JP2002275021A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
油性感がなく、軽いのびを有し、化粧持続性に優れる化
粧料を提供する。 【解決手段】(A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル
化度が2.2以上のイヌリン及び/又は加水分解イヌリ
ン脂肪酸エステルであり、エステルの総アシル基の60
モル%以上がヘキサデカノイル基、オクタデカノイル
基、エイコサノイル基及びドコサノイル基から選ばれる
一種又は二種以上のアシル基であるイヌリン及び/又は
加水分解イヌリン脂肪酸エステルと、(B)部分架橋型
ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン重合物とを含
有する化粧料である。また、(A)成分は、エステル中
の総アシル基の60モル%以上がヘキサデカノイル基、
オクタデカノイル基、エイコサノイル基、ドコサノイル
基から選ばれる一種又は二種以上のアシル基であり、且
つ残りのアシル基の中に分岐炭化水素骨格を持つアシル
基を含有しているエステルが好ましい。
Description
は加水分解イヌリン脂肪酸エステルと部分架橋型ポリエ
ーテル変性オルガノポリシロキサン重合物を含有する化
粧料に関する。
べたつきがなく、また経時での化粧持ちを向上させるた
めに、油剤としてシリコーン油が多く使用されている。
しかしながら、シリコーン油は他の炭化水素やエステル
油などの一般な化粧品油剤との相溶性が悪く、多量に配
合すると、経時安定性を損なうことになる。そのため、
シリコーン油を配合した化粧料においては、配合するシ
リコーン油の種類及び配合する添加剤について種々の検
討がなされ、また種々の化粧料が提案されている。例え
ば、部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキサ
ン重合物とシリコーン油を配合し、さっぱりとした、優
れた使用感を持つ化粧料が提案され、これにさらに無水
ケイ酸や疎水性シリカ、糖類、糖アルコール類を配合し
て安定性を向上させた化粧料が提案されている(特開平
6−40847号、特開平6−40848号)。
エーテル変性オルガノポリシロキサン重合物を配合した
化粧料は、油性感がなくさっぱりした使用感、化粧もち
など使用性に優れるものの、しっとり感、そして他の一
般油剤との相溶性、更には経時安定性などの点において
は、更なる改良が要望されている。本発明は、かかる要
望に応えた、部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリ
シロキサン重合物を配合した化粧料を提供することを目
的とする。
を解決するため鋭意研究を行った結果、化粧料におい
て、イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステ
ルと部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキサ
ン重合物を配合することにより、イヌリン及び/又は加
水分解イヌリン脂肪酸エステルの特徴であるしっとり
感、安全性、安定性が良好で、しかも、油性感がなく、
軽いのびを有し、化粧持続性に優れることを見出し、本
発明を完成するに至った。
(B); (A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2
以上のイヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エス
テルであり、エステルの総アシル基の60モル%以上が
ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノ
イル基及びドコサノイル基から選ばれる一種又は二種以
上のアシル基であるイヌリン及び/又は加水分解イヌリ
ン脂肪酸エステル (B)部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキ
サン重合物を含有することを特徴とする化粧料である。
(A)のイヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エ
ステルとして、脂肪酸エステル化度が2.2以上であ
り、そのエステル中の総アシル基の60モル%以上がヘ
キサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイ
ル基、ドコサノイル基から選ばれる一種又は二種以上の
アシル基であり、且つ残りのアシル基の中に分岐炭化水
素骨格を持つアシル基を含有しているイヌリン及び/又
は加水分解イヌリン脂肪酸エステルを用いるのが好まし
い。
分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン重合
物としては、(イ)Si−H基含有シロキサン化合物
と、(ロ)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含
有する化合物とを付加反応させた重合物であって、且つ
分子中に少なくとも一つ以上のポリオキシアルキレン基
を含有する重合物が好ましい。
成に用いられるイヌリン及び/又は加水分解イヌリン
は、多糖類の一種であり、D−フルクトースを主要構成
糖とするオリゴ糖及びその加水分解物である。イヌリン
は、β−1、2結合したフラノイドフルクトース単位の
鎖から成り、還元末端において蔗糖結合したα−D−グ
ルコースを有する構造のものである。イヌリンは、キク
科植物、例えばチコリ、ダリヤ等の植物から得られる。
本発明に使用するイヌリン及び加水分解イヌリンはフラ
ノイドフルクトース単位が2〜60程度のものが使用で
きる。
られる脂肪酸は、炭素数16、18、20、22の直鎖
脂肪酸が好ましい。また、一単糖単位当りの脂肪酸エス
テル化度は2.2以上である。そして、本発明で用いる
イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステル
(すなわち、イヌリン脂肪酸エステル及び/又は加水分
解イヌリン脂肪酸エステル)においては、該エステルの
アシル基において、総アシル基の60モル%以上がヘキ
サデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル
基、ドコサノイル基から選ばれる一種又は二種以上のア
シル基であることが必要である。これらのアシル基の総
量が60モル%未満であると、化粧料の安定性確保が困
難である。アシル基の炭素鎖長においては、ヘキサデカ
ノイル基より炭素数の少ないアシル基では、ゲル構造性
の付与が充分でなく、反対にドコサノイル基より炭素数
の多いアシル基では、使用時に重い感触を伴ったり、経
時でゲル化剤の析出が発生する。
(A)においては、総アシル基の60モル%以上が、ヘ
キサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイ
ル基、ドコサノイル基から選ばれる一種又は二種以上の
アシル基であり、且つ一単糖単位あたりの脂肪酸エステ
ル化度が2.2以上であれば、他のアシル基が含まれて
いても構わない。この場合の他のアシル基を例示する
と、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブ
チリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル
基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、
ドデカノイル基、テトラデカノイル基、テトラコサノイ
ル基、ヘキサコサノイル基、オクタコサノイル基、トリ
アコンタノイル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフ
トイル基などが挙げられる。
置換度2.2以上のイヌリン及び/又は加水分解イヌリ
ンの脂肪酸エステルは、当該するイヌリン及び/又は加
水分解イヌリンと脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体を反応さ
せることにより製造される。脂肪酸誘導体は、酸ハライ
ド、酸無水物等が例示できる。イヌリン及び加水分解イ
ヌリンと脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体との反応は、従来
公知の方法により容易に行なうことができる。例えば、
イヌリン及び加水分解イヌリンをジメチルホルムアミド
及びピリジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライド又は
脂肪酸無水物を加え、60℃前後で反応させることによ
り得ることができる。この際、脂肪酸ハライドまたは脂
肪酸無水物の添加量、反応時間、反応温度を適宜調整す
ることにより、脂肪酸の平均置換度を容易にコントロー
ルできる。また本発明の化合物は、その反応条件等より
白色から褐色の色相を有する固形状〜ペースト状、液状
のものが得られるが、必要ならば従来公知の脱色方法、
例えば活性炭、ゼオライト等で処理することにより容易
に白色に精製することができる。
は、安定性の確保と同時に、化粧料の流動性を確保した
い場合、該エステルのアシル基において、分岐炭化水素
骨格を有するアシル基を含有させることが望ましい。こ
の分岐炭化水素骨格を有するアシル基は、炭素数22以
下であることが望ましく、更に望ましくは炭素数18以
下である。好適に使用される分岐炭化水素骨格を有する
アシル基を例示すると、イソステアロイル基、イソヘキ
サデカノイル基、イソデカノイル基、イソオクタノイル
基等が挙げられる。分岐炭化水素骨格を有するアシル基
で置換した成分(A)の場合でも、その総アシル基の6
0モル%以上は、炭素数16〜22のアシル基であり、
一単位糖あたりのアシル基置換度は、2.2以上である
必要がある。
及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルの配合量は
化粧料の形態になって異なり、通常の化粧料中に0.0
1〜40質量%(以下、単に「%」と記す)、好ましく
は0、1%〜30%である。本発明のイヌリン及び/又
は加水分解イヌリン脂肪酸エステルの配合量が上記の範
囲より少なすぎると効果が得られず、多すぎると硬さや
のびの滑らかさにかけたりして、使用性において許容し
がたくなる。また、これらのイヌリン及び/又は加水分
解イヌリン脂肪酸エステルは必要に応じて一種または二
種以上用いることができる。
型ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン重合物は、
(イ)Si−H基含有シロキサン化合物と、(ロ)分子
中に少なくとも2個のアルケニル基を含有する化合物と
を付加反応させて得られる重合物であって、且つ分子中
に少なくとも一つ以上のポリオキシアルキレン基を含有
する重合物である。この重合体としては、特開平4−2
72932号公報、特開平5−140320号公報等に
記載されているものが例示される。
ルガノポリシロキサン重合物は、例えば、次の(イ)、
(ロ)を原料として製造することができる。(イ)のS
i−H基含有シロキサン化合物としては、例えば、一般
式(1) R1 aR2 bHcSiO(4-a-b-c)/2 ・・・(1) [式中、R1は同種又は異種の炭素数1〜18の非置
換、又は置換のアルキル基、アリール基、アラルキル基
又はハロゲン化炭化水素基、R2は一般式CnH2nO(C
2H4O)d(C3H6O)eR3〔ここにR3は水素原子又は
炭素数1〜10の飽和脂肪族炭化水素基もしくは−(C
O)−R4(R4は炭素数1〜5の飽和脂肪族炭化水素
基)で示される基、dは2〜200の整数、eは0〜2
00の整数、d+eは3〜200の整数、nは2〜6を
それぞれ示す〕で示されるポリオキシアルキレン基、a
は1.0≦a≦2.5、bは0.001≦b≦1.0、
cは0.001≦c≦1.0をそれぞれ示す。]で表わ
されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン及び/又
は一般式(2) R1 fHgSiO(4-f-g)/2 ・・・(2) (式中、R1は上記と同じ、fは1.0≦f≦3.0、
gは0.001≦g≦1.5をそれぞれ示す。)で表わ
されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンが挙げら
れる。
アルケニル基含有する化合物としては、例えば、一般式
(3) CmH2m-1O(C2H4O)h(C3H6O)iCmH2m-1 ・・・(3) (式中、hは2〜200の整数、iは0〜200の整
数、h+iは3〜200の整数、mは2〜6をそれぞれ
示す。)で表わされるポリオキシアルキレン及び/又は
一般式(4) R1 jR5 kSiO(4-j-k)/2 ・・・(4) (式中、R1は前記に同じ、R5は末端に脂肪族不飽和基
を有する炭素数2〜10の1価炭化水素基、jは1.0
≦j≦3.0、kは0.001≦k≦1.5をそれぞれ
示す。)で表わされるオルガノポリシロキサン及び/又
は、α,ω−不飽和アルケンが挙げられる。
エーテル変性オルガノポリシロキサン重合物は、これら
(イ)の一般式(1)で表される成分及び/又は一般式
(2)で表される成分、並びに(ロ)の一般式(3)で
表される成分及び/又は一般式(4)で表される成分及
び/又はα,ω−不飽和アルケンを組合せて付加重合さ
せて製造するが、このとき一般式(1)で表わされる成
分及び/又は一般式(3)で表わされる成分を必須成分
として重合させる。この他の点では特には限定されない
が、みずみずしさやさっぱり感などの官能特性上、一般
式(2)で表わされる成分と一般式(3)で表される成
分を必須成分とする重合物が好ましい。また、本発明で
使用する部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロ
キサン重合物は、シリコーン油以外の炭化水素油やエス
テル油、トリグリセライド油との親和性、相溶性を良好
にするには、分子中に少なくとも一つの炭素数8〜18
のアルキル基を含有する重合物にすることが好ましい。
市販品としては、例えば、部分架橋型ポリエーテル変性
オルガノポリシロキサン重合物にシリコーン油を配合し
たものとしてKSG21、炭化水素油やエステル油を配
合したものとしてKSG31、KSG32、KSG33
(いずれも信越化学工業(株)製)等が挙げられる。本
発明で用いられる成分(B)の部分架橋型ポリエーテル
変性オルガノポリシロキサン重合物の配合量は、効果の
発現及び使用性において、0.01〜15%が好まし
く、更に好ましくは0.1〜10%である。又、この部
分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン重合
物は必要に応じて一種または二種以上用いることができ
る。
ない範囲で通常の化粧料に使用される成分、油剤、保湿
剤、界面活性剤、粉体、色素、低級アルコール、紫外線
吸収剤、防腐剤、抗菌剤、香料、酸化防止剤、pH調整
剤、キレート剤、清涼剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦
活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤
等)、ビタミン類、核酸、ホルモン、包接化合物等を添
加することができる。本発明の化粧料としては、乳液、
クリーム、美容液、化粧油、リップクリーム、ハンドク
リーム、洗顔料などのスキンケア化粧料、ファンデーシ
ョン、メイクアップ下地、ほほ紅、アイシャドウ、マス
カラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、
口紅等のメイクアップ化粧料、ヘアクリーム、シャンプ
ー、リンス、コンデショナー、整髪料等の毛髪用化粧料
などが挙げられ、その剤型は、液状、乳液状、固形状、
ペースト状、ゲル状等の形態を適宜選択することができ
る。本発明の化粧料は、通常の化粧料を製造する方法に
て製造されるものであり、その製法は限定されない。
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 合成例1 イヌリンステアリン酸エステルの合成 イヌリン10.8gにジメチルホルムアミド500gを
加え、60℃で攪拌して溶解した。これにピリジン16
gを加えて攪拌しながら塩化ステアロイル60.5g滴
下し、2時間反応後ピリジン塩を濾別し、ジメチルホル
ムアミドを留去した。残渣にトルエンを加えて抽出し、
ボウ硝にて乾燥後溶媒を留去した。残渣をメタノールで
洗浄し、バクモンドウ由来フラクトオリゴ糖ステアリン
酸エステル55gを得た。この生成物の脂肪酸平均置換
度(一単糖単位あたりに付加した脂肪酸の分子数を示
す)は、そのケン化価より算出して2.7であった。
ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解し
た。これに、攪拌しながら塩化ステアロイル91gを滴
下し、5時間反応後、精製水1L中に投入して固形分を
析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄
し、イヌリンステアリン酸エステル57gを得た。この
生成物の脂肪酸平均置換度は2.8であった。
酸)エステルの合成 加水分解イヌリン16.2gにジメチルホルムアミド2
00g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら
溶解した。これ塩化パルミトイル30.5gと塩化2−
エチルヘキサノイル32.5gを滴下し、5時間反応
後、n−ヘキサンで抽出しボウ硝にて乾燥後溶媒を留去
した。残渣をメタノールで洗浄し、加水分解イヌリン
(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)エステル42
gを得た。この生成物の脂肪酸平均置換度は2.5であ
った。
様の操作を行い、イヌリンステアリン酸エステル45g
を得た。この生成物の脂肪酸平均置換度は1.3であっ
た。
型化粧下地 表1に示す組成で油中水型化粧下地を調製し、その使用
感及び使用性について下記の方法に従い、評価を行なっ
た。その結果も併せて表1に示す。
合溶解する。 B:成分11〜15を均一に混合する。 C:Aを攪拌しながらBを添加して充分に乳化する。 D:Cに成分16を加えて油中水型化粧下地を得た。
の専門パネルにより使用テストを行ない、使用感、使用
性の項目に関して以下の基準で評価を行ない、その平均
点で判定した。 [評価基準] 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 [判定] ◎:平均点4.5以上 ○:平均点3.5以上4.5未満 △:平均点2.5以上3.5未満 ×:平均点2.5未満
ヶ月保管し、外観の変化について以下の基準で評価を行
ない、判定した。 [判定] ○:外観いずれも全く変化なし。 △:外観わずかに変化あり。 ×:外観に大きな変化あり。
イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルと
部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン重
合物を含有する油中水型化粧下地は、塗布時のなめらか
さ、べたつきのなさに優れ、またその上にパウダーファ
ンデーションを塗布したときには、毛穴が目立たない美
しい仕上がりで、テカリや油光りをおさえ、経時での化
粧持ち、しっとり感に優れ、なおかつ安定性に優れたも
のであった。
る。 C:AにBを攪拌しながら添加する。 D:Cに成分9を加えて日焼け止めクリームを得た。 以上のようにして得られた本発明品のイヌリン脂肪酸エ
ステルと部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロ
キサン重合物を含有する日焼け止めクリームは、塗布時
ののび広がり、なめらかさ、しっとり感に優れ、べたつ
かず、また汗、水に強く、化粧持続性の高く、尚且つ安
定性に優れたものであった。
て均一に混合する。B:成分5〜6を混合後、均一に加
熱溶解する。 C:成分7〜8及び成分14、16を混合し均一に溶解
する。 D:成分9〜13を均一に混合後、Cに添加して均一に
混合する E:AにBを攪拌しながら添加する。 F:Eに成分15を添加し、更にDを加えて均一に混和
し、加熱溶解後、容器に流し込んで冷却し、固形状ファ
ンデーションを得た。 以上のようにして得られた本発明品のイヌリン脂肪酸エ
ステルと部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロ
キサン重合物を含有する固形状ファンデーションは、塗
布時ののび広がり、なめらかさ、しっとり感に優れ、化
粧膜も油光りやテカリがなく、毛穴も目立たない美しい
仕上がりで、また汗、水に強く、化粧持続性の高く、尚
且つ安定性に優れたものであった。
流し込んで冷却し、口紅を得た。
分解イヌリン脂肪酸エステルと部分架橋型ポリエーテル
変性オルガノポリシロキサン重合物を含有する口紅は、
塗布時ののび広がり、なめらかさに優れ、べたつかず、
化粧膜も油光りやテカリがなく、しっとり感に優れ、き
れいな膜(唇のたてじわが目立たない)で化粧持続性の
高く、尚且つ安定性に優れたものであった。
肪酸エステルと部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポ
リシロキサン重合物を含有する本発明の化粧料は、イヌ
リン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルの特徴
であるしっとり感や安全性、安定性の良好さを維持し、
しかも油性感がなく、軽いのびを有し、化粧持続性に優
れている。
Claims (6)
- 【請求項1】次の成分(A)及び(B); (A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2
以上のイヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エス
テルであり、エステルの総アシル基の60モル%以上が
ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノ
イル基及びドコサノイル基から選ばれる一種又は二種以
上のアシル基であるイヌリン及び/又は加水分解イヌリ
ン脂肪酸エステル (B)部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキ
サン重合物を含有することを特徴とする化粧料。 - 【請求項2】成分(A)のイヌリン及び/又は加水分解
イヌリン脂肪酸エステルが、脂肪酸エステル化度が2.
2以上であり、その総アシル基の60モル%以上がヘキ
サデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル
基、ドコサノイル基から選ばれる一種又は二種以上のア
シル基であり、且つ残りのアシル基の中に分岐炭化水素
骨格を持つアシル基を含有しているイヌリン及び/又は
加水分解イヌリン脂肪酸エステルである請求項1記載の
化粧料。 - 【請求項3】成分(B)の部分架橋型ポリエーテル変性
オルガノポリシロキサン重合物が、 (イ)Si−H基含有シロキサン化合物と、 (ロ)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含有す
る化合物とを付加反応させて得た重合物であって、且つ
分子中に少なくとも一つ以上のポリオキシアルキレン基
を含有する重合物であることを特徴とする請求項1又は
2記載の化粧料。 - 【請求項4】成分(B)の部分架橋型ポリエーテル変性
オルガノポリシロキサン重合物が、(イ)一般式(1) R1 aR2 bHcSiO(4-a-b-c)/2 ・・・(1) [式中、R1は同種又は異種の炭素数1〜18の非置換
又は置換されたアルキル基、アリール基、アラルキル基
又はハロゲン化炭化水素基、R2は一般式CnH2nO(C
2H4O)d(C3H6O)eR3〔ここにR3は水素原子又は
炭素数1〜10の飽和脂肪族炭化水素基もしくは−(C
O)−R4(R4は炭素数1〜5の飽和脂肪族炭化水素
基)で示される基、dは2〜200の整数、eは0〜2
00の整数、d+eは3〜200の整数、nは2〜6を
それぞれ示す〕で示されるポリオキシアルキレン基、a
は1.0≦a≦2.5、bは0.001≦b≦1.0、
cは0.001≦c≦1.0をそれぞれ示す。]で表わ
されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン及び/又
は一般式(2) R1 fHgSiO(4-f-g)/2 ・・・(2) (式中、R1は上記と同じ、fは1.0≦f≦3.0、
gは0.001≦g≦1.5をそれぞれ示す。)で表わ
されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、 (ロ)一般式(3) CmH2m-1O(C2H4O)h(C3H6O)iCmH2m-1 ・・・(3) (式中、hは2〜200の整数、iは0〜200の整
数、h+iは3〜200の整数、mは2〜6をそれぞれ
示す。)で表わされるポリオキシアルキレン及び/又は
一般式(4) R1 jR5 kSiO(4-j-k)/2 …(4) (式中、R1は前記に同じ、R5は末端に脂肪族不飽和基
を有する炭素数2〜10の1価炭化水素基、jは1.0
≦j≦3.0、kは0.001≦k≦1.5をそれぞれ
示す。)で表わされるオルガノポリシロキサン及び/又
は、α,ω−不飽和アルケンとの重合物であり、且つ一
般式(1)及び/又は一般式(3)で表わされる成分を
必須成分とする重合物である請求項1〜3のいずれかに
記載の化粧料。 - 【請求項5】成分(B)の部分架橋型ポリエーテル変性
オルガノポリシロキサン重合物が、一般式(2)及び一
般式(3)で表される成分を必須成分とする重合物であ
ることを特徴とする請求項4記載の化粧料。 - 【請求項6】成分(B)の部分架橋型ポリエーテル変性
オルガノポリシロキサン重合物が、分子中に少なくとも
一つ以上の炭素数8〜18のアルキル基を含有するもの
である請求項1〜5のいずれかに記載の化粧料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001073889A JP4737850B2 (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | 化粧料 |
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---|---|---|---|
JP2001073889A JP4737850B2 (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | 化粧料 |
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-
2001
- 2001-03-15 JP JP2001073889A patent/JP4737850B2/ja not_active Expired - Lifetime
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