JP2002285727A - 集合住宅の床下構造 - Google Patents

集合住宅の床下構造

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JP2002285727A JP2001335640A JP2001335640A JP2002285727A JP 2002285727 A JP2002285727 A JP 2002285727A JP 2001335640 A JP2001335640 A JP 2001335640A JP 2001335640 A JP2001335640 A JP 2001335640A JP 2002285727 A JP2002285727 A JP 2002285727A
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忠志 市原
Kumiko Tanaka
久美子 田中
Yukio Sato
幸男 佐藤
Tadashi Kihara
直史 木原
Haruyoshi Eto
春義 衛藤
Tsugio Sakuma
次男 佐久間
Hironori Shudo
博憲 首藤
Tetsuro Ishida
哲朗 石田
Yuji Odamaki
裕治 小田巻
Yutaka Ninomiya
豊 二宮
Keizo Yamashita
茎三 山下
Masaki Motokane
政樹 元兼
Kenji Akinaga
憲志 秋永
Masahiro Adachi
正博 足立
Takehiko Ikebe
武彦 池辺
Kentaro Mitarai
健太郎 御手洗
Susumu Ono
晋 大野
Yuichi Nakamura
友一 中村
Tatsuya Satomi
達也 里見
Shigeo Noda
茂穂 野田
Shuji Iwao
修二 岩尾
Koichi Yamashita
浩一 山下
Tomoyuki Yoshinami
智之 吉浪
Mayumi Sato
真弓 佐藤
Kenji Yoshikawa
憲治 吉川
Tetsuo Okubo
哲郎 大久保
Hiroyuki Noshita
裕幸 野下
Yuichiro Ishikawa
雄一朗 石川
Yutaka Saruwatari
裕 猿渡
Kanji Kanda
寛治 神田
Tomoyuki Kajimura
知幸 梶村
Rumi Todaka
瑠美 戸高
Yojiro Sato
洋次郎 佐藤
Mitsunobu Yoshinaga
光伸 吉永
Yosuke Kihara
洋介 木原
Yoshiharu Nakabayashi
義晴 中林
Masaru Nakamura
勝 中村
Kenji Sato
賢司 佐藤
Koji Harada
幸治 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掃除を簡単に行うための構成を有する集合住
宅の床下構造を提供すること。 【解決手段】 床スラブにより複数の階層に区画して形
成した集合住宅において、各床スラブの一部を下方へ膨
出させて、各床スラブに凹状の多目的空間形成部を形成
するとともに、同多目的空間形成部内に掃除機を収納
し、さらに、床面上のゴミを同掃除機に回収すべく、掃
除機にダクトを接続して、同ダクトの終端を床面に開放
するか、若しくは、床面にゴミ回収用の孔を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅の床下構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅の床下構造の一形態とし
て、各階層を区画する床スラブ上に、複数の逆梁を上向
きに突設して、同逆梁上に床材を横架して床面を形成す
ることにより、床材と床スラブとの間に床下多目的空間
を形成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した床
下構造は、以下のような不具合を有している。
【0004】床スラブ上に逆梁を設ける逆梁工法は、
不必要に大きな床下収納空間を形成して、無駄な床下収
納空間も保有することになるため、比較的にコスト高に
なる。
【0005】逆梁工法では、各階の高さが500mm
〜600mm程度高くなるため、日影規制や高度斜線規
制により、階数・床面積を確保することが困難である。
【0006】逆梁を設けて床下収納空間を形成するた
め、各階の高さが高くなり、階数に制限が生じることか
ら、集合住宅の戸数が制限されることになる。
【0007】床下収納空間が大きいため、消防法の適
用を受けて火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わ
しさが生じる場合がある。
【0008】物品の収納以外の用途に床下収納空間が
活用されることがほとんどなく、特に掃除を簡単に行う
目的で活用されることがなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、床
スラブにより複数の階層に区画して形成した集合住宅に
おいて、各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各床ス
ラブに凹状の多目的空間形成部を形成するとともに、同
多目的空間形成部内に掃除機を収納し、さらに、床面上
のゴミを同掃除機に回収すべく、掃除機にダクトを接続
して、同ダクトの終端を床面に開放するか、若しくは、
床面にゴミ回収用の孔を設けたことを特徴とする集合住
宅の床下構造を提供せんとするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0011】すなわち、本発明に係る集合住宅の床下構
造は、床スラブにより複数の階層に区画して形成した集
合住宅において、各床スラブの一部を下方へ膨出させ
て、各床スラブに凹状の多目的空間形成部を形成してい
る。
【0012】このようにして、各床スラブに多目的空間
形成部を形成することにより、必要な場所に必要な大き
さの多目的空間を、コスト負担を掛けることなく形成す
ることができる。
【0013】そして、多目的空間形成部は、収納空間や
配管スペースやメンテナンス空間等の多目的空間として
有効利用することができる。
【0014】しかも、各階の高さに変更が生じないた
め、日影規制や高度斜線規制を受ける心配がなく、階数
・床面積を有効に確保することができる。
【0015】さらには、各階の高さに変更が生じず、階
数に制限が生じないことから、集合住宅の戸数が制限さ
れることはない。
【0016】また、多目的空間形成部は、必要以上に大
きく形成しないため、消防法の適用を受けることはな
く、火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わしさを
生じることがない。
【0017】ここで、多目的空間形成部の直下方に位置
する階下の部屋以外の部屋に、居室を配置することがで
きる。
【0018】このようにして、居室の天井高さを大きく
確保して、入居者に圧迫感を与えることなく、居住空間
をゆったりと大きく形成することができる。その結果、
居住性を良好に確保することができる。
【0019】また、多目的空間形成部の直下方に位置す
る階下の部屋に、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所
等の水廻り機能室を配置することができる。
【0020】このようにして、キッチン、浴室、及び、
洗面所等の水廻り機能室は、天井部が高すぎると、清掃
がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合がある
が、かかる水廻り機能室は、下方に膨出する多目的空間
形成部の直下方に位置する階下の部屋に配置しているこ
とより、同多目的空間形成部が下方に膨出している分だ
け、水廻り機能室の天井部の高さを低くすることができ
て、同水廻り機能室の清掃をし易くすることができると
共に、同水廻り機能室の熱効率を高くすることができ
る。
【0021】また、各階層の床スラブに形成した多目的
空間形成部は、左右方向に千鳥状となるように階別に交
互に配置することができる。
【0022】このようにして、集合住宅全体の荷重バラ
ンスを良好に保つことができて、集合住宅の強度も良好
に確保することができる。
【0023】また、多目的空間形成部は、居室の直下方
に配置することができる。
【0024】このようにして、居室の直下方に配置した
多目的空間形成部に、物品を収納することができると共
に、必要に応じて物品の出し入れを楽に行うことができ
る。
【0025】また、多目的空間形成部は、少なくとも一
つの端面を梁部に直接接続することができる。
【0026】このようにして、多目的空間形成部を梁部
に対して少なくとも一辺固定構造となすことができて、
床スラブの剛性を良好に確保することができる。
【0027】また、多目的空間形成部内に複数の段差を
有する凹部を形成することができる。
【0028】このようにして、多目的空間形成部内に形
成した複数の段差を有する凹部内に、適宜高さの異なる
収容物を収容することができて、収容効率を良好に確保
することができる。
【0029】しかも、かかる多目的空間形成部の直下方
に形成される天井裏の未利用空間を、最大限に有効利用
することができる。
【0030】例えば、天井が低くても良い浴室や洗面所
や便所と、天井をもう少し高くしておきたいキッチン等
を隣接させて配設することができ、居住空間内のレイア
ウト設計に広がりをもたせることができる。
【0031】また、多目的空間形成部内に掃除機を収納
し、さらに、床面上のゴミを同掃除機に回収すべく、掃
除機にダクトを接続して、同ダクトの終端を床面に開放
するか、若しくは、床面にゴミ回収用の孔を設けたの
で、室内から集めたゴミをダクトの開放端若しくは孔に
集めるようにすることで、ゴミをダクト開放端若しくは
孔から吸引して掃除機内に回収することができる。すな
わち、ゴミをダクトの開放端若しくは孔の部分に集める
だけで掃除機に回収することができ、掃除を簡単にすま
すことができる。
【0032】特に、ペットの毛は一日に何度も掃除しな
ければならなかったのがこの掃除を楽にすることができ
るものである。
【0033】また、最近は洋室が多くためモップで掃除
することが多く掃除機を使用しなくて簡易に掃除ができ
るし、必要に応じて掃除機も使用できるし、市販の掃除
機も使用できるため状況に応じて自由な掃除の形態を選
択できる効果があるものである。
【0034】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0035】図1及び図2に示すAは、本発明に係わる
鉄筋コンクリート製の集合住宅であり、同集合住宅A
は、前後左右方向に対向させて立設した複数の柱部1
と、対向する柱部1,1の間に横架した梁部2との間
に、外壁3と内壁4と床スラブ5とを張設して、内部に
複数の居住空間Sを区画した状態にて形成している。
【0036】そして、居住空間S内には、床部6を張設
して、同床部6上に、リビング・ダイニングルーム7と
和室8とキッチン9と浴室10と洗面所11と便所12
と洋室13,14と玄関15と下駄箱16と吊り戸棚2
4と押入れ25と物入れ26とクローゼット27,28
とを設けている。20は窓、21は内部仕切壁、23
は、左右対称位置にそれぞれ配置したパイプスペースで
あるここで、居室としてのリビング・ダイニングルーム
7と和室8と洋室13,14の内、本実施例では、和室
8は、床部6の左右いずれか一側の中央部に形成する一
方、キッチン9、浴室10、洗面所11、及び、便所1
2等の水廻り機能室17は、床部6の左右いずれか他側
の中央部に形成して、和室8と水廻り機能室17とを左
右に隣接させて配置している。
【0037】しかも、和室8の直下方に位置する床スラ
ブ5の部分には、下方へ膨出して、上面に凹状の多目的
空間S1を形成する多目的空間形成部18を形成し、同
多目的空間形成部18の直下方に位置する階下の部屋に
は、水廻り機能室17を配置している。19は収納ケー
スである。
【0038】このようにして、各階層の床スラブ5に形
成した多目的空間形成部18は、左右方向に千鳥状とな
るように階別に交互に配置して、集合住宅A全体の荷重
バランスを良好に保つと共に、集合住宅Aの強度も良好
に確保することができるようにしている。
【0039】この際、居室8の床部6(本実施例では畳
22を敷設している)の下には開閉体(図示せず)を設
けて、同開閉体を開放することにより、居室8の直下方
に配置した多目的空間形成部18に、物品を楽に収納す
ることができると共に、必要に応じて物品の出し入れを
楽に行うことができる。
【0040】ここで、キッチン9、浴室10、洗面所1
1、及び、便所12等の水廻り機能室17は、床スラブ
5の下面によって形成される各階層の天井部5aが高す
ぎると、清掃がし難い上に、熱効率が悪くなるという不
具合があるが、かかる水廻り機能室17は、下方に膨出
する多目的空間形成部18の直下方に位置する階下の部
屋に配置しているため、同多目的空間形成部18が下方
に膨出している分だけ、水廻り機能室17の天井部5a
の高さを低くすることができて、同水廻り機能室17の
清掃をし易くすることができると共に、同水廻り機能室
17の熱効率を高くすることができる。
【0041】従って、清掃の容易化と熱効率の良好な確
保が図れるように、水廻り機能室17の天井部5aの高
さを必要最低限の高さに設定することにより、多目的空
間形成部18の容積を最大限に大きく設定することがで
きて、必要最低限の多目的空間S1を確保することがで
きる。
【0042】また、本実施例では、図2に示すように、
和室8の直下方に形成した多目的空間形成部18を、押
入れ25と物入れ26とクローゼット27の直下方位置
まで伸延させて形成している。
【0043】図3は、多目的空間形成部18の平面説明
図、図4は、図3のI−I線断面図であり、同多目的空
間形成部18の底部18−1の一側端面を小梁部45に
直接接続して、同小梁部45に多目的空間形成部18の
底部18−1の一辺を固定させた一辺固定構造となして
いる。
【0044】このように、多目的空間形成部18が小さ
い場合には、少なくとも梁部である小梁部45に底部1
8−1の一辺を固定させた一辺固定構造となすことによ
り、床スラブ5の剛性を良好に確保することができる。
【0045】図5は、第1変容例としての多目的空間形
成部18の平面説明図、図6の(a)は図5のII−I
I線断面図、図6の(b)は図5のII’−II’線断
面図であり、同多目的空間形成部18の底部18−1の
左右側端面を、梁部2とそれに対向させて配置した小梁
部46に直接接続して、両梁部2,46に多目的空間形
成部18の底部18−1の二辺を固定させた二辺固定構
造となしている。
【0046】このように、梁部2と小梁部46とに多目
的空間形成部18の底部18−1の二辺を固定させた二
辺固定構造となすことにより、床スラブ5の剛性をより
一層良好に確保することができる。
【0047】図7は、第2変容例としての多目的空間形
成部18の平面説明図、図8は、図7のIII−III
線断面図であり、同多目的空間形成部18の底部18−
1の三つの端面を、梁部2と二つの小梁部45,46に
直接接続して、これら梁部2,45,46に多目的空間
形成部18の底部18−1の三辺を固定させた三辺固定
構造となしている。
【0048】このように、梁部2と小梁部45,46と
に多目的空間形成部18の底部18−1の三辺を固定さ
せた三辺固定構造となすことにより、床スラブ5の剛性
をさらに一層良好に確保することができる。
【0049】図9は、第3変容例としての多目的空間形
成部18の平面説明図、図10は、図9のIV−IV線
断面図であり、同多目的空間形成部18の底部18−1
の四つの端面を、梁部2と三つの小梁部45,45,4
6に直接接続して、これら梁部2,45,45,46に
多目的空間形成部18の底部18−1の四辺を固定させ
た四辺固定構造となしている。
【0050】このように、梁部2と小梁部45,45,
46とに多目的空間形成部18の底部18−1の四辺を
固定させた四辺固定構造となすことにより、床スラブ5
の剛性を強固なものとなすことができる。
【0051】図11は、第4変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図12は、図11のV−V線
断面図であり、同多目的空間形成部18は三辺固定構造
となすと共に、同多目的空間形成部18内に複数(本実
施例では二つ)の段差を有する凹部としての第1・第2
多目的空間S1a,S1bを形成している。
【0052】このようにして、多目的空間形成部18内
に形成した第1・第2多目的空間S1a,S1b内に、
適宜高さの異なる収容物を収容することができて、収容
効率を良好に確保することができる。
【0053】しかも、かかる多目的空間形成部18の直
下方に形成される天井裏の未利用空間を、最大限に有効
利用することができる。
【0054】例えば、天井が低くても良い浴室10や洗
面所11や便所12と、天井をもう少し高くしておきた
いキッチン9等を隣接させて配設することができ、居住
空間S内のレイアウト設計に広がりをもたせることがで
きる。
【0055】図13は、第5変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図14は、図13のVI−V
I線断面図であり、同多目的空間形成部18は四辺固定
構造となすと共に、同多目的空間形成部18内に複数
(本実施例では二つ)の段差を有する凹部としての第1
・第2多目的空間S1a,S1bを形成している。
【0056】このようにして、多目的空間形成部18内
に形成した第1・第2多目的空間S1a,S1b内に、
適宜高さの異なる収容物を収容することができて、収容
効率を良好に確保することができると共に、多目的空間
形成部18の剛性を強固なものとなすことができる。
【0057】図15は、第5変容例としての多目的空間
形成部18の第1・第2多目的空間S1a,S1b内
に、水廻り機能室17に始端を接続した排水横管47を
配置した実施例を示しており、同実施例では、排水横管
47の終端を排水竪管48に接続する場合に、第1多目
的空間S1a分の大きな勾配を形成することができて、
排水効率を向上させることができる。
【0058】そして、水廻り機能室17をパイプスペー
ス23から離れた位置に配置した場合にも排水性を良好
に確保することが可能となり、同水廻り機能室17のレ
イアウトの自由度を増大させることができる。
【0059】図16以降は多目的空間S1の有効利用を
図るように構成した例であり、以下順に説明する。
【0060】図16は多目的空間S1内にゴミ箱を配置
した例であって、(a)は要部の概略縦断面図、(b)
は室内における多目的空間S1の配置を示す概略平面図
である。
【0061】多目的空間S1は図16の(b)に示すよ
うに外壁51に沿って配置されている。多目的空間S1
にはゴミ箱52を配置するとともにゴミを外部に圧送す
る圧送器53もしくは内部に吸引する掃除機を配置して
いる。ゴミ箱52は多目的空間S1の一部を占める領域
または全体に亘るように配置されたものである。このよ
うな構成では、床面のゴミをほうきでゴミ箱52の中に
そのまま落とし込むだけで簡単に掃除でき、ゴミ箱52
に溜まったゴミは圧送器53によってエアーシュータ
(図示せず)から屋外のゴミ置き場まで排出することが
できる。
【0062】図17はバルコニーに設けた多目的空間S
1にセントラルクリーナ57を配置した例を示す概略図
である。セントラルクリーナ57は室内にダクト57a
によって接続され、セントラルクリーナ57を作動させ
ることにより自動的に室内のゴミを吸引して外部のゴミ
置き場まで排出することができる。ダクト57aは各部
屋を巡るように配管され、クローゼット57bの下に設
けた多目的空間S1に連通させたり、収納部とした多目
的空間S1に連通させたりすることで、各部屋からのゴ
ミの回収を可能とする。このような構成では、定期的に
セントラルクリーナ57を作動されば、自動的に室内の
ゴミを回収することができ、室内を常に清潔に保つこと
ができる。
【0063】図18の(a)は多目的空間S1内に掃除
機58を収納するとともにこの掃除機58にダクト58
aを接続したものである。ダクト58aの終端は床面に
開放してゴミを吸引可能としている。このような構成で
は、室内から集めたゴミをダクト58aの開放端に集め
るようにすることで、ゴミをダクト58aの開放端から
吸引して掃除機58内に回収することができる。すなわ
ち、ゴミをダクト58aの開放端の部分にほうきやモッ
プ等で集めるだけで掃除機58に回収することができ、
掃除を簡単にすますことができる。
【0064】図18の(b)は多目的空間S1に収納し
た吸引用の掃除機58と床面に開けた孔58bによって
床面上のゴミを回収できる構成としたものである。この
構成では、ダクト58aを設けていないでも掃除機58
の吸引力によって床面上のゴミを孔58b部分に集める
ことによって、ゴミを掃除機58に吸引回収することが
できる。
【0065】このように多目的空間S1内に掃除機58
を収納しておくだけで室内の掃除が簡単に行えるように
なる。
【0066】図19はキッチンの床下に形成した多目的
空間S1の内部に吸引用の掃除機59を収納した例であ
る。この例では、キッチン用のキャビネット60の下端
の幕板60aに複数の孔を開けておくことで、図18の
例と同様にキッチン内のゴミを幕板60aの部分に集め
ると、掃除機59の吸引力によってゴミが回収される。
なお、多目的空間S1に上に被さる床面には回収用の孔
60bを開けたものとする。このようにキッチンに設け
た多目的空間S1に掃除機59を収納することによっ
て、キッチンを常に清潔な環境に維持することができ
る。
【0067】図20の(a)は居室やダイニングルーム
等にかけて多目的空間S1を形成するとともに、この多
目的空間S1にシュート部75を形成した例である。シ
ュート部75は各室に開けた開口76に連通し、開口7
6から投入したゴミはシュート部75を滑り落ちて多目
的空間S1内に落下して溜められる。したがって、居室
やダイニングルーム等にゴミ箱を設備していなくても、
ゴミを開口76に投入するだけでゴミを多目的空間S1
内に回収することができる。なお、多目的空間S1内に
はゴミ袋を設けておき、これを定期的に回収することで
溜まったゴミを廃棄することができる。
【0068】図20の(b)は居室やダイニングルーム
等にかけて2個所に多目的空間S1を形成するとともに
これらの多目的空間S1の真上の床面に開口76を形成
した例である。中央の開口76の真下には多目的空間S
1に連なるシュート部75が形成され、多目的空間S1
にほうり込むことができ、同図の(a)と同様に居室や
ダイニングルーム等にゴミ箱を設備していなくても、ゴ
ミを開口76に投入するだけでゴミを多目的空間S1内
に回収することができる。また、多目的空間S1を二カ
所に設けているので、これらのそれぞれにゴミを分別し
て投入すれば回収廃棄作業が簡単になる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、床スラブにより複数の
階層に区画して形成した集合住宅において、各床スラブ
の一部を下方へ膨出させて、各床スラブに凹状の多目的
空間形成部を形成している。
【0070】このようにして、各床スラブに多目的空間
形成部を形成することにより、必要な場所に必要な大き
さの多目的空間を、コスト負担を掛けることなく形成す
ることができる。
【0071】そして、多目的空間形成部は、収納空間や
配管スペースやメンテナンス空間等の多目的空間として
有効利用することができる。
【0072】しかも、各階の高さに変更が生じないた
め、日影規制や高度斜線規制を受ける心配がなく、階数
・床面積を有効に確保することができる。
【0073】さらには、各階の高さに変更が生じず、階
数に制限が生じないことから、集合住宅の戸数が制限さ
れることはない。
【0074】また、多目的空間形成部は、必要以上に大
きく形成しないため、消防法の適用を受けることはな
く、火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わしさを
生じることがない。
【0075】また、本発明によれば、多目的空間形成部
内に掃除機を収納し、さらに、床面上のゴミを同掃除機
に回収すべく、掃除機にダクトを接続して、同ダクトの
終端を床面に開放するか、若しくは、床面にゴミ回収用
の孔を設けたので、室内から集めたゴミをダクトの開放
端若しくは孔に集めるようにすることで、ゴミをダクト
開放端若しくは孔から吸引して掃除機内に回収すること
ができる。すなわち、ゴミをダクトの開放端若しくは孔
の部分に集めるだけで掃除機に回収することができ、掃
除を簡単にすますことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集合住宅の床下構造の断面正面説
明図。
【図2】同床下構造の平面説明図。
【図3】多目的空間形成部の平面説明図。
【図4】図3のI−I線断面図。
【図5】第1変容例としての多目的空間形成部の平面説
明図。
【図6】(a)は図5のII−II線断面図、(b)は
図5のII’−II’線断面図。
【図7】第2変容例としての多目的空間形成部の平面説
明図。
【図8】図7のIII−III線断面図。
【図9】第3変容例としての多目的空間形成部の平面説
明図。
【図10】図9のIV−IV線断面図。
【図11】第4変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図12】図11のV−V線断面図。
【図13】第5変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図14】図13のVI−VI線断面図。
【図15】排水横管の配管構造を示す断面側面説明図。
【図16】多目的空間の中に掃除機と圧送器を備える例
あって、(a)は要部の縦断面図、(b)は多目的空間
の配置位置を示す概略平面図。
【図17】多目的空間内にセントラルクリーナを配置し
た例を示す概略図。
【図18】多目的空間内に掃除機を配置した例をであっ
て、(a)は掃除機にダクトを接続した例の概略図、
(b)は床に開けた孔からゴミを吸引する構成とした例
を示す概略図。
【図19】キッチンに設けた多目的空間内に掃除機を収
納した例を示す概略図。
【図20】多目的空間にシュート部を形成してゴミを回
収可能とした例であって、(a)は1個所に多目的空間
を形成した例を示す概略図、(b)は2個所に多目的空
間を形成した例を示す概略図。
【符号の説明】
A 集合住宅 S 居住空間 S1 多目的空間 1 柱部 2 梁部 3 外壁 4 内壁 5 床スラブ 6 床部 7 リビングルーム 8 居室 9 キッチン 17 水廻り機能室 18 多目的空間形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 朋宏 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 市原 忠志 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 田中 久美子 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 佐藤 幸男 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 木原 直史 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 衛藤 春義 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 佐久間 次男 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 首藤 博憲 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 石田 哲朗 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 小田巻 裕治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 二宮 豊 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 山下 茎三 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 元兼 政樹 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 秋永 憲志 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 足立 正博 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 池辺 武彦 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 御手洗 健太郎 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 大野 晋 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 中村 友一 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 里見 達也 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 野田 茂穂 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 岩尾 修二 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 山下 浩一 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 吉浪 智之 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 佐藤 真弓 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 吉川 憲治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 大久保 哲郎 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 野下 裕幸 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 石川 雄一朗 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 猿渡 裕 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 神田 寛治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 梶村 知幸 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 戸高 瑠美 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 佐藤 洋次郎 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 吉永 光伸 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 木原 洋介 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 中林 義晴 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 中村 勝 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 佐藤 賢司 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 原田 幸治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブにより複数の階層に区画して形
    成した集合住宅において、 各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各床スラブに凹
    状の多目的空間形成部を形成するとともに、同多目的空
    間形成部内に掃除機を収納し、さらに、床面上のゴミを
    同掃除機に回収すべく、掃除機にダクトを接続して、同
    ダクトの終端を床面に開放するか、若しくは、床面にゴ
    ミ回収用の孔を設けたことを特徴とする集合住宅の床下
    構造。
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