JPH11192197A - 食器洗浄・乾燥機及びそれに用いるラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホテルパンやオーブン皿等の偏平形状を有す
る被洗浄物を十分に洗浄することができる食器洗浄・乾
燥機を提供すること。 【解決手段】 ラック２の被洗浄物保持部材２２間にホ
テルパンやオーブン皿等の偏平形状を有する被洗浄物２
３の端部を挿入し、被洗浄物２３を立設した状態で保持
する。次いで、このように被洗浄物２３を立設した状態
で保持したラック２を洗浄・乾燥庫１１ａ内に投入す
る。そして、第１〜第３の洗浄ノズル１４，１６，１７
から湯や水を吐出させて被洗浄物２３を洗浄する。被洗
浄物２３は、ラック２上に立設して保持されているの
で、効率良く湯や水が被洗浄物２３に供給され、洗浄効
率が向上する。更に、この被洗浄物２３に対して、すす
ぎを行い、乾燥を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、皿等の食器を洗浄
し、乾燥する食器洗浄・乾燥機及びそれに用いるラック
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の食器洗浄機としては、図４に示す
構成のものがある。図４において、装置本体４１は、略
直方体形状を有する。この装置本体４１の前面には、開
閉扉４２が取り付けられており、この開閉扉４２が開い
たときに、開閉扉４２が水平状態となるように保持され
るようになっている。この装置本体４１内には、被洗浄
物である皿等の食器４３を収納するラック４４が備えら
れており、このラック４４は、水平状態に保持された開
閉扉４２の先端近傍まで引き出し可能に構成されてい
る。この食器洗浄機において、食器４３をラックにセッ
トし、装置本体４１内に入れ、装置本体４１に備えられ
た洗浄ノズルから湯、水等の洗浄液を噴霧して洗浄、す
すぎを行う。

【０００３】この食器洗浄・乾燥機においては、被洗浄
物である食器４３が湾曲した部分を有する形状であるの
で、ラック４４ではその湾曲した部分を十分に収容でき
るように、仕切りの幅が比較的大きく設定されている。
したがって、食器４３は、ラック４４の底面及び仕切り
で支持されるようにしてラック４４に収容される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記構成の食器洗浄機
において、被洗浄物として、食器や調理道具の他に、偏
平形状を有するホテルパンやオーブン皿を洗浄すること
は可能である。しかしながら、上述したように、ラック
４４の仕切りの幅は比較的大きく設定されているので、
偏平形状を有する被洗浄物をうまくセットすることが困
難であり、また、こびりついた汚れを落としきることが
困難である。

【０００５】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、ホテルパンやオーブン皿等の偏平形状を有する被
洗浄物を十分に洗浄することができる食器洗浄・乾燥機
を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の手段を講じた。本発明は、被洗浄物
を洗浄・乾燥する食器洗浄・乾燥機であって、洗浄・乾
燥処理を行う装置本体と、上記装置本体内に設置され、
偏平な被洗浄物を立設して保持できるラックと、上記被
洗浄物に洗浄液を吐出する吐出手段と、を具備すること
を特徴とする食器洗浄・乾燥機を提供する。

【０００７】この構成によれば、偏平な被洗浄物を立設
した状態で洗浄するので、被洗浄物に湯や水等の洗浄液
を十分に供給することができ、偏平な被洗浄物の汚れを
十分に除去することができる。

【０００８】本発明においては、被洗浄物が上記ラック
に立設された状態で前記被洗浄物を洗浄する着脱自在な
洗浄ブラシを備えることが好ましい。これにより、被洗
浄物に付着した汚れを確実に落とすことができる。この
場合、被洗浄物は立設した状態であるので、洗浄ブラシ
による洗浄が簡単となる。この場合、上記洗浄ブラシ
は、被洗浄物を挟み込んで洗浄することが好ましく、上
記洗浄ブラシは、昇降・進退するように駆動制御される
ことが好ましい。

【０００９】また、本発明は、被洗浄物を洗浄・乾燥す
る食器洗浄・乾燥機内に設置され、偏平な被洗浄物を立
設して保持できることを特徴とする食器洗浄・乾燥機用
ラックを提供する。

【００１０】この構成によれば、偏平形状を有するホテ
ルパンやオーブン皿等の被洗浄物を確実に立設状態で保
持することができる。これにより、これらの偏平形状の
被洗浄物の洗浄を効率良く行うことができる。本発明
は、被洗浄物がホテルパン又はオーブン皿である場合に
特に効果を発揮する。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。本発明の一実施
形態に係る食器洗浄・乾燥機を示す図であり、（Ａ）は
斜視図であり、（Ｂ）は庫内詳細図である。

【００１２】図１において、食器洗浄・乾燥機１の装置
本体１１は、略直方体形状を有する。この装置本体１１
の上部には、被洗浄物を洗浄・乾燥する洗浄・乾燥庫１
１ａが位置する。この洗浄・乾燥庫１１ａの前面には、
開閉扉１２が取り付けられており、この開閉扉１２が開
いたときに、開閉扉１２が水平状態となるように保持さ
れるようになっている。なお、開閉扉１２の上部には、
開閉の際に持つ取っ手１２ａが形成されている。

【００１３】また、装置本体前面であって、洗浄・乾燥
庫１１ａの横には、洗浄・乾燥操作のための操作パネル
１３が設けられている。また、図１（Ｂ）に示すよう
に、洗浄・乾燥庫１１ａ内の上部には、第１の洗浄ノズ
ル１４が取り付けられている。この第１の洗浄ノズル１
４は、第１の回転中心１５の回りに回転するようになっ
ている。また、洗浄・乾燥庫１１ａの下部には、第２の
洗浄ノズル１６が取り付けられており、この第２の洗浄
ノズル１６の両端部には、それぞれ第３の洗浄ノズル１
７が取り付けられている。したがって、この第２の洗浄
ノズル１６は、第２の回転中心１８の回りに回転するよ
うになっており、第３の洗浄ノズル１７は、第２の洗浄
ノズル１６上の第３の回転中心１９の回りに回転するよ
うになっている。それぞれのノズルからは、湯や水等の
洗浄液が吐出されるようになっている。

【００１４】図２は、本発明の一実施形態に係る食器洗
浄・乾燥機用ラックを示す斜視図である。このラック２
は、偏平形状を有するラック本体２１と、ラック本体２
１に所定の間隔をおいて配設され、ホテルパンやオーブ
ン皿等の偏平形状を有する被洗浄物を立設するように保
持することができる複数の被洗浄物保持部材２２とから
主に構成されている。この被洗浄物保持部材２２間の間
隔は、保持する被洗浄物の大きさに応じて適宜決定する
が、この被洗浄物保持部材２２間に被洗浄物２３を挿入
するだけで被洗浄物２３を保持できる程度に設定するこ
とが好ましい。また、この被洗浄物保持部材２２は、被
洗浄物を挿入するだけで被洗浄物を保持できるように、
弾性部材等で構成されていることが好ましい。

【００１５】上記構成を有する食器洗浄・乾燥機におい
て被洗浄物を洗浄・乾燥する場合、まず、ラック２の被
洗浄物保持部材２２間にホテルパンやオーブン皿等の偏
平形状を有する被洗浄物２３の端部を挿入し、被洗浄物
２３を立設した状態で保持する。次いで、食器洗浄・乾
燥機１の開閉扉１２を開け、このように被洗浄物２３を
立設した状態で保持したラック２を洗浄・乾燥庫１１ａ
内に投入する。この状態で、操作パネル１３を操作する
ことにより操作設定を行う。そして、第１〜第３の洗浄
ノズル１４，１６，１７から湯や水を吐出させて被洗浄
物２３を洗浄する。このとき、第１〜第３の洗浄ノズル
１４，１６，１７は回転中心の回りに回転するので、湯
や水がまんべんなく被洗浄物２３に供給され、被洗浄物
全体にわたって洗浄が行われる。また、被洗浄物２３
は、ラック２上に立設して保持されているので、効率良
く湯や水が被洗浄物２３に供給され、洗浄効率が向上す
る。更に、この被洗浄物２３に対して、すすぎを行い、
乾燥を行う。

【００１６】本発明の他の実施形態に係る食器洗浄・乾
燥機を示す図であり、（Ａ）は側面図であり、（Ｂ）は
洗浄ブラシの上面図である。上述したように洗浄を行っ
てもこびりついた汚れを落としきれない場合がある。こ
の場合には、洗浄ブラシを取り付けて、その洗浄ブラシ
により更なる洗浄を行う。

【００１７】すなわち、図３（Ａ）に示すように、洗浄
・乾燥庫１１ａ内に洗浄ブラシ３を取り付ける。この洗
浄ブラシ３は、洗浄・乾燥庫１１ａの壁に着脱自在に取
り付けられ、ブラシ本体３１を保持するアーム３２を有
する。このアーム３２は、昇降動作及び進退動作を行う
ように駆動制御される。これにより、被洗浄物２３全面
にわたってブラシ洗浄を行うことができる。

【００１８】このブラシ洗浄は、図３（Ｂ）に示すよう
に、一対のブラシ本体３１で被洗浄物２３を挟み込んで
行うことが好ましい。これにより、被洗浄物２３の両面
から均等な力でブラシを押圧するので、被洗浄物２３を
洗浄中に倒してしまうことを防止できる。このようにブ
ラシ洗浄を行うことにより、被洗浄物にこびりついた汚
れを除去することができる。

【００１９】上記実施形態においては、洗浄ブラシを洗
浄・乾燥庫内に着脱自在に取り付けた場合について説明
しているが、本発明においては、洗浄・乾燥庫に洗浄ブ
ラシ用の収納スペースを設けておき、自動的に洗浄ブラ
シを出し入れできる構成であっても良い。これにより、
ブラシ洗浄を行う毎に、洗浄・乾燥庫に洗浄ブラシを着
脱する必要がなくなり、連続的に通常洗浄及びブラシ洗
浄を行うことができる。

【００２０】本発明は、上記実施形態に限定されず、種
々変更して実施することができる。したがって、上記実
施形態における部材の形状等は一例に過ぎず、適宜変更
して実施することができる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明の食器洗浄・
乾燥機においては、被洗浄物がラック上に立設して保持
されているので、効率良く湯や水が被洗浄物に供給さ
れ、洗浄効率が向上する。

【００２２】また、本発明の食器洗浄・乾燥機用ラック
は、偏平形状を有するホテルパンやオーブン皿等の被洗
浄物を確実に立設状態で保持することができる。これに
より、これらの偏平形状の被洗浄物の洗浄を効率良く行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る食器洗浄・乾燥機を
示す図であり、（Ａ）は斜視図であり、（Ｂ）は庫内詳
細図である。

【図２】本発明の一実施形態に係る食器洗浄・乾燥機用
ラックを示す斜視図である。

【図３】本発明の他の実施形態に係る食器洗浄・乾燥機
を示す図であり、（Ａ）は側面図であり、（Ｂ）は洗浄
ブラシの上面図である。

【図４】従来の食器洗浄機を示す概略図である。

【符号の説明】 １…食器洗浄・乾燥機、２…ラック、３…洗浄ブラシ、
１１…装置本体、１１ａ…洗浄・乾燥庫、１２…開閉
扉、１２ａ…取っ手、１３…操作パネル、１４…第１の
洗浄ノズル、１５…第１の回転中心、１６…第２の洗浄
ノズル、１７…第３の洗浄ノズル、１８…第２の回転中
心、１９…第３の回転中心、２１…ラック本体、２２…
被洗浄物保持部材、２３…被洗浄物、３１…ブラシ本
体、３２…アーム。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被洗浄物を洗浄・乾燥する食器洗浄・乾
   燥機であって、 洗浄・乾燥処理を行う装置本体と、 上記装置本体内に設置され、偏平な被洗浄物を立設して
   保持できるラックと、 上記被洗浄物に洗浄液を吐出する吐出手段と、を具備す
   ることを特徴とする食器洗浄・乾燥機。
2. 【請求項２】 被洗浄物が上記ラックに立設された状態
   で前記被洗浄物を洗浄する着脱自在な洗浄ブラシを備え
   ることを特徴とする請求項１又は２に記載の食器洗浄・
   乾燥機。
3. 【請求項３】 上記洗浄ブラシは、被洗浄物を挟み込ん
   で洗浄することを特徴とする請求項２に記載の食器洗浄
   ・乾燥機。
4. 【請求項４】 上記洗浄ブラシは、昇降・進退するよう
   に駆動制御されることを特徴とする請求項２又は３に記
   載の食器洗浄・乾燥機。
5. 【請求項５】 被洗浄物がホテルパン又はオーブン皿で
   あることを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載
   の食器洗浄・乾燥機。
6. 【請求項６】 被洗浄物を洗浄・乾燥する食器洗浄・乾
   燥機内に設置され、偏平な被洗浄物を立設して保持でき
   ることを特徴とする食器洗浄・乾燥機用ラック。
7. 【請求項７】 被洗浄物がホテルパン又はオーブン皿で
   あることを特徴とする請求項６に記載の食器洗浄・乾燥
   機用ラック。