JP4916501B2 - 自走式土質改良機及び自走式土質改良機の混合装置 - Google Patents

自走式土質改良機及び自走式土質改良機の混合装置 Download PDF

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Description

本発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混合して改良する自走式土質改良機に関し、さらに詳しくは、大きな石等の異物が混じった土砂を土質改良対象とする場合であっても混合装置から改良土を円滑に排出できる自走式土質改良機及びこれに用いる混合装置に関するものである。
近年、いわゆるリサイクル法の施行(平成3年10月)といった廃棄物再利用促進の背景の下、例えば、ガス管等の埋設工事、上下水道工事、及びその他の道路工事・基礎工事等において発生する掘削土(いわゆる建設発生土)を土質改良材とともに攪拌混合処理し、リサイクル用の改良土とする自走式土質改良機のニーズが拡がりつつある。
このような自走式土質改良機としては、例えば特開2000−45327号公報に記載のように、土砂ホッパに投入され搬送コンベアにより搬送される土砂に、土質改良材供給装置から土質改良材を供給し、その土砂と土質改良材との混合物を複数の攪拌翼を設けた攪拌手段を内部に備えた混合装置によって攪拌混合して改良土を製造し、その改良土を搬出コンベアで搬出するものが既に提唱されている。
この上記従来技術では、上記攪拌手段の長手方向全長に渡って比較的密に攪拌翼を設けることにより、混合装置の長手方向一端側に設けた導入部より導入された土砂及び土質改良材が混合装置の長手方向他端側に設けた排出部より排出されるまでの間における攪拌翼との衝突機会を十分に多くし、これによって土砂及び土質改良材を十分に攪拌混合し優れた土質改良性能を発揮するようになっている。
特開2000−45327号公報
しかしながら、上記従来技術においては以下の課題が存在する。
即ち、上記した近年の廃棄物再利用促進の機運の下、建設発生土をその掘削箇所に埋め戻す埋め戻し材として改良する他にも種々の用途が広がりつつあり、土質改良対象となる土砂の性状も極めて多種多様化してきている。ここで、上記通常の埋め戻し材として用いられる改良土に要求される最大粒径は10〜20mm程度であるため、通常は予め異物を除去した土砂を自走式土質改良機に投入して土質改良を行う。これに対し、例えば、道路工事の路床材や建造物下部の地盤改良工事等に用いられる改良土においては、最大粒径100〜200mm程度まで許容されるため、予め異物を除去せず石等ある程度大きな異物が混入したままの土砂を自走式土質改良機に投入して改良する場合もある。
上記従来技術は、前述のような構造のため、異物の除去された土砂を土質改良対象とする場合等は非常に優れた土質改良性能を発揮するが、上記のような大きな異物が混入した土砂等を土質改良対象とする場合においては、異物が攪拌翼の間を通り抜けられないために混合装置から円滑に改良土が排出されず、場合によっては異物が噛み込み混合装置の動作自体が停止してしまう可能性がある。このため、道路工事や建造物下部の地盤改良工事といった近年の新たなニーズに十分に対応することができなかった。
本発明の目的は、近年の新たなニーズに対応し、大きな石等の異物が混じった土砂を改良対象とする場合であっても、改良土を円滑に排出できる自走式土質改良機及びこれに用いる混合装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、受け入れた土砂を混合装置により攪拌混合して改良する自走式土質改良機において、前記混合装置は、複数の回転軸のそれぞれに設けた複数の攪拌翼を有し導入した土砂及び土質改良材を攪拌混合する攪拌手段を備え、前記攪拌手段は、一条螺旋軌跡状に前記攪拌翼を設け当該記攪拌翼を疎に配置した一条螺旋配置部と、二条螺旋軌跡状に前記攪拌翼を設け当該攪拌翼を密に配置した二条螺旋配置部とを備えていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記一条螺旋配置部の単位距離当りの前記攪拌翼の設置数は、前記二条螺旋配置部の半数程度であることを特徴とする。
第3の発明は、受け入れた土砂及び土質改良材を攪拌混合して改良する自走式土質改良機の混合装置において、複数の回転軸のそれぞれに設けた複数の攪拌翼を有し導入した土砂及び土質改良材を攪拌混合する攪拌手段を備え、前記攪拌手段は、一条螺旋軌跡状に前記攪拌翼を設け当該記攪拌翼を疎に配置した一条螺旋配置部と、二条螺旋軌跡状に前記攪拌翼を設け当該攪拌翼を密に配置した二条螺旋配置部とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、近年の新たなニーズに対応し、大きな石等の異物が混じった土砂を改良対象とする場合であっても、改良土を円滑に排出できる。
以下、本発明の自走式土質改良機の一実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す側面図であり、図2は本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す上面図である。
これら図1及び図2において、この自走式土質改良機は、例えば油圧ショベルのバケット等の作業具により改質対象となる土砂が投入され、その投入土砂を所定の粒度に選別する篩ユニット1と、この篩ユニット1で選別された土砂を受け入れる土砂ホッパ2と、このホッパ2から導入された土砂を所定の土質改良材と混合して下方へ排出する混合装置(処理槽)3と、ホッパ2に受け入れた土砂を前記混合装置3へと搬送して導入する搬送コンベア4と、この搬送コンベア4により搬送される土砂に土質改良材を供給する土質改良材供給装置5とを搭載した土質改良機本体6、この土質改良機本体6の下方に設けられた走行体7及び前記混合装置3にて製造され排出された改良土を受け入れて自走式土質改良機後方側(図1中右側)に搬送し排出する排出コンベア8を有する。
前記の走行体7は、本体フレーム9と、走行手段としての左・右無限軌道履帯10L,10Rとを備えている。本体フレーム9は、例えば略長方形の枠体によって形成され、前記篩ユニット1、土砂ホッパ2、混合装置3、搬送コンベア4、土質改良材供給装置5、及びパワーユニット45(後述)等を載置する車台を構成する土質改良機取付け部9Aと、この土質改良機取付け部9A及び前記の左・右無限軌道履帯10L,10Rを接続するトラックフレーム部9Bとから構成される。また左・右無限軌道履帯10L,10Rは、前記トラックフレーム部9Bに回転自在に支持された駆動輪11と従動輪(アイドラ)12との間に掛け渡されており、駆動輪11側に設けられた左・右走行用油圧モータ13L,13R(左走行用油圧モータ13Lのみ図1に図示)の駆動力により循環駆動して自走式土質改良機を走行させるようになっている。
前記の篩ユニット1は、前記土質改良機取付け部9Aの自走式土質改良機前方側(図1中左側)端部の上方に搭載された上下方向に振動可能ないわゆる振動篩である。詳細には、前記土質改良機取付け部9Aに立設した支持ポスト14の上に固定された支持部材15にばね16を介して弾性的に支持された支持枠体17と、この支持枠体17に装着された格子部材18(図2参照)と、その重心が偏芯した振動軸(図示せず)を内部に挿通した回転ドラム19と、この回転ドラム19を回転駆動させる駆動力を発生する篩ユニット用油圧モータ20とを有している。そして、篩ユニット用油圧モータ20の駆動力をベルト21を介して回転ドラム19に伝達して回転させることにより、その内部に挿通された前記振動軸が回転し、篩ユニット1全体が振動するようになっている。また前記支持枠体17は、自走土質改良機前方側(図1中左側)の方が自走式土質改良機後方側(図1中右側)よりも低くなっており、上記のように篩ユニット1が振動することにより、篩ユニット1に投入された土砂に含まれる種々の大きさの成分のうち、格子部材18の格子の目よりも大きなものを格子部材18上を自走式土質改良機前方側(図1中左側)へと移動・流下させて排出し、格子部材18の格子の目よりも小さいもののみを選別して下方の土砂ホッパ2へと導入するようになっている。
前記土砂ホッパ2は、その上端部が前記篩ユニット1の傾斜に対応するように上端部が前記支持部材15に固定されており、上下は開口している。また、篩ユニット1から土砂を円滑に導入するため上方拡開形状となっている。詳細には、上方側の開口寸法はその長手方向、幅方向ともに前記篩ユニット1の支持枠体17よりもわずかに大きく、また下方側の開口幅は搬送コンベア4の搬送ベルト26(後述)の幅よりもわずかに小さくなっており、前記篩ユニット1より導入された土砂を搬送コンベア4の搬送ベルト26上に確実に導くようになっている。
前記搬送コンベア4は、前記土質改良機取付け部9Aの自走式土質改良機前方側(図1中左側)端部に搭載されており、前記ホッパ2の略直下から自走式土質改良機後方側(図1中右側)に延在している。この搬送コンベア4は、前記土砂ホッパ2の下端の傾斜に対応して上流側(図1中左側)から下流側(図1中右側)に向かって斜めに立ち上がるように設けられている。また搬送コンベア4は、フレーム22と、このフレーム22に支持され搬送コンベア用油圧モータ23で駆動される駆動輪24と従動輪25との間に巻回して設けられた搬送ベルト26とを備えており、この搬送ベルト26を循環駆動させることにより土砂ホッパ2を介して搬送ベルト26上に載置された土砂を前記混合装置3の導入口34(後述)に導くようになっている。
前記土質改良材供給装置5は、前記篩ユニット1及び土砂ホッパ2よりも自走式土質改良機後方側(図1中右側)に位置しており、前記土質改良機取付け部9Aの長手方向ほぼ中間部上に搭載されている。詳細には、土質改良機取付け部9A上に立設した複数本(例えば4本)の支柱27上に設けられた略長方形状の台板28に支持されている。またこの土質改良材供給装置5は、内部に土質改良材を貯留する貯留タンク29と、この貯留タンク29の下部に連設され、土質改良材を所定量ずつ供給するフィーダ30とを備えている。
前記の貯留タンク29は土質改良材を貯留するものであり、下部側の前記台板28上に設置された有底筒形の下部タンク部29Aと、上部側の略円形の天板部29Bと、これら下部タンク部29Aと天板部29Bとの間に設けられた内部容積が可変な上部タンク部としての蛇腹部29Cとから構成され、その高さ寸法を変えられるようになっている。
なお、この貯留タンク29内に土質改良材を供給するときは、天板部29Bに設けた開閉蓋31を開き、フレキシブルコンテナをクレーン32(図2参照)により吊り上げて貯留タンク29の内部に挿入し、自重によりフレキシブルコンテナを前記貯留タンク29の内部に設けられたカッタ33に押し付けてその下端部を切り裂き、フレキシブルコンテナ内部の土質改良材を貯留タンク29内へ供給するようになっている。
また、前記の下部タンク部29Aの底面には、土質改良材供給開口(図示せず)が設けられ、この土質改良材供給開口から土質改良材を前記フィーダ30へ供給するようになっている。そして円滑かつ確実にフィーダ30へ供給するために、下部タンク部29A内の下部にはホッパ内撹拌手段(図示せず)が設けられており、貯留タンク29内に供給された土質改良材は、フィーダ30を介して前記搬送コンベア4の搬送ベルト26により搬送される土砂に所定量ずつ供給されるようになっている。
以上説明した前記篩ユニット1、土砂ホッパ2、搬送コンベア4、及び土質改良材供給装置5が、土砂と土質改良材との混合物を供給する混合物供給部としての機能を果たす。
図3は本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた混合装置3の詳細構造を表す側断面図であり、図4は図3中IV−IV断面による水平断面図であり、図5は図3中V−V断面による縦断面図である。
これら図3乃至図5において、混合装置3は、土質改良機取付け部9Aの自走式土質改良機後方側(図1中右側)に略水平に設けられており、その自走式土質改良機前方側(図3中左側)上部の土砂及び土質改良材を導入する導入口34及び自走式土質改良機後方側(図3中右側)下部の改良土を排出する排出口35(詳細は後述)を有するトラフ容器である混合装置本体36と、この混合装置本体36内に互いに平行に設けられた複数本(この例では2本)のパドルミキサ37とを有している。なお前記の混合装置本体36は、前記導入口34及び排出口35以外の部位は密閉構造となっている。
前記のパドルミキサ37は、回転軸38と、この回転軸38に間欠的に多数設けられ、回転軸38に対して径方向に延在する支持部材39a及び土砂及び土質改良材を攪拌しつつ移送する攪拌部材39bで構成されたパドル39とを有しており、回転軸38の両端が前記混合装置本体36の自走式土質改良機前後方向(図3中左右方向)両端に設けられた軸受40,40に回転自在に支持されることにより混合装置本体36に取付けられている。また、前記回転軸38,38の自走式土質改良機後方側(図3中右側)端部近傍には、それぞれ相互に噛合するギア41,41が設けられており、さらに一方側(図4中上側)の回転軸38の自走式土質改良機後方側(図3中右側)端部は混合装置用油圧モータ42の出力軸に連結されている。すなわち、混合装置用油圧モータ42を回転駆動することにより、図5に矢印Aで示すように、回転軸38,38が同時にかつ相互に反対方向に回転駆動するようになっている。
このような構成により混合装置3は、混合装置本体36の導入口34から導入された土砂及び土質改良材をパドルミキサ37(厳密にはパドル39の攪拌部材39b)により均一に攪拌混合して改良土を製造しつつ前記排出口35に向けて移送し、前記排出口35から前記排出コンベア8の搬送ベルト44(後述)上に排出するようになっている。なお、前述したように混合装置本体36は、導入口34及び排出口35を除いて密閉構造となっているが、メンテナンス等のために側面又は上面には開閉扉(図示せず)が設けられている。
以上説明した混合装置3が、土砂と土質改良材とを攪拌混合する処理機構部としての機能を果たすようになっている。
図1及び図2に戻り、前記排出コンベア8は、排出コンベア用油圧モータ43によって搬送ベルト44を循環駆動し、これによって前記混合装置3から搬送ベルト44上に落下してきた改良土を搬送するようになっている。またこの排出コンベア8は、図示しない支持部材によってパワーユニット45及び前記土質改良機取付け部9A等から吊り下げ支持されており、図1に示すように混合装置3の下方位置において搬送方向(図1中右方向)に小距離だけ水平に延在した後、斜めに立ち上がるように配設されている。
以上説明した排出コンベア8が、改良土排出部としての機能を果たすようになっている。
前記パワーユニット45は、図1に示すように、前記混合装置3よりさらに自走式土質改良機後方側(図1中右側)に位置しており、前記土質改良機取付け部9Aの自走式土質改良機後方側(図1中右側)端部の上部にパワーユニット積載部材46を介して搭載されている。またその内部には、原動機としてのエンジン(図示せず)と、このエンジンによって駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ(図示せず)と、この油圧ポンプからの圧油の方向及び流量を制御する複数のコントロールバルブを備えた制御弁装置(図示せず)とが収納されている。すなわち、エンジンにより駆動される油圧ポンプからの圧油が、制御弁装置の複数のコントロールバルブを介して自走式土質改良機に備えられた各油圧モータ(前述した篩ユニット用油圧モータ20、混合装置用油圧モータ42、搬送コンベア23油圧モータ30、排出コンベア用油圧モータ43、左・右走行用油圧モータ13L,13R及び前記図示しないホッパ内撹拌手段を駆動する撹拌用油圧モータ47(図1参照)等)に供給され、これによって各油圧モータに対応する各機構(篩ユニット1、混合装置3、搬送コンベア4、排出コンベア8、左・右無限軌道履帯10L,10R、及びホッパ内撹拌手段(図示せず)等)が駆動されるようになっている。
なお特に図示しないが、パワーユニット45の自走式土質改良機前方側(図1中左側)の領域には、前記左・右無限軌道履帯10L,10Rを操作する左・右操作レバーが備えられた運転席が設けられている。
以上のような基本構成の自走式土質改良機において、本実施の形態の最も大きな特徴は、混合装置3の土砂及び土質改良材を攪拌混合する攪拌距離を変更可能とする機構を設けたことである。
すなわち先の図3及び図4において、前記排出口35は、混合装置本体36の自走式土質改良機後方側(図3中右側)端部から略中間部近傍まで開口しており、その自走式土質改良機前方側(図3及び図4中左側)にはカバー48が着脱可能に設けられている。
ここで、図6は本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた混合装置3の詳細構造を表す下面図である。
この図6及び先の図3及び図4に示すように、前記カバー48は、排出口35に取付けた状態で前記トラフ状の混合装置本体36の底面の一部を構成する断面が略「M」字形状の底板部48aと、この底板部48aの4辺から下方に曲成した曲成部48bとからなる。また曲成部48bは、前記カバー48を排出口35を構成する壁面に取付ける3辺(図6中上下側の2辺及び左側の1辺)の取付部48b’と、前記カバー48が取付けられた状態で攪拌混合された改良土の排出位置を画定する1辺(図6中右側の1辺)の仕切部48b”とからなる。
前記カバー48の3辺を構成する取付部48b’は、それぞれ前記排出口35を構成する図6中上下側及び左側の壁面に対して複数箇所づつ(この例では2箇所づつ)ワッシャー49,49を介してボルト50及びナット51により締結されて取り付けられている。すなわち本実施の形態においては、このボルト50及びナット51等を取外してカバー48を排出口35から取り外すことにより、排出口35の開口面積を自走式土質改良機前方側(図6中左側)に拡張させるようになっている。これにより、前記パドルミキサ37によって攪拌混合されつつ移送されてきた改良土の排出位置を画定する壁面を、前記仕切部48b”から排出口35の自走式土質改良機前方側(図6中左側)壁面に変更するようになっている。
なお、上記においてカバー48をボルト50及びナット51等により着脱可能な構成としたが、これに限られず例えばピンやクランプ等を用いてもよく、要は容易にカバー48を着脱することができる構成であればよい。また、カバー48の底板部48aは断面が略「M」字形状の部材としたが、前記混合装置本体36がトラフ容器でない例えば略直方体の箱状容器である場合には、平坦な板状部材とすればよく、要はカバー48を取り付けた状態で底板部48aが混合装置本体36の底面の一部を構成すればよい。
次に、本実施の形態の自走式土質改良機の動作を以下に説明する。
例えば油圧ショベルのバケット等により自走式土質改良機の前記篩ユニット1に土砂を投入すると、この篩ユニット1で選別されて前記格子部材18を通過した土砂成分が下方の土砂ホッパ2へと導入される。土砂ホッパ2で受け入れられた土砂は、その下方の搬送コンベア4によって自走式土質改良機後方へ向かって搬送されるとともに、その表面に土質改良材供給装置5により所定量の土質改良材が供給されて導入口34を介して混合装置3へと導入される。
混合装置3へ導入された土砂及び土質改良材は、パドルミキサ37で均一に攪拌混合されて改良土となり、混合装置本体36の排出口35を介して排出コンベア8の搬送ベルト44上に載置される。そして、改良土は排出コンベア8によってさらに自走式土質改良機後方へと搬送され、最終的に自走式土質改良機後部から排出される。
ここで、以上のように混合装置3内にパドル39を設けて土砂及び土質改良材を攪拌混合する自走式土質改良機においては、通常図3に示すように、パドルミキサ37の長手方向全長に渡って比較的密にパドル39が設けられている。この場合、近年のニーズに応じて例えば道路工事の路床材や建造物の地盤改良等に用いる改良土を製造するときに、改良対象として大きな異物が混入した土砂等が投入されると、隣接するパドル39,39間を通り抜けるのが困難なために混合装置3から異物が排出されず、円滑に改良土が排出されない場合がある。
本実施の形態においては、上記のようにカバー48を取外し、改良土の排出位置を画定する壁面をカバー48の仕切部48b”から排出口35の自走式土質改良機前方側(移送方向上流側)の壁面に変更することにより、パドル39による攪拌距離を適宜短くすることができる。これにより、パドル39と異物との衝突の機会を適宜減少させることができるので、大きな石等の異物が混じった土砂を土質改良対象とする場合であっても、混合装置3内に導入された異物はパドル39に引っ掛る前に排出口35の自走式土質改良機前方側の壁面を越えたところで排出され、混合装置3から円滑に改良土を排出することができる。
本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態を図7を用いて説明する。
図7は、本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態に備えられた混合装置3Aの詳細構造を表す斜視図である(但し、繁雑防止のためパドルミキサ37は図示省略とする)。図中、先の図3乃至図6と同様の部分には同様の符号を付し説明を省略するとともに、必要に応じて先の図1及び図2を参照する。
図7に示すように本実施の形態においては、混合装置本体36の自走式土質改良機後方側(図7中矢印イ側)下部には、上記一実施の形態の排出口35とほぼ同じ開口面積で開口部52が開口しており、この開口部52の自走式土質改良機後方側(図7中矢印イ側)及び幅方向(図7中左右方向)両側から改良土を排出する排出口としてのスカート部材53が下方に延材して設けられている。また、このスカート部材53を構成する壁面のうち、自走式土質改良機幅方向(図7中左右方向)両側を構成する壁面の下端には、ガイド部53aがそれぞれ内側に曲成されて設けられており、このガイド部53aにより上記一実施の形態のカバー48とほぼ同形状(詳細は後述)のカバー54が自走式土質改良機前後方向(図7中矢印ア及び矢印イ方向)にスライド可能に支持されている。
カバー54は、前記カバー48と同様に底板部54aと、曲成部54bとからなり、この曲成部54bの自走式土質改良機後方側(図7中矢印イ側)の壁面は、パドルミキサ37(図3参照)により攪拌混合されつつ移送される改良土が排出される排出位置を画定する仕切部54b”を構成する。すなわち、本実施の形態においては、前記開口部52の自走式土質改良機前方側(図7中矢印ア側)をカバーするカバー54を自走式土質改良機前方側(図7中矢印ア側)にスライドさせることにより、前記仕切部54b”により画定される改良土の排出位置が自走式土質改良機前方側(図7中矢印ア側)に移動するようになっている。
なお、前記スカート部材53を構成する壁面のうち、自走式土質改良機幅方向(図7中左右方向)両側の壁面には、長穴53bがそれぞれ自走式土質改良機前後方向(図7中矢印ア及び矢印イ方向)に延在されて設けられており、これにより上記のようにスライドするカバー54を所定の位置に、例えばワッシャー55を介してボルト56及びナット57により締結して固定するようになっている。また、カバー54の曲成部54bを構成する壁面のうち、自走式土質改良機前方側(図7中矢印ア側)の壁面には、取っ手54cが設けられており、カバー54をスライドさせ易いように便宜が図られている。その他の構成は上記一実施の形態と同様である。
上記構成により本実施の形態においては、カバー54を自走式土質改良機前方側にスライドさせて、改良土を排出する排出位置を画定する前記仕切部54b”を自走式土質改良機前方側にスライドさせることができるので、パドル39(図3参照)による土砂及び土質改良材の攪拌距離を所望の値に調節することが可能となる。これにより、上記一実施の形態と同様の効果に加え、パドル39と異物との衝突機会を、例えば土砂に含まれる異物の大きさや改良土の用途等により、必要に応じて適宜調節することができるという効果も得る。
本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施の形態を図8乃至図10を用いて説明する。
図8は本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施の形態に備えられた混合装置3Bの詳細構造を表す側断面図であり、図9は図8中IX−IX断面による水平断面図であり、図10は図8中X−X断面による縦断面図である。図中、先の図3乃至図6と同様の部分には同様の符号を付し説明を省略するとともに、必要に応じて先の図1及び図2を参照する。
これら図8乃至図10に示すように、本実施の形態において、パドルミキサ37aは、上記一実施の形態に比べて回転軸38の軸方向におけるパドル39の取付間隔が大きくなっている。また、これらパドル39は、図8及び図9に2点鎖線で示したように回転軸38に対して互いに逆方向の略一条螺旋軌跡状となるように設けられており、その攪拌部材39bは断続的に略スクリュー状の軌跡を描いている。
なお、本実施の形態においては、混合装置本体36の自走式土質改良機後方側(図8中右側)下部に排出口35aが固定されており、パドルミキサ37aにより攪拌されつつ移送されてきた改良土は、この排出口35aを構成する壁面のうち、自走式土質改良機前方側(図8中左側)の壁面を越えたところで排出口35aを介して排出されるようになっている。その他の構成は上記一実施の形態と同様である。
本実施の形態においては、上記のように回転軸38に対してその軸方向における各パドル39の取付間隔を大きくしたので、隣接するパドル39,39間の間隙空間をそれだけ大きくすることができる。これにより、大きな石等の異物が混じった土砂を土質改良対象とする場合であっても、混合装置本体36内に導入された異物がパドル39,39間の間隙空間を通り抜けて排出されるので、混合装置本体36から排出口35aを介して円滑に改良土を排出することができる。
また本実施の形態においては、パドル39を回転軸38に対し略一条螺旋軌跡状となるように設けることにより、各パドル39の前記攪拌部材39bを1つのスクリューの軌跡を描くように断続的に配置させることができる。これにより、異物に対して各パドル39の攪拌部材39bを連続的に衝突させて押し出すことができ、異物を順次排出口35aに向かって円滑に移送することができる。
なお本実施の形態においては、移送性確保のためにパドル39を回転軸38に対して略一条螺旋軌跡状となるように設けたが、異物の混入した改良土の排出性向上の効果を得る限りにおいては、単にパドル39を回転軸38の軸方向に大きな取付間隔で設けるだけでもよい。
本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施の形態を図11を用いて説明する。
図11は、本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施の形態に備えられる混合装置3Cの詳細構造を表す水平断面図であり、図中、先の図3乃至図6と同様の部分には同様の符号を付し説明を省略するとともに、必要に応じて先の図1及び図2も参照する。
図11に示すように、各パドルミキサ37bの自走式土質改良機前方側(図11中矢印Bにより区分された領域)の一条螺旋配置部37bAには、先に図8乃至図10により説明した実施の形態と同様、回転軸38に対して軸方向に大きな取付間隔で各パドル39が一条螺旋軌跡に設けられており、自走式土質改良機後方側(図11中矢印Cにより区分された領域)の二条螺旋配置部37bBには二条螺旋軌跡にパドル39が設けられており(すなわち、パドルミキサ37bの一条螺旋配置部37bAには、単位距離当り二条螺旋配置部37bBの約半数のパドル39が設けられており)、一条螺旋配置部37bA及び二条螺旋配置部37bBにおいて各パドル39の攪拌部材39bは、それぞれ断続的に一条及び二条の略スクリュー状の軌跡を描いている。その他の構成は、先に図8乃至図10により説明した実施の形態と同様である。
上記構成により、導入口34(図3参照)を介して導入された土砂に含まれる異物を一条螺旋配置部37bAによりある程度排出口35a側の二条螺旋配置部37bBに円滑に移送させることができるとともに、二条螺旋配置部37bBにより土砂及び土質改良材を十分に攪拌混合することができる。このとき、二条螺旋配置部37bBにより異物を移送する距離は排出口35aの自走式土質改良機前方側(図11中左側)の壁面までの短い距離であるため、例えばパドルミキサ37bにその長手方向全長に渡って比較的密にパドル39を設けた場合と比べて、排出されるまでに異物とパドル39とが衝突する機会は全体として少なくなり、異物はパドル39に引っ掛る前に排出される。これにより、混合装置3から円滑に改良土を排出することができる。
本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施の形態を図12を用いて説明する。
図12は本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施の形態に備えられたパドル39Aの詳細構造を表す図である。図中、先の図3乃至図6と同様の部分には同様の符号を付し説明を省略するとともに、必要に応じて先の図1及び図2も参照する。
図12に示すように、パドル39Aは前記パドル39と同様、土砂及び土質改良材を攪拌混合しつつ移送する攪拌部材39Abと、この攪拌部材39Abと前記回転軸38とを接続する支持部材39Aaとからなる。またこの支持部材39Aaは、回転軸38と接続するブラケット39Aa’と、攪拌部材39Abと接続するブラケット39Aa”とからなり、これらブラケット39Aa’,39Aa”はピン58により回動可能に接続されている。また、ブラケット39Aa’,39Aa”には、それぞれ座ぐり部59,59が設けられており、これら座ぐり部59,59によってバネ60を挟持している。すなわち、パドル39Aは、このバネ60の力によりピン58を支点として図12に矢印Dに示す方向(回転軸38の回転方向と反対方向)に弾性的に回動可能な構造となっている。
なお、繁雑防止のため特に図示しないが、前記ブラケット39Aa’,39Aa”の間には、バネ60に土砂、土質改良材、あるいは改良土等が挟まりバネ60の伸縮動作を妨げるのを防止するために、例えば蛇腹構造の保護カバー等が設けられている。また、その他基本構成は上記一実施の形態の自走式土質改良機と同様である。
本実施の形態においては、上記構造により、異物が混合装置本体36(図3参照)の内壁との間に引っ掛ったとしてもパドル39Aが回転軸38の回転方向と反対方向に倒れて混合装置本体36内壁との間に創出される拡大された間隙空間を介して異物を逃がすことができ、異物の引っ掛りを防止することができる。これにより、大きな石等の異物が混じった土砂を土質改良対象とする場合であっても、混合装置3から円滑に改良土を排出することができる。
なお、このように異物排出性向上の観点から、本実施の形態に用いた可倒式のパドル39Aは、少なくとも1つ配置されていれば改良土の排出性を向上させることができる。
ここで以上において、石等の異物混じりの改良土を円滑に排出させることができる4つの実施の形態を説明したが、これら4つの実施の形態の各特長を任意に組合せても同様の効果が得られることは言うまでもない。以下、そのような変形例を順次図13及び図14を用いて説明する。
まず、図13は本発明の自走式土質改良機においてパドルミキサ37cに可倒式のパドル39Aを設け、かつ排出口35に着脱可能なカバー48を設けた変形例に備えられた混合装置3Dの詳細構造を表す側断面図である。図中、先の図3乃至図6及び図12と同様の部分には同様の符号を付し説明を省略するとともに、必要に応じて先の図1及び図2も参照する。
本変形例は、上記一実施の形態及び図12を用いて説明した実施の形態の特徴を組合せた変形例であり、図13に示すように、混合装置本体36の自走式土質改良機後方側(図13中右側)下部の排出口35には、上記一実施の形態と同様、カバー48が着脱可能に設けられている。また、パドルミキサ37cは、導入口34側(図13中矢印Eで区分された領域)の可倒式のパドル39Aを備えた可倒式パドル配置部37cAと、排出口35側(図13中矢印Fで区分された領域)の固定式のパドル39を備えた固定式パドル配置部37cBとから構成されている。
すなわち本変形例において、例えば石等の大きな異物が混入した土砂を土質改良対象とした場合、パドルミキサ37cの可倒式パドル配置部37cAでは、その土砂に含まれる異物は可倒式パドル39Aと混合装置本体36の内壁面との間に引っ掛ったとしても、倒れたパドル39Aと混合装置本体36の内壁面との間に創出される拡大された間隙空間をすり抜けることができるので、円滑に固定式パドル配置部37cBに移送される。また固定式パドル配置部37cBは、その攪拌距離が短いため異物とパドル39との衝突回数が少なく、異物を含む改良土をパドルミキサ37cによって、例えば回転軸38に固定式のパドル39を比較的密に設ける場合と比べて、全体として円滑に排出口35(カバー48の仕切部48b”により画定される排出位置)から排出させることができる。
さらに本変形例においては、上記のように排出口35に着脱可能なカバー48を備えているので、このカバー48を取外すことにより、前記可倒式パドル配置部37cAにより攪拌混合されつつ移送されてきた改良土を排出口35の自走式土質改良機前方側(図13中左側)の壁面を超えたとことで排出させることができるので、さらに円滑に土砂に含まれる異物を排出することができる。
なお、本変形例においては、パドルミキサ37cの図13中矢印Eによって区分される領域を可倒式パドル配置部37cAとし、この領域のパドルを全て可倒式としたが、異物排出性向上の観点から、この領域において(あるいは図13中矢印Fにより区分した固定式パドル配置領域37cBにおいても)任意に固定式のパドル39と可倒式パドル39Aとを組合せて配置しても改良土の排出性を向上させることができることは言うまでもない。また、着脱可能なカバー48を組合せて設けることにより、改良土の排出位置を画定する壁面をカバー48の仕切部48b”から排出口35の自走式土質改良機前方側の壁面に変更可能な構成としたが、これにも限られず、先に図7を用いて説明した実施の形態におけるスライド可能なカバー54を組合せてもよいことも言うまでもなく、この場合、その仕切部54b”により改良土の排出位置を適宜調整することができる。
図14は本発明の自走式土質改良機においてパドルミキサ37bに一条螺旋配置部37bA及び二条螺旋配置部37bBを設け、かつ排出口35に着脱可能なカバー48を設けた変形例に備えられた混合装置3Eの詳細構造を表す側断面図である。図中、先の図3乃至図6及び図11と同様の部分には同様の符号を付し説明を省略するとともに、必要に応じて先の図1及び図2も参照する。
本変形例は、上記一実施の形態及び図11を用いて説明した実施の形態の特徴を組合せた変形例であり、図14に示すように、混合装置本体36の排出口35には、上記一実施の形態と同様、カバー48が着脱可能に設けられている。また、パドルミキサ37bは、導入口34側(図14中矢印Gで区分された領域)のパドル39を一条螺旋上に配置した一条螺旋配置部37bAと、排出口35側(図14中矢印Hで区分された領域)のパドル39を二条螺旋上に配置した二条螺旋配置部37bBとから構成されている。
すなわち本変形例において、例えば石等の大きな異物が混入した土砂を土質改良対象とした場合、パドルミキサ37bの一条螺旋配置部37bAでは、隣接するパドル39,39間の間隙空間が大きいため、土砂に含まれる異物がその間隙空間をすり抜けることができるので、円滑に異物の混入した改良土を二条螺旋配置部37bBに移送させることができる。また二条螺旋配置部37bBは、その攪拌距離が短いため異物とパドル39との衝突回数が少なく、異物を含む改良土をパドルミキサ37bによって、例えば回転軸38にパドル39を比較的密に設ける場合と比べて、全体として円滑に排出口35(カバー48の仕切部48b”により画定される排出位置)から排出させることができる。
さらに本変形例においても、上記のように排出口35に着脱可能なカバー48を備えているので、このカバー48を取外すことにより、前記一条螺旋配置部37bAにより攪拌混合されつつ移送されてきた異物の混入した改良土を排出口35の自走式土質改良機前方側の壁面を超えたとことで排出することができるので、さらに円滑に改良土を排出することができる。
なお、本変形例においては、パドルミキサ37bの一条螺旋配置部37bA及び二条螺旋配置部37bBの各パドル39をその各攪拌部材39bが断続的に一条及び二条のスクリューの軌跡を描くように設けたが、改良土の排出性を向上させるためにはこれに限られず、それぞれの領域において、例えば単にパドル39を相対的に密に配置した部分と疎に配置した部分を備えるようにしてもよい。また、着脱可能なカバー48を組合せることにより、改良土の排出位置をカバー48の仕切部48b”から排出口35の自走式土質改良機前方側を構成する壁面に変更可能な構成としたが、これにも限られず、本変形例においても先に図7を用いて説明した実施の形態におけるスライド可能なカバー54を組合せてもよいことは言うまでもない。
また以上においては、走行手段として左・右無限軌道履帯10L,10Rを備える自走式土質改良機を例にとって説明したが、これにも限られず、ホイール式等で走行手段を構成する自走式土質改良機に上記各実施の形態及び変形例の特徴を適用してもよく、またそれら各特徴を任意に組合せて適用できることは言うまでもない。さらに、土砂ホッパ2上に設ける篩ユニット1を振動篩としたが、これにも限られず固定篩としても良い。これらの場合も同様の効果を得る。
本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。 本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す上面図である。 本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す側断面図である。 図3中IV−IV断面による水平断面図である。 図3中V−V断面による縦断面図である。 本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す下面図である。 本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す斜視図である。 本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す側断面図である。 図8中IX−IX断面による水平断面図である。 図8中X−X断面による縦断面図である。 本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す水平断面図である。 本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施の形態に備えられたパドルの詳細構造を表す図である。 本発明の自走式土質改良機においてパドルミキサに可倒式のパドルを設け、かつ排出口に着脱可能なカバーを設けた変形例に備えられた混合装置の詳細構造を表す側断面図である。 本発明の自走式土質改良機においてパドルミキサに一条螺旋配置部及び二条螺旋配置部を設け、かつ排出口に着脱可能なカバーを設けた変形例に備えられた混合装置の詳細構造を表す側断面図である。
符号の説明
3 混合装置
3A〜E 混合装置
37 パドルミキサ(攪拌手段)
37a〜c パドルミキサ(攪拌手段)
37bA 一条螺旋配置部(疎配置攪拌部)
37bB 二条螺旋配置部(密配置攪拌部)
38 回転軸
39 パドル(攪拌翼)
39A パドル(可倒式攪拌翼)
48 カバー
48b” 仕切部(改良土の排出位置を画定する壁面)
54 カバー
54b” 仕切部(改良土の排出位置を画定する壁面)

Claims (3)

  1. 受け入れた土砂を混合装置により攪拌混合して改良する自走式土質改良機において、
    前記混合装置は、複数の回転軸のそれぞれに設けた複数の攪拌翼を有し導入した土砂及び土質改良材を攪拌混合する攪拌手段を備え、
    前記攪拌手段は、一条螺旋軌跡状に前記攪拌翼を設け当該記攪拌翼を疎に配置した一条螺旋配置部と、二条螺旋軌跡状に前記攪拌翼を設け当該攪拌翼を密に配置した二条螺旋配置部とを備えている
    ことを特徴とする自走式土質改良機。
  2. 請求項1記載の自走式土質改良機において、前記一条螺旋配置部の単位距離当りの前記攪拌翼の設置数は、前記二条螺旋配置部の半数程度であることを特徴とする自走式土質改良機。
  3. 受け入れた土砂及び土質改良材を攪拌混合して改良する自走式土質改良機の混合装置において、
    複数の回転軸のそれぞれに設けた複数の攪拌翼を有し導入した土砂及び土質改良材を攪拌混合する攪拌手段を備え、
    前記攪拌手段は、一条螺旋軌跡状に前記攪拌翼を設け当該記攪拌翼を疎に配置した一条螺旋配置部と、二条螺旋軌跡状に前記攪拌翼を設け当該攪拌翼を密に配置した二条螺旋配置部とを備えている
    ことを特徴とする自走式土質改良機の混合装置。
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