JP2002273327A - 透明基材の表面に塗膜を形成する方法 - Google Patents

透明基材の表面に塗膜を形成する方法

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JP2002273327A JP2001079529A JP2001079529A JP2002273327A JP 2002273327 A JP2002273327 A JP 2002273327A JP 2001079529 A JP2001079529 A JP 2001079529A JP 2001079529 A JP2001079529 A JP 2001079529A JP 2002273327 A JP2002273327 A JP 2002273327A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス、プラスチックス等の透明な基材の装
飾を兼ねたファッション性ゆたかな被膜を形成する組成
物の塗装方法を提供する。 【課題を解決する手段】 着色透明シリコーン系塗料を
透明基材の表面に塗装するに際し、シリコーン系塗料
を、コンピュータ制御されたスプレーノズルから断続的
に、微粒子状として、吹き出させて透明基材の表面に衝
突させることにより塗布し、乾燥させることを特徴とす
る透明基材の表面に塗膜を形成する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、着色透明シリコ
ーン系塗料を透明基材面に均一に塗布し、美しい透明感
の良い仕上がりができるシリコーン系塗料を、家の窓や
電車、自動車などの乗り物の窓に使われている、ガラ
ス、プラスチックス等の透明な基材に塗付することによ
り、塗り斑のない鮮やかな着色透明被膜を形成する着色
透明被膜形成組成物の塗装方法に関する。より具体的に
は、コンピュータにより制御されたスプレーノズルを使
って、自動車の窓ガラスにファッション性豊かな被膜を
形成し、同時に紫外線防止の役割も果たす被膜形成組成
物を均一に塗布し美しく仕上げる塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紫外線吸収剤を含む被膜形成組成
物を塗装する場合、塗布膜の硬化が室温では難しい上、
硬化後の被膜強度が弱いという以外に、通常のスプレー
やハケによる塗装では、どうしても塗布むらによる色む
らが残る欠点があった。レベリング性の良い塗料であっ
ても、やはり微妙な塗布むらは覚悟しなければならなか
った。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、ファッシ
ョン性豊かな着色透明被膜形成組成物を、透明基材の上
に均一に塗布し、美しく仕上げる塗装方法に関し、その
目的とするところは、簡単な操作で剥離できる着色透明
被膜形成組成物を用いて見栄えの良いファッション性に
優れた透明な着色被膜を形成する塗装方法を提供するも
のである。さらに詳しくは、塗布むらが生じない、色む
らのない、室温で硬化でき、硬化後の被膜強度が強く、
しかも、使い古した後容易に剥離することができる着色
透明被膜形成組成物を、透明基材の上に均一に塗布し、
美しく仕上げる塗装方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、着色透明シ
リコーン系塗料を透明基材の表面に塗装するに際し、シ
リコーン系塗料を、コンピュータ制御されたスプレーノ
ズルから断続的に、微粒子状として、吹き出させて透明
基材の表面に衝突させることにより塗布し、乾燥させれ
ば、ハケ、ロール等で塗装した場合と比して格段に優れ
た美観を得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においては、スプレー塗装
に先立って、ガラス等の透明基材の表面から油膜を取り
除く工程が必要である。油膜はガラス等の透明基材の表
面を処理剤で処理することにより行われる。処理剤とし
ては代表的には、洗浄剤や油膜剥離用のコンパウンドが
知られている。洗浄剤を含む油膜剥離用コンパウンド
を、少量水を含ませた研磨用スポンジにつけ、まんべん
なくウインドウガラス表面全体を磨くことで除去するの
が一般的におこなわれている。洗浄剤としては、アニオ
ン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性
剤などの界面活性剤が用いられるが、生分解型洗浄剤が
とくに好適に用いることができる。生分解型洗浄剤とし
ては、株式会社 日本エコロジーの「KH−21(商品
名)」、「CH−21(商品名)」、「OH−21L
(商品名)」等が知られており、油膜を取り除く工程に
おいて、生分解型洗浄剤を用いると、アルカリ剤で使用
済みの塗膜を剥離する際に、剥離が楽に行えるばかり
か、粉末状の固形物の発生が少なくなることが確認され
ている。本発明において用いるスプレーは、スプレーノ
ズルがコンピュータ制御されたものであれば、エアスプ
レー若しくはエアレススプレーのどちらでも良い。ま
た、望ましくはスプレーノズルの開放時間を実質上5/
10000〜30/10000秒、好ましくは8/10
000〜15/10000秒が望ましい。ノズルの閉鎖
時間は、1/10000〜10/10000秒、好まし
くは2/10000〜6/10000秒程度に制御し
て、塗料を微粒子状とし、ガラス等の透明基材の表面に
衝突させて、透明基材の表面で塗料の表面張力で薄い膜
状に広がり、透明基材の表面を覆うのが望ましい。
さらに一度通過したスプレーが再び戻ってきて、最初の
被膜の上に、着色透明シリコーン系塗料の微粒子を付着
させ、繰り返し同じことが行われて、所定の膜厚のシリ
コーン被膜が形成される。さらに、本発明においては、
ガラス等の透明基材への着色透明シリコーン系塗料の塗
装に先だって、或いは塗装後、透明シリコーン系塗料を
ガラス等の透明基材の表面に塗装しておくと、際立った
塗装外観が得られる。二重塗り及び複数層重ね塗りを実
施すれば、着色シリコーン系の層ならば、深い色調が得
られ、透明シリコーン系の層ならば、透明シリコーン系
に含ませている機能剤の効果が増大する。このようにす
ることによって、塗膜の性能を向上させ、用途範囲を広
げ、簡便な方法で基材(ガラス等)へ機能を複合的に付与
できる。本発明においてノズルをコンピュータによりそ
の開閉時間をコントロールすることにより、組成物を細
かい粒状の粒子で送り出し、塗料粒の表面積を多くし,
空気に触れる部分を多くすることによって指触乾燥の直
前状態に持っていき、それにより空気中のゴミ等の吸着
及び基材面に衝突した際のゴミ等異物の吸着と侵入を防
ぐことを可能になることが判明した。また、乾燥が急速
に促進されることにより、作業環境に左右され難くし、
塗膜の完全硬化を確実に確保することができ、これによ
り表面の平滑さ、つや等を引き出し、この組成物が持っ
ている本来の機能を最大限に発揮させることが可能とな
った。さらにこうして得られた塗膜は、緩衝縞を生じな
いこともわかった。図1で示す工程を経て調色すること
により、外部からの影響を受けず、顔料及び紫外線吸収
や消光作用など機能材の分散液の再凝集や硬化を防ぎ安
定した濃度の塗膜を形成できることも判った。塗料成分
を被膜形成成分と溶剤と添加剤に分けて、溶剤と添加剤
を混合して色調を調節する工程(CCM-コンピーターカラ
ーマッチングの概念を含む)、当該混合物を濾過フィル
ターにかける工程、濾過した混合物を被膜形成成分と混
合して塗料タンクに送る工程を設けることにより、シリ
コーン系塗料の性能をフルに引き出せることも判った。
塗布液用筒(タンク)の底又は塗料輸送パイプにフィルタ
ー設置すれば、噴射用の筒(タンク)に入れ,筒(タンク)
の底ないしは吸引パイプを塗布液が通過する時点で、濾
過が完了し、最終的に生じる凝集、不純物の除去を確実
にする。これによって塗膜の不揮発分を一定に保ち、質
の安定と性能の確保を確実に行なうことができる。着色
透明シリコーン系塗料層の下塗層又は上塗層として、透
明シリコーン系塗料を、コンピュータ制御されたスプレ
ーノズルから断続的に、微粒子状として、吹き出させて
透明基材の表面に衝突させることにより塗布し、乾燥さ
せることを特徴とする透明基材の表面に塗膜を形成する
方法が有効であることが解った。着色透明シリコーン系
塗料を二重塗りすることもできるし、着色透明シリコー
ン系塗料及び透明シリコーン系塗料を複数層重ね塗りを
実施すれば、着色シリコーン系の層ならば、透明感のあ
る深い色調が得られ、透明シリコーン系の層ならば、透
明シリコーン系塗料に含ませた機能剤の作用が大する。
塗料成分を被膜形成成分と溶剤と添加剤に分けて、溶剤
と添加剤を混合して色調を調節する工程、当該混合物を
濾過フィルターにかける工程、濾過した混合物を被膜形
成成分と混合して塗料タンクに送る工程からなる請求項
1ないし3のいずれかひとつに記載の透明基材の表面に
塗膜を形成する方法。
【0006】本発明で用いるスプレー装置は、例えば特
開平11−47680号公報に示される(図1参照)よ
うな装置がある。実施例ではこの装置を用いたが、塗料
タンクを増設して、数種類の塗料を同時に塗装すること
ができる。また、実施例の装置では非塗装物(自動車)
を移動させたが、スプレーガンを1つにして、XYZ軸
に移動できるキャリヤーに搭載して、その動きをコンピ
ュータ入力して、位置を制御することもできる。簡便に
はキャリヤーは、シンプルな四角形の枠であり、枠にレ
ールがあり、レールの上に1つのスプレーガンを搭載
し、このキャリヤー枠を自動車の窓ガラスに平行に設置
し、枠内のレールの上をスプレーガンを移動させ、その
動きをコンピュータ入力して、制御する装置が簡便に利
用できる。また、スプレーガンの数を複数にして、XY
Z軸に移動できるキャリヤーに搭載することもできる。
いずれの方法を採るかは、工場の規模や設備により決定
させる。
【0007】本発明において用いる着色透明シリコーン
系塗料は、(a)成分は、エポキシ基含有アルコキシシ
ラン(イ)と活性水素を有するアミノ基含有アルコキシ
シラン(ロ)との反応生成物である。(a)成分を構成
するエポキシ基含有アルコキシシラン(イ)としては、
γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-グリ
シドキシプロピルメチルジメトキシシラン等がある。
(a)成分を構成する活性水素を有するアミノ基含有ア
ルコキシシラン(ロ)としては、γ-アミノプロピルト
リエトキシシラン、N-(β-アミノエチル)-γ-アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N-(β-アミノエチル)-γ-
アミノプロピルメチルジメトキシシラン等があるが、と
くに、N-(β-アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメ
トキシシラン[H2N(CH2)2NH(CH2)3S
i(OMe)3]が好ましく用いられる。(a)成分を
構成する構成要素として、N-(β-アミノエチル)-γ-ア
ミノプロピルトリメトキシシラン[H2N(CH2)2
NH(CH2)3Si(OMe)3]が存在すると、硬
化後固い被膜を形成するので、自動車の窓ガラスに適し
ており、窓を開閉しても、塗膜にキズがつくことが少な
い。さらに、(イ)と(ロ)を反応させる際、エポキシ
基含有アルコキシシラン(イ)活性水素を有するアミノ
基含有アルコキシシラン(ロ)と混合割合は重量比で、
エポキシ基含有アルコキシシラン(イ):活性水素を有
するアミノ基含有アルコキシシラン(ロ)=6:4〜
9:1であることが好ましい。とくに(イ):(ロ)=
7:3〜8:2の範囲が望ましい。エポキシ基含有アル
コキシシランの重量比が9より大きいと、得られる着色
透明被膜形成組成物の塗装後の硬化が遅くなり、形成さ
れる被膜の表面硬度が低くなる。また、活性水素を有す
るアミノ基含有アルコキシシランの重量比が4より大き
いと、得られる着色透明被膜形成組成物の被膜の耐候性
が悪くなる。
【0008】本発明において用いる酸触媒は、硫酸、硝
酸、リン酸、パラ-トルエンスルホン酸等水酸基含有親
水性アルコキシシラン化合物が室温で加水分解し反応性
の高いシラノ−ルとなり、このシラノ−ルが縮合重合を
するに際して、働くのもであればどのようなものでも使
えるが、3フッ化ホウ素が好ましく用いることができ
る。本発明において用いるアルカリ可溶性紫外線吸収剤
は、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の中か
らアルカリ可溶であれば、どのような物でも利用でき
る。具体的には、2,4-ジヒドロキシ ベンゾフェノ
ン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-
スルホン酸等がある。本発明において用いるアルカリ可
溶性紫外線吸収剤は、着色透明被膜形成成分の5重量%
〜40重量%である。アルカリ可溶性紫外線吸収剤が5
重量%より小さいと、紫外線吸収の効果が弱く、被膜の
剥離性も悪い。アルカリ可溶性紫外線吸収剤が40重量
%より大きいと、耐水性、耐薬品性(油膜クリーナー
等)が悪くなるばかりかブルーミングが生じる。実用的
な視点からみて、15重量%〜30重量%が望ましい。
本発明において用いる溶剤は、基本的には沸点100〜
250℃のアルコール系溶剤、セロソルブ系溶剤、2つ
以上の官能基をもつ溶剤であり、代表的には、イソブチ
ルアルコール、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジイソブチルケトン、プロピレングリコ−ルモノエ
チルエ−テルアセテ−ト、ジプロピレングリコ−ルモノ
メチルエ−テルプロパノール等がある。また、プロピレ
ングリコ−ルモノエチルエ−テルアセテ−トには、1-
エトキシ-2-プロピルアセテ−トと2-エトキシ-1-プ
ロピルアセテ−トがあり、1-エトキシ-2-プロピルア
セテ−ト90%以上と2-エトキシ-1-プロピルアセテ
−ト10%以下の混合物が好ましく用いられる。本発明
において用いる溶剤の沸点は、100〜250℃であ
り、沸点が100℃より低いと塗装時のレベリング性が
悪くなり、被膜の外観が不良となる。沸点が250℃よ
り高いと被膜の乾燥性が悪くなる。さらに、酸触媒や染
料の溶解性を上げるために、メチルアルコ−ル、エチル
アルコ−ル、メチルエチルケトン等を併用しても良い。
【0009】本発明において用いる染料及び/又は顔料
は、被膜を着色する目的で、耐候性のよい物の中から選
ばれる。染料の例としては、C.I.Direct Yellow 98、C.
I.Direct Red 220、C.I.Direct Blue 77等の直接染料、
C.I.Acid Yellow 112、C.I.Acid Red 256、C.I.Acid Bl
ue 182等の酸性染料等が挙げられる。また、顔料の例と
しては、C.I.Pigment Yellow 157、C.I.Pigment Red 10
1、C.I.Pigment Blue29等の無機顔料、C.I.Pigment Yel
low 154、C.I.Pigment Red 122、C.I.PigmentBlue 15:1
等の有機顔料等が挙げられる。これらの染料及び/又は
顔料は、単独で使用してもよいし、併用してもよい。さ
らに、蛍光色を付与するための蛍光顔料、光の照射がな
くなった後まで残光が続く蓄光顔料、真珠光沢を付与す
るための真珠光沢顔料、気温の変化によって変色する示
温顔料、親水性を付与するための親水性顔料、赤外線
(熱線)を反射させる機能性顔料等を目的に応じて適宜
使用することができる。蛍光顔料の例としては、Acid Y
ellow 73を溶解させたアクリル樹脂からなる顔料、蓄光
顔料の例としては、アルミン酸ストロンチウムを主成分
とする顔料、真珠光沢顔料の例としては、二酸化チタン
被覆雲母を主成分とする顔料、示温顔料の例としては、
ローダミンBラクタム/イソオクチルガレート/セチル
アルコールをマイクロカプセルに包含させた顔料、親水
性顔料の例としては、シリカ、チタニアを主成分とする
顔料、赤外線(熱線)を反射させる機能性顔料の例とし
ては、ATO(アンチモン/錫酸化物)、ITO(インジウム
/錫酸化物)等の微粉末等が挙げられる。
【0010】本発明の着色透明被膜形成組成物において
は、活性水素を有するアミノ基含有アルコキシシランに
由来する窒素原子の不対電子対によると見られる紫外線
吸収剤との反応を阻止する目的で、上記窒素原子の不対
電子対に対する安定剤を添加するのが好ましい。このよ
うな安定剤として、各種の化合物が挙げられるが、サリ
チル酸、フマール酸、クロトン酸、コハク酸、酒石酸、
パラヒドロキシ安息香酸、ピロガロール、レゾルシノー
ル等が好ましく用いられる。安定剤は、単独で使用して
も複数のものを併用しても良い。 (f)本発明において用いるクエンチャー(消光剤)に
は、紫外線により励起されたポリマー分子を基底状態に
戻す作用がある。クエンチャー(消光剤)の例としては、
化学式
【化1】 で示される[2,2’-Tiobis(4-tert-octylphenolate)]-2-
ethylhexylamine-nickel( 商品名Viosorb 990 分子量:6
35) 化学式
【化2】 で示される Nickel dibutyl ditiocarbamate(商品名Ant
igene NBC 分子量:407)などが挙げられる。本発明にお
いて用いるクエンチャー(消光剤)は、(a)成分10
0重量部に対して0.01重量部〜5.0重量部であ
る。
【0011】(f‘)本発明において用いるフェノール
系酸化防止剤としては、化学式
【化3】 で示される2,6-Di-tert-butyl-4-methylphenol MW:220
化学式
【化4】 で示される n-octadecyl-3-(3,5-di-tert-butyl-4-hydr
oxyphenyl)propionateMW:531 , 化学式
【化5】 で示される 2,2’-Methylene bis(4-methyl-6-tert-but
ylphenol) MW:341化学式
【化6】 で示される4,4’-Butylidenebis(3-methyl-6-tert-buty
lphenol) MW:383化学式
【化7】 で示される 4,4’-Thiobis(3-methyl-6-tert-butylphen
ol) MW:359化学式
【化8】 で示される3,9-Bis[2-(3-(3-tert-butyl-4-hydroxy-5-m
ethylphenyl)-propionyloxy)-1,1-dimethylethyl]-2,4,
8,10-tetraoxaspiro(5,5) undecane MW:741化学式
【化9】 で示されるPentaerythriyl tetrakis[3-(3,5-di-tert-b
utyl-4-hydroxyphenyl)propionate] MW:1178、及びAlky
lated bisphenol 等がある。
【0012】透明基材に塗装する前に、ガラス等透明基
材の表面の油汚れ等を取り除いておく必要がある。油膜
を取り除く方法は従来から種々あるが、油膜剥離用のコ
ンパウンドを用いる方法が望ましい。本発明の着色透明
被膜形成組成物は、室温で、ガラス等の透明基材の上に
塗装して、指触乾燥状態が0.5時間から2時間以内で得
られ、さらに、12時間から24時間乾燥すると、美しい色
の透明な堅い硬化被膜が得られる。本発明の着色透明被
膜形成組成物をガラス等の透明基材の上に塗装して得た
硬化被膜は、退色したり、紫外線吸収効果が低下してく
ると、ガラス等の透明基材から剥離して、再度、塗装す
ることができる。本発明における剥離剤としては、アル
カリ洗剤が用いられる。本発明において、アルカリ剤の
pHは9以上が好ましい。アルカリ剤のpHが9未満で
は被膜への溶解性が悪くなるためである。但しアルカリ
剤だけでは被膜に浸透、洗浄することが出来ないとき
は、非イオン界面活性剤の1種又は2種以上を配合した
アルカリ洗剤とする。アルカリ剤の例としては、陰イオ
ン界面活性剤、重炭酸塩、セスキ炭酸塩、炭酸塩、メタ
珪酸塩、オルソ珪酸塩、リン酸塩、ピロリン酸塩、トリ
ポリリン酸塩、メタ硼酸塩、硼酸塩、等のナトリウム、
又はカリウム塩、トリエタノールアミン、ジエタノール
アミン、モノエタノールアミン、メチルジエタノールア
ミン、エチルジエタノールアミン、モノイソプロパノー
ルアミン、アンモニア水、等の水溶性アミノアルコール
である。これらの1種又は2種以上を適当に水に溶解さ
せ、pH9以上に調製したものである。さらに、研磨剤
を併用しても良いし、研磨剤付きのスポンジ等で表面を
軽くこするのも良い。
【0013】本発明の実施の形態をまとめると、以下の
とおりである。 (1) 着色透明シリコーン系塗料を透明基材の表面に
塗装するに際し、シリコーン系塗料を、コンピュータ制
御されたスプレーノズルから断続的に、微粒子状とし
て、吹き出させて透明基材の表面に衝突させることによ
り塗布し、乾燥させることを特徴とする透明基材の表面
に塗膜を形成する方法。 (2) 着色透明シリコーン系塗料層の下塗層又は上塗
層として、透明シリコーン系塗料を、コンピュータ制御
されたスプレーノズルから断続的に、微粒子状として、
吹き出させて透明基材の表面に衝突させることにより塗
布し、乾燥させることを特徴とする透明基材の表面に塗
膜を形成する方法。 (3) スプレーノズルの開放時間が5/10000〜
30/10000秒であり、閉鎖時間が1/10000
〜10/10000秒である請求項1又は2の透明基材
の表面に塗膜を形成する方法。 (4) 着色透明シリコーン系塗料が、(a)エポキシ
基含有アルコキシシラン(イ)と、活性水素を有するア
ミノ基含有アルコキシシラン(ロ)との反応生成物、
(b)酸触媒、(c)アルカリ可溶性紫外線吸収剤、
(d)沸点が100〜250℃の有機溶剤から選ばれる
少なくとも1種の溶剤及び(e)染料及び/又は顔料か
らなる着色透明被膜形成組成物である上記1ないし3の
いずれかひとつに記載の透明基材の表面に塗膜を形成す
る方法。 (5) 着色透明シリコーン系塗料が、エ
ポキシ基含有アルコキシシラン(イ)と活性水素を有す
るアミノ基含有アルコキシシラン(ロ)を重量比で
(イ):(ロ)=6:4〜9:1の比率で反応させた反
応生成物を用いる上記4記載の透明基材の表面に塗膜を
形成する方法。 (6) 着色透明シリコーン系塗料が、(a)エポキシ
基含有アルコキシシラン(イ)と活性水素を有するアミ
ノ基含有アルコキシシラン(ロ)との反応生成物、
(b)酸触媒、(c)アルカリ可溶性紫外線吸収剤、
(d)沸点が100〜250℃の有機溶剤から選ばれる
少なくとも1種の溶剤及び(e)染料及び/又は顔料
(f)クエンチャー、を含む着色透明被膜形成組成物で
ある上記1ないし3のいずれかひとつに記載の透明基材
の表面に塗膜を形成する方法。 (7) 着色透明シ
リコーン系塗料が(a)エポキシ基含有アルコキシシラ
ン(イ)と活性水素を有するアミノ基含有アルコキシシ
ラン(ロ)との反応生成物、(b)酸触媒、(c)アル
カリ可溶性紫外線吸収剤、(d)沸点が100〜250
℃の有機溶剤から選ばれる少なくとも1種の溶剤(e)
染料及び/又は顔料及び(f’)フェノール系酸化防止
剤を含む着色透明被膜形成組成物である上記1ないし3
のいずれかひとつに記載の透明基材の表面に塗膜を形成
する方法。 (8)着色透明シリコーン系塗料が(a)エポキシ基含
有アルコキシシラン(イ)と活性水素を有するアミノ基
含有アルコキシシラン(ロ)との反応生成物、(b)酸
触媒、(c)アルカリ可溶性紫外線吸収剤、(d)沸点
が100〜250℃の有機溶剤から選ばれる少なくとも
1種の溶剤(e)染料及び/又は顔料(f)クエンチャ
ー及び(f’)フェノール系酸化防止剤を含む着色透明
被膜形成組成物である上記1ないし3のいずれかひとつ
に記載の透明基材の表面に塗膜を形成する方法。 (9)透明シリコーン系塗料が(a)エポキシ基含有ア
ルコキシシラン(イ)と活性水素を有するアミノ基含有
アルコキシシラン(ロ)との反応生成物、(b)酸触
媒、(c)アルカリ可溶性紫外線吸収剤、(d)沸点が
100〜250℃の有機溶剤から選ばれる少なくとも1
種の溶剤、(f)クエンチャー及び又は(f’)フェノ
ール系酸化防止剤を含む組成物である請求項2に記載さ
れた透明基材の表面に塗膜を形成する方法。 (10) 塗料成分を被膜形成成分と溶剤と添加剤に分
けて、溶剤と添加剤を混合して色調を調節する工程、当
該混合物を濾過フィルターにかける工程、濾過した混合
物を被膜形成成分と混合して塗料タンクに送る工程から
なる上記1ないし8のいずれかひとつに記載の透明基材
の表面に塗膜を形成する方法。 (11) シリコーン系塗料を、コンピュータ制御され
たスプレーノズルから断続的に、微粒子状として、吹き
出させて透明基材の表面に衝突させることにより塗布す
るに先立って、生分解型洗浄剤を含む処理剤で透明基材
の表面を前処理する請求項1ないし10のいずれかひと
つに記載の透明基材の表面に塗膜を形成する方法。
【0014】
【実施例】実施例1 (着色透明被膜形成組成物の作成例1) (1) γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
65gとγ−アミノプロピルトリエトキシシラン35g
を混合し、1時間攪拌後、25℃恒温室で14日間放置
熟成させ、反応生成物(I)を100g得た。 (2) プロピレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート20gに2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン
0.05g及びニッケルジブチルジチオカルバメイト
0.01g溶解させた。 (3) ジプロピレングリコールモノメチルエーテルプ
ロパノール10gに三フッ化ホウ素ピペリジン0.2g
を溶解させた。 (4) (2)の液に、(3)の液を混合した後、さら
に染料(C.1.Direct Blue 77)及び(1)の液20gを
均一に混合して溶液A−1を作成した。(着色透明被膜
形成組成物の作成例2) (5) プロピレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート20gに2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン
0.05g及び2,6−ジ−ターシャリ−ブチル−4−
メチルフェノール0.03gを溶解させた。 (6) (3)の液を同様に調製して、(5)の液に混
合した後、さらに染料(C.1.Direct Yellow 98及び
(1)の液20gを均一に混合して溶液A−2を作成し
た。 (透明被膜形成組成物の作成例3) (7) プロピレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート20gに2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン
0.05g、ニッケルジブチルジチオカルバメイト0.
01g及び2,6−ジ−ターシャリ−ブチル−4−メチ
ルフェノール0.03gを溶解させた。 (8) (3)の液を同様に調製して、(7)の液に混
合した後、さらに(1)の液20gを均一に混合して透
明被膜形成組成物溶液A−3を作成した。
【0015】(自動車の窓ガラスへの塗布) (油膜取り工程)生分解型洗浄剤KH−21(株式会社
日本エコロジー社 商品名)を含むコンパウンドを、
少量水を含ませた研磨用スポンジにつけ、まんべんなく
ウインドウガラス表面全体を磨く。油膜が完全に除去さ
れたかどうかを確認するために、水を含ませたスポンジ
で全体を拭く。このときガラス面に水が玉になって乗ら
ない場合は、油膜が残っているので、ガラス面が完全に
水で濡れるまで油膜剥離用コンパウンドで同じ操作を繰
り返す。水とコンパウンドを完全に拭き取った後、数回
折りたたんだ不織布にイソプロピルアルコールを染み込
ませてウインドウ全体を脱脂する。 (着色透明被膜形成組成物の塗装 1)図2に示す塗装
装置を用いて自動車のリヤウインドウに塗装を施した。
着色透明被膜形成組成物A−1を塗料タンク4に入れ、
コンピュータ7に、スプレーノズルの開放時間が10/
10000秒で閉鎖時間が3/10000秒の条件をセ
ットした。ベルトコンベア1に自動車2を載せ、リヤウ
インド3を塗装システムに近づけ、ベルトコンベアの速
度を3〜5cm/秒で、塗装を開始した。塗料6は、ポ
ンプ5で汲み上げられ、制御装置8で制御されたノズル
制御弁9を介してスプレーガン10から微粒子状の霧と
して吹き出された。微粒子状の霧は、リヤウインド3の
ガラス上に付着し、塗膜を形成した。投光11から光を
出して塗膜上で反射させて受光器12で受けてセンサ信
号とし、エンコーダー14の信号と共にコンピュータ7
を介して制御装置8の塗装条件及びベルトコンベアの速
度に反映させた。青色の均一な塗装被膜が形成された。 (乾燥工程)塗装後は、水のかからない、埃の少ない場
所に放置して、自然乾燥させる。通常夏なら30分、冬
なら1時間以内で塗装面に触れても液が指に付着しない
程度に乾燥する(指蝕乾燥)。その後、24時間程度放
置乾燥させれば、ほぼ完全乾燥状態となり、被膜が傷付
かない程度に硬化する。膜厚約60μmの均一な青色膜
が得られた。
【0016】実施例2 (油膜取り工程2)生分解型洗浄剤KH−21(株式会
社 日本エコロジー社 商品名)に代えて、アニオン型
界面活性剤を含ませた市販の洗浄剤を用いたほかは油膜
取り工程1と同じことを繰り返した。 (着色透明被膜形成組成物の塗装 2)実施例1の着色
透明被膜形成組成物の塗装1を行う前に、透明被膜形成
組成物A−3を塗料タンク4に入れ、コンピュータ7
に、スプレーノズルの開放時間が10/10000秒で
閉鎖時間が4/10000秒の条件をセットした。ベル
トコンベア1に自動車2を載せ、リヤウインド3を塗装
システムに近づけ、ベルトコンベアの速度を3〜5cm
/秒で、塗装を開始した。塗料6は、ポンプ5で汲み上
げられ、制御装置8で制御されたノズル制御弁9を介し
てスプレーガン10から微粒子状の霧として吹き出され
た。微粒子状の霧は、リヤウインド3のガラス上に付着
し、塗膜を形成した。投光11から光を出して塗膜上で
反射させて受光器12で受けてセンサ信号とし、エンコ
ーダー14の信号と共にコンピュータ7を介して制御装
置8の塗装条件及びベルトコンベアの速度に反映させ
た。無色透明な均一の塗装被膜が形成された。30〜6
0分自然乾燥させた後、その無色透明な均一の塗装被膜
の上に、着色透明被膜形成組成物の塗装1と同じ条件で
青色透明被膜形成組成物A−1を塗装した。実施例1と
同じ条件の乾燥工程を経て、膜厚約90μmの均一な青
色膜が得られた。
【0017】(比較例1)油膜取り工程2を採用し、塗
装方法をスプレーからハケに代えたほかは 実施例1と
同じ処理を行った。 (比較例2)塗装方法をスプレーからハケにかえたほか
は 実施例2と同じ処理を行った。 (比較例3)実施例1において、スプレーノズルの開放
時間が50/10000秒で閉鎖時間が30/1000
0秒の条件をセットした。その結果を表1に示す。
【表1】 (塗りむら)JIS K 5400に基づいて目視で評価した。 ◎:塗りムラが全くない。 ○:塗りムラがない。 △:少し塗りムラがある。 ×:塗りムラが見える (外観) ◎:際だって美しい。 ○:美しい。 △:少し色ムラがある。 ×:色ムラが見える。 (硬化被膜の剥離性)塗装した硬化被膜を約3ヶ月間屋
外暴露した。アルカリ洗剤として、アニオン型界面活性
剤(オレイン酸モルホリン)を用いて、石油系溶剤及び
研磨剤としての焼成ケイソウ土をそれぞれ乳化及び分散
させたアルカリ性研磨組成物(pH=10、ペースト
状)を調製し、この液を塗布したスポンジで被膜表面を
軽く擦り、同様に評価した。 ◎ :優良(速やかに完全に除去できる) ○ :良好(完全に除去できる) △ :やや不良(一部除去できない) × :不良(除去できない)
【0018】
【本発明の効果】本発明は、塗布むらが生じない、色む
らのない、室温で硬化でき、硬化後の被膜強度が強く、
しかも、使い古した後アルカリ剤で容易に剥離すること
ができる着色透明被膜形成組成物を、透明基材の上に均
一に塗布し、透明着色透明シリコーン系塗料のもつ特性
を引き出すことが出来、美しい見事な塗布膜が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塗装準備工程図
【図2】 本発明塗装方法に用いた塗装機の概略図
【符号の説明】
1 コンベア 2 車体 3 リヤウインドウ 4 塗料タンク 5 ポンプ 6 塗料 7 コンピュータ 8 制御装置 9 ノズル制御弁 10 スプレーガン 11 投光器 12 受光器 13 センサ信号 14 エンコーダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/00 B05D 3/00 D 3/10 3/10 F 7/24 302 7/24 302Y 303 303Z C09D 183/06 C09D 183/06 183/08 183/08 Fターム(参考) 4D075 AA01 AA90 AE03 AE08 BB24Y BB24Z BB65X BB94Y CA02 CA25 CA32 CA47 CB06 CB14 DA06 DB13 DB31 DC02 DC11 EA05 EA23 EA43 EB43 EB45 EB56 EC11 EC17 EC30 EC35 EC47 EC49 4J038 DL051 DL081 KA04 KA06 KA08 KA12 NA01 PB07 PC03 PC08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色透明シリコーン系塗料を透明基材の
    表面に塗装するに際し、シリコーン系塗料を、コンピュ
    ータ制御されたスプレーノズルから断続的に、微粒子状
    として、吹き出させて透明基材の表面に衝突させること
    により塗布し、乾燥させることを特徴とする透明基材の
    表面に塗膜を形成する方法。
  2. 【請求項2】 着色透明シリコーン系塗料層の下塗層又
    は上塗層として、透明シリコーン系塗料を、コンピュー
    タ制御されたスプレーノズルから断続的に、微粒子状と
    して、吹き出させて透明基材の表面に衝突させることに
    より塗布し、乾燥させることを特徴とする透明基材の表
    面に塗膜を形成する方法。
  3. 【請求項3】 スプレーノズルの開放時間が5/100
    00〜30/10000秒であり、閉鎖時間が1/10
    000〜10/10000秒である請求項1又は2の透
    明基材の表面に塗膜を形成する方法。
  4. 【請求項4】 着色透明シリコーン系塗料が、(a)エ
    ポキシ基含有アルコキシシラン(イ)と、活性水素を有
    するアミノ基含有アルコキシシラン(ロ)との反応生成
    物、(b)酸触媒、(c)アルカリ可溶性紫外線吸収
    剤、(d)沸点が100〜250℃の有機溶剤から選ば
    れる少なくとも1種の溶剤及び(e)染料及び/又は顔
    料からなる着色透明被膜形成組成物である請求項1ない
    し3のいずれかひとつに記載の透明基材の表面に塗膜を
    形成する方法。
  5. 【請求項5】 着色透明シリコーン系塗料が、エポキシ
    基含有アルコキシシラン(イ)と活性水素を有するアミ
    ノ基含有アルコキシシラン(ロ)を重量比で(イ):
    (ロ)=6:4〜9:1の比率で反応させた反応生成物
    を用いる請求項4記載の透明基材の表面に塗膜を形成す
    る方法。
  6. 【請求項6】 着色透明シリコーン系塗料が、(a)エ
    ポキシ基含有アルコキシシラン(イ)と活性水素を有す
    るアミノ基含有アルコキシシラン(ロ)との反応生成
    物、(b)酸触媒、(c)アルカリ可溶性紫外線吸収
    剤、(d)沸点が100〜250℃の有機溶剤から選ば
    れる少なくとも1種の溶剤及び(e)染料及び/又は顔
    料(f)クエンチャー、を含む着色透明被膜形成組成物
    である請求項1ないし3のいずれかひとつに記載の透明
    基材の表面に塗膜を形成する方法。
  7. 【請求項7】 着色透明シリコーン系塗料が(a)エポ
    キシ基含有アルコキシシラン(イ)と活性水素を有する
    アミノ基含有アルコキシシラン(ロ)との反応生成物、
    (b)酸触媒、(c)アルカリ可溶性紫外線吸収剤、
    (d)沸点が100〜250℃の有機溶剤から選ばれる
    少なくとも1種の溶剤(e)染料及び/又は顔料及び
    (f’)フェノール系酸化防止剤を含む着色透明被膜形
    成組成物である請求項1ないし3のいずれかひとつに記
    載の透明基材の表面に塗膜を形成する方法。
  8. 【請求項8】着色透明シリコーン系塗料が(a)エポキ
    シ基含有アルコキシシラン(イ)と活性水素を有するア
    ミノ基含有アルコキシシラン(ロ)との反応生成物、
    (b)酸触媒、(c)アルカリ可溶性紫外線吸収剤、
    (d)沸点が100〜250℃の有機溶剤から選ばれる
    少なくとも1種の溶剤(e)染料及び/又は顔料(f)
    クエンチャー及び(f’)フェノール系酸化防止剤を含
    む着色透明被膜形成組成物である請求項1ないし3のい
    ずれかひとつに記載の透明基材の表面に塗膜を形成する
    方法。
  9. 【請求項9】透明シリコーン系塗料が(a)エポキシ基
    含有アルコキシシラン(イ)と活性水素を有するアミノ
    基含有アルコキシシラン(ロ)との反応生成物、(b)
    酸触媒、(c)アルカリ可溶性紫外線吸収剤、(d)沸
    点が100〜250℃の有機溶剤から選ばれる少なくと
    も1種の溶剤、(f)クエンチャー及び又は(f’)フ
    ェノール系酸化防止剤を含む組成物である請求項2に記
    載された透明基材の表面に塗膜を形成する方法。
  10. 【請求項10】 塗料成分を被膜形成成分と溶剤と添加
    剤に分けて、溶剤と添加剤を混合して色調を調節する工
    程、当該混合物を濾過フィルターにかける工程、濾過し
    た混合物を被膜形成成分と混合して塗料タンクに送る工
    程からなる請求項1ないし9のいずれかひとつに記載の
    透明基材の表面に塗膜を形成する方法。
  11. 【請求項11】 シリコーン系塗料を、コンピュータ制
    御されたスプレーノズルから断続的に、微粒子状とし
    て、吹き出させて透明基材の表面に衝突させることによ
    り塗布するに先立って、生分解型洗浄剤を含む処理剤で
    透明基材の表面を前処理する請求項1ないし10のいず
    れかひとつに記載の透明基材の表面に塗膜を形成する方
    法。
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