JPWO2020152854A1 - 真空断熱材及び断熱箱 - Google Patents

真空断熱材及び断熱箱 Download PDF

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Abstract

本発明に係る真空断熱材は、芯材と、前記芯材を包む外包材とを備え、前記外包材で覆われた内部空間が減圧状態となっている板状の真空断熱材であって、前記芯材は、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材と、ガラス短繊維で形成された第2芯材とを備え、前記第1芯材と前記第2芯材とが当該真空断熱材の厚み方向に積層された構成であり、前記外包材と前記厚み方向に対向して該外包材と接する前記芯材の2面のうちの少なくとも1面は、前記第1芯材で構成されている。

Description

本発明は、芯材としてガラス繊維を用いた真空断熱材、及び該真空断熱材を備えた断熱箱に関する。
冷蔵庫等の断熱箱に用いられている断熱材として、真空断熱材が知られている。真空断熱材は、芯材と該芯材を包む外包材とを備え、外包材で覆われた内部空間が減圧状態となっている。従来の真空断熱材としては、ガラス短繊維(glass wool)で芯材が形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。ガラス短繊維は、溶融ガラスを高速回転スピナにより遠心力で飛ばすことによりガラスを繊維化する遠心法によって、形成される。あるいは、ガラス短繊維は、ガラス棒の先端部を火炎で溶融しながら吹き飛ばすことによりガラスを繊維化する火炎法によって、形成される。ガラス短繊維は、ガラスウールとも呼ばれる。
また、従来の真空断熱材としては、芯材としてガラスチョップドストランド(glass chopped strand)を用いたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。ガラスチョップドストランドは、ガラスストランドを規定の長さに切断することにより形成される。また、ガラスストランドは、連続フィラメント法で紡糸ノズルから引き出した複数のガラス繊維を、直接引きそろえて集束したものである。具体的には、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材では、ガラスチョップドストランドがモノフィラメント化した不織布を湿式抄紙法によって形成し、該不織布を複数枚積層して芯材を形成している。芯材としてガラスチョップドストランドを用いることにより、ガラス短繊維で形成された芯材を用いる場合と比べ、真空断熱材の断熱性能を向上させることができる。
特許第3580315号公報 特許第4713566号公報
ガラス短繊維を製造する際、未延伸ガラス粒子の塊であるショットが発生する。そして、ショットはガラス短繊維内に含まれる。このため、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材においては、ショットによって外包材に貫通孔が形成されてしまう場合があった。そして、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材においては、ショットによって外包材に形成された貫通孔から真空断熱材の内部に空気が侵入する場合があった。すなわち、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材においては、ショットによって外包材に形成された貫通孔により、真空漏れ不良に至り、真空断熱材の断熱性能が低下してしまうという課題があった。
一方、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材には、芯材にショットが含まれない。このため、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、外包材に形成された貫通孔によって真空漏れ不良に至ることはまれである。しかしながら、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材と比べ、剛性が低くなる。このため、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、製造時に曲がりやすく、製造後においても曲がりやすい。したがって、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材と比べ、取り扱いが困難であるという課題があった。また、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材と比べ、約1.2倍から約1.6倍、質量が重くなる。この点においても、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材と比べ、取り扱いが困難である。
なお、ガラスチョップドストランドを用いた従来の芯材に有機バインダー等の結合剤を用い、結合剤によってガラス繊維同士を結合させることにより、ガラスチョップドストランドを用いた従来の芯材の剛性を高めることは可能である。すなわち、結合剤によってガラス繊維同士を結合させると、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材の取り扱いが容易となる。しかしながら、結合剤によってガラス繊維同士を結合させると、ガラス繊維同士の結合部を介して、ガラス繊維間の熱移動が容易となる。このため、真空断熱材の断熱性能が低下してしまう。また、結合剤によってガラス繊維同士を結合させると、結合剤に含まれる低分子成分が真空断熱材内部で揮発することにより、真空断熱材内部の真空度が低下し、断熱性能が低下してしまう。すなわち、結合剤によってガラス繊維同士を結合させると、ガラス短繊維で形成された芯材を用いる場合と比べて真空断熱材の断熱性能が向上するという、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材が有する効果が低減してしまう。
本発明は、上述の課題を背景になされたものであり、外包材に形成された貫通孔によって真空漏れ不良に至ることを抑制でき、結合剤を用いなくとも取り扱いが容易となる真空断熱材を得ることを第1の目的とする。また、本発明は、このような真空断熱材を備えた断熱箱を得ることを第2の目的とする。
本発明に係る真空断熱材は、芯材と、前記芯材を包む外包材とを備え、前記外包材で覆われた内部空間が減圧状態となっている板状の真空断熱材であって、前記芯材は、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材と、ガラス短繊維で形成された第2芯材とを備え、前記第1芯材と前記第2芯材とが当該真空断熱材の厚み方向に積層された構成であり、前記外包材と前記厚み方向に対向して該外包材と接する前記芯材の2面のうちの少なくとも1面は、前記第1芯材で構成されている。
また、本発明に係る断熱箱は、外箱と、前記外箱の内部に配置された内箱と、本発明に係る真空断熱材と、を備えている。
本発明に係る真空断熱材においては、外包材と真空断熱材の厚み方向に対向して該外包材と接する芯材の2面のうちの少なくとも1面が、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材となっている。このため、本発明に係る真空断熱材は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材に比べ、外包材に形成された貫通孔によって真空漏れ不良に至ることを抑制できる。
また、本発明に係る真空断熱材の芯材は、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材とガラス短繊維で形成された第2芯材とが積層されて構成されている。このため、本発明に係る真空断熱材は、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材と比べ、剛性が向上し、質量も軽くなる。また、本発明に係る真空断熱材の芯材は、結合剤を用いなくとも製造することができる。したがって、本発明に係る真空断熱材は、結合剤を用いなくとも、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材と比べ、取り扱いが容易となる。
本発明の実施の形態1に係る真空断熱材の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る真空断熱材の別の一例の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る断熱箱の概略構成を示す断面図である。
以下、実施の形態1において、本発明に係る真空断熱材の一例について説明する。また、実施の形態2において、本発明に係る断熱箱の一例について説明する。なお、以下の各図面では、各構成部材の大きさの関係が本発明を実施した実物とは異なる場合がある。各構成部材の具体的な寸法等は、以下の説明を参酌した上で判断すべきものである。また、以下の実施の形態で用いられているガラス繊維に関する用語は、注記がされていない場合、日本工業規格JIS R3410:2006「ガラス繊維用語」の定義に従うこととする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る真空断熱材の概略構成を示す断面図である。真空断熱材1は、内部を真空に維持することで低い熱伝導率を実現する断熱材である。図1に示すように、この真空断熱材1は、芯材20と、この芯材20を包む外包材3とを備えている。後述のように、外包材3で規定される真空空間は、一部が開口した袋形状の外包材3の内部を減圧した状態で、開口部をヒートシール等により熱融着することにより、形成される。つまり、外包材3で覆われた内部空間が減圧状態となっている。真空断熱材1は、該真空断熱材1の厚み方向に観察した際、換言すると図1の紙面上下方向に観察した際、全体として概略長方形の板状に形成されている。なお、本実施の形態1においては、真空断熱材1は、外包材3で覆われた内部空間に、少なくとも水分を吸着する吸着剤4も備えている。つまり、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、芯材20及び吸着剤4が、外包材3によって包まれている。
芯材20は、真空空間を保持する目的で使用される。本実施の形態1に係る芯材20は、ガラスチョップドストランド(glass chopped strand)のニードルマットである第1芯材21と、ガラス短繊維(glass wool)で形成された第2芯材22とを備えている。そして、芯材20は、第1芯材21と第2芯材22とが真空断熱材1の厚み方向に積層された構成となっている。
第1芯材21であるガラスチョップドストランドのニードルマットは、規定の長さのガラスチョップドストランドを無方向に均一な厚さに積み重ね、針打ちによってマット状にまとめたものである。ガラスチョップドストランドは、ガラスストランドを規定の長さに切断することにより形成される。また、ガラスストランドは、連続フィラメント法で紡糸ノズルから引き出した複数のガラス繊維を、直接引きそろえて集束したものである。このように構成されている第1芯材21は、結合剤を含まずに製造することができる。なお、日本工業規格JIS R3410:2006「ガラス繊維用語」では、ニードルマットは、長さ約50mmのガラスチョップドストランドを用いることとなっている。しかしながら、ガラスチョップドストランドのこの長さは一例であり、種々の長さのガラスチョップドストランドでニードルマットを形成することができる。本実施の形態1では、約100mmのガラスチョップドストランドで、ニードルマットを形成している。
第1芯材21であるガラスチョップドストランドのニードルマットは、真空断熱材1の厚み方向である断熱方向に対して略垂直に、ガラスチョップドストランドが延びている。また、真空断熱材1の厚み方向である断熱方向に、ガラスチョップドストランドが積層される。このため、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21を用いた真空断熱材1は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材に比べ、断熱性能が向上する。また、第1芯材21は、針打ちによりガラスチョップドストランド同士が絡み合っている。このため、第1芯材21を製造する際、有機バインダー等の結合剤を用いる必要がない。したがって、第1芯材21は、結合剤によってガラス繊維同士が結合した結合部を介して熱移動することを防止できる。また、第1芯材21は、結合剤に含まれる低分子成分の揮発による真空断熱材1の断熱性能の低下も防止できる。
第2芯材22を構成するガラス短繊維は、溶融ガラスを高速回転スピナにより遠心力で飛ばすことによりガラスを繊維化する遠心法によって、形成される。なお、第2芯材22を構成するガラス短繊維は、ガラス棒の先端部を火炎で溶融しながら吹き飛ばすことによりガラスを繊維化する火炎法によって、形成されてもよい。ガラス短繊維は、ガラスウールとも呼ばれる。
ところで、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材と比べ、剛性が低くなる。このため、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、製造時に曲がりやすく、製造後においても曲がりやすい。したがって、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材と比べ、取り扱いが困難である。また、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材と比べ、約1.2倍から約1.6倍、質量が重くなる。この点においても、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材と比べ、取り扱いが困難である。一方、本実施の形態1では、上述のように、芯材20は、第1芯材21と第2芯材22とが真空断熱材1の厚み方向に積層された構成となっている。このため、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、ガラスチョップドストランドを用いた従来の芯材と比べ、剛性が向上し、質量も軽くなる。したがって、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、ガラスチョップドストランドを用いた従来の芯材と比べ、取り扱いが容易となる。
ここで、外包材3と真空断熱材1の厚み方向に対向して該外包材3と接する芯材20の2面のうちの一方を、第1面23とする。また、外包材3と真空断熱材1の厚み方向に対向して該外包材3と接する芯材20の2面のうちの他方を、第2面24とする。このように第1面23及び第2面24を定義した場合、図1に示すように、芯材20の第1面23は、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21で構成されている。すなわち、外包材3と芯材20の第1面23とが接触する範囲では、外包材3とガラスチョップドストランドのニードルマットとが接触することとなる。
なお、芯材20の第2面24を、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21で構成してもよい。この場合、外包材3と芯材20の第2面24とが接触する範囲では、外包材3とガラスチョップドストランドのニードルマットとが接触することとなる。また、以下の図2のように芯材20を構成してもよい。
図2は、本発明の実施の形態1に係る真空断熱材の別の一例の概略構成を示す断面図である。
図2に示す様に、芯材20は、第1面23及び第2面24の両面がガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21で構成されていてもよい。すなわち、本実施の形態1に係る芯材20は、第1面23及び第2面24のうちの少なくとも一面が第1芯材21で構成されていればよい。
ガラス短繊維を製造する際、未延伸ガラス粒子の塊であるショットが発生する。そして、ショットはガラス短繊維内に含まれる。このため、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材においては、ショットによって外包材に貫通孔が形成されてしまう場合があった。そして、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材においては、ショットによって外包材に形成された貫通孔から真空断熱材の内部に空気が侵入する場合があった。すなわち、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材においては、ショットによって外包材に形成された貫通孔により、真空漏れ不良に至り、真空断熱材の断熱性能が低下してしまうという場合があった。一方、ガラスチョップドストランドのニードルマットは、製造工程においてショットが発生しない。このため、本実施の形態1のように芯材20を構成することにより、外包材3とガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21とが接触する範囲では、ショットによって外包材3に貫通孔が形成されてしまうことを防止できる。このため、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材に比べ、外包材に形成された貫通孔によって真空漏れ不良に至ることを抑制できる。
外包材3は、ガスバリア性を有するものである。外包材3は、多層構造をなすラミネートフィルムである。本実施の形態1では、外包材3は、芯材20側である内側から外側に向かって順に、ポリエチレン層、アルミ蒸着が施されたエチレン―ビニルアルコール層、アルミ蒸着が施されたポリエチレンテレフタレート層、及び、ナイロン層が積層された構成となっている。なお、外包材3の当該構成はあくまでも一例である。ガスバリア性を有するものであれば、既存の真空断熱材に使用されている種々の外包材を、外包材3として用いることができる。例えば、外包材3は、アルミナ蒸着が施された層を備えていてもよいし、シリカ蒸着が施された層を備えていてもよい。
吸着剤4は、真空断熱材1の内部のガス及び水蒸気を吸着し、真空度を保つことで熱伝導率の上昇つまり断熱性能の低下を抑制する目的で使用される。吸着剤4としては、酸化カルシウム(CaO)を用いることが一般的である。また、吸着剤4は、シリカゲル又はゼオライトであってもよい。また、吸着剤4は、酸化カルシウム、シリカゲル及びゼオライトのうちの少なくとも2つを組合せたものであってもよい。
続いて、本実施の形態1に係る真空断熱材1の製造工程について説明する。
まず、2枚の外包材3を重ね合わせ、外周部同士を、一部を除いてヒートシール等で融着する。これにより、外包材3は、外周部の一部が開口した袋形状となる。そして、第1芯材21及び第2芯材22を積層して芯材20を形成し、袋形状に形成された外包材3の内部に挿入する。なお、積層された第1芯材21及び第2芯材22を2枚の外包材3で覆い、その後、外包材3の外周部同士を一部を除いて融着してもよい。
その後、袋形状に形成された外包材3の内部に芯材20が挿入された状態で、100℃で2時間程度加熱処理する。これにより、芯材20及び外包材3から水分が除去される。次に、袋形状に形成された外包材3の内部に、吸着剤4が配置される。そして、外包材3の内部を1Pa〜3Pa程度の真空度に減圧し、その減圧状態で開口部をヒートシール等で融着して、外包材3の内部を減圧密封する。これにより、真空断熱材1が完成する。
なお、真空断熱材1が設けられる断熱箱の形状に沿わせる目的等で、減圧密封後の真空断熱材1の断熱面に、プレス型を用いて凹凸形状を形成する場合がある。この場合、第1面23及び第2面24のうちの第1芯材21で構成されている面に、凹凸形状を形成するのが好ましい。プレス型と対向する範囲にショットが存在しないので、ショットによって外包材3に貫通孔が形成されることを防止でき、真空漏れ不良に至ることを抑制できる。
次に、本実施の形態1の真空断熱材1を実施例1〜実施例9として作製し、比較例1及び比較例2との間で、芯材の密度、熱伝導率及び曲げ弾性率の比較を行った。表1及び表2にその比較結果を示し、以下にその比較結果について説明する。
Figure 2020152854
Figure 2020152854
実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1では、芯材20の第1芯材21として、クロス質量が320g/mのガラスチョップドストランドのニードルマットを用いている。当該ニードルマットは、真空断熱材1完成後の芯材20の幅が0.5mとなり、真空断熱材1完成後の芯材20の長さが2.0mとなるように切断され、第1芯材21として用いられている。また、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1では、芯材20の第2芯材22として、クロス質量が1200g/mのガラス短繊維を用いている。当該ガラス短繊維は、真空断熱材1完成後の芯材20の幅が0.5mとなり、真空断熱材1完成後の芯材20の長さが2.0mとなるように切断され、第2芯材22として用いられている。なお、クロス質量(mass per unit area)とは、ガラスクロス1m当たりの重さである。
実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1は、真空断熱材1完成後の芯材20の厚さが50mmとなるように、第1芯材21及び第2芯材22が所定枚数ずつ重ねられ、芯材20が形成されている。なお、第1芯材21及び第2芯材22の積層の仕方は、第1面23及び第2面のうちの少なくとも一方が第1芯材21で構成されていれば、特に限定されない。
また、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1のそれぞれは、第1芯材21及び第2芯材22の枚数が異なっている。具体的には、実施例1に係る真空断熱材1の芯材20は、5枚の第1芯材21と9枚の第2芯材22とが積層されている。芯材20全体の質量は、12400gとなる。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、12.9質量%となっている。すなわち、第1芯材21の質量を芯材20全体の質量で割った値に100をかけた数値が、12.9となっている。また、実施例2に係る真空断熱材1の芯材20は、10枚の第1芯材21と8枚の第2芯材22とが積層されている。芯材20全体の質量は、12800gとなる。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、25.0質量%となっている。また、実施例3に係る真空断熱材1の芯材20は、15枚の第1芯材21と7枚の第2芯材22とが積層されている。芯材20全体の質量は、13200gとなる。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、36.4質量%となっている。
また、実施例4に係る真空断熱材1の芯材20は、20枚の第1芯材21と6枚の第2芯材22とが積層されている。芯材20全体の質量は、13600gとなる。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、47.1質量%となっている。また、実施例5に係る真空断熱材1の芯材20は、25枚の第1芯材21と5枚の第2芯材22とが積層されている。芯材20全体の質量は、14000gとなる。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、57.1質量%となっている。また、実施例6に係る真空断熱材1の芯材20は、30枚の第1芯材21と4枚の第2芯材22とが積層されている。芯材20全体の質量は、14400gとなる。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、66.7質量%となっている。
また、実施例7に係る真空断熱材1の芯材20は、35枚の第1芯材21と3枚の第2芯材22とが積層されている。芯材20全体の質量は、14800gとなる。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、75.7質量%となっている。また、実施例8に係る真空断熱材1の芯材20は、40枚の第1芯材21と2枚の第2芯材22とが積層されている。芯材20全体の質量は、15200gとなる。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、84.2質量%となっている。また、実施例9に係る真空断熱材1の芯材20は、45枚の第1芯材21と1枚の第2芯材22とが積層されている。芯材20全体の質量は、15600gとなる。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、92.3質量%となっている。
また、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1では、外包材3として、芯材20側である内側から外側に向かって順にポリエチレン層、アルミ蒸着が施されたエチレン―ビニルアルコール層、アルミ蒸着が施されたポリエチレンテレフタレート層、及び、ナイロン層が積層されたラミネートフィルムを用いた。
そして、一部が開口した袋形状に形成された外包材3に上述のように構成された芯材20を挿入し、100℃で2時間加熱処理して、外包材3及び芯材20から水分を除去した。次に、袋形状に形成された外包材3の内部に、50gの酸化カルシウムで構成された吸着剤4を配置した。そして、外包材3の内部を1Paの真空度に減圧し、その減圧状態で開口部をヒートシールで融着して、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1を作製した。
比較例1に係る真空断熱材は、真空断熱材完成後の芯材の厚さが50mmとなるように、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1で用いられた第1芯材21のみを積層して、芯材が形成されている。すなわち、比較例1に係る真空断熱材は、ガラスチョップドストランドのみで芯材が形成されている。比較例1に係る真空断熱材のその他の作製方法は、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1と同じである。比較例1に係る真空断熱材の芯材全体の質量は、16000gとなる。また、比較例1に係る真空断熱材は、芯材全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合が100.0質量%となっている。
また、比較例2に係る真空断熱材は、真空断熱材完成後の芯材の厚さが50mmとなるように、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1で用いられた第2芯材22のみを積層して、芯材が形成されている。すなわち、比較例2に係る真空断熱材は、ガラス短繊維のみで芯材が形成されている。比較例2に係る真空断熱材のその他の作製方法は、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1と同じである。比較例2に係る真空断熱材の芯材全体の質量は、12000gとなる。また、比較例2に係る真空断熱材は、芯材全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合が0.0質量%となっている。
各実施例に係る真空断熱材1及び各比較例に係る真空断熱材の厚さ及び熱伝導率は、熱伝導率測定装置(英弘精機株式会社HC―074 600)を用いて測定した。各実施例に係る真空断熱材1及び各比較例に係る真空断熱材の曲げ弾性率は、熱伝導率測定後、万能試験機を用いて、試験速度10mm/分の三点曲げにより測定した。各実施例に係る真空断熱材1及び各比較例に係る真空断熱材の芯材の密度は、芯材全体の質量を真空断熱材の体積で除することにより算出した。
表1及び表2に示すように、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1は、ガラスチョップドストランドのみで芯材が形成されている比較例1に係る真空断熱材と比べ、曲げ弾性率が大きい。また、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1は、ガラスチョップドストランドのみで芯材が形成されている比較例1に係る真空断熱材と比べ、芯材の密度が小さい。すなわち、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1は、ガラスチョップドストランドのみで芯材が形成されている比較例1に係る真空断熱材と比べ、軽い。したがって、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1は、ガラスチョップドストランドのみで芯材が形成されている比較例1に係る真空断熱材と比べ、取り扱いが容易となる。また、表1及び表2に示すように、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1は、ガラス短繊維のみで芯材が形成されている比較例2に係る真空断熱材と比べ、熱伝導率が小さい。このため、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1は、ガラス短繊維のみで芯材が形成されている比較例2に係る真空断熱材と比べ、断熱性能が向上している。このように、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1は、断熱性能が向上し、取り扱いも容易な真空断熱材となっている。
ここで、曲げ弾性率が50MPaを超えると、自重によって真空断熱材1が折れ曲がることを防止でき、真空断熱材1の取り扱いがより容易となる。このため、芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、75質量%以下であることが望ましい。芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合をさらに低下させることによって、真空断熱材1の芯材20の密度もさらに低下する。このため、芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合をさらに低下させることによって、より軽量な真空断熱材1を得ることができ、真空断熱材1の取り扱いがさらに容易となる。翻って、芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合を低下させていくにつれて、真空断熱材1の熱伝導率も低下していく。このため、真空断熱材1の断熱性能の向上という観点からは、芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、25質量%以上であることが望ましい。すなわち、真空断熱材1の断熱性能をより向上させ、真空断熱材1の取り扱いをより容易にしようとした場合、芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、25質量%以上であり75質量%以下であることが望ましい。また、真空断熱材1の断熱性能をさらに向上させ、真空断熱材1の取り扱いをさらに容易にしようとした場合、芯材20全体の質量に対する第1芯材21の質量の割合は、36質量%以上であり67質量%以下であることが望ましい。
次に、本実施の形態1の真空断熱材1を実施例10及び実施例11として作製し、比較例3との間で、真空漏れの発生率の比較を行った。表3にその比較結果を示し、以下にその比較結果について説明する。
Figure 2020152854
実施例10に係る真空断熱材1の芯材20は、真空断熱材1完成後の芯材20の厚さが50mmとなるように、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1で用いられた第2芯材22を6枚積層し、第2芯材22の一方の側に実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1で用いられた第1芯材21を20枚積層して形成した。実施例10に係る真空断熱材1のその他の作製方法は、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1と同じである。すなわち、実施例10に係る真空断熱材1の芯材20は、第1面23又は第2面24がガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21で構成されている。
実施例11に係る真空断熱材1の芯材20は、真空断熱材1完成後の芯材20の厚さが50mmとなるように、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1で用いられた第2芯材22を6枚積層し、第2芯材22の一方の側に実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1で用いられた第1芯材21を10枚積層し、第2芯材22の他方の側に実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1で用いられた第1芯材21を10枚積層して形成した。実施例11に係る真空断熱材1のその他の作製方法は、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1と同じである。すなわち、実施例11に係る真空断熱材1の芯材20は、第1面23及び第2面24の両面がガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21で構成されている。
比較例3に係る真空断熱材の芯材は、真空断熱材完成後の芯材の厚さが50mmとなるように、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1で用いられた第2芯材22を10枚積層して形成した。比較例3に係る真空断熱材のその他の作製方法は、実施例1〜実施例9に係る真空断熱材1と同じである。すなわち、比較例3に係る真空断熱材の芯材は、ガラス短繊維のみで構成されている。
実施例10,11に係る真空断熱材1及び比較例3に係る真空断熱材のそれぞれを1000枚作製し、室温環境下で48時間放置した。その後に、実施例10,11に係る真空断熱材1及び比較例3に係る真空断熱材のそれぞれについて真空漏れの発生枚数を計測し、真空漏れの発生率を算出した。
表2に示すように、ガラス短繊維のみで芯材が形成されている比較例3に係る真空断熱材は、真空漏れ不良の発生率が5.1%であった。一方、芯材20の第1面23又は第2面24がガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21で構成されている実施例10に係る真空断熱材1は、真空漏れ不良の発生率が2.2%に低減している。また、芯材20の第1面23及び第2面24の両面がガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21で構成されている実施例11に係る真空断熱材1は、真空漏れ不良の発生率がさらに低減し、真空漏れ不良の発生率が0.2%となっている。このように、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、ガラス短繊維のみで形成された芯材を用いた真空断熱材に比べ、真空漏れ不良に至ることを抑制できる。
なお、真空漏れ不良の原因となる、ガラス短繊維に含まれるショットの概形は、数十μmから数百μmである。一方、実施例1〜実施例11で用いた第1芯材21は、真空断熱材1完成後の厚さが約1mmとなる。このため、ショットによって外包材3に貫通孔が形成されることによって起きる真空漏れ不良を抑制するためには、ガラス短繊維で形成された第2芯材22の外側に、少なくとも1枚の第1芯材21を設ければよい。換言すると、ショットによって外包材3に貫通孔が形成されることによって起きる真空漏れ不良を抑制するためには、ガラス短繊維で形成された第2芯材22の外側に、第1芯材21を少なくとも厚さ約1mm設ければよい。
以上、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、芯材20と、芯材20を包む外包材3とを備え、外包材3で覆われた内部空間が減圧状態となっている板状の真空断熱材である。また、芯材20は、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21と、ガラス短繊維で形成された第2芯材22とを備え、第1芯材21と第2芯材22とが真空断熱材1の厚み方向に積層された構成となっている。そして、本実施の形態1に係る真空断熱材1においては、外包材3と真空断熱材1の厚み方向に対向して該外包材3と接する芯材20の2面のうちの少なくとも1面は、第1芯材21で構成されている。
本実施の形態1に係る真空断熱材1においては、外包材3と真空断熱材1の厚み方向に対向して該外包材3と接する芯材20の2面のうちの少なくとも1面が、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21となっている。このため、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材に比べ、外包材3に形成された貫通孔によって真空漏れ不良に至ることを抑制できる。
また、本実施の形態1に係る真空断熱材1の芯材20は、ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材21とガラス短繊維で形成された第2芯材22とが積層されて構成されている。このため、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材と比べ、剛性が向上し、質量も軽くなる。また、本実施の形態1に係る真空断熱材1の芯材20は、結合剤を用いなくとも製造することができる。したがって、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、結合剤を用いなくとも、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材と比べ、取り扱いが容易となる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、実施の形態1に係る真空断熱材1を備えた断熱箱の一例について説明する。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図3は、本発明の実施の形態2に係る断熱箱の概略構成を示す断面図である。断熱箱100は、例えば、高い断熱性能が求められる冷蔵庫等に用いられる。
図3に示すように、断熱箱100は、外箱120と、該外箱120の内部に配置された内箱110とを備えている。そして、内箱110と外箱120との間には、実施の形態1において説明した真空断熱材1が配置されており、内箱110と外箱120の間で断熱を行う。
真空断熱材1が配置される位置は、内箱110と外箱120との間で断熱できる位置であれば、特に限定されない。例えば、内箱110における外箱120と対向する面に接するように、真空断熱材1を配置してもよい。また例えば、外箱120における内箱110と対向する面に接するように、真空断熱材1を配置してもよい。また例えば、内箱110又は外箱120と真空断熱材1との間にスペーサ等を設け、内箱110及び外箱120と真空断熱材1とが接触しないように、内箱110と外箱120との間の空間に真空断熱材を配置してもよい。
ここで、真空断熱材1は、発泡ウレタン断熱材130等と比較して高い断熱性能を有する。このため、真空断熱材1を備えた断熱箱100は、発泡ウレタン断熱材130のみを用いた断熱箱よりも高い断熱性能を得られる。しかし、内箱110と外箱120との間の空間のうち、真空断熱材1以外の部分には発泡ウレタン断熱材130が充填されていてもよい。
なお、上記の説明において、一般的な冷蔵庫等に用いられている断熱箱と同等である部分については、図示及び説明を省略している。
以上、本実施の形態2に係る断熱箱100は、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材よりも軽量な真空断熱材1が設けられている。このため、本実施の形態2に係る断熱箱100は、芯材としてガラスチョップドストランドを用いた従来の真空断熱材が用いられている断熱箱と比べ、軽量化することができる。また、本実施の形態2に係る断熱箱100は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材よりも真空漏れ不良を抑制できる真空断熱材1が設けられている。このため、本実施の形態2に係る断熱箱100は、ガラス短繊維で形成された芯材を用いた従来の真空断熱材が用いられている断熱箱と比べ、断熱箱100を製造する際の歩留まりが向上する。
なお、本実施の形態2では、冷熱源を備える冷蔵庫の断熱箱100に真空断熱材1が用いられた構成を例に挙げたが、本発明はこれに限られない。例えば、真空断熱材1は、温熱源を備える保温庫の断熱箱に用いることもできる。また例えば、真空断熱材1は、冷熱源及び温熱源を備えない断熱箱、例えば、クーラーボックス等に用いることもできる。また、真空断熱材1は、断熱箱だけでなく、空調機、車両用空調機及び給湯機等の冷熱機器又は温熱機器の断熱部材として用いてもよい。また、断熱容器等に真空断熱材1を用いてもよい。また、真空断熱材1の形状も上記の平板形状に限定されるものではない。例えば、図1において上側又は下側に凸となるような曲面形状に、真空断熱材1を形成してもよい。また例えば、変形自在な外袋及び内袋を備えた断熱袋に真空断熱材1を用いてもよい。
1 真空断熱材、3 外包材、4 吸着剤、20 芯材、21 第1芯材、22 第2芯材、23 第1面、24 第2面、100 断熱箱、110 内箱、120 外箱、130 発泡ウレタン断熱材。

Claims (5)

  1. 芯材と、前記芯材を包む外包材とを備え、前記外包材で覆われた内部空間が減圧状態となっている板状の真空断熱材であって、
    前記芯材は、
    ガラスチョップドストランドのニードルマットである第1芯材と、ガラス短繊維で形成された第2芯材とを備え、
    前記第1芯材と前記第2芯材とが当該真空断熱材の厚み方向に積層された構成であり、
    前記外包材と前記厚み方向に対向して該外包材と接する前記芯材の2面のうちの少なくとも1面は、前記第1芯材で構成されている真空断熱材。
  2. 前記外包材と前記厚み方向に対向して該外包材と接する前記芯材の前記2面の両面が、前記第1芯材で構成されている請求項1に記載の真空断熱材。
  3. 前記芯材全体の質量に対する前記第1芯材の質量の割合が、25質量%以上であり75質量%以下である請求項1又は請求項2に記載の真空断熱材。
  4. 前記第1芯材に結合剤が用いられていない請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  5. 外箱と、
    前記外箱の内部に配置された内箱と、
    前記外箱と前記内箱との間に配置された請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の真空断熱材と、
    を備えた断熱箱。
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