JP2002271878A - 制御・監視信号伝送システム - Google Patents

制御・監視信号伝送システム

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JP2002271878A JP2001067034A JP2001067034A JP2002271878A JP 2002271878 A JP2002271878 A JP 2002271878A JP 2001067034 A JP2001067034 A JP 2001067034A JP 2001067034 A JP2001067034 A JP 2001067034A JP 2002271878 A JP2002271878 A JP 2002271878A
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    • G08C13/02Arrangements for influencing the relationship between signals at input and output, e.g. differentiating, delaying to yield a signal which is a function of two or more signals, e.g. sum or product
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、制御・監視信号伝送システムに関
し、クロック信号に制御信号及び監視信号を重畳し、制
御信号を所定のデューティ比の2値信号とし、監視信号
を電流信号として検出することを目的とする。 【解決手段】 親局出力部135は、制御データ信号の
各データの値に応じて、所定の電源電圧のレベル以外の
レベルの期間とこれに続く電源電圧Vxのレベルの期間
とのデューティ比を変更することにより、制御データ信
号を直列のパルス状電圧信号に変換して、データ信号線
に出力する。親局入力部139は、データ信号線を伝送
される直列のパルス状電圧信号に重畳された監視データ
信号を、監視データ信号と電源電圧Vxとの競合により
生じる電流信号Iisの有無として電源電圧Vxのレベ
ルの立ち上がり時に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御・監視信号伝
送システムに関し、特に、制御部からの並列な制御信号
を直列信号に変換して伝送して離れた位置にある機器の
被制御部側で直・並列変換して機器を駆動し、機器の状
態を検出するセンサ部の監視信号を並・直列変換して制
御部側に伝送して直・並列変換を行って制御部へ供給
し、クロック信号に前記制御信号を重畳し、更にこれら
に前記監視信号をも重畳する制御・監視信号伝送システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】シーケンスコントローラ、プログラマブ
ルコントローラ、コンピュータなどの制御部から制御信
号を送信して離れた位置にある多数の被制御機器(例え
ば、モータ、ソレノイド、電磁弁、リレー、サイリス
タ、ランプ等)を駆動制御するとともに各機器の状態を
検出するセンサ部(リードスイッチ、マイクロスイッ
チ、押釦スイッチなどのオン、オフの状態)からの監視
信号を伝送して制御部に供給することは広く自動制御の
技術分野において用いられている。
【0003】そのような技術において、制御部と被制御
部の間および、制御部とセンサ部の相互の接続のために
従来は電源線、制御信号線、アース線等の複数の線を用
いて配線したため、近年の被制御装置の小型化に伴って
機器の高密度な配置を行う上で配線作業が困難になり、
配線スペースが少なくなり、コストがかかるという問題
があった。
【0004】この問題を解決するための方式として、
「信号の直並列変換方式」(特願昭62−229978
号)および「並列のセンサ信号の直列伝送システム」
(特願昭62−247245号)の2つの発明がある。
これらの方式によれば、電源を含むクロック信号の線路
に、各クロック対応に1つ(1ビット)の制御信号(ま
たはセンサ信号)を重畳することができるので、制御装
置と被制御装置の間の伝送システムや、制御装置とセン
サ装置の間の伝送システムの配線が少ない線路により実
現することができた。
【0005】更に、「制御・監視信号伝送方式」(特願
平1−140826号)の発明によれば、親局に入力ユ
ニットと出力ユニットを接続し、親局から電源に重畳し
たクロック信号を共通のデータ信号線に出力することに
より制御部と被制御部およびセンサ部間の双方向の高速
な信号伝送を、簡易な構成で実現することができた。即
ち、少ない線路により構成することができ配線のコスト
が安価となり、ユニットの接続配置を簡単にすることが
でき、各ユニットに対するアドレスの割り付けを任意に
行うことができ、従って、ユニットの追加、削除を必要
な位置で自由に行うことができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
よれば、制御部と被制御部およびセンサ部間の双方向の
高速な信号伝送を実現することができた。しかし、制御
部から被制御部への信号(以下、制御信号)とセンサ部
から制御部への信号(以下、監視信号)とが、共通のデ
ータ信号線に出力されるため、これらを同時に伝送する
ことはできなかった。即ち、制御信号と監視信号とは、
相互に排他的にしか伝送することができず、同時に双方
向に伝送することはできなかった。従って、共通のデー
タ信号線における伝送の時間として、制御信号を伝送す
る期間と監視信号を伝送する期間とを別々に設ける必要
があった。
【0007】本発明は、クロック信号に制御信号及び監
視信号を重畳し、当該制御信号を所定のデューティ比の
2値信号とし、当該監視信号を電流信号として検出する
制御・監視信号伝送システムを提供することを目的とす
る。
【0008】また、本発明は、クロック信号に多重化し
た制御信号及び監視信号を重畳する制御・監視信号伝送
システムを提供することを目的とする。
【0009】更に、本発明は、クロック信号に、所定の
デューティ比の2値信号及び電圧信号からなる第1及び
第2の制御信号を重畳し、電流信号からなる監視信号を
重畳する制御・監視信号伝送システムを提供することを
目的とする。
【0010】更に、本発明は、クロック信号に、所定の
デューティ比の2値信号及び電圧信号からなる第1及び
第2の制御信号を重畳し、電流信号及び周波数信号から
なる第1及び第2の監視信号を重畳する制御・監視信号
伝送システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の制御・監視信号
伝送システムは、共通の構成として、制御部と、各々が
被制御部及び被制御部を監視するセンサ部を含む複数の
被制御装置とからなり、複数の被制御装置に共通のデー
タ信号線を介して制御部からの制御信号を被制御部に伝
送しかつセンサ部からの監視信号を制御部に伝送する。
そして、制御部及びデータ信号線に接続される親局と、
複数の被制御装置に対応して設けられデータ信号線及び
対応する被制御装置に接続される複数の子局とを備え
る。
【0012】本発明の制御・監視信号伝送システムは、
前述の共通の構成に加えて、更に、親局が、所定の周期
のクロックに同期した所定のタイミング信号を発生する
ためのタイミング発生手段と、親局出力部と、親局入力
部とを備える。親局出力部は、タイミング信号の制御下
で、クロックの1周期毎に、制御部から入力される制御
データ信号の各データの値に応じて、所定の電源電圧の
レベル以外のレベルの期間とこれに続く電源電圧のレベ
ルの期間とのデューティ比を変更することにより、制御
データ信号を直列のパルス状電圧信号に変換して、デー
タ信号線に出力する。親局入力部は、タイミング信号の
制御下で、クロックの1周期毎に、データ信号線を伝送
される直列のパルス状電圧信号に重畳された監視データ
信号を、当該監視データ信号と電源電圧との競合により
生じる電流信号の有無として電源電圧のレベルの立ち上
がり時に検出することにより、直列の監視信号の各デー
タの値を抽出して、これを監視信号に変換して、制御部
に入力する。また、複数の子局が、各々、子局出力部
と、子局入力部とを備える。子局出力部は、タイミング
信号の制御下で、クロックの1周期毎に、直列のパルス
状電圧信号の電源電圧のレベル以外のレベルの期間とこ
れに続く電源電圧のレベルの期間とのデューティ比を識
別することにより、制御データ信号の各データの値を抽
出して、当該各データの値の中の当該子局に対応するデ
ータを対応する被制御部に供給する。子局入力部は、タ
イミング信号の制御下で、対応するセンサ部の値に応じ
て、異なる電流2値レベルからなる監視データ信号を形
成し、これを監視信号のデータの値として、直列のパル
ス状電圧信号の所定の位置に重畳する。
【0013】本発明の制御・監視信号伝送システムによ
れば、制御部から被制御部への制御信号を所定のデュー
ティ比の2値(電源電圧のレベルとこれ以外のレベル)
信号とするとともに、センサ部から制御部への監視信号
を当該信号と電源電圧との競合により生じる電流信号の
有無として電源電圧のレベルの立ち上がり時に検出す
る。これにより、クロック信号に、制御信号及び監視信
号を重畳することができる。従って、制御部と被制御部
およびセンサ部間の双方向の高速な信号伝送を実現する
ことができると共に、制御信号と監視信号とを共通のデ
ータ信号線に出力し、かつ、これらを同時に双方向に伝
送することができる。この結果、共通のデータ信号線に
おいて制御信号又は監視信号を伝送する期間を別々に設
ける必要をなくすことができ、信号伝送の速度(レー
ト)を従来の2倍に高速化することができる。
【0014】また、本発明の制御・監視信号伝送システ
ムは、前述の共通の構成に加えて、更に、親局が、所定
の周期のクロックに同期した所定のタイミング信号を発
生するためのタイミング発生手段と、親局出力部と、親
局入力部とを備える。親局出力部は、タイミング信号の
制御下で、クロックの1周期毎に、制御部から入力され
る第1制御データ信号の各データの値に応じて所定の電
源電圧のレベル以外のレベルの期間とこれに続く電源電
圧のレベルの期間とのデューティ比を変更し、制御部か
ら入力される第2制御データ信号の各データの値に応じ
て電源電圧のレベル以外のレベルの期間における当該レ
ベルを電源電圧と異なる所定のレベル又は擬似的なグラ
ンドレベルとすることにより、第1及び第2制御データ
信号を直列のパルス状電圧信号に変換し、これらをデー
タ信号線に出力する。親局入力部は、タイミング信号の
制御下で、クロックの1周期毎に、データ信号線を伝送
される直列のパルス状電圧信号に重畳された監視データ
信号を、当該監視データ信号と電源電圧との競合により
生じる電流信号の有無として電源電圧のレベルの立ち上
がり時に検出することにより、直列の監視信号の各デー
タの値を抽出して、これを監視信号に変換して、制御部
に入力する。また、複数の子局が、各々、子局出力部
と、子局入力部とを備える。子局出力部は、タイミング
信号の制御下で、クロックの1周期毎に、直列のパルス
状電圧信号の電源電圧のレベル以外のレベルの期間とこ
れに続く電源電圧のレベルの期間とのデューティ比を識
別することにより第1制御データ信号の各データの値を
抽出し、又は、電源電圧のレベル以外のレベルの期間に
おける当該レベルが電源電圧と異なる所定の電圧レベル
又は擬似的なグランドレベルかを識別することにより第
2制御データ信号の各データの値を抽出し、当該各デー
タの値の中の当該子局に対応するデータを対応する被制
御部に供給する。子局入力部は、タイミング信号の制御
下で、対応するセンサ部の値に応じて、異なる電流2値
レベルからなる監視データ信号を形成し、これを監視信
号のデータの値として、直列のパルス状電圧信号の所定
の位置に重畳する。
【0015】本発明の制御・監視信号伝送システムによ
れば、制御部から被制御部への第1の制御信号を所定の
デューティ比の2値(電源電圧のレベルとこれ以外のレ
ベル)信号とし、第2の制御信号を第1の制御信号の電
源電圧のレベル以外のレベルを電源電圧と異なる所定の
電圧レベル又は擬似的なグランドレベルとするととも
に、センサ部から制御部への監視信号を当該信号と電源
電圧との競合により生じる電流信号の有無として電源電
圧のレベルの立ち上がり時に検出する。これにより、ク
ロック信号に、第1及び第2の制御信号及び監視信号を
重畳することができる。従って、制御部と被制御部およ
びセンサ部間の双方向の高速な信号伝送を実現すること
ができると共に、多重化(2重化)した制御信号と(多
重化しない)監視信号とを共通のデータ信号線に出力
し、かつ、これらを同時に双方向に伝送することができ
る。この結果、共通のデータ信号線において制御信号又
は監視信号を伝送する期間を別々に設ける必要をなくす
ことができ、信号伝送の速度(レート)を従来の3倍に
高速化することができる。
【0016】また、本発明の制御・監視信号伝送システ
ムは、前述の共通の構成に加えて、更に、親局が、所定
の周期のクロックに同期した所定のタイミング信号を発
生するためのタイミング発生手段と、親局出力部と、親
局入力部とを備える。親局出力部は、タイミング信号の
制御下で、クロックの1周期毎に、制御部から入力され
る第1制御データ信号の各データの値に応じて所定の電
源電圧のレベル以外のレベルの期間とこれに続く電源電
圧のレベルの期間とのデューティ比を変更し、制御部か
ら入力される第2制御データ信号の各データの値に応じ
て電源電圧のレベル以外のレベルの期間における当該レ
ベルを電源電圧と異なる所定のレベル又は擬似的なグラ
ンドレベルとすることにより、第1及び第2制御データ
信号を直列のパルス状電圧信号に変換し、これらをデー
タ信号線に出力する。親局入力部は、タイミング信号の
制御下で、クロックの1周期毎に、データ信号線を伝送
される直列のパルス状電圧信号に重畳された第1監視デ
ータ信号を当該監視データ信号と電源電圧との競合によ
り生じる電流信号の有無として電源電圧のレベルの立ち
上がり時に検出し、データ信号線を伝送される直列のパ
ルス状電圧信号に重畳された周波数信号からなる第2監
視データ信号を検出することにより、直列の第1及び第
2監視データ信号の各データの値を抽出して、これらを
監視信号に変換し、制御部に入力する。また、複数の子
局が、各々、子局出力部と、子局入力部とを備える。子
局出力部は、タイミング信号の制御下で、クロックの1
周期毎に、直列のパルス状電圧信号の電源電圧のレベル
以外のレベルの期間とこれに続く電源電圧のレベルの期
間とのデューティ比を識別することにより第1制御デー
タ信号の各データの値を抽出し、又は、電源電圧のレベ
ル以外のレベルの期間における当該レベルが電源電圧と
異なる所定の電圧レベル又は擬似的なグランドレベルか
を識別することにより第2制御データ信号の各データの
値を抽出し、当該各データの値の中の当該子局に対応す
るデータを対応する被制御部に供給する。子局入力部
は、タイミング信号の制御下で、対応するセンサ部の値
に応じて、異なる電流2値レベルからなる第1監視デー
タ信号又は周波数信号からなる第2監視データ信号を形
成し、これらを第1又は第2監視データ信号のデータの
値として、直列のパルス状電圧信号の所定の位置に重畳
する。
【0017】本発明の制御・監視信号伝送システムによ
れば、制御部から被制御部への第1の制御信号を所定の
デューティ比の2値(電源電圧のレベルとこれ以外のレ
ベル)信号とし、第2の制御信号を第1の制御信号の電
源電圧のレベル以外のレベルを電源電圧と異なる所定の
電圧レベル又は擬似的なグランドレベルとするととも
に、センサ部から制御部への第1の監視信号を当該信号
と電源電圧との競合により生じる電流信号の有無として
電源電圧のレベルの立ち上がり時に検出するとともに、
第2の監視信号を他の信号と異なる周波数(及び振幅)
の信号とする。これにより、クロック信号に、第1及び
第2の制御信号及び第1及び第2の監視信号を重畳する
ことができる。従って、制御部と被制御部およびセンサ
部間の双方向の高速な信号伝送を実現することができる
と共に、多重化(2重化)した制御信号及び多重化(2
重化)した監視信号を共通のデータ信号線に出力し、か
つ、これらを同時に双方向に伝送することができる。即
ち、制御信号及び監視信号を完全2重化することができ
る。この結果、共通のデータ信号線において制御信号又
は監視信号を伝送する期間を別々に設ける必要をなくす
ことができ、信号伝送の速度(レート)を従来の4倍に
高速化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1、図3
及び図4は本発明の基本構成図であり、図2は本発明の
信号伝送説明図である。特に、図1は本発明の制御・監
視信号伝送システムの構成を示し、図3はその親局の構
成を示し、図4はその子局の構成を示す。
【0019】制御・監視信号伝送システムは、図1に示
すように、制御部10と、各々が被制御部16及び被制
御部16を監視するセンサ部17を含む複数の被制御装
置12とからなる。制御部10は、例えばシーケンスコ
ントローラ、プログラマブルコントローラ、コンピュー
タ等からなる。被制御部16とセンサ部17とを被制御
装置12という。被制御部16は、被制御装置12を構
成する種々の部品、例えば、アクチュエータ、(ステッ
ピング)モータ、ソレノイド、電磁弁、リレー、サイリ
スタ、ランプ等からなる。センサ部17は、対応する被
制御部16に応じて選択され、例えば、リードスイッ
チ、マイクロスイッチ、押釦スイッチ等からなり、オ
ン、オフの状態(2値信号)を出力する。
【0020】制御・監視信号伝送システムは、複数の被
制御装置12に共通のデータ信号線を介して、制御部1
0の出力ユニット102からの制御信号を被制御部16
に伝送し、かつ、センサ部17からの監視信号(センサ
信号)を制御部10の入力ユニット101に伝送する。
図1に示すように、制御部10に入出力される制御信号
及び監視信号は、複数ビットのパラレル(並列)信号で
ある。一方、データ信号線の上を伝送される制御信号及
び監視信号は、シリアル(直列)信号である。親局(主
局)13が、制御信号についての並列/直列変換を行
い、監視信号についての直列/並列変換を行う。データ
信号線は、第1及び第2のデータ信号線D+及びD−か
らなる。第1のデータ信号線D+は、後述するように、
電源電圧Vxの供給、クロック信号CKの供給、及び、
制御信号及び監視信号の双方向の同時の伝送に用いられ
る。第2のデータ信号線D−は、親局13及び複数の子
局11に共通の(信号用の)グランドレベルとされる。
【0021】なお、この例においては、複数の子局11
(の子局電源部20)の各々への電源電圧Vxの供給の
ための電力線Pを備える。電力線Pは第1及び第2の電
力線P24及びP0 からなる。後述するように、第1及び
第2の電力線P24は、各々、電源電圧Vx(=24V)
及び複数の子局11に共通の(電源用の)グランドレベ
ル(=0V)を供給する。このために、第1及び第2の
電力線P24及びP0 は、その一端(又は両端)でローカ
ル電源21に接続される。電力線Pの構成は、例えば特
願平1−140826号に示すような構成とすればよ
い。ローカル電源21の電力容量は、複数の子局11の
数に応じて変更可能とされ、複数の子局11の各々が十
分に動作しうるものとされる。ローカル電源21は親局
13内に設けてもよい。
【0022】このような信号伝送のために、図1に示す
ように、制御・監視信号伝送システムは、親局13と、
複数の子局11とを備える。親局13は、制御部10及
びデータ信号線に接続される。複数の子局11は、複数
の被制御装置12に対応して設けられ、任意の位置でデ
ータ信号線に接続され、また、対応する被制御装置12
に接続される。複数の子局11は、各々、子局出力部1
4と子局入力部15とを備える。子局出力部14と子局
入力部15を子局11という。子局出力部14及び子局
入力部15は、各々、被制御部16及びセンサ部17に
対応する。図1に示すように、子局入力部15及び子局
出力部14に入出力される制御信号及び監視信号は、複
数ビットのパラレル(並列)信号である。子局出力部1
4が制御信号についての直列/並列変換を行い、子局入
力部15が監視信号についての並列/直列変換を行う。
【0023】親局13は、図3に示すように、タイミン
グ発生手段132と、親局出力部135と、親局入力部
139とを備える。図3には親局入力部139及び親局
出力部135は1個だけ示すが、親局入力部139は複
数個即ちn個(n≧1)設けることができ、親局出力部
135も同様に複数個即ちm個(m≧1)設けることが
できる。なお、これに対応して、子局出力部14はm
個、子局入力部15はn個設けるようにしてもよい。
【0024】親局13は、発振器(OSC)131、タ
イミング発生手段132、親局アドレス設定手段133
を備える。タイミング発生手段132は、発振器131
の出力する発振出力に基づいて、所定の周期のクロック
CKに同期した所定のタイミング信号を発生する。即
ち、タイミング発生手段132は発生したクロックCK
に電源電圧VX を重畳する。このために、タイミング発
生手段132は予め定められた一定のレベルの電源電圧
Vxを発生するための電源手段(図示せず)を備える。
例えば、図2のアドレス0に一部点線で示すように、デ
ューティ比50%で、クロックCKの1周期の前半が擬
似的なグランドレベル(0+)とされ、後半が電源電圧
X のレベルとされる。この電源電圧を含むクロックC
Kは、原則的には、端子13aに出力され、第1データ
信号線D+に供給される。一方、地気レベル(GND)
の信号は、端子13bから、第2データ信号線D−に出
力される。
【0025】タイミング発生手段132の出力する電源
電圧を含むクロックCKは、実際には、親局出力部13
5に入力される。親局出力部135は、制御データ信号
発生手段136、ラインドライバ137を備える。出力
データ部134は、制御部10から入力される並列の制
御データ信号を保持し、これを直列のデータ列に変換し
て出力する。制御データ信号発生手段136は、出力デ
ータ部134からの直列のデータ列の各データの値を電
源電圧を含むクロックCKに重畳する。図示とは異なる
が、出力データ部134は親局出力部135に含まれる
と考えてよい。制御データ信号発生手段136の出力
は、出力回路であるラインドライバ137を介して、第
1のデータ信号線D+の上に出力される。
【0026】図2に示すように、親局出力部135は、
タイミング信号の制御下で、クロックCKの1周期毎
に、制御部10から入力される制御データ信号の各デー
タの値に応じて、所定の電源電圧Vxのレベル以外のレ
ベルの期間とこれに続く電源電圧Vxのレベルの期間と
のデューティ比を変更することにより、制御データ信号
を直列のパルス状電圧信号に変換して、データ信号線に
出力する。電源電圧Vxのレベル以外のレベルは、例え
ば擬似的なグランドレベル0+である。例えば、0+=
2Vである。
【0027】即ち、図2において、親局出力部135
は、例えば、制御データ信号のデータの値が「0」の場
合には、当該クロックの前の3/4周期を擬似的なグラ
ンドレベル0+とし、当該クロックの後の1/4周期を
電源電圧Vxのレベルとする。また、「1」の場合に
は、当該クロックの前の1/4周期を擬似的なグランド
レベル0+とし、当該クロックの後の3/4周期を電源
電圧Vxのレベルとする。即ち、制御データ信号のデー
タの値に応じて、クロックのデューティ比が変更され
る。これにより、並列の制御データ信号を直列のパルス
状電圧信号に変換して、データ信号線に出力する。従っ
て、例えば制御データ信号のデータの値が「0011」
の場合、制御データ信号発生手段136の出力は、図2
のようになる(後述する監視データ信号を除いたものと
なる)。なお、アドレスは、クロックCKの1周期毎に
割り当てられる。
【0028】一方、第1のデータ信号線D+の上の信号
は、親局入力部139に取り込まれる。親局入力部13
9は、監視信号検出手段1311、監視データ抽出手段
1310を備える。監視信号検出手段1311は、第1
のデータ信号線D+の上の信号を取り込んで、これに重
畳されている監視データ信号を検出して出力する。監視
データ抽出手段1310は、この検出出力を、タイミン
グ発生手段132からの電源電圧を含むクロックCKに
同期させて(波形整形して)出力する。入力データ部1
38は、検出された監視データ信号からなる直列のデー
タ列を、並列の監視データ信号に変換して出力する。図
示とは異なるが、入力データ部138は親局入力部13
9に含まれると考えてよい。
【0029】図2に示すように、親局入力部139は、
タイミング信号の制御下で、クロックCKの1周期毎
に、データ信号線を伝送される直列のパルス状電圧信号
に重畳された監視データ信号を、当該監視データ信号と
電源電圧Vxとの競合により生じる電流信号Iisの有
無として電源電圧Vxのレベルの立ち上がり時に検出す
る。これにより、直列の監視信号の各データの値を抽出
して、これを監視信号に変換して、制御部10に入力す
る。従って、例えば監視データ信号のデータの値が「0
101」の場合、監視信号検出手段1311の出力(検
出電流)は、図2のようになる。
【0030】以上のように、複数の子局11に分配され
るべき制御信号を1個の親局13からシリアル信号(直
列のパルス状電圧信号)としてデータ信号線上を伝送す
るので、当該分配の手段として、アドレスカウント方式
が用いられる。即ち、子局11に送信(分配)すべき制
御データ信号のデータの総数は、予め知ることができ
る。そこで、全ての制御データ信号のデータの各々に、
1個のアドレスが割り当てられる。子局11は、直列の
パルス状電圧信号からクロックCKを抽出してその数を
カウントし、自局が受信すべき制御データ信号のデータ
に割り当てられた(1又は複数の)アドレスの場合に、
その時点の直列のパルス状電圧信号のデータの値を、制
御信号として取り込む。なお、親局13にも、エンド信
号形成のために、最終アドレスが割り当てられる。
【0031】アドレスのカウントのための最初及び最後
を決定するために、各々、スタート信号及びエンド信号
が形成される。親局13は、タイミング発生手段132
により、直列のパルス状電圧信号の出力に先立って、ス
タート信号を形成して第1のデータ信号線D+に出力す
る。スタート信号は、電源電圧Vxのレベルであって、
制御信号と識別可能なようにクロックCKの1周期より
長い信号とされる。また、親局アドレス設定手段133
は、当該親局13に割り当てられたアドレスを保持す
る。親局13は、直列のパルス状電圧信号から抽出した
クロックCKをカウントして予め自己に割り当てられた
アドレスを抽出し、その時点でエンド信号を第1のデー
タ信号線D+に出力する。エンド信号は、電圧Vx/2
のレベルであって、クロックCKの1周期より長くスタ
ート信号より短い信号とされる。
【0032】子局出力部14は、図4に示すように、電
源電圧発生手段(CV)140、ラインレシーバ14
1、制御データ信号抽出手段142、子局アドレス設定
手段143、アドレス抽出手段144、出力データ部1
45を備える。
【0033】なお、子局出力部14の電源電圧発生手段
140と、後述する子局入力部15の電源電圧発生手段
(CV)150とで、子局電源部20を構成する。子局
電源部20は、電源電圧発生手段140及び150とを
一体に設けてもよい。また、電源電圧発生手段140と
子局出力部14及び電源電圧発生手段150と子局入力
部15の実際の接続については、図8及び図10に示
す。
【0034】電源電圧発生手段(CV)140は、図5
に示すように、DC(直流)−DCコンバータであり、
当該子局出力部14を構成する回路を電気的に駆動する
ための一定レベルの電源電圧Vccを、電力線から発生
する。即ち、主として、電源線P24の電源電圧Vxを図
5に示す周知の手段により平滑し安定化することによ
り、安定化した電源電圧Vcc(5V)及びラインレシ
ーバ141への出力(12V)を得る。当該子局出力部
14のラインレシーバ141への出力は、トランスTに
より絶縁分離され、電源電圧Vxの変動(ノイズ)の影
響を受けないようにされる。また、電源電圧発生手段1
40は、対応する被制御装置12の被制御部16を電気
的に駆動するための電源電圧Vccをも、直列パルス状
電圧信号から発生する。即ち、図示しないが、電源電圧
発生手段140が被制御部16にその電源を供給する。
【0035】なお、実際は、図示しないが、電源電圧発
生手段140は、当該子局出力部14に付随する少消費
電力の回路(例えば、LED表示回路)を電気的に駆動
するための電源電圧Vccを、直列のパルス状電圧信号
から発生する。即ち、主として、第1のデータ信号線D
+上の直列のパルス状電圧信号の後半の電源電圧Vxを
周知の手段により平滑し安定化することにより、安定化
した電源電圧Vccを得る。
【0036】入力回路であるラインレシーバ141は、
第1のデータ信号線D+の上を伝送される信号を取り込
んで制御データ信号抽出手段142に出力する。制御デ
ータ信号抽出手段142は、当該信号から制御データ信
号を抽出して、アドレス抽出手段144及び出力データ
部145に出力する。子局アドレス設定手段143は、
当該子局出力部14に割り当てられた自局アドレスを保
持する。アドレス抽出手段144は、子局アドレス設定
手段143に保持された自局アドレスと一致するアドレ
スを抽出し、出力データ部145に出力する。出力デー
タ部145は、アドレス抽出手段144からアドレスが
入力されると、第1のデータ信号線D+の上を伝送され
る(直列)信号の中で当該時点で保持している1又は複
数のデータの値を、並列の信号として対応する被制御部
16に出力する。即ち、出力データ部145は、制御信
号についての直列/並列変換を行う。
【0037】図2に示すように、子局出力部14は、タ
イミング信号の制御下で、クロックCKの1周期毎に、
直列のパルス状電圧信号の電源電圧のレベル以外のレベ
ル(擬似的なグランドレベル0+)の期間とこれに続く
電源電圧Vxのレベルの期間とのデューティ比を識別す
る。これにより、制御データ信号の各データの値を抽出
して、当該各データの値の中の当該子局に対応するデー
タを対応する被制御部16に供給する。例えば、当該ク
ロックCKの前の3/4周期が擬似的なグランドレベル
0+の場合には、元の制御データ信号のデータの値とし
て「0」が、1/4が擬似的なグランドレベル0+の場
合には、元の制御データ信号のデータの値として「1」
が、各々、抽出される。従って、例えば直列のパルス状
電圧信号が図2のような場合、制御データ信号のデータ
の値「0011」が抽出される。そして、子局出力部1
4は、当該各データの値の中の当該子局11に対応する
データを対応する被制御部16に供給する。
【0038】一方、子局入力部15は、図4に示すよう
に、電源電圧発生手段(CV)150、ラインレシーバ
151、制御データ信号抽出手段152、子局アドレス
設定手段153、アドレス抽出手段154、入力データ
部155、監視データ信号発生手段156、ラインドラ
イバ157を備える。
【0039】電源電圧発生手段150乃至アドレス抽出
手段154は、図4からも判るように、電源電圧発生手
段140乃至アドレス抽出手段144とほぼ同一の構成
であり、ほぼ同一の動作をする。電源電圧発生手段15
0は、当該子局入力部15を構成する回路を電気的に駆
動し、対応する被制御装置12のセンサ部17を電気的
に駆動する電源電圧Vccを電力線P24から発生する。
また、図示しないが、電源電圧発生手段150は、当該
子局入力部15に付随する少消費電力の回路(例えば、
LED表示回路)を電気的に駆動するための電源電圧V
ccを、第1のデータ信号線D+上の直列のパルス状電
圧信号から発生する。
【0040】入力データ部155は、対応するセンサ部
17から入力された1又は複数の(ビットの)データの
値からなる監視信号を保持する。入力データ部155
は、アドレス抽出手段154からアドレスが入力される
と、保持している1又は複数のデータの値を、予め定め
られた順に直列の信号として監視データ信号発生手段1
56に出力する。即ち、入力データ部155は、監視信
号についての並列/直列変換を行う。監視データ信号発
生手段156は、監視信号のデータの値に応じて、監視
データ信号を出力する。監視データ信号発生手段156
の出力する監視データ信号は、出力回路であるラインド
ライバ157により、第1のデータ信号線D+の上に出
力される。従って、監視データ信号は、その時点で、第
1のデータ信号線D+の上に出力されている制御信号の
データの値に重畳される。即ち、監視データ信号は、直
列のパルス状電圧信号の当該子局11に対応するデータ
の位置に重畳される。換言すれば、同一アドレスの制御
信号のデータの値に、同一アドレスの監視信号のデータ
の値が重畳される。
【0041】図2に示すように、子局入力部15は、タ
イミング信号の制御下で、対応するセンサ部17の値に
応じて、電源電圧と異なる2値レベルからなる監視デー
タ信号を形成し、これを監視信号のデータの値として、
直列のパルス状電圧信号の所定の位置に重畳する。例え
ば、監視データ信号のデータの値が「1」の場合には、
当該クロックCKの1周期において所定の位置に、監視
データ信号が形成されて重畳され、「0」の場合には監
視データ信号が形成されず重畳されていない。従って、
例えば監視データ信号のデータの値が「0101」の場
合、ラインドライバ157による監視データ信号の重畳
の結果、前述のように、監視信号検出手段1311の出
力(検出電流)は、図2のようになる。
【0042】以下、図6乃至図11により、この例の具
体的な構成及び動作について、制御部10からの制御信
号の出力から制御部10への監視信号の入力までを、順
を追って説明する。図6は親局13の一例の構成図であ
る。図7は図6の親局13における波形図である。図8
は子局出力部14の一例の構成図である。図9は図8の
子局出力部14における波形図である。図10は子局入
力部15の一例の構成図である。図11は図10の子局
入力部15における波形図である。また、この例におけ
る双方向伝送の波形は図2に示すものになる。
【0043】最初に、親局出力部135について説明す
る。図6及び図7において、タイミング発生手段132
が、スタート信号ST、所定の数のクロックCK、エン
ド信号ENDを出力する。スタート信号STは、例えば
制御部10からの所定のコマンド(図示せず)の入力に
従って、出力される(ロウレベルとされる)。なお、同
様に、制御部10からの所定の他のコマンド(図示せ
ず)の入力により、タイミング発生手段132が停止さ
れる。スタート信号STは、クロックCKとの区別のた
めに、その出力の期間が5t0とされる。t0はクロッ
クCKの1周期の時間である。クロックCKは、発振器
131からの発振出力を分周して、所定の周期に形成す
る。クロックCKは、出力Dckに示すように、スター
ト信号STに連続して、この後にその立ち下がりに同期
して出力が開始され、所定の数(アドレスの数)だけ出
力される。このために、タイミング発生手段132はカ
ウント手段(図示せず)を備える。即ち、カウント手段
はスタート信号STの立ち上がりでカウントを開始す
る。カウント手段のカウント出力が所定の値となった
ら、クロックCKの出力は停止される。エンド信号EN
Dは、所定の数(アドレスの数)のクロックCKを検出
して、その後これに連続して、出力される。このため
に、タイミング発生手段132は比較手段を備える(図
示せず)。即ち、比較手段は、カウント手段のカウント
出力とアドレス設定手段133に設定されたアドレスと
を比較し、両者が一致した場合に所定の期間、エンド信
号ENDを出力する。エンド信号ENDは、クロックC
Kとの区別のために、その出力の期間が1.5t0とさ
れる。エンド信号ENDにより、カウント手段はリセッ
トされる。また、エンド信号ENDの終了に同期して、
再度、スタート信号STが出力され、同一の動作が繰り
返される。1回の伝送周期(1個のスタート信号STか
らその直後のエンド信号ENDまで)において伝送され
るデータ数に対応した数値がアドレスの最大値であり、
親局13のアドレスである。1個のデータが、1クロッ
クに対応する。
【0044】例えばアドレス(即ち、前述の制御信号の
データの数)が0〜31番地までとすると、32ビット
のパラレルデータである制御信号OUT0〜OUT31
が、出力ユニット102から出力データ部134に入力
される。この場合、出力データ部134は、32ビット
のシフトレジスタからなり、スタート信号STの立ち下
がりを契機として、クロックCKに同期して制御信号O
UT0〜OUT31をシフトし、この順に出力Dops
として出力する。なお、アドレスは0〜63、127、
255、・・・であってもよい。制御信号OUT0〜O
UT31の入力は、例えばスタート信号STに同期して
切り換えられる(更新される)。最大のアドレス(31
番地)がアドレス設定手段133に設定される。これに
より、制御信号の31番地のデータの処理の終了に合わ
せて、エンド信号ENDが信号線Pckに出力される。
なお、アドレス設定手段133は、図6に示すように、
重み付けられたスイッチを左から5桁分だけ閉じること
により、ハイレベル信号「111110」が形成され、
31番地が設定される(他においても同様である)。
【0045】出力Dopsは、制御信号OUT0〜OU
T31のデータ値に応じて、1クロック毎に、ハイレベ
ル(又は「1」)又はロウレベル(又は「0」)とされ
る。これにより、例えば、「0011・・・」のように
出力される。出力Dopsは、制御データ信号発生手段
136に入力される。スタート信号ST、エンド信号E
NDも制御データ信号発生手段136に入力される。
【0046】タイミング発生手段132は、発振器13
1の発振出力を分周することにより、クロックCKの周
波数f0の4倍の周波数(4f0)のクロック4CKを
形成する。データパルス信号発生手段136は、クロッ
ク4CKをカウンタ(図示せず)によりカウントし、制
御信号OUT0〜OUT31の値(信号Dops)が
「1」の場合、第1データ信号線D+上には、最初の1
個のクロック4CKの周期のみ擬似グランドレベル0+
を出力し、残りの3個のクロック4CKの周期にはハイ
レベルVxを出力する。逆に、「0」の場合、最初の3
個のクロック4CKの周期には擬似グランドレベル0+
を出力し、残りの1個のクロック4CKの周期のみハイ
レベルVxを出力する。これにより、データパルス信号
発生手段136は、クロックCKを制御信号OUT0〜
OUT31に基づいて(PWM)変調する。
【0047】データパルス信号発生手段136の出力
は、2値(レベルVxと0+)の信号であり、1本の信
号線Pckに出力される。信号線Pckに出力された信
号は、比較器CMPを介して、ラインドライバ137に
入力され、データ信号線D+(及びD−)に出力され
る。ラインドライバ137は、コンプリメンタリ接続さ
れたトランジスタTR1及びTR2により構成され、低
インピーダンスな駆動を可能とする。トランジスタTR
1のエミッタには、監視信号検出手段1311であるフ
ォトカプラPCが接続される。比較器CMPは出力Pc
kを反転し、ラインドライバ137は信号(出力Pck
の反転信号)のレベル変換及び反転を行う。ラインドラ
イバ137は、その出力の振幅が2V〜24Vに制限さ
れ、信号線Pckと相似の信号を出力する。従って、第
1のデータ信号線D+上の信号も、2値(レベルVxと
0+)の信号である。なお、第2のデータ信号線D−の
電位は0V(グランドレベル0−)である。また、第1
のデータ信号線D+上に、スタート信号STは電源電位
Vxのレベルの信号として出力され、エンド信号END
は擬似グランドレベル0+の信号として出力される。
【0048】次に、子局出力部14について説明する。
図8及び図9において、第1データ信号線D+上の信号
は、主としてラインレシーバ141に入力される。電源
電圧発生手段140は、前述のように、電源Vcc(5
V)及びラインレシーバ141への出力12Vを生成す
る。
【0049】ラインレシーバ141は、データ信号線に
接続されて直列のパルス状電圧信号に応じて当該状態が
変化する電流制限回路と、電流制限回路の状態に応じて
直列のパルス状電圧信号を検出して出力するフォトカプ
ラPC1等とからなる。電流制限回路はトランジスタT
R1及びTR2等からなる。ツェナーダイオードZD1
及びZD2の降伏電圧は、各々、12V(PC1、TR
1及びTR2への供給電源値)及び16V(24Vと1
2Vとのほぼ中間の値)である。電源電圧発生手段14
0に接続されるダイオードDは電源電圧発生手段140
からの電圧を整流し、ツェナーダイオードZD1は(1
2Vの)直流電圧を作る。ツェナーダイオードZD2
は、パルス状電圧信号の16V以上を検出する。
【0050】ラインレシーバ141を、従来のようにフ
ォトカプラPC1等のみでなく、電力線から形成した電
源電圧を供給する電源電圧発生手段140及び前記電流
制限回路を付加した構成とすることにより、データ信号
線D+及びD−上を流れる電流(レシーバ電流)を小さ
くすることができる。即ち、フォトカプラPC1を駆動
するためにトランジスタTR1及びTR2において消費
する定電流を、電源電圧発生手段140から得ている。
この定電流は、電力線とはトランスにより分離されてい
るので、ノイズの影響を受けない。従って、第1のデー
タ信号線D+に結合できる子局11の数(ファンアウ
ト)を増加することができる。また、前記電流制限回路
を図示のように定電流回路として構成すると共に、第1
のデータ信号線D+とトランジスタTR1のベースとの
間にツェナーダイオード及び高抵抗を接続することによ
り、前記電流制限回路での電流消費を極めて小さくしか
つ安定化している。
【0051】クロックCKが重畳された制御信号out
0〜out31(直列のパルス状電圧信号)を考える
と、フォトカプラPC1は、第1データ信号線D+上の
信号が16V以上の場合にロウレベル信号を出力し、こ
れ以外の場合にハイレベル信号を出力する。これの反転
信号が信号d0である。即ち、復調された制御信号のデ
ータの値である。これは、位相変調されたクロックCK
を含むと考えてよい。ラインレシーバ141の出力に基
づいて形成された信号d0等が、プリセット加算カウン
タ1432及びシフトレジスタ144に入力される。信
号d0の波形は、図9に示すように、制御信号out0
〜out31に基づいて(PWM)変調されたクロック
CKの波形となる。なお、CVから電源Vccが供給さ
れているので、信号d0のハイレベル信号の値は5Vで
ある。
【0052】これに先だって、スタート信号STが同様
に信号d0のハイレベルとして検出されて、オンディレ
イタイマTonに入力される。当該遅延は3t0とされ
る。即ち、出力stの立ち上がりを3t0だけ遅延さ
せ、立ち下がりは元の信号STに同期させる。従って、
エンド信号ENDやクロックCKについては、ハイレベ
ルの時間が短いので、出力stは現われない。出力st
は、微分回路∂に入力され、出力Stの立ち上がりで微
分信号がプリセット加算カウンタ1432及びシフトレ
ジスタ(SR)144に入力され、そのリセット信号R
として用いられる。これらには、信号d0(従って、抽
出されたクロックCK)も入力される。
【0053】スタート信号STの検出はシュミット回路
(図示せず)により行う。即ち、スタート信号ST(ク
ロック周期の5倍の長さの信号)の反転信号が入力され
ると、比較器(2.5Vと入力電圧を比較、図示せず)
から検出出力が発生し、その出力を用いて抵抗Rとコン
デンサCの時定数回路において時間を識別し、所定時間
以上継続するとシュミット回路から出力が発生して、カ
ウンタをクリアし、比較器で検出するそれ以降のクロッ
クCKがカウンタにおいてカウントされる。エンド信号
END(クロック周期の1.5倍の長さの信号)の検出
も、ほぼ同様に、異なるシュミット回路(図示せず)に
より行う。
【0054】子局アドレス設定手段143の設定部14
31には、当該子局出力部14に割り当てられたアドレ
ス、例えば0〜3番地(図8は0番地を示す)が設定さ
れる。子局アドレス設定手段143のプリセット加算カ
ウンタ1432は、出力stの立ち上がり微分信号によ
りリセットされた後、抽出されたクロックCKをその立
ち上がりでカウントし、カウント値が設定部1431の
アドレスと一致している間、出力dcを出力する。即
ち、1個前のアドレスの周期におけるクロックCKの立
ち上がりに同期してハイレベルとされ、当該アドレスの
周期におけるクロックCKの立ち上がりに同期してロウ
レベルとされる。また、0番地については、出力stの
立ち上がりに同期してハイレベルとされるので、図9の
ようになる。なお、アドレスが4番地の場合について、
参考のために斜線を付して図示した。タイミングが1ク
ロックづつずれているのが判る。出力dcはシフトレジ
スタ144に入力される。
【0055】一方、信号d1が、信号doの入力された
オフディレイタイマToffにより出力される。オフデ
ィレイタイマToffは、オフ(ロウレベル)の期間の
みを定められた遅延で出力する。即ち、入力doの立ち
下がりを遅延させ、立ち上がりは元の入力doに同期さ
せる。当該遅延は1/2t0とされる。従って、信号d
1において、制御データ信号のデータの値が「1」の場
合における当該クロックの前の1/4周期の擬似的なグ
ランドレベル0+は、そのオフの時間が短いので、現わ
れなくなる(ハイレベルのままとなる)。また、「0」
の場合における当該クロックの前の3/4周期の擬似的
なグランドレベル0+は、そのオフの時間が長いので、
当該レベルの部分が残る。即ち、(3/4−1/2)=
1/4の周期だけ、擬似的なグランドレベル0+が信号
d1に現われる。
【0056】シフトレジスタ144は、出力dcがハイ
レベルの期間中において、抽出されたクロックCKの立
ち上がりに同期して、「1(又はハイレベル)」をシフ
トする。即ち、「1」が、シフトレジスタ144の単位
回路Sr1〜Sr4において、この順にシフトされる。
従って、シフトレジスタ144の出力dr1〜dr4
が、当該クロックCKの周期において、その立ち上がり
に同期して、順に(次周期の立ち上がりまで)ハイレベ
ルとされる。出力dr1〜dr4は、各々、D型フリッ
プフロップ回路FF1〜FF4にクロックとして入力さ
れる。
【0057】出力データ部145であるフリップフロッ
プ回路FF1〜FF4には、信号d1(即ち、復調され
た制御信号のデータの値)が入力される。従って、例え
ばフリップフロップ回路FF1は、出力dr1の立ち上
がりに同期して、その時点の信号d1の値を取り込んで
保持し、これを出力する。この場合、ロウレベルを出力
する。他のフリップフロップ回路FF2〜FF4も、同
様にして、その時点の信号d1の値を取り込んで保持
し、これを出力する。これにより、アドレス0〜3番地
の制御信号のデータの値「0011」が、信号out0
〜out3として復調される。
【0058】次に、子局入力部15について説明する。
図10及び図11において、図4から及び図8との比較
から判るように、電源電圧発生手段150乃至アドレス
抽出手段154は、電源電圧発生手段140乃至アドレ
ス抽出手段144とほぼ同一の構成である。なお、割り
当てられるアドレスは、例えば、子局出力部14と同一
(即ち、この場合、0〜3番地)である。また、抽出さ
れる制御信号のデータの数(4個)と同一の数の監視信
号のデータが入力される。
【0059】入力データ部155は、割り当てられたア
ドレス0〜3番地と同一個数の4個(複数)の2入力A
NDゲートと、これらの出力を受けるORゲートとから
なる。4個のANDゲートの各々に、図10に示すよう
に、アドレス抽出手段154であるシフトレジスタ15
4の出力dr1〜dr4が入力される。出力dr1〜d
r4は、前述のように、当該クロックCKの周期におい
て、その立ち下がりに同期して、順に(次周期の立ち下
がりまで)ハイレベルとされる。従って、出力dr1〜
dr4のハイレベルの期間中に、4個のANDゲートの
各々が開いて、監視信号in0〜in3が、この順に、
ANDゲートを経て、ORゲートから出力される。監視
信号in0〜in3は図8の制御信号out0〜out
3に対応する。
【0060】ORゲートの出力は、2入力NANDゲー
ト1562に入力される。NANDゲート1562に
は、インバータINV2の出力、即ち、信号d0の反転
信号が入力される。NANDゲート1562は監視デー
タ信号発生手段156を構成する。監視信号in0〜i
n3は、例えば、出力dr1〜dr4のハイレベルの期
間中に図11に示すような値「0101」を採る。従っ
て、監視信号in0〜in3が出力されている期間中
に、信号d0の立ち下がりに同期してNANDゲート1
562が開いて、値「0101」を採る監視信号in0
〜in3が、出力dipとして出力される。
【0061】出力dipは、ラインドライバ157を介
して、レベル変換された後に第1のデータ信号線D+に
出力される。即ち、出力dipは、フォトカプラPC2
により上記のクロック抽出部と電気的に分離された後、
レベル変換回路を構成するトランジスタTR3に入力さ
れ、更に出力トランジスタTR4に入力される。即ち、
フォトカプラPC2がONすると、トランジスタTR3
及びTR4がONされる。これにより、第1のデータ信
号線D+に、信号dipに比例した信号が出力される。
この監視信号のハイレベルは、トランジスタTR4がそ
のOFFにより高抵抗となるので、データ信号線D+の
信号電位に依存するようにされ、ロウレベルは、トラン
ジスタTR4がそのONにより低抵抗となるので、(ツ
ェナーダイオードZD2の降伏電圧が3Vであること等
から)4Vとされる。
【0062】以上から判るように、監視信号は、子局入
力部15から、(抽出された)クロックd0の1周期に
おいて、第1のデータ信号線D+上に出力される(重畳
される)。しかし、第1のデータ信号線D+上の信号の
電圧値は、監視信号の電圧値にかかわりなく、強制的に
制御信号の電圧値とされる。このために、親局出力部1
35のラインドライバ137は、監視信号を打ち消して
第1のデータ信号線D+を制御信号の電圧値とすること
ができるような、十分に大きな駆動能力(電流供給能
力)を備える。
【0063】また、トランジスタTR4は、それを流れ
る電流が制限される。このために、トランジスタTR4
のエミッタ側に、図10に示すように、ツェナーダイオ
ードZD3及び抵抗Rが直列に接続される。これによ
り、トランジスタTR4を流れる電流は、例えば100
mA(ミリアンペア)以下に制限される。従って、前述
の親局出力部135のトランジスタTR1のONによ
り、第1のデータ信号線D+の電位を容易にVx=24
V近傍にプルアップすることができる。このプルアップ
時、トランジスタTR4がONしているので、トランジ
スタTR1のエミッタにも約100mAの電流が一時的
に流れる。流れる時間は、例えば2μsecである。こ
れをIisとして検出する。
【0064】次に、親局入力部139について説明す
る。再び、図6及び図7において、第1のデータ信号線
D+上に出力された監視信号が、監視信号検出手段13
11に入力され、その検出信号が反転されて、信号Di
ipとして出力される。信号Diipの波形は、監視デ
ータ信号(のみ)を含んだ波形となる。信号Diipに
おいては、監視信号のデータのアドレス位置に対応する
監視信号のデータが、当該制御信号のデータのアドレス
位置と同一のアドレス位置に存在する。
【0065】親局入力部139は、監視信号検出手段1
311として、第1のデータ信号線D+の上の電流変化
を検出して出力する電流検出回路を備える。即ち、親局
出力部135のラインドライバ137を構成するトラン
ジスタTR1のエミッタ側に、図6に示すように、フォ
トカプラPCを挿入する。なお、ラインドライバ137
を構成するトランジスタTR2のエミッタは、ツェナー
ダイオードを介することなく、所定の電位(擬似グラン
ドレベル0+、例えば2V)に接続される。フォトカプ
ラPCが、監視信号検出手段1311であり、図6に示
す電流Iisを検出する。即ち、電源電圧Vxの立ち上
がり時におけるトランジスタTR1のエミッタ側に流れ
る電流を検出する。このエミッタ電流Iisの値は、電
源電圧Vxの立ち上がり時において、これと監視信号と
の競合電流の有無に依存し、所定の閾値を設定すること
により、監視信号の「0」又は「1」とされる。子局入
力部15のトランジスタTR4がONしている期間中
に、フォトカプラPCを流れる電流が一定の値Ith以
上あれば、フォトカプラPCはONする。
【0066】フォトカプラPCを流れる電流信号Iis
は、これに接続されるコレクタ抵抗R1における電圧降
下により電圧信号に変換され、インバータINVを介し
て信号Diipが形成され、監視データ抽出手段131
0のフリップフロップFFに入力される。フリップフロ
ップFFには、そのクロックとして、クロックCKから
その1周期だけ遅延したクロックである信号Dick
が、タイミング発生手段132から入力される。従っ
て、フリップフロップFFの出力する信号Diisは、
元のクロックCKから1周期だけ遅れたタイミングで、
監視データ信号のみの値を、クロックCKの1/4周期
又は3/4周期と等しい期間出力する信号となる。信号
Diisは入力データ部138に入力される。
【0067】入力データ部138は、32ビットのレジ
スタからなり、入力される信号Diisを所定の順に所
定のビットに取り込んで、新たなデータの値が入力され
るまでこれを保持し出力する。このために、クロックC
Kから1周期遅れたクロックである信号Dickが入力
データ部138に入力される。これにより、元のクロッ
クCKの次の1周期において、信号Diisが入力デー
タ部138のレジスタに取り込まれる。従って、最終的
には、アドレス0〜31番地までの32ビットのパラレ
ルデータである監視信号IN0〜IN31が、直列/並
列変換され、入力データ部138から入力ユニット10
1に入力される。これにより、監視信号が、例えば「0
101・・・」のように入力される。
【0068】制御信号を強制的に出力することにより、
図12に示すように、「0」又は「1」の監視信号と
「0」又は「1」の制御信号との組み合わせに基づい
て、4通りの状態が存在する。親局13において、送出
した制御信号は知ることができるので、第1のデータ信
号線D+上の電流の相違を検出することにより、監視信
号の状態を知ることができる。図12に示すように、
「0」又は「1」の監視信号に基づいて、電流信号Ii
sの大小が定まる。
【0069】図12に示すように、トランジスタTR1
のエミッタ電流Iisは、監視信号が「1」の場合、こ
れと電源電圧Vxとの間で競合電流が流れるので、約1
00mAの電流となる。即ち、前述のように、図10に
示す子局入力部15のトランジスタTR4を流れる電流
がこの値に制限されているので、電流Iisもこの値以
上は流れない。これに対して、監視信号が「0」の場
合、これと電源電圧Vxとの間で競合電流が流れないの
で、電流Iisは、子局出力部14、子局入力部15の
ラインレシーバ、電源電圧発生手段に流れる電流ipに
等しい電流となる。即ち、第1のデータ信号線D+上の
電位が強制的に電源電圧Vx(=24V)とされると、
子局入力部15のトランジスタTR4は、データ信号が
無くなるので、ONからOFFに変化する。従って、監
視信号が「1」の場合において、強制的に電源電圧Vx
が供給されると、パルス電流Iisが流れる。なお、子
局11側の回路が少消費電流で、電流ipは小さいもの
とする。
【0070】ここで、電流Iisの値の検出のための閾
値Ith=isが定められる。閾値は、子局入力部15
のトランジスタTR2の制限電流(約100mA)と電
流ipとの中間の値とされる。これにより、電流Iis
の値が当該閾値より大きい場合には監視信号「1」が検
出され、逆の場合には監視信号「0」が検出される。な
お、実際は、この閾値はフォトカプラPCに接続された
抵抗R1の値を適切なものとすることにより実現され
る。
【0071】即ち、図7に示すように、電源電圧Vxの
立ち上がり時において、監視信号が「1」であると、フ
ォトカプラPCのトランジスタがONし、これに接続さ
れたコレクタ抵抗の電圧降下でロウレベルがインバータ
INVに入力される。従って、ハイレベルのパルス信号
が、信号Diisとして入力データ部138に入力され
る。入力データ部138は、ハイレベルの信号Diis
を取り込む。従って、監視信号「1」を確実に検出する
ことができる。
【0072】一方、電源電圧Vxの立ち上がり時におい
て、監視信号が「0」であると、フォトカプラPCのト
ランジスタがOFFし、ハイレベルがインバータINV
に入力される。従って、入力データ部138は、ロウレ
ベルの信号Diisを取り込む。即ち、監視信号「0」
を検出する。 (第2の実施の形態)第1の実施の形態においては、電
源電圧を含むクロックに1個(1チャネル)の制御信号
及び1個の監視信号を重畳したが、第2の実施の形態に
おいては、2個の制御信号及び1個の監視信号を重畳す
る。即ち、多重化(2重化)した制御信号と(多重化し
ない)監視信号とを共通のデータ信号線に出力し、同時
に双方向に伝送する。具体的には、出力データ部134
が1個追加され、2個設けられる。
【0073】即ち、図13に示すように、親局出力部1
35は、タイミング信号の制御下で、クロックの1周期
毎に、制御部10から第1の出力データ部134に入力
される第1制御データ信号の各データの値に応じて所定
の電源電圧のレベル以外のレベルの期間とこれに続く電
源電圧Vxのレベルの期間とのデューティ比を変更し
(パルス幅変調する)、制御部10から第2の出力デー
タ部134に入力される第2制御データ信号の各データ
の値に応じて電源電圧のレベル以外のレベルの期間にお
ける当該レベルを電源電圧Vxと異なる所定のレベル
(例えば、Vx/2)又は擬似的なグランドレベル0+
とする(電圧変調する)ことにより、第1及び第2制御
データ信号を直列のパルス状電圧信号に変換し、これら
をデータ信号線に出力する。
【0074】従って、また、子局出力部14は、タイミ
ング信号の制御下で、クロックの1周期毎に、直列のパ
ルス状電圧信号の電源電圧のレベル以外のレベルの期間
とこれに続く電源電圧Vxのレベルの期間とのデューテ
ィ比を識別することにより、第1制御データ信号の各デ
ータの値を抽出し、当該各データの値の中の当該子局に
対応するデータを対応する被制御部16に供給する。又
は、子局出力部14は、タイミング信号の制御下で、ク
ロックの1周期毎に、直列のパルス状電圧信号の電源電
圧のレベル以外のレベルの期間における当該レベルが電
源電圧Vxと異なる所定の電圧レベル(例えば、Vx/
2)又は擬似的なグランドレベルかを識別することによ
り、第2制御データ信号の各データの値を抽出し、当該
各データの値の中の当該子局に対応するデータを対応す
る被制御部16に供給する。
【0075】例えば、第1制御データ信号#1のデータ
の値が「0」の場合には、当該クロックの前の3/4周
期を電源電圧Vxと異なる所定のレベルとし、当該クロ
ックの後の1/4周期を電源電圧Vxのレベルとする。
また、「1」の場合には、当該クロックの前の1/4周
期を電源電圧Vxと異なる所定のレベルとし、当該クロ
ックの後の3/4周期を電源電圧Vxのレベルとする。
これらを識別することにより、第1制御データ信号#1
の各データの値を抽出する。更に、当該電源電圧Vxと
異なる所定のレベルを、第2制御データ信号#2のデー
タの値が「0」の場合にはVx/2のレベルとし、
「1」の場合には擬似的なグランドレベル0+とする。
これらを識別することにより、第2制御データ信号#2
の各データの値を抽出する。従って、例えば第1及び第
2制御データ信号#1及び#2のデータの値が各々「0
011」及び「1010」の場合、図13のようにな
る。
【0076】第2の実施の形態の構成は基本的には第1
の実施の形態の構成と同一であるが、親局13の構成の
一部が異なり、また、図8の構成の子局出力部14の他
にこれとは異なる構成の子局出力部14が存在する点が
異なる。図14は親局13の他の一例の構成図であり、
図15は図14の親局13における波形図である。図1
6は子局出力部14の他の一例の構成図であり、図17
は図16の子局出力部14における波形図である。図8
の構成の子局出力部14は、パルス幅変調された第1制
御データ信号#1(OUT0p〜OUT31p)を検出
し出力する。図16の構成の子局出力部14は、電圧変
調された第2制御データ信号#2(OUT0v〜OUT
31v)を検出し出力する。子局11に付与されたアド
レス(子局アドレス)において、同一のアドレスに、図
8の子局出力部14と図16の子局出力部14とが存在
する。同一のアドレスである図8の子局出力部14と図
16の子局出力部14とは、同一の子局11に存在して
も、異なる子局11に存在してもよい。
【0077】図14及び図15において、図14の親局
13は基本的には図6の親局13の構成と同一である
が、第1の制御信号OUT0p〜OUT31pに加え
て、第2の制御信号OUT0v〜OUT31vをクロッ
クCKに重畳するので、やや構成が異なる。第1の制御
信号OUT0p〜OUT31pの重畳については、第1
の実施の形態とほぼ同一である。
【0078】第1制御信号OUT0p〜OUT31pに
ついての信号Dopsと同様に、第2制御信号OUT0
v〜OUT31vについての信号Dovsが形成され
る。制御データ信号発生手段136は、信号Dopsに
基づいて信号Pckを形成し、信号Dovs(及びPc
k)に基づいて信号Dvl及びDvhを形成する。即
ち、信号Pckがロウレベルである期間において、第2
制御信号がロウレベルであれば信号Dvl(の「1」)
を形成し、第2制御信号がハイレベルであれば信号Dv
h(の「1」)を形成する。
【0079】制御データ信号発生手段136の出力Pc
k、Dvl及びDvhが、ラインドライバ137に入力
される。ラインドライバ137は、比較器CMP1〜C
MP3及びトランジスタTR1〜TR3等からなる。ト
ランジスタTR1及びTR3とTR2とはコンプリメン
タリ接続され、低インピーダンスでの駆動を可能とす
る。トランジスタTR1は電圧Vxを出力するためのも
の、トランジスタTR2は擬似的なグランドレベル0+
(2V)を出力するためのもの、トランジスタTR3は
電圧Vx/2を出力するためのものである。なお、トラ
ンジスタTR1のエミッタにフォトカプラPCが接続さ
れる。
【0080】出力Pck、Dvl及びDvhの入力に基
づいて、ラインドライバ137は、出力Pckがハイレ
ベルである期間にトランジスタTR1により電源電圧V
xを重畳すると共に、信号(Dvl及びDvh)のレベ
ル変換を行いこれをも重畳する。即ち、信号Dvlの
「1(Vcc=5V)」を電圧Vx/2(12V)に変
換し、信号Dvhの「1(Vcc=5V)」を擬似的な
グランドレベル0+(例えば、2V)に変換する。この
電圧Vx/2又は擬似的なグランドレベル0+が、信号
Pckがロウレベルである期間に重畳される。
【0081】第1のデータ信号線D+上に、スタート信
号STは電源電位Vxのレベルの信号として出力され
る。また、制御データ信号発生手段136において、エ
ンド信号ENDに基づいて、信号Pckがロウレベルと
され信号Dvlの(「1」)が形成されるので、エンド
信号ENDはVx/2のレベルの信号として出力され
る。スタート信号STの出力前においては、第1のデー
タ信号線D+の電位がVx/2とされる。
【0082】前述のように、親局13の出力するパルス
幅変調された第1制御データ信号#1は、当該アドレス
を有する図8の構成の子局出力部14により検出され出
力される(復調される)。これについては、第1の実施
の形態の構成と同一であるので、その説明は省略する。
電圧変調された第2制御データ信号#2は、当該アドレ
スを有する図16の構成の子局出力部14により検出さ
れ出力される(復調される)。
【0083】図16及び図17において、図16の子局
出力部14は基本的には第1の制御信号OUT0p〜O
UT31pを検出する図8の子局出力部14の構成と類
似であるが、実際は、第2の制御信号OUT0v〜OU
T31vを検出するので、やや異なる構成を有する。
【0084】図16の子局出力部14は、図8の子局出
力部14と同様の構成により、信号d0を得て、更に、
シフトレジスタ144の出力dr1〜dr4を得る。こ
こで、図8の場合と同様に、ラインレシーバ141にお
けるツェナーダイオードZD1及びZD2のツェナー電
圧が、各々、12V及び16Vとされるので、信号d0
の波形も図17のようになる(図9と同一である)。
【0085】一方、図16の子局出力部14において、
信号d1は、ラインレシーバ141により形成される。
即ち、フォトカプラPC1とトランジスタTR1及びT
R2とからなる回路(信号d0形成回路)と同様の、フ
ォトカプラPC2とトランジスタTR3及びTR4とか
らなる回路(信号d1形成回路)により、信号d1が出
力される。信号d0形成回路は図8のラインレシーバ1
41と同一である。信号d1形成回路も、データ信号線
に接続されて直列のパルス状電圧信号に応じて当該状態
が変化する電流制限回路と、電流制限回路の状態に応じ
て直列のパルス状電圧信号を検出して出力するフォトカ
プラPC2等とからなる。この電流制限回路はトランジ
スタTR3及びTR4等からなる。フォトカプラPC2
のフォトダイオードは、フォトカプラPC1のそれと並
列に接続される。ツェナーダイオードZD1、ZD2及
びZD3の降伏電圧は、各々、12V(PC1、PC
2、TR1、TR2、TR3及びTR4への供給電源
値)、16V(24Vと12Vとのほぼ中間の値)及び
8V(12Vと2Vとのほぼ中間の値)である。
【0086】第2の制御信号OUT0v〜OUT31v
を考えると、ツェナーダイオードZD3により、フォト
カプラPC2は、第1データ信号線D+上の信号が擬似
的なグランドレベル0+(例えば、2V)の場合にハイ
レベル信号を出力し、これ以外の場合(例えば、Vx/
2)にロウレベル信号を出力する。即ち、第2の制御信
号が「1」の場合にハイレベル信号を、「0」の場合に
ロウレベル信号を、各々、出力する。
【0087】出力データ部145であるフリップフロッ
プ回路FF1〜FF4には、信号d1(即ち、復調され
た制御信号のデータの値)が入力される。従って、例え
ばフリップフロップ回路FF1は、出力dr1の立ち上
がりに同期して、その時点の信号d1の値を取り込んで
保持し、これを出力する。この場合、ハイレベルを出力
する。他のフリップフロップ回路FF2〜FF4も、同
様にして、その時点の信号d1の値を取り込んで保持
し、これを出力する。これにより、アドレス0〜3番地
の制御信号のデータの値「1010」が、信号out0
v〜out3vとして復調される。 (第3の実施の形態)第2の実施の形態においては、電
源電圧を含むクロックに2個の制御信号及び1個の監視
信号を重畳したが、第3の実施の形態においては、2個
の制御信号及び2個の監視信号を重畳する。即ち、多重
化(2重化)した制御信号と多重化(2重化)した監視
信号とを共通のデータ信号線に出力し、同時に双方向に
伝送する。換言すれば、制御信号及び監視信号を完全2
重化し、4チャネルのデータ伝送路を有する。具体的に
は、入力データ部138が1個追加され、2個設けられ
る。
【0088】即ち、図18に示すように、子局入力部1
5は、タイミング信号の制御下で、対応するセンサ部1
7の値に応じて、電源電圧Vxと異なる2値レベルから
なる第1監視データ信号#1を形成し、これを第1監視
データ信号のデータの値として、直列のパルス状電圧信
号の所定の位置に重畳する。又は、子局入力部15は、
タイミング信号の制御下で、対応するセンサ部17の値
に応じて、周波数信号からなる第2監視データ信号#2
を形成し、これを第2監視データ信号のデータの値とし
て、直列のパルス状電圧信号の所定の位置に重畳する。
【0089】また、親局入力部139は、タイミング信
号の制御下で、クロックの1周期毎に、データ信号線を
伝送される直列のパルス状電圧信号に重畳された第1監
視データ信号#1を当該監視データ信号と電源電圧Vx
との競合により生じる電流信号Iisの有無として電源
電圧Vxのレベルの立ち上がり時に検出し、データ信号
線を伝送される直列のパルス状電圧信号に重畳された周
波数信号からなる第2監視データ信号#2を検出する。
これにより、直列の第1及び第2監視データ信号の各デ
ータの値を抽出して、これらを監視信号に変換し、第1
及び第2の入力データ部138を介して、制御部10に
入力する。
【0090】例えば、第1監視データ信号#1のデータ
の値が「0」の場合には、電源電圧Vxとの競合により
電流信号Iisを生じないような監視データ信号を重畳
する。また、「1」の場合には、電源電圧Vxとの競合
により電流信号Iisを生じるような監視データ信号を
重畳する。これらを識別することにより、第1監視デー
タ信号#1の各データの値を抽出する。更に、第2監視
データ信号#2のデータの値が「0」の場合には周波数
信号を重畳せず、「1」の場合には周波数信号を重畳す
る。これらを識別することにより、第2監視データ信号
#2の各データの値を抽出する。従って、例えば第1及
び第2監視データ信号#1及び#2のデータの値が各々
「0101」及び「1100」の場合、図18のように
なる。
【0091】第3の実施の形態の構成は基本的には第1
又は第2の実施の形態の構成と同一であるが、親局13
の構成の一部が異なり、また、図10の構成の子局入力
部15の他にこれとは異なる構成の子局入力部15が存
在する点が異なる。図19は親局13の他の一例の構成
図であり、図20は図19の親局13における波形図で
ある。図21は子局入力部15の他の一例の構成図であ
り、図22は図21の子局入力部15における波形図で
ある。図10の構成の子局入力部15は、電流変調され
た第1監視データ信号#1(IN0i〜IN31i)を
形成し重畳する。図21の構成の子局入力部15は、周
波数変調された第2制御データ信号#2(IN0f〜I
N31f)を形成し重畳する。子局11に付与されたア
ドレス(子局アドレス)において、同一のアドレスに、
図10の子局入力部15と図21の子局入力部15とが
存在する。同一のアドレスである図10の子局入力部1
5と図21の子局入力部15とは、同一の子局11に存
在しても、異なる子局11に存在してもよい。
【0092】図19及び図20において、図19の親局
13は基本的には図14の親局13の構成と同一である
が、第1の監視信号IN0i〜IN31iに加えて、第
2の監視信号IN0f〜IN31fを抽出するので、や
や構成が異なる。第1の監視信号IN0i〜IN31i
の抽出については、第1又は第2の実施の形態とほぼ同
一である。
【0093】第1のデータ信号線D+上の制御信号に重
畳された監視信号が、ライントランスTから出力され
る。ライントランスTからの信号は、周波数信号検出手
段1311の増幅器AMPに入力されて増幅され、更
に、比較器CMPに入力されて波形整形され(波高を揃
えられ)、出力Difpとして出力される。出力Dif
pにおいては、制御信号のデータに対応する監視信号の
データが、当該制御信号のデータのアドレス位置と同一
のアドレス位置に存在する。出力Difpは、2入力O
Rゲート回路を介して、受信データ抽出手段1310の
カウンタCNTに入力される。
【0094】カウンタCNTは、クロックCKの1周期
毎に、入力された出力Difpにおけるパルス数をカウ
ントして、その結果を信号Difsとして出力する。こ
のために、カウンタCNTのリセット入力には、信号D
ickが微分回路∂を介して入力され、また、カウンタ
CNTのカウント出力Difsが2入力ORゲート回路
を介して入力される。カウンタCNTは、信号Dick
によりリセットされ、信号Dickの1クロック毎にリ
セットされかつカウント結果を出力する。このカウント
において、保持手段(レジスタ、図示せず)に保持され
た閾値Nが用いられる。例えば、N=5とされる。即
ち、後述するように、監視信号の周波数が制御信号のそ
れの8倍であるので、1個のクロックCKの周期に8個
のパルスがカウントされるはずである。そこで、その1
/2よりもやや大きい値が閾値Nとされる。これによ
り、高周波数化により制御信号よりもややノイズに弱い
監視信号についても、正確に検出することができる。例
えば、制御信号の0番地における監視信号のデータが
「1」であるので、カウント値が8個となり、信号Di
fsとして「1(又はハイレベル)」が出力される。ま
た、制御信号の3番地における監視信号のデータが
「0」であるので、カウント値が4個以下となり、信号
Difsとして「0(又はロウレベル)」が出力され
る。ただし、監視信号のデータをカウントするために、
その結果である信号Difsの出力は、制御信号から1
番地ずれる。例えば、制御信号の0番地に重畳された監
視信号についての信号Difsは、制御信号の1番地の
タイミングで出力される。換言すれば、これが監視信号
の0番地になる。なお、エンド信号ENDの期間が1.
5toであるので、最後のアドレス(31番地)につい
ても、カウント結果を出力することができる。
【0095】第2の入力データ部138は、32ビット
のレジスタからなり、入力される信号Difsを所定の
順に所定のビットに取り込んで、新たなデータの値が入
力されるまでこれを保持し出力する。従って、最終的に
は、アドレス0〜31番地までの32ビットのパラレル
データである監視信号IN0f〜IN31fが、直列/
並列変換され、入力データ部138から入力ユニット1
01に入力される。これにより、監視信号が、例えば
「1100・・・」のように入力される。
【0096】前述のように、電流変調された第1監視デ
ータ信号#1は、当該アドレスを有する図10の構成の
子局入力部15により重畳される。これについては、第
1又は第2の実施の形態の構成と同一であるので、その
説明は省略する。周波数変調された第2監視データ信号
#2は、当該アドレスを有する図21の構成の子局入力
部15により重畳される。
【0097】図21及び図22において、図21の子局
入力部15は基本的には第1の監視信号IN0i〜IN
31iを検出する図10の子局入力部15の構成と類似
であるが、実際は、第2の監視信号IN0f〜IN31
fを検出するので、やや異なる構成を有する。なお、子
局入力部15が、重畳しようとする監視信号in0〜i
n3が第1又は第2の監視信号のいずれであるかを意識
することはなく、その必要もない。
【0098】図21の子局入力部15は、図10の子局
入力部15と同様の構成により、OR回路の出力とし
て、抽出したクロックCKに同期させた監視信号in0
〜in3のシリアル信号を得る。OR回路の出力は、2
入力ANDゲート回路1562の一方に入力される。A
NDゲート回路1562の他方には、発振器(OSC)
1561の発振出力が入力される。この発振出力の周波
数は、例えば8f0とされる。f0はクロックCKの周
波数である。なお、発振出力の周波数は、クロックCK
の周波数の8倍に限られず、より高い周波数、例えば1
6倍等であってもよい。ANDゲート回路1562及び
発振器1561は周波数信号重畳手段156を構成す
る。監視信号in0〜in3は、例えば、出力dr1〜
dr4のハイレベルの期間中に図22に示すような値
「1100」を採る。従って、監視信号in0及びin
1が出力されている期間中に、ANDゲート回路156
2が開いて、発振器1561の発振出力8f0が、出力
difpとして出力される。一方、監視信号in2及び
in3が出力されている期間中に、ANDゲート回路1
562が閉じて、発振器1561の発振出力8f0は出
力されない。
【0099】出力difpは、ラインドライバ1571
及び1572を介して、ライントランスTに出力され、
更に、ライントランスTからパワーMOSFETのゲー
ト電極に信号difとして印加される。この信号dif
に従って、FETがオン/オフを繰り返すので、第1の
データ信号線D+に、信号difに比例した信号が出力
される。即ち、図22に示すように、制御信号に監視信
号が重畳される。重畳される監視信号の振幅は、直列に
接続されたダイオード、FET、抵抗の持つ抵抗値によ
り制限される。制御信号が擬似グランドレベル0+(2
V)である場合、真のグランドレベル(0V)と擬似グ
ランドレベル0+との差以内の振幅の信号(この場合、
2V以内)となる。監視信号は、制御信号に重畳される
ので、これに影響を与えるような信号であってはなら
ず、これと区別できるものでなければならない。
【0100】なお、図19に示す親局13を、図23に
示すような構成としてもよい。即ち、フリップフロップ
FFの出力Diisとカウンタの出力DifsとをOR
ゲート回路に入力することにより、これらの論理和Di
sを求め、この信号Disを入力データ部138に入力
するようにしてもよい。これは、ある子局アドレスから
は第1監視データ信号のみが重畳され第2監視データ信
号は重畳されず、他の子局アドレスからは第1監視デー
タ信号は重畳されず第2監視データ信号のみが重畳され
るように構成した場合(子局アドレスを重ならないよう
にした、即ち、直列マッピングの場合)であり、入力デ
ータ部138を1個にでき、監視信号を一括して取り込
むことができる。即ち、電流変調方式の子局と周波数変
調方式の子局とが混在する場合に、親局から見てこれら
を同一の機種のように取り扱いうるので、システムの拡
張等に有効である。また、この例においては、出力デー
タ部134及び制御データ信号発生手段136も1個と
される。即ち、この例の親局出力部135は、第1の実
施の形態における親局出力部135と同一である(図6
参照)。
【0101】以上、本発明をその実施の態様に従って説
明したが、本発明は、その主旨の範囲内において、種々
の変形が可能である。
【0102】例えば、図24に示すように、第1データ
信号線D+及び第2データ信号線D−の一方又は双方の
端部に、終端ユニット18及び/又は19を設けること
が好ましい。終端ユニット18及び19の構成は、例え
ば特願平1−140826号に示すような構成とすれば
よい。
【0103】また、例えば、図24に示すように、親局
13にエラーチェック回路を設けてもよい。エラーチェ
ック回路は、第1データ信号線D+を監視して、線路の
状態(短絡など)をチェックする。エラーチェック回路
の構成は、例えば特願平1−140826号に示すよう
な構成とすればよい。
【0104】また、例えば、図24に示すように、親局
13から出力される第1データ信号線D+に重畳されて
いる24Vで子局11の電源容量を満足できる場合、外
部電源を子局11、被制御装置12に供給するための電
力線P(P24及びP0 )を省略してもよい。
【0105】更に、図示はしないが、例えば特願平1−
140826号に示すように、親局13の親局出力部1
35及び親局入力部139を複数個設け、特定の子局と
対応させてもよい。この場合、親局出力部135と子局
出力部14とは、それぞれm個(m≧1)ずつ設けら
れ、各々1対1の対応で関係付けられ、データ信号線に
予め定められたシーケンスで接続される。他方、親局入
力部139と子局入力部15は、それぞれn個(n≧
1)ずつ設けられ、各々1対1の対応で関係付けられ、
データ信号線に予め定められたシーケンスで接続され
る。各々の対応付けられた部分は、タイミング信号の制
御下で逐次作動されて、関連する被制御部16に対する
制御データ及びセンサ部17からの監視信号の伝送を行
う。更に、このような構成を1群とし、複数の群を設け
てもよい。各群における局の数は異なっていてもよい。
【0106】更に、図示はしないが、親局13及び子局
11における動作を、各々に設けたCPU(中央演算処
理装置)において上述の各処理を実行する当該処理プロ
グラムを実行することにより、実現してもよい。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、制御・監視信号伝送シ
ステムにおいて、制御信号を所定のデューティ比の2値
信号とするとともに、監視信号を当該信号と電源電圧と
の競合により生じる電流信号の有無として電源電圧のレ
ベルの立ち上がり時に検出することにより、クロック信
号に制御信号及び監視信号を重畳することができるの
で、双方向の高速な信号伝送を実現することができ、制
御信号と監視信号とを共通のデータ信号線に出力し、か
つ、これらを同時に双方向に伝送することができ、この
結果、共通のデータ信号線において制御信号又は監視信
号を伝送する期間を別々に設ける必要をなくすことがで
き、信号伝送の速度(レート)を従来の2倍に高速化す
ることができる。
【0108】本発明によれば、制御・監視信号伝送シス
テムにおいて、第1の制御信号を所定のデューティ比の
2値信号とし、第2の制御信号を第1の制御信号の電源
電圧のレベル以外のレベルを電源電圧と異なる所定の電
圧レベル又は擬似的なグランドレベルとするとともに、
監視信号を当該信号と電源電圧との競合により生じる電
流信号の有無として電源電圧のレベルの立ち上がり時に
検出することにより、クロック信号に第1及び第2の制
御信号及び監視信号を重畳することができるので、双方
向の高速な信号伝送を実現することができ、多重化(2
重化)した制御信号と(多重化しない)監視信号とを共
通のデータ信号線に出力し、かつ、これらを同時に双方
向に伝送することができる。即ち、共通のデータ信号線
において制御信号又は監視信号を伝送する期間を別々に
設ける必要をなくすことができ、信号伝送の速度(レー
ト)を従来の3倍に高速化することができる。
【0109】本発明によれば、制御・監視信号伝送シス
テムにおいて、第1の制御信号を所定のデューティ比の
2値信号とし、第2の制御信号を第1の制御信号の電源
電圧のレベル以外のレベルを電源電圧と異なる所定の電
圧レベル又は擬似的なグランドレベルとするとともに、
第1の監視信号を当該信号と電源電圧との競合により生
じる電流信号の有無として電源電圧のレベルの立ち上が
り時に検出するとともに、第2の監視信号を他の信号と
異なる周波数(及び振幅)の信号とすることにより、ク
ロック信号に第1及び第2の制御信号及び第1及び第2
の監視信号を重畳することができるので、双方向の高速
な信号伝送を実現することができ、多重化(2重化)し
た制御信号及び多重化(2重化)した監視信号を共通の
データ信号線に出力し、かつ、これらを同時に双方向に
伝送することができ、制御信号及び監視信号を完全2重
化することができ、この結果、共通のデータ信号線にお
いて制御信号又は監視信号を伝送する期間を別々に設け
る必要をなくすことができ、信号伝送の速度(レート)
を従来の4倍に高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】本発明の信号伝送説明図である。
【図3】本発明の基本構成図である。
【図4】本発明の基本構成図である。
【図5】子局出力部の一例の構成図である。
【図6】親局の一例の構成図である。
【図7】図6の親局における波形図である。
【図8】子局出力部の一例の構成図である。
【図9】図8の子局出力部における波形図である。
【図10】子局入力部の一例の構成図である。
【図11】図10の子局入力部における波形図である。
【図12】親局における監視信号の検出の説明図であ
る。
【図13】本発明の信号伝送説明図である。
【図14】親局の他の一例の構成図である。
【図15】図14の親局における波形図である。
【図16】子局出力部の他の一例の構成図である。
【図17】図16の子局出力部における波形図である。
【図18】本発明の信号伝送説明図である。
【図19】親局の更に他の一例の構成図である。
【図20】図19の親局における波形図である。
【図21】子局入力部の更に他の一例の構成図である。
【図22】図21の子局入力部における波形図である。
【図23】親局の更に他の一例の構成図である。
【図24】本発明の他の基本構成図である。
【符号の説明】
10:制御部 11:子局 12:被制御装置 13:親局 14:子局出力部 15:子局入力部 16:被制御部 17:センサ部 20:子局電源部 21:ローカル電源 D+:第1データ信号線 D−:第2データ信号線 P24及びP0 :電力線
フロントページの続き Fターム(参考) 2F073 AA11 AB01 BB04 BC01 CC05 CC10 CC12 CC14 CD14 CD16 CD24 CD27 DD05 DE13 EE11 EE12 FG01 FG05 GG01 GG02 GG03 GG07 GG09 5H215 BB01 CC10 CX05 CX08 DD06 EE05 GG02 GG03 GG14 HH08 KK01 KK06 5K048 AA08 BA21 DC04 EA03 EB02 EB04 EB05 EB10 HA01 HA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御部と、各々が被制御部及び前記被制
    御部を監視するセンサ部を含む複数の被制御装置とから
    なり、 前記複数の被制御装置に共通のデータ信号線を介して前
    記制御部からの制御信号を前記被制御部に伝送しかつ前
    記センサ部からの監視信号を前記制御部に伝送する制御
    ・監視信号伝送システムにおいて、 前記制御部及びデータ信号線に接続される親局と、 前記複数の被制御装置に対応して設けられ、前記データ
    信号線及び対応する被制御装置に接続される複数の子局
    とを備え、 前記親局が、 所定の周期のクロックに同期した所定のタイミング信号
    を発生するためのタイミング発生手段と、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記制御部から入力される制御データ信号の各デ
    ータの値に応じて、所定の電源電圧のレベル以外のレベ
    ルの期間とこれに続く前記電源電圧のレベルの期間との
    デューティ比を変更することにより、前記制御データ信
    号を直列のパルス状電圧信号に変換して、前記データ信
    号線に出力する親局出力部と、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記データ信号線を伝送される前記直列のパルス
    状電圧信号に重畳された監視データ信号を、当該監視デ
    ータ信号と前記電源電圧との競合により生じる電流信号
    の有無として前記電源電圧のレベルの立ち上がり時に検
    出することにより、直列の前記監視信号の各データの値
    を抽出して、これを前記監視信号に変換して、前記制御
    部に入力する親局入力部とを備え、 前記複数の子局が、各々、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記直列のパルス状電圧信号の電源電圧のレベル
    以外のレベルの期間とこれに続く前記電源電圧のレベル
    の期間とのデューティ比を識別することにより、前記制
    御データ信号の各データの値を抽出して、当該各データ
    の値の中の当該子局に対応するデータを対応する前記被
    制御部に供給する子局出力部と、 前記タイミング信号の制御下で、対応する前記センサ部
    の値に応じて、異なる電流2値レベルからなる監視デー
    タ信号を形成し、これを前記監視信号のデータの値とし
    て、前記直列のパルス状電圧信号の所定の位置に重畳す
    る子局入力部とを備えることを特徴とする制御・監視信
    号伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記電源電圧のレベル以外のレベルは、擬似的なグラン
    ドレベルからなることを特徴とする制御・監視信号伝送
    システム。
  3. 【請求項3】 制御部と、各々が被制御部及び前記被制
    御部を監視するセンサ部を含む複数の被制御装置とから
    なり、 前記複数の被制御装置に共通のデータ信号線を介して前
    記制御部からの制御信号を前記被制御部に伝送しかつ前
    記センサ部からの監視信号を前記制御部に伝送する制御
    ・監視信号伝送システムにおいて、 前記制御部及びデータ信号線に接続される親局と、 前記複数の被制御装置に対応して設けられ、前記データ
    信号線及び対応する被制御装置に接続される複数の子局
    とを備え、 前記親局が、 所定の周期のクロックに同期した所定のタイミング信号
    を発生するためのタイミング発生手段と、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記制御部から入力される第1制御データ信号の
    各データの値に応じて所定の電源電圧のレベル以外のレ
    ベルの期間とこれに続く前記電源電圧のレベルの期間と
    のデューティ比を変更し、前記制御部から入力される第
    2制御データ信号の各データの値に応じて前記電源電圧
    のレベル以外のレベルの期間における当該レベルを前記
    電源電圧と異なる所定のレベル又は擬似的なグランドレ
    ベルとすることにより、前記第1及び第2制御データ信
    号を直列のパルス状電圧信号に変換し、これらを前記デ
    ータ信号線に出力する親局出力部と、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記データ信号線を伝送される前記直列のパルス
    状電圧信号に重畳された監視データ信号を、当該監視デ
    ータ信号と前記電源電圧との競合により生じる電流信号
    の有無として前記電源電圧のレベルの立ち上がり時に検
    出することにより、直列の前記監視信号の各データの値
    を抽出して、これを前記監視信号に変換して、前記制御
    部に入力する親局入力部とを備え、 前記複数の子局が、各々、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記直列のパルス状電圧信号の電源電圧のレベル
    以外のレベルの期間とこれに続く前記電源電圧のレベル
    の期間とのデューティ比を識別することにより前記第1
    制御データ信号の各データの値を抽出し、又は、前記電
    源電圧のレベル以外のレベルの期間における当該レベル
    が前記電源電圧と異なる所定の電圧レベル又は擬似的な
    グランドレベルかを識別することにより前記第2制御デ
    ータ信号の各データの値を抽出し、当該各データの値の
    中の当該子局に対応するデータを対応する前記被制御部
    に供給する子局出力部と、 前記タイミング信号の制御下で、対応する前記センサ部
    の値に応じて、異なる電流2値レベルからなる監視デー
    タ信号を形成し、これを前記監視信号のデータの値とし
    て、前記直列のパルス状電圧信号の所定の位置に重畳す
    る子局入力部とを備えることを特徴とする制御・監視信
    号伝送システム。
  4. 【請求項4】 制御部と、各々が被制御部及び前記被制
    御部を監視するセンサ部を含む複数の被制御装置とから
    なり、 前記複数の被制御装置に共通のデータ信号線を介して前
    記制御部からの制御信号を前記被制御部に伝送しかつ前
    記センサ部からの監視信号を前記制御部に伝送する制御
    ・監視信号伝送システムにおいて、 前記制御部及びデータ信号線に接続される親局と、 前記複数の被制御装置に対応して設けられ、前記データ
    信号線及び対応する被制御装置に接続される複数の子局
    とを備え、 前記親局が、 所定の周期のクロックに同期した所定のタイミング信号
    を発生するためのタイミング発生手段と、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記制御部から入力される第1制御データ信号の
    各データの値に応じて所定の電源電圧のレベル以外のレ
    ベルの期間とこれに続く前記電源電圧のレベルの期間と
    のデューティ比を変更し、前記制御部から入力される第
    2制御データ信号の各データの値に応じて前記電源電圧
    のレベル以外のレベルの期間における当該レベルを前記
    電源電圧と異なる所定のレベル又は擬似的なグランドレ
    ベルとすることにより、前記第1及び第2制御データ信
    号を直列のパルス状電圧信号に変換し、これらを前記デ
    ータ信号線に出力する親局出力部と、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記データ信号線を伝送される前記直列のパルス
    状電圧信号に重畳された第1監視データ信号を当該監視
    データ信号と前記電源電圧との競合により生じる電流信
    号の有無として前記電源電圧のレベルの立ち上がり時に
    検出し、前記データ信号線を伝送される前記直列のパル
    ス状電圧信号に重畳された周波数信号からなる第2監視
    データ信号を検出することにより、直列の前記第1及び
    第2監視データ信号の各データの値を抽出して、これら
    を前記監視信号に変換し、前記制御部に入力する親局入
    力部とを備え、 前記複数の子局が、各々、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記直列のパルス状電圧信号の電源電圧のレベル
    以外のレベルの期間とこれに続く前記電源電圧のレベル
    の期間とのデューティ比を識別することにより前記第1
    制御データ信号の各データの値を抽出し、又は、前記電
    源電圧のレベル以外のレベルの期間における当該レベル
    が前記電源電圧と異なる所定の電圧レベル又は擬似的な
    グランドレベルかを識別することにより前記第2制御デ
    ータ信号の各データの値を抽出し、当該各データの値の
    中の当該子局に対応するデータを対応する前記被制御部
    に供給する子局出力部と、 前記タイミング信号の制御下で、対応する前記センサ部
    の値に応じて、異なる電流2値レベルからなる第1監視
    データ信号又は周波数信号からなる第2監視データ信号
    を形成し、これらを前記第1又は第2監視データ信号の
    データの値として、前記直列のパルス状電圧信号の所定
    の位置に重畳する子局入力部とを備えることを特徴とす
    る制御・監視信号伝送システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記周波数信号は、その周波数が前記クロックより高い
    周波数であり、その振幅が前記擬似的なグランドレベル
    と真のグランドレベルとの差の実質的に2倍以内である
    ことを特徴とする制御・監視信号伝送システム。
  6. 【請求項6】 請求項1、3及び4において、 当該制御・監視信号伝送システムが、更に、前記複数の
    子局にその電源を供給する電力線を備え、 前記子局出力部が、前記データ信号線に接続されて前記
    直列のパルス状電圧信号に応じて当該状態が変化する電
    流制限回路と、前記電流制限回路の状態に応じて前記直
    列のパルス状電圧信号を検出して出力するフォトカプラ
    からなる出力回路と、前記電力線の供給する電源電圧を
    平滑し安定化することにより形成した前記電源を前記電
    力線とトランスにより分離して前記出力回路に供給する
    電源電圧発生手段とを備えることを特徴とする制御・監
    視信号伝送システム。
  7. 【請求項7】 請求項1、3及び4のいずれかにおい
    て、 前記親局が、前記直列のパルス状電圧信号の出力に先立
    って、前記電源電圧のレベルであって前記クロックの1
    周期より長いスタート信号を前記データ信号線に出力す
    ることを特徴とする制御・監視信号伝送システム。
  8. 【請求項8】 請求項1、3及び4のいずれかにおい
    て、 前記子局出力部が、前記直列のパルス状電圧信号から抽
    出したクロックをカウントして予め自己に割り当てられ
    たアドレスを抽出し、当該アドレスのデータを対応する
    前記被制御部に供給することを特徴とする制御・監視信
    号伝送システム。
  9. 【請求項9】 請求項1、3及び4のいずれかにおい
    て、 前記子局入力部が、前記直列のパルス状電圧信号から抽
    出したクロックをカウントして予め自己に割り当てられ
    たアドレスを抽出し、前記直列のパルス状電圧信号の当
    該アドレスへ当該被制御部についての監視信号を重畳す
    ることを特徴とする制御・監視信号伝送システム。
  10. 【請求項10】 請求項1、3及び4のいずれかにおい
    て、 前記親局が、前記直列のパルス状電圧信号から抽出した
    クロックをカウントして予め自己に割り当てられたアド
    レスを抽出し、エンド信号を出力することを特徴とする
    制御・監視信号伝送システム。
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