JP2002256590A - 自走式土質改良機用混合装置及びこれを用いた自走式土質改良機 - Google Patents

自走式土質改良機用混合装置及びこれを用いた自走式土質改良機

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JP2002256590A
JP2002256590A JP2001060525A JP2001060525A JP2002256590A JP 2002256590 A JP2002256590 A JP 2002256590A JP 2001060525 A JP2001060525 A JP 2001060525A JP 2001060525 A JP2001060525 A JP 2001060525A JP 2002256590 A JP2002256590 A JP 2002256590A
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self
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soil improvement
soil
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Takayuki Omori
孝行 大森
Manabu Nakano
学 仲野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】メンテナンスの容易化により、稼動効率及び生
産性を向上させることができる自走式土質改良機用混合
装置及びこれを用いた自走式土質改良機を提供する。 【解決手段】受け入れた土砂を土質改良材と混合して改
質する自走式土質改良機に備えられた混合装置3におい
て、混合装置ケース32を上部ケース32Aと下部ケー
ス32Bとで形成し、下部ケース32Bを上部ケース3
2Aに対して着脱可能に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受け入れた土砂を
土質改良材と混合して改質する自走式土質改良機用混合
装置及びこれを用いた自走式土質改良機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるリサイクル法の施行(平
成3年10月)といった廃棄物再利用促進の背景の下、
例えば、ガス管等の埋設工事、上下水道工事、及びその
他の道路工事・基礎工事等において発生する掘削土(い
わゆる建設発生土)を土質改良材とともに攪拌混合処理
し、リサイクル用の改良土とする自走式土質改良機のニ
ーズが拡がりつつある。
【0003】このような自走式土質改良機としては、例
えば特開2000−104243号公報に記載のよう
に、土砂供給ホッパ(土砂ホッパ)を介して導入された
土砂と土質改良材供給ホッパ(土質改良材供給装置)か
ら供給された土質改良材とを内部にパドルミキサを備え
た処理槽(混合装置)によって解砕混合して改良土を製
造し、その改良土を排出コンベアで搬出するものが既に
提唱されている。
【0004】なお上記混合装置は、一体的に成形された
槽本体(混合装置のケース)の上面には着脱可能な1つ
の蓋体が、側面には開閉可能な複数の開閉扉が設けられ
ており、上記パドルミキサに多数備えられたパドルが摩
耗した際、これら蓋体、開閉扉を開けてパドルを交換で
きるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては以下の課題が存在する。即ち、上記従
来技術においては、前述したように上記蓋体及び開閉扉
をそれぞれ混合装置のケースの上面及び側面に設けてい
るため、パドルが摩耗した際、これら蓋体及び開閉扉か
らでは、混合装置のケースの底面側には作業者の手が届
かず、混合装置のケースの底面側に位置するパドルを交
換することができない。つまり、混合装置の底面側に位
置するパドルは、混合装置の駆動手段によりパドルミキ
サを回転させて混合装置のケースの上面側又は側面側の
位置に移動させなければ交換することができないため、
一度に全てのパドルを交換することができない。またこ
のとき、パドルミキサは比較的高速で回転することとな
るため、混合装置のケースの底面側に位置していたパド
ルを必ずしも上面側又は側面側の交換可能な位置でうま
く停止させられるとは限らず、交換可能な位置でうまく
停止するまでパドルミキサの回転及び停止を繰り返さな
ければならない。そのため、パドルを交換する作業には
長時間を要する場合があった。
【0006】また、土砂の改質作業の進展に伴い、パド
ルだけでなく混合装置のケース内下部にパドルミキサの
回転軌跡に沿うように形成・配設された下部隔壁も摩耗
する。特にこの下部隔壁には、パドルミキサの回転によ
り流動する土砂及び土質改良材からの摩擦力が大きく作
用するため、摩耗により穴が開いてしまう場合もある。
このような場合、下部隔壁はパドルミキサの下部側に近
接配置されているため、例えば上記の蓋体や開閉扉を開
けて混合装置外に取り出すことは難しく、また例えば蓋
体や開閉扉を開け、そこから溶接等により補修をするに
してもその作業は非常に煩わしいものとなる。
【0007】以上のように、上記従来技術においては、
メンテナンス時における上記のパドルの交換作業や下部
隔壁の摩耗部補修作業に多大な時間・労力を要し、この
結果、稼動時間が短くなって稼動効率や生産性の向上が
困難となっていた。
【0008】本発明の目的は、メンテナンスの容易化に
より、稼動効率及び生産性を向上させることができる自
走式土質改良機用混合装置及びこれを用いた自走式土質
改良機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混
合して改質する自走式土質改良機用混合装置において、
前記混合装置のケースは上部ケースと下部ケースとで形
成され、前記下部ケースは前記上部ケースに対して着脱
可能に設けられている。
【0010】通常、自走式土質改良機の走行体は、混合
装置等の土質改良機を構成する各機構を搭載する本体フ
レームの下部に、無限軌道履帯等の走行手段を配設して
いる。また、改良土を搬出する排出コンベアは、混合装
置の改良土排出口の下方位置を起点として本体フレーム
下方から土質改良機外に延在している。このため、混合
装置の下方空間のうち排出コンベアと反対側には、作業
空間として有効に利用できる空間が存在する場合があ
る。
【0011】そこで本発明においては、混合装置の外部
を構成するケースを下部ケースと上部ケースとで形成
し、下部ケースを上部ケースに対して着脱可能に設けた
ので、下部ケースを取外すことによりケース内に設けら
れた攪拌手段としてのパドルミキサの下側を露出させる
ことができる。これにより、土砂の改質作業の進展に伴
って上記パドルミキサに多数設けられたパドルが摩耗
し、これらパドルを交換する必要が生じた場合におい
て、混合装置本体上面側及び側面側に位置するパドルだ
けでなく、底面側に位置するパドルも上記空間から容易
に交換することができるので、一度に全てのパドルを交
換することができる。
【0012】また上記土砂改質作業の進展に伴い、ケー
ス内にパドルミキサの回転軌跡に沿うように形成した下
部隔壁が摩耗した場合にも、下部ケースを上部ケースか
ら取外すことにより、摩耗した下部隔壁を容易に補修す
ることが可能となる。特に下部ケースが下部隔壁を兼ね
る場合には下部隔壁自体が着脱可能となる。したがっ
て、下部隔壁の摩耗にも容易に対応できる。
【0013】以上により、メンテナンスを容易化するこ
とができるので、稼動効率及び生産性を向上させること
ができる。
【0014】(2)上記目的を達成するために、また本
発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混合して改質す
る自走式土質改良機用混合装置において、前記混合装置
のケースは上部ケースと下部ケースとで形成され、前記
下部ケースは前記上部ケースに対して開閉自在に設けら
れている。
【0015】本発明においては、混合装置のケースを上
部ケースと下部ケースとで形成し、下部ケースを上うぶ
ケースに対して開閉自在に設けたので、下部ケースを開
けることによりケース内に設けられたパドルミキサの下
側を露出させることができるので、上記同様、一度に全
てのパドルを交換することができ、また上記下部隔壁が
摩耗した場合においても、下部ケースを開けて摩耗した
下部隔壁を容易に補修することが可能となるので、下部
隔壁の摩耗にも容易に対応できる。したがって、メンテ
ナンスを容易化することができるので、稼動効率及び生
産性を向上させることができる。
【0016】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記混合装置は攪拌・混合手段としてパドル
ミキサを有し、前記下部ケースが前記パドルミキサの回
転軌跡に沿う隔壁を兼ねる。
【0017】(4)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記下部ケースは、前記混合装置のケース長
手方向に複数に分割されている。
【0018】(5)上記目的を達成するために、本発明
は、受け入れた土砂を混合装置により土質改良材と混合
して改質する自走式土質改良機において、前記混合装置
のケースは上部ケースと下部ケースとで形成され、前記
下部ケースは前記上部ケースに対して着脱可能に設けら
れている。
【0019】(6)上記目的を達成するために、また本
発明は、受け入れた土砂を混合装置により土質改良材と
混合して改質する自走式土質改良機において、前記混合
装置のケースは上部ケースと下部ケースとで形成され、
前記下部ケースは上部ケースに対して開閉自在に設けら
れている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式土質改良機
用混合装置の一実施の形態を図面を用いて説明する。図
1は本発明の自走式土質改良機用混合装置の一実施の形
態を備えた自走式土質改良機の全体構造を表す側面図で
あり、図2は本発明の自走式土質改良機用混合装置の一
実施の形態を備えた自走式土質改良機の全体構造を表す
上面図である。
【0021】これら図1及び図2において、1は例えば
油圧ショベル等により投入される改質対象土砂を所定の
粒度に選別する篩ユニットであり、2はこの篩ユニット
1で選別された土砂を受け入れる土砂ホッパであり、3
はこの土砂ホッパ2から導入された土砂を所定の土質改
良材と混合して下方へ排出する混合装置(処理槽)であ
る。また、4は土砂ホッパ2により受け入れた土砂を前
記混合装置3へと搬送して導入する搬送コンベアであ
り、5はこの搬送コンベア4により搬送される土砂に土
質改良材を供給する土質改良材供給装置である。
【0022】本実施の形態における自走式土質改良機
は、上記各機構(前記篩ユニット1、土砂ホッパ2、混
合装置3、搬送コンベア4、土質改良材供給装置5)に
より構成される土質改良機本体6と、この土質改良機本
体6の下方に設けられた走行体7と、前記混合装置3に
て製造され排出された改良土を自走式土質改良機後方側
(図1中右側)に搬送し排出する排出コンベア8とを備
える。
【0023】前記走行体7は、本体フレーム9と、走行
手段としての左・右無限軌道履帯10L,10Rとを備
えている。本体フレーム9は、例えば略長方形の枠体に
よって形成され、前記土質改良機本体6及び後述のパワ
ーユニット49等を搭載する車台を構成する土質改良機
取付け部9Aと、この土質改良機取付け部9A及び前記
左・右無限軌道履帯10L,10Rを接続するトラック
フレーム部9Bとから構成される。左・右無限軌道履帯
10L,10Rは、前記トラックフレーム部9Bに回転
自在に支持された駆動輪11及び従動輪(アイドラ)1
2の間に掛け渡されており、その出力軸が駆動輪11に
直結した左・右走行用油圧モータ13L,13R(左走
行用油圧モータ13Lのみ図1に図示)の駆動力により
循環駆動して自走式土質改良機を走行させるようになっ
ている。
【0024】前記篩ユニット1は、前記土質改良機取付
け部9Aの自走式土質改良機前方側(図1中左側)端部
の上方に搭載された上下方向に振動可能ないわゆる振動
篩である。詳細には、前記土質改良機取付け部9Aに立
設した支持ポスト14A,14Bの上に固定された支持
部材15にばね16を介して弾性的に支持された支持枠
体17と、この支持枠体17に装着された格子部材18
(図2参照)と、その重心が偏芯した振動軸(図示せ
ず)を内部に挿通した回転ドラム19と、この回転ドラ
ム19を回転駆動させる駆動力を発生する篩ユニット用
油圧モータ20(図2参照)とから構成されている。そ
して、篩ユニット1は篩ユニット用油圧モータ20の駆
動力をベルト(図示せず)を介して回転ドラム19に伝
達して回転させることにより回転ドラム19の内部に挿
通された前記振動軸を回転させ、支持枠体17ごと格子
部材18を振動させるようになっている。
【0025】また前記格子部材18は、自走土質改良機
前方側(図1中左側)が自走式土質改良機後方側(図1
中右側)よりも低く配設されており、振動することによ
り投入された土砂に含まれる格子部材18の格子の目よ
りも大きな成分を自走式土質改良機前方側(図1中左
側)へと移動・流下させて排出し、格子部材18の格子
の目よりも小さい成分を選別して下方に配設された土砂
ホッパ2へと導入するようになっている。
【0026】なお、繁雑防止のため詳細な図示は省略す
るが、篩ユニット1の上方には、前記支持部材15上に
別途設けられた支持部材を介して自走式土質改良機後方
側(図1中右側)及び自走式土質改良機幅方向(図2中
上下方向)両側をカバーする上方拡開形状のあおり21
が設けられている。これにより、油圧ショベル等による
篩ユニット1への土砂投入作業を円滑にするとともに、
篩ユニット1に投入される土砂がこぼれ落ち、周囲へ飛
散することを防止するようになっている。
【0027】前記土砂ホッパ2は、前記篩ユニット1の
傾斜に対応するように上部が傾斜して前記支持部材15
等に固定された上下開口の概略角筒形状の部材であり、
篩ユニット1からの土砂を円滑に導入するため上方に向
かって拡開となっている。詳細には、上方側の開口寸法
はその長手方向、幅方向ともに前記篩ユニット1の支持
枠体17よりもわずかに大きく、また下方側の開口幅は
搬送コンベア4の搬送ベルト25(後述)の幅よりもわ
ずかに小さくなっており、前記篩ユニット1により選別
された土砂を確実に導入し、かつ導入した土砂を搬送コ
ンベア4の搬送ベルト25上に確実に導出するようにな
っている。
【0028】前記搬送コンベア4は、前記支持ポスト1
4A,14Bに支持されて自走式土質改良機前方側(図
1中左側)に設けられており、前記ホッパ2の略直下か
ら自走式土質改良機後方側(図1中右側)に向かって所
定角度立ち上がるように延在している。また、搬送コン
ベア4は、コンベアフレーム22と、このコンベアフレ
ーム22の両端に支持された駆動ローラ23及び従動ロ
ーラ24と、これら駆動ローラ23及び従動ローラ24
の間に巻回して設けられた搬送ベルト25とを有してい
る。また、前記駆動ローラ23は搬送コンベア用油圧モ
ータ26(出力軸のみ図1に図示)との間に伝達ベルト
26aを介しており、搬送コンベア4は搬送コンベア用
油圧モータ26が回転駆動することにより、搬送ベルト
25を循環駆動させ、土砂ホッパ2を介して搬送ベルト
25上に載置された土砂を前記混合装置3の導入口34
(後述)に導くようになっている。
【0029】前記土質改良材供給装置5は、前記篩ユニ
ット1及び土砂ホッパ2よりも自走式土質改良機後方側
(図1中右側)に位置しており、前記土質改良機取付け
部9Aの長手方向ほぼ中間部上に設けられている。詳細
には、前記支持ポスト14B及びこの支持ポスト14B
と同様に土質改良機取付け部9A上に立設した支持ポス
ト14C上に設けられた略長方形状の台板27に搭載さ
れている。またこの土質改良材供給装置5は、内部に土
質改良材を貯留する貯留タンク28と、この貯留タンク
28の下部に連設され、土質改良材を所定量ずつ供給す
るフィーダ29とを備えている。
【0030】前記の貯留タンク28は土質改良材を貯留
するものであり、下部側の前記台板27上に設置された
有底筒形の下部タンク部28Aと、上部側の略円形の天
板部28Bと、これら下部タンク部28Aと天板部28
Bとの間に設けられた内部容積が可変な上部タンク部と
しての蛇腹部28Cとから構成され、その高さ寸法が可
変となっている。
【0031】また、前記天板部28Bには開閉蓋30が
設けられており、貯留タンク28内に土質改良材を供給
する際にはこの開閉蓋30を開き、フレキシブルコンテ
ナを例えば図示しないクレーン等により吊り上げて貯留
タンク28の内部に挿入するようになっている。挿入さ
れたフレキシブルコンテナは、自重の作用により前記貯
留タンク28の内部に設けられたカッタ(図示せず)に
押し付けられてその下端部が切り裂かれ、内部の土質改
良材が貯留タンク28内へ供給されるようになってい
る。
【0032】また、繁雑防止のため特に図示しないが、
前記の下部タンク部28Aの底面には土質改良材供給開
口が開口しており、この土質改良材供給開口から土質改
良材を前記フィーダ29へ供給するようになっている。
そして円滑かつ確実に土質改良材をフィーダ29へ供給
するために、下部タンク部28A内の下部にはホッパ内
攪拌手段用油圧モータにより回転駆動されるホッパ内撹
拌手段が設けられており、貯留タンク28内に供給され
た土質改良材は、フィーダ29を介して前記搬送コンベ
ア4の搬送ベルト25により搬送される土砂に所定量ず
つ供給されるようになっている。
【0033】以上説明した前記篩ユニット1、土砂ホッ
パ2、搬送コンベア4、及び土質改良材供給装置5が、
土砂と土質改良材との混合物を供給する混合物供給部と
しての機能を果たす。
【0034】図3は本発明の自走式土質改良機用混合装
置の一実施の形態の詳細構造を表す上面図であり、図4
は図3中矢印A方向から見た本発明の自走式土質改良機
用混合装置の一実施の形態の詳細構造を表す側面図であ
り、図5は図4中V−V断面による本発明の自走式土質
改良機用混合装置の一実施の形態の詳細構造を表す縦断
面図である。
【0035】これら図3乃至図5において、混合装置3
は、土質改良機取付け部9Aの自走式土質改良機後方側
(図1中右側)に略水平に配設され、例えばトラフ状容
器等からなる混合装置ケース(混合装置本体)32と、
この混合装置ケース32の自走式土質改良機前後方向
(図3中左右方向)両端からそれぞれ自走式土質改良機
幅方向(図3中上下方向)両側に張り出して設けられ、
例えばボルト(図示せず)等により前記土質改良機取付
け部9A上面に取付けられる取付アーム33と、前記混
合装置ケース32の自走式土質改良機前方側(図4中左
側)上部に設けられ、前記搬送コンベア4からの土砂及
び土質改良材を導入する導入口34と、前記混合装置ケ
ース32の自走式土質改良機後方側(図3中右側)下部
に設けられた排出口35と、混合装置ケース32内に互
いに平行に設けられた偶数本(この例では2本)のパド
ルミキサ36とを備えている。
【0036】前記混合装置ケース32は導入口34及び
排出口35以外の部位は密閉構造となっているが、詳細
には、その上部が混合装置ケース32の自走式土質改良
機幅方向(図3中左右方向)両側の壁面の上端を曲成し
て構成したフランジ部32a(図4及び図5参照)に対
して、例えばパッキン(図示せず)等を挟み、ワッシャ
ー(図示せず)等を介してボルト37及びナット38に
より着脱可能な複数の(この例では3つの)上部蓋体3
2bにより構成されている。
【0037】なお、各上部蓋体32bの上部には、着脱
時の便宜のためにそれぞれ取っ手39が設けられてい
る。
【0038】また前記パドルミキサ36は、回転軸40
と、この回転軸40に間欠的に多数設けられた支持部材
41と、この支持部材41の先端にボルト42及びナッ
ト43により着脱可能に設けられたパドル44とを有し
ている。前記回転軸40の両端近傍は、前記混合装置ケ
ース32の自走式土質改良機前後方向(図3中左右方
向)両端に設けられた軸受(図示せず)に回転自在に支
持されており、また前記回転軸40,40の自走式土質
改良機後方側(図3中右側)端部は、それぞれ相互に噛
合するギア(図示せず)を介して混合装置用油圧モータ
45,45の出力軸に直結している。すなわち、これら
混合装置用油圧モータ45を回転駆動させることによ
り、図5に矢印で示すように、回転軸40,40が同時
かつ互いに反対方向に回転するようになっている。
【0039】このような構成により混合装置3は、混合
装置ケース32の導入口34から導入された土砂及び土
質改良材をパドルミキサ36により(厳密にはパドル4
4により)解砕し均一に攪拌混合して改良土を製造しつ
つ前記排出口35に向けて移送し、前記排出口35から
前記排出コンベア8の搬送ベルト47(後述)上に排出
するようになっている。
【0040】以上説明した混合装置3が、土砂と土質改
良材とを攪拌混合する処理機構部としての機能を果たす
ようになっている。
【0041】図1及び図2に戻り、前記排出コンベア8
は、排出コンベア用油圧モータ46によって搬送ベルト
47を循環駆動し、これによって前記混合装置3の前記
排出口35から搬送ベルト47上に落下してきた改良土
を自走式土質改良機後方側(図1中右側)に搬送するよ
うになっている。またこの排出コンベア8は、支持部材
48等によってパワーユニット49(後述)、前記土質
改良機取付け部9A等から吊り下げ支持されており、図
1に示すように混合装置3の下方位置において搬送方向
(図1中右方向)に小距離だけ水平に延在した後、斜め
に立ち上がるように配設されている。
【0042】以上説明した排出コンベア8が、改良土排
出部としての機能を果たすようになっている。
【0043】また前記パワーユニット49は、図1に示
すように前記混合装置3よりさらに自走式土質改良機後
方側(図1中右側)に位置しており、前記土質改良機取
付け部9Aの自走式土質改良機後方側(図1中右側)端
部の上部にパワーユニット積載部材50を介して搭載さ
れている。また繁雑防止のため特に図示しないが、パワ
ーユニット49の内部には、エンジンと、このエンジン
によって駆動される少なくとも1つの油圧ポンプと、こ
の油圧ポンプからの圧油の方向及び流量を制御する複数
のコントロールバルブを備えた制御弁装置とが収納され
ている。すなわち、油圧ポンプから吐出される圧油は、
コントロールバルブを介してその流量及び方向を制御さ
れて自走式土質改良機に備えられた各油圧モータに供給
され、これによって各油圧モータに対応する各機構が動
作するようになっている。
【0044】なお、上記各油圧モータとは、例えば前記
篩ユニット用油圧モータ20、混合装置用油圧モータ4
5、搬送コンベア油圧モータ27、排出コンベア用油圧
モータ46、左・右走行用油圧モータ13L,13R及
び前記図示しないホッパ内撹拌手段用油圧モータ等であ
り、これら各油圧モータに対応する各機構とは、それぞ
れ前記篩ユニット1、混合装置3、搬送コンベア4、排
出コンベア8、左・右無限軌道履帯10L,10R、及
び前記図示しないホッパ内撹拌手段等である。
【0045】また図1及び図2に示すように、パワーユ
ニット49の自走式土質改良機前方側(図1中左側)の
領域には、前記左・右無限軌道履帯10L,10Rを操
作する左・右操作レバー51L,51Rを備えた運転席
52が設けられている。
【0046】以上のような基本構成の本発明の自走式土
質改良機において、本実施の形態の最も大きな特徴は、
前記混合装置ケース32の下部が上部側に対して着脱可
能な構造としたことである。すなわち、先の図4及び図
5において、前記混合装置ケース32は、上部ケース3
2Aと、この上部ケース32Aに対して着脱可能で前記
パドルミキサ36の回転軌跡ア(図5中2点鎖線参照)
に沿うような断面形状の下部ケース32Bとから構成さ
れている。また、この下部ケース32Bは、自走式土質
改良機前後方向(図4中左右方向)に複数(この例では
3つ)に分割されている。
【0047】詳細には、上部ケース32Aの下端及び下
部ケース32Bの上端にはそれぞれフランジ32Aa及
びフランジ32Baが設けられており、フランジ32B
aは、フランジ32Aaに対して例えばパッキン(図示
せず)等を挟み、複数箇所づつ(この例では片側4箇所
づつ)ワッシャー等(図示せず)を介してボルト53及
びナット54により締結されている。また、各下部ケー
ス32Bの自走式土質改良機前後方向(図4中左右方
向)両端にもそれぞれフランジ32Bbが設けられてお
り、相隣接する下部ケース32Bは互いのフランジ32
Bbの間に例えばパッキン(図示せず)等を挟み、複数
箇所づつ(この例では12箇所づつ)ワッシャー等(図
示せず)を介してボルト55及びナット56により締結
されている。このように、各下部ケース32Bは、上部
ケース32A及び隣接する下部ケース32Bとの所定箇
所の締結を解くことにより、個々あるいは2つ乃至3つ
まとめて取外し可能な構造となっている。
【0048】次に、本実施の形態の自走式土質改良機の
基本動作を以下に説明する。例えば油圧ショベルのバケ
ット等により自走式土質改良機の前記篩ユニット1に土
砂を投入すると、この篩ユニット1で選別されて前記格
子部材18を通過した土砂成分が下方の土砂ホッパ2へ
と導入される。土砂ホッパ2で受け入れられた土砂は、
その下方の搬送コンベア4によって自走式土質改良機後
方へ向かって搬送されるとともに、その表面に土質改良
材供給装置5により所定量の土質改良材が供給されて導
入口34を介して混合装置3へと導入される。
【0049】混合装置3へ導入された土砂及び土質改良
材は、パドルミキサ36で均一に攪拌混合されて改良土
となり、混合装置ケース32の排出口35を介して排出
コンベア8の搬送ベルト47上に載置される。そして、
改良土は排出コンベア8によってさらに自走式土質改良
機後方へと搬送され、最終的に自走式土質改良機後部か
ら排出される。
【0050】ここで、図6は本発明の自走式土質改良機
用混合装置の一実施の形態を備えた自走式土質改良機に
おいて、混合装置ケース32の前記上部蓋体32b及び
下部ケース32Bを取外した状態の混合装置3及び走行
体7を表す断面図であり、図1中VI−VI断面による断面
図に相当する図である。但し、繁雑防止のため走行体7
は後面から見た状態を表し、また前記篩ユニット1、土
砂ホッパ2、搬送コンベア4及び土質改良材供給装置5
等、他の機構を図示省略とする。
【0051】この図6において、上述したように、本実
施の形態の自走式土質改良機において、混合装置3は、
前記左・右無限軌道履帯10L,10Rの上方に前記ト
ラックフレーム部9Bを介して接続された前記土質改良
機取付部9A上に搭載されており、また前記排出コンベ
ア8(図1参照)は、混合装置3の前記排出口35の下
方位置を起点として土質改良機取付部9A下方から土質
改良機後方に向かって延在している。このため、混合装
置3の下方空間のうち、排出コンベア8と反対側には、
作業空間として有効に利用できる空間が存在する。
【0052】そこで、本実施の形態においては、混合装
置3の混合装置ケース32の下部ケース32Bを上部ケ
ース32Aに対して着脱可能に構成したので、土砂の改
質作業の進展に伴ってパドルミキサ36に多数設けられ
たパドル44が摩耗し、これらパドル44を交換する必
要が生じた場合において、下部ケース32Bを取外すこ
とにより、図6に示すように、上部ケース32A内に設
けられたパドルミキサ36の下側を露出させることがで
きる。この結果、混合装置ケース32の底面側に位置す
るパドル44に対し、上記の空間から作業者の手が届く
ようになり、前記したボルト42及びナット43を取外
し、支持部材41から容易にパドル44を取外すことが
できる。また、混合装置ケース32の上面側あるいは側
面側に位置するパドル44に対しては、上部蓋体32b
を取外すことによって、従来通り混合装置ケース32の
上方から対応することができる。以上により、本実施の
形態によれば、一度に全ての攪拌翼を交換することがで
きる。
【0053】また、パドルミキサ36の回転軌跡アに沿
うように設けられた下部ケース32Bには、パドルミキ
サ36の回転により流動する土砂及び土質改良材からの
摩擦力が大きく作用するため、上記土砂改質作業の進展
に伴い、摩耗により穴が開いてしまう場合もある。この
ような場合にも、下部ケース32Bを上部ケース32A
から取外すことにより、下部ケース32Bを容易に補修
することが可能となるとともに、摩耗が著しいときは交
換することもできる。したがって、下部ケース32Bの
摩耗にも容易に対応できる。
【0054】以上により、メンテナンスを容易化するこ
とができるので、稼動効率及び生産性を向上させること
ができる。
【0055】なお、本実施の形態においては、混合装置
ケース32の下部ケース32Bを一体的に形成し、その
底面がパドルミキサ36の回転軌跡アに沿う形状とした
が、下部ケースを底面が略平面状となるように形成し、
その内部底面にパドルミキサ36の回転軌跡アに沿うよ
うな形状の下部隔壁を設ける構造としてもよい。このよ
うな構造においても、下部隔壁が摩耗した場合、下部ケ
ース32Bを上部ケース32Aから取外すことにより、
摩耗した下部隔壁を容易に補修することが可能となり、
同様の効果が得られる。
【0056】また、本実施の形態においては、下部ケー
ス32Bを自走式土質改良機前後方向に対して3つに分
割した構造としたが、本発明の基本的効果である稼動効
率及び生産性の向上を得る限りにおいてはこれに限られ
ず、一体的に構成しても、また2分割あるいは4つ以上
に分割した構造としても構わない。
【0057】また、上部ケース32A及び下部ケース3
2B、隣接する下部ケース同士をそれぞれボルト53及
びナット54、ボルト55及びナット56により締結す
る取付構造としたが、これにも限られず、他の取付構造
を用いてもよい。例えば、クランプにより挟み込む構造
としてもよいし、下部ケース32Bの幅方向一方側のフ
ランジ32Baに引っ掛け金具を設け、これにより幅方
向一方側を上部ケース32Aの幅方向一方側のフランジ
32Aaに掛け、他方側をボルトなりクランプなりで固
定する構造としてもよい。また例えば、上部ケース32
Aのフランジ32Aa及び下部ケース32Bのフランジ
32Baにそれぞれブラケットを設け、これらブラケッ
トにピン等を相通することにより着脱可能とする構造等
も考えられ、要は下部ケース32Bが上部ケース32A
に対して着脱可能な構造であればよい。
【0058】本発明の自走式土質改良機用混合装置の他
の実施の形態を図7(a)及び図7(b)を用いて説明
する。本実施の形態は、混合装置ケース32’を3つに
分割した実施の形態である。図7(a)は本発明の自走
式土質改良機用混合装置の他の実施の形態の詳細構造を
表す先の図5に相当する縦断面図であり、図7(b)は
図7(a)中B部を拡大して表す図である。図中、先の
図5と同様の部分には同様の符号を付し説明を省略する
とともに、必要に応じて先の各図面も参照する。
【0059】図7(a)に示すように本実施の形態にお
いて、混合装置ケース32’は、上部ケース32’A
と、この上部ケース32’Aに対して着脱可能な下部ケ
ース32’Bとに分割されており、さらに、この下部ケ
ース32’Bはその幅方向(図7(a)中左右方向)に
2つに分割されている。
【0060】また、図7(b)に示すように、前記上部
ケース32’A下端には長孔57を有するフランジ3
2’Aaが略水平に設けられており、下部ケース32’
B上端には前記長孔57に挿通する略「S」字状のフラ
ンジ32’Baが設けられている。また、2つに分割さ
れた下部ケース32’B同士は、互いのフランジ32’
Bb間に例えばパッキン(図示せず)等を挟み込んでワ
ッシャー(図示せず)等を介してボルト58及びナット
59により締結することにより、連結されている。
【0061】このとき、上部ケース32’Aのフランジ
32’Aaの先端部には、下部ケース32’Bのフラン
ジ32’Ba先端に設けられた爪部60が引っ掛かって
おり、そこを支点として前記ボルト58及びナット59
の締結力を作用させることにより、下部ケース32’B
のフランジ32’Baのシール部61が上部ケース3
2’Aのフランジ32’Aaのシール部62に対してパ
ッキン63を介して押付けられ、このように下部ケース
32’Bは上部ケース32’Aに対して取付けられてい
る。
【0062】すなわち上記構造によって、前記ボルト5
8及びナット59を取外せず、下部ケース32’Bは、
図7(a)中に矢印で示した方向に開閉するようになっ
ており、図7(a)の状態から略90°回動させると、
下部ケース32’Bのフランジ32’Baを上部ケース
32’Aのフランジ32’Aaの長孔57から抜くこと
ができ、下部ケース32’Bを容易に上部ケース32’
Aから取り外すこともできるようになっている。
【0063】なお、本実施の形態においても、下部ケー
ス32’Bをその自走式土質改良機前後方向(図7
(a)中紙面直交方向)に複数に分割してもよい。ま
た、その他の構成は上記一実施の形態と同様であり、本
実施の形態においても、上記一実施の形態と同様の効果
が得られる。
【0064】なお、本実施の形態においては、上記一実
施の形態と同様、下部ケース32’Bの取付構造をボル
ト58及びナット59による締結構造に制限せず、他の
構造としても構わない。
【0065】本発明の自走式土質改良機用混合装置のさ
らに他の実施の形態を図8を用いて説明する。本実施の
形態は、混合装置ケース32”の下部を開閉可能とした
実施の形態である。図8は本発明の自走式土質改良機用
混合装置のさらに他の実施の形態の詳細構造を表す先の
図5に相当する縦断面図である。図中、先の図5と同様
の部分には同様の符号を付し説明を省略するとともに、
必要に応じて先の各図面も参照する。
【0066】図8において、混合装置ケース32”は、
上部ケース32”Aと、この上部ケース32”Aに対し
て開閉可能な下部ケース32”Bとから構成されてい
る。詳細には、上部ケース32”Aの幅方向一方側(図
8中左側)端部のフランジ32”Aaに長手方向(自走
式土質改良機前後方向、すなわち図8中紙面直交方向)
に複数設けられたブラケット(図示せず)と、下部ケー
ス32”Bの幅方向一方側(図8中左側)端部のフラン
ジ32”Baに長手方向(図8中紙面直交方向)に複数
設けられたブラケット64とが交互に配置され、これら
にピン65を挿通することによって上部ケース32”A
に対して下部ケース32”Bが図8中に矢印で示した方
向に回動可能に取付けられている。
【0067】また、上部ケース32”Aの幅方向他方側
(図8中右側)端部のフランジ32”Aaと、下部ケー
ス32”Bの幅方向他方側(図8中右側)端部のフラン
ジ32”Baとは、例えば図示しないワッシャー等を介
してボルト66及びナット67により締結されている。
なお、上部ケース32”Aの両フランジ32”Aaと下
部ケース32”Bの両フランジ32”Baとの間には、
例えばパッキン(図示せず)等が介在して設けられてお
り、先に説明した各実施の形態と同様、上部ケース3
2”Aと下部ケース32”Bとの間から内部の土砂や土
質改良材等が漏洩することを防止するようになってい
る。
【0068】なお、本実施の形態においても、下部ケー
ス32”Bをその自走式土質改良機前後方向(図8中紙
面直交方向)に複数に分割してもよい。また、その他の
構成は上記一実施の形態と同様である。
【0069】本実施の形態においては、混合装置ケース
32”の下部ケース32”Bを上部ケース32”Aに対
して開閉可能に構成したので、下部ケース32”Bを開
けることにより上部ケース32”A内に設けられたパド
ルミキサ36の下側を露出させることができるので、上
記一実施の形態と同様、一度に全てのパドル44を交換
することがでる。また、下部ケース32”Bが摩耗した
場合においても、下部ケース32”Bを開けて摩耗した
部分を内側から容易に補修することが可能となるので、
下部ケース32”Bの摩耗にも容易に対応できる。した
がって、メンテナンスを容易化することができるので、
稼動効率及び生産性を向上させることができる。
【0070】なお、本実施の形態においても、前記ボル
ト66及びナット67を取外し、前記ピン65を前記図
示しないブラケット及びブラケット64から引き抜け
ば、上部ケース32”Aから下部ケース32”Bを取り
外すことができる。また、上記一実施の形態と同様、下
部ケース32”Bの取付構造をボルト66及びナット6
7による締結構造に制限せず、他の構造としても構わな
い。
【0071】また、以上においては、走行手段として左
・右無限軌道履帯10L,10Rを備える自走式土質改
良機を例にとって説明したが、これにも限られず、ホイ
ール式等で走行手段を構成する自走式土質改良機に上記
各実施の形態及び変形例の構造を適用してもよいことは
言うまでもない。さらに、土砂ホッパ2上に設ける篩ユ
ニット1を振動篩としたが、これにも限られず固定篩と
しても良い。これらの場合も同様の効果を得る。
【0072】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、混合装
置の外部を構成するケースを上部ケースと下部ケースと
で形成し、下部ケースを上部ケースに対して着脱可能に
設けたので、下部ケースを取外すことによりケース内に
設けられたパドルミキサの下側を露出させることがで
き、混合装置本体上面側及び側面側だけでなく、底面側
に位置するパドルも容易に交換することができるので、
一度に全てのパドルを交換することができる。ケース内
に設けられた下部隔壁が摩耗した場合にも、下部ケース
を上部ケースから取外すことにより、摩耗した下部隔壁
を容易に補修することが可能となる。特に下部ケースが
下部隔壁を兼ねる場合には下部隔壁自体が着脱可能とな
る。したがって、下部隔壁の摩耗にも容易に対応でき
る。以上により、メンテナンスを容易化することができ
るので、稼動効率及び生産性を向上させることができ
る。
【0073】請求項2に記載の発明によれば、混合装置
のケースを上部ケースと下部ケースとで形成し、下部ケ
ースを上部ケースに対して開閉自在に設けたので、下部
ケースを開けることによりケース内に設けられたパドル
ミキサの下側を露出させることができるので、上記同
様、一度に全てのパドルを交換することができ、また上
記下部隔壁が摩耗した場合においても、下部ケースを開
けて摩耗した下部隔壁を容易に補修することが可能とな
るので、下部隔壁の摩耗にも容易に対応できる。したが
って、メンテナンスを容易化することができるので、稼
動効率及び生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式土質改良機用混合装置の一実施
の形態を備えた自走式土質改良機の全体構造を表す側面
図である。
【図2】本発明の自走式土質改良機用混合装置の一実施
の形態を備えた自走式土質改良機の全体構造を表す上面
図である。
【図3】本発明の自走式土質改良機用混合装置の一実施
の形態の詳細構造を表す上面図である。
【図4】図3中矢印A方向から見た本発明の自走式土質
改良機用混合装置の一実施の形態の詳細構造を表す側面
図である。
【図5】図4中V−V断面による本発明の自走式土質改
良機用混合装置の一実施の形態の詳細構造を表す縦断面
図である。
【図6】本発明の自走式土質改良機用混合装置の一実施
の形態を備えた自走式土質改良機において、混合装置本
体の上部蓋体及び下部側本体を取外した状態の混合装置
及び走行体を表す断面図であり、図1中VI−VI断面によ
る断面図に相当する図である。
【図7】本発明の自走式土質改良機用混合装置の他の実
施の形態の詳細構造を表す先の図5に相当する縦断面図
及びこの図中B部を拡大して表す図である。
【図8】本発明の自走式土質改良機用混合装置のさらに
他の実施の形態の詳細構造を表す先の図5に相当する縦
断面図である。
【符号の説明】
3 混合装置 32 混合装置ケース(混合装置のケース) 32A 上部ケース 32B 下部ケース(下部隔壁) 32’ 混合装置ケース(混合装置のケース) 32’A 上部ケース 32’B 下部ケース(下部隔壁) 32” 混合装置ケース(混合装置のケース) 32”A 上部ケース 32”B 下部ケース(下部隔壁) 36 パドルミキサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受け入れた土砂を土質改良材と混合して改
    質する自走式土質改良機用混合装置において、 前記混合装置のケースは上部ケースと下部ケースとで形
    成され、前記下部ケースは前記上部ケースに対して着脱
    可能に設けられていることを特徴とする自走式土質改良
    機用混合装置。
  2. 【請求項2】受け入れた土砂を土質改良材と混合して改
    質する自走式土質改良機用混合装置において、 前記混合装置のケースは上部ケースと下部ケースとで形
    成され、前記下部ケースは前記上部ケースに対して開閉
    自在に設けられていることを特徴とする自走式土質改良
    機用混合装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の自走式土質改良機用
    混合装置において、前記混合装置は攪拌・混合手段とし
    てパドルミキサを有し、前記下部ケースが前記パドルミ
    キサの回転軌跡に沿う隔壁を兼ねることを特徴とする自
    走式土質改良機用混合装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の自走式土質改良機用
    混合装置において、前記下部ケースは、前記混合装置の
    ケース長手方向に複数に分割されていることを特徴とす
    る自走式土質改良機用混合装置。
  5. 【請求項5】受け入れた土砂を混合装置により土質改良
    材と混合して改質する自走式土質改良機において、 前記混合装置のケースは上部ケースと下部ケースとで形
    成され、前記下部ケースは前記上部ケースに対して着脱
    可能に設けられていることを特徴とする自走式土質改良
    機。
  6. 【請求項6】受け入れた土砂を混合装置により土質改良
    材と混合して改質する自走式土質改良機において、 前記混合装置のケースは上部ケースと下部ケースとで形
    成され、前記下部ケースは上部ケースに対して開閉自在
    に設けられていることを特徴とする自走式土質改良機。
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