JP2002299106A - 可変抵抗器 - Google Patents

可変抵抗器

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JP2002299106A
JP2002299106A JP2001102879A JP2001102879A JP2002299106A JP 2002299106 A JP2002299106 A JP 2002299106A JP 2001102879 A JP2001102879 A JP 2001102879A JP 2001102879 A JP2001102879 A JP 2001102879A JP 2002299106 A JP2002299106 A JP 2002299106A
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Fumitoshi Masuda
文年 増田
Katsuhiro Onishi
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】金属カバーとロータとの間にストッパ機構を設
ける場合に、その強度を確保し、ロータの回転角度を確
実に規制できる可変抵抗器を提供する。 【解決手段】可変抵抗器は、上面に集電電極14とこの
ロータ40の上面には工具係合溝42の周囲に環状溝4
3が形成され、この環状溝43の内部にストッパ部44
が形成される。金属カバー60の窓穴62の内縁部に、
ロータ40の環状溝43に挿入するべく下方へ折り曲げ
られ、ストッパ部44に当接してロータ40の回転角度
を規制するストッパ片64が突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は補聴器、計測器、通
信機器、センサその他の産業機器などに使用される可変
抵抗器、特に小型の可変抵抗器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の可変抵抗器として、特公
平5−59561号公報に記載のように、端子を取り付
けた抵抗基板を樹脂ケースにインサートモールドし、摺
動子を取り付けたロータとOリングとをケース内に収納
し、金属カバーをケースに被せてロータの浮き上がりを
規制するとともに、カバーに設けた脚部の穴をケースの
側面に形成した凸部に係合させることで、カバーを抜け
止めしたものが知られている。また、他の例として、特
開平5−3108号公報のように、金属カバーを樹脂ケ
ースの上から被せるとともに、カバーに突設した脚部を
ケースの底面で内側に折り曲げるようにしたものも知ら
れている。いずれの可変抵抗器も、Oリングや摺動子の
ばね反力によるロータのケースからの浮き上がりを、金
属カバーを用いて防止したものである。
【0003】ところで、ロータの上面には工具係合溝が
形成されており、ドライバーなどの工具をこの工具係合
溝に係合させて回すことにより、抵抗値を調整してい
る。ところが、ロータの始点位置と終点位置とを決定す
る必要があるので、ストッパ機構を設けなければならな
い。一般の可変抵抗器では、ロータの外周部とケースの
内周部とに互いに当接するストッパ用凸部を設け、ロー
タの回転角度を一定範囲に規制している。しかし、これ
では成形が面倒になるとともに、ロータの凸部とケース
の凸部とが干渉し、ロータの組付が難しくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、金属カバーの
窓穴の内縁に突起を一体に形成し、この突起をロータの
上面に形成した凸部に当てることで、ロータの回転角度
を規制したものも提案されている。しかし、例えば2〜
3mm程度の寸法の小型可変抵抗器においては、構成部
品も小型薄肉となり、部品の強度を確保することが難し
くなる。特に、金属板の板厚が非常に薄くなり、金属カ
バーの突起とロータの凸部とが当たった時、金属カバー
が変形してロータの回転規制ができなくなる可能性があ
る。
【0005】そこで、本発明の目的は、金属カバーとロ
ータとの間にストッパ機構を設ける場合に、その強度を
確保し、ロータの回転角度を確実に規制できる可変抵抗
器を提供することにある。他の目的は、組立の簡単で安
価な可変抵抗器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の発明によって達成される。すなわち、請求項1に記
載の発明は、上下両方向に開口する筒形のケースと、ケ
ースの下部開口部に嵌合され、上面に集電電極とこの集
電電極を中心とする円弧状の抵抗体とが形成された基板
と、ケースの上部開口部に回転可能に嵌合され、上面に
工具係合溝を有するロータと、ロータの下面に取り付け
られ、上記集電電極に接する第1コンタクトアームと上
記抵抗体に接する第2コンタクトアームとを一体に形成
した摺動子と、ロータの上面を支える天板部と、天板部
にロータの工具係合溝が露出するよう形成された窓穴
と、ケースの側面に沿って下方へ伸びる一対の脚部とを
有し、ケースの上部より被せられ、脚部をケースの底面
で内側に折り曲げることで基板の下面を支える金属カバ
ーとを備え、上記ロータの上面には工具係合溝の周囲に
環状溝が形成され、この環状溝の内部にストッパ部が形
成され、上記金属カバーの窓穴の内縁部に、上記ロータ
の環状溝に挿入するべく下方へ折り曲げられ、上記スト
ッパ部に当接してロータの回転角度を規制するストッパ
片が突設されていることを特徴とする可変抵抗器を提供
する。
【0007】上下方向に開口した筒形のケースの下部開
口部に基板を嵌合させ、ケースの上部から摺動子を取り
付けたロータを収容し、金属カバーをケースの上部より
被せ、その脚部をケースの底面で内側へ折り曲げること
で、基板の下面を支える。これにより、金属カバーの天
板部がロータの浮き上がりを抑えると同時に、基板の下
方への脱落を防止する。このようにケースに予め基板を
固定しておく必要がなく、ケース、ロータ、基板の3者
を金属カバーによって一体的に保持できるので、組立が
簡単であり、しかもケースの形状を単純化できるので、
製造コストを低減できる。
【0008】ロータの上面には環状溝が形成され、金属
カバーの窓穴の内縁部に下方へ折曲形成されたストッパ
片が環状溝の中に挿入される。ロータを回転させると、
環状溝の内部に形成されたストッパ部が金属カバーのス
トッパ片に当たり、ロータは停止する。このとき、ロー
タを強く回すと、ストッパ片に曲げ荷重が作用し、スト
ッパ片が変形してロータの回転規制ができなくなる可能
性がある。しかし、ストッパ片はロータの環状溝に挿入
されているので、その板厚方向の曲げ変形が環状溝で規
制され、ストッパ片とストッパ部とが外れるのを防止で
きる。そのため、金属カバーが薄肉金属であっても、ロ
ータの回転角度を確実に規制できる。
【0009】請求項2のように、金属カバーの窓穴の内
縁部に、ロータの環状溝に向かって湾曲するバーリング
加工部を形成し、ロータの上面を金属カバーの天板部よ
り下方に位置させるのがよい。すなわち、バーリング加
工部を形成するとともに、ロータの上面を金属カバーの
天板部より下方に位置させると、バーリング加工部がド
ライバーを挿入した時のガイドとなり、工具係合溝への
誘い込みが良好となる。また、バーリング加工部によっ
て金属カバーの天板部の強度が増し、ストッパ片を補強
する効果を有する。
【0010】請求項3のように、金属カバーのストッパ
片を脚部の近傍位置に設けるのが望ましい。ストッパ片
を脚部の近傍位置に設けると、ロータと係合してその回
転を規制する際、カバーの変形に対する剛性をより向上
させることができ、金属カバーが薄肉金属であってもロ
ータの回転角度を効果的に規制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図8は本発明にかかる可変
抵抗器の一例を示す。この可変抵抗器は、ケース1、抵
抗基板10、パッキング20、リード端子30、ロータ
40、摺動子50および金属カバー60などで構成され
ている。
【0012】ケース1は、はんだ付けの熱に耐え、高温
雰囲気で安定動作を可能にするため、例えば46ナイロ
ン等の耐熱性の高いポリアミド系やポリフェニレンサル
ファイド、ポリブチレンテレフタレート、液晶ポリマー
等の熱可塑性樹脂、あるいはエポキシ、ジアリルフタレ
ート、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂にて製作さ
れる。ケース1は上下両方向に開口する筒形に形成さ
れ、上部には円形の上部開口部2が、下部には角形の下
部開口部3がそれぞれ形成されている。ケース1の内面
で、かつ上下方向の中間部には、ロータ40と抵抗基板
10との間にパッキング20を配置するための一定の隙
間を確保する環状のスペーサ部4が突設されている。ま
た、ケース1の対向する2つの外側面にはガイド溝5が
形成されている。
【0013】ケース1の下部開口部3には抵抗基板10
が嵌合されている。抵抗基板10は、例えばアルミナ等
のセラミック材料やポリフェニレンサルファイド,液晶
ポリマー等の耐熱性樹脂で角板状に形成されている。図
5に示すように、抵抗基板10の上面には、例えばサー
メット抵抗やカーボン抵抗よりなる略C字形の抵抗体1
1がスクリーン印刷や転写等の方法によって形成されて
いる。抵抗体11の両端部は、基板10上に形成された
個別電極12,13を介して基板10の一方の側縁に引
き出されている。また、基板10の上面には抵抗体11
の中心位置に位置する集電電極14が形成され、この集
電電極14は基板10の他方の側縁へ引き出されてい
る。抵抗基板10の上面はケース1の内面に形成された
スペーサ部4の下面に当接することで、嵌合深さが規定
されている(図3,図4参照)。
【0014】抵抗基板10の上面には、はんだ付けの熱
や使用温度の変化に対し安定したパッキング効果を発揮
するとともに電気的絶縁性に優れたパッキング20が環
状に形成されている。具体的には、シリコーンゴムやフ
ッ素ゴム、フロロシリコーンゴムなどが抵抗基板10の
上面でかつ抵抗体11の周囲を取り囲むように、塗布な
どにより形成され、硬化されている。
【0015】抵抗基板10の個別電極12,13および
集電電極14が引き出された両側縁部には、3本のリー
ド端子30,31,32が溶接,ヒータチップによる熱
圧着,はんだ付け等により取り付けられ、電極12,1
3,14と電気的に接続されている。特に、リード端子
32は二股状に形成され、集電電極14の引出し部に2
箇所で接続されている。リード端子30〜32の外部接
続部30a〜32aは、ケース1のガイド溝5が設けら
れた側面とは異なる面から引き出されており、ケース1
の外側面に沿って上方へ折り曲げられている。外部接続
部30a〜32aを折り曲げやすくするため、外部接続
部には穴30b〜33bが形成されている。なお、外部
接続部30a〜32aを折り曲げずに水平方向に引き出
してもよい。
【0016】ロータ40は、例えばポリフェニレンサル
ファイド,液晶ポリマー等の耐熱性樹脂によって略円柱
形状に形成されており、ケース1の上部開口部3に回転
可能に嵌合される。ロータ40の上面中央部には円柱形
のボス部41が突設され、このボス部41上面にドライ
バなどの工具が係合する十字状の工具係合溝42が形成
されている。ボス部41の外周には環状溝43が形成さ
れ、環状溝43の内部にストッパ44が形成されてい
る。ロータ40の下面中央部には位置決め用突起45が
突設され、下面の偏心位置には回り止め用突起46(図
6参照)が突設されている。さらに、ロータ40の下面
には、上記突起45,46を取り囲むように環状壁部4
7が突設されている。この環状壁部47は抵抗基板10
上に形成されたパッキング20に接触し、ロータ40と
抵抗基板10との間に密閉空間21(図3,図4参照)
を形成する役割を有する。特に、ロータ40をケース1
の上部開口部3に嵌合させたとき、ロータ40の下面が
ケース1のスペーサ部4の上面に当接することで、ロー
タ40と抵抗基板10との間隔が一定になり、後述する
摺動子50およびパッキング20の圧縮代が一定にな
る。
【0017】摺動子50は、バネ性と導電性とに優れた
材料、例えば銅合金、不錆鋼、貴金属系合金などによっ
て製作され、その上側には略円盤状のベース部51が設
けられている。ベース部51には、図8に示すようにロ
ータ40の突起45,46と嵌合する穴52,53が形
成され、摺動子50はロータ40に対して回り止めされ
て取り付けられる。この実施例では摺動子50の穴5
2,53をロータ40の突起45,46に嵌合させた
後、突起46を熱カシメすることで、摺動子50を固定
してある。ベース部51の外周部には、略直線状の第1
コンタクトアーム54と円弧状の第2コンタクトアーム
55とが一体に形成され、これらコンタクトアーム5
4,55はベース部51の下面側に折り返されている。
第1コンタクトアーム54の先端部には抵抗基板10の
集電電極14に弾性的に接触する単一の接点部54aが
形成されている。第2コンタクトアーム55の先端部は
櫛歯状に別れており、その先端部に抵抗基板10の抵抗
体11と弾性的に摺接する複数の接点部55aが形成さ
れている。なお、図8において、二点鎖線はコンタクト
アーム54,55の自由位置を示し、実線は抵抗基板1
0に圧接したときの位置を示す。
【0018】金属カバー60は防錆効果および非はんだ
濡れ性を持つステンレススチールや洋白などの銅合金で
製作されている。カバー60には、ケース1の上面に配
置されてロータ40の浮き上がりを規制する天板部61
が設けられ、その中央にロータ40の円柱状ボス部41
が露出する円形の窓穴62が形成されている。窓穴62
の内縁には下方へ折り曲げられたバーリング加工部63
が形成されており、ロータ40の環状溝43に挿入され
ている。バーリング加工部63の一部には下方へ長く突
出するストッパ片64が形成されており、このストッパ
片64が環状溝43に挿入され、ストッパ部44の側面
に当たることでロータ40の回転角度が規制される。天
板部61の両側部には同一幅のスカート部65が延設さ
れ、このスカート部65の下縁から舌片状の脚部66が
下方へ突設されている。カバー60をケース1に被せた
時、脚部66はケース1のガイド溝5に係合し、ケース
1の底面より下方へ突出する。そこで、脚部66の先端
部をケース1の底面に沿って内側へ折り曲げることで、
カバー60はケース1に取り付けられる。この実施例で
は、脚部66を内側に折り曲げやすくするため、脚部6
6には穴67が形成されている。
【0019】次に、上記実施例よりなる可変抵抗器の組
立方法を説明する。まず、ケース1の下部開口部3に抵
抗基板10を嵌合させる。抵抗基板10には事前にリー
ド端子30〜32を固定するとともに、パッキング20
を塗布しておく。次に、ケース1の上部開口部2にロー
タ40を嵌合させる。このとき、ロータ40の下面には
摺動子50が取り付けられているので、ロータ40はケ
ース1から浮き上がった位置にある。
【0020】次に、上方より金属カバー60をケース1
に被せ、カバー60の脚部66をケース1の側面のガイ
ド溝5によって挿入する。そして、ケース1の下端面よ
り下方へ突出した脚部66を内側へ折り曲げることで、
脚部66をケース1の下面に係止させる。これによっ
て、カバー60の天板部61がロータ40の上面を押
え、ロータ40の下面をスペーサ部4の上面に当接また
はほぼ当接状態とするとともに、脚部66が抵抗基板1
0の底面を支え、抵抗基板10の上面をスペーサ部4の
下面に押し付ける。そのため、ケース1に対してロータ
40、抵抗基板10などの各部品が一体的に組み付けら
れるとともに、ロータ40と抵抗基板10の間隔がほぼ
一定に維持され、摺動子50およびパッキング20の圧
縮代が一定になる。すなわち、パッキング20のシール
圧が一定となることで、シール性のバラツキを解消でき
るとともに、摺動子50のばね圧も一定となり、安定し
た電気的特性が得られる。
【0021】こうして組み立てられた可変抵抗器は、ロ
ータ40の工具係合溝42にドライバーの先端部を係合
させてロータ40を回動させることにより、中心接点部
54aが集電電極14に接触したまま、摺動接点部55
aが抵抗体11上を摺動する。そのため、端子30と端
子32との間の抵抗値あるいは端子31と端子32との
間の抵抗値を変化させることができる。そして、所望の
位置でロータ40を停止させれば、パッキング20の摩
擦力によってロータ40の回転が規制されるので、抵抗
体11と摺動接点部55aとの接触位置のずれが抑えら
れ、抵抗値が安定する。
【0022】また、ロータ40をドライバーで回す際、
ロータ40の上面が金属カバー60の天板部61より下
方に位置しており、しかも金属カバー60の窓穴62の
内縁にバーリング加工部63が形成されているので、ド
ライバーがバーリング加工部63によってガイドされて
誘い込まれ、工具係合溝42に容易に係合させることが
できる。
【0023】ロータ40を何れかの回転方向に回転させ
ると、金属カバー60に形成されたストッパ片64がロ
ータ40の環状溝43に形成されたストッパ部44に当
たることにより、ロータ40の回転角度が規制される。
このとき、ドライバーによってロータ40を強く回す
と、ストッパ片64に曲げ応力が作用し、ストッパ片6
4が変形してしまう可能性がある。特に、小型の可変抵
抗器の場合、金属カバー60の板厚が非常に薄く、強度
が低いからである。しかし、ストッパ片64は環状溝4
3に挿入されているので、ストッパ片64に曲げ応力が
作用したとき、環状溝43の内側面に沿うように変形す
るだけであり、ストッパ部44から外れる恐れがない。
そのため、ロータ40の回転角度を確実に規制できる。
【0024】なお、本発明にかかる可変抵抗器は上記実
施例に限定されるものではない。上記実施例では、抵抗
基板10とロータ40との間にパッキング20を介装
し、両者の間をシールする例を示したが、これに限ら
ず、例えばロータ40とケース1との間をOリングなど
を用いてシールし、抵抗基板10とケース1との間を接
着剤あるいはインサートモールドなどでシールしてもよ
い。上記実施例では、ケース1を上下方向に開口した筒
形とし、その下方より抵抗基板10を嵌合させた後、金
属カバー60の脚部66をケース1の底面で折り曲げ、
抵抗基板10の下面を支えるようにしたが、抵抗基板1
0をケース1に固定し、金属カバー60の脚部66をケ
ース1の側面に係合させて抜け止めしてもよい。また、
上記実施例では、抵抗基板10にリード端子30〜32
を固定し、表面実装型の可変抵抗器を構成したが、リー
ド端子を下方へ突出させ、リード端子付きの可変抵抗器
としてもよい。また、電極12〜14を基板10の底面
側まで引き出すことにより、リード端子を省略してもよ
い。ロータ40の工具係合溝42は、十字状に限定する
ものではなく、マイナス状であってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、筒形のケースの下部開口部に基
板を嵌合させ、上方よりロータおよび摺動子を収容した
後、金属カバーを上から被せて脚部をケースの下面側で
折り曲げることにより、可変抵抗器を組み立てたので、
ケースに予め基板を固定しておく必要がなく、ケース、
ロータ、基板の3者を金属カバーによって一体的に保持
できる。そのため、組立が簡単であり、ケースの形状を
簡略化でき、製造コストを低減できる。また、ロータの
上面に環状溝を形成するとともに、環状溝の内部にスト
ッパ部を形成し、金属カバーの窓穴の内縁部に、ロータ
の環状溝に挿入されるストッパ片を下方へ折り曲げて形
成し、このストッパ片をロータのストッパ部に当接させ
てロータの回転角度を規制するようにしたので、ロータ
を強く回しても、ストッパ片の曲げ変形が環状溝で規制
され、ストッパ片とストッパ部とが外れるのを防止でき
る。そのため、金属カバーが薄肉金属であっても、ロー
タの回転角度を確実に規制できる。また、ストッパ機構
がロータと金属カバーとの間に形成されるので、ロータ
とケースとの間に形成する場合に比べて成形が簡単であ
り、かつロータの組付が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる可変抵抗器の一例の分解斜視図
である。
【図2】図1の可変抵抗器の平面図,正面図および底面
図である。
【図3】図2のX−X線断面図である。
【図4】図2のY−Y線断面図である。
【図5】抵抗基板の平面図である。
【図6】ロータの平面図,Z−Z断面図および底面図で
ある。
【図7】ロータに摺動子を取り付けた状態の底面図であ
る。
【図8】摺動子の平面図,正面図,左側面図および右側
面図である。
【符号の説明】
1 ケース 10 抵抗基板 11 抵抗体 14 集電電極 40 ロータ 42 工具係合溝 43 環状溝 44 ストッパ部 50 摺動子 60 金属カバー 61 天板部 62 窓穴 63 バーリング加工部 64 ストッパ片 66 脚部
フロントページの続き Fターム(参考) 5E030 BA03 CA02 CB06 CC03 CD02 CE06 FA02 FB02 5E032 BA03 BB04 CA03 CC04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下両方向に開口する筒形のケースと、ケ
    ースの下部開口部に嵌合され、上面に集電電極とこの集
    電電極を中心とする円弧状の抵抗体とが形成された基板
    と、ケースの上部開口部に回転可能に嵌合され、上面に
    工具係合溝を有するロータと、ロータの下面に取り付け
    られ、上記集電電極に接する第1コンタクトアームと上
    記抵抗体に接する第2コンタクトアームとを一体に形成
    した摺動子と、ロータの上面を支える天板部と、天板部
    にロータの工具係合溝が露出するよう形成された窓穴
    と、ケースの側面に沿って下方へ伸びる一対の脚部とを
    有し、ケースの上部より被せられ、脚部をケースの底面
    で内側に折り曲げることで基板の下面を支える金属カバ
    ーとを備え、上記ロータの上面には工具係合溝の周囲に
    環状溝が形成され、この環状溝の内部にストッパ部が形
    成され、上記金属カバーの窓穴の内縁部に、上記ロータ
    の環状溝に挿入するべく下方へ折り曲げられ、上記スト
    ッパ部に当接してロータの回転角度を規制するストッパ
    片が突設されていることを特徴とする可変抵抗器。
  2. 【請求項2】上記金属カバーの窓穴の内縁部には、ロー
    タの環状溝に向かって湾曲するバーリング加工部が形成
    され、上記ロータの上面は金属カバーの天板部より下方
    に位置していることを特徴とする請求項1に記載の可変
    抵抗器。
  3. 【請求項3】上記金属カバーのストッパ片は、上記脚部
    の近傍位置に設けられていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の可変抵抗器。
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Cited By (2)

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