JP4941164B2 - 基準電圧校正回路及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ICテスタ及び測定器のDC関連モジュールが校正を行う際に電圧、抵抗基準として用いられる高精度な電圧基準の高精度な校正方法とその回路に関するものである。
半導体集積回路のDC試験では、DUT(非試験デバイス)の入出力電流や入出力電圧などのDC特性を試験する。DC試験には、電流印加電圧測定(ISVM)や電圧印加電流測定(VSIM)や電圧測定(MVM)の機能があり、ICテスタや測定器のDC関連モジュールを用いて行われる。このDC関連モジュールの校正には、電圧、抵抗基準として用いられる高精度な電圧基準を必要とするが、通常、ICテスタ内部の基準電圧源を外部測定器で校正して使用する。
図5はICテスタの内部基準電圧回路を校正するための従来の基準電圧校正回路の一例を示す構成ブロック図である。
校正の対象となるICテスタの内部基準電圧回路10は基準電圧源1とフォース・アンプ2とから構成される。基準電圧源1は、電源電圧Vccによって駆動され、グランド端子(接地端子ともいう)GNDを基準として例えば5Vの基準電圧Vを出力する。フォース・アンプ2は、演算増幅器等からなり、基準電圧源1から出力される基準電圧Vを非反転入力とし、これに対応する電圧Vを出力する。フォース・リレー3は、リードリレーからなり、フォース・アンプ2の出力端子が5Vフォース・ライン5を介してその一端に接続され、図示しない制御装置によりオンオフが制御される。
電圧測定器9は、DMM(Digital Multi Meter)などからなる外部校正機器で、フォース・リレー3の他端が5Vフォース・ライン5を介して所定の入力抵抗を持つその入力端子の信号側に接続される。センス・リレー4は、リードリレーからなり、その一端が5Vセンス・ライン6を介してフォース・アンプ2の反転入力端子に接続され、その他端が電圧測定器9の入力端子(信号側)の直前で5Vセンス・ライン6を介して5Vフォース・ライン5と接続される。電圧測定器9の入力端子の接地側は、GNDセンス・ライン7を介し、電圧測定器9の機器の接地側は、GNDフォース・ライン8を介して、いずれも基準電圧源1のGND側に接続される。ここで、フォース・リレーとはフォースラインに挿入されているスイッチを指し、センス・リレーとはセンスラインに挿入されているスイッチを指す。
抵抗Rは、フォース・リレー3及びセンス・リレー4がオフのときにフォース・アンプ2の出力を5V程度に保つため、フォース・アンプ2の出力端子と反転入力端子の間に接続されるが、ここでは省略してもよい。
次に図5の基準電圧校正回路により内部基準電圧回路10の校正を行う場合の動作を示す。校正に先立って、図示しない制御装置によりフォース・リレー3及びセンス・リレー4が閉じられる。基準電圧源1の基準電圧Vはフォース・アンプ2の非反転入力端子に印加され、フォース・アンプ2の出力電圧Vが校正対象信号としてフォース・ライン5及びフォース・リレー3を介して電圧測定器9の信号側入力端子に与えられる。信号側入力端子に生じた入力電圧Vはセンス・ライン6及びセンス・リレー4を介してフォース・アンプ2の反転入力端子にフィードバックされる。フォース・アンプ2により、反転入力端子の電圧は非反転入力端子に加わる基準電圧V(5V)と等しくなるように制御されるので、電圧測定器9のGNDセンスライン7に対する(5V)信号側入力端子の電圧V(すなわちV)は基準電圧Vと等しくなる。したがって、電圧測定器9で電圧Vの測定を行うことにより基準電圧出力Vの校正を行うことができる。
なお、内部基準電圧回路10を用いてDC関連モジュールの校正を行う場合には、図5に図示されていない別のリレーにより、図5の電圧測定器9への配線と同様の配線で同モジュールの基準電圧部に電圧を供給する。
上記のように、内部基準電圧回路10から外部校正機器9まではラインマトリクスを構成するリレー等(3個以上の場合もある)を含んだ経路で接続されている。外部校正機器と同じ場所に電流校正用の基準抵抗もあり(電圧基準と同じ場所に電流校正用の抵抗基準があり、これも同じ経路でDMMに接続され、その抵抗値が校正される。この抵抗値はICテスタの最小電流測定機能を校正するので100kΩ〜1MΩ等の大きな値になっており、リークが問題となる。)、経路の電流リークを嫌うので、通常、図5のように高絶縁が可能なリードリレーで接続切り離しが行えるようにする。なお、メカリレー及び半導体リレーは絶縁性能が悪いのでめったに使われない。
ICテスタの電圧校正に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開平2005−201786号公報
しかし、フォース・リレー3やセンス・リレー4を構成するリードリレーは熱起電力を持つので、これが経路に入ると基準出力電圧V(5V)をDMMで正しく測定することができないという欠点がある。すなわち、リードリレーの一般的な熱起電力は50μV程度なので、これらが4個ほど入れば合計200μVとなり、40ppm程度の大きな誤差となる。また、この熱起電力は時間とともに変動し、測定した時間によって変化するので、キャンセルしにくいという問題もあった。
本発明はこのような課題を解決しようとするもので、熱起電力の影響を受けずに正確にICテスタや測定器の内部基準電圧を測定することができる基準電圧校正回路及び方法を提供することを目的とする。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明に係る基準電圧校正回路は、
フォース・アンプから、フォース・リレーを介して電圧測定器に入力される電圧が、センス・リレーを介してフィードバックされて基準電圧と一致するように制御される基準電圧校正回路において、
前記フォース・リレーの一端を前記フォース・アンプの出力端子とグランド端子のいずれかに接続する第1の半導体スイッチ手段と、
前記センス・リレーの一端を前記フォース・アンプの入力端子とグランド端子のいずれかに接続する第2の半導体スイッチ手段と、
前記第1,第2の半導体スイッチ手段でフォース・アンプ側への接続をオンにしたときの第1の測定結果の平均値と、グランド端子側への接続をオンにしたときの第2の測定結果の平均値との差分を演算する制御演算部と
を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の基準電圧校正回路において、
前記第1の半導体スイッチ手段は、前記フォース・リレーと前記フォース・アンプの出力端子との間に接続される第1の半導体スイッチと、前記フォース・リレーの前記フォース・アンプ側端子とグランド端子の間に接続される第2の半導体スイッチとを備え、
前記第2の半導体スイッチ手段は、前記センス・リレーと前記フォース・アンプの入力端子との間に接続される第3の半導体スイッチと、前記センス・リレーの前記フォース・アンプ側端子とグランド端子の間に接続される第4の半導体スイッチとを備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の基準電圧校正回路において、
前記制御演算部は、前記第1の測定の後に前記第2の測定を行う測定シーケンスAと,前記第2の測定の後に前記第1の測定を行う測定シーケンスBを交互に同数組み合わせてなる系列にしたがって前記半導体スイッチ手段を制御することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の基準電圧校正回路において、
前記制御演算部は、前記第1の測定の後に前記第2の測定を行う測定シーケンスAと,前記第2の測定の後に前記第1の測定を行う測定シーケンスBとからなり、1以上の整数Nのそれぞれについて、繰り返し周期が2のN乗の系列は繰り返し周期が2の(N-1)乗の系列の繰り返し周期ごとにAとBを入れ替えたものから構成される系列にしたがって前記半導体スイッチ手段を制御することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の基準電圧校正回路において、
前記制御演算部は測定時間間隔を等間隔とすることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の基準電圧校正回路において、
前記制御演算部は、前記第1、第2の測定結果とともにその測定時間を記録し、前記測定結果と前記測定時間に基づいて前記第1の測定結果の平均値と前記第2の測定結果の平均値との差分を演算することを特徴とする。
請求項7記載の発明に係る基準電圧校正方法は、
フォース・アンプから出力され、フォース・リレーを介して電圧測定器に入力される電圧が、センス・リレーを介してフィードバックされて基準電圧と一致するように制御され、前記電圧測定器の測定結果に基づいて前記基準電圧の測定を行う基準電圧校正方法において、
第1の半導体スイッチ手段により前記フォース・リレーの一端が前記フォース・アンプの出力端子とグランド端子のいずれかに接続され、
第2の半導体スイッチ手段により前記センス・リレーの一端が前記フォース・アンプの入力端子とグランド端子のいずれかに接続され、
前記第1,第2の半導体スイッチ手段がフォース・アンプ側への接続をオンにしたときの第1の測定結果の平均値と、グランド端子側への接続をオンにしたときの第2の測定結果の平均値との差分を演算する
ことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、
請求項7記載の基準電圧校正方法において、
前記第1の測定の後に前記第2の測定を行う測定シーケンスAと,前記第2の測定の後に前記第1の測定を行う測定シーケンスBを交互に同数組み合わせてなる系列にしたがって前記半導体スイッチを制御することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、
請求項7記載の基準電圧校正方法において、
前記第1の測定の後に前記第2の測定を行う測定シーケンスAと,前記第2の測定の後に前記第1の測定を行う測定シーケンスBとからなり、1以上の整数Nのそれぞれについて、繰り返し周期が2のN乗の系列は繰り返し周期が2の(N-1)乗の系列の繰り返し周期ごとにAとBを入れ替えたものから構成される系列にしたがって前記半導体スイッチ手段を制御することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、
請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の基準電圧校正方法において、
測定時間間隔を等間隔とすることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、
請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の基準電圧校正方法において、
前記第1、第2の測定結果とともにその測定時間を記録し、前記測定結果と前記測定時間に基づいて前記第1の測定結果の平均値と前記第2の測定結果の平均値との差分を演算することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の基準電圧校正回路において、
前記フォース・リレー及び前記第1の半導体スイッチ手段又は前記センス・リレー及び前記第2の半導体スイッチ手段のいずれか一方のみを備え、前記フォース・アンプから出力される電圧が、抵抗を介してフィードバックされ前記基準電圧と一致するように制御されることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、
請求項7乃至請求項11のいずれかに記載の基準電圧校正方法において、
前記フォース・リレー及び前記第1の半導体スイッチ手段又は前記センス・リレー及び前記第2の半導体スイッチ手段のいずれか一方のみを備え、前記フォース・アンプから出力される電圧が、抵抗を介してフィードバックされ前記基準電圧と一致するように制御されることを特徴とする。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、フォース・アンプから出力され、フォース・リレーを介して電圧測定器に入力される電圧が、センス・リレーを介してフィードバックされて基準電圧と一致するように制御され、前記電圧測定器の測定結果に基づいて前記基準電圧の測定を行う基準電圧校正回路において、前記フォース・リレーの一端を前記フォース・アンプの出力端子とグランド端子のいずれかに接続する第1の半導体スイッチ手段と、前記センス・リレーの一端を前記フォース・アンプの入力端子とグランド端子のいずれかに接続する第2の半導体スイッチ手段と、前記第1,第2の半導体スイッチ手段でフォース・アンプ側への接続をオンにしたときの第1の測定結果と、グランド端子側への接続をオンにしたときの第2の測定結果との差分を演算する制御演算部とを備えたことにより、熱起電力を相殺することができるので、熱起電力の影響を受けずに正確にICテスタや測定器の内部基準電圧を測定することができる基準電圧校正回路及び方法を提供することができる。
以下本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る基準電圧校正回路の一実施例を示す構成ブロック図である。図5と同じ部分は同一の記号を付して重複する説明は省略する。
4個の半導体スイッチ11〜14はフォトMOS,アナログスイッチ等熱起電力の小さいスイッチ素子が用いられる。第1の半導体スイッチ11はフォース・アンプ2の出力端子とフォース・リレー3の一端との間に接続され、第2の半導体スイッチ12はフォース・リレー3の一端(フォース・アンプ側端子)とGNDとの間に接続され、第3の半導体スイッチ13はフォース・アンプ2の反転入力端子とセンス・リレー4の一端との間に接続され、第4の半導体スイッチ14は、センス・リレー4の一端(フォース・アンプ側端子)とGNDとの間に接続される。
ここで、第1の半導体スイッチ11と第2の半導体スイッチ12とは、フォース・リレー3の一端をフォース・アンプ2の出力端子とグランド端子GNDのいずれかに接続する第1の半導体スイッチ手段を構成し、第3の半導体スイッチ13と第4の半導体スイッチ14とは、センス・リレー4の一端をフォース・アンプ2の(反転)入力端子とグランド端子GNDのいずれかに接続する第2の半導体スイッチ手段を構成する。
制御演算部15は、リレー3,4を制御するほか、半導体スイッチ11〜14のオンオフを制御するとともに、これらと連動して電圧測定器9による電圧測定を制御し、得られた電圧測定値Vから基準電圧Vの校正値を演算し、出力する。すなわち、半導体スイッチ11〜14のオンオフを制御することにより、フォース・リレー3とセンス・リレー4とを5V基準電圧(V)とグランド端子GNDのいずれかに接続し、5V基準電圧(V)に接続したとき電圧測定器9から得られる第1の測定結果と、グランド端子GNDに接続したときに同様に得られる第2の測定結果との差分を演算する。
なお、通常はこの電圧基準のほかに大電流基準のための低抵抗、微小電流基準のための高抵抗も接続されているが、一般に高抵抗による微小電流基準はリークの少ないことが要求される。この様な場合、高抵抗はそれぞれのフォース・リレー、センス・リレーを介してフォース・リレー3、センス・リレー4の右側に接続されていて、従来技術と同じようにリークの少ない環境を提供している。すなわち、リレー3と4は他の基準抵抗のリレーとパラレルに接続され、DMMに接続されているラインはリークが少なく高抵抗の校正でも支障がないように構成されている。
図1の構成の基準電圧校正回路の動作を次に説明する。各動作の制御は制御演算部15により以下の順序で行われる。
(1)フォース・リレー3とセンス・リレー4をオンにする。
(2)GNDを測定できるように半導体スイッチ12,14をオンにしたとき(すなわち、第1,第2の半導体スイッチ手段でグランド端子側への接続をオンにしたとき)の電圧Vを電圧測定器9で測り、リレーの熱起電力を示す電圧Vm1を得る。
(3)5Vを測定できるように半導体スイッチ11,13をオンにしたとき(すなわち、第1,第2の半導体スイッチ手段でフォース・アンプ側への接続をオンにしたとき)の電圧Vを電圧測定器9で測り、電圧Vm2を得る。
(4)上記(3)による測定データと(2)による測定データの差分Vm2−Vm1をとる。
上記のシーケンスにより、リレーの熱起電力をキャンセルした5V基準電圧Vを測定することができる。
しかし、前述したように、リレーの熱起電力は時間とともに変化するので、上記(2)と(3)の2つの測定の間に熱起電力の値が変化すればそれが誤差になる。
図2は上記の実施例で、リレーの熱起電力の時間変化分をキャンセルできるシーケンス例を示すタイムチャートである。先の実施例ではGND測定と5V測定を各1回としたが、ここでは、測定を GND, 5V, 5V, GND, GND, 5V, 5V, ・・・ GND, GND, 5V, 5V, GNDのシーケンスで切り替えて、等(時間)間隔で測定し、5V,GNDそれぞれ同一回数の測定データについて平均を取った上で両者の差分を取ることにより、時間変化分をキャンセルする。
すなわち、図2において、シーケンスの繰り返し周期は4回(4測定点)であり、第1回測定でGND、第2回測定で5V、第3回測定で5V、第4回測定でGNDを測定する。5V,GNDそれぞれの測定データについて平均をとり前者から後者を引くと、例えば最初の繰り返し周期において、第2回測定の5Vから第1回測定のGNDが引き算されたものと、第3回測定の5Vから第4回測定のGNDが引き算されたものとが加算されることになるが、熱起電力Eの前者の変化分と後者の変化分とは符号が逆となるので、互いにキャンセルされる。他の周期でも同様なので、全体の平均値は熱起電力の変化分がキャンセルされたものとなる。
上記したように、制御演算部15による半導体スイッチ11〜14の制御を、第1の測定の後に第2の測定を行う測定シーケンスAと,第2の測定の後に第1の測定を行う測定シーケンスBを交互に同数組み合わせてなる系列ABAB・・・ABにしたがって行うことにより、熱起電力の部分をキャンセルすることができる。
なお、制御演算部15による半導体スイッチ11〜14の制御を、系列ABと系列BAを交互に同数組み合わせてなる系列ABBAABBA・・・ABBAにしたがって行うことにより、8回の繰り返し周期で熱起電力のキャンセルを行うと、熱起電力の時間勾配(1次微分)の変化分による誤差をキャンセルしてさらに高精度な基準電圧測定を行うことができる。20回程度の測定で熱起電力の部分を1000分の1程度までキャンセルすることができる。
また、御演算部15による半導体スイッチ11〜14の制御を、系列ABBAと系列BAABを交互に同数組み合わせてなる系列ABBABAABABBABAAB・・・ABBABAABにしたがって行うことにより、16回の繰り返し周期で熱起電力のキャンセルを行うと、熱起電力の時間軸上の2次微分の変化分による誤差をキャンセルしてさらに高精度な基準電圧測定を行うことができる。
また、一般に測定シーケンスAと測定シーケンスBとからなる系列を、1以上の整数Nのそれぞれについて2のN乗の繰り返し周期の系列が2の(N-1)乗の繰り返し周期の系列の周期ごとにAとBを入れ替えたものとなるように構成して、御演算部15による半導体スイッチ11〜14の制御を行うことにより、熱起電力の(N-2)次微分の変化分による誤差をキャンセルした非常に高精度な基準電圧測定を行うことができる。
また、測定時間間隔は等間隔に限られず、制御演算部は、第1の測定結果(5V測定)、第2の測定結果(GND測定)とともにその測定時間を記録してタイムスタンプを付けた測定を行い、測定結果と測定時間に基づいて第1の測定結果の平均値と第2の測定結果の平均値との差分を演算してもよい。
また、基準電圧は5Vに限らない。
また、制御演算部の制御機能と演算機能を分離した構成としてもよい。
また、半導体スイッチは、熱起電力の小さいスイッチであればよく、フォトMOS,アナログスイッチに限らない。
図3は図1の実施例に係る基準電圧校正回路の一変形例を示す構成ブロック図である。図5と同じ部分は同一の記号を付して重複する説明は省略する。図1と異なるのは、センス・リレー4及び第2の半導体スイッチ手段(13,14)を省略し、フォース・リレー3及び第1の半導体スイッチ手段(11,12)のみを備えている点である。また、この場合、フォース・アンプ2の出力端子と反転入力端子を接続する抵抗Rは必須で、フォース・アンプ2から出力される電圧Vが抵抗Rを介してフィードバックされ、基準電圧Vと一致するように制御される。この回路では、図1の回路でフォース・リレー3及び第1の半導体スイッチ手段(11,12)について行われた動作が同様に行われる。
このような構成の基準電圧校正回路によれば、図1と同様な効果の他、回路素子の減少により、コストダウンを図ることができる。
図4は図1の実施例に係る基準電圧校正回路の他の変形例を示す構成ブロック図である。図1と同じ部分は同一の記号を付して重複する説明は省略する。図1と異なるのは、フォース・リレー3及び第1の半導体スイッチ手段(11,12)を省略し、センス・リレー4及び第2の半導体スイッチ手段(13,14)のみを備えている点である。図3の場合と同様、フォース・アンプ2の出力端子と反転入力端子を接続する抵抗Rは必須で、フォース・アンプ2から出力される電圧Vが抵抗Rを介してフィードバックされ、基準電圧Vと一致するように制御される。この回路では、図1の回路でセンス・リレー4及び第2の半導体スイッチ手段(13,14)について行われた動作が同様に行われる。
このような構成の基準電圧校正回路の効果は図3の場合と同様である。
また、上記の各実施例において、平均化するためのデータ数は校正精度及び校正時間を考慮して決める。
本発明の実施の形態に係る基準電圧校正回路の一実施例を示す構成ブロック図である。 図1の実施例のシーケンス例を示すタイムチャートである。 図1の実施例に係る基準電圧校正回路の一変形例を示す構成ブロック図である。 図1の実施例に係る基準電圧校正回路の他の変形例を示す構成ブロック図である。 従来例の基準電圧校正回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 基準電圧源
2 フォース・アンプ
3 フォース・リレー
4 センス・リレー
9 電圧測定器
11,12 第1の半導体スイッチ手段
13,14 第2の半導体スイッチ手段
15 制御演算部
基準電圧
GND グランド端子
R 抵抗

Claims (13)

  1. フォース・アンプから、フォース・リレーを介して電圧測定器に入力される電圧が、センス・リレーを介してフィードバックされて基準電圧と一致するように制御される基準電圧校正回路において、
    前記フォース・リレーの一端を前記フォース・アンプの出力端子とグランド端子のいずれかに接続する第1の半導体スイッチ手段と、
    前記センス・リレーの一端を前記フォース・アンプの入力端子とグランド端子のいずれかに接続する第2の半導体スイッチ手段と、
    前記第1,第2の半導体スイッチ手段でフォース・アンプ側への接続をオンにしたときの第1の測定結果の平均値と、グランド端子側への接続をオンにしたときの第2の測定結果の平均値との差分を演算する制御演算部と
    を備えたことを特徴とする基準電圧校正回路。
  2. 前記第1の半導体スイッチ手段は、前記フォース・リレーと前記フォース・アンプの出力端子との間に接続される第1の半導体スイッチと、前記フォース・リレーの前記フォース・アンプ側端子とグランド端子の間に接続される第2の半導体スイッチとを備え、
    前記第2の半導体スイッチ手段は、前記センス・リレーと前記フォース・アンプの入力端子との間に接続される第3の半導体スイッチと、前記センス・リレーの前記フォース・アンプ側端子とグランド端子の間に接続される第4の半導体スイッチとを備えたことを特徴とする請求項1記載の基準電圧校正回路。
  3. 前記制御演算部は、前記第1の測定の後に前記第2の測定を行う測定シーケンスAと,前記第2の測定の後に前記第1の測定を行う測定シーケンスBを交互に同数組み合わせてなる系列にしたがって前記半導体スイッチ手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の基準電圧校正回路。
  4. 前記制御演算部は、前記第1の測定の後に前記第2の測定を行う測定シーケンスAと,前記第2の測定の後に前記第1の測定を行う測定シーケンスBとからなり、1以上の整数Nのそれぞれについて、繰り返し周期が2のN乗の系列は繰り返し周期が2の(N-1)乗の系列の繰り返し周期ごとにAとBを入れ替えたものから構成される系列にしたがって前記半導体スイッチ手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の基準電圧校正回路。
  5. 前記制御演算部は測定時間間隔を等間隔とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の基準電圧校正回路。
  6. 前記制御演算部は、前記第1、第2の測定結果とともにその測定時間を記録し、前記測定結果と前記測定時間に基づいて前記第1の測定結果の平均値と前記第2の測定結果の平均値との差分を演算することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の基準電圧校正回路。
  7. フォース・アンプから出力され、フォース・リレーを介して電圧測定器に入力される電圧が、センス・リレーを介してフィードバックされて基準電圧と一致するように制御され、前記電圧測定器の測定結果に基づいて前記基準電圧の測定を行う基準電圧校正方法において、
    第1の半導体スイッチ手段により前記フォース・リレーの一端が前記フォース・アンプの出力端子とグランド端子のいずれかに接続され、
    第2の半導体スイッチ手段により前記センス・リレーの一端が前記フォース・アンプの入力端子とグランド端子のいずれかに接続され、
    前記第1,第2の半導体スイッチ手段がフォース・アンプ側への接続をオンにしたときの第1の測定結果の平均値と、グランド端子側への接続をオンにしたときの第2の測定結果の平均値との差分を演算する
    ことを特徴とする基準電圧校正方法。
  8. 前記第1の測定の後に前記第2の測定を行う測定シーケンスAと,前記第2の測定の後に前記第1の測定を行う測定シーケンスBを交互に同数組み合わせてなる系列にしたがって前記半導体スイッチを制御することを特徴とする請求項7記載の基準電圧校正方法。
  9. 前記第1の測定の後に前記第2の測定を行う測定シーケンスAと,前記第2の測定の後に前記第1の測定を行う測定シーケンスBとからなり、1以上の整数Nのそれぞれについて、繰り返し周期が2のN乗の系列は繰り返し周期が2の(N-1)乗の系列の繰り返し周期ごとにAとBを入れ替えたものから構成される系列にしたがって前記半導体スイッチ手段を制御することを特徴とする請求項7記載の基準電圧校正方法。
  10. 測定時間間隔を等間隔とすることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の基準電圧校正方法。
  11. 前記第1、第2の測定結果とともにその測定時間を記録し、前記測定結果と前記測定時間に基づいて前記第1の測定結果の平均値と前記第2の測定結果の平均値との差分を演算することを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の基準電圧校正方法。
  12. 前記フォース・リレー及び前記第1の半導体スイッチ手段又は前記センス・リレー及び前記第2の半導体スイッチ手段のいずれか一方のみを備え、前記フォース・アンプから出力される電圧が、抵抗を介してフィードバックされ前記基準電圧と一致するように制御されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の基準電圧校正回路。
  13. 前記フォース・リレー及び前記第1の半導体スイッチ手段又は前記センス・リレー及び前記第2の半導体スイッチ手段のいずれか一方のみを備え、前記フォース・アンプから出力される電圧が、抵抗を介してフィードバックされ前記基準電圧と一致するように制御されることを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれかに記載の基準電圧校正方法。
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