JP2002280648A - 高電圧パルス発生装置及び露光用放電励起ガスレーザ装置 - Google Patents

高電圧パルス発生装置及び露光用放電励起ガスレーザ装置

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JP2002280648A
JP2002280648A JP2001082832A JP2001082832A JP2002280648A JP 2002280648 A JP2002280648 A JP 2002280648A JP 2001082832 A JP2001082832 A JP 2001082832A JP 2001082832 A JP2001082832 A JP 2001082832A JP 2002280648 A JP2002280648 A JP 2002280648A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギーの移行効率が高く、コンパクト
で、繰返し周波数の高い高電圧パルス発生装置および露
光用放電励起ガスレーザ装置を提供すること。 【解決手段】 高電圧に充電される主コンデンサC01
(C02)と、磁気アシストSR11(SR12)と、
スイッチ手段SW1(SW2)とが昇圧トランスTr1
(Tr2)の1次側に直列に接続され、昇圧トランスT
r1(Tr2)の2次側にコンデンサC11(C12)
が接続された回路要素を複数設ける。そして、昇圧トラ
ンスTr1,Tr2のコアを共通化し、その2次側に接
続されたコンデンサC11,C12を並列(もしくは直
列)に接続し、その出力端に磁気スイッチSR2を接続
して磁気パルス圧縮回路の初段を形成する。さらに上記
磁気パルス圧縮回路の初段の出力端に磁気パルス圧縮回
路のパルス圧縮段を少なくとも1つ接続し、磁気パルス
圧縮回路の最終段より高電圧パルスを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧パルス発生
装置及び露光用放電励起ガスレーザ装置に関し、更に詳
細には、エネルギー移行効率が高く、コンパクトで、繰
り返し周波数の高いArFエキシマレーザ装置やフッ素
レーザ装置等に使用される高電圧パルス発生装置及び露
光用放電励起ガスレーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の微細化、高集積化につ
れて、その製造用の投影露光装置においては解像力の向
上が要請されている。このため、露光用光源から放出さ
れる露光光の短波長化が進められており、半導体露光用
光源として、従来の水銀ランプから波長248nmのK
rFエキシマレーザ装置が用いられている。さらに、次
世代の半導体露光用光源として、波長193nmのAr
Fエキシマレーザ装置及び波長157nmのフッ素レー
ザ装置等の紫外線を放出するガスレーザ装置が有力であ
る。KrFエキシマレーザ装置においては、フッ素(F
2 )ガス、クリプトン(Kr)ガス及びバッファーガス
としてのネオン(Ne)等の希ガスからなる混合ガス、
ArFエキシマレーザ装置においては、フッ素(F2
ガス、アルゴン(Ar)ガス及びバッファーガスとして
のネオン(Ne)等の希ガスからなる混合ガス、フッ素
レーザ装置においては、フッ素(F2 )ガス及びバッフ
ァーガスとしてヘリウム(He)等の希ガスからなる混
合ガスであるレーザガスが数百kPaで封入されたレー
ザチェンバの内部で放電を発生させることにより、レー
ザ媒質であるレーザガスが励起される。
【0003】以下、従来のKrFエキシマレーザ装置、
ArFエキシマレーザ装置、フッ素レーザ装置における
高電圧発生回路について説明する。 (1)KrFエキシマレーザ装置の高電圧パルス発生装
置 KrFエキシマレーザ装置において、上記したようにレ
ーザチェンバ内で放電を発生させレーザガスを励起させ
るための高電圧パルス発生装置の例を図9に示す。図9
の高電圧パルス発生装置は、可飽和リアクトルからなる
3個の磁気スイッチSR1、SR2、SR3を用いた2
段の磁気パルス圧縮回路からなる。磁気スイッチSR1
はIGBT等の半導体スイッチング素子である固体スイ
ッチSWでのスイッチングロスの低減用のものであり、
磁気アシストとも呼ばれる。第1の磁気スイッチSR2
と第2の磁気スイッチSR3により2段の磁気パルス圧
縮回路を構成している。
【0004】図9に従って回路の構成と動作を以下に説
明する。まず、高電圧電源HVの電圧が所定の値Vin
に調整され、主コンデンサC0が充電される。このと
き、固体スイッチSWはオフになっている。主コンデン
サC0の充電が完了し、固体スイッチSWがオンとなっ
たとき、固体スイッチSW両端にかかる電圧は主に磁気
スイッチSR1の両端にかかる。磁気スイッチSR1の
両端にかかる主コンデンサC0の充電電圧V0の時間積
分値が磁気スイッチSR1の特性で決まる限界値に達す
ると、磁気スイッチSR1が飽和して磁気スイッチが入
り、主コンデンサC0、磁気スイッチSR1、インダク
タンスLL 、昇圧トランスTr1の1次側、固体スイッ
チSWのループに電流が流れる。同時に、昇圧トランス
Tr1の2次側、コンデンサC1のループに電流が流
れ、主コンデンサC0に蓄えられた電荷が移行してコン
デンサC1に充電される。なお、ここでは、回路ループ
のインダクタンスとコンデンサC0の寄生インダクタン
スを合成したものをインダクタンスLL として表してい
る。また、主コンデンサC0、磁気スイッチSR1、イ
ンダクタンスLL 、昇圧トランスTr1の1次側、固体
スイッチSWがなすループをパルス発生回路、昇圧トラ
ンスTr1の2次側、コンデンサC1のループを昇圧回
路と呼ぶことにする。
【0005】この後、コンデンサC1における電圧V1
の時間積分値が磁気スイッチSR2の特性で決まる限界
値に達すると、磁気スイッチSR2が飽和して磁気スイ
ッチSR2が動作し、コンデンサC1、コンデンサC
2、磁気スイッチSR2のループに電流が流れ、コンデ
ンサC1に蓄えられた電荷が移行してコンデンサC2に
充電される。さらにこの後、コンデンサC2における電
圧V2の時間積分値が磁気スイッチSR3の特性で決ま
る限界値に達すると、磁気スイッチSR3が飽和して磁
気スイッチSR3が動作し、コンデンサC2、ピーキン
グコンデンサCp、磁気スイッチSR3のループに電流
が流れ、コンデンサC2に蓄えられた電荷が移行してピ
ーキングコンデンサCpが充電される。予備電離のため
のコロナ放電は、第1電極11が挿入されている誘電体
チューブ12と第2電極13とが接触している個所を基
点として誘電体チューブ12の外周面に発生するが、ピ
ーキングコンデンサCpの充電が進むにつれてその電圧
Vpが上昇し、Vpが所定の電圧になるとコロナ予備電
離部の誘電体チューブ12表面にコロナ放電が発生す
る。
【0006】このコロナ放電によって誘電体チューブ1
2の表面に紫外線が発生し、主放電電極E、E間のレー
ザ媒質であるレーザガスが予備電離される。ピーキング
コンデンサCpの充電がさらに進むにつれて、ピーキン
グコンデンサCpの電圧Vpが上昇し、この電圧Vpが
ある値(ブレークダウン電圧)Vbに達すると、主放電
電極E、E間のレーザガスが絶縁破壊されて主放電が開
始し、この主放電によりレーザ媒質が励起され、レーザ
光が発生する。この後、主放電によりピーキングコンデ
ンサCpの電圧が急速に低下し、やがて充電開始前の状
態に戻る。このような放電動作が固体スイッチSWのス
イッチング動作によって繰り返し行なわれることによ
り、所定の繰り返し周波数でのパルスレーザ発振が行わ
れる。ここで、磁気スイッチSR2、SR3及びコンデ
ンサC1、C2で構成される各段の容量移行型回路のイ
ンダクタンスを後段に行くにつれて小さくなるように設
定することにより、各段を流れる電流パルスのパルス幅
が順次狭くなるようなパルス圧縮動作が行われ、主放電
電極E、E間に短パルスの強い放電が実現される。
【0007】上記回路において、回路パラメータの具体
例は以下の通りである。 (a) 主コンデンサC0からコンデンサC1に電荷が移行
する時間(すなわち、パルス発生回路、昇圧回路を流れ
る電流パルスの1/2周期)t0 は、C1=(n p /n
s 2 ・C0 であるとき、次の(1)式となる。ここ
で、SR1(sat)は磁気スイッチSR1が飽和した
ときのインダクタンスである。数値例としてはt0 =2
μsである。 (b) 固体スイッチSWを流れる最大電流Ipは次の
(2)式となる。
【0008】
【数1】
【0009】(c) 繰返し周波数は2kHzである。 (d) 入力エネルギーEinは3〜4Jである。 (e) ピーキングコンデンサCpへのエネルギー移行時間
tr(Cp)(磁気パルス圧縮回路の最終段のコンデン
サC2からピーキングコンデンサCpへの電荷の移行時
間)は、135nsである。
【0010】(2)ArFエキシマレーザ装置の高電圧
パルス発生装置 ArFエキシマレーザ装置において、上記したようにレ
ーザチェンバ内で放電を発生させレーザガスを励起させ
るための高電圧パルス発生装置の例を図10に示す。K
rFエキシマレーザ装置の高電圧パルス発生装置例との
相違点は、スイッチが2個並列に接続されている点(S
W1,SW2)、及び、磁気パルス圧縮回路(MPC)
が3段(コンデンサC3、磁気スイッチSR4が追加)
となった点である。尚、基本的な回路動作は、KrFエ
キシマレーザ装置の高電圧パルス発生装置例と同様であ
る。ArFエキシマレーザ装置が放出するレーザ光の波
長は、KrFエキシマレーザ装置が放出するレーザ光の
波長より短く、放電空間に投入するエネルギーは、Kr
Fエキシマレーザ装置よりArFエキシマレーザ装置の
方が大きい。また、次世代の露光用光源として期待され
るArFエキシマレーザ装置は、スループットの増大
や、露光量の安定化のため、KrFエキシマレーザ装置
よりも高繰返し発振(例えば、繰返し周波数4kHz以
上)が期待される。放電空間に投入エネルギーが大きく
するには、入力エネルギーEinを大きくする必要があ
る。ArFエキシマレーザ装置の入力エネルギーEin
の数値は、例えば、4.5J以上(具体的には、4.5
〜6J)である。よって、コンデンサC0の容量は大き
くなり、その結果、最大電流IPが大きくなる。
【0011】ここで、図10において、スイッチSW2
を2個並列としたのは以下の理由による。最大電流IP
が大きくなった分だけスイッチにかかる負荷も大きくな
る。また、高繰返し発振化のため、スイッチにおける発
熱量も増加することになる。そこで、スイッチを2個並
列にした回路を構成することにより、最大電流IPを分
流することによって、各固体スイッチSW1、SW2へ
の負荷を低減している。また、図10において磁気パル
ス圧縮回路を3段としたのは、以下の理由による。4k
Hz以上の高繰返し化が要請されていること、レーザ媒
質がArFエキシマレーザ用レーザガスとなったことに
より、ピーキングコンデンサCpへのエネルー移行時間
tr(Cp)(磁気パルス圧縮回路の最終段のコンデン
サC3からピーキングコンデンサCpへの電荷の移行時
間)を短くする必要がある。(例えば、tr(Cp)≦
100ns) Cpへの充電時間が短くない場合、すなわち、主放電電
極E、Eへ加えられる電圧の立上りが早くない場合、放
電開始電圧Vbが小さいうちに主放電電極E、E間で放
電が発生するのでレーザ出力が小さくなる。また、ピー
キングコンデンサCpに移行しきれない余剰電流が磁気
パルス圧縮回路の最終段のコンデンサ(図10ではコン
デンサC3)から放電空間へ流れ込むが、この余剰電流
はレーザ発振に寄与しない。よって、放電パルスの後半
部で電界集中等により放電が不均一となって次回のパル
ス放電に悪影響を及ぼす履歴が残る。
【0012】先に述べたように、ArFエキシマレーザ
装置においては、投入エネルギーが大きくこの余剰電流
の影響もKrFエキシマレーザ装置よりも大きくなるの
で、Cpへの充電時間をより短くする必要がある。ま
た、繰返し周波数が高くなるとパルス間隔が短くなるの
で、前回のパルス放電の履歴の影響を受けないようにす
るには、Cpへの充電時間をできるだけ短くする必要が
ある。一方、主コンデンサC0に高電圧電源HVから印
加される電圧の値が、KrFエキシマレーザ装置の場合
と同様、Vinであるとき、投入エネルギーEinが、
例えば、3〜4Jから4.5〜6Jへと大きくなった
分、主コンデンサC0の容量をより大きくする必要があ
る。したがって、前記(1)式から明らかなように、主
コンデンサC0からコンデンサC1に電荷が移行する時
間t0 が大きくなる。具体的な数値例としては、例え
ば、t0 =2.5μsである。すなわち、主コンデンサ
C0からコンデンサC1に電荷が移行する時間t0 が大
きくなる一方で、磁気パルス圧縮回路の最終段のコンデ
ンサC3からピーキングコンデンサCpへの電荷の移行
時間tr(Cp)を短くしなければならないので、磁気
パルス圧縮回路の圧縮比を大きくする必要がある。圧縮
比を大きくするには、各磁気スイッチを構成する可飽和
リアクトルのコアへの巻き数を減らし、コアの断面積を
大きくする必要がある。
【0013】図9に示したKrFエキシマレーザ装置の
場合のように、2段の磁気パルス圧縮回路の場合、パル
ス圧縮のための段数が少ないので、各段での圧縮比が大
きくなる。そのため、上記したように各磁気スイッチを
構成する可飽和リアクトルのコアへの巻き数が減って、
コアの断面積が大きくなる。一方、図10に示す高電圧
パルス発生装置のように、3段の磁気パルス圧縮回路の
場合、パルス圧縮のための段数が2段より多いので、各
段での圧縮比が2段の場合と比較して小さくてすみ、各
磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルのコアの断面
積も2段の場合と比較して小さくてよい。しかしながら
段数が1段増えるので、磁気スイッチとコンデンサの分
だけ(図10の磁気スイッチSR4とコンデンサC
3)、2段のときと比較すると大型化する。
【0014】2段の磁気パルス圧縮回路と3段の磁気パ
ルス圧縮回路とを比較すると次のようになる。 (a) 圧縮比を大きくするため可飽和リアクトルのコアが
大型化すると、コアでの損失が大きくなり電荷の移行効
率が下がる。上記したように、2段の磁気パルス圧縮回
路の場合、各段での圧縮比が3段の場合と比較して大き
く、コアも大型化する。よって、1段あたりの移行効率
は、2段の磁気パルス圧縮回路の方が3段の磁気パルス
圧縮回路よりも低い。 (b) 電荷の移行効率を低下させる損失の要因である可飽
和リアクトルのコアの数は3段の磁気パルス圧縮回路の
方が多いので、コアの大きさが仮に同じならば、3段の
磁気パルス圧縮回路の方が2段のものと比べて、主コン
デンサC0からピーキングコンデンサCpへの電荷の移
行効率は低くなる。 (c) 上記したように、パルス発生部でt0 =2.5μs
のとき、tr(Cp)が100ns以下となるようにパ
ルス圧縮する場合は、圧縮比が大きいので、2段の磁気
パルス圧縮回路の各段の可飽和リアクトルのコアの断面
積が大きくなり、コアの数が少ないにもかかわらず、主
コンデンサC0からピーキングコンデンサCpへの電荷
の移行効率は、2段の磁気パルス圧縮回路の方が、3段
の磁気パルス圧縮回路より低下した。よって、この例で
は、4kHz以上の高繰返しArFエキシマレーザにお
ける磁気パルス圧縮回路を3段とした。
【0015】(3)フッ素レーザ装置の高電圧パルス発
生装置 フッ素レーザ装置の高電圧パルス発生装置例も図10と
同じである。フッ素レーザ装置が放出するレーザ光の波
長は、ArFエキシマレーザ装置、KrFエキシマレー
ザ装置が放出するレーザ光の波長よりさらに短く、放電
空間に投入するエネルギーは、さらに大きくなる。フッ
素レーザ装置の入力エネルギーEinの数値は、例え
ば、7J以上である。よって、コンデンサC0の容量は
大きくなり、その結果、最大電流IPが大きくなる。ま
た、ArFエキシマレーザ装置と同様、フッ素レーザ装
置もスループットの増大や、露光量の安定化のため、高
繰返し発振(例えば、繰返し周波数4kHz以上)が期
待される。したがって、ピーキングコンデンサCpへの
エネルギー移行時間tr(Cp)(磁気パルス圧縮回路
の最終段のコンデンサC3からピーキングコンデンサC
pへの電荷の移行時間)も、ArFエキシマレーザ装置
の場合〔例えば、tr(Cp)≦100ns〕と同様、
もしくは、それより短くする必要がある。一方、主コン
デンサC0に高電圧電源HVから印加される電圧の値
が、KrFエキシマレーザ装置、ArFエキシマレーザ
装置の場合と同様、Vinであるとき、投入エネルギー
Einが3〜4J(KrFエキシマレーザ装置の場合の
例)から7J以上へと大きくなった分、主コンデンサC
0の容量をより大きくする必要がある。よって、前記
(1)式から明らかなように、主コンデンサC0からコ
ンデンサC1に電荷が移行する時間t0 が大きくなる。
【0016】具体的な数値例としては、例えば、t0
3.0nsである。ArFエキシマレーザ装置のより圧
縮比が大きくなる上記のような条件では、2段の磁気パ
ルス圧縮回路では対応できず、3段の磁気パルス圧縮回
路を採用することになる。この場合、ArFエキシマレ
ーザ装置のときより各段での圧縮比が大きくなるので、
各磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルのコアへの
巻き数が減って、コアの断面積が大きくなる。さらに、
2段のときと比較すると、段数が1段増えるので、磁気
スイッチとコンデンサの分だけ(図10の磁気スイッチ
SR4とコンデンサC3)2段のときと比較すると大型
化する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ArF
エキシマレーザ装置、フッ素レーザ装置の高電圧パルス
発生装置は、繰返し周波数の増大という要請に答え、か
つ、投入エネルギーの増大およびピーキングコンデンサ
の立上り速度の増大に対応するためには、磁気パルス圧
縮回路の圧縮比を増大する必要がある。圧縮比を増大さ
せるには、上記したように2つの方法がある。一つは、
磁気パルス圧縮回路の段数は増大させず(例えば、2
段)、各段での圧縮比を増大させる方法である。すなわ
ち、各磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルのコア
への巻き数を減らして、コアの断面積が大きくする。も
う一つは、磁気パルス圧縮回路の各段の圧縮比はそのま
まか、あまり増大させず(例えばKrFエキシマレーザ
装置のときと同程度)、段数を増やす方法である。前者
の方法では、可飽和リアクトルのコアの断面積が増大す
るので、磁気パルス圧縮回路が大型化する。一方、後者
の方法では、各段の圧縮比は増大しないので各段個別に
は大型化しないが、段数が増える分、磁気スイッチとコ
ンデンサのセットの数が増大するので、結局、磁気パル
ス圧縮回路が大型化する。いずれにしても磁気パルス圧
縮回路が大型化することにより、メンテナンスも大掛か
りなものとなり、また、磁気パルス圧縮回路そのものの
材料コストが増加する。本発明は以上のような事情に鑑
み成されたものであって、その目的は、エネルギーの移
行効率が高く、かつ、コンパクトで、繰返し周波数の高
い高電圧パルス発生装置および該高電圧パルス発生装置
を用いた露光用放電励起ガスレーザ装置を提供すること
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を次のようにして解決する。 (1)高電圧パルス発生装置において、高電圧に充電さ
れる主コンデンサと、可飽和リアクトルからなる磁気ア
シストと、スイッチ手段とが昇圧トランスの1次側に直
列に接続され、上記昇圧トランスの2次側にコンデンサ
が接続された回路要素を複数設ける。そして、上記複数
の昇圧トランスのコアを共通化し、該複数の昇圧トラン
スの2次側に接続された各コンデンサを直列もしくは並
列に接続し、上記コンデンサの出力端に磁気スイッチを
接続して磁気パルス圧縮回路の初段を形成する。さらに
上記磁気パルス圧縮回路の初段の出力端にコンデンサと
磁気スイッチからなる磁気パルス圧縮回路のパルス圧縮
段を少なくとも1つ接続し、この磁気パルス圧縮回路の
最終段より高電圧パルスを出力する。 (2)高電圧パルス発生装置において、高電圧に充電さ
れる主コンデンサと、可飽和リアクトルからなる磁気ア
シストと、スイッチ手段とが昇圧トランスの1次側に直
列に接続され、上記昇圧トランスの2次側にコンデンサ
が接続された回路要素を複数設ける。そして、上記複数
の磁気アシストのコアを共通化し、上記複数の昇圧トラ
ンスの2次側に接続された各コンデンサを直列もしくは
並列に接続して、上記コンデンサの出力端に磁気スイッ
チが接続されて磁気パルス圧縮回路の初段を形成する。
さらに上記磁気パルス圧縮回路の初段の出力端にコンデ
ンサと磁気スイッチからなる磁気パルス圧縮回路のパル
ス圧縮段を少なくとも1つ接続し、この磁気パルス圧縮
回路の最終段より高電圧パルスを出力する。 (3)上記(2)において、複数の回路要素の昇圧トラ
ンスのコアを共通化する。 (4)上記(1)(2)(3)の高電圧パルス発生装置
を、パルス放電により励起可能なレーザガスが密封され
たレーザチェンバーと、このレーザチェンバー内に配置
した繰返しパルス放電を行う一対のレーザ放電電極と、
上記一対のレーザ放電電極に並列に接続されたピーキン
グコンデンサとを有し、高繰返し発振を行う露光用放電
励起ガスレーザ装置に適用し、上記一対のレーザ放電電
極に高電圧パルスを印加する。 (5)上記(1)〜(3)の高電圧パルス発生装置を、
上記複数の回路要素を構成する各主コンデンサへ投入さ
れるエネルギーの総和が4.0J以上であって、高繰返
し発振周波数が4kHz以上であり、上記高電圧パルス
発生装置の最終段のコンデンサから上記ピーキングコン
デンサへの電荷の移行時間が100ns以下である露光
用放電励起ガスレーザ装置に適用する。
【0019】本発明においては、高電圧パルス発生装置
を上記(1)〜(3)のように構成したので磁気パルス
圧縮回路の圧縮比を大きくしなくても、繰返し周波数の
増大、投入エネルギーの増大およびピーキングコンデン
サの立上り速度の増大という要請に対応することができ
る。また、各磁気スイッチを構成する可飽和リアクトル
のコアの断面積を小型化し、電荷の移行効率が上げるこ
とができる。さらに、2段の磁気パルス圧縮回路を採用
することが可能となり、小型化・低コスト化が可能とな
る。また、並列接続したパルス発生回路の昇圧トランス
のコアを共通化することにより、レーザ装置の効率を向
上させることができ、また装置の小型化を図ることがで
きる。またさらに、上記(2)のように複数の磁気アシ
ストのコアを共通化することにより、複数設けた磁気ア
シストのコアのばらつき、スイッチ手段の動作にばらつ
きがあっても、複数の磁気アシストの動作タイミングを
一致させることができる。このため、複数の磁気アシス
トに流れる電流パルスを一致させることが可能となり、
次段の磁気スイッチのコアが大型化することがない。ま
た、上記(1)〜(3)の高電圧パルス発生装置を、パ
ルス放電により励起可能なレーザガスが密封されたレー
ザチェンバーと、このレーザチェンバー内に配置した繰
返しパルス放電を行う一対のレーザ放電電極と、上記一
対のレーザ放電電極に並列に接続されたピーキングコン
デンサとを有する露光用放電励起ガスレーザ装置に適用
することにより、高繰り返し発振が可能でコンパクトな
露光用放電励起ガスレーザ装置を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (1)実施例1 ArFエキシマレーザ装置、フッ素レーザ装置に適用さ
れる本発明の第1の実施例の高電圧パルス発生装置の構
成を図1に示す。図1に示す高電圧パルス発生装置は、
パルス放電により励起可能なレーザガスが密封されたレ
ーザチェンバーと、このレーザチェンバー内に配置した
繰返しパルス放電を行う一対のレーザ放電電極と、上記
一対のレーザ放電電極に並列に接続されたピーキングコ
ンデンサとを有するArFエキシマレーザ装置、フッ素
レーザ装置等の、入力エネルギーが大きく高繰り返し周
波数の露光用放電励起ガスレーザ装置に適用され、上記
レーザ放電電極に高繰り返しの高電圧パルスを印加し
て、レーザチェンバ内で放電を発生させレーザガスを励
起させるものである。図1において、前記図10に示し
たものと同一のものには同一の符号が付されており、図
1が図10と異なる部分は、主コンデンサC0、磁気ス
イッチSR1、固体スイッチSW、昇圧トランスTr
1、コンデンサC1からなる回路構成を、複数(図1で
は2個)並列に接続するとともに、2個の昇圧トランス
のコアを共通化した点である。すなわち、図1に示す第
1の実施例は、主コンデンサC01、磁気スイッチ(磁
気アシスト)SR11および固体スイッチSW1を昇圧
トランスTr1の1次側に直列接続し、昇圧トランスT
r1の2次側に並列にコンデンサC11を接続した回路
構成Ci1(パルス発生回路と昇圧回路)と、主コンデ
ンサC02、磁気スイッチ(磁気アシスト)SR12
を、固体スイッチSW2を昇圧トランスTr2の1次側
に直列接続し、昇圧トランスTr2の2次側に並列にコ
ンデンサC12を接続した回路構成Ci2(パルス発生
回路と昇圧回路)とを設け、コンデンサC11の出力側
とコンデンサC12の出力側で並列に接続するととも
に、昇圧トランスTr1とTr2のコアを共通化したも
のである。
【0021】次に、図1に従って回路の動作を説明す
る。まず、高電圧電源HVの電圧が所定の値Vinに調
整され、主コンデンサC01並びに主コンデンサC02
が充電される。このとき、固体スイッチSW1並びに固
体スイッチSW2はオフになっている。主コンデンサC
01並びに主コンデンサC02の充電が完了し、固体ス
イッチSW1、SW2がオンとなったとき、固体スイッ
チSW1の両端にかかる電圧は主に磁気スイッチSR1
1の両端にかかるように移る。また、固体スイッチSW
2の両端にかかる電圧は主に磁気スイッチSR12の両
端にかかるように移る。磁気スイッチSR11の両端に
かかる主コンデンサC01の充電電圧Vinの時間積分
値が磁気スイッチSR11の特性で決まる限界値に達す
ると、磁気スイッチSR11が飽和して磁気スイッチが
入り、主コンデンサC01、磁気スイッチSR11、イ
ンダクタンスLL1、昇圧トランスTr1の1次側、固体
スイッチSW1のループに電流が流れる。同時に、昇圧
トランスTr1の2次側、コンデンサC11のループに
電流が流れ、主コンデンサC01に蓄えられた電荷が移
行してコンデンサC11に充電される。なお、ここで
は、回路ループのインダクタンスとコンデンサC01の
寄生インダクタンスを合成したものをインダクタンスL
L1として表している。
【0022】一方、同時のタイミングで磁気スイッチS
R12の両端にかかる主コンデンサC02の充電電圧V
inの時間積分値が磁気スイッチSR12の特性で決ま
る限界値に達すると、磁気スイッチSR12が飽和して
磁気スイッチが入り、主コンデンサC02、磁気スイッ
チSR12、インダクタンスLL2、昇圧トランスTr2
の1次側、固体スイッチSW2のループに電流が流れ
る。同時に、昇圧トランスTr2の2次側、コンデンサ
C12のループに電流が流れ、主コンデンサC02に蓄
えられた電荷が移行してコンデンサC12に充電され
る。ここでは、回路ループのインダクタンスとコンデン
サC02の寄生インダクタンスを合成したものを、上記
と同様にインダクタンスLL2として表している。並列に
接続されている、コンデンサC11を含む回路構成Ci
1と、コンデンサC12を含む回路構成Ci2とは、回
路パラメータが等しいように設計されている。よって、
コンデンサC11、コンデンサC12における電圧V1
の時間積分値は等しくなる。この時間積分値が磁気スイ
ッチSR2の特性で決まる限界値に達すると、磁気スイ
ッチSR2が飽和して磁気スイッチが入り、コンデンサ
C11、コンデンサC2、磁気スイッチSR2のループ
およびコンデンサC12、コンデンサC2、磁気スイッ
チSR2のループに電流が流れ、コンデンサC11およ
びコンデンサC12に蓄えられた電荷が移行してコンデ
ンサC2に充電される。その後の動作は、前記図9で説
明したKrFエキシマレーザ装置の高電圧パルス発生装
置と同様である。
【0023】本実施例の高電圧パルス発生装置の特徴は
以下の通りである。 (a) 主コンデンサC01からコンデンサC11に電荷が
移行する際、流れる電流の1/2周期t011、及び、主
コンデンサC02からコンデンサC12に電荷が移行す
る際、流れる電流の1/2周期t022は、 C11=(np /ns 2 ・C01 C12=(np /ns 2 ・C02 であるとき、以下の(3)式、(4)式となる。
【0024】
【数2】
【0025】ここで、SR11(sat)、SR12
(sat)は、磁気スイッチSR11、SR12が飽和
したときのインダクタンスである。 (b) コンデンサC11とコンデンサC12は並列に接続
されているので、コンデンサC11、C12に移行した
電荷は全てコンデンサC2に移行する。よって、主コン
デンサC01、C02の容量は図10の従来の高電圧パ
ルス発生装置における主コンデンサC0の容量の1/2
でよい。すなわち、以下の通りになる。 C01=(1/2)・C0 C02=(1/2)・C0 (c) また、上記の通り主コンデンサC01、C02の容
量が従来より小さくなったので、主コンデンサC01、
C02の寄生インダクタンスも従来より小さくなる。す
なわち、以下の通りとなる。 LL1<LLL2<LL (d) 以上により、図10の従来の高電圧パルス発生装置
における主コンデンサC0からコンデンサC1に電荷が
移行する際、流れる電流の1/2周期t0 と、主コンデ
ンサC01からコンデンサC11に電荷が移行する際、
流れる電流の1/2周期t01とを比較すると、以下の
(5)〜(7)式のようになる。ここで、SR11(s
at)は磁気スイッチSR11が飽和したときのインダ
クタンス、SR12(sat)は磁気スイッチSR12
が飽和したときのインダクタンスであるとし、SR11
(sat)=SR12(sat)=SR1(sat)と
する。
【0026】
【数3】
【0027】また、同様に、主コンデンサC02からコ
ンデンサC12に電荷が移行する際、流れる電流の1/
2周期t02とを比較すると、以下の(8)〜(10)式
のようになる。
【0028】
【数4】
【0029】以上のように磁気パルス圧縮回路の初段の
コンデンサC11、C12への電荷(エネルギー)の移
行時間は、図10の従来の高電圧パルス発生装置におけ
る磁気圧縮回路の初段のコンデンサC1への電荷(エネ
ルギー)の移行時間より短くなる。よって、磁気パルス
圧縮回路で圧縮する前の電流パルスの周期が従来より短
くなるので、磁気パルス圧縮回路の圧縮比を小さくする
ことができる。そのため、各磁気スイッチを構成する可
飽和リアクトルのコアの断面積を大きくすることなく、
2段の磁気パルス圧縮回路でパルス圧縮をすることがで
きる。また、コアの断面積が小さくなった分、電荷の移
行効率も高くなる。また、当然ながら、3段の磁気パル
ス圧縮回路より段数が少ないので小型化・低コスト化が
可能となり、また電荷の移行効率も3段の時期パルス圧
縮回路よりも高くなる。
【0030】本実施例の高電圧パルス発生装置を、下記
条件において、ArFエキシマレーザ装置、フッ素レー
ザ装置に適用したところ以下の結果を得た。 条件(1)投入エネルギーEin ArFエキシマレーザ装置:4.5〜6J フッ素レーザ装置:7J以上 条件(2)繰返し周波数 両装置とも4kHz 結果:コンデンサC11、C12への移行時間:両装置
とも1.2μs以下:ピーキングコンデンサCpへの移
行時間tr(Cp):両装置とも80ns以下 上記したように、KrFエキシマレーザ装置と比べてA
rFエキシマレーザ装置、フッ素レーザ装置は、4kH
z以上の高繰返しが要請される。また、投入エネルギー
Einも4J以上と大きくなり、主コンデンサC0の容
量をより大きくすることによりそれに対応している。よ
って、主コンデンサC0からコンデンサC1に電荷が移
行する時間t0 が大きくなるが、その一方で、ピーキン
グコンデンサCpへのエネルギー移行時間tr(Cp)
の高速化(80ns以下)が必要とされる。このような
ArFエキシマレーザ装置、フッ素レーザ装置に、本実
施例の高電圧発生回路を適用すると、上記したように、
主コンデンサC0からコンデンサC11、C12への移
行時間が1.2μs以下と短くできる。すなわち、磁気
パルス圧縮回路で圧縮する前の電流パルスの周期を短く
することができる。よって、磁気パルス圧縮回路の圧縮
比を大きくする必要がないので、各磁気スイッチを構成
する可飽和リアクトルのコアの断面積も従来と比べ小型
になって、コアでの損失が小さくなり電荷の移行効率が
上がる。また、2段の磁気パルス圧縮回路を採用するこ
とが可能となり、小型化・低コスト化が可能となる。
【0031】本実施例においては、並列に接続されるパ
ルス発生回路において、昇圧トランスTr1、Tr2の
コアを共通化している。昇圧トランスのコアを共通化す
ることにより、以下の効果が得られる。昇圧トランスの
コアを分離した場合は、昇圧トランスを2個(Tr1,
Tr2)使用するので、トランスのコアでの損失が大き
くなるが、昇圧トランスを共通化すれば、使用するコア
が1個で済むので、昇圧トランスのコアを共通化しない
場合と比較して、損失が少なくなる。すなわち、レーザ
装置の効率を向上させることができる。また、コアが1
個で済むので、装置の小型化を図ることができる。な
お、性能面では、昇圧トランスを分離した場合は、パル
ス発生回路それぞれに昇圧トランスがあるので、固体ス
イッチSW1と昇圧トランスTr1と磁気スイッチSR
11の実装時の配線、配置等を、回路ループのインダク
タンスが最小となるように行うことができる。同様に、
固体スイッチSW2と昇圧トランスTr2と磁気スイッ
チSR12の実装時の配線、配置等を、回路ループのイ
ンダクタンスが最小となるように行うことができる。す
なわち、インダクタンスLL1、インダクタンスLL2を小
さくすることができ、パルス発生回路における電流パル
スの1/2周期t01、t02が短くなる。一方、昇圧トラ
ンスを共通化した場合は、1つの昇圧トランスTr1
に、固体スイッチSW1、磁気スイッチSR11、固体
スイッチSW2、磁気スイッチSR12を実装すること
になるので、回路ループのインダクタンスが最小となる
ように、配線、配置等を行うことが昇圧トランスを分離
した場合に比べ、難しくなる。すなわち、昇圧トランス
を分離した場合と比べると、インダクタンスLL1、イン
ダクタンスLL2を小さくすることができず、パルス発生
回路における電流パルスの1/2周期t01、t02が若干
長くなる。このため、磁気パルス圧縮回路の圧縮比が同
じである場合、昇圧トランスを分離した場合の方が、ピ
ーキングコンデンサCpへのエネルギー移行時間tr
(Cp)(磁気パルス圧縮回路の最終段のコンデンサC
3からピーキングコンデンサCpへの電荷の移行時間)
を短くすることができる。以上のように、昇圧トランス
のコアを共通化することにより、レーザ装置の効率を向
上させることができ、また、装置の小型化を図ることが
できが、性能面では、ピーキングコンデンサCpへのエ
ネルギー移行時間tr(Cp)が長くなる可能性があ
る。しかし、この性能面での問題は、回路配置を工夫す
ることにより、改善を図ることが可能である。
【0032】(2)実施例2 図2に本発明の第2の実施例の高電圧パルス発生装置の
構成を示す。本実施例の高電圧パルス発生装置も、第1
の実施例と同様、高繰返し発振を行うArFエキシマレ
ーザ装置、フッ素レーザ装置に適用され、上記レーザ放
電電極に高繰り返しの高電圧パルスを印加して、レーザ
チェンバ内で放電を発生させレーザガスを励起させるも
のである。本実施例と前記図1に示した第1の実施例と
の違いは、並列に接続されるパルス発生回路において、
固体スイッチSW1、SW2のスイッチングロスの低減
用の磁気スイッチのコアを共通化(図2の磁気スイッチ
SR1)した点にある。なお、本実施例においては、昇
圧トランスTr1,Tr2のコアを共通化していない
が、第1の実施例と同様に、昇圧トランスTr1,Tr
2のコアを共通化してもよい。図1に示した第1の実施
例において、同時にON、OFF動作するよう設計され
ている固体スイッチSW1、SW2の動作にバラツキが
あり、また、磁気スイッチSR11、SR12の可飽和
リアクトルのコアにバラツキがある場合を考える。
【0033】図3に、第1の実施例において固体スイッ
チSW1が固体スイッチSW2より早く動作し、また、
飽和時に磁気スイッチSR11が磁気スイッチSR12
より早く動作する場合の波形を示す。図3(a)におい
て、一点鎖線は、固体スイッチSW1にかかる電圧を、
実線は磁気スイッチSR11を流れる電流波形を示す。
図3(b)において、一点鎖線は、固体スイッチSW2
にかかる電圧を、実線は磁気スイッチSR12を流れる
電流波形を示す。図3(c)は、図1において、磁気パ
ルス圧縮回路の初段にかかる電流波形、すなわち、磁気
スイッチSR11を流れる電流の波形と磁気スイッチS
R12に流れる電流の波形が合成された電流波形を示
す。
【0034】図3(a)は、固体スイッチSW1がON
後、固体スイッチSW1にかかる電圧が急激に降下し、
固体スイッチSW1がONの時点から時間T1後に電流
パルスが発生することを示している。ここで、電流パル
スの1/2周期はt01である。図3(b)は、固体スイ
ッチSW1がONの時点から時間td1だけ遅れて固体
スイッチSW2がONして固体スイッチSR2にかかる
電圧が急激に降下すること、および、固体スイッチSW
2がONの時点から、時間T2後に電流パルスが発生す
ることを示している。ここで、電流パルスの1/2周期
はt02でありt 02=t01である。なお、この例では上記
時間T2は時間T1より長く、その差はtd2である。
上記時間td1は、固体スイッチSW1、SW2をドラ
イブするドライブ回路のバラツキにより発生する時間で
ある。また、上記時間td2は、磁気スイッチSR1
1、SR12にかかる電圧の時間積分値のバラツキによ
り発生する時間である。図3(c)に示すように、磁気
パルス圧縮回路の初段にかかる電流の1/2周期はt01
+td1+td2(=t02+td1+td2)となり、
01(=t02)より増加する。よって、このようなジッ
タを考慮した分だけ磁気パルス圧縮回路の次段の可飽和
リアクトルのコアが大型化する。
【0035】一方、図2に示す高電圧パルス発生装置に
ついて考える。図2では、各パルス発生回路における固
体スイッチSW1、SW2の動作のバラツキはあり得る
が、磁気スイッチSR1が共通のため、第1の実施例の
ような、コアのばらつきの影響は生じない。図4に、第
2の実施例において固体スイッチSW1が固体スイッチ
SW2より早く動作する場合の波形を示す。図4(a)
において、一点鎖線は、固体スイッチSW1にかかる電
圧を、実線は磁気スイッチSR1を流れる電流波形を示
す。図4(b)において、一点鎖線は、固体スイッチS
W2にかかる電圧を、実線は磁気スイッチSR1を流れ
る電流波形を示す。図4(c)は、図4において、磁気
パルス圧縮回路の初段にかかる電流波形、すなわち、磁
気スイッチSR1を流れる電流の電流波形を示す。
【0036】図4(a)は、固体スイッチSW1がON
後、固体スイッチSW1にかかる電圧が急激に降下し、
固体スイッチSW1がONの時点から時間T1後に電流
パルスが発生することを示している。ここで、電流パル
スの1/2周期はt01である。図4(b)は、固体スイ
ッチSW1がONの時点から時間td1だけ遅れて固体
スイッチSW2がONすること、また、先に固体スイッ
チSW1がONしたので、固体スイッチSW2にかかる
電圧が固体スイッチSW2がONする時点まで上昇し
て、その後、固体スイッチSW2がONした後、急激に
降下すること、さらに、固体スイッチSW1がONの時
点から時間T1後に電流パルスが発生することを示して
いる。ここで、電流パルスの1/2周期はt02でありt
02=t01である。すなわち、並列に接続されるパルス発
生回路において、固体スイッチSW1、SW2のスイッ
チングロスの低減用の磁気スイッチSR1を共通化した
ので、磁気スイッチSR1は、先にONした固体スイッ
チSW1によって動作を開始する。このため、固体スイ
ッチSW2のON動作の遅れは、磁気スイッチSR1の
動作に影響を与えない。さらに上記したように、磁気ス
イッチSR1が共通のため、コアのばらつきの影響は生
じない。したがって、図4(c)に示すように、磁気パ
ルス圧縮回路の初段にかかる電流の1/2周期はt
01(=t02)となる。すなわち、本実施例によれば、固
体スイッチSW1、SW2のジッタ分を考慮しなくてよ
い。
【0037】なお、図2の高電圧パルス発生装置におい
て、以下に示す図5のように、固体スイッチSW1、S
W2にそれぞれ並列にコンデンサCsを接続するのが望
ましい。上記した図4(b)に示したとおり、例えば、
固体スイッチSW1がONの時点から時間td1だけ遅
れて固体スイッチSW2がONする場合、固体スイッチ
SW2にかかる電圧は固体スイッチSW2がONする時
点まで上昇して、その後、固体スイッチSW2がONし
た後、急激に降下する。ここで、時間td1が長くなる
と、固体スイッチSW2にかかる電圧が大きくなり、場
合によっては、固体スイッチSW2の耐圧を超えてしま
う恐れがある。そこで、固体スイッチSW1、SW2に
それぞれ並列にコンデンサCsを接続する。これによ
り、時間td1が長くなっても、図6(b)に示すよう
に、固体スイッチSW2にかかる電圧の上昇スピードが
緩やかになり、電圧が固体スイッチSW2の耐圧を超え
てしまう前に固体スイッチSW2がONして急激に降下
する。このため、固体スイッチSW2が保護される。固
体スイッチSW2が先にONした場合には、固体スイッ
チSW1が同様に保護される。
【0038】本発明は、上記した実施例に限られるもの
ではなく、いかなる変形も可能である。例えば、トラン
スの2次側に接続されるコンデンサC11、C12を直
列に接続しても良い。図7はコンデンサC11、C12
を直列に接続した例であり、同図(a)は昇圧トランス
Tr1,Tr2のコアを共通化した場合、同図(b)
は、昇圧4トランスTr1,Tr2のコアを分離した場
合を示している。前記図1、図2に示したようにコンデ
ンサC11、C12が並列に接続されている場合と、図
7に示すようにコンデンサC11、C12を直列に接続
した場合とを比較すると、回路条件は以下のようにな
る。 (a) 直列接続したときのコンデンサC11、C12にか
かる電圧は、並列接続時の1/2 (b) 直列接続したときのコンデンサC11、C12の容
量は、並列接続時の容量の4倍 (c) トランスの巻線比は、並列接続時の巻線比をnp:
nsとすると、直列接続時には、np:(1/ 2)n
sとなる。
【0039】また、前記第1、第2の実施例では、主コ
ンデンサ、磁気スイッチ(磁気アシスト)、固体スイッ
チが昇圧トランスの1次側に直列接続された回路を2回
路並列に接続しているが、本発明はこれに限るものでは
なく、入力エネルギーEinの増大、ピーキングコンデ
ンサCpへの移行時間tr(Cp)の短縮化に応じて、
3回路以上並列接続することも可能である。さらに、主
コンデンサ、磁気スイッチ(磁気アシスト)、固体スイ
ッチが昇圧トランスの1次側に直列接続された回路を2
回路並列に接続するにあたって、磁気スイッチ(磁気ア
シスト)のコアを共通化した例を第2の実施例で示した
が、入力エネルギーEinの増大、ピーキングコンデン
サCpへの移行時間tr(Cp)の短縮化に応じて、上
記構成の並列2回路を1ユニットの回路として、このユ
ニットを複数並列に接続してもよい。図8に上記並列2
回路を1ユニットの回路として、このユニットを複数並
列に接続した回路例を示す。図8の回路は、昇圧トラン
スTr1,Tr2のコアを共通化した前記図2に示した
高電圧パルス発生装置を並列接続したものであり、その
動作は前記図2に示したものと同じである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、以下の効果を得ることができる。 (1)主コンデンサ、磁気スイッチ(磁気アシスト)、
固体スイッチが昇圧トランスの1次側に直列接続された
回路を複数並列に接続したので、投入エネルギーの増大
という要請に対し、所定の充電電圧のとき、主コンデン
サの容量を大きくしなくとも対応することが可能とな
る。そのため、磁気パルス圧縮回路で圧縮する前の電流
パルスの周期を短くすることが可能となった。さらに、
磁気パルス圧縮回路の圧縮比を大きくしなくても、繰返
し周波数の増大、投入エネルギーの増大およびピーキン
グコンデンサの立上り速度の増大という要請に対応する
ことができる。また、上記したように、磁気パルス圧縮
回路の圧縮比を大きくする必要がないので、各磁気スイ
ッチを構成する可飽和リアクトルのコアの断面積も従来
と比べ小型になって、コアでの損失が小さくなり電荷の
移行効率が上がった。さらに、2段の磁気パルス圧縮回
路を採用することが可能となり、小型化・低コスト化が
可能となる。 (2)並列接続したパルス発生回路の昇圧トランスのコ
アを共通化したので、昇圧トランスのコアを共通化しな
い場合と比較して、損失が少なくすることができ、レー
ザ装置の効率を向上させることができる。また、コアが
1個で済むので、装置の小型化を図ることができる。 (3)並列回路に設けた複数の磁気アシストのコアを共
通化することにより、複数設けた磁気アシストのコアの
ばらつき、スイッチ手段の動作にばらつきがあっても、
複数の磁気アシストの動作タイミングを一致させること
ができる。このため、複数の磁気アシストに流れる電流
パルスを一致させることが可能となり、次段の磁気スイ
ッチのコアが大型化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の高電圧パルス発生装置
の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例の高電圧パルス発生装置
の構成を示す図である。
【図3】第1の実施例において固体スイッチSW1が固
体スイッチSW2より早く動作する場合の波形例を示す
図である。
【図4】第2の実施例において固体スイッチSW1が固
体スイッチSW2より早く動作する場合の波形例を示す
図である。
【図5】第2の実施例において固体スイッチSW1、S
W2にそれぞれ並列にコンデンサCsを接続した場合を
示す図である。
【図6】固体スイッチSW1、SW2にそれぞれ並列に
コンデンサCsを接続した場合の波形例を示す図であ
る。
【図7】コンデンサC11、C12を直列に接続した場
合を示す図である。
【図8】並列2回路を1ユニットの回路として、このユ
ニットを複数並列に接続した回路例を示す図である。
【図9】KrFエキシマレーザ装置における高電圧パル
ス発生装置の回路例を示す図である。
【図10】ArFエキシマレーザ装置における高電圧パ
ルス発生装置の回路例を示す図である。
【符号の説明】
HV 高電圧電源 SW,SW1,SW2 固体スイッチ SR1〜SR4 磁気スイッチ SR11,SR12 磁気スイッチ LL ,LL1〜LL4 インダクタンス Tr1,Tr2 昇圧トランス C0 主コンデンサ Cp ピーキングコンデンサ C1〜C3,Cc コンデンサ C11〜C14 コンデンサ C01〜C04 コンデンサ E,E 主放電電極 11 第1電極 12 誘電体チューブ 13 第2電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧に充電される主コンデンサと、可
    飽和リアクトルからなる磁気アシストと、スイッチ手段
    とが昇圧トランスの1次側に直列に接続され、 上記昇圧トランスの2次側にコンデンサが接続された回
    路要素を複数有し、 上記複数の昇圧トランスのコアが共通化され、該複数の
    昇圧トランスの2次側に接続された各コンデンサが直列
    もしくは並列に接続されており、 上記コンデンサの出力端に磁気スイッチが接続されて磁
    気パルス圧縮回路の初段を形成し、 さらに上記磁気パルス圧縮回路の初段の出力端にコンデ
    ンサと磁気スイッチからなる磁気パルス圧縮回路のパル
    ス圧縮段が少なくとも1つ接続されていて、この磁気パ
    ルス圧縮回路の最終段より高電圧パルスを出力すること
    を特徴とする高電圧パルス発生装置。
  2. 【請求項2】 高電圧に充電される主コンデンサと、可
    飽和リアクトルからなる磁気アシストと、スイッチ手段
    とが昇圧トランスの1次側に直列に接続され、 上記昇圧トランスの2次側にコンデンサが接続された回
    路要素を複数有し、 上記複数の磁気アシストのコアが共通化され、 上記複数の昇圧トランスの2次側に接続された各コンデ
    ンサが直列もしくは並列に接続されており、 上記コンデンサの出力端に磁気スイッチが接続されて磁
    気パルス圧縮回路の初段を形成し、 さらに上記磁気パルス圧縮回路の初段の出力端にコンデ
    ンサと磁気スイッチからなる磁気パルス圧縮回路のパル
    ス圧縮段が少なくとも1つ接続されていて、この磁気パ
    ルス圧縮回路の最終段より高電圧パルスを出力すること
    を特徴とする高電圧パルス発生装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の回路要素において、昇圧トラ
    ンスのコアが共通化されていることを特徴とする請求項
    2の高電圧パルス発生装置。
  4. 【請求項4】 パルス放電により励起可能なレーザガス
    が密封されたレーザチェンバーと、 このレーザチェンバー内に配置されており、請求項1、
    請求項2もしくは請求項3のいずれかに記載の高電圧パ
    ルス発生装置の出力端に接続されて繰返しパルス放電を
    行う一対のレーザ放電電極と、 上記一対のレーザ放電電極に並列に接続されたピーキン
    グコンデンサとを有し、高繰返し発振を行う露光用放電
    励起ガスレーザ装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の回路要素を構成する各主コン
    デンサへ投入されるエネルギーの総和が4.0J以上で
    あって、 高繰返し発振周波数が4kHz以上であり、 上記高電圧パルス発生装置の最終段のコンデンサから上
    記ピーキングコンデンサへの電荷の移行時間が100n
    s以下であることを特徴とする請求項4の露光用放電励
    起ガスレーザ装置。
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