JP2017133615A - 断熱材、真空断熱材、断熱材の製造方法、及び断熱材又は真空断熱材を用いた機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】断熱材をコンパクトにし、かつ、断熱材の熱伝達率を低くする構造を提供する。【解決手段】少なくとも無機繊維を含む断熱材1であって、無機繊維2を集積した構成を有し、無機繊維の平均繊維径は、0.1〜10μmであり、圧縮する際に加熱して、無機繊維の長軸が圧縮面に対して平行に近づくように調整する。【選択図】図2
Description
本発明は、断熱材、真空断熱材、断熱材の製造方法、及び断熱材又は真空断熱材を用いた機器に関するものである。
近年、地球温暖化防止等の地球環境保護の観点から、例えば、オーブンレンジ、電気ポット、給湯機、冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機等の機器の省エネルギー化が進んでいる。省エネルギー化の技術内容としては、モーターのインバータ化等、電気系や制御系の改良に加え、機器の基本性能である断熱性能の改善が行われている。
例えば、オーブンレンジにおいては、特許文献1の従来例に記載されているように、加熱室の最高温度が200℃以上の高温域で使われることから、加熱室の外側に断熱材として厚さ10mm程度のグラスウールが用いられているのが一般的である。しかし、最近の省スペース・大容量化のニーズから、断熱材の配置スペースが狭くなる傾向にあるため、耐熱温度が高く、かつ、薄い断熱材が要求されている。
また、特許文献2には、真空断熱材と面状発熱体とを一体化した構成を有する加熱調理装置が開示されている。
さらに、特許文献3には、バインダー成分による熱伝導を抑制することを目的として、湿式抄紙法により作製したガラス繊維からなる不織布を複数枚積層し、圧縮して形成した真空断熱材用芯材が開示されている。
特許文献1の従来例では、断熱材としてグラスウールが用いられていることが記載されているが、その詳細については説明されていない。
一般的な例では、耐熱性と薄肉化とが要求されることから、ガラス繊維の集合体をニードル加工やペネトレーション繊維等で縫合して厚さを抑えたグラスウールマットが用いられていることが多い。この場合、ニードル加工や縫合部分に貫通穴や繊維が束状になった部分ができるため、この部分で熱伝導が顕著になるため、十分な断熱ができていないと考えられる。
また、一般的な別の例としては、建材用等で使用されているグラスウールボード(フェノール樹脂バインダーでガラス繊維を固めたもの)があるが、200℃以上の高温雰囲気での使用ではバインダー成分が揮発する可能性があるため、好ましくないと考えられる。
特許文献2の従来例では真空断熱材を採用しているが、薄肉で断熱性能が良い面では真空断熱材の採用効果は十分にあると考えられる。特許文献2には真空断熱材の詳細が記載されていないが、一般に、高温域に置かれた真空断熱材は、通常、内部にガスが発生するため、内部の圧力が上昇して断熱性能が徐々に悪化してしまうという問題がある。
特許文献3においては、バインダー成分の分布に着目したものであり、ガラス繊維の向きについては改善の余地がある。
そこで、本発明は、断熱材をコンパクトにし、かつ、断熱材の熱伝達率を低くすることを目的とする。
本発明の断熱材は、少なくとも無機繊維を含み、無機繊維を集積した構成を有し、無機繊維の平均繊維径は、0.1〜10μmであり、圧縮する際に加熱して、無機繊維の長軸が圧縮面に対して平行に近づくように調整したものである。
本発明によれば、断熱材をコンパクトにすることができ、かつ、断熱材の熱伝達率を低くすることができる。
また、本発明によれば、断熱材の成形性を向上することができる。
本発明は、少なくとも無機繊維を含む断熱材において、前記断熱材が平均繊維径0.1〜10μmに繊維化されたガラス繊維(グラスウール)等の無機系の繊維(無機繊維)を、湿式或いは乾式の抄造法により、シート状やマット状にしたことを特徴とする。無機系の繊維を使用することで、200℃以上の高温域で使用でき、繊維径を細くすることで繊維の熱伝導を抑制すると共に、繊維同士の間に形成される多数の空隙を小さくできるため、断熱性能が向上するものである。
本発明の実施形態についてまとめると、次のとおりである。
本発明の断熱材は、少なくとも無機繊維を含み、無機繊維を集積した構成を有し、無機繊維の平均繊維径は、0.1〜10μmであり、圧縮する際に加熱して、無機繊維の長軸が圧縮面に対して平行に近づくように調整したものである。なお、平均繊維径は、0.1〜6μmが更に望ましい。
前記断熱材は、さらに、樹脂で構成されたバインダーを含むものであってもよい。
前記断熱材は、外被材で覆われた構成であってもよい。
外被材の材質は、合成樹脂系のシート、フィルム及び不織布、無機系材料からなる不織布、金属製薄板などが望ましい。また、外被材には、ガスバリヤ性フィルムが含まれることが望ましい。
前記断熱材の内部を減圧状態とすれば、真空断熱材とすることができる。
前記断熱材の内部に水分及びガス(酸素、窒素等)のうち少なくともいずれか1つを吸着する吸着剤を封入することが望ましい。真空断熱材の場合は、特に望ましい。
前記断熱材の製造の工程としては、少なくとも、断熱材を圧縮する際に加熱する熱圧縮工程を有し、熱圧縮工程により、無機繊維の長軸が圧縮面に対して平行に近づくように調整する。
熱圧縮工程の前には、湿式又は乾式の抄造工程を設けることが望ましい。
熱圧縮工程により、前記断熱材の密度を100〜150kg/m3とすることが望ましい。
前記断熱材又は前記真空断熱材は、機器(例えば、家電製品)に適用することができる。このような断熱材又は真空断熱材を用いることにより、機器のエネルギー効率を向上することができ、かつ、機器のコンパクト化が可能となる。
また、本発明は、前記断熱材が、前記無機繊維を湿式抄造によりシート状やマット状にした後、熱圧縮加工により、密度を100〜150kg/m3としたことを特徴としたものである。無機繊維を離解液に投入して繊維が離解してほぼ均一に分散するまで撹拌したものを、和紙を作るように抄造、乾燥することでシートやマットが得られる。ここでは更に熱圧縮加工を施すことで、より薄くでき、板厚のばらつきを抑えたシート状、マット状まで、幅広く作ることができるものである。これにより、ニードル加工や縫合加工をしなくても薄肉の断熱材を得ることができる。
また、本発明は、前記断熱材が無機繊維と有機繊維又は液状樹脂を混合した後に熱圧縮加工を施すことで、シート状、マット状或いは一定の形状に成形することを特徴としたものである。
熱圧縮加工の際、適切な温度で加熱すると、ガラス繊維等の無機系の繊維の1本1本が圧縮面に対して平行になり、冷却しても形状が維持される。これにより、断熱材の厚さが小さくなるにもかかわらず、断熱材の熱伝導率(熱伝達率)が低くなる。この理由は、それぞれの繊維の圧縮面に対する角度が小さくなると、固体である繊維の長軸を介して伝わる熱の経路が長くなり、断熱材全体としての熱伝達率が低くなる。また、成形性が向上する。さらに、樹脂バインダーを用いないで繊維の長軸の向きを適切な方向に調整できるため、高温度領域(200℃以上)における使用にも耐えられる断熱材が得られる。
前述とは少し異なり、有機繊維又は液状樹脂をバインダーとして無機繊維同士の接触部(交点)を固定する役割を持つことで、シート状、マット状或いは所定の形状を容易に実現できるものである。使用する有機繊維や液状樹脂の種類により耐熱温度は異なるが、一般的に、有機繊維は「バインダー繊維」、液状樹脂は「樹脂バインダー」と呼ばれているものであれば特に限定するものではない。
また、本発明は、前記断熱材を合成樹脂系のシートやフィルム及び不織布、無機系材料からなる不織布、金属製薄板のいずれかからなる外被材で覆ったことを特徴とするものである。これにより、使用対象機器への組込み性や取り扱い時の繊維材料の飛散防止等によるハンドリング性を向上することができる。
また、本発明は、前記断熱材を複数枚重ねたものをガスバリヤ性フィルムで覆って、その内部を減圧して密封したことを特徴とするものであるから、断熱性能が高い真空断熱材として活用することもできる。
本発明によれば、無機繊維をシート状又はマット状にすることで、高温域で使用可能で断熱性能が高い断熱材を提供することができる。また、この断熱材を活用した機器や、真空断熱材及び真空断熱材を活用した機器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図1及び2を用いて説明する。
図1は、一実施形態に係る断熱材を示す概略斜視図である。
本図において、断熱材1は、平板状である。断熱材1には、後述するように、湿式製法によりシート状としたものと、乾式製法によりマット状としたものと、がある。
図2は、図1のA部における断熱材1の部分拡大図である。
図2において、断熱材1は、無機繊維2を集積し、熱圧縮により固めたものである。断熱材1は、無機繊維2がむき出しの状態である。この断熱材1を真空断熱材の芯材として用いることもできる。
本図に示す無機繊維2は、遠心法により得られた平均繊維径2〜6μmのグラスウールである。繊維径については、この範囲に限定されるものではないが、例えば火炎法で得られる極細繊維を含め、平均繊維径0.1〜10μmの範囲であれば使用可能である。但し、ハンドリング性を考えると、平均繊維径0.1〜6μmの範囲が好ましい。なお、無機繊維2の製法や材質は、この例に限定されるものではなく、火炎法によるガラス繊維や、その他の製法によるセラミックウールやロックウール等、無機系の繊維であればよい。
つぎに、断熱材の製造方法について図3及び4を用いて説明する。
実施例1及び2の断熱材は、無機繊維のみで構成されているである。すなわち、バインダーを用いないで作製されたものである。
図3は、断熱材の湿式製法について示したものである。
本図に示すように、まず、無機繊維を用意する(S10)。これを解繊し(S11)、ある程度小さい単位に分け、離解液中に投入し、撹拌することにより、懸濁液を作製する(S12)。無機繊維が離解液中に均一に分散していることが、その後の抄造における品質ばらつきの低減につながる。
ここで、離解液は、絡み合った無機繊維を解き易くする役割を持つものであり、酸性の水溶液や樹脂系の水溶液が一般的である。本実施例においては、pH=2.0〜4.0に調整した硫酸水溶液を用いた。ただし、離解液は、特にこれに限定されるものではなく、無機繊維を離解するという目的を達成できればよく、pHの異なる溶液或いは市販されている繊維分散剤を使用してもよい。
工程S12においては、無機繊維を離解液に投入した後、離解液を撹拌羽根やエアーにより水流を起こし、無機繊維が離解液中にまんべんなく分散するように撹拌する。このとき、なるべく撹拌羽根で無機繊維2が分断されないよう、水流で撹拌することが重要である。無機繊維2が分断されて細かくなってしまうと、抄造後のシートやマットの強度が低下するとともに、ハンドリング性が悪化してしまう。
離解液中に無機繊維がまんべんなく分散した後、抄造工程(S13)で離解液中の無機繊維をメッシュコンベア上にすくい取る。メッシュコンベア上に無機繊維が一定量配置されるように、予め無機繊維の投入量とメッシュコンベアの速度とを調整しておく必要がある。メッシュコンベア上に配置された無機繊維は、メッシュコンベアの下からサクション(吸引)による脱水をして離解液を除去する。そして、次の乾燥工程(S14)で完全に水分を除去することにより、シート状或いはマット状の断熱材が得られる(S15)。このとき、乾燥炉内或いは別の熱圧縮工程(S14)で無機繊維に熱及び圧力を加えることにより、厚さをコントロールすることもできる。
熱圧縮を行う場合、加熱温度を400℃、圧縮時の断熱材の厚さを10mmとした。完成した断熱材の厚さは、約13mmであった。これは、圧縮状態から解放された断熱材がその弾性により厚さを回復したためである。なお、圧縮前の断熱材の厚さは、約20mmであった。言い換えると、熱圧縮の際、元の厚さの約50%まで圧縮し、その後、圧縮状態から解放した断熱材は、厚さが元の厚さの約65%まで戻ったといえる。
なお、熱圧縮時の温度、圧力及び断熱材の厚さについては、これに限定されるものではない。
図4は、断熱材の乾式製法について示したものである。
本図においては、前述の湿式製法と同様に、無機繊維を用意し(S20)、無機繊維をなるべく塊状のものが無いように解繊する(S21)。そして、なるべく均質になるように、無機繊維を混合(撹拌)する(S22)。その後、集綿用のメッシュコンベア上に供給する(S23)。このとき、メッシュコンベアの下方からサクション(吸引)しているため、メッシュコンベア上に解繊した繊維がなるべく均一に分布するように、エアー等で無機繊維の方向を制御しながら供給することが重要である。
その後、乾燥・熱圧縮工程(S24)で無機繊維をシート状或いはマット状に固定することにより、断熱材が得られる(S25)。ここでは、熱圧縮時の加熱温度を400℃、圧縮時の断熱材の厚さを10mmとした。完成した断熱材の厚さは、約13mmであった。これは、圧縮状態から解放された断熱材がその弾性により厚さを回復したためである。なお、圧縮前の断熱材の厚さは、約20mmであった。すなわち、熱圧縮の際の厚さの戻りは、実施例の場合と同様であった。
なお、熱圧縮時の温度、圧力及び断熱材の厚さについては、これに限定されるものではない。
実施例1及び2においては、自社で生産している真空断熱材用グラスウールの端材を使用して、図3の湿式製法又は図4の乾式製法により、それぞれ、断熱材を作製した。
湿式製法では、目付量が200g/m2のシート状断熱材及び800g/m2のマット状断熱材を作製した。一方、乾式製法では、目付量800g/m2のマット状断熱材を作製した。湿式及び乾式のいずれの製法による断熱材も、熱伝導率は30mW/m・K前後であることを確認した。これらの断熱材は、無機繊維だけで構成しているため、約300℃の高温雰囲気でも使用することができる。
実施例1又は2によれば、樹脂バインダーを用いる必要がないため、薄肉で、かつ、高温域における性能劣化が少ない断熱材を提供することができる。
(比較例1)
比較のため、上記の実施例1及び2の製造工程のうち、熱圧縮工程のみについて、加熱しない圧縮工程、すなわち常温(25℃程度)における圧縮工程とした場合、完成した断熱材の厚さは、およそ16〜18mmであった。このことから、上記の実施例における13mmよりも大きく、断熱材のコンパクト化が十分でないことがわかった。言い換えると、熱圧縮の際、元の厚さの約50%まで圧縮し、その後、圧縮状態から解放した断熱材は、厚さが元の厚さの80〜90%まで戻ったといえる。
比較のため、上記の実施例1及び2の製造工程のうち、熱圧縮工程のみについて、加熱しない圧縮工程、すなわち常温(25℃程度)における圧縮工程とした場合、完成した断熱材の厚さは、およそ16〜18mmであった。このことから、上記の実施例における13mmよりも大きく、断熱材のコンパクト化が十分でないことがわかった。言い換えると、熱圧縮の際、元の厚さの約50%まで圧縮し、その後、圧縮状態から解放した断熱材は、厚さが元の厚さの80〜90%まで戻ったといえる。
実施例1及び2では、無機繊維のみで構成された断熱材について説明したが、本実施例及びその次の実施例4は、無機繊維を樹脂繊維バインダーや樹脂バインダーを使用して、一定の形状に成形したものである。
図5は、本実施例の湿式製法について示したものである。
本図に示すように、無機繊維を用意する(S30)。これを解繊し(S31)、ある程度小さい単位に分ける。解繊した無機繊維を樹脂繊維バインダーと共に離解液中に投入し(S32)、撹拌して混合することにより、懸濁液を作製する(S33)。
その後の工程は、実施例1と同様であるが、乾燥温度を樹脂繊維バインダーが溶融可能な温度まで上げる必要がある。ここでは、樹脂繊維バインダーとしてPET(ポリエチレンテレフタレート)100%のものを用いた。PETの融点は約260℃であるため、乾燥温度はこの温度まで上げる必要がある。樹脂繊維バインダーについては、特にこれに限定するものではなく、同様な機能を持つものであればよい。抄造(S34)の後、乾燥炉内における圧縮工程又は別の熱圧縮工程(S35)で樹脂繊維バインダーが溶け、冷却後に周囲の無機繊維を固定することができるため、所望の形状を作りやすいという長所がある。このようにして、断熱材のシート・マットを作製する(S36)。
図6は、断熱材の乾式製法について示したものである。
本図においては、前述の実施例2(図4)の乾式製法と同様に、無機繊維を用意し(S40)、無機繊維をなるべく塊状のものが無いように解繊する(S41)。そして、樹脂繊維バインダーを用意し(S42)、無機繊維と樹脂繊維バインダーとを混合する(S43)。
その後の工程は、実施例2と同様である。すなわち、集綿工程(S45)及び乾燥・熱圧縮工程(S46)を行い、シート状又はマット状の断熱材を得る(S47)。
本実施例は、樹脂繊維バインダーの作用により、所定の形状を作りやすいという長所がある。また、樹脂繊維バインダーを使用した場合、乾燥温度を低く設定できる。
さらに、図6に示すように、樹脂繊維バインダーの代わりに液状樹脂バインダーを使用してもよい。この場合には、集綿工程(S45)において無機繊維をコンベア上に供給する際に、液状樹脂バインダーを噴霧し(S44)、無機繊維の全体に含ませる。その後の工程は、樹脂繊維バインダー(S42)のときと同じである。
実施例3においては、自社で生産している真空断熱材用グラスウールの端材とPET(ポリエチレンテレフタレート)100%の樹脂バインダー繊維とを、80:20の質量比で混合して、湿式製法で200g/m2のシート状断熱材を作製した。そして、熱伝導率が約30mW/m・Kであることを確認した。
図7Aには、実施例3の方法により作製した三角柱の成形サンプル31を示している。
図7Bには、実施例3の方法により作製した立方体の成形サンプル32を示している。
図7Cには、実施例3の方法により作製した抜き穴34を有する板状の成形サンプル33を示している。
また、実施例4の乾式製法においても、自社生産している真空断熱材用グラスウールの端材と液状樹脂バインダーとを混合し、図7A、7B及び7Cに示すような三角柱、立方体、及び抜き穴加工した板状の断熱材サンプルを作製した。ここでは、液状バインダーとしてアクリル系樹脂を用い、5%水溶液として使用した。樹脂の種類は、特にアクリル系樹脂に限定されるものではなく、別の樹脂系バインダーを使用してもよい。作製した各形状の断熱材は、成形した形状が崩れることなく維持していた。
図8Aは、実施例5の断熱材を示す上面図である。図8Bは、図8Aの断面図である。
図8Aに示すように、本実施例の断熱材40は、実施例1〜4のいずれかの方法により得られた板状の断熱材を外被材で覆ったものである。断熱材40は、熱溶着部42を有する。
図8Bに内部構造を示すように、断熱材40は、板状の芯材43(断熱材)を外被材41で覆ったものである。熱溶着部42は、外被材41の端部に熱を加え、溶着することにより、密封した部分である。
バインダーを使用していない実施例1又は2の断熱材については、熱圧縮加工時に無機繊維が細かくなり、粉状になって脱落する等、ハンドリング性に問題がある場合がある。湿式製法の場合は、離解液に脱落するため、断熱材からの脱落は少ないものの、乾式製法の場合は、粉状の無機繊維の脱落が多めである。したがって、適用する機器によっては、機器の使用中に粉落ちすると問題が生じる場合がある。
そこで、本実施例では、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製の不織布を外被材41として用いた。
なお、外被材41の材質は、これに限定されるものではなく、使用目的によって自由に選定することができる。例えば、無機繊維製の不織布、高融点樹脂のフィルム、シート及び不織布、金属薄板等を選定することができる。金属板を用いる場合は、熱溶着に代えて、溶接、接着等を施すものとする。また、実施例1〜4のいずれの製法によらず、芯材43に外被材41を適用することができる。
外被材41の内部は大気圧でよいが、断熱材40の形状を芯材43の形状に忠実な形状とすることを目的として、減圧して密封してもよい。また、金属板以外の樹脂系外被材の場合は、芯材43を外被材41で覆った後、全体を加熱することにより、接触した外被材41同士を熱溶着してもよい。
以上、実施例1〜5は、熱圧縮により作製した断熱材に関するものである。実施例1〜5の断熱材は、真空処理を施したものではなく、内部に空気を含んでいる。この断熱材を芯材として真空断熱材を作製してもよい。
以下、真空断熱材の実施例について説明する。
図9は、実施例6の断熱材を示したものである。
本図に示す真空断熱材50は、実施例1の湿式製法により作製した断熱材を複数枚重ねて芯材53とし、各断熱材間の一部に水分吸着剤54を挟み込み、外袋51で覆い、その内部を10Pa以下の圧力となるよう真空引きして外袋51を密封することにより作製したものである。外袋51の端部52は、熱溶着してある。水分吸着剤54としては、酸化カルシウムや合成ゼオライトが望ましい。
この真空断熱材50の芯材53の中心部の熱伝導率を英弘精機製熱伝導率測定装置(オートΛ)で測定したところ、2.0mW/m・Kであった。
なお、水分吸着剤54は、シート状の断熱材のそれぞれの間に配置してもよいし、本図に示すように、芯材53を構成する断熱材のうち中央部に位置するものの間にまとめて配置してもよい。
以下、外袋51について詳しく説明する。
外袋51のラミネート構成については、ガスバリヤ性を有し、熱溶着可能であれば、特に限定されるものではないが、本実施例6においては、表面保護層、第1のガスバリヤ層、第2のガスバリヤ層及び熱溶着層の4層構成からなるラミネートフィルムを用いた。表面保護層は、ガスバリヤ層を保護する役割を持ち、吸湿性が低い樹脂フィルムで構成されている。第1のガスバリヤ層は、樹脂フィルムに金属蒸着層を設けたものである。第2のガスバリヤ層は、酸素バリヤ性の高い樹脂フィルムに金属蒸着層を設けたものである。第1のガスバリヤ層及び第2のガスバリヤ層の金属蒸着層同士は、向かい合うように貼り合わされている。熱溶着層については、表面保護層と同様に、吸湿性の低いフィルムを用いた。
具体的には、表面保護層の例としては、二軸延伸タイプのポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の各フィルムが挙げられる。
第1のガスバリヤ層の例としては、アルミニウム蒸着膜を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが挙げられる。
第2のガスバリヤ層の例としては、アルミニウム蒸着膜を有する二軸延伸エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルム又はアルミニウム蒸着膜を有する二軸延伸ポリビニルアルコール樹脂フィルム、或いはアルミ箔が挙げられる。
熱溶着層の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の各フィルムが挙げられる。
このような4層構成のラミネートフィルムの層構成や材料については、特にこれらに限定されるものではない。例えば、第1のガスバリヤ層及び第2のガスバリヤ層として、金属箔、或いは樹脂系のフィルムに無機層状化合物、ポリアクリル酸等の樹脂系ガスバリヤコート材、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)等によるガスバリヤ膜を設けたものや、熱溶着層には例えば酸素バリヤ性の高いポリブチレンテレフタレートフィルム等を用いてもよい。
表面保護層については、第1のガスバリヤ層の保護材であるが、真空断熱材の製造工程における真空排気効率を高めるためにも、吸湿性の低い樹脂を配置することが望ましい。
また、通常、第2のガスバリヤ層に使用する金属箔以外の樹脂系フィルムは、吸湿することによってガスバリヤ性が著しく低下してしまうため、熱溶着層についても吸湿性の低い樹脂を配置することで、ガスバリヤ性の低下を抑制すると共に、ラミネートフィルム全体の吸湿量を抑制するものである。なお、各フィルムのラミネート(貼り合わせ)は、二液硬化型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法によって貼り合わせるのが一般的であるが、接着剤の種類や貼り合わせ方法は、特にこれに限定されるものではなく、ウェットラミネート法、サーマルラミネート法等の他の方法によるものでも何ら構わない。
また、水分吸着剤54については、実施例6においては化学吸着剤である酸化カルシウムを用いたが、物理吸着タイプの粒状(ビーズ状)の合成ゼオライトや、その他水分やガスを吸着するものであれば、物理吸着、化学反応型吸着タイプのどちらでもよい。
ここで、実施例6の真空断熱材50の仕様をまとめて説明する。
芯材53は、無機繊維の目付量120g/m2のシート状芯材を35枚積層したものである。吸着剤54は、不織布入りの酸化カルシウムである。外袋51のラミネートの構成は、表面保護層を二軸延伸ポリプロピレンとし、第1のガスバリヤ層をアルミニウム蒸着膜付きの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムとし、第2のガスバリヤ層をアルミニウム蒸着付きの二軸延伸エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムとし、熱溶着層を直鎖状低密度ポリエチレンフィルムとした。
実施例1〜5の断熱材は、オーブンレンジや給湯機器等、比較的高温で使用される分野での活用が期待できる。また、実施例6の真空断熱材は、冷蔵庫や給湯機器等の分野において広く活用が期待できる。
(比較例2)
比較のため、実施例6の真空断熱材の作製の際に用いる実施例1の湿式製法によるシート状の断熱材の製造工程のうち、熱圧縮工程のみについて、加熱しない圧縮工程、すなわち常温(25℃程度)における圧縮工程とした場合について、完成した真空断熱材の芯材の中心部の熱伝導率を英弘精機製熱伝導率測定装置(オートΛ)で測定した。その結果、熱伝導率は2.2〜2.3mW/m・Kであった。このことから、実施例6のように熱圧縮工程を施すことにより、真空断熱材の熱伝導率が10〜15%程度低下することがわかった。言い換えると、実施例6の場合、断熱性能が10〜15%程度向上する。
比較のため、実施例6の真空断熱材の作製の際に用いる実施例1の湿式製法によるシート状の断熱材の製造工程のうち、熱圧縮工程のみについて、加熱しない圧縮工程、すなわち常温(25℃程度)における圧縮工程とした場合について、完成した真空断熱材の芯材の中心部の熱伝導率を英弘精機製熱伝導率測定装置(オートΛ)で測定した。その結果、熱伝導率は2.2〜2.3mW/m・Kであった。このことから、実施例6のように熱圧縮工程を施すことにより、真空断熱材の熱伝導率が10〜15%程度低下することがわかった。言い換えると、実施例6の場合、断熱性能が10〜15%程度向上する。
以下、本発明の断熱材を適用した機器について説明する。
図10は、本発明の冷蔵庫の一例を示す縦断面図である。
本図において、冷蔵庫100は、上から冷蔵室111、貯氷室112a、上段冷凍室112b、冷凍室113、野菜室114等の貯蔵室を有している。各貯蔵室の前面開口部は、扉によって開閉可能に構成されており、上からヒンジ115等を中心に回動する冷蔵室扉116a、116b、貯氷室扉117aと上段冷凍室扉117b、下段冷凍室扉118、野菜室扉119が配置されている。なお、冷蔵室扉116a、116b以外は全て引き出し式の扉であり、これらの引き出し式の扉117a、117b、118、119は、引き出すと、各貯蔵室を構成する容器が扉と共に引き出されてくる構成である。
各扉117a、117b、118、119の貯蔵室側の面には、冷蔵庫100の本体を密閉するため、内部に永久磁石を埋設したパッキン120を備え、このパッキン120は各扉117a、117b、118、119の貯蔵室側の外周縁付近に取り付けられている。
また、冷蔵室111と製氷室112a及び上段冷凍室112bとの間には、これらの間を区画し断熱するための仕切断熱壁121が配置されている。この仕切断熱壁121は、厚さ30〜50mm程度の断熱壁であり、スチロフォーム、発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)、真空断熱材等をそれぞれ単独使用し、又は複数の断熱材を組み合わせて作られている。本図においては、仕切断熱壁121の内部には、真空断熱材127cが配置され、その周りはスチロフォーム132で埋められている。
製氷室112a、上段冷凍室112b及び下段冷凍室113は、制御温度帯が同じであるため、仕切り断熱壁ではなく、パッキン120の受面を形成した仕切り部材122により区画されている。
下段冷凍室113と野菜室114との間には、これらの間を区画し断熱するための仕切断熱壁123が設けられている。仕切断熱壁123は、仕切断熱壁121と同様に、30〜50mm程度の断熱壁であり、スチロフォーム、発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)、真空断熱材等をそれぞれ単独使用し、又は複数の断熱材を組み合わせて作られている。本図においては、仕切断熱壁123の内部には、真空断熱材127cが配置され、その周りはスチロフォーム132で埋められている。
基本的に、冷蔵、冷凍等の貯蔵温度帯の異なる部屋の仕切りには、仕切断熱壁121、123が設置されている。
なお、冷蔵庫100の本体を構成する箱体124内には、上から冷蔵室111、製氷室112a及び上段冷凍室112b、下段冷凍室113、野菜室114の貯蔵室をそれぞれ区画形成しているが、各貯蔵室の配置については特にこれに限定するものではない。
また、冷蔵室扉116a、116b、製氷室扉117a、上段冷凍室扉117b、下段冷凍室扉118、野菜室扉119に関しても、回転による開閉、引き出しによる開閉、扉の分割数等について特に限定するものではない。
冷蔵庫100の本体を構成する箱体124は、外箱125と内箱126とを備え、外箱125と内箱126とによって形成される空間に断熱部を設けて箱体124内の各貯蔵室と外部とを断熱している。具体的には、外箱125と内箱126との間の空間に真空断熱材127a、127b、127dを配置し、真空断熱材127a、127b、127d以外の空間には硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材124aを充填している。
また、冷蔵庫100の冷蔵室111、冷凍室112a、112b、下段冷凍室113、野菜室114等の各室を所定の温度に冷却するために、下段冷凍室113の背側には冷却器128が備えられている。この冷却器128には、圧縮機129と、凝縮機130と、図示しないキャピラリーチューブと、が接続され、これにより冷凍サイクルが構成されている。
冷却器128の上方には、この冷却器128にて冷却された冷気を冷蔵庫100内に循環して所定の低温温度を保持する送風機131が配設されている。
また、箱体124の天面後方部には、冷蔵庫100の運転を制御するための基板や電源基板等の電気部品133を収納するための収納凹部134が形成されており、これに電気部品133を覆うカバー135が設けられている。
カバー135の高さは、外観の意匠性と内容積の確保とを考慮して、外箱125の天面とほぼ同じ高さになるように配置している。特に限定するものではないが、カバー135の高さが外箱の天面よりも突き出る場合は10mm以内の範囲に収めることが望ましい。
この場合に、収納凹部134は、断熱材124a側に電気部品133を収納する空間を窪みとして設けられる。よって、断熱厚さを確保するためには、必然的に内容積を犠牲にする必要が生じる。内容積を確保するためには、収納凹部134と内箱126との間の断熱材124aの厚さを薄くする必要がある。このため、収納凹部134の断熱材124a中に真空断熱材127aを配置することにより、断熱性能を確保している。
また、箱体124の背面下部に配置された圧縮機129や凝縮機130は、発熱量の大きい部品であるため、庫内への熱侵入を防止するため、内箱126側への投影面に真空断熱材127dを配置している。
図11は、本発明の電気式オーブンレンジを示す縦断面図である。
電気式のオーブンレンジ200は、本体201(箱体)と、加熱調理する食品等である被調理物204を収容する加熱室202と、この加熱室202の底面202cに設けられた被調理物204を載置する回転しないテーブル203と、加熱室202に熱風を循環させる熱風供給手段である熱風ユニット205と、レンジ調理の加熱源であるマグネトロン206と、マイクロ波を導く導波管207と、加熱室202にマイクロ波を照射する回転アンテナ208と、アンテナモータ209と、本体201の前面に設けた被調理物204を出し入れするための開閉自在なドア236と、を含む構成である。
マグネトロン206、導波管207、回転アンテナ208、アンテナモータ209等については公知であるため、詳細な説明は省略するが、これらの構成部品は図示されているように加熱室202と本体201底面との間に形成された空間(機械室)に配置されている。
オーブン調理に使われる熱風ユニット205は、熱風供給手段を構成するものであり、ダクト205aと、このダクト205a内のほぼ中央に回転自在に設けられたファン等の送風手段210、この送風手段210の下方で空気流の流出側に設けられたヒータ等の加熱手段212、ダクト205aに取り付けられたファンモータ211等で構成され、加熱室202の背面壁後方に配置されている。
また、熱風ユニット205の背面側となるダクト205aの外側であって送風手段210の上方には、蒸気発生手段213が設けられている。蒸気発生手段213には、水タンク214の水が水ポンプ215により供給されるようになっている。供給された水は、蒸気発生手段213に設けられたヒータにより加熱されて水蒸気219となり、吹出口218から噴出する。
加熱室202の背面壁には、多数のパンチング孔よりなる吸込孔202a及び吹出孔202bが設けられている。吸込孔202aは、送風手段210の略中心部に対向した位置に設けられている。一方、吹出孔202bは、送風手段210の上方及び下方に対応する位置に設けられている。加熱室202の空気が気流216となり、吸込孔202aから熱風ユニット205に流入する。水蒸気219は、送風手段210により発生する気流に乗って、吹出孔202bから気流220とともに加熱室202に送られる。
加熱室202の上面と本体201との間には、断熱材250が配置されている。断熱材250は、本発明の断熱材又は真空断熱材を用いている。これにより、加熱室202の断熱性を向上するとともに、加熱室202の内壁面における結露を低減することができる。なお、加熱室202の側面と本体201との間にも、本発明の断熱材又は真空断熱材を配置することが望ましい。
以上のように、本発明に係る断熱材や真空断熱材及びそれを用いた機器については、安定した断熱性能が得られると共に、温度帯の高い分野でも断熱性能を発揮できることから、断熱を必要とする機器の断熱性能の改善のための断熱材として提供することができる。
1、40:断熱材、2:無機繊維、31、32、33:成形サンプル、34:抜き穴、41:外被材、42:熱溶着部、43:芯材、50:真空断熱材、51:外袋、52:端部、53:芯材、54:水分吸着剤、100:冷蔵庫121、123:仕切断熱壁、127c:真空断熱材、132:スチロフォーム、200:オーブンレンジ、201:本体、202:加熱室、250:断熱材。
Claims (6)
- 少なくとも無機繊維を含み、
前記無機繊維を集積した構成を有し、
前記無機繊維の平均繊維径は、0.1〜10μmであり、
圧縮する際に加熱して、前記無機繊維の長軸が圧縮面に対して平行に近づくように調整したものである、断熱材。 - さらに、樹脂で構成されたバインダーを含む、請求項1記載の断熱材。
- 外被材で覆われた構成を有する、請求項1又は2に記載の断熱材。
- 請求項3記載の断熱材の内部を減圧状態とした、真空断熱材。
- 少なくとも無機繊維を含み、前記無機繊維を集積した構成を有し、前記無機繊維の平均繊維径は、0.1〜10μmである、断熱材を製造する方法であって、
前記断熱材を圧縮する際に加熱する熱圧縮工程を有し、
前記熱圧縮工程により、前記無機繊維の長軸が圧縮面に対して平行に近づくように調整する、断熱材の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の断熱材又は請求項4記載の真空断熱材を備えた、機器。
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