JP2002285246A - カテナリー型連続熱処理炉用ロール取替え装置 - Google Patents
カテナリー型連続熱処理炉用ロール取替え装置Info
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- JP2002285246A JP2002285246A JP2001089811A JP2001089811A JP2002285246A JP 2002285246 A JP2002285246 A JP 2002285246A JP 2001089811 A JP2001089811 A JP 2001089811A JP 2001089811 A JP2001089811 A JP 2001089811A JP 2002285246 A JP2002285246 A JP 2002285246A
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Abstract
軽減することを可能としたカテナリー型連続熱処理炉用
ロール取替え装置を提供する。 【解決手段】 待機中の支持ロールRを作業位置まで直
線的に上昇させるとともに、使用中の支持ロールRを直
線的に下降させ、炉床14の支持ロール昇降用開口部1
5を介して炉外に搬出させるカテナリー型連続熱処理炉
用ロール取替え装置1において、炉床部に形成した各支
持ロール昇降用開口部15に、支持ロールRが収納さ
れ、昇降可能な空間部19を有する本体部21と、この
両端部に取付けられ、支持ロールRの軸部が昇降可能な
溝を有する端面板23とを備え、本体部21とここに収
容された支持ロールRとが略同芯になる回転ドラム11
を設けて構成してある。
Description
熱処理に適用されるカテナリー型連続熱処理炉用ロール
取替え装置に関するものである。
プの熱処理には、図22に示すカテナリー型連続熱処理
炉70が使用されている(特公昭57-55771号公報)。こ
のカテナリー型連続熱処理炉70の内部には、所定間隔
で支持ロールRが配設されており、これにより金属スト
リップSが支持され、支持ロールR間でカテナリーを形
成しつつ連続的に搬送されながら熱処理される。この支
持ロールRは、使用しているうちにその表面に付着して
ゆく酸化スケールのため、金属ストリップSに傷を生じ
るようになる。斯かる傷の発生を防止するために、この
支持ロールRを所定使用時間毎に新旧取替える必要があ
り、このカテナリー型連続熱処理炉70にはロール取替
え装置71が設けられている。
置72と遮熱蓋73と昇降装置74とから構成されてお
り、これにより支持ロールRの軸のベアリングチョック
75に固定されたチョック受け76と共に新旧の支持ロ
ールRの取替えが行われる。即ち、着脱支持装置72は
シリンダ81により駆動され、これにより上方の作業位
置にある一方のチョック受け76の保持状態が解除され
ると同時に、他方の下方から上昇してきたチョック受け
76が前記作業位置に保持される。
駆動され、これにより炉床開口部83の開閉が行われ
る。さらに、昇降装置74は台車84とこの上に搭載さ
れたリフター85とにより形成され、炉床の下方の定位
置まで移動して来たこの昇降装置74により新たなチョ
ック受け76が前記作業位置まで上昇させられ、続いて
既に使用された支持ロールRのチョック受け76が前記
作業位置から下降させられ、炉床86の下方から搬出さ
れる。遮熱蓋73は、このチョック受け76が昇降する
際に開かれ、昇降が完了すると閉じられるようになって
いる。なお、前記作業位置の側部には昇降可能にシール
ドドア87が設けられており、チョック受け76が前記
作業位置まで上昇すると、これと共に上昇し、チョック
受け76が前記作業位置から下降すると、これと共に下
降し、前記作業位置の側部は遮蔽されるようになってい
る。
連続熱処理炉70のロール取替え装置71では、既に使
用され、取替えられる支持ロールRを下降させて、炉床
86の下方から搬出する間、炉床開口部83が開状態の
ままとなる。このため、炉内雰囲気の炉外への流出、お
よび外気の炉内への流入を招くという問題が生じる。本
発明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなさ
れたもので、エネルギーの損失および炉内雰囲気の乱れ
を軽減することを可能としたカテナリー型連続熱処理炉
用ロール取替え装置を提供しようとするものである。
に、本発明は、待機中の支持ロールを金属ストリップ支
持位置まで直線的に上昇させるとともに、使用中の支持
ロールを金属ストリップ支持位置から直線的に下降させ
て炉外に搬出させるカテナリー型連続熱処理炉用ロール
取替え装置において、炉床部に形成した各支持ロール昇
降用開口部に、前記支持ロールが収納され、昇降可能な
空間部を有する円筒形の本体部と、この両端部に取付け
られ、前記支持ロールの軸部が昇降可能な溝を円形の端
面板とを備え、前記支持ロールの収納時、前記支持ロー
ルと前記本体部との軸芯が略一致する回転ドラムを設け
た構成とした。
したがって説明する。図1〜5は、本発明に係るカテナ
リー型連続熱処理炉用ロール取替え装置1を示し、この
ロール取替え装置1は処理材である金属ストリップSを
支持しつつ搬送するための支持ロールR毎に、回転ドラ
ム11、シール機構12およびロール昇降機構13のそ
れぞれを一組ずつ備えている。なお、支持ロールRはモ
ータMにより駆動され、支持ロールRの下方の炉床14
には、図4に示すように、下部を略半円形とする支持ロ
ール昇降用開口部15が形成されている。また、炉側壁
16には、図5に示すように、下方に向けて開口する縦
長口17が形成され、支持ロールRの軸Ra部がこの縦
長口17内で昇降する。
昇降用開口部15を塞ぐとともに、炉内に位置する支持
ロールRを炉外側に、また、炉外に位置する支持ロール
Rを炉内側に位置させるもので、軸垂直断面が略U字形
の樋状の空間部19を有する円筒形の本体部21とこの
両端部に取付けられ、U字形の溝22を有する円形の端
面板23とからなり、回転ドラム11の周面18で前記
支持ロール昇降用開口部15を塞ぐとともに、この空間
部19に支持ロールRが収納される。この回転ドラム1
1は、炉床14の支持ロール昇降用開口部15の炉外側
に摺動可能に設けられている。また、回転ドラム11の
端面板23には、中間部材を介してモータ25により旋
回させられるロッド26が取り付けられており、このロ
ッド26を介して回転ドラム11は正逆転させられる。
開口部15の内周面と前記回転ドラム11の外周面との
間の隙間を塞ぐとともに、前記縦長口17の開口を塞ぐ
もので、炉床14の側部に生じる隙間を塞ぐ固定シール
部材31と炉床14の下面部に生じる隙間を塞ぐ昇降式
シール機構32と炉側壁16の縦長口17の開口部を閉
じる開口開閉機構33とからなっている。
1の本体部21と支持ロール昇降用開口部15との間に
生じる炉床14の下面部の隙間に沿って設けられた長尺
シール部材34とこの長尺シール部材34を昇降させる
シリンダ35とからなっている。そして、図4において
左側に示すように、回転ドラム11を回転させる際に
は、シリンダ35が収縮して長尺シール部材34は前記
隙間から離れ、回転ドラム11が停止状態にあるときに
は、シリンダ35が伸長して長尺シール部材34は前記
隙間に押付けられた状態に保たれる。なお、昇降式シー
ル機構32については、図面の錯綜化を避けるため、図
1〜3では省略されている。
るU字形の溝36を有する上扉37と、側方に開口する
U字形の溝38を有する下扉39とからなり、前記U字
形の溝36および38には支持ロールRの軸Raが嵌入
する。上扉37はフレーム41に立設されたガイド部材
42に沿って昇降可能に設けられるとともに、フレーム
41の上部のスプロゲット43に巻き掛けられたチェー
ン44に吊持され、チェーン44の他端には上扉37と
重量バランスをとるカウンターウエイト45が吊持され
ている。一方、下扉39は、フレーム41に固定された
ガイドレール部46に沿って横方向に移動する複数のロ
ーラを支持するブラケット部材47に取付けられるとと
もに、シリンダ48により横方向に進退させられる。そ
して、図3に示すように、使用中の支持ロールRでは、
上扉37が上方(待機位置)に昇降するとともに、下扉3
9の溝38が支持ロールRの軸Ra部にまで前進して炉
側壁16の縦長口17の開口部を塞ぎ、一方、待機中の
支持ロールRでは、下扉39が側方(待機位置)に後退す
るとともに、上扉37の溝36が支持ロールRの軸Ra
部にまで下降して炉側壁16の縦長口17の開口部を塞
ぐ。
受部を保持する昇降部材51を備え、この昇降部材51
はフレーム41に立設されたガイド部材52に沿って昇
降可能に設けられている。そして、フレーム41の上部
に固定されたモータ53により昇降部材51が昇降させ
られ、支持ロールRが最上部の前記金属ストリップ支持
位置、その下方の待機位置、さらにこの下方で、回転ド
ラム11と略同芯となるロール取替え位置のいずれかの
位置に移動させられる。
カテナリー型連続熱処理炉用ロール取替え装置1による
ロール取替え手順について説明する。図6は、操業時に
おける支持ロールRの位置関係を示すもので、一方(左
方)の支持ロールR1が金属ストリップ支持位置で金属
ストリップSを搬送し、他方(右方)の支持ロールR2が
炉内待機位置でロール取替えを待っている状態を示して
いる。この操業時では、回転ドラム11Aおよび11B
は、その空間部19の開口が下方に向いた状態に保たれ
る。
ール(使用中の支持ロール)R1の側では、下扉39の
溝38が支持ロールRの軸Ra部にまで前進して下扉3
9が炉側壁16の縦長口17を塞ぎ、また、他方の支持
ロール(待機中の支持ロール)R2の側では、上扉37
の溝36が支持ロールRの軸Ra部にまで下降して炉側
壁16の縦長口17を塞いでいる。さらに、この操業時
においては、回転ドラム11Aおよび11Bは停止状態
で、昇降式シール機構32の長尺シール部材34は回転
ドラム11Aおよび11Bと炉床14の下面部における
支持ロール昇降用開口部15との間の隙間に押し付けら
れている。
され、新旧ロールの取替え時期になると、図7に示すよ
うに、炉内待機位置にあった前記他方の支持ロールR2
が上扉37の上昇とほぼ連動して金属ストリップ支持位
置まで上昇し、前記一方の支持ロールR1とともに金属
ストリップSを支持し、搬送する状態に移行する。この
とき、待機位置にあった他方の支持ロールR2の下扉3
9が前進し、前記下扉39の溝38内に支持ロールRの
軸Ra部が嵌入した状態となる。
扉39が後退して待機位置で停止すると、図8に示すよ
うに、前記一方の支持ロールR1が上扉37の下降とほ
ぼ連動して炉内待機位置まで下降して停止する。このと
き、一方の支持ロールR1側の上扉37の溝36が支持
ロールRの軸Ra部に位置して上扉37が炉側壁16の
縦長口17を塞いでいる。引き続き、図9および10に
示すように、長尺シール部材34を回転ドラム11Aか
ら離間させた後、一方の支持ロールR1側の下扉39が
さらに後退するとともに、一方の支持ロールR1側の回
転ドラム11Aが180度回転して空間部19の開口が
上方に移動すると、一方の支持ロールR1がさらに下降
して、回転ドラム11Aの空間部19内の所定位置(回
転ドラム11と略同芯位置)に収まって停止する。
9内に収まると、図11に示すように、一方の支持ロー
ルR1側の回転ドラム11Aが180度回転し、空間部
19の開口が下方に移動する。このとき、一方の支持ロ
ールR1は炉内から炉外に位置することになる。その
後、図12および13に示すように、前記一方の支持ロ
ールR1は、この回転ドラム11Aの下方に待機させた
リフター台車L上に移載され、搬出される。そして、こ
れと入れ替わりに、図14および15に示すように、新
たな予備の支持ロールR0がリフター台車Lにより前記
一方の回転ドラム11Aの下方に搬入され、この回転ド
ラム11Aの空間部19内の所定位置まで上昇させら
れ、昇降部材51により保持される。
支持ロールR0はリフター台車Lから離され、図17に
示すように、前記左方の回転ドラム11Aが180度回
転し、その空間部19の開口が上方に移動する。このと
き、新たな予備の支持ロールR0は炉外から炉内に移動
する。続いて、図18に示すように、前記左方の新たな
支持ロールR0が炉内待機位置まで上昇し、この位置で
次のロール取替え時期まで待機する。この場合、図19
に示すように、この新たな支持ロールR0の軸Raは、
中間位置まで前進した下扉39の底辺突出部上に下降し
た上扉37の溝36内に位置し、長尺シール部材34は
回転ドラム11に押し付けられた状態となっている。さ
らに、この取替えられた他方の支持ロールR2の使用が
続き、その取替え時期がくると、左右を逆にして、前述
した手順が繰返される。
端面に設けた端面板23の溝22は開放状態であるが、
図20に示すように、前記溝22内にブラシ式シール部
材27を設けて溝22の開口を塞ぐようにしてもよい。
この場合、回転ドラム11の空間部19の開口が上方に
位置した時における炉内雰囲気の炉外への流出或いは外
気の進入が略防止できることになる。また、前記実施の
形態では、支持ロールRを単に昇降させる方式のもので
あるが、図21に示すように、支持ロールRの両端にそ
れぞれ独立駆動する昇降手段54A,54Bを取付け、
操業時に支持ロールRの両端高さを制御する方式のもの
として、この支持ロールRに走行金属ストリップの蛇行
修正機能を持たせてもよい。この場合、炉内での走行金
属ストリップSの蛇行修正ができ、安定した走行ができ
ることになる。
によれば、待機中の支持ローラと入れ替わりに使用中の
支持ロールを直線的に下降させて炉外に搬出するための
カテナリー型連続熱処理炉の炉床の各支持ロール昇降用
開口部に、前記支持ロールが収納され、昇降可能な空間
部を有する回転ドラムを備えた構成としてある。このた
め、支持ロールの取替え時に炉内外を連通させる空隙部
が狭くなり、かつ連通時間が短くなる故、炉内からのエ
ネルギー損失および炉内雰囲気の乱れを少なくすること
が可能になるという効果を奏する。
ール取替え装置の断面図である。
である。
順を示す図である。
順を示す図である。
順を示す図である。
順を示す図である。
における他の部分の状態を示す図である。
手順を示す図である。
手順を示す図である。
手順を示す図である。
手順を示す図である。
手順を示す図である。
手順を示す図である。
手順を示す図である。
手順を示す図である。
置における他の部分の状態を示す図である。
型連続熱処理炉用ロール取替え装置における端面板を示
す図である。
ナリー型連続熱処理炉用ロール取替え装置における支持
ロール用の昇降手段を示す図である。
取替え装置の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 待機中の支持ロールを金属ストリップ支
持位置まで直線的に上昇させるとともに、使用中の支持
ロールを金属ストリップ支持位置から直線的に下降させ
て炉外に搬出させるカテナリー型連続熱処理炉用ロール
取替え装置において、炉床部に形成した各支持ロール昇
降用開口部に、前記支持ロールが収納され、昇降可能な
空間部を有する円筒形の本体部と、この両端部に取付け
られ、前記支持ロールの軸部が昇降可能な溝を有する円
形の端面板とを備え、前記支持ロールの収納時、前記支
持ロールと前記本体部との軸芯が略一致する回転ドラム
を設けたことを特徴とするカテナリー型連続熱処理炉用
ロール取替え装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001089811A JP4564197B2 (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | カテナリー型連続熱処理炉用ロール取替え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001089811A JP4564197B2 (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | カテナリー型連続熱処理炉用ロール取替え装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002285246A true JP2002285246A (ja) | 2002-10-03 |
JP4564197B2 JP4564197B2 (ja) | 2010-10-20 |
Family
ID=18944686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001089811A Expired - Lifetime JP4564197B2 (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | カテナリー型連続熱処理炉用ロール取替え装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4564197B2 (ja) |
Cited By (3)
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2001
- 2001-03-27 JP JP2001089811A patent/JP4564197B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4564197B2 (ja) | 2010-10-20 |
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