JP2002310384A - 真空断熱材、および真空断熱材を備えた冷凍機器、電気湯沸し器、オーブンレンジ - Google Patents

真空断熱材、および真空断熱材を備えた冷凍機器、電気湯沸し器、オーブンレンジ

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JP2002310384A
JP2002310384A JP2001112339A JP2001112339A JP2002310384A JP 2002310384 A JP2002310384 A JP 2002310384A JP 2001112339 A JP2001112339 A JP 2001112339A JP 2001112339 A JP2001112339 A JP 2001112339A JP 2002310384 A JP2002310384 A JP 2002310384A
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JP
Japan
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heat insulating
insulating material
vacuum heat
vacuum
inorganic
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Application number
JP2001112339A
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English (en)
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Yoshihide Hirai
善英 平井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合材を含まない繊維径1μm以上かつ10
μm以下の繊維集合体を芯材とした真空断熱材は、特に
優れた断熱性能を示すものではなく、また、芯材が柔軟
であるため、断熱材表面が波打つなどの問題が生じる。 【解決手段】 微細無機繊維からなる芯材を用いている
ために優れた断熱性能を有し、また前記芯材の少なくと
も一方の面に補強材を積層することで、表面性および剛
性を改善することができる。また、繊維材料を固形化す
るための結合材を含まないことで、芯材からのガス発生
を抑制し、長期間にわたって高い真空度を維持すること
ができ、真空断熱材の使用条件や生産性を著しく向上さ
せることができるという作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空断熱材、およ
び、真空断熱材を適用した冷凍機器,電気湯沸し器,オ
ーブンレンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球的規模で議論されている温暖
化を抑制することの重要性から、省エネルギー化がこの
数年の緊急の課題であり、各電気機器に対しても省エネ
ルギー化の対策が講じられている。特に温冷熱利用の電
気機器や住宅に関しては、熱を効率的に利用するという
観点から、優れた断熱性能を有する断熱材の開発が緊急
に求められている。
【0003】一般的な断熱材としては、ウレタンフォー
ムやグラスウールなどが使用されている。しかし、この
ような断熱材を用いるには、断熱材を充填できる空間に
制限があって省スペースや空間の有効利用が必要な場合
には適用することができない。
【0004】このような課題を解決する一つの手段とし
て、空間を保持する芯材と、空間と外気を遮断する外被
材によって構成される真空断熱材がある。その芯材の一
つとして繊維材料が用いられているが、近年では真空断
熱材への要求が多岐にわたってきており、より一層高性
能な真空断熱材が求められている。
【0005】特公平5−63715号公報では、ガラス
繊維を中心とした、繊維径が1μm以上かつ10μm以
下の繊維集合体を芯材として用いた真空断熱材を提案し
ている。また、自由に屈曲変形が可能なフィルム状プラ
スチック容器に、繊維集合体を充填し、プラスチック容
器内の真空度を0.01Torr以上かつ1Torr以
下に排気した後密封することで、断熱構造体が柔軟で可
とう性を有することを特徴とする真空断熱材の製造方法
を提案している。
【0006】また、特開平7−139691号公報で
は、平均繊維径が2μm以下の無機繊維を酸性抄造し、
pH5以下の雰囲気下で積層し、加熱乾燥することで、
無機繊維同士をそれら繊維より溶出した成分により各交
点で結着したものを芯材とした真空断熱材を提案してい
る。本構成により、平均繊維径が2μm以下であるた
め、従来の繊維系芯材と比較してより一層の高断熱化が
得られる。また、繊維同士が結着しているため、真空断
熱材とした後の、形状安定性や表面性が優れている。ま
た、有機バインダーや無機バインダーを含まず、前記バ
インダーからのガス発生による真空度の劣化に起因する
断熱性能の劣化を伴わない真空断熱材を提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
5−63715号公報における繊維径1μm以上かつ1
0μm以下の繊維集合体を芯材とした真空断熱材は、
0.1Torr以下の真空度において、熱伝導率が0.
006kcal/mh℃程度で推移しており、より高真
空度領域においても、断熱性能のこれ以上の改善を望め
るものではない。また、芯材が柔軟であるため、真空断
熱材とした後の表面が波打つなどの問題が生じる。
【0008】また、特開平7−139691号公報にお
ける真空断熱材では、繊維径が微細であるにもかかわら
ず、酸性抄造により繊維同士の交点が溶出成分で結着し
ていることより、繊維同士の接触による固体熱伝導が増
大し、優れた断熱効果の発現が阻害されている。
【0009】そこで、本発明の目的は、従来の課題を解
決するもので、芯材に微細繊維を用いた際の優れた断熱
性能を有したまま、前記芯材を用いた真空断熱材の欠点
であった表面性や剛性を改善し、可とう性を有する真空
断熱材を提供するものである。また前記真空断熱材を備
えた冷凍機器,電気湯沸し器,オーブンレンジをはじめ
とする家庭用電気機器,業務用電気機器およびガス機器
などを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明の真空断熱材は、繊維径分布のピークが、1μm
以下かつ0.1μm以上である無機繊維集合体の少なく
とも一方の面に補強材を積層した芯材と、ガスバリア性
を有する外被材とからなる真空断熱材であって、前記無
機繊維集合体が繊維材料を固形化するための結合材を含
まないものである。
【0011】よって、繊維径分布のピークが1μm以下
かつ0.1μm以上である無機繊維集合体からなる芯材
を用いているために優れた断熱性能を有する。また、前
記芯材の少なくとも一方の面に補強材を積層すること
で、表面性および剛性を改善することができ、真空断熱
材の使用条件や生産性を著しく向上させることができ
る。また、繊維材料を固形化するための結合材を含まな
いため、芯材からのガス発生を抑制し、長期間にわたっ
て高い真空度を維持することができ、さらに繊維同士の
結着がないために固体熱伝導が少なく、高断熱性能を長
期間維持できるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明の真空断熱
材は、請求項1記載の発明における真空断熱材の補強材
が、少なくとも無機繊維と無機粉体を含む成形体からな
るものである。
【0013】よって、補強材が少なくとも無機繊維と無
機粉体を含む成形体であることは、無機粉体を含むこと
により空隙径が小さく、気体熱伝導が少ないことで断熱
性能に優れている。また、無機繊維を含むことにより繊
維同士の接触による固体熱伝導が少ないことで断熱性能
に優れている。さらにその表面性および剛性ともに優れ
ているため、真空断熱材として優れた断熱性能を維持で
きるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明の真空断熱
材は、請求項1記載の発明における真空断熱材の補強材
が、嵩密度100kg/m3以上の無機繊維のシートか
らなるものである。
【0015】よって、補強材が嵩密度100kg/m3
以上の無機繊維シートであることから、繊維同士の接触
が少なく、そのため固体熱伝導が少なく、断熱性能が優
れている。また、嵩密度100kg/m3以上の無機繊
維シートであるため、その表面性および剛性ともに優れ
ている。さらに、芯材,補強材ともに無機繊維で構成さ
れているため、容易にリサイクルが可能であるという作
用を有する。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明の冷凍機器
は、外箱と、内箱と、前記外箱と前記内箱によって形成
される空間に充填された発泡断熱材と、前記外箱または
前記内箱の内壁に取り付けられた真空断熱材とから構成
され、前記真空断熱材が請求項1から3のいずれか一項
に記載の真空断熱材であり、断熱箱体の少なくとも一部
に用いたものである。
【0017】よって、真空断熱材の芯材が、繊維径分布
のピークが、1μm以下かつ0.1μm以上である無機
繊維集合体からなることにより、優れた断熱性能を有
し、省エネルギー化に貢献できる。また、前記芯材の少
なくとも一方の面に補強材を積層させているため、真空
断熱材の表面性,剛性が優れていて、断熱箱体中の発泡
断熱材と組み合わせることで箱体の強度が増し、断熱箱
体の外箱と発泡断熱材の間に前記真空断熱材を搭載して
も、断熱箱体外箱の歪みなどは生じない。また、繊維材
料を固形化するための結合材を含まないため、芯材から
のガス発生を抑制し、長期間にわたって高い真空度を維
持することができ、さらに繊維同士の結着がないために
固体熱伝導が少なく、冷凍機器に搭載しても、高断熱性
能を長期間維持できる。
【0018】また、前記真空断熱材の補強材が少なくと
も無機繊維と無機粉体を含む成形体であることは、無機
粉体を含むことにより空隙径が小さく、気体熱伝導が少
ないことで断熱性能に優れている。また、無機繊維を含
むことにより繊維同士の接触による固体熱伝導が少ない
ため、冷凍機器に搭載しても、優れた断熱性能を維持で
きる。
【0019】また、前記真空断熱材の補強材が嵩密度1
00kg/m3以上の無機繊維シートであることによ
り、繊維同士の接触が少なく、そのため固体熱伝導が少
なく、冷凍機器に搭載しても、断熱性能が優れている。
また、無機繊維シートであるため、その表面性および剛
性ともに優れていて、断熱箱体中の発泡断熱材と組み合
わせることで箱体の強度が増し、断熱箱体の外箱と発泡
断熱材の間に前記真空断熱材を搭載しても、断熱箱体外
箱の歪みなどは生じない。また、前記真空断熱材の芯材
が無機化合物により構成されていることから、断熱箱体
製造時の発砲断熱材の発泡に伴う反応熱による芯材から
の気体発生は起こらず、真空度の悪化による真空断熱材
の断熱性能を低下させることがないという作用を有す
る。
【0020】本発明の請求項5に記載の発明の電気湯沸
し器は、貯湯容器と、外容器と、蓋体と、加熱器と、前
記貯湯容器の外周部分に取り付けられた真空断熱材とか
ら構成され、前記真空断熱材が、請求項1から3のいず
れか一項に記載の真空断熱材を貯湯容器の外周の断熱材
に用いたものである。
【0021】よって、真空断熱材の芯材が、繊維径分布
のピークが、1μm以下かつ0.1μm以上である無機
繊維集合体からなることにより、優れた断熱性能を有
し、省エネルギー化に貢献できる。また、繊維材料を固
形化するための結合材を含まないため、芯材からのガス
発生を抑制し、長期間にわたって高い真空度を維持する
ことができ、さらに繊維同士の結着がないために固体熱
伝導が少なく、電気湯沸し器に搭載しても、高断熱性能
を長期間維持できる。
【0022】また、前記真空断熱材の補強材が少なくと
も無機繊維と無機粉体を含む成形体であることは、無機
粉体を含むことにより空隙径が小さく、気体熱伝導が少
ないことで断熱性能に優れている。また、無機繊維を含
むことにより繊維同士の接触による固体熱伝導が少ない
ため、電気湯沸し器に搭載しても、優れた断熱性能を維
持できる。
【0023】また、前記真空断熱材の補強材が嵩密度1
00kg/m3以上の無機繊維シートであることによ
り、繊維同士の接触が少なく、そのため固体熱伝導が少
なく、電気湯沸し器に搭載しても、断熱性能が優れてい
る。また、電気湯沸し器のように、100℃での断熱が
必要となる場合においても、芯材が無機化合物からなる
ため100℃以上の高温においても芯材からのガス発生
がほとんどなく、高い真空度および断熱性能を維持でき
るという作用を有する。さらに、芯材がシート状成形物
であるため、比較的形状自由度が高く、またその表面の
平滑性のよさから電気湯沸し器内の各部に密着させるこ
とができ、電気湯沸し器内からの熱の漏洩を大幅に削減
することができ、省エネルギー化に貢献することができ
るという作用を有する。
【0024】本発明の請求項6に記載の発明のオーブン
レンジは、外壁と、オーブン壁と、誘電加熱手段と、電
力変換器と、高周波磁界発生手段と、および前記オーブ
ン壁と前記高周波磁界発生手段により形成された空間に
取り付けられた真空断熱材とから構成され、前記真空断
熱材が、請求項1から3のいずれか一項に記載の真空断
熱材を用いたものである。
【0025】よって、真空断熱材の芯材が、繊維径分布
のピークが、1μm以下かつ0.1μm以上である無機
繊維集合体からなることにより、優れた断熱性能を有
し、省エネルギー化に貢献できる。また、繊維材料を固
形化するための結合材を含まないため、芯材からのガス
発生を抑制し、長期間にわたって高い真空度を維持する
ことができ、さらに繊維同士の結着がないために固体熱
伝導が少なく、オーブンレンジに搭載しても、高断熱性
能を長期間維持できる。
【0026】また、前記真空断熱材の補強材が少なくと
も無機繊維と無機粉体を含む成形体であることは、無機
粉体を含むことにより空隙径が小さく、気体熱伝導が少
ないことで断熱性能に優れている。また、無機繊維を含
むことにより繊維同士の接触による固体熱伝導が少ない
ため、オーブンレンジに搭載しても、優れた断熱性能を
維持できる。
【0027】また、前記真空断熱材の補強材が嵩密度1
00kg/m3以上の無機繊維シートであることによ
り、繊維同士の接触が少なく、そのため固体熱伝導が少
なく、オーブンレンジに搭載しても、断熱性能が優れて
いる。また、オーブンレンジのように、高温での断熱が
必要となる場合においても、芯材が無機化合物からなる
ため高温においても芯材からのガス発生がほとんどな
く、高い真空度および断熱性能を維持できるという作用
を有する。さらに、芯材がシート状成形物であるため、
比較的形状自由度が高く、またその表面の平滑性のよさ
からオーブンレンジ内の各部に密着させることができ、
オーブンレンジ内からの熱の漏洩を大幅に削減すること
ができ、省エネルギーに貢献できるという作用を有す
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1から図6を用いて説明する。しかし、本発明
の本実施の形態は、これらに限定されるものではない。
【0029】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態における真空断熱材の断面模式図である。1は真
空断熱材であり、芯材2とその一方の面に積層した補強
材3とを金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガス
バリア性フィルムからなる外被材4に挿入し、その内部
を減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して作
製されているものである。
【0030】乾式法にて積層した繊維径分布のピーク
が、0.8μmである無機繊維集合体と、補強材として
は、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の厚さ0.5m
mのシートを使用した。
【0031】前記無機繊維集合体を110℃で1時間乾
燥後、その一方の面に前記ポリエチレンテレフタレート
樹脂製シートを積層し、ガスバリア性フィルムからなる
外被材に挿入し、その内部を圧力133Paまで減圧し
た後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材
を作製した。
【0032】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、0.8μmであ
る無機繊維芯材を用いているために、固体接触面積が低
減し、固体熱伝導が低減する効果と、空隙が微細化され
ることにより気体熱伝導が低減する効果により、熱伝導
率は0.0090kcal/mh℃が得られた。また、
補強材としてポリエチレンテレフタレート樹脂製シート
を積層しているために、真空断熱材の表面の平滑性,剛
性ともに十分な性能が得られた。また、繊維材料を固形
化するための結合材を含まないため、80℃で30日の
加速試験を行っても、経時劣化はほとんど見られなかっ
た。芯材の繊維径、芯材と補強材の厚み、断熱性能、経
時劣化について、(表1)に示した。
【0033】また、本実施の形態の真空断熱材は、芯材
と補強材と外被材とから構成され、外被材に挿入した芯
材と補強材を減圧下で封入したものであり、合成ゼオラ
イトや活性炭,活性アルミナ,シリカゲルなどの物理吸
着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物
および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分吸着剤
やガス吸着剤を使用してもよい。また、真空包装工程前
に芯材の乾燥工程を加えなくてもよい。
【0034】本発明の芯材2は、繊維径分布のピーク
が、1μm以下かつ0.1μm以上である無機繊維集合
体の芯材であって、前記芯材がSiO2を主成分とし、
かつ繊維材料を固形化するための結合材を含まない。繊
維径分布のピークが、1μm以下かつ0.1μm以上で
あるため、固体接触面積が低減し、固体熱伝導が低減す
る効果と、空隙が微細化されることにより気体熱伝導が
低減する効果により、優れた断熱性能を有し、かつ、結
合材により決着していないため真空断熱材の変形に対応
でき、さらに、結合材から生じる気体による内圧増加に
よる断熱性能の劣化が生じない。本発明の繊維材料は、
グラスウール,セラミックファイバー,ロックウールな
ど、無機材料を繊維化したもので、繊維径分布のピーク
が、1μm以下かつ0.1μm以上であるものが利用で
きる。繊維長は、特に指定するものではないが、2mm
以下、さらには0.5mm以下のものが望ましい。
【0035】本実施の形態の補強材3は、一般に市販さ
れているポリエチレンテレフタレート樹脂製で、厚みが
およそ0.5mmものを用いた。本発明の補強材として
は、できるだけ厚みが薄く、表面性がよく、熱伝導率が
小さく、安価なものがよい。例えば、銅板,ステンレス
板,ポリエチレンテレフタレート板のようなプラスチッ
ク板などが利用可能であるが、より熱伝導率が小さいも
のが望ましい。
【0036】本発明の外被材4は、芯材と外気とを遮断
することが可能なものが利用できる。例えば、ステンレ
ススチール,アルミニウム,鉄などの金属薄板や、金属
薄板とプラスチックフィルムとのラミネート材などであ
る。ラミネート材は、少なくとも表面保護層,ガスバリ
ア層,熱溶着層によって構成される。表面保護層として
は、ポリエチレンテレフタレートフィルム,ポリプロピ
レンフィルムの延伸加工品などが利用でき、さらに、外
側にナイロンフィルムなどを設けると可とう性が向上
し、折り曲げなどに対する耐久性が向上する。ガスバリ
ア層としては、アルミなどの金属箔フィルムや金属蒸着
フィルムが利用可能であるが、よりヒートリークを抑制
し、優れた断熱性能を発揮するには金属蒸着フィルムが
望ましい。蒸着に関しては、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム,エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂
フィルム,ポリエチレンナフタレートフィルムなどへの
蒸着が望ましい。また、熱溶着層としては、低密度ポリ
エチレンフィルム,嵩密度ポリエチレンフィルム,無延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどが利用可能
である。
【0037】(実施の形態2)図2は、本発明の一実施
の形態における真空断熱材の断面模式図である。1は真
空断熱材であり、芯材2とその上下両面に積層した補強
材5とを金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガス
バリア性フィルムからなる外被材4に挿入し、その内部
を減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して作
製されているものである。
【0038】乾式法にて積層した繊維径分布のピーク
が、0.8μmである無機繊維集合体と、補強材として
は、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の厚さ0.5m
mのシートを使用した。
【0039】前記無機繊維集合体を110℃で1時間乾
燥後、その上下両面に前記ポリエチレンテレフタレート
樹脂製シートを積層し、ガスバリア性フィルムからなる
外被材に挿入し、その内部を圧力133Paまで減圧し
た後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材
を作製した。本実施の形態では、芯材,補強材,外被材
は実施の形態1と同じ構成である。
【0040】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、0.8μmであ
る無機繊維芯材を用いているために、固体接触面積が低
減し、固体熱伝導が低減する効果と、空隙が微細化され
ることにより気体熱伝導が低減する効果により、熱伝導
率は0.0098kcal/mh℃が得られた。また、
補強材としてポリエチレンテレフタレート樹脂製シート
を積層しているために、真空断熱材の表面の平滑性,剛
性ともに十分な性能が得られた。また、繊維材料を固形
化するための結合材を含まないため、80℃で30日の
加速試験を行っても、経時劣化はほとんど見られなかっ
た。芯材と補強材の厚みと、断熱性能と、経時劣化につ
いて、(表1)に示した。
【0041】また、本発明の真空断熱材は、芯材と補強
材と外被材とから構成され、外被材に挿入した芯材と補
強材を減圧下で封入したものである。また、合成ゼオラ
イト,活性炭,活性アルミナ,シリカゲルなどの物理吸
着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物
および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分吸着剤
やガス吸着剤を使用してもよい。また、真空包装工程前
に芯材の乾燥工程を加えなくてもよい。
【0042】(実施の形態3)図3は、本発明の一実施
の形態における真空断熱材の断面模式図である。1は真
空断熱材であり、芯材2とその上下両面に積層した少な
くとも無機繊維と無機粉体とを含む成形体である補強材
5とを金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガスバ
リア性フィルムからなる外被材4に挿入し、その内部を
減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して作製
されているものである。
【0043】乾式法にて積層した繊維径分布のピーク
が、0.8μmである無機繊維集合体と、補強材として
は、少なくとも無機粉体と無機繊維を含む厚さ1mmの
Cabot社製商品名Nanogelを使用した。
【0044】前記無機繊維集合体を110℃で1時間乾
燥後、その上下両面に前記Nanogelを積層し、ガ
スバリア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部
を圧力133Paまで減圧した後、開口部をヒートシー
ルにより接着して真空断熱材を作製した。本実施の形態
では、芯材,外被材は実施の形態1と同じ構成である。
【0045】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、0.8μmであ
る無機繊維芯材を用いているために、固体接触面積が低
減し、固体熱伝導が低減する効果と、空隙が微細化され
ることにより気体熱伝導が低減する効果により、熱伝導
率は0.0045kcal/mh℃が得られた。また、
補強材としてNanogelを積層しているために、真
空断熱材の表面の平滑性,剛性ともに十分な性能が得ら
れた。また、繊維材料を固形化するための結合材を含ま
ないため、80℃で30日の加速試験を行っても、経時
劣化はほとんど見られなかった。芯材の繊維径、芯材と
補強材の厚み、断熱性能、経時劣化について、(表1)
に示した。
【0046】また、本発明の真空断熱材は、芯材と補強
材と外被材とから構成され、外被材に挿入した芯材と補
強材を減圧下で封入したものである。また、合成ゼオラ
イト,活性炭,活性アルミナ,シリカゲルなどの物理吸
着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物
および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分吸着剤
やガス吸着剤を使用してもよい。また、真空包装工程前
に芯材の乾燥工程を加えなくてもよい。
【0047】本実施の形態の補強材6は、一般に市販さ
れているCabot社製Nanogelで、厚みがおよ
そ1mmのものを用いた。補強材としては、少なくとも
無機粉体と無機繊維を含み、できるだけ厚みが薄く、表
面性がよく、熱伝導率が小さく、安価なものがよい。
【0048】(実施の形態4)図4は、本発明の一実施
の形態における真空断熱材の断面模式図である。1は真
空断熱材であり、芯材2とその上下両面に積層した少な
くとも無機繊維と無機粉体とを含む成形体である補強材
5とを金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガスバ
リア性フィルムからなる外被材4に挿入し、その内部を
減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して作製
されているものである。
【0049】乾式法にて積層した繊維径分布のピーク
が、0.6μmである無機繊維集合体と、補強材として
は、少なくとも無機粉体と無機繊維を含む厚さ1mmの
Cabot社製商品名Nanogelを使用した。
【0050】前記無機繊維集合体を110℃で1時間乾
燥後、その上下両面に前記Nanogelを積層し、ガ
スバリア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部
を圧力133Paまで減圧した後、開口部をヒートシー
ルにより接着して真空断熱材を作製した。本実施の形態
では、芯材,外被材は実施の形態1と同じ構成である。
また、本実施の形態では、補強材は実施の形態3と同じ
構成である。
【0051】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、0.6μmであ
る無機繊維芯材を用いているために、固体接触面積が低
減し、固体熱伝導が低減する効果と、空隙が微細化され
ることにより気体熱伝導が低減する効果により、熱伝導
率は0.0040kcal/mh℃が得られた。また、
補強材としてNanogelを積層しているために、真
空断熱材の表面の平滑性,剛性ともに十分な性能が得ら
れた。また、繊維材料を固形化するための結合材を含ま
ないため、80℃で30日の加速試験を行っても、経時
劣化はほとんど見られなかった。芯材の繊維径、芯材と
補強材の厚み、断熱性能、経時劣化について、(表1)
に示した。
【0052】また、本発明の真空断熱材は、芯材と補強
材と外被材とから構成され、外被材に挿入した芯材と補
強材を減圧下で封入したものである。また、合成ゼオラ
イト,活性炭,活性アルミナ,シリカゲルなどの物理吸
着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物
および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分吸着剤
やガス吸着剤を使用してもよい。また、真空包装工程前
に芯材の乾燥工程を加えなくてもよい。
【0053】(実施の形態5)図5は、本発明の一実施
の形態における真空断熱材の断面模式図である。1は真
空断熱材であり、芯材2とその上下両面に積層した嵩密
度100kg/m3以上の無機繊維シートである補強材
5とを金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガスバ
リア性フィルムからなる外被材4に挿入し、その内部を
減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して作製
されているものである。
【0054】乾式法にて積層した繊維径分布のピーク
が、0.8μmである無機繊維集合体と、補強材として
は、嵩密度110kg/m3、厚さ3.75mmの無機
繊維シートを使用した。
【0055】前記無機繊維集合体を110℃で1時間乾
燥後、その上下両面に前記無機繊維シートを積層し、ガ
スバリア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部
を圧力133Paまで減圧した後、開口部をヒートシー
ルにより接着して真空断熱材を作製した。本実施の形態
では、芯材,外被材は実施の形態1と同じ構成である。
【0056】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、0.8μmであ
る無機繊維芯材を用いているために、固体接触面積が低
減し、固体熱伝導が低減する効果と、空隙が微細化され
ることにより気体熱伝導が低減する効果により、熱伝導
率は0.0022kcal/mh℃が得られた。また、
補強材として無機繊維シートを積層しているために、真
空断熱材の表面の平滑性,剛性ともに十分な性能が得ら
れた。また、繊維材料を固形化するための結合材を含ま
ないため、80℃で30日の加速試験を行っても、経時
劣化はほとんど見られなかった。芯材の繊維径、芯材と
補強材の厚み、断熱性能、経時劣化について、(表1)
に示した。
【0057】また、本実施の形態の真空断熱材は、芯材
と補強材と外被材とから構成され、外被材に挿入した芯
材と補強材を減圧下で封入したものである。また、合成
ゼオライト,活性炭,活性アルミナ,シリカゲルなどの
物理吸着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の
酸化物および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分
吸着剤やガス吸着剤を使用してもよい。また、真空包装
工程前に芯材の乾燥工程を加えなくてもよい。
【0058】本発明の補強材は、無機繊維シートであっ
て、その繊維材料が、グラスウール,セラミックファイ
バー,ロックウールなど、無機材料を繊維化したもの
で、嵩密度が100kg/m3以上のものが利用でき
る。また、断熱性能を追求するのであれば、嵩密度が4
00kg/m3以下のものを使用することが望ましい。
【0059】(実施の形態6)図6は、本発明の一実施
の形態における冷凍冷蔵庫4の断面模式図である。内箱
10と外箱11とで構成される箱体内部に、あらかじめ
実施の形態5における真空断熱材1を搭載し、前記真空
断熱材以外の空間部を硬質ウレタンフォーム12で発泡
充填しており、冷凍冷蔵庫下部に位置する機械室13に
あるコンプレッサー14近傍と庫内15との間にも真空
断熱材1を搭載している。このように構成された冷蔵庫
は、芯材の繊維径分布のピークが0.8μmであるた
め、固体接触面積が低減し、固体熱伝導が低減する効果
と、空隙が微細化されることにより気体熱伝導が低減す
る効果により、従来の硬質ウレタンフォームよりも大幅
に優れた断熱性能を有するために、高断熱化が得られ、
省エネルギー化に貢献できるものである。
【0060】また、芯材として用いた無機繊維が繊維材
料を固形化するための結合材を含まないことを特徴とし
ているので、結合材から生じる気体による内圧の増加に
起因する断熱性能の劣化がなく、また経時的に断熱性能
が劣化することがなく、長期間にわたり継続して省エネ
ルギー化に貢献することができるものである。
【0061】また、真空断熱材の補強材としては無機繊
維がシート状に成形され、上下両面に積層して芯材とし
て用いているため、芯材に硬度と張りが与えられて、外
被材への挿入行程が容易となり、作業性の向上により生
産性が向上する。
【0062】また、本発明の冷凍機器は、家庭用冷蔵
庫,家庭用冷凍冷蔵庫,業務用冷蔵庫,業務用冷凍冷蔵
庫など、これらの動作温度帯である−30℃から常温、
また屋内自動販売機や屋外に設置して気象条件にも影響
されるような屋外設置型自動販売機のような機器など
の、より高温までの温度領域で温冷熱を利用した機器を
も指す。また、電気機器に限ったものでなく、ガス機器
なども含むものである。
【0063】(実施の形態7)図7は、本発明の一実施
の形態における電気湯沸し器16の断面模式図であり、
外容器17と、貯湯容器18と、蓋体19と、加熱器2
0と、実施の形態5における真空断熱材1とから構成さ
れている。また、貯湯容器の下部に取り付けられた加熱
器の近傍付近まで真空断熱材を取り付けている。このよ
うに構成された電気湯沸し器は、芯材の繊維径分布のピ
ークが0.8μmであるため、固体接触面積が低減し、
固体熱伝導が低減する効果と、空隙が微細化されること
により気体熱伝導が低減する効果により優れた断熱性能
を有するために、高断熱化が得られ、省エネルギー化に
貢献できるものである。
【0064】また、芯材として用いた無機繊維が繊維材
料を固形化するための結合材を含まないことを特徴とし
ているので、結合材から生じる気体による内圧の増加に
起因する断熱性能の劣化がなく、また経時的に断熱性能
が劣化することがなく、長期間にわたり継続して省エネ
ルギー化に貢献することができるものである。
【0065】また、真空断熱材の補強材としては無機繊
維がシート状に成形され、上下両面に積層して芯材とし
て用いているため、芯材に硬度と張りが与えられて、外
被材への挿入行程が容易となり、作業性の向上により生
産性が向上する。
【0066】また、本発明の電気湯沸し器は、その動作
温度帯である常温から100℃付近までの範囲で断熱を
必要とする機器の代表として記したものであり、この他
にも、例えば、炊飯器や食器洗浄乾燥機などにも同様に
して搭載できるものである。また、電気機器に限ったも
のでなく、ガス機器なども含むものである。
【0067】(実施の形態8)図8は、本発明の一実施
の形態におけるオーブンレンジ21であり、外壁22
と、オーブン壁23と、誘電加熱手段24と、電力変換
器25と、高周波磁界発生手段26と、実施の形態5に
おける真空断熱材1を具備している。このように構成さ
れたオーブンレンジは、芯材の繊維径分布のピークが
0.8μmであるため、固体接触面積が低減し、固体熱
伝導が低減する効果と、空隙が微細化されることにより
気体熱伝導が低減する効果により優れた断熱性能を有す
るために、高断熱化が得られ、省エネルギー化に貢献で
きるものである。
【0068】また、芯材として用いた無機繊維が繊維材
料を固形化するための結合材を含まないことを特徴とし
ているので、結合材から生じる気体による内圧の増加に
起因する断熱性能の劣化がなく、また経時的に断熱性能
が劣化することがなく、長期間にわたり継続して省エネ
ルギー化に貢献することできるものである。
【0069】また、真空断熱材の補強材としては無機繊
維がシート状に成形され、上下両面に積層して芯材とし
て用いているため、芯材に硬度と張りが与えられて、外
被材への挿入行程が容易となり、作業性の向上により生
産性が向上する。
【0070】また、本発明のオーブンレンジは、その動
作温度帯である常温から250℃付近までの範囲で断熱
を必要とする機器の代表として記したものであり、この
他にも、例えば、トースターやホームベーカリーなどに
も同様にして搭載できるものである。また、電気機器に
限ったものでなく、ガス機器なども含むものである。
【0071】(比較例1)真空断熱材の芯材には、乾式
法にて積層した繊維径分布のピークが、0.8μmであ
る無機繊維集合体を用い、補強材は積層しなかった。前
記無機繊維集合体を110℃で1時間乾燥後、ガスバリ
ア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部を圧力
133Paまで減圧した後、開口部をヒートシールによ
り接着して真空断熱材を作製した。
【0072】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、0.8μmであ
る無機繊維芯材を用いているために、固体接触面積が低
減し、固体熱伝導が低減する効果と、空隙が微細化され
ることにより気体熱伝導が低減する効果により、熱伝導
率は0.0020kcal/mh℃が得られた。しか
し、補強材を積層していないために、真空断熱材の表面
が波打ち、平滑性,剛性ともに十分な性能が得られず、
使用に耐えないものであった。
【0073】芯材の繊維径、芯材の厚み、断熱性能につ
いて、(表2)に示した。
【0074】(比較例2)真空断熱材の芯材には、無機
繊維を酸性抄造して得られたペーパーをpH5以下の雰
囲気下で複数枚積層して加熱乾燥することにより、無機
繊維からなる抄造ペーパーを複数枚積層し、無機繊維同
士をそれら繊維から溶出した成分により各交点で結着し
た、繊維径分布のピークが、0.8μmである無機繊維
集合体を用い、補強材は積層しなかった。前記無機繊維
集合体を110℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィル
ムからなる外被材に挿入し、その内部を圧力133Pa
まで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して
真空断熱材を作製した。
【0075】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、0.8μmであ
る無機繊維芯材を用いているために、熱伝導率は0.0
030kcal/mh℃が得られた。また、酸抄造によ
り表面硬度,平滑性,剛性ともに優れたものであった
が、特殊な工程により作成されているため、コストが高
く、可とう性,生産性ともに劣り、量産するには適して
いない。また、繊維交点での結着のため、微細繊維径に
よる固体熱伝導の低減が十分に活かされていない。
【0076】芯材の繊維径、芯材の厚み、断熱性能につ
いて、(表2)に示した。
【0077】(比較例3)真空断熱材の芯材には、乾式
法にて積層した繊維径分布のピークが、2μmである無
機繊維集合体と、補強材としては、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂製の厚さ0.5mmのシートを使用した。
【0078】前記無機繊維集合体を110℃で1時間乾
燥後、その上下両面に前記ポリエチレンテレフタレート
樹脂製シートを積層し、ガスバリア性フィルムからなる
外被材に挿入し、その内部を圧力133Paまで減圧し
た後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材
を作製した。
【0079】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、2μmである無
機繊維芯材を用いているために、繊維径分布のピーク
が、1μmである無機繊維芯材と比較して固体接触面積
が増大し、固体熱伝導が増大する効果と、空隙が巨大化
されることにより気体熱伝導が増加する効果により、熱
伝導率は0.0120kcal/mh℃となった。芯材
の繊維径、芯材と補強材の厚み、断熱性能について、
(表2)に示した。
【0080】(比較例4)真空断熱材の芯材には、乾式
法にて積層した繊維径分布のピークが、3μmである無
機繊維集合体と、補強材としては、少なくとも無機粉体
と無機繊維を含む厚さ1mmのCabot社製商品名N
anogelを使用した。
【0081】前記無機繊維集合体を110℃で1時間乾
燥後、その上下両面に前記Nanogelを積層し、ガ
スバリア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部
を圧力133Paまで減圧した後、開口部をヒートシー
ルにより接着して真空断熱材を作製した。
【0082】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、3μmである無
機繊維芯材を用いているために、繊維径分布のピーク
が、1μmである無機繊維芯材と比較して固体接触面積
が増大し、固体熱伝導が増大する効果と、空隙が巨大化
されることにより気体熱伝導が増加する効果により、熱
伝導率は0.0070kcal/mh℃となった。芯材
の繊維径、芯材と補強材の厚み、断熱性能について、
(表2)に示した。
【0083】(比較例5)真空断熱材の芯材には、乾式
法にて積層した繊維径分布のピークが、0.8μmであ
る無機繊維集合体と、補強材としては、嵩密度80kg
/m3、厚さ3.75mmの無機繊維シートを使用し
た。
【0084】前記無機繊維集合体を110℃で1時間乾
燥後、その上下両面に前記無機繊維シートを積層し、ガ
スバリア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部
を圧力133Paまで減圧した後、開口部をヒートシー
ルにより接着して真空断熱材を作製した。
【0085】このようにして作製した真空断熱材を英弘
精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて
測定した結果、繊維径分布のピークが、0.8μmであ
る無機繊維芯材を用いているために、固体接触面積が低
減し、熱伝導率は0.0033kcal/mh℃が得ら
れた。しかし、補強材として嵩密度80kg/m3であ
る無機繊維シートを積層しているために、真空断熱材の
表面の平滑性,剛性ともに十分な性能が得られなかった
(表1,表2で示す)。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【発明の効果】請求項1記載の真空断熱材は、繊維径分
布のピークが、1μm以下かつ0.1μm以上である無
機繊維集合体の少なくとも一方の面に補強材を積層した
芯材と、ガスバリア性を有する外被材とからなる真空断
熱材であって、前記無機繊維集合体が繊維材料を固形化
するための結合材を含まないものである。
【0089】よって、繊維径分布のピークが、1μm以
下かつ0.1μm以上である無機繊維集合体からなる芯
材を用いているために優れた断熱性能を有する。また、
前記芯材の少なくとも一方の面に補強材を積層すること
で、表面性および剛性を改善することができ、真空断熱
材の使用条件や生産性を著しく向上させることができ
る。また、繊維材料を固形化するための結合材を含まな
いため、芯材からのガス発生を抑制し、長期間にわたっ
て高い真空度を維持することができ、さらに繊維同士の
結着がないために固体熱伝導が少なく、高断熱性能を長
期間維持できる。
【0090】請求項2記載の真空断熱材は、請求項1記
載の発明における真空断熱材の補強材が、少なくとも無
機繊維と無機粉体を含む成形体からなるものである。
【0091】よって、補強材が少なくとも無機繊維と無
機粉体を含む成形体であることは、無機粉体を含むこと
により空隙径が小さく、気体熱伝導が少ないことで断熱
性能に優れている。また、無機繊維を含むことにより繊
維同士の接触による固体熱伝導が少ないことで断熱性能
に優れている。さらにその表面性および剛性ともに優れ
ているため、真空断熱材として優れた断熱性能を維持で
きる。
【0092】請求項3記載の真空断熱材は、請求項1記
載の発明における真空断熱材の補強材が、嵩密度100
kg/m3以上の無機繊維のシートからなるものであ
る。
【0093】よって、補強材が嵩密度100kg/m3
以上の無機繊維シートであることから、繊維同士の接触
が少なく、そのため固体熱伝導が少なく、断熱性能が優
れている。また、無機繊維シートであるため、その表面
性および剛性ともに優れていて、真空断熱材として優れ
た断熱性能を維持できる。さらに、芯材,補強材ともに
無機繊維で構成されているため、容易にリサイクルが可
能である。
【0094】請求項4記載の冷凍機器は、外箱と、内箱
と、前記外箱と前記内箱によって形成される空間に充填
された発泡断熱材と、前記外箱または前記内箱の内壁に
取り付けられた真空断熱材とから構成され、前記真空断
熱材が請求項1から3のいずれか一項に記載の真空断熱
材であり、断熱箱体の少なくとも一部に用いたものであ
る。
【0095】よって、真空断熱材の芯材が、繊維径分布
のピークが、1μm以下かつ0.1μm以上である無機
繊維集合体からなることにより、優れた断熱性能を有
し、省エネルギー化に貢献できる。また、前記芯材の少
なくとも一方の面に補強材を積層させているため、真空
断熱材の表面性,剛性が優れていて、断熱箱体中の発泡
断熱材と組み合わせることで箱体の強度が増し、断熱箱
体の外箱と発泡断熱材の間に前記真空断熱材を搭載して
も、断熱箱体外箱の歪みなどは生じない。また、繊維材
料を固形化するための結合材を含まないため、芯材から
のガス発生を抑制し、長期間にわたって高い真空度を維
持することができ、さらに繊維同士の結着がないために
固体熱伝導が少なく、冷凍機器に搭載しても、高断熱性
能を長期間維持できる。
【0096】また、前記真空断熱材の補強材が少なくと
も無機繊維と無機粉体を含む成形体であることは、無機
粉体を含むことにより空隙径が小さく、気体熱伝導が少
ないことで断熱性能に優れている。また、無機繊維を含
むことにより繊維同士の接触による固体熱伝導が少ない
ため、冷凍機器に搭載しても、優れた断熱性能を維持で
きる。
【0097】また、前記真空断熱材の補強材が嵩密度1
00kg/m3以上の無機繊維シートであることによ
り、繊維同士の接触が少なく、そのため固体熱伝導が少
なく、冷凍機器に搭載しても、断熱性能が優れている。
また、無機繊維シートであるため、その表面性および剛
性ともに優れていて、断熱箱体中の発泡断熱材と組み合
わせることで箱体の強度が増し、断熱箱体の外箱と発泡
断熱材の間に前記真空断熱材を搭載しても、断熱箱体外
箱の歪みなどは生じない。また、前記真空断熱材の芯材
が無機化合物により構成されていることから、断熱箱体
製造時の発砲断熱材の発泡に伴う反応熱による芯材から
の気体発生は起こらず、真空度の悪化による真空断熱材
の断熱性能を低下させることがない。
【0098】請求項5記載の電気湯沸し器は、貯湯容器
と、外容器と、蓋体と、加熱器と、前記貯湯容器の外周
部分に取り付けられた真空断熱材とから構成され、前記
真空断熱材が、請求項1から3のいずれか一項に記載の
真空断熱材を貯湯容器の外周の断熱材に用いたものであ
る。
【0099】よって、真空断熱材の芯材が、繊維径分布
のピークが、1μm以下かつ0.1μm以上である無機
繊維集合体からなることにより、優れた断熱性能を有
し、省エネルギー化に貢献できる。また、繊維材料を固
形化するための結合材を含まないため、芯材からのガス
発生を抑制し、長期間にわたって高い真空度を維持する
ことができ、さらに繊維同士の結着がないために固体熱
伝導が少なく、電気湯沸し器に搭載しても、高断熱性能
を長期間維持できる。
【0100】また、前記真空断熱材の補強材が少なくと
も無機繊維と無機粉体を含む成形体であることは、無機
粉体を含むことにより空隙径が小さく、気体熱伝導が少
ないことで断熱性能に優れている。また、無機繊維を含
むことにより繊維同士の接触による固体熱伝導が少ない
ため、電気湯沸し器に搭載しても、優れた断熱性能を維
持できる。
【0101】また、前記真空断熱材の補強材が嵩密度1
00kg/m3以上の無機繊維シートであることによ
り、繊維同士の接触が少なく、そのため固体熱伝導が少
なく、電気湯沸し器に搭載しても、断熱性能が優れてい
る。また、電気湯沸し器のように、100℃での断熱が
必要となる場合においても、芯材が無機化合物からなる
ため100℃以上の高温においても芯材からのガス発生
がほとんどなく、高い真空度および断熱性能を維持でき
るという作用を有する。さらに、芯材がシート状成形物
であるため、比較的形状自由度が高く、またその表面の
平滑性のよさから電気湯沸し器内の各部に密着させるこ
とができ、電気湯沸し器内からの熱の漏洩を大幅に削減
することができ、省エネルギー化に貢献することができ
る。
【0102】請求項6記載のオーブンレンジは、外壁
と、オーブン壁と、誘電加熱手段と、電力変換器と、高
周波磁界発生手段と、および前記オーブン壁と前記高周
波磁界発生手段により形成された空間に取り付けられた
真空断熱材とから構成され、前記真空断熱材が、請求項
1から3のいずれか一項に記載の真空断熱材を用いたも
のである。
【0103】よって、真空断熱材の芯材が、繊維径分布
のピークが、1μm以下かつ0.1μm以上である無機
繊維集合体からなることにより、優れた断熱性能を有
し、省エネルギー化に貢献できる。また、繊維材料を固
形化するための結合材を含まないため、芯材からのガス
発生を抑制し、長期間にわたって高い真空度を維持する
ことができ、さらに繊維同士の結着がないために固体熱
伝導が少なく、オーブンレンジに搭載しても、高断熱性
能を長期間維持できる。
【0104】また、前記真空断熱材の補強材が少なくと
も無機繊維と無機粉体を含む成形体であることは、無機
粉体を含むことにより空隙径が小さく、気体熱伝導が少
ないことで断熱性能に優れている。また、無機繊維を含
むことにより繊維同士の接触による固体熱伝導が少ない
ため、オーブンレンジに搭載しても、優れた断熱性能を
維持できる。
【0105】また、前記真空断熱材の補強材が嵩密度1
00kg/m3以上の無機繊維のシートであることによ
り、繊維同士の接触が少なく、そのため固体熱伝導が少
なく、オーブンレンジに搭載しても、断熱性能が優れて
いる。また、オーブンレンジのように、高温での断熱が
必要となる場合においても、芯材が無機化合物からなる
ため高温においても芯材からのガス発生がほとんどな
く、高い真空度および断熱性能を維持できるという作用
を有する。さらに、芯材がシート状成形物であるため、
比較的形状自由度が高く、またその表面の平滑性のよさ
からオーブンレンジ内の各部に密着させることができ、
オーブンレンジ内からの熱の漏洩を大幅に削減すること
ができ、省エネルギーに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である真空断熱材の断面
【図2】本発明の一実施の形態である真空断熱材の断面
【図3】本発明の一実施の形態である真空断熱材の断面
【図4】本発明の一実施の形態である真空断熱材の断面
【図5】本発明の一実施の形態である真空断熱材の断面
【図6】本発明の一実施の形態である冷凍冷蔵庫の断面
【図7】本発明の一実施の形態である電気湯沸し器の断
面図
【図8】本発明の一実施の形態であるオーブンレンジの
断面図
【符号の説明】
1 真空断熱材 2 芯材 3,5,6,7,8 補強材 4 外被材 9 冷凍冷蔵庫 10 内箱 11 外箱 12 硬質ウレタンフォーム 13 機械室 14 コンプレッサー 15 庫内 16 電気湯沸し器 17 外容器 18 貯湯容器 19 蓋体 20 加熱器 21 オーブンレンジ 22 外壁 23 オーブン壁 24 誘導加熱手段 25 電力変換器 26 高周波磁界発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 59/04 F16L 59/04 4F100 F24C 7/02 511 F24C 7/02 511B F25D 23/06 F25D 23/06 W Fターム(参考) 3H036 AA08 AA09 AB13 AB14 AB15 AB24 AB28 AE02 3L086 AA02 AA13 BB01 DA11 DA27 3L102 JA01 LB02 LB08 MA01 MA02 MA08 MB17 MB22 4B002 AA18 BA01 BA42 CA32 4B055 AA34 BA23 CA05 DA02 DB01 FA01 FB12 FC11 FC14 FD10 FE10 4F100 AA01A AA01B AA19 AA19H AA20 AA20H AA37 AA37H AB04 AB10 AB17 AC04 AC10 AD00 AG00 AK06 AK07 AK42 AK48 AK69 AL05B AS00B BA04 BA07 BA10C BA10D DD31 DE01B DG01A DG01B DG06A EJ59 GB41 JA13B JD02C JD02D JJ02 YY00A YY00B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維径分布のピークが、1μm以下かつ
    0.1μm以上である無機繊維集合体の少なくとも一方
    の面に補強材を積層した芯材と、ガスバリア性を有する
    外被材とからなる真空断熱材であって、前記無機繊維集
    合体が繊維材料を固形化するための結合材を含まないこ
    とを特徴とする真空断熱材。
  2. 【請求項2】 補強材が、少なくとも無機繊維と無機粉
    体を含む成形体であることを特徴とする請求項1記載の
    真空断熱材。
  3. 【請求項3】 補強材が、嵩密度100kg/m3以上
    の無機繊維のシートであることを特徴とする請求項1記
    載の真空断熱材。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項の真空断
    熱材を、断熱箱体の少なくとも一部に用いた冷凍機器。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか一項の真空断
    熱材を、貯湯容器の外周の断熱材に用いた電気湯沸し
    器。
  6. 【請求項6】 請求項1から3のいずれか一項の真空断
    熱材を、オーブン壁の外周の断熱材に用いたオーブンレ
    ンジ。
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