JPH09249586A - 高純度2,6−ジメチルナフタレンの製法 - Google Patents

高純度2,6−ジメチルナフタレンの製法

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JPH09249586A
JPH09249586A JP8059741A JP5974196A JPH09249586A JP H09249586 A JPH09249586 A JP H09249586A JP 8059741 A JP8059741 A JP 8059741A JP 5974196 A JP5974196 A JP 5974196A JP H09249586 A JPH09249586 A JP H09249586A
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Minoru Takagawa
實 高川
Ko Moto
耕 毛戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DMN異性体混合物から結晶化により2,6-DM
Nを析出させ、高純度の2,6-DMNを得るに際して、長
期間にわたって安定して所定以上の純度を維持すること
のできる工業的に有利な方法を提供する。 【解決手段】ジメチルナフタレン混合物から2,6-ジメチ
ルナフタレンを結晶化させるに際して、溶媒の存在下、
結晶の凝集を抑制しつつ冷却する。結晶の凝集を抑制す
る方法としては、(1)結晶化槽での平均滞留時間を小
さくすること、(2)凝集物を破砕すること、(3)結
晶化槽内の撹拌を十分に強くすることなどが挙げられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2,6-ナフタレンジ
カルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸ジメチル等の
原料として有用な2,6-ジメチルナフタレンの製造方法に
関する。2,6-ナフタレンジカルボン酸やそのジメチルエ
ステルである2,6-ナフタレンジカルボン酸ジメチルは優
れた引っ張り強度と耐熱性を有するポリエチレンナフタ
レート繊維やフィルム等の製造に用いられる高性能ポリ
エステルの原料として工業的に重要な用途を持ってい
る。
【0002】
【従来の技術】2,6-ジメチルナフタレン(以下ジメチル
ナフタレンをDMNと記す)は、酸化されて2,6-ナフタ
レンジカルボン酸となり、場合によってはさらにジメチ
ルエステル化されて2,6-ナフタレンジカルボン酸ジメチ
ルとなる。ポリエチレンナフタレート繊維やフィルム等
の製造に用いられる高性能ポリエステルの原料としての
2,6-ナフタレンジカルボン酸や2,6-ナフタレンジカルボ
ン酸ジメチルは高純度のものである必要があり、その原
料としての2,6-DMNも高純度が要求される。即ちDM
Nには2個のメチル基の位置により10個の異性体が存在
するが、2,6-ナフタレンジカルボン酸等の原料としての
2,6-DMNは他の異性体を実質的に含まず、さらにモノ
メチルナフタレンやトリメチルナフタレン等の不純物を
も実質的に含まない高純度のものである必要がある。
【0003】2,6-DMNの純度が低いと、含まれる不純
物自体が酸化、エステル化されて2,6-ナフタレンジカル
ボン酸等の純度を低下させる。2,6−DMN中の不純
物に由来して、酸化、エステル化工程で生成する不純物
の一部は除去することが著しく困難であり、高純度の2,
6-ナフタレンジカルボン酸や2,6-ナフタレンジカルボン
酸ジメチルを得ることが著しく困難となる。さらに、こ
れらの不純物が存在すると酸、エステルの純度のみなら
ず、2,6-DMN基準の酸、エステルの収率が顕著に低下
する。従って、工業的に有利な条件で2,6-ナフタレンジ
カルボン酸や2,6-ナフタレンジカルボン酸ジメチルを製
造するには、高純度の2,6-DMNを得ることが必須であ
るといえる。
【0004】酸化原料としての2,6−DMNの純度は
極力高い方が良いが、2,6−DMNの純度を上げるた
めには精製の負荷が大きくなる。従って酸化原料として
の2,6−DMNの純度は、DMNとしての精製の負
荷、DMN純度の酸化反応の成績、酸化生成物純度への
影響、更に2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルと
して精製する場合は、メチルエステル化の反応成績、メ
チルエステルの精製の負荷等も考慮して決めるべきであ
る。通常これらを総合的に考慮して、2,6-DMNの純度
は少なくとも98.0%以上の高純度とする必要があ
る。
【0005】2,6−DMNの製造法として、タール留
分、石油留分から分離する方法、ナフタレン或いはメチ
ルナフタレンをメチル化後に異性化分離する方法等があ
る。これらの留分や生成物は10種の異性体のほとんど
を含み、多くの異性体混合物から2,6−DMNを分離
する必要がある。一方特開昭49−134634号には
オルトキシレンとブタジエンからO-トリルペンテン-2を
高収率で得る方法が示されている。また特開昭50−8
9353号にはO-トリルペンテン-2を環化して1,5−
ジメチルテトラリンを製造する方法が、特開昭48−7
6852号には1,5−ジメチルテトラリンを脱水素し
て高収率高選択率で1,5−DMNを製造する方法が示
されている。さらに特開昭50−129534号には
1,5−DMNを異性化して、主として1,5−、1,
6−、2,6−DMNからなる異性体混合物を得る方法
が示されている。従って2,6−DMNの製造法とし
て、これらの方法を組み合わせることにより、オルトキ
シレンとブタジエンから、主として1,5−、1,6
−、2,6−DMNからなる異性体混合物を得、この異
性体混合物から2,6−DMNを分離する方法もある。
【0006】上記のように従来の2,6−DMN製造方
法では、DMN異性体混合物から2,6−DMNを分
離、回収する必要がある。ジメチルナフタレン10異性
体の沸点は非常に近接しており、通常有機化合物の分離
精製によく用いられている蒸留により2,6−DMNを
精製することは極めて困難である。2,6−DMNの精
製方法として、結晶化による方法、吸着による方法、あ
る種の有機化合物を用いて2,6−DMNと錯体を形成
させ、これを分離した後、該錯体を分解する方法等が提
案されている。これら各方法の内では、結晶化による方
法が最も簡便であり、工業的精製法として適している。
特に、オルトキシレンとブタジエンから1,5−DMN
を製造し、これより主として1,5−、1,6−、2,
6−DMNからなる異性体混合物を製造し、これから分
離する場合は、精製原料中の異性体種が少ないことか
ら、結晶化による方法が有効である。ナフタレン類をメ
チル化後に異性化分離する場合、タール留分、石油留分
から分離する場合は、多くの異性体混合物から2,6−
DMNを分離する必要があり、この場合は吸着法と結晶
化法の組み合わせが好ましい。
【0007】2,6−DMNは1,5−DMN、2,7
−DMN、2,3−DMNと共晶を形成することが知ら
れている。従って異性体混合物から結晶化により2,6
−DMNを結晶として析出させるためには、混合物中の
2,6−DMNとこれら異性体との量比が共晶組成比よ
りも大きい必要がある。即ち、混合物中の2,6−DM
Nに対する1,5−DMNのモル比が1.9以下、2,
7−DMNのモル比が1.4以下、2,3−DMNのモ
ル比が1.1以下である異性体混合物を冷却したとき、
2,6−DMNが結晶として最初に析出する。
【0008】DMN異性体混合物から結晶化により2,6-
DMNを分離する方法として、特公昭50-22553号には、
該混合物を冷却し、析出した結晶をメタノールで処理す
る方法が示されている。また特開昭48-5767 号には、該
混合物を芳香族炭化水素を用いて洗浄、あるいは再結晶
する方法が示されている。これらの方法によって、純度
が97.5〜99.3%の2、6-DMNが得られるとしている
が、いずれの方法も煩雑な操作、設備を必要とする。ま
た高純度2,6−DMNを採取するためには、結晶化に
より得られたスラリーを固液分離する必要がある。そし
て工業的に実施する際は、結晶化と固液分離を連続で、
長時間安定に運転する必要があるが、連続的に結晶化と
固液分離を行った際の結晶性状の変化及び得られる結晶
の純度の変化について述べられたものは見当たらない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、オルト
キシレンとブタジエンを原料として1,5-DMNを合成
し、これを異性化して、主として1,5-、1,6-、2,6-DM
Nからなる異性体混合物となし、該異性体混合物を溶媒
と混合した上で攪拌機付きのジャケット冷却式結晶化槽
に連続的に供給しながら、ジャケットに冷却媒を流して
間接冷却し、2,6-DMNの結晶を析出させた(平均滞留
時間は8時間)。その結果、運転開始直後は99%以上の
純度で結晶を分離できるものの、経時的な結晶純度の低
下が起こり、所定の純度の結晶を継続的に得ることはで
きなかった。なお結晶の純度は、次の工程である酸化反
応に供されるものの純度であり、蒸留などで容易に除去
できる溶媒やリンス液は考慮に入れていない。
【0010】本発明の目的は、DMN異性体混合物から
結晶化により2,6-DMNを析出させ、高純度の2,6-DM
Nを得るに際して、長期間にわたって安定して所定以上
の純度を維持することのできる工業的に有利な方法を提
供することである。
【0011】
【課題を解決する手段】本発明者らは上記の如き課題を
有する高純度の2,6-DMNの製造法について鋭意検討を
続けた結果、結晶化操作を連続的に継続することにより
結晶の純度が低下する原因は、結晶化槽内に滞留してい
る結晶が互いに凝集して巨大な集合体を形成し、その際
に母液を抱き込むためであり、結晶の凝集を抑制するよ
うな方策を講じることにより、長期間にわたって安定し
て所定値以上の純度を維持することができることを見出
し、本発明に到達した。
【0012】即ち本発明は、ジメチルナフタレン混合物
から2,6-ジメチルナフタレンを結晶化させるに際して、
溶媒の存在下、結晶の凝集を抑制しつつ冷却することを
特徴とする高純度2,6-ジメチルナフタレンの製法であ
る。結晶の凝集を抑制する方法としては、(1)結晶化
槽での平均滞留時間を小さくすること、(2)凝集物を
破砕すること、(3)結晶化槽内の撹拌を十分に強くす
ることなどが挙げられる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は2,6−DMN結晶の凝
集を抑制することにより、凝集された結晶の内部に存在
する母液を極力排除し、もって高純度の2,6−DMN
を製造するものである。結晶の凝集し易さはその結晶固
有の性質であり、物質により異なる。本発明者らは2,
6−DMN結晶が凝集し易く、結晶の凝集を抑制するこ
とにより2,6−DMN結晶の純度が低下することを見
出した。本発明において結晶化の際、適当な溶媒を使用
する場合がある。結晶の凝集し易さは結晶自体の性質に
よる。従って凝集を抑制する意味では、溶媒の使用は必
ずしも必要ではない。しかし2,6−DMN結晶は無溶
媒下で析出させた場合鱗片状となり、濾過性が非常に悪
い。これに対し溶媒を共存させた場合は盤状の結晶とな
り、濾過性が大幅に改善される。従って簡単な濾過、リ
ンス操作により高純度の結晶を得るためには、溶媒が用
いられる。特に98%以上の純度を有する結晶を得るた
めには溶媒の使用が必須である。溶媒としては炭化水
素、特に脂肪族飽和炭化水素や脂環式飽和炭化水素が濾
過性向上効果が大きく好適である。
【0014】本発明における結晶の凝集を防ぐ手段とし
ては、前述の如く(1)結晶化槽での平均滞留時間を小
さくすること、(2)凝集物を破砕すること、(3)結
晶化槽内の撹拌を十分に強くすることが挙げられる。結
晶化分離においては、通常大きな結晶を作ることに注意
が払われる。これは結晶を大きくした方が、結晶単位重
量当たりの表面積が小さくなり、その結果として母液付
着量が減って純度が上がり、かつ固液分離も容易になる
ことによる。上記の(1)〜(3)の操作は何れも、通
常結晶を大きくするためには避けるべき方法であり、従
来技術で一般に行われていた方法とは全く異なるもので
ある。
【0015】結晶化槽での滞留時間を大きくすると、通
常結晶が成長し、大きくなる。この性質を利用して、結
晶化槽とは別に熟成槽を設けて滞留時間を長くする方法
がしばしば採られる。しかし本発明者らがDMN異性化
生成物からの2,6−DMNの結晶化について検討した
ところ、滞留時間を長くすると、結晶の成長よりはむし
ろ、結晶の凝集が起こり易いことを見出した。更に平均
滞留時間と結晶純度の変化の関係を調べ、平均滞留時間
を小さくすることにより、凝集が抑制され、高純度の
2,6−DMN結晶を長時間安定に採取できることを見
出した。本発明において結晶化槽での滞留時間を小さく
することにより結晶の凝集を防ぐ場合の平均滞留時間は
6時間以下であり、好ましくは4時間以下、更に好まし
くは3時間以下である。平均滞留時間を短くすれば、凝
集していない盤状結晶の割合が増す。また凝集物の直径
はほとんど変わらないが、厚みが全体に薄くなり、厚さ
方向の凝集が抑えられる。その結果、結晶純度は向上
し、上記の平均滞留時間において高純度の2,6−DM
N結晶が継続して得られる。
【0016】また本発明者らは、2、6−DMN結晶の
凝集物は剪断力を加えることにより比較的容易に破砕さ
れ、更に個々の結晶は剪断力を加えても容易に破壊され
ないことを見出した。通常、剪断力をかけることは結晶
を砕いて小さくすることとなり、結晶化においては避け
るべきこととされている。しかしながら、2,6−DM
Nの結晶については、剪断力を加えることにより結晶の
凝集が抑制され、かつ結晶の破砕が比較的少なく、結晶
に抱き込まれる母液が減少する結果、ケーキ純度の向上
に優れた効果がある。2,6−DMN結晶がこのような
性質を持っていることはこれまで報告されていない。剪
断力を加える方法としては、例えば結晶化槽に循環ポン
プを設置し、槽内のスラリーを循環させる方法があり、
ポンプの形式、循環量を調節することにより剪断力を調
節することができる。結晶凝集物を破砕し、結晶の凝集
を抑制するための槽内のスラリーを循環量は、結晶化槽
の形状により異なるが、結晶化原料の供給量に対する槽
内スラリー循環量の比率を少なくとも1.0以上とする
必要がある。剪断力による破砕手段を設けると、凝集物
の全体に占める割合や厚みはそれほど変わらないが、凝
集物の直径が小さくなり、長さ方向の凝集が抑えられ
る。その結果、結晶純度は向上し、高純度の2,6−D
MN結晶が継続して得られるようになる。
【0017】結晶の凝集を防ぐもう一つ別の手段とし
て、結晶化槽内の撹拌を十分に強くすることが挙げられ
る。通常、結晶化槽内の撹拌を強くすることは、結晶を
小さくすることとなるため、攪拌強度は必要な循環流が
維持される程度に小さくするのが一般的であり、必要以
上の攪拌強度を与えることは、結晶化においては避ける
べきこととされている。しかしながら2,6−DMNの
結晶については、結晶化槽内の撹拌を強くすることによ
り、結晶の凝集が抑制され、かつ攪拌強度を上げても結
晶の破砕が比較的少ないことから、結晶に抱き込まれる
母液が減少することになり、ケーキ純度の向上に優れた
効果があることが認められた。この性質は剪断力に関し
て有した性質と類似のものであり、これまで報告されて
いない。2,6−DMNの結晶の凝集が抑制するための
攪拌強度は結晶化槽の形状などにより異なるが、単位容
積当たりの動力(PV)としてほぼ1.5Kw/m3
上とする必要がある。撹拌を強くすると凝集物の全体に
占める割合や厚みはそれほど変わらないが、凝集物の直
径が小さくなり、長さ方向の凝集が抑えられ、その結果
ケーキ純度は向上し、高純度の2,6−DMN結晶が継
続して得られるようになる。
【0018】以上3つの手段を例として挙げたが、結晶
の凝集を抑制するものであればその他のどのような手段
であってもケーキ純度向上には有効である。また上記の
3つの手段はそれぞれ単独で用いても良く、複数を組み
合わせて用いても良い。本発明を実施するに際しての結
晶化槽には特に制限はなく、通常結晶化に用いられる結
晶化槽を用いることができる。このように結晶の凝集を
抑制する方法を用いて結晶化させたスラリーは母液の抱
き込みが少なくなる。2,6−DMNの結晶を分離する
手段としては特に制限はなく、通常固液分離に用いられ
る手段、例えば遠心分離器やフィルター等を用いること
ができる。なお2,6−DMNとして更に高純度が要求
される場合には、以上に方法により得られた2,6−D
MN結晶を再度溶媒に分散した後、結晶を分離すること
により後の実施例に示すように極めて高純度の2,6−
DMNが得られる。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって本発明の方法を更に詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。なお、以下の各実施例、比較例における
各成分の濃度はガスクロマトグラフィーにより求めた。
【0020】実施例1 撹拌機、冷却用ジャケット付の内径1000mm、胴長
2500mmの縦型円筒容器を結晶化槽として、ロータ
リーバキュームフィルターを結晶分離機として用いて、
結晶化、結晶分離を行った。結晶化槽内には4枚のバッ
フルを設けた。結晶化槽内部の温度は結晶化槽下部に設
置した温度計によりモニターした。結晶化原料は結晶化
槽上部から供給し、生成したスラリーは結晶化槽下部よ
りポンプにより抜き出してロータリーバキュームフィル
ターに供給し、ロータリーバキュームフィルターにより
濾過、リンスを行った。
【0021】オルトキシレンとブタジエンから製造した
1,5−DMNを異性化して得た異性化反応生成物とノ
ルマルヘプタンを混合して得られた表1に示す組成の混
合物を結晶化原料とした。まず始めに結晶化槽に65℃
の結晶化原料を0.6m3 張り込み、その後ジャケット
に30℃の冷却水を流し、結晶化槽内液を撹拌しなが
ら、ゆっくりと5時間かけて晶析槽内温を40℃まで下
げた。晶析槽内温が40℃となった時点で、結晶化原料
を200kg/hrの一定速度で連続的に供給を開始
し、結晶化槽内部の温度が40℃を保つ様に冷却水の流
量を制御した。結晶化原料の供給を開始すると同時に、
結晶化槽内のスラリーを結晶化槽から連続的に抜き出し
て、ロータリーバキュームフィルターにて濾過した。こ
の間、ロータリーバキュームフィルターの回転数を制御
して、結晶化槽のスラリー量を0.6m3 に維持した。
【0022】結晶化原料の結晶化槽での平均滞留時間は
2.6時間である。結晶化槽の攪拌は100rpm、攪
拌動力はPV=0.6Kw/m3 とした。ロータリーバ
キュームフィルターの運転においては、40℃のノルマ
ルヘプタンをリンス液として、リンス量30kg/hr
にてケーキを均一にリンスした。この結晶化、結晶分離
操作を72時間継続し、所定時間毎にロータリーバキュ
ームフィルターから出てくる結晶をサンプリングして結
晶中の2,6−DMN純度を調べた。運転経過時間と結
晶純度の関係を表2に示した。運転中、結晶化槽中のス
ラリー濃度は約14重量%とほぼ一定であった。
【0023】
【表1】
【0024】比較例1 結晶化槽内に滞留するスラリー量を 1.8m3 とした以外
は実施例1と同様に操作して結晶化、結晶分離を行っ
た。この場合の結晶化槽内での平均滞留時間は8.0時
間となる。スラリー中の結晶濃度は約14%とほぼ一定
であった。実施例1と同様に、所定時間毎にロータリー
バキュームフィルターから出てくる結晶をサンプリング
して2,6-DMNの純度を調べた。経過時間と結晶純度の
関係を表2に示す。
【0025】実施例2 比較例1で使用した結晶化槽に循環ポンプを取り付け、
結晶化槽下部よりスラリーを抜き出し、結晶化槽上部に
スラリーを循環させた以外は比較例1と同様に操作して
結晶化、結晶分離を行った。循環ポンプは、2ポール、
3.7kwのモーターを取り付けたオープンインペラー
タイプの遠心ポンプであり、スラリーを2 m3 /hrで
循環させた。スラリー中の結晶濃度は約14%とほぼ一
定であった。比較例1と同様に、所定時間毎に結晶をサ
ンプリングして2,6-DMNの純度を調べた。経過時間と
結晶純度の関係を表2に示す。
【0026】実施例3 結晶化槽の撹拌回転数を150rpmとし、撹拌動力P
V=1.8Kw/m3とした以外は比較例1と同様に操
作して結晶化を行った。この場合、理論上はスラリーに
加えられる動力は比較例1の3.4倍となる。スラリー
中の結晶濃度は約14%とほぼ一定であった。比較例1
と同様に所定時間毎に結晶をサンプリングして2,6-DM
Nの純度を調べた。経過時間と結晶純度の関係を表2に
示す。運転開始後48時間経過した時点で、ロータリー
バキュームフィルターから出てくる結晶を採取した。こ
の結晶中にはノルマルヘプタンが26重量%含まれてい
た。ヘプタンを除いたケーキの重量組成(リスラリー
前)を表3に示す。この26%のヘプタンを含む結晶1
重量部を20℃のノルマルヘプタン1重量部中に分散さ
せた後、G2ガラスフィルター(標準最大孔径100〜
150μm)により吸引濾過した。得られた結晶のヘプ
タンを除いた重量組成(リスラリー後)を表3示す。こ
のリスラリー後に得られた結晶中の2,6−DMN量は
ノルマルヘプタンに分散させたケーキ中の2,6−DM
N量の86%であった。ロータリーバキュームフィルタ
ーから出てくる結晶を再度溶媒によりリスラリーするこ
とにより、極めて高純度の結晶が得られることが分か
る。
【0027】
【表2】 運転経過時間と結晶中2,6−DMN純度(wt%) の関係経過時間(hr) 0 6 12 24 36 48 72 実施例1 99.6 99.4 99.3 99.3 99.2 99.4 99.2 比較例1 99.5 99.0 98.2 97.7 97.5 97.1 96.5 実施例2 99.7 99.6 99.5 99.5 99.4 99.3 99.4 実施例3 99.6 99.6 99.5 99.4 99.3 99.3 99.2
【0028】
【表3】wt% リスラリー前 リスラリー後 2,6-DMN 99.3 99.8 1,6-DMN 0.3 0.1 1,5-DMN 0.1 0.0 Other DMN 0.0 0.0 低、高沸点物 0.3 0.1
【0029】
【発明の効果】実施例から明らかなように、本発明の方
法によって結晶の凝集を抑制することにより、母液の抱
き込みが少ない結晶が得られ、結晶化および結晶分離操
作を連続的に実施しても高純度の2,6-DMN結晶を長時
間安定に得ることが出来る。従って本発明により高純度
の2,6-DMN結晶が工業的に容易に得られるようにな
り、本発明の工業的意義は極めて大きい。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】即ち本発明は、ジメチルナフタレン混合物
から2,6-ジメチルナフタレンを結晶化させるに際して、
溶媒の存在下、結晶の凝集を抑制することを特徴とする
高純度2,6-ジメチルナフタレンの製法である。結晶の凝
集を抑制する方法としては、(1)結晶化槽での平均滞
留時間を小さくすること、(2)凝集物を破砕するこ
と、(3)結晶化槽内の撹拌を十分に強くすることなど
が挙げられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】結晶化槽での滞留時間を大きくすると、通
常結晶が成長し、大きくなる。この性質を利用して、結
晶化槽とは別に熟成槽を設けて滞留時間を長くする方法
がしばしば採られる。しかし本発明者らがDMN異性化
生成物からの2,6−DMNの結晶化について検討した
ところ、滞留時間を長くすると、結晶の成長よりはむし
ろ、結晶の凝集が起こり易いことを見出した。更に平均
滞留時間と結晶純度の変化の関係を調べ、平均滞留時間
を小さくすることにより、凝集が抑制され、高純度の
2,6−DMN結晶を長時間安定に採取できることを見
出した。本発明において結晶化槽での滞留時間を小さく
することにより結晶の凝集を防ぐ場合の平均滞留時間は
6時間以下であり、好ましくは4時間以下である。平均
滞留時間を短くすれば、凝集していない盤状結晶の割合
が増す。また凝集物の直径はほとんど変わらないが、厚
みが全体に薄くなり、厚さ方向の凝集が抑えられる。そ
の結果、結晶純度は向上し、上記の平均滞留時間におい
て高純度の2,6−DMN結晶が継続して得られる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また本発明者らは、2、6−DMN結晶の
凝集物は剪断力を加えることにより比較的容易に破砕さ
れ、更に個々の結晶は剪断力を加えても容易に破壊され
ないことを見出した。通常、剪断力をかけることは結晶
を砕いて小さくすることとなり、結晶化においては避け
るべきこととされている。しかしながら、2,6−DM
Nの結晶については、剪断力を加えることにより結晶の
凝集が抑制され、かつ結晶の破砕が比較的少なく、結晶
に抱き込まれる母液が減少する結果、ケーキ純度の向上
に優れた効果がある。2,6−DMN結晶がこのような
性質を持っていることはこれまで報告されていない。剪
断力を加える方法としては、例えば結晶化槽に循環ポン
プを設置し、槽内のスラリーを循環させる方法があり、
ポンプの形式、循環量を調節することにより剪断力を調
節することができる。結晶凝集物を破砕し、結晶の凝集
を抑制するための槽内のスラリーを循環量は、結晶化槽
の形状により異なるが、結晶化原料の供給量に対する槽
内スラリー循環量の比率を少なくとも1.0以上とする
ことが好ましい。剪断力による破砕手段を設けると、凝
集物の全体に占める割合や厚みはそれほど変わらない
が、凝集物の直径が小さくなり、長さ方向の凝集が抑え
られる。その結果、結晶純度は向上し、高純度の2,6
−DMN結晶が継続して得られるようになる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジメチルナフタレン混合物から2,6-ジメチ
    ルナフタレンを結晶化させるに際して、溶媒の存在下、
    結晶の凝集を抑制しつつ冷却することを特徴とする高純
    度2,6-ジメチルナフタレンの製法。
  2. 【請求項2】結晶化槽での平均滞留時間を6時間以内と
    する請求項1記載の高純度2,6-ジメチルナフタレンの製
    法。
  3. 【請求項3】結晶凝集物の破砕手段を設ける請求項1記
    載の高純度2,6-ジメチルナフタレンの製法。
  4. 【請求項4】結晶化槽の外部に循環ポンプを設置し、結
    晶化槽内のスラリーを循環させることにより結晶を破砕
    する請求項3記載の高純度2,6-ジメチルナフタレンの製
    造方法。
  5. 【請求項5】結晶の凝集を抑制される程度に結晶化槽内
    を撹拌する請求項1記載の高純度2,6-ジメチルナフタレ
    ンの製法。
  6. 【請求項6】脂肪族飽和炭化水素および脂環式飽和炭化
    水素から選ばれた一種以上の溶媒を用いる請求項1〜5
    いずれかに記載の高純度2,6-ジメチルナフタレンの製
    法。
JP8059741A 1996-02-28 1996-03-15 高純度2,6−ジメチルナフタレンの製法 Pending JPH09249586A (ja)

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