JP2002272361A - 層状パンの製造法 - Google Patents
層状パンの製造法Info
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Abstract
れにくくソフトな食感を有するデニッシュペーストリ
ー、クロワッサン等の層状パンを製造する方法及びその
製造法において煩雑な作業を短縮して生産性を高めた方
法並びにこの短縮した方法により簡単に種々なパン生地
に折り込み用油脂を包むことができ、多様な層状パンを
製造する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、油脂分が50〜70重量%及び
水分が25〜45重量%である、油中水型の油脂組成物
をパン生地に折り込むことを特徴とし、折り込み後リタ
ードが2回未満であり、油中水型の油脂組成物中に澱粉
が1〜4重量%含まれる、デニッシュペーストリー、ク
ロワッサン等の層状パンの製造法である。
Description
トリー、クロワッサン等に代表される層状パンの製造法
に関する。
ッサン等の層状パンを製造するには、折り込み用油脂を
パン生地内部に包み込んだ後、折り重ねて展延していく
操作を行なっていた。この折り込み操作の結果、生地層
と油脂層からなる積層構造が形成される。一般的に折り
込み用油脂は、シート状に成型された油脂分が85重量
%のバターやマーガリン或いは大部分が油脂から構成さ
れるショートニングが使用され、積層構造を維持するた
め折り込み用油脂は通常生地中の小麦粉に対して30〜
60重量部使用され、必然的に焼成された従来のデニッ
シュペーストリー、クロワッサン等の層状パンは油っぽ
いものとなっていた。
ン等の層状パンを製造するには、折り込み用油脂をパン
生地内部に包み込んだ後、折り重ねて展延する操作を繰
り返すという煩雑な作業をとっていた。即ち、一般的な
方法として、生地作り、生地冷却寝かせ(リター
ド)、油脂折り込み(3×4)、生地冷却寝かせ
(リタード)、折り込み(3×1)、成型、という
操作を行っていた。この煩雑な作業のために層状パンの
種類もデニッシュペーストリー、クロワッサンに限られ
たものであった。
くパン生地の表面がはがれにくくソフトな食感を有する
デニッシュペーストリー、クロワッサン等の層状パンを
製造する方法及びその製造法において煩雑な作業を短縮
して生産性を高めた方法並びにこの短縮した方法により
簡単に種々なパン生地に折り込み用油脂を包むことがで
き、多様な層状パンを製造する方法を提供することを目
的とする。
に対して鋭意検討を行った結果、本発明を完成するに至
った。即ち本発明は、油脂分が50〜70重量%及び水
分が25〜45重量%である、油中水型の油脂組成物を
パン生地に折り込むことを特徴とし、折り込み後リター
ドが2回未満であり、油中水型の油脂組成物中に澱粉が
1〜4重量%含まれる、デニッシュペーストリー、クロ
ワッサン等の層状パンの製造法である。
使用する油脂原料としては例えば、菜種油、大豆油、ヒ
マワリ種子油、綿実油、落花生油、米糠油、コーン油、
サフラワー油、オリーブ油、カポック油、ゴマ油、月見
草油、パーム油、シア脂、サル脂、カカオ脂、ヤシ油、
パーム核油等の植物性油脂並びに乳脂、牛脂、ラード、
魚油、鯨油等の動物性油脂が例示でき、上記油脂類の単
独又は混合油或いはそれらの硬化、分別、エステル交換
等を施した加工油脂が適する。これらの油脂を使用した
油中水型の油脂組成物の油脂の融点が15〜45℃のも
のが良い。油脂の融点が15℃未満の場合は、生地に油
脂が融解して生地と油脂の層が形成し難くなる。油脂の
融点が45℃を超える場合は、油脂を混合した生地が硬
くなり展延性が悪くなる。
割合は、油脂組成物全量に対し、50〜70重量%、好
ましくは55〜70重量%の割合で配合される。下限未
満であると、油中水型の油脂組成物を得ることが困難に
なり、合成乳化剤を使用しない場合は更に難しくなる。
一方、上限を超えると層状パンに使用した際油っぽくな
り改良効果が十分に得られなくなる。
は、油脂組成物全量に対し、25〜45重量%の割合で
配合される。下限未満であると、ソフトな食感が得られ
なくなる。一方、上限を超えると、油中水型の油脂組成
物を得ることが困難になる。
水を主原料として捏ねて発酵させた生地をいう。具体的
には、食パン生地、バターロール生地、菓子パン生地及
びこれらの生地を種々な割合で配合したもので良い。
に折り込む際の油脂組成物の折り込み量は、パン生地中
の小麦粉100部に対して25〜45部折り込むのが良
い。好ましくは28〜42部が良い。下限未満では層状
パンの期待される層が得られない。上限を超える場合は
パン生地表面に油脂が析出してきて均一な層状構造が得
られにくくなる。
のデニッシュペーストリー、クロワッサンの製造法と何
ら変わりがなく油中水型の油脂組成物をパン生地内部に
包み込んだ後、折り重ねて展延していくが、従来はリタ
ードを2回以上取る必要があったが、本発明では2回未
満で良く作業性が大幅に短縮されたものとなっている。
それ以降の焼成は通常の層状パンの製造法で良い。
物中に澱粉が1〜4重量%含まれるのが良い。少なすぎ
ると、層状パンの食感改良効果が薄れ特徴の少ないもの
となり、多すぎると該澱粉の影響が大きくなりすぎ、層
状パンの食感が悪くなる。本発明で使用する澱粉として
は、澱粉の由来はコメ、小麦、タピオカ、馬鈴薯、コー
ンスターチ等が例示でき、これらの澱粉の単独又は混合
物が良い。好ましくはウルチ米澱粉を使用するのが望ま
しく、層状パンに使用した場合程良いソフトな食感が得
られる。より好ましくはアルファー化澱粉が良い。これ
らアルファー化澱粉は市販のものを購入してもよいし、
また澱粉を水に分散し加熱することにより容易に得るこ
とができる。この場合の加熱条件は澱粉の種類によって
も異なるが、馬鈴薯澱粉で70℃で30分間程度、最も
アルファー化の遅い小麦澱粉でも95℃にて1時間程度
加熱することにより得ることができる。アルファー化し
た澱粉を使用することで油中水型の油脂組成物を製造す
るに際して、製造時の加熱時に粘度の上昇が少なく製造
し易くなる。
には、例えば、溶解した油相成分にアルファー化した澱
粉を添加分散させる。次に水相成分を油相成分に混合さ
せ乳化物を調製し、ボテーターまたはコンビネーターの
ような従来公知の混捏機を用いて急冷混捏することによ
って得ることができる。また、澱粉を油相に添加せず、
水相に添加して急冷混捏することによっても同様なもの
が得られる。
に際して、従来より使用されてきた蔗糖脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリ
コール脂肪酸エステルおよび酢酸モノグリセリド、酒石
酸モノグリセリド、酢酸酒石酸混合モノグリセリド、ク
エン酸モノグリセリド、ジアセチル酒石酸モノグリセリ
ド、乳酸モノグリセリド、コハク酸モノグリセリド、リ
ンゴ酸モノグリセリド等各種有機酸モノグリセリドのよ
うな合成乳化剤を使用しても、使用しなくてもどちらで
も良い。これらの合成乳化剤を使用した場合は、油中水
型の油脂組成物を容易に得ることができる。
細に説明するが、本発明の精神は以下の実施例に限定さ
れるものではない。なお、例中、%及び部は重量基準を
意味する。
7.0%からなる油脂成分60.0部に卵黄レシチン
0.2部を溶解させた油相に、アルファ化したウルチ米
澱粉2. 5部を分散させる。そこに、水36.3部に
食塩1.0部を加えた水相を徐々に添加し、約50℃で
ホモミキサーにて攪拌し、ウルチ米澱粉が膨潤した状態
で混合乳化させた後、コンビネーターで急冷混捏して油
中水型の油脂組成物を調製した。このときの油脂成分の
融点は36.5℃であった。
を使用した、折り込み後リタードが1回である、各種パ
ン生地での層状パンの実施例を実施例1〜実施例5に示
した。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常の食パン生地)。次に生
地を1831gに分割した後ー10℃で2時間生地冷却
寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組成物を
400g折り込み、リバースシーターで3つ折り1回
後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mmまで
展延した。この生地をロール巻きにして70g毎にカッ
トし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホイロ
で1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で11
分間焼成した。実施例1に係る層状パンを得た。評価と
しては、作業性は良好であった。得られた層状パンは生
地表面がはがれにくく良好で、油っぽくなく、ソフトな
食感であった。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常のバターロール生地)。
次に生地を1896gに分割した後ー10℃で2時間生
地冷却寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組
成物を400g折り込み、リバースシーターで3つ折り
1回後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mm
まで展延した。この生地をロール巻きにして70g毎に
カットし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホ
イロで1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で
11分間焼成した。実施例2に係る層状パンを得た。評
価としては、作業性は良好であった。得られた層状パン
は生地表面がはがれにくく良好で、油っぽくなく、ソフ
トな食感であった。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常のバターロール生地)。
次に生地を1936gに分割した後ー10℃で2時間生
地冷却寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組
成物を400g折り込み、リバースシーターで3つ折り
1回後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mm
まで展延した。この生地をロール巻きにして70g毎に
カットし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホ
イロで1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で
11分間焼成した。実施例3に係る層状パンを得た。評
価としては、作業性は良好であった。得られた層状パン
は生地表面がはがれにくく良好で、油っぽくなく、ソフ
トな食感であった。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常の菓子パン生地)。次に
生地を1891gに分割した後ー10℃で2時間生地冷
却寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組成物
を400g折り込み、リバースシーターで3つ折り1回
後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mmまで
展延した。この生地をロール巻きにして70g毎にカッ
トし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホイロ
で1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で11
分間焼成した。実施例4に係る層状パンを得た。評価と
しては、作業性は良好であった。得られた層状パンは生
地表面がはがれにくく良好で、油っぽくなく、ソフトな
食感であった。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常の菓子パン生地)。次に
生地を1969gに分割した後ー10℃で2時間生地冷
却寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組成物
を400g折り込み、リバースシーターで3つ折り1回
後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mmまで
展延した。この生地をロール巻きにして70g毎にカッ
トし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホイロ
で1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で11
分間焼成した。実施例5に係る層状パンを得た。評価と
しては、作業性は良好であった。得られた層状パンは生
地表面がはがれにくく良好で、油っぽくなく、ソフトな
食感であった。
及び評価を纏めた。
配合において、折り込み油脂として実験例1油脂組成物
を使用しリタード1回と通常のマーガリンの様な油脂分
配合(商品名、アートピア200:不二製油(株)製、
油分85%)を使用したリタード1回とリタード2回で
調製した層状パンの例を表2に示した。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常のバターロール生地)。
次に生地を1828gに分割した後ー10℃で2時間生
地冷却寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組
成物を400g折り込み、リバースシーターで3つ折り
1回後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mm
まで展延した。この生地をロール巻きにして70g毎に
カットし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホ
イロで1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で
11分間焼成した。実施例6に係る層状パン(デニッシ
ュペーストリーと呼ぶ)を得た。評価としては、作業性
は良好であった。得られた層状パン(デニッシュペース
トリーと呼ぶ)は生地表面がはがれにくく良好で、油っ
ぽくなく、ソフトな食感であった。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常の食パン生地とバターロ
ール生地の中間生地)。次に生地を1785gに分割し
た後ー10℃で2時間生地冷却寝かせ(リタード)を行
った後、実験例1油脂組成物を400g折り込み、リバ
ースシーターで3つ折り1回後、4つ折り1回を行な
い、パン生地の厚さ3mmまで展延した。この生地を5
5g毎にクロワッサン成型した後、33℃/湿度75%
のホイロで1時間醗酵させ、上火200℃、下火180
℃で11分間焼成した。実施例7に係る層状パン(クロ
ワッサンと呼ぶ)を得た。評価としては、作業性は良好
であった。得られた層状パン(クロワッサンと呼ぶ)は
生地表面がはがれにくく良好で、油っぽくなく、ソフト
な食感であった。
の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度2
6℃の生地を作成した(通常のバターロール生地)。次
に生地を1828gに分割した後ー10℃で2時間生地
冷却寝かせ(リタード)を行った後、アートピア200
を400g折り込み、リバースシーターで3つ折り1回
後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mmまで
展延した。この生地をロール巻きにして70g毎にカッ
トし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホイロ
で1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で11
分間焼成した。比較例1に係る層状パン(デニッシュペ
ーストリーと呼ぶ)を得た。評価としては、作業性は良
好であった。得られた層状パン(デニッシュペーストリ
ーと呼ぶ)は生地表面がはがれやすく、油っぽく、食感
がソフトでなかった。
ー配合)リバースシーターで3つ折り1回後、4つ折り
1回を行なうまでは比較例1と同様な処理を行い、その
後ー10℃で4時間生地冷却寝かせ(リタード)を行っ
た後、3つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mmま
で展延した(通常のデニッシュペーストリー調製作
業)。この生地をロール巻きにして70g毎にカットし
切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホイロで1
時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で11分間
焼成した。比較例2に係る層状パン(デニッシュペース
トリーと呼ぶ)を得た。評価としては、作業性はリター
ド2回で悪かった。得られた層状パン(デニッシュペー
ストリーと呼ぶ)は生地表面が少しはがれやすく、従来
のデニッシュと同じ様に油っぽく、食感もソフトでなか
った。
較例2の配合、製造法及び評価を纏めた。
使用した、小麦粉に対する折り込み油脂量の検討を実施
例8、実施例9、比較例3及び比較例4で行った。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常のバターロール生地)。
次に生地を1885gに分割した後ー10℃で2時間生
地冷却寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組
成物を420g折り込み、リバースシーターで3つ折り
1回後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mm
まで展延した。この生地をロール巻きにして70g毎に
カットし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホ
イロで1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で
11分間焼成した。実施例8に係る層状パンを得た。評
価としては、作業性は良好であった。得られた層状パン
は生地表面のはがれが良好で、油っぽくなく、ソフトな
食感であった。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常のバターロール生地)。
次に生地を1885gに分割した後ー10℃で2時間生
地冷却寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組
成物を280g折り込み、リバースシーターで3つ折り
1回後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mm
まで展延した。この生地をロール巻きにして70g毎に
カットし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホ
イロで1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で
11分間焼成した。実施例8に係る層状パンを得た。評
価としては、作業性は良好であった。得られた層状パン
は生地表面のはがれが良好で、油っぽくなく、ソフトな
食感であった。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常のバターロール生地)。
次に生地を1885gに分割した後ー10℃で2時間生
地冷却寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組
成物を500g折り込み、リバースシーターで3つ折り
1回後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mm
まで展延した。この生地をロール巻きにして70g毎に
カットし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホ
イロで1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で
11分間焼成した。比較例3に係る層状パンを得た。評
価としては、作業性は良好であった。得られた層状パン
は生地表面が少しはがれやすく、均一な層状構造が得ら
れなかった。
外の原料を低速5分間ミキシングを行い、捏ね上げ温度
26℃の生地を作成した(通常のバターロール生地)。
次に生地を1885gに分割した後ー10℃で2時間生
地冷却寝かせ(リタード)を行った後、実験例1油脂組
成物を200g折り込み、リバースシーターで3つ折り
1回後、4つ折り1回を行ない、パン生地の厚さ3mm
まで展延した。この生地をロール巻きにして70g毎に
カットし切り口を上面にして、33℃/湿度75%のホ
イロで1時間醗酵させ、上火200℃、下火180℃で
11分間焼成した。比較例4に係る層状パンを得た。評
価としては、作業性で油脂の折り込み状態が少し悪かっ
た。得られた層状パンの層状構造が少なかった。
較例4の配合、製造法及び評価を纏めた。
タードという煩雑な作業を短縮した簡単な方法で、種々
なパン生地に折り込み用油脂を包むことができ、多様な
層状パンを製造する方法を提供できることが可能になっ
たのである。
Claims (4)
- 【請求項1】油脂分が50〜70重量%及び水分が25
〜45重量%である、油中水型の油脂組成物をパン生地
に折り込むことを特徴とする、層状パンの製造法。 - 【請求項2】折り込み後リタードが2回未満である、請
求項1記載の層状パンの製造法。 - 【請求項3】油中水型の油脂組成物中に澱粉が1〜4重
量%含まれる、請求項1又は請求項2記載の層状パンの
製造法。 - 【請求項4】澱粉がアルファー化した澱粉である、請求
項3記載の層状パンの製造法。
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