JP2002306902A - 有機化合物の晶析及び/又は精製方法 - Google Patents

有機化合物の晶析及び/又は精製方法

Info

Publication number
JP2002306902A
JP2002306902A JP2001114869A JP2001114869A JP2002306902A JP 2002306902 A JP2002306902 A JP 2002306902A JP 2001114869 A JP2001114869 A JP 2001114869A JP 2001114869 A JP2001114869 A JP 2001114869A JP 2002306902 A JP2002306902 A JP 2002306902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspension
organic compound
stirring
stirring tank
crystallizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001114869A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuhiro Yamauchi
哲弘 山内
Yoshio Koga
芳夫 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2001114869A priority Critical patent/JP2002306902A/ja
Publication of JP2002306902A publication Critical patent/JP2002306902A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】有機化合物の懸濁液から有機化合物を晶析及び
/又は精製する際、パドル翼に固形物が付着する等の支
障を生ずることなく円滑な撹拌操作が出来る懸濁液の撹
拌方法を提供する。 【解決手段】有機分散媒体中に有機化合物が懸濁した懸
濁液を撹拌し、該有機化合物を晶析及び/又は精製する
に当たり、パドル翼を具備した撹拌槽において、パドル
翼の最上部を撹拌槽中の懸濁液面以下に常時保持しなが
ら撹拌を行うことを特徴とする有機化合物の晶析及び/
又は精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機化合物が有機
分散媒体中に懸濁した懸濁液を撹拌し、該有機化合物を
晶析及び/又は精製する方法に関するものである。より
詳しくは、ビスフェノールAとフェノールの1対1アダ
クト、フェノール及びビスフェノールを含む懸濁液か
ら、アダクトを晶析及び/又は精製する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】有機化合物の分離・精製法、特に晶析に
よる精製法においては、有機化合物を懸濁液として取り
扱うことは屡々であり、一般的に懸濁液は撹拌操作によ
り製造、均一分散されているが、対象となる有機化合物
の物性によっては、撹拌操作が円滑に行われ難い場合が
ある。例えば、ポリカーボネートの原料である2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、ビス
フェノールAと称する。)は、それを製造する工程にお
いて、反応生成物からビスフェノールAとフェノールと
の1対1アダクトとして晶析することにより精製されて
いる。そして、特に高純度のビスフェノールAが求めら
れる場合には、この晶析操作を複数階行い、各段階の中
間にアダクトの分離工程とフェノールにより再溶解する
工程を介在させ、一連の精製工程とされている。従っ
て、ビスフェノールAとフェノールとのアダクトは、遠
心分離器等により固液分離されるが、固液分離が2段以
上になる場合は、一度分離したアダクトからなるケーキ
を再度フェノール溶液に加えて、撹拌槽内で撹拌し、均
一なスラリーを調製する必要がある。従来、この撹拌槽
内部の撹拌にはパドル翼、プロペラ翼、タービン翼等の
小型の撹拌翼や、大型のパドル翼が用いられていた。し
かしながら、容量の大きい装置や懸濁液の粘度如何によ
っては小型の撹拌翼では、撹拌が不十分であったり、ま
た、大型のパドル翼を用いた場合でも撹拌翼に固形物が
付着する等により円滑な操作が出来ない場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、有機化
合物の懸濁液、特に晶析の際の固液溶解平衡状態に近似
する懸濁液の撹拌方法において、撹拌翼の形状と撹拌槽
内の懸濁液の挙動について詳細検討した。その結果、撹
拌力が今一つ不足する、小型のパドル翼、プロペラ翼、
タービン翼等の小型撹拌翼に代えて平板状の大型のパド
ル翼を用いる場合には、撹拌力は十分であるが撹拌槽内
でのスラリーの液面変動により、パドル翼最上部が液面
より上に露出することがあり、そのような場合、露出し
たパドル翼上部に固体が付着する現象が生ずることがあ
ることが分かった。そして、回転翼に固体が付着すると
円滑な回転が妨げられるだけでなく、付着した固体が蓄
積すると剥離することがあり、剥離した固体は攪拌槽の
出口を閉塞させたり、スラリーの品質に悪影響をもたら
す等の不具合を生じることがあり問題である。本発明
は、有機化合物の懸濁液から、有機化合物を晶析及び/
又は精製するにあたり、パドル翼を用いた場合に撹拌翼
に固形物が付着する等の支障を生ずることなく円滑な操
作が出来る有機化合物の懸濁液、特に晶析の際の固液溶
解平衡状態に近似する懸濁液の撹拌方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる課
題を解決するために鋭意検討した結果、従来の広幅翼よ
り高さの短い広幅翼を用い、撹拌槽内の最低液面よりも
翼の最上部が低い位置にくるようにすると、撹拌の効果
をさほど損なわずに固体の付着が防止できることを見出
し、本発明に到達した。すなわち、本発明の要旨は、有
機分散媒体中に有機化合物が懸濁した懸濁液を撹拌し、
該有機化合物を晶析及び/又は精製するに当たり、パド
ル翼を具備した撹拌槽において、パドル翼の最上部を撹
拌槽中の懸濁液面以下に常時保持しながら撹拌を行うこ
とを特徴とする有機化合物の晶析及び/又は精製方法に
存する。
【0005】本発明の好適な態様として、パドル翼が広
幅翼であり、その最上端が、撹拌槽中における懸濁液の
変動液面の最低液面以下となるように撹拌槽に設置され
ていること;パドル翼の最上端位置は、懸濁液の最低液
面以下で、且つ最低液面位とパドル翼最上端の間隔が、
最低液面位とパドル翼下端の間の高さの10〜50%で
あること;撹拌槽の内壁面にバッフルが設けられている
こと;該バッフルの最上部は、撹拌槽中における懸濁液
の変動液面の最高液面以上に位置すること;該懸濁液が
有機化合物と有機分散媒体との固液溶解平衡状態に近似
する懸濁液、特にビスフェノールAとフェノールのアダ
クト、フェノール及びビスフェノールAを含むスラリー
であること;該懸濁液の有機分散媒の融点より5〜15
℃高い温度で撹拌を行うこと;該懸濁液中の固形分濃度
(スラリー濃度)が25〜40重量%であることを挙げ
ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、有機化合物が有機分散媒体中に懸濁した懸濁
液を撹拌し、該有機化合物を晶析及び/又は精製する方
法に関するものであり、有機化合物の懸濁液、例えば晶
析の際の固液溶解平衡状態に近似する懸濁液から有機化
合物を晶析する方法に関し、特にビスフェノールAの製
造或いは精製工程においてビスフェノールAとフェノー
ルのアダクト、フェノール及びビスフェノールAを含む
スラリーを調製し、次いで固液・分離する方法に関する
ものである。懸濁液を製造するビスフェノールAのアダ
クトは特に制限されず、いかなる方法で製造されたもの
でも良い。一般的には、ビスフェノールAは、フェノー
ルとアセトンを強酸性陽イオン交換樹脂などの酸性触媒
の存在下で反応させることにより製造されており、この
反応生成物は、精製工程で未反応アセトンや副生成物等
の低沸点物が除去された後、冷却してビスフェノールA
とフェノールとのアダクトの結晶として分離、回収され
ている。そして、減圧蒸留等によりフェノールを除去
し、精製ビスフェノールAとされる。
【0007】ビスフェノールAは、主にポリカーボネー
ト樹脂の原料として使用されているが、その光学・電子
機器分野への用途が拡大するにつれ高純度のビスフェノ
ールAの要求が高まってきている。ビスフェノールAの
純度は、そのアダクトの純度に大きく依存しているの
で、高純度のアダクトを製造することが必要で、そのた
めに、複数段階の晶析工程が組み合わせて実施されてい
る。この晶析操作を複数階行う場合、各段階の中間に
は、アダクトの分離工程とフェノール溶液に再溶解する
工程が存在するが、ビスフェノールAとフェノールとの
アダクトは、遠心分離器等により固液分離され、分離し
たアダクトからなるケーキは、再度フェノール溶液に加
えられて、撹拌槽内で撹拌し、均一なスラリーを調製す
る。このような懸濁液における固形分濃度(スラリー濃
度)は、操作性や経済性の観点から、通常、25〜40
重量%であるように調製され、特に28〜35重量%で
あることが望ましい。
【0008】本発明方法により上記のような懸濁液を製
造するための撹拌槽の一例を図1に示す。図1は撹拌翼
としてパドル翼を具備した撹拌槽であり、撹拌中、パド
ル翼は、その最上部が撹拌槽中の懸濁液面以下に、常時
保持されるようにして操作される。図1中、1は撹拌
槽、2はパドル翼、3は撹拌軸、4はバッフル、5は懸
濁液面、6は撹拌槽ジャッケトを示す。懸濁液の液面は
撹拌により変動し、撹拌翼が取り付けられた撹拌軸の回
転速度によっても異なるが、通常、撹拌軸の近傍の液面
が若干低くなる。本発明では、懸濁液の液面が変動した
場合でも、パドル翼の最上部がその液面下に保持される
ように、パドル翼は、その最上部が懸濁液の変動液面の
最低液面以下となるように撹拌槽に設置する。しかし、
パドル翼が液面よりかなり下に位置するように設置する
と、均一な撹拌を十分に行うことが困難となる。図1に
おいて、撹拌翼の下端から懸濁液の最低液面位までの高
さを(h)とし、最低液面とパドル翼の上端の間隔を(D)
とした場合、パドル翼の最上端が、D=0.1h〜0.
5h、好ましくは0.1h〜0.2hとなるように懸濁
液の最低液面以下に設けるのが望ましい。パドル翼をこ
のような位置に設けることにより、撹拌効力を低下させ
ることなく、撹拌翼への固体の付着を防止する本発明の
目的を達成することが出来る。
【0009】パドル翼の大きさ(翼の幅及び高さ)、翼
の枚数及び翼を取り付ける段数等は、懸濁液の粘度等の
性状、撹拌槽の容量や形状等によって適宜決められる。
パドル翼の形状としては、長方形翼の高さ(回転軸方
向)が幅(回転軸に直交する方向)より短いものから、
逆に高さが幅より長い広幅翼、例えば平板翼があるが、
本発明方法においては、広幅翼、特に平板翼を使用する
のが好ましい。なお、本発明の平板翼には、翼の上幅と
下幅が同一のものから上幅と下幅の長さが異なる台形型
の翼も包含するものとする。また、本発明方法に使用す
る撹拌槽には、撹拌効率を高めるために撹拌槽の内壁面
にバッフルを設けることが出来る。バッフルとしては、
板バッフル、フィンガーバッフル、ビーバーテールバッ
フル等が挙げられるが、板バッフルが簡便である。バッ
フルは、その最上部が、撹拌槽中における懸濁液の変動
液面の最高液面以上に位置する、すなわち、常時懸濁液
面より上に露出しているように設置される。
【0010】懸濁液の撹拌条件は、特に制限されない
が、懸濁液がビスフェノールAとフェノールのアダク
ト、フェノール及びビスフェノールAを含むスラリーで
ある場合、フェノールの融点より5〜15℃高い温度で
撹拌するのが好ましい。また、撹拌する時間としては、
温度、懸濁液の性状等にもよるが、長時間の撹拌は懸濁
液の安定性を損なうので、通常、平均滞留時間が5〜3
0分、好ましくは10〜20分程度の範囲である。撹拌
速度は、パドル翼を備えた攪拌機の構造、槽容量等によ
り異なり、画一的に決められないが、あまりに遅すぎる
と撹拌効力が低下して撹拌が不十分となり、他方高速に
し過ぎると、懸濁液の液面変動が大きく、撹拌槽の内壁
上部への飛沫による固体付着を増大させるおそれがあ
る。撹拌は、通常、単位体積当たりの撹拌動力が0.0
2〜0.2KW/m3、好ましくは0.03〜0.1KW/
3程度の強度で行われが、実際の操作においては、撹
拌翼のチップスピード(TS)を制御することにより調
節する。チップスピードとしては、通常、0.5〜3m
/sec、好ましくは1〜2m/sec程度である。
【0011】本発明における懸濁液は、有機化合物を有
機分散媒中に懸濁した懸濁液、特に固液溶解平衡状態に
近似する懸濁液であり、その有機化合物の固形分濃度
(スラリー濃度)は、有機化合物とその分散媒媒の種類
によって異なり、特に限定されないが、懸濁液の粘度は
低粘度であるほうが流動性の観点から好ましい。例え
ば、該懸濁液が、ビスフェノールAとフェノールのアダ
クト、フェノール及びビスフェノールAを含むスラリー
である場合はスラリー濃度は25〜40重量%程度であ
る。
【0012】本発明方法によれば、懸濁液の撹拌効力を
低下させることなく、十分な撹拌を行うことが出来、し
かも撹拌翼への固体の付着が防止できるので、円滑な撹
拌操作を行うことが出来ることに加えて、付着物の剥離
落下等による精製物の均質性を損なうことも回避でき
る。従って、本発明方法により調製した懸濁物から得ら
れる精製物、例えば、ビスフェノールAとフェノールの
アダクト、フェノール及びビスフェノールAを含むスラ
リーを調製し、該スラリーから遠心濾過により分離した
アダクトは、従来の晶析工程で得られるアダクトに比
し、純度がより高められることが見込まれる。高有機化
合物を晶析により精製する場合の、固液溶解平衡状態の
有機化合物スラリーでは、固体の付着が特に起こりやす
いので、本発明方法を適用する効果は極めて大きいと言
える。なお、本発明において、場合により、撹拌槽の液
面上の内壁やバッフルに固体付着が生じても、極僅かで
あり、何等問題を生じない。本発明における懸濁液とし
て、ビスフェノールAとフェノールのアダクト及びフェ
ノールを含むスラリーを挙げて本発明方法を説明した
が、懸濁液はこれに限られずテレフタル酸及びパラキシ
レンを含む懸濁液等の有機化合物を有機分散媒中に懸濁
した懸濁液にも本発明方法を適用できることは言うまで
もない。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、下記実施例
により限定されるものではない。
【0014】実施例 フェノールとアセトンを原料とする反応物から晶析工程
を経て得られたビスフェノールAとフェノールの1対1
アダクトを、フェノールに分散させてなるスラリー濃度
30重量%のスラリー600mlを、図2にその略図を
示すパドル翼(L=50mm、H=47.5mm)とバ
ッフルを備えた撹拌槽(直径:110mm)内に装入
し、パドル翼が完全に液面下になる条件、即ち、パドル
翼の上端が最低液面高さ(h=53cm)の液面から1
0%の位置になるようにして、温度50℃、40時間撹
拌した。撹拌は、チップスピード0.52m/sec(撹
拌動力:0.08〜0.1KW/m3)で行った。その結
果、撹拌槽内壁の液界面付近に若干の固形分付着が確認
されたものの、パドル翼には殆ど固体の付着は見られな
かった。また、撹拌も良好な状態で操作することがで
き、スラリーの分散状態も均一であった。
【0015】比較例 図3にその略図を示すパドル翼(L=50mm、H=7
8.5mm)とバッフルを備えた撹拌槽内で、パドル翼
の上部が液面上に露出した状態で撹拌を行った以外は、
実施例と全く同様にして操作した結果(液面高さは実施
例と同じである)、パドル翼上部に著しい固体の付着が
見られた。
【0016】
【発明の効果】本発明により、懸濁液から有機化合物を
晶析及び/又は精製する際の該懸濁液の撹拌において、
パドル翼を用い、且つ該パドル翼の最上部が該懸濁液の
最低液面以下になる状態で撹拌することによって、十分
な撹拌性能を維持したまま、攪拌翼への固体の付着を抑
制することが可能となった。その結果、固液分離工程に
おける撹拌槽の閉塞を防止し、安定運転を継続して達成
することができ、更に精製物の均質性も損なわれず、高
純度品を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法を実施する一例を示す概略図であ
る。
【図2】 本発明の実施例で用いた撹拌槽の概略図であ
る。
【図3】 本発明の比較例で用いた撹拌槽の概略図であ
る。
【符号の説明】
1:撹拌槽 2:パドル翼 3:撹拌軸 4:バッフル 5:懸濁液面 6:撹拌槽ジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 9/02 608 B01D 9/02 608B 609 609A 609B 620 620 621 621 625 625A 625E B01F 7/16 B01F 7/16 L Z 7/18 7/18 B C07C 37/84 C07C 37/84 39/04 39/04 39/16 39/16 Fターム(参考) 4G078 AA13 AB05 BA05 CA08 DA01 DB10 4H006 AA02 AD15 BD82 FC52 FE13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機分散媒体中に有機化合物が懸濁した懸
    濁液を撹拌し、該有機化合物を晶析及び/又は精製する
    に当たり、パドル翼を具備した撹拌槽において、パドル
    翼の最上端を撹拌槽中の懸濁液面以下に常時保持しなが
    ら撹拌を行うことを特徴とする有機化合物の晶析及び/
    又は精製方法。
  2. 【請求項2】パドル翼が、広幅翼であることを特徴とす
    る請求項1に記載の有機化合物の晶析及び/又は精製方
    法。
  3. 【請求項3】パドル翼の最上端が、撹拌槽中における懸
    濁液の変動液面の最低液面以下となるように撹拌槽に設
    置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    有機化合物の晶析及び/又は精製方法。
  4. 【請求項4】パドル翼の最上部位置は、懸濁液の最低液
    面以下で、且つ最低液面位とパドル翼最上端の間隔が、
    最低液面位とパドル翼下端の間の高さの10〜50%で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の有機化合物の晶析及び/又は精製方法。
  5. 【請求項5】撹拌槽の内壁面にバッフルが設けられてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載
    の有機化合物の晶析及び/又は精製方法。
  6. 【請求項6】該バッフルの最上部は、撹拌槽中における
    懸濁液の変動液面の最高液面より上に位置することを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の有機化合
    物の晶析及び/又は精製方法。
  7. 【請求項7】該懸濁液が有機化合物と有機分散媒体との
    固液溶解平衡状態に近似する懸濁液であることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか一項に記載の有機化合物の
    晶析及び/又は精製方法。
  8. 【請求項8】該懸濁液が、ビスフェノールAとフェノー
    ルのアダクト、フェノール及びビスフェノールAを含む
    スラリーであることを特徴とする請求項7に記載の有機
    化合物の晶析及び/又は精製方法。
  9. 【請求項9】該懸濁液の有機分散媒の融点より5〜15
    ℃高い温度で撹拌を行うことを特徴とする請求項8に記
    載の懸濁液の製造方法。
  10. 【請求項10】該懸濁液中の固形分濃度(スラリー濃
    度)が25〜40重量%であることを特徴とする請求項
    8又は9のいずれか一項に記載の有機化合物の晶析及び
    /又は精製方法。
JP2001114869A 2001-04-13 2001-04-13 有機化合物の晶析及び/又は精製方法 Pending JP2002306902A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001114869A JP2002306902A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 有機化合物の晶析及び/又は精製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001114869A JP2002306902A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 有機化合物の晶析及び/又は精製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002306902A true JP2002306902A (ja) 2002-10-22

Family

ID=18965858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001114869A Pending JP2002306902A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 有機化合物の晶析及び/又は精製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002306902A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005012218A1 (ja) * 2003-08-05 2005-02-10 Mitsui Chemicals, Inc. テレフタル酸の製造方法及びテレフタル酸
JP2008297251A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Mitsui Chemicals Inc ビスフェノール類の晶析方法
JP2011006553A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Mitsubishi Chemicals Corp ポリカーボネートの製造方法
WO2013094340A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 住友化学株式会社 高品質のε-カプロラクタムの製造方法
WO2013094339A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 住友化学株式会社 高品質のε-カプロラクタムの製造方法
CN110917937A (zh) * 2019-11-21 2020-03-27 安徽科宝生物工程有限公司 一种熊去氧胆酸粗品用提纯装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005012218A1 (ja) * 2003-08-05 2005-02-10 Mitsui Chemicals, Inc. テレフタル酸の製造方法及びテレフタル酸
JPWO2005012218A1 (ja) * 2003-08-05 2006-09-14 三井化学株式会社 テレフタル酸の製造方法及びテレフタル酸
CN100393688C (zh) * 2003-08-05 2008-06-11 三井化学株式会社 对苯二甲酸的制造方法及对苯二甲酸
JP2008297251A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Mitsui Chemicals Inc ビスフェノール類の晶析方法
JP2011006553A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Mitsubishi Chemicals Corp ポリカーボネートの製造方法
WO2013094340A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 住友化学株式会社 高品質のε-カプロラクタムの製造方法
WO2013094339A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 住友化学株式会社 高品質のε-カプロラクタムの製造方法
CN110917937A (zh) * 2019-11-21 2020-03-27 安徽科宝生物工程有限公司 一种熊去氧胆酸粗品用提纯装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100382122B1 (ko) 고순도 테레프탈산의 제조방법
JPS5966305A (ja) 向流式溶融物冷却精製法
US4447655A (en) Purification of bisphenol-A
JPH08176045A (ja) ビスフェノールaの精製法
JP2002306902A (ja) 有機化合物の晶析及び/又は精製方法
JPS59231033A (ja) ビスフエノ−ルaの精製方法
KR101107927B1 (ko) 고순도 테레프탈산의 제조 방법
JPS63185402A (ja) 液状混合物から純粋な物質を結晶化によつて回収する方法および装置
CA1140583A (en) Separation of 2,4-tolylene diisocyanate from mixtures of 2,4- and 2,6-tolylene diisocyanate
WO2005012218A1 (ja) テレフタル酸の製造方法及びテレフタル酸
JP3766708B2 (ja) 高純度テレフタル酸の製造方法
JPS61268696A (ja) 結晶状マルチト−ルの製造法及び装置
KR20150131355A (ko) 자유 유동성 디카복실산 결정의 제조 방법
JP4731980B2 (ja) ステロール類の晶析方法およびそのシステム
FI78927B (fi) Foerfarande och anordning foer producering av kristalliserad monohydratisk dextros.
WO2016094473A1 (en) Process for 2,2,4,4-tetramethylcyclobutane-1,3-diol crystallization
JPH0691103A (ja) 向流式溶融物冷却精製装置とその方法
JP2019108382A (ja) パラ−チモールを調製するための改良された方法
EP3326993B1 (en) Method for producing high-purity terephthalic acid
JPH09249586A (ja) 高純度2,6−ジメチルナフタレンの製法
JP5162960B2 (ja) イソフタル酸原スラリーの分散媒置換方法
EP0264226B1 (en) Separation process by crystallisation
WO2022255366A1 (ja) 精製装置に用いられる槽
JPS6336802B2 (ja)
JPS6246201B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081111