JP2002300751A - 車両用のファンモータ - Google Patents

車両用のファンモータ

Info

Publication number
JP2002300751A
JP2002300751A JP2001100087A JP2001100087A JP2002300751A JP 2002300751 A JP2002300751 A JP 2002300751A JP 2001100087 A JP2001100087 A JP 2001100087A JP 2001100087 A JP2001100087 A JP 2001100087A JP 2002300751 A JP2002300751 A JP 2002300751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
commutator
vehicle
motor
fan motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2001100087A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Taguchi
昌基 田口
Masato Iwata
正人 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2001100087A priority Critical patent/JP2002300751A/ja
Publication of JP2002300751A publication Critical patent/JP2002300751A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシホルダ11に遊嵌状に内嵌するブラシ
10を備えたファンモータ1において、モータ軸5はス
ラスト力として車両走行において受ける風圧とファン回
転において受ける推力とを受けるが、この方向が互いに
逆方向であるため、テーパ面の形成されたブラシ前後方
向に起倒して異音が発生する。 【解決手段】 ブラシ10の先端面を総てテーパ面10
aにすると共に、弾機12の付勢位置を後側に偏倚させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
車両用のファンモータの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来技術】一般に、この種ファンモータは、車両に搭
載されるラジエータを冷却したりするために設けられる
が、これらファンモータは、車両前進方向の前側にファ
ンを配し、後側にモータコア(アーマチュアコア)、コ
ンミテータ等のモータ部材を配した構成となっている。
ところでこのような電動モータにおいては、ブラシを出
没自在に内嵌するブラシホルダーは、ブラシの残留膨張
等を考慮してブラシを遊嵌状に内嵌するようブラシとの
間に遊び(クリアランス)を持つようにして設計され
る。そしてブラシ21は、図4、5に示すように、ブラ
シホルダ22に内嵌された状態で弾機23による付勢力
を受けてコンミテータ24に弾圧状に摺接する。ところ
でこのようなブラシ21は、必要な電流密度の確保をし
ながらコンミテータに形成されるスリットの跨ぎ現象を
小さくするため、コンミテータ24の回転方向には幅狭
で、モータ軸方向には幅広な直方体形状で形成されるの
が一般で、さらにブラシ20のコンミテータに摺接する
先端面20aは、該先端面20aの一部が残される状態
でモータの初期特性を安定化させるため一部をテーパ面
20bにカットしている。そしてこのようなブラシ20
を弾機23で付勢した場合、該ブラシ20は、先端面2
0aとカット面20bとのあいだに形成される稜線(コ
ーナー)20cがコンミテータ24に線接触する支点と
なった状態で前記ブラシホルダの遊び相当分だけカット
面20b側が低くなるよう傾斜していて、カット面20
bおよび先端面20aはコンミテータ24とは面接触が
ない不安定な姿勢となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして従来からもこの
ようなものをファンモータにも採用しているが、ファン
モータのアーマチュアというものは、車両走行に伴い受
ける風圧や、ファンの回転に夜風向きと反対にアーマチ
ュアを引く反力の発生で、一般に、スラスト方向の振動
(振幅が約20μm〜130μm)が発生しやすい状態
に置かれている。そしてこのアーマチュアのスラスト方
向の振動の発生により、アーマチュアのコンミテータに
接触するブラシも、このスラスト方向の振動を受けるこ
とになる。そして弾機の押圧ベクトルがブラシとコンミ
テータの接触点位置付近に重なると、ブラ仕儀コンミテ
ータを押すスラスト分力も小さくなり、これによってブ
ラシはシーソー運動(スラスト方向の起倒運動)が生じ
る。このとき、ブラシ端面がコンミテータとの回転によ
るせつしょくでブラシの自励振動が起きて異音が発生
し、またブラシの耐久性が低下するという問題があり、
ここに本発明の解決すべき課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、コンミテータが止着されたモータ
軸にファンを取り付けて構成される車両用のファンモー
タにおいて、前記コンミテータに摺接するブラシをブラ
シホルダに出没自在に内嵌し、該ブラシを弾機を介して
付勢するにあたり、前記ブラシのコンミテータに摺接す
る先端面には、モータ軸の軸方向に傾斜したカット面が
形成されたものとし、弾機が、前記カット面とブラシ先
端面とで形成される稜線位置よりもテーパ面側を付勢す
るように構成したことを特徴とする車両用のファンモー
タである。そしてこれによって、ブラシが、コンミテー
タを一定のスラスト方向に弾圧するスラスト分力が働く
ようにして弾機の付勢力を規制することになって、ファ
ンモータに作用するスラスト力に変化があっても、弾機
に蛇行を生じさせず、ブラシはコンミテータの接点を支
点としたシーソー運動(スラスト方向の起倒運動)は発
生しないことになって不快な異音発生を回避できるうえ
に、ブラシのコンミテータ摺接の安定化が計れることに
なる。このものにおいて、テーパ面は、ブラシ先端面の
モータ軸方向一端から他端に至る全面に形成されている
ことを特徴とすることができ、このようにしたときに
は、ブラシ先端は総てテーパ面になってブラシのスラス
ト力を受けた姿勢変化をなくして異音の発生をより効果
的に回避できることになる。
【0005】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明の実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。図中、1は車両のラジ
エターを冷却するためのファンモータであって、該ファ
ンモータ1は、有底円筒状に形成されたヨーク2、該ヨ
ーク2の内周面に固着される永久磁石3、ヨーク2の筒
底面に貫通し、一端部が軸受4を介して筒底面に回転自
在に軸支されるモータ軸5、該モータ軸5の貫通先端部
に止着されるファン6、モータ軸5の中間部に固着され
るロータコア7、該ロータコア7に巻装されるコイル
8、モータ軸5の他端側に設けられるコンミテータ9、
該コンミテータ9に摺接するブラシ10、該ブラシ10
を収容するブラシホルダ11、ブラシ10を付勢する弾
機12、そしてヨーク2の開口端を塞ぐエンドブラケッ
ト13等の各種部材装置により構成されていることは従
来通りである。
【0006】前記ブラシ10は、ブラシホルダ11に遊
びを存するよう遊嵌しているが、該ブラシ先端面は、モ
ータ軸5の軸方向一端から他端に至る全面がテーパ面1
0aとなっており、これによってブラシ10は、車両前
側、つまりファン6が止着される側の高さが車両後側の
高さよりも大きくなっている。また、ブラシホルダ11
は、に内装され、ブラシ10を付勢する弾機(本実施の
形態ではコイル弾機)12は、ブラシホルダ11の前後
方向中央位置よりも後側に偏倚してブラシ10を付勢す
るようになっており、このため本実施の形態では、ブラ
シ10のブラシホルダ11に対する収容位置を後側に偏
倚させるための偏倚ガイド11aが肉圧状に形成されて
いる。
【0007】叙述の如く構成されたものにおいて、ブラ
シ10のコンミテータ9への摺接は、弾機12の付勢力
を受けて行われることになるが、ブラシ10は、先端面
がモータ軸5の軸方向一端から他端に至るまでの全面が
テーパ面10aとなっていて、ブラシ10の前端面側の
先端10bが稜線状になってコンミテータ9に摺接す
る。この結果、ブラシ10の弾機12による弾圧力は、
先端10bに対して後側位置で作用することになって、
先端10bよりも前側に作用することがないこととな
る。このため車両運転に伴いファンモータ1に働くスラ
スト力が前後方向変化したとしても、弾機12に蛇行を
生じさせず、ブラシ10は前側の先端10bを支点とし
て後側に倒れた状態に維持されることになって、不用意
に起立(立上がり)してしまうことを回避でき、異音発
生がないだけでなく、ブラシ10のコンミテータ摺接を
確かなものにできる。
【0008】しかもこのものでは、弾機12は、ブラシ
ホルダ11に対して後側に偏寄するように収容されてい
るので、ブラシ10のスラスト力の変化を受けた立上が
り現象をより低減できることになる。
【0009】尚、本発明は、前記実施の形態に限定され
ないものであることは勿論であって、ブラシ10に形成
されるテーパ面10aとしては、図3に示すように、ブ
ラシ先端面10cを残すようにし、該テーパ面10aと
先端面10cとのあいだに稜線10dがあるものにで
き、このような場合には、弾機12をよりテーパ面10
a側に偏倚させて起倒変位をなくす構成とすることが好
ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファンモータの一部切欠き側面図である。
【図2】ブラシホルダ部の拡大断面図である。
【図3】第二の実施の形態を示すブラシホルダ部の拡大
断面図である。
【図4】従来例を示すファンモータの概略機構図であ
る。
【図5】従来例のブラシの起倒状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ファンモータ 5 モータ軸 6 ファン 9 コンミテータ 10 ブラシ 10a テーパ面 10b 稜線 10c 先端面 11 ブラシホルダ 12 弾機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H613 AA02 BB04 BB15 BB27 BB35 GA10 GA15 PP08 QQ05 SS05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンミテータが止着されたモータ軸にフ
    ァンを取り付けて構成される車両用のファンモータにお
    いて、前記コンミテータに摺接するブラシをブラシホル
    ダに出没自在に内嵌し、該ブラシを弾機を介して付勢す
    るにあたり、前記ブラシのコンミテータに摺接する先端
    面には、モータ軸の軸方向に傾斜したカット面が形成さ
    れたものとし、弾機が、前記カット面とブラシ先端面と
    で形成される稜線位置よりもテーパ面側を付勢するよう
    に構成したことを特徴とする車両用のファンモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、テーパ面は、ブラシ
    先端面のモータ軸方向一端から他端に至る全面に形成さ
    れていることを特徴とする車両用のファンモータ。
JP2001100087A 2001-03-30 2001-03-30 車両用のファンモータ Abandoned JP2002300751A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100087A JP2002300751A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 車両用のファンモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100087A JP2002300751A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 車両用のファンモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002300751A true JP2002300751A (ja) 2002-10-11

Family

ID=18953561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001100087A Abandoned JP2002300751A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 車両用のファンモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002300751A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2028373A2 (en) 2007-08-22 2009-02-25 Calsonic Kansei Corporation Cooling system for motor vehicle
CN102957257A (zh) * 2011-08-25 2013-03-06 阿斯莫有限公司 电刷装置及电动机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2028373A2 (en) 2007-08-22 2009-02-25 Calsonic Kansei Corporation Cooling system for motor vehicle
CN102957257A (zh) * 2011-08-25 2013-03-06 阿斯莫有限公司 电刷装置及电动机
JP2013063012A (ja) * 2011-08-25 2013-04-04 Asmo Co Ltd ブラシ装置及びモータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5030793B2 (ja) 回転電機
JP2001157405A (ja) スラストキャップ
JP2002300751A (ja) 車両用のファンモータ
JP2002153012A (ja) モータ
JP2009284638A (ja) モータ及びモータの製造方法
JPH09191631A (ja) ステッピングモータ
JP2005110426A (ja) モータ
JP2023004528A (ja) 電動機および燃料ポンプ
JPH10174362A (ja) 一軸受形ファンモータ
JP3351603B2 (ja) ラッチアクチュエータ
JPH09247886A (ja) モータのロータ抜け防止構造
JP3308879B2 (ja) モータの側圧付与機構
JP3938881B2 (ja) ブラシ装置
US20180358865A1 (en) Vibration Motor
JP2006174595A (ja) ステッピングモータ
JP2007020241A (ja) 小型モータ
JP2006014475A (ja) 情報記録ディスク再生/記録装置
JP2002369457A (ja) ブラシ装置
JP2004260949A (ja) スラスト部品及びモータ
JPH0660275U (ja) モータにおけるブラシ保持構造
JP2001258205A (ja) モータ
JP2003143813A (ja) ブラシ装置
JP4679114B2 (ja) ステッピングモータ。
JPH0135554Y2 (ja)
JP2003079105A (ja) ブラシ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080327

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20090128