JP5281589B2 - 回転形パルススイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、接触部を有する可動電極と、接触部と接触可能な被接触部を有する固定電極とを備え、可動電極を固定電極に対して回転させたときの接触部と被接触部との導通状態に基づき、可動電極の回転情報を検出する回転形パルススイッチに関する。
従来、特許文献1に記載のごとく、回転中心を有し、回転中心から同一半径の位置に四つの接触部が形成された可動電極と、接触部と接触可能な複数の被接触部が、可動電極と対向する平面上、かつ、接触部の回転軌跡上に、互いに離間して配置された固定電極と、を備えた回転形パルススイッチがあった。この固定電極は、一以上の被接触部を有する第一電極パターンと、一以上の被接触部を有する第二電極パターンと、一以上の被接触部を有する共通電極パターンと、を互いに導通しない状態で備えている。また、この回転形パルススイッチは、可動電極の回転途中において、接触部が被接触部と接触することにより第一電極パターン及び第二電極パターンのうち少なくとも何れか一方と共通電極パターンとが導通する第一状態と、第一電極パターン、第二電極パターン、及び、共通電極パターンの何れもが互いに導通しない第二状態と、が発生するよう構成されている。
この構成によると、第一状態においては、第一電極パターンと共通電極パターンとの導通、第一電極パターンと第二電極パターンと共通電極パターンとの導通、第二電極パターンと共通電極パターンとの導通、という可動電極を介した各電極パターンの電気的導通によってパルス波が発生する。よって、このパルス波の経時変化を監視することにより、可動電極の回転方向及び回転量を検出可能である。
さらに、第二状態のときに、可動電極は、固定電極を外周側から取り巻くように配設された接地電極に接触する。よって、第二状態が発生している間に、可動電極に帯電した静電気は接地されて放電される。
即ち、特許文献1に記載の技術によると、パルス波の発生に影響を与えることなく、可動電極や固定電極に電気的に接続された各種電気部品が静電破壊することを防止できる。
特開2008−97968号公報
しかしながら、特許文献1であると、接地電極を固定電極の周外側に配設する構成であるため、回転形パルススイッチを回転径方向に小型化し難い。
本発明の目的は、回転径方向への小型化が可能な回転形パルススイッチを提供することにある。
本発明に係る回転形パルススイッチの第一特徴構成は、回転中心を有し、当該回転中心から同一半径の位置に三以上の接触部が形成された可動電極と、前記接触部と接触可能な複数の被接触部が、前記可動電極と対向する平面上、かつ、前記接触部の回転軌跡上に、互いに離間して配置された固定電極と、を備え、前記固定電極は、一以上の前記被接触部を有する第一電極パターンと、一以上の前記被接触部を有する第二電極パターンと、一以上の前記被接触部を有する共通電極パターンと、一以上の前記被接触部を有する接地電極パターンと、を互いに導通しない状態で備え、前記可動電極の回転途中において、前記接触部が前記被接触部と接触することにより前記第一電極パターン及び前記第二電極パターンのうち少なくとも何れか一方と前記共通電極パターンとが導通する第一状態と、前記第一電極パターン、前記第二電極パターン、及び、前記共通電極パターンの何れもが互いに導通せず、かつ、少なくとも一つの前記接触部が前記接地電極パターンの前記被接触部に接触する第二状態と、が発生するよう構成した点にある。
本構成であると、可動電極の回転による第一状態と第二状態との発生に基づいて、可動電極の回転情報を検出可能としつつ、回転途中において、可動電極に帯電した静電気を接地して放電することができる。さらに、第一電極パターンと第二電極パターンと共通電極パターンと接地電極パターンとの被接触部が同一円上に配置されているため、径方向に小型化可能な回転形パルススイッチとすることができる。
本発明に係る回転形パルススイッチの第二特徴構成は、前記可動電極が所定角度回転する毎に前記可動電極に回転抵抗を付与する抵抗部を備え、前記抵抗部が前記可動電極に前記回転抵抗を付与するときに前記第二状態が発生するよう前記接地電極パターンを配設した点にある。
本構成であると、所定回転ごとに可動電極に回転抵抗が付与されるため、回転操作力が除去されたとき可動電極は第二状態となって停止する。この結果、可動電極が停止したときに、可動電極に帯電した静電気は可動電極の停止時に確実に接地される。また、使用者は触覚を通じて可動電極が所定角度回転したことを体感できる。
は、回転形パルススイッチの分解斜視図である。 は、回転形パルススイッチの縦断面図である。 は、回転形パルススイッチの斜視図である。 は、可動電極と固定電極とを示す平面図である。 は、可動電極を+方向に回転させたときの接触部と各パターンとの位置関係を示す模式図である。 は、可動電極の回転によって発生したパルス波と可動電極の回転角度との関係を示す図である。
本発明を適応した回転形パルススイッチ(以下、「スイッチ」と略称する)を図面に基づいて説明する。なお、各図における上側を「上」とし、下側を「下」として説明する。ただし、この上下関係は、スイッチ使用時の上下関係を制限するものではない。
〔全体構成〕
スイッチは、回転操作、四方向傾動操作、及び、中心押し操作を電気的に検出可能な複合操作スイッチである。このスイッチは、例えば、携帯電話機、PDA、ゲーム機器の操作入力部や、家庭用電化製品の操作入力部等に備えられる。
スイッチは、図1乃至3に示すごとく、ダイヤル1と、キートップ2と、「可動電極」としての可動電極板5と、中心操作キー6と、基板8と、を備えている。キートップ2にダイヤル1を回転操作軸L回りに回転操作可能なよう支持した状態で、キートップ2を基板8に固定してある。また、ダイヤル1は、キートップ2を介して基板8に対して平面視十字の四方向に傾動操作可能である。中心操作キー6は、基板8に対して回転中心軸Lに沿って押し操作可能なよう、ダイヤル1と基板8とで支持してある。
可動電極板5はダイヤル1に固定されており、ダイヤル1を回転操作することにより基板8に対して回転中心軸L回りに回転する。即ち、回転操作軸Lが、本発明に係る「回転中心」に相当する。基板8には、「固定電極」としての回転操作用パターン81と、四方向操作用パターン82と、中心操作用パターン83と、がプリントされている。
ダイヤル1を回転操作すると、可動電極板5と回転操作用パターン81とが導通状態または非導通状態となって、パルス波が発生する。これにより、ダイヤル1の回転情報、例えば、ダイヤル1の回転方向及び回転量を検出できる。また、ダイヤル1を四方向の何れかの方向に傾動操作すると、四方向操作用パターン82が後述するスナップ板10を介して導通状態となる。これにより、ダイヤル1の傾動方向を検出できる。また、中心操作キー6を押し操作すると、中心操作用パターン83が後述するスナップ板10を介して導通状態となる。これにより、中心操作キー6の押し操作を検出できる。
なお、図示はしないが、スイッチは、各パターンにおける電気的導通と非導通とを検知して、各操作情報を検出する検出手段を備えている。また、各パターンと検出手段とは不図示のリード線を介して接続されている。ただし、検出手段については公知であるので、ここでは特に説明しない。
〔ダイヤルについて〕
ダイヤル1は、図1,2に示すごとく、中心に円筒形状の貫通部11を備えたドーナツ型の樹脂製部材である。ダイヤル1には、底面を凹入した環状の凹入部12が形成してある。貫通部11と凹入部12とにより、ダイヤル1には内壁部13と外壁部14とが形成されている。貫通部11の内周面に段部13aを形成してある。段部13aは、後述する中心操作キー6の段部63と協働して、中心操作キー6が貫通部11から抜け出すことを防止するものである。内壁部13の底面から下方に向けて、ピン形状のかしめ部15を形成してある。かしめ部15は、周方向に沿って等間隔に四箇所形成してある。かしめ部15によって、可動電極板5をダイヤル1に固定する。使用者がダイヤル1を回転操作しやすいよう、ダイヤル1の上面外周に周方向に沿って等間隔毎に複数の窪みを形成してある。
〔キートップについて〕
キートップ2は、図1,2に示すごとく、基部21と感触部22と脚部23とを備えた樹脂製の部材である。基部21は、断面矩形状の環状に形成してある。脚部23は、基部21に対して90°毎に配設され、基部21を宙に浮かせた状態で下側から四箇所を支持している。感触部22は、基部21の周内に納まる位置に配設され、その下部が脚部23を介して基部21と連結されている。感触部22の中心は、ダイヤル1の内壁部13を挿入可能なよう、円筒形状に貫通してある。感触部22の外周面22aには、周方向に沿って複数の凹凸を形成してある。この凹凸は、後述する感触用バネ3のバネ部31と協働して、使用者にクリック感を与えるものである。
脚部23の底面から下方に向けてピン形状のかしめ部24を立設形成してある。四箇所のかしめ部24を基板8に形成された取付用の孔に夫々挿入し、脚部23の底面が基板8に接した状態で、かしめ部24を熱かしめしてキートップ2を基板8に固定する。
基部21の上面のうち、隣り合う脚部23の周方向に沿った中間位置に受圧部21aを凸設してある。即ち、受圧部21aは四箇所存在する。また、基部21の下面のうち、受圧部21aの裏側の位置に押圧部21bを凸設してある。基部21の内外周径は、受圧部21aがダイヤル1の外壁部14の底面を支持できる程度に設定してある。上述したように、基部21の断面形状が矩形状であり、かつ、脚部23同士がある程度離間しているため、受圧部21aが上方から押圧されると、基部21は脚部23を支点として下方にたわんで変形する。キートップ2は樹脂製であるため、この変形は弾性変形であり、押圧力を除去すると基部21は元の状態に戻る。このような構成により、ダイヤル1を四方向へ傾動操作することが可能である。
本実施形態では、四箇所の脚部23は、図1に示すごとく、周方向において、90°の均等角度ではなく、約80°、約100°、約80°、約100°の中心角をもって離間している。周方向において脚部23を均等角度90°の中心角をもって離間させると、部21の曲げ応力が同一となって好適である。しかし、基板8にプリントされたパターンの配置によっては、本実施形態のように脚部23を90°毎に均等することができない場合がある。よって、各脚部23の間において基部21の曲げ応力に差異が出ないよう、基部21の断面二次モーメントを設定する。
〔可動電極板について〕
可動電極板5は、図1,2に示すごとく、環状の金属製部材である。可動電極板5は、支持部51と、支持部51から切出された部分が支持部51から斜め下方に向けて屈曲されてなるブラシ部52とを有する。ブラシ部52は、周方向に沿って90°毎に四箇所形成してあり、回転中心軸Lから同一半径の位置にある。固定板4を介して支持部51をダイヤル1の外壁部14の底面に固定することによって、可動電極板5はダイヤル1に固定される。詳しく説明すると、支持部51と固定板4とに、かしめ部15に対応する取付用の孔を四箇所ずつ形成してある。かしめ部15をこれらの取付用の孔に挿入し、固定板4が外壁部14の底面に接した状態、かつ、可動電極板5が固定板4に接した状態で、かしめ部15を熱かしめする。これにより、可動電極板5がダイヤル1に固定される。ダイヤル1が回転操作されると、ブラシ部52は、その先端部を基板8上の回転操作用パターン81に接触させつつ回転中心軸Lの周りに回転する。即ち、ブラシ部52が、本発明に係る「接触部」に相当する。
〔中心操作キー・回転防止部材について〕
中心操作キー6は、図1,2に示すごとく、内部が空洞のカップ形状の樹脂製部材である。中心操作キー6の内部には、平面視十字形状断面の受圧部61が下方に向けて立設してある。押圧部61は十字形状の断面形状に形成してあり、軽量化等のために中心操作キー6の厚さを薄くしても、径方向の剛性が維持される。
中心操作キー6の外周面の下部付近において、厚みを厚くすることにより段部63を形成してある。段部63よりも上側部分の外径は、ダイヤル1の内壁部13の内径よりも小さい。段部63よりも下側部分の外径は、ダイヤル1の内壁部13のうち段部13aよりも上側部分の内径よりも大きく、かつ、ダイヤル1の内壁部13のうち段部13aよりも下側部分の内径よりも小さい。これにより、スイッチを組み上げたときに、中心操作キー6はダイヤル1に対して上下方向に移動可能である。また、中心操作キー6がダイヤル1に対して上方向に移動した際、段部13aと段部63とが係止し、中心操作キー6が貫通部11から抜け出すことが防止される。
中心操作キー6の段部63よりも下側部分には、直径上に位置する二箇所に切欠部62を形成してある。切欠部62が後述する係止部73と係合することにより、中心操作キー6は基板8に対して回転しない。
回転防止部材7は、図1,2に示すごとく、基部71、受圧部72、係止部73、押圧部74、脚部75、及びかしめ部76を備えた樹脂製の部材である。基部71は、断面矩形状の環状に形成してある。基部71の外径は、中心操作キー6の外径と同じ程度の大きさである。脚部75は、基部71に対して180°毎に配設され、基部71を宙に浮かせた状態で下側から二箇所を支持している。受圧部72は、基部71の周内に納まる位置に配設され、その下部が二箇所の係止部73を介して基部71と連結されている。受圧部72の外径は、中心操作キー6の内径よりも小さい。係止部73は、基部71の上面のうち、脚部75に対して90°の間隔を空けた位置に形成してある。即ち、各係止部73は、周方向において脚部75と脚部75との中間に位置する。係止部73の幅は、中心操作キー6の切欠部62の幅よりも多少小さい。係止部73に中心操作キー6の切欠部62が嵌めこまれ、中心操作キー6が基板8に対して自由回転することが防止される。
かしめ部76は、ピン形状であり、脚部75の底面から下方に向けて三箇所立設形成してある。かしめ部76は、一方の脚部75に一箇所形成し、他方の脚部75に互いに離間させて二箇所形成してある。かしめ部76を基板8に形成された取付用の孔に夫々挿入し、脚部75の底面が基板8に接した状態で、かしめ部76を熱かしめして回転防止部材7を基板8に固定する。回転防止部材7は、かしめ部76によって三点支持されているので、基板8に対して安定する。ただし、仮に、かしめ部76が各脚部75に対して一箇所ずつしかなくても、つまり、回転防止部材7が二点で支持されるものであっても、脚部75が周方向に適度な長さを有し、かつ、脚部75と基板8とが密着していれば、回転防止部材7は基板8に対して安定する。
受圧部72に対して中心操作キー6が覆い被せられ、押圧部61が受圧部72の天端に接触する。中心操作キー6が押し操作されると、その操作力が押圧部61を介して受圧部72に伝達される。上述したように、基部71の断面形状が矩形状であり、かつ、脚部75同士が180°の中心角をもって離間しているため、受圧部72が上方から押圧されると、基部71は脚部75を支点として下方にたわんで変形する。回転防止部材7は樹脂製であるため、この変形は弾性変形であり、押圧力を除去すると基部71は元の状態に戻る。
〔基板について〕
基板8には、図1,2に示すごとく、上述したように、導電性の回転操作用パターン81と、導電性の四方向操作用パターン82と、導電性の中心操作用パターン83と、がプリントされている。スイッチの組み上がり時には、基板8は可動電極板5と対向する。各パターンは、上述した不図示の検出手段に接続されている。
四方向操作用パターン82及び中心操作用パターン83は、図1に示すごとく、環状のパターンと、環中央部分のパターンとを備える公知の電極パターンである。スナップ板10を四方向操作用パターン82及び中心操作用パターン83に載置し、シート状の貼付テープTで固定してある。スナップ板10は、図1,2に示すごとく、中央部が膨出した金属製部材である。スナップ板10は、四方向操作用パターン82及び中心操作用パターン83と平面視で略同サイズであり、外周部の一部または全部が、各パターン82,83のうちの環状のパターンに常時接触している。スナップ板10は、中央部付近に押圧力が作用すると弾性変形し、その頂点部分が各パターン82,83のうちの中央のパターンに接触する。これにより、四方向操作用パターン82,中心操作用パターン83がスナップ板10を介して電気的に導通状態となる。押圧力が除去されると、スナップ板10は元の形状に復帰し、導通状態は解除される。なお、スナップ板10は、押圧によって頂点部分が転勤点を越えない程度の膨出高さとしてある。
回転操作用パターン81は、図4に示すごとく、「被接触部」としての一以上のA相81a、「被接触部」としての一以上のB相81b、「被接触部」としての一以上のC相81c、及び、「被接触部」としての一以上のE相81dを備えている。A相81a、B相81b、C相81c、及びE相81dは、ブラシ部52の先端部の回転軌跡上に、互いに離間して配置されている。A相81a、B相81b、C相81cの下流側は、上述した不図示の検出手段に接続してある。E相81dは下流で接地してある。
A相81aは、B相81b及びC相81cを介することなく三つ連続して備えられ、互いに接続されている。B相81bは、A相81a及びC相81cを介することなく三つ連続して備えられ、互いに接続されている。C相81cは、A相81a及びB相81bを介することなく三つ連続して備えられ、互いに接続されている。E相81dは、A相81a,B相81b,C相81cの各相の間に備えられ、互いに接続されている。A相81aの集合体が、本発明に係る「第一電極パターン」に相当する。B相81bの集合体が、本発明に係る「第二電極パターン」に相当する。C相81cの集合体が、本発明に係る「共通電極パターン」に相当する。E相81dの集合体が、本発明に係る「接地電極パターン」に相当する。各相の間には僅かな隙間を備えてあり、各相同士は互いに導通しない。
なお、基板8の底に補強板9を沿わせることにより、基板の剛性を高めている。
〔スイッチの組付について〕
図1,図2に基づいて、スイッチの組付について説明する。まず、ダイヤル1に「抵抗部」としての感触用バネ3を配設する。感触用バネ3は、板バネとして機能する両端のバネ部31と、両バネ部31の中央付近に設けられた取付部32とを備えている。バネ部31の両側の先端部分は、感触部22の凹凸形状のうちの凹形状に対応する形状に形成してある。バネ部31の先端部分同士の離間距離は、キートップ2の感触部22の凹部における外径よりも小さく設定してある。取付部32を介して、感触用バネ3をダイヤル1の凹入部12の上面に取り付ける。
内壁部13を感触部22の内部に挿入するよう、ダイヤル1をキートップ2に組み込む。このとき、感触用バネ3が感触部22の天端に干渉しないよう、バネ部31を両外側へ押し広げて挿入作業を行う。ダイヤル1は、外壁部14の底面が受圧部21aに接触するまでキートップ2に挿入する。かしめ部15に、固定板4と可動電極板5とを順に嵌め込んで、かしめ部15を熱かしめする。この結果、ダイヤル1が上方に移動しても、固定板4が感触部22の底面22cに係止し、ダイヤル1はキートップ2から抜け出すことがない。ただし、内壁部13は、ダイヤル1が下方に押し操作され得る程度に、その高さを設定してある。
一方、基板8にはスナップ板10を貼付テープTで固定してある。そして、基板8に回転防止部材7を固定し、回転防止部材7に中心操作キー6を覆い被せる。このような状態の基板8に、ダイヤル1を組み込んだ状態のキートップ2を固定する。中心操作キー6は、ダイヤル1の内壁部13の内部に挿入されることとなり、上述した段部13aと段部63とにより、中心操作キー6がダイヤル1から抜け出すことはない。スイッチの組み上がりの斜視図を図3に示す。
可動電極板5の先端部は、図2に示すごとく、回転操作用パターン81に接触する。上述したように、ブラシ部52は支持部51から下方に折り曲げられているので、ダイヤル1と基板8とに挟持されることにより、板バネとしても機能する。即ち、ブラシ部52がダイヤル1を上方に常時付勢し、通常の状態でダイヤル1がキートップ2に対して沈み込むことはない。
以上の構成により、ダイヤル1及び可動電極板5は、基板8に対して、図3に「+」で示す半時計回りにも、「−」で示す時計回りにも回転中心軸Lの周りに回転可能となる。感触部22の凹凸形状は、30°ごとに繰り返される形状であって、かつ、感触用バネ3は凹形状に嵌り込んだ状態が最も安定するため、ダイヤル1は30°毎に位置保持される。即ち、30°毎にダイヤル1には回転抵抗が付与される。この結果、使用者は30°毎にクリック感を得ることができ、回転操作量を体感できる。回転操作による回転操作用パターン81の導通及び非導通については後述する。
図2に示すごとく、キートップ2の押圧部21bは、スナッププレートを介した状態で四方向操作用パターン82に対向する。感触部22の内周面22bの内径は、上方に向って若干拡径してある。一方、感触部22の内周面22bの内径は、下部ではダイヤル1の内壁部13の外径よりも僅かに大きい程度に設定してある。これらにより、ダイヤル1は、キートップ2に対してガタつくことはないものの、ダイヤル1の上面のうち受圧部21aに対応する位置を押し操作することにより、四方向への傾動操作が可能である。なお、ダイヤル1を押す位置が受圧部21aから多少外れていても、受圧部21aが基部21に対して90°毎に均等形成され、ダイヤル1を点支持しているため、操作力は、傾動させたい方向に対応する受圧部21aに最も作用する。
ダイヤル1を四方向に傾動操作すると、その操作力は基部21の受圧部21aに伝達される。そして、基部21が下方に沈み込み、押圧部21bがスナップ板10を押圧する。スナップ板10が四方向操作用パターン82に接触すると、四方向操作用パターン82の何れか一つが導通状態となり、傾動操作された方向が検出される。傾動操作力を除去すると、基部21の弾性力により、ダイヤル1及びスナップ板10は元の状態に復帰する。
図2に示すごとく、回転防止部材7の押圧部74は、スナッププレートを介した状態で中心操作用パターン83に対向している。中心操作キー6は、外周部をダイヤル1の内壁部13に包持されるため、径方向へはガタつかない。中心操作キー6を回転中心軸Lに沿って押し操作すると、その操作力は押圧部61を介して回転防止部材7に伝達される。そして、回転防止部材7が下方へ沈み込み、押圧部74がスナップ板10を押圧する。スナップ板10が中心操作用パターン83に接触すると、中心操作用パターン83が導通状態となり、中心操作が検出される。
中心操作は、例えば、四方向操作や回転操作の後に行って、夫々の操作の確定を行うものである。即ち、中心操作キー6は「確定キー」のごとき役割をなす。
〔スイッチの回転操作について〕
可動電極板5と回転操作用パターン81との位置関係に基づき、ダイヤル1を回転操作したときの回転操作用パターン81の導通、非導通について説明する。図5において、可動電極板5と回転操作用パターン81とは模式的に表現してある。ブラシ部52は十字形状に表現し、A相81a、B相81b、C相81cの少なくとも二つが導通したときは、導通した相に接するブラシ部52を黒く塗りつぶしてある。
図5(d)に示すごとく、A相81aとC相81cとが導通したときは、図6におけるA相81aが「ON」となったときのパルス波が発生する。また、図5(b)に示すごとく、B相81bとC相81cとが導通したときは、図6におけるB相81bが「ON」となったときのパルス波が発生する。さらに、図5(c)に示すごとく、A相81aとB相81bとC相81cとが導通したときは、図6におけるA相81aとB相81bとの両方が「ON」となったときのパルス波が発生する。スイッチは、このような三種の導通状態を検出可能であって、これらの導通状態が、本発明に係る「第一状態」に相当する。
図5(a)に示すごとく、ブラシ部52がA相81a、B相81b、C相81cの何れもと接触しないときは、図6に示す全絶縁状態が発生する。このとき、全てのブラシ部52は、E相81dと接触している。よって、回転途中において、可動電極板5と回転操作用パターン81との摺設により発生して可動電極板5に帯電した静電気や、外部からスイッチ内に侵入して可動電極板5に帯電した静電気は、E相81dを介して接地されて放電される。この全絶縁状態が、本発明に係る「第二状態」に相当する。
また、可動電極板5が360°回転する間において、全絶縁状態が12回発生するよう、可動電極板5及び回転操作用パターン81は構成してある。即ち、30°毎に全絶縁状態が発生する。さらに、感触部22と感触用バネ3による回転抵抗が発生するタイミングが、全絶縁状態が発生するタイミングと合致するよう構成してある。よって、回転操作を確実に全絶縁状態で停止させることができ、可動電極板5に帯電した静電気は確実に接地される。
なお、図示はしないが、E相81dの下流に抵抗を設けてある。これにより、ブラシ部52が、A相81a、B相81b、C相81cのうち少なくとも二つと接触しつつE相81dにも接触した状態となっても、電流はE相81dを介して接地されず、導通状態に応じた適正なパルス波が発生する。
以下に、回転情報を検出するメカニズムについて簡単に説明する。可動電極板5が、図5(a)から「+」方向に(e)まで回転すると、図6の0°から30°に相当にする箇所に示されるごとく、「全絶縁状態」→「A相81a:OFF/B相81b:ON」→「A相81a/B相81b:ON」→「A相81a:ON/B相81b:OFF」→「全絶縁状態」の順序のパルス波が発生する。逆に、に示すごとく、可動電極板5が、図5(e)から「−」方向に(a)まで回転すると、図6の30°から0°に相当する箇所に示されるごとく、「全絶縁状態」→「A相81a:ON/B相81b:OFF」→「A相81a/B相81b:ON」→「A相81a:OFF/B相81b:ON」→「全絶縁状態」の順序のパルス波が発生する。このパルス波を判別することによって、可動電極板5が「+」方向もしくは「−」方向の何れに回転したか検出できる。また、二つのパターンのパルス波の発生回数を判定することにより、可動電極板5の回転量を検出することができる。
図5は、可動電極板5を「+」方向に90°回転させたときの状態を(a)から(l)に示すものである。(a)から(e)において、「A相81a:OFF/B相81b:ON」→「A相81a/B相81b:ON」→「A相81a:ON/B相81b:OFF」の順序のパルス波が発生し、(e)の状態で可動電極板5に帯電した静電気は接地される。引き続き、(e)から(i)においても、「A相81a:OFF/B相81b:ON」→「A相81a/B相81b:ON」→「A相81a:ON/B相81b:OFF」の順序のパルス波が発生し、(i)の状態で可動電極板5に帯電した静電気は再び接地される。さらに、(i)から(l)においても、「A相81a:OFF/B相81b:ON」→「A相81a/B相81b:ON」→「A相81a:ON/B相81b:OFF」の順序のパルス波が発生する。その後、再度(a)の状態となり、可動電極板5に帯電した静電気は再び接地される。
即ち、可動電極板5が「+」方向に回転すると、図6に示すごとく、30°毎に「全絶縁状態」→「A相81a:OFF/B相81b:ON」→「A相81a/B相81b:ON」→「A相81a:ON/B相81b:OFF」→「全絶縁状態」が繰り返され、かつ、図5に示すごとく、可動電極板5と回転用電極パターンとの位置関係は90°の周期で繰り返される。可動電極板5が「−」方向に回転した場合も同様に、図6に示すごとく、30°毎に「全絶縁状態」→「A相81a:ON/B相81b:OFF」→「A相81a/B相81b:ON」→「A相81a:OFF/B相81b:ON」→「全絶縁状態」が繰り返され、かつ、図5に示すごとく、可動電極板5と回転用電極パターンとの位置関係は90°の周期で繰り返される。
以上、本発明の構成であると、E相81dが、A相81a、B相81b、C相81cと同じ円状に配置されているため、回転操作用パターン81の径が大きくならず、スイッチの回転径方向への小型化を図ることができる。また、30°回転する毎に、可動電極板5に帯電した静電気が接地されるため、回転操作速度が速く、E相81dと可動電極板5の接触時間が短い場合であっても、接地回数が多く小まめに静電気がクリアされる。この結果、スイッチの回転操作検出が静電気によって阻害されることが防止される。
なお、可動電極板5が360°回転する間に発生する全絶縁状態の回数は、本実施形態の数に限られるものではない。全絶縁状態の発生回数は、ブラシの数や、A相、B相、C相、E相の数・配置によって簡便に変更が可能である。
相、B相、C相、E相の数・配置によって簡便に変更が可能である。
また、上述の実施形態においては、四方向へのダイヤル1の傾動操作が可能なようにキートップ2を構成したが、これに限定されるものではない。例えば、二方向、六方向、八方向へのダイヤル1の傾動操作が可能なようキートップ2を構成しても良い。この場合は、受圧部21a及び脚部23の数や割付、基部21の厚み等を適宜変更すれば良い。
本発明は、回転情報を検出する回転形のパルススイッチに適用可能である。
3 感触用バネ(抵抗部)
5 可動電極板(可動電極)
52 ブラシ部(接触部)
81 回転操作用パターン(固定電極)
81a A相(第一電極パターン・被接触部)
81b B相(第二電極パターン・被接触部)
81c C相(共通電極パターン・被接触部)
81d E相(接地電極パターン・被接触部)
L 回転中心軸(回転中心)

Claims (2)

  1. 回転中心を有し、当該回転中心から同一半径の位置に三つ以上の接触部が形成された可動電極と、
    前記接触部と接触可能な複数の被接触部が、前記可動電極と対向する平面上、かつ、前記接触部の回転軌跡上に、互いに離間して配置された固定電極と、を備え、
    前記固定電極は、一以上の前記被接触部を有する第一電極パターンと、一以上の前記被接触部を有する第二電極パターンと、一以上の前記被接触部を有する共通電極パターンと、一以上の前記被接触部を有する接地電極パターンと、を互いに導通しない状態で備え、
    前記可動電極の回転途中において、前記接触部が前記被接触部と接触することにより前記第一電極パターン及び前記第二電極パターンのうち少なくとも何れか一方と前記共通電極パターンとが導通する第一状態と、前記第一電極パターン、前記第二電極パターン、及び、前記共通電極パターンの何れもが互いに導通せず、かつ、少なくとも一つの前記接触部が前記接地電極パターンの前記被接触部に接触する第二状態と、が発生するよう構成してある回転形パルススイッチ。
  2. 前記可動電極が所定角度回転する毎に前記可動電極に回転抵抗を付与する抵抗部を備え、
    前記抵抗部が前記可動電極に前記回転抵抗を付与するときに前記第二状態が発生するよう前記接地電極パターンを配設してある請求項1に記載の回転形パルススイッチ。
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