JP5256754B2 - 積層フィルム - Google Patents
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一般式(I)
−O−、−CH2−、−CO−、−SO2−、−S−、−C(CH3)2−
などから選ばれるが、これらに限定されるものではない。さらにこれらの芳香環上の水素原子の一部が、塩素、フッ素、臭素などのハロゲン基(とくに塩素)、ニトロ基、アルキル基(とくにメチル基)、アルコキシル基などの置換基で置換されているものも含み、また、重合体を構成するアミド結合中の水素が他の置換基によって置換されているものも含む。なお、Ar1、Ar2、Ar3は同じかまたは異なってもよい。またこれらは2種以上の共重合体であってもよいし、混合体であってもよい。さらに上記以外の芳香族または脂肪族の共重合成分を30モル%未満の割合で共重合されていてもよい。ここで共重合可能な成分としてはシクロヘキシレンなどの脂環族化合物、ヘキシレンなどの脂肪族化合物を挙げることができる。また上記の芳香環がパラ位で結合されたものが、全芳香環の70モル%上、好ましくは80モル%以上を占める重合体が、フィルムのヤング率が高く、ガラス転移温度を満足し、耐熱性も良好となり好ましい。また芳香環上の水素原子の一部がハロゲン基(とくに塩素)で置換された芳香環が全体の30モル%以上であるとガラス転移温度、耐熱性がさらに向上し、吸湿による寸法変化、剛性低下などの特性が改善され好ましい。
ASTM−D882−1997に準拠して支持体のヤング率を測定する。なお、インストロンタイプの引張試験機を用い、条件は下記のとおりとする。5回の測定結果の平均値を本発明におけるヤング率とする。
・試料サイズ:
支持体幅方向のヤング率測定の場合
支持体長手方向2mm×支持体幅方向12.6mm
(つかみ間隔は支持体幅方向に8mm)
支持体長手方向のヤング率測定の場合
支持体幅方向2mm×支持体長手方向12.6mm
(つかみ間隔は支持体長手方向に8mm)
・引張り速度:1mm/分
・測定環境:温度23℃、湿度65%RH
・測定回数:5回測定し、平均値から算出する。
触針式表面粗さ計を用いて下記条件にて支持体の中心線平均粗さSRaを測定する。フィルム幅方向に20回走査して測定を行い、得られた結果の平均値を本発明における中心線平均粗さSRaとする。
・触針先端半径:0.5μm
・触針荷重 :5mg
・測定長 :1mm
・カットオフ値:0.08mm
・測定環境 :温度23℃湿度65%RH
(3)フィルムの200℃の熱収縮率
フィルム表面に、幅10mm、測定長約150mmとなるように2本のラインを引き、この2本のライン間の距離を23℃で正確に測定しこれをL0とする。このフィルムサンプルの上端をクリップで把持し下端に1.5gの重りをぶら下げてしわを取った状態で、200℃のオーブン中に20分間加熱し、常温に戻す。再び2本のライン間の距離を23℃で測定しこれをL1とし、下式により熱収縮率を求めた。
(4)ガラス転移温度
下記装置および条件で比熱測定を行い、JIS K7121−1987に従って決定する。
・測定条件:
・加熱温度 :270〜570K(RCS冷却法)
・温度校正 :高純度インジウムおよびスズの融点
・温度変調振幅:±1K
・温度変調周期:60秒
・昇温ステップ:5K
・試料質量 :5mg
・試料容器 :アルミニウム製開放型容器(22mg)
・参照容器 :アルミニウム製開放型容器(18mg)
なお、ガラス転移温度は下記式により算出する。
(5)粒子の平均粒径
フィルムからポリマーをプラズマ低温灰化処理法で除去し、粒子を露出させる。処理条件は、ポリマーは灰化されるが粒子は極力ダメージを受けない条件を選択する。その粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、粒子画像をイメージアナライザで処理する。SEMの倍率は5,000倍で、観察箇所をかえて粒子数1,000個以上で粒径とその体積分率から、次式で体積平均径dを得る。粒径の異なる2種類以上の粒子を含有している場合には、それぞれの粒子について同様の測定を行い、粒径を求めた。
ここで、diは粒径、Nviはその体積分率である。
オルトクロロフェノール中、25℃で測定した溶液粘度から、下記式で計算した値を用いた。すなわち、
ηsp/C=[η]+K[η]2・C
ここで、ηsp=(溶液粘度/溶媒粘度)−1であり、Cは、溶媒100mlあたりの溶解ポリマー質量(g/100ml、通常1.2)、Kはハギンス定数(0.343とする)である。また、溶液粘度、溶媒粘度はオストワルド粘度計を用いて測定した。単位は[dl/g]で示す。
幅25mmのフィルムサンプルを準備し、積層フィルムを測定装置として、(株)東洋ボールドウィン製の万能型引張試験機UTM-4-100を用いて、引っ張り速度50mm/分、180°剥離にて、引き剥がし荷重を測定し、幅25mmあたりの接着強度を求めた。
JIS C2151−1990に準じ、マイクロメーター(ミツトヨOMM−25)を用いてフィルム幅方向に対して均等に30点測定し、その平均値を測定結果とした。
(1)芳香族ポリアミドフィルムの準備
N−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPという)に、分散された一次粒径60nmのコロイダルシリカ/NMPスラリーを準備した。このスラリー中のシリカ濃度は5質量%であった。このスラリーに超音波分散を40℃で10時間施した。超音波分散の終了したスラリーを、濾過精度0.6μmのポリプロピレン製のフィルターにより濾過し、次いで、濾過精度0.9μmの焼結金属フィルター(SUS製)により濾過した。
ジメチルテレフタレート(DMT)に、DMT・1モルに対し1.9モルのエチレングリコールおよび酢酸マグネシウム・4水塩をDMT100質量部に対し0.05質量部、リン酸を同じくDMTに対し0.015質量部加え加熱エステル交換を行い、引き続き三酸化アンチモンをDMTに対し0.025質量部を加え、加熱昇温し減圧下で重縮合反応を行い、粒子を実質的に含有しない、固有粘度0.63のホモポリエステルペレットを得た。
上記で準備したポリエステルフィルムの一方の面に、エポキシ樹脂系接着剤(セメダイン(株)製・品名1500)を15μm厚さにロールコートしたのち、上記で準備した芳香族ポリアミドフィルムを積層し、80℃の加圧ロールを介して、50kg/cm2で貼り合わせを行った。ロールに巻き上げ後、80℃の環境下で5日間エージング処理を行った。
実施例1で準備したポリエステルフィルムの一方の面に、接着剤として、ポリウレタン系樹脂・三井化学ポリウレタン(株)製A616と硬化剤A50と酢酸エチルを質量比で36:4:60で混合した接着剤を、塗布厚み15μmになるように塗布し、80℃の熱風乾燥機内を通し、次いで、実施例1で準備した芳香族ポリアミドフィルムを積層し、80℃の加圧ロールを介して、60kg/cm2で貼り合わせを行った。ロールに巻き上げ後、40℃の環境下で3日間エージング処理を行った。この積層フィルムの物性値、評価結果を表に示した。
ポリエステルフィルム、芳香族ポリアミドフィルムの厚さ、物性を変え、実施例1と同様に積層フィルムを作成した。物性値、評価結果を表に示した。
芳香族ポリアミドフィルムをポリエステルフィルムの両面に積層した他は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。物性値、評価結果を表に示した。
芳香族ポリアミドフィルムをポリエステルフィルムの両面に積層した他は、実施例2と同様にして積層フィルムを作成した。物性値、評価結果を表に示した。
ポリエステルフィルム、芳香族ポリアミドフィルムの厚さ、物性を変え、芳香族ポリアミドフィルムをポリエステルフィルムの両面に積層した他は、実施例1と同様に積層フィルムを作成した。物性値、評価結果を表に示した。
Claims (5)
- 厚みが80μm以上200μm未満であるポリエステルフィルムの少なくとも一方の面に、厚みが1〜4μmであり、かつガラス転移温度が200℃を超える芳香族ポリアミドフィルムを、接着剤を介して積層してなる、総厚みが99〜200μmである積層フィルム。
- ポリエステルフィルムの両面に前記芳香族ポリアミドフィルムが積層されてなる、請求項1に記載の積層フィルム。
- 200℃の熱収縮率が長手方向および横方向ともに0〜1%である、請求項1または2に記載の積層フィルム。
- 少なくとも一方の面の中心線平均粗さSRaが1〜10nmである、請求項1〜3のいずれかに記載の積層フィルム。
- 接着剤がエポキシ系接着剤またはポリウレタン系接着剤である、請求項1〜4のいずれかに記載の積層フィルム。
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