JP2001257106A - 回転型電気部品 - Google Patents

回転型電気部品

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JP2001257106A
JP2001257106A JP2000071093A JP2000071093A JP2001257106A JP 2001257106 A JP2001257106 A JP 2001257106A JP 2000071093 A JP2000071093 A JP 2000071093A JP 2000071093 A JP2000071093 A JP 2000071093A JP 2001257106 A JP2001257106 A JP 2001257106A
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  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、回転トルクを一定に保つことがで
きると共に、回転ムラがなくて操作フィーリングの良い
回転型電子部品を提供すること。 【解決手段】 本発明の回転型電機部品は、支持部材2
の対向面3bと操作部材対向面8eとで弾接狭持される
Oリング6を有し、支持部材2、又は操作部材8いずれ
か一方の対向面3b、8eに、Oリング6を回り止めす
るための凸部3dを形成したので、Oリングを確実に回
り止めして、操作軸5にバラツキのない安定した回転ト
ルクを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転型電気部品に係
わり、特にビデオカメラ等に使用して好適な回転型電気
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来回転型電気部品は、図8に示すよう
に、回転自在の操作部材41が配設され、この操作部材
41は操作軸42と回転体43とがネジ44で締め付け
られて一体化されて構成されている。また、操作部材4
1は、支持部材45に回転自在に支持されている。前記
支持部材45は、軸孔46aを有する軸受部46と、内
部に回転体43を収納可能な空洞部47aを有するケー
ス47とが形成されている。このケース部47の空洞部
47a内には、回転体43が収納され、この回転体43
の対向面43aと対向する側に対向面47bが形成さ
れ、この対向面47bにリング状に突出形成されたリン
グ当接部47cが形成されている。
【0003】前記支持部材45の対向面47bには、所
定の線径と外径寸法からなり、シリコンゴム等の弾性の
あるOリング48が配設されている。このOリング48
は、内周部がリング当接部47cに当接して、径方向の
動きが規制されるようになっている。このような従来の
回転型電気部品の組立は、まず、リング当接部47cに
Oリング48を取り付けた支持部材45の軸孔46a
に、操作軸42を挿入する。次に、軸孔46aから挿通
されて空洞部47a内に位置する操作軸42の先端に回
転体43を挿入する。そして、操作軸42の先端部に形
成したネジ部にネジ44を締め付けると、Oリング48
が回転体43の対向面43aと支持部材45の対向面4
7bに弾接狭持されて、操作軸42に所定の回転トルク
が創出される。その後、操作軸42とネジ44とに接着
剤(図示せず)を塗布することにより、回転体43が緩
み止めされて、操作軸42を回転中にネジ44が緩むこ
とがない。
【0004】このように組み立てられた従来の回転型電
気部品のOリング48は、支持部材45側が、対向面4
7bとリング当接部47cとに弾接する。また、操作部
材41側は、回転体43の対向面43aの1面だけに弾
接する。そのために、操作軸42によって回転体43を
回転させると、Oリング48は接触面積の大きな支持部
材45側で回り止めされ、接触面積の小さな回転体43
の対向面43aとの間で滑りが発生し、操作軸32に回
転トルクが創出されるようになっている。
【0005】このような従来の回転型電気部品が、例え
ば可変抵抗器の場合だと、ケース47の対向面47cに
摺動子片(図示せず)が取り付けられ、回転体43の対
向面43aに、前記摺動子片が摺動可能な抵抗体が形成
され、操作軸42の回転により、摺動子片が抵抗体上を
摺動して、抵抗値が可変するようになっている。このよ
うな従来の回転型電気部品は、Oリング48に弾性があ
るので、部品寸法のバラツキで、回転体43と支持部材
45のそれぞれの対向面43a、47b間の隙間寸法に
バラツキが発生したとしても、操作軸42の回転トルク
のバラツキを小さくすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の回転型
電気部品は、操作軸42の繰り返しの回転により、軸孔
46aに塗布していた潤滑剤としてのグリス等が、リン
グ当接部47c、及びこのリング当接部47cからOリ
ング48が弾接する対向面47bに流れ出すことがあ
る。すると、支持部材45側に回り止めして支持してい
たOリング48は、支持部材45の対向面47bとの間
での摩擦抵抗が小さくなり、回転体43を回転させる
と、回転体43の回転に追従してOリング48が回転
し、この時の操作軸42の回転トルクが、支持部材45
側にOリング45が回り止めされていたときに対して変
化する問題があった。
【0007】また、回転体43の回転にOリング38が
追従して回転したりしなかったりすることがある。この
ような現象が発生すると、操作軸42を所定の回転角度
だけ回転させて操作中に、回転トルクが重くなったり軽
くなったりする回転ムラが発生して、操作フィーリング
が悪くなって回転操作がし難くなる問題があった。ま
た、操作軸42の繰り返しの回転により、回転体43の
対向面43aとOリング48との間で滑り摩擦によっ
て、Oリング48が外周方向に押し広げられて、ねじ
れ、又はしわ等が発生して、回転トルクが不安定になる
こともあった。本発明は、前述したような問題点に鑑み
てなされたもので、回転トルクを一定に保つことができ
ると共に、回転ムラがなくて操作フィーリングの良い回
転型電子部品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明の回転型電子部品は、回
転可能な操作部材と、この操作部材を回転可能に支持す
る支持部材とを備え、この支持部材と前記操作部材と
は、互いに対向する対向面を有し、この互いの対向面が
形成する隙間部分に円環状のOリングを配設し、このO
リングは、前記互いの対向面で弾接狭持され、前記操作
部材、又は前記支持部材の、前記Oリングが弾接する部
分のいずれか一方の前記対向面に、前記Oリングを回り
止めするための凸部を形成した構成とした。
【0009】また、上記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記操作部材、及び前記支持部材の前記
対向面は、前記操作部材に挿通した操作軸の軸方向と直
交する方向に互いに対向して形成され、前記操作部材、
又は前記支持部材の前記凸部が形成された側の前記対向
面に、前記Oリングの外周部が当接可能なリング当接部
を突出形成した構成とした。
【0010】また、上記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記操作部材、又は前記支持部材のいず
れか一方の前記対向面に前記Oリングを収納可能な収納
溝を設け、この収納溝の底面に前記凸部を形成した構成
とした。
【0011】また、上記課題を解決するための第4の解
決手段として、前記凸部は、前記Oリングを横切る方向
に細長で線状に突出形成した構成とした。
【0012】また、上記課題を解決するための第5の解
決手段として、前記凸部は、先端形状を三角状、又は四
角状に形成した構成とした。
【0013】また、上記課題を解決するための第6の解
決手段として前記支持部材をダイカスト及び前記操作部
材を合成樹脂、又は前記支持部材を合成樹脂及び前記操
作部材を金属板で形成した構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の回転型電気部品を
図1から図7に基づいて説明すると、図1は本発明の回
転型電気部品の要部断面図であり、図2は本発明の回転
型電気部品の分解斜視図であり、図3は本発明の第1の
実施の形態に係わる支持部材の平面図であり、図4は本
発明の第1の実施の形態に係わる支持部材の断面図であ
り、図5は本発明に係わる凸部の形状を示す要部断面図
であり、図6は本発明の第2の実施の形態に係わる支持
部材の断面図であり、図7は本発明に係わる凸部の変形
例を示す図である。
【0015】本発明の回転型電気部品を、エンコーダを
例に、図1、図2に基づいて説明すると、図2の右側に
は取付板1が配設され、この取付板1は、金属板を折り
曲げ加工して形成され、互いに対向する側部には爪部1
aが形成され、この爪部1aは、後述する支持部材2と
スペーサ13との間に絶縁ケース12を狭持した状態で
スペーサ13にカシメ付け可能になっている。また、支
持部材2は、亜鉛ダイカスト等からなり、四角板状の基
部3と、円筒状の軸受け部4とが一体形成されている。
前記支持部材2は、図3、4に示すように、基部3の一
方の面にの中央部には、円形の収納穴3aが形成され、
この収納穴3aの深さは、図4に示すように、軸受部4
の図示上下方向の中央部付近まで形成されている。また
軸受部4には、軸孔4aが貫通形成され、この軸孔4a
に後述する操作軸5が挿通可能になっている。そして、
操作部材2は、基部3の上面に位置する取付板1によ
り、後述する絶縁ケース12にカシメ付けられて、後述
する操作部材8が回転可能に支持されている。
【0016】前記基部3の一方の面の収納穴3a周囲に
は、平坦状の対向面3bが形成され、この対向面3bの
外周部に円形のリング当接部3cが突出形成されてい
る。また、対向面3b上には、互いに対向する位置に、
2個の凸部3dが後述するOリング6を横切る方向に、
操作軸5を挟んで細長で線状に突出形成されている。こ
の凸部3dは、図5Aに示すような、先端形状が三角状
に形成されている。また、凸部3dの先端形状は、三角
状だけでなく、図5Bに示すように、四角状に形成した
ものでも良い。また、凸部3dは、2個に限定されるも
のではなく、2個以上の複数個対向面3b上に放射状に
形成しても良い。
【0017】また、軸孔4aに挿通される操作軸5は、
図2に示すように、先端部に係合溝5bが中心軸J方向
に形成され、この係合溝5bの底部近辺の外周部にスト
ッパー溝5bが形成されている。そして、軸孔4aに挿
通した操作軸5は、ストッパー溝5bに後述する軸止め
バネ7を嵌合させることにより、支持部材2に抜け止め
されると共に、図1において、上下動自在に支持部材2
に支持可能となっている。前記基部3の対向面3bに
は、所定寸法の線径と外径寸法からなる円環状のOリン
グ6が配設されている。このOリング6は、例えばシリ
コンゴム等の弾性があるもので形成され、グリス等の潤
滑剤に対して膨潤等の問題を起こさないようになってい
る。このようなOリング6を、対向面3b上に位置させ
ると、外周部がリング当接部3cにガイドされて収納さ
れる。
【0018】また、図1に示す操作軸5のストッパー溝
5bには、線バネを円弧状に曲げ加工して形成した軸止
めバネ7が嵌合可能になっている。また、支持部材2の
収納穴3a内には、合成樹脂からなる円盤状の操作部材
8の一部が収納されるようになっている。この操作部材
8は、一方の面に、図2に示すような導体パターン8a
と、この導体パターン8aの円周方向を部分的に等間隔
で分割する複数の絶縁体8bとが露出して形成されてい
る。また、前記一方の面の中央部には、後述する駆動体
9を収納可能な円形の収納部8cと、この収納部8cに
は、角溝状の駆動孔8dが貫通形成されている。また、
他方の面には平坦状の対向面8eが形成され、この対向
面8eに支持部材2のリング当接部3cに収納したOリ
ング6が弾接可能になっている。
【0019】前記操作部材8の収納部8cには、駆動体
9が収納可能となっており、この駆動体9には、駆動孔
8dに係合して駆動体9を操作部材8に回り止めするた
めの回り止め部9aと、操作軸5の係合溝5aが嵌合可
能な係合突起9bとが形成されている。そして、回り止
め部9aを駆動孔8cに係合させ、係合突起9bを操作
軸5の係合溝5aに嵌合させた状態の駆動体9は、図1
に示す後述するゴムラバー10により、常に上方に弾性
付勢されて、操作軸5を上方に押し上るようになってい
る。そして、操作軸5を回転操作することにより、駆動
体9を介して操作部材8が回転可能になっている。
【0020】また、図1に示す操作部材8の収納部8c
内には、弾性変形可能なドーム状のゴムラバー10が配
設され、このゴムラバー10によって、図1の駆動体9
が図示上方に常に弾性付勢されている。前記ゴムラバー
10のドーム状の空洞内部の頂部には後述する可動接点
11の接点部11aを押圧可能な接点押圧部10aが図
示下方に突出形成されている。そして、操作軸5を上下
動させると、ゴムラバー10が弾性変形して接点押圧部
10aが上下動するようになっている。また、図1に示
すゴムラバー10の下部には、バネ性のある金属板から
なる可動接点11が配設され、この可動接点11は、図
2に示すような接点部11aが形成され、この接点部1
1aの外側には、接点部11aを囲むようにリング状の
導電部11bが形成されている。
【0021】前記可動接点11は、接点部11aと導電
部11bを接続する接続部11cを有し、操作軸5を下
方に押圧すると、ゴムラバー10が弾性変形し、接点押
圧部10aが接点部11aを下方に押し下げるようにな
っている。また、可動接点11は、リング状の導電部1
1bがゴムラバー10の外周部に押圧されて、絶縁ケー
ス12に位置決めされて取り付けられている。前記絶縁
ケース12には、図2に示すように、摺動子片12aを
インサート成形するための一対の開口部12bが貫通形
成され、この開口部12b内に摺動子片12aが露出し
て形成されている。前記摺動子片12aには端子12c
が接続されて、摺動子片12a、及び端子12cがイン
サート成形等により絶縁ケース12に一体化されてい
る。
【0022】また、図1に示す絶縁ケース12の中央部
で、可動接点11の接点部11aが位置する下部には、
第1固定接点12bが、また、可動接点11の導電部1
1bの下部には第2固定接点12eが、それぞれインサ
ート成形等により絶縁ケース12に一体化されている。
前記第1、第2固定接点12d、12eは端子12fに
接続されている。また、絶縁ケース12の下面には、開
口部12bを蓋閉するためのスペーサ13が配設されて
いる。
【0023】このような構成の本発明の回転型電気部品
の組立を図1に基づいて説明すると、図示しない組立治
具にスペーサ13を載置する。このスペーサ13の上か
ら絶縁ケース12を重ね、この絶縁ケース12の第2固
定接点12e上に、可動接点11の導電部11bを位置
決めして載置する。次に、可動接点11の上からゴムラ
バー10を載置し、このゴムラバー10を載置した状態
の絶縁ケース12の上に、支持部材2、操作軸5、駆動
体9等を一体化して半製品とし操作部材8を載置する。
すると、ゴムラバー10が収納部8cに収納され、この
ゴムラバー10の弾性力で駆動体9が上方に弾性付勢さ
れると共に、支持部材2の位置決め突起3eが、絶縁ケ
ース12の位置決め孔(図示せず)に挿入されて、支持
部材2が絶縁ケース12に位置決めされる。
【0024】前記支持部材2、操作軸5、駆動体9等を
一体化して半製品とした操作部材8には、Oリング6が
リング当接部3c内に収納されており、このOリング6
は、操作部材8の対向面8eに当接するようになってい
る。そして、支持部材2の上から取付板1をかぶせ、取
付板1のそれぞれの爪部1aをスペーサ13にカシメ付
けて、本発明の回転型電気部品の組み立てが終了する。
【0025】このような回転型電気部品は、取付板1を
スペーサ13にカシメ付けることにより、Oリング6が
支持部材2の対向面3dと操作部材8の対向面8eとに
圧接されて弾接狭持される。そして、操作軸5により駆
動体9を介して操作部材8を回転させると、操作部材8
の対向面8eとOリング6との間で摺動摩擦が発生し
て、操作軸8に所定の回転トルクが創出される。また、
支持部材2の対向面3b内に収納されているOリング6
は、対向面3bに形成した凸部3dが喰い込んでいるの
で、操作部材8を繰り返し回転させても、Oリング6が
操作部材8と共に回転することがなく、操作軸5の回転
トルクを常に一定にできる。
【0026】また、軸孔4aに塗布している潤滑剤(図
示せず)が、支持部材2の対向面3bに流れ出したとし
ても、Oリング6は、凸部3dによって支持部材2に回
り止めされているので、操作部材8の回転に追従して回
転することがない。そのために、操作軸5を繰り返し回
転させても、常に一定の回転トルクを得ることができ
る。
【0027】また、本発明の第1の実施の形態の変形例
として、図示は省略するが、操作部材8の対向面8e側
にリング当接部及び凸部を形成したものでも良い。この
場合の支持部材2側は、リング当接部3c、及び凸部3
dがなく、対向面3bが平坦状に形成されている。その
ために、第1の実施の形態の変形例のOリング6は、操
作部材8の対向面8eに形成した凸部(図示せず)によ
って、操作部材8に回り止めされて支持されるので、操
作部材8を回転させると、Oリング6は操作部材8と共
に回転して、支持部材2の対向面3bとの間での摺動摩
擦により、操作軸5の回転トルクを常に一定にできる。
即ち、操作部材8、又は支持部材2の、Oリング6が弾
接する部分の、いずれか一方の対向面8e、3bに、O
リング6を回り止めするための凸部を形成しても良い。
【0028】また、本発明の第2の実施の形態として、
図6に示すように、支持部材2の対向面3bに、Oリン
グ6を収納可能な収納溝3fを設け、この収納溝3fの
底面に、本発明の実施の形態で説明した凸部3dと同形
状の凸部3gを、操作軸5の軸方向と直交する方向にス
ジ状に形成したものでも良い。このような収納溝3fに
Oリング6を収納すると、Oリング6の外周、内周の両
方が収納溝3fの側壁に当接するので、支持部材2に対
するOリング6の摩擦抵抗を更に増大させることがで
き、支持部材に対するOリング6の回り止めを更に確実
にすることができる。
【0029】また、本発明の第2の実施の形態の変形例
として、図示は省略するが、操作部材8の対向面8eに
収納溝3fと同形状の収納溝を形成し、支持部材2側の
対向面は平坦状に形成しても良い。即ち、操作部材8、
又は支持部材2のいずれか一方の対向面3b、8eに、
Oリング6を収納可能な収納溝を設け、この収納溝の底
面に凸部を形成しても良い。
【0030】また、支持部材2及び操作部材8のそれぞ
れの材質は、支持部材2をダイカストで、操作部材8を
ダイカストより摩擦抵抗の小さい合成樹脂で形成するこ
とにより、支持部材2の方が、Oリング6との摩擦抵抗
が大きくなり、Oリング6を支持部材2に対して更に確
実に回り止めすることができる。また、支持部材2及び
操作部材8のそれぞれの材質は、支持部材2を合成樹脂
で形成し、操作部材8を合成樹脂より摩擦抵抗の小さな
金属板で形成しても良い。
【0031】また、本発明の第1、第2の実施の形態の
それぞれの凸部は、操作軸5の軸方向と直交する方向に
スジ状に複数形成したもので説明したが、図7Aに示す
ように、先端形状が三角状に形成された、例えば三角錐
からなる凸部3hでもよい。この凸部3hは、三角錐に
限定されず、円錐、あるいは四角錐等でも良い。また、
図7Bに示すように、先端形状を四角状に形成した凸部
3jでも良い。
【0032】
【発明の効果】本発明の回転型電気部品は、操作部材、
又は支持部材の、Oリングが弾接する部分のいずれか一
方の対向面に、Oリングを回り止めするための凸部を形
成したので、操作部材を回転させると、Oリングは凸部
によって、操作部材、又は支持部材のいずれか一方に回
り止めして取り付けることができる。そのために、操作
軸はバラツキのない、一定の回転トルクを創出すること
ができ、高品質の回転型電気部品を提供できる。
【0032】また、前記操作部材、及び前記支持部材の
前記対向面は、前記操作部材に挿通した操作軸の軸方向
と直交する方向に互いに対向して形成され、前記操作部
材、又は前記支持部材の前記凸部が形成された側の前記
対向面に、前記Oリングの外周部が当接可能なリング当
接部を突出形成したので、操作部材を繰り返し回転させ
ても、Oリングの外周部がリング当接部にガイドされて
いるので、Oリングが外周方向に押し広げられることが
なく、回転トルクを更に安定させることができる。
【0033】また、前記操作部材、又は前記支持部材の
いずれか一方の前記対向面に前記Oリングを収納可能な
収納溝を設け、この収納溝の底面に前記凸部を形成した
ので、収納溝に収納したOリングは、外周部だけでなく
内周部も収納溝でガイドされて、動きを確実に規制する
ことができ、操作軸の回転トルクがバラツキない高品質
の回転型電気部品を提供できる。
【0034】また、前記凸部は、前記対操作軸の軸方向
と直交する方向にスジ状に複数突出形成したので、Oリ
ングの回転方向に動きを規制することができ、操作軸の
回転トルクを安定させることができる。
【0035】また、前記凸部は、先端形状を三角状、又
は四角状に形成したので、Oリングの回り止めする対向
面に潤滑剤が流れれ出たとしても、Oリングの回り止め
を確実に行うことができる。
【0036】また、前記支持部材をダイカスト及び前記
操作部材を合成樹脂、又は前記支持部材を合成樹脂及び
前記操作部材を金属板で形成したので、Oリングを回り
止めする方の部材に摩擦抵抗の大きな材料を用いること
により、Oリングの回り止めを更に確実に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転型電気部品の要部断面図である。
【図2】本発明の回転型電気部品の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる支持部材の
平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わる支持部材の
断面図である。
【図5】本発明に係わる凸部の形状を示す要部断面図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わる支持部材の
断面図である。
【図7】本発明に係わる凸部の変形例を示す図である。
【図8】従来の回転型電気部品の要部断面図である。
【符号の説明】
1 取付板 1a 爪部 2 支持部材 3 基部 3b 対向面 3c リング当接部 3d 凸部 4 軸受部 5 操作軸 6 Oリング 7 軸止めバネ 8 操作部材 8a 導電パターン 8b 絶縁体 8e 対向面 9 駆動体 10 ゴムラバー 11 可動接点 12 絶縁ケース 13 スペーサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な操作部材と、この操作部材を
    回転可能に支持する支持部材とを備え、この支持部材と
    前記操作部材とは、互いに対向する対向面を有し、この
    互いの対向面が形成する隙間部分に円環状のOリングを
    配設し、このOリングは、前記互いの対向面で弾接狭持
    され、前記操作部材、又は前記支持部材の、前記Oリン
    グが弾接する部分のいずれか一方の前記対向面に、前記
    Oリングを回り止めするための凸部を形成したことをこ
    とを特徴とする回転型電気部品。
  2. 【請求項2】 前記操作部材、及び前記支持部材の前記
    対向面は、前記操作部材に挿通した操作軸の軸方向と直
    交する方向に互いに対向して形成され、前記操作部材、
    又は前記支持部材の前記凸部が形成された側の前記対向
    面に、前記Oリングの外周部が当接可能なリング当接部
    を突出形成したことを特徴とする請求項1記載の回転型
    電気部品。
  3. 【請求項3】 前記操作部材、又は前記支持部材のいず
    れか一方の前記対向面に前記Oリングを収納可能な収納
    溝を設け、この収納溝の底面に前記凸部を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の回転型電気部品。
  4. 【請求項4】 前記凸部は、前記Oリングを横切る方向
    に細長で線状に突出形成したことを特徴とする請求項
    1、2、又は3記載の回転型電気部品
  5. 【請求項5】 前記凸部は、先端形状を三角状、又は四
    角状に形成したことを特徴とする請求項1、2、3、又
    は4記載の回転型電気部品。
  6. 【請求項6】 前記支持部材をダイカスト及び前記操作
    部材を合成樹脂、又は前記支持部材を合成樹脂及び前記
    操作部材を金属板で形成したことを特徴とする請求項
    1、2、3、4又は5記載の回転型電気部品。
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