JP3681663B2 - 自走式土質改良機及びこれに用いる土質改良材供給装置 - Google Patents

自走式土質改良機及びこれに用いる土質改良材供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混合して改良する自走式土質改良機及びこれに用いる土質改良材供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建設省によるいわゆる建設リサイクル推進計画の策定(1997年)といった廃棄物再利用促進の背景の下、例えば、ガス管等の埋設工事、上下水道工事、及びその他の道路工事・基礎工事等において発生する建設発生土砂を土質改良材とともに混合処理し、リサイクル用の改良土とする自走式土質改良機のニーズが拡がりつつある。
この種の自走式土質改良機は、一般的に、改質対象土砂を受入れるホッパと、このホッパ内の土砂を搬送する搬送コンベアと、この搬送コンベア上の土砂に土質改良材を添加する土質改良材供給装置と、この搬送コンベアにより導入された土砂及び土質改良材を混合して改良土を生成する混合装置と、この生成した改良土を機外に排出する排出コンベアとを備えている。
【0003】
ここで、上記の土質改良材供給装置としては、例えば特開2001−032320号公報に記載のように、略円筒箱型形状の貯留タンク内に貯留した土質改良材を、この貯留タンクの下部に設けたフィーダにより一定量づつ導出するものが既に提唱されている。また、この従来技術においては、貯留タンク内の底部近傍に土質改良材を攪拌する攪拌手段(ホッパ内攪拌手段)を備えており、貯留タンク内の下方の土質改良材を円滑に上記フィーダに導くようになっている。
なお、この攪拌手段は、貯留タンクの底部略中央に貫通した回転軸と、この回転軸に複数取付けた攪拌翼(主攪拌翼)と、この複数の攪拌翼の先端部を連結する略リング状の保持部材とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、通常、貯留タンクの側壁内面、保持部材の外周部等は、厳密な円形に成形することは難しく、また、仮にこれらを機械加工して真円に近付けたとしても、上記攪拌手段は、通常、溶接により成形されるため、攪拌手段の回転軸が必ずしも、正確に中心に位置しているとは限らない。この結果、攪拌手段の保持部材の外周部における任意の箇所から見ると、攪拌手段が回転駆動する際、貯留タンクの側壁内面との間の間隙寸法は1周の間に規則的に変化することとなる。
【0005】
すなわち、上記従来技術において、攪拌手段の回転に伴い、貯留タンクの側壁内面と保持部材の外周部との間隙が広くなったり狭くなったりすることにより、この間隙に存在する土質改良材が圧密され、貯留タンク側壁内面に固結するといった状況が生じる。この場合、攪拌手段を回転させる駆動装置にかかる負荷が増大し、甚だしい場合には、稼動停止といった不具合を生じさせる可能性がある。
【0006】
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたものであり、その目的は、貯留タンク内の土質改良材の圧密を防止し、攪拌手段を円滑に駆動させることができる自走式土質改良機及びこれに用いる土質改良材供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混合して改質する自走式土質改良機において、略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材を攪拌する攪拌手段とを備え、この攪拌手段は、前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通した回転軸と、この回転軸に放射状に設けた複数の攪拌翼と、これら複数の攪拌翼の先端部を連結する略リング状の保持部材と、この保持部材の外周部に設けられ、前記攪拌手段の反回転方向に向かって上り傾斜となるように設けた板状部材を有する少なくとも1つの掻き取り部材とを備える。
【0008】
本発明においては、攪拌手段が回転する際、その保持部材の外周部に設けた掻き取り部材により、貯留タンクの側壁内面と保持部材の外周部との間隙に存在する土質改良材を耕すように掻き取ることができる。これにより、貯留タンクと保持部材との間の土質改良材の圧密・固結を防止することができ、攪拌手段を円滑に駆動させることができる。
【0010】
)上記目的を達成するために、また本発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混合して改質する自走式土質改良機において、略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材を攪拌する攪拌手段とを備え、この攪拌手段は、前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通した回転軸と、この回転軸に放射状に設けた複数の攪拌翼と、その断面が略円形に形成され、前記複数の攪拌翼の先端部を連結する略リング状の保持部材とを備える。
【0011】
本発明においては、攪拌手段のリング状の保持部材の断面が略円形に形成されているので、攪拌手段が回転する際、保持部材の土質改良材を押し固める作用をする部分の面積を大幅に低減させることができる。これにより、貯留タンクと保持部材との間の土質改良材の圧密・固結を防止することができ、攪拌手段を円滑に駆動させることができる。
【0012】
)上記目的を達成するために、本発明は、土砂に土質改良材を添加する土質改良材供給装置において、略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材を攪拌する攪拌手段とを備え、この攪拌手段は、前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通した回転軸と、この回転軸に放射状に設けた複数の攪拌翼と、これら複数の攪拌翼の先端部を連結する略リング状の保持部材と、この保持部材の外周部に設けられ、前記攪拌手段の反回転方向に向かって上り傾斜となるように設けた板状部材を有する少なくとも1つの掻き取り部材とを備える。
【0013】
)上記目的を達成するために、本発明は、土砂に土質改良材を添加する土質改良材供給装置において、略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材を攪拌する攪拌手段とを備え、この攪拌手段は、前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通した回転軸と、この回転軸に放射状に設けた複数の攪拌翼と、その断面が略円形に形成され、前記複数の攪拌翼の先端部を連結する略リング状の保持部材とを備える。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自走式土質改良機の一実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す側面図、図2はその上面図である。
これら図1及び図2において、1は走行体で、この走行体1は、トラックフレーム2と、このトラックフレーム2の両端に設けた従動輪3及び駆動輪4と、この駆動輪4に直結した駆動装置5と、従動輪3及び駆動輪4に掛け回した履帯6と、トラックフレーム2の上部に設けた本体フレーム7とで構成されている。
8は投入される土砂を粒度に応じて選別する篩装置で、この篩装置8は、所定の目の大きさの格子9(図2参照)を内部に装着している。また、この篩装置8は、本体フレーム7長手方向一方側(図1中左側)上部にばね10を介して振動可能に支持され、振動しつつ格子9の目の大きさよりも大きなものを除去し、小さなものを下方へ導くようになっている。11はこの篩装置8の駆動装置(図2参照)である。
12は篩装置8で選別された土砂を受け入れるホッパで、このホッパ12は、上方拡開の枠状に形成されており、篩装置8の下方に位置するように本体フレーム7長手方向一方側(図1中左側)に支持されている。13はこのホッパ12内の土砂を搬送する搬送コンベアで、この搬送コンベア13は、ホッパ12の下方から搬送方向(図1中右方向)に向かって上り傾斜となるように、本体フレーム7に支持されている。
【0015】
14は貯留した土質改良材を土砂に添加する土質改良材供給装置で、この土質改良材供給装置14は、略円筒箱型の土質改良材の貯留部としての貯留タンク15と、この貯留タンク15の下部に設けられ、搬送コンベア13上の土砂に土質改良材を添加する供給部としてのフィーダ16とで構成されている(土質改良材14の詳細は後述)。17は本体フレーム7の長手方向(図1中左右方向)中央付近に立設した複数(例えば3本)の支柱で、貯留タンク15を支持している。
18は改良土を生成する混合装置で、繁雑防止のため特に図示しないが、この混合装置18は、内部に略平行な複数のパドル型のミキサ(図示せず)を備えており、このパドルミキサにより、搬送コンベア13から導入された土砂及び土質改良材を混合して改良土を生成するようになっている。また、この混合装置18は、本体フレーム7の長手方向(図1中左右方向)中央付近に略水平に設けられており、繁雑防止のため特に図示しないが、その一方側(図1中左側)上部に土砂及び土質改良材の入口を、他方側(図1中右側)下部に改良土の出口を備えている。19は上記パドルミキサを駆動する駆動装置である。
【0016】
20はこの混合装置18で生成した改良土を機外に排出する排出コンベアで、この排出コンベア20は、図示しない支持部材により本体フレーム7等から吊り下げ支持されている。また、この排出コンベア20は、混合装置18の出口の下方から機外(この場合、図1中右方向)に延設され、搬送方向(図1中右方向)に向かって上り傾斜となっている。21はこの排出コンベアの駆動装置である。
22は本実施の形態の自走式土質改良機の駆動源を備えた動力装置で、この動力装置22は、本体フレーム7の長手方向他方側(図1中右側)端部に支持部材23を介して支持されている。また、繁雑防止のため特に図示しないが、この動力装置22は、エンジンと、このエンジンにより駆動される少なくとも1つの油圧ポンプと、この油圧ポンプから各駆動装置に供給される圧油を制御する複数のコントロールバルブとを内蔵している。
【0017】
ここで、前述の土質改良材供給装置14の詳細構造を以下に説明する。
図3はこの土質改良材供給装置14の詳細構造を表す側面図、図4はその側断面図である。
これら図3及び図4に示すように、前述の貯留タンク15は、全体がほぼ円筒形の箱状に形成されており、上記支柱17は、厳密には台板24を介して貯留タンク15を支持している。また、この貯留タンク15は、有底筒形の下部タンク部25と、その上部に連接した蛇腹状の上部タンク部26と、そのさらに上部に蓋をするように設けた天板部27とで構成されている。
28は天板部27に設けた土質改良材充填用の受入口(図4参照)、29はこの受入口28の開閉蓋、30は天板部27の下部に設けた格子部材で、この格子部材30は、受入口28の下方に位置するようにアーム31を介して天板部27に垂設され、その上部に上方縮径形状のカッタ32を設けている。すなわち、この貯留タンク15に土質改良材を充填する際には、開閉蓋29を開放し、例えばクレーン等により土質改良材を収容したフレキシブルコンテナを受入口28に挿入すると、このコンテナは、自重によりカッタ32に押し付けられ、内部の土質改良材がその切り裂かれた下部から貯留タンク15内に流入するようになっている。
【0018】
33は天板部27の外周部に複数(この例では3つ)設けた取付部、34は各取付部33に固定的に垂設した支持ポストで、この支持ポスト34は、前述の台板24に貫通して設けたガイド筒35に挿通されている。また、36は支持ポスト34に所定の間隔で設けたピン穴、37はこのピン穴36にガイド筒35を介して挿入したストッパピンである。この構造により、蛇腹状に形成された前述の上部タンク部26を伸縮させることにより、支持ポスト34がガイド筒35にガイドされて上下方向にスライドするようになっている。これにより、貯留タンク15の高さを変化させることができ、ガイド筒35を介して所定のピン穴36にストッパピン37を挿入することにより、貯留タンク15の内部容積を変更することができるようになっている。また、自走式土質改良機をトレーラ等で輸送するときには、その状態は特に図示しないが、上部タンク部26を限縮させて保持すると、自走式土質改良機の全高を輸送制限をクリアする高さまで低減できるようになっている。
【0019】
38は土質改良材を攪拌する攪拌手段で、この攪拌手段38は、貯留タンク15内底部近傍に設けられている。
図5(a)は図4中Va−Va断面による水平断面図、図5(b)はこの図5(a)中矢印Vb方向から見た攪拌手段38の部分側面図である。
これら図5(a)及び図5(b)に示すように、この攪拌手段38は、貯留タンク15底部(すなわち下部タンク部25底部)ほぼ中央に挿通した回転軸39と、この回転軸39に放射状に設けた複数(この例では4本)の攪拌翼40と、これら攪拌翼40の先端部を連結する略リング状の保持部材41と、この保持部材41の内周側に所定長さ突出した複数の補助攪拌翼42と、保持部材41の外周部に設けた掻き取り部材43(詳細は後述)とで構成されている。各攪拌翼40の先端は、下部タンク部25の側壁内面近傍まで延在され、これらを連結する保持部材41と下部タンク25側壁内面との間には、僅かに間隙が存在している。また、攪拌手段38の回転軸39は、下部タンク部25の下部に設けた駆動装置44(図4参照)に連結しており、攪拌手段38は、この駆動装置44により、通常、図5(a)中矢印Aで示した方向に回転するようになっている。
45は上記フィーダ16に連通した土質改良材導入口で、この土質改良材導入口45は、下部タンク部25の底部における外周寄りの位置に設けられており、上記補助攪拌翼42の回転軌跡はこの土質改良材導入口45の上方にかかっている。また、補助攪拌翼42における回転方向A前方側の側面42Aは、その平面上において、攪拌手段38の径方向内側に向けて回転方向Aと反対方向に傾斜している。これにより、下部タンク部25の底部近傍の土質改良材を、中央側のものは攪拌翼40に倣わせるようにして外周側に移送し、外周側のものは補助攪拌翼42の側面42Aに沿わせて所定距離中央側に押し戻し、これにより、円滑に土質改良材を土質改良材導入口45に向けて切り出すようになっている。
【0020】
ここで、前記掻き取り部材43は、本実施の形態の特徴を成すもので、攪拌手段38の回転方向Aと反対方向に向かって上り傾斜でとなる板状部材43Aを有しており、この板状部材43Aにより下部タンク部25と保持部材42との間の間隙に存在する土質改良材を掻き起こし、保持部材41の内側に掬い戻したり、耕すようにして嵩密度を低下させたりするようになっている。なお、43Bは板状部材43Aと線対称に設けた板状部材で、これは攪拌手段38を逆転駆動させた場合に、板状部材43Aと同様に作用する。また、本実施の形態においては、掻き取り部材43を1つ設ける構成としたが、複数設けても構わない。
【0021】
図4に戻り、46は下部タンク部25及び上部タンク部26の間に介設した傾斜隔壁で、この傾斜隔壁46は、貯留タンク15内でその中央の開口46Aに向かって下り傾斜に設けられ、上部タンク部26内に導入された土質改良材を下部タンク部25の中央付近に導出するようになっている。攪拌手段38は、この土質改良材を回転することにより徐々に土質改良材導入口45に導くようになっている。また、この傾斜隔壁46によれば、上部タンク部26内の土質改良材の重量が攪拌手段38に直接かからないようにし、攪拌手段38の作動負荷を低減させる役割もある。
【0022】
なお、この図4に示すように、フィーダ16は、公知のいわゆるロータリフィーダで構成され、内部にロータ47を備えている。このロータ47は、回転軸48と、この回転軸48に放射状に突設した複数の隔壁49とで構成されている。すなわち、フィーダ16は、ロータ47を回転させることにより、上記土質改良材導入口45を介してロータ47の隣接する隔壁49,49間の空間に導入された所定量の土質改良材を、水車のように定量づつ下方に創出するようになっている。
【0023】
次に、以上で構成を説明してきた本実施の形態の自走式土質改良機の動作及び作用を説明する。
例えば油圧ショベル等により篩装置8に改質対象となる土砂を投入すると、この篩装置8の格子9を通過した土砂が下方のホッパ12へと導入され、搬送コンベア13により搬送される。そして、この搬送コンベア13により搬送される土砂は、搬送中に土質改良材供給装置14から添加された土質改良材とともに混合装置18に導入され、ここでパドルミキサにより均一に攪拌混合された後、排出コンベア20によって搬送され機外に排出される。
【0024】
本実施の形態においては、土質改良材供給装置14において、攪拌手段38が回転する際、その保持部材41の外周部に設けた掻き取り部材43により、貯留タンク15の、厳密には下部タンク部25の側壁内面と保持部材41の外周部との間隙に存在する土質改良材を掻き起こし、例えば保持部材41の内側へ押し戻したり、嵩密度を低下させたりすることができる。これにより、貯留タンク15と保持部材41との間の土質改良材の圧密・固結を防止することができ、攪拌手段38を円滑に駆動させることができる。その結果、自走式土質改良機の稼動停止に伴う改良土の生産性低下を防止することができる。
また、攪拌手段38の作動負荷の変動が少なくなるので、攪拌手段38をよりスムーズに回転させることができ、土質改良材の切出し量の変動を小さくすることができる。その結果、フィーダ16の土質改良材の導出量が安定し、土砂及び土質改良材の混合比のバラツキが小さくなるので、改良土品質の安定化にもつながる。さらに、土質改良材の導出量の安定化により、土質改良材が土砂に過剰に供給されたりすることもなく、土質改良材の過剰消費を防止することもできる。加えて、攪拌手段38の駆動を円滑にすることができるので、作動負荷が低減され、攪拌手段38の駆動装置44を小型化することができ、経済性向上及びコスト低減といったメリットを得ることもできる。
【0025】
なお、本実施の形態においては、掻き取り部材43を板状部材43A,43Bで構成したが、図6に示したような、上方に向かって凸の円弧状の掻き取り部材43’を設けても良い。この円弧状の掻き取り部材43’にあっても、攪拌手段38の回転方向Aで見た前面側(図6中左側)が回転方向Aと反対方向に上り傾斜となっているため、土質改良材を掻き起こすように作用する。また、攪拌手段38を逆回転させる場合にも、上記と逆側(図6中右側)は、その逆転方向と反対方向(つまり回転方向A)に上り傾斜となっているので、同様に作用する。
要するに、上記効果を得る限りにおいて、掻き取り部材は、保持部材41及び下部タンク部25側壁内面間の間隙の土質改良材を掻き起こすような形状であればよい。
【0026】
次に、本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態を説明する。
図7は、本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態に備えられた土質改良材供給装置の詳細構造を表す側断面図で、先の図4に対応する図である。なお、この図7において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図7に示すように、本実施の形態においては、前述の一実施の形態において、掻き取り部材43を設ける代わりに、断面が略円形の保持部材41’を用いている。それ以外の構成は、上記一実施の形態と同様である。
【0027】
本実施の形態においては、攪拌手段38のリング状の保持部材41’の断面が略円形に形成されているので、攪拌手段38が回転する際、保持部材41’の土質改良材を押し固める作用をする部分の面積を大幅に低減させることができる。これにより、貯留タンク15(この場合下部タンク部25)と保持部材41’との間の土質改良材の圧密・固結を防止することができ、攪拌手段38を円滑に駆動させることができる。
また、本実施の形態においても、攪拌手段38の作動負荷の変動が少なくなるので、改良土品質の安定し、土質改良材の過剰消費を防止することもできる。さらに、上記同様、攪拌手段38の駆動装置44を小型化することができ、経済性向上及びコスト低減といったメリットを得ることもできる。
なお、本実施の形態においては、保持部材41’の断面を略円形としたが、楕円径、菱形等といった形状としてもよく、要するに、土質改良材を下部タンク部25の内壁に押し付ける面積を低減させるような形状とすればよい。
【0028】
最後に、以上において、走行体1として履帯6を備える自走式土質改良機を例にとって説明してきたが、これに限られず、以上は例えばホイール式の走行体を備える自走式土質改良機に適用可能しても良い。また、いわゆる振動篩である篩装置8を設けたが、省略しても、代わりに固定篩を設ける構造としても良い。これらの場合も同様の効果を得る。
また、土砂及び土質改良材をパドルミキサにより混合して改良土を生成するいわゆるミキシング方式の混合装置18を搭載した自走式土質改良機を例にとって説明したが、以上の各実施の形態は、例えばソイルカッタ等を用いて土砂及び土質改良材を解砕混合し、さらに高速回転するロータリハンマ等を用いて細粒化する解砕方式の混合装置を搭載した自走式土質改良機に対しても適用できる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、攪拌手段の保持部材の外周部に掻き取り部材を設けたので、攪拌手段が回転する際、貯留タンクの側壁内面と保持部材の外周部との間隙に存在する土質改良材を、掻き取り部材により掻き取ることができる。これにより、貯留タンクと保持部材との間の土質改良材の圧密・固結を防止することができ、攪拌手段を円滑に駆動させることができる。その結果、自走式土質改良機の稼動停止に伴う改良土の生産性低下を防止することができる。
【0030】
請求項に記載の発明によれば、攪拌手段の保持部材を略断面円形に形成したので、攪拌手段が回転する際、保持部材の土質改良材を押し固める作用をする部分の面積を大幅に低減させることができる。これにより、貯留タンクと保持部材との間の土質改良材の圧密・固結を防止することができ、攪拌手段を円滑に駆動させることができる。その結果、自走式土質改良機の稼動停止に伴う改良土の生産性低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた土質改良材供給装置の詳細構造を表す側面図である。
【図4】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた土質改良材供給装置の詳細構造を表す側断面図である。
【図5】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた攪拌手段の詳細構造を表す図4中Va−Va断面による水平断面図、及びこの図中矢印Vb方向から見た攪拌手段の部分側面図である。
【図6】本発明の自走式土質改良機の一変形例に備えられた攪拌手段の部分側面図である。
【図7】本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態に備えられた土質改良材供給装置の詳細構造を表す側断面図である。
【符号の説明】
14 土質改良材供給装置
15 貯留タンク
38 攪拌手段
39 回転軸
40 攪拌翼
41 保持部材
41’ 保持部材
43 掻き取り部材
43’ 掻き取り部材
43A,B 板状部材

Claims (4)

  1. 受け入れた土砂を土質改良材と混合して改質する自走式土質改良機において、
    略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、
    この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材を攪拌する攪拌手段とを備え、
    この攪拌手段は、
    前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通した回転軸と、
    この回転軸に放射状に設けた複数の攪拌翼と、
    これら複数の攪拌翼の先端部を連結する略リング状の保持部材と、
    この保持部材の外周部に設けられ、前記攪拌手段の反回転方向に向かって上り傾斜となるように設けた板状部材を有する少なくとも1つの掻き取り部材と
    を備えることを特徴とする自走式土質改良機。
  2. 受け入れた土砂を土質改良材と混合して改質する自走式土質改良機において、
    略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、
    この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材を攪拌する攪拌手段とを備え、
    この攪拌手段は、
    前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通した回転軸と、
    この回転軸に放射状に設けた複数の攪拌翼と、
    その断面が略円形に形成され、前記複数の攪拌翼の先端部を連結する略リング状の保持部材と
    を備えることを特徴とする自走式土質改良機。
  3. 土砂に土質改良材を供給する土質改良材供給装置において、
    略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、
    この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材を攪拌する攪拌手段とを備え、
    この攪拌手段は、
    前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通した回転軸と、
    この回転軸に放射状に設けた複数の攪拌翼と、
    これら複数の攪拌翼の先端部を連結する略リング状の保持部材と、
    この保持部材の外周部に設けられ、前記攪拌手段の反回転方向に向かって上り傾斜となるように設けた板状部材を有する少なくとも1つの掻き取り部材と
    を備えることを特徴とする土質改良材供給装置。
  4. 土砂に土質改良材を供給する土質改良材供給装置において、
    略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、
    この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材を攪拌する攪拌手段とを備え、
    この攪拌手段は、
    前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通した回転軸と、
    この回転軸に放射状に設けた複数の攪拌翼と、
    その断面が略円形に形成され、前記複数の攪拌翼の先端部を連結する略リング状の保持部材と
    を備えることを特徴とする土質改良材供給装置。
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