JP2002283511A - 耐熱性高分子多層フィルム - Google Patents

耐熱性高分子多層フィルム

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JP2002283511A
JP2002283511A JP2001084660A JP2001084660A JP2002283511A JP 2002283511 A JP2002283511 A JP 2002283511A JP 2001084660 A JP2001084660 A JP 2001084660A JP 2001084660 A JP2001084660 A JP 2001084660A JP 2002283511 A JP2002283511 A JP 2002283511A
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heat
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particles
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Makoto Iida
真 飯田
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐熱性、強度、寸法安定性を有し、低
吸水性、表面平坦性の良好な半導体実装基板用としても
適用可能な耐熱性高分子多層フィルムを提供する。 【解決手段】 耐熱性高分子と疎水性粒子を成分として
含むA層の少なくとも片面に耐熱性高分子を成分として
含むB層を積層した耐熱性高分子多層フィルムであっ
て、該疎水性粒子は平均粒径が0.001μm以上20
μm以下、疎水化度が10以上であり、該疎水性粒子の
占める体積割合がA層中では6体積%以上90体積%以
下、B層中では0体積%以上5体積%以下であり、かつ
多層フィルム全体では平均値として5体積%以上80体
積%以下であることを特徴とする耐熱高分子多層フィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐熱性高分子多層フ
ィルムに関し、更に詳しくは、低吸水性、表面平坦性の
良好な耐熱性高分子多層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリイミドフィルム、芳香族ポリ
アミドフィルムなどに代表される耐熱性高分子フィルム
は、耐熱性、強度、寸法安全性に優れ、磁気記録媒体、
熱転写記録媒体、コンデンサ用誘導体、印刷回路基板等
のフィルムとして注目され、かつその使用が拡大してい
る。特に磁気記録媒体への適用は、例えば特開昭51−
129201号公報などで提案されている。
【0003】また、近年の携帯用電子機器の小型化の進
展とともに、半導体実装基板等への採用も拡大してい
る。ところで、従来の技術で製造された耐熱性高分子フ
ィルムには吸湿しやすい欠点があり、このため、例えば
銅箔を積層した基板を作成して、ハンダリフローの工程
に投入すると、銅箔との界面に剥離が発生するという問
題が生じる。疎水性粒子をフィルムに添加すると吸湿性
を抑制できるという知見は得られているが、一方、疎水
性粒子の添加量が多すぎると、溶液製膜時に支持体から
フィルムを剥離できないこと、フィルム表面が粗れすぎ
ること、フィルムが脆くなってしまい加工に適さないこ
と等の弊害が生じてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決し、吸湿性が改良され、かつ表面平坦性、加工適性
に優れた耐熱性高分子多層フィルムを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、 (1)耐熱性高分子と疎水性粒子を成分として含むA層
の少なくとも片面に耐熱性高分子を成分として含むB層
を積層した耐熱性高分子多層フィルムであって、該疎水
性粒子は平均粒径が0.001μm以上20μm以下、
疎水化度が10以上であり、該疎水性粒子の占める体積
割合がA層中では6体積%以上90体積%以下、B層中
では0体積%以上5体積%以下であり、かつ多層フィル
ム全体では平均値として5体積%以上80体積%以下で
あることを特徴とする耐熱性高分子多層フィルムにより
達成される。 (2)B層の厚みが0.1〜250μmであり多層フィ
ルム全体の厚みが0.5〜1000μmである上記
(1)記載の耐熱性高分子多層フィルムにより好ましく
達成される。 (3)耐熱性高分子が、ガラス転移温度(Tg)200
℃以上の重合体である上記(1)に記載の耐熱性高分子
多層フィルムにより好ましく達成される。 (4)耐熱性高分子が芳香族ポリアミドである上記
(1)に記載の耐熱性高分子多層フィルムに特により好
ましく達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】(耐熱性高分子)本発明における耐熱性高
分子とは、ガラス転移温度(Tg)が150℃以上の重
合体である。この耐熱性高分子はフィルム状に成形加工
可能であり、ガラス転移温度(Tg)が200℃以上の
重合体であることが特に好ましい。これらの重合体のう
ち芳香族縮合系の耐熱ポリマーが好ましく、例えば芳香
族ポリアミド、芳香族ポリイミド、芳香族ポリアミドイ
ミド、芳香族ポリヒドラジド、芳香族ポリイミン、ポリ
オキサジアゾール、ポリベンツオキサゾール、ポリベン
ツィミダゾール等を挙げることができる。耐熱性高分子
は、上記芳香族縮合系の耐熱ポリマーの共重合体であっ
ても良く、その他ヒダントイン、チアゾール、イミダゾ
ピロロン環等のヘテロ環を最終構造として含む重合体で
あっても良い。
【0008】また、本発明における耐熱性高分子は、ガ
ラス転移温度(Tg)が150℃以上、特に200℃以
上であれば、上記芳香族縮合系の耐熱ポリマーにそれ以
外の重合体成分が例えば50モル%未満共重合されたも
のであっても良い。
【0009】これらの重合体は、一般に有機溶媒、濃硫
酸、ポリリン酸等中での溶液重合、水−有機溶媒系等に
よる界面重合、溶融重合あるいは固相重合等による界面
重合、溶融重合あるいは固相重合等によって合成される
が溶液重合によって合成されることが好ましい。
【0010】例えば、芳香族ポリアミドは、ジメチルア
セトアミド、N−メチルピロリドン、ジチメルホルムア
ミド等の極性アミド系溶媒中での溶液重合、あるいは水
系媒体を使用する界面重合等で合成される。ここで単量
体として酸クロリドとジアミンを使用する場合は、副生
する塩化水素を中和するために水酸化カルシウム、エチ
レンオキサイド等の無機あるいは有機の中和剤を添加す
る。このポリマー溶液は製膜用ドープとしてこれより直
接フィルムを形成してもよく、またポリマーを一度単離
してから上記の溶媒に再溶解して製膜用ドープを調整
し、フィルムを成形してもよい。製膜用ドープには溶解
助剤として無機塩例えば塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム等を添加する場合もある。製膜用ドープ中のポリマ
ー濃度は2〜40重量%程度が好ましい。
【0011】また例えば、芳香族ポリイミドあるいはポ
リアミド酸の溶液は次のようにして得られる。すなわち
ポリアミド酸はN−メチルピロリドン、ジメチルアセト
アミド、ジメチルホルムアミドなど有機極性アミド系溶
媒中でテトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンを反
応させて調整することができる。また芳香族ポリイミド
は前記のポリアミド酸を含有する溶液を加熱したり、ピ
リジンなどのイミド化剤を添加してポリイミドの粉末を
得、これを再度溶媒に溶解して調整できる。製膜用ドー
プ中のポリマー濃度は5〜40重量%程度が好ましい。
【0012】本発明における耐熱性高分子としては、特
に芳香族ポリアミドが好ましい。芳香族ポリアミドは、
ポリマーの主鎖が芳香核およびアミド結合基を主たる構
成成分とするポリマーであれば芳香核上の主鎖形成置換
基が主としてメタ配向からなるものでもパラ配向からな
るものでよいが、その中でも、ポリマーの主鎖を形成す
る芳香核のうち、芳香核上の主鎖形成置換基がパラ配向
であるものが、全繰り返し単位の50〜100モル%で
あるポリマー(パラ配向性芳香族ポリアミド)が好まし
い。
【0013】前記芳香族ポリアミドとしては、次の一般
式(I)および/または一般式(II)で表される繰り返
し単位を、全繰り返し単位の50モル%以上含むものが
好ましく、特に70%以上からなるものが好ましい。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】
【0016】ここで、Ar1、Ar2、Ar3としては、
例えば下記のもの等が挙げられる。
【0017】
【化3】
【0018】上記構造式でのX、Yは、それぞれ、−O
−、−CH2−、−CO−、−SO2−、−S−、−C
(CH32−等から選ばれるのが好ましいが、これに限
定されるものではない。さらに芳香環上の水素原子の一
部が、ハロゲン基(特に塩素)、ニトロ基、炭素数1〜
3のアルキル基(特にメチル基)、炭素数1〜3のアル
コキシ基、アリール基、チオアリール基、オキシアリー
ル基、トリアルキルシリル基などの置換基で置換されて
いるものも含み、また、ポリマーを構成するアミド結合
中の水素原子が他の置換基によって置換されているもの
も含む。特性面からは、上記の芳香環がパラ位で結合さ
れているものが、全芳香環の50モル%以上、好ましく
は75モル%以上を占めるポリマー(パラ配向性芳香族
ポリアミド)が、フィルムの剛性が高く、耐熱性も良好
となるため好ましい。また、芳香環上の水素原子の一部
が上記の置換基、好ましくはハロゲン基、アルキル基、
アルコキシ基、トリアルキルシリル基、で置換されてい
てもよい。このパラ配向性を有する芳香核としては、次
式に示されるものを例示できる。
【0019】
【化4】
【0020】芳香族ポリアミドは、前記一般式(I)お
よび/または一般式(II)で表される繰り返し単位を5
0モル%以上、好ましくは70モル%以上含むものであ
って、50モル%未満、好ましくは30モル%未満は他
の繰り返し単位が共重合、またはブレンドされていても
差し支えない。
【0021】本発明における耐熱性高分子には、フィル
ムの物性を損なわない程度(例えば、フィルム中に5重
量%以下の量)に、酸化防止剤、帯電防止剤、離形剤、
その他のポリマーがブレンドされていてもよい。
【0022】本発明のおける積層耐熱性高分子フイルム
は、その上に例えば磁性金属層、電気素子や金属配線な
どを形成する、金属との複合素材として好ましく用いら
れるが、この場合加工時あるいは使用時において高温下
にさらされ、ハロゲン化合物の発生によって機能の阻害
が懸念されるときには、その繰り返し単位中の芳香環に
結合した水素原子に対するハロゲン原子の比率を1/3
以下、好ましくは1/6以下、特に好ましくはハロゲン
原子を含有しないものとするのが好ましい。
【0023】尚、本発明においてA層を構成する耐熱性
高分子はB層を構成する耐熱性高分子と同一のものであ
っても良く異なるものでも良いが、多層フィルムを延伸
する等の加工特性を良好なものとするため同一である事
が好ましい。
【0024】(疎水性粒子)本発明における耐熱性高分
子多層フィルムは、平均粒径が0.001μm以上20
μm以下であり、かつ疎水化度が10以上の疎水性粒子
をA層中に6体積%以上90体積%以下、A層の少なく
とも片面に設けるB層中に0体積%以上5体積%以下、
多層フィルム全体では平均値として5体積%以上80体
積%以下の量含有させる必要がある。
【0025】疎水性粒子の平均粒径が0.001μm未
満であると、フィルムを製造する工程で疎水性粒子を添
加する際の取扱い(ハンドリング)が困難であり、一方
20μmを超えると、得られたフィルム中で重合体と疎
水性粒子の界面にボイドができ易くなり、フィルムがか
えって吸湿しやすくなる。疎水性粒子の平均粒径の下限
は、上記ハンドリング性を更に良好なものとするために
0.01μmが好ましく、0.05μmが更に好まし
く、0.1μmが特に好ましい。また、疎水性粒子の平
均粒径の上限は、上記のボイドが生じ難くなるため、1
5μmが好ましく、12μmが更に好ましく、10μm
が特に好ましい。
【0026】また、本発明における疎水性粒子は疎水化
度が10以上であることが必要である。疎水性粒子の疎
水化度が10に満たない場合は、耐熱性高分子多層フィ
ルムの吸湿性を減少させる改良効果が不足する。耐熱性
高分子多層フィルムの吸湿性改良効果を更に良好なもの
とするため、疎水性粒子の疎水化度は12以上であるこ
とが好ましく、20以上であることが更に好ましく、2
5以上であることが特に好ましい。
【0027】本発明における疎水性粒子の疎水化度の上
限は75であることが好ましく、67であることが特に
好ましい。疎水性粒子の疎水化度が75を超えると粒子
を作成することが困難になることがあり、また67を超
えると粒子の耐熱性高分子への分散が不均一になること
がある。
【0028】尚、本発明における疎水化度とは、100
ccの水に粒子0.4gを投入し、攪拌した状態(疎水
性粒子は水に投入しても水面に浮遊し水と混合状態とは
ならない)でメチルアルコールを粒子が液中に完全に混
合する状態(メタノールを添加し、ある添加量になると
粒子が完全に液中に混合される状態になる)となるまで
添加した時のメタノールの添加量(Vcc)から下記式
(1)によって算出する。
【0029】
【数1】 疎水化度={V/(V+100)}×100・・・(1) (式(1)でVは、粒子が完全に液中に混合される状態
になった時のメチルアルコールの添加量(cc)を表わ
す。)
【0030】本発明に用いる疎水性粒子としては、酸化
ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウムなどからなる無
機粒子にジメチルジクロロシラン、ジエチルジクロロシ
ラン、ジプロピルジクロロシラン、ジブチルジクロロシ
ラン等によって表面処理を行ない疎水化度を10以上に
まで高めた無機粒子や、シリコーン樹脂粒子、テフロン
(登録商標)樹脂粒子等の有機粒子を好ましく挙げるこ
とができる。これらのうち、特に表面処理を必要としな
いシリコーン樹脂微粒子が好ましい。
【0031】本発明において、疎水性粒子の耐熱性高分
子多層フィルム中に占める体積割合は、A層中では6体
積%以上90体積%以下、B層中では0体積%以上5体
積%以下であることが必要である。
【0032】A層に含有させる疎水性粒子のA層中に占
める体積割合が6体積%よりも少ない場合は、吸湿性の
改良効果が不足し、一方90体積%を超えると、積層さ
せるもう一つの層(B層)との溶融状態での粘度差が大
きくなりすぎるため、製膜時の厚み制御が困難となる。
【0033】また、本発明においてB層中には疎水性粒
子を含有させないくてもよいが、含有させる場合はB層
中に占める疎水性粒子の体積割合が5体積%以下であ
る。体積割合が5体積%を超えるとB層外表面が粗くな
りすぎる。B層中に占める疎水性粒子の体積割合の上限
は、好ましくは4体積%以下、より好ましくは3体積以
下、特に好ましくは2体積%以下である。
【0034】更に、本発明の耐熱性高分子多層フィルム
全体に占める疎水性粒子の体積割合の平均値は5体積%
以上、80体積%以下である必要がある。この体積割合
が5体積%未満では多層フィルムの吸湿性の改良効果が
不足し、80体積%を超えると多層フイルムの伸度が極
めて小さくなり、加工適性が極端に悪化する。多層フィ
ルム全体に占める疎水性粒子の体積割合の平均値の下限
は、多層フィルムの吸湿性の改良効果を良好なものとす
るため7体積%であることが好ましく、10体積%であ
ることが更に好ましく、12体積%であることが特に好
ましい。また、上限は、多層フィルムの加工適性を良好
なものとするため70体積%であることが好ましく、6
5体積%であることが更に好ましく、60体積%である
ことが特に好ましい。
【0035】本発明の耐熱性高分子多層フィルムに用い
る疎水性粒子は、その密度が0.5〜25g/cm3
範囲であることが多層フィルムの疎水性が優れたものと
なるため好ましい。疎水性粒子の密度の範囲はより好ま
しくは0.6〜20g/cm 3、さらに好ましくは0.
7〜15g/cm3、特に好ましくは0.8から10g
/cm3である。本発明の耐熱性高分子多層フィルムB
層に疎水性粒子を含有させる場合、用いる疎水性粒子は
A層のものと異なっていても良いが同じものである事が
好ましい。
【0036】また、本発明の耐熱性高分子多層フィルム
のA層及び/又はB層には上述の疎水性粒子以外の微粒
子を含有させることができる。この疎水性粒子以外の微
粒子の配合割合は、本発明の効果を損なわない程度(例
えば、A層及び/又はB層中に1重量%以下の量)であ
ることが好ましい。
【0037】この疎水性粒子以外の微粒子としては、S
iO2、TiO2、Sb23、ZrO 2等の金属化合物や
その他の金属微粉末、一般式M(OH)xまたはM
2(CO)x(ここで、Mは周期律表Ia族およびIIa
族から選ばれる少なくとも1種の金属元素、Xは1〜2
の数である)で表される化合物などの無機微粒子や、ポ
リイミド粒子、架橋ポリエステル樹脂粒子、架橋アクリ
ル系樹脂粒子などの有機微粒子などを挙げることができ
るが、耐熱性の点から無機微粒子がより好ましく、特に
SiO2、Sb23、ZrO2から選ばれる少なくとも1
種(特にSiO2)の無機微粒子はフィルム内での分散
性に優れているため好ましい。かかる微粒子は2種以上
を併用しても良い。
【0038】上記の微粒子の平均粒径は、好ましくは
0.001μm以上20μm以下、より好ましくは0.
01μm以上15μm以下、さらに好ましくは0.05
μm以上12μm以下、特に好ましくは0.1μm以上
10μm以下である。
【0039】(耐熱性高分子多層フィルム)本発明の耐
熱性高分子多層フィルムの厚み構成は特に制限はない
が、B層の厚みが0.1〜250μmであり多層フィル
ム全体の厚みが0.5〜1000μmであることが好ま
しい。B層の厚みが0.1μm未満ではB層の積層によ
る多層フィルム外表面の平坦化の効果が得不足すること
があり、一方、250μmを超えると多層フィルムの吸
湿性改良の効果が得られ難い。B層の厚みの下限は多層
フィルム外表面の平坦化の効果を更に良好なものとする
ため0.2μmμmが好ましく、0.3μmが更に好ま
しく、0.5μmが特に好ましい。一方、B層の厚みの
上限多層フィルムの吸湿性改良の効果を更に良好なもの
とするため200μmが好ましく、150μmが更に好
ましく、100μmが特に好ましい。
【0040】また、本発明の耐熱性高分子多層フィルム
の厚みの下限は、多層フィルムの用途により異なるが、
1.0μmであることが特に好ましい。一方、厚みの上
限は350μmであることが更に好ましく、250μm
であることが特に好ましい。
【0041】尚、本発明においては、A層の少なくとも
片面にB層を積層するが、B層を設けた面の反対側のA
層表面にはB層を設けることができるが、B層以外の層
(C層)を設けることも可能である。このC層とは例え
ば構成成分に、B層とは異なる耐熱性高分子を用いたも
の、耐熱性高分子以外の樹脂を用いたもの、B層とは異
なる疎水性粒子を用いたもの或いはB層とは異なる疎水
性粒子以外の微粒子を用いたものを挙げることができ
る。従って、本発明の可能な層の構成としては、A/
B、B/A/B、B/A/Cなどが例示される。
【0042】(耐熱性高分子多層フィルムの製膜)本発
明の耐熱性高分子多層フィルム(以下、単に『多層フィ
ルム』と略記することがある。)は、例えば前記の耐熱
性高分子、疎水性粒子、必要に応じて耐熱性高分子以外
の重合体、疎水性粒子以外の微粒子、その他の添加物を
用い、製膜用ドープから湿式法、乾式法、乾湿式法、あ
るいはその他の周知の方法によってフィルムを形成させ
ることにより得ることができる。多層フィルムの製膜に
用いる疎水性粒子およびその他の粒子は、ポリマー溶液
に直接添加すると一般には粗大な凝集体を多数形成し、
これを分散させることは極めて困難であるため、前もっ
て粘度が1Pa・s以下、好ましくは0.1Pa・s以
下の有機溶媒あるいは稀薄低粘度ポリマー溶液中に分散
させておくことが好ましい。分散媒としては製膜に使用
するものが好ましいが、製膜に特に悪影響を与えなけれ
ば重合の際に使用した溶媒以外の溶媒を使用してもかま
わない。溶媒としては特にアミド系溶媒あるいは炭素数
20以下のアルコールを用いることが好ましく、これら
の溶媒と前述の疎水性粒子とを組合せた場合には、粒子
の分散をより微細かつ均一に行なうことができる。また
これら粒子の分散液中に少量の分散助剤や水が入ってい
てもよいが、水の量が多すぎると分散液中の微粒子の分
散が悪くなる。
【0043】分散方法としては、上記溶媒あるいは稀薄
低粘度ポリマー溶液中に粒子、その他必要に応じて分散
助剤などを入れ、攪拌式分散器、ボールミル、サンドミ
ル、超音波分散機などで、粒子径0.001μm以上2
0μm以下、好ましくは0.01μm以上15μm以下
となるまで分散する。
【0044】この疎水性粒子分散液は前記ポリマー溶液
中へ添加混合するが、重合前の溶媒中へ添加もしくは重
合に使用する溶媒全部に分散されていてもよい。またポ
リマー溶液の調製工程中で添加してもよく、さらには製
膜時の流延直前で添加混合してもよい。
【0045】疎水性粒子の分散液を上述のように添加混
合したポリマー溶液中には粒子が均一で微細に安定して
分散しており、溶液を放置しても粒子の再凝集はほとん
ど起こらない。
【0046】本発明の多層フィルムを形成するには、A
層側に相当する製膜原液と、B層側に相当する製膜原液
の少なくとも2種類を、公知の方法で、例えば特開昭5
6−162617号公報記載のように、合流管で積層し
たり、口金内で積層して形成することができる。必要に
応じてB層と反対側のA層面に別の層C層を三層口金で
積層して形成することができる。この製膜用ドープから
湿式法、乾式法、乾湿式法、あるいはその他の周知の方
法によって脱溶媒が行なわれフィルムが形成される。連
続的にフィルムを製造する場合、例えば湿式法では、製
膜用ドープは金属ドラム、エンドレスの金属ベルト、プ
ラスチックフィルム、金属箔等の支持体上に流延された
のち直接凝固浴中に浸漬され、流延された製膜用ドープ
が自己保持性を得るまで脱溶媒が行なわれる。ついで支
持体からフィルムとして剥離され、必要に応じてさらに
凝固浴中での脱溶媒の後、乾燥が行なわれ製膜が完了す
る。
【0047】ポリマーの種類やフィルムへの要求に応じ
て凝固浴液としては水、水と無機塩および、あるいは有
機溶媒の混合物、あるいは有機溶媒などが選定され、フ
ィルムの平滑性や透明性などを向上させる目的で凝固浴
液温度を30℃以下に保つ場合もある。
【0048】乾式法、乾湿式法により、製膜する場合に
は、製膜用ドープはドラム(金属やセラミック製など)
やエンドレスの金属製ベルト等の支持体上に流延され、
自己保持性を得るまで気相中での脱溶媒が行なわれたの
ち支持体から剥離される。剥離されたフィルムは、乾式
法ではさらに気相中での脱溶媒が、乾湿式法で液中での
脱溶媒の後、乾燥が行なわれて製膜が完了する。乾湿式
法における脱溶媒に使用する液の組成および液温は、上
述の湿式法における凝固浴の場合と同様に、ポリマーの
種類やフィルムへの要求に応じて選ばれる。
【0049】支持体上に製膜原液を流延させる際には、
A層とB層またはA層、B層、C層をあらかじめ合流さ
せておき、かつA層面が支持体に接触しない向きに吐出
させるのが好ましい。
【0050】また支持体からの剥離後の工程において、
フィルムは面積倍率0.8以上5.0以下で延伸または
緩和されることが好ましい。ここで面積延伸倍率とはフ
ィルム長手方向、横方向各々の延伸実効倍率の積を意味
する。この面積延伸倍率が0.8より小さいとフィルム
の物性低下や平滑性の悪化が起こり易く、5.0を超え
るとフィルム中の粒子周囲がボイドが形成され耐吸湿性
が損なわれ易くなるため好ましくない。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、本発明における種々
の物性値および特性は以下の如く限定されたものであ
り、また定義される。
【0052】1.微粒子の平均粒径 1−1製膜に用いる粒子の平均粒径 島津製作所CP−50型セントリフューグル パーティ
クル サイズ アナライザー(Centrifugal Particle S
ize Analyzer)を用いて測定する。得られる延伸沈降曲
線を基に算出する各粒径の粒子とその存在量との積算曲
線から、50重量%に相当する粒径を読み取り、この値
を平均粒径(μm)とする(「粒度測定技術」日刊工業
新聞発行、1975年、頁242〜247参照)。
【0053】1−2フイルム中の粒子の平均粒径 フィルムサンプルを垂直方向(厚み方向)にミクロトー
ムにて切断し、得られた断面をトプコン(株)製透過型電
子顕微鏡LEM−2000にて観察し、粒子部分の断面
映像(10箇所)から粒子の相当直径を画像処理により
求め、その平均値を粒子の平均粒径とする。
【0054】2.フィルムの厚み 2−1多層フィルムの厚み アンリツ電子製電子マイクロメータにて測定する。
【0055】2−2多層フィルムの各層の厚み フィルムサンプルを垂直方向(厚み方向)にミクロトー
ムにて切断し、得られた断面をトプコン(株)製透過型電
子顕微鏡LEM−2000型の顕微鏡にて観察し、断面
映像から各層の厚みを求めた。
【0056】3.疎水化度 疎水性粒子は水に投入しても水面に浮遊し水と混合状態
とはならないが、これにメタノールを添加していき、あ
る添加量になると粒子が完全に液中に混合されるように
なる。疎水化度の測定は、100ccの水に粒子0.4
gを投入し、攪拌した状態でメチルアルコールを粒子が
液中に完全に混合する状態となるまで添加し、その添加
量(Vcc)から次式によって算出する。
【0057】
【数2】 疎水化度={V/(V+100)}×100・・・(1) (式(1)でVは、粒子が完全に液中に混合される状態
になった時のメチルアルコールの添加量(cc)を表わ
す。)
【0058】4.吸水率 フィルムを5cm×5cmのサイズに切り出し、50℃
で24hr乾燥後直ちに重量を測定する。すぐに23℃
の水に浸漬し24hr後に取り出し、フィルム表面の水
を拭き取った後、再び重量を測定する。吸水率は下記式
で計算し、3回テストを行なった平均値で表す。
【0059】
【数3】 吸水率(%)={(浸漬後重量−浸漬前重量)/浸漬前重量}×100…(2)
【0060】5.フィルム中の粒子の体積割合 フィルムを長方形に所定量(5cm×10cm程度)切
り出し、厚み(dμm)、幅(wcm)、長さ(Lc
m)を計測する。このフィルムを4wt%の塩化リチウ
ムを含有するN−メチルピロリドンに溶解し、不溶な粒
子成分を遠心分離機により分離したのち、その重量を電
子天秤を用いて計測する。また、遠心分離した粒子の密
度をユアサアイオニクス株式会社製ウルトラピクノメー
ター1000で測定し、下記式で添加量を算出する。
【0061】
【数4】粒子添加量(体積%)=(W/ρ)/(d×10
-4×w×L)×100 (上記式で各記号は下記を表わす。) W;粒子重量(g) ρ;粒子密度(g/cm3) d;フィルム厚み(μm) w;フィルム幅(cm) L;フィルム長さ(cm)
【0062】6.ガラス転移温度(Tg) オリエンテック社製動的粘弾性測定装置RHEOVIBRON DD
V-01FPにより、昇温速度2℃/分、周波数1Hzにて測
定する。
【0063】7.フィルムの破断伸度 引張試験機(東洋ボールドウイン製、テンシロン)を用
いて、温度20℃、相対湿度50%に調節された室内に
おいて、幅10mm、長さ150nmにサンプリングし
たフィルムを、チャック間100mm、引張強度150
mm/分にて破断するまで引っ張り、得られた応力−歪
み曲線時の伸びより算出する。
【0064】8.フィルムの表面粗さ(Ra) 中心線平均粗さ(Ra)としてJIS B601で定義
される値であり、本発明では(株)小坂研究所の触針式
表面粗さ計(Surfcorder SE−30C)を
用いて測定する。
【0065】測定条件は、下記の通りである。 (a)触針先端半径 :2μm (b)測定圧力 :30mg (c)カットオフ :0.25mm (d)測定長 :2.5mm (e)データのまとめ方:同一試料については6回繰り
返し測定し、最も大きい値を1つ除き、残りの5つのデ
ータの平均値を表示する。
【0066】[実施例1]A層中に占める粒子含有量が
60体積%となるように平均粒径0.3μm、疎水化度
21のシリコーン樹脂微粒子(密度=1.4g/c
3)を分散させたN−メチルピロリドン(MMP)
に、芳香族ジアミン成分としてパラフェニレンジアミン
50モル%と3,4’−ジアミノフェニールエーテル5
0モル%を溶解させ、これに100モル%に相当するテ
レフタル酸クロライドを添加して重合した。次いで、重
合で副生した塩化水素を水酸化カルシウムを用いて中和
し、ポリマー濃度6.0wt%のA層用製膜原液(ポリ
マーの対数粘度3.6)とした。
【0067】次にB層中に占める粒子の含有量が0.2
wt%となるように平均粒径0.3μm、疎水化度0の
真球状シリカ微粒子(密度=2.2g/cm3)を分散
させたN−メチルピロリドン(NMP)に、芳香族ジア
ミン成分としてパラフェニレンジアミン50モル%と
3,4’−ジアミノフェニールエーテル50モル%を溶
解させ、これに100モル%に相当するテレフタル酸ク
ロライドを添加して重合した。
【0068】次いで、副生した塩化水素を水酸化カルシ
ウムを用いて中和し、ポリマー濃度6.0wt%のB層
用製膜原液(ポリマーの対数粘度3.6)とした。得ら
れた製膜原液をそれぞれ105℃に加熱した後、3層用
フィードブロックを用いて合流させ、B/A/Bの積層
体のまま105℃に加熱された口金から吐出させ、厚み
105μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(PETフィルム)上に合計厚み1.5mm(B層
/A層/B層=0.15mm/1.2mm/0.15m
m)の薄膜状に流延した。その後ただちに、N−メチル
ピロリドン(NMP)40重量%の水溶液からなる、温
度50℃の凝固浴に導き、1分後PETフイルムから剥
離した後に60℃の水溶液に投入し、脱溶媒、脱塩を行
ない、クリップテンターにて乾燥しつつ横方向に240
℃で1.4倍方向に1.3延伸し、300℃に加熱した
ロールを用いて縦方向に1.3倍延伸し、更に350℃
のピンテンターで熱処理を行ない、最終厚み50μmの
芳香族ポリアミド多層フィルムを得た。
【0069】得られた多層フィルムの特性を表1に示
す。得られた多層フィルムは吸水率が低く疎水性に優れ
たものであり、B層外表面が平坦で、かつ破断伸度の高
いものであった。
【0070】[実施例2]添加する粒子の種類、粒径、
疎水化度、含有量が表1の通りとなるようにした以外は
実施例1と同様の方法によってA層用、B層用の製膜原
液を得た。さらに粒子を添加しない以外は実施例1のB
層用と同様の重合を行ない、C層用の製膜原液を得た。
【0071】得られた3つの製膜原液を3台のギアポン
プに供給し、マルチマニホールドタイプの口金内で3層
を合流させ、B層側が支持体側となるように口金から吐
出させ、厚み100μmの二軸配向ポリプロピレンフィ
ルム上に合計厚み1.66mm(B層/A層/C層=
0.75mm/0.58mm/0.33mm)となるよ
う流延した。その後ただちに、N−メチルピロリドン
(NMP)40重量%の水溶液からなる、温度50℃の
凝固浴に導き、1分後二軸配向ポリプロピレンフィルム
から剥離した後に60℃の水溶液に投入し、脱溶媒、脱
塩を行ない、テンターにて定長で乾燥、熱処理を行なっ
た。乾燥温度は230℃、熱処理温度は400℃であっ
た。得られた芳香族ポリアミド多層フィルムの特性を表
1に示す。
【0072】[実施例3]疎水性粒子として表1に示す
ものを用いたA層用、B層用の製膜原液を10.5℃に
加熱し、2台のギヤポンプを用いてフィードブロックに
供給し、A/B2層の積層体とした。この状態で口金内
に導き、B層側が支持体側となるように鏡面状に磨かれ
たステンレス製ベルト上に合計厚みが220μm(A層
/B層=110μm/110μm)となるよう流延し
た。その後積層体をステンレス製ベルト上に乗せたまま
実施例1と同条件の凝固液に導入し、凝固後にベルトか
ら剥離し、続いて50℃の水溶液にて脱溶媒、脱塩を行
ない、ついでクリップテンターにて250℃で縦方向に
1.8倍延伸し、ついで350℃に加熱した金属ロール
を用いて縦方向に1.8倍延伸した。さらにピンテンタ
ーを用いて410℃にて定長熱処理を行ない、最終厚み
4μmの芳香族ポリアミド多層フィルムを得た。得られ
た2層フィルムの特性を表1に示す。
【0073】[実施例4、5]疎水性粒子として表1に
示すものを用いたA層用、B層用の製膜原液を10.5
℃に加熱し、2台のギヤポンプを用いてフィードブロッ
クに供給し、実施例1と同様の方法により3層構成のフ
ィルムを得た。得られた3層フィルムの特性を表1に示
す。
【0074】[比較例1]A層用の製膜原液として粒子
を添加しないものを用いる他は実施例1と同様にして積
層芳香族ポリアミド多層フィルムを得た。得られた多層
フィルムの吸水率は高かった。
【0075】[比較例2]層厚み構成を表1に示すとお
りに変更する以外は実施例2と同様にして芳香族ポリア
ミド多層フィルムを得た。フィルム全体に対する粒子含
有量が本発明の範囲外であるため、破断伸度が低く、表
面の粗れた多層フィルムとなった。
【0076】
【表1】
【0077】表1及び実施例の記述から明らかなよう
に、本発明による積層耐熱性高分子フィルムは表面平坦
性、破断伸度も良好な領域に保ちつつ吸湿性が改良され
るのに対し、本発明の範囲外のフィルムは、これらの特
性全てを同時に満足することはできない。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、優れた耐熱性、強度、
寸法安定性を有し、低吸水性、表面平坦性の良好な半導
体実装基板用としても適用可能な耐熱性高分子多層フィ
ルムを提供することがことができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA20A AA20C AA20H AA21A AA21C AA21H AK01A AK01B AK01C AK47A AK47B AK47C AK52A AK52C AK52H BA02 BA03 BA06 BA07 BA10A BA10B BA10C BA15 DE01A DE01C DE01H GB41 JA05A JA05B JA05C JA20 JA20A JA20B JA20C JA20H JB06A JB06C JB06H JD15 JJ03A JJ03B JJ03C JK15 JL01 YY00 YY00A YY00B YY00C YY00H 4J002 BD152 CL001 CM011 CM031 CM041 CP032 DE136 DE146 DJ016 FB096 FD012 FD016

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性高分子と疎水性粒子を成分として
    含むA層の少なくとも片面に耐熱性高分子を成分として
    含むB層を積層した耐熱性高分子多層フィルムであっ
    て、該疎水性粒子は平均粒径が0.001μm以上20
    μm以下、疎水化度が10以上であり、該疎水性粒子の
    占める体積割合がA層中では6体積%以上90体積%以
    下、B層中では0体積%以上5体積%以下であり、かつ
    多層フィルム全体では平均値として5体積%以上80体
    積%以下であることを特徴とする耐熱性高分子多層フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 B層の厚みが0.1〜250μmであり
    多層フィルム全体の厚みが0.5〜1000μmである
    請求項1に記載の耐熱性高分子多層フィルム。
  3. 【請求項3】 耐熱性高分子が、ガラス転移温度(T
    g)150℃以上の重合体である請求項1に記載の耐熱
    性高分子多層フィルム。
  4. 【請求項4】 耐熱性高分子が芳香族ポリアミドである
    請求項1に記載の耐熱性高分子多層フィルム。
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