JPH11159685A - 配管用ヒータ - Google Patents

配管用ヒータ

Info

Publication number
JPH11159685A
JPH11159685A JP9330224A JP33022497A JPH11159685A JP H11159685 A JPH11159685 A JP H11159685A JP 9330224 A JP9330224 A JP 9330224A JP 33022497 A JP33022497 A JP 33022497A JP H11159685 A JPH11159685 A JP H11159685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating wire
pipe
heater
covering portion
piping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9330224A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Inematsu
優 稲松
Katsuisa Kitakata
勝勇 北形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAISEI TSUSHO KK
SUZUKI SHOUKAN KK
Original Assignee
KAISEI TSUSHO KK
SUZUKI SHOUKAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAISEI TSUSHO KK, SUZUKI SHOUKAN KK filed Critical KAISEI TSUSHO KK
Priority to JP9330224A priority Critical patent/JPH11159685A/ja
Publication of JPH11159685A publication Critical patent/JPH11159685A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L53/00Heating of pipes or pipe systems; Cooling of pipes or pipe systems
    • F16L53/30Heating of pipes or pipe systems
    • F16L53/35Ohmic-resistance heating
    • F16L53/38Ohmic-resistance heating using elongate electric heating elements, e.g. wires or ribbons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L53/00Heating of pipes or pipe systems; Cooling of pipes or pipe systems
    • F16L53/30Heating of pipes or pipe systems
    • F16L53/35Ohmic-resistance heating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管の異形部に容易に着脱できるとともに優
れた均熱性および充分な耐久性を確保できかつ清浄な環
境下でも使用できる配管用ヒータを提供する。 【解決手段】 流体を輸送する配管90の異形部92を
加熱するための配管用ヒータ1において、異形部92を
覆う被覆部10に電熱線20を埋設し、被覆部10を柔
軟性および耐熱性を有する樹脂により構成するととも
に、電熱線20を複数のステンレスファイバを含んで構
成する。これにより、被覆部10を異形部92に確実に
密着させることができるので、優れた均熱性を確保でき
るうえ、従来のテープ状のヒータよりも容易に着脱でき
る。また、電熱線20の強度を従来のニクロム線よりも
高められるから、優れた耐久性を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管用ヒータに関
する。
【0002】
【背景技術】ガスや水等の流体を搬送する配管は、直線
状の直管部を、エルボ、チーズ、クランプ等の継手部や
バルブ等の弁等を介して連結することにより構成され、
クランプ等の保持部材により保持して所定箇所に固定し
ている。このような配管では、継手部、弁、保持部材等
は、直線状の直管部から径方向に突出する異形部となっ
ている。工場や建物等の配管は、定期的に分解してメン
テナンスを行う必要があるため、直管部の長さを短くし
て分解および組立て時の作業性を高めるようにしてい
る。このため、配管には、比較的短い間隔で異形部が配
置されている。
【0003】一方、配管は、配管の洗浄、流体の加熱、
流体の状態変化防止等のために、加熱・保温する場合が
ある。例えば、半導体製造においては、配管を流通する
材料ガスの液化、固化、粉末化等を防止するために、配
管を外部から所定温度に加熱している。このような配管
の加熱は、一般に、可撓性を有するテープ状のヒータを
配管に螺旋状に巻装して行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法では、ヒータ
を配管全体に順次巻装しなければならないので、設置作
業が煩雑なうえ、ヒータが直接接触する部分と接触しな
い部分とで温度むらが生じやすかった。また、ヒータを
直管部と異形部とに跨って連続的に巻き付けるので、メ
ンテナンス時には、配管を分解するためにヒータをその
都度取り外さなければならないうえ、メンテナンスが終
了して配管を組み立てた後に、ヒータを再び巻き付けな
ければならず、ヒータの着脱に手間がかかるという問題
があった。
【0005】このような問題点を解決する直管部用のヒ
ータとして、切り込みを備えた筒状のシリコンスポンジ
にニクロム線を内蔵させ、切り込みから直管部に着脱で
きるようにしたヒータがある。しかしながら、この筒状
のヒータは直管部にしか装着できないので、当該ヒータ
を用いて配管の加熱を行う場合には、配管の異形部は加
熱しないで露出したままの状態にされていた。このた
め、配管の直管部を加熱しても、異形部から放熱される
ので、配管全体を均一に加熱・保温できなかった。とく
に、異形部の設置間隔が短い配管では、均一加熱が困難
な上、加熱効率が悪かった。
【0006】これに対して、異形部であるエルボ専用の
ヒータが提案されている。このエルボ用ヒータは、耐熱
ガラス繊維からなる織物をL字筒状に形成して、ニクロ
ム線を内蔵させたものであり、ニクロム線は、流体の流
通方向と直交する方向に折り返す波状に内蔵されてい
る。しかしながら、このヒータのL字曲部内側部分の面
積は、L字曲部外側部分の面積よりも小さくなるので、
ニクロム線が、L字曲部内側部分に密に、L字曲部外側
部分に粗に配置され、温度むらが生じて均熱性が得られ
ないという問題があった。さらに、ヒータ全体を変形さ
せてエルボに着脱するので、ニクロム線が断線するおそ
れがあり、充分な耐久性が得られなかった。また、耐熱
ガラス繊維同士の摩擦により発塵することから、工場の
クリーンルーム等では使用できなかった。
【0007】本発明の目的は、配管の異形部に容易に着
脱できるとともに、優れた均熱性および充分な耐久性を
確保でき、かつ、清浄な環境下でも使用できる配管用ヒ
ータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体を輸送す
る配管の異形部を加熱するための配管用ヒータであっ
て、異形部に密着して当該異形部を覆う被覆部と、この
被覆部に埋設された電熱線とを備え、前記被覆部は、柔
軟性および耐熱性を有する樹脂からなり、前記電熱線
は、複数のステンレスファイバを有して構成されている
ことを特徴とする。
【0009】ここで、異形部とは、配管における直線状
の直管部から径方向に突出した部分或いは径方向に没し
た部分をいい、例えば、直管部同士を連結する継手部
や、配管を流れる流体の流量や流れを調節する弁、配管
を保持する保持部材等がある。なお、異形部には、直管
部と一体化されたものおよび直管部と別体にされたもの
の両方が含まれる。前記継手部としては、例えば、エル
ボ、チーズ、クロス、ソケット、フランジ、ユニオン等
を挙げることができる。また、前記弁としては、例え
ば、仕切弁、玉形弁、逆止弁等があり、前記保持部材に
は、クランプ等が含まれる。
【0010】本発明においては、被覆部は、柔軟性を有
する樹脂により構成されているため、異形部に確実に密
着させることができる。従って、電熱線からの熱を被覆
部を介して異形部に均一に伝えることができるので、異
形部を均一に加熱でき、優れた均熱性を確保できるとと
もに、熱効率を高めることができる。さらに、被覆部
は、その柔軟性により、異形部の外形形状が多少異なっ
ても、その形状に追従するから、汎用性を高めることが
できる。
【0011】そして、被覆部を樹脂製とすることで、発
塵を防止できるから、クリーンルーム等の清浄な環境下
でも使用できる。また、型取り等を行えば、異形部に応
じた形に成形できるので、異形部の外形形状が複雑な場
合でも確実に密着させることができる。そして、被覆部
を構成する樹脂は耐熱性を有するので、電熱線の熱によ
る被覆部の劣化を防止できるうえ、電熱線は発熱体とな
るステンレスファイバを有して構成されているため、従
来のニクロム線よりも高い強度が得られるから、優れた
耐久性を確保できる。また、被覆部は異形部を覆うもの
であるため、従来のテープ状のヒータのように巻装する
必要がないから、容易に着脱できる。
【0012】前述した電熱線はステンレスファイバ単独
で構成してもよいが、ステンレスファイバは、高強力繊
維により補強されていることが望ましい。ここで、高強
力繊維とは、高強度・高弾性率繊維のことをいい、とく
に、高強力繊維としては、アラミド繊維を採用すること
が好ましい。
【0013】このように、高強力繊維によりステンレス
ファイバを補強すれば、電熱線の強度を著しく高めるこ
とができるので、曲げや引っ張り等の変形に耐える優れ
た耐久性を確保できる。また、とくに、アラミド繊維
は、強度とともに優れた耐熱性を有するので、電熱線の
熱による被覆部の劣化を防止できるから、耐久性を一層
向上できる。
【0014】以上において、被覆部を構成する樹脂は、
エラストマであることが望ましく、これによると、脱着
時等の変形に耐える強度を確保できるうえ、異形部への
密着性を高めることができる。
【0015】エラストマとしては、例えば、耐熱性に優
れたシリコーンゴム、フッ素ゴム等を採用できるが、と
くに、シリコーンゴムを採用することが好ましく、これ
により、被覆部を容易かつ安価に形成できる。
【0016】以上において、前記電熱線は、被覆部の異
形部に密着する密着面に沿って波状に埋設され、隣接す
る電熱線間の平均距離は、1〜15mmの範囲とされて
いることが望ましい。すなわち、電熱線間の平均距離を
1〜15mmの範囲とすることで、電熱線を被覆部内に
密に配置することができるので、一層優れた均熱性を確
保できる。また、電熱線間の平均距離は、より好ましく
は、5〜10mmである。
【0017】ここで、異形部が、流体の輸送方向を変え
るための曲部を有して構成される場合、電熱線の折り返
し方向は、配管における流体の流通方向と略平行な方向
とされていることが望ましい。このように、電熱線の折
り返し方向を流体の流通方向と略平行な方向とすれば、
曲部内側部分と曲部外側部分とに電熱線を均一に配置で
きるので、曲部であっても確実に均一加熱できる。
【0018】以上において、前記電熱線は絶縁被覆され
ていることが好ましい。このようにすれば、電熱線と被
覆部との熱伝達面積を拡大できるため、熱を分散できる
うえ、電熱線が直接被覆部に接触することがなくなる。
従って、被覆部の劣化を防止できるから、耐久性の向上
を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の各形態を図
面に基づいて説明する。 〔第一実施形態〕図1および図2には、配管90のエル
ボ92に装着される本実施形態の配管用ヒータ1が示さ
れている。この配管90は、半導体製造ラインにおい
て、流体である材料ガスを輸送するためのものであり、
直線状の管91およびこの管91を約90度の角度で連
結するエルボ92を有して構成されている。本実施形態
のエルボ92は、その全体が配管90を流れる材料ガス
の流通方向を変えるための曲部となっている。このよう
なエルボ92は、その内部に管91が嵌入されるため、
管91よりも径方向に突出した形状とされ、配管90に
おける異形部となっている。
【0020】配管用ヒータ1は、このエルボ92を加熱
するためのものであり、エルボ92に密着して当該エル
ボ92を覆う被覆部10と、この被覆部10に埋設され
た電熱線20と、この電熱線20に接続されて被覆部1
0から引き出された耐熱リード線30とを含んで構成さ
れている。
【0021】被覆部10は、柔軟性および耐熱性を有す
る樹脂であるエラストマ、具体的には、シリコーンゴム
からなり、エルボ92と同様に、略L字状(略円弧状)
に湾曲した筒状に成形されている。被覆部10のL字曲
部内側部分10Cには、切り込み11が形成され、この
切り込み11を拡げることにより、被覆部10の内部空
間を拡張できるようになっている。
【0022】このような被覆部10の内形形状は、エル
ボ92の外形形状に対応した形状とされている。被覆部
10の成形は、例えば、エルボ92の外形を型取りし、
石膏等を用いてエルボ92と同じ外形形状を有する模型
を形成し、この模型に合わせて被覆部10用の型を形成
して、この型に未加硫のシリコーンゴムを注入すること
により行うことができる。
【0023】電熱線20は、図3に示すように、ステン
レスファイバ21および高強力繊維であるアラミド繊維
22(一部のみ図示)よりなる三本の繊維束23を撚り
合わせて構成され、これにより、発熱体となるステンレ
スファイバ21が、アラミド繊維22により補強されて
いる。 各繊維束23は、細繊維束23A(一部のみ図
示)を三本撚り合わせたものであり、当該細繊維束23
Aは、複数本のステンレスファイバ21と、複数本のア
ラミド繊維22、具体的には、Du Pont社製のケブラー
(商品名)等とを合わせることにより形成されている。
この電熱線20は、耐熱性および可撓性を有するシリコ
ーンゴムからなる絶縁パイプ25により絶縁被覆され、
その状態で被覆部10内に配置されている。なお、電熱
線20の絶縁被覆は、耐熱ガラス繊維等の他の絶縁材料
を用いて行ってもよい。
【0024】このように構成された電熱線20は、図2
および図4に示すように、被覆部10のエルボ92に密
着する密着面10Aに沿って波状に埋設されている。こ
の電熱線20の折り返し方向は、配管90(図1参照)
における材料ガスの流通方向と略平行な方向とされ、こ
れにより、被覆部10のL字曲部内側部分10CとL字
曲部外側部分10Dとに電熱線20が均一に配置されて
いる。このように蛇行させたことによって隣接する電熱
線20間の平均距離Pは、1〜15mmの範囲とされて
いる。
【0025】また、被覆部10の厚さ方向における電熱
線20の位置は、図5に示すように、電熱線20と密着
面10Aとの距離Dが被覆部10の厚さTの約三分の一
程度となる位置とされている。例えば、被覆部10の厚
さTが約9mmの場合、電熱線20は、密着面10Aか
ら3mm程度の位置に埋設される。これにより、電熱線
20の熱を効率よくエルボ92に伝達できるとともに、
被覆部10の密着面10Aと反対側の外表面10Bから
電熱線20までの肉厚を、被覆部10の厚さの三分の二
程度確保できるので、電熱線20を外部の衝撃等から確
実に保護できる。
【0026】ここで、本実施形態の配管用ヒータ1をベ
ーキングヒータとして用い、管径25〜50mm程度の
配管90を約80〜150℃に加熱する場合、単位電圧
を10〜50Vとしたときの電熱線20の電気抵抗は、
1〜250Ω/mとする。すなわち、半導体製造に用い
る材料ガスを流通させる配管90では、前述した管径の
場合、配管90の肉厚等により、エルボ92の被覆部1
0と接触する被加熱面(外表面)の面積は、およそ10
0〜300cm2 となる。このようなエルボ92を80
〜150℃程度まで加熱するための単位加熱エネルギ
は、およそ0.1〜0.2W/cm2 が妥当であること
から、これに前述したエルボ92の被加熱面面積を乗じ
た10〜60Wの電力が必要になる。この電力値から、
単位電圧10〜50Vの場合の電熱線20の電気抵抗、
つまり、1〜250Ω/mが得られる。
【0027】このような本実施形態の配管用ヒータ1
は、被覆部10の切り込み11を押し拡げて弾性変形さ
せ、この状態でヒータ1をエルボ92に被せて装着す
る。すると、被覆部10の弾性および柔軟性により、密
着面10Aは、エルボ92に圧接されて密着する。ま
た、配管90の管91には、図示しないが、直線状の管
91用の既存のヒータ、例えば、円筒状のヒータや可撓
性を有する面状のヒータ等を適宜選択して装着し、これ
らのヒータ1により配管90全体を加熱する。配管90
のメンテナンス等のために配管用ヒータ1を取り外す場
合には、配管用ヒータ1を装着時と同様にして拡げてエ
ルボ92から取り外す。
【0028】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、被覆部10は柔軟性を有す
るため、エルボ92に確実に密着させることができる。
従って、電熱線20からの熱を被覆部10を介してエル
ボ92に均一に伝えることができるので、エルボ92を
均一に加熱できるとともに、熱効率を高めることができ
る。さらに、被覆部10は、その柔軟性により、エルボ
92の外形形状が多少異なってもその形状に追従するか
ら、汎用性を高めることができる。
【0029】そして、被覆部10はシリコーンゴムから
なるため、発塵を防止できるから、クリーンルーム等の
清浄な環境下でも使用できる。その上、エルボ92の型
取りを行うことで、その外形形状に応じた形に成形でき
るので、エルボ92が如何なる形状であっても確実に密
着させることができる。また、被覆部10をシリコーン
ゴムにより構成することで、脱着時等の変形に耐える強
度を確保できるうえ、エルボ92への密着性を高めるこ
とができ、さらには、被覆部10を容易かつ安価に形成
できる。
【0030】さらに、シリコーンゴムは耐熱性を有する
ので、電熱線20の熱による被覆部10の劣化を防止で
きるうえ、電熱線20は発熱体となるステンレスファイ
バ21を有して構成されているため、従来のニクロム線
よりも高い強度が得られるから、優れた耐久性を確保で
きる。 また、被覆部10をエルボ92に被せるだけで
装着できるため、従来のテープ状のヒータのように巻装
する手間がないから、容易に着脱できる。
【0031】そして、電熱線20のステンレスファイバ
21は、アラミド繊維22により補強されているため、
電熱線20の強度を著しく高めることができるから、曲
げや引っ張り等の変形に耐える優れた耐久性を確保でき
るうえ、とくに、アラミド繊維は、強度とともに優れた
耐熱性を有するので、電熱線20の熱による劣化を防止
できるから、耐久性を一層高めることができる。
【0032】さらに、隣接する電熱線20間の平均距離
が1〜15mmの範囲とされているため、電熱線20を
被覆部10内に密に配置することができるので、一層優
れた均熱性を確保できる。 また、電熱線20の折り返
し方向は、配管90における材料ガスの流通方向と略平
行な方向とされているため、L字曲部内側部分10Cと
L字曲部外側部分10Dとに電熱線20を均一に配置で
きるので、エルボ92全体を確実に均一加熱できる。
【0033】そして、電熱線20は、絶縁パイプ25に
より絶縁被覆されているので、電熱線20と被覆部10
との熱伝達面積を拡大できるから熱を分散できるうえ、
電熱線20が直接被覆部10に接触することがなくな
る。従って、被覆部10の劣化を防止でき、耐久性の向
上を図ることができる。また、被覆部10および絶縁パ
イプ25により、電熱線20を二重に絶縁被覆できるの
で、仮に、いずれか一方が破損しても、漏電等の発生を
確実に防止できる。
【0034】〔第二実施形態〕図6〜図8には、配管9
0のクランプ93に装着される本実施形態の配管用ヒー
タ4が示されている。なお、以下の説明にあたって、前
述した図1〜図5と同じ構成要素については同一符号を
付し、その説明を省略もしくは簡略化する。本実施形態
のクランプ93は、管91を挟持するNW式のクランプ
であり、一対の半円弧状の保持部931の各一端を回動
自在に連結した構造を有し、各保持部931の他端は、
ねじ932で相互に結合可能な結合部93Aとされてい
る。このようなクランプ93は、管91を保持するため
に管91よりも径方向に突出した形状を有することか
ら、配管90における異形部となっている。
【0035】配管用ヒータ4は、このクランプ93を加
熱するためのものであり、クランプ93に密着して当該
クランプ93を覆う被覆部40と、この被覆部40に埋
設された電熱線20と、この電熱線20に接続されて被
覆部10から引き出された耐熱リード線30とを含んで
構成されている。
【0036】被覆部40は、前記第一実施形態の被覆部
10と同様な材質からなり、平坦な上面および下面を有
する中空のブロック状に成形されている。被覆部40の
上面および下面には、それぞれ管91を挿通するための
挿通孔41が形成されるとともに、その側面には、クラ
ンプ93の結合部93Aを突出させるための開口42が
設けられている。また、被覆部40には、この開口42
から材料ガスの流通方向に沿って延びる切り込み43が
形成され、この切り込み43を拡げて被覆部10を弾性
変形させることにより、被覆部40の内部空間を拡張で
きるようになっている。このような被覆部10の内形形
状は、管91に装着したクランプ93の外形形状に対応
した形状とされている。
【0037】電熱線20は、図7に一部示すように、被
覆部40のクランプ93に密着する密着面40Aに沿っ
て波状に埋設され、電熱線20の折り返し方向は、配管
90(図8参照)における材料ガスの流通方向と略直交
する方向とされている。すなわち、本実施形態の密着面
40Aの材料ガス流通方向の寸法は、その周方向寸法よ
りも小さいことから、電熱線20の折り返し方向を流通
方向と平行にした場合よりも、折り返し部分を少なくで
きる。また、本実施形態の電熱線20間の平均距離およ
び位置は、前記第一実施形態と同様とされている。
【0038】このような本実施形態の配管用ヒータ4の
取付けは、図8に示すように、被覆部40の切り込み4
3を押し拡げて弾性変形させ、この状態で結合部93A
とは反対側からクランプ93に被せて装着し、開口42
から結合部93Aを露出させて行う。すると、被覆部4
0の弾性および柔軟性により、密着面40Aは、クラン
プ93に圧接されて密着する。或いは、配管用ヒータ4
をクランプ93に予め装着しておき、これらを一体化し
た状態で管91への脱着を行ってもよい。
【0039】このような本実施形態によれば、前記第一
実施形態と同様な作用、効果を奏することができる他、
被覆部40に開口42が設けられているので、結合部9
3Aを露出させることができるから、配管用ヒータ4を
装着したままクランプ93を管91に対して脱着でき
る。従って、配管90の分解および組立ての作業効率を
高めることができる。
【0040】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれ
る。すなわち、被覆部10,40の材質は、シリコーン
ゴムに限定されず、フッ素ゴム等の耐熱性を有する他の
エラストマや他の樹脂により構成してもよく、具体的な
樹脂の種類は、実施にあたって適宜選択すればよい。
【0041】また、前記第一実施形態のエルボ92は、
管91と別体とされていたが、管91と一体的に形成さ
れたものであってもよく、同様に、クランプも管と一体
的に形成されたものであってもよい。以上に述べた各実
施形態では、エルボ用およびクランプ用の配管用ヒータ
について説明したが、これらに限定されず、本発明が適
用される配管の異形部は、配管において管から径方向に
突没する部分であれば、その形状、用途、管との結合関
係は任意である。さらに、配管は、半導体製造における
材料ガスを流通させるものに限定されず、例えば、窒素
或いは酸素等の気体を搬送するための配管であってもよ
く、水等の液体を流通させるための配管であってもよ
く、流体の種類やその状態は任意である。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
被覆部を柔軟性を有する樹脂により構成することで、異
形部に確実に密着させることができる。従って、電熱線
からの熱を被覆部を介して異形部に均一に伝えることが
できるので、異形部を均一に加熱でき、優れた均熱性を
確保できるとともに、熱効率を高めることができる。さ
らに、被覆部は、その柔軟性により、異形部の外形形状
が多少異なっても、その形状に追従するから、汎用性を
高めることができる。
【0043】そして、被覆部を樹脂製とすることで、発
塵を防止できるから、クリーンルーム等の清浄な環境下
でも使用できる。また、型取り等を行えば、異形部に応
じた形に成形できるので、異形部の外形形状が複雑な場
合でも確実に密着させることができる。そして、被覆部
を構成する樹脂を耐熱性を有する樹脂とすることで、電
熱線の熱による被覆部の劣化を防止できるうえ、電熱線
は発熱体となるステンレスファイバを有して構成されて
いるため、従来のニクロム線よりも高い強度が得られる
から、優れた耐久性を確保できる。また、被覆部は異形
部を覆うものであるため、従来のテープ状のヒータのよ
うに巻装する必要がないから、容易に着脱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記第一実施形態の配管用ヒータを示す斜視
図。
【図3】前記第一実施形態の電熱線を一部破断して示す
斜視図。
【図4】前記第一実施形態の配管用ヒータを展開した状
態を示す平面図。
【図5】前記第一実施形態の配管用ヒータをエルボに装
着した状態を示す断面図。
【図6】本発明の第二実施形態を示す斜視図。
【図7】前記第二実施形態の配管用ヒータを示す斜視
図。
【図8】前記第二実施形態の配管用ヒータをクランプに
装着するときの状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1,4 配管用ヒータ 10,40 被覆部 10A,40A 密着面 20 電熱線 21 ステンレスファイバ 22 アラミド繊維(高強力繊維) 90 配管 92 エルボ(異形部) 93 クランプ(異形部)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を輸送する配管の異形部を加熱する
    ための配管用ヒータであって、 前記異形部に密着して
    当該異形部を覆う被覆部と、 この被覆部に埋設された電熱線とを備え、 前記被覆部は、柔軟性および耐熱性を有する樹脂からな
    り、 前記電熱線は、複数のステンレスファイバを有して構成
    されていることを特徴とする配管用ヒータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した配管用ヒータにおい
    て、 前記電熱線のステンレスファイバは、高強力繊維により
    補強されていることを特徴とする配管用ヒータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した配管用ヒータにおい
    て、 前記高強力繊維は、アラミド繊維であることを特徴とす
    る配管用ヒータ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載した配管用ヒータにおいて、 前記樹脂は、エラストマであることを特徴とする配管用
    ヒータ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した配管用ヒータにおい
    て、 前記エラストマは、シリコーンゴムであることを特徴と
    する配管用ヒータ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれかに
    記載した配管用ヒータにおいて、 前記電熱線は、前記被覆部の前記異形部に密着する密着
    面に沿って波状に埋設され、 隣接する前記電熱線間の平均距離は、1〜15mmの範
    囲とされていることを特徴とする配管用ヒータ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載した配管用ヒータにおい
    て、 前記異形部は、前記流体の輸送方向を変えるための曲部
    を有して構成され、前記電熱線の折り返し方向は、前記
    配管における前記流体の流通方向と略平行 な方向とされていることを特徴とする配管用ヒータ。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれかに
    記載した配管用ヒータにおいて、 前記電熱線は絶縁被覆されていることを特徴とする配管
    用ヒータ。
JP9330224A 1997-12-01 1997-12-01 配管用ヒータ Withdrawn JPH11159685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9330224A JPH11159685A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 配管用ヒータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9330224A JPH11159685A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 配管用ヒータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11159685A true JPH11159685A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18230250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9330224A Withdrawn JPH11159685A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 配管用ヒータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11159685A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007073286A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Volvo Lastvagnar Ab Heated coupling
WO2007125572A1 (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Nissan Diesel Motor Co., Ltd. 配管継手用ヒータ部品
JP2008091348A (ja) * 2007-12-17 2008-04-17 Kawai Denki Seisakusho:Kk 被覆加熱装置
WO2011016643A2 (ko) * 2009-08-05 2011-02-10 Song Bum Shik 파이프 가열 장치
WO2011054566A1 (de) * 2009-11-03 2011-05-12 Contitech Techno-Chemie Gmbh System zum verbinden von schlauchleitungen
WO2015045280A1 (ja) * 2013-09-30 2015-04-02 ニチアス株式会社 ジャケットヒータ
WO2023190281A1 (ja) * 2022-04-01 2023-10-05 坂口電熱株式会社 面状加熱装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7991273B2 (en) 2005-12-22 2011-08-02 Volvo Lastvagnar Ab Heated coupling
WO2007073286A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Volvo Lastvagnar Ab Heated coupling
WO2007125572A1 (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Nissan Diesel Motor Co., Ltd. 配管継手用ヒータ部品
JP2008091348A (ja) * 2007-12-17 2008-04-17 Kawai Denki Seisakusho:Kk 被覆加熱装置
WO2011016643A2 (ko) * 2009-08-05 2011-02-10 Song Bum Shik 파이프 가열 장치
WO2011016643A3 (ko) * 2009-08-05 2011-04-28 Song Bum Shik 파이프 가열 장치
WO2011054566A1 (de) * 2009-11-03 2011-05-12 Contitech Techno-Chemie Gmbh System zum verbinden von schlauchleitungen
US8870229B2 (en) 2009-11-03 2014-10-28 Contitech Techno-Chemie Gmbh System for connecting hose lines
WO2015045280A1 (ja) * 2013-09-30 2015-04-02 ニチアス株式会社 ジャケットヒータ
JP2015069931A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ニチアス株式会社 ジャケットヒータ
TWI580302B (zh) * 2013-09-30 2017-04-21 Nichias Corp Heating sets
US10602570B2 (en) 2013-09-30 2020-03-24 Nichias Corporation Heating jacket
WO2023190281A1 (ja) * 2022-04-01 2023-10-05 坂口電熱株式会社 面状加熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2636029B2 (ja) 加熱及び断熱装置
US7626146B2 (en) Modular heater systems
US3402731A (en) Piping systems
US4399319A (en) Thermally insulated composite flexible hose
US20050067038A1 (en) Heat insulating construction for piping and heat insulating tool kit
JPH0560778B2 (ja)
US3463691A (en) Method for forming liquid heat exchange piping system
JP3752583B2 (ja) マントルヒータ及びその製造方法
US7220947B2 (en) Pipe heater
JPH11159685A (ja) 配管用ヒータ
US5775379A (en) Insulation jacket for fluid carrying conduits
KR20020020827A (ko) 히터 장치
US20070272679A1 (en) Small diameter pipe repair device
JPH08326983A (ja) 配管用ヒータ
JPH02158323A (ja) 管路補修工法
JP2019143742A (ja) 接続部保温部材の施工方法、接続部保温部材、接続部保温部材ユニット及び冷媒配管ユニット
JP3177453B2 (ja) マントルヒータ
JP2003004193A (ja) 電気融着継手
KR102315726B1 (ko) 배관의 매니홀드 피팅 구조
KR200495390Y1 (ko) 공조배관용 플렉시블 호스
JP2015095385A (ja) ベルトヒータ
JP2935014B2 (ja) 水道管の凍結防止装置
JPH09273698A (ja) 保温カバー
JP5894632B2 (ja) 加熱装置
CN220817012U (zh) 用于洁净室高温热水管道的保温结构组件

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201