JP2002257783A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2002257783A JP2001052976A JP2001052976A JP2002257783A JP 2002257783 A JP2002257783 A JP 2002257783A JP 2001052976 A JP2001052976 A JP 2001052976A JP 2001052976 A JP2001052976 A JP 2001052976A JP 2002257783 A JP2002257783 A JP 2002257783A
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暢博 早川
Norikazu Ieda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサの出力特性に変化を与えることなく、
ガスセンサ素子温度を短期間で正確に測定することがで
きるガスセンサを提供することを課題とする。 【解決手段】 本ガスセンサは、温度測定のために、電
極321(Vs+)から電流IRpvsを流す際に、電
極322(Vs-)から逆方向で同じ大きさの電流IR
pvs流すため、電流Ip+にほとんど影響を与えな
い。このため、温度測定による検知セルIpに影響を及
ぼさないため、温度測定後の酸素濃度測定に影響を与え
てしまう恐れがなく、大幅に時間を短縮することができ
る。また、温度測定による電流Ip+にほとんど影響を
与えないため、電流IRpvsの制限が行われることが
ない、このため、測定用電流IRpvsが変動すること
がなく、正確なIpの抵抗を測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の全領域
空燃比を求めるために、内燃機関の排気ガス等に含まれ
る酸素等の濃度を検出するための、酸素イオン伝導性の
固体電解質を用いたガスセンサに関する。更に詳しく
は、センサの出力特性に変化を与えることなく、ガスセ
ンサ素子温度を短期間で正確に測定することができるガ
スセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の全領域空燃比を求めるため
に、内燃機関の排気ガス等に含まれる酸素濃度を検出す
るための、固体電解質層に電極を設けた酸素イオンポン
プセルIp(以下、酸素ポンプセルとする)及び酸素濃
淡電池セルVs(以下、検出セルとする)を使用するガ
スセンサ素子を用いたガスセンサがある。このガスセン
サに使われるガスセンサ素子は、図1に示すように、ジ
ルコニア等からなる固体電解質層11、12、13を用
いていることから、500〜900℃で使用することが
好ましく、この範囲の温度より低い状態で使用しようと
すると、固体電解質層11、12、13の破壊を招く恐
れがある。
【0003】このため、ガスセンサ素子の温度を測定す
ることが必要であるが、この温度は検出セルVsの電気
抵抗を求めることで測定することができる。つまり、図
5に示す制御回路に示すように、検出セルVsの電極3
21、322に接続した定電流電源を用いて検出セルV
sに電流Irpvsを流している。検出セルVsの電極
321、322間の電圧を検出することで求めている。
また、酸素濃度検出セルの内部抵抗を測定する場合に
は、一旦酸素濃度検出セルの出力電圧をフィードバック
して酸素ポンプセルの電流を制御する経路をスイッチ8
1で遮断してから、電流Irpvsを流す。このため、
ポンプ電流供給回路のPID素子72の供給電流は固定
されており、電極321を経由して電流Irpvsが流
れないようになっている。
【0004】一方で、ガスセンサは素子構造を簡素にす
る為に、検出セルVsの室内電極322と酸素ポンプセ
ルIpの室内電極312が素子内部で短絡され、1本の
リード線として制御回路と接続されている。また、この
線の電位は、オペアンプ71によって所定値となるよう
制御されているので、電流Irpvsはオペアンプ71
の作用によって、酸素ポンプセルIpの室外電極311
から供給されて、お互いに短絡された室内電極312、
322を経由して、酸素濃度検出セルの室外電極に流れ
る様になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、酸素ポンプセ
ルには過大な電流が流れないようにオペアンプ78から
なる保護用の印加電圧制限回路が設けられることが多
く、電流Irpvsを流そうとすると、印加電圧制限回
路が働いて、本来固定されるはずのポンプ電流供給回路
72からの電流が変化してしまうことがあった。即ち、
酸素ポンプセルに流れる電流は、電流Irpvsとポン
プ電流供給回路72の供給電流の和であり、印加電圧制
限回路は酸素ポンプセルに印加される電圧を検出して、
ポンプ電流供給回路72の供給電流を制御するので、電
流Irpvsによって酸素ポンプセルに印加される電圧
が増え、印加電圧制限回路の制限電圧を超えた分だけ本
来のポンプ電流供給回路からのポンプ電流が増減すると
いう現象が起きるのである。
【0006】この場合、オペアンプ71の機能は損なわ
れず、酸素濃度検出セルの室内電極の電位は維持され、
室外電極の電位は正確に知ることが出来、また、酸素濃
度検出セルを流れる電流もIrpvsで変わらない。即
ち、酸素濃度検出セルの内部抵抗値を測定する回路系は
印加電圧制限回路の影響を受けないので、酸素濃度検出
セルの内部抵抗値は正確に測定できるが、酸素濃度検出
セルの内部抵抗値を測定しているときに自動車のエンジ
ン制御装置が全領域空燃比センサの出力を取得しようと
すると、センサ出力はポンプ電流供給回路72の供給電
流によって算出されるので、誤ったセンサ出力を読んで
しまうことになる。この問題は酸素濃度検出セルの内部
抵抗測定時にはセンサ出力を読み取らないようにする等
の予防策を取ることで回避することもできるが、これは
エンジン制御装置とセンサの制御装置の間でやり取りす
る信号が一つ増えることになり、信号線の増加や処理工
数の増加を招くことになり好ましくない。また、酸素濃
度検出セルの内部抵抗値の測定が終了した後でも、印加
電圧制限回路の影響がポンプ電流供給回路に残るので、
内部抵抗値の測定後しばらくはセンサ出力の精度が落ち
測定できないということになり、測定タイミングが限定
されてしまうという問題が有った。
【0007】更に、印加電圧制限回路が設けられていな
い場合でも、オペアンプ71は酸素濃度検出セル(及び
酸素ポンプセルの)の室内電極の電位を正確に維持する
ために酸素ポンプセルの室外電極にIrpvsに等しい
電流を供給する必要があるが、オペアンプ71は正負の
入力端子間の電位差が小さなタイプのオペアンプを用い
る必要があるので、Irpvsとして高精度で早い立ち
上がりの矩形波電流を供給するのに向いていないという
問題が有った。本発明は、このような問題点を解決する
ものであり、センサの出力特性に変化を与えることな
く、ガスセンサ素子温度を短期間で正確に測定すること
ができるガスセンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガスセンサは、
外部の測定ガス雰囲気と所定の拡散抵抗下で連通してい
る測定室と、該測定室に面する酸素イオン伝導性固体電
解質体からなる酸素濃度検出セル及び酸素ポンプセルと
を備え、該酸素濃度検出セル及び該酸素ポンプセルに
は、該測定室に面する室内電極、及び該測定室に面しな
い室外電極を具備し、該酸素濃度検出セルの該室外電極
が所定の酸素分圧の基準酸素源に接触し、該酸素濃度検
出セルの電極間に発生した電圧に応じて、該酸素ポンプ
セルに電流を流すことで、該測定ガス雰囲気の濃度を求
めるガスセンサであって、該酸素濃度検出セル及び該酸
素ポンプセルの室内電極は互いに接続され、且つ、所定
の電位となるよう制御され、該酸素濃度検出セルの室内
電極及び該室外電極は、所定のタイミングでそれぞれに
少なくとも1つの電源が接続され、所定の電流を流すこ
とで該酸素濃度検出セルの内部抵抗値を測定することを
特徴とする。
【0009】上記酸素濃度検出セルには、上記室内電極
及び上記室外電極のそれぞれに該室内電極から該室外電
極に向かう方向に電流を流す為の第1電源と、室外電極
から室内電極に向かう方向に電流を流す為の第2電源と
を所定のタイミングで接続できるように設けられ、始め
に該室内電極及び該室外電極に第1電源を接続して電流
を流し、次いで第2電源を切り替えて接続して電流を流
すことで、該酸素濃度検出セルの内部抵抗値を測定する
ことができる。また、始めに該室内電極及び該室外電極
に第2電源を接続して電流を流し、次いで第1電源を切
り替えて接続して電流を流すことで、該酸素濃度検出セ
ルの内部抵抗値を測定することができる。
【0010】本発明のガスセンサは、上記酸素イオン伝
導性固体電解質体を所定温度に加熱するためのヒータを
備え、該ヒータの制御は、上記酸素濃度検出セルの内部
抵抗値に応じて行われるようにすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のガスセンサに関す
る実施例により本発明を更に詳しく説明する。本ガスセ
ンサは、ガソリンエンジン等の内燃機関の排気管に接続
され、排気ガス中の酸素ガス濃度を測定するための全領
域空燃比センサとして用いられる。
【0012】1.ガスセンサ素子の構成 本ガスセンサに用いられるガスセンサ素子は、図1に示
すように、ヒータ61と、ヒータ61と隣りあう薄膜状
ジルコニアからなる第1固体電解質層11、第2固体電
解質層12及び第3固体電解質層13とを備える。ま
た、各固体電解質層11、12、13の間には、それぞ
れアルミナからなる絶縁層51、52が挟まれている。
第1固体電解質層11及び第2固体電解質層12の間に
は空隙とした検知室21が設けられている。また、第2
固体電解質層12及び第3固体電解質層13の間には、
絶縁層52内に形成される基準酸素室23が設けられて
いる。更に、検知室21は、絶縁層51に連通孔を設け
た拡散通路41を介して外気に通じる。
【0013】第1固体電解質層11の表裏面上には検知
電極が設けられており、酸素イオンポンプセルIp(以
下、酸素ポンプセルとする)として機能する。このう
ち、陽極側である室外検知電極311(Ip+)はヒー
タ61側であり、陰極側である室内検知電極312(I
-)は検知室21内に位置する。また、第2固体電解
質層12の表裏面上には基準電極が設けられており、酸
素濃淡電池セルVs(以下、検出セルとする)として機
能する。このうち、陽極側である室外基準電極321
(Vs+)は基準酸素室23内、陰極側である室内基準
電極322(Vs-)は検知室21内に位置する。
【0014】2.制御回路の構成 図2にガスセンサ素子の制御回路図を示す。室内検知電
極312(Ip-)及び室内基準電極322(Vs-)は
互いに接続され、コンパレータ71の入力側、PID
(比例積分微分)素子72の出力側に接続されている。
また、室外検知電極311(Ip+)はコンパレータ7
1の出力側、バッファ76の入力側に接続されている。
更に、室外基準電極321(Vs+)はバッファ74の
入力側に接続されている。PID73の入力側に接続さ
れている。
【0015】コンパレータ71は、基準となる電圧Vr
efと同じになるように酸素ポンプセルIpに流れる電
流を制御している。PID素子72は、検出セルの起電
力Vsを一定に保つように検出セルVsに流れる電流I
cpを制御する。バッファ73及びコンデンサ77は、
PID素子の前段に設けられ、サンプルホールド動作の
ために用いられる。これらによって、検出セルVsの温
度測定時においても、温度測定直前の電圧Vsを維持し
つつPID素子72へ入力することができる。
【0016】バッファ74は、バッファ73及びコンデ
ンサ77の前段に位置し、コンデンサ77の充放電によ
って流れる電流によって、検出セルVsの起電力が変化
しないようにしている。コンパレータ75は、バッファ
73から得られるホールド値Vhold(温度測定直前
の検出セルVsの起電力Vs)と、バッファ74から得
られるサンプル値Vsample(室外基準電極321
の電圧)との差を、抵抗測定用の電圧VRpvsとして
出力する。バッファ76は、室外検知電極311の電圧
VIpをVpリミッタと呼ばれている制限手段の入力に
入力を行う。
【0017】定電流電源921、931は、それぞれス
イッチ821、831を介して基準電極(Vs+)32
1、に接続されており、酸素ポンプセルVsの温度測定
に必要な温度測定用電流+IRpvs、−IRpvsを
供給する。また、定電流電源922、932は、それぞ
れスイッチ822、832を介して基準電極(Vs-
322に接続されており、酸素ポンプセルVsに必要な
温度測定用電流−IRpvs、+IRpvsを供給す
る。
【0018】スイッチ81はバッファ74とバッファ7
3及びコンデンサ77との間に設けられている。また、
通常の酸素濃度の測定の間(図3に示すT6)は閉路状
態となり、バッファ73、74を通じてPID素子72
に室外基準電極321(Vs +)を接続し、PID素子
72による酸素ポンプセルVsの制御を行う。更に、酸
素ポンプセルVsの温度測定中は回路状態となり、温度
測定直前の室外基準電極321(Vs+)の電位をバッ
ファ73及びコンデンサ77によって維持させる。
【0019】スイッチ821、822は、温度測定時の
一期間(図3に示すT3)だけ共に閉路状態となり、定
電流電源921、922を基準電極(Vs+)321及
び基準電極(Vs-)322に接続する。また、スイッ
チ831、832は、スイッチ821、822の閉路後
の一期間(図3に示すT4)だけ共に閉路状態となり、
定電流電源931、932を基準電極(Vs+)321
及び基準電極(Vs-)322に接続する。
【0020】3.温度測定時の動作 上記制御回路を用いたガスセンサのタイミングチャート
と同時期の波形の変化を示す図を図3に示す。この図3
は、スイッチ81、821、822、831、832の
タイミングチャートと、室外基準電極321(V
+)、コンパレータ75(IRpvs)、図5に示す
従来の回路におけるコンパレータ75(IRpvs)、
及び室内検知電極312(Ip+)の波形とを含む。
【0021】以下、温度測定時の動作を順に説明する。
図3に示すように、本ガスセンサ素子の温度測定処理
は、所定の間隔で、T6の期間をかけて行われる。尚、
Ip電流のフィードバック制御に利用されるVs電圧の
測定はT6の期間中は行なわれない。また、T1は測定
開始直後の過渡時間、T2は電流Irpvsの正方向電
流供給期間、T4は電流Irpvsの負方向電流供給期
間であり、T6の期間は、T1、T2及びT4に加え
て、固体電解質体のリリース期間(0〜2mS)を加え
た期間となる。
【0022】(1)始めに閉路状態となっていたスイッチ
81を開放することで、PID素子72による検出セル
Vsの制御を一時停止し、検出セルVsの抵抗測定を可
能な状態にする。
【0023】(2)T1期間だけ経過し、スイッチ81の
開放による影響がみられなくなってから、スイッチ82
1、822をT2(50〜100μs程度)の間だけ閉
じる。これによって、検出セルVsには、室外基準電極
321(Vs+)には定電流電源921が接続され、室
内基準電極322(Vs-)には定電流電源922が接
続され、電流+IRpvsが流れる。また、定電流電源
922は、定電流電源921と同一電流量で且つ逆極性
の電源であるため、検出セルVsに流れた電流IRpv
sによる酸素ポンプセルIpの電流(Ip+)変化を、
実質無視できる程度に軽減することができる(図3に示
すIp+の波形を参照)。
【0024】(3)T2の期間の終端T3において、図2
に示すコンパレータ75から得られる電圧VRpvsを
元に、図1に示すヒータ61に印加する電圧を決定し、
ヒータ61の通電を制御する(ヒータ制御部の回路は図
示せず)。 (4)T2の終了後、スイッチ821、822を開放して
から、スイッチ831、832をT2と同一時間である
T4(50〜100μs程度)の間だけ閉じる。これに
よって、検出セルVsには、室外基準電極321(Vs
+)には定電流電源931が接続され、室内基準電極3
22(Vs-)には定電流電源932が接続され、電流
−IRpvsが流れる。
【0025】このときの電流−IRpvsは、T2の期
間に流れた電流+IRpvsの逆極性の同一量であり、
T2と同じ時間だけ流すことにより、T2で流れた電流
+IRpvsによる、第2固体電解質層12の配向を温
度測定前の状態に戻し、温度測定の終了後の起電力Vs
に影響がでないようにする。また、定電流電源932
は、定電流電源931と同一電流量で且つ逆極性の電源
であるため、検出セルVsに流れた電流IRpvsによ
る酸素ポンプセルIpの電流(Ip+)変化を、実質無
視できる程度に軽減することができる(図3に示すIp
+の波形を参照)。
【0026】(5)T4の期間の終了後、スイッチ83
1、832を開放して、検出セルVsに電流−IRpv
sを流すことを停止し、T5の期間だけ待つことで、検
出セルVsの起電力Vsを安定させる。更に、T5の期
間の終了後、スイッチ81を閉じ、酸素濃度の測定を再
開する。
【0027】4.本ガスセンサの効果 本ガスセンサは、温度測定のために、室外基準電極32
1(Vs+)から電流IRpvsを流す際に、室内基準
電極322(Vs-)から逆方向で同じ大きさの電流I
Rpvs流すため、図3に示すように、電流Ip+にほ
とんど影響を与えない。このため、温度測定による酸素
ポンプセルIpに影響を及ぼさないため、温度測定後の
酸素濃度測定に影響を与えてしまう恐れがなく、図3に
示すT5の期間を大幅に短縮することができる。
【0028】また、温度測定による電流Ip+にほとん
ど影響を与えないため、オペアンプ78からなる印加電
圧制限回路が誤動作せず、電流IRpvsの制限が行わ
れることがない、このため、測定用電流IRpvsが変
動することがなく、正確な酸素ポンプセルIpの抵抗を
測定することができる。
【0029】尚、本発明においては、上記実施例に示す
ものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で
種々変更した態様とすることができる。即ち、本実施例
においては温度測定のための電流IRpvsを流すため
の定電流電源は、図2に示すように4組の定電流電源9
21、922、931、932としたが、これに限ら
ず、図4に示すように共通とした、2組の定電流電源9
3、94とすることができる。
【0030】更に、実施例で示したT1、T2、T4〜
T6の期間は、これに限らず、測定対象であるガスセン
サ素子や、使用環境(外気温度、被測定対象の温度等)
に応じて適宜変更することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明のガスセンサによれば、ガスセン
サ素子の温度測定後の酸素濃度測定に対する影響が少な
く、温度測定に要する期間を短くすることができる。ま
た、回路に付随する制限手段によって制限されることな
く、温度測定を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のガスセンサ素子の構造を説明するた
めの断面図である。
【図2】本実施例のガスセンサ素子の制御回路を説明す
るための回路図である。
【図3】スイッチのタイミングチャートと、実施例のV
sセル及びIpセルの電圧と、比較例のIpセルの電圧
とを示すためのグラフである。
【図4】他の態様の本発明のガスセンサ素子の制御回路
を説明するための回路図である。
【図5】従来のガスセンサ素子の制御回路例を説明する
ための回路図である。
【符号の説明】
11;第1固体電解質層、12;第2固体電解質層、2
1;検知、23;基準酸素室、311;室外検知電極
(Ip+)、312;室内検知電極(Ip-)、321;
室外基準電極(Vs+)、322;室内基準電極(V
-)、41;拡散通路、51、52;絶縁層、61;
ヒータ、71、73、74、75、76、78;オペア
ンプ、72;PID素子、81、821、822、83
1、832;スイッチ、921、922、931、93
2、94、95;定電流電源、Ip;酸素ポンプセル
(酸素イオンポンプセル)、Vs;検出セル(酸素濃淡
電池セル)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 暢博 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 家田 典和 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の測定ガス雰囲気と所定の拡散抵抗
    下で連通している測定室と、該測定室に面する酸素イオ
    ン伝導性固体電解質体からなる酸素濃度検出セル及び酸
    素ポンプセルとを備え、 該酸素濃度検出セル及び該酸素ポンプセルには、該測定
    室に面する室内電極、及び該測定室に面しない室外電極
    を具備し、該酸素濃度検出セルの該室外電極が所定の酸
    素分圧の基準酸素源に接触し、該酸素濃度検出セルの電
    極間に発生した電圧に応じて、該酸素ポンプセルに電流
    を流すことで、該測定ガス雰囲気の濃度を求めるガスセ
    ンサであって、 該酸素濃度検出セル及び該酸素ポンプセルの室内電極は
    互いに接続され、且つ、所定の電位となるよう制御さ
    れ、該酸素濃度検出セルの室内電極及び該室外電極は、
    所定のタイミングでそれぞれに少なくとも1つの電源が
    接続され、所定の電流を流すことで該酸素濃度検出セル
    の内部抵抗値を測定することを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 上記酸素濃度検出セルには、上記室内電
    極及び上記室外電極のそれぞれに該室内電極から該室外
    電極に向かう方向に電流を流す為の第1電源と、室外電
    極から室内電極に向かう方向に電流を流す為の第2電源
    とを所定のタイミングで接続できるように設けられ、 始めに該室内電極及び該室外電極に第1電源を接続して
    電流を流し、次いで第2電源を切り替えて接続して電流
    を流すことで、該酸素濃度検出セルの内部抵抗値を測定
    する請求項1記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】 上記酸素濃度検出セルには、上記室内電
    極及び上記室外電極のそれぞれに該室内電極から該室外
    電極に向かう方向に電流を流す為の第1電源と、室外電
    極から室内電極に向かう方向に電流を流す為の第2電源
    とを所定のタイミングで接続できるように設けられ、 始めに該室内電極及び該室外電極に第2電源を接続して
    電流を流し、次いで第1電源を切り替えて接続して電流
    を流すことで、該酸素濃度検出セルの内部抵抗値を測定
    する請求項1記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】 上記酸素イオン伝導性固体電解質体を所
    定温度に加熱するためのヒータを備え、該ヒータの制御
    は、上記酸素濃度検出セルの内部抵抗値に応じて行われ
    る請求項1記載のガスセンサ。
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