JP2002300995A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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康久 福井
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健一 実田
Suikou Murakami
穂幸 村上
Masahiro Naito
正浩 内藤
Shunichiro Oku
俊一郎 奥
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾いて固まった飯粒が食器にこびりついてい
る場合であっても、十分に食器からご飯粒を洗い落とす
ことができる食器洗い機を提供すること。 【解決手段】 洗浄タンク5内の水の温度を80℃まで
上げることで洗浄タンク5内には80℃あるいはそれに
近い温度の蒸気が充満することになり、この蒸気によっ
て食器がむらされる。また、前ノズルアーム15及び後
ノズルアーム17から80℃の水が噴きつけられること
によっても食器がむらされる。米に加えた水の温度が7
5℃以上であれば米の澱粉の糊化がすすむので、この場
合、食器に付着したご飯粒は十分にとける。とけたご飯
粒は、前ノズルアーム15及び後ノズルアーム17から
水が噴きつけられることによって洗い流される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗い機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に食器洗い機では、洗浄槽内に溜め
た洗浄水(洗剤が溶けた水)をヒータによって加熱する
とともに、この加熱した洗浄水をポンプによってノズル
へ送り、ノズルによって食器に洗浄水を噴きつけて食器
を洗うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、食器の洗いにお
いて用いられる洗浄水の加熱温度は60℃程度であっ
た。このため、乾いて固まった飯粒が食器にこびりつい
ている場合、このようなご飯粒を十分にとかす(糊化す
る)ことができず、ご飯粒が完全に落ちないという虞が
あった。
【0004】本発明は、食器洗い機に関し、このような
課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
請求項1に係る食器洗い機は、洗浄槽底部に溜めた水を
洗浄槽に収容した食器に噴きつけることにより食器の洗
い、すすぎを行う食器洗い機において、食器を洗う洗い
行程において、前記洗浄槽底部の水であって米の澱粉の
糊化がすすむ温度以上に加熱された水から出る蒸気によ
り食器をむらし、蒸らした食器に水を噴きつけて食器を
洗うことを特徴とするものである。
【0006】本発明の請求項2に係る食器洗い機は、食
器を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の底部に溜めた水を
食器に噴きつける水噴射手段と、前記洗浄槽の底部に溜
めた水を加熱する加熱手段と、前記水噴射手段及び加熱
手段の動作を制御して、食器を洗う洗い行程、食器をす
すぐすすぎ行程を順次行う制御手段とを備え、前記制御
手段の制御の下、洗い行程において、前記加熱手段の動
作により前記洗浄槽内に溜めた水を、米の澱粉の糊化が
すすむ約75℃以上のむらし温度まで加熱し、この温度
の水から出た蒸気によって食器をむらし、前記水噴射手
段の動作によりむらした食器に水を噴きつけて食器を洗
うことを特徴とするものである。
【0007】本発明の請求項3に係る食器洗い機は、食
器を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の底部に溜めた水を
食器に噴きつける水噴射手段と、前記洗浄槽内へ給水す
る給水手段と、前記洗浄槽の底部に溜めた水を加熱する
加熱手段と、前記水噴射手段及び加熱手段の動作を制御
して、食器を洗う洗い行程、食器をすすぐすすぎ行程を
順次行う制御手段とを備え、前記制御手段の制御の下、
前記洗い行程において、前記給水手段の動作により蛋白
質の凝固温度よりも低い温度の水を供給して前記洗浄槽
の底部に溜め、溜めた水を、前記加熱手段の動作により
米の澱粉の糊化がすすむ約75℃以上のむらし温度まで
加熱し、この温度の水から出た蒸気によって食器をむら
し、前記水噴射手段の動作によりむらした食器に水を噴
きつけて食器を洗うとともに、前記加熱手段により前記
洗浄槽底部の水が前記むらし温度まで加熱される過程に
おける前記洗浄槽底部の水が蛋白質の凝固温度に至るま
での段階において、前記水噴射手段の動作により蛋白質
の凝固温度よりも低い温度の水を食器に噴きつけて食器
を洗う、ことを特徴とするものである。
【0008】米の澱粉は水と熱を加えることにより糊化
できるが、73℃〜75℃で糊化がすすみ、ドロドロに
とけることが判明している。
【0009】本発明の食器洗い機では、洗浄槽内に溜め
た水をむらし温度、例えば80℃まで加熱する。このむ
らし温度は、米に加えた水の温度が75℃以上であれ
ば、米の澱粉の糊化がすすむことを考慮し、75℃以上
の温度として設定した温度である。こうして、むらし温
度になった水から出た蒸気を洗浄槽内に充満させ食器を
むらす。このときの蒸気の温度はむらし温度あるいはそ
れに近い温度となっているので、食器にこびりついたご
飯粒が十分にとける。こうして、とけたご飯粒は、食器
に噴きつけられた水によって洗い流される。
【0010】従って、乾いて固まった飯粒が食器にこび
りついているような場合であっても、十分に食器からご
飯粒を洗い落とすことができる。
【0011】ところで、食器には蛋白質の汚れも付着し
ている可能性がある。蛋白質の凝固温度は約60℃であ
り、食器に蛋白質汚れが付着している状態で上記のよう
な高温の蒸気を当てると、蛋白質が凝固してしまう虞が
ある。こうなると、今度は食器に蛋白質汚れが残ってし
まう虞がある。
【0012】特に本発明の請求項3に係る食器洗い機で
は、むらし温度まで加熱する過程において、加熱された
水が蛋白質の凝固温度になるまでの段階で食器に水を噴
きつけて食器を洗い、蛋白質汚れを落とすようにしてい
る。
【0013】従って、高温の蒸気でむらしを行う構成と
しても、蛋白質汚れが残ってしまうのを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による食器洗い機の
一実施形態について、各図面を参照して説明する。な
お、左右の表現は食器洗い機の正面視によるものとす
る。
【0015】図1に示すように、本実施形態の食器洗い
機1は、いわゆる卓上型であり、流し台100のシンク
101の横のスペースA(壁とシンクとの間)に設置さ
れる。且つ、食器洗い機1の前面、即ち扉2が、流し台
100の正面を向くように設置されており、使用者が食
器洗い機1への食器の出し入れを容易に行なうことがで
きる。
【0016】この食器洗い機1は、外形寸法が従来の卓
上型の食器洗い機と異なり、横幅の寸法が奥行の寸法に
比べてかなり小さく、横幅:奥行=1:1.5以上とな
っている。具体的には、横幅Wが約335mm、奥行D
が約520mm、高さHが約520mmである。(図1
から図3を参照)キャビネット3の底面には前後左右に
4つの脚4が設けられている。左右の脚4の幅Xは約1
90mmである。また、キャビネット3の一側面とこの
一側面に遠い側の脚4の底面の一番外側との寸法Y(以
下、側面−脚寸法という)は約280mmである。
【0017】一般に、市販されている流し台において
は、シンク横のスペースAで一番狭いものは150mm
である。食器洗い機では270mmの大皿が洗浄できる
必要があるため、このスペースに設置できる食器洗い機
の実現は極めて難しい。シンク横のスペースAで次に狭
いものは300mmである。したがって、片側が壁とな
る300mmのスペースに設置できるためには、上述の
側面−脚寸法を300mm以下とする必要がある。
【0018】横幅Wを大きくすれば、側面−脚寸法との
関係から左右の脚4の幅Xが縮まってきて、食器洗い機
1を安定して支持できなくなる。したがって、安定した
支持を確保するため、横幅Wは350mm以下とするの
が好ましい。さらに、270mmの大皿を収容するため
には、設計上、横幅Wは300mm以上にする必要があ
る。したがって、本発明の卓上型の食器洗い機1では、
横幅Wは300mm以上350mm以下とするのが好ま
しい。
【0019】上記のような寸法構成とすることにより、
シンク101の横のスペースAが十分にない流し台にお
いても、扉2が流し台100の正面を向いた(同方向を
向いた)状態で設置することが可能となる。
【0020】キャビネット3内には洗浄タンク5が配置
されている。この洗浄タンク5は、前面に食器投入口6
が形成された樹脂タンク7と、樹脂タンク7の上部内壁
を覆うように取り付けられた、耐腐食性の金属、例えば
ステンレス製のパネル8とからなる。
【0021】前記樹脂タンク7は、前面及び下面が開放
する上タンク7aと上面が開放する下タンク7bとを結
合して作られている。前記パネル8は、天面及びこの天
面の後縁から垂下した後面及び天面の両側縁から垂下し
た側面を有している。パネル8の下端8aは上タンク7
aと下タンク7bとの継ぎ目部よりも下方に位置する。
即ち、継ぎ目部はパネル8によって覆われており、洗浄
時に継ぎ目部から水が漏れ難いようにしている。前記洗
浄タンク5は、キャビネット3の外形に合わせて、やは
り奥行の寸法に比べて横幅の寸法が小さくなっている。
具体的には、横幅が約290mm、奥行が約450m
m、高さ約460mmである前記洗浄タンク5の底面に
は、一部の底を深くして貯水槽9を形成している。この
貯水槽9は底面前部の左寄りに形成されている。この貯
水槽9は、洗浄兼排水ポンプ10(以後、洗浄ポンプと
略す)につながっている。この貯水槽9の上部には食器
から出た残滓を回収する残滓フィルタ11が着脱可能に
備えられている。残滓フィルタ11の前側には取っ手1
1aが設けられている。
【0022】前記洗浄タンク5の底面において、前記貯
水槽9の後方部分、即ち右側の中央から後方にかけての
部分は、左側の部分に比べて高く隆起させ、隆起部12
を形成している。この隆起部12には、長尺なノズルベ
ース13を長手方向(前後方向)に配置している。ノズ
ルベース13は、流路を構成するために中空となってお
り、前記洗浄ポンプ10の吐出し側につながっている。
なお、前記洗浄ポンプ10は洗浄タンク5の外底面であ
って隆起部12の裏面に取り付けられている。
【0023】前記ノズルベース13の先端部の上面には
前ノズル軸14が形成されており、この前ノズル軸14
には前ノズルアーム15が回転自在に支持されている。
また、ノズルベース13の中央やや後ろ側の上面には後
ノズル軸16が形成されており、この後ノズル軸16に
は後ノズルアーム17が回転自在に支持されている。前
ノズルアーム15は、主に前記洗浄タンク5内の前側に
収容された食器を洗浄するためのものであり、上面には
噴射口を備えたノズル15aが複数設けられている。後
ノズルアーム17は、主に洗浄タンク5内の後側に収容
された食器を洗浄するためのものであり、上面には噴射
口を備えたノズル17aが複数設けられている。
【0024】こうして、洗浄時、洗浄ポンプ10が洗浄
動作を行うと、洗浄タンク5底部に溜められた水は、洗
浄ポンプ10によって、ノズルベース13へ送られ、ノ
ズルベース13を通って前ノズルアーム15及び後ノズ
ルアーム17へと送られる。これにより、ノズルアーム
15、17は回転しながら上方に向かって水を噴射し、
食器カゴ(後述する)に収容された食器に水が掛けら
れ、食器が洗浄される。
【0025】また、排水時、洗浄ポンプ10が排水動作
を行うと、洗浄タンク5底部の水が排水ホース18を通
って機外へ排出される。卓上型の食器洗い機の場合に
は、排水ホース18の先はシンク101内に入れられる
ので、シンク101内に排水されることになる。
【0026】さて、前記ノズルベース13の先端部13
aは少し中央側に曲がっており、後ノズル軸が形成され
ている部位13bは少し中央側に張り出している。これ
により、前ノズルアーム15の中心(前ノズル軸14)
及び後ノズルアーム17の中心(後ノズル軸16)を前
記洗浄タンク5内の左右方向における中心部に位置する
ようにしている。また、ノズルベース13の先端部13
aは、残滓フィルタ11の上方に張り出している。且
つ、残滓フィルタ11とノズルベース13との間には、
残滓フィルタ11を取り外すための空間Bを開けてい
る。より具体的には、前記隆起部12にノズルベース1
3を配置することで前記空間Bが確保されている。
【0027】縦長であり横幅が狭い洗浄タンク5の場
合、横幅で規制されるためノズルアーム15、17はあ
まり長くできない。このため、前ノズルアーム15を十
分に前に配置しないと前側の食器を十分に洗浄できな
い。また、残滓フィルタ11の着脱のしやすさを考える
と、貯水槽9は洗浄タンク5の前部に配置しなければな
らない。上記構成では、ノズルベース13を、残滓フィ
ルタ11の取り外し空間Bを確保した上で、残滓フィル
タ11、即ち貯水槽9の上方まで張り出させているの
で、前ノズル軸14を、即ち前ノズルアーム15を十分
前側に配置させることができ、前側の食器を十分に洗浄
することができる。しかも、残滓フィルタ11を容易に
着脱することができる。
【0028】前記隆起部12において、前記ノズルベー
ス13の後端部の左隣には給水ノズル19が設けられて
いる。この給水ノズル19は、前記洗浄タンク5と一体
成形された給水口20と、給水口20を覆う給水カバー
21とからなる。この給水ノズル19は、給水ホース2
2に接続されており、給水ホース22から送られてきた
水はこの給水ノズル19から洗浄タンク5内へ供給され
る。これにより、洗浄タンク5内に水が溜められる。
【0029】前記洗浄タンク5の底部における、右側の
部分(ノズルベース13の右隣の位置)には、後部から
中央やや前部にかけて、前後方向に長く延びたヒータ2
3(シーズヒータ)が配置さている。このヒータ23
は、洗浄時には前記洗浄タンク5の底部に貯められた水
を温める。また、乾燥時には洗浄タンク5内、及び送風
装置(後述する)よって洗浄タンク5内に送られてきた
風を温める。このヒータ23は、加熱面積を大きくする
ため、外ループ23aと内ループ23bとからなる二重
ループ形状をなし、後端部23cは右に曲げられてお
り、端子部23dは洗浄タンク5の後部側壁からタンク
外に出るようにしている。横幅が狭い洗浄タンク5で
は、後壁側に比べて側壁側のほうがスペースに余裕があ
り、余裕のある側壁側に端子部23dを出しているの
で、端子部23dが他の構成部材の邪魔になりにくい。
【0030】前記ヒータ23の後方であって前記洗浄タ
ンク5の後壁下部近傍には、吸気室24が設けられてい
る。この吸気室24の前面下部には、洗浄タンク5内へ
の吸気口24aが設けられている。洗浄タンク5の外底
面における右側後部の位置(洗浄ポンプの隣)には、送
風ファン25aを備えた送風装置25が設けられてい
る。送風装置25の動作によって外気が取り込まれて吸
気室24へと送られ、乾燥風として吸気口24aから洗
浄タンク5内へ送出される。吸気室24の内天面24b
は球面状をなし、下方から上方に向かって吸気室24内
に吹出した風がスムーズに吸気口24aに送られる(図
7参照)。また、外天面24cも球面状に形成されてい
るので、洗浄後にこの外天面24cに水が残りにくい。
なお、前記ヒータ23の端子部23dは、上述したよう
に、洗浄タンク5の側壁からタンク外へ出ているので、
ヒータ23の後方に吸気室24があっても邪魔にならな
い。
【0031】前記ヒータ23の上方及び前方はヒータカ
バー26で覆われている。このヒータカバー26の材質
は、耐腐食性の金属、例えば、ステンレスとする。ヒー
タカバー26の後端は、前記吸気口24aに接続されて
いる。ヒータカバー26の上面26aには、下側に張り
出すルーバー27が2列になって多数設けられている。
また、ヒータカバー26の前面26bには小さな丸孔2
8が多数開いている。従来、ヒータカバー26の上面2
6aには、前面26bと同様の小さな丸孔が多数形成さ
れていたが、箸の先端部分などが丸孔からヒータカバー
26内に入ってしまいヒータ23と接触してしまう虞が
あった。ここでは、ルーバー27を形成することにより
箸の先端部分などの侵入を防止することができる。
【0032】乾燥時には、送風装置25及びヒータ23
が動作する。送風装置25の動作によって、洗浄タンク
5内に送り込まれた風は、ヒータ23を通って温められ
て上昇し、上方にある食器に当たって、食器から水分を
奪った後、扉2に設けた排気口(後述する)から機外へ
排出される。
【0033】前記ルーバー27の開口方向は、吸気口2
4aからの風の流れ方向と同じ方向としている。即ちル
ーバー27の開口が風の流れ方向に向かないようにして
いる。ルーバー27の開口方向が風の流れ方向に向いて
いると、ルーバー27に沿って風が流れ、風の前方への
勢いが増し、暖かい風が洗浄タンク5内の食器に当たら
ずに前面の排気口(後述する)から排気されてしまう。
この点、ルーバー27の開口が風の流れ方向に向かない
ようにしているので、上記のような現象を防止すること
ができる。
【0034】前記洗浄タンク5の前側において、右壁面
の外側には水位検知室29が設けられている。この水位
検知室29は、接続ホース(図示せず)を介して前記貯
水槽9につながっている。この水位検知室29内には、
フロート(図示せず)が配置されており、洗浄タンク5
内の水位上昇に伴うフロートの水位上昇を検知すること
により、洗浄タンク5内の水位を検知される。横幅が狭
い洗浄タンク5の場合には、後壁側に比べて側壁側のほ
うがスペースに余裕があり、余裕のある側壁側に水位検
知室29を設けているので、水位検知室29が他の構成
部材の邪魔になりにくい。また、この水位検知室29
は、貯水槽9から遠い方の壁面の外側に設けているの
で、洗浄タンク5内で発生した泡が水位検知室29に侵
入し難く、泡の影響による水位検知精度の低下を防止で
きる。
【0035】さて、前記洗浄タンク5内に収容された食
器は、食器カゴ30にて保持される。この食器カゴ30
は、複数の線材にてカゴ状に形成されたものである。食
器カゴ30は、主に皿や碗を保持する下カゴ31と、下
カゴ31の後部の上方に設け、主にコップ、湯のみなど
を保持する上カゴ32(棚状になっている)とから構成
される。この食器カゴ30は、洗浄タンク5の外形に合
わせてスリム形状となっている。即ち、奥行の寸法に比
べ横幅の寸法がかなり小さくなっている。
【0036】本実施形態の食器洗い機1のように、奥行
に対してかなり横幅の狭い、スリム型の食器洗い機の場
合、上カゴ32を下カゴ33の後部上方に設けるのが好
ましい。即ち、食器カゴ30は、後部の一部をキャビネ
ット3内に残した状態で大部分が扉2の裏面に引き出さ
れるが、食器カゴ30が縦長の場合には、後の方まで食
器を入れやすくするために引き出し量が多くなるので、
食器の重みで食器洗い機1本体が前に転倒しやすくな
る。ここでは、上カゴ32を後部に配置することによ
り、食器が収容された状態の食器カゴ30の重心をより
後にすることができ、食器を収容した状態で食器カゴ3
0を引き出したときの食器洗い機1本体の転倒を防止で
きる。また、上カゴ32が設置状態のままであっても、
下カゴ31に食器を入れやすい。
【0037】下カゴ31には、食器の種類に対応して各
種保持部が設けられている。前部中央には大皿保持部3
3が設けられている。大皿保持部33は、上部が逆ハの
字に拡がった一対のピン34を前後方向に複数並べたも
のであり、隣接する一対のピン34の間に皿を挟むこと
により、皿を立設保持する。大皿保持部33の後方右寄
りには茶碗保持部35が設けられている。茶碗保持部
は、中央部を椀形にかたどったゲート36を前後方向に
複数並べたものであり、隣接するゲート36間に茶碗を
挟んで立設保持する。この茶碗保持部35は、通常は茶
碗を保持するが、どんぶりも保持できるよう構成されて
いる。大皿保持部33の後方左寄りには汁椀保持部37
が設けられている。この汁椀保持部37は、やや後方に
傾いた方形のゲート38を前後方向に複数並べたもので
あり、隣接するゲート38間に汁椀を挟んで立設保持す
る。大皿保持部33の前方及び側方、即ち下カゴにおけ
るの前部周縁部は、小皿保持部39となっている。小皿
保持部39には、カゴの外枠との間で小皿を保持するゲ
ート40が備えられている。
【0038】大皿保持部33と汁椀保持部37との間に
は、箸やスプーンなどを収容する樹脂製のスタンド41
が着脱可能に取り付けられる。このスタンド41の左側
面は、下カゴ31の左の外枠に近接しており、この外枠
には、スタンド41に対応してスタンド41よりも背が
高く、スタンド41の奥行よりも若干幅が広いゲート4
2を形成している。このゲート42により、スタンド4
1に収容した箸などが下カゴ31の外に倒れるのを防止
している。
【0039】前記下カゴ31の後部には、上カゴ32の
後部を囲むように枠体43が設けられている。枠体43
は、右枠43a、左枠43b及び後枠43cからなる。
上カゴ32は、上カゴ32の前部を構成する前カゴ44
と後部を構成する後カゴ45とからなる。後カゴ45
は、後枠43cから形成された支持部材46により、設
置状態では後ろ側が低くなるようやや傾いた状態で支持
される。また支持部材46を支点にして設置状態から上
方へ回動可能である。前カゴ44は、後カゴ45の前端
に設けられた支持部47によって支持され、設置状態で
は後カゴ45と同じように後ろ側が低くなるようやや傾
いた状態となる。また、支持部47を支点にして上方に
回動可能である。
【0040】前記上カゴ32の下方に大きな食器を入れ
るときには、上カゴ32が邪魔になる場合がある。この
場合には上カゴ32をしまうことができる。即ち、ま
ず、前カゴ44を回動させて後カゴ45の上に重ねる。
次に前カゴ44が重なった状態で後カゴ45を回動させ
後枠43cにもたれさせる。このように、上カゴ32を
二つに折りたたんだ後、後枠43cへもたれさせて立設
保持するのである。
【0041】前記上カゴ32の右端と右の外枠(右枠4
3a)との間には、隙間Cが設けられている。この隙間
Cは、下カゴ31の右端にまな板を立てた状態で収容し
たときに、まな板の上部を逃がすものである。
【0042】上カゴのうち、後カゴ45には、コップが
2列にして並べられ、1列に4個の標準的なコップが並
べられる。後カゴ45には合計8個の標準的なコップを
収容できる。各列の一番右端のコップは、コップの一部
が隙間Cにはみ出す状態となるが、コップの側面部を右
枠43aで支えることができるので、安定的に支えられ
る。なお、隙間Cにまな板が収容された場合は、一番右
端のコップは置くことができず、収容できるコップは6
個になる。
【0043】一方、前カゴ44の左右には枠体43がな
いため、前カゴ44の両側端に枠部48を設けている。
このため、この前カゴ44では、まな板が収容されてな
くても隙間Cは利用できない。よって、このままでは後
カゴ45と同じようにコップを4つ置くことができな
い。ここでは、前カゴ44の右端部を前側に少し張り出
すように延長させ、張出部49を設けている。そして、
一番右側のコップを左隣りのコップよりも少し前にずら
して収容できるようにしている(図4参照)。こうし
て、隙間C部分を使わなくてもコップを4つ並べられる
ようにしている。
【0044】本実施形態の食器洗い機1では、前記扉2
を開いた状態で、扉2の裏側へ前記食器カゴ30を引き
出せる構造としている。このため、前記下カゴ31の底
部の四隅にはローラ50が設けられている。また、前記
洗浄タンク5の両側壁下部には、食器カゴ30を洗浄タ
ンク5内に支持すると共に、ローラ50が転がるレール
部51が設けられている。扉2側の構造については後述
する。
【0045】さて、下カゴ31において、汁椀保持部3
7には、食器が比較的密な状態で収容されている。これ
は、汁椀保持部37では、底の深い汁椀が隙間少なく並
べられるためである。一方、茶碗保持部35には食器が
比較的疎な状態で収容されている。これは、汁椀に比べ
て底の浅い茶碗がある程度余裕(隙間)を持った状態で
並べられているからである。茶碗保持部35では、どん
ぶりを収容することを考慮し、余裕を持たせているので
ある。
【0046】よって、上カゴ32において、茶碗保持部
35の上方、即ち右側に収容されたコップには、後ノズ
ルアーム17から噴射された水が十分に届くが、汁椀保
持部37の上方、即ち左側に収容されたコップには水が
十分に届かない虞がある。
【0047】本実施形態の食器洗い機1では、上カゴ3
2の左側に収容されたコップを洗浄すべく、洗浄タンク
5の左側壁の内面下部に補助ノズル体52を設けてい
る。この補助ノズル体52は前後方向に延びた長尺な形
状を有し、前面には噴射口を有する4つのノズル52a
が設けられている。これらノズル52aは上カゴ32の
左側に収容されたコップに向かって水を噴射する。この
補助ノズル体52の後端部には接続口53が設けられて
おり、送水管54の一端が接続される。この送水管54
の他端は前記ノズルベース13の後端上面に接続されて
いる。この送水管54は、ノズルベース13との接続口
から洗浄タンク5の後壁内面に沿って一旦上方へ延びた
後、左方向に水平に延び、洗浄タンク5の左後コーナー
部分で補助ノズル体52の接続口53に接続される構成
となっている。
【0048】こうして、下カゴ31の食器の収納状態が
密であり、この領域の上方であるがために後ノズルアー
ム17からの水が当たりにくい上カゴ32の領域(左側
の領域)に補助ノズル体52によって水を噴射するよう
にしているので、この部分に配置されたコップを十分に
洗浄することができる。
【0049】また、送水管54は、洗浄タンク5内に配
置されているので、万一、補助ノズル体52やノズルベ
ース13との接続やシールが不十分で、この部分から水
が漏れ出したとしても、洗浄タンク5内に漏れるだけで
あり、機外に漏れることはない。しかも、洗浄タンク5
の側壁にある補助ノズル体52に対して、送水管54を
洗浄タンク5の後壁から回し込むようにして接続してい
るので、送水管54が前記レール51を横切るようなこ
とがなく、送水管54によって食器カゴ30の引き出し
や収納の動作を妨げられることがない。
【0050】なお、送水管54のノズルベース13との
接続位置は、前記給水ノズルの近傍になるようにすると
共に、送水管54と前記給水カバー21とを共に樹脂製
として一体成形している。
【0051】キャビネット3の前面、即ち前記食器投入
口6を覆う前記扉2は、下端が開閉自在に支持されてお
り、下端を軸に前方に開く。この扉2の前面の上部中央
には取っ手55が設けられており、取っ手55の両側に
は、排気口56が設けられている。
【0052】前記扉2の裏面における両端部分には、扉
の開放時に前記食器カゴ30を扉2の裏面に引き出した
際、前記ローラ51を受けるローラ受け57が設けられ
ている。このローラ受け57は、扉2の上下方向に延び
ている。このローラ受け57は扉2の端部の裏面を中央
部よりも後方に隆起させて形成している。
【0053】図12に示すように、食器カゴ30を完全
に引き出した状態では、食器カゴ30の前のローラ50
がローラ受け57に載っており、後のローラ50はレー
ル部51上に載っている。
【0054】前記扉2の裏面上部には、扉2の裏面と排
気カバー58とにより前記排気口56への排気風路59
を形成している。この排気風路59は、両方の排気口5
6を結ぶ略U字型をなし、中央下面には洗浄タンク5か
らの風の導出口60が設けられている。洗浄タンク5内
からの排気は、この導出口60から排気風路59内に入
り、排気風路59内を通って両方の排気口56から機外
へ排出される。
【0055】ここで、排気口56からは、乾燥時に高温
の蒸気が排出されるため、安全性の面から排気口56と
取っ手55との間にはある程度の距離を設けなければな
らない。このため、横幅が狭い本実施形態の食器洗い機
1の場合、扉2の横幅が狭いため、排気口56がどうし
ても扉2の端部に寄ってしまう。こうなると、図11に
示すように、扉2の裏面では、排気カバー58の両端5
8aはローラ受け57の部分にはみだしてしまう。本実
施形態では、排気カバー58の表面とローラ受けの表面
とが略面一になるようにし、排気カバー58の端部58
aがローラ受け57を兼ねるようにしたので、食器カゴ
30の扉2の裏面への引き出しに支障をきたさない。
【0056】前記洗浄タンク5の右側壁下部の外面であ
って前記水位検知室29の後方の位置には、温度センサ
61が配置されている(図5参照)。この温度センサ6
1は、例えばサーミスタであり、洗いやすすぎ時に洗浄
タンク5の底部に溜められた水の温度を検知するための
ものである。また、乾燥時に洗浄タンク5内の雰囲気温
度を検知するためのものでもある。
【0057】図13は本実形態の食器洗い機の電気系構
成図である。制御部62は、CPU、ROM、RAMな
どを含むマイクロコンピュータを中心に構成されてお
り、ROMには後述のような動作を行うための制御プロ
グラムが格納されている。この制御プログラムに従って
CPUが各種演算や処理を実行することにより後述の機
能が達成される。
【0058】制御部62には各種の操作スイッチ63か
ら操作信号が入力される。また、扉2の開閉を検知する
開閉検知スイッチ64、前記温度センサ61等から構成
される温度検知部65、洗浄タンク5内の水位を検知す
る水位スイッチ66などから検知信号が入力される。ま
た、制御部62は、これら操作信号及び検知信号に基づ
き、前記洗浄ポンプのポンプモータ67、給水弁68、
前記送風ファン25aのファンモータ69、ヒータ2
3、設定された洗浄コースや行程の進行を示す表示部7
0、異常や運転終了などを報知するブザー71の動作を
制御する。
【0059】この食器洗い機1は、洗浄コースの一つと
して蒸気コースを備えたことを特徴としている。この蒸
気コースは、洗い行程において高温の蒸気で食器をむら
し、食器にこびりついたご飯粒を十分にとかすことによ
り、ノズルアームから噴射した水によって十分にご飯粒
を洗い流すことができるようにした洗浄コースである。
以下のこの蒸気コースにおける動作を、図14のフロー
チャートに従って説明する。
【0060】使用者により蒸気コースが選ばれた後、ス
タートスイッチ(図示しない)が押されると、蒸気コー
スが開始される。
【0061】最初に洗い行程を実行する。制御部62
は、まず、給水弁68を動作して所定の洗浄水位まで洗
浄タンク5内に給水する(ステップS1)。このとき、
供給される水は、通常、蛋白質の凝固温度(約60℃)
よりも低い温度である。洗浄タンク5内には、使用者に
よって予め洗剤が投入されており、供給された水に洗剤
がとけ込んで洗剤を含んだ水(洗浄水)となる。
【0062】次に、給水が完了すると、制御部62は、
ヒータ23を動作するとともに、洗浄ポンプ10を動作
する(ステップS2、S3)。洗浄タンク5内の水が加
熱されるとともに、前ノズルアーム15及び後ノズルア
ーム17から水が食器に噴きつけられ、食器が洗われ
る。制御部62は、温度センサ61によって洗浄タンク
5内の水の温度を検知しており、水温が60℃に達した
ことを検知すると、ヒータ23及び洗浄ポンプ10を停
止する(ステップS4〜S6)。
【0063】食器に付着した蛋白質汚れは、水温が60
℃に到達するまでの洗い(初期洗い)によって十分に落
とされる。しかし、この初期洗いでは、乾いて固まり食
器にこびりついたご飯粒を落としきることはできない。
このため、以降にむらし洗浄を行う。
【0064】まず、5分間(予備むらし時間)、ヒータ
23及び洗浄ポンプ10を停止したままにし、洗浄タン
ク5内に溜められた60℃の水から出た蒸気を洗浄タン
ク5内に充満させて食器の予備むらしを行う。
【0065】次に、本むらし洗浄に入る。停止から5分
後、ヒータ23及び洗浄ポンプ10を再び動作し、ヒー
タ23によってさらに洗浄タンク5内の水を加熱しなが
ら、前ノズルアーム15及び後ノズルアーム17から食
器に水を噴射する(ステップS7〜S9)。こうして、
洗浄タンク5内の水の温度が80℃(むらし温度)に到
達すると、ヒータ23を停止する(ステップS10、S
11)。洗浄ポンプ10は引き続き動作させ、その後5
分間(むらし時間)が経過すると、洗浄ポンプ10を停
止する(ステップS12、S13)。
【0066】洗浄タンク5内の水の温度を80℃まで上
げることで洗浄タンク5内には80℃あるいはそれに近
い温度の蒸気が充満することになり、この蒸気によって
食器がむらされる。また、前ノズルアーム15及び後ノ
ズルアーム17から80℃の水が噴きつけられることに
よっても食器がむらされる。米に加えた水の温度が75
℃以上であれば米の澱粉の糊化がすすむので、この場
合、食器に付着したご飯粒は十分にとける。とけたご飯
粒は、前ノズルアーム15及び後ノズルアーム17から
水が噴きつけられることによって洗い流される。
【0067】このようにして、上記のようなむらし洗浄
が行われることにより食器にこびりついたご飯粒がきれ
いに落とされる。なお、80℃の水での洗いにより、食
器にこびりついた油汚れもよくとけてよく落ちる。
【0068】こうして、制御部62は、むらし洗浄を終
えると洗い行程を終了し、すすぎ行程に移行する。この
すすぎ行程では、ヒータ23によって加熱しない水を食
器に噴きつけるすすぎを2回行なった後、ヒータ23で
70℃まで水を加熱してこの加熱水を食器に噴きつける
加熱すすぎを行う。
【0069】そして、すすぎ行程が終了すると、乾燥行
程に移行する。乾燥行程では、ヒータ23及び送風装置
25を動作させて、ヒータ23によって温めた風を食器
に当て食器を乾燥させる。この乾燥行程が終了すると、
蒸気コースの洗浄運転を終了する。
【0070】以上、本発明の一実施形態の食器洗い機1
の構成について説明したが、本発明は、上記実施形態に
限定されるものではない。例えば、むらし温度は少なく
とも75℃以上であればよい。また、洗浄ポンプ10を
停止した状態でむらし温度になった水から出た蒸気によ
ってある程度の時間だけ食器をむらした後に、洗浄ポン
プ10を動作させて食器に水を噴きかけるようにしても
よい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲
で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態よる食器洗い機の流し台
への設置状態を示す図である。
【図2】 食器洗い機の側面図である。
【図3】 食器洗い機の正面図である。
【図4】 食器洗い機の内部構成を示す側面縦断面図で
ある。
【図5】 食器洗い機の内部構成を示す平面横断面図で
ある。
【図6】 食器洗い機の内部構成を示す正面縦断面図で
ある。
【図7】 ヒータカバー、吸気室及び乾燥装置の構成を
示す要部の断面図である。
【図8】 食器カゴの平面図である。
【図9】 食器カゴの側面図である。
【図10】 上カゴをしまった状態を示す食器カゴの要
部の側面図である。
【図11】 扉の裏面の構成を示す扉を開いた状態の要
部の平面図である。
【図12】 食器カゴを引き出した状態を示す食器洗い
機の概略図である。
【図13】 本実形態の食器洗い機の電気系構成図であ
る。
【図14】 蒸気コースにおける動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
5 洗浄タンク(洗浄槽) 10 洗浄兼排水ポンプ(水噴射手段) 15 前ノズルアーム(水噴射手段) 17 後ノズルアーム(水噴射手段) 23 ヒータ(加熱手段) 62 制御部(制御手段) 68 給水弁(給水手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 康久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 実田 健一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 村上 穂幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 内藤 正浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 奥 俊一郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B082 DB01 DC04 DC05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽底部に溜めた水を洗浄槽に収容し
    た食器に噴きつけることにより食器の洗い、すすぎを行
    う食器洗い機において、食器を洗う洗い行程において、
    前記洗浄槽底部の水であって米の澱粉の糊化がすすむ温
    度以上に加熱された水から出る蒸気により食器をむら
    し、蒸らした食器に水を噴きつけて食器を洗うことを特
    徴とする食器洗い機。
  2. 【請求項2】 食器を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の
    底部に溜めた水を食器に噴きつける水噴射手段と、前記
    洗浄槽の底部に溜めた水を加熱する加熱手段と、前記水
    噴射手段及び加熱手段の動作を制御して、食器を洗う洗
    い行程、食器をすすぐすすぎ行程を順次行う制御手段と
    を備え、 前記制御手段の制御の下、洗い行程において、前記加熱
    手段の動作により前記洗浄槽内に溜めた水を、米の澱粉
    の糊化がすすむ約75℃以上のむらし温度まで加熱し、
    この温度の水から出た蒸気によって食器をむらし、前記
    水噴射手段の動作によりむらした食器に水を噴きつけて
    食器を洗うことを特徴とする食器洗い機。
  3. 【請求項3】 食器を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の
    底部に溜めた水を食器に噴きつける水噴射手段と、前記
    洗浄槽内へ給水する給水手段と、前記洗浄槽の底部に溜
    めた水を加熱する加熱手段と、前記水噴射手段及び加熱
    手段の動作を制御して、食器を洗う洗い行程、食器をす
    すぐすすぎ行程を順次行う制御手段とを備え、 前記制御手段の制御の下、前記洗い行程において、 前記給水手段の動作により蛋白質の凝固温度よりも低い
    温度の水を供給して前記洗浄槽の底部に溜め、溜めた水
    を、前記加熱手段の動作により、米の澱粉の糊化がすす
    む約75℃以上のむらし温度まで加熱し、この温度の水
    から出た蒸気によって食器をむらし、前記水噴射手段の
    動作によりむらした食器に水を噴きつけて食器を洗うと
    ともに、 前記加熱手段により前記洗浄槽底部の水が前記むらし温
    度まで加熱される過程における前記洗浄槽底部の水が蛋
    白質の凝固温度に至るまでの段階において、前記水噴射
    手段の動作により蛋白質の凝固温度よりも低い温度の水
    を食器に噴きつけて食器を洗うことを特徴とする食器洗
    い機。
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