JP2002295783A - マントルヒータ及びその製造方法 - Google Patents
マントルヒータ及びその製造方法Info
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Abstract
保温または加熱を目的として用いるマントルヒータ及び
その製造方法にある。 【解決課題】 対象物たる直管20或いは曲管21の外
観形状に対応する形状に、柔軟性を有する合成樹脂シー
トからなる内層材100,110と外層材200,21
0とを構成させ、この間に発熱体300を取り付けた断
熱性を有する不燃難燃繊維製シート材400,410を
介在させてマントルヒータ10,15,17を構成す
る。
Description
びその製造方法に係り、詳しくは精密器具や装置などの
直管や曲管の配管、継手、弁など(以下、配管という)
の他、その精密器具や装置自体の保温または加熱を目的
として用いるマントルヒータ及びその製造方法に関する
ものである。
目的とするマントルヒータとして、例えば、シリコン製
のものが知られている。このシリコン製のマントルヒー
タにおいて、発熱体はシリコンラバーで被覆されてい
る。つまり、このマントルヒータは、円筒状に形成さ
れ、その長手方向にスリットが設けられ、これを配管に
装着させるには、スリットを広げて配管を押し込むよう
にして被覆させている(特許第2936155号公報参
照)。
で配管を装着させる構成のマントルヒータが知られてお
り、このカバー体を配管に被覆させた上、端部に設けた
ベルトを介して配管を被覆させている(特開平10−6
4667号公報参照)。
に限らず、曲管や異形の場合もある。直管の場合は、上
記円筒構成或いはカバー体構成とも実際の使用にはそれ
程の問題はない。しかし、曲管や異形の場合には、円筒
構成のものは使用できない問題がある。また、カバー体
構成のものは、直管或いは異形でも対応できるが、カバ
ー体と対象となる配管とは、密に密着させないと、均一
に熱を伝えることができず、熱効果のロスが問題とな
る。
うな問題点がある。 特に、シリコンラバーで構成されているものは、2
00℃程度までの耐熱性しかない。 帯電性があり、埃や塵が付着しやすい。 配管に密着している部分は、シロキサンガスが発生
して配管の金属部分を腐食させる。 可撓性に欠け、配管に取付けるのに手間や時間など
を要し、簡便さに欠けている。
のであり、高い耐熱性があり、低発塵性に優れ、かつ可
撓性に優れて配管への密着性が高く、均一な熱効果を発
揮し得るマントルヒータと、加工性に優れたマントルヒ
ータの製造方法を提供することを目的としている。
め、本発明の第1の発明は、柔軟性を有する合成樹脂シ
ートからなる内層材と外層材との間に、発熱体と断熱性
を有する不燃難燃繊維製シート材を介在させてなること
を特徴とする。
樹脂からなることを特徴とする。
は、縫合または熱溶着により接合されてなることを特徴
とする。
る形状に内層材及び外層材の合成樹脂シートを加工し、
次いで、発熱体を取り付けた不燃難燃繊維製シートを内
層材及び外層材の間に介在させ、最後に、内層材及び外
層材の周縁部を接合させてなることを特徴とする。
は、熱溶着により接合されることを特徴とする。
にも優れ、かつ可撓性により配管への密着性が高くな
り、均一な熱効果が発揮できる。
っ素樹脂であるため、耐熱性に優れ、埃や塵などが付着
しにくい低発塵性がある。
周縁部は縫合または熱溶着であるため、その加工が容易
であるし、接合が完璧となり、熱効果のロスがない。
化され、しかも密着性を高めた加工性の良いマントルヒ
ータが作製できる。
容易となり、熱効果のロスがなく密着性を高めたマント
ルヒータが作製できる。
て説明する。図1(a)は、本発明に係るマントルヒー
タの構成部材の1例を示す拡大断面図、(b)は、同2
例を示す拡大断面図、図2は、本発明を直管に使用した
例を示す一部切欠斜視図、図3は、図2と異なる例を示
す一部切欠斜視図、図4は、本発明を曲管に使用した例
を示す一部切欠斜視図、図5は、同内層材を示す斜視
図、図6は、同外層材を示す斜視図、図7は、同不燃難
燃繊維製シートを示す斜視図、図8は、同発熱体の例を
示す斜視図である。
ントルヒータ10の構成部材11は、内層材100と外
層材200との間に、発熱体300を取り付けた無機繊
維製シート302と不燃難燃繊維製シート400が介在
され、これら構成部材11は、一体的或いは単に重ね合
わせて積層状に構成されている。
は、ふっ素樹脂としてPTFE(ポリテトラフォルオロ
エチレン),PFT(テトラフォルオロエチレン−パ−
フォルオアルコキシェチレン共重合体),FEP(テト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体)などが好ましく、PCTFE(ポリクロロトリフル
オロエチレン),ETFE(テトラフルオロエチレン−
エチレン共重合体),ECTFE(クロロトリフルオロ
エチレン−エチレン共重合体),PVDF(ポリビニリ
デンフロライド)なども使用できる。
0として、上記以外にポリアミド,ポリカーボネイト,
ポリアセタール,ポリブチレンテレフタレート,変性ポ
リフェニレンエーテル,ポリフェニレンサルファイド,
ポリサルホン,ポリエーテルサルホン,ポリアリレー
ト,ポリエーテルエーテルケルトン,ポリフタエミド,
ポリイミド,ポリエーテルイミド,ポリメチルペンテン
などの熱可撓性樹脂も使用できる。
ロス301に絶縁被覆された発熱線302を無機繊維製
シート303のガラスクロスに縫い糸304で縫い付け
られたり、図1(b)の示すようにシート状発熱体30
5など所定の形状や容量を有するものが使用できる。ま
た、発熱線302には、リード線306を介して電源接
続用コネクタ307が取り付けられている。なお、この
発熱体300は、次の不燃難燃繊維製シート400に取
り付けてもよい。
製シート,有機繊維製シートとを使用でき、無機質繊維
製シートは、ガラスファイバー,セラミックファイバ
ー,シリカファイバーなどの無機繊維材にニードル加工
を施してコロイダルシリカ,アルミナゾル,ケイ酸ソー
ダなどの無機質バインダーでシート状に形成させたもの
が好ましい。また、アラミド,ポリアミド,ポリイミド
などの有機繊維製シートも使用できる。
02は、これらを当接させた上、縫合や熱溶着などによ
り接合させて、上記の発熱体300の無機質繊維製シー
ト303、不燃難燃製繊維シート400及び外層材20
0を内層材と一体化させてある。
管20に被覆させるには、直管20の径に対応させて円
筒状のマントルヒータ10をスリット12を拡げて被覆
させた後、この接合部103,104を当接させて、例
えば、マジックテープ(登録商標)105,106を介
して固定させているが、この固定手段としてホックやバ
ックルなどの器具、ベルト類など公知の固定手段を採用
できる。
半円筒状に2つの構成体16,16に形成されている。
このため、2つの構成体16,16を使用して直管20
を被覆するために接合部103,104がそれぞれ2つ
ある他は、上記例と同じ構成である。
るマントルヒータ17の例を説明する。このマントルヒ
ータ17は、2つの構成体18,18からなっている。
つまり、使用する曲管21の外観形状に対応させてプレ
ス加工により所定の曲がりを有し、かつ略半円筒状をな
す図7、図8に示す2つの内層材110,110及び外
層材210,210にそれぞれ成形されている。
難燃繊維製シート410は、上記内層体110,外層体
210と同様に所定の曲がりを有し、かつ略半円筒状を
なす2つの構成体311,411に成形されている。従
って、その接合部103,104を重ね合わせてマジッ
クテープ105,106を介して固定させている。この
固定手段として、上記するようにホックやバックルなど
の器具、ベルト類など公知の固定手段を採用できる。ま
た、曲管21の場合、図示省略するが、図2に示すよう
にスリット12を有する構成の所定の曲がり形状のマン
トルヒータ17が構成でき、このスリットを広げて曲管
21に被覆させること勿論のことである。
7は、上記マントルヒータ10,15と同様に内層材1
10、外層材210及び無機質繊維製シート410は、
一体的或いは単に重ね合わされて積層状に構成されてい
る。
させるには、一方の構成体18を曲管21に被覆させる
と共に、他方の構成体18を被覆させていない曲管21
に被覆させて、両者の接合部103,104をそれぞれ
当接させて、マジックテープ105,106を介して固
定させている。
ルヒータ10,15は、内層材100及び外層材200
として、ふっ素樹脂のPTFEを厚み0.1〜5mm程
とし、好ましくは、0.5〜1mmのシート状に成形さ
せ、無機繊維製シート400として、ガラス繊維を厚み
4〜10mmのシート状に形成させたものを用い。ま
た、発熱体300は、断熱クロス301に絶縁被覆され
た発熱線302を無機繊維製シート303のガラスクロ
スに縫い糸304で縫い付けられているものを用いた。
ふっ素樹脂の内層材100及び外層材200で構成さ
れ、また、ガラス繊維の無機繊維製シート400を有す
るために、250℃程の温度に耐え得る高い耐熱性があ
り、低摩擦係数に優れ、かつ可撓性があるために配管へ
の密着性が高く、均一な熱効果を発揮できる。
層材110及び外層材210を屈曲形状に成形させ、無
機繊維製シート310,410も同様にに屈曲形状を形
成されている。従って、上記と同じ作用があり、特に、
無機繊維製シート310,410において、屈曲形状が
形成されているので、曲管17の屈曲部への密着性が格
段と向上し、均一な熱効果を発揮できる。
果がある。 本発明のマントルヒータは、その外層材が合成樹脂
シートのフッ素樹脂で構成されているため、高い耐熱性
があり、低発塵性に優れ、不要なダストを発生しない。
従って、このマントルヒータは、クリーンルーム内にお
いても使用することができる。 本発明のマントルヒータは、その内層材及び外層材
が柔軟性を有する合成樹脂シートのフッ素樹脂で構成さ
れているため、可撓性に優れて配管への密着性が高くな
り、均一な熱効果が発揮できる。 本発明のマントルヒータは、その接合部を縫合また
は熱溶着させているため、熱のロスがなく、熱効果が発
揮できる。 本発明のマントルヒータは、その内層材及び外層材
の周縁部を縫合または熱溶着できるため、的確な接合が
でき、均一な熱効果が発揮できる。 本発明のマントルヒータは、対象物たる配管の外観
形状に対応する形状に内層材及び外層材を加工し、ま
た、この形状に合わせて発熱体を取り付けた無機繊維製
シートを加工することにより作製できるため、その加工
が容易であり、工期も短縮でき、低コスト化を図ること
ができる。
部材の1例を示す拡大断面図であり、(b)は同2例を
示す拡大断面図。
視図。
視図。
Claims (5)
- 【請求項1】 柔軟性を有する合成樹脂シートからなる
内層材と外層材との間に、発熱体と断熱性を有する不燃
難燃繊維製シート材を介在させてなることを特徴とする
マントルヒータ。 - 【請求項2】 合成樹脂シートは、ふっ素樹脂からなる
ことを特徴とする請求項1記載のマントルヒータ。 - 【請求項3】 内層材及び外層材の周縁部は、縫合また
は熱溶着により接合されてなることを特徴とする請求項
1又は2記載のマントルヒータ。 - 【請求項4】 対象物の外観形状に対応する形状に内層
材及び外層材の合成樹脂シートを加工し、次いで、発熱
体を取り付けた不燃難燃繊維製シートを内層材及び外層
材の間に介在させ、 最後に、内層材及び外層材の周縁
部を接合させてなることを特徴とするマントルヒータの
製造方法。 - 【請求項5】 内層材及び外層材の周縁部は、熱溶着に
より接合されることを特徴とする請求項4記載のマント
ルヒータの製造方法。
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