する集積回路において、 前記通信手段へ転送されたデータに基づき、前記集積回
    路の内部状態を調整をすることを特徴とする集積回路。
  3. 【請求項3】請求項2の集積回路において、 書き込み可能ROMと、前記通信手段へ転送されたデー
    タに基づき前記書き込み可能ROMへデータを書き込む
    手段と、前記集積回路の内部状態を前記書き込み可能R
    OMの内容により変更する手段を有することを特徴とす
    る集積回路。
  4. 【請求項4】請求項2の集積回路において、 前記通信手段へ転送されたデータに基づき前記集積回路
    の内部状態を観測し、前記通信手段を介して外部へ転送
    する手段を有することを特徴とする集積回路。
  5. 【請求項5】物理量検出素子の特性を補正する特性補正
    手段と、通信手段と、書き込み可能ROMを有する集積
    回路において、 前記通信手段へ転送されたデータに基づき前記書き込み
    可能ROMへデータを書き込む手段と、前記書き込み可
    能ROMの内容により前記特性補正手段の補正量を変更
    する手段を有することを特徴とする集積回路。
  6. 【請求項6】通信手段と、外部から供給される高電圧を
    使用して書き込みを行う書き込み可能ROMを有する集
    積回路において、 前記高電圧が供給されたことを検出する高電圧検出手段
    と、前記高電圧検出手段の検出信号により前記書き込み
    可能ROMへの書き込み動作を行う状態に前記集積回路
    を移行させる手段を有することを特徴とする集積回路。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6の集積回路におい
    て、 所定の外部端子の電圧が高電圧であることを検出する高
    電圧検出手段と、前記高電圧検出手段の検出信号により
    検査あるいは調整を行う状態に前記集積回路を移行させ
    る手段を有することを特徴とする集積回路。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7の集積回路におい
    て、 前記集積回路に格納されたプログラムにより検査・調整
    あるいはPROMへの書込を行う手段を有することを特
    徴とする集積回路。
  9. 【請求項9】通信手段を有する集積回路において、 前記通信手段へ外部から転送される通信データ信号のパ
    ルス幅を観測する手段と、前記パルス幅の観測結果に応
    じて前記通信手段の動作周波数を変化させる手段を有す
    ることを特徴とする集積回路。
  10. 【請求項10】請求項1ないし請求項9の集積回路と、
    測定物理量の変化に応じて出力信号の変化する物理量検
    出素子を有する物理量検出システムにおいて、 前記集積回路と前記物理量検出素子を収納する容器と、
    前記通信手段の通信信号を前記容器の外部から変化させ
    る手段を有することを特徴とする物理量検出システム。
  11. 【請求項11】測定物理量の変化によって出力信号が変
    化する物理量検出素子と、前記物理量検出素子の出力を
    補正する手段と、通信手段とを有する物理量検出システ
    ムにおいて、 前記通信手段から温度に関する情報を入手する手段を有
    することを特徴とする物理量検出システム。
  12. 【請求項12】測定物理量の変化によって出力信号が変
    化する物理量検出素子と、前記物理量検出素子の出力を
    補正する手段と、通信手段とを有する物理量検出システ
    ムにおいて、 前記通信手段から他のセンサの情報を入手する手段を有
    することを特徴とする物理量検出システム。
  13. 【請求項13】測定物理量の変化によって出力信号が変
    化する物理量検出素子と、前記物理量検出素子の出力を
    補正する手段と、通信手段とを有する物理量検出システ
    ムにおいて、 前記通信手段から地理あるいは気象に関する情報を入手
    する手段を有することを特徴とする物理量検出システ
    ム。
  14. 【請求項14】請求項13の物理量検出システムにおい
    て、 前記地理あるいは気象に関する情報から測定物理量を算
    出し、前記算出した測定物理量を基に前記物理量検出素
    子の出力を補正する手段の補正量を修正する手段を有す
    ることを特徴とする物理量検出システム。
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