WO2021054395A1 - 真空断熱材 - Google Patents
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Abstract
本発明は、異なる芯材を複数組み合わせた複合芯材を用いる真空断熱材において、真空断熱材の断熱性能を容易に調整可能とし、効率的に断熱性能の高い真空断熱材を製造することを課題とする。 外被材2により、繊維状集合体を含む芯材4を減圧封止した真空断熱材であって、前記芯材4は、厚み方向に配置される第1芯材5と第2芯材6とを有し、前記第1芯材5の空孔径と、前記第2芯材6の空孔径と、の比Qを所定値以上とする。
Description
本発明は、真空断熱材に関する。
近年、地球温暖化防止の観点から省エネルギー化が強く望まれており、家庭用電化製品についても省エネルギー化は緊急の課題となっている。特に、冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機等の保温保冷機器では熱を効率的に利用するという観点から、優れた断熱性能を有する断熱材が求められている。
この優れた断熱性能を有する断熱材として、真空断熱材が知られている(例えば、特許文献1)。これは、袋状に加工したラミネートフィルムからなる外被材内へ、繊維材、例えばグラスウールのように気相容積比率が高く微細な空隙を構成する芯材を収納し、芯材収納空間を減圧して密封したものである。
この優れた断熱性能を有する断熱材として、真空断熱材が知られている(例えば、特許文献1)。これは、袋状に加工したラミネートフィルムからなる外被材内へ、繊維材、例えばグラスウールのように気相容積比率が高く微細な空隙を構成する芯材を収納し、芯材収納空間を減圧して密封したものである。
この真空断熱材は、芯材の空隙を、減圧下における気体分子の平均自由行程よりも小さくすることで、気体熱伝導成分が小さくなり、また、1mm程度の微細な空隙では対流熱伝達成分の影響は無視できるようになる。
さらに、室温付近では輻射成分の影響は軽微であるため、真空断熱材における熱伝導は、芯材の繊維接触による固体熱伝導成分と気体熱伝導成分が支配的となる。このため、真空断熱材の熱伝導率は他の断熱材と比較して非常に小さいとされている。
これらのことから、真空断熱材は高い断熱性を発揮することになる。
さらに、室温付近では輻射成分の影響は軽微であるため、真空断熱材における熱伝導は、芯材の繊維接触による固体熱伝導成分と気体熱伝導成分が支配的となる。このため、真空断熱材の熱伝導率は他の断熱材と比較して非常に小さいとされている。
これらのことから、真空断熱材は高い断熱性を発揮することになる。
このような真空断熱材は、芯材の繊維接触による固体熱伝導成分と、僅かに残る気体熱伝導成分により熱を伝えるため、この2つの熱伝導成分を抑制することにより、高断熱化を図ることが可能となる。
本発明者らは芯材と断熱性の関係を種々検討し、異なる特徴を持つ芯材を複数組み合わせた複合芯材とすることによって、真空封止時における初期熱伝導率を向上させることができることを見出した。
さらに、本発明者らは、真空断熱材において、芯材の熱伝達経路で芯材の空孔径の比と、熱伝導率の減少とに相関関係があることを発見した。
本発明者らは芯材と断熱性の関係を種々検討し、異なる特徴を持つ芯材を複数組み合わせた複合芯材とすることによって、真空封止時における初期熱伝導率を向上させることができることを見出した。
さらに、本発明者らは、真空断熱材において、芯材の熱伝達経路で芯材の空孔径の比と、熱伝導率の減少とに相関関係があることを発見した。
本発明は、上記課題に鑑み、断熱性能の高い真空断熱材を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、外被材により、繊維状集合体を含む芯材を減圧封止した真空断熱材であって、前記芯材は、厚み方向に配置される第1芯材と第2芯材とを有し、前記第1芯材の空孔径と、前記第2芯材の空孔径と、の比が第1所定値以上である、ことを特徴とする。
これによれば、第1芯材の空孔径と、第2芯材の空孔径との比により、真空断熱材の断熱性能を調整することができ、第1芯材の空孔径と、第2芯材の空孔径との比を大きくして、真空断熱材の断熱性能を向上できる。
なお、この明細書には、2019年9月17日に出願された日本国特許出願・特願2019-168617号の全ての内容が含まれるものとする。
なお、この明細書には、2019年9月17日に出願された日本国特許出願・特願2019-168617号の全ての内容が含まれるものとする。
本発明によれば、真空断熱材の断熱性能を容易に向上することができる。
第1の発明は、外被材により、繊維状集合体を含む芯材を減圧封止した真空断熱材であって、前記芯材は、厚み方向に配置される第1芯材と第2芯材とを有し、前記第1芯材の空孔径と、前記第2芯材の空孔径と、の比が第1所定値以上である。
これによれば、第1芯材の空孔径と、第2芯材の空孔径と、の比により、真空断熱材の断熱性能を容易に調整することができる。また、第1芯材の空孔径と、第2芯材の空孔径と、の比を大きく取ることにより、真空断熱材の断熱性能を向上できる。
さらに、要望される真空断熱材の仕様に応じて、熱伝導率および空孔径の大きさから、第1芯材と、第2芯材と、を選択し、真空断熱材を製造できる。
これによれば、第1芯材の空孔径と、第2芯材の空孔径と、の比により、真空断熱材の断熱性能を容易に調整することができる。また、第1芯材の空孔径と、第2芯材の空孔径と、の比を大きく取ることにより、真空断熱材の断熱性能を向上できる。
さらに、要望される真空断熱材の仕様に応じて、熱伝導率および空孔径の大きさから、第1芯材と、第2芯材と、を選択し、真空断熱材を製造できる。
第2の発明は、前記第1芯材の嵩密度と、前記第2芯材の嵩密度と、の比が第2所定値以上である。
これによれば、芯材の嵩密度により、真空断熱材の断熱性能を容易に調整することができる。また、芯材の嵩密度に基づいて、第1芯材、および第2芯材となる芯材を選択して、真空断熱材の断熱性能を向上できる。
これによれば、芯材の嵩密度により、真空断熱材の断熱性能を容易に調整することができる。また、芯材の嵩密度に基づいて、第1芯材、および第2芯材となる芯材を選択して、真空断熱材の断熱性能を向上できる。
第3の発明は、前記第1芯材の厚み方向両面に、前記第2芯材をそれぞれ配置した。
これによれば、熱伝達経路において、第1芯材の空孔径と、第2芯材の空孔径との差が生じる箇所を効率的に配置し、真空断熱材の断熱性能を向上できる。
これによれば、熱伝達経路において、第1芯材の空孔径と、第2芯材の空孔径との差が生じる箇所を効率的に配置し、真空断熱材の断熱性能を向上できる。
第4の発明は、前記第1芯材と、前記第2芯材と、が厚み方向に交互に複数配置される。
これによれば、第1芯材と、第2芯材との間で、空孔径の差を生じさせ、第1芯材と、第2芯材と、が厚み方向に交互に配置される数により、真空断熱材の断熱性能を容易に調整することができる。また、これにより、2種の芯材を用いて、真空断熱材の断熱性能を容易に向上できる。
これによれば、第1芯材と、第2芯材との間で、空孔径の差を生じさせ、第1芯材と、第2芯材と、が厚み方向に交互に配置される数により、真空断熱材の断熱性能を容易に調整することができる。また、これにより、2種の芯材を用いて、真空断熱材の断熱性能を容易に向上できる。
第5の発明は、前記第1芯材は乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材であり、前記第2芯材は湿式で製造された芯材である。
これにより、芯材に同じ繊維を用いる場合においても、芯材の製造方法の違いにより、第1芯材と第2芯材との間で、空孔径の比を大きくすることができる。
また、第1芯材は乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材であるため、減圧状態から大気圧に変化したときの膨張率が小さい。第2芯材も湿式で製造される芯材であるため、減圧状態から大気圧に変化したときの膨張率が小さい。このように、芯材の膨張が抑制されるため、破袋等による芯材の膨張を低減できる。第1芯材内、および第2芯材内の空気は、外被材で覆われて流動することがほとんどないため、気体熱伝導率は小さく、真空断熱材全体としての空気断熱効果を高く保持することが可能となる。これにより、破袋等による極端な断熱性能の低下を抑制できる。
これにより、芯材に同じ繊維を用いる場合においても、芯材の製造方法の違いにより、第1芯材と第2芯材との間で、空孔径の比を大きくすることができる。
また、第1芯材は乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材であるため、減圧状態から大気圧に変化したときの膨張率が小さい。第2芯材も湿式で製造される芯材であるため、減圧状態から大気圧に変化したときの膨張率が小さい。このように、芯材の膨張が抑制されるため、破袋等による芯材の膨張を低減できる。第1芯材内、および第2芯材内の空気は、外被材で覆われて流動することがほとんどないため、気体熱伝導率は小さく、真空断熱材全体としての空気断熱効果を高く保持することが可能となる。これにより、破袋等による極端な断熱性能の低下を抑制できる。
第6の発明は、第5の発明において、前記第1芯材の厚みは、前記第2芯材の厚みより大きいことである。
このため、外被材の破袋時において、厚みの大きい第1芯材の変形が抑えられるため、真空断熱材全体としての膨らみ変形が低減され、断熱性能の極端な低下抑制を実現できる。
そして、第1芯材と第2芯材との間に、空孔径の差を生じさせながら、真空断熱材の外被材の破袋時における変形を抑制できる。
このため、外被材の破袋時において、厚みの大きい第1芯材の変形が抑えられるため、真空断熱材全体としての膨らみ変形が低減され、断熱性能の極端な低下抑制を実現できる。
そして、第1芯材と第2芯材との間に、空孔径の差を生じさせながら、真空断熱材の外被材の破袋時における変形を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、芯材の密度、および空孔径は、別段の記載がある場合を除き、芯材が真空断熱材として加工された状態におけるものである。以下の説明においては、「真空断熱材に加工した状態」を「減圧状態」と記載する。
図1は実施形態に係る真空断熱材の実施の形態を示す概略断面図である。図2は実施形態に係る芯材の断面図である。
本実施の形態における真空断熱材1は、例えば、冷蔵庫などに配設されるほぼ平板状の真空断熱材1である。
図1に示すように、真空断熱材1は、複合芯材4と、気体吸着剤3と、複合芯材4および気体吸着剤3を被覆する外被材2と、を備えている。
図1は実施形態に係る真空断熱材の実施の形態を示す概略断面図である。図2は実施形態に係る芯材の断面図である。
本実施の形態における真空断熱材1は、例えば、冷蔵庫などに配設されるほぼ平板状の真空断熱材1である。
図1に示すように、真空断熱材1は、複合芯材4と、気体吸着剤3と、複合芯材4および気体吸着剤3を被覆する外被材2と、を備えている。
外被材2は、真空度を維持する役割を果たすもので、最内層の熱溶着フィルムと、中間層としてのガスバリアフィルムと、最外層として表面保護フィルムを、それぞれラミネートしたものである。
熱溶着フィルムとしては特に限定するものではないが、例えば、低密度ポリエチレンフィルム、直鎖低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、エチレン-ビニルアルコール共重合体フィルム等の熱可塑性樹脂、あるいはそれらの混合体を使用しても良い。
また、ガスバリアフィルムとしては、例えば、アルミニウム箔や銅箔などの金属箔や、ポリエチレンテレフタレートフィルムやエチレン-ビニルアルコール共重合体フィルムやポリビニルアルコールフィルムなどの基材へアルミニウムや銅等の金属や金属酸化物を蒸着したフィルム等を使用しても良い。
さらに、表面保護フィルムとしては、例えば、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム等従来公知の材料を使用しても良い。
熱溶着フィルムとしては特に限定するものではないが、例えば、低密度ポリエチレンフィルム、直鎖低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、エチレン-ビニルアルコール共重合体フィルム等の熱可塑性樹脂、あるいはそれらの混合体を使用しても良い。
また、ガスバリアフィルムとしては、例えば、アルミニウム箔や銅箔などの金属箔や、ポリエチレンテレフタレートフィルムやエチレン-ビニルアルコール共重合体フィルムやポリビニルアルコールフィルムなどの基材へアルミニウムや銅等の金属や金属酸化物を蒸着したフィルム等を使用しても良い。
さらに、表面保護フィルムとしては、例えば、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム等従来公知の材料を使用しても良い。
また、気体吸着剤3は、例えば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の化学吸着物質や、ゼオライトのような物理吸着物質、あるいは、それらの混合物やBaLi4等の気体吸着合金を適用することができる。また、気体吸着容量、吸着能力が高い銅イオン交換ZSM-5型ゼオライトを用いても良い。なお、真空断熱材1の用途によっては、気体吸着剤3を省略しても良く、水分吸収剤と共に外被材2内に封入しても良い。
複合芯材4は、図2に示すように、それぞれ平板状の第1芯材5と第2芯材6とを厚み方向に積層して形成される。そして、第2芯材6の厚みは、第1芯材5の厚みよりも小さく構成されている。
第1芯材5、および第2芯材6は繊維状集合体を含む芯材である。「繊維状集合体」とは材料がガラス、樹脂等からなる繊維の集合体に限らず、繊維の集合体を加熱圧縮したものや、繊維の集合体を接着材により接着したものを含む。また、芯材には、繊維状集合体と共に、上述の気体吸着剤、もしくは水分吸収剤が含まれても良い。
第1芯材5は、遠心法などの乾式で製造された繊維の集合体からなるグラスウールを加熱圧縮して作成したグラスウールボードである。第2芯材6は、抄造法など湿式で製造されたガラス繊維シートである。また、第2芯材6として、チョップド・ストランド・マットを用いても良い。チョップド・ストランド・マットは、ガラス繊維のストランドを、例えば約50mmにカットし、繊維方向を不規則にして均一に分散させ、ポリエステルバインダーなどの結合剤を用いてシート状に成形したものである。
そして、第1芯材5に第2芯材6が重ね合わされて、複合芯材4が形成される。複合芯材4において、第1芯材5と第2芯材6に、製造方法、および製造条件の少なくとも一方が異なる芯材を用いることにより、第1芯材5の空孔径と、第2芯材6の空孔径と、の比が所定値以上となるように形成されている。
なお、熱伝導率の減少は、空孔径の大きい芯材から空孔径の小さい芯材へ熱が伝導する場合、および空孔径の小さい芯材から空孔径の大きい芯材へ熱が伝導する場合の、いずれにおいても生じる。本実施形態では、空孔径の比は、第2空孔径で第1空孔径を除した商を示す。第1空孔径は第2空孔径より大きい。
第1芯材5の空孔径は、「第1空孔径」の一例に対応し、第2芯材6の空孔径は、「第2空孔径」の一例に対応する。
なお、第1芯材5の嵩密度と第2芯材6の嵩密度と、の比が所定値以上となるように形成してもよい。ここで、嵩密度は、質量を減圧状態の外形寸法(みかけ)による体積で割った数値であり、みかけの密度ともいう。また、嵩密度の比は、第2嵩密度で第1嵩密度を除した商を示す。第1嵩密度は第2嵩密度より大きい。
第1芯材5の嵩密度は、「第1嵩密度」の一例に対応し、第2芯材6の嵩密度は、「第2嵩密度」の一例に対応する。
第1芯材5は、遠心法などの乾式で製造された繊維の集合体からなるグラスウールを加熱圧縮して作成したグラスウールボードである。第2芯材6は、抄造法など湿式で製造されたガラス繊維シートである。また、第2芯材6として、チョップド・ストランド・マットを用いても良い。チョップド・ストランド・マットは、ガラス繊維のストランドを、例えば約50mmにカットし、繊維方向を不規則にして均一に分散させ、ポリエステルバインダーなどの結合剤を用いてシート状に成形したものである。
そして、第1芯材5に第2芯材6が重ね合わされて、複合芯材4が形成される。複合芯材4において、第1芯材5と第2芯材6に、製造方法、および製造条件の少なくとも一方が異なる芯材を用いることにより、第1芯材5の空孔径と、第2芯材6の空孔径と、の比が所定値以上となるように形成されている。
なお、熱伝導率の減少は、空孔径の大きい芯材から空孔径の小さい芯材へ熱が伝導する場合、および空孔径の小さい芯材から空孔径の大きい芯材へ熱が伝導する場合の、いずれにおいても生じる。本実施形態では、空孔径の比は、第2空孔径で第1空孔径を除した商を示す。第1空孔径は第2空孔径より大きい。
第1芯材5の空孔径は、「第1空孔径」の一例に対応し、第2芯材6の空孔径は、「第2空孔径」の一例に対応する。
なお、第1芯材5の嵩密度と第2芯材6の嵩密度と、の比が所定値以上となるように形成してもよい。ここで、嵩密度は、質量を減圧状態の外形寸法(みかけ)による体積で割った数値であり、みかけの密度ともいう。また、嵩密度の比は、第2嵩密度で第1嵩密度を除した商を示す。第1嵩密度は第2嵩密度より大きい。
第1芯材5の嵩密度は、「第1嵩密度」の一例に対応し、第2芯材6の嵩密度は、「第2嵩密度」の一例に対応する。
湿式で製造された芯材は乾式芯材に比べて、ショットが少なくなる。このため、真空断熱材表面に溝加工するような場合にショットによって、第2芯材6側の外被材4が破袋する恐れを少なくすることができ、生産歩留まりを上げることができる。
平板状の複合芯材4は、袋状に成形された外被材2内に挿入される。そして、外被材2内を真空引きして複合芯材4を1Pa~100Paの減圧下で真空包装する。なお、本実施形態においては、10Paの減圧下で真空包装する。また、外被材2内には、複合芯材4と共に、気体吸着剤3が挿入され真空包装される。
真空断熱材の密封方法に関しては特に限定するものではない。例えば、一枚のラミネートフィルムを折り返し、対向するラミネートフィルムの端部に位置する熱溶着フィルム同士を熱溶着することで袋状のラミネートフィルムを外被材2として形成する。
なお、外被材2の形成方法としては、袋状ラミネートフィルムの開口部に位置する熱溶着フィルム同士を熱溶着して、密封しても良い。また、熱溶着フィルム同士が対向するよう二枚のラミネートフィルムを配置し、各ラミネートフィルムの端部に位置する熱溶着フィルム同士を熱溶着することで袋状のラミネートフィルムで外被材2を形成しても良い。
真空断熱材の密封方法に関しては特に限定するものではない。例えば、一枚のラミネートフィルムを折り返し、対向するラミネートフィルムの端部に位置する熱溶着フィルム同士を熱溶着することで袋状のラミネートフィルムを外被材2として形成する。
なお、外被材2の形成方法としては、袋状ラミネートフィルムの開口部に位置する熱溶着フィルム同士を熱溶着して、密封しても良い。また、熱溶着フィルム同士が対向するよう二枚のラミネートフィルムを配置し、各ラミネートフィルムの端部に位置する熱溶着フィルム同士を熱溶着することで袋状のラミネートフィルムで外被材2を形成しても良い。
[第1変形例]
図3は本発明の第1変形例である芯材の断面図である。
第1変形例において、複合芯材7は、それぞれ平板状の第1芯材8と第2芯材9とを厚み方向に積層して形成される。そして、第1芯材8を挟むように、第2芯材9が厚み方向に並べて配置される。そして、厚み方向に第2芯材9、第1芯材8、第2芯材9が順に積層されて形成される。
第2芯材9の厚みは、第1芯材8の厚みよりも小さく構成されている。
第1芯材8は、遠心法などの乾式で製造された繊維の集合体からなるグラスウールを加熱圧縮して作成したグラスウールボードである。第2芯材9は、抄造法などの湿式で製造されたガラス繊維シートである。
第1芯材8の空孔径は、第2芯材9の空孔径と異なっており、熱伝導経路である厚み方向に沿って、空孔径の変化が2回生じることとなる。
なお、第1芯材8の空孔径は、前述の「第1空孔径」の一例に対応し、第2芯材9の空孔径は、前述の「第2空孔径」の一例に対応する。
図3は本発明の第1変形例である芯材の断面図である。
第1変形例において、複合芯材7は、それぞれ平板状の第1芯材8と第2芯材9とを厚み方向に積層して形成される。そして、第1芯材8を挟むように、第2芯材9が厚み方向に並べて配置される。そして、厚み方向に第2芯材9、第1芯材8、第2芯材9が順に積層されて形成される。
第2芯材9の厚みは、第1芯材8の厚みよりも小さく構成されている。
第1芯材8は、遠心法などの乾式で製造された繊維の集合体からなるグラスウールを加熱圧縮して作成したグラスウールボードである。第2芯材9は、抄造法などの湿式で製造されたガラス繊維シートである。
第1芯材8の空孔径は、第2芯材9の空孔径と異なっており、熱伝導経路である厚み方向に沿って、空孔径の変化が2回生じることとなる。
なお、第1芯材8の空孔径は、前述の「第1空孔径」の一例に対応し、第2芯材9の空孔径は、前述の「第2空孔径」の一例に対応する。
[第2変形例]
図4は第2変形例に係る芯材の断面図である。
第2変形例において、第2芯材11に第1芯材12を重ね合わせたものを、厚み方向に4つ重ねている。これにより、第2芯材11と第1芯材12とが、厚み方向で交互に配置され8層の複合芯材10を形成する。
第2変形例において、第1芯材12の厚みは、第2芯材11の厚より、大きく構成されている。
第1芯材12は、遠心法などの乾式で製造された繊維の集合体からなるグラスウールを加熱圧縮して作成したグラスウールボードである。第2芯材11は、抄造法など湿式で製造されたガラス繊維シートである。
第1芯材12の空孔径は、第2芯材11の空孔径と、異なっており、熱伝導経路である厚み方向に沿って、空孔径の変化が7回生じることとなる。
なお、第2変形例における真空断熱材の製造方法も、芯材以外においては上記の真空断熱材の製造方法と同様である。
また、上記の第1変形例において第2芯材9にチョップド・ストランド・マットを用いても良く、上記の第2変形例において第2芯材11にチョップド・ストランド・マットを用いても良い。
なお、第1芯材12の空孔径は、前述の「第1空孔径」の一例に対応し、第2芯材11の空孔径は、前述の「第2空孔径」の一例に対応する。
図4は第2変形例に係る芯材の断面図である。
第2変形例において、第2芯材11に第1芯材12を重ね合わせたものを、厚み方向に4つ重ねている。これにより、第2芯材11と第1芯材12とが、厚み方向で交互に配置され8層の複合芯材10を形成する。
第2変形例において、第1芯材12の厚みは、第2芯材11の厚より、大きく構成されている。
第1芯材12は、遠心法などの乾式で製造された繊維の集合体からなるグラスウールを加熱圧縮して作成したグラスウールボードである。第2芯材11は、抄造法など湿式で製造されたガラス繊維シートである。
第1芯材12の空孔径は、第2芯材11の空孔径と、異なっており、熱伝導経路である厚み方向に沿って、空孔径の変化が7回生じることとなる。
なお、第2変形例における真空断熱材の製造方法も、芯材以外においては上記の真空断熱材の製造方法と同様である。
また、上記の第1変形例において第2芯材9にチョップド・ストランド・マットを用いても良く、上記の第2変形例において第2芯材11にチョップド・ストランド・マットを用いても良い。
なお、第1芯材12の空孔径は、前述の「第1空孔径」の一例に対応し、第2芯材11の空孔径は、前述の「第2空孔径」の一例に対応する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
一般的な断熱材において、複数の断熱材を層状に設けた多層断熱材の熱伝導率λについては、次の数式で示されることが知られている。
一般的な断熱材において、複数の断熱材を層状に設けた多層断熱材の熱伝導率λについては、次の数式で示されることが知られている。
λiはi番目の層の熱伝導率であり、nは層の数、δiはi番目の層の厚みであり、Riはi番目の層と(i+1)番目の層と間の層間抵抗である。なお、層間抵抗Rは、実験的に求められる。
そして、減圧状態の芯材において、仮想的な空孔径を次の式で表すと、層間抵抗Rと、層間での空孔径χの比とに相関関係が見られた。
なお、芯材の空孔径の比は、第2空孔径で第1空孔径を除した商を示す。第1空孔径は第2空孔径より大きい。
なお、芯材の空孔径の比は、第2空孔径で第1空孔径を除した商を示す。第1空孔径は第2空孔径より大きい。
χは減圧状態における芯材の空孔径であり、νは繊維の真密度であり、dは繊維径であり、ρは芯材の嵩密度である。
以下の表は、第1芯材5および第2芯材6に適用される芯材A~芯材Fと芯材Iの特性を示したものである。
芯材の熱伝導率は後述する実施例において測定されたものであり、表中の「芯材Iとの層間抵抗R」は後述する実施例の測定値より算出されたものである。なお、芯材D、および芯材Eは、抄造法で製造されたものであり、芯材Iはグラスウールを加熱圧縮したものである。なお、抄造法は湿式の芯材製造法の一例である。
芯材の熱伝導率は後述する実施例において測定されたものであり、表中の「芯材Iとの層間抵抗R」は後述する実施例の測定値より算出されたものである。なお、芯材D、および芯材Eは、抄造法で製造されたものであり、芯材Iはグラスウールを加熱圧縮したものである。なお、抄造法は湿式の芯材製造法の一例である。
また、以下の表は、芯材A~Fと芯材Iとの層間抵抗R(m2・K/W)と空孔径の比とを示したものである。なお、芯材Iとの空孔径の比は、芯材Iに隣接する芯材の空孔径が芯材Iの空孔径より大きい場合には、芯材Iの空孔径で隣接する芯材の空孔径を除した商である。また、隣接する芯材の空孔径が芯材Iの空孔径より小さい場合には、隣接する芯材の空孔径で芯材Iの空孔径を除した商が芯材Iとの空孔径の比となる。
前記式およびこの表に基づいて、層間抵抗と、空孔径の比との関係を見た。なお、第1変形例においては、熱伝達経路で第2芯材9から第1芯材8への層間抵抗を、第1芯材8から第2芯材9への層間抵抗と同一とした。
図5は、層間抵抗Rと層間における空孔径の比Qとの関係を示す図であり、上記の表の値をプロットしたものである。縦軸は、層間抵抗R(m2・K/W)であり、横軸は空孔径の比Qである。比Qは、第2空孔径(χs)で第1空孔径(χL)を除した商(χL/χs)を示す。第1空孔径(χL)は第2空孔径(χs)より大きい。
なお、図5において、直線は層間抵抗Rと、空孔径の比Qと、でプロットされた点に対して、最小二乗法で求められた直線である。
なお、図5において、直線は層間抵抗Rと、空孔径の比Qと、でプロットされた点に対して、最小二乗法で求められた直線である。
図5に示すように、層間抵抗Rと、空孔径の比Qとの間には、相関関係が見られた。このことから、空孔径の比Qが大きくなる程、層間抵抗Rが大きくなると推定される。
このように、真空断熱材の芯材において、空孔径の異なる領域を配置し、熱伝導率を調整し、断熱性能を調整可能となる。なお、空孔径は嵩密度の平方根に反比例するので、芯材の嵩密度により、空孔径を推定することも可能となる。
このように、真空断熱材の芯材において、空孔径の異なる領域を配置し、熱伝導率を調整し、断熱性能を調整可能となる。なお、空孔径は嵩密度の平方根に反比例するので、芯材の嵩密度により、空孔径を推定することも可能となる。
空孔径の比と、断熱性能との間に相関関係が推定されることから、実施形態の複合芯材4においては、嵩密度の異なる第2芯材6と第1芯材5との間には、空孔径の差が生じる。このため、第2芯材6と第1芯材5との間に層間抵抗が生じ、複合芯材4の断熱性能が向上することとなる。
そして、第2芯材6の厚みが第1芯材5の厚みよりも小さく、第2芯材6が湿式で製造された芯材で構成され、第1芯材5が乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材で構成されることから、複合芯材4において外被材2はショットの少ない第2芯材6と接触するため、真空断熱材1の耐久性を向上できる。また、外被材2が破れた場合も、変形し難い第1芯材5の厚みが第2芯材9より大きいことから、真空断熱材1の変形が抑制される。
そして、第2芯材6の厚みが第1芯材5の厚みよりも小さく、第2芯材6が湿式で製造された芯材で構成され、第1芯材5が乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材で構成されることから、複合芯材4において外被材2はショットの少ない第2芯材6と接触するため、真空断熱材1の耐久性を向上できる。また、外被材2が破れた場合も、変形し難い第1芯材5の厚みが第2芯材9より大きいことから、真空断熱材1の変形が抑制される。
また、第1変形例である複合芯材7においては、厚み方向において、第1芯材8と第2芯材9との境界が2か所生じるため、層間抵抗を2か所で生じさせ、さらに複合芯材7の断熱性能を向上できる。
さらに、第2変形例である複合芯材10においては、2種の芯材を用いて、効率的に層間抵抗を生じさせ、真空断熱材1の断熱性能を向上できる。
さらに、第2変形例である複合芯材10においては、2種の芯材を用いて、効率的に層間抵抗を生じさせ、真空断熱材1の断熱性能を向上できる。
また、空孔径の比により熱の伝導に対する層間抵抗が増減すると推定されるため、前述の複数の断熱材を層状に設けた多層断熱材の熱伝導率λを示す式を用いて、所定の熱伝導率の真空断熱材を設計することができる。
例えば、繊維の真密度が2.50×103kg/m3であり、繊維径が15μmであり、真空包装時(10pa)の嵩密度が220kg/m3であり、単層で真空断熱材にしたときの熱伝導率が2.50mW/m・Kの芯材を第2芯材に用いることができる。この芯材の空孔径は89.6μmとなり、この芯材を真空包装時1mmの厚みで、厚み8mmの単層で真空断熱材にした時の熱伝導率2.48mW/m・Kの芯材Iの上下に貼り合わせた芯材により、熱伝導率が1.98mW/m・Kの真空断熱材を製造することができる。
さらに、例えば、繊維の真密度が2.50×103kg/m3であり、繊維径が2μmであり、真空包装時(10pa)の嵩密度が325kg/m3である単層で真空断熱材にしたときの熱伝導率は2.50mW/m・Kの芯材を第2芯材に用いることができる。この芯材の空孔径は9.8μmとなり、この芯材を真空包装時1mmの厚みで、厚み8mmの単層で真空断熱材にした時の熱伝導率2.48mW/m・Kの芯材Iの上下に貼り合わせた芯材により、熱伝導率が2.06mW/m・Kの真空断熱材を製造することができる。
さらに、例えば、繊維の真密度が2.50×103kg/m3であり、繊維径が2μmであり、真空包装時(10pa)の嵩密度が325kg/m3である単層で真空断熱材にしたときの熱伝導率は2.50mW/m・Kの芯材を第2芯材に用いることができる。この芯材の空孔径は9.8μmとなり、この芯材を真空包装時1mmの厚みで、厚み8mmの単層で真空断熱材にした時の熱伝導率2.48mW/m・Kの芯材Iの上下に貼り合わせた芯材により、熱伝導率が2.06mW/m・Kの真空断熱材を製造することができる。
図5に示すように、空孔径の比が少なくとも、1.02から1.39の範囲においては、層間抵抗との相関が見られる。これにより、前述の空孔径の比の第1所定値は1.02となる。さらに、空孔径が少なくとも、9.8μmから89.6μmの範囲であって、空孔径の比が1.02から10.00の範囲においても、空孔径の比と層間抵抗とに相関があると推定される。なお、空孔径の範囲は、5μmから105μmの範囲においても空孔径の比と層間抵抗とに相関があると推定される。この範囲において、空孔径の比を大きくして、真空断熱材の断熱性能を向上することができる。また、空孔径の比により、真空断熱材の断熱性能を調整することができる。
空孔径は、真空包装時の嵩密度に関係することから、嵩密度の比が少なくとも1.04から1.12の範囲においては、層間抵抗との相関が見られる。これにより、前述の嵩密度の比の第2所定値は1.04となる。なお、嵩密度の比も空孔径の比と同様に、第2嵩密度で第1嵩密度を除した商を示す。第1嵩密度は第2嵩密度より大きい。
また、嵩密度が少なくとも220kg/m3から325kg/m3の範囲においては層間抵抗との相関が見られ、嵩密度が195kg/m3から350kg/m3の範囲においても、層間抵抗との相関があると推定される。
この範囲において、嵩密度の比を大きくして、真空断熱材の断熱性能を向上することができる。また、嵩密度の比により、真空断熱材の断熱性能を調整することができる。
空孔径は、真空包装時の嵩密度に関係することから、嵩密度の比が少なくとも1.04から1.12の範囲においては、層間抵抗との相関が見られる。これにより、前述の嵩密度の比の第2所定値は1.04となる。なお、嵩密度の比も空孔径の比と同様に、第2嵩密度で第1嵩密度を除した商を示す。第1嵩密度は第2嵩密度より大きい。
また、嵩密度が少なくとも220kg/m3から325kg/m3の範囲においては層間抵抗との相関が見られ、嵩密度が195kg/m3から350kg/m3の範囲においても、層間抵抗との相関があると推定される。
この範囲において、嵩密度の比を大きくして、真空断熱材の断熱性能を向上することができる。また、嵩密度の比により、真空断熱材の断熱性能を調整することができる。
空孔径は、芯材の繊維径に関係することから、繊維径の差を設けることにより、真空断熱材の断熱性能を向上しても良い。また、繊維径の差により、真空断熱材の断熱性能を調整することができる。例えば、芯材を形成するグラスウールの製造条件において、繊維の射出穴径や、射出速度等を変更することにより、繊維径を変更することができる。
さらに、空孔径は、芯材の真密度に関係することから、真密度の差を設けることにより、真空断熱材の断熱性能を向上しても良い。また、真密度の差により、真空断熱材の断熱性能を調整することができる。例えば、真密度は、芯材を形成するグラスウールのガラスを、ソーダ石灰ガラス、石英ガラス、結晶化ガラス、ほうけい酸ガラス、鉛ガラスなどから選ぶことにより、差を設けることができる。
さらに、空孔径は、芯材の真密度に関係することから、真密度の差を設けることにより、真空断熱材の断熱性能を向上しても良い。また、真密度の差により、真空断熱材の断熱性能を調整することができる。例えば、真密度は、芯材を形成するグラスウールのガラスを、ソーダ石灰ガラス、石英ガラス、結晶化ガラス、ほうけい酸ガラス、鉛ガラスなどから選ぶことにより、差を設けることができる。
また、真空断熱材1の熱伝導における層間抵抗は、明確な層の境界を必要とするものではないと推定される。
例えば、芯材の製造過程において、その繊維径や、嵩密度により、芯材の空孔径を厚み方向において変化させることができる。これにより、層間抵抗を生じさせて、断熱性能を向上させても良い。
また、真空断熱材1において、外被材2に接触する芯材部分を湿式で製造された芯材で構成し、真空断熱材1の耐久性を向上させても良い。例えば、図4に示す複合芯材10に第2芯材11を追加し、真空断熱材1の厚み方向において、外被材2が第2芯材11に接触する構成として、真空断熱材1の耐久性を向上させても良い。
例えば、芯材の製造過程において、その繊維径や、嵩密度により、芯材の空孔径を厚み方向において変化させることができる。これにより、層間抵抗を生じさせて、断熱性能を向上させても良い。
また、真空断熱材1において、外被材2に接触する芯材部分を湿式で製造された芯材で構成し、真空断熱材1の耐久性を向上させても良い。例えば、図4に示す複合芯材10に第2芯材11を追加し、真空断熱材1の厚み方向において、外被材2が第2芯材11に接触する構成として、真空断熱材1の耐久性を向上させても良い。
また、乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材からなる第1芯材5の厚みを湿式で製造された芯材からなる第2芯材6の厚みより大きく形成しているので、この第1芯材5の断熱性能が真空断熱材1の全体としての断熱性能となって、良好な断熱性能を得ることができる。そして、外被材2が破袋した場合でも、芯材の膨らみ変形が少なく、かつ、断熱性能の極端な低下を抑制することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
本実施例では、前記表に示される芯材A~芯材F、芯材Iを用いた。そして、芯材A~芯材F、芯材Iを真空包装した真空断熱材、および以下に示す、芯材A~芯材F、芯材Iを組合わせた複合芯材を真空包装した真空断熱材、をそれぞれ測定用のサンプルサイズに作成して熱伝導率を測定した。
熱伝導率の測定には、英弘精機株式会社製の「auto-λ HC-074-300 シリーズ」を用いた。
測定条件は以下の通りである。
測定条件は、HOT側38℃、COLD側10℃とした。室温は平均24℃であった。
サンプルサイズは、幅250mm×長さ320mm×厚み10mm、とした。
本実施例では、前記表に示される芯材A~芯材F、芯材Iを用いた。そして、芯材A~芯材F、芯材Iを真空包装した真空断熱材、および以下に示す、芯材A~芯材F、芯材Iを組合わせた複合芯材を真空包装した真空断熱材、をそれぞれ測定用のサンプルサイズに作成して熱伝導率を測定した。
熱伝導率の測定には、英弘精機株式会社製の「auto-λ HC-074-300 シリーズ」を用いた。
測定条件は以下の通りである。
測定条件は、HOT側38℃、COLD側10℃とした。室温は平均24℃であった。
サンプルサイズは、幅250mm×長さ320mm×厚み10mm、とした。
(実施例1)
実施例1では、図2に示すように第1芯材5に芯材Iを、第2芯材6に芯材Aを用いた。
第1芯材5に用いた芯材Iは、繊維径が4.64μmであり、真空包装時(10pa)の嵩密度は265kg/m3であった。
第2芯材6に用いた芯材Aは、繊維径が、4.64μmであり、真空包装時(10pa)の嵩密度は246kg/m3であった。
真空包装時において、第1芯材5の厚みを10mm、第2芯材6の厚みを0.5mmとした。第2芯材6の大気圧下での厚みは1.0mmであった。
なお、繊維径は走査電子顕微鏡による拡大写真より、100点の測定した平均値を用いた。また、芯材Iは、マグ・イゾベール株式会社により提供されるWRシリーズのグラスウールである。
実施例1では、図2に示すように第1芯材5に芯材Iを、第2芯材6に芯材Aを用いた。
第1芯材5に用いた芯材Iは、繊維径が4.64μmであり、真空包装時(10pa)の嵩密度は265kg/m3であった。
第2芯材6に用いた芯材Aは、繊維径が、4.64μmであり、真空包装時(10pa)の嵩密度は246kg/m3であった。
真空包装時において、第1芯材5の厚みを10mm、第2芯材6の厚みを0.5mmとした。第2芯材6の大気圧下での厚みは1.0mmであった。
なお、繊維径は走査電子顕微鏡による拡大写真より、100点の測定した平均値を用いた。また、芯材Iは、マグ・イゾベール株式会社により提供されるWRシリーズのグラスウールである。
そして、複合芯材4を真空包装した真空断熱材の熱伝導率を測定した。比較例として、第1芯材5のみを真空包装した真空断熱材、および第2芯材6のみを真空包装した真空断熱材、についてもそれぞれの熱伝導率を測定した。
なお、繊維の真密度にはガラスの密度が用いられた。芯材A、および芯材Iの真密度を2.50×103kg/m3とした。
なお、繊維の真密度にはガラスの密度が用いられた。芯材A、および芯材Iの真密度を2.50×103kg/m3とした。
[結果]
芯材Aを用いた第2芯材6単体の熱伝導率は、3.15mW/m・Kであった。
芯材Iを用いた第1芯材5単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Aと芯材Iを重ねた複合芯材4の熱伝導率は、2.45mW/m・Kであった。
複合芯材4の熱伝導率は第2芯材6単体よりも22%低く、第1芯材5単体よりも1.2%低かった。
実施例1において、芯材Aと芯材Iを重ねた複合芯材4に、それぞれ単独で用いる場合に比べて、断熱性能の向上が見られた。
芯材Aを用いた第2芯材6単体の熱伝導率は、3.15mW/m・Kであった。
芯材Iを用いた第1芯材5単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Aと芯材Iを重ねた複合芯材4の熱伝導率は、2.45mW/m・Kであった。
複合芯材4の熱伝導率は第2芯材6単体よりも22%低く、第1芯材5単体よりも1.2%低かった。
実施例1において、芯材Aと芯材Iを重ねた複合芯材4に、それぞれ単独で用いる場合に比べて、断熱性能の向上が見られた。
(実施例2)
実施例2から実施例7は、図3に示すように厚み方向に第2芯材9、第1芯材8、第2芯材9が順に積層されて形成した複合芯材7を用いた。
実施例2において、第2芯材9に芯材Aを用いた。
芯材Aの減圧状態での厚みは、どちらも0.5mmであった。また、芯材A大気圧下での厚みは1.0mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。なお、第1芯材8の厚みは実施例2~7において減圧状態での厚みである。
実施例2から実施例7は、図3に示すように厚み方向に第2芯材9、第1芯材8、第2芯材9が順に積層されて形成した複合芯材7を用いた。
実施例2において、第2芯材9に芯材Aを用いた。
芯材Aの減圧状態での厚みは、どちらも0.5mmであった。また、芯材A大気圧下での厚みは1.0mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。なお、第1芯材8の厚みは実施例2~7において減圧状態での厚みである。
[結果]
芯材A単体の熱伝導率は、3.15mW/m・Kであった。
芯材Iの熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Aを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.50mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材A単体よりも20%低く、芯材I単体よりも0.8%高かった。
芯材A単体の熱伝導率は、3.15mW/m・Kであった。
芯材Iの熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Aを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.50mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材A単体よりも20%低く、芯材I単体よりも0.8%高かった。
(実施例3)
実施例3において、第2芯材9に芯材Bを用いた。
芯材Bの繊維径は、4.64μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は255kg/m3であった。
芯材Bの真空包装時の厚みはどちらも0.25mmであった。また、芯材Bの大気圧下での厚みはともに0.5mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
実施例3において、第2芯材9に芯材Bを用いた。
芯材Bの繊維径は、4.64μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は255kg/m3であった。
芯材Bの真空包装時の厚みはどちらも0.25mmであった。また、芯材Bの大気圧下での厚みはともに0.5mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
[結果]
芯材B単体の熱伝導率は、2.88mW/m・Kであった。
芯材Iの熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Bを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.41mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材B単体よりも16%低く、芯材I単体よりも2.8%低かった。
芯材B単体の熱伝導率は、2.88mW/m・Kであった。
芯材Iの熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Bを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.41mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材B単体よりも16%低く、芯材I単体よりも2.8%低かった。
(実施例4)
実施例4において、第2芯材9に芯材Cを用いた。
芯材Cの繊維径は、4.67μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は236kg/m3であった。
芯材Cの真空包装時の厚みはともに0.5mmであった。また、芯材Cの大気圧下での厚みはともに1.0mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
実施例4において、第2芯材9に芯材Cを用いた。
芯材Cの繊維径は、4.67μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は236kg/m3であった。
芯材Cの真空包装時の厚みはともに0.5mmであった。また、芯材Cの大気圧下での厚みはともに1.0mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
[結果]
芯材C単体の熱伝導率は、3.29mW/m・Kであった。
芯材I単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Cを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.42mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材C単体よりも26%低く、芯材I単体よりも2.4%低かった。
芯材C単体の熱伝導率は、3.29mW/m・Kであった。
芯材I単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Cを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.42mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材C単体よりも26%低く、芯材I単体よりも2.4%低かった。
(実施例5)
実施例5において、第2芯材9に芯材Dを用いた。
芯材Dの繊維径は、3.20μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は244kg/m3であった。
芯材Dの真空包装時の厚みはともに0.2mmであった。また、芯材Dの大気圧下での厚みはともに0.8mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
実施例5において、第2芯材9に芯材Dを用いた。
芯材Dの繊維径は、3.20μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は244kg/m3であった。
芯材Dの真空包装時の厚みはともに0.2mmであった。また、芯材Dの大気圧下での厚みはともに0.8mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
[結果]
芯材D単体の熱伝導率は、3.35mW/m・Kであった。
芯材I単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Dを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.26mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材D単体よりも33%低く、芯材I単体よりも8.9%低かった。
芯材D単体の熱伝導率は、3.35mW/m・Kであった。
芯材I単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Dを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.26mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材D単体よりも33%低く、芯材I単体よりも8.9%低かった。
(実施例6)
実施例6において、第2芯材9に芯材Eを用いた。
芯材Eの繊維径は、4.20μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は239kg/m3であった。
芯材Eの真空包装時の厚みはともに0.5mmであった。また、芯材Eの大気圧下での厚みはともに1.0mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
実施例6において、第2芯材9に芯材Eを用いた。
芯材Eの繊維径は、4.20μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は239kg/m3であった。
芯材Eの真空包装時の厚みはともに0.5mmであった。また、芯材Eの大気圧下での厚みはともに1.0mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
[結果]
芯材E単体の熱伝導率は、2.55mW/m・Kであった。
芯材I単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Eを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.33mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材E単体よりも8.6%低く、芯材I単体よりも6.0%低かった。
芯材E単体の熱伝導率は、2.55mW/m・Kであった。
芯材I単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Eを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.33mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材E単体よりも8.6%低く、芯材I単体よりも6.0%低かった。
(実施例7)
実施例7において、第2芯材9に芯材Fを用いた。
芯材Fの繊維径は、3.54μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は247kg/m3であった。
芯材Fの真空包装時の厚みはともに0.5mmであった。また、芯材Fの大気圧下での厚みはともに1.0mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
実施例7において、第2芯材9に芯材Fを用いた。
芯材Fの繊維径は、3.54μmであった。真空包装時(10pa)の嵩密度は247kg/m3であった。
芯材Fの真空包装時の厚みはともに0.5mmであった。また、芯材Fの大気圧下での厚みはともに1.0mmであった。
芯材Iを用いた第1芯材8の厚みは8.0mmであった。
[結果]
芯材F単体の熱伝導率は、2.21mW/m・Kであった。
芯材I単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Fを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.19mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材F単体よりも0.9%低く、芯材I単体よりも11.7%低かった。
芯材F単体の熱伝導率は、2.21mW/m・Kであった。
芯材I単体の熱伝導率は、2.48mW/m・Kであった。
芯材Iの厚み方向両面に芯材Fを配置した複合芯材7の熱伝導率は、2.19mW/m・Kであった。
複合芯材7の熱伝導率は芯材F単体よりも0.9%低く、芯材I単体よりも11.7%低かった。
以上説明したように、本実施の形態においては、外被材2により、繊維状集合体を含む複合芯材4を減圧封止した真空断熱材1であって、複合芯材4は、厚み方向に配置される第1芯材5と第2芯材6とを有し、第1芯材5の空孔径と、第2芯材6の空孔径と、の比が第1所定値以上である。
これによれば、第1芯材5の空孔径と、第2芯材6の空孔径と、の比により、真空断熱材1の断熱性能を容易に調整することができる。また、第1芯材5の空孔径と、第2芯材6の空孔径と、の比を大きく取ることにより、真空断熱材の断熱性能を向上できる。
これによれば、第1芯材5の空孔径と、第2芯材6の空孔径と、の比により、真空断熱材1の断熱性能を容易に調整することができる。また、第1芯材5の空孔径と、第2芯材6の空孔径と、の比を大きく取ることにより、真空断熱材の断熱性能を向上できる。
また、本実施の形態においては、第1芯材5の嵩密度と、第2芯材6の嵩密度との比が、第2所定値以上である。
これによれば、同じ繊維径の芯材を用いる場合においても、嵩密度により、空孔径の差を生じさせ、断熱性能を向上可能となる。
これによれば、同じ繊維径の芯材を用いる場合においても、嵩密度により、空孔径の差を生じさせ、断熱性能を向上可能となる。
また、本実施の形態においては、第1芯材8の厚み方向両面に、第2芯材9をそれぞれ配置した。
これによれば、第1芯材8と、第2芯材9との境界を、厚み方向に2か所設け、空孔径の差による断熱性能を効率的に向上させることができる。
これによれば、第1芯材8と、第2芯材9との境界を、厚み方向に2か所設け、空孔径の差による断熱性能を効率的に向上させることができる。
また、本実施の形態においては、第1芯材12と、第2芯材11と、が厚み方向に交互に複数配置される。
これによれば、第1芯材12と、第2芯材11との複数の境界において、熱伝導率の低下を生じさせ、真空断熱材1の断熱性能を向上できる。
これによれば、第1芯材12と、第2芯材11との複数の境界において、熱伝導率の低下を生じさせ、真空断熱材1の断熱性能を向上できる。
また、本実施の形態においては、第1芯材5は乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材であり、第2芯材6は抄造法などの湿式で製造された芯材である。湿式で製造された芯材としては、例えば、抄造原綿芯材を用いることができる。
これによれば、容易に、第1芯材5の空孔径と第2芯材6の空孔径を変更できる。特に同じガラス繊維を用いる場合に、製法の違いにより空孔径を変化させることができる。さらに、湿式で製造された芯材は乾式芯材に比べて、ショットが少なく、ショットにより外被材が破袋する恐れを少なくすることができる。これにより、真空断熱材1の製造における歩留まりを改善でき、真空断熱材の製造コストを低減できる。
これによれば、容易に、第1芯材5の空孔径と第2芯材6の空孔径を変更できる。特に同じガラス繊維を用いる場合に、製法の違いにより空孔径を変化させることができる。さらに、湿式で製造された芯材は乾式芯材に比べて、ショットが少なく、ショットにより外被材が破袋する恐れを少なくすることができる。これにより、真空断熱材1の製造における歩留まりを改善でき、真空断熱材の製造コストを低減できる。
また、本実施の形態においては、第1芯材5の厚みは、第2芯材6の厚みより大きい。
これによれば、乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材の厚みが大きく、湿式で製造された芯材の厚みが小さくなる。容易に厚みを増やすことができる乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材の厚を大きくするので、真空断熱材の製造コストを低減できる。
これによれば、乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材の厚みが大きく、湿式で製造された芯材の厚みが小さくなる。容易に厚みを増やすことができる乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材の厚を大きくするので、真空断熱材の製造コストを低減できる。
以上のように、本発明に係る真空断熱材は、熱伝導率や、厚みや、製造コストなどと考慮して、効率的に製造される真空断熱材として、好適に利用可能である。よって、冷蔵庫、保温保冷容器、自動販売機、電気湯沸かし器、自動車、鉄道車両、および住宅等の断熱体へ好適に利用することができる。
1 真空断熱材
2 外被材
3 気体吸着剤
4 複合芯材
5 第1芯材
6 第2芯材
7 複合芯材
8 第1芯材
9 第2芯材
10 複合芯材
11 第2芯材
12 第1芯材
2 外被材
3 気体吸着剤
4 複合芯材
5 第1芯材
6 第2芯材
7 複合芯材
8 第1芯材
9 第2芯材
10 複合芯材
11 第2芯材
12 第1芯材
Claims (6)
- 外被材により、繊維状集合体を含む芯材を減圧封止した真空断熱材であって、
前記芯材は、厚み方向に配置される第1芯材と第2芯材とを有し、
前記第1芯材の空孔径と、前記第2芯材の空孔径との比が第1所定値以上である、
ことを特徴とする真空断熱材。 - 前記第1芯材の嵩密度と、前記第2芯材の嵩密度との比が第2所定値以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。 - 前記第1芯材の厚み方向両面に、前記第2芯材をそれぞれ配置した、
ことを特徴とする請求項2に記載の真空断熱材。 - 前記第1芯材と、前記第2芯材とが厚み方向に交互に複数配置される、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空断熱材。 - 前記第1芯材は乾式で製造された繊維の集合体を加熱圧縮した芯材であり、
前記第2芯材は湿式で製造された芯材である、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の真空断熱材。 - 前記第1芯材の厚みは、前記第2芯材の厚みより大きい、
ことを特徴とする請求項5に記載の真空断熱材。
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- 2020-09-17 WO PCT/JP2020/035267 patent/WO2021054395A1/ja active Application Filing
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