JP2002310383A - 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、ノート型コンピュータ、冷凍機器、電気湯沸かし器、オーブンレンジ - Google Patents

真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、ノート型コンピュータ、冷凍機器、電気湯沸かし器、オーブンレンジ

Info

Publication number
JP2002310383A
JP2002310383A JP2001116592A JP2001116592A JP2002310383A JP 2002310383 A JP2002310383 A JP 2002310383A JP 2001116592 A JP2001116592 A JP 2001116592A JP 2001116592 A JP2001116592 A JP 2001116592A JP 2002310383 A JP2002310383 A JP 2002310383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum heat
heat insulating
insulating material
molded body
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001116592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3482399B2 (ja
Inventor
Chie Hirai
千恵 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2001116592A priority Critical patent/JP3482399B2/ja
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to PCT/JP2001/004761 priority patent/WO2001095077A1/ja
Priority to EP01936863A priority patent/EP1288770B1/en
Priority to DE60137843T priority patent/DE60137843D1/de
Priority to US10/048,934 priority patent/US6859364B2/en
Priority to CNB018187978A priority patent/CN1208705C/zh
Priority to KR10-2003-7006581A priority patent/KR100538854B1/ko
Priority to PCT/JP2001/009984 priority patent/WO2002041126A1/ja
Publication of JP2002310383A publication Critical patent/JP2002310383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3482399B2 publication Critical patent/JP3482399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Insulation (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、シリカを用いながら強固な固形状
態を有し、かつ粉立ちの非常に少ないシリカ成形体を用
いた真空断熱材および真空断熱材の製造方法、およびそ
れらの適用機器を提供するものである。 【解決手段】 平均一次粒子径7nmの乾式シリカと平
均粒径42nmのカーボンブラックの混合粉末3Aに、
平均繊維径0.8μmのシリカアルミナ繊維4Aを添加
し混合後、成形型に入れて加圧し、成形体2Dを得る。
これを外被材5中に挿入し、内部を減圧にして密封し、
真空断熱材1Dを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空断熱材、およ
び、真空断熱材の製造方法、真空断熱材の適用機器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題である温暖化を防止
することの重要性から、省エネルギー化が望まれてお
り、民生用機器に対しても省エネルギーの推進が行われ
ている。特に温冷熱利用の機器や住宅に関しては、熱を
効率的に利用するという観点から、優れた断熱性を有す
る断熱材が求められている。
【0003】また、冷温熱利用機器以外の機器として
は、ノート型コンピュータにおいて、装置内部で発生し
た熱が装置ケースの表面に伝達され、装置ケース表面の
温度が上昇したとき、装置利用者の身体と前記装置ケー
ス表面とが長時間接触する部分の熱が、装置利用者に不
快感を与えることが問題となっている。ここでも優れた
断熱性を有する断熱材が求められている。
【0004】一般的な断熱材としては、グラスウールな
どの繊維体やウレタンフォームなどの発泡体が用いられ
ている。しかし、これらの断熱材の断熱性を向上するた
めには断熱材の厚さを増す必要があり、断熱材を充填で
きる空間に制限があって省スペースや空間の有効利用が
必要な場合には適用することができない。
【0005】そこで、高性能な断熱材として、真空断熱
材が提案されている。これは、芯材をガスバリア性に優
れた容器中に挿入して内部を減圧にして封止した断熱材
である。
【0006】芯材としては一般的に多孔体が用いられ、
大きく分類すると、連通フォーム,繊維系,粉末系に分
類される。
【0007】これらのうち、粉末系真空断熱材としてシ
リカ粉末がよく用いられる。シリカ粉末を用いた真空断
熱材は初期断熱性能は繊維系にはおよばないが、経時断
熱性能に優れている。
【0008】しかし、粉末であるため、作業性が悪い、
粉末を内袋に封入して使用するため異形化が困難であ
る。また廃棄時に粉末が飛散し作業環境が悪くなるとい
ったことがあり、それを改善するためにシリカ粉末を成
形体とする試みが行われている。しかし、シリカ粉末を
単独で多孔体に成形することは困難であるため、各種バ
インダーを用いた取り組みがなされている。
【0009】例えば、特公平4−46348号公報で
は、湿式シリカと繊維強化材を混合し圧縮した成形体を
用いた真空断熱材を提供している。
【0010】これは、湿式シリカと繊維強化材、および
真空断熱材を使用する壁間の温度差が大きい場合には輻
射防止材を添加・混合し、圧縮成形して成形体を形成す
るものである。
【0011】また、特公平5−66341号公報では、
乾式シリカ,湿式シリカ,および繊維強化材を混合分散
し圧縮した成形体を用いた真空断熱材を提供している。
【0012】これは、乾式シリカの長所である低熱伝導
率、および湿式シリカの長所であるプレス作業の容易性
を補完しあい、かつ繊維強化材を混合することによって
成形体を形成するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】シリカ粉末を単独で成
形することは困難である。
【0014】また、特公平4−46348号公報のよう
に、湿式シリカを繊維材料と混合撹拌,圧縮成形して成
形体を得た場合でも、その成形体は手に持つと崩れるく
らいもろいものであった。また、粉立ちも激しく、作業
性や取り扱い性が悪いものであった。また、例えば円筒
形にしようとしてももろいためにすぐに崩れてしまい、
可とう性がなかった。したがって、適用箇所に限界があ
った。
【0015】また、特公平5−66341号公報のよう
に、湿式シリカ,乾式シリカ,繊維材料を混合撹拌,圧
縮成形して成形体を得ようとする場合でも、湿式シリカ
が混入されているため、成形体になりにくく、もろいも
のであった。また、粉立ちも激しく、可とう性もなかっ
た。
【0016】本発明は上記問題を鑑み、シリカ粉末を用
いながら強固な固形状態を有し、かつ粉立ちの非常に少
ないシリカ成形体を用いた真空断熱材および真空断熱材
の製造方法を提供するものである。
【0017】また、可とう性を付与することにより、真
空断熱材の用途を拡大するものである。
【0018】さらに、従来のシリカ成形体を用いた真空
断熱材よりも高性能な真空断熱材を提供するものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の真空断熱材は、少なくとも平均一次粒子径
が100nm以下の乾式シリカと、平均繊維径10μm
以下の無機繊維材料とを含む成形体を用いている。
【0020】一般的なシリカ粉末と繊維材料とでは混合
撹拌して圧縮成形しても成形体とはなりにくいが、今
回、平均一次粒子径が100nm以下の乾式シリカと平
均繊維径10μm以下の無機繊維材料と混合・圧縮成形
することにより、強固な成形体を得ることを見出したの
である。
【0021】この理由は、粒子径の小さい粉末同士であ
るため分子間力が働き粉末同士が付着する、あるいは乾
式であるため表面官能基が少なく相互反発が少ないため
粉末同士が付着しやすい、あるいはシリカと無機繊維と
いう親和性のよい組合せであるため相互に付着しやす
い、さらに無機繊維の繊維径が小さいため比表面積が大
きくなるすなわち表面エネルギーが大きくなり粉末と結
びつきやすくなる、あるいはそれらの相互作用によるこ
と等が考えられる。
【0022】したがって、平均一次粒子径100nm以
下の乾式シリカと平均繊維径10μm以下の無機繊維材
料を用いて成形体とすることが重要なのである。
【0023】また、粒子径の非常に小さい乾式シリカを
用いているため、粒子間の空隙間距離が小さく、気体熱
伝導の影響が小さくなり、高断熱性能を有する真空断熱
材を得ることができる。
【0024】さらに、粒子径の非常に細かい乾式シリカ
と繊維径の小さい無機繊維材料を用いることにより、粉
立ちのほとんどない成形体を得られることを見出した。
【0025】この理由は、上記のように粒子径の小さい
粉末同士の分子間力、表面官能基が少ないことによる粉
末同士の付着、シリカと無機繊維との良好な親和性、細
い繊維材料の大きな表面エネルギー等が考えられる。
【0026】したがって、粒子径の小さな乾式シリカと
繊維径の小さな無機繊維を用いて成形体とすることが重
要なのである。
【0027】また、上記組合せにより強固な成形体を得
るのであるが、同時に弾性も有しているため可とう性を
も有する成形体を得ることができるのである。
【0028】この理由は、平均繊維径が10μm以下の
繊維を用いているため曲げ弾性が向上し、可とう性を有
することができる等が考えられる。
【0029】したがって、繊維径が10μm以下の繊維
を成形体に用いることが重要なのである。
【0030】また、本発明は乾式シリカに粉末状カーボ
ン材料を混合した成形体を真空断熱材に用いており、従
来のシリカ成形体を用いた真空断熱材よりも断熱性能は
格段に向上する。
【0031】断熱性能向上のためにシリカに添加する粉
末として、例えばカーボンブラックや酸化チタンなどは
高温域で輻射防止材として働くことが知られているが、
低温域でもカーボンブラック添加により大きな断熱性能
向上が見られる。
【0032】この理由は定かではないが、シリカ粉末と
カーボンブラックとの何らかの作用により固体熱伝導が
低減されるためと考える。
【0033】したがって、乾式シリカと粉末状カーボン
材料を含んだ成形体を真空断熱材に用いることが重要な
のである。
【0034】また、本発明は、乾式シリカと無機繊維材
料を混合するステップと、これを型枠に入れ0.5N/
mm2以上の圧力で加圧成形することにより成形体を得
るステップと、前記成形体をガスバリア性を有する外被
材中に挿入し、内部を減圧状態として密封するステップ
とを有することを特徴とする真空断熱材の製造方法であ
る。
【0035】混合と加圧成形という簡単な手段で成形体
を得ることができるため、生産性にも優れたものを提供
するのである。
【0036】さらに、0.5N/mm2以上の圧力で加
圧成形することにより手で持っても崩れることのない作
業性に優れた成形体を得ることが容易になるのである。
【0037】また、本発明は、乾式シリカに粉末状カー
ボン材料を均一分散させると同時あるいはその後に、無
機繊維材料を添加,混合するステップと、これを型枠に
入れ0.5N/mm2以上の圧力で加圧成形することに
より成形体を得るステップと、前記成形体をガスバリア
性を有する外被材中に挿入し、内部を減圧状態として密
封するステップとを有することを特徴とする真空断熱材
の製造方法である。
【0038】乾式シリカに粉末状カーボン材料を添加す
ることにより、乾式シリカのみを用いた真空断熱材より
もさらに高性能な真空断熱材を得るのであるが、粉末状
カーボン材料添加という簡単な作業だけで高性能化を図
ることができるのである。
【0039】以上のように、強固な固形状態を有し、粉
立ちが少ない成形体を用いることにより、作業性や取り
扱い性に優れた真空断熱材を得ることができる。
【0040】また、強固な成形体であるため、薄肉化が
可能であるとともに、大気圧中の厚みと減圧封止後の厚
みとの差が小さく寸法安定性に優れた真空断熱材を得る
ことができる。
【0041】これらによりノート型パソコン等、容積が
小さく薄型である機器について断熱性能を要求される場
合でも、本発明による真空断熱材を用いることにより断
熱を可能とするのである。
【0042】例えばノート型パソコンに本発明の真空断
熱材を用いて断熱することにより、省エネ、装置の小型
化に加え、コンピュータ内部の発熱する基板からの装置
ケースへの熱伝達を抑制することが可能となり、装置表
面の温度上昇を抑え利用者に不快感を与えることがない
のである。
【0043】また、冷凍冷蔵庫,電気湯沸かし器,オー
ブンレンジ等についても、さらなる薄壁化,省エネを可
能とする。
【0044】特に、地球温暖化問題により、冷凍冷蔵庫
の冷媒として可燃性冷媒を用いることが検討されている
が、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫箱体に、難燃性の高い断
熱材として主材料が乾式シリカと無機繊維材料とからな
る成形体を用いることは、発泡樹脂体だけを用いた断熱
材よりも難燃性は改善され、結果的に冷凍冷蔵庫の難燃
性は向上する。したがって、安全性の高い冷凍冷蔵庫を
得る手段にもなるのである。
【0045】また、これまで真空断熱材を適用できなか
った薄肉部、あるいは複雑な形状をした箇所、例えば電
気湯沸かし器の蓋部等にも真空断熱材を用いることが可
能となり、様々な用途において真空断熱材による断熱を
可能とするのである。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明は、少なくとも平均一次粒
子径が100nm以下の乾式シリカと、平均繊維経が1
0μm以下の無機繊維材料とを含む成形体と、ガスバリ
ア性を有する外被材とからなる真空断熱材である。
【0047】乾式シリカとは、燃焼法あるいは加熱法に
より製造されたシリカのことである。
【0048】また、本発明で使用する乾式シリカは、平
均一次粒子径が100nm以下である。これは、粒子径
が小さいと強固な成形体を得ることができるばかりでな
く、粒子間距離が小さくなることから気体熱伝導の影響
も小さくなり断熱性能向上にも寄与する。
【0049】平均繊維経10μm以下の無機繊維材料は
特に指定するものではなく、公知の材料を用いることが
できる。
【0050】例えば、グラスウール,グラスファイバ
ー,アルミナ繊維,シリカアルミナ繊維,シリカ繊維,
ロックウール,ジルコニア繊維,硫酸カルシウム繊維,
炭化ケイ素繊維,チタン酸カリウム繊維,硫酸マグネシ
ウム繊維等、特に限定するものではなく、公知の材料を
使用することができるが、好ましくはシリカと親和性が
よいと思われるアルミナ繊維,シリカアルミナ繊維,シ
リカ繊維,グラスウール,グラスファイバー等がよい。
またさらに好ましくは、これらの繊維表面にフェノール
処理等をしていないものがよい。
【0051】これらのバインダーは2種類あるいはそれ
以上の混合物として用いることも可能であり、さらに、
一般的に用いられる可塑剤,熱安定剤,光安定剤,充填
材等を混合して用いることも可能である。
【0052】繊維添加量は、望ましくは0.5〜40w
t%がよい。これは、添加量が少なすぎると成形体形状
を保てないし、多すぎると断熱性能が繊維に依存するよ
うになり経時的な断熱性能が悪化するからである。
【0053】また、成形体の密度は特に限定するもので
はないが、成形体としての形状を維持できるという観点
から100kg/m3以上、また断熱性能という観点か
ら300kg/m3以下であることが望ましい。
【0054】上記のような成形体と、ガスバリア性を有
する外被材を有する真空断熱材である。
【0055】前記ガスバリア性フィルムとは、内部に気
密部を設けるために芯材を覆うものであり、材料構成と
しては特に限定されるものではないが、表面保護層,ガ
スバリア層,および熱溶着層によって構成されることが
好ましい。表面保護層としては、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム,ポリプロピレンフィルムの延伸加工品
などが利用でき、さらに、外側にナイロンフィルムなど
を設ける可とう性が向上し、耐折り曲げ性などが向上す
る。ガスバリア層としては、アルミニウム,ステンレス
等の箔、アルミニウムなどの金属蒸着フィルム、あるい
はシリカ等の無機蒸着フィルムが利用可能であり、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム,エチレン・ビニルア
ルコール共重合体樹脂フィルム,ポリエチレンナフタレ
ートフィルムなどへの蒸着が好ましい。また、熱溶着層
としては、ポリエチレンフィルム,ポロプロピレンフィ
ルム,ポリアクリロニトリルフィルム,無延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム,エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体フィルムなどが使用可能である。
【0056】例えば、最外層にポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、中間層にアルミニウム箔、最内層に高密度ポ
リエチレン樹脂からなるプラスチックラミネートフィル
ムと、例えば、最外層にポリエチレンテレフタレート樹
脂、中間層にアルミニウム蒸着層を有するエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体樹脂(商品名エバール、クラレ
(株)製)、最内層に高密度ポリエチレン樹脂からなる
プラスチックラミネートフィルムとを袋状にしたものな
どがある。
【0057】また、中間層にアルミニウム蒸着層を有す
るエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムを
2層設けたり、アルミニウム蒸着層を有するエチレン−
ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムとアルミニウム
蒸着層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムを
2層設けたり、あるいはポリエチレンナフタレート等の
ポリエステルフィルムを積層したフィルム等を使用して
もよい。
【0058】あるいは、DLC(ダイヤモンドライクカ
ーボン)蒸着フィルムを用いた外被材を使用することも
可能である。例えば、アルミニウム蒸着層を有するポリ
エチレンテレフタレートあるいはポリエチレンナフタレ
ートあるいはエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
のアルミニウム側にDLC蒸着を施したフィルムと、前
記フィルムの樹脂層側に熱溶着層(例えば高密度ポリエ
チレンフィルム)とを積層したフィルム等を使用しても
よい。
【0059】また、外被材の袋形状も、四方シール袋,
ガゼット袋,ピロー袋,L字袋等、特に限定するもので
ない。
【0060】また、ステンレス板,鉄板,アルミニウム
板等の金属容器を用いることも可能である。
【0061】また、さらに真空断熱体の信頼性を向上さ
せる場合は、ガス吸着剤や水分吸着剤等のゲッター物質
を使用することも可能である。
【0062】また、その吸着機構は、物理吸着,化学吸
着,および吸蔵,収着等のいずれでもよいが、非蒸発型
ゲッターとして作用する物質が良好である。
【0063】具体的には、合成ゼオライト,活性炭,活
性アルミナ,シリカゲル,ドーソナイト,ハイドロタル
サイト等の物理吸着剤である。
【0064】化学吸着剤としては、アルカリ金属やアル
カリ土類金属の酸化物や、アルカリ金属やアルカリ土類
金属の水酸化物等が利用でき、特に、酸化リチウム,水
酸化リチウム,酸化カルシウム,水酸化カルシウム,酸
化マグネシウム,水酸化マグネシウム,酸化バリウム,
水酸化バリウムが効果的に作用する。
【0065】また、硫酸カルシウム,硫酸マグネシウ
ム,硫酸ナトリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,
塩化カルシウム,炭酸リチウム,不飽和脂肪酸,鉄化合
物等も効果的に作用する。
【0066】また、バリウム,マグネシウム,カルシウ
ム,ストロンチウム,チタン,ジルコニウム,バナジウ
ム等の物質を単独、もしくは合金化したゲッター物質を
適用するのがより効果的である。
【0067】さらには、このような前記ゲッター物質を
少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去す
るため、種々混合して適用することも可能である。
【0068】粉末状カーボン材料は、望ましくは比表面
積300m2/g以下であるものがよい。これは、比表
面積が300m2/gより大きいと、経時的なガス発生
量が多くなるからである。
【0069】粉末状カーボン材料の添加量は、望ましく
は1〜30wt%がよい。これは、添加量が少なすぎる
と断熱性能向上の効果が望めないし、多すぎると断熱性
能が粉末状カーボン材料に依存するようになり断熱性能
が悪化することや、減圧下でガス発生が多くなり経時的
に断熱性能が悪化することが予想されるからである。
【0070】粉末状カーボン材料と乾式シリカを含んだ
成形体であるが、これらを均一混合して成形体とするこ
とが望ましい。
【0071】また、無機繊維材料は特に指定するもので
なく、公知の材料を使用することができる。
【0072】繊維添加量は、乾式シリカと粉末状カーボ
ン材料との合計重量に対して、0.5〜40wt%が望
ましい。これは、添加量が少なすぎると成形体形状を保
てないし、多すぎると断熱性能が繊維に依存するように
なり経時的な断熱性能が悪化するからである。
【0073】また、本発明は、少なくとも平均一次粒子
径が100nm以下の乾式シリカと、平均繊維径1μm
以下の無機繊維材料とを含む成形体と、ガスバリア性を
有する外被材とからなる真空断熱材である。
【0074】無機繊維材料は平均繊維径が1μm以下の
公知の材料を使用することができる。また、繊維長は5
mm以下であることが望ましい。これは、繊維径が細
く、また繊維長が短いほど、繊維が伝える熱が少なくな
り、真空断熱材としての熱伝導率が減少するからであ
る。
【0075】また、本発明は、乾式シリカと無機繊維材
料を混合するステップと、これを型枠に入れ0.5N/
mm2以上の圧力で加圧成形することにより成形体を得
るステップと、前記成形体をガスバリア性を有する外被
材中に挿入し、内部を減圧状態として密封するステップ
とを有することを特徴とする真空断熱材の製造方法であ
る。
【0076】無機繊維材料は特に指定するものではな
く、公知に材料を用いることができる。また、無機繊維
材料は2種類あるいはそれ以上の混合物として用いるこ
とも可能であり、さらに、一般的に用いられる可塑剤,
熱安定剤,光安定剤,充填材等を混合して用いることも
可能である。
【0077】乾式シリカおよび無機繊維材料等を混合
し、型枠に入れ、加圧成型を行う。
【0078】このときの圧力は0.5N/mm2以上で
あるが、0.5N/mm2以上での加圧成形の方が強固
な成形体を得やすいからである。
【0079】また、さらに固形化度を向上するために、
成形体の表面に水,酸性水溶液、あるいは公知の液状バ
インダーを吸着、あるいは塗布、あるいは噴霧させても
よい。さらにこれらの水,酸性水溶液、あるいは液状バ
インダーを乾燥除去してもよい。
【0080】また、成形体表面に不織布等のシートを貼
付し、粉立ちを完全に抑制することも可能である。
【0081】以上のような成形体を外被材中に挿入し、
内部を減圧状態、望ましくは10Pa以上1000Pa
以下にし、密封することにより、真空断熱材を作製す
る。
【0082】外被材挿入前に、芯材の脱水,脱ガスを目
的として、成形体に加熱処理を施すことも可能である。
このときの加熱温度は、最低限脱水が可能であるという
ことから、100℃以上であることが望ましい。
【0083】また、本発明は、乾式シリカに粉末状カー
ボン材料を均一分散させると同時あるいはその後に、無
機繊維材料を添加,混合するステップと、これを型枠に
入れ0.5N/mm2以上の圧力で加圧成形することに
より成形体を得るステップと、前記成形体をガスバリア
性を有する外被材中に挿入し、内部を減圧状態として密
封するステップとを有することを特徴とする真空断熱材
の製造方法である。
【0084】乾式シリカとカーボン材料を混合後、繊維
材料を添加・混合しても、乾式シリカとカーボン材料と
繊維材料とを同時に混合してもよいが、好ましくは前者
の方がよい。これは、前者の方が乾式シリカとカーボン
材料とが均一に分散しやすいためである。
【0085】乾式シリカと粉末状カーボンの混合方法と
しては、攪拌羽根を有する混合容器を用いることが望ま
しく、さらに、混合容器が自ら回転する、あるいは、底
部にローターを有することにより、粉末を回転混合する
ことが望ましい。
【0086】これは攪拌羽根を有する混合容器を使用す
ることにより、原料中に存在するシリカの二次、あるい
は、三次凝集体を解砕できるためである。その結果、シ
リカと粉末状カーボン材料は、均一に分散されるため、
部分的な分散度の低下による断熱性能の悪化を抑制でき
るのである。
【0087】また、本発明は、少なくとも平均一次粒子
径が100nm以下の乾式シリカと、平均繊維径10μ
m以下の無機繊維材料とを含む成形体と、ガスバリア性
を有する外被材とからなる真空断熱材を具備したノート
型コンピュータである。
【0088】前記真空断熱材は、ノート型コンピュータ
の、ハードディスクのメインボード上の発熱部と装置ケ
ースとの断熱、PCカードとコンピュータ本体との断
熱、液晶ディスプレイとその裏の基板との断熱等に使用
できるが、断熱を望む場所であれば特に指定するもので
はない。
【0089】また、前記真空断熱材の外被材として、少
なくとも片面に金属蒸着フィルム層やDLC蒸着層を有
するフィルムを使用することにより、さらに効果的に熱
伝達を抑制することができる。
【0090】また、少なくとも平均一次粒子径が100
nm以下の乾式シリカと、平均繊維径10μm以下の無
機繊維材料を含むことにより、非常に強固で断熱性能が
良好な成形体を得ることができる。したがって、薄型で
寸法安定性に優れ、かつ表面平滑性にも優れた真空断熱
材を得られることから、ノート型コンピュータに真空断
熱材を適用できるのである。
【0091】また、少なくとも乾式シリカと粉末状カー
ボン材料と繊維材料を含む成形体を用いることにより、
断熱効果は大きく向上し、例えば装置内部の基板から装
置ケースへの熱伝達をさらに効果的に抑制し、利用者に
不快感を与えることはない。
【0092】また、ノート型コンピュータは、動作温度
帯である常温から80℃付近までの範囲で断熱を必要と
する機器の代表として記したものであり、特にこれに限
ったものではない。
【0093】また、本発明は、少なくとも平均一次粒子
径が100nm以下の乾式シリカと、平均繊維径10μ
m以下の無機繊維材料とを含む成形体と、ガスバリア性
を有する外被材とからなる真空断熱材を具備した冷凍機
器である。
【0094】例えば冷凍機器として代表的な冷蔵庫に適
応した場合、冷蔵庫の外箱と内箱の間の空間の外箱側ま
たは内箱側に真空断熱材を貼付しその他の空間に樹脂発
泡体を充填する、あるいは真空断熱体と発泡樹脂体とを
一体発泡した断熱体を冷蔵庫の外箱と内箱の間の空間に
配設する、あるいはドア部に同様に使用する、あるいは
仕切り板に使用する等特に指定するものではないが、機
械室と内箱との間、あるいは冷凍室の周囲に前記真空断
熱材を用いることは、特に断熱効率に優れ、低電力量で
冷蔵庫を運転できるのである。
【0095】また、樹脂発泡体とは、例えば硬質ウレタ
ンフォーム,フェノールフォームやスチレンフォームな
どを使用することができるが、特に指定するものではな
い。
【0096】また、例えば硬質ウレタンフォームを発泡
する際に用いる発泡剤としては、特に指定するものでは
ないが、オゾン層保護,地球温暖化防止の観点から、シ
クロペンタン,イソペンタン,n−ペンタン,イソブタ
ン,n−ブタン,水(炭酸ガス発泡),アゾ化合物,ア
ルゴン等が望ましく、特に断熱性能の点からシクロペン
タンが特に望ましい。
【0097】また、内材と外材とで構成される構造体内
部に少なくとも乾式シリカと無機繊維材料とを含んだ成
形体を有し、前記構成体内部を減圧とし封止して使用す
ることも可能である。このときの内材と外材は、強度が
あり熱伝導の小さいものが好ましく、例えば、薄い鉄
板,ステンレス板,アルミニウム板等を用いることがで
きる。
【0098】また、少なくとも乾式シリカと粉末状カー
ボン材料と無機繊維材料を含む成形体を用いることによ
り、断熱効果は大きく向上する。
【0099】また、本発明の冷凍機器は、冷媒として可
燃性冷媒を用いている。
【0100】可燃性冷媒とは、特に指定するものではな
く、イソブタン,n−ブタン,プロパン,アンモニア等
であるが、冷却能力の点からイソブタンが特に望まし
い。
【0101】可燃性冷媒を使用する際、冷蔵庫の断熱材
として主材料が難燃性の乾式シリカと無機繊維材料を用
いた真空断熱材を使用することにより、冷蔵庫外部から
の類焼に対する断熱材の難燃化を向上させ、安全性を高
めることができる。この場合、冷蔵庫外側面に難燃性の
真空断熱材を配置することにより、さらに外部からの類
焼に対する安全性を高めることができる。
【0102】また、冷凍機器は、動作温度帯である−3
0℃から常温で断熱を必要とする機器の代表として示し
たものであり、例えば冷凍冷蔵庫,クーラーボックス等
にも使用できる。また自動販売機などの、より高温まで
の範囲で温冷熱を利用した機器を指す。またガス機器、
あるいは動力を必要としない機器も含むものである。
【0103】また、本発明は、少なくとも平均一次粒子
径が100nm以下の乾式シリカと、平均繊維径10μ
m以下の無機繊維材料とを含む成形体と、ガスバリア性
を有する外被材とからなる真空断熱材を具備した電気湯
沸かし器である。
【0104】前記真空断熱材は、例えば電気湯沸かし器
の外容器と貯湯容器の間、あるいは蓋部等に用いること
により、効果的に断熱ができる。
【0105】薄型が可能なため、外容器を小さくでき
る、あるいは優れた省エネルギー効果を示す。
【0106】また、異形化が可能なため、蓋部にも利用
できるのである。
【0107】また、少なくとも乾式シリカと粉末状カー
ボン材料と繊維材料を含む成形体を用いることにより、
断熱効果は大きく向上する。
【0108】また、本発明の電気湯沸かし器は、動作温
度帯である常温から100℃付近までの範囲で断熱を必
要とする機器の代表として記したものであり、例えば、
炊飯器,食器乾燥機,生ゴミ処理機などにも同様に利用
できるものである。また、電気機器に限ったものではな
く、ガス機器なども含むものである。
【0109】また、少なくとも平均一次粒子径が100
nm以下の乾式シリカと、平均繊維径10μm以下の無
機繊維材料とを含む成形体と、ガスバリア性を有する外
被材とからなる真空断熱材を具備したオーブンレンジで
ある。
【0110】オーブンレンジのオーブン壁と外壁とを断
熱することにより、優れた省エネ効果を示すとともに、
オーブンレンジの小型化を図ることができる。
【0111】また、少なくとも乾式シリカと粉末状カー
ボン材料と繊維材料を含む成形体を用いることにより、
断熱効果は大きく向上する。また、本発明のオーブンレ
ンジは、動作温度帯である常温から250℃付近までの
範囲で断熱を必要とする機器の代表として記したもので
あり、例えば、トースター,ホームベーカリーなどにも
同様に利用できるものである。また、電気機器に限った
ものではなく、ガス機器なども含むものである。
【0112】また、さらに高温域である燃料電池等にも
使用することが可能である。
【0113】以下、本発明の実施の形態について図を参
照しながら説明する。
【0114】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態における真空断熱材の断面図である。
【0115】1は真空断熱材、2は成形体であり、粉末
3、および繊維材料4を混合して成形体としたものであ
る。
【0116】また、成形体2を外被材5中に挿入し、内
部を減圧として密封し、真空断熱材1としている。
【0117】成形体2は、平均一次粒子径7nmの乾式
シリカ90wt%と、平均繊維径7μmのグラスウール
10wt%をカッターミルにて均一混合し、成形型に入
れ、プレス圧1.2N/mm2にて加圧し成型した。こ
のときの成形体2の成形密度は大気圧下で190kg/
3であり、大気圧下での熱伝導率は、0.026W/
mKであった。また、成形体2の曲げ強度を測定した結
果、0.21N/mm 2であった。
【0118】このようにして作製した成形体2を110
℃の乾燥炉で1時間乾燥し、外被材5中に挿入し、内部
を20Paまで減圧し封止した。
【0119】外被材5の構成は、両面とも、表面保護層
がポリエチレンテレフタレート(12μm)、中間部が
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物(15
μm)の内側にアルミニウム蒸着を施したフィルム層,
熱シール層が高密度ポリエチレン(50μm)である。
【0120】外被材5は4方シールで作製しており、周
辺部にはひれ部6が発生した。
【0121】以上のような真空断熱材1の熱伝導率は、
平均温度24℃にて0.0062W/mKであった。
【0122】また、寸法安定性を確認するため、外被材
挿入前の成形体の厚みD1と、真空断熱材作製後の厚み
D2を測定し、厚み変化率ΔT=(D2−D1)×10
0/D1を求めた。結果、ΔT=2%であった。
【0123】これらの結果を表1に示す。
【0124】(実施の形態2)図1は本発明の一実施の
形態における真空断熱材の断面図である。
【0125】1Aは真空断熱材、2Aは成形体であり、
平均一次粒子径7nmの乾式シリカ85.5wt%と、
平均粒子径42nmのカーボンブラック4.5wt%を
混合した粉末3A、および繊維材料4として平均繊維径
7μmのグラスウール10wt%とを混合して成形した
ものである。
【0126】粉末3Aをカッターミルで混合した後、さ
らに繊維材料4を加えて混合し、成形型に入れ、プレス
圧1.2N/mm2にて加圧し成型した。このときの成
形体2Aの成形密度は大気圧下で190kg/m3であ
り、大気圧下での熱伝導率は、0.022W/mKであ
った。これは静止電気に勝る熱伝導率であり、この成形
体を真空断熱材とせず、常圧下でそのまま用いても断熱
効果がある。
【0127】また、成形体2Aの曲げ強度を測定した結
果、0.21N/mm2であった。
【0128】このようにして作製した成形体2Aを11
0℃の乾燥炉で1時間乾燥し、外被材5中に挿入し、内
部を20Paまで減圧し封止した。外被材5は、実施の
形態1と同じ仕様のものを使用した。
【0129】以上のような真空断熱材1Aの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.005W/mKであった。
【0130】また、寸法安定性を確認するため、外被材
挿入前の成形体の厚みD1と、真空断熱材作製後の厚み
D2を測定し、厚み変化率ΔT=(D2−D1)×10
0/D1を求めた。結果、ΔT=2%であった。
【0131】この評価結果を表1に示す。
【0132】実施の形態1記載の真空断熱材1と比較し
て、カーボンブラックを添加したことにより、熱伝導率
が大幅に低減された。
【0133】(実施の形態3)図1は本発明の一実施の
形態における真空断熱材の断面図である。
【0134】1Bは真空断熱材、2Bは成形体であり、
平均一次粒子径7nmの乾式シリカ85.5wt%と、
平均粒子径60nmの酸化チタン4.5wt%を混合し
た粉末3B、および繊維材料4として平均繊維径7μm
のグラスウール10wt%とを混合して成形体としたも
のである。
【0135】粉末3Bをカッターミルで混合した後、さ
らに繊維材料4を加えて混合し、成形型に入れ、プレス
圧1.2N/mm2にて加圧し成型した。このときの成
形体2Bの成形密度は大気圧下で180kg/m3であ
り、大気圧下での熱伝導率は、0.025W/mKであ
った。
【0136】また、成形体2Bの曲げ強度を測定した結
果、0.2N/mm2であった。
【0137】このようにして作製した成形体2Bを11
0℃の乾燥炉で1時間乾燥し、外被材5中に挿入し、内
部を20Paまで減圧し封止した。外被材5は、実施の
形態1と同じ仕様のものを使用した。
【0138】以上のような真空断熱材1Bの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.0062W/mKであっ
た。
【0139】また、寸法安定性を確認するため、外被材
挿入前の成形体の厚みD1と、真空断熱材作製後の厚み
D2を測定し、厚み変化率ΔT=(D2−D1)×10
0/D1を求めた。結果、ΔT=2%であった。
【0140】この評価結果を表1に示す。
【0141】実施の形態1記載の真空断熱材1と比較し
て、酸化チタン添加により固形化強度に差はないが、熱
伝導率低減効果はほとんどない。
【0142】(実施の形態4)図1は本発明の一実施の
形態における真空断熱材の断面図である。
【0143】1Cは真空断熱材、2Cは成形体であり、
粉末3として平均一次粒子径7nmの乾式シリカ90w
t%、繊維材料4Aとして平均繊維径0.8μmのグラ
スウール10wt%を混合して成形したものである。
【0144】成形体2Cは、実施の形態1にて示した方
法と同じ製造方法で作製した。このときの成形体2Cの
成形密度は大気圧下で180kg/m3であり、大気圧
下での熱伝導率は、0.025W/mKであった。
【0145】また、成形体2Cの曲げ強度を測定した結
果、0.24N/mm2であった。
【0146】また、真空断熱材1Cは、成形体2Cを用
いて実施の形態1にて示した方法と同じ製造方法で作製
した。外被材5も同じ仕様のものを使用した。
【0147】以上のような真空断熱材1Cの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.0057W/mKであっ
た。また、厚み変化率は1%であった。
【0148】この評価結果を表1に示す。
【0149】実施の形態1記載の真空断熱材1と比較し
て、繊維材料の繊維径を微細にしたことにより熱伝導
率,曲げ強度,厚み変化率ともに向上した。
【0150】(実施の形態5)図1は本発明の一実施の
形態における真空断熱材の断面図である。
【0151】1Dは真空断熱材、2Dは成形体であり、
平均一次粒子径7nmの乾式シリカ85.5wt%と、
平均粒子径42nmのカーボンブラック4.5wt%を
混合した粉末3A、および平均繊維径0.8μmのグラ
スウール4A 10wt%とを混合して成形したもので
ある。
【0152】成形体2Dは、実施の形態2にて示した方
法と同じ製造方法で作製した。このときの成形体2Dの
成形密度は大気圧下で180kg/m3であり、大気圧
下での熱伝導率は、0.02W/mKであった。
【0153】また、成形体2Dの曲げ強度を測定した結
果、0.25N/mm2であった。
【0154】また、真空断熱材1Dは、成形体2Dを用
いて実施の形態2にて示した方法と同じ製造方法で作製
した。外被材5も同じ仕様のものを使用した。
【0155】以上のような真空断熱材1Dの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.0044W/mKであっ
た。また、厚み変化率は1%であった。
【0156】この評価結果を表1に示す。
【0157】実施の形態1記載の真空断熱材1と比較し
て、カーボンブラックを添加し、さらに繊維材料の繊維
径を微細にしたことにより、熱伝導率,曲げ強度,厚み
変化率ともに大幅に向上した。
【0158】(実施の形態6)図1は本発明の一実施の
形態における真空断熱材の断面図である。
【0159】1Eは真空断熱材、2Eは成形体であり、
平均一次粒子径7nmの乾式シリカ85.5wt%と、
平均粒子径42nmのカーボンブラック4.5wt%を
混合した粉末3A、および繊維材料4Aとして平均繊維
径0.8μmのグラスウール10wt%とを混合して成
形したものである。
【0160】成形体2Eは、プレス圧を0.4N/mm
2とした以外は実施の形態2にて示した方法と同じ製造
方法で作製した。このときの成形体2Eの成形密度は大
気圧下で140kg/m3であり、大気圧下での熱伝導
率は、0.02W/mKであった。
【0161】また、成形体2Eの曲げ強度を測定した結
果、0.14N/mm2であった。
【0162】また、真空断熱材1Eは、成形体2Eを用
いて実施の形態2にて示した方法と同じ製造方法で作製
した。外被材5も同じ仕様のものを使用した。
【0163】以上のような真空断熱材1Eの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.0042W/mKであっ
た。また、厚み変化率は3%であった。
【0164】この評価結果を表1に示す。
【0165】実施の形態5記載の真空断熱材1Dと比較
して、プレス圧を低下させることにより、熱伝導率は改
善されるが、曲げ強度は低下した。
【0166】(実施の形態7)図2は本発明の一実施の
形態における真空断熱材の断面図である。
【0167】1Fは真空断熱材、2Fは成形体であり、
平均一次粒子径56nmの乾式シリカ85.5wt%と
平均粒子径42nmのカーボンブラック9.5wt%を
混合した粉末3C、および平均繊維径7μmのグラスウ
ールからなる繊維材料4を5wt%とを混合して成形し
たものである。
【0168】乾式シリカとカーボンブラックとグラスウ
ールをカッターミルで同時に混合し、成形型に入れ、プ
レス圧1.2N/mm2にて加圧し成型した。
【0169】このときの成形体2Fの成形密度は大気圧
下で180kg/m3であり、大気圧下での熱伝導率
は、0.021W/mKであった。
【0170】また、成形体2Fの曲げ強度を測定した結
果、0.21N/mm2であった。
【0171】このようにして作製した成形体2Fを11
0℃の乾燥炉で1時間乾燥し、吸着剤7とともに外被材
5A中に挿入し、内部を20Paまで減圧し封止した。
【0172】外被材5Aの構成は、片面は、最外層にナ
イロンフィルム(15μm)、表面保護層としてポリエ
チレンテレフタレート(12μm)、中間部にはアルミ
ニウム箔(6μm)、熱シール層が高密度ポリエチレン
(50μm)からなるラミネートフィルム、もう一方の
面は、最外層にナイロンフィルム(15μm)、表面保
護層がポリエチレンテレフタレート(12μm)、中間
部がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物
(15μm)の内側にアルミニウム蒸着を施したフィル
ム層、熱シール層が高密度ポリエチレン(50μm)か
らなるラミネートフィルムである。
【0173】吸着剤7は粒状酸化カルシウムからなる水
分吸着剤を透湿性のある袋に入れたものである。
【0174】以上のような真空断熱材1Fの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.0049W/mKであっ
た。また、厚み変化率は1%であった。
【0175】この評価結果を表1に示す。
【0176】実施の形態2記載の真空断熱材1Aと比較
して、粒径増大により粉末の熱伝導率悪化するも、繊維
材料の添加量減少により真空断熱材1Aと同等の熱伝導
率をもつ。
【0177】また、吸着剤7を添加することにより経時
的な信頼性が向上した。
【0178】(実施の形態8)図1は本発明の一実施の
形態における真空断熱材の断面図である。
【0179】1Gは真空断熱材、2Gは成形体であり、
平均一次粒子径7nmの乾式シリカ64wt%と、平均
粒子径30nmのカーボンブラック16wt%を混合し
た粉末3D、および平均繊維径1.1μmのシリカアル
ミナ繊維10wt%と平均繊維径8μmのグラスウール
10wt%とを混合した繊維材料4Bを混合して成形し
たものである。
【0180】成形体2Gは、プレス圧を1.5N/mm
2とした以外は実施の形態2にて示した方法と同じ製造
方法で作製した。このときの成形体2Gの成形密度は大
気圧下で200kg/m3であり、大気圧下での熱伝導
率は、0.022W/mKであった。
【0181】また、成形体2Gの曲げ強度を測定した結
果、0.23N/mm2であった。
【0182】このようにして作製した成形体2Gを11
0℃の乾燥炉で1時間乾燥し、外被材5B中に挿入し、
内部を20Paまで減圧し封止した。
【0183】ただし、外被材5Bは、片面が最外層にナ
イロン(12μm)、中間部がポリエチレンナフタレー
ト(12μm)の内側にアルミニウム蒸着を施したフィ
ルム層、およびその内側にエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂フィルム(12μm)の外側にアルミニウ
ム蒸着を施したフィルム層、熱シール層がポリプロピレ
ン(50μm)であり、もう片方が最外層にナイロン
(12μm)、表面保護層がポリエチレンテレフタレー
ト(12μm)、中間部がアルミニウム箔(6μm)、
熱シール層がポリプロピレン(50μm)で構成されて
いる。
【0184】以上のような真空断熱材1Gの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.0050W/mKであっ
た。また、厚み変化率は1%であった。
【0185】この評価結果を(表1)に示す。
【0186】
【表1】
【0187】実施の形態2記載の真空断熱材1Aと比較
して、繊維径微細化による熱伝導率低減および繊維径増
大によるコスト削減のバランスを考慮して繊維をブレン
ドして用い、またプレス圧を増大することにより、熱伝
導率は同等であるが、曲げ強度,厚み変化率ともに優れ
た真空断熱材となっている。
【0188】(実施の形態9)図3は本発明の一実施の
形態におけるノート型コンピュータの断面図である。
【0189】ノート型コンピュータ8は、装置内部のメ
インボード9上の発熱部10と装置ケース11底部との
間を遮断する、真空断熱材1Dと、放熱板12とを具備
することを特徴とする。
【0190】真空断熱材1Dの材料,作製方法は実施の
形態5と同様である。
【0191】真空断熱材1D中の成形体のサイズは60
×60×1mmである。
【0192】真空断熱材1Dの周辺に発生する外被材5
のひれ部6は折り曲げ、折り曲げたひれ部を有する面を
放熱板12の方に設けている。
【0193】真空断熱材1Dを図3のようにノート型コ
ンピュータに充填し、底面の温度を測定したところ、真
空断熱材を装着しないノート型コンピュータよりも5℃
低下しており、断熱効果を確認した。また、加速試験に
よる断熱材の劣化を評価したが、10年経過条件での断
熱性能の劣化は確認できなかった。
【0194】(実施の形態10)図4は本発明の一実施
の形態における冷凍冷蔵庫の断面図である。
【0195】冷蔵庫13は、ABS樹脂からなる内箱1
4と、鋼板からなる外箱15とで構成される箱体内部に
真空断熱材1Fを配設し、真空断熱材1F以外の空間部
を硬質ウレタンフォーム16で発泡充填している。
【0196】また、17は機械室で、18は圧縮機であ
る。冷媒はフロン134aを使用している。また、機械
室17と庫内との間にも真空断熱材1Fを配設してい
る。
【0197】真空断熱材1Fは実施の形態7に示したも
のと同様の構成である。
【0198】真空断熱材1Fの周辺に発生する外被材5
Aのひれ部6Aはアルミニウム箔の方に折り曲げ、蒸着
面が外箱15側となるように、両面テープにて貼付して
いる。
【0199】このように構成された冷蔵庫の消費電力量
を測定したところ、真空断熱材を装着しない冷蔵庫より
も10%低下しており、断熱効果を確認した。また、加
速試験による断熱材の劣化を評価したが、10年経過条
件での断熱性能の劣化は確認できなかった。
【0200】(実施の形態11)図4は本発明の一実施
の形態における冷凍機器の代表例である冷凍冷蔵庫の断
面図である。
【0201】冷蔵庫13Aは、ABS樹脂からなる内箱
14と、鋼板からなる外箱15とで構成される箱体内部
に真空断熱材1Fを配設し、真空断熱材1F以外の空間
部を硬質ウレタンフォーム16で発泡充填している。
【0202】また、17は機械室で、18は圧縮機であ
る。機械室17と庫内との間にも真空断熱材1Fを配設
している。
【0203】また、冷媒はイソブタンを使用している。
【0204】真空断熱材1Fは実施の形態7に示したも
のと同様の構成である。
【0205】真空断熱材1Fの周辺に発生する外被材5
Aのひれ部6Aはアルミニウム箔の方に折り曲げ、蒸着
面が外箱15側となるように、両面テープにて貼付して
いる。
【0206】このような構成の冷蔵庫13Aは、無機材
料を用いた真空断熱材を使用していることから、発泡樹
脂体だけを用いた断熱材よりも結果的に難燃性は改善さ
れている。
【0207】また、このような構成により、発泡樹脂体
の使用量を低減でき、また断熱性能が改善されるため断
熱箱体の薄壁化も可能となるので、結果的に使用されて
いる発泡樹脂体の総量をさらに低減することができる。
【0208】したがって、万一断熱材に外部から類焼し
た場合でも、使用される発泡樹脂体の量が減少すること
から有機ガスの発生量が少なくなり、より安全性の高い
冷蔵庫13Aを得ることができた。
【0209】(実施の形態12)図5は本発明の一実施
の形態における電気湯沸かし器の断面図である。
【0210】電気湯沸かし器19は、外容器20と、貯
湯容器21と、蓋体22と、加熱器23と、貯湯容器周
囲および蓋体部の真空断熱材1Gとから構成される。
【0211】真空断熱材1Gは、実施の形態8で使用し
たものと同様の構成である。
【0212】真空断熱材に用いる成形体を固形化し、異
形化を可能としたことから、蓋体にも真空断熱材を使用
できるのである。
【0213】また、貯湯容器22周囲に配設した真空断
熱材1Gは、アルミニウム蒸着を施した面を貯湯容器側
とし、真空断熱材1Gの上下のひれ部は貯湯容器と逆側
に折り曲げてテープで固定している。
【0214】以上のように構成された電気湯沸かし器の
消費電力量を測定したところ、真空断熱材を装着しない
電気湯沸かし器よりも40%低下しており、断熱効果を
確認した。また、加速試験による断熱材の劣化を評価し
たが、10年経過条件での断熱性能の劣化は確認できな
かった。
【0215】(実施の形態13)図6は本発明の一実施
の形態におけるオーブンレンジの断面図である。
【0216】オーブンレンジ24は、外壁25,オーブ
ン壁26,誘電加熱手段27,電力変換器28,高周波
磁界発生手段29,グラスウール断熱材30,および、
真空断熱材1Dを具備している。
【0217】真空断熱材1Dは、実施の形態4で使用し
たものと同様の構成である。
【0218】以上のような構成のオーブンレンジの消費
電力量を測定したところ、真空断熱材を装着しないオー
ブンレンジよりも40%低下しており、断熱効果を確認
した。また、加速試験による断熱材の劣化を評価した
が、10年経過条件での断熱性能の劣化は確認できなか
った。
【0219】(比較例1)図7は本発明の一実施の形態
における真空断熱材の断面図である。
【0220】1aは真空断熱材、2aは成形体であり、
粉末3aおよび繊維材料4とを混合して成形体としたも
のである。
【0221】また、成形体2aを外被材5中に挿入し、
内部を減圧として密封し、真空断熱材1aとしている。
【0222】成形体2aは、粉末3aとして平均二次粒
子径150nmの乾式シリカ90wt%、および繊維材
料4として平均繊維径7μmのグラスウール10wt%
とをカッターミルにて均一混合し、成形型に入れ、プレ
ス圧1.2N/mm2にて加圧し成型したものである。
【0223】このようにして作製した成形体であるが、
非常にもろく、手に持つと一部崩れ、粉立ちも激しかっ
た。
【0224】この成形体2aの成形密度は大気圧下で2
50kg/m3であり、大気圧下での熱伝導率は、0.
032W/mKであった。また、成形体2aの曲げ強度
を測定した結果、0.03N/mm2であった。
【0225】以上のような成形体2aを110℃の乾燥
炉で1時間乾燥し、プラスチック板の上にのせて外被材
5中に慎重に挿入し、プラスチック板を取り出して内部
を20Paまで減圧し封止した。外被材5は、実施の形
態1と同じ仕様のものを使用した。
【0226】以上のような真空断熱材1aの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.0068W/mKであっ
た。
【0227】また、厚み変化率は7%であり、表面性も
悪かった。
【0228】したがって、パソコンなど薄型の真空断熱
材を必要とする機器には適用できなかった。
【0229】この真空断熱材の評価結果を表2に示す。
【0230】実施の形態1記載の真空断熱材と比較し
て、粒子径の大きな粉末を用いているため、成形体とな
りにくく、曲げ強度も小さかった。
【0231】(比較例2)図7は本発明の一実施の形態
における真空断熱材の断面図である。
【0232】1bは真空断熱材、2bは成形体であり、
平均一次粒子径120nmの湿式シリカ85.5wt%
と、平均粒子径42nmのカーボンブラック4.5wt
%を混合した粉末3b、および繊維材料4として平均繊
維径7μmのグラスウール10wt%とを混合して成形
したものである。
【0233】粉末3bをカッターミルで混合した後、さ
らに繊維材料4を加えて混合し、成形型に入れ、プレス
圧1.2N/mm2にて加圧し成型した。
【0234】このようにして作製した成形体であるが、
非常にもろく、手に持つと一部崩れ、粉立ちも激しかっ
た。
【0235】この成形体2bの成形密度は大気圧下で2
50kg/m3であり、大気圧下での熱伝導率は、0.
028W/mKであった。また、成形体2bの曲げ強度
を測定した結果、0.03N/mm2であった。
【0236】以上のような成形体2bを110℃の乾燥
炉で1時間乾燥し、プラスチック板の上にのせて外被材
5中に慎重に挿入し、プラスチック板を取り出して内部
を20Paまで減圧し封止した。外被材5は、実施の形
態1と同じ仕様のものを使用した。
【0237】以上のような真空断熱材1bの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.0053W/mKであっ
た。
【0238】また、厚み変化率は7%であり、表面性も
悪かった。
【0239】この評価結果を表2に示す。
【0240】実施の形態2記載の真空断熱材1Aと比較
して、粒子径の大きな粉末を用いているため、成形体と
なりにくく、曲げ強度も小さかった。
【0241】(比較例3)図7は本発明の一実施の形態
における真空断熱材の断面図である。
【0242】1cは真空断熱材、2cは成形体であり、
平均一次粒子径7nmの乾式シリカ45wt%と平均一
次粒子径130nmの湿式シリカ45wt%を混合した
粉末3c、および繊維材料4として平均繊維径7μmの
グラスウール10wt%とを混合して成形したものであ
る。
【0243】粉末3cをカッターミルで混合した後、さ
らに繊維材料4を加えて混合し、成形型に入れ、プレス
圧1N/mm2にて加圧し成型した。
【0244】このようにして作製した成形体であるが、
非常にもろく、手に持つと一部崩れ、粉立ちも激しかっ
た。
【0245】この成形体2cの成形密度は大気圧下で2
30kg/m3であり、大気圧下での熱伝導率は、0.
028W/mKであった。また、成形体2cの曲げ強度
を測定した結果、0.05N/mm2であった。
【0246】以上のような成形体2cを110℃の乾燥
炉で1時間乾燥し、プラスチック板の上にのせて外被材
5中に慎重に挿入し、プラスチック板を取り出して内部
を20Paまで減圧し封止した。外被材5は、実施の形
態1と同じ仕様のものを使用した。
【0247】以上のような真空断熱材1cの熱伝導率
は、平均温度24℃にて0.0064W/mKであっ
た。また、厚み変化率は6%であり、表面性も悪かっ
た。
【0248】この評価結果を(表2)に示す。
【0249】
【表2】
【0250】実施の形態1記載の真空断熱材1と比較し
て、粒子径の大きな湿式シリカをブレンドしているた
め、成形体となりにくく、曲げ強度も小さかった。
【0251】
【発明の効果】以上のように、本発明の真空断熱材は、
少なくとも平均一次粒子径が100nm以下の乾式シリ
カと、平均繊維径10μm以下の無機繊維材料とを含む
成形体を用いている。
【0252】一般的なシリカ粉末と繊維材料とでは混合
撹拌して圧縮成形しても成形体とはなりにくいが、今
回、平均一次粒子径が100nm以下の乾式シリカと平
均繊維径10μm以下の無機繊維材料と混合・圧縮成形
することにより、強固な成形体を得ることを見出したの
である。さらに、粉立ちも少なく、可とう性も有するこ
とをも見出したのである。
【0253】また、粒子径の非常に小さい乾式シリカを
用いているため、粒子間の空隙間距離が小さく、気体熱
伝導の影響が小さくなり、高断熱性能を有する真空断熱
材を得ることができる。
【0254】また、本発明は乾式シリカに粉末状カーボ
ン材料を混合した成形体を真空断熱材に用いており、従
来のシリカ成形体を用いた真空断熱材よりも断熱性能は
格段に向上する。
【0255】また、本発明は、少なくとも平均一次粒子
径が100nm以下の乾式シリカと、粉末状カーボン材
料と、平均繊維径1μm以下の無機繊維材料とを含む成
形体を用いている。
【0256】このような成形体を用いることにより、強
固な成形体でありながら非常に断熱性能に優れた真空断
熱材を得ることができるのである。
【0257】また、本発明は、乾式シリカと無機繊維材
料を混合するステップと、これを型枠に入れ0.5N/
mm2以上の圧力で加圧成形することにより成形体を得
るステップと、前記成形体をガスバリア性を有する外被
材中に挿入し、内部を減圧状態として密封するステップ
とを有することを特徴とする真空断熱材の製造方法であ
る。
【0258】混合と加圧成形という簡単な手段で成形体
を得ることができるため、生産性にも優れたものを提供
するのである。
【0259】さらに、0.5N/mm2以上の圧力で加
圧成形することにより手で持っても崩れることのない作
業性に優れた成形体を得ることが容易になるのである。
【0260】また、本発明は、乾式シリカに粉末状カー
ボン材料を均一分散させると同時あるいはその後に、無
機繊維材料を添加,混合するステップと、これを型枠に
入れ0.5N/mm2以上の圧力で加圧成形することに
より成形体を得るステップと、前記成形体をガスバリア
性を有する外被材中に挿入し、内部を減圧状態として密
封するステップとを有することを特徴とする真空断熱材
の製造方法である。
【0261】乾式シリカに粉末状カーボン材料を添加す
ることにより、乾式シリカのみを用いた真空断熱材より
もさらに高性能な真空断熱材を得るのであるが、粉末状
カーボン材料添加という簡単な作業だけで高性能化を図
ることができるのである。
【0262】以上のように、強固な固形状態を有し、粉
立ちが少ない成形体を用いることにより、作業性や取り
扱い性に優れた真空断熱材を得ることができる。
【0263】また、強固な成形体であるため、薄肉化が
可能であるとともに、大気圧中の厚みと減圧封止後の厚
みとの差が小さく寸法安定性に優れた真空断熱材を得る
ことができる。
【0264】これらによりノート型パソコン等、容積が
小さく薄型である機器について断熱性能を要求される場
合でも、本発明による真空断熱材を用いることにより断
熱を可能とするのである。
【0265】例えばノート型パソコンに本発明の真空断
熱材を用いて断熱することにより、省エネ、装置の小型
化に加え、コンピュータ内部の発熱する基板からの装置
ケースへの熱伝達を抑制することが可能となり、装置表
面の温度上昇を抑え利用者に不快感を与えることがない
のである。
【0266】また、冷凍機器,電気湯沸かし器,オーブ
ンレンジ等についても、さらなる薄壁化,省エネを可能
とする。
【0267】特に、地球温暖化問題により、冷凍冷蔵庫
の冷媒として可燃性冷媒を用いることが検討されている
が、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫箱体に、難燃性の高い断
熱材として主材料が乾式シリカと無機繊維材料とからな
る成形体を用いることは、発泡樹脂体だけを用いた断熱
材よりも難燃性は改善され、結果的に冷凍冷蔵庫の難燃
性は向上する。したがって、安全性の高い冷凍冷蔵庫を
得る手段にもなるのである。
【0268】また、これまで真空断熱材を適用できなか
った薄肉部、あるいは複雑な形状をした箇所、例えば電
気湯沸かし器の蓋部等にも真空断熱材を用いることが可
能となり、様々な用途において真空断熱材による断熱を
可能とするのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における真空断熱材の断
面図
【図2】本発明の一実施の形態における真空断熱材の断
面図
【図3】本発明の一実施の形態におけるノート型コンピ
ュータの断面図
【図4】本発明の一実施の形態における冷蔵庫の断面図
【図5】本発明の一実施の形態における電気湯沸かし器
の断面図
【図6】本発明の一実施の形態におけるオーブンレンジ
の断面図
【図7】本発明の一比較例における真空断熱材の断面図
【符号の説明】
1 真空断熱材 2 成形体 3 粉末 4 繊維材料 5 外被材 6 ひれ部 7 吸着剤 8 ノート型コンピュータ 9 メインボード 10 発熱部 11 装置ケース 12 放熱板 13 冷蔵庫 14 内箱 15 外箱 16 硬質ウレタンフォーム 17 機械室 18 圧縮機 19 電気湯沸かし器 20 外容器 21 貯湯容器 22 蓋体 23 加熱器 24 オーブンレンジ 25 外壁 26 オーブン壁 27 誘電加熱手段 28 電力変換器 29 高周波磁界発生手段 30 グラスウール断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25D 23/06 F25D 23/06 V G06F 1/20 G06F 1/00 360C 360B Fターム(参考) 3H036 AA08 AA09 AB12 AB15 AB23 AB24 AB28 AC01 3L086 AA02 BA01 DA27 3L102 JA01 MB15 MB23 MB24 4B002 AA12 AA21 BA22 CA32 4B055 AA35 BA27 CB17 FB02 FB04 FB05 FB34 FC11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも平均一次粒子径が100nm
    以下の乾式シリカと、平均繊維径10μm以下の無機繊
    維材料とを含む成形体と、この成形体を覆い内部を減圧
    したガスバリア性を有する外被材とからなる真空断熱
    材。
  2. 【請求項2】 少なくとも平均一次粒子径が100nm
    以下の乾式シリカと、粉末状カーボン材料と、平均繊維
    径10μm以下の無機繊維材料とを含む成形体と、この
    成形体を覆い内部を減圧したガスバリア性を有する外被
    材とからなる真空断熱材。
  3. 【請求項3】 乾式シリカと無機繊維材料を混合するス
    テップと、これを型枠に入れ0.5N/mm以上の圧力
    で加圧成形することにより成形体を得るステップと、前
    記成形体をガスバリア性を有する外被材中に挿入し、内
    部を減圧状態として密封するステップとを有することを
    特徴とする真空断熱材の製造方法。
  4. 【請求項4】 乾式シリカに粉末状カーボン材料を均一
    分散させると同時あるいはその後に、無機繊維材料を添
    加,混合するステップと、これを型枠に入れ0.5N/
    mm2以上の圧力で加圧成形することにより成形体を得
    るステップと、前記成形体をガスバリア性を有する外被
    材中に挿入し、内部を減圧状態として密封するステップ
    とを有することを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも平均一次粒子径が100nm
    以下の乾式シリカと、平均繊維径10μm以下の繊維材
    料とを含む成形体と、ガスバリア性を有する外被材とか
    らなる真空断熱材を具備したノート型コンピュータ。
  6. 【請求項6】 少なくとも平均一次粒子径が100nm
    以下の乾式シリカと、粉末状カーボン材料と、平均繊維
    径10μm以下の無機繊維材料とを含む成形体と、ガス
    バリア性を有する外被材とからなる真空断熱材を具備し
    たノート型コンピュータ。
  7. 【請求項7】 少なくとも平均一次粒子径が100nm
    以下の乾式シリカと、平均繊維径10μm以下の無機繊
    維材料とを含む成形体と、ガスバリア性を有する外被材
    とからなる真空断熱材を具備した冷凍機器。
  8. 【請求項8】 少なくとも平均一次粒子径が100nm
    以下の乾式シリカと、粉末状カーボン材料と、平均繊維
    径10μm以下の無機繊維材料とを含む成形体と、ガス
    バリア性を有する外被材とからなる真空断熱材を具備し
    た冷凍機器。
  9. 【請求項9】 冷媒として可燃性冷媒を使用しているこ
    とを特徴とする請求項7あるいは請求項8に記載の冷凍
    機器。
  10. 【請求項10】 少なくとも平均一次粒子径が100n
    m以下の乾式シリカと、平均繊維径10μm以下の無機
    繊維材料とを含む成形体と、ガスバリア性を有する外被
    材とからなる真空断熱材を具備した電気湯沸かし器。
  11. 【請求項11】 少なくとも平均一次粒子径が100n
    m以下の乾式シリカと、粉末状カーボン材料と、平均繊
    維径10μm以下の無機繊維材料とを含む成形体と、ガ
    スバリア性を有する外被材とからなる真空断熱材を具備
    した電気湯沸かし器。
  12. 【請求項12】 少なくとも平均一次粒子径が100n
    m以下の乾式シリカと、平均繊維径10μm以下の無機
    繊維材料とを含む成形体と、ガスバリア性を有する外被
    材とからなる真空断熱材を具備したオーブンレンジ。
  13. 【請求項13】 少なくとも平均一次粒子径が100n
    m以下の乾式シリカと、粉末状カーボン材料と、平均繊
    維径10μm以下の無機繊維材料とを含む成形体と、ガ
    スバリア性を有する外被材とからなる真空断熱材を具備
    したオーブンレンジ。
JP2001116592A 2000-06-06 2001-04-16 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、ノート型コンピュータ、冷凍機器、電気湯沸かし器、オーブンレンジ Expired - Fee Related JP3482399B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001116592A JP3482399B2 (ja) 2001-04-16 2001-04-16 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、ノート型コンピュータ、冷凍機器、電気湯沸かし器、オーブンレンジ
EP01936863A EP1288770B1 (en) 2000-06-06 2001-06-06 Portable information appliance
DE60137843T DE60137843D1 (de) 2000-06-06 2001-06-06 Tragbares informationsgerät
US10/048,934 US6859364B2 (en) 2000-06-06 2001-06-06 Portable information appliance
PCT/JP2001/004761 WO2001095077A1 (fr) 2000-06-06 2001-06-06 Dispositif informatique portable
CNB018187978A CN1208705C (zh) 2000-11-16 2001-11-15 携带式信息设备
KR10-2003-7006581A KR100538854B1 (ko) 2000-11-16 2001-11-15 휴대 정보 기기
PCT/JP2001/009984 WO2002041126A1 (fr) 2000-11-16 2001-11-15 Equipement informatique portable

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001116592A JP3482399B2 (ja) 2001-04-16 2001-04-16 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、ノート型コンピュータ、冷凍機器、電気湯沸かし器、オーブンレンジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002310383A true JP2002310383A (ja) 2002-10-23
JP3482399B2 JP3482399B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=18967309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001116592A Expired - Fee Related JP3482399B2 (ja) 2000-06-06 2001-04-16 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、ノート型コンピュータ、冷凍機器、電気湯沸かし器、オーブンレンジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3482399B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005085602A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 真空断熱材の使用方法並びに真空断熱材を適用した電球型蛍光灯及びコンプレッサー一体電装品
WO2005061946A1 (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 真空断熱材、および、それを用いた冷凍機器
JP2005329592A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Makio Naito 吸音遮熱材、自動車エンジン用排気系遮熱カバー及びそれらの製造方法
JP2007239904A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報機器
CN100383453C (zh) * 2003-10-23 2008-04-23 松下电器产业株式会社 真空隔热材料、使用该真空隔热材料的冷冻设备及低温设备
JP2009127683A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Koyo Thermo System Kk 耐熱真空断熱材
JP2009287862A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Panasonic Corp 蓄熱容器
JP2011012953A (ja) * 2010-08-24 2011-01-20 Imae Kogyo Kk ヒートポンプ給湯機用貯湯タンクの断熱装置
WO2014030651A1 (ja) 2012-08-23 2014-02-27 旭硝子株式会社 真空断熱材の製造方法および真空断熱材
JP2014055606A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Japan Fine Ceramics Center 真空断熱材
JP2014094564A (ja) * 2012-11-07 2014-05-22 Oci Co Ltd 真空断熱材芯材の製造システム(systemformanufacturingcoreofvacuuminsulationpanel)
US10593967B2 (en) 2016-06-30 2020-03-17 Honeywell International Inc. Modulated thermal conductance thermal enclosure
US11549635B2 (en) 2016-06-30 2023-01-10 Intelligent Energy Limited Thermal enclosure

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3150897B8 (en) * 2014-05-30 2018-10-31 AGC Inc. Vacuum heat-insulating material

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005085602A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 真空断熱材の使用方法並びに真空断熱材を適用した電球型蛍光灯及びコンプレッサー一体電装品
CN100383453C (zh) * 2003-10-23 2008-04-23 松下电器产业株式会社 真空隔热材料、使用该真空隔热材料的冷冻设备及低温设备
WO2005061946A1 (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 真空断熱材、および、それを用いた冷凍機器
CN1303353C (zh) * 2003-12-19 2007-03-07 松下电器产业株式会社 真空绝热材料和使用它的冷冻机械
US7611761B2 (en) 2003-12-19 2009-11-03 Panasonic Corporation Vacuum heat insulating material and refrigerating apparatus including the same
JP4712315B2 (ja) * 2004-05-19 2011-06-29 牧男 内藤 吸音遮熱材、自動車エンジン用排気系遮熱カバー及びそれらの製造方法
JP2005329592A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Makio Naito 吸音遮熱材、自動車エンジン用排気系遮熱カバー及びそれらの製造方法
JP2007239904A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報機器
JP2009127683A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Koyo Thermo System Kk 耐熱真空断熱材
JP2009287862A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Panasonic Corp 蓄熱容器
JP2011012953A (ja) * 2010-08-24 2011-01-20 Imae Kogyo Kk ヒートポンプ給湯機用貯湯タンクの断熱装置
WO2014030651A1 (ja) 2012-08-23 2014-02-27 旭硝子株式会社 真空断熱材の製造方法および真空断熱材
JPWO2014030651A1 (ja) * 2012-08-23 2016-07-28 旭硝子株式会社 真空断熱材の製造方法および真空断熱材
JP2014055606A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Japan Fine Ceramics Center 真空断熱材
JP2014094564A (ja) * 2012-11-07 2014-05-22 Oci Co Ltd 真空断熱材芯材の製造システム(systemformanufacturingcoreofvacuuminsulationpanel)
KR101571216B1 (ko) 2012-11-07 2015-11-24 오씨아이 주식회사 진공단열재 심재의 제조 시스템
US10593967B2 (en) 2016-06-30 2020-03-17 Honeywell International Inc. Modulated thermal conductance thermal enclosure
US11223054B2 (en) 2016-06-30 2022-01-11 Honeywell International Inc. Modulated thermal conductance thermal enclosure
US11549635B2 (en) 2016-06-30 2023-01-10 Intelligent Energy Limited Thermal enclosure

Also Published As

Publication number Publication date
JP3482399B2 (ja) 2003-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW470837B (en) Vacuum heat insulator
JP3478780B2 (ja) 真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫
JP3482399B2 (ja) 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、ノート型コンピュータ、冷凍機器、電気湯沸かし器、オーブンレンジ
US7210308B2 (en) Refrigerator
WO2001095077A1 (fr) Dispositif informatique portable
JP3513142B2 (ja) 真空断熱材と断熱体と断熱箱体と断熱扉と貯蔵庫と冷蔵庫
WO2003076855A1 (fr) Réfrigérateur
JP2002310384A (ja) 真空断熱材、および真空断熱材を備えた冷凍機器、電気湯沸し器、オーブンレンジ
JP3478792B2 (ja) 冷蔵庫
JP3528846B1 (ja) 真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷凍機器及び冷温機器
JP2005127409A (ja) 真空断熱材、並びに真空断熱材を用いた冷凍機器及び冷温機器
JP2002161994A (ja) 真空断熱材、真空断熱材を適用した冷蔵庫
JP2009041649A (ja) 真空断熱材及び真空断熱材の製造方法
JP3563716B2 (ja) 真空断熱材および真空断熱材の製造方法、ならびに真空断熱材を用いた冷蔵庫および冷凍機器,ノート型コンピュータ,電気湯沸かし器
JP2002081596A (ja) 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、冷凍機器、ノート型コンピュータ、電気湯沸かし器、オーブンレンジ
JP2008215492A (ja) 真空断熱材
JP2000291881A (ja) 減圧断熱体とその製造方法
JP3563729B2 (ja) 真空断熱材、並びに真空断熱材を用いた冷凍機器及び冷温機器
JP2008215538A (ja) 真空断熱材
JP2004251304A (ja) 真空断熱材の製造方法並びに真空断熱材、および、真空断熱材を用いた断熱箱体および保温保冷機器
JP2002106784A (ja) 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、冷凍冷蔵庫および冷凍機器、ノート型コンピュータ、電気湯沸かし器、オーブンレンジ
JP3488229B2 (ja) 断熱箱体および冷蔵庫
JP3590758B2 (ja) ノート型コンピュータ
WO2002041126A1 (fr) Equipement informatique portable
JP2001350546A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3482399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees