JP2023002984A - シート状ヒータ - Google Patents

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卓 蔵原
Taku Kurahara
誠 後藤
Makoto Goto
舞香 小久井
Maika Kokui
陽輔 菅原
Yosuke Sugawara
義仁 諏訪
Yoshihito Suwa
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Abstract

【課題】配管の表面に密着させて表面全体を均一に加熱することができ、また、配管の表面に設置後、発熱層を設置したまま断熱層のみを取り外すことができるので、断熱層を再設置する際に発熱層の位置ずれが生じず、さらに断熱層の内側に空気の層が形成されやすいため断熱効果が高まるシート状ヒータの提供。【解決手段】配管の外面に密着させて用いるシート状ヒータであって、発熱層と配管とを電気的に絶縁する絶縁層と、その外側の発熱層と、その外側に配置され、発熱層の外面を覆う本体部、その端部とつながり、その端部から離れる方向へ延びる余長部、および本体部に形成された結合部を含み、余長部を結合部に結合することで、絶縁層および発熱層を内側に備えた状態で配管の外面に固定される基材層と、その外側に配置される断熱層と、を有し、これらの層がこの順に積層している、シート状ヒータ。【選択図】図1

Description

本発明はシート状ヒータに関する。
従来、配管の外面に設置して、配管内を加熱するヒータが提案されている。
例えば特許文献1には、配管保温用ヒーターを押えて配管に保持する配管ヒーターホルダーにおいて、該配管ヒーターホルダーが弾性を有し防水電気絶縁性の材料で構成されることを特徴とする配管ヒーターホルダーが記載されている(特許請求の範囲(1)参照)。また、特許文献1の第2図に示されるように、配管ヒーターホルダーの筒体の内面に固着されたヒーター固定部材に軸方向に延長するヒーターが保持され、配管に装着されると、ヒーター装着後も容易に外れることがなく、電気的事故も確実に防止されると記載されている(第3頁左上カラム第12行目~同右上カラム第4行目参照)。そして、このような弾性を有する防水、電気絶縁性材料で構成された配管ヒーターホルダーでこのホルダーと別個に製作されたヒーター配管に取り付けるので、配管保温時の漏電、ショート等の電気事故による保温カバーの火災の発生を防止し、また配管ヒーターホルダーと別個に製作されたヒーターを配管に容易かつ確実に、しかも安全に取り付けることができると記載されている(第3頁右下カラム[発明の効果]参照)。
また、特許文献2には、発熱部層と断熱部層とを有し、加熱対象とする配管の外周部に幅方向に巻き付けて配管を加熱・保温する配管用ヒーターであって、発熱部層と断熱部層はそれぞれ分離して構成され、上記の発熱部層は耐熱性且つ可撓性を有する帯状基材の加熱面側となる表面に発熱体を配置しその全体を耐熱性被包材料により被包されて成り、また、上記の断熱部層は帯状の断熱材料を耐熱性被包材料により被包されて成り、断熱部層を発熱部層の非加熱面側になるように且つ幅方向両辺縁部をそれぞれ揃えて重ね、当該重ねた縁部をそれぞれ一体に結合されて本体部が形成され、その際、上記の配管用ヒーター発熱部層の加熱面を配管の表面に密着するように巻き付けたとき、断熱部層の幅が、断熱部層内側面が発熱部層外周面に緩く密着する程度に長く設定されていることを特徴とする配管用ヒーターが記載されている([請求項1]参照)。そして、このような配管用ヒーターは、発熱部層と断熱部層とがそれぞれ分離して構成され、断熱部層を発熱部層の非加熱面側になるように且つ幅方向両辺縁部をそれぞれ揃えて重ね、当該重ねた縁部をそれぞれ一体に結合して本体部が形成され、その際、両層の幅は、上記の配管用ヒーター発熱部層の加熱面を幅方向に配管の表面に密着するように巻き付けたとき、断熱部層の幅が、断熱部層の内側面が発熱部層外周面に緩く密着する程度に長く設定されているため、これを配管の周りに巻き付けたとき、発熱部層と断熱部層の厚さが厚い場合であっても、加熱面がしわにならないで、配管外周面によく密着して熱伝導がよく且つ断熱層面が発熱層外周面に密着してコンパクトな装着外観となり、また、発熱部層と断熱部層がそれぞれ耐熱性樹脂シートから成る被包材料により被包されており、粉塵の発生が極めて少ないためクリーンルーム等においても使用でき、さらに、締着部を具備したものは配管への装着および脱着が容易であり、作業効率が優れており、産業上の効果は大であると記載されている([発明の効果]参照)。
特開昭62-67389号公報 特開2005-188677号公報
しかしながら特許文献1に記載のヒータは、軸方向に延長するヒーター、すなわち線状のヒータを用いるので配管の表面の一部しか加熱することができない。つまり、配管の表面全体を均一に加熱することはできない。
また、特許文献2に記載のヒータは、発熱部層と断熱部層とが幅方向両辺縁部を揃えて重ねられたもので、ヒータの脱着時には発熱部層と断熱部層とを合わせて取り外すことになるため、再設置の際に発熱部層の位置ずれが生じやすく、配管の表面全体を均一に加熱することが困難となる場合があった。
本発明は上記のような課題を解決することを目的とする。すなわち、本発明は、配管の表面に密着させて表面全体を均一に加熱することができ、また、配管の表面に設置後、発熱層を設置したまま断熱層のみを取り外すことができるので、断熱層を再設置する際に発熱層の位置ずれが生じず、さらに断熱層の内側に空気の層が形成されやすいため断熱効果が高まるシート状ヒータを提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決するため鋭意検討し、本発明を完成させた。
本発明は以下の(1)~(6)である。
(1)配管の外面に密着させて用い、発熱層に通電することで発生した熱によって前記配管の内部を加熱するシート状ヒータであって、
前記発熱層と前記配管とを電気的に絶縁する絶縁層と、
前記絶縁層の外側に配置される前記発熱層と、
前記発熱層の外側に配置され、前記発熱層の外面を覆う本体部、前記本体部の端部とつながり、その端部から離れる方向へ延びる余長部、および前記本体部または前記余長部に形成された結合部を含み、前記絶縁層および前記発熱層と共に前記配管の外面を覆った後に前記余長部を前記結合部に結合することで、前記絶縁層および前記発熱層を内側に備えた状態で前記配管の外面に固定される基材層と、
前記基材層の外側に配置される断熱層と、
を有し、これらの層がこの順に積層している、シート状ヒータ。
(2)前記絶縁層、前記発熱層および前記基材層によって前記配管の外面を覆い、前記余長部を前記結合部に結合したときに、前記余長部の主面と前記本体部の主面との間に前記絶縁層および前記発熱層が存在せず、前記余長部の主面が前記本体部の主面に接している、上記(1)に記載のシート状ヒータ。
(3)前記絶縁層、前記発熱層および前記基材層における前記本体部の各々の主面同士が接着されている、上記(1)または(2)に記載のシート状ヒータ。
(4)前記絶縁層、前記発熱層および前記基材層からなる群から選ばれる少なくとも1つと、前記断熱層と、が互いに一方の端部においてつながっており、
前記配管の外面に密着させていない状態において全体として帯状をなしている、上記(1)~(3)のいずれかに記載のシート状ヒータ。
(5)前記発熱層が主として金属繊維からなる、上記(1)~(4)のいずれかに記載のシート状ヒータ。
(6)前記配管と前記絶縁層との間に、さらに熱拡散層を有する、上記(1)~(5)のいずれかに記載のシート状ヒータ。
本発明によれば、配管の表面に密着させて表面全体を均一に加熱することができ、また、配管の表面に設置後、発熱層を設置したまま断熱層のみを取り外すことができるので、断熱層を再設置する際に発熱層の位置ずれが生じず、さらに断熱層の内側に空気の層が形成されやすいため断熱効果が高まるシート状ヒータを提供することができる。
本発明のヒータにおける絶縁層、発熱層および基材層が積層してなる積層体を基材層側から見た図(概略図)である。 積層体を絶縁層側から見た図(概略図)である。 図1におけるA-A´線断面図(概略図)である。 積層体を配管の外面に密着させた状態を示す一部断面斜視図(概略図)である。 図4におけるB-B´線断面図(概略図)である。 図4に示した積層体の外側にさらに断熱層を配置してなる本発明のヒータを示す概略断面図である。 本発明のヒータによって配管の外面を覆ったときの、本発明のヒータに含まれる基材層のみを例示した図(概略斜視図)である。 本発明のヒータによって配管の外面を覆ったときの、本発明のヒータに含まれる別の基材層のみを例示した図(概略斜視図)である。 本発明のヒータによって配管の外面を覆ったときの、本発明のヒータに含まれるさらに別の基材層のみを例示した図(概略斜視図)である。 図10(a)は、本発明のヒータ1によって配管の外面を覆ったときの、本発明のヒータ1に含まれる基材層15のみを例示した図(概略斜視図)であり、図10(b)は配管の外面を覆う前の、その基材層15の概略側面図である。 絶縁層、発熱層および基材層からなる群から選ばれる少なくとも1つと断熱層とが互いに一方の端部においてつながっており、配管の外面に密着させていない状態において全体として帯状をなしている本発明のヒータの好適態様を示す概略正面図である。
本発明について説明する。
本発明は、配管の外面に密着させて用い、発熱層に通電することで発生した熱によって前記配管の内部を加熱するシート状ヒータであって、前記発熱層と前記配管とを電気的に絶縁する絶縁層と、前記絶縁層の外側に配置される前記発熱層と、前記発熱層の外側に配置され、前記発熱層の外面を覆う本体部、前記本体部の端部とつながり、その端部から離れる方向へ延びる余長部、および前記本体部または前記余長部に形成された結合部を含み、前記絶縁層および前記発熱層と共に前記配管の外面を覆った後に前記余長部を前記結合部に結合することで、前記絶縁層および前記発熱層を内側に備えた状態で前記配管の外面に固定される基材層と、前記基材層の外側に配置される断熱層と、を有し、これらの層がこの順に積層している、シート状ヒータである。
このようなシート状ヒータを、以下では「本発明のヒータ」ともいう。
本発明のヒータは絶縁層、発熱層、基材層および断熱層を有するが、各層はいずれもシート状のものであり、主面同士が重なるように積層している。
これらの層はこの順に積層し、主面同士が密着していることが好ましい。ただし、これらの層の主面同士が密着しておらず、例えば層間に別の層が存在していてもよい。例えば基材層と断熱層とが密着しておらず、これらの層の間に空気が存在していることによって、断熱効果が高まる。
本発明のヒータについて、図を用いて説明する。
なお、以下に図を用いて説明する本発明のヒータは好適態様であって、本発明のヒータは図に示される態様に限定されるものではない。
図1は本発明のヒータにおける絶縁層11、発熱層13および基材層15が積層してなる積層体10を基材層15側から見た図(概略図)である。図1は基材層15の主面の概略図にも相当する。
図2は積層体10を絶縁層11側から見た図(概略図)である。図2は絶縁層11の主面および基材層15の一部である余長部153の主面の概略図にも相当する。
図3は図1におけるA-A´線断面図(概略図)であり、積層体10の断面を示している。
図4は積層体10を配管2の外面に密着させた状態を示す一部断面斜視図(概略図)を示している。
図5は図4におけるB-B´線断面図(概略図)を示している。
図6は図4に示した積層体10の外側にさらに断熱層20を配置してなる本発明のヒータ1を示す概略断面図である。
本発明のヒータ1は、図6に示すように、配管2の外面に密着させて用いる。ただし、本発明のヒータと配管の外面との間に他の物が存在していてもよい。
本発明のヒータ1が備える発熱層13に通電すると発熱層13は発熱し、この熱によって配管2の内部に熱を加えることができる。そして、配管2の内部に流体等が存在する場合、これを加熱することができる。
本発明のヒータ1は、図4~図6に示すように、最も配管2の外面に近い内側から外側へ向かって、順に、絶縁層11、発熱層13、基材層15および断熱層20を有し、これらの層はこの順に積層している。
ここで、配管2の外面上において、配管2の中心軸に近い側を内側とし、配管2の中心軸に垂直な断面においてその中心から配管の径方向へ離れる方向を外側とする。
また、絶縁層11の内側に、さらに熱拡散層を有することが好ましい。熱拡散層については後述する。
本発明のヒータ1において、絶縁層11、発熱層13、基材層15および断熱層20の各層は、図1、図2および図4に示すように帯状であることが好ましい。
<絶縁層>
絶縁層11は、図4~図6に示すように本発明のヒータ1を配管2の外面21に密着させたときに、発熱層13と配管2とを電気的に絶縁する役割を果たす。したがって絶縁性が高い材質からなることが好ましい。
また、本発明のヒータ1が熱拡散層を備えない場合、絶縁層11は絶縁性に加え、熱伝導性を備えることが好ましい。
絶縁層11は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、TAC(トリアセチルセルロース)、セラミック等からなるものであることが好ましい。これらは絶縁性が高いからである。これらの中でもPI(ポリイミド)からなる絶縁層11は耐熱性、絶縁性が優れるため好ましい。
絶縁層11の厚さは特に限定されないが、50~700μmであることが好ましく、100~600μmであることがより好ましく、200~500μmであることがさらに好ましい。
ここで絶縁層の厚さは、次のように求めるものとする。
図3、図5または図6に示すような、本発明のヒータ1の主面に垂直な方向における断面の拡大写真(200倍)を得た後、その断面の拡大写真において絶縁層11の厚さを無作為に選択した100か所にて測定し、それらの単純平均値を求める。そして、得られた平均値をその絶縁層11の厚さとする。
なお、本発明のヒータ1が備える他の層(後述する断熱層を除く)の厚さも、上記の絶縁層の場合と同様の方法によって測定して得た値を意味するものとする。
絶縁層11の主面の形状や大きさは特に限定されない。ただし、発熱層13を配管2の外面21に密着させたときに発熱層13と配管2とを電気的に絶縁する役割を果たすため、絶縁層11の主面の大きさは、通常、発熱層13の主面と同じか、発熱層13の主面よりも大きい。また、絶縁層11の主面の形状は、通常、発熱層13の主面と同じか、発熱層13の主面と相似であってよい。
<発熱層>
発熱層13は、図4~図6に示すように、絶縁層11の外側に配置される。
発熱層13は、本発明のヒータ1を配管2の外面21に密着させて(本発明のヒータ1と配管2の外面21との間に他の物が存在していてもよい。以下、同様)設置した後に通電することで発熱し、配管の内部に熱を加えることができるものであれば、特に限定されない。
発熱層13の厚さは10~600μmであることが好ましく、20~150μmであることがより好ましく、可撓性や強度の観点から30μm程度であることが好ましい。
発熱層13の主面の形状や大きさは、熱を加える配管2の外面21の大きさに合わせて、適宜、調整することができる。
発熱層13は主として金属繊維からなることが好ましく、金属繊維のみからなることがより好ましい。
ここで「主として」とは、70質量%以上であることを意味するものとする。すなわち、発熱層13は、その70質量%以上が金属繊維であることが好ましい。発熱層13に含まれる金属繊維の割合は80質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましい。
なお、発熱層13に含まれる金属繊維の割合は次の方法によって特定するものとする。
シートの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて1,000倍に拡大して得たSEM像において、その視野内に占める全ての成分の面積を画像処理装置を用いて求め、2分の3乗とすることで体積比に換算し、さら比重を乗じることで質量比を求めて、金属繊維の含有率を算出する。
ここで「主として」とは、発熱層13の全固形分の体積を100%としたときに、金属繊維の割合が20%以上であることを意味するものとする。すなわち、発熱層13は、その20%以上が金属繊維であることが好ましい。発熱層13に含まれる金属繊維の割合は30%以上であることがより好ましく、50%以上であることがより好ましく、70%以上であることがさらに好ましい。
なお、発熱層13に含まれる金属繊維の割合は次の方法によって特定するものとする。
シートの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて1,000倍に拡大して得たSEM像において、その視野内に占める全ての成分(空隙を除く)の面積を画像処理装置を用いて求め、2分の3乗とすることで体積比に換算することで、金属繊維の体積比を算出する。
金属繊維は、断面の等面積円相当径が2~100μm(好ましくは5~20μm)、長さが2~20mmの金属製の繊維であることが好ましい。
また、発熱層13は、このような金属性の繊維が無数に複雑に絡み合ってシート状に構成されたもの(金属繊維シート)であることが好ましい。ここで金属繊維シートは金属繊維のみからなってよいが、金属繊維に加え、発熱性を妨げない範囲で金属繊維以外(例えばバインダーとしての機能がある樹脂繊維等)も含むものであってよい。
ここで、金属繊維シートを構成する金属繊維同士は通電する程度に接している。金属繊維同士は接点においてつながっていることが好ましい。例えば高温にて焼結することで金属繊維の一部が溶けた後、凝固した履歴を有することで、金属繊維同士が接点において融着していることが好ましい。
金属繊維シートは耐熱性や耐薬品性が高いことからSUS繊維シートであることが好ましい。SUS繊維シートとして、ステンレス繊維シート(例えば、トミーファイレックSS、巴川製紙所社製)が挙げられる。
金属繊維シートは坪量が25g/m2以上であることが好ましく、50g/m2以上であることが好ましい。また、1000g/m2以下であることが好ましく、200g/m2以下であることがより好ましい。
なお、坪量はJIS P 8124に準拠して求めた値とする。
金属繊維シートの厚さは10~600μmであることが好ましく、20~150μmであることがより好ましく、可撓性や強度の観点から30μm程度であることが好ましい。
金属繊維シートの密度は1.0~5.0g/cm3であることが好ましく、1.4~2.0g/cm3であることがより好ましく、1.7g/cm3程度であることが好ましい。
なお、金属繊維シートの密度は、JIS P 8118に従い、密度(g/cm3)=坪量(g/m2)/厚さ(mm)×1000により求めた値とする。
金属繊維シートは、乾式不織布の製造方法によっても、湿式抄造法によっても製造することができる。湿式抄造法によって製造する場合には、断面の等面積円相当径が2~100μm、長さが2~20mmの無数の金属性の繊維を分散媒(水や有機溶媒等)内で撹拌した後、有機系の凝集剤等を加え、角形手漉き装置(東洋精機社製など)を用いてシート化し、フェロタイプの乾燥装置を用いて坪量が50~1100g/m2の乾燥シートを得る。その後、400~1300℃で焼成すると金属繊維シートが得られる。なお、原則として、金属繊維シート内に有機系の凝集剤は残存しないことが好ましい。
金属繊維の材質は、通電することで発熱するものであれば特に限定されず、ステンレスであることが好ましいが、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Ni(ニッケル)、ニクロムであってもよい。
<基材層>
基材層15は、図4~図6に示すように、発熱層13の外側に配置される。
基材層15は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、TAC(トリアセチルセルロース)、セラミック等からなるものであることが好ましい。これらの中でもPI(ポリイミド)からなる基材層15は耐熱性、絶縁性が優れるため好ましい。
基材層15の厚さは特に限定されないが、30~500μmであることが好ましく、50~400μmであることがより好ましく、75~300μmであることがさらに好ましい。
基材層15は、発熱層13の外面を覆う本体部151と、本体部151の端部とつながり、その端部から離れる方向へ延びる余長部153と、本体部151または余長部153に形成された結合部155と、を含む。
本体部151は、絶縁層11および発熱層13と積層され、これらを支える部分であり、図3に示すように、発熱層13の主面(外面)が本体部151の主面(内面)に密着していることが好ましい。また、通常、本体部151の主面の大きさは、発熱層13の主面と同じか、発熱層13の主面よりも大きい。また、本体部151の主面の形状は、通常、発熱層13の主面と同じか、発熱層13の主面と相似であってよい。
絶縁層11および発熱層13が基材層15における本体部151と積層して、これらの層の主面同士が接着され、積層体10をなしていることが好ましい。
これらの層の主面同士を接着する方法は特に限定されず、例えば接着剤を用いて接着することができる。接着剤として、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、フッ素系接着剤などを用いることができる。
余長部153は、本体部151の端部とつながっていて、図1~図4に示すように、本体部151の端部から離れる方向へ延びている部分である。また、図1~図6に示す態様の場合、余長部153は層状である。ただし本発明において余長部は層状でなくてもよい。
ここで本体部151の端部とは、端面を含む端の領域を意味する。例えば本体部の主面が図1~図4に示す態様のように長方形である場合、本体部の長手方向における端部は、本体部の長手方向の両末端から内側へ、長手方向の全長の20%分の領域であることが好ましく、同様に、本体部の短手方向(長手方向に垂直方向)における端部は、本体部の短手方向の両末端から内側へ、短手方向の全長の20%分の領域であることが好ましい。本体部の主面が長方形以外の形状である場合も、同様の考え方で端部を特定することができる。
本体部の端部は端面であることが好ましい。
また、通常、余長部153と本体部151とは連続体であって、同一の素材からなる。この場合、余長部153の主面は本体部151の主面と連続し、つながっていて、厚さも同一である。
また、余長部153は、図4に示すように配管2の外面に密着させたときに発熱層13の外側を覆うために必須ではない部分である。つまり、図4に示すように配管2の外面に密着させたときに発熱層13の外側を覆うのは本体部151であり、本体部151によって発熱層13の外面は全て覆われるのであって、余長部153は、発熱層13の外面の全てを覆うことを目的として機能しなくてよい部分である。したがって、図4~図6に示すように本発明のヒータ1を配管2の外面21に密着させたときに、配管2の中心軸に垂直な方向の断面における配管2の径方向において、余長部153が存在する部分の内側(中心軸側)には、本体部151が存在する。
図4~図6に示すように、本発明のヒータ1では、このように絶縁層11、発熱層13および基材層15によって配管2の外面21を覆い、余長部153を結合部155に結合したときに、余長部153の主面と本体部151の主面との間に絶縁層11および発熱層13が存在せずに余長部153の主面が本体部151の主面に接していることが好ましい。
ただし、余長部153の内側にも、絶縁層11および/または発熱層13の一部が存在していてもよい。
余長部153は図1、図2および図4に示すように、帯状であることが好ましい。また、基材層15における本体部151が図1、図2および図4に示すように帯状であって、余長部153は、本体部151の長手方向の端部(端面を含む)からさらに長手方向外側へ延びていることが好ましい。また、本体部151および余長部153が各々帯状である場合、帯の幅は余長部153の方が本体部151よりも狭いことが好ましい。
余長部153が層状である場合、その厚さは、本体部151と同じであることが好ましい。
余長部153は本体部151と別体ではなく、連続体であることが好ましい。つまり、余長部153は本体部151の端部に取り付けられたものではないことが好ましい。例えば基材層になり得る材質のシートから本体部151と余長部153とがつながったものを切り出し、この本体部151に結合部155を形成したものが、基材層15であることが好ましい。
この場合、余長部153および本体部151の厚さは、原則、同じになる。
結合部155は本体部151または余長部153に形成されている。結合部155は図1~図6に示す態様のように、本体部151の外面上(外側の主面上)に形成されていてよい。ただし、結合部155は、例えば本体部151自体に設けたスリット等であってもよく、後述する図10に示すような態様であってもよい。すなわち、結合部155は、配管2の外面21を絶縁層11、発熱層13および基材層15によって覆った後に、余長部153と結合することで、絶縁層11および発熱層13を内側に備えた状態で基材層15を配管2の外面21に固定することができる態様のものであれば特に限定されない。
基材層15の本体部151が図1~図3に示すように帯状である場合、結合部155は、図1および図3に示されるように、本体部151の長手方向における一方の端部であって、余長部153が存在しない側に形成されていることが好ましい。
結合部155は、図4に示すように絶縁層11および発熱層13と共に配管2の外面21に密着させ、余長部153を結合部155に結合したときに、余長部153が結合部155に着いた状態を維持できる態様のものであれば特に限定されない。図1~図6に例示した態様の本発明のヒータ1における結合部155は、図1および図3に示したように輪をなしており、この輪の内側に帯状の余長部153を通過させると、その状態を維持できる態様のものである。この態様では、帯状の余長部153の長手方向に垂直方向の断面の形状と、結合部155の輪の内径の形状がほぼ同一であるであることが好ましい。
基材層15における余長部153および結合部155は、図1~図6に示した態様とは別の態様であってもよく、基材層15は、例えば図7~図9に示す態様であってもよい。
図7~図9は、本発明のヒータ1によって配管の外面を覆ったときの、本発明のヒータ1に含まれる基材層15のみを例示した図(概略斜視図)である。
図7に例示した態様の基材層15は2つの結合部155a、155bを有している。
2つの結合部155a、155bの各々は、図1~6に示した態様の結合部155と同じものである。また、余長部153は図1~6に示した態様の余長部153と同様に帯状のものである。
図7に例示した態様において、絶縁層11および発熱層13と共に配管の外面を覆った後に余長部153を結合部155a、155bに結合する場合、初めに余長部153の先端を結合部155aの輪の内側を通過させ、次に結合部155bの輪の内側を通過させた後、再度、逆方向から結合部155aの輪の内側を通過させることができる。
基材層における余長部および結合部が図7に示す態様であると、余長部と結合部とをより強固に結合することができるので好ましい。
図8に例示した態様の基材層15は2つの結合部155c、155dを有している。
2つの結合部155c、155dの各々は、図1~6に示した態様の結合部155と同じものである。
また、余長部153は図1~6に示した態様の結合部155と同様に帯状のものであるが、本体部151の端部から延びる方向が異なる。すなわち、図1~6に示した態様において余長部153は、本体部151の端部とつながり、帯状の本体部151の長手方向においてその端部から離れる方向へ延びているが、図8に示した態様において余長部153は、本体部151の端部とつながり、帯状の本体部151の長手方向に垂直方向に離れる方向へ延びている。
図8に例示した態様において、絶縁層11および発熱層13と共に配管の外面を覆った後に余長部153を結合部155c、155dに結合する場合、初めに余長部153の先端を結合部155cの輪の内側を通過させ、次に結合部155dの輪の内側を通過させる。その後、図7に示した態様の場合のように、再度、結合部155cの輪の内側を通過させてもよい。
基材層15における余長部および結合部が図8に示す態様であると、余長部と結合部とをより強固に結合することができるので好ましい。
図9に例示した態様の基材層15は5つの結合部155e、155f、155g、155h、155iを有している。
5つの結合部155e、155f、155g、155h、155iの各々は、図1~6に示した態様の結合部155と同じものである。
また、図9に例示した態様の基材層15は5つの余長部153a、153b、153c、153d、153eを有している。
5つの余長部153a、153b、153c、153d、153eの各々は、図1~6に示した態様と同様に帯状のものであり、本体部151の端部とつながり、帯状の本体部151の長手方向においてその端部から離れる方向へ延びている。
図9に例示した態様の基材層15は帯状のものであり、長手方向の一方端部において幅方向に余長部153a、結合部155f、余長部153c、結合部155h、余長部153eがこの順に並んで形成されている。また、長手方向の他方端部において幅方向に結合部155e、余長部153b、結合部155g、余長部153d、結合部155iがこの順に並んで形成されている。
図9に例示した態様において、絶縁層11および発熱層13と共に配管の外面を覆った後に、余長部153aを結合部155eへ、余長部153bを結合部155fへ、余長部153cを結合部155gへ、余長部153dを結合部155hへ、余長部153eを結合部155iへ結合させる。すなわち、各々、結合部の輪の内側へ余長部を通過させて結合させる。
基材層15における余長部および結合部が図9に示す態様であると、余長部と結合部とをより強固に結合することができるので好ましい。
基材層15は、例えば図10に示す態様であってもよい。
図10(a)は、本発明のヒータ1によって配管の外面を覆ったときの、本発明のヒータ1に含まれる基材層15のみを例示した図(概略斜視図)であり、図10(b)は配管の外面を覆う前の、その基材層15の概略側面図である。
図10に例示した態様の基材層15は帯状のものであり、5つの余長部153f、153g、153h、153i、153jを有している。これらの余長部の各々は、図1~6に示した態様と同様に帯状のものであり、本体部151の端部とつながり、帯状の本体部151の長手方向においてその端部から離れる方向へ延びている。
ここで本体部151の長手方向の一方端部において幅方向に余長部153f、余長部153h、余長部153jがこの順に並んで形成されている。
そして、図10(a)に示すように本発明のヒータ1によって配管の外面を覆ったとき、一方端部における余長部153fと余長部153hとの間に、他方端部の余長部153gがちょうど嵌ることで固定される。つまり、余長部153fと余長部153hとの隙間が、余長部153gを固定するための結合部155kとなっている。
同様に、図10(a)に示すように本発明のヒータ1によって配管の外面を覆ったとき、一方端部における余長部153hと余長部153jとの間に、他方端部の余長部153iがちょうど嵌ることで固定される。つまり、余長部153hと余長部153jとの隙間が、余長部153iを固定するための結合部155mとなっている。
同様に、図10(a)に示すように本発明のヒータ1によって配管の外面を覆ったとき、他方端部における余長部153gの外側(本体部151の短手方向の外側)に、一方端部の余長部153fがちょうど嵌ることで固定される。つまり、余長部153gの外側が、余長部153fを固定するための結合部155jとなっている。
同様に、図10(a)に示すように本発明のヒータ1によって配管の外面を覆ったとき、他方端部における余長部153gと余長部153iとの間に、一方端部の余長部153hがちょうど嵌ることで固定される。つまり、余長部153gと余長部153iとの隙間が、余長部153hを固定するための結合部155lとなっている。
同様に、図10(a)に示すように本発明のヒータ1によって配管の外面を覆ったとき、他方端部における余長部153iの外側(本体部151の短手方向の外側)に、一方端部の余長部153jがちょうど嵌ることで固定される。つまり、余長部153iの外側が、余長部153jを固定するための結合部155nとなっている。
基材層15における余長部および結合部が図10に示す態様であっても、余長部と結合部とを結合することができる。
<断熱層>
断熱層20は、図6に示すように、基材層15の外側に配置される。
断熱層20を構成する断熱材として、例えば繊維系断熱材(ガラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、ウールブレスなど)や発泡系断熱材(ウレタンフォーム、フェノールフォーム、メラミンフォーム、テフロンフォーム、ポリイミドフォームなど)が挙げられる。
断熱層20の厚さは特に限定されないが、15~100,000μmであることが好ましく、30~50,000μmであることがより好ましく、6,000~10,000μmであることがさらに好ましい。
なお、断熱層20の厚さは、ノギスを用いて30箇所で測定し、それらを単純平均して得られた値(平均値)を意味するものとする。
断熱層20の主面は、通常、発熱層13の主面よりも大きい。
断熱層20は、図6に示すように、基材層15の外側に配置されるが、断熱層20の主面(内面)が基材層15における本体部151の主面(外面)に接着されていないことが好ましい。設置時の作業性向上の観点から、また、設置後に断熱層20と基材層15とを容易に取り外すことを可能とするため、断熱層20と基材層15とを一部を縫い付けるような方法で部分的に固定したり、これらをマジックテープやボタン等で固定したりすることが好ましい。
この場合、断熱層20と基材層15との間に空気が存在しやすくなるので、断熱性がより高くなるという効果も期待できる。
本発明のヒータ1は、絶縁層11、発熱層13および基材層15からなる群から選ばれる少なくとも1つと、断熱層20と、が互いに一方の端部においてつながっており、配管2の外面に密着させていない状態において全体として帯状をなしていることが好ましい。
この好適態様について、図11を用いて説明する。
図11に示す本発明のヒータ1は、図1~図3を用いて説明した帯状の積層体10と、図6に示した帯状の断熱層20とが、互いに長手方向の一方端部において、2箇所(α部およびβ部)でつながっている。設置時の作業性向上の観点から、また、設置後に断熱層20と積層体10とを容易に取り外すことを可能とするため、断熱層20と積層体10とを一部を縫い付けるような方法で部分的に固定したり、これらをマジックテープやボタン等で固定したりすることが好ましい。
前述の通り、積層体10は絶縁層11、発熱層13および基材層15が積層したものであるが、これらのうちの少なくとも1つと断熱層20とがつながっていればよく、基材層15と断熱層20とがつながっていることが好ましい。
図11に示した本発明のヒータ1を配管2の外面に設置する場合、初めに積層体10を配管2の外面に密着させて巻き付け、余長部153を結合部155に着けることで固定した後、積層体10を配管2の巻き付けた方向とは逆方向に断熱層20を積層体10の外面に巻き付け、紐などを用いて固定することが好ましい。
<熱拡散層>
本発明のヒータ1は、配管2と絶縁層11との間に、さらに熱拡散層を有することが好ましい。
本発明のヒータがさらに熱拡散層を有すると、発熱層によって発生した熱を拡散させ、配管の外面をより均一に加熱することができる。
熱拡散層は、その面方向の熱伝導率が、発熱層の面方向の熱伝導率よりも高いものであることが好ましい。熱拡散能がよりか高まるからである。
ここで熱拡散層の熱伝導率は、レーザーフラッシュ法熱拡散率測定(例えば、NETZSCH社製LFAシリーズ)、光交流法熱拡散率測定(例えば、アドバンス理工社製LaserPitシリーズ)など既知の測定方法にて常温で測定される。
熱拡散層はカーボン、アルミ、銅、亜鉛、鉛、金、銀、アルミナなどの金属、窒化アルミニウム等のセラミックからなることが好ましい。
熱拡散層はカーボンフィルムからなることが好ましい。可撓性に優れ、延在方向の熱伝導率も高いからである。
また、熱拡散層がカーボンフィルムからなり、発熱層がSUS繊維シートからなることが好ましい。長期間使用時にしばしば見られる、金属間で発現する電蝕の影響を回避できるからである。
熱拡散層の厚さは特に限定されないが、5~300μmであることが好ましく、15~200μmであることがより好ましく、200μm程度であることがさらに好ましい。
このような本発明のヒータによれば、配管の表面全体を均一に加熱することができる。
本発明のヒータは、配管の外面に絶縁層、発熱層、基材層および断熱層をこの順に密着させ、積層させることで設置することが可能である。ここで、絶縁層を設置する前に、配管の外面に熱拡散層を密着させ、その後、絶縁層、発熱層、基材層および断熱層をこの順に密着させてもよい。
また、図1~図3に示したような絶縁層、発熱層および基材層をこの順に積層してなる積層体を予め形成しておき、配管の外面または配管の外面に密着させた熱拡散層の外面に積層体を密着させて設置した後、その外面に断熱層を設置することが好ましい。また、積層体における絶縁層の主面に予め熱拡散層を積層させておき、これを配管の外面に設置した後、その外面に断熱層を設置することもできる。
本発明のヒータを配管の外面に設置した後、時間が経過すると、断熱層が劣化してこれを交換する必要が生じる場合がある。このとき配管の表面に発熱層を設置したまま断熱層のみを取り外すことができる。そのため、断熱層を再設置する際に発熱層の位置ずれが生じない。また、断熱層の内側に空気の層が形成されやすいため断熱効果が高まる。
1 本発明のヒータ
2 配管
10 積層体
11 絶縁層
13 発熱層
15 基材層
151 本体部
153、153a、153b、153c、153d、153e、153f、153g、153h、153i、153j 余長部
155、155a、155b、155c、155d、155e、155f、155g、155h、155i、155j、155k、155l、155m、155n 結合部
20 断熱層

Claims (6)

  1. 配管の外面に密着させて用い、発熱層に通電することで発生した熱によって前記配管の内部を加熱するシート状ヒータであって、
    前記発熱層と前記配管とを電気的に絶縁する絶縁層と、
    前記絶縁層の外側に配置される前記発熱層と、
    前記発熱層の外側に配置され、前記発熱層の外面を覆う本体部、前記本体部の端部とつながり、その端部から離れる方向へ延びる余長部、および前記本体部または前記余長部に形成された結合部を含み、前記絶縁層および前記発熱層と共に前記配管の外面を覆った後に前記余長部を前記結合部に結合することで、前記絶縁層および前記発熱層を内側に備えた状態で前記配管の外面に固定される基材層と、
    前記基材層の外側に配置される断熱層と、
    を有し、これらの層がこの順に積層している、シート状ヒータ。
  2. 前記絶縁層、前記発熱層および前記基材層によって前記配管の外面を覆い、前記余長部を前記結合部に結合したときに、前記余長部の主面と前記本体部の主面との間に前記絶縁層および前記発熱層が存在せず、前記余長部の主面が前記本体部の主面に接している、請求項1に記載のシート状ヒータ。
  3. 前記絶縁層、前記発熱層および前記基材層における前記本体部の各々の主面同士が接着されている、請求項1または2に記載のシート状ヒータ。
  4. 前記絶縁層、前記発熱層および前記基材層からなる群から選ばれる少なくとも1つと、前記断熱層と、が互いに一方の端部においてつながっており、
    前記配管の外面に密着させていない状態において全体として帯状をなしている、請求項1~3のいずれかに記載のシート状ヒータ。
  5. 前記発熱層が主として金属繊維からなる、請求項1~4のいずれかに記載のシート状ヒータ。
  6. 前記配管と前記絶縁層との間に、さらに熱拡散層を有する、請求項1~5のいずれかに記載のシート状ヒータ。
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CN117781070B (zh) * 2024-02-27 2024-05-28 青岛汇森能源设备股份有限公司 一种带有热量测量装置的安全性管道电磁加热系统

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