JP2004162434A - 土質改良機械及び土質改良システム - Google Patents
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Abstract
【課題】土質改良作業に加え、流動化処理作業をも行うことができる土質改良機械及び土質改良システムを提供する。
【解決手段】本体フレーム202と、本体フレーム202上に設けられ、ハウジング241、土砂及び土質改良材の導入口、第1及び第2の排出口、これら第1及び第2の排出口をそれぞれ開閉する第1及び第2の閉鎖部材、及びハウジング241内に給水する給水管253を有する混合装置240と、本体フレーム202長手方向一方側に設けたホッパ210と、受け入れた土砂を混合装置240に供給する搬送コンベア215と、土砂に混合する土質改良材を供給する土質改良材供給装置220と、この混合装置240の第2の排出口の下方から機外に向かって延設した排出コンベア230と、本体フレーム202長手方向他方側に設けた動力装置225とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】本体フレーム202と、本体フレーム202上に設けられ、ハウジング241、土砂及び土質改良材の導入口、第1及び第2の排出口、これら第1及び第2の排出口をそれぞれ開閉する第1及び第2の閉鎖部材、及びハウジング241内に給水する給水管253を有する混合装置240と、本体フレーム202長手方向一方側に設けたホッパ210と、受け入れた土砂を混合装置240に供給する搬送コンベア215と、土砂に混合する土質改良材を供給する土質改良材供給装置220と、この混合装置240の第2の排出口の下方から機外に向かって延設した排出コンベア230と、本体フレーム202長手方向他方側に設けた動力装置225とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土質改良作業に加え、単体で流動化処理作業をも行うことができる土質改良機械及び土質改良システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自走式のものを始めとして、各種建設現場で発生する建設発生土等、劣悪な土砂を改質し改良土を生成する土質改良機械やこれを用いた土質改良システムが既に多数提唱されている(例えば、特許文献1参照)。その一方で、上記の建設発生土等の劣悪な土砂を流動化処理し、例えば擁壁や橋台等の裏込め材、或いは道路舗装下に生じた空洞(空間)等を始めとした各種空隙の充填材として使用する流動化処理土(流動固化処理土)を生成する流動化処理装置も提唱されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−45327号公報
【特許文献2】
特開平10−299029号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の土質改良機械及び流動化処理装置は、自走式のものであれ固定式のものであれ共に原料となる土砂を土質改良材(例えばセメントや石灰等)と混合して改質する点において共通するが、その構成は基本的に異なる。流動化処理装置においては、土砂を流動化処理しスラリー状の改良土(流動化処理土)を生成するものであるため、混合装置(処理装置)にて土砂及び土質改良材に加水して攪拌混合する。そのため、攪拌混合時には、混合装置の排出口を閉じた状態とする必要があり、必然的にバッチ処理となる。それに対し、土質改良機械においては処理の連続性を求められる場合もあり、通常、その混合装置は、土砂を土質改良材と混合して団粒状の改良土としつつ、混合装置排出口に向かって移送し順次排出するように構成される場合が多い。
【0005】
近年において、土質改良機械や流動化処理装置は、その活躍の場を拡大しつつあるが、各作業現場において、ユーザが土質改良機械や流動化処理装置を必ずしも所有しているとは限らない。そのため、実際に作業を行うユーザ等は、所要の性能を有する土質改良機械や流動化処理装置をレンタル業者等から借り受けて作業を行うことも多々ある。
【0006】
ところが、レンタル業者においても、土質改良機械や流動化処理装置をそれぞれ十分な台数保有しているとは限らず、あるユーザから土質改良機械の要求があった時点で、土質改良機械が全て出払ってしまっており流動化処理装置のみしかストックしがないことも起こり得る。勿論、この逆の場合も想定される。しかしながら、このようなことがないよう、土質改良機械及び流動化処理装置の保有台数を増やすことは、レンタル業者にとって収容スペースや維持及び管理の費用の面で負担が大きくなり、また必ずしも採算がとれるとは限らない。
【0007】
本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、土質改良作業に加え、流動化処理作業をも行うことができる土質改良機械及び土質改良システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明の土質改良機械は、本体フレームと、この本体フレーム上に設けられ、箱状の容器からなるハウジング、このハウジングの長手方向一方側の上部に設けた土砂及び土質改良材の導入口、前記ハウジングの長手方向一方側の下部に設けた流動化処理した改良土を排出する第1の排出口、この第1の排出口を開閉する第1の閉鎖部材、前記ハウジングの長手方向他方側の下部に設けた固化処理した改良土を排出する第2の排出口、この第2の排出口を開閉する第2の閉鎖部材、前記ハウジング内に装着され土砂と土質改良材とを攪拌・混合する攪拌部材、及び前記ハウジング内に水を供給するための給水管を有する混合装置と、前記本体フレームの長手方向一方側に設けた土砂受入手段と、この土砂受入手段の下方から前記混合装置の導入口にわたって設けた搬送コンベアと、この搬送コンベアにより搬送される土砂上に土質改良材を供給するように、前記搬送コンベアの上方に供給口を設けた土質改良材供給装置と、前記本体フレーム長手方向他方側に設けた動力装置と、前記第2の排出口の下方位置から前記本体フレームの長手方向他方側外方位置まで延在させて設けた排出コンベアとを備える。
【0009】
本発明においては、まず、第1及び第2の閉鎖部材を閉じた状態で、混合装置において、受け入れた土砂を土質改良材及び給水管からの水と共に攪拌混合することにより流動化処理を行うことができる。このとき、流動化処理して得られた改良土(流動化処理土)は、排出コンベア上方の第2の排出口からではなく、別途設けた第1の排出口から排出し、例えば何等かの容器や排出装置等で受け入れる。一方、土質改良作業(固化処理、安定化処理、或いは強度改良処理)を行う場合には、加水せずに混合装置にて土砂及び土質改良材を攪拌混合し団粒状の改良土(固化処理土)を生成する。このとき、混合装置の第1の排出口を閉じ、改良土を第2の排出口から排出して、最終的に排出コンベアにより機外に排出する。但し、土質改良作業(固化処理作業)の際には、第2の排出口も閉じてバッチ処理することもできるし、第2の排出口を開放して連続処理することも可能である。このように、本発明においては、それ単体で流動化処理作業と土質改良作業とを行うことができる。
【0010】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第1の排出口の下方に、前記第1の排出口から排出された改良土の排出装置を設ける。
【0011】
(3)上記(1)又は(2)において、また好ましくは、前記混合装置と前記本体フレームの間に介設され、前記混合装置の重量を検出する重量検出手段を設ける。
【0012】
(4)上記(1)乃至(3)のいずれか1つにおいて、更に好ましくは、前記本体フレームに、前記混合装置昇降用の駆動装置を設ける。
【0013】
(5)上記(1)乃至(4)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、前記本体フレームの下部に走行装置を更に設ける。
【0014】
(6)上記(1)乃至(5)のいずれか1つにおいて、前記土質改良材供給装置の供給口を前記ハウジング上方に追設する。
【0015】
(7)上記目的を達成するために、本発明の土質改良システムは、上記(2)乃至(6)のいずれか1つと、送水管を介して前記給水管に接続し、前記混合装置内に水を供給する加水装置とを備える。
【0016】
(8)上記目的を達成するために、また本発明の土質改良システムは、上記(2)乃至(6)のいずれか1つと、前記ホッパに土砂を供給する土砂供給手段とを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の土質改良機械の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムの上面図、図2は本発明の土質改良機械の一実施の形態の側面図である。これら図1及び図2において、100は土砂Sの供給手段としての油圧ショベル、200はこの油圧ショベル100により投入された土砂を改質する自力走行可能な土質改良機械、300は土質改良機械200に接続する加水装置、400は土質改良機械200で改質した改良土(流動化処理土)を排出する排出装置で、本実施の形態における土質改良システムは、これら油圧ショベル100、土質改良機械200、加水装置300、及び排出装置400により構成されている。
【0018】
まず、油圧ショベル100の概略構成を説明する。101は無限軌道履帯102を備えたクローラ式の走行装置、103はこの走行装置101上に旋回可能に設けた旋回体で、この旋回体103には、作業者の搭乗する運転席104や動力装置(パワーユニット)105が備えられている。106は旋回体103に俯仰動可能に設けた多関節の作業装置で、この作業装置106は、旋回体103に対し上下に回動可能に接続されたブーム107と、このブーム107に対し上下回動するアーム108と、このアーム108の先端に上下に回動可能に設けたバケット109とで構成されている。なお、この作業装置106は、俯仰動のみに限られず、それ自体旋回体103に対し水平方向に揺動するものであっても構わない。
【0019】
続いて、土質改良機械200の構成を以下に説明していく。
図2において、201は走行装置で、この走行体201は、油圧ショベル100と同様にクローラ式のものであるが、ホイール式のものに代えてもよい。202はこの走行装置201の上部にほぼ水平に設けた本体フレームで、この本体フレーム202上には、支持ポスト203,204が複数立設されている。205は支持ポスト203,204を介し、本体フレーム202長手方向一方側(図2中左側)上方にほぼ水平に設けた支持フレーム、206は支持ポスト204等を介し、本体フレーム202長手方向ほぼ中央上方にほぼ水平に設けた支持フレームである。207は土質改良機械200を載せる架台である。
【0020】
208は投入される土砂を粒度に応じて選別する篩装置で、この篩装置208は、内部に装着した所定の目の大きさの格子(図示せず)を備え、支持フレーム205上にばね209を介して振動可能に支持されている。また、この篩装置208は、前方(図2中左側)に向かって下り傾斜に配置されており、図示しない加振装置により振動しつつ、投入された土砂のうち、格子の目よりも大きなものを前方側に除去するようになっている。210は篩装置208の格子の目を通過した土砂を受け入れるホッパで、このホッパ210は、篩装置208に対応して傾斜し、篩装置208の直下に位置するよう、支持フレーム205等に支持されている。211は篩装置208上方に設けた煽りで、この煽り211は、投入土砂を円滑に篩装置208へ導く役割を果たすものである。以上の篩装置208、ホッパ210、煽り208は、土砂受入手段としての役割を果たす。
【0021】
215はこのホッパ210で受入れた土砂を搬送する搬送コンベアで、この搬送コンベア215は、支持ポスト203,204に支持され、ホッパ210の下方から、後述の混合装置240の第1の導入口251わたり(下流側端部が第1の導入口251に臨むように)上り傾斜に延設されている。216は搬送コンベア215のフレーム、217,218はそれぞれコンベアフレーム216の両端に設けた駆動ローラ及び従動ローラ、219はこれら駆動ローラ217及び従動ローラ218に巻回した搬送ベルトで、駆動ローラ217は駆動装置(図示せず)に連結され、この駆動装置の駆動力により搬送ベルト219が循環駆動するようになっている。
【0022】
220は土砂に土質改良材を添加する土質改良材供給装置で、この土質改良材供給装置220は、上下に伸縮可能で高さが可変な土質改良材の貯留タンク221と、この貯留タンク221内の土質改良材を下方に導出する第1及び第2の供給部(供給口)222,223とで構成されている。これら第1及び第2の供給部222,223は、それぞれ搬送コンベア215の下流側(図2中右側)部分の上方、後述の混合装置240のハウジング241(厳密には第2の導入口252)の上方に位置している。また、本実施の形態においては、これら第1及び第2の供給部222,223を共に公知のロータリフィーダで構成しているが、スクリューフィーダ等で構成しても良い。
【0023】
225は土質改良機械200の動力装置で、この動力装置225は、支持部材226を介して本体フレーム202の長手方向他方側(図2中右側)に支持された積載板227上に搭載されている。また、動力装置225には、動力源となるエンジンや、このエンジンにより駆動される油圧ポンプ、この油圧ポンプからの各油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する制御弁装置等が内蔵されている。228は運転席で、この運転席228は、積載板227上の動力装置225前方側(図2中左側)の区画に設けられており、運転席228には上記走行装置201の操作レバー229等が設けられている。
【0024】
230は排出コンベアで、この排出コンベア230は、混合装置240の第2の排出口255(後述、図3参照)の下方位置から機外(本体フレーム202長手方向他方側外方位置、即ち図2中右側位置)に向かって上り傾斜に延設されている。231は排出コンベア230のフレームで、このコンベアフレーム231は、上流側(図2中左側)が本体フレーム202に、下流側(図2中右側)が動力装置225に対し、それぞれ支持部材232,233を介して懸架されている。234,235は、ぞれぞれコンベアフレーム231の両端に設けた駆動ローラ及び従動ローラ、236はこれら駆動ローラ234及び従動ローラ235に巻回した搬送ベルトである。237は駆動ローラ234にに直結した駆動装置で、この駆動装置237に駆動力により、駆動ローラ234が回転駆動され搬送ベルト236が循環駆動するようになっている。
【0025】
ここで、上記混合装置240の詳細構造を説明する。
図3は混合装置240の詳細構造を表す側面図、図4及び図5はそれぞれ図3中IV−IV断面、V−V断面による断面図である。これら図3乃至図5において、241は混合装置240の略箱状の容器からなるハウジングで、このハウジング241は、図4に示すように、底面が円弧状(厳密には円弧状の部分が隣接した形状)のトラフ容器であって、その側面に設けた各支持部材242に複数(この例では4本)のガイドロッド243を垂設してある。244はガイドロッド243を挿通するガイド筒で、各ガイド筒244は、本体フレーム202の内側に位置するよう、本体フレーム202上に設けた各ベースフレーム245に固定されている。246は各ベースフレーム245上に設けた複数(この例では4つ)の荷重計(例えばロードセル等)で、これら荷重計246は、混合装置240及び本体フレーム202の間に介設されている。そして、図3乃至図5の状態にあるとき、混合装置240の重量は、これら荷重計246を介して本体フレーム202に支持されている。
【0026】
247,248はそれぞれ対向するよう各支持部材242及び各ベースフレーム245に取付けたブラケットで、図3乃至図5に示す状態では、互いに連結されていない。249は各ベースフレーム245上においてガイド筒244の外側に位置するよう設けたジャッキで、このジャッキ246は、限縮時(図3及び図4に示す状態)には支持部材242に当接しないが、伸長した場合には支持部材242を押し上げ、混合装置240を各荷重計246から上方に離間させる。このとき、図6及び図7に示すように、ブラケット247,248の互いのピン挿通口(図示せず)が重なり合い、ここにストッパピン250を挿通することにより、それまで荷重計246により支えられていた混合装置240の重量が、ブラケット247,248及びストッパピン250によって支持されるようになる。
【0027】
図6は先の図3に対応した混合装置240の側面図、図7は図6中VII−VII断面による断面図を表している。図3乃至図7において、251,252はそれぞれハウジング241の上部側に設けた第1及び第2の導入口(入口)で、第1の導入口251は前方側(図3中左側)に、第2の導入口252はほぼ中央位置に設けてある。253は第1の導入口251に臨むよう設けた給水管で、この給水管253は、ハウジング241内に給水すべく多数の給水口(図示せず)を有している。254,255はそれぞれハウジング241の下部側に設けた第1及び第2の排出口(出口)で、第1の排出口254は前方側(図3中左側)に、第2の排出口255は後方側(図3中右側)に設けられている。256,257はそれぞれ第1及び第2の排出口254,255を開閉する第1及び第2の閉鎖部材(開閉扉)である。
【0028】
図8は第1の閉鎖部材256近傍の拡大側面図である。この図8及び先の図4、図5に示すように、第1の閉鎖部材256は、第1の排出口254を閉じた状態でハウジング241の円弧状の底面の一部を成す底板部256aと、この底板部256aを周囲に取付けたシール部256bとで構成されている。258,259は互いに支軸260を介して連結されたブラケットで、ブラケット258は第1の閉鎖部材256のシール部256b、ブラケット259はハウジング241における第1の排出口254のそれぞれの後方側(図8中右側)に設けられている。261は第1の閉鎖部材256の開閉駆動用の油圧シリンダで、この油圧シリンダ261の両端は、それぞれ支軸260の両端に固定具262aにより固定したアーム262及びハウジング241の側面の支持部材263に回動可能に連結されている。アーム262は、第1の閉鎖部材256に対して角度を持って支軸260に固定されている。264はシール部材で、このシール部材264は、ハウジング241の第1の排出口254周りに設けられている。即ち、図8に示す開放状態から油圧シリンダ261が縮み動作することにより、第1の閉鎖部材256によって第1の排出口254が閉ざされ、なおかつ第1の閉鎖部材256のシール部256bがシール部材264に当接することにより第1の排出口254を気密性を確保するようになっている。
【0029】
図9は第2の閉鎖部材257近傍の拡大側面図、図10は図3中X−X断面による断面図である。これら図9及び図10に示すように、第2の閉鎖部材257も、第1の閉鎖部材256同様、第2の排出口255を閉じた状態でハウジング241の円弧状の底面の一部を成す底板部257aと、この底板部257aを周囲に取付けたシール部257bとで構成されている。265はハウジング241の下部に設けたガイド部、266はこのガイド部265にガイドされ前後方向(図9中左右方向)に摺動可能なスライド部材で、スライド部材266のほぼ中央には、支持部266bを介して基部266aが垂設(凹設)されている。267は第2の閉鎖部材257の昇降用のジャッキで、このジャッキ267の上下端部は、それぞれ第2の閉鎖部材257の底板部257a及びスライド部材266の基部266aに固定されている。268は第2の閉鎖部材257のスライド用の油圧シリンダで、この油圧シリンダ268の両端は、それぞれスライド部材266の支持部266b及びハウジング241下部に設けたブラケット269に回動可能に連結している。270はシール部材で、このシール部材270は、ハウジング241の第2の排出口255周りに設けられており、図9に示す閉止状態において、第2の排出口255を気密性を確保するようになっている。
【0030】
先の図4、図5、図10において、271はハウジング241内に土砂及び土質改良材の攪拌・混合手段として設けた2つのパドルミキサで、これらパドルミキサ271は、それぞれ互いにほぼ平行にハウジング241の前後方向(図4では紙面直交方向)に配設した回転軸272と、この回転軸272に放射状に複数設けたパドル273とで構成されている。274はパドルミキサ271を回転駆動させる駆動装置で、特に図示していないが、この駆動装置274の出力軸は、回転軸272に直結している。また、隣り合う回転軸272同士は、互いに設けられた図示しないギアを介して噛合しており、図4に示すように互いに反対方向にほぼ同一回転数で回転駆動するようになっている。なお、本実施の形態では、パドルミキサ271を2つ設けたが、例えば1本でも良いし3本以上でも良い。
【0031】
続いて加水装置300及び排出装置400の構成をそれぞれ図11及び図12を用いて説明する。
【0032】
図11は上記の加水装置300の外観構造を表す図1中矢印XI方向から見た側面図である。この図11及び図1において、301は貯水タンク、302は貯水タンク301内の水を吐出管303を介して吐出するポンプユニットで、吐出管303は、送水管304を介して上記給水管253(先の図2、図3等参照)に接続している。また、吐出管303には、水の逆流を防止する逆止弁305、送水量を検出する流量計306等が設けられている。307は送水量を制御する流量制御装置である。この流量制御装置307は、例えばポンプユニット302の吐出量を制御する吐出流量制御装置であっても良いし、吐出管303の通水量を制御する流量制御弁であっても良い。
【0033】
図12は排出装置400の外観構造を表す上面図である。この図12と先の図2において、401は第1の排出口254からの改良土(流動化処理土)を受け入れるホッパ、402はポンプユニットで、ポンプユニット402は、ホッパ401から導入管403を介して改良土を吸い込み、排出管404を介して吐出するようになっている。排出管404は図示しない所定の打設場所まで延設されている。また、ホッパ401は、受け入れた改良土が円滑に導入管403に導かれるよう、下方に向かって縮径するよう形成されている。
【0034】
また、405はホッパ401及びポンプユニット402を積載するべースフレーム、406はベースフレーム405に設けた車輪である。但し、本実施の形態においては、このように排出装置400を移動可能に構成し、かつ独立した装置として構成したが、車輪406を省略して固定式の装置として構成しても良い。また、例えば、排出装置400自体を土質改良機械200の本体フレーム202や、走行装置201のトラックフレーム等に垂設し、土質改良機械200の構成要素としても構わない。そして、以上の排出装置400は、図2に示すように、土質改良機械200の混合装置240の第1の排出口254の下方に位置している。
【0035】
ここで、図13は、図1に示した土質改良システムの機能ブロック図である。この図13において、280は土質改良機械200の適宜の箇所(例えば運転席228等)に設けた制御装置である。この制御装置280は、加水装置300の流量制御装置307及び流量計306、土質改良材供給装置220の第1及び第2の供給部222,223、混合装置240の荷重計246、排出装置400等と電気的に接続している。これにより、混合装置240への給水量の演算及び制御、混合装置240の重量を基にした内容物の重量演算、土質改良材の供給量制御、排出装置400の駆動制御等を、格納したプログラムに準じて行うようになっている。また、繁雑防止のため特に図示していないが、制御装置280は、パドルミキサ271の駆動装置274や搬送コンベア215の駆動装置(図示せず)等とも電気的に接続しており、それらに対して指令信号を出力可能となっている。
【0036】
以上の構成の本実施の形態において、篩装置208、ホッパ210、煽り211は、特許請求の範囲に記載の本体フレームの長手方向一方側に設けた土砂受入手段を構成し、パドルミキサ271がハウジング内に装着され、土砂と土質改良材とを攪拌・混合する攪拌部材を構成する。また、荷重計246が、前記混合装置と前記本体フレームの間に介設され、前記混合装置の重量を検出する重量検出手段を構成し、ジャッキ249が混合装置昇降用の駆動装置を構成する。
【0037】
次に、上記構成の本実施の形態の土質改良機械200を用いた土質改良システムの動作を説明する。
(I)流動化処理作業時
流動化処理作業時には、まず土質改良機械200の混合装置240の第1及び第2の排出口254,255を閉止する。つまり、例えば図3において、油圧シリンダ261を縮短させて支軸260を支点に第1の閉鎖部材256を上方向に回動させ、第1の排出口254を閉止すると共に、油圧シリンダ268を伸長させ第2の閉鎖部材257を第2の排出口255下方に位置させた状態で、ジャッキ267により第2の閉鎖部材257を上昇させ第2の排出口255を閉止する。また、ジャッキ249を縮退させ、混合装置240が荷重計246に載置された状態とする。これらの動作は、図示しない操作盤等により個々の動作を独立して指令するようにしても良いし、所定のプログラムに準じて1回の指令により連動するようにしても良い。
【0038】
次に、油圧ショベル100により土質改良機械200のホッパ210に改質対象となる土砂を投入すると、ホッパ210で受け入れられた土砂は搬送コンベア215上に載置され混合装置240に搬送される。一方、土質改良材は、土質改良材供給装置220の貯留タンク221から第1及び第2の供給部222,223を介して供給される。第1の供給部222からの土質改良材は、搬送コンベア215上の土砂に添加され、搬送される土砂と共に第1の導入口251を介して混合装置240内に導入される。第2の供給部223からの土質改良材は、第2の導入口252を介して直接混合装置240内に供給される。そして、流動化処理時には、これらに加えて加水装置300から送水される水が、給水管253を介して第1の導入口251から混合装置240内に供給される。
【0039】
混合装置240では、土砂は、パドルミキサ271により土質改良材及び水と共に均一に攪拌混合され、スラリー状の改良土(流動化処理土)となる。そして、攪拌終了後、上記と逆の要領で第1の閉鎖部材256を回動させ、開放した第1の排出口254から排出装置400に改良土を導出し、最終的に排出装置400により所定の打設場所に圧送する。そして、上記の土砂、土質改良材、水の供給と、これらの攪拌混合とは、次の要領で行われる。
【0040】
図14(a)は、パドルミキサ271の駆動状態を時系列的に表すタイムチャート、図14(b)は、混合装置240内の土質改良材及び水の供給割合を時系列的に表すタイムチャートである。
これら図14(a)及び図14(a)に示すように、時刻0〜T1において、土砂、土質改良材及び水は、それぞれ設定された供給量づつ混合装置240内に供給され、この間、混合装置240内においてパドルミキサ271により均一に攪拌混合される。この時点では、上記制御装置280は、想定される土砂の供給量に対し、土質改良材及び水の供給量が適正割合よりも少な目(例えば7〜8割程度)となるよう、格納したプログラムに順じ、土質改良材の第1及び第2の供給部222,223、加水装置300の流量制御装置307に指令信号を出力し、それらの供給量を制御している。この間の土質改良材及び水の供給量は、流量計306の検出信号や、第1及び第2の供給部222,223の回転数を基に、制御装置280により演算される。
【0041】
また、この時刻T1までの間、制御装置280は、パドルミキサ271を繰り返し正転・逆転させる(内容物は、パドルミキサ271により、正転時には後方側(図3中右側)に、逆転時には(図3中左側)に移動する)。このとき、逆転駆動の時間に対し正転駆動の時間がやや多くなるようパドルミキサ271の駆動装置274に指令信号を出力することが望ましい。
【0042】
時刻T1〜T2においては、制御装置280は、土砂、土質改良材、水の供給、パドルミキサ271の駆動を全て停止し、荷重計246からの混合装置240の重量の検出信号を入力し、これを基に混合装置240内の土砂重量を算出する。そして更に、算出した土砂重量を基にこの土砂重量に対する適正な土質改良材及び水の供給量を演算し、これと既に求めた土質改良材及び水の供給量との偏差から土質改良材及び水の不足量を演算する。
【0043】
時刻T2〜T3において、制御装置280は、第2の供給部223及び流量制御装置307に指令信号を出力し、演算した不足量だけ土質改良材及び水を供給することにより、土砂、土質改良材及び水の割合を適正な状態とする。また、パドルミキサ271の運転は時刻T2にて再開されて以降、時刻T4までの間、正転及び逆転がほぼ同時間づつ周期的に繰り返され、この間土砂は、土質改良材及び水と共に均一に攪拌混合される。
【0044】
そして時刻T4にて、第1の排出口254を開放し(図3の状態とし)、時刻T5にかけてパドルミキサ271を逆転駆動させ第1の排出口254方向に改良土(流動化処理土)を移送させ排出する。前述のように、排出された流動化処理土は排出装置400により所定の打設場所に圧送される。そして、改良土の排出が完了したら、再び第1の排出口254を閉止し、以上の時刻0〜T5間の手順を必要に応じて繰り返す。
【0045】
(II)固化処理作業時
土質改良(この場合、固化処理、安定化処理、或いは強度改良処理等を指すが、以下代表的に固化処理と記載する)作業時には、まず土質改良機械200の混合装置240の第1の排出口254を閉止する。このとき、第2の排出口255は、バッチ処理する場合には閉止した状態とし、連続処理する場合には開放した状態(図6の状態)とする。第2の排出口255の開放のためには、ジャッキ267により閉止状態の第2の閉鎖部材257を下降させ、この状態で油圧シリンダ268を縮短させて第2の閉鎖部材257を前方(図6中左側)にスライドさせる。また、ジャッキ249により混合装置240を上昇させ荷重計246から離間させた状態でブラケット247,248をストッパピン250により固定する。混合装置240の固定作業を除くこれらの動作は、図示しない操作盤等により個々の動作を独立して指令するようにしても良いし、所定のプログラムに準じて1回の指令により連動するようにしても良い。また、そのまま配置しておいても支障ないが、固化処理作業時には、加水装置300、排出装置400は使用しないので、撤去しても良い。混合装置240の給水管253についても同様である。
【0046】
土質改良機械200の準備が整ったら、油圧ショベル100によりホッパ210に改質対象となる土砂を投入する。ホッパ210で受け入れられた土砂は、その下方の搬送コンベア215上に載置され搬送され、土質改良材供給装置220から添加された土質改良材と共に混合装置240に供給される。混合装置240に供給された土砂は、共に供給された土質改良材とパドルミキサ271により均一に攪拌混合される。このとき、必要な場合には、パドルミキサ271を適宜逆転させる。そして、団粒状に生成された改良土(固化処理土)は、正転駆動するパドルミキサ271により第2の排出口に向かって移送され、排出コンベア230上に導出されて最終的に機外に排出される。
【0047】
本実施の形態の作用・効果を以下に順次説明する。
▲1▼土質改良機械に流動化処理機能を付加したことによる効果
本実施の形態においては、以上のように、土質改良機械200単体で流動化処理作業と土質改良作業(固化処理、安定化処理、強度改良処理等)とを行うことができる。これにより、土質改良機械及び流動化処理装置の双方のニーズに応じることができ、レンタル業者等では、土質改良機械や流動化処理装置をそれぞれ十分な数保有しなくても済むようになる。その結果、収容スペースや維持及び管理の費用の面で、レンタル業者等にかかる負担を軽減することができる。勿論、レンタル業者に限らず、一般の土質改良機械や流動化処理装置を保有するユーザ等にとっても同様なメリットが生じる。
【0048】
▲2▼自走機能による効果
土質改良機械200は、下部に設けた走行装置201により、現場内を自力で自由に移動できる。そのため、それ自体の機動性が向上することは勿論のこと、土質改良システム或いは流動化処理システムのレイアウトの自由度を向上させることができる。
【0049】
▲3▼土質改良材及び水の不足量演算による効果
土砂の供給量は、搬送コンベア215の土砂の搬送速度及び搬送土砂の断面積によって決まる。搬送土砂の断面積は、ホッパ210の下流側の切出し口(ゲート、図示せず)の開口面積によりおおよそ決まるが、土砂の性状やホッパ210内での状態に影響を受ける。そのため、土質改良材や水の供給量に対し、実際には土砂供給量を高精度に制御することは難しい。そこで、本実施の形態においては、先に図14(a)及び図14(b)で説明したように、まず土砂、土質改良材、水をある程度混合装置240に供給し、その後土質改良材及び水の不足量を演算してその分を補填する。これにより、土砂、土質改良材、水の混合割合を容易に適正範囲にすることができ、改良土(流動化処理土)の品質を向上させることができる。
【0050】
なお、本実施の形態においては、土質改良材及び水の供給を2回に分けた場合を例に挙げたが、更に高精度に制御したい場合、微調整が必要な場合には、勿論3回、4回・・・と分けて土質改良材及び水を供給するようにしても良い。また、土質改良材や水の不足量を演算するために、流量計306及び荷重系246の検出結果を基にした例を説明したが、例えば土砂供給量を検出する手段を設け(例えば、搬送コンベア215にコンベアスケールを設けたり、搬送土砂の高さを検出する超音波センサを設け)、土砂の供給量を直接演算する構成としても構わない。即ち、要するに、そのプロセスに関わらず、土質改良材及び水の不足量を演算し、比較的制御し易いこれら土質改良材及び水を補填する構成とすれば良い。
【0051】
▲4▼その他の効果
固定型の流動化処理プラントでは、通常、原料となる建設発生土をバキューム車等で搬入し、これに流動化処理を施して流動化処理土を生成した後、ミキサー車等で打設場所へ搬出する。勿論、固定型プラントでは比較的製造能力は多いが、それだけ大規模になる。それに対し、本実施の形態においては、流動化処理を自走車両に搭載した混合装置240で行うため、作業場所を打設場所付近に移動させることにより、即打設可能となりコスト低減のメリットが得られる。勿論、固定型プラントに比べて構成をコンパクト化できる。
【0052】
また、固定型プラントは、従来、上記のように建設発生土及び流動化処理土の運搬が必要であり、かつ大規模であったため、発生する運搬費用や設備コストのために、流動化処理作業にかかる費用も比較的高かった。本実施の形態によれば、運搬費が発生せず、またシステムが比較的小規模であるため、こうしたコストを低減することができる。
【0053】
一方、移動型の流動化処理プラントでは、通常、トラック車体上に処理装置を搭載して移動するよう構成され、現場において処理装置に建設発生土を供給して流動化処理を施し、その後ポンプ圧送等により流動化処理土を打設する。しかしながら、こうした移動型の流動化処理プラントにおいては、トラックによる移動のため、小規模な処理装置に限定され処理能力が比較的少ないのが現状である。それに対し、本実施の形態では、トラックではなく専用の移動車両に搭載した混合装置240により流動化処理を行うため、従来の移動型流動化処理プラントに比べて高い処理能力を確保することができる。
【0054】
なお、以上において、上記効果▲3▼を得るために、土質改良材及び水の供給量の不足量を演算し補填することとしたが、本発明の本質的効果▲1▼を得る限りにおいては、必ずしも土質改良材及び水の供給をこのように厳密に制御する必要はない。また、上記効果▲2▼を得るために、土質改良機械200に走行装置201を設けたが、上記効果▲1▼を得る限りにおいては土質改良機械200は固定式のものでも構わず、走行装置201は省略しても構わない。この場合、図2においては、例えば走行装置201を省略し、本体フレーム202を架台207上に直接載置させる等すれば足りる。
【0055】
また、以上において、土質改良機械200への土砂供給手段としての役割を果たすものとして油圧ショベル100を例示したが、例えば土砂Sを貯留するホッパを備えたベルトコンベア等、他の供給手段を油圧ショベル100に代えて配置しても構わない。また、加水手段300をポンプユニット302により送水するものとしたが、例えば土質改良機械200に、混合装置240よりも高くなるように貯水タンクを設け、制御弁を介し、重力の作用により給水管253に給水されるようにしても良い。また、排出装置400は、流動化処理土を圧送して打設するものとしたが、これに限られない。例えばスクリューコンベア等で打設箇所に流動化処理度を供給するものとしても良い。これの場合も同様の効果を得ることができる。
【0056】
また、以上において、油圧ショベル100や土質改良機械200の走行装置として、無限軌道履帯を備えたいわゆるクローラ式のものを例示したが、これに限られず例えばホイール式のものであっても良い。また、土質改良機械200の混合装置240として、パドルミキサ271を備えたいわゆるミキシング方式のものを例示したが、例えばスクリューミキサを備えた混合装置等、他の方式の混合装置に代えても良い。これらの場合も同様の効果を得る。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、以上のように、土質改良機械単体で流動化処理作業と土質改良作業(固化処理作業等)とを行うことができるので、1台でユーザからの土質改良機械及び流動化処理装置の双方へのニーズに応じることができる。これにより、レンタル業者等では、土質改良機械や流動化処理装置をそれぞれ十分な数保有しなくても済み、収容スペースや維持及び管理の費用の面で負担が軽減される。また、レンタル業者に限らず、一般の土質改良機械や流動化処理装置を保有するユーザ等にとっても同様なメリットが生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムの上面図である。
【図2】本発明の土質改良機械の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
【図3】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す側面図である。
【図4】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す図3中IV−IV断面による断面図である。
【図5】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す図3中V−V断面による断面図である。
【図6】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す側面図である。
【図7】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す図6中VII−VII断面による断面図である。
【図8】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた第1の閉鎖部材近傍の拡大側面図である。
【図9】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた第2の閉鎖部材近傍の拡大側面図である。
【図10】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた第2の閉鎖部材近傍の構成を表す図3中X−X断面による断面図である。
【図11】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムを構成する加水装置の外観構造を表す図1中矢印XI方向から見た側面図である。
【図12】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムを構成する排出装置の外観構造を表す上面図である。
【図13】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムの機能ブロック図である。
【図14】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムにおいて、制御装置により制御される、攪拌手段の駆動状態、土質改良材及び水の供給割合を時系列的に表すタイムチャートである。
【符号の説明】
100 油圧ショベル(土砂供給手段)
200 土質改良機械
201 走行装置
202 本体フレーム
208 篩装置(土砂受入手段)
210 ホッパ(土砂受入手段)
211 煽り(土砂受入手段)
215 搬送コンベア
220 土質改良材供給装置
222 第1の供給部(供給口)
223 第2の供給部(供給口)
230 排出コンベア
240 混合装置
241 ハウジング
246 荷重計(重量検出手段)
249 ジャッキ(混合装置昇降用の駆動装置)
251 第1の導入口(導入口)
252 第2の導入口
253 給水管
254 第1の排出口
255 第2の排出口
256 第1の閉鎖部材
257 第2の閉鎖部材
271 パドルミキサ(攪拌部材)
273 パドル(攪拌部材)
300 加水装置
400 排出装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、土質改良作業に加え、単体で流動化処理作業をも行うことができる土質改良機械及び土質改良システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自走式のものを始めとして、各種建設現場で発生する建設発生土等、劣悪な土砂を改質し改良土を生成する土質改良機械やこれを用いた土質改良システムが既に多数提唱されている(例えば、特許文献1参照)。その一方で、上記の建設発生土等の劣悪な土砂を流動化処理し、例えば擁壁や橋台等の裏込め材、或いは道路舗装下に生じた空洞(空間)等を始めとした各種空隙の充填材として使用する流動化処理土(流動固化処理土)を生成する流動化処理装置も提唱されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−45327号公報
【特許文献2】
特開平10−299029号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の土質改良機械及び流動化処理装置は、自走式のものであれ固定式のものであれ共に原料となる土砂を土質改良材(例えばセメントや石灰等)と混合して改質する点において共通するが、その構成は基本的に異なる。流動化処理装置においては、土砂を流動化処理しスラリー状の改良土(流動化処理土)を生成するものであるため、混合装置(処理装置)にて土砂及び土質改良材に加水して攪拌混合する。そのため、攪拌混合時には、混合装置の排出口を閉じた状態とする必要があり、必然的にバッチ処理となる。それに対し、土質改良機械においては処理の連続性を求められる場合もあり、通常、その混合装置は、土砂を土質改良材と混合して団粒状の改良土としつつ、混合装置排出口に向かって移送し順次排出するように構成される場合が多い。
【0005】
近年において、土質改良機械や流動化処理装置は、その活躍の場を拡大しつつあるが、各作業現場において、ユーザが土質改良機械や流動化処理装置を必ずしも所有しているとは限らない。そのため、実際に作業を行うユーザ等は、所要の性能を有する土質改良機械や流動化処理装置をレンタル業者等から借り受けて作業を行うことも多々ある。
【0006】
ところが、レンタル業者においても、土質改良機械や流動化処理装置をそれぞれ十分な台数保有しているとは限らず、あるユーザから土質改良機械の要求があった時点で、土質改良機械が全て出払ってしまっており流動化処理装置のみしかストックしがないことも起こり得る。勿論、この逆の場合も想定される。しかしながら、このようなことがないよう、土質改良機械及び流動化処理装置の保有台数を増やすことは、レンタル業者にとって収容スペースや維持及び管理の費用の面で負担が大きくなり、また必ずしも採算がとれるとは限らない。
【0007】
本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、土質改良作業に加え、流動化処理作業をも行うことができる土質改良機械及び土質改良システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明の土質改良機械は、本体フレームと、この本体フレーム上に設けられ、箱状の容器からなるハウジング、このハウジングの長手方向一方側の上部に設けた土砂及び土質改良材の導入口、前記ハウジングの長手方向一方側の下部に設けた流動化処理した改良土を排出する第1の排出口、この第1の排出口を開閉する第1の閉鎖部材、前記ハウジングの長手方向他方側の下部に設けた固化処理した改良土を排出する第2の排出口、この第2の排出口を開閉する第2の閉鎖部材、前記ハウジング内に装着され土砂と土質改良材とを攪拌・混合する攪拌部材、及び前記ハウジング内に水を供給するための給水管を有する混合装置と、前記本体フレームの長手方向一方側に設けた土砂受入手段と、この土砂受入手段の下方から前記混合装置の導入口にわたって設けた搬送コンベアと、この搬送コンベアにより搬送される土砂上に土質改良材を供給するように、前記搬送コンベアの上方に供給口を設けた土質改良材供給装置と、前記本体フレーム長手方向他方側に設けた動力装置と、前記第2の排出口の下方位置から前記本体フレームの長手方向他方側外方位置まで延在させて設けた排出コンベアとを備える。
【0009】
本発明においては、まず、第1及び第2の閉鎖部材を閉じた状態で、混合装置において、受け入れた土砂を土質改良材及び給水管からの水と共に攪拌混合することにより流動化処理を行うことができる。このとき、流動化処理して得られた改良土(流動化処理土)は、排出コンベア上方の第2の排出口からではなく、別途設けた第1の排出口から排出し、例えば何等かの容器や排出装置等で受け入れる。一方、土質改良作業(固化処理、安定化処理、或いは強度改良処理)を行う場合には、加水せずに混合装置にて土砂及び土質改良材を攪拌混合し団粒状の改良土(固化処理土)を生成する。このとき、混合装置の第1の排出口を閉じ、改良土を第2の排出口から排出して、最終的に排出コンベアにより機外に排出する。但し、土質改良作業(固化処理作業)の際には、第2の排出口も閉じてバッチ処理することもできるし、第2の排出口を開放して連続処理することも可能である。このように、本発明においては、それ単体で流動化処理作業と土質改良作業とを行うことができる。
【0010】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第1の排出口の下方に、前記第1の排出口から排出された改良土の排出装置を設ける。
【0011】
(3)上記(1)又は(2)において、また好ましくは、前記混合装置と前記本体フレームの間に介設され、前記混合装置の重量を検出する重量検出手段を設ける。
【0012】
(4)上記(1)乃至(3)のいずれか1つにおいて、更に好ましくは、前記本体フレームに、前記混合装置昇降用の駆動装置を設ける。
【0013】
(5)上記(1)乃至(4)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、前記本体フレームの下部に走行装置を更に設ける。
【0014】
(6)上記(1)乃至(5)のいずれか1つにおいて、前記土質改良材供給装置の供給口を前記ハウジング上方に追設する。
【0015】
(7)上記目的を達成するために、本発明の土質改良システムは、上記(2)乃至(6)のいずれか1つと、送水管を介して前記給水管に接続し、前記混合装置内に水を供給する加水装置とを備える。
【0016】
(8)上記目的を達成するために、また本発明の土質改良システムは、上記(2)乃至(6)のいずれか1つと、前記ホッパに土砂を供給する土砂供給手段とを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の土質改良機械の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムの上面図、図2は本発明の土質改良機械の一実施の形態の側面図である。これら図1及び図2において、100は土砂Sの供給手段としての油圧ショベル、200はこの油圧ショベル100により投入された土砂を改質する自力走行可能な土質改良機械、300は土質改良機械200に接続する加水装置、400は土質改良機械200で改質した改良土(流動化処理土)を排出する排出装置で、本実施の形態における土質改良システムは、これら油圧ショベル100、土質改良機械200、加水装置300、及び排出装置400により構成されている。
【0018】
まず、油圧ショベル100の概略構成を説明する。101は無限軌道履帯102を備えたクローラ式の走行装置、103はこの走行装置101上に旋回可能に設けた旋回体で、この旋回体103には、作業者の搭乗する運転席104や動力装置(パワーユニット)105が備えられている。106は旋回体103に俯仰動可能に設けた多関節の作業装置で、この作業装置106は、旋回体103に対し上下に回動可能に接続されたブーム107と、このブーム107に対し上下回動するアーム108と、このアーム108の先端に上下に回動可能に設けたバケット109とで構成されている。なお、この作業装置106は、俯仰動のみに限られず、それ自体旋回体103に対し水平方向に揺動するものであっても構わない。
【0019】
続いて、土質改良機械200の構成を以下に説明していく。
図2において、201は走行装置で、この走行体201は、油圧ショベル100と同様にクローラ式のものであるが、ホイール式のものに代えてもよい。202はこの走行装置201の上部にほぼ水平に設けた本体フレームで、この本体フレーム202上には、支持ポスト203,204が複数立設されている。205は支持ポスト203,204を介し、本体フレーム202長手方向一方側(図2中左側)上方にほぼ水平に設けた支持フレーム、206は支持ポスト204等を介し、本体フレーム202長手方向ほぼ中央上方にほぼ水平に設けた支持フレームである。207は土質改良機械200を載せる架台である。
【0020】
208は投入される土砂を粒度に応じて選別する篩装置で、この篩装置208は、内部に装着した所定の目の大きさの格子(図示せず)を備え、支持フレーム205上にばね209を介して振動可能に支持されている。また、この篩装置208は、前方(図2中左側)に向かって下り傾斜に配置されており、図示しない加振装置により振動しつつ、投入された土砂のうち、格子の目よりも大きなものを前方側に除去するようになっている。210は篩装置208の格子の目を通過した土砂を受け入れるホッパで、このホッパ210は、篩装置208に対応して傾斜し、篩装置208の直下に位置するよう、支持フレーム205等に支持されている。211は篩装置208上方に設けた煽りで、この煽り211は、投入土砂を円滑に篩装置208へ導く役割を果たすものである。以上の篩装置208、ホッパ210、煽り208は、土砂受入手段としての役割を果たす。
【0021】
215はこのホッパ210で受入れた土砂を搬送する搬送コンベアで、この搬送コンベア215は、支持ポスト203,204に支持され、ホッパ210の下方から、後述の混合装置240の第1の導入口251わたり(下流側端部が第1の導入口251に臨むように)上り傾斜に延設されている。216は搬送コンベア215のフレーム、217,218はそれぞれコンベアフレーム216の両端に設けた駆動ローラ及び従動ローラ、219はこれら駆動ローラ217及び従動ローラ218に巻回した搬送ベルトで、駆動ローラ217は駆動装置(図示せず)に連結され、この駆動装置の駆動力により搬送ベルト219が循環駆動するようになっている。
【0022】
220は土砂に土質改良材を添加する土質改良材供給装置で、この土質改良材供給装置220は、上下に伸縮可能で高さが可変な土質改良材の貯留タンク221と、この貯留タンク221内の土質改良材を下方に導出する第1及び第2の供給部(供給口)222,223とで構成されている。これら第1及び第2の供給部222,223は、それぞれ搬送コンベア215の下流側(図2中右側)部分の上方、後述の混合装置240のハウジング241(厳密には第2の導入口252)の上方に位置している。また、本実施の形態においては、これら第1及び第2の供給部222,223を共に公知のロータリフィーダで構成しているが、スクリューフィーダ等で構成しても良い。
【0023】
225は土質改良機械200の動力装置で、この動力装置225は、支持部材226を介して本体フレーム202の長手方向他方側(図2中右側)に支持された積載板227上に搭載されている。また、動力装置225には、動力源となるエンジンや、このエンジンにより駆動される油圧ポンプ、この油圧ポンプからの各油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する制御弁装置等が内蔵されている。228は運転席で、この運転席228は、積載板227上の動力装置225前方側(図2中左側)の区画に設けられており、運転席228には上記走行装置201の操作レバー229等が設けられている。
【0024】
230は排出コンベアで、この排出コンベア230は、混合装置240の第2の排出口255(後述、図3参照)の下方位置から機外(本体フレーム202長手方向他方側外方位置、即ち図2中右側位置)に向かって上り傾斜に延設されている。231は排出コンベア230のフレームで、このコンベアフレーム231は、上流側(図2中左側)が本体フレーム202に、下流側(図2中右側)が動力装置225に対し、それぞれ支持部材232,233を介して懸架されている。234,235は、ぞれぞれコンベアフレーム231の両端に設けた駆動ローラ及び従動ローラ、236はこれら駆動ローラ234及び従動ローラ235に巻回した搬送ベルトである。237は駆動ローラ234にに直結した駆動装置で、この駆動装置237に駆動力により、駆動ローラ234が回転駆動され搬送ベルト236が循環駆動するようになっている。
【0025】
ここで、上記混合装置240の詳細構造を説明する。
図3は混合装置240の詳細構造を表す側面図、図4及び図5はそれぞれ図3中IV−IV断面、V−V断面による断面図である。これら図3乃至図5において、241は混合装置240の略箱状の容器からなるハウジングで、このハウジング241は、図4に示すように、底面が円弧状(厳密には円弧状の部分が隣接した形状)のトラフ容器であって、その側面に設けた各支持部材242に複数(この例では4本)のガイドロッド243を垂設してある。244はガイドロッド243を挿通するガイド筒で、各ガイド筒244は、本体フレーム202の内側に位置するよう、本体フレーム202上に設けた各ベースフレーム245に固定されている。246は各ベースフレーム245上に設けた複数(この例では4つ)の荷重計(例えばロードセル等)で、これら荷重計246は、混合装置240及び本体フレーム202の間に介設されている。そして、図3乃至図5の状態にあるとき、混合装置240の重量は、これら荷重計246を介して本体フレーム202に支持されている。
【0026】
247,248はそれぞれ対向するよう各支持部材242及び各ベースフレーム245に取付けたブラケットで、図3乃至図5に示す状態では、互いに連結されていない。249は各ベースフレーム245上においてガイド筒244の外側に位置するよう設けたジャッキで、このジャッキ246は、限縮時(図3及び図4に示す状態)には支持部材242に当接しないが、伸長した場合には支持部材242を押し上げ、混合装置240を各荷重計246から上方に離間させる。このとき、図6及び図7に示すように、ブラケット247,248の互いのピン挿通口(図示せず)が重なり合い、ここにストッパピン250を挿通することにより、それまで荷重計246により支えられていた混合装置240の重量が、ブラケット247,248及びストッパピン250によって支持されるようになる。
【0027】
図6は先の図3に対応した混合装置240の側面図、図7は図6中VII−VII断面による断面図を表している。図3乃至図7において、251,252はそれぞれハウジング241の上部側に設けた第1及び第2の導入口(入口)で、第1の導入口251は前方側(図3中左側)に、第2の導入口252はほぼ中央位置に設けてある。253は第1の導入口251に臨むよう設けた給水管で、この給水管253は、ハウジング241内に給水すべく多数の給水口(図示せず)を有している。254,255はそれぞれハウジング241の下部側に設けた第1及び第2の排出口(出口)で、第1の排出口254は前方側(図3中左側)に、第2の排出口255は後方側(図3中右側)に設けられている。256,257はそれぞれ第1及び第2の排出口254,255を開閉する第1及び第2の閉鎖部材(開閉扉)である。
【0028】
図8は第1の閉鎖部材256近傍の拡大側面図である。この図8及び先の図4、図5に示すように、第1の閉鎖部材256は、第1の排出口254を閉じた状態でハウジング241の円弧状の底面の一部を成す底板部256aと、この底板部256aを周囲に取付けたシール部256bとで構成されている。258,259は互いに支軸260を介して連結されたブラケットで、ブラケット258は第1の閉鎖部材256のシール部256b、ブラケット259はハウジング241における第1の排出口254のそれぞれの後方側(図8中右側)に設けられている。261は第1の閉鎖部材256の開閉駆動用の油圧シリンダで、この油圧シリンダ261の両端は、それぞれ支軸260の両端に固定具262aにより固定したアーム262及びハウジング241の側面の支持部材263に回動可能に連結されている。アーム262は、第1の閉鎖部材256に対して角度を持って支軸260に固定されている。264はシール部材で、このシール部材264は、ハウジング241の第1の排出口254周りに設けられている。即ち、図8に示す開放状態から油圧シリンダ261が縮み動作することにより、第1の閉鎖部材256によって第1の排出口254が閉ざされ、なおかつ第1の閉鎖部材256のシール部256bがシール部材264に当接することにより第1の排出口254を気密性を確保するようになっている。
【0029】
図9は第2の閉鎖部材257近傍の拡大側面図、図10は図3中X−X断面による断面図である。これら図9及び図10に示すように、第2の閉鎖部材257も、第1の閉鎖部材256同様、第2の排出口255を閉じた状態でハウジング241の円弧状の底面の一部を成す底板部257aと、この底板部257aを周囲に取付けたシール部257bとで構成されている。265はハウジング241の下部に設けたガイド部、266はこのガイド部265にガイドされ前後方向(図9中左右方向)に摺動可能なスライド部材で、スライド部材266のほぼ中央には、支持部266bを介して基部266aが垂設(凹設)されている。267は第2の閉鎖部材257の昇降用のジャッキで、このジャッキ267の上下端部は、それぞれ第2の閉鎖部材257の底板部257a及びスライド部材266の基部266aに固定されている。268は第2の閉鎖部材257のスライド用の油圧シリンダで、この油圧シリンダ268の両端は、それぞれスライド部材266の支持部266b及びハウジング241下部に設けたブラケット269に回動可能に連結している。270はシール部材で、このシール部材270は、ハウジング241の第2の排出口255周りに設けられており、図9に示す閉止状態において、第2の排出口255を気密性を確保するようになっている。
【0030】
先の図4、図5、図10において、271はハウジング241内に土砂及び土質改良材の攪拌・混合手段として設けた2つのパドルミキサで、これらパドルミキサ271は、それぞれ互いにほぼ平行にハウジング241の前後方向(図4では紙面直交方向)に配設した回転軸272と、この回転軸272に放射状に複数設けたパドル273とで構成されている。274はパドルミキサ271を回転駆動させる駆動装置で、特に図示していないが、この駆動装置274の出力軸は、回転軸272に直結している。また、隣り合う回転軸272同士は、互いに設けられた図示しないギアを介して噛合しており、図4に示すように互いに反対方向にほぼ同一回転数で回転駆動するようになっている。なお、本実施の形態では、パドルミキサ271を2つ設けたが、例えば1本でも良いし3本以上でも良い。
【0031】
続いて加水装置300及び排出装置400の構成をそれぞれ図11及び図12を用いて説明する。
【0032】
図11は上記の加水装置300の外観構造を表す図1中矢印XI方向から見た側面図である。この図11及び図1において、301は貯水タンク、302は貯水タンク301内の水を吐出管303を介して吐出するポンプユニットで、吐出管303は、送水管304を介して上記給水管253(先の図2、図3等参照)に接続している。また、吐出管303には、水の逆流を防止する逆止弁305、送水量を検出する流量計306等が設けられている。307は送水量を制御する流量制御装置である。この流量制御装置307は、例えばポンプユニット302の吐出量を制御する吐出流量制御装置であっても良いし、吐出管303の通水量を制御する流量制御弁であっても良い。
【0033】
図12は排出装置400の外観構造を表す上面図である。この図12と先の図2において、401は第1の排出口254からの改良土(流動化処理土)を受け入れるホッパ、402はポンプユニットで、ポンプユニット402は、ホッパ401から導入管403を介して改良土を吸い込み、排出管404を介して吐出するようになっている。排出管404は図示しない所定の打設場所まで延設されている。また、ホッパ401は、受け入れた改良土が円滑に導入管403に導かれるよう、下方に向かって縮径するよう形成されている。
【0034】
また、405はホッパ401及びポンプユニット402を積載するべースフレーム、406はベースフレーム405に設けた車輪である。但し、本実施の形態においては、このように排出装置400を移動可能に構成し、かつ独立した装置として構成したが、車輪406を省略して固定式の装置として構成しても良い。また、例えば、排出装置400自体を土質改良機械200の本体フレーム202や、走行装置201のトラックフレーム等に垂設し、土質改良機械200の構成要素としても構わない。そして、以上の排出装置400は、図2に示すように、土質改良機械200の混合装置240の第1の排出口254の下方に位置している。
【0035】
ここで、図13は、図1に示した土質改良システムの機能ブロック図である。この図13において、280は土質改良機械200の適宜の箇所(例えば運転席228等)に設けた制御装置である。この制御装置280は、加水装置300の流量制御装置307及び流量計306、土質改良材供給装置220の第1及び第2の供給部222,223、混合装置240の荷重計246、排出装置400等と電気的に接続している。これにより、混合装置240への給水量の演算及び制御、混合装置240の重量を基にした内容物の重量演算、土質改良材の供給量制御、排出装置400の駆動制御等を、格納したプログラムに準じて行うようになっている。また、繁雑防止のため特に図示していないが、制御装置280は、パドルミキサ271の駆動装置274や搬送コンベア215の駆動装置(図示せず)等とも電気的に接続しており、それらに対して指令信号を出力可能となっている。
【0036】
以上の構成の本実施の形態において、篩装置208、ホッパ210、煽り211は、特許請求の範囲に記載の本体フレームの長手方向一方側に設けた土砂受入手段を構成し、パドルミキサ271がハウジング内に装着され、土砂と土質改良材とを攪拌・混合する攪拌部材を構成する。また、荷重計246が、前記混合装置と前記本体フレームの間に介設され、前記混合装置の重量を検出する重量検出手段を構成し、ジャッキ249が混合装置昇降用の駆動装置を構成する。
【0037】
次に、上記構成の本実施の形態の土質改良機械200を用いた土質改良システムの動作を説明する。
(I)流動化処理作業時
流動化処理作業時には、まず土質改良機械200の混合装置240の第1及び第2の排出口254,255を閉止する。つまり、例えば図3において、油圧シリンダ261を縮短させて支軸260を支点に第1の閉鎖部材256を上方向に回動させ、第1の排出口254を閉止すると共に、油圧シリンダ268を伸長させ第2の閉鎖部材257を第2の排出口255下方に位置させた状態で、ジャッキ267により第2の閉鎖部材257を上昇させ第2の排出口255を閉止する。また、ジャッキ249を縮退させ、混合装置240が荷重計246に載置された状態とする。これらの動作は、図示しない操作盤等により個々の動作を独立して指令するようにしても良いし、所定のプログラムに準じて1回の指令により連動するようにしても良い。
【0038】
次に、油圧ショベル100により土質改良機械200のホッパ210に改質対象となる土砂を投入すると、ホッパ210で受け入れられた土砂は搬送コンベア215上に載置され混合装置240に搬送される。一方、土質改良材は、土質改良材供給装置220の貯留タンク221から第1及び第2の供給部222,223を介して供給される。第1の供給部222からの土質改良材は、搬送コンベア215上の土砂に添加され、搬送される土砂と共に第1の導入口251を介して混合装置240内に導入される。第2の供給部223からの土質改良材は、第2の導入口252を介して直接混合装置240内に供給される。そして、流動化処理時には、これらに加えて加水装置300から送水される水が、給水管253を介して第1の導入口251から混合装置240内に供給される。
【0039】
混合装置240では、土砂は、パドルミキサ271により土質改良材及び水と共に均一に攪拌混合され、スラリー状の改良土(流動化処理土)となる。そして、攪拌終了後、上記と逆の要領で第1の閉鎖部材256を回動させ、開放した第1の排出口254から排出装置400に改良土を導出し、最終的に排出装置400により所定の打設場所に圧送する。そして、上記の土砂、土質改良材、水の供給と、これらの攪拌混合とは、次の要領で行われる。
【0040】
図14(a)は、パドルミキサ271の駆動状態を時系列的に表すタイムチャート、図14(b)は、混合装置240内の土質改良材及び水の供給割合を時系列的に表すタイムチャートである。
これら図14(a)及び図14(a)に示すように、時刻0〜T1において、土砂、土質改良材及び水は、それぞれ設定された供給量づつ混合装置240内に供給され、この間、混合装置240内においてパドルミキサ271により均一に攪拌混合される。この時点では、上記制御装置280は、想定される土砂の供給量に対し、土質改良材及び水の供給量が適正割合よりも少な目(例えば7〜8割程度)となるよう、格納したプログラムに順じ、土質改良材の第1及び第2の供給部222,223、加水装置300の流量制御装置307に指令信号を出力し、それらの供給量を制御している。この間の土質改良材及び水の供給量は、流量計306の検出信号や、第1及び第2の供給部222,223の回転数を基に、制御装置280により演算される。
【0041】
また、この時刻T1までの間、制御装置280は、パドルミキサ271を繰り返し正転・逆転させる(内容物は、パドルミキサ271により、正転時には後方側(図3中右側)に、逆転時には(図3中左側)に移動する)。このとき、逆転駆動の時間に対し正転駆動の時間がやや多くなるようパドルミキサ271の駆動装置274に指令信号を出力することが望ましい。
【0042】
時刻T1〜T2においては、制御装置280は、土砂、土質改良材、水の供給、パドルミキサ271の駆動を全て停止し、荷重計246からの混合装置240の重量の検出信号を入力し、これを基に混合装置240内の土砂重量を算出する。そして更に、算出した土砂重量を基にこの土砂重量に対する適正な土質改良材及び水の供給量を演算し、これと既に求めた土質改良材及び水の供給量との偏差から土質改良材及び水の不足量を演算する。
【0043】
時刻T2〜T3において、制御装置280は、第2の供給部223及び流量制御装置307に指令信号を出力し、演算した不足量だけ土質改良材及び水を供給することにより、土砂、土質改良材及び水の割合を適正な状態とする。また、パドルミキサ271の運転は時刻T2にて再開されて以降、時刻T4までの間、正転及び逆転がほぼ同時間づつ周期的に繰り返され、この間土砂は、土質改良材及び水と共に均一に攪拌混合される。
【0044】
そして時刻T4にて、第1の排出口254を開放し(図3の状態とし)、時刻T5にかけてパドルミキサ271を逆転駆動させ第1の排出口254方向に改良土(流動化処理土)を移送させ排出する。前述のように、排出された流動化処理土は排出装置400により所定の打設場所に圧送される。そして、改良土の排出が完了したら、再び第1の排出口254を閉止し、以上の時刻0〜T5間の手順を必要に応じて繰り返す。
【0045】
(II)固化処理作業時
土質改良(この場合、固化処理、安定化処理、或いは強度改良処理等を指すが、以下代表的に固化処理と記載する)作業時には、まず土質改良機械200の混合装置240の第1の排出口254を閉止する。このとき、第2の排出口255は、バッチ処理する場合には閉止した状態とし、連続処理する場合には開放した状態(図6の状態)とする。第2の排出口255の開放のためには、ジャッキ267により閉止状態の第2の閉鎖部材257を下降させ、この状態で油圧シリンダ268を縮短させて第2の閉鎖部材257を前方(図6中左側)にスライドさせる。また、ジャッキ249により混合装置240を上昇させ荷重計246から離間させた状態でブラケット247,248をストッパピン250により固定する。混合装置240の固定作業を除くこれらの動作は、図示しない操作盤等により個々の動作を独立して指令するようにしても良いし、所定のプログラムに準じて1回の指令により連動するようにしても良い。また、そのまま配置しておいても支障ないが、固化処理作業時には、加水装置300、排出装置400は使用しないので、撤去しても良い。混合装置240の給水管253についても同様である。
【0046】
土質改良機械200の準備が整ったら、油圧ショベル100によりホッパ210に改質対象となる土砂を投入する。ホッパ210で受け入れられた土砂は、その下方の搬送コンベア215上に載置され搬送され、土質改良材供給装置220から添加された土質改良材と共に混合装置240に供給される。混合装置240に供給された土砂は、共に供給された土質改良材とパドルミキサ271により均一に攪拌混合される。このとき、必要な場合には、パドルミキサ271を適宜逆転させる。そして、団粒状に生成された改良土(固化処理土)は、正転駆動するパドルミキサ271により第2の排出口に向かって移送され、排出コンベア230上に導出されて最終的に機外に排出される。
【0047】
本実施の形態の作用・効果を以下に順次説明する。
▲1▼土質改良機械に流動化処理機能を付加したことによる効果
本実施の形態においては、以上のように、土質改良機械200単体で流動化処理作業と土質改良作業(固化処理、安定化処理、強度改良処理等)とを行うことができる。これにより、土質改良機械及び流動化処理装置の双方のニーズに応じることができ、レンタル業者等では、土質改良機械や流動化処理装置をそれぞれ十分な数保有しなくても済むようになる。その結果、収容スペースや維持及び管理の費用の面で、レンタル業者等にかかる負担を軽減することができる。勿論、レンタル業者に限らず、一般の土質改良機械や流動化処理装置を保有するユーザ等にとっても同様なメリットが生じる。
【0048】
▲2▼自走機能による効果
土質改良機械200は、下部に設けた走行装置201により、現場内を自力で自由に移動できる。そのため、それ自体の機動性が向上することは勿論のこと、土質改良システム或いは流動化処理システムのレイアウトの自由度を向上させることができる。
【0049】
▲3▼土質改良材及び水の不足量演算による効果
土砂の供給量は、搬送コンベア215の土砂の搬送速度及び搬送土砂の断面積によって決まる。搬送土砂の断面積は、ホッパ210の下流側の切出し口(ゲート、図示せず)の開口面積によりおおよそ決まるが、土砂の性状やホッパ210内での状態に影響を受ける。そのため、土質改良材や水の供給量に対し、実際には土砂供給量を高精度に制御することは難しい。そこで、本実施の形態においては、先に図14(a)及び図14(b)で説明したように、まず土砂、土質改良材、水をある程度混合装置240に供給し、その後土質改良材及び水の不足量を演算してその分を補填する。これにより、土砂、土質改良材、水の混合割合を容易に適正範囲にすることができ、改良土(流動化処理土)の品質を向上させることができる。
【0050】
なお、本実施の形態においては、土質改良材及び水の供給を2回に分けた場合を例に挙げたが、更に高精度に制御したい場合、微調整が必要な場合には、勿論3回、4回・・・と分けて土質改良材及び水を供給するようにしても良い。また、土質改良材や水の不足量を演算するために、流量計306及び荷重系246の検出結果を基にした例を説明したが、例えば土砂供給量を検出する手段を設け(例えば、搬送コンベア215にコンベアスケールを設けたり、搬送土砂の高さを検出する超音波センサを設け)、土砂の供給量を直接演算する構成としても構わない。即ち、要するに、そのプロセスに関わらず、土質改良材及び水の不足量を演算し、比較的制御し易いこれら土質改良材及び水を補填する構成とすれば良い。
【0051】
▲4▼その他の効果
固定型の流動化処理プラントでは、通常、原料となる建設発生土をバキューム車等で搬入し、これに流動化処理を施して流動化処理土を生成した後、ミキサー車等で打設場所へ搬出する。勿論、固定型プラントでは比較的製造能力は多いが、それだけ大規模になる。それに対し、本実施の形態においては、流動化処理を自走車両に搭載した混合装置240で行うため、作業場所を打設場所付近に移動させることにより、即打設可能となりコスト低減のメリットが得られる。勿論、固定型プラントに比べて構成をコンパクト化できる。
【0052】
また、固定型プラントは、従来、上記のように建設発生土及び流動化処理土の運搬が必要であり、かつ大規模であったため、発生する運搬費用や設備コストのために、流動化処理作業にかかる費用も比較的高かった。本実施の形態によれば、運搬費が発生せず、またシステムが比較的小規模であるため、こうしたコストを低減することができる。
【0053】
一方、移動型の流動化処理プラントでは、通常、トラック車体上に処理装置を搭載して移動するよう構成され、現場において処理装置に建設発生土を供給して流動化処理を施し、その後ポンプ圧送等により流動化処理土を打設する。しかしながら、こうした移動型の流動化処理プラントにおいては、トラックによる移動のため、小規模な処理装置に限定され処理能力が比較的少ないのが現状である。それに対し、本実施の形態では、トラックではなく専用の移動車両に搭載した混合装置240により流動化処理を行うため、従来の移動型流動化処理プラントに比べて高い処理能力を確保することができる。
【0054】
なお、以上において、上記効果▲3▼を得るために、土質改良材及び水の供給量の不足量を演算し補填することとしたが、本発明の本質的効果▲1▼を得る限りにおいては、必ずしも土質改良材及び水の供給をこのように厳密に制御する必要はない。また、上記効果▲2▼を得るために、土質改良機械200に走行装置201を設けたが、上記効果▲1▼を得る限りにおいては土質改良機械200は固定式のものでも構わず、走行装置201は省略しても構わない。この場合、図2においては、例えば走行装置201を省略し、本体フレーム202を架台207上に直接載置させる等すれば足りる。
【0055】
また、以上において、土質改良機械200への土砂供給手段としての役割を果たすものとして油圧ショベル100を例示したが、例えば土砂Sを貯留するホッパを備えたベルトコンベア等、他の供給手段を油圧ショベル100に代えて配置しても構わない。また、加水手段300をポンプユニット302により送水するものとしたが、例えば土質改良機械200に、混合装置240よりも高くなるように貯水タンクを設け、制御弁を介し、重力の作用により給水管253に給水されるようにしても良い。また、排出装置400は、流動化処理土を圧送して打設するものとしたが、これに限られない。例えばスクリューコンベア等で打設箇所に流動化処理度を供給するものとしても良い。これの場合も同様の効果を得ることができる。
【0056】
また、以上において、油圧ショベル100や土質改良機械200の走行装置として、無限軌道履帯を備えたいわゆるクローラ式のものを例示したが、これに限られず例えばホイール式のものであっても良い。また、土質改良機械200の混合装置240として、パドルミキサ271を備えたいわゆるミキシング方式のものを例示したが、例えばスクリューミキサを備えた混合装置等、他の方式の混合装置に代えても良い。これらの場合も同様の効果を得る。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、以上のように、土質改良機械単体で流動化処理作業と土質改良作業(固化処理作業等)とを行うことができるので、1台でユーザからの土質改良機械及び流動化処理装置の双方へのニーズに応じることができる。これにより、レンタル業者等では、土質改良機械や流動化処理装置をそれぞれ十分な数保有しなくても済み、収容スペースや維持及び管理の費用の面で負担が軽減される。また、レンタル業者に限らず、一般の土質改良機械や流動化処理装置を保有するユーザ等にとっても同様なメリットが生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムの上面図である。
【図2】本発明の土質改良機械の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
【図3】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す側面図である。
【図4】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す図3中IV−IV断面による断面図である。
【図5】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す図3中V−V断面による断面図である。
【図6】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す側面図である。
【図7】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す図6中VII−VII断面による断面図である。
【図8】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた第1の閉鎖部材近傍の拡大側面図である。
【図9】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた第2の閉鎖部材近傍の拡大側面図である。
【図10】本発明の土質改良機械の一実施の形態に備えられた第2の閉鎖部材近傍の構成を表す図3中X−X断面による断面図である。
【図11】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムを構成する加水装置の外観構造を表す図1中矢印XI方向から見た側面図である。
【図12】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムを構成する排出装置の外観構造を表す上面図である。
【図13】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムの機能ブロック図である。
【図14】本発明の土質改良機械の一実施の形態を用いた土質改良システムにおいて、制御装置により制御される、攪拌手段の駆動状態、土質改良材及び水の供給割合を時系列的に表すタイムチャートである。
【符号の説明】
100 油圧ショベル(土砂供給手段)
200 土質改良機械
201 走行装置
202 本体フレーム
208 篩装置(土砂受入手段)
210 ホッパ(土砂受入手段)
211 煽り(土砂受入手段)
215 搬送コンベア
220 土質改良材供給装置
222 第1の供給部(供給口)
223 第2の供給部(供給口)
230 排出コンベア
240 混合装置
241 ハウジング
246 荷重計(重量検出手段)
249 ジャッキ(混合装置昇降用の駆動装置)
251 第1の導入口(導入口)
252 第2の導入口
253 給水管
254 第1の排出口
255 第2の排出口
256 第1の閉鎖部材
257 第2の閉鎖部材
271 パドルミキサ(攪拌部材)
273 パドル(攪拌部材)
300 加水装置
400 排出装置
Claims (8)
- 本体フレームと、
この本体フレーム上に設けられ、箱状の容器からなるハウジング、このハウジングの長手方向一方側の上部に設けた土砂及び土質改良材の導入口、前記ハウジングの長手方向一方側の下部に設けた流動化処理した改良土を排出する第1の排出口、この第1の排出口を開閉する第1の閉鎖部材、前記ハウジングの長手方向他方側の下部に設けた固化処理した改良土を排出する第2の排出口、この第2の排出口を開閉する第2の閉鎖部材、前記ハウジング内に装着され土砂と土質改良材とを攪拌・混合する攪拌部材、及び前記ハウジング内に水を供給するための給水管を有する混合装置と、
前記本体フレームの長手方向一方側に設けた土砂受入手段と、
この土砂受入手段の下方から前記混合装置の導入口にわたって設けた搬送コンベアと、
この搬送コンベアにより搬送される土砂上に土質改良材を供給するように、前記搬送コンベアの上方に供給口を設けた土質改良材供給装置と、
前記本体フレーム長手方向他方側に設けた動力装置と、
前記第2の排出口の下方位置から前記本体フレームの長手方向他方側外方位置まで延在させて設けた排出コンベアと
を備えたことを特徴とする土質改良機械。 - 請求項1記載の土質改良機械において、前記第1の排出口の下方に、前記第1の排出口から排出された改良土の排出装置を設けたことを特徴とする土質改良機械。
- 請求項1又は2記載の土質改良機械において、前記混合装置と前記本体フレームの間に介設され、前記混合装置の重量を検出する重量検出手段を設けたことを特徴とする土質改良機械。
- 請求項1乃至3のいずれか1項記載の土質改良機械において、前記本体フレームに、前記混合装置昇降用の駆動装置を設けたことを特徴とする土質改良機械。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載の土質改良機械において、前記本体フレームの下部に走行装置を更に設けたことを特徴とする土質改良機械。
- 請求項1乃至5のいずれか1項記載の土質改良機械において、前記土質改良材供給装置の供給口を前記ハウジング上方に追設したことを特徴とする土質改良機械。
- 請求項2乃至6のいずれか1項記載の土質改良機械と、
送水管を介して前記給水管に接続し、前記混合装置内に水を供給する加水装置と
を備えたことを特徴とする土質改良システム。 - 請求項2乃至6のいずれか1項記載の土質改良機械と、
前記ホッパに土砂を供給する土砂供給手段と
を備えたことを特徴とする土質改良システム。
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JP2009002127A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Sanwa Kizai Co Ltd | 車載式土質改良装置の運転方法 |
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-
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- 2002-11-14 JP JP2002331068A patent/JP2004162434A/ja active Pending
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