JP2010010202A - 回転操作型電気部品 - Google Patents

回転操作型電気部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2010010202A
JP2010010202A JP2008164606A JP2008164606A JP2010010202A JP 2010010202 A JP2010010202 A JP 2010010202A JP 2008164606 A JP2008164606 A JP 2008164606A JP 2008164606 A JP2008164606 A JP 2008164606A JP 2010010202 A JP2010010202 A JP 2010010202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
caulking
bearing member
rotary operation
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008164606A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Sasaki
和彦 佐々木
Kimihiro Yokoyama
公宏 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2008164606A priority Critical patent/JP2010010202A/ja
Priority to CN2009101463599A priority patent/CN101615457B/zh
Publication of JP2010010202A publication Critical patent/JP2010010202A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
  • Adjustable Resistors (AREA)

Abstract

【課題】かしめ部がハウジングにかしめられることに伴う取付部の第2ケース側への位置ずれを抑え、プリント基板に取付部を確実に半田付けできる回転操作型電気部品の提供。
【解決手段】半田付けされる取付部43Eは、並列したかしめ部46の間に位置し第1ケース10に固着され第1ケース10の下面で露出している。かしめ部46のかしめの際にかしめ部46から第1ケース10に付与される押圧力で第1ケース10が第2ケース20側に変形するのを抑制する変形抑制部90A,90Bが第1ケース10に形成されている。変形抑制部90Aは取付部43Eと回転軸線方向(Z方向)で重なって位置し、かしめ部46のかしめの際に第2ケース20に押付けられれば潰れる円錐状突出部からなる。変形抑制部90Bは第2ケース20への接触面積が第2ケース20への押付けで潰れない大きさの平坦な上端の突出部である。
【選択図】図11

Description

本発明は、回転操作体を有し、プリント基板への表面実装のために接続端子が半田付けされる回転操作型電気部品に関する。
この種の従来の回転操作型電気部品としては、特許文献1に開示されたものがある。この従来の回転操作型電気部品において、回転操作体はハウジングに対し回転の他に、回転軸線方向における直線移動も可能に設けられている。ハウジングは、回転軸線方向に積層される回転操作体を支持する軸受部材、第1ケースおよび第2ケースを有する。これら軸受部材、第1ケースおよび第2ケースを取付部材により一体的に挟持している。第1ケースには、この第1ケースに近づく方向の回転操作体の直線移動に連動してオンし、第1ケースから離れる方向の回転操作体の直線移動に連動してオフするスイッチが設けられている。第2ケースは、回転軸線方向において第1ケースと重なって位置し、回転操作体の回転操作を検知する回転検知部としての回転操作型可変抵抗器が設けられている。軸受部材は、回転軸線方向において第1,第2ケースの第1,第2当接部と当接し、これら第1,第2ケースを位置決めしている。第1ケースは、スイッチと導通し第1当接部側の外縁部から導出された第1接続端子を有し、第2ケースは、回転検知部と導通し第1当接部とは回転操作体の回転軸線を挟んで対向する位置に設けられた第2当接部側の外縁部から導出された第2接続端子を有する。取付部材には、かしめ部が複数並列して設けられており、そのかしめ部を第2ケースおよび軸受部材側とは反対側の第1ケースの面にかしめつけることで、軸受部材、第1ケースおよび第2ケースを回転軸線方向において一体的に挟持している。
第1,第2ケースは、第1,第2当接部が同じ軸受部材に当接して位置決めされていることから、第1当接部側から導出された第1接続端子と第2当接部側から導出された第2接続端子との位置精度が良くなる。このように、位置精度が高められた第1,第2接続端子がプリント基板に設けられた第1,第2ランド部に半田付けされて、回転操作型電気部品はプリント基板に表面実装される。
特開2007−311556号公報
発明者らは、回転操作型電気部品の安定を考慮し、プリント基板に対する取付強度を増すために、第1接続端子と第2接続端子間の第1ケースにプリント基板に半田付けされる取付部を設けることを試みた。
ところで、第1,第2ケースは、第1,第2接続端子との位置精度を良くすべく回転軸線方向において軸受部材に位置決めされるものであるため、第1,第2ケースの寸法は、第1ケース、第2ケースおよび軸受部材が回転軸線方向に積層された状態において第1,第2ケースの第1,第2当接部を確実に軸受部材に当接させるものでなければならない。そこで、第1,第2ケースの寸法は、回転軸線方向において第1,第2ケースの間にクリアランスが形成されるように設定され、これにより、回転軸線方向における第1ケースや第2ケースの部品公差を吸収するようになっている。そのクリアランスは、並列したかしめ部が第2ケースおよび軸受部材側とは反対側の第1ケースの面にかしめられる際、それらのかしめ部から第1ケースに付与される押圧力により、第1ケースが第2ケース側に変形するのを許容する。この第1ケースの変形に伴い、第2ケース側に位置ずれすることになる。このとき、取付部が特に並列したかしめ部の間に位置すると、取付部が第2ケース側に位置ずれする。この取付部の位置ずれは、回転操作型電気部品をプリント基板に表面実装する際、取付部とプリント基板のランド部との間に隙間を形成し、この隙間により取付部がランド部に対して半田付けされないことがあり、プリント基板に対する取付強度が十分に向上しないものが発生することが確認された。
本発明は前述の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、かしめ部がハウジングにかしめられることに伴う取付部の第2ケース側への位置ずれを抑え、プリント基板に取付部を確実に半田付けすることができる回転操作型電気部品を提供することにある。
前述した目的を達成するための本発明の回転操作型電気部品は次のものである。
本発明の回転操作型電気部品は、ハウジングと、このハウジングに対して回転可能に保持された回転操作体と、この回転操作体の回転操作を検知する前記ハウジング内に収納された回転検知部と、前記ハウジングから導出され、プリント基板に設けられた第1,第2ランド部のそれぞれに半田付けされる第1,第2接続端子とを有し、前記ハウジングは、前記回転操作体を回転可能に支持する軸受部材と、前記回動操作体の回転軸線方向において前記軸受部材に当接する第1当接部が設けられた第1ケースと、この第1ケースの前記第1当接部を除いた部分に対して前記回転軸線方向において前記軸受部材と前記第1ケースとの間に介設されるとともに、前記第1当接部とは前記回転操作体の回転軸線を挟んで対向する位置に前記軸受部材に当接する第2当接部が設けられた第2ケースとを有し、前記第1ケースは、前記第1当接部側の外縁部から導出された前記第1接続端子を有し、前記第2ケースは、前記第2当接部側の外縁部から導出され、前記第1接続端子と対向して配設された前記第2接続端子を有し、前記第2ケースおよび前記軸受部材側とは反対側の前記第1ケースの面にかしめつけられるかしめ部が複数並列して設けられ、前記第1ケース、前記第2ケースおよび前記軸受部材を前記回転軸線方向において一体的に挟持した取付部材を備えた回転操作型電気部品であって、前記第1ケースには、並列した前記かしめ部の間に位置し前記プリント基板の第3ランド部に半田付けされる取付部が設けられ、前記かしめ部から前記第1ケースに付与される押圧力による前記第1ケースの前記第2ケース側への変形を抑制する変形抑制部が、前記第1ケースと前記第2ケースの少なくともいずれか一方に設けられたことを特徴とする。
本発明において、変形抑制部は、かしめ部がかしめられる際にかしめ部から第1ケースに付与される押圧力による第1ケースの第2ケース側への変形を抑制する。これにより、かしめ部がハウジング(第1ケース)にかしめられることに伴う取付部の第2ケース側への位置ずれを抑えることができる。
また本発明は、前記変形抑制部は、並列した前記かしめ部の間に位置することを特徴とする。
このように変形抑制部を並列したかしめ部の間に位置させることにより、並列したかしめ部の間に位置する取付部の第2ケース側への位置ずれを効果的に抑えることができ、取付部を確実にプリント基板に半田付けすることが可能となる。
また本発明は、前記変形抑制部は、前記回転軸線方向において対向する前記第1ケースの面と前記第2ケースの面との少なくとも一方の面に形成され、他方の面に向って突出した突出部からなり、前記他方の面に向う方向の前記変形抑制部の突出量は、前記他方の面に接触可能に設定され、前記変形抑制部は、前記かしめ部がかしめられる際の前記押圧力により前記他方の面に押し付けられた場合に潰れるように形成したことを特徴とする。
このようにかしめ部がかしめられる際の押圧力により第2ケースの面または第1ケースの面に押し付けられて潰れるように形成した変形抑制部は第1,第2ケースの少なくとも一方に形成された突出部であり、簡単な構成で第1ケースの第2ケース側への変形の抑制を実現できる。また、部品交差によって第1,第2ケース間のクリアランスよりも突出部の突出量が大きく成形された場合でも、突出部が潰れることによって、第1ケースの第2ケースに対する適切な位置への配置を妨げないようにすることができ、部品寸法のバラツキを吸収することができる。
また本発明は、対向する前記第1ケースの面と前記第2ケースの面との少なくとも一方の面には、前記変形抑制部とは別の変形抑制部が形成され、この別の変形抑制部は、前記かしめ部がかしめられる際に前記第2ケースまたは前記第1ケースに押し付けられても潰れない接触面積を有する突出部からなるとともに、前記第2当接部側であって前記かしめ部が並列する範囲の外側に位置することを特徴とする。
前述した従来の回転操作型電気部品においては、第1ケースの第1当接部の部分では、かしめ部のかしめの際にかしめ部から第1ケースに押圧力が付与されることによる変形は生じにくい。これに対し、第1ケースの第1当接部とは反対側の部分は、前述した通り第2ケースとの間のクリアランスにより、かしめ部から付与される押圧力によって第2ケース側に変形しやすかった。本発明は、かしめ部がかしめられる際に第2ケースまたは第1ケースに押し付けられても潰れない接触面積を有する突出部からなる別の変形抑制部が軸受部材に当接する第2ケースの第2当接部側に位置するので、第1ケースの第1当接部とは反対側の部分が第2ケース側に変形するのを抑えることができる。
さらに、別の変形抑制部はかしめ部が並列する範囲の外側に位置するので、第1,第2ケース間のクリアランスによる部品交差の調整機能が別の変形抑制部に起因して低下するということを防止できる。
また本発明は、前記変形抑制部および前記別の変形抑制部のうちの前記変形抑制部は、前記回転軸線方向において前記取付部と重って位置することを特徴とする。
このように変形抑制部と取付部とが重なって位置しているので、並列したかしめ部の間に位置する取付部の第2ケース側への位置ずれを効果的に抑えることができる。
また本発明は、前記取付部は、前記第1ケースの前記第2ケースおよび前記軸受部材側とは反対側の面に露出して設けられたことを特徴とする。
この取付部は第1ケースの第2ケースおよび軸受部材側とは反対側の面に露出して設けたので、回転操作型電気部品の実装スペースを小さくできる。
本発明によれば、前述したように、かしめ部がハウジングにかしめられることに伴う取付部の第2ケース側への位置ずれを抑えることができる。したがって、取付部がプリント基板(ランド部)に対して確実に半田付けされるので、回転操作型電気部品のプリント基板に対する取付強度の強化(補強)を確保できる。
本発明の一実施形態に係る回転操作型電気部品について、図1〜図13を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る回転操作型電気部品を斜め右前上方から見た状態の斜視図である。図2は図1に示した回転操作型電気部品の上面図である。図3は図1に示した回転操作型電気部品をその斜め右前下方から見た状態の斜視図である。図4は図1に示した回転操作型電気部品の分解斜視図である。図5は図1に示した回転操作型電気部品の作製中の状態であって、かしめ部が第1ケースの下面にかしめられる前の状態の図3に対応する斜視図である。図6は図1に示した回転操作型電気部品に備えられた第1ケースの2面図であって、(a)は上面図、(b)正面図である。図7は図1に示した回転操作型電気部品に備えられた第2ケースの3面図であって、(a)は背面図、(b)は上面図、(c)は下面図である。図8は図1に示した回転操作型電気部品に備えられた軸受部材の3面図であって、(a)正面図、(b)上面図、(c)は下面図である。図9は図2のIX−IX断面図である。図10は図2のX−X断面図である。図11は図2のXI−XI断面図である。図12は図1に示した回転操作型電気部品がプリント基板に実装された状態を示す説明図である。図13は図12に示したプリント基板の上面図である。なお、本実施形態に係る回転操作型電気部品の上面、下面、正面および背面は、使用時の姿勢を限定することを意図したものではなく、本実施形態の説明の便宜上設定したものである。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る回転操作型電気部品1は、上面視略矩形のハウジング2と、このハウジング2に対して回転可能に保持された回転操作体3とを備えている。回転操作体3はハウジング2の上部から突出している。
図4に示すように、ハウジング2は上下方向(Z方向、図9等に示す回転軸線100方向)に積層された第1ケース10、第2ケース20および軸受部材30とを有し、これら第1ケース10、第2ケース20および軸受部材30を上下方向において取付部材40によって一体的に挟持している。
第1ケース10はハウジング2の底部を形成している。第2ケース20は、上方から第1ケース10と重なって位置し、第1ケース10と軸受部材30との間に介設されている。軸受部材30は上方から第1,第2ケース10,20の両方と重なって位置し第1,第2ケース10,20の両方に当接して、上下方向において第1,第2ケース10,20を位置決めしている。
図3,図4に示すように、取付部材40は金属板から成形された部材であり、軸受部材30の上面(後述する裾部31の上面)に密着し第1,第2ケース10,20から離れる方向(上方向)の軸受部材30の移動を阻止する平板部41と、この平板部41から下方向に延びた第1〜第4腕部42A〜42Dおよび第1,第2側板部42E,42Fとを有する。図3,図5を比較して分かるように、第1,第2側板部42E,42Fのそれぞれにおいて、平板部41側とは反対側の端部(下端部)には、第1ケース10の下面にかしめられるかしめ部46が設けられている。かしめ部46は、上下方向(Z方向、図9等に示す回転軸線100の方向)に対する交差方向に並列して複数、例えば左右方向(X方向)に並列して2つ設けられている。第1,第2腕部42A,42Bのそれぞれにおいて、平板部41側とは反対側の端部(下端部)には、第1ケース10、第2ケース20および軸受部材30から離れる方向、すなわち右方向(図2の向かって左方向)に延びた第1,第2延出部43A,43Bが設けられている。第3,第4腕部42C,42Dのそれぞれにおいて、平板部41側とは反対側の端部(下端部)には、第1ケース10、第2ケース20および軸受部材30から離れる方向、すなわち左方向(図2の向かって右方向)に延びた第3,第4延出部43C,43Dが設けられている。第1〜第4延出部43A〜43Dのそれぞれは、前後左右(X−Y方向)において平坦な下端面44A〜44Dのそれぞれと、立上り部45A〜45Dのそれぞれとを有する。
そして、回転操作型電気部品1の安定を考慮し、後述するプリント基板200に対する取付強度を増すために、第1ケース10の前面側および背面側で左右方向に並列するかしめ部46の間にプリント基板200に半田付けされる第1取付部43Eおよび第2取付部43Fを設けている。
図4,図6に示すように、第1ケース10の上面視中央には円形凹部17が形成されている。この円形凹部17の底面の中央には良導電性の第1固定接点51Aが露出している。円形凹部17の底面において第1固定接点51Aを挟んで対向する位置には、良導電性の第2,第3固定接点51B,51Cが露出している。第1ケース10の左側部(図6の向かって右側の側部)には、第1固定接点51Aと第1ケース10の内部で導通した第1接続端子55Aと、第2,第3固定接点51B,51Cの両方と第1ケース10の内部で導通した第1接続端子55Bとが前後方向(Y方向)に並んで設けられている。第1固定接点51Aと第1接続端子55Aとは良導電性材料でメッキされた金属板から一体に形成されている。第2,第3固定接点51B,51Cと第1接続端子55Bも良導電性材料でメッキされた、第1固定接点51Aおよび第1接続端子55Aとは別の金属板から一体に形成されている。第1接続端子55A,55Bのそれぞれは、X−Y方向において平坦な下端面56A,56Bのそれぞれと、立上り部57A,57Bのそれぞれとを有する。
第1ケース10の前面側で左右方向に並列するかしめ部46の間には、第1取付部43Eが位置する。この第1取付部43Eは第1ケース10の中央側から前面側に向かって延びたものであって、第1ケース10の第2ケース20および軸受部材30側とは反対側の面(下面)で露出したX−Y方向において平坦な下端面44Eと、第1取付部43Eの前端部を形成する立上り部45Eとを有する。第1ケース10の前面側において並列したかしめ部46の間には、第1側板部42Eから離れる方向(後方向)に凹んだ前面凹部18が形成されている。第1取付部43Eの立上り部45Eは、その前面凹部18内に突出していて、第1側板部42Eの前面よりもハウジング2の内側(後側)に位置している。また、第1取付部43Eは、第2,第3固定接点51B,51Cおよび第1接続端子55Bとともに、良導電性材料でメッキされた前出の別の金属板から一体に形成されている。これら第1取付部43E、第2,第3固定接点51B,51Cおよび第1接続端子55Bは、インサート成形により第1ケース10に固着されている。なお、第1取付部43Eは、第2,第3固定接点51B,51Cおよび第1接続端子55Bと別体でもよい。
第1ケース10の背面側で左右方向に並列するかしめ部46の間には、第2取付部43Fが位置する。この第2取付部43Fは第1ケース10の中央側から背面側に向かって延びたものであって、第1ケース10の第2ケース20および軸受部材30側とは反対側の面(下面)で露出したX−Y方向において平坦な下端面44Fと、第2取付部43Fの後端部を形成する立上り部45Fとを有する。第1ケース10の背面側において並列したかしめ部46の間には、第2側板部42Fから離れる方向(前方向)に凹んだ背面凹部19が形成されている。第2取付部43Fの立上り部45Fは、その背面凹部19内に突出していて、第2側板部42Fの背面よりもハウジング2の内側(前側)に位置している。また、第2取付部43Fは、第1固定接点51Aおよび第1接続端子55Aととともに、良導電性材料でメッキされた前出の金属板から一体に形成されている。これら第2取付部43F、第1固定接点51Aおよび第1接続端子55Aは、インサート成形により第1ケース10に固着されている。なお、第2取付部43Fは、第1固定接点51Aおよび第1接続端子55Aと別体でもよい。
図4,図9,図10に示すように、円形凹部17には導電部材52が挿入されている。この導電部材52は、第1固定接点51Aの周囲で第2,第3固定接点51B,51Cに上方から接触して位置する円環状部53と、この円環状部53から第1固定接点51Aの上方に延び、この第1固定接点51Aに接触する方向の弾性変形可能な片持ち梁状の可動接点54とを有する。第1〜第3固定接点51A〜51Cと導電部材52とから、可動接点54の押圧操作によりオンするスイッチ50が構成されている。
図4,図7に示すように、第2ケース20の中央には、第1ケースの円形凹部17と同心の円孔25が形成されている。第2ケース20において円孔25の周囲には、この円孔25と同心、すなわち円形凹部17と同心の円環状凹部26が形成されている。円環状凹部26の底面は、第2ケース20にインサート成形により設けられたプリント基板61により形成されている。このプリント基板61は、同心で径寸法の異なる第1,第2円環状回路パターン62A,62Bがプリント成形されたものである。第2ケース20の右側部(図7の向かって左側の側部)には、内側の第1円環状回路パターン62Aと導通している第2接続端子66Aと、外側の第2円環状回路パターン62Bと導通している第2接続端子66B,66Cとが設けられている。これらの第2接続端子66A〜66Cのそれぞれは、X−Y方向において平坦な下端面67A〜67Cのそれぞれと、立上り部68A〜68Cのそれぞれとを有する。
第1,第2円環状回路パターン62A,62Bの上方には、第1,第2円環状回路パターン62A,62Bと同心の円環状に形成された良導電性の摺動体63が位置する。この摺動体63は、上下方向に可撓な第1摺動接点64A,64Bと、第2摺動接点65とを有する。第1摺動接点64A,64Bは、第1円環状回路パターン62Aと同心で略同径の円弧状に形成されたものであって、第1円環状回路パターン62Aに接触している。第2摺動接点65は、第2円環状回路パターン62Bと同心で略同径の円弧状に形成されたものであって、第2円環状回路パターン62Bに接触している。つまり、プリント基板61と摺動体63とから、第1,第2円環状回路パターン62A,62B上での摺動体63の回転に伴い電気抵抗が変化する回転操作型可変抵抗器60(以下「可変抵抗器60」と省略する)が構成されている。
図4,図8に示すように、軸受部材30は、この軸受部材30の上端面を形成する、第1ケース10の円形凹部17と同心の円板部36と、この円板部36の周縁部から下方向に延びた円筒部38と、この円筒部38の下端部から円筒部38の外方に広がった裾部31とを有する。円板部36の中央には円孔37が形成されている。この円孔37には回転操作体3が回転可能に挿入されている。円筒部38の内側において、回転操作体3の外周面には円環状の規制部材70が嵌装されている。この規制部材70が円板部36に係止されることによって、軸受部材30に対する回転操作体3の上方向の移動が規制されている。
図4,図9に示すように、第2ケース20の円孔25の周縁部には、第1回転体71が載置されている。この第1回転体71は下方から円環状の第2回転体74に挿入されてスプライン結合している。第1回転体71の下部には外周側に突出した鍔部72A,72Bが形成されていて、これらの鍔部72A,72Bが第2回転体74に係止されることにより、第1回転体71の第2回転体74に対する上方向の移動が規制されている。第1回転体71は第2回転体74を貫通して軸受部材30の円筒部38の内側に突出している。円筒部38の内側において、第1回転体71には、回転操作体3の下端部が上下方向に直線移動可能に挿入されている。図10に示すように、回転操作体3の下端部の前面側(図10の向かって左側)および背面側(図10の向かって右側)のそれぞれには平坦面4A,4Bが形成されている。第1回転体71の内壁面にはそれらの平坦面4A,4Bのそれぞれに対向して位置する平坦面73A,73Bが形成されている。これらの平坦面4A,4Bと平坦面73A,73Bにより回転操作体3と第1回転体71との相対的な回転が阻止され、この結果、回転操作体3、第1回転体71および第2回転体74が一体的に回転可能になっている。
第2回転体74には、前出の可変抵抗器60の摺動体63が回転不能に固定されている。これにより、回転操作体3の回転時、摺動体63は回転操作体3と一体的に回転し、これに伴って可変抵抗器60の電気抵抗が変化する。つまり、可変抵抗器60は回転操作体3の回転操作を検知する回転検知部を構成している。なお、回転検知部の構成としては、可変抵抗器60に限るものではなく、例えば周方向に所定間隔を有して複数配設された固定接点に回転操作体3の回転に伴って可動接点が接して回転を検知するものでもよい。
図4,図9に示すように、第2回転体74には上下方向に可撓な円弧状の板バネ76A,76Bが固着されている。これら板バネ76A,76Bは、第2回転体74から上方に突出して裾部31に下方から押し付けられている。第2回転体74の回転に伴って裾部31と板バネ76A,76Bとの間に生じる抵抗力により、回転操作体3を回転操作した操作者に対し操作感触としての重みを感じさせることができるようになっている。第2回転体74には、板バネ76A,76Bの下方向への撓みを許容するための円弧状のスリット75A,75Bが形成されている。第2回転体74と摺動体63との間には、スリット75A,75Bの下側の開口を覆う円環状のカバー体77が位置し、第2回転体74に固定されている。軸受部材30に対して第2回転体74が回転すると、軸受部材30の裾部31に対して板バネ76A,76Bが摺動し、これにより磨耗粉が生じる。カバー体77は、その磨耗粉の可変抵抗器60への浸入を防止する。
図4,図9,図10に示すように、第1ケース10の円形凹部17には、ゴム製の弾性部材78が挿入されている。この弾性部材78は、導電部材52の円環状部53に載置された円環状の基部79と、この円環状の基部79から上方向に延びた円錐状のスカート部80と、このスカート部80の頂部に形成されて前出の回転操作体3の下端部が載置された押圧操作部81とを有し、これらが一体に形成されたものである。スカート部80の内側において、押圧操作部81の下面には、導電部材52の可動接点54の方向(下方向)に突出した突出部82が形成されている。回転操作体3が押圧操作部81を押圧して弾性部材78を押し潰しながら第1ケース10に近づく方向(下方向)に押圧操作されると、弾性部材78の突出部82により可動接点54が押圧操作されて第1固定接点51Aに接触し、スイッチ50がオンするようになっている。また、スイッチ50をオンさせた状態の回転操作体3から下方向の押圧力が除去されると、弾性部材78が回転操作体3を押し戻しながら復元し、これに伴って可動接点54が第1固定接点51Aから離れ、スイッチ50がオフするようになっている。つまり、弾性部材78とスイッチ50とから、回転操作体3の押圧操作および復帰を検知する押圧操作検知部が構成されている。
なお、前出の第1〜第4延出部43A〜43Dのすべての下端面44A〜44D、前出の第1,第2取付部43E,43Fの両方の下端面44E,44F、前出のスイッチ50の2つの第1接続端子55A,55Bの両方の下端面56A,56B、前出の可変抵抗器60の3つの第2接続端子66A〜66Cのすべての下端面67A〜67Cの位置関係に対しては、図12に示すプリント基板200の上面200aに表面実装を行うために、それら第1〜第4延出部43A〜43D、第1,第2取付部43E,43F、スイッチ50の第1接続端子55A,55B、および、可変抵抗器60の第2接続端子66A〜66Cのすべてが回転操作体3の回転軸線100の方向(Z方向)に対する直交方向(X−Y方向)に広がる一平面上に配置可能なコプラナリティ(平坦度)が得られるように設定されている。また、第1ケース10、第2ケース20および軸受部材30は、表面実装時の加熱に耐えられる耐熱性樹脂、例えばPPC樹脂の成形品である。第1ケース10の下面には、下方と前方または後方とに対して開口する凹部からなり、かしめ部46を格納するかしめ部受け11aが形成されている。このかしめ受け部11aにより、かしめ部46は第1〜第4延出部43A〜43D等よりも下方に突出せずに位置する。
ここで、第1ケース10、第2ケース20、軸受部材30のそれぞれの形状や、これらの積層構造について説明する。
図4,図6に示すように、第1ケース10は、中央に前出の円形凹部17が形成された上面視略矩形の本体部11と、本体部11の左側部(図6の向かって右側部)から左側方に突出し、前出のスイッチ50の第1接続端子55A,55Bが設けられた接続端子支持部16とを有する。図6の向かって右側に位置する本体部11の2つの角部のそれぞれには、上方向に突出した柱状部12A,12Bが形成されている。柱状部12Aの突端には、回転軸線100に対する直交方向(X−Y方向)に広がった軸受部材30と当接する第1当接部としての平坦面13Aが形成されている。この平坦面13Aの中央には、後述する軸受部材30の第1圧入凸部32Aが圧入される圧入凹部14A(円穴)が形成されている。柱状部12Bの突端には回転軸線100に対する直交方向(X−Y方向)に広がった軸受部材30と当接する第1当接部としての平坦面13Bが形成されている。この平坦面13Bの中央には、後述する軸受部材30の第1圧入凸部32Bが圧入される圧入凹部14B(円穴)が形成されている。平坦面13Aの回転軸線100方向(上下方向)における位置と平坦面13Bの回転軸線100方向における位置とは同じに設定されている。
このように平坦面13A,13Bが形成された柱状部12A,12B側の第1ケース10の外縁部から接続端子支持部16を介して第1接続端子55A,55Bが導出されている。
第1ケース10の本体部11において、柱状部12A,12B間の中央には、後述する第2ケース20の圧入凸部24Bが圧入される圧入凹部15B(円穴)が形成されている。本体部11の右側(図6の向かって左側)の上面における2つの角部の間には、圧入凹部15Aに対して円形凹部17Aを挟んで位置し、後述する第2ケース20の圧入凸部24Aが圧入される圧入凹部15A(円穴)が形成されている。
図4,図7に示すように、第2ケース20は、柱状部12A,12Bを除いた第1ケース10の本体部11の上面の全体を覆う本体部21と、この本体部21の右側部から(図7の向かって左側の側部)から右下方に突出して前出の可変抵抗器60の第2接続端子66A〜66Cを支持する接続端子支持部27とを有する。第2ケース20の右側(図7の向かって左側)の縁部には、前後方向(図7の上下方向)に延び、回転軸線100の方向に対する直交方向(X−Y方向)に広がった軸受部材30と当接する第2当接部としての平坦面22が形成されている。この平坦面22は、平坦面13A,13Bとは回転軸線100を挟んで対向する位置となる。この平坦面22が形成された側の第2ケース20の外縁部から接続端子支持部27を介して第2接続端子66A〜66Cが導出されている。したがって、第1接続端子55A,55Bと第2接続端子66A〜66Cとは回転軸線100を挟んで対向して配設されている。また平坦面22の前端部には、後述する軸受部材30の第2圧入凸部33Aが圧入される圧入凹部23A(円穴)が形成されていて、平坦面22の後端部には、後述する軸受部材30の圧入凸部33Bが圧入される圧入凹部23B(円穴)が形成されている。
第2ケース20の本体部21の下面において、左右方向において円孔25を挟んで対向する位置のそれぞれには、第1ケース10の圧入凹部15A,15Bのそれぞれに圧入される圧入凸部24A,24Bのそれぞれが形成されている。
図4,図8に示すように、軸受部材30の上面視形状、すなわち裾部31の上面視形状は、第1ケース10の本体部11と第2ケース20の本体部21とが上下方向に重ね合わさった状態の上面視形状と略同形状で略矩形に形成されている。この裾部31の下面の左側(図8(c)の向かって左側)の2つの角部のそれぞれには、第1ケース10の圧入凹部14A,14Bのそれぞれに圧入される第1圧入凸部32A,32Bのそれぞれが形成されている。これら第1圧入凸部32A,32Bのそれぞれの周囲には、回転軸線100方向に対する直交方向(X−Y方向)に広がった第1平坦面34A,34Bのそれぞれが形成されている。これら第1平坦面34A,34Bの位置は回転軸線100の方向において同じ位置に設定されている。裾部31の下面の右側(図8(c)の向かって右側)の縁部には、前後方向(図8(c)の上下方向)に延び、回転軸線100方向に対する直交方向に広がった第2平坦面35が形成されている。この第2平坦面35の前端部および後端部のそれぞれ、すなわち裾部31の右側の2つの角部のそれぞれには、第2ケース20の圧入凹部23A,23Bのそれぞれに圧入される第2圧入凸部33A,33Bのそれぞれが突出して形成されている。
そして、第1ケース10、第2ケース20および軸受部材30が積層された状態では、第1ケース10の圧入凹部14A,14Bのそれぞれには軸受部材30の第1圧入凸部32A,32Bのそれぞれが圧入されていて、第1ケース10の平坦面13A,13Bのそれぞれは軸受部材30の第1平坦面34A,34Bのそれぞれに当接している。第2ケース20の圧入凹部23A,23Bのそれぞれには軸受部材30の第2圧入凸部33A,33Bのそれぞれが圧入されていて、第2ケース20の平坦面22は軸受部材30の第2平坦面35に当接している。第1ケース10の圧入凹部15A,15Bのそれぞれには第2ケース20の圧入凸部24A,24Bのそれぞれが圧入されている。軸受部材30に対する第1ケース10の当接部としての平坦面13A,13Bと、軸受部材30に対する第2ケース20の当接部としての平坦面22とはそれぞれ、回転軸線100に対する直交方向(X−Y方向)において、回転軸線100を挟んだ右側と左側のそれぞれに位置している。
このようにして、回転軸線100を挟んで対向して配設された2つの第1接続端子55A,55Bと3つの第2接続端子66A〜66Cとが回転操作体3の回転軸線100の方向(Z方向)に対する直交方向(X−Y方向)に広がる一平面上に配置可能なコプラナリティ(平坦度)が得られる。
このように第1ケース10、第2ケース20および軸受部材30が積層されるため、前述したように、第1,第2ケース10,20の寸法は第1,第2ケース10,20の両方を確実に軸受部材30に当接させるものでなければならない。そこで、第1,第2ケース10,20の寸法は、図11に示すように、回転軸線100の方向(上下方向)において第1,第2ケース10,20の間にクリアランス101が形成されるように設定されていて、これにより、回転軸線100の方向における第1ケース10や第2ケース20の部品公差を吸収するようになっている。
特に、本実施形態に係る回転操作型電気部品1においては、ハウジング2は、かしめ部46がかしめられる際、かしめ部46から第1ケース10に付与される押圧力による第1ケース10の第2ケース20側への変形を抑制する変形抑制部90Aを有する。この変形抑制部90Aは、第1ケース10の上面に突出して形成された突出部からなり、回転軸線100方向(Z方向、上下方向)において第1取付部43Eと重なる個所と、同方向において第6取付部43Fと重なる個所に位置する。この変形抑制部90Aの第2ケース20の下面に向かう方向の突出量は、その第2ケース20の下面に接触可能に設定されている。また、変形抑制部90Aは、その突出量が部品交差によりクリアランス101よりも大きく成形された場合、かしめ部46がかしめられる際の押圧力により第2ケース20に押し付けられて潰れる、第2ケース20に点接触する形状、例えば円錐状に形成されている。
また、ハウジング2は、変形抑制部90Aとは別の変形抑制部90Bを有する。この変形抑制部90Bは、平坦な上面を有する突出部からなる。この変形抑制部90Bの上面の第2ケース20に対する接触面積は、かしめ部46がかしめられる際に第2ケース20から付与される押圧力によって変形抑制部90Bが潰れないだけの大きさに設定されている。また、この変形抑制部90Bは、軸受部材30に対する第1ケース10の当接部である平坦面13A,13Bとは回転軸線100を挟んだ反対側(右側)であって、回転軸線100に対する交差方向である左右方向においてかしめ部46の並列する範囲の外側、例えば第1ケース10の本体部11の右側の2つの角部のそれぞれに形成されている。
なお、図13に示すように、回転操作型電気部品1が実装されるプリント基板200の上面には、第1〜第4延出部43A〜43Dに対応したランド部243A〜243D、第1接続端子55A,55Bに対応した第1ランド部255A,255B、第2接続端子66A〜66Bに対応した第2ランド部266A〜266C、第1,第2取付部43E,43Fに対応した第3ランド部243E,243Fが設けられている。このプリント基板200に対し、回転操作型電気部品1は、第1〜第4延出部43A〜43Dのそれぞれがランド部243A〜243Dのそれぞれに接した状態となり、かつ、第1,第2取付部43E,43Fのそれぞれが第3ランド部243E,243Fのそれぞれに接した状態となり、かつ、第1接続端子55A,55Bのそれぞれが第1ランド部255A,255Bのそれぞれに接した状態となり、かつ、第2接続端子66A〜66Bのそれぞれが第2ランド部266A〜266Cのそれぞれに接した状態となるよう位置決めされ、高温炉内で250℃程度に加熱されて実装される。
なお、本実施形態では、第1〜第4腕部42A〜42Dの端部より折り曲げられて延びる第1〜第4延出部43A〜43Dがランド部243A〜243Dに半田付けするものとしているが、仕様等によっては必ずしも全部半田付けしなくてもよく、さらには従来の回転操作型電気部品のように第1〜第4延出部43A〜43Dを第1〜第4腕部42A〜42Dに沿って直線状に延ばしてプリント基板200に設けた貫通孔に挿通して半田付けしてもよい。
本実施形態に係る回転操作型電気部品1によれば次の効果を得られる。
本実施形態に係る回転操作型電気部品1において、変形抑制部90A,90Bは、かしめ部46がかしめられる際にかしめ部46から第1ケース10に付与される押圧力による第1ケース10の第2ケース20側への変形を抑制する。これにより、かしめ部46のかしめに伴う第1,第2取付部43E,43Fの第2ケース20側への位置ずれを抑えることができ、回転操作型電気部品のプリント基板に対する取付強度の強化(補強)を確保できる。
本実施形態に係る回転操作型電気部品1において、変形抑制部90Aは、並列したかしめ部46の間に位置する。これにより、並列したかしめ部46の間に位置する第1,第2取付部43E,43Fの第2ケース20側への位置ずれを効果的に抑えることができ、第1,第2取付部43E,43Fを確実に第3ランド部243E,243Fに半田付けすることが可能となる。
本実施形態に係る回転操作型電気部品1において、変形抑制部90Aは第1ケース10に形成された突出部であり、簡単な構成で第1ケース10の第2ケース20に近づく方向の変形を抑制できる。
本実施形態に係る回転操作型電気部品1において、変形抑制部90Aはかしめ部46がかしめられる際に第2ケース20に押し付けられた場合に潰れるよう円錐状に形成されている。これにより、部品交差によって第1,第2ケース10,20間のクリアランス101よりも変形抑制部90Aの突出量が大きく成形された場合でも、変形抑制部90Aが潰れることによって、第1ケース10の第2ケース20に対する適切な位置への配置を妨げないようにすることができ、部品寸法のバラツキを吸収することができる。
なお、第1,第2ケース10,20の材質が違う場合には、変形抑制部90Aが過度に潰れないように硬質のもののケースに設けるとよい。
本実施形態に係る回転操作型電気部品1において、軸受部材30に対する第1ケース10の当接部である平坦面13A,13B(第1当接部)と、軸受部材30に対する第2ケース20の当接部である平坦面22(第2当接部)とはそれぞれ、回転軸線100に対する交差方向である左右方向において回転軸線100を挟んだ右側と左側のそれぞれに位置する。つまり、第1ケース10は軸受部材30に対し左側で当接するので、第1ケース10の左側の部分では、かしめ部46のかしめの際にかしめ部46から第1ケース10に押圧力が付与されることによる変形は生じにくく、第2ケース20は軸受部材30に対し右側で当接するので、第2ケース20の左側の部分でも、かしめ部46から第1ケース10を介して押圧力が付与されることによる変形は生じにくい。これに対し、第1ケース10の右側の部分は、前述した従来の回転操作型電気部品においては前述した通り第2ケースとの間のクリアランスにより、かしめ部から付与される押圧力によって第2ケース側に変形しやすかった。本実施形態に係る回転操作型電気部品1によれば、変形抑制部90Bが、回転軸線100を挟んだ右側と左側のうちの右側に位置するので、第1ケース10の右側の部分が第2ケース20側に変形するのを抑えることができる。
本実施形態に係る回転操作型電気部品1において、変形抑制部90Bは左右方向においてかしめ部46が並列する範囲の外側に位置するので、変形抑制部90Bにより第1,第2ケース10,20間のクリアランス101による部品交差の調整機能が変形抑制部90Bに起因して低下するということを防止できる。
本実施形態に係る回転操作型電気部品1において、変形抑制部90Aは、回転軸線100方向(上下方向)において第1取付部43Eと重なる個所、および、同方向において第2取付部43Eと重なる個所のそれぞれに設けられているので、第1,第2取付部43E,43Fの第2ケース20側への位置ずれを効果的に抑えることができる。
本実施形態に係る回転操作型電気部品1において、第1,第2取付部43E,43Fのそれぞれは、並列したかしめ部46の間に位置し第1ケース10の下面で、下端面44E,44Fのそれぞれを露出させている。これにより、第1,第2取付部43E,43Fを、それらの下端面44E,44Fのそれぞれでプリント基板200に半田付けすることができる。したがって、並列したかしめ部46の間に位置する第1,第2取付部43E,43Fをハウジング2の外方に向かって突出しないように設けることができ、回転操作型電気部品の実装スペースの縮小に貢献できる。このことから、実装スペースを小さく維持しつつ、回転操作型電気部品のプリント基板に対する取付強度を向上させることができる。
なお、実装スペースを小さくしなくてもよい場合は、第1,第2取付部43E,43Fをハウジング2から突出させてもよい。
なお、本発明の回転操作型電気部品は、前述の実施形態に係る回転操作型電気部品1に限定されるものではなく、次のようなものであってもよい。
前述の実施形態に係る回転操作型電気部品1は、潰れる形状の変形抑制部90Aが円錐状であったが、本発明の構成は変形抑制部が円錐状である構成に限定されるものではない。変形抑制部は第2ケース20の下面に接触する例えば点接触する頂部を有し、かしめ部46がかしめられる際、その頂部に第2ケース20から集中的に押圧力が加わることで潰れる形状であればよく、したがって、円錐以外の角錘状や半球状などの形状であってもよい。すなわち、先端に向かうにしたがって、その断面積が小さくなるような山形状をなしていればよい。
前述の実施形態に係る回転操作型電気部品1において、変形抑制部90Aと別の変形抑制部90Bとの両方が第1ケース10に形成されていたが、本発明の構成は変形抑制部と別の変形抑制部との両方が第1ケースに形成される構成に限定されるものではなく、それら変形抑制部および別の変形抑制部のいずれか一方または両方が第2ケースに形成されていてもよい。
前述の実施形態に係る回転操作型電気部品1は、変形抑制部90Aと別の変形抑制部90Bとを有するものであったが、本発明の構成はそれら2種類の変形抑制部の両方を有する構成に限定されるものではなく、別の変形抑制部90Bの機能、すなわち、第1ケース10の右側の部分が第2ケース20側に変形するのを抑制する機能を、変形抑制部90Aの配置や個数により代替して奏させてもよい。
また、前述の実施形態に係る回転操作型電気部品1は、スイッチ50を備えているが、弾性部材78を例えば硬質の樹脂材料に換えてスイッチとしては機能しないようにしたものであってもよい。この場合、第1接続端子はダミー端子となる。
本発明の一実施形態に係る回転操作型電気部品を斜め右前上方から見た状態の斜視図である。 図1に示した回転操作型電気部品の上面図である。 図1に示した回転操作型電気部品をその斜め右前下方から見た状態の斜視図である。 図1に示した回転操作型電気部品の分解斜視図である。 図1に示した回転操作型電気部品の作製中の状態であって、かしめ部が第1ケースの下面にかしめられる前の状態の図3に対応する斜視図である。 図1に示した回転操作型電気部品に備えられた第1ケースの2面図であって、(a)は上面図、(b)正面図である。 図1に示した回転操作型電気部品に備えられた第2ケースの3面図であって、(a)は背面図、(b)は上面図、(c)は下面図である。 図1に示した回転操作型電気部品に備えられた軸受部材の3面図であって、(a)正面図、(b)上面図、(c)は下面図である。 図2のIX−IX断面図である。 図2のX−X断面図である。 図2のXI−XI断面図である。 図1に示した回転操作型電気部品がプリント基板に実装された状態を示す説明図である。 図12に示したプリント基板の上面図である。
符号の説明
1 回転操作型電気部品
2 ハウジング
3 回転操作体
4A,4B 平坦面
10 第1ケース
11 本体部
11a かしめ部受け
12A,12B 柱状部
13A,13B 平坦面(第1当接部)
14A,14B 圧入凹部
15A,15B 圧入凹部
16 接続端子支持部
17 円形凹部
18 前面凹部
19 背面凹部
20 第2ケース
21 本体部
22 平坦面(第2当接部)
23A,23B 圧入凹部
24A,24B 圧入凸部
25 円孔
26 円環状凹部
27 接続端子支持部
30 軸受部材
31 裾部
32A,32B 第1圧入凸部
33A,33B 第2圧入凸部
34A,34B 第1平坦面
35 第2平坦面
36 円板部
37 円孔
38 円筒部
40 取付部材
41 平板部
42A〜42D 第1〜第4腕部
42E,42F 第1,第2側板部
43A〜43D 第1〜第4延出部
43E,43F 第1,第2取付部
44A〜44F 下端面
45A〜45F 立上り部
46 かしめ部
50 スイッチ
51A〜51B 第1〜第3固定接点
52 導電部材
53 円環状部
54 可動接点
55A,55B 第1接続端子
56A,56B 下端面
57A,57B 立上り部
60 可変抵抗器(回転検知部)
61 プリント基板
62A,62B 第1,第2円環状回路パターン
63 摺動体
64A,64B 第1摺動接点
65 第2摺動接点
66A〜66C 第2接続端子
67A〜67C 下端面
68A〜68C 立上り部
70 規制部材
71 第1回転体
72A,72B 鍔部
73A,73B 平坦面
74 第2回転体
75A,75B スリット
76A,76B 板バネ
77 カバー体
78 弾性部材
79 基部
80 スカート部
81 押圧操作部
82 突出部
90A,90B 変形抑制部
100 回転軸線
101 クリアランス
200 プリント基板
200a 上面
243A〜243D ランド部
243E,243F 第3ランド部
255A,255B 第1ランド部
266A〜266C 第2ランド部

Claims (6)

  1. ハウジングと、このハウジングに対して回転可能に保持された回転操作体と、この回転操作体の回転操作を検知する前記ハウジング内に収納された回転検知部と、前記ハウジングから導出され、プリント基板に設けられた第1,第2ランド部のそれぞれに半田付けされる第1,第2接続端子とを有し、
    前記ハウジングは、前記回転操作体を回転可能に支持する軸受部材と、前記回動操作体の回転軸線方向において前記軸受部材に当接する第1当接部が設けられた第1ケースと、この第1ケースの前記第1当接部を除いた部分に対して前記回転軸線方向において前記軸受部材と前記第1ケースとの間に介設されるとともに、前記第1当接部とは前記回転操作体の回転軸線を挟んで対向する位置に前記軸受部材に当接する第2当接部が設けられた第2ケースとを有し、
    前記第1ケースは、前記第1当接部側の外縁部から導出された前記第1接続端子を有し、
    前記第2ケースは、前記第2当接部側の外縁部から導出され、前記第1接続端子と対向して配設された前記第2接続端子を有し、
    前記第2ケースおよび前記軸受部材側とは反対側の前記第1ケースの面にかしめつけられるかしめ部が複数並列して設けられ、前記第1ケース、前記第2ケースおよび前記軸受部材を前記回転軸線方向において一体的に挟持した取付部材を備えた回転操作型電気部品であって、
    前記第1ケースには、並列した前記かしめ部の間に位置し前記プリント基板の第3ランド部に半田付けされる取付部が設けられ、
    前記かしめ部から前記第1ケースに付与される押圧力による前記第1ケースの前記第2ケース側への変形を抑制する変形抑制部が、前記第1ケースと前記第2ケースの少なくともいずれか一方に設けられた
    ことを特徴とする回転操作型電気部品。
  2. 請求項1に記載の発明において、
    前記変形抑制部は、並列した前記かしめ部の間に位置する
    ことを特徴とする回転操作型電気部品。
  3. 請求項1または2に記載の発明において、
    前記変形抑制部は、前記回転軸線方向において対向する前記第1ケースの面と前記第2ケースの面との少なくとも一方の面に形成され、他方の面に向って突出した突出部からなり、
    前記他方の面に向う方向の前記変形抑制部の突出量は、前記他方の面に接触可能に設定され、
    前記変形抑制部は、前記かしめ部がかしめられる際の前記押圧力により前記他方の面に押し付けられた場合に潰れるように形成した
    ことを特徴とする回転操作型電気部品。
  4. 請求項3に記載の発明において、
    対向する前記第1ケースの面と前記第2ケースの面との少なくとも一方の面には、前記変形抑制部とは別の変形抑制部が形成され、
    この別の変形抑制部は、前記かしめ部がかしめられる際に前記第2ケースまたは前記第1ケースに押し付けられても潰れない接触面積を有する突出部からなるとともに、前記第2当接部側であって前記かしめ部が並列する範囲の外側に位置する
    ことを特徴とする回転操作型電気部品。
  5. 請求項4に記載の発明において、
    前記変形抑制部および前記別の変形抑制部のうちの前記変形抑制部は、前記回転軸線方向において前記取付部と重って位置する
    ことを特徴とする回転操作型電気部品。
  6. 請求項1〜5に記載のいずれかの発明において、
    前記取付部は、前記第1ケースの前記第2ケースおよび前記軸受部材側とは反対側の面に露出して設けられた
    ことを特徴とする回転操作型電気部品。
JP2008164606A 2008-06-24 2008-06-24 回転操作型電気部品 Withdrawn JP2010010202A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008164606A JP2010010202A (ja) 2008-06-24 2008-06-24 回転操作型電気部品
CN2009101463599A CN101615457B (zh) 2008-06-24 2009-06-24 旋转操作型电气器件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008164606A JP2010010202A (ja) 2008-06-24 2008-06-24 回転操作型電気部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010010202A true JP2010010202A (ja) 2010-01-14

Family

ID=41495046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008164606A Withdrawn JP2010010202A (ja) 2008-06-24 2008-06-24 回転操作型電気部品

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2010010202A (ja)
CN (1) CN101615457B (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0946065A (ja) * 1995-08-03 1997-02-14 Fujitsu Ten Ltd 筐 体
JP2000292118A (ja) * 1999-04-12 2000-10-20 Alps Electric Co Ltd 回転角度センサ
JP2001257106A (ja) * 2000-03-09 2001-09-21 Alps Electric Co Ltd 回転型電気部品
JP2002299106A (ja) * 2001-04-02 2002-10-11 Murata Mfg Co Ltd 可変抵抗器
JP2005347522A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Alps Electric Co Ltd 回転型電気部品
JP2006253063A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Alpine Electronics Inc 操作装置
JP2007311556A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Alps Electric Co Ltd プッシュスイッチ付き回転型電気部品

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0946065A (ja) * 1995-08-03 1997-02-14 Fujitsu Ten Ltd 筐 体
JP2000292118A (ja) * 1999-04-12 2000-10-20 Alps Electric Co Ltd 回転角度センサ
JP2001257106A (ja) * 2000-03-09 2001-09-21 Alps Electric Co Ltd 回転型電気部品
JP2002299106A (ja) * 2001-04-02 2002-10-11 Murata Mfg Co Ltd 可変抵抗器
JP2005347522A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Alps Electric Co Ltd 回転型電気部品
JP2006253063A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Alpine Electronics Inc 操作装置
JP2007311556A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Alps Electric Co Ltd プッシュスイッチ付き回転型電気部品

Also Published As

Publication number Publication date
CN101615457A (zh) 2009-12-30
CN101615457B (zh) 2011-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100356195B1 (ko) 가압·회전 조작형 전자부품
US8440928B2 (en) Rotary electronic component
JP4891654B2 (ja) プッシュスイッチ付き回転型電気部品
JP2007123459A (ja) 回転型電気部品
JP7410294B2 (ja) 操作装置
JP2010010202A (ja) 回転操作型電気部品
JP5035105B2 (ja) 操作スイッチ及び電子機器
JP6633203B2 (ja) 可変抵抗器
JP2002278695A (ja) 多方向入力装置
JP4338722B2 (ja) 入力装置
JP5166363B2 (ja) ポテンショメータ
JP2011100567A (ja) 入力装置
JP5281589B2 (ja) 回転形パルススイッチ
JP4632877B2 (ja) 回路基板の静電気侵入防止構造
JP6376837B2 (ja) 回転式電子部品
JP6616684B2 (ja) フレキシブルプリント基板の固定構造
JP2002163960A (ja) 多方向入力装置
JP5180725B2 (ja) 回転型摺動子連結体及び回転式電子部品
CN102122589A (zh) 旋转型电气部件
JPH07245203A (ja) 回転形可変抵抗器
JP5584589B2 (ja) 多方向入力装置
JP5260475B2 (ja) 入力装置
JP3576037B2 (ja) 回転型電気部品
JP3714535B2 (ja) Pgaソケット
JP2004111346A (ja) 多方向入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20100721

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761