JP2002304782A - 光情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体の製造方法

Info

Publication number
JP2002304782A
JP2002304782A JP2001107401A JP2001107401A JP2002304782A JP 2002304782 A JP2002304782 A JP 2002304782A JP 2001107401 A JP2001107401 A JP 2001107401A JP 2001107401 A JP2001107401 A JP 2001107401A JP 2002304782 A JP2002304782 A JP 2002304782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
dye
substrates
recording layer
optical information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001107401A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Usami
由久 宇佐美
Michihiro Shibata
路宏 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001107401A priority Critical patent/JP2002304782A/ja
Publication of JP2002304782A publication Critical patent/JP2002304782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】色素や溶剤の種類、及びスピンコート条件に拘
らず、光情報記録媒体の保存性を向上させることができ
る光情報記録媒体の製造方法を提供する。 【解決手段】中心孔を備えたディスク状の基板の一主面
上に色素塗布液を塗布して、該基板上に色素記録層を形
成し、隣接する2枚の基板の基板面と基板面との間の距
離が0.5mm〜10mmとなるように、複数の色素記
録層が形成された基板を集積させ、集積された基板の色
素記録層を55℃〜75℃の温度において0.5時間〜
7時間加熱保存する。これにより色素や溶剤の種類及び
スピンコートが行われる条件に拘らず、光情報記録媒体
の保存性を向上させることができると共に、アニール処
理時に基板間に滞留する熱による基板の変形が防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
情報の記録及び再生を行うことができるヒートモード型
の光情報記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザ光により1回限りの情報
の記録が可能な光情報記録媒体(光ディスク)として
は、追記型CD(いわゆるCD−R)やDVD−Rなど
があり、従来のCD(コンパクトディスク)の作製に比
べて少量のCDを手頃な価格でしかも迅速に市場に供給
できる利点を有しており、最近のパーソナルコンピュー
タなどの普及に伴ってその需要も増している。
【0003】CD−R型の光情報記録媒体の代表的な構
造は、厚みが約1.2mmの透明な円盤状基板上に有機
色素からなる記録層、金などの金属からなる光反射層、
更に樹脂製の保護層をこの順に積層したものである(例
えば特開平6−150371号公報参照)。
【0004】また、DVD−R型の光情報記録媒体は、
2枚の円盤状基板(厚みが約0.6mm)を各情報記録
面をそれぞれ内側に対向させて貼り合わせた構造を有
し、記録情報量が多いという特徴を有する。
【0005】そして、これら光情報記録媒体への情報の
書き込み(記録)は、近赤外域のレーザ光(CD−Rで
は通常780nm付近、DVD−Rでは635nm付近
の波長のレーザ光)を照射することにより行われ、色素
記録層の照射部分がその光を吸収して局所的に温度上昇
し、物理的あるいは化学的な変化(例えばピットの生
成)が生じて、その光学的特性を変えることにより情報
が記録される。
【0006】一方、情報の読み取り(再生)も、通常、
記録用のレーザ光と同じ波長のレーザ光を照射すること
により行われ、色素記録層の光学的特性が変化した部位
(ピットの生成による記録部分)と変化しない部位(未
記録部分)との反射率の違いを検出することにより情報
が再生される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光ディスクを製造する場合にスピンコート法が使用さ
れている。このスピンコート法は、回転している基板の
内周側に溶液を滴下し、遠心力により該溶液を外周側に
流延させて塗膜を形成すると共に、その余分の溶液を基
板の外周縁部から振り切り、その周囲に放出させ、次い
で、塗膜から溶剤を乾燥除去する処理を含む薄膜形成法
の一種である。
【0008】しかしながら、色素や溶剤の種類、及びス
ピンコートが行われる条件によっては塗膜中に溶剤が残
留し、得られた光情報記録媒体の保存性が低下するとい
う問題があった。
【0009】本発明は上記の問題点に鑑みなされたもの
であり、色素や溶剤の種類、及びスピンコート条件に拘
らず、光情報記録媒体の保存性を向上させることができ
る光情報記録媒体の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の光情報記録媒体の製造方法は、中
心孔を備えたディスク状の基板の一主面上に色素塗布液
を塗布して、該基板上に色素記録層を形成する記録層形
成工程と、該色素記録層を55℃〜75℃の温度におい
て0.5時間〜7時間加熱保存するアニール処理工程
と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0011】請求項1の発明では、色素記録層を備えた
光情報記録媒体を製造する際に、中心孔を備えたディス
ク状の基板の一主面上に色素塗布液を塗布して、該基板
上に色素記録層を形成し、形成された色素記録層を55
℃〜75℃の温度において0.5時間〜7時間加熱保存
するので、色素や溶剤の種類及びスピンコートが行われ
る条件に拘らず、塗膜中の溶剤残留量を限りなくゼロに
近付けることができ、得られた光情報記録媒体の保存性
を向上させることができる。
【0012】請求項2に記載の光情報記録媒体の製造方
法は、中心孔を備えたディスク状の基板の一主面上に色
素塗布液を塗布して、該基板上に色素記録層を形成する
塗布工程と、隣接する2枚の基板の基板面と基板面との
間の距離が0.5mm〜10mmとなるように、複数の
基板を集積させる集積工程と、前記集積された基板の色
素記録層を55℃〜75℃の温度において0.5時間〜
7時間加熱保存するアニール処理工程と、を含んで構成
したことを特徴とする。
【0013】請求項2の発明では、中心孔を備えたディ
スク状の基板の一主面上に色素塗布液を塗布して、該基
板上に色素記録層を形成し、形成された色素記録層を5
5℃〜75℃の温度において0.5時間〜7時間加熱保
存する際に、隣接する2枚の基板の基板面と基板面との
間の距離が0.5mm〜10mmとなるように、色素記
録層が形成された複数の基板を集積させて加熱保存する
ので、色素や溶剤の種類及びスピンコートが行われる条
件に拘らず、塗膜中の溶剤残留量を限りなくゼロに近付
けることができ、得られた光情報記録媒体の保存性を向
上させることができると共に、アニール処理時に基板間
に滞留する熱による基板の変形が防止される。
【0014】上記の集積工程においては、基台と、該基
台に植立され、かつ、該基台の上面に対して鉛直方向に
延在して設けられた棒部材とを有して構成されたディス
ク状の基板の集積器の前記棒部材に、色素記録層が形成
された基板の中心孔を挿通させて、複数の色素記録層が
形成された基板を集積させるのが好ましい。
【0015】この場合、隣接する2枚の基板間にスペー
サを挟み込むことにより、隣接する2枚の基板の基板面
と基板面との間の距離が0.5mm〜10mmとなるよ
うにすることができる。中心孔を備えたスペーサを基板
間に挿入し、集積器の棒部材に基板の中心孔とスペーサ
の中心孔とを交互に挿通させて、複数の色素記録層が形
成された基板をスペーサを介して集積させることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る光情報記録媒体の製造方法を、色素記録層を備えた
光ディスク(例えばCD−R)を製造するシステムに適
用した実施の形態について説明する。 (光情報記録媒体の製造システム)本実施の形態に係る
製造システム10は、図1に示すように、例えば射出成
形、圧縮成形又は射出圧縮成形によって基板を作製する
2つの成形設備(第1及び第2の成形設備12A及び1
2B)と、基板の一主面上に色素塗布液を塗布して乾燥
させることにより、該基板上に色素記録層を形成する塗
布設備14と、基板上に形成された色素塗布膜を加熱保
存処理(以下、アニール処理と称する)するアニール処
理設備2と、基板の色素記録層上に光反射層を例えばス
パッタリングにより形成し、その後、光反射層上にUV
硬化液を塗布した後、UV照射して前記光反射層上に保
護層を形成する後処理設備16とを有して構成されてい
る。
【0017】第1及び第2の成形設備12A及び12B
は、ポリカーボネートなどの樹脂材料を射出成形、圧縮
成形又は射出圧縮成形して、一主面にトラッキング用溝
又はアドレス信号等の情報を表す凹凸(グルーブ)が形
成された基板を作製する成形機20と、該成形機20か
ら取り出された基板を冷却する冷却部22と、冷却後の
基板を段積みして保管するためのスタックポール24が
複数本設置された集積部26(スタックポール回転台)
とを有する。
【0018】塗布設備14は、3つの処理部30、32
及び34から構成され、第1の処理部30には、前記第
1及び第2の成形設備12A及び12Bから搬送された
スタックポール24を収容するためのスタックポール収
容部40と、該スタックポール収容部40に収容された
スタックポール24から1枚ずつ基板を取り出して次工
程に搬送する第1の搬送機構42と、該第1の搬送機構
42によって搬送された1枚の基板に対して静電気の除
去を行う静電ブロー機構44とを有する。
【0019】第2の処理部32は、第1の処理部30に
おいて静電ブロー処理を終えた基板を次工程に順次搬送
する第2の搬送機構46と、該第2の搬送機構46によ
って搬送された複数の基板に対してそれぞれ色素塗布液
を塗布する色素塗布機構48と、色素塗布処理を終えた
基板を1枚ずつ次工程に搬送する第3の搬送機構50と
を有する。この色素塗布機構48は6つのスピンコート
装置52を有して構成されている。
【0020】第3の処理部34は、前記第3の搬送機構
50にて搬送された1枚の基板の裏面を洗浄する裏面洗
浄機構54と、裏面洗浄を終えた基板を次工程に搬送す
る第4の搬送機構56と、該第4の搬送機構56によっ
て搬送された基板に対してロット番号等の刻印を行う番
号付与機構58と、ロット番号等の刻印を終えた基板を
次工程に搬送する第5の搬送機構60と、該第5の搬送
機構60によって搬送された基板に対して欠陥の有無並
びに色素記録層の膜厚の検査を行う検査機構62と、該
検査機構62での検査結果に応じて基板を正常品用のス
タックポール64あるいはNG用のスタックポール66
に選別する選別機構68とを有する。
【0021】第1の処理部30と第2の処理部32との
間に第1の仕切板70が設置され、第2の処理部32と
第3の処理部34にも同様の第2の仕切板72が設置さ
れている。第1の仕切板70の下部には、第2の搬送機
構46による基板の搬送経路を塞がない程度の開口(図
示せず)が形成され、第2の仕切板72の下部には、第
3の搬送機構50による基板の搬送経路を塞がない程度
の開口(図示せず)が形成されている。
【0022】アニール処理設備2は、塗布設備14から
搬送された正常品用のスタックポール64を収容する収
容部120と、該スタックポール収容部120に収容さ
れたスタックポール64をクリーンオーブン内に搬入す
る第6の搬送機構4と、スタックポール64に積載され
た基板をアニール処理するためのクリーンオーブン11
6と、を有している。
【0023】後処理設備16は、アニール処理設備2か
ら搬送されたアニール処理後のスタックポール64を収
容するためのスタックポール収容部80と、該スタック
ポール収容部80に収容されたスタックポール64から
1枚ずつ基板を取り出して次工程に搬送する第7の搬送
機構82と、該第7の搬送機構82によって搬送された
1枚の基板に対して静電気の除去を行う第1の静電ブロ
ー機構84と、静電ブロー処理を終えた基板を次工程に
順次搬送する第8の搬送機構86と、該第8の搬送機構
86によって搬送された基板の一主面に光反射層をスパ
ッタリングにて形成するスパッタ機構88と、光反射層
のスパッタリングを終えた基板を次工程に順次搬送する
第9の搬送機構90と、該第9の搬送機構90によって
搬送された基板の周縁(エッジ部分)を洗浄するエッジ
洗浄機構92とを有する。
【0024】また、この後処理設備16は、エッジ洗浄
を終えた基板に対して静電気の除去を行う第2の静電ブ
ロー機構94と、静電ブロー処理を終えた基板の一主面
に対してUV硬化液を塗布するUV硬化液塗布機構96
と、UV硬化液の塗布を終えた基板を高速に回転させて
基板上のUV硬化液の塗布厚を均一にするスピン機構9
8と、UV硬化液の塗布及びスピン処理を終えた基板に
対して紫外線を照射することによりUV硬化液を硬化さ
せて基板の一主面に保護層を形成するUV照射機構10
0と、前記基板を第2の静電ブロー機構94、UV硬化
液塗布機構96、スピン機構98及びUV照射機構10
0にそれぞれ搬送する第10の搬送機構102と、UV
照射された基板を次工程に搬送する第11の搬送機構1
04と、該第11の搬送機構104によって搬送された
基板に対して塗布面と保護層面の欠陥を検査するための
欠陥検査機構106と、基板に形成されたグルーブによ
る信号特性を検査するための特性検査機構108と、こ
れら欠陥検査機構106及び特性検査機構108での検
査結果に応じて基板を正常品用のスタックポール110
あるいはNG用のスタックポール112に選別する選別
機構114とを有する。
【0025】また、製造システム10は、図1に示すよ
うに、塗布設備14の第2の処理部32と並行して空調
システム300が設置されている。空調システム300
は、図示はしないが、空気調和機、除湿機、及び排気装
置から構成されている。このうち空気調和機は、塗布設
備14に対して清浄な空気を送り込み、除湿機は、外気
を取り入れて除湿を行い、一次空気として出力する。ま
た、排気装置は、塗布設備14からの一部の排気(局所
排気)を上位の排気系統に送る。このような局所排気と
しては、例えば塗布設備14の色素塗布機構48におけ
る6つのスピンコート装置52からの排気が挙げられ
る。
【0026】色素溶液を塗布する際の排気風速は1m/
s以下、好ましくは0.7m/s以下、更に好ましくは
0.4m/s以下がよい。これにより、基板202上へ
の色素溶液の塗布が良好に行われると共に、再生色素溶
液の回収率を向上させることができる。
【0027】また、図示はしないが、第1の処理部30
と第3の処理部34の各天井にも、それぞれ高性能充填
層フィルタ(HEPAフィルタ)を介して、第1及び第
3の処理部30及び34に対してそれぞれ清浄な空気を
送り込むことにより、第1及び第3の処理部30及び3
4内の温度をコントロールする空調機が設置されてい
る。
【0028】(スタックポールの構造)基板の搬送に使
用されるスタックポール24、64、66、110、及
び112は同じ構造であるため、スタックポール24を
例にその構造を説明する。スタックポール24は、図2
及び図3に示すように、上部に外径が光ディスクの基板
202(図3参照)の径よりも僅かに大とされたフラン
ジ部314を有する円盤状の金属製(例えばA5052
又はA5056(黒アルマイト処理済み))の基台31
6と、該基台316の中央に植立され、かつ、該基台3
16の上面に対して鉛直方向に延在して設けられた金属
製(例えばSUS303)のポール318とを有して構
成されている。ポール318の下部中央には、後述する
ボルト320がねじ込まれるネジ溝が形成されている。
また、このポール318の下部のうち、基台316(正
確には後述する取付部材322の凹部324)に差し込
まれる部分318aの径が僅かに小さくなるように構成
されている。
【0029】また、ポール318の表面は、軽くバフ研
磨処理され、その表面粗さは、最大高さRmaxで上限
が20以下、好ましくは12以下、更に好ましくは8以
下であり、下限が0.01以上、好ましくは0.05以
上、更に好ましくは0.1以上である。平滑性の向上に
ついては、光ディスクのすべり効果や加工コストを考慮
すると、Rmaxの下限として0.01以上あれば十分
である。ポール318の表面粗さは、最大高さRmax
で6.3、十点平均粗さRzで6.3、中心線表面粗さ
Raで1.6とされている。
【0030】基台316へのポール318の取り付け
は、例えば以下のように行われる。即ち、基台316の
中央には段差326を有する貫通孔328が形成されて
おり、該貫通孔328の上部の径は下部の径よりも小さ
くなるように形成され、該貫通孔328の上部内壁には
ネジ溝330が形成されている。
【0031】そして、この段差326を有する貫通孔3
28には、ポール318の直角度を高めるための金属製
(例えばSUS303)の取付部材322が、例えばね
じ込みによって固着されている。この取付部材322の
上部には、その周面に前記貫通孔328のネジ溝330
にねじ込まれるネジ山が形成され、取付部材322の下
部の外径は、基台316の貫通孔328における下部の
内径とほぼ同じとされている。
【0032】また、取付部材322の上部の中央には、
径がポール318の下部の外径とほぼ同じとされ、か
つ、ポール318の下部が挿入される前記凹部324が
形成されている。取付部材322の下部中央には下面開
口の凹部332が形成され、この凹部332の底部から
上部の凹部324にかけて前記ボルト320が挿通され
る貫通孔334が形成されている。
【0033】従って、このスタックポール24を組み立
てるときは、まず、基台316の中央部分に下方から取
付部材322をねじ込んで固着し、その後、ポール31
8の下部を取付部材322の上部の凹部324に挿入
し、取付部材322の下部の凹部332からボルト32
0を前記ポール318に向かってねじ込むことによって
スタックポール24が構成される。
【0034】このスタックポール24の直角度は、上限
が0.4以下、好ましくは0.35以下、更に好ましく
は0.3以下であり、下限が0.01以上、好ましくは
0.05以上、更に好ましくは0.1以上である。高す
ぎる位置決め精度は加工コストの上昇に比して効果が伴
わないため、上記の範囲が適当である。
【0035】更に、このスタックポール24には、前記
ポール318に挿通され、該ポール318の軸方向に移
動自在とされた例えば樹脂製のコマ部材340が用意さ
れる。このコマ部材340は、上部にフランジ部342
を有する円盤状に形成され、中央に径がポール318の
径よりも僅かに大きくなるように貫通孔344が形成さ
れ、その上部中央には、基板202の内周側に設けられ
た環状突起346(図3参照)の形成範囲よりも僅かに
広いとされた環状の平坦面348が形成されている。フ
ランジ部342の上面は、外方に向かって下り傾斜とさ
れた環状のテーパ面350とされ、その傾斜角度θは約
17°程度とされている(図3参照)。なお、図3にお
いて、基板202の前記環状突起346が形成されてい
る面とは反対側の面に形成されている環状溝(スタック
リング)352は基板202の寸法精度を高めるための
ものである。
【0036】このコマ部材340は、平滑性に富む材
質、例えばフッ素系樹脂で構成されている。コマ部材3
40に平滑性がないと、その移動による摩擦によって塵
埃が発生するおそれがあるからである。
【0037】図2に示すように、ポール318の先端
(上端)360は、基板202を挿入しやすいように面
取り加工されて丸みが帯びられ、更に連続してテーパ面
362が形成されている。
【0038】ここで、外径が12mm、内径が1.5m
mの基板202に適用した場合の前記スタックポールの
好ましい寸法関係の一例について説明すると、ポール3
18の先端部におけるテーパ面362の形成範囲d1
は、先端360から20mm以下の範囲が好ましく、テ
ーパ面362の傾斜角度ψは5°以上、45°以下であ
り、好ましくは10°以上、35°以下である。ポール
318の径d2は、基板202の内径に対して0.3m
m以上、2mm以下の範囲で小さいことが好ましく、基
板202の内径に対して0.5mm以上、1mm以下の
範囲で小さいことが最も好ましい。ポール318の高さ
h、即ち、基台312の上面からポール318の先端3
60までの高さhは、100mm以上、600mm以下
であり、好ましくは200mm以上、450mm以下で
ある。
【0039】上記のスタックポール24、66、11
0、及び112に対して基板202を積載させるとき
は、図4に示すように、基板202を保持して搬送する
搬送機構370と、スタックポール24に挿入されてい
るコマ部材340を上下方向に移動させる送りネジ機構
372を用いて行われる。
【0040】搬送機構370は、基板202の上面を真
空吸引して該基板202を吸着保持する吸着パッド37
4と、該吸着パッド374を上下方向及び水平方向に移
動させるアーム機構376を有して構成されている。
【0041】送りネジ機構372は、鉛直方向に延在さ
れた送りネジ378と、該送りネジ378を回転駆動す
る図示しないモータと、ポール318に挿通されたコマ
部材340が載せられ、かつ、前記送りネジ378が回
転することによって、該送りネジ378の軸線に沿って
上下に移動するアーム380とを有して構成されてい
る。
【0042】この送りネジ機構372は、スタックポー
ル24に基板202が1枚も積載されていない場合は、
コマ部材340をポール318の先端部分よりも僅かに
下方の位置、例えばコマ部材340の上面が例えばテー
パ面362の形成範囲における下側の境界部分b(図2
参照)から基板202の厚み分だけ下方の位置にくるよ
うにアーム380を移動させて位置決めする。
【0043】その後、検査工程を終えた1枚目の基板2
02を搬送機構370によってスタックポール24の上
方まで搬送し、基板202の中心孔とスタックポール2
4のポール318とが対向するように位置決めした後、
搬送機構370の真空吸引を停止する。これによって、
基板202はスタックポール24のポール318を挿通
しながら下方に落下し、コマ部材340の上面に載置さ
れる。
【0044】このとき、コマ部材340がポール318
の上端部分に位置しているため、基板202の落下距離
は非常に短いものとなり、落下に伴う変形などは発生し
ない。また、ポール318の先端360が丸みを帯び更
にテーパ面362が連続して形成されているため、基板
202の中心孔にポール318の先端部分がスムーズに
入り込むかたちになり、基板202がポール318の先
端部分に衝突するということがない。
【0045】その後、送りネジ機構372における送り
ネジ378がモータ(図示せず)によって所定回転数だ
け回転し、これにより、コマ部材340が基板202の
厚み分だけ下方に移動される。
【0046】次に、検査工程を終えた2枚目の基板20
2は、前記と同様に、搬送機構370によってスタック
ポール24側に搬送され、ポール318を挿通しながら
下方に落下し、図4に示すように、1枚目の基板202
上に積載される。このとき、基板202の一方の面に形
成された環状突起346の存在によって、基板202間
に僅かな隙間d3が形成され、これにより、基板202
同士の密着が防止され、下側に位置する基板202の上
面に形成された色素記録層が上側に位置する基板202
の下面に密着してしまうという不都合を回避することが
できる。しかも、基板12間に形成される隙間d3は非
常に狭いため、基板202を集積したスタックポール2
4を製造ラインから取り出して外部にさらした場合で
も、基板202間にゴミやダストが入りにくいという利
点がある。
【0047】塗布設備14において色素記録層が形成さ
れた後、検査機構62での検査結果に応じて、正常品を
正常品用のスタックポール64に積載する場合には、図
5(A)及び(B)に示すように、色素記録層が形成さ
れた基板202間にリング状のスペーサ118を挿入す
る。アニール処理時には、基板202はスタックポール
64に積載された状態でクリーンオーブン116内に置
かれるが、スペーサ118を挿入することにより基板2
02間の間隔d3が大きくなり、アニール処理時に基板
202間に滞留する熱による基板の変形が防止される。
【0048】スペーサ118は、大量に使用するため、
安価な樹脂材料で構成されていることが好ましく、平滑
性に富む材質、例えばフッ素系樹脂で構成されているこ
とがより好ましい。スペーサ118に平滑性がないと、
その移動による摩擦によって塵埃が発生するおそれがあ
るからである。
【0049】スペーサ118の表面は、汚れ難いよう
に、軽くバフ研磨処理されて表面に凹凸がないことが好
ましい。その表面粗さRa(μm)は、上限が1000
以下、好ましくは500以下であり、下限が1以上、好
ましくは10以上である。スペーサ118表面の表面粗
さが大き過ぎると、基板表面を傷付ける可能性が高くな
り、スペーサ118表面の表面粗さが小さ過ぎると、基
板に密着して離れ難くなりハンドリングが困難になる。
【0050】ここで、外径が12mm、内径が1.5m
mの基板202に適用した場合の前記リング状のスペー
サ118の好適な寸法関係の一例について説明する。ス
ペーサ118の厚み(基板202間の間隔d3と同じ)
は、熱の滞留を防止するために0.5mm以上必要であ
り、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5
mm以上である。一方、スペーサ118の厚みは、省ス
ペース化を図り生産効率を高めるために10.0mm以
下が好ましく、より好ましくは6.0mm以下、更に好
ましくは4.0mm以下である。
【0051】スペーサ118の外径は、スペーサ118
が色素記録層に接触して記録領域を傷付けないように4
5mm以上が好ましく、より好ましくは43mm以上、
更に好ましくは41mm以上である。一方、スペーサ1
18の外径は、35mm以下が好ましく、より好ましく
は37mm以下、更に好ましくは39mm以下である。
スペーサ118の外径が小さ過ぎると、基板202に設
けられた環状溝(スタックリング)352との干渉が問
題となる外、基板202が垂直に積載されなかったり、
スペーサ118がスタックポール64から取り外し難く
なる。
【0052】スペーサ118の内径は、スタックポール
64への嵌め込みを支障無く行うために15mm以上が
好ましく、より好ましくは15.1mm以上、更に好ま
しくは15.2mm以上である。一方、スペーサ118
の内径は、20mm以下が好ましく、より好ましくは1
8mm以下、更に好ましくは16mm以下である。スペ
ーサ118の内径が大き過ぎると、偏芯が発生し、スペ
ーサ118が色素記録層に接触して記録領域を傷付けて
しまう。
【0053】スタックポールの最下部または最上部の基
板温度は、中間部と異なる温度になってしまい、所望の
温度でアニールを行うことができない場合がある。この
ため、最上部及び最下部の少なくとも一方には、ダミー
基板とスペーサ118とを1〜5組、好ましくは2〜3
組入れておくのが好ましい。
【0054】(光情報記録媒体の製造方法)次に、この
製造システム10によって光ディスクDを製造する過程
について、図6(A)〜(C)、図7(A)及び(B)
の工程図を参照しながら説明する。まず、第1及び第2
の成形設備12A及び12Bにおける成形機20におい
て、ポリカーボネートなどの樹脂材料が射出成形、圧縮
成形又は射出圧縮成形されて、図6(A)に示すよう
に、一主面にトラッキング用溝又はアドレス信号等の情
報を表す凹凸(グルーブ)200が形成された基板20
2が作製される。
【0055】前記基板202の材料としては、例えばポ
リカーボネート、ポリメタルメタクリレート等のアクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化
ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフ
ィン及びポリエステルなどを挙げることができ、所望に
よりそれらを併用してもよい。上記の材料の中では、耐
湿性、寸法安定性及び価格などの点からポリカーボネー
トが好ましい。基板202の厚さは、0.5〜1.3m
mである。また、グルーブ200の深さは、0.01〜
0.3μmの範囲であることが好ましく、その半値幅
は、0.2〜0.9μmの範囲であることが好ましい。
【0056】成形機20から取り出された基板202
は、後段の冷却部22において冷却された後、一主面が
下側に向けられてスタックポール24に積載される。ス
タックポール24に所定枚数の基板202が積載された
段階で、スタックポール24はこの成形設備12A及び
12Bから取り出されて、次の塗布設備14に搬送さ
れ、該塗布設備14におけるスタックポール収容部40
に収容される。この搬送は、台車で行ってもよいし、自
走式の自動搬送装置で行うようにしてもよい。
【0057】スタックポール24がスタックポール収容
部40に収容された段階で、第1の搬送機構42が動作
し、スタックポール24から1枚ずつ基板202を取り
出して、後段の静電ブロー機構44に搬送する。静電ブ
ロー機構44に搬送された基板202は、該静電ブロー
機構44において静電気が除去された後、第2の搬送機
構46を介して次の色素塗布機構48に搬送され、6つ
のスピンコート装置52のうち、いずれか1つのスピン
コート装置52に投入される。スピンコート装置52に
投入された基板202は、その一主面上に色素塗布液が
塗布された後、高速に回転されて塗布液の厚みが均一に
された後、乾燥処理が施される。これによって、図6
(B)に示すように、基板202の一主面上に色素記録
層204が形成されることになる。
【0058】なお、塗布液としては色素を適当な溶剤に
溶解した色素溶液が用いられる。塗布液中の色素の濃度
は一般に0.01〜15質量%の範囲であり、好ましく
は0.1〜10質量%の範囲、特に好ましくは0.5〜
5質量%の範囲、最も好ましくは0.5〜3質量%の範
囲である。塗膜(色素記録層204)の厚みは、一般に
20〜500nmの範囲であり、好ましくは50〜30
0nmの範囲に設けられる。
【0059】色素記録層204に用いられる色素は特に
限定されない。使用可能な色素の例としては、シアニン
系色素、フタロシアニン系色素、イミダゾキノキサリン
系色素、ピリリウム系・チオピリリウム系色素、アズレ
ニウム系色素、スクワリリウム系色素、Ni、Crなど
の金属錯塩系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノ
ン系色素、インドフェノール系色素、インドアニリン系
色素、トリフェニルメタン系色素、メロシアニン系色
素、オキソノール系色素、アミニウム系・ジインモニウ
ム系色素及びニトロソ化合物を挙げることができる。こ
れらの色素のうちでは、シアニン系色素、フタロシアニ
ン系色素、アズレニウム系色素、スクワリリウム系色
素、オキソノール系色素、及びイミダゾキノキサリン系
色素が好ましい。
【0060】色素記録層204を形成するための塗布剤
の溶剤の例としては、酢酸ブチル、セロソルブアセテー
トなどのエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;ジクロル
メタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルムなどの
塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドなどのアミド;
シクロヘキサンなどの炭化水素;テトラヒドロフラン、
エチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル;エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、ジアセトンアルコールなどのアルコール;2,
2,3,3−テトラフロロ−1−プロパノールなどのフ
ッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル
類などを挙げることができる。
【0061】前記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮し
て単独または二種以上を適宜併用することができる。好
ましくは、2,2,3,3−テトラフロロ−1−プロパ
ノールなどのフッ素系溶剤である。なお、塗布液中に
は、所望により退色防止剤や結合剤を添加してもよい
し、更に酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、そして潤滑
剤など各種の添加剤を、目的に応じて添加してもよい。
【0062】退色防止剤の代表的な例としては、ニトロ
ソ化合物、金属錯体、ジインモニウム塩、アミニウム塩
を挙げることができる。これらの例は、例えば、特開平
2−300288号、同3−224793号、及び同4
−146189号等の各公報に記載されている。
【0063】結合剤の例としては、ゼラチン、セルロー
ス誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの天然有機
高分子物質;およびポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・
ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポリアクリ
ル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹
脂、ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレン、エポ
キシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・
ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物な
どの合成有機高分子を挙げることができる。
【0064】結合剤を使用する場合に、結合剤の使用量
は、色素100質量部に対して、一般に20質量部以下
であり、好ましくは10質量部以下、更に好ましくは5
質量部以下である。
【0065】なお、色素記録層202が設けられる側の
基板表面には、平面性の改善、接着力の向上及び色素記
録層204の変質防止などの目的で、下塗層が設けられ
てもよい。
【0066】下塗層の材料としては例えば、ポリメチル
メタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、
スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコ
ール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニ
ルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、
ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフ
ィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビ
ニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子
物質、およびシランカップリング剤などの表面改質剤を
挙げることができる。
【0067】下塗層は、前記物質を適当な溶剤に溶解ま
たは分散して塗布液を調整した後、この塗布液をスピン
コート、ディップコート、エクストルージョンコートな
どの塗布法を利用して基板表面に塗布することにより形
成することができる。下塗層の層厚は一般に0.005
〜20μmの範囲、好ましくは0.01〜10μmの範
囲に設けられる。
【0068】色素記録層204が形成された基板202
は、第3の搬送機構50を介して次の裏面洗浄機構54
に搬送され、基板202の一主面の反対側の面(裏面)
が洗浄される。その後、基板202は、第4の搬送機構
56を介して次の番号付与機構58に搬送され、基板2
02の一主面又は裏面に対してロット番号等の刻印が行
われる。
【0069】その後、基板202は、第5の搬送機構6
0を介して次の検査機構62に搬送され、基板202の
欠陥の有無や色素記録層204の膜厚の検査が行われ
る。この検査は、基板202の裏面から光を照射してそ
の光の透過状態を例えばCCDカメラで画像処理するこ
とによって行われる。この検査機構62での検査結果は
次の選別機構68に送られる。
【0070】上述の検査処理を終えた基板202は、そ
の検査結果に基づいて選別機構68によって正常品用の
スタックポール64か、NG用のスタックポール66に
搬送選別される。なお、前記した通り、正常品を正常品
用のスタックポール64に積載する場合には、基板20
2間にリング状のスペーサ118を挿入する。
【0071】正常品用のスタックポール64に所定枚数
の基板202が積載された段階で、正常品用のスタック
ポール64はこの塗布設備14から取り出されて、次の
アニール処理設備2に搬送され、該アニール処理設備2
のスタックポール収容部120に収容される。この搬送
は、台車で行ってもよいし、自走式の自動搬送装置で行
うようにしてもよい。
【0072】その後、スタックポール収容部120に収
容されたスタックポール64は、第6の搬送機構4によ
りクリーンオーブン116内に搬入される。スタックポ
ール64に積載された基板202は、クリーンオーブン
116内において所定のアニール温度で所定のアニール
時間にわたりアニール処理される。
【0073】アニール温度は、その上限が75℃であ
り、下限が55℃である。アニール温度が75℃を超え
ると、均一に加熱することが難しくなり、特に、基板間
に滞留する熱によって局所的な温度差を生じて、基板が
変形してしまう。アニール温度が55℃未満では、保存
性を十分に改善することができない。アニール温度は、
上限は70℃がより好ましく、下限は60℃がより好ま
しい。
【0074】アニール時間は、その上限が7時間であ
り、下限が0.5時間である。アニール時間が7時間を
超えると、生産効率が低下し、アニール時間が0.5時
間未満ではアニール温度が75℃でも、保存性を十分に
改善することができない。アニール時間は、上限は6時
間がより好ましく、下限は0.7時間がより好ましい。
【0075】アニール処理後に冷却を行い、基板温度が
40℃以下、好ましくは30℃以下になってからスパッ
タリングを行うことが好ましい。高温の基板に反射層を
形成すると反射層に熱歪みが残留し、保存性が低下す
る。
【0076】アニール処理後のスタックポール64は、
アニール処理設備2から取り出されて、次の後処理設備
16に搬送され、該後処理設備16のスタックポール収
容部80に収容される。この搬送は、台車で行ってもよ
いし、自走式の自動搬送装置で行うようにしてもよい。
【0077】アニール処理後のスタックポール64がス
タックポール収容部80に収容された段階で、第7の搬
送機構82が動作し、スタックポール64から1枚ずつ
基板202を取り出して、後段の第1の静電ブロー機構
84に搬送する。第1の静電ブロー機構84に搬送され
た基板202は、該第1の静電ブロー機構84において
静電気が除去された後、第8の搬送機構86を介して次
のスパッタ機構88に搬送される。スパッタ機構88に
投入された基板202は、図6(C)に示すように、そ
の一主面中、周縁部分(エッジ部分)206を除く全面
に光反射層208がスパッタリングによって形成され
る。なお、静電ブロー処理は省略することができる。
【0078】光反射層208は、反射率が70%以上あ
る反射膜であれば何でもよい。光反射層208の材料で
ある光反射性物質としては、レーザ光に対する反射率が
高い物質が使用され、その例としては、Mg、Se、
Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、
W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、P
d、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、A
l、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、S
n、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を
挙げることができる。
【0079】これらのうちで好ましいものは、Cr、N
i、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼で
ある。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは
二種以上を組み合わせて用いてもよい。または合金とし
て用いてもよい。特に好ましくはAu、Ag、もしくは
その合金である。
【0080】光反射層208は、例えば、前記光反射性
物質を蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティン
グすることにより記録層の上に形成することができる。
反射層の層厚は、一般的には10〜800nmの範囲、
好ましくは20〜500nmの範囲、更に好ましくは5
0〜300nmの範囲に設けられる。
【0081】光反射層208が形成された基板202
は、第9の搬送機構90を介して次のエッジ洗浄機構9
2に搬送され、図7(A)に示すように、基板202の
一主面中、エッジ部分206が洗浄されて、該エッジ部
分206に形成されていた色素記録層204が除去され
る。その後、基板202は、第10の搬送機構102を
介して次の第2の静電ブロー機構94に搬送され、静電
気が除去される。
【0082】その後、基板202は、同じく前記第10
の搬送機構102を介してUV硬化液塗布機構96に搬
送され、基板202の一主面の一部分にUV硬化液が滴
下される。その後、基板202は、同じく前記第10の
搬送機構102を介して次のスピン機構98に搬送さ
れ、高速に回転されることにより、基板202上に滴下
されたUV硬化液の塗布厚が基板全面において均一にさ
れる。
【0083】その後、基板202は、同じく前記第10
の搬送機構102を介して次のUV照射機構100に搬
送され、基板202上のUV硬化液に対して紫外線が照
射される。これによって、図7(B)に示すように、基
板202の一主面上に形成された色素記録層204と光
反射層208を覆うようにUV硬化樹脂による保護層2
10が形成されて光ディスクDとして構成されることに
なる。
【0084】保護層210は、色素記録層204などを
物理的及び化学的に保護する目的で光反射層208上に
設けられる。保護層210は、基板202の色素記録層
204が設けられていない側にも耐傷性、耐湿性を高め
る目的で設けることもできる。保護層210で使用され
る材料としては、例えば、SiO、SiO2、MgF2
SnO2、Si34等の無機物質、及び熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、そしてUV硬化性樹脂等の有機物質を挙
げることができる。
【0085】保護層210は、例えば、プラスチックの
押出加工で得られたフイルムを接着剤を介して光反射層
208上及び/または基板202上にラミネートするこ
とにより形成することができる。あるいは真空蒸着、ス
パッタリング、塗布等の方法により設けられてもよい。
また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これら
を適当な溶剤に溶解して塗布液を調整したのち、この塗
布液を塗布し、乾燥することによっても形成することが
できる。
【0086】UV硬化性樹脂の場合には、上述したよう
に、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を調
整したのちこの塗布液を塗布し、UV光を照射して硬化
させることによって形成することができる。これらの塗
布液中には、更に帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤
等の各種添加剤を目的に応じて添加してもよい。保護層
210の層厚は一般には0.1〜100μmの範囲で設
けられる。
【0087】その後、光ディスクDは、第11の搬送機
構104を介して次の欠陥検査機構106と特性検査機
構108に搬送され、色素記録層204の面と保護層2
10の面における欠陥の有無や光ディスクDの基板20
2に形成されたグルーブ200による信号特性が検査さ
れる。これらの検査は、光ディスクDの両面に対してそ
れぞれ光を照射してその反射光を例えばCCDカメラで
画像処理することによって行われる。これらの欠陥検査
機構106及び特性検査機構108での各検査結果は次
の選別機構114に送られる。
【0088】上述の欠陥検査処理及び特性検査処理を終
えた光ディスクDは、各検査結果に基づいて選別機構1
14によって正常品用のスタックポール110か、NG
用のスタックポール112に搬送選別される。
【0089】正常品用のスタックポール110に所定枚
数の光ディスクDが積載された段階で、該スタックポー
ル110が後処理設備16から取り出されて図示しない
ラベル印刷工程に投入される。
【0090】以上の通り、本実施の形態では、色素記録
層が形成された基板は、アニール処理設備に搬送され、
クリーンオーブン内に置かれてアニール処理されるの
で、色素や溶剤の種類及びスピンコートが行われる条件
に拘らず、塗膜中の溶剤残留量を限りなくゼロに近付け
ることができ、得られた光情報記録媒体の保存性を向上
させることができる。
【0091】また、アニール処理時には、基板はスタッ
クポールに積載された状態でクリーンオーブン内に置か
れるが、基板と基板との間にスペーサを挿入することに
より基板間の間隔が0.5mm以上となり、アニール処
理時に基板間に滞留する熱による基板の変形が防止され
る。
【0092】なお、上記実施の形態では、アニール処理
前に基板をスタックポールに積載する場合にだけ、基板
と基板との間にスペーサを挿入したが、記録層に傷が付
くのを防止する等の目的で、基板をスタックポールに積
載する場合に常に基板と基板との間にスペーサを挿入す
るようにしてもよい。逆に、アニール温度を低めに維持
することにより、基板と基板との間にスペーサを挿入す
ることなく、基板をスタックポールに積載して、アニー
ル処理を行うこともできる。
【0093】また、上記実施の形態では、CD−R型の
光ディスクを製造する例について説明したが、色素記録
層を備えたDVD−R型の光ディスクを製造する場合に
も同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0094】
【実施例】[実施例1]射出成形により、表面にスパイ
ラル状のプリグルーブ(ランド)を備えたポリカーボネ
ート基板(厚さ:0.6mm、外径:120mm、内
径:15mm、帝人(株)製、商品名「パンライトAD
5503」)を作製した。
【0095】グルーブの溝深さ、溝幅、溝ピッチ、溝傾
斜部の幅は、以下の通りである。なお、グルーブの溝深
さDg、溝幅Wg、溝傾斜部の幅(Wg1−Wg2)/2は、
各々図8に示す通り定義される。また、溝深さ、溝幅、
溝ピッチ、溝傾斜部の幅の測定は原子間力顕微鏡(AF
M)で行った。
【0096】溝深さDg:140nm 溝幅Wg:300nm 溝ピッチ:740nm 溝傾斜部の幅(Wg1−Wg2)/2:50nm(片側25
nm) 下記オキソノール色素1gを、2,2,3,3−テトラ
フルオロ−1−プロパノール100mlに溶解し、この
色素記録層形成用塗布液を、得られた基板のグルーブ面
に、回転数を300〜3000rpmまで変化させなが
らスピンコート法により塗布し、乾燥して色素記録層を
形成した。色素記録層の厚さは、色素記録層の断面をS
EMにより観察して計測したところグルーブ内では90
nm、ランド部では50nmであった。色素記録層を形
成した基板は、60℃のクリーンオーブンに入れて2時
間にわたり加熱保存(アニール処理)を行った。
【0097】
【化1】
【0098】次いで、アルゴン雰囲気中での、DCスパ
ッタリングにより、色素記録層上に厚さ約150nmの
Agからなる反射層を形成した。なお、チャンバー内の
圧力は0.5Paであった。
【0099】更に、反射層上に、UV硬化性樹脂(商品
名「SD−318」、大日本インキ化学工業(株)製)
を環状にディスペンスし、別に用意したポリカーボネー
ト製の円盤状保護基板(直径:120mm、厚さ:0.
6mm)を中心を一致させて重ね合わせ、回転数500
0rpmで3秒間回転させ、UV硬化性樹脂を全面に広
げ且つ余分なUV硬化性樹脂を振り飛ばした。UV硬化
性樹脂を全面に広がったところで、高圧水銀灯により紫
外線を照射してUV硬化性樹脂を硬化させ、色素記録層
及び反射層が形成された基板と円盤状保護基板とを貼り
合わせた。貼り合わせ層の厚さは25μmであり、気泡
の混入もなく貼り合せることができた。以上の工程によ
り、本発明に従うDVD−R型の光ディスクを製造し
た。
【0100】[実施例2〜4]アニール温度及びアニー
ル時間を下記表1の通り変更した以外は実施例1と同様
にして本発明に従うDVD−R型の光ディスクを製造し
た。
【0101】[比較例1〜4]アニール温度及びアニー
ル時間を下記表1の通り変更した以外は実施例1と同様
にして比較例のDVD−R型の光ディスクを製造した。
【0102】
【表1】
【0103】[実施例5]色素記録層を形成した基板と
リング状のスペーサ(厚さ:2mm、外径:40mm、
内径:15.4mm)とを、交互に縦型のスタックポー
ルに多数積載して、60℃のクリーンオーブンに入れて
2時間にわたり加熱保存した以外は、実施例1と同様に
して本発明に従うDVD−R型の光ディスクを製造し
た。
【0104】[実施例6〜8]アニール温度及びアニー
ル時間を下記表2の通り変更した以外は実施例1と同様
にして本発明に従うDVD−R型の光ディスクを製造し
た。
【0105】[比較例5〜8]アニール温度及びアニー
ル時間を下記表2の通り変更した以外は実施例1と同様
にして本発明に従うDVD−R型の光ディスクを製造し
た。
【0106】[比較例9]色素記録層を形成した基板
を、スペーサを介在させずに縦型のスタックポールに多
数積載して、60℃のクリーンオーブンに入れて2時間
にわたり加熱保存した以外は、実施例1と同様にして比
較例に従うDVD−R型の光ディスクを製造した。
【0107】
【表2】
【0108】[光ディスクとしての評価] (保存性試験)上記実施例及び比較例のDVD−R型の
光ディスクを用い、DDU1000(パルステック社
製)評価機を用いてレーザ光の波長635nm(NA
0.6にピックアップ)、定線速度3.49m/s、D
VD規格に基づく変調が行われた信号を記録パワー9m
Wで記録した。記録後の光ディスクについて、ヒューレ
ット・パッカード社のモジュレーションドメインアナラ
イザ「53310A」を用いてジッターを測定した。同
じDVD−R型の光ディスクについて、温度80℃、湿
度85%RHの強制条件で24時間保存した後(以下、
強制保存後という)に、同様にしてジッターを測定し
た。ジッターの値が小さい程、ピットのバラツキが少な
いことを意味し、8.0%以下が規格範囲内である。ま
た、クリーンオーブンで加熱保存した後、基板が変形し
ていないかを調べた。得られた結果を上記表1及び表2
に示す。
【0109】表1の結果から、色素記録層を形成した後
に個々の基板についてアニール処理を行う場合には、本
発明の所定条件下でアニール処理を行った本発明に従う
DVD−R型の光ディスク(実施例1〜4)では、強制
保存後もジッターの値が7.7%以下と小さく、保存性
に優れていることが分かる。
【0110】一方、実施例と同じ条件で色素記録層を形
成していても、本発明の所定条件に従わない条件下でア
ニール処理を行った比較用のDVD−R型の光ディスク
(比較例1、2)では、強制保存後は、ジッターの値が
8.0%より大きくなり、デジタル信号の読み誤りが生
じ易くなるなど満足した記録再生特性が得られないこと
がわかる。また、アニール温度が高すぎる場合(比較例
3)には、ディスクが反る等の変形が確認され記録を行
なうことができず、アニール時間が長すぎる場合(比較
例4)には、生産性が著しく低下した。
【0111】また、表2の結果から、色素記録層を形成
した後にスタックポールに積載された状態の基板につい
てアニール処理を行う場合には、厚さ2mmのリング状
のスペーサを使用し、本発明の所定条件下でアニール処
理を行った本発明に従うDVD−R型の光ディスク(実
施例5〜8)では、強制保存後もジッターの値が7.7
%以下と小さく、保存性に優れていることが分かる。
【0112】一方、実施例と同じ条件で色素記録層を形
成していても、本発明の所定条件に従わない条件下でア
ニール処理を行った比較用のDVD−R型の光ディスク
(比較例5及び6)では、強制保存後は、ジッターの値
が8.0%より大きくなり、デジタル信号の読み誤りが
生じ易くなるなど満足した記録再生特性が得られないこ
とがわかる。また、アニール温度が高すぎる場合(比較
例7)には、ディスクが反る等の変形が確認され記録を
行なうことができず、アニール時間が長すぎる場合(比
較例8)には、生産性が著しく低下した。更に、リング
状のスペーサを使用せずにスタックポールに積載された
状態の基板についてアニール処理を行った場合(比較例
9)には、ディスクが反る等の変形が確認され記録を行
なうことができなかった。
【0113】
【発明の効果】本発明の光情報記録媒体の製造方法によ
れば、色素や溶剤の種類、及びスピンコート条件に拘ら
ず、光情報記録媒体の保存性を向上させることができ
る、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る製造システムの一例を示す
構成図である。
【図2】スタックポールを一部破断して示す側面図であ
る。
【図3】スタックポールのコマ部材上に基板が載せられ
た状態を示す拡大図である。
【図4】スタックポールに基板を積載する機構を示す構
成図である。
【図5】(A)はスタックポールのコマ部材上に基板と
リング状のスペーサが交互に載せられた状態を示す拡大
図であり、(B)は基板上にリング状のスペーサが載せ
られた状態を示す斜視図である。
【図6】(A)は基板にグルーブを形成した状態を示す
工程図であり、(B)は基板上に色素記録層を形成した
状態を示す工程図であり、(C)は基板上に光反射層を
形成した状態を示す工程図である。
【図7】(A)は基板のエッジ部分を洗浄した状態を示
す工程図であり、(B)は基板上に保護層を形成した状
態を示す工程図である。
【図8】グルーブの溝深さ、溝幅、溝ピッチ、溝傾斜部
の幅を定義するための模式図である。
【符号の説明】
2 アニール処理設備 4 第6の搬送機構4 10 スタック製造システム 14 塗布設備 16 後処理設備 24、64、66、110、及び112 スタックポー
ル 30 第1の処理部 32 第2の処理部 34 第3の処理部 48 色素塗布機構 52 スピンコート装置 62 検査機構 68 選別機構 88 スパッタ機構 116 クリーンオーブン 118 スペーサ 202 基板 204 色素記録層 208 光反射層 210 保護層 D 光ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D121 AA01 EE22 EE23 GG08 GG28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心孔を備えたディスク状の基板の一主面
    上に色素塗布液を塗布して、該基板上に色素記録層を形
    成する記録層形成工程と、 該色素記録層を55℃〜75℃の温度において0.5時
    間〜7時間加熱保存するアニール処理工程と、 を含む光情報記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】中心孔を備えたディスク状の基板の一主面
    上に色素塗布液を塗布して、該基板上に色素記録層を形
    成する記録層形成工程と、 隣接する2枚の基板の基板面と基板面との間の距離が
    0.5mm〜10mmとなるように、複数の色素記録層
    が形成された基板を集積させる集積工程と、 前記集積された基板の色素記録層を55℃〜75℃の温
    度において0.5時間〜7時間加熱保存するアニール処
    理工程と、 を含む光情報記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】基台と、該基台に植立され、かつ、該基台
    の上面に対して鉛直方向に延在して設けられた棒部材と
    を有して構成されたディスク状の基板の集積器の前記棒
    部材に、基板の中心孔を挿通させて、複数の色素記録層
    が形成された基板を集積させる請求項2に記載の光情報
    記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】隣接する2枚の基板の基板面と基板面との
    間の距離が0.5mm〜10mmとなるように、隣接す
    る2枚の基板間にスペーサを挟み込む請求項2または3
    に記載の光情報記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】前記スペーサは中心孔を備え、集積器の前
    記棒部材に、前記基板の中心孔と前記スペーサの中心孔
    とを交互に挿通させて、複数の色素記録層が形成された
    基板を前記スペーサを介して集積させる請求項4に記載
    の光情報記録媒体の製造方法。
JP2001107401A 2001-04-05 2001-04-05 光情報記録媒体の製造方法 Pending JP2002304782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001107401A JP2002304782A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 光情報記録媒体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001107401A JP2002304782A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 光情報記録媒体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002304782A true JP2002304782A (ja) 2002-10-18

Family

ID=18959731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001107401A Pending JP2002304782A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 光情報記録媒体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002304782A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3840355B2 (ja) 光情報記録媒体の製造方法
JP2000285528A (ja) 光情報記録媒体の製造方法
JP2002304782A (ja) 光情報記録媒体の製造方法
US6821459B1 (en) Information-recording medium and method for producing the same
JP2000040255A (ja) 光情報記録媒体及びその製造方法
JP2001184732A (ja) 光情報記録媒体の製造方法
JP2000315337A (ja) 記録媒体の製造方法
JP2002367244A (ja) 色素薄膜検査方法
JP2000315339A (ja) 記録媒体の製造方法
JP2000146855A (ja) 光情報記録媒体の欠陥検査装置及びその方法並びに欠陥サイズ決定方法
JP3698919B2 (ja) 光情報記録媒体の製造方法及び色素系光ディスクの色素塗布方法
JP4226706B2 (ja) 光ディスク用集積器
JP3735474B2 (ja) 情報記録媒体の製造方法
JP2001110099A (ja) 情報記録媒体の製造方法
JP3903087B2 (ja) 光情報記録媒体の製造方法
JP3924134B2 (ja) 光情報記録媒体の製造方法
JP2000357348A (ja) 記録媒体の製造システム及びその製造方法
JP2000173115A (ja) 光情報記録媒体及びその製造方法
JP3987651B2 (ja) 光情報記録媒体の製造方法
JP2002358698A (ja) 光情報記録媒体の製造方法
JP2000242980A (ja) 記録媒体の製造方法
JP2001110095A (ja) 情報記録媒体の製造方法
JP2001110100A (ja) 情報記録媒体の製造方法
JP2000357347A (ja) 記録媒体の製造システム及び記録媒体の製造方法
JP2000331387A (ja) 光情報記録媒体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061225

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070601

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080328

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080409

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080627