JP2003041619A - 自走式土質改良機及びこれに用いる土質改良材供給装置 - Google Patents

自走式土質改良機及びこれに用いる土質改良材供給装置

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JP2003041619A
JP2003041619A JP2001234503A JP2001234503A JP2003041619A JP 2003041619 A JP2003041619 A JP 2003041619A JP 2001234503 A JP2001234503 A JP 2001234503A JP 2001234503 A JP2001234503 A JP 2001234503A JP 2003041619 A JP2003041619 A JP 2003041619A
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soil improvement
soil
storage tank
stirring
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Manabu Nakano
学 仲野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】攪拌手段を駆動する動力源を大型化することな
く、土砂に適正量の土質改良材を供給することができる
自走式土質改良機及びこれに用いる土質改良材供給装置
を提供する。 【解決手段】受け入れた土砂を土質改良材と混合して改
質する自走式土質改良機において、略円筒箱型形状の土
質改良材の貯留タンク15と、この貯留タンク15内底
部近傍に設けられ、土質改良材を攪拌する攪拌手段38
とを備え、この攪拌手段38は、貯留タンク15の底部
ほぼ中央に挿通された回転軸39と、この回転軸39に
放射状に設けられた複数の主攪拌翼40と、これら複数
の主攪拌翼40の先端部を連結する略リング状の保持部
材41と、この保持部材41の内周側に突設した複数の
補助攪拌翼42と、主攪拌翼40又は補助攪拌翼42に
着脱可能に設けた少なくとも1つの掻き寄せ部材43と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受け入れた土砂を
土質改良材と混合して改良する自走式土質改良機及びこ
れに用いる土質改良材供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建設省によるいわゆる建設リサイ
クル推進計画の策定(1997年)といった廃棄物再利
用促進の背景の下、例えば、ガス管等の埋設工事、上下
水道工事、及びその他の道路工事・基礎工事等において
発生する建設発生土砂を土質改良材とともに混合処理
し、リサイクル用の改良土とする自走式土質改良機のニ
ーズが拡がりつつある。自走式土質改良機は、一般的
に、改質対象土砂を受入れるホッパと、このホッパ内の
土砂を搬送する搬送コンベアと、この搬送コンベア上の
土砂に土質改良材を添加する土質改良材供給装置と、こ
の搬送コンベアにより導入された土砂及び土質改良材を
混合して改良土を生成する混合装置と、この生成した改
良土を機外に排出する排出コンベアとを備えている。
【0003】この種の自走式土質改良機として、例えば
特開2001−032320号公報に記載のものがあ
る。この自走式土質改良機は、略円筒形状をした土質改
良材を貯留する貯留タンクと、その下部に設けられ、回
転軸に複数の隔壁を放射状に突設したロータを内蔵した
ロータリフィーダとを備えた土質改良材供給装置を有し
ている。そして、ロータを回転させることにより、ロー
タの隔壁間の空間に導入された土質改良材を土砂に一定
量づつ供給するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、土砂の
性状や含水比によっては、その土砂への土質改良材の添
加量を増大させる必要があり、この場合には、上記フィ
ーダの回転速度を上昇させ、土質改良材の供給量を増大
させることとなる。このとき、上述したように、フィー
ダは、上記ロータを回転させ、ロータの隔壁間の空間に
導入された土質改良材を順次土砂に添加していくもので
あるため、ロータの隔壁間の空間に十分な土質改良材が
導入されていないと、回転速度を上昇させても、それに
見合った土質改良材が供給されない場合がある。
【0005】これを解決する1つの策として、土質改良
材供給装置の貯留タンクの底部に設けられ、前記ロータ
リフィーダに土質改良材を切り出す攪拌手段の回転速度
を上昇させることが考えられる。しかし、所定の動力源
では上昇させることができる攪拌手段の回転速度に限界
があるため、このような場合には、この動力源を大型化
しなければならないといった問題が生じる。また、仮に
所定の動力源で対応可能であったとしても、回転速度の
上昇に伴うエネルギー消費量の増大といった別の問題も
生じることとなる。
【0006】本発明は、上記の事柄に基づいてなされた
ものであり、その目的は、攪拌手段を駆動する動力源を
大型化することなく、土砂に適正量の土質改良材を供給
することができる自走式土質改良機及びこれに用いる土
質改良材供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混
合して改質する自走式土質改良機において、略円筒箱型
形状の前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンク
内底部近傍に設けられ、前記土質改良材を攪拌する攪拌
手段とを備え、この攪拌手段は、前記貯留タンクの底部
ほぼ中央に挿通された回転軸と、この回転軸に放射状に
設けられた複数の主攪拌翼と、これら複数の主攪拌翼の
先端部を連結する略リング状の保持部材と、この保持部
材の内周側に突設した複数の補助攪拌翼と、前記主攪拌
翼又は前記補助攪拌翼に着脱可能に設けた少なくとも1
つの掻き寄せ部材とを備える。
【0008】上記の攪拌手段は、回転することにより、
貯留タンク内の底部近傍の土質改良材をその主攪拌翼及
び補助攪拌翼により押し出して移送するようになってい
る。本発明においては、その主攪拌翼又は補助攪拌翼に
着脱可能な少なくとも1つの掻き寄せ部材を備えること
により、その分、この掻き寄せ部材を取付けた攪拌翼に
おける土質改良材を押し出す作用をする部分の面積を大
きくすることができ、土質改良材の移送能力を向上させ
ることができる。これにより、同一の回転速度でも、土
質改良材を添加するフィーダに対し、十分な土質改良材
を切り出すことができ、性状や含水比の異なる土砂を改
質対象とした場合にも、攪拌手段を駆動する動力源を大
型化することなく、土砂に適正量の土質改良材を供給す
ることができる。
【0009】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記掻き寄せ部材は、前記攪拌手段の回転方向に対して
ほぼ直角に配設した掻き寄せ部と、この掻き寄せ部の前
記主攪拌翼又は補助攪拌翼に対する取付部とを備える。
【0010】(3)上記目的を達成するために、また本
発明は、土砂に土質改良材を供給する土質改良材供給装
置において、略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タ
ンクと、この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土
質改良材を攪拌する攪拌手段とを備え、この攪拌手段
は、前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通された回転軸
と、この回転軸に放射状に設けられた複数の主攪拌翼
と、これら複数の主攪拌翼の先端部を連結する略リング
状の保持部材と、この保持部材の内周側に突設した複数
の補助攪拌翼と、前記主攪拌翼又は前記補助攪拌翼に着
脱可能に設けた少なくとも1つの掻き寄せ部材とを備え
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式土質改良機
の一実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明
の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す側
面図、図2はその上面図である。これら図1及び図2に
おいて、1は走行体で、この走行体1は、トラックフレ
ーム2と、このトラックフレーム2の両端に設けた従動
輪3及び駆動輪4と、この駆動輪4に直結した駆動装置
5と、従動輪3及び駆動輪4に掛け回した履帯6と、ト
ラックフレーム2の上部に設けた本体フレーム7とで構
成されている。8は投入される土砂を粒度に応じて選別
する篩装置で、この篩装置8は、所定の目の大きさの格
子9(図2参照)を内部に装着している。また、この篩
装置8は、本体フレーム7長手方向一方側(図1中左
側)上部にばね10を介して振動可能に支持され、振動
しつつ格子9の目の大きさよりも大きなものを除去し、
小さなものを下方へ導くようになっている。11はこの
篩装置8の駆動装置(図2参照)である。12は篩装置
8で選別された土砂を受け入れるホッパで、このホッパ
12は、上方拡開の枠状に形成されており、篩装置8の
下方に位置するように本体フレーム7長手方向一方側
(図1中左側)に支持されている。13はこのホッパ1
2内の土砂を搬送する搬送コンベアで、この搬送コンベ
ア13は、ホッパ12の下方から搬送方向(図1中右方
向)に向かって上り傾斜となるように、本体フレーム7
に支持されている。
【0012】14は貯留した土質改良材を土砂に添加す
る土質改良材供給装置で、この土質改良材供給装置14
は、略円筒箱型の土質改良材の貯留部としての貯留タン
ク15と、この貯留タンク15の下部に設けられ、搬送
コンベア13上の土砂に土質改良材を添加する供給部と
してのフィーダ16とで構成されている(土質改良材1
4の詳細は後述)。17は本体フレーム7の長手方向
(図1中左右方向)中央付近に立設した複数(例えば3
本)の支柱で、貯留タンク15を支持している。18は
改良土を生成する混合装置で、繁雑防止のため特に図示
しないが、この混合装置18は、内部に略平行な複数の
パドル型のミキサ(図示せず)を備えており、このパド
ルミキサにより、搬送コンベア13から導入された土砂
及び土質改良材を混合して改良土を生成するようになっ
ている。また、この混合装置18は、本体フレーム7の
長手方向(図1中左右方向)中央付近に略水平に設けら
れており、繁雑防止のため特に図示しないが、その一方
側(図1中左側)上部に土砂及び土質改良材の入口を、
他方側(図1中右側)下部に改良土の出口を備えてい
る。19は上記パドルミキサを駆動する駆動装置であ
る。
【0013】20はこの混合装置18で生成した改良土
を機外に排出する排出コンベアで、この排出コンベア2
0は、図示しない支持部材により本体フレーム7等から
吊り下げ支持されている。また、この排出コンベア20
は、混合装置18の出口の下方から機外(この場合、図
1中右方向)に延設され、搬送方向(図1中右方向)に
向かって上り傾斜となっている。21はこの排出コンベ
アの駆動装置である。22は本実施の形態の自走式土質
改良機の駆動源を備えた動力装置で、この動力装置22
は、本体フレーム7の長手方向他方側(図1中右側)端
部に支持部材23を介して支持されている。また、繁雑
防止のため特に図示しないが、この動力装置22は、エ
ンジンと、このエンジンにより駆動される少なくとも1
つの油圧ポンプと、この油圧ポンプから各駆動装置に供
給される圧油を制御する複数のコントロールバルブとを
内蔵している。
【0014】ここで、前述の土質改良材供給装置14の
詳細構造を以下に説明する。図3はこの土質改良材供給
装置14の詳細構造を表す側面図、図4はその側断面図
である。これら図3及び図4に示すように、前述の貯留
タンク15は、全体がほぼ円筒形の箱状に形成されてお
り、上記支柱17は、厳密には台板24を介して貯留タ
ンク15を支持している。また、この貯留タンク15
は、有底筒形の下部タンク部25と、その上部に連接し
た蛇腹状の上部タンク部26と、そのさらに上部に蓋を
するように設けた天板部27とで構成されている。28
は天板部27に設けた土質改良材充填用の受入口(図4
参照)、29はこの受入口28の開閉蓋、30は天板部
27の下部に設けた格子部材で、この格子部材30は、
受入口28の下方に位置するようにアーム31を介して
天板部27に垂設され、その上部に上方縮径形状のカッ
タ32を設けている。すなわち、上記の貯留タンク15
に土質改良材を充填する際には、開閉蓋29を開放し、
例えばクレーン等により土質改良材を収容したフレキシ
ブルコンテナを受入口28に挿入すると、このコンテナ
は、自重によりカッタ32に押し付けられ、内部の土質
改良材がその切り裂かれた下部から貯留タンク15内に
流入するようになっている。
【0015】33は天板部27の外周部に複数(この例
では3つ)設けた取付部、34は各取付部33に固定的
に垂設した支持ポストで、この支持ポスト34は、前述
の台板24に貫通して設けたガイド筒35に挿通されて
いる。また、36は支持ポスト34に所定の間隔で設け
たピン穴、37はこのピン穴36にガイド筒35を介し
て挿入したストッパピンである。この構造により、蛇腹
状に形成された前述の上部タンク部26を伸縮させるこ
とにより、支持ポスト34がガイド筒35にガイドされ
て上下方向にスライドするようになっている。これによ
り、貯留タンク15の高さを変化させることができ、ガ
イド筒35を介して所定のピン穴36にストッパピン3
7を挿入することにより、貯留タンク15の内部容積を
変更することができるようになっている。また、自走式
土質改良機をトレーラ等で輸送するときには、その状態
は特に図示しないが、上部タンク部26を限縮させて保
持すると、自走式土質改良機の全高を輸送制限をクリア
する高さまで低減できるようになっている。
【0016】38は土質改良材を攪拌する攪拌手段で、
この攪拌手段38は、貯留タンク15内底部近傍に設け
られている。図5(a)は図4中Va−Va断面による水平
断面図、図5(b)及び図5(c)は、それぞれこの図
5(a)中Vb−Vb断面、Vc−Vc断面による断面図であ
る。これら図5(a)乃至図5(c)に示すように、こ
の攪拌手段38は、貯留タンク15底部(すなわち下部
タンク部25底部)ほぼ中央に挿通した回転軸39と、
この回転軸39に放射状に設けた複数(この例では4
本)の主攪拌翼40と、これら主攪拌翼40の先端部を
連結する略リング状の保持部材41と、この保持部材4
1の内周側に所定長さ突出した複数の補助攪拌翼42
と、主攪拌翼40及び補助攪拌翼42に設けた掻き寄せ
部材43とで構成されている。この掻き寄せ部材43
は、本実施の形態の特徴を成すもので、例えばいわゆる
アングル材等の鋼材により構成されている。つまりこの
掻き寄せ部材43は、攪拌手段38の回転方向Aに対し
てほぼ直角(すなわちほぼ鉛直)に配設した掻き寄せ部
43Aと取付部43Bとで構成され、図5(b)及び図
5(c)に示すように、取付部43Bが主攪拌翼40又
は補助攪拌翼42の上面に対し、ボルト43Cにより着
脱可能に固定されている。このように、掻き寄せ部材4
3を装着することにより、主攪拌翼40及び補助攪拌翼
42の高さを、図5(b)及び図5(c)に示すよう
に、それぞれh1,h2からH1,H2へと高くするこ
とができ、攪拌手段38が回転方向Aに回転した際に土
質改良材を押し出す作用をする部分の面積を、その分大
きく確保することができるようになっている。
【0017】44は上記フィーダ16に連通した土質改
良材導入口で、この土質改良材導入口44は、下部タン
ク部25の底部における外周寄りの位置に設けられてお
り、上記補助攪拌翼42の回転軌跡はこの土質改良材導
入口44の上方にかかっている。また、主攪拌翼40に
おける回転方向A前方側の側面40Aは、その平面上に
おいて、攪拌手段38の径方向外側に向けて回転方向A
と反対方向に傾斜している。一方、補助攪拌翼42にお
ける回転方向A前方側の側面42Aは、その平面上にお
いて、攪拌手段38の径方向内側に向けて回転方向Aと
反対方向に傾斜している。そして、上記掻き寄せ部材4
3は、これら主攪拌翼40や補助攪拌翼42のそれぞれ
の側面40A,42Aとほぼ平行となるように設けられ
ている。これにより、下部タンク部25の底部近傍にお
いて、中央側の土質改良材は主攪拌翼40の側面40A
及びこれに取付けた掻き寄せ部材43に倣い押し出すよ
うにして外周側に移送し、外周側の土質改良材は補助攪
拌翼42の側面42A及びこれに取付けた掻き寄せ部材
43に沿わせて所定距離中央側に押し戻し、貯留した土
質改良材を土質改良材導入口44に向けて切り出すよう
になっている。
【0018】なお、45は攪拌手段38の駆動装置で、
この駆動装置45は、下部タンク部25の下部に設けら
れ、攪拌手段38の回転軸39に連結している。
【0019】図4に戻り、46は下部タンク部25及び
上部タンク部26の間に介設した傾斜隔壁で、この傾斜
隔壁46は、貯留タンク15内でその中央の開口46A
に向かって下り傾斜に設けられ、上部タンク部26内に
導入された土質改良材を下部タンク部25の中央付近に
導出するようになっている。攪拌手段38は、この土質
改良材を回転することにより徐々に土質改良材導入口4
4に導くようになっている。また、この傾斜隔壁46に
よれば、上部タンク部26内の土質改良材の重量が攪拌
手段38に直接かからないようにし、攪拌手段38の作
動負荷を低減させる役割もある。
【0020】また、この図4において、フィーダ16
は、公知のいわゆるロータリフィーダで構成され、内部
にロータ47を備えている。このロータ47は、回転軸
48と、この回転軸48に放射状に突設した複数の隔壁
49とで構成されている。すなわち、フィーダ16は、
ロータ47を回転させることにより、上記土質改良材導
入口44を介してロータ47の隣接する隔壁49,49
間の空間に導入された所定量の土質改良材を、水車のよ
うに定量づつ下方に創出するようになっている。
【0021】次に、以上で構成を説明してきた本実施の
形態の自走式土質改良機の動作及び作用を説明する。例
えば油圧ショベル等により篩装置8に改質対象となる土
砂を投入すると、この篩装置8の格子9を通過した土砂
が下方のホッパ12へと導入され、搬送コンベア13に
より搬送される。そして、この搬送コンベア13により
搬送される土砂は、搬送中に土質改良材供給装置14か
ら添加された土質改良材とともに混合装置18に導入さ
れ、ここでパドルミキサにより均一に攪拌混合された
後、排出コンベア20によって搬送され機外に排出され
る。
【0022】ここで、本実施の形態において、土砂の性
状や含水比によっては、その土砂への土質改良材の添加
量も増大させる必要があり、この場合には、上記フィー
ダ16におけるロータ47の回転速度を上昇させ、土質
改良材の供給量を増大させることとなる。この場合、ロ
ータ47の隔壁49,49間の空間に十分な土質改良材
が導入されていないと、回転速度を上昇させても、それ
に見合った土質改良材が供給されない場合がある。この
場合、上記攪拌手段38の回転速度を上昇させ、フィー
ダ16への土質改良材の切り出し量を増大させることが
考えられる。仮に、掻き寄せ部材43を設けない場合、
攪拌手段38の駆動装置45の回転速度には限界がある
ため、十分な土質改良材の切り出し量を確保することが
できない可能性があり、このような場合には、駆動装置
45を大型化しなければならない可能性がある。また、
駆動装置45の能力範囲内で十分な土質改良材の切り出
し量が確保できたとしても、回転速度の上昇に伴うエネ
ルギー消費量の増大といった別の問題も生じることとな
る。
【0023】そこで、本実施の形態においては、主攪拌
翼40及び補助攪拌翼42に掻き寄せ部材43を着脱可
能に設け、掻き寄せ部材43の装着時には、土質改良材
を押し出す作用をする部分の面積を大きくすることがで
き、土質改良材の移送能力を向上させることができる。
これにより、同一の回転速度でも、土質改良材を添加す
るフィーダ16に対し、十分な土質改良材を切り出すこ
とができ、性状や含水比の異なる土砂を改質対象とした
場合にも、攪拌手段38の駆動装置45を大型化するこ
となく、土砂に適正量の土質改良材を供給することがで
きる。また、このように駆動速度を増大させずに土質改
良材の切り出し量を増加させられるので、多大な動力を
必要とせず、駆動装置44を小型化させることにより、
コストを低減することもできる。さらに、掻き寄せ部材
43をボルト43Cで着脱自在に取付けているため、メ
ンテナンス時や不必要時等、容易に付け外しすることが
できる。
【0024】なお、本実施の形態においては、掻き寄せ
部材43を全ての主攪拌翼40及び補助攪拌翼42に取
付けた状態を図示したが、これに限られず、各主攪拌翼
40及び補助攪拌翼42の中で少なくとも1箇所掻き寄
せ部材43を取付ければ、それだけ土質改良材の搬送性
を向上させることができる。また、掻き寄せ部材43を
着脱可能な構成としたが、例えば溶接等により主攪拌翼
40や補助攪拌翼42に対し固定的に取付ける構造とし
ても、本発明の基本的効果は得られる。また、以上で
は、掻き寄せ部材43をいわゆるアングル材で構成した
例を説明したが、勿論このような形状にも限られず、上
記の掻き寄せ部43Aに相当する部分、あるいは掻き寄
せ部43Aの機能に相当する機能を有する部分を備えた
形状に形成すれば良い。また、掻き寄せ部材43は、そ
れぞれ主攪拌翼40や補助攪拌翼42よりも短く形成さ
れた構成を図示したが、勿論これにも限られず、主攪拌
翼40や補助攪拌翼42の全長とほぼ同じ長さに形成し
ても良い。さらに、掻き寄せ部材43の掻き寄せ部43
Aは、攪拌手段38の回転方向Aに対してほぼ直角とな
るように設けたが、鉛直方向に対し、所定の角度を有す
る構成としても良い。また、掻き寄せ部材43は、一体
構造としたが分割構造としても構わない。
【0025】最後に、以上において、走行体1として履
帯6を備える自走式土質改良機を例にとって説明してき
たが、これに限られず、以上は例えばホイール式の走行
体を備える自走式土質改良機に適用可能しても良い。ま
た、いわゆる振動篩である篩装置8を設けたが、省略し
ても、代わりに固定篩を設ける構造としても良い。これ
らの場合も同様の効果を得る。また、土砂及び土質改良
材をパドルミキサにより混合して改良土を生成するいわ
ゆるミキシング方式の混合装置18を搭載した自走式土
質改良機を例にとって説明したが、以上の各実施の形態
は、例えばソイルカッタ等を用いて土砂及び土質改良材
を解砕混合し、さらに高速回転するロータリハンマ等を
用いて細粒化する解砕方式の混合装置を搭載した自走式
土質改良機に対しても適用できる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、主攪拌翼又は補助攪拌
翼に着脱可能に少なくとも1つ掻き寄せ部材を設けたの
で、性状や含水比の異なる土砂を改質対象とした場合に
も、フィーダに十分な土質改良材を切り出すことができ
る。その結果、攪拌手段を駆動する動力源を大型化する
ことなく、土砂に適正量の土質改良材を供給することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全
体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全
体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられた土質改良材供給装置の詳細構造を表す側面図で
ある。
【図4】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられた土質改良材供給装置の詳細構造を表す側断面図
である。
【図5】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられた攪拌手段の詳細構造を表す図4中Va−Va断面に
よる水平断面図、及びこの図中Vb−Vb断面による断面
図、Vc−Vc断面による断面図である。
【符号の説明】
15 貯留タンク 38 攪拌手段 39 回転軸 40 主攪拌翼 41 保持部材 42 補助攪拌翼 43 掻き寄せ部材 43A 掻き寄せ部 43B 取付部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受け入れた土砂を土質改良材と混合して改
    質する自走式土質改良機において、 略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、 この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材
    を攪拌する攪拌手段とを備え、 この攪拌手段は、 前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通された回転軸と、 この回転軸に放射状に設けられた複数の主攪拌翼と、 これら複数の主攪拌翼の先端部を連結する略リング状の
    保持部材と、 この保持部材の内周側に突設した複数の補助攪拌翼と、 前記主攪拌翼又は前記補助攪拌翼に着脱可能に設けた少
    なくとも1つの掻き寄せ部材とを備えることを特徴とす
    る自走式土質改良機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自走式土質改良機におい
    て、前記掻き寄せ部材は、前記攪拌手段の回転方向に対
    してほぼ直角に配設した掻き寄せ部と、この掻き寄せ部
    の前記主攪拌翼又は補助攪拌翼に対する取付部とを備え
    ることを特徴とする自走式土質改良機。
  3. 【請求項3】土砂に土質改良材を供給する土質改良材供
    給装置において、 略円筒箱型形状の前記土質改良材の貯留タンクと、 この貯留タンク内底部近傍に設けられ、前記土質改良材
    を攪拌する攪拌手段とを備え、 この攪拌手段は、 前記貯留タンクの底部ほぼ中央に挿通された回転軸と、 この回転軸に放射状に設けられた複数の主攪拌翼と、 これら複数の主攪拌翼の先端部を連結する略リング状の
    保持部材と、 この保持部材の内周側に突設した複数の補助攪拌翼と、 前記主攪拌翼又は前記補助攪拌翼に着脱可能に設けた少
    なくとも1つの掻き寄せ部材とを備えることを特徴とす
    る土質改良材供給装置。
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