JP2002294882A - 柱脚金物 - Google Patents

柱脚金物

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JP2002294882A
JP2002294882A JP2001096841A JP2001096841A JP2002294882A JP 2002294882 A JP2002294882 A JP 2002294882A JP 2001096841 A JP2001096841 A JP 2001096841A JP 2001096841 A JP2001096841 A JP 2001096841A JP 2002294882 A JP2002294882 A JP 2002294882A
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JP
Japan
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JP2001096841A
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English (en)
Inventor
Hiroki Kanai
金井宏樹
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Kanai Co Ltd
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Kanai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱を土台と基礎へ強固に固定でき、同時に基
礎と土台の間に床下換気用の隙間を形成する柱脚金物の
提供。 【解決手段】 基礎4の上面に載置する基盤6に、柱2
の中心に沿って挿入固定するほぞ棒5の下端を取り付け
る。基盤6に、土台3の下面を支持する適宜高さの突条
9を形成すると共に、土台固定用アンカーボルト14を
挿通する透孔13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、木造軸組構造の
建物において、柱下部と基礎とを土台を介して結合する
柱脚金物に関する。
【0002】
【従来の技術】木造軸組構造の建物において、柱の引き
抜き耐力を向上させることは地震対策として重要であ
る。このため、柱と基礎とを結合する様々な接合金物が
提案されている。これらのうち、座金付ほぞ棒部材は、
ほぞ棒部分を土台に貫通させて上方へ突出させておき、
突出部を柱に差し込んでドリフトピンで固定する。この
施工は簡単であり、しかも、ほぞ棒部材が柱及び土台の
外部に露出しないので、ブレースを取り付ける場合等に
邪魔にならない。また、引き抜き耐力も大きい。しか
し、引き抜き力は最終的には基礎が負担することになる
のであるが、座金付ほぞ棒部材の場合、柱からの引き抜
き力は一旦、土台が受け、これをアンカーボルトを通じ
て基礎が負担する順序となるので、柱の立つ位置が土台
を固定しているアンカーボルトから遠い位置であると引
き抜き耐力自体は満足できても土台の撓みなどで柱上部
の揺れが大きくなる。
【0003】一方、基礎と土台との間に、硬質ゴム等を
素材とするスペーサを介在させて、土台の下面と基礎の
天端面との間に床下換気用の隙間を形成する構造は、白
蟻の発生や木材の腐食を防ぐために有効である。しか
し、基礎と土台との間にこのような隙間があると、前記
の座金付ほぞ部材による固定は、そのままでは不安定で
あり、また、座金部の下面と基礎との間に介在物を配置
して隙間を潰しても不安定となる恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、柱と土台
及び基礎との固定を強固に行なえるとともに、これらの
固定と同時に、基礎と土台の間に床下換気用の隙間を形
成することができる柱脚金物の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この柱脚金物は、基盤と
その上面に立設するほぞ棒とからなる。基盤は基礎の天
端面に載置し、土台と柱からの荷重を受けるものであ
り、頑丈な鋼板のプレス加工品とすることが多い。素材
としては鋳鉄やダクタイルあるいは腐蝕を考えて、硬質
合成樹脂の成形品とすることもある。基盤は、適宜高さ
の突条を有して土台下面を基礎の天端面から隙間を取っ
て支持すると共に、基礎コンクリート中に基部を固定し
た土台固定用アンカーボルトの上部が挿通する透孔を有
している。ほぞ棒は、頑丈な丸鋼棒等を素材とし、柱と
結合するために、軸線と直交する方向に複数の貫通孔或
いは側面を削って形成した係合溝を有することが多い。
【0006】そして、ほぞ棒を基盤に立て、その下端を
ねじ止めや溶接によって基盤ヘ固定する。ねじ止め構造
の場合、分解した状態で梱包や搬送ができるので、かさ
ばらず取り扱いやすい。基盤は平面視において単純な長
方形とすることが多いが、建物の隅部や内部の間仕切り
個所では、基礎及び土台の配置状況に応じて前記の長方
形を組み合わせたL字形やT字形あるいは十字形とする
こともある。基盤に設ける突条は長方形の長手方向に沿
うものとして、両側とその中間に形成し、突条を基盤の
補強にも利用する。土台固定用アンカーボルトが通る透
孔は、ほぞ棒を挟んだ両側に形成することが多い。ま
た、突条の起立面には複数のスリット状の通気孔を形成
して、さらに換気効率を高めることもある。
【0007】柱脚金物は次のように用いる。土台にほぞ
棒及び土台固定用アンカーボルトを通すための貫通孔を
上下方向に設けておく。柱には、その下端部にほぞ穴
を、正面と側面にドリフトピン用の貫通孔を形成してお
く。基盤にほぞ棒を立設して柱脚金物を完成し、その柱
脚金物を、基盤の透孔に基礎側の土台固定用アンカーボ
ルトを挿通して基礎の天端面に載置する。ついで、土台
を、前記の貫通孔に柱脚金物のほぞ棒及び土台固定用の
アンカーボルトをそれぞれ通して、基盤の上に設置す
る。土台の上面に達している土台固定用アンカーボルト
の先端部に座金付きナット等を螺合し、土台を基礎に固
定する。これにより柱脚金物は基礎及び土台に固定さ
れ、ほぞ棒が土台の上面から突出している。また、基礎
と土台の間に、基盤が備えた突条の高さに相当する床下
換気用の隙間が形成される。
【0008】ほぞ棒を柱下端のほぞ穴に挿入して柱を土
台の上に立設し、ドリフトピンなどで固定する。これに
より、柱は土台及び基礎に固定される。柱及び土台の荷
重は柱脚金物の基盤を通じて直接に基礎に伝達され、柱
が受ける引き抜き力は、柱に近接して土台及び柱脚金物
を固定している土台固定用のアンカーボルトが負担す
る。このアンカーボルトは柱に近接しており、引き抜き
耐力が大きいと共に、土台が撓むことによる柱上部での
揺れなども殆ど生じない。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、第1の実施形態を
示す。柱脚金物1は、柱2及び土台3を基礎4の直状部
分に固定するものであって、ほぞ棒5と基盤6を備え
る。ほぞ棒5は、柱2の下端面からその中心軸に沿って
挿入する部分であり、この実施形態において直径26.
6mm、全体の長さ役300mmの丸鋼棒で形られ、下
端に雄ねじ7を有する。また、ほぞ棒5の周面を抉って
複数の係合溝8を形成してある。係合溝8は、正面視に
おいて丸鋼棒の周面から半径方向へ直径7mmの円を抉
り、出口の上下を平行な面としたものであり、その軸線
がほぞ棒5の軸方向と直交する方向に沿っている。係合
溝8は、ほぞ棒5の中心軸を挟んで互い違いに配置され
ている(図2,図5)。また、ほぞ棒5の下部には、そ
の軸方向と直交する係合孔8aを形成してある。柱2へ
差し込み易くするために、ほぞ棒5の上端周縁には、面
取り加工を施してある。
【0010】柱脚金物1の基盤6は、基礎4と土台3の
間に配置される部分であって、厚さ2.5mmの鋼板を
プレス成形で平面視において100mm×450mmの
長方形に形成してある。基盤6の幅は基礎4の幅よりや
や狭い。基盤6の両側縁及び中間部には、土台3の軸線
方向に沿う断面台形で高さ約20mmの突条9を設けて
ある(図3及び図4)。そして、基盤6を基礎4と土台
3の間に挟むと、自動的に両者の間に突条9の高さに相
当する床下換気用の隙間10が形成される(図2)。突
条9は他の形態でも良いが、柱2から作用する引き抜き
力によって基盤6が撓むことに対抗できるように、土台
3の軸線方向に沿う形態が好ましい。突条9の起立面に
は、いっそう換気効率を良くするために、複数の通気孔
11をスリット状に開けてある(図1,図3)。なお、
通気孔11を通して雨が吹き込むのを防ぐために、各突
条9の通気孔11は、その貫通方向から見て一線上に並
ばないよう、互い違いに形成してある。
【0011】中間部に形成した突条9の頂面において、
その長手方向中央には、ほぞ棒5の雄ネジ7と対応する
長ナット12を溶接してある。そして、雄ネジ7を長ナ
ット12へねじ入れると、基盤6の上面中央からほぞ棒
5が垂直に起立する。なお、運搬時には、ほぞ棒5と基
盤6を分離しておいたほうが、梱包しやすい。基盤6
の、長ナット12を挟んだ長手方向両側に、透孔13を
形成してある(図2,4)。透孔13は、基礎4に埋設
した土台固定用アンカーボルト14を挿通するためのも
のであって、突条9と平行する方向に長い52mm×1
00mmの長方形状とする。また、土台固定用アンカー
ボルト14は柱2の立設位置を避けて埋設してあるの
で、透孔13の内側端とほぞ棒5の中心との距離は79
mm離してある。
【0012】柱2の下端面にほぞ孔を上下方向に形成
し、ほぞ棒5の係合孔8に対応する箇所にドリフトピン
を挿通するための水平な貫通孔を形成しておく(前後方
向と左右方向になる)。また、基礎4は布基礎であっ
て、柱2を立設する位置の両側及びその他の適宜位置に
土台固定用アンカーボルト14を埋設してある。土台3
に前記のほぞ棒5を通すための貫通孔と土台固定用のア
ンカーボルト14を通すための貫通孔をそれぞれ形成し
ておく。基盤6の透孔13に基礎4の天端面から突出し
ている土台固定用アンカーボルト14を通し、柱脚金物
1を基礎4の天端面に載置する。土台3の貫通孔に柱脚
金物1のほぞ棒5とその両側の土台固定用アンカーボル
ト14を通して、土台3を柱脚金物1の基盤6上に載置
する。なお、他の部分の土台3と基礎4との間には、基
盤6と同じ厚さ(20mm)のスペーサを配置して、土
台3を柱脚金物1の基盤6に載置した時、土台3が傾斜
しないようにする。
【0013】ついで、土台3の上面から突出又は上面近
くに位置している土台固定用アンカーボルト14の先端
部に座金付ナット15を螺合し、工具を用いてねじ込み
土台3を基礎4に固定する。同時に柱脚金物1が基礎4
に固定される。そして、柱2をその下端のほぞ穴を土台
3の上方へ突出しているほぞ部材にはめ込んで柱2を立
設し、柱2の貫通孔にドリフトピン16を差し込み、ほ
ぞ部材5の係合孔8を係合する。なお、念のために、土
台3の側面からほぞ棒5下部の係合孔8aへドリフトピ
ンを差し込んで柱2の抜け止めをより強固にする。この
場合は、別途、土台3に水平方向の貫通孔を設けておく
必要がある。
【0014】図6〜図9は、第2の実施形態を示し、柱
2が建物の隅部に位置する場合である。柱脚金物1は、
基礎4のL型角部に柱2及び土台3を固定するものであ
って、基礎4の角部上面に載置する基盤6の平面形状
を、互いに直交する2片より成るL字型に形成してあ
る。従って、基盤6の両側縁及び中間部に形成した3本
の突条9も、全てL字状に屈曲している。そして、ほぞ
棒5を基盤6の角部上面に垂直に取り付け、基盤6の2
片にそれぞれ透孔13を形成してある。この形状は、第
1の実施形態における長方形(平面視)の基盤を組み合
わせた形態に相当する。その他の構成は、柱脚金物1と
ほぼ同様である。したがって、組合せの他の形態として
T字形や十字形もありうる。また、係合溝8は、ほぞ棒
5を貫通した係合孔であってもよいし、座金付ナット1
5は、通常のように、座金とナットの併用であっても良
い。
【0015】
【発明の効果】柱を基礎側へ強力に固定することができ
る、柱に関する引き抜き耐力が大きい。また、土台が撓
むことにより生じる柱上部の揺れが殆どない。ほぞ棒を
固定するための柱脚金物を利用して土台と基礎の間に床
下換気用の隙間を形成することができる。土台の固定と
同時に、柱脚金物も固定できるので、作業が早い。
【図面の簡単な説明】
【図1】柱脚金物の斜視図(第1の実施形態)
【図2】柱脚金物の使用状態を示す斜視図
【図3】使用状態で示した正面図
【図4】使用状態で示した平面図
【図5】使用状態で示した側面図
【図6】柱脚金物の斜視図(第2の実施形態)
【図7】柱脚金物の使用状態を示す斜視図
【図8】使用状態で示した正面図
【図9】使用状態で示した平面図
【符号の説明】
1 柱脚金物 2 柱 3 土台 4 基礎 5 ほぞ棒 6 基盤 7 雄ネジ 8 係合溝 8a 係合孔 9 突条 10 隙間 11 通気孔 12 長ナット 13 透孔 14 土台固定用アンカーボルト 15 座板付きナット 16 ドリフトピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DB02 DB05 FA02 FA21 FA35 GA15 GA62 HB02 KA05 LA01 LA09 LA13 NA07 NB01 NC01 ND01 2E125 AA03 AA18 AA45 AB12 AC04 AC23 AG03 AG04 AG12 AG13 BB08 BB09 BB16 BB22 BB29 BB34 BB37 BC02 BC09 BD01 BE04 BE07 BE08 BF06 BF08 CA79 EA12 EA16 EA17 EA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱及び土台を基礎に結合する柱脚金物で
    あって、基礎上に載置する基盤に、柱中心に沿って挿入
    固定するほぞ棒の下端を取り付け、基盤に、土台下面を
    支持する適宜高さの突条を形成すると共に、土台固定用
    アンカーボルトを挿通する透孔を設けてあることを特徴
    とした柱脚金物。
  2. 【請求項2】 突条の起立面に複数の通気孔を形成して
    あることを特徴とした請求項1に記載の柱脚金物。
  3. 【請求項3】 透孔が、土台の軸線方向に長い長孔であ
    ることを特徴とした請求項1又は2に記載の柱脚金物。
  4. 【請求項4】 ほぞ棒の下端と基盤とをネジ止めにより
    取り付けてあることを特徴とした請求項1〜3のいずれ
    か一つに記載の柱脚金物。
  5. 【請求項5】 基盤を、平面視において土台の軸線方向
    に長い長方形又はその組合せであるL字形あるいは十字
    形に形成してあることを特徴とした請求項1〜4のいず
    れか一つに記載の柱脚金物。
JP2001096841A 2001-03-29 2001-03-29 柱脚金物 Withdrawn JP2002294882A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016027227A (ja) * 2014-07-02 2016-02-18 積水化学工業株式会社 建物の接合構造及びその施工方法

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Effective date: 20080603