JPH05235928A - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

Info

Publication number
JPH05235928A
JPH05235928A JP4069975A JP6997592A JPH05235928A JP H05235928 A JPH05235928 A JP H05235928A JP 4069975 A JP4069975 A JP 4069975A JP 6997592 A JP6997592 A JP 6997592A JP H05235928 A JPH05235928 A JP H05235928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
bit
signal
clock signal
synchronization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4069975A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Miyazaki
誠一 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4069975A priority Critical patent/JPH05235928A/ja
Publication of JPH05235928A publication Critical patent/JPH05235928A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】クロック信号とデータ信号とを共用伝送路に重
畳させて伝送する多重伝送における、クロック信号を簡
単かつ確実分離抽出して同期を取る多重伝送装置を提供
することを目的とする。 【構成】クロック信号を送信する制御装置(1)と、ク
ロック信号を受信しクロック信号に同期してデータ信号
を伝送する送信装置(2)および受信装置(3)を、共
用伝送路(4)および(5)によって互いに接続する。
クロック信号はフレーム同期のためのフレームクロック
とビット同期のためのビットクロックよりなり、送信装
置(2)と受信装置(3)は、クロック信号とデータ信
号が重畳している信号からロジックによってフレームク
ロックとビットクロックとを分離抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多重伝送装置に関し、と
くに、制御部から送信されるクロック信号に同期して伝
送部がデータ信号を伝送し、クロック信号とデータ信号
とを共用の伝送路に重畳して伝送する多重伝送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】多重伝送装置においては、一般にクロッ
ク信号に同期させてデータ信号を伝送する。最も簡単に
は、クロック信号とデータ信号とを別の伝送路で伝送す
る方式がある。しかし多重伝送の目的は、配線本数の節
約にある。クロック信号とデータ信号とを共用の伝送路
で伝送できるなら、さらに経済性を高めることができ
る。
【0003】この目的を満足するものとして、本発明者
はさきに、特願 昭62−131882において、クロ
ック信号とデータ信号とを共用の伝送路に重畳させて伝
送するデータ伝送装置を提案している。この提案におい
ては、クロック信号が電源の供給を兼ねるようにして、
さらに経済性を高めている。
【0004】またさらに、本発明者は特願 昭63−1
72627において、デイジタル・データだけでなくア
ナログ・データを伝送する装置についても提案してい
る。伝送するデータがアナログ信号になった点を除いて
は、特願 昭62−131882と類似の方式である。
以下、上記2つの提案を前願方式と呼ぶことにする。
【0005】クロック信号とデータ信号とを共用の伝送
路に重畳させる方式では、伝送装置は何らかの方法で、
クロック信号とデータ信号とを分離抽出することが必要
である。前願方式においては、クロック信号とデータ信
号とのレベルが異なるようにして送信を行ない、両者の
レベル差を利用して、クロック信号とデータ信号とを分
離抽出している。
【0006】この方式について、デイジタル・データを
伝送する場合を例にとって説明する。図13において、
クロック信号のハイレベルは+12Vであり、クロック
信号のローレベルは、0Vまたはそれ以下の電圧であ
る。
【0007】データ信号は、クロック信号がローレベル
の期間に伝送する。データ信号のハイレベルは0Vであ
り、ローレベルは−12Vである。この条件のときは、
クロック信号のスレッショルドレベルTCを+6Vにし
てクロック信号Cを検出し、データ信号のスレッショル
ドレベルTDを−6Vにしてデータ信号のローAまたは
ハイBを検出することができる。すなわち信号レベルの
差を利用して、クロック信号とデータ信号とを分離抽出
して検出することができる。
【0008】また、クロック信号を電源供給に兼ねさせ
ることができる。すなわち、クロック信号ドライバの電
流駆動能力を大きくして、クロック信号がハイレベルの
期間を電源の供給に当てることができる。
【0009】この方式は、クロック信号とデータ信号と
を分離検出するのに、スレッショルド電圧の差を利用し
ているので、ロジック回路を必要としない。したがって
ロジック回路が簡単であり、安価にできることが特徴で
ある。
【0010】しかしながら最近の技術進歩によって、ロ
ジック回路は、専用のカスタムICを使用すれば、かな
り複雑なロジックでも1個のICにまとめることがで
き、コンパクトに、かつ安く製造できるようになった。
このような状況の変化から、最近では、ロジック回路に
よってクロック信号とデータ信号とを分離抽出する方
が、スレッショルド電圧の差によってクロック信号とデ
ータ信号とを分離抽出するよりも、かえって有利となる
傾向にある。
【0011】ロジックによってクロック信号とデータ信
号とを分離検出する方法として、従来から広く使用され
てきたのは、符号化の技術である。符号化の技術は、デ
ータ自身にクロック情報を含むようなパルス符号を使用
して、データだけを送信し、受信側で、データに含まれ
ているクロック情報から、クロックを分離抽出する技術
である。
【0012】バイフェイズ符号は、この目的に使用され
るパルス符号の代表例である。図14はバイフェイズ符
号を示す。バイフェイズ符号は図に示すように、データ
信号ビットの中央に立ち上がりまたは立ち下がりがあ
り、毎ビットにクロック情報を含んでいる。このクロッ
ク情報はクロックそのものではないから、データ信号か
らクロック情報を分離抽出する必要がある。これは簡単
なロジック回路で実現できる。
【0013】符号化の技術は優れた方式であるが、デー
タ信号にクロック情報を含ませて送信するので、データ
信号を送信する所がクロック情報を送出する必要があ
る。前願方式のように、クロック信号を制御装置から送
信し、データ信号は別の伝送装置から伝送する伝送方式
には、このような符号化の技術を利用することができな
い。
【0014】クロック情報は、毎ビット必要であるとは
限らない。ある割合でクロック情報が含まれることが保
証されるなら、ビット毎にはクロック情報を含まない歯
抜けのクロック情報から、歯抜けの無い完全なクロック
を抽出再生することができる。通信で広く使用されてい
る非同期式の伝送は、この例である。非同期式伝送のフ
ォーマットを図15に示す。
【0015】非同期式は文字単位でデータが伝送され
る。図15に示すように、文字データの前後に同期のた
めにスタートビットTとストップビットPを付加して送
信が行なわれる。このスタートビットとストップビット
によって、送信側から、文字の開始を示す同期情報が伝
送されるが、ビット同期情報送は伝送されない。しかし
受信側で、自分が持っている時計によって、文字同期情
報からビット同期情報を割り出して、ビット同期を取る
ことができる。文字同期情報からビット同期情報を作成
するのには、ロジック回路が使用されている。
【0016】しかしこの方式も、データ信号の前後にス
タートビット/ストップビットを付加して送信する。ク
ロック信号とデータ信号を送信する場所が異なる方式に
は、この方式も使用することができない。またこの同期
方式では、スタートビット/ストップビットはともに、
データビットと本質的な違いがなく、単にシーケンスに
頼ってスタートビットとストップビットを検出している
だけである。したがって、何らかの原因で同期外れが発
生したときに、確実に同期が外れたことを検出すること
が困難である。すなわちデータ中のゼロのビットをスタ
ートビットTと誤認して、同期外れが発生しても同期外
れであることを検出できずに、誤動作を見逃す危険性が
高い。
【0017】このほか各種の方式が実用され、または提
案されている。しかし、いずれもデータ信号とクロック
信号とを同一の場所から送信するすることが、前提の方
式である。クロック信号とデータ信号とを別の場所から
送信する多重伝送に適用可能な、ロジックによるクロッ
ク信号の分離抽出の方式は見当らない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題の第1は、制御装置からクロック信号を送信
し、伝送装置がそのクロック信号を受信し、クロック信
号に同期してデータ信号を伝送し、クロック信号とデー
タ信号とを共用の伝送路に重畳させて伝送する、多重伝
送システムにおいて、クロック信号とデータ信号とを、
信号レベルの差を利用することなく、ロジック回路によ
って分離抽出する、より経済性の高い多重伝送システム
を実現することにある。
【0019】本発明が解決しようとする課題の第2は、
簡単かつ確実性の高い同期が得られることである。多重
伝送においてはサイクリックに同一のデータが繰り返し
伝送される方式が多く使用されている。前願方式もこの
サイクリックな伝送方式に属する。サイクリックな伝送
方式においては、伝送誤りなどの原因によって同期が外
れたとき、その同期外れを検出できないで誤動作を引き
起こす恐れがとくに大きい。
【0020】サイクリックな伝送においては、同一パタ
ーンのデータを複数フレームにまたがって伝送すること
が多い。このようなときは図16に示すように、フレー
ム同期が外れたにも関わらず、同期外れが発生したこと
を検出できないで見逃してしまう危険性が大きい。
【0021】図16で、フレーム1とフレーム2は正し
く伝送されているフレームである。このとき受信装置
で、何らかの原因によってSをフレームの開始と誤認し
たとする。受信装置ではフレームEと解釈して受信す
る。エラー検出回路によって、エラーと判定できれば、
フレームEを捨てることができる。しかしエラー検出回
路でチェックしたにも関わらず、エラーを検出できなか
ったときは、誤動作となる。したがって同期外れを引き
起こし難い、あるいは同期外れが発生したとき発見が容
易な、確実性の高い同期方式を使用することが必要であ
る。
【0022】本発明が解決しようとする課題の第3は、
クロック信号が電源を兼ねないで電源を別線で供給する
システムにも高い経済性を有し、かつクロック信号が電
源を兼ねるシステムにも容易に適用できる、高い汎用性
と経済性とを有することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の特徴は、制御部はクロック信号を送信し、伝
送部は前記クロック信号に同期してデータ信号を伝送
し、クロック信号とデータ信号を共用伝送路に重畳させ
て伝送する多重伝送において、伝送部は前記クロック信
号とデータ信号とが重畳した伝送路上の信号を、クロッ
ク信号とデータ信号とを識別することなく受信し、ロジ
ックによってクロック信号を分離抽出する多重伝送装置
にある。
【0024】好ましくは、制御部が送信するクロック信
号は、ビットクロックと、ビットクロックよりも長い期
間非アクテイブとなるフレームクロックとからなり、伝
送部は、フレームクロックがビットクロックよりも長い
期間非アクテイブとなることを利用してフレームクロッ
クを分離抽出して、フレーム同期を取る。
【0025】前記分離抽出したフレームクロックのみを
使用してビット同期を取り、またはフレームクロックお
よびビットクロック期間中に検出されたビットクロック
情報を使用してビット同期を取り、ビットクロックが非
アクテイブの期間にデータを送受信する。
【0026】又、好ましくは、またビットクロック期間
中に検出されたクロック情報を使用してビット同期を取
る方式であって、ビットクロックが非アクテイブであ
り、かつそのときのデータ信号が、ビットクロックの非
アクテイブ状態とは逆の極性にあると判定されたとき、
そのビットはビットクロック情報を含むと判定する。
【0027】好ましくは、または伝送部は、予定された
タイミング以外でフレームクロックを検出したときは、
前記フレームクロックを無視する。
【0028】さらに、好ましくはクロック信号が電源の
供給を兼ねる。重伝送装置である。
【0029】
【本発明の基本構成】図1は本発明による多重伝送装置
の基本構成例を示す。制御装置1と制御装置1の制御の
下にデータの伝送を行なう送信装置2および受信装置
3、それらを結ぶ伝送路4および5によって構成されれ
る。送信装置2および受信装置3は互いにデータ信号を
送受信して伝送を行なうので、送信装置2と受信装置3
とを総称して伝送装置と呼ぶことにする。伝送路4と伝
送路5は両者で一回線を構成し、クロック信号およびデ
ータ信号の伝送に共用されている。
【0030】伝送装置は、1台で1点のデータを伝送す
るものであってもよく、1台で多数のデータを伝送する
ものであっても差し支えない。また伝送するデータは、
デイジタルのデータであってもよく、直接アナログ信号
のデータであっても差し支えない。さらには、デイジタ
ルとアナログのデータが混在するものであってもよい。
【0031】この実施例では、各装置はそれぞれ単一の
機能を有しているが、複数の機能を一つの装置に内蔵し
ていても差し支えない。また、この構成例では、送信装
置2および受信装置3はそれぞれ1台であるが、一般に
は、伝送装置は多数の台数で構成されることが多い。
【0032】制御装置1からは、装置全体の同期を取る
ためのクロック信号が送信される。このクロック信号
は、図2に示すように、フレーム・クロックとビット・
クロックとからなる。図のHがハイレベル、Lがローレ
ベルを示す。ここで、ビット・クロックの周期はTB
そのハイレベルの期間はTH 、ローレベルの期間はTL
である。一般には期間TH と期間TL とは等しいことが
多いであろうが、等しい必要はない。またフレーム・ク
ロックは、ハイレベルの期間がTE 、ローレベルの期間
がTF である。
【0033】データ信号の送受信はビット・クロックの
各ビットで行なわれる。各ビットには、フレーム・クロ
ックの次に始まるビット・クロックから、図2のB1
2、B3 に示すように、順にビット・アドレスが付い
ている。
【0034】伝送装置は制御装置1が送信するクロック
信号を受信し、クロック信号に同期してデータ信号の送
受信を行なう。送信装置2および受信装置3は各々アド
レスを持ち、自己のアドレスと一致するビット・アドレ
スのタイミングで、送信装置2はデータ信号の送信を行
ない、受信装置3はデータ信号を受信する。したがっ
て、アドレスの等しいもの相互でデータの伝送が行なわ
れる。
【0035】伝送装置のアドレスの割り付け方によっ
て、自由度の高い伝送が可能である。すなわちビット単
位での任意間伝送機能、1箇所の送信装置からの1回の
送信を同時に複数の受信装置が受信する機能、逆に複数
箇所の送信装置から1箇所の受信装置が受信する機能な
ど、各種の機能が可能である。各伝送装置は、それぞれ
複数のアドレスを持つことにより、多点の伝送装置を構
成することができる。
【0036】本発明では、制御装置1が送信するクロッ
ク信号に、各伝送装置が同期してデータ信号を伝送する
が、本発明の要点は、その同期の方式に関する。
【0037】
【実施例1】第1の実施例における、制御装置1のドラ
イバ回路の1例を図3に示す。10はクロックのハイレ
ベルを出力するpnp形のトランジスタであり、トラン
ジスタ10のエミッタは電源11に接続されている。ト
ランジスタ10のコレクタは、伝送路4に接続されてお
り、トランジスタ10のコレクタはまた抵抗12を介し
てグランド13に接続されている。伝送路5はグランド
13に接続されている。トランジスタ10がオンのとき
伝送路4の電圧はハイレベルとなる。このトランジスタ
10がオンの状態が、クロック信号のアクテイブクに対
応している。トランジスタ10がオフのときは、クロッ
ク信号は非アクテイブの状態にある。
【0038】制御装置1は、クロック信号発生器(図示
しない)を有し、クロック信号発生器の出力はトランジ
スタ10のベース14に接続され、トランジスタ10の
オン/オフ、したがってクロック信号のアクテイブ/非
アクテイブを制御している。クロック信号の波形は図2
に示すとおりである。
【0039】クロック信号が非アクテイブのとき、伝送
路4に接続されている伝送装置から出力されるデータ信
号が非アクテイブであれば、伝送路4は、抵抗12によ
ってプルダウンされ、その電圧はローレベルとなる。ク
ロック信号が非アクテイブのときであっても、伝送路4
に接続されている伝送装置から出力されるデータ信号が
アクテブのときは、伝送路4から抵抗12に電流が流れ
込み、伝送路4の電圧はハイレベルとなる。伝送装置
は、クロック信号が非アクテイブの期間に伝送路4をハ
イレベルまたはローレベルにすることができ、これを利
用して、伝送装置はクロック信号が非アクテイブの期間
に、データ信号を送受信することができる。
【0040】送信装置2がデータ信号を送信するドライ
バ回路の1例を図4に示す。31はドライバとして使用
するpnp形トランジスタであり、トランジスタ31の
エミッタは電源32に接続されている。トランジスタ3
1のコレクタは伝送路4に出力される。伝送路5は伝送
装置のグランド20に接続されている。トランジスタ3
1のベース33を制御することによって、トランジスタ
31をオンにしたときデータ信号はアクテイブ、トラン
ジスタ31をオフにしたときデータ信号は非アクテイブ
である。
【0041】この実施例では制御装置1の電源11の電
源電圧は12Vであり、伝送路4のクロック信号はハイ
レベルが約12Vとなる。送信装置2の電源32の電源
電圧も12Vであり、データ信号をアクテイブにしたと
きに、伝送路4のハイレベルも約12Vである。したが
って伝送路4においては、クロック信号のハイレベルと
データ信号のハイレベルとはほぼ等しく、信号のレベル
差によって、クロック信号とデータ信号とを識別するこ
とはできない。
【0042】データ信号が非アクテイブのときは、クロ
ック信号も非アクテイブの状態であるから、伝送路4の
信号レベルはローレベルとなって、この状態はハイレベ
ルと識別することができる。
【0043】伝送装置は、制御装置1から送信されてく
るクロック信号を分離抽出し、そのクロック信号を使用
して、データ信号の送受信を行なう。伝送装置における
クロック信号分離抽出回路の1例を図5に示す。伝送路
5は伝送装置のグランド20に接続されている。伝送路
4はレシーバ21で受け、ハイレベルとローレベルが識
別されて取り込まれる。伝送路4の信号レベルは、この
例では、ハイレベルが約12V、ローレベルが約0Vで
あり、レシーバ21のスレッショルド・レベルは6Vで
ある。レシーバ21以降のロジック回路が5Vの電源電
圧で動作する場合は、レシーバ21は、信号レベル変換
の機能を持つ。レシーバ21以降のロジック回路のロジ
ックは、”1”と”0”で表わすことにする。
【0044】伝送路4上の信号には、制御装置1から出
力されたクロック信号と、いずれかの伝送装置から出力
されたデータ信号とが重畳している。この実施例ではレ
シーバ21のスレッショルド・レベルは6Vであり、ク
ロック信号のハイレベルと、データ信号のハイレベルと
は識別できない。
【0045】レシーバ21の出力26の波形の例を図6
に示す。最初の部分はフレームクロックである。TE
期間はクロック信号のアクテイブが送信されてくるか
ら、出力26は”1”である。TF の期間クロック信号
は非アクテイブである。伝送装置はデータをビットクロ
ックの期間に送信する。したがってフレームクロックの
期間にデータ信号を送信することは無いので、伝送路4
はローレベルであり、TF の期間出力26は必ず”0”
となる。TE の期間は、伝送装置が”1”を認識できる
長さであればよく、この例では、期間TF と同じであ
る。
【0046】期間TE は、たとえばビット・クロックが
アクテイブである期間TH と同じでも良い。期間TF
は、ビットクロックがローレベルである期間TL よりも
十分長く、伝送装置が期間TL と確実に識別できる時間
であれば良い。実用上はビットクロックの周期TB の整
数倍が便利であろう。また、フレームクロックの全期間
すなわち期間(TE +TF )が、ビットクロックの周期
B の整数倍になっているときも便利である。この実施
例では期間TF は、ビットクロックの周期TB の2倍に
なっている。
【0047】ビットクロックの期間は、伝送路4には、
クロック信号の他にデータ信号が重畳される。図6は、
ビットクロックB1 のときデータ信号がローレベル、ビ
ットクロックB2 のときデータ信号がハイレベル、ビッ
ト・クロックB3 のときデータ信号がローレベルのとき
の出力26の波形を例示している。
【0048】まず、伝送装置におけるフレーム同期につ
いて説明する。図5において、レシーバ21の出力26
は、立ち上がり検出回路22に入力される。立ち上がり
検出回路22は、入力信号26が”0”から”1”に立
ち上がるときに、細いパルスを出力する。
【0049】23は同期用クロック発生器であって、伝
送装置がクロック信号に同期を取るための時計となる。
この同期用クロック発生器23のクロック速度は、ビッ
トクロックのクロック速度にくらべて十分速くかつ整数
倍の速度とする。一般にはビットクロックの16倍、3
2倍などの速度が用いられるであろう。この例では16
倍を使用している。
【0050】クロック・ジェネレータ23の出力は、カ
ウンタ25のクロック入力C1 に入力される。カウンタ
25はクロック入力C1 に入力されるクロックパルスを
カウントする。このカウンタ25はフレームクロックを
検出し、フレーム同期信号を得るためのものである。レ
シーバ21の出力26はデイレイ24によって若干遅れ
させてカウンタ25のリセット入力R1 に入力されてい
る。リセット入力R1が”1”のときは、カウンタ25
の出力Q1 はクリアされ、カウントは行なわれない。
【0051】カウンタ25は、この例では24進のカウ
ンタであり、出力Q1 はカウント数24で”1”とな
る。リセット入力R1 は、ビット周期TB の間に必ず”
1”となる期間があるので、ビット周期TB 期間内にカ
ウンタ25はリセットされ、ビットクロック期間中は、
カウンタ25はカウント数が24に達することはない。
すなわち、カウンタ出力Q1 は、”1”になることは無
い。
【0052】フレーム・クロックのTF 期間中は、リセ
ット入力R1 が”0”であるから、カウンタ25のカウ
ントが進み、24カウントでカウンタ出力Q1 がハイと
なる。したがってフレーム・クロックTF 期間の終に立
ち上がり検出回路22から出力されたパルスは、アンド
ゲート27を通過する。このアンドゲート27の出力2
8は、フレーム同期信号であり、伝送装置の制御に利用
される。なおデイレイ24は、前記の立ち上がり検出回
路から出力されたパルスが、アンドゲート27を通過す
ることを保証する時間を確保する目的のものである。
【0053】この例ではカウンタ25はカウント数24
でカウント出力が”1”になる。しかし、ビット・クロ
ックの期間中にはカウンタ出力Q1 が”1”になること
が無く、フレーム・クロックのTF 期間中のカウントで
はカウンタ出力Q1 が”1”になり、その”1”が、フ
レーム・クロックのTF の終で発生する立ち上がり検出
回路22の出力パルスまで持続するのであれば、どのよ
うなカウンタであってもよい。
【0054】この方式では、動作が正常であるかぎり、
フレーム同期を検出するために使用するフレーム・クロ
ックのTF の信号パターン、すなわち信号”0”がTF
期間連続することは、ビット・クロックの期間にはあり
得ない。したがって、確実なフレーム同期を取ることが
できる。サイクリックに伝送を行なう多重伝送において
は、一般のデータ伝送に比べてフレーム同期の確実性が
強く要求されるから、この特徴は重要である。
【0055】次に、伝送装置における、ビット同期に関
する1例について示す。カウンタ29は、送信されてき
たビット・クロック信号に同期したクロックを発生させ
るカウンタである。このカウンタ29のクロック入力C
2 はクロック・ジェネレータ23の出力に接続されてい
る。カウンタ29は、この例では4ビットのカウンタで
ある。4ビット目のカウント出力がQ2 から出力され
る。カウンタ29のクロック入力C2 に入力されるクロ
ックは、ビット・クロックの16倍の周波数であるか
ら、出力Q2 のクロック周波数は、ビット・クロックと
等しい。
【0056】カウンタ29のリセット入力R2 には、ア
ンドゲート27の出力28が入力される。この出力28
はフレーム同期信号であり、フレームクロックの期間T
F の終のタイミングである。これは同時にビットクロッ
クの開始タイミングをも意味する。このリセットによっ
て、出力Q2 のクロックは、送信されてくるビット・ク
ロックに同期したクロックとなる。このクロックは30
に出力され、伝送装置で利用される。
【0057】なお伝送装置で作成された前記クロックと
同期し、位相の異なる制御信号、たとえばカウンタ29
のカウント12のタイミングを有する制御信号を、伝送
装置が必要とすることがある。カウンタ29に回路を追
加することによって、前記必要な制御信号を作成するこ
とは容易であり、伝送装置はこの制御信号を利用するこ
とができる。
【0058】送信されてくるクロック信号は、データ信
号が重畳するので、ビット・クロックは毎ビット毎のク
ロック情報は保証されない。しかし全てのデータ信号が
アクテイブであることは極めて稀であると考えられる。
一般にビット・クロックの期間中もクロック情報はかな
りの程度存在することが期待できる。したがって、フレ
ーム・クロックだけでなく、ビット・クロック期間中の
クロック情報をも利用して、ビット同期を取ることが考
えられる。
【0059】これを実現する1例として、図5に代わる
クロック信号分離抽出回路を図7に示す。大略は図5と
おなじであるから、図5と異なる所だけを示す。図5と
共通の部分は図5と同じ記号で示してある。カウンタ2
9のリセット入力R2 に、アンドゲート27の出力28
の代わりに、立ち上がり検出回路22の出力が入力され
ている。立ち上がり検出回路22の出力には、送信され
てきたビット・クロックの立ち上がり情報を含んでい
る。すなわち、そのビットにおいてデータ信号が非アク
テイブであれば、図7のB1 またはB3 に示すようにな
る。したがってB1 、B3 の終に、立ち上がり検出回路
22は細いパルスを出力している。図5の回路において
は、これらのクロック情報を利用していなかった。この
図7の回路では、これらのクロック情報もビット同期に
使用していることになる。
【0060】ビットクロック期間においては、データ信
号が非アクテイブのときは、図6のビットB2 に示すよ
うに、そのビットにはクロック情報を含まない。しかし
伝送装置の動作タイミングのずれなどの原因によって、
図6のH1 またはH2 のタイミングにハザードを発生す
る恐れがある。ハザードH2 はタイミング的にはクロッ
ク情報として利用可能であるが、ハザードH1 は完全に
有害である。したがって、有害なハザードが発生する恐
れのあるシステムでは、ハザードによって立ち上がり検
出回路22が動作しないような立ち上がり検出回路を構
成する必要がある。最も簡単には、レシーバ21または
レシーバ21の出力もしくは立ち上がり検出回路22に
ローパス・フィルタを挿入するすれば良い。このハザド
による誤動作を防止してることは、ビットクロックがそ
の後半でゼロになっていないものをビットクロック情報
を含むと判定しないことを意味する。
【0061】伝送においては、このようなハザードだけ
でなく、正常なタイミング以外にクロック情報と混同さ
れる各種のノイズが信号中に混入する恐れがあり得る。
これらのノイズによる誤動作を防止する方法として、デ
ータに関しては、伝送誤り制御の手法が広く利用されて
おり、本発明にも適用することができる。しかし信頼性
の高い伝送を行なうためには、データだけでなく、クロ
ック信号に対する同期に関してもノイズによる誤動作を
防止する対策が必要となる。
【0062】このために有効な手段は、伝送路4で、ビ
ットクロックが非アクテイブであり、かつそのときのデ
ータ信号がビットクロックの非アクテイブ状態とは逆の
極性にあると有効に判定されたとき、そのビットはクロ
ック情報を含むと判定しビット同期に利用することであ
る。これは、たとえば次のようにして実施することがで
きる。図6においてビットクロックが、おおよそTL
期間ゼロの状態が連続した判定されたとき、そのビット
は有効なクロック情報を含むと判定してビット同期に利
用し、その他のときはビット同期には利用しない方法で
ある。
【0063】具体例を図11に示す。図11(a)は図
7に、このための回路を追加したものであって、追加し
た部分だけを示している。その他の部分は、図7と同じ
である。51はクロック情報判定回路であって、同期用
クロック発生器23の出力を入力して動作する。このク
ロック情報判定回路51はレシーバ21の出力26によ
って制御される。クロック情報判定回路51の出力はア
ンドゲート52の一方の入力に入力されている。アンド
ゲート52のもう一方の入力は立ち上がり検出回路22
の出力に接続され、その出力はカウンタ29のリセット
入力R2 に入力されている。クロック情報判定回路51
の波形を図11(b)に示す。Aは入力26の波形であ
り、Bはクロック情報判定回路51の出力波形である。
【0064】入力Aが1から0に変化したことによっ
て、出力Bがスタートする。Bのスタート時はゼロから
始まる。入力Aが一定期間TC ゼロが継続したとき、出
力Bは1となる。この例では前記一定期間は、同期用ク
ロック発生器23の6クロックである。正常なビットク
ロックがゼロである期間TL は8クロック期間であるか
ら、TC が6クロック期間ゼロが継続したということ
は、有効なクロック情報を含むビットと判定したことに
なる。このとき出力BはTA 期間1となる。出力Bが1
の期間アンドゲートは、立ち上がり検出回路22の出力
を通過させる。すなわちビット同期が取られる。
【0065】データ信号がアナログ信号の場合には、ク
ロック信号が非アクテイブのときに伝送されるデータ信
号は、ハイレベル/ローレベルの2値信号ではなく、あ
る範囲の電圧となる。このときも、レシーバ21は信号
を一定のスレッショルド電圧で判定している。結果とし
ては、レシーバ21の出力はゼロと1の2値である。し
たがって、デイジタル信号と同様な方法で判定すること
ができる。ただしアナログ信号のときは、レシーバ21
の出力が不安定になる恐れがある場合がある。その対策
として、たとえばアナログ信号をレシーバ21とは別の
スレッショルド電圧を有するレシーバで受信し、その出
力信号によって判定することもできる。またはアナログ
のレシーバでアナログ信号として受信して、アナログ波
形によってビットクロックの非アクテイブとは逆の極性
にあると判定することもできる。
【0066】フレームクロックの期間(TE +TF
が、ビット・クロックの整数倍のときは、ビットクロッ
クは、連続する複数のフレームにまたがって、位相が連
続となる。このときは、ビットクロック情報から、PL
L(フェイズ・ロック・ループ)などのより高度な技術
を利用して、ビットクロックを分離抽出して、ビット同
期の性能を高くすることができる。PLLなどの技術
は、前記のクロック情報の判定を行なうときにも、行な
わないときにも適用することができる。
【0067】フレーム・クロックも一定周期の繰り返し
になるから、この性質を利用して、ビットクロックと類
似の考え方で、フレーム同期の信頼性を高めることがで
きる。すなわち前回検出されたフレーム同期信号によっ
て予定されたタイミング以外で検出された以外のタイミ
ングで検出されたフレームクロックを無視して使用しな
いようにする。図12にその1例を示す。図12(a)
は、図5に、この部分を追加したものであって、図5と
異なる部分だけを示してあり、その他は図5と同じであ
る。
【0068】図12において53はタイミング発生器で
ある。アンドゲート54は図5のアンドゲート27に代
わるのであって、その入力は図5と同様カウンタ25の
出力25、および立ち上がり検出回路22の出力に接続
されている。アンドゲート54のもう一つの入力は、タ
イミング発生器53に出力に接続されている。アンドゲ
ート54の出力30は、フレーム同期信号であり伝送装
置で利用されるが、同時にタイミング発生器53の入力
にもなっている。
【0069】タイムチャートを図12(b)に示す。タ
イミング発生器53の入力信号がF、出力信号がGであ
る。入力信号Fにパルスが入力されると、その入力のタ
イミングから(TE +TF )時間後に、その時間に前後
した期間TP のパルスを出力する。したがって立ち上が
り検出回路22の出力は、期間TP のパルスが1のとき
以外はアンドゲート54を通過しない。すなわちフレー
ム同期信号としては無視される。ただしこれだけでは、
初期時に起動させ、または継続的な同期外れを発生した
ときに同期を回復させることができない。タイミング発
生器53は、これに対応する回路を内蔵させる必要があ
る。たとえば、初期時や、同期外れと判定したときはサ
ーチモードにする。サーチモードでは、たとえば出力G
は1を連続して出力し、最初に入力Fにパルスを検出し
たときサーチモードを終了して正常な動作に入る。
【0070】フレームクロックは一定終期の繰り返し信
号であるから、PLLなどの技術を応用して、さらにフ
レーム同期の性能を高めることができる。これも、前記
のフレーム同期判定の手法採用の有り無しに関係なく適
用可能である。
【0071】この実施例では、クロック信号を電源に兼
用していないが、制御装置1のトランジスタ10の電流
容量を大きくし、伝送装置でクロック信号を電源として
利用することは容易である。伝送装置で電源を取り込む
回路の1例を、図8に示す。伝送路5は伝送装置のグラ
ンド20に接続する。伝送路4はダイオード34に接続
され、クロック信号がアクテイブのときクロック信号
(電源を兼ねる)から電源を取り込む。取り込んだ電源
は、コンデンサ35によって平滑化された電源となり、
36から伝送装置の各部に供給される。
【0072】クロック信号が電源供給を兼ねるときは、
必要な電源電圧または必要な電力の関係から、電源電圧
(したがってクロック信号の電圧も)をデータ信号の電
圧と異なる値にすることがある。一般には、電源電圧を
データ信号よりも高くする。たとえばデータ信号12V
に対して、電源電圧を24Vとする。この場合には、従
来技術である、クロック信号とデータ信号のレベルの差
を利用してクロック信号を分離抽出する方法を適用する
ことができる。しかしこの場合にも本発明を適用するこ
とができる。すなわちクロック信号とデータ信号を共通
のスレッショルド・レベルで検出する。本発明の特徴で
ある、ロジックによりクロック信号を分離抽出する方が
安くなる、という特徴を活用することができる。
【0073】また、クロック信号が電源供給を兼ねると
きは、必要な電力を供給する目的で、クロックのデュー
ティを大きく取ることが必要な場合がある。逆にクロッ
ク信号が電源供給を兼ねないときは、クロック信号がア
クテイブであることを判別できる範囲で、クロック信号
のデューティを小さく取ることができる。
【0074】
【実施例2】つぎに第2の実施例を示す。システムの構
成は第1の実施例と同じであり、図1の通りである。制
御装置1のドライバ回路の1例を図9に示す。図3と共
通の部分は同じ番号で示しているので、説明は省略す
る。この実施例では、プルダウン抵抗の代りにプルアッ
プ抵抗40を使用している。すなわちプルアップ抵抗4
0は1端が電源11に、他の1端が伝送路4に接続され
ている。またnpn形トランジスタ41が追加されてい
る。トランジスタ41のコレクタは伝送路4に接続さ
れ、エミッタはグランド13に接続されている。
【0075】クロック信号の送信は、図4で説明した第
1の実施例と同じである。しかしプルアップ抵抗40を
使用しているので、クロック信号が非アクテイブでかつ
データ信号が非アクテイブのとき、伝送路4はハイレベ
ルとなる。クロック信号が非アクテイブでかつデータ信
号がアクテイブのとき、伝送路4はローレベルとなる。
伝送装置のデータ信号送信用ドライバも、図10に例示
するように変更される。43はnpn形トランジスタ
で、コレクタは伝送路4に、エミッタはグランド20に
接続されている。伝送路5はグランド20に接続されて
いる。トランジスタ43のベース44を制御して、トラ
ンジスタ43をオンにすることによって、データ信号は
アクテイブとなり、電送路4はローレベルとなる。
【0076】本発明においては、制御装置1からフレー
ム・クロックを送信する必要がある。フレーム・クロッ
クの期間は、データ信号が送信されないから、フレーム
・クロックの期間TF はハイレベルとなり、そのままで
はフレーム・クロックが形成されない。トランジスタ4
1は、フレーム・クロックのTF 期間をローレベルと
し、フレーム・クロックを作成するためのものである。
すなわちトランジスタ41のべース42を制御してフレ
ーム・クロックのTF 期間トランジスタ41をオンにす
る。
【0077】データ信号のアクテイブ/非アクテイブと
伝送路4のハイレベル/ローレベルの対応が逆になる
が、伝送は第1の実施例と同様に行なうことができる。
この第2の実施例は、第1の実施例と比較して、制御装
置1のドライバ回路が複雑になるという欠点がある。し
かし伝送装置において、データ信号をアクテイブにした
ときに、第1の実施例に比べて、伝送装置の電力消費量
が少なくて済むという特徴がある。これは、クロック信
号が電源供給を兼ねるシステムでは有利となる。
【0078】以上の各実施例においては、信号送信のド
ライバにオープン・コレクタ形トランジスタを使用して
いる。しかし本発明では、ドライバは、アクテイブと非
アクテイブな状態を取ることができるものであれば、ど
のようなものであってもよい。たとえばハイ・インピー
ダンス状態を有するスリーステート形のドライバを使用
することができる。また、ハイ・インピーダンス状態を
有する平衡形ドライバを使用することもできる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば多
重伝送装置において、簡単でしかも確実性が高い同期が
得られる。しかも本発明者の先の提案(特願 昭62ー
131882および特願 昭63ー172627)を本
発明によってモデイファイすることによって、その特徴
である1点単位の伝送も容易かつ安価であり、任意間伝
送が可能、アナログ信号を直接伝送可能などの機能も満
足することができる。また伝送路が電源供給を兼ねない
さらに簡易なシステムに対しても、本発明の簡単安価で
あるという特徴を活かして適用することができる。
【0080】したがって、各種の用途に応じた、極めて
柔軟性の高い伝送システムを、極めて安いコストで構築
することができ、データ伝送、とくに簡易形データ伝送
の普及に寄与すると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多重伝送装置の基本構成を示す。
【図2】本発明によるクロック信号の例を示す。
【図3】制御装置のクロック信号を送信するドライバ回
路の例を示す。
【図4】データ信号を送信するドライバ回路の例を示
す。
【図5】クロック信号分離抽出回路の例を示す。
【図6】図5におけるレシーバ21の出力26の波形の
例である。
【図7】クロック信号分離抽出回路の別の例を示す。
【図8】クロック信号を電源としてとり込む回路の例で
ある。
【図9】クロック信号を送信するドライバ回路の別の例
である。
【図10】データ信号を送信するドライバ回路の別の例
である。
【図11】クロック信号分離抽出回路の更に別の例を示
す。
【図12】クロック信号分離抽出回路の更に別の例を示
す。
【図13】従来のクロック信号をデータ信号の波形の例
を示す。
【図14】従来のバイフェィズ符号を示す。
【図15】従来の非同期式信号の例を示す。
【図16】従来のフレーム同期外れの説明図である。
【符号の説明】
1 制御装置 2 送信装置 3 受信装置 4,5 共用伝送路 TE ,TF フレームクロック TH ,TL ビットクロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御部はクロック信号を送信し、伝送部
    は前記クロック信号に同期してデータ信号を伝送し、ク
    ロック信号とデータ信号を共用伝送路に重畳させて伝送
    する多重伝送において、 伝送部は前記クロック信号とデータ信号とが重畳した伝
    送路上の信号を、クロック信号とデータ信号とを識別す
    ることなく受信し、ロジックによってクロック信号を分
    離抽出することを特徴とする多重伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多重伝送装置において、 制御部が送信するクロック信号は、ビットクロックと、
    該ビットクロックよりも長い期間非アクテイブとなるフ
    レームクロックとからなり、 伝送部は、フレームクロックがビットクロックよりも長
    い期間非アクテイブとなることを利用してフレームクロ
    ックを分離抽出して、フレーム同期を取り、 前記分離抽出したフレームクロックのみを使用してビッ
    ト同期を取り、 またはフレームクロックおよびビットクロック期間中に
    検出されたビットクロック情報を使用してビット同期を
    取り、 ビットクロックが非アクテイブの期間にデータを送受信
    することを特徴とする多重伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の多重伝送装置において、 ビットクロック期間中に検出されたクロック情報を使用
    してビット同期を取る方式であって、 ビットクロックが非アクテイブであり、かつそのときの
    データ信号が、ビットクロックの非アクテイブ状態とは
    逆の極性にあると判定されたとき、そのビットはビット
    クロック情報を含むと判定することを特徴とするビット
    同期方式。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の多重伝送装置において、 伝送部は、予定されたタイミング以外でフレームクロッ
    クを検出したときは、前記フレームクロックを無視する
    ことを特徴とするフレーム同期方式
  5. 【請求項5】 請求項1記載の多重伝送装置において、 クロック信号が電源の供給を兼ねることを特徴とする多
    重伝送装置。
JP4069975A 1992-02-21 1992-02-21 多重伝送装置 Pending JPH05235928A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4069975A JPH05235928A (ja) 1992-02-21 1992-02-21 多重伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4069975A JPH05235928A (ja) 1992-02-21 1992-02-21 多重伝送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05235928A true JPH05235928A (ja) 1993-09-10

Family

ID=13418170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4069975A Pending JPH05235928A (ja) 1992-02-21 1992-02-21 多重伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05235928A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6477184B1 (en) 1997-05-20 2002-11-05 Nec Corporation Time-division multiplexing transmission system
JP2014058075A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Canon Inc インクタンクおよびインクジェット記録装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63299548A (ja) * 1987-05-29 1988-12-07 Seiichi Miyazaki デ−タ伝送装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63299548A (ja) * 1987-05-29 1988-12-07 Seiichi Miyazaki デ−タ伝送装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6477184B1 (en) 1997-05-20 2002-11-05 Nec Corporation Time-division multiplexing transmission system
JP2014058075A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Canon Inc インクタンクおよびインクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6732217B1 (en) Control and supervisory signal transmission system
EP1326147B1 (en) Control and supervisory signal transmission system
US4514719A (en) Data transmission system utilizing power line of 3-phase alternating current
WO2014170181A1 (en) Host communication circuit, client communication circuit, communication system and communication method
JPH07264250A (ja) シリアルデータ伝送装置
US5917631A (en) Dual protocol remote control
JPH05235928A (ja) 多重伝送装置
US7116739B1 (en) Auto baud system and method and single pin communication interface
US5877702A (en) Remote control system, start bit for biphase encoding scheme
KR20050008678A (ko) 초기화 시퀀스를 갖는 클럭 복구용 pll
US4660195A (en) Channel detecting circuit in a receiver in a time-division multiplex transmission system
JP2752912B2 (ja) バースト信号検出回路
JP2002521867A (ja) 変調度が異なる質問信号を受けるための少なくとも2つの復調器を持つデータキャリヤ
US20040001050A1 (en) Receiver and method of reception with low sensitivity to fading
US4809303A (en) Dynamic speed shifter for fiber optic work station
JPH03501193A (ja) データ担持デバイス
JPS6244733B2 (ja)
JP2763827B2 (ja) リモートコントロールシステムの送信装置および受信装置
JP3398053B2 (ja) リモコン装置
JPH0621999A (ja) シリアル通信装置
US20050117671A1 (en) Electric circuit for decoding a two-phase asynchronous data signal and corresponding decoding method, device for controlling equipment
US5359484A (en) Circuit for generating a disk change signal
SU1714813A1 (ru) Устройство дл контрол промежуточных станций системы св зи
JP3981805B2 (ja) クロック抽出回路
JPS5980047A (ja) パイフエ−ズ符号復調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19951121