JP2002256078A - 再生シリコーンゴム製品の製造方法 - Google Patents
再生シリコーンゴム製品の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高附加価値の物性を有するシリコーンゴムを
再生して利用する再生シリコーンゴム製品の製造方法を
提供する。 【解決手段】 架橋シリコーンゴムを粉砕する粉砕工程
S1と、シリコーン生ゴムに架橋剤を添加する架橋剤添
加工程S2と、前記シリコーン生ゴムに前記粉砕された
架橋シリコーンゴムを混入して混合物を作る混入工程S
3と、前記混合物中のシリコーン生ゴムに架橋点を生じ
させる架橋工程S5とを備える再生シリコーンゴム製品
の製造方法。
再生して利用する再生シリコーンゴム製品の製造方法を
提供する。 【解決手段】 架橋シリコーンゴムを粉砕する粉砕工程
S1と、シリコーン生ゴムに架橋剤を添加する架橋剤添
加工程S2と、前記シリコーン生ゴムに前記粉砕された
架橋シリコーンゴムを混入して混合物を作る混入工程S
3と、前記混合物中のシリコーン生ゴムに架橋点を生じ
させる架橋工程S5とを備える再生シリコーンゴム製品
の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生シリコーンゴ
ム製品の製造方法に関し、特に使用済みシリコーンゴム
製品を再生して利用する再生シリコーンゴム製品の製造
方法に関するものである。
ム製品の製造方法に関し、特に使用済みシリコーンゴム
製品を再生して利用する再生シリコーンゴム製品の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、シリコーンを架橋したシリコ
ーンゴム製品は、電子工業分野において、絶縁体、半導
体、又優れた難燃性、不燃性(以下耐熱性という)を生
かした印刷ロール、生理的安全性を特徴とする医療機材
用途にそのゴム的物理特性を活用した重要な部品に広く
使用されている。
ーンゴム製品は、電子工業分野において、絶縁体、半導
体、又優れた難燃性、不燃性(以下耐熱性という)を生
かした印刷ロール、生理的安全性を特徴とする医療機材
用途にそのゴム的物理特性を活用した重要な部品に広く
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来のシリコーンゴム製品については、使用済み
製品の再利用化技術は未開発の分野であった。したがっ
て、これらシリコーンゴム製品は高価でありながらリサ
イクルされることなく、大半が廃棄物として埋設処分に
供せられていた。それは、シリコーンゴム製品は、耐熱
性、耐薬品性を最大の特性とするため、焼却処理が困難
であるだけでなく、熱分解による脱架橋剤処理が困難で
あるとの理由によるものであった。
ような従来のシリコーンゴム製品については、使用済み
製品の再利用化技術は未開発の分野であった。したがっ
て、これらシリコーンゴム製品は高価でありながらリサ
イクルされることなく、大半が廃棄物として埋設処分に
供せられていた。それは、シリコーンゴム製品は、耐熱
性、耐薬品性を最大の特性とするため、焼却処理が困難
であるだけでなく、熱分解による脱架橋剤処理が困難で
あるとの理由によるものであった。
【0004】そこで本発明は、前述のように高附加価値
の物性を有するシリコーンゴムを再生して利用する再生
シリコーンゴム製品の製造方法を提供することを目的と
している。
の物性を有するシリコーンゴムを再生して利用する再生
シリコーンゴム製品の製造方法を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による再生シリコーンゴム製品
の製造方法は、図10に示すように、架橋シリコーンゴ
ムを粉砕する粉砕工程S1と;シリコーン生ゴムに架橋
剤を添加する架橋剤添加工程S2と;前記シリコーン生
ゴムに前記粉砕された架橋シリコーンゴムを混入して混
合物を作る混入工程S3と;前記混合物中のシリコーン
生ゴムに架橋点を生じさせる架橋工程S5とを備える。
に、請求項1に係る発明による再生シリコーンゴム製品
の製造方法は、図10に示すように、架橋シリコーンゴ
ムを粉砕する粉砕工程S1と;シリコーン生ゴムに架橋
剤を添加する架橋剤添加工程S2と;前記シリコーン生
ゴムに前記粉砕された架橋シリコーンゴムを混入して混
合物を作る混入工程S3と;前記混合物中のシリコーン
生ゴムに架橋点を生じさせる架橋工程S5とを備える。
【0006】このように構成すると、架橋シリコーンゴ
ムを粉砕する粉砕工程を備えるので、例えば使用済みの
シリコーンゴムを粉状あるいは粒子状の破砕片とするこ
とができ、シリコーン生ゴムに架橋剤を添加する架橋剤
添加工程を備えるので、シリコーン生ゴムに架橋するこ
とができ、混入工程を備えるので、シリコーン生ゴムと
粉砕された架橋シリコーンゴムの混合物を作ることがで
き、混合物中のシリコーン生ゴムに架橋点を生じさせる
架橋工程備えるので、シリコーン生ゴムに架橋点を生じ
させると共に、混合されている破砕片とシリコーン生ゴ
ムとの間にも架橋点を生じさせることができる。
ムを粉砕する粉砕工程を備えるので、例えば使用済みの
シリコーンゴムを粉状あるいは粒子状の破砕片とするこ
とができ、シリコーン生ゴムに架橋剤を添加する架橋剤
添加工程を備えるので、シリコーン生ゴムに架橋するこ
とができ、混入工程を備えるので、シリコーン生ゴムと
粉砕された架橋シリコーンゴムの混合物を作ることがで
き、混合物中のシリコーン生ゴムに架橋点を生じさせる
架橋工程備えるので、シリコーン生ゴムに架橋点を生じ
させると共に、混合されている破砕片とシリコーン生ゴ
ムとの間にも架橋点を生じさせることができる。
【0007】また請求項2に記載のように、請求項1に
記載の再生シリコーンゴム製品の製造方法では、粉砕工
程S1では、架橋シリコーンゴムを粒子径2000〜5
0μまで粉砕するようにしてもよい。但し、好ましくは
250〜50μ、さらに好ましくは100〜50μとす
る。
記載の再生シリコーンゴム製品の製造方法では、粉砕工
程S1では、架橋シリコーンゴムを粒子径2000〜5
0μまで粉砕するようにしてもよい。但し、好ましくは
250〜50μ、さらに好ましくは100〜50μとす
る。
【0008】また請求項3に記載のように、請求項1又
は請求項2に記載の再生シリコーンゴム製品の製造方法
では、混入工程S3で、シリコーン生ゴム100重量部
に対して、粉砕架橋シリコーンゴムを100〜750重
量部混入するようにするとよい。このときは、シリコー
ンゴムを100重量部以上混入するので、シリコーンゴ
ムの利用度を高くすることができ、750重量部以下と
するので、シリコーンゴムの優れた物性を維持すること
ができる。この範囲内で粉砕架橋シリコーンゴムの量を
低めにすると練り加工性や圧延加工性を高くすることが
できる。粉砕架橋シリコーンゴムの量は好ましくは10
0〜400重量部とする。
は請求項2に記載の再生シリコーンゴム製品の製造方法
では、混入工程S3で、シリコーン生ゴム100重量部
に対して、粉砕架橋シリコーンゴムを100〜750重
量部混入するようにするとよい。このときは、シリコー
ンゴムを100重量部以上混入するので、シリコーンゴ
ムの利用度を高くすることができ、750重量部以下と
するので、シリコーンゴムの優れた物性を維持すること
ができる。この範囲内で粉砕架橋シリコーンゴムの量を
低めにすると練り加工性や圧延加工性を高くすることが
できる。粉砕架橋シリコーンゴムの量は好ましくは10
0〜400重量部とする。
【0009】また請求項4に記載のように、請求項1乃
至請求項3のいずれか1項に記載の再生シリコーンの製
造方法では、混入工程S3で、さらにカップリング剤を
配合するようにしてもよい。カップリング剤は例えばシ
ラン系である。
至請求項3のいずれか1項に記載の再生シリコーンの製
造方法では、混入工程S3で、さらにカップリング剤を
配合するようにしてもよい。カップリング剤は例えばシ
ラン系である。
【0010】上記目的を達成するために、請求項5に係
る発明による再生シリコーンゴム製品の製造方法は、架
橋シリコーンゴムを粉砕する粉砕工程と;加硫処理可能
な有機ポリマーに前記粉砕された架橋シリコーンゴムを
混入して混合物を作る混入工程と;前記混合物中の有機
ポリマーに加硫する加硫工程とを備える。
る発明による再生シリコーンゴム製品の製造方法は、架
橋シリコーンゴムを粉砕する粉砕工程と;加硫処理可能
な有機ポリマーに前記粉砕された架橋シリコーンゴムを
混入して混合物を作る混入工程と;前記混合物中の有機
ポリマーに加硫する加硫工程とを備える。
【0011】有機ポリマーはシリコーン生ゴムを含む概
念であるが、ここでは、特に加硫処理可能な有機ポリマ
ーを用いるとよい。そのような有機ポリマーはシリコー
ン生ゴムとは溶解度定数が異なる。
念であるが、ここでは、特に加硫処理可能な有機ポリマ
ーを用いるとよい。そのような有機ポリマーはシリコー
ン生ゴムとは溶解度定数が異なる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。まずシリコーンゴム及び
シリコーン生ゴムについて説明する。一般に、シリコー
ンゴム(Silicone rubber)の前提とし
ての「シリコーン」とは、シキロヘキサン結合の繰り返
し (−Si−O−)n を主鎖とし、側基としてアル
キル基、アリール基などをもつ重合体の総称である。シ
リコーンは、シリコン(ケイ素)とは別物である。シリ
コーンの物性はこの分子構造に起因して耐熱性、電気絶
縁性、耐薬品性、耐老化性に優れている。
て、図面を参照して説明する。まずシリコーンゴム及び
シリコーン生ゴムについて説明する。一般に、シリコー
ンゴム(Silicone rubber)の前提とし
ての「シリコーン」とは、シキロヘキサン結合の繰り返
し (−Si−O−)n を主鎖とし、側基としてアル
キル基、アリール基などをもつ重合体の総称である。シ
リコーンは、シリコン(ケイ素)とは別物である。シリ
コーンの物性はこの分子構造に起因して耐熱性、電気絶
縁性、耐薬品性、耐老化性に優れている。
【0013】シリコーンには、重合度、側基の種類、橋
かけの程度などによって液状、グリース状、ゴム状、樹
脂状のものがある。線状で、低重合度の常温で流動性を
示すものをシリコーン油といい、通常はジメチルクロロ
シランの重合体である。高重合度の線状のポリジメチル
シロキサンあるいはその共重合体を中程度に橋かけし
て、ゴム状弾性を示すようにしたものをシリコーンゴム
という。また、クロロシラン誘導体RnSiCI(4=n)の
加硫水分解、重縮合によってつくられる3次元網目構造
を高度にもったものは固体状でシリコーン樹脂あるいは
ケイ素樹脂とよばれる。
かけの程度などによって液状、グリース状、ゴム状、樹
脂状のものがある。線状で、低重合度の常温で流動性を
示すものをシリコーン油といい、通常はジメチルクロロ
シランの重合体である。高重合度の線状のポリジメチル
シロキサンあるいはその共重合体を中程度に橋かけし
て、ゴム状弾性を示すようにしたものをシリコーンゴム
という。また、クロロシラン誘導体RnSiCI(4=n)の
加硫水分解、重縮合によってつくられる3次元網目構造
を高度にもったものは固体状でシリコーン樹脂あるいは
ケイ素樹脂とよばれる。
【0014】以上のようにシリコーンは、その性状によ
り、オイル・ゴム・樹脂の3基本形に分類できる。また
シリコーンオイルは、図1(a)の「シリコーンオイル
の分子構造」に示すような鎖状分子構造をもっている。
この分子の骨格を形成しているのがシロキサン結合で、
この構造をもつ分子が集まって物体を形成した場合、ひ
とつひとつの分子が独立しているため分子は自由に動き
回ることができ、外見的には流動性すなわち液体の性質
を示すことになる。
り、オイル・ゴム・樹脂の3基本形に分類できる。また
シリコーンオイルは、図1(a)の「シリコーンオイル
の分子構造」に示すような鎖状分子構造をもっている。
この分子の骨格を形成しているのがシロキサン結合で、
この構造をもつ分子が集まって物体を形成した場合、ひ
とつひとつの分子が独立しているため分子は自由に動き
回ることができ、外見的には流動性すなわち液体の性質
を示すことになる。
【0015】シリコーンオイルは分子が長いほど動き難
くなり、結果として粘度は高くなるが、RがCH3 の
メチルシリコーンオイルでは、最も分子の小さい重合度
(Siの数)2のものが、常温でおよそ0.65cS
t、重合度2000でおよそ50万cStになる。これ
らは、それぞれ水と水飴の粘度に近いが、重合度の調整
により、両者の中間粘度のものを自在に製造することが
できる。
くなり、結果として粘度は高くなるが、RがCH3 の
メチルシリコーンオイルでは、最も分子の小さい重合度
(Siの数)2のものが、常温でおよそ0.65cS
t、重合度2000でおよそ50万cStになる。これ
らは、それぞれ水と水飴の粘度に近いが、重合度の調整
により、両者の中間粘度のものを自在に製造することが
できる。
【0016】一方、シリコーンゴムは、模式図1(b)
に示すような網状構造の分子からできている。図中シリ
コーン分子鎖、即ち主鎖シキロヘキサン結合(−Si−
O−)に側基としてアルキル基が結合された分子式を一
箇所だけ象徴的に図示してある。また架橋点は黒丸で示
し、分子鎖が裁断された箇所にはa、b、c、d、e、
f、gの符号を付して示してある。
に示すような網状構造の分子からできている。図中シリ
コーン分子鎖、即ち主鎖シキロヘキサン結合(−Si−
O−)に側基としてアルキル基が結合された分子式を一
箇所だけ象徴的に図示してある。また架橋点は黒丸で示
し、分子鎖が裁断された箇所にはa、b、c、d、e、
f、gの符号を付して示してある。
【0017】ここで、アリール基そして網目の架橋点の
数は、通常数百個のR2SiOに1個という単位になっ
ている。このような構造ではシリコーンオイルとは異な
って分子鎖が相互移動できなくなるため、流動性が失わ
れるが、尚分子の自由度が大きいので伸び縮みができ、
ゴム性状が発現される。
数は、通常数百個のR2SiOに1個という単位になっ
ている。このような構造ではシリコーンオイルとは異な
って分子鎖が相互移動できなくなるため、流動性が失わ
れるが、尚分子の自由度が大きいので伸び縮みができ、
ゴム性状が発現される。
【0018】このようなゴム構造をつくる方式には、大
きく分けて2種類あり、ひとつは前述のシリコーンオイ
ルの分子を極端に長くしたパテ状のポリマー(重合度5
000〜10000でシリコーン生ゴムと呼ばれる)に
有機過酸化物を配合し、架橋させるミラブル型シリコー
ンゴム(ロール作業を経て成形加工される熱架橋型シリ
コーンゴム)と呼ばれるタイプである。別のひとつは、
末端に活性基を有するシリコーンオイルに架橋剤を加え
て、室温下で、又は熱、紫外線の刺激により架橋させる
液状シリコーンと呼ばれるタイプである。
きく分けて2種類あり、ひとつは前述のシリコーンオイ
ルの分子を極端に長くしたパテ状のポリマー(重合度5
000〜10000でシリコーン生ゴムと呼ばれる)に
有機過酸化物を配合し、架橋させるミラブル型シリコー
ンゴム(ロール作業を経て成形加工される熱架橋型シリ
コーンゴム)と呼ばれるタイプである。別のひとつは、
末端に活性基を有するシリコーンオイルに架橋剤を加え
て、室温下で、又は熱、紫外線の刺激により架橋させる
液状シリコーンと呼ばれるタイプである。
【0019】実用に供せられるシリコーンゴムはシリカ
などの無機質充填剤を配合した複合物が多い。このゴム
の架橋を次第に増していくと分子の自由度が小さくなり
伸び縮みし難くなり硬くなる。この架橋密度を極端に高
くしたものがシリコーンレジン(樹脂)と呼ばれる。本
発明での破砕片すなわち粉砕された架橋シリコーンゴム
とはこれら3基本形タイプのシリコーン製品を粉砕した
ものであり、本発明のシリコーン生ゴムとは、同じくこ
れら3基本形タイプの生ゴムを総称するものである。
などの無機質充填剤を配合した複合物が多い。このゴム
の架橋を次第に増していくと分子の自由度が小さくなり
伸び縮みし難くなり硬くなる。この架橋密度を極端に高
くしたものがシリコーンレジン(樹脂)と呼ばれる。本
発明での破砕片すなわち粉砕された架橋シリコーンゴム
とはこれら3基本形タイプのシリコーン製品を粉砕した
ものであり、本発明のシリコーン生ゴムとは、同じくこ
れら3基本形タイプの生ゴムを総称するものである。
【0020】ここで、R=主にメチル基(CH3)で、
他にフェニ―ル基(C6H5)、長鎖アルキル基(Cn
H2n+1)トリフルオロピル基(CF3CH2C
H2)などがある。また、本発明の実施の形態に用いる
代表的な有機過酸化物は、アシル系には、2,4-ジクロロ
ベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、P−クロロベンゾイルパーオキサイドがあり、アル
キル系には、ジクミルパーオキサイド、2,5-ジメチル
(tert-ブチルパイオキシ)ヘキサン、ジ(tert-ブチ
ル)パーオキサイド、tert-ブチルクミルパーオキサイ
ドがある。
他にフェニ―ル基(C6H5)、長鎖アルキル基(Cn
H2n+1)トリフルオロピル基(CF3CH2C
H2)などがある。また、本発明の実施の形態に用いる
代表的な有機過酸化物は、アシル系には、2,4-ジクロロ
ベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、P−クロロベンゾイルパーオキサイドがあり、アル
キル系には、ジクミルパーオキサイド、2,5-ジメチル
(tert-ブチルパイオキシ)ヘキサン、ジ(tert-ブチ
ル)パーオキサイド、tert-ブチルクミルパーオキサイ
ドがある。
【0021】耐熱性を最大の特性とするシリコーン製品
は、シリコーン生ゴムの重合度によって、ミラブル型と
液状型に大別される。ミラブル型シリコーンゴムは直鎖
状で重合度5,000〜10,000シロヘキサン単位
の生ゴムであり、分子量は約40万〜70万を有する。
このシリコーン生ゴムに各種配合薬品及び架橋剤をニー
ダ、ロール、バンバリーミキサなどの混練機械で添加
し、通常の有機ポリマーと同様に加熱架橋により成形さ
れ、シリコーンゴム製品となる。一旦、成形された製品
はその固体単位で形状保持されるが、各種配合された製
品固有の物理特性以上の動的負荷力や経時変化による物
性低下により廃棄される。
は、シリコーン生ゴムの重合度によって、ミラブル型と
液状型に大別される。ミラブル型シリコーンゴムは直鎖
状で重合度5,000〜10,000シロヘキサン単位
の生ゴムであり、分子量は約40万〜70万を有する。
このシリコーン生ゴムに各種配合薬品及び架橋剤をニー
ダ、ロール、バンバリーミキサなどの混練機械で添加
し、通常の有機ポリマーと同様に加熱架橋により成形さ
れ、シリコーンゴム製品となる。一旦、成形された製品
はその固体単位で形状保持されるが、各種配合された製
品固有の物理特性以上の動的負荷力や経時変化による物
性低下により廃棄される。
【0022】図2(a)アシル系架橋剤使用の場合の化
学反応式、及び(b)アシル系・アルキル系架橋剤使用
の場合の化学反応式に示すように、これら固体単位の有
機過酸化物は、反応して2つのシキロサン鎖の間に炭素
鎖からなる架橋を形成する。
学反応式、及び(b)アシル系・アルキル系架橋剤使用
の場合の化学反応式に示すように、これら固体単位の有
機過酸化物は、反応して2つのシキロサン鎖の間に炭素
鎖からなる架橋を形成する。
【0023】図2(a)(b)に示す反応はラジカル型
であり、有機過酸化物にはアシル系パーオキサイドとア
ルキル系パーオキサイドがあり、熱風架橋以外はアルキ
ル系が使用されている。
であり、有機過酸化物にはアシル系パーオキサイドとア
ルキル系パーオキサイドがあり、熱風架橋以外はアルキ
ル系が使用されている。
【0024】図2(c)に白金化合物使用の場合の化学
反応式に示す。この場合は、附加型液状シリコーンと前
述のミラブル型シリコーンゴムの生理的安全面から白金
化合物を用いる架橋機構である。
反応式に示す。この場合は、附加型液状シリコーンと前
述のミラブル型シリコーンゴムの生理的安全面から白金
化合物を用いる架橋機構である。
【0025】再び図1(b)の模式図を参照して、本発
明の実施の形態で使用する破砕片すなわち粉砕された架
橋シリコーンゴムを説明する。この破砕片は、以上説明
した架橋形態を有する製品を粉砕したものであり、架橋
密度が比較的低いものが選ばれる。本図に示すものは、
この架橋が未完成の場合の破砕片の模式図である。
明の実施の形態で使用する破砕片すなわち粉砕された架
橋シリコーンゴムを説明する。この破砕片は、以上説明
した架橋形態を有する製品を粉砕したものであり、架橋
密度が比較的低いものが選ばれる。本図に示すものは、
この架橋が未完成の場合の破砕片の模式図である。
【0026】この模式図は、分子鎖(シリコーン鎖)が
交わる架橋点(黒丸で示す)とその分子鎖が切断された
a〜gの鎖端末が多数存在することを示す。破砕片すな
わち粉砕シリコーンゴムの粒子が微細になるほど1粒子
当たりの架橋点は少なくなり、反対に鎖端末が増加す
る。本発明で用いる破砕片の粒子径は、2000〜50
μとするが、好ましくは250〜50μ、さらに好まし
くは100〜50μである。この未架橋のシリコーン分
子鎖に再度添加する架橋剤(例えば有機過酸化物)によ
り、新たな架橋点を設け、特にシリコーン生ゴムと破砕
片との間に架橋点を設け、製品を固体化するのが当該発
明の基本概念である。
交わる架橋点(黒丸で示す)とその分子鎖が切断された
a〜gの鎖端末が多数存在することを示す。破砕片すな
わち粉砕シリコーンゴムの粒子が微細になるほど1粒子
当たりの架橋点は少なくなり、反対に鎖端末が増加す
る。本発明で用いる破砕片の粒子径は、2000〜50
μとするが、好ましくは250〜50μ、さらに好まし
くは100〜50μである。この未架橋のシリコーン分
子鎖に再度添加する架橋剤(例えば有機過酸化物)によ
り、新たな架橋点を設け、特にシリコーン生ゴムと破砕
片との間に架橋点を設け、製品を固体化するのが当該発
明の基本概念である。
【0027】一方、粒径が250μ〜100μの破砕片
及びこれ以下の破砕片は、分子鎖が切断されたa〜gの
鎖端末の架橋点は、破砕片が微細になるに従い減少す
る。又、これより大きい粒子破砕片は、寸法に反比例し
て粒子間相互の分子鎖の架橋密度が低下する。
及びこれ以下の破砕片は、分子鎖が切断されたa〜gの
鎖端末の架橋点は、破砕片が微細になるに従い減少す
る。又、これより大きい粒子破砕片は、寸法に反比例し
て粒子間相互の分子鎖の架橋密度が低下する。
【0028】破砕片100〜750重量部に対して、生
ゴムを100重量部の割合で混合して、さらに架橋剤を
添加する。この混合物に架橋処理(加熱、UV照射等)
を施すことにより、粒子間に介在する架橋点を増加せし
める。またこのように生ゴムは、破砕片の結合材として
作用して、加熱成形物の物性向上に寄与する。ここで生
ゴムが半固形またはレジン(粘土状の固さ)の場合は、
破砕片を100〜400重量部の割合で混合するとよ
い。
ゴムを100重量部の割合で混合して、さらに架橋剤を
添加する。この混合物に架橋処理(加熱、UV照射等)
を施すことにより、粒子間に介在する架橋点を増加せし
める。またこのように生ゴムは、破砕片の結合材として
作用して、加熱成形物の物性向上に寄与する。ここで生
ゴムが半固形またはレジン(粘土状の固さ)の場合は、
破砕片を100〜400重量部の割合で混合するとよ
い。
【0029】また使用される生ゴムは縮合型、附加型
(1成分形、2成分形)及びUV硬化型の液状シリコー
ンにおいては、破砕片を弾性充填剤として高充填を可能
とし、シリカ系(比重≒2)とは異なる軽量かつ高弾性
の新規性状を発現する。生ゴムの種類及び添加量に因る
各粒子径における物性値及び改質効果の実施例1を図3
の表「シリコーン生ゴムに粉砕シリコーンゴムを添加し
た再生シリコーンゴムの物性値」に示す。
(1成分形、2成分形)及びUV硬化型の液状シリコー
ンにおいては、破砕片を弾性充填剤として高充填を可能
とし、シリカ系(比重≒2)とは異なる軽量かつ高弾性
の新規性状を発現する。生ゴムの種類及び添加量に因る
各粒子径における物性値及び改質効果の実施例1を図3
の表「シリコーン生ゴムに粉砕シリコーンゴムを添加し
た再生シリコーンゴムの物性値」に示す。
【0030】この実施例では、シリコーン生ゴム(10
0重量部(phr))に粒子径が100、200、30
0μの破砕片粒子を、それぞれ0(phr)(添加しな
い場合)、100、200、300(phr)添加し
て、物理特性を調べたものである。なお加硫条件(実際
はシリコンゴムでは硫黄を加えることはしないが一般の
ゴムの加硫になぞらえて便宜状加硫という)(架橋処理
条件)1次;170℃×10分、2次;200℃×4時
間とした。試験方法は、JISK−6251、K−62
52、K−6253に準拠した。また使用したシリコー
ン生ゴムは、TSE2570−6Uミラブル型(東芝シ
リコーン株式会社製)、架橋剤は、TC−8:2,5ジメ
チル2,5ジ(tert-ブチルパーオキシ)ヘキサン50%ペ
ースト(東芝シリコーン株式会社製)である。
0重量部(phr))に粒子径が100、200、30
0μの破砕片粒子を、それぞれ0(phr)(添加しな
い場合)、100、200、300(phr)添加し
て、物理特性を調べたものである。なお加硫条件(実際
はシリコンゴムでは硫黄を加えることはしないが一般の
ゴムの加硫になぞらえて便宜状加硫という)(架橋処理
条件)1次;170℃×10分、2次;200℃×4時
間とした。試験方法は、JISK−6251、K−62
52、K−6253に準拠した。また使用したシリコー
ン生ゴムは、TSE2570−6Uミラブル型(東芝シ
リコーン株式会社製)、架橋剤は、TC−8:2,5ジメ
チル2,5ジ(tert-ブチルパーオキシ)ヘキサン50%ペ
ースト(東芝シリコーン株式会社製)である。
【0031】また架橋剤の添加量は下記の部数を用い
た。シリコーン生ゴム100phrに対しTC−8は
0.5phrを添加した。また、破砕片100phrに
対してTC−8を0.5phrを各々添加した。
た。シリコーン生ゴム100phrに対しTC−8は
0.5phrを添加した。また、破砕片100phrに
対してTC−8を0.5phrを各々添加した。
【0032】図3の表に示す物性のとおり、粒子径が1
00μの場合が300μの場合よりも物理的特性が優れ
ており、無添加のゴムに近似した架橋ゴムを得ることが
できた。このことから、粒子が微細なほど物理的強度が
良くなることが分かった。本表には示していないが、5
00μを超える粒子は物性の低下を来すが、これらも安
価な製品への応用には充分満足できる物性値を確保する
ことができた。
00μの場合が300μの場合よりも物理的特性が優れ
ており、無添加のゴムに近似した架橋ゴムを得ることが
できた。このことから、粒子が微細なほど物理的強度が
良くなることが分かった。本表には示していないが、5
00μを超える粒子は物性の低下を来すが、これらも安
価な製品への応用には充分満足できる物性値を確保する
ことができた。
【0033】当該実施例に用いたTSE2570−6U
に使用する架橋剤は、本来、白金触媒及び架橋剤を併用
するものであるが、破砕片は前記TC−8を単独で用い
た下記の配合製品を破砕したものであり、異なる架橋の
組合せでも破砕片に用いる単一の架橋剤で問題ないこと
も実証できた。これは再利用側の製品に用いた架橋剤が
判明しない場合も、有機過酸化物の系で架橋が行えるこ
とを示すものであり、当該発明において有意義なシステ
ムである。
に使用する架橋剤は、本来、白金触媒及び架橋剤を併用
するものであるが、破砕片は前記TC−8を単独で用い
た下記の配合製品を破砕したものであり、異なる架橋の
組合せでも破砕片に用いる単一の架橋剤で問題ないこと
も実証できた。これは再利用側の製品に用いた架橋剤が
判明しない場合も、有機過酸化物の系で架橋が行えるこ
とを示すものであり、当該発明において有意義なシステ
ムである。
【0034】破砕片として用いた架橋シリコーンゴムに
おける配合:シリコーン生ゴムとして、「TSE221
−4U(ミラブル型シリコーン、東芝シリコーン(株)
製)を100phr、架橋剤として、「TC−8(東芝
シリコーン(株)製)」を0.5phrを用い、架橋条
件は、1次170℃×15分、2次200℃×4時間と
した。この架橋製品を湿式グラインダー法で粉砕し、1
50℃×30分の熱風乾燥で水分を除去したものを用い
た。
おける配合:シリコーン生ゴムとして、「TSE221
−4U(ミラブル型シリコーン、東芝シリコーン(株)
製)を100phr、架橋剤として、「TC−8(東芝
シリコーン(株)製)」を0.5phrを用い、架橋条
件は、1次170℃×15分、2次200℃×4時間と
した。この架橋製品を湿式グラインダー法で粉砕し、1
50℃×30分の熱風乾燥で水分を除去したものを用い
た。
【0035】ブレンド方法は次のとおりである。生ゴム
と破砕片の混合比は、生ゴム100phrに対して破砕
片が200phrを超えると、ミキシングロールにおけ
る混合は困難となり、ロール巻き付き性は悪化し、ロー
ル離れ現象を呈するが、ニーダ機及びバンバリーミキサ
ーでは容易に混練り加工が可能であった。また、冷却ロ
ールにおいての圧延加工は通常の方法で行うことができ
た。これは100μ以下の粒子径においては、より好ま
しく、破砕片が微細になるほど良好な加工方法であるこ
とが分かった。
と破砕片の混合比は、生ゴム100phrに対して破砕
片が200phrを超えると、ミキシングロールにおけ
る混合は困難となり、ロール巻き付き性は悪化し、ロー
ル離れ現象を呈するが、ニーダ機及びバンバリーミキサ
ーでは容易に混練り加工が可能であった。また、冷却ロ
ールにおいての圧延加工は通常の方法で行うことができ
た。これは100μ以下の粒子径においては、より好ま
しく、破砕片が微細になるほど良好な加工方法であるこ
とが分かった。
【0036】図4の表「カップリング剤による改質結
果」を参照して、本発明の実施例2である、カップリン
グ剤を配合した場合を説明する。この実施例は、図3の
表に示す破砕片300μの物性低下を改質する目的で、
破砕片100phrに対して有機珪素化合物(カップリ
ング剤)1phrを添加したものである。使用したカッ
プリング剤は「γ−アミノプロピルトリエトキシラン」
(商品名:A−1100、日本ユニカー株式会社製)で
ある。配合及び架橋条件は図3の表に準拠する。表中矢
印(→)により、カップリング剤添加前後の物性値を示
す。
果」を参照して、本発明の実施例2である、カップリン
グ剤を配合した場合を説明する。この実施例は、図3の
表に示す破砕片300μの物性低下を改質する目的で、
破砕片100phrに対して有機珪素化合物(カップリ
ング剤)1phrを添加したものである。使用したカッ
プリング剤は「γ−アミノプロピルトリエトキシラン」
(商品名:A−1100、日本ユニカー株式会社製)で
ある。配合及び架橋条件は図3の表に準拠する。表中矢
印(→)により、カップリング剤添加前後の物性値を示
す。
【0037】図4の表に示す物性の改質で分かるよう
に、カップリング剤を配合した結果、硬さはほとんど変
わらず、引張強度と伸びに著しい改善効果が現れてい
る。特に300μの破砕片で改善効果が高かった。これ
は、粗目の破砕片には、カップリング剤が破砕片粒子の
固体を無機質と認識するためである。
に、カップリング剤を配合した結果、硬さはほとんど変
わらず、引張強度と伸びに著しい改善効果が現れてい
る。特に300μの破砕片で改善効果が高かった。これ
は、粗目の破砕片には、カップリング剤が破砕片粒子の
固体を無機質と認識するためである。
【0038】図5の模式的化学反応式を参照して、上記
改質のしくみを説明する。カップリング剤を配合する
と、図示のような2種類の結合反応が行われ物性改質が
顕著に行われる。これは、粗目破砕片における分子鎖の
表面露出個数の減少を補う当該発明の特徴的なものであ
り、微細化コストの破砕工程低減に有用となる。その他
無機質材、例えばシリカやアルミナを添加しても同様な
反応を呈する。これらは、いずれも安価で物性の優れた
再生利用製品の提供を可能とする。
改質のしくみを説明する。カップリング剤を配合する
と、図示のような2種類の結合反応が行われ物性改質が
顕著に行われる。これは、粗目破砕片における分子鎖の
表面露出個数の減少を補う当該発明の特徴的なものであ
り、微細化コストの破砕工程低減に有用となる。その他
無機質材、例えばシリカやアルミナを添加しても同様な
反応を呈する。これらは、いずれも安価で物性の優れた
再生利用製品の提供を可能とする。
【0039】図5の模式図では、カップリング剤は破砕
粒子を無機質と認識し、生ゴムとの間に介在し、両者を
結合する状態を説明している。即ち、(a)に示すよう
に、破砕粒子と生ゴムにカップリング剤(Y-R-Si-X3)
を配合すると、カップリング剤の有機官能基Yが破砕粒
子を無機質と認識して結合する。またカップリング剤の
加水分解基Xは生ゴムと結合する。このようにして、破
砕片と生ゴムとの結合が強固となり優れた物性が得られ
る。また(b)に示すように、破砕片の露出分子鎖と生
ゴムとの間に、架橋剤により架橋点が形成されて、やは
り強固な結合が得られる。(c)には、架橋反応を分子
式で示してある。このように、破砕片の露出鎖と生ゴム
との間には、各々シキロサン鎖の間に炭素鎖からなる架
橋が形成される。
粒子を無機質と認識し、生ゴムとの間に介在し、両者を
結合する状態を説明している。即ち、(a)に示すよう
に、破砕粒子と生ゴムにカップリング剤(Y-R-Si-X3)
を配合すると、カップリング剤の有機官能基Yが破砕粒
子を無機質と認識して結合する。またカップリング剤の
加水分解基Xは生ゴムと結合する。このようにして、破
砕片と生ゴムとの結合が強固となり優れた物性が得られ
る。また(b)に示すように、破砕片の露出分子鎖と生
ゴムとの間に、架橋剤により架橋点が形成されて、やは
り強固な結合が得られる。(c)には、架橋反応を分子
式で示してある。このように、破砕片の露出鎖と生ゴム
との間には、各々シキロサン鎖の間に炭素鎖からなる架
橋が形成される。
【0040】図5(a)(b)に示す2種類の反応を説
明する。(a)のカップリング剤は、破砕片(破砕粒
子)の個体を無機質粒子と認識し、Xは生ゴムと結合す
る反応基(ビニール基、エポキシ基、アミノ基、メタク
リル基、メルカプト基)などであり、Yは無機質材料と
化学結合する反応基(メトキシ基、エトキシ基)などで
ある。このようにカップリング剤は、破砕片と生ゴムの
仲介役の機能を有している。
明する。(a)のカップリング剤は、破砕片(破砕粒
子)の個体を無機質粒子と認識し、Xは生ゴムと結合す
る反応基(ビニール基、エポキシ基、アミノ基、メタク
リル基、メルカプト基)などであり、Yは無機質材料と
化学結合する反応基(メトキシ基、エトキシ基)などで
ある。このようにカップリング剤は、破砕片と生ゴムの
仲介役の機能を有している。
【0041】(b)の場合は、破砕片の個体表面に露出
している分子鎖と生ゴムの分子鎖が互いに絡み合う接点
に有機過酸化物による架橋点を生じ結合する。更に全組
成物としては、生ゴム部分は(c)に示す架橋反応によ
る網目構造を附加する。これは当該発明固有の補強機構
であり、高物理物性値を再現する特徴的なものである。
している分子鎖と生ゴムの分子鎖が互いに絡み合う接点
に有機過酸化物による架橋点を生じ結合する。更に全組
成物としては、生ゴム部分は(c)に示す架橋反応によ
る網目構造を附加する。これは当該発明固有の補強機構
であり、高物理物性値を再現する特徴的なものである。
【0042】図6の表「粒子径の異なる破砕片と液状シ
リコーンゴムのブレンド」を参照して、本発明の別の実
施例を説明する。この実施例では、粒子径500〜10
00μ及び1500〜2000μの2種類の破砕片を各
種液状シリコーンゴムにブレンドし、流動性、接着性、
硬化阻害の有無を検証した。破砕片添加量は、液状シリ
コーン100phrに対する値である。また表に含まれ
る液状シリコーンゴムの製品名は、信越化学工業株式会
社の商品名である。粒子径は分布粒度領域を示す。この
実施例における分布粒度領域は、破砕片を粒子径で分け
たとき、最小領域30%、最大領域10%に挟まれる領
域60%の破砕片の粒子径である。百分率はここでは、
重量%を示す。この実施例では、使用可能な混合比率を
調べた。表に示すのは、硬化後の性状である。
リコーンゴムのブレンド」を参照して、本発明の別の実
施例を説明する。この実施例では、粒子径500〜10
00μ及び1500〜2000μの2種類の破砕片を各
種液状シリコーンゴムにブレンドし、流動性、接着性、
硬化阻害の有無を検証した。破砕片添加量は、液状シリ
コーン100phrに対する値である。また表に含まれ
る液状シリコーンゴムの製品名は、信越化学工業株式会
社の商品名である。粒子径は分布粒度領域を示す。この
実施例における分布粒度領域は、破砕片を粒子径で分け
たとき、最小領域30%、最大領域10%に挟まれる領
域60%の破砕片の粒子径である。百分率はここでは、
重量%を示す。この実施例では、使用可能な混合比率を
調べた。表に示すのは、硬化後の性状である。
【0043】RTV1液型は、主成分である生ゴムを脱
成分(溶解成分)に溶解したものである。このように脱
成分に溶解することにより、固形分である生ゴムの固形
化速度を速乾性から遅効性の間で調節する。脱成分のう
ち何を使用するかによって、放出及び硬化速度を制御す
ることができる。本実施例では、脱成分45%、固形分
55%となる市上品を使用した。脱成分としては、酢
酸、オキシム、アルコール、アセトン、アミノキシ等を
使用したものが市上されている。このようなRTV1型
では、脱成分が放出された後、シリコーンゴム固形分が
55%だけ残る。硬化条件は20℃×7日間とした。
成分(溶解成分)に溶解したものである。このように脱
成分に溶解することにより、固形分である生ゴムの固形
化速度を速乾性から遅効性の間で調節する。脱成分のう
ち何を使用するかによって、放出及び硬化速度を制御す
ることができる。本実施例では、脱成分45%、固形分
55%となる市上品を使用した。脱成分としては、酢
酸、オキシム、アルコール、アセトン、アミノキシ等を
使用したものが市上されている。このようなRTV1型
では、脱成分が放出された後、シリコーンゴム固形分が
55%だけ残る。硬化条件は20℃×7日間とした。
【0044】RTV2液型は、A液、B液、C液で構成
される。A液は主鎖にメチル基を有するシリコーンオイ
ルにビニール基を両端末及び側鎖を結合させたものであ
る。B液は、A液に相当する部分(主鎖にメチル基を有
するシリコーンオイルにビニール基を両端末及び側鎖を
結合させたもの)に、充填剤、反応抑制剤及び所定の硬
化剤が添加されたものである。B液では、固形分が硬化
して作られる製品に耐熱性や耐寒性が要求される場合に
は、フェニール基をメチル基に併用し、また耐溶剤性が
要求される場合には、トリフルオロピル基をメチル基に
併用する。更に難燃性が要求される場合には、C液とし
て、A液に相当する部分(主鎖にメチル基を有するシリ
コーンオイルにビニール基を両端末及び側鎖を結合させ
たもの)に、白金触媒及び白金系硬化剤が添加される。
これら市販品の配合比率は開示されていないが、使用目
的別に適宜構成されている。本表ではA液/B液/C液の
ブレンド比を数値で示す。判定結果の記号表示について
は、○;普通、◎;良好、△;やや不良を示す。
される。A液は主鎖にメチル基を有するシリコーンオイ
ルにビニール基を両端末及び側鎖を結合させたものであ
る。B液は、A液に相当する部分(主鎖にメチル基を有
するシリコーンオイルにビニール基を両端末及び側鎖を
結合させたもの)に、充填剤、反応抑制剤及び所定の硬
化剤が添加されたものである。B液では、固形分が硬化
して作られる製品に耐熱性や耐寒性が要求される場合に
は、フェニール基をメチル基に併用し、また耐溶剤性が
要求される場合には、トリフルオロピル基をメチル基に
併用する。更に難燃性が要求される場合には、C液とし
て、A液に相当する部分(主鎖にメチル基を有するシリ
コーンオイルにビニール基を両端末及び側鎖を結合させ
たもの)に、白金触媒及び白金系硬化剤が添加される。
これら市販品の配合比率は開示されていないが、使用目
的別に適宜構成されている。本表ではA液/B液/C液の
ブレンド比を数値で示す。判定結果の記号表示について
は、○;普通、◎;良好、△;やや不良を示す。
【0045】本表中の1液型の場合、有機ポリマーの固
形分は約55%であるので、この実施例では、生ゴム固
形分100phrに対し、破砕片を1.8倍(100p
hr)から最大2.7倍(150phr)の破砕片を混
入できたことが分かる。その性状もコーキング材として
使用可能量であることが実証できた。
形分は約55%であるので、この実施例では、生ゴム固
形分100phrに対し、破砕片を1.8倍(100p
hr)から最大2.7倍(150phr)の破砕片を混
入できたことが分かる。その性状もコーキング材として
使用可能量であることが実証できた。
【0046】本表に示すとおり、1液型の場合、500
〜1000μの粒子では、100phrまでが使用可能
添加量であり、1500〜2000の場合は、150p
hr以内が使用可能添加量となる。シリコーンゴムが液
状の場合は破砕片の外面を濡らすことになるが、破砕片
が大きくなると質量当たりの表面積が、粒径が小さい破
砕片よりも少なくなるためであり、液状ゴムの使用量が
節約でき製品コストを抑えることができる。
〜1000μの粒子では、100phrまでが使用可能
添加量であり、1500〜2000の場合は、150p
hr以内が使用可能添加量となる。シリコーンゴムが液
状の場合は破砕片の外面を濡らすことになるが、破砕片
が大きくなると質量当たりの表面積が、粒径が小さい破
砕片よりも少なくなるためであり、液状ゴムの使用量が
節約でき製品コストを抑えることができる。
【0047】他方2液型の場合は、破砕片量400ph
rでの流動性、硬化後の接着性も極めて良好であり、破
砕片の添加量を増加することができた。このように、粒
子径が大きくなっても、硬度、比重、接着性に影響を及
ぼさないことは、破砕片の微小化に要するコスト低減に
つながり、従来、廃棄物処分された材料が高ブレンドで
き、当該発明は極めて安価な新材料として、新規分野の
応用に寄与するものとなる。
rでの流動性、硬化後の接着性も極めて良好であり、破
砕片の添加量を増加することができた。このように、粒
子径が大きくなっても、硬度、比重、接着性に影響を及
ぼさないことは、破砕片の微小化に要するコスト低減に
つながり、従来、廃棄物処分された材料が高ブレンドで
き、当該発明は極めて安価な新材料として、新規分野の
応用に寄与するものとなる。
【0048】図7の概念図を参照して本発明の別の実施
例を説明する。本実施例では、シリコーンオイル(信越
化学工業株式会社製:商品名KF96H)は、揮発分
1.5%以下であり、このシリコーンオイル100ph
rに対し、破砕片(1000〜2000μ)を750p
hr、及び架橋剤としてTC−8を13.5phr添加
し、攪拌機1で攪拌した。十分攪拌した後、モールドで
ある金型2に、その混合物3を装填し、1次:170℃
×10分の架橋処理を行い成形物を得ることができた。
この成形物の物性は非常に脆弱(JISによる物性評価
は省略)であったが形状保持には支障なく、更に、RT
V−1204(2液型)の混合物を1次架橋品3aの外
側に刷毛塗りし、2次架橋:200℃×4時間の熱風乾
燥を行い補強形態物3bを得ることができた。このよう
に被覆層を前述の生ゴム又は破砕片の低ブレンド配合物
で構成する形態により、例えば、パイプ保温、保冷材用
として用いることができる。この実施例のような実施の
形態では、破砕架橋シリコーンの最大混入量は750重
量部まで可能である。
例を説明する。本実施例では、シリコーンオイル(信越
化学工業株式会社製:商品名KF96H)は、揮発分
1.5%以下であり、このシリコーンオイル100ph
rに対し、破砕片(1000〜2000μ)を750p
hr、及び架橋剤としてTC−8を13.5phr添加
し、攪拌機1で攪拌した。十分攪拌した後、モールドで
ある金型2に、その混合物3を装填し、1次:170℃
×10分の架橋処理を行い成形物を得ることができた。
この成形物の物性は非常に脆弱(JISによる物性評価
は省略)であったが形状保持には支障なく、更に、RT
V−1204(2液型)の混合物を1次架橋品3aの外
側に刷毛塗りし、2次架橋:200℃×4時間の熱風乾
燥を行い補強形態物3bを得ることができた。このよう
に被覆層を前述の生ゴム又は破砕片の低ブレンド配合物
で構成する形態により、例えば、パイプ保温、保冷材用
として用いることができる。この実施例のような実施の
形態では、破砕架橋シリコーンの最大混入量は750重
量部まで可能である。
【0049】図8の表「シリコーンゴムと溶解度定数の
異なる有機ポリマーと粉砕シリコーンゴムの混合」を参
照して、本発明の別の実施例を説明する。本実施例で
は、粉砕した架橋シリコーンゴムと硫黄を加える加硫処
理可能な有機ポリマーを混合した後に有機ポリマーに加
硫したものである。この種の技術としては、従来はシリ
コーンゴムと溶解度定数が異なるポリマーには、シリコ
ーン生ゴムをブレンドしても有効な補強効果は期待でき
ないと考えられており、少量比のポリマーアロイにおい
ての改質が行われて来たに止まっていた。本実施の形態
では、有機ポリマーとしての各種エラストマーに架橋シ
リコーンゴムの破砕片を大量にブレンドし、物性低下を
呈しない軽量、低硬度、低モジュラスを特徴とする新組
成物を提供することができた。
異なる有機ポリマーと粉砕シリコーンゴムの混合」を参
照して、本発明の別の実施例を説明する。本実施例で
は、粉砕した架橋シリコーンゴムと硫黄を加える加硫処
理可能な有機ポリマーを混合した後に有機ポリマーに加
硫したものである。この種の技術としては、従来はシリ
コーンゴムと溶解度定数が異なるポリマーには、シリコ
ーン生ゴムをブレンドしても有効な補強効果は期待でき
ないと考えられており、少量比のポリマーアロイにおい
ての改質が行われて来たに止まっていた。本実施の形態
では、有機ポリマーとしての各種エラストマーに架橋シ
リコーンゴムの破砕片を大量にブレンドし、物性低下を
呈しない軽量、低硬度、低モジュラスを特徴とする新組
成物を提供することができた。
【0050】ここで溶解度定数(solubility
parameter)とは、液体のモル蒸発熱をΔ
H、モル体積をVとするとき、δ=(ΔH/V)/2に
より定義される量δをいう。これはジェイ.エイチ.ヒ
ルデブランド(J.H.Hildebrand)により展開された
正則溶液の理論にでてくるもので、例えば2成分系での
各成分の活量は、2成分の溶解度パラメタ−の差に直接
依存し、溶解度は両者の溶解度パラメタ−の差が小さい
ほど大きくなる(岩波 理化学辞典 第4版 1314
p)。シリコーンゴムとSBR/NRは溶解度定数が異
なる。ちなみにシリコーンゴムの溶解度定数は約7.3
であり、SBR/NRの溶解度定数は7.3よりもプラ
スマイナス0.5以上異なる。このように、本発明の実
施の形態によれば、前記の生ゴムの添加では優れた効果
が得られなかった従来方法と異なり、架橋済み破砕片で
有効な改質が可能となった。
parameter)とは、液体のモル蒸発熱をΔ
H、モル体積をVとするとき、δ=(ΔH/V)/2に
より定義される量δをいう。これはジェイ.エイチ.ヒ
ルデブランド(J.H.Hildebrand)により展開された
正則溶液の理論にでてくるもので、例えば2成分系での
各成分の活量は、2成分の溶解度パラメタ−の差に直接
依存し、溶解度は両者の溶解度パラメタ−の差が小さい
ほど大きくなる(岩波 理化学辞典 第4版 1314
p)。シリコーンゴムとSBR/NRは溶解度定数が異
なる。ちなみにシリコーンゴムの溶解度定数は約7.3
であり、SBR/NRの溶解度定数は7.3よりもプラ
スマイナス0.5以上異なる。このように、本発明の実
施の形態によれば、前記の生ゴムの添加では優れた効果
が得られなかった従来方法と異なり、架橋済み破砕片で
有効な改質が可能となった。
【0051】表の実施例では、加硫条件は165℃×2
0分、物性の試験は、物理試験法JISK−6251、
K−6252、K−6253に準拠した。表の比較例で
あるA配合は、SBR/NRをベースポリマーにカーボ
ン配合とし、加硫剤には硫黄を用いる基本配合とした。
同じく比較例のB配合は、このベースポリマーに対する
代表的な無機質補強充填剤であるシリカ(ニプシールV
N3)及び炭酸マグネシウム(炭マグTT)を加え硬度
68の半硬質ゴムとし、比重1.18の汎用的ゴム配合
とした。実施例のC配合はA及びB配合に用いた無機質
補強剤の代替として、粒子経200μの架橋シリコーン
ゴム破砕片を同重量部数に置換し用いた。更に実施例の
D配合においては2倍の添加部数に増量したが、A及び
B配合と較べ、いずれも軽量組成物となり、その他の物
性変化も微小で、低比重(C配合は比重1.05、D配
合は比重1.08)、低硬度(C配合は46、D配合は
48)、低モジュラス(C配合は300%引張応力3
3、D配合は同じく37の軟質ゴムを得ることができ
た。ここで硬度は、JISのA硬度で表示したものであ
る。
0分、物性の試験は、物理試験法JISK−6251、
K−6252、K−6253に準拠した。表の比較例で
あるA配合は、SBR/NRをベースポリマーにカーボ
ン配合とし、加硫剤には硫黄を用いる基本配合とした。
同じく比較例のB配合は、このベースポリマーに対する
代表的な無機質補強充填剤であるシリカ(ニプシールV
N3)及び炭酸マグネシウム(炭マグTT)を加え硬度
68の半硬質ゴムとし、比重1.18の汎用的ゴム配合
とした。実施例のC配合はA及びB配合に用いた無機質
補強剤の代替として、粒子経200μの架橋シリコーン
ゴム破砕片を同重量部数に置換し用いた。更に実施例の
D配合においては2倍の添加部数に増量したが、A及び
B配合と較べ、いずれも軽量組成物となり、その他の物
性変化も微小で、低比重(C配合は比重1.05、D配
合は比重1.08)、低硬度(C配合は46、D配合は
48)、低モジュラス(C配合は300%引張応力3
3、D配合は同じく37の軟質ゴムを得ることができ
た。ここで硬度は、JISのA硬度で表示したものであ
る。
【0052】この実施例に見られる特徴的な物性発現
は、有機ポリマーである架橋シリコーンゴムの破砕片が
無機質粒子として認識され、カップリング反応で粒子分
散型補強機構を呈したことを示すものである。一方、硫
黄加硫においてシリコーンゴム破砕片に添加された架橋
剤である有機過酸化物に因る加硫阻害を起さなかったこ
とは、当該発明に使用する破砕片においては既に、有機
過酸化物が架橋工程及び耐用経時過程で消化され、副生
物質の残存も微小であることに起因するものであり、安
価で汎用ポリマーベースに使用される如何なる加硫シス
テムにも対応可能なものとなった。
は、有機ポリマーである架橋シリコーンゴムの破砕片が
無機質粒子として認識され、カップリング反応で粒子分
散型補強機構を呈したことを示すものである。一方、硫
黄加硫においてシリコーンゴム破砕片に添加された架橋
剤である有機過酸化物に因る加硫阻害を起さなかったこ
とは、当該発明に使用する破砕片においては既に、有機
過酸化物が架橋工程及び耐用経時過程で消化され、副生
物質の残存も微小であることに起因するものであり、安
価で汎用ポリマーベースに使用される如何なる加硫シス
テムにも対応可能なものとなった。
【0053】更に詳しく説明すれば、シリコーンゴム破
砕片は有機ポリマー組成物でありながら、粒子分散型の
補強機構に属する一方、元来、相溶不可である筈のポリ
マーアロイを可能としたものである。すなわち、高機
能、多機能ゴム材料として、ブレンド比の多い側のポリ
マーが支配する特性を制御できる安価な新素材、新製品
を創出する可能性を示唆するものである。
砕片は有機ポリマー組成物でありながら、粒子分散型の
補強機構に属する一方、元来、相溶不可である筈のポリ
マーアロイを可能としたものである。すなわち、高機
能、多機能ゴム材料として、ブレンド比の多い側のポリ
マーが支配する特性を制御できる安価な新素材、新製品
を創出する可能性を示唆するものである。
【0054】図9の表「繰り返し再生のシリコーンゴム
の物性値」を参照して、図3の表に示した実施例のと同
様な再生シリコーンゴムを、繰り返し3回作り、図3の
実施例と同様な物性評価を行なった。即ち、1回の再生
によるシリコーンゴムを粉砕して、それを2回目の粉砕
シリコーンゴムとして再生シリコーンゴムを作り、再び
粉砕するということを繰り返した。ここでは破砕片の大
きさは、200μ、量は100phrとした。
の物性値」を参照して、図3の表に示した実施例のと同
様な再生シリコーンゴムを、繰り返し3回作り、図3の
実施例と同様な物性評価を行なった。即ち、1回の再生
によるシリコーンゴムを粉砕して、それを2回目の粉砕
シリコーンゴムとして再生シリコーンゴムを作り、再び
粉砕するということを繰り返した。ここでは破砕片の大
きさは、200μ、量は100phrとした。
【0055】この実施例では、物性値は繰り返し変化が
なく、本発明の実施の形態による再生シリコーンゴムが
繰り返し再生利用できることが示されている。従来、耐
熱性故に焼却処理が困難で、埋設処分に供せられていた
廃棄物が環境課題を解決する循環型新素材となることを
実証した。
なく、本発明の実施の形態による再生シリコーンゴムが
繰り返し再生利用できることが示されている。従来、耐
熱性故に焼却処理が困難で、埋設処分に供せられていた
廃棄物が環境課題を解決する循環型新素材となることを
実証した。
【0056】また以上の実施の形態の再生シリコーンゴ
ムは、防火材料としても優れたものであった。即ち、以
上の実施例の再生シリコーンゴムを2mm厚の製品と
し、炎を近づけても中々着火せず、JIS-A1321の(3)に準
拠した6分30秒に相当する難燃材料であることが実証
された。これらは、いずれもUL規格94HBに相当す
る材料であつた。
ムは、防火材料としても優れたものであった。即ち、以
上の実施例の再生シリコーンゴムを2mm厚の製品と
し、炎を近づけても中々着火せず、JIS-A1321の(3)に準
拠した6分30秒に相当する難燃材料であることが実証
された。これらは、いずれもUL規格94HBに相当す
る材料であつた。
【0057】図10のフロー図を参照して、再生シリコ
ーンゴム製品の製造方法を説明する。まず回収された使
用済みのシリコーンゴム(架橋シリコーンゴム)を粗粉
砕して(ステップS1(以下単にS1と表示する))粗
粉とする。粉砕は、典型的にはシュレッダーを用いる機
械的方法で行なうが、本実施の形態では、粗粉砕工程S
1でシリコーンをクラッシャーロールで粗粉砕する。粗
粉(粗破砕片)は、次の湿式微分化粉砕工程S2で、水
と共に、2個の砥石を含んで構成されるグラインダーの
前記砥石の隙間を通過させて微粉末にされる。この方式
は湿式グラインダー方式と呼ぶ。この方式では、2個の
砥石の隙間を制御することで微粒子径を調整できる。こ
の微粉末は、次の脱水/乾燥工程S3で、水分を分離さ
れる。即ち、脱水工程と乾燥工程である。
ーンゴム製品の製造方法を説明する。まず回収された使
用済みのシリコーンゴム(架橋シリコーンゴム)を粗粉
砕して(ステップS1(以下単にS1と表示する))粗
粉とする。粉砕は、典型的にはシュレッダーを用いる機
械的方法で行なうが、本実施の形態では、粗粉砕工程S
1でシリコーンをクラッシャーロールで粗粉砕する。粗
粉(粗破砕片)は、次の湿式微分化粉砕工程S2で、水
と共に、2個の砥石を含んで構成されるグラインダーの
前記砥石の隙間を通過させて微粉末にされる。この方式
は湿式グラインダー方式と呼ぶ。この方式では、2個の
砥石の隙間を制御することで微粒子径を調整できる。こ
の微粉末は、次の脱水/乾燥工程S3で、水分を分離さ
れる。即ち、脱水工程と乾燥工程である。
【0058】また破砕片(微粉末)を生産する工程と並
行して、架橋剤添加工程S4で、シリコーン生ゴムに架
橋剤を添加する。次に混入工程S5で、この架橋剤を添
加したシリコーン生ゴムに、粉砕工程S1〜S3で粉砕
されたシリコーンゴム破砕片を混合する。図では、粉砕
工程S1〜S3と架橋剤添加工程S4はシリーズに行な
うように図示してある。このような場合、架橋剤添加
は、破砕片と生ゴムとを混合したのちに行なってもよ
い。
行して、架橋剤添加工程S4で、シリコーン生ゴムに架
橋剤を添加する。次に混入工程S5で、この架橋剤を添
加したシリコーン生ゴムに、粉砕工程S1〜S3で粉砕
されたシリコーンゴム破砕片を混合する。図では、粉砕
工程S1〜S3と架橋剤添加工程S4はシリーズに行な
うように図示してある。このような場合、架橋剤添加
は、破砕片と生ゴムとを混合したのちに行なってもよ
い。
【0059】破砕片と生ゴムの混合物は、通常は餅状、
あるいは粘土状であり、これを充填工程S4で、具体的
なシリコーンゴム製品のモールドに充填し、加熱する。
即ち架橋工程S5である。架橋は、加熱の他、紫外線
(UV)照射によっておこなってもよい。またモールド
に充填する代わりに、例えばゴム製品としてのシリコー
ンゴム板を作る場合は、ロールを用いてもよい。そのと
きは上下2列のロール列の間を、混合工程S3を経た混
合物を通過させる。ロールで圧延シート化、押出機によ
るホース類などの押出しの間に、形態物を加熱、或は混
合物を加熱あるいは混合物にUV照射を行なえばよい。
あるいは粘土状であり、これを充填工程S4で、具体的
なシリコーンゴム製品のモールドに充填し、加熱する。
即ち架橋工程S5である。架橋は、加熱の他、紫外線
(UV)照射によっておこなってもよい。またモールド
に充填する代わりに、例えばゴム製品としてのシリコー
ンゴム板を作る場合は、ロールを用いてもよい。そのと
きは上下2列のロール列の間を、混合工程S3を経た混
合物を通過させる。ロールで圧延シート化、押出機によ
るホース類などの押出しの間に、形態物を加熱、或は混
合物を加熱あるいは混合物にUV照射を行なえばよい。
【0060】このように、再生シリコーンゴムは、餅状
または液体状の状態で各種製品のモールドに充填し、加
熱やUV照射等の養生をすることにより、再生シリコー
ンゴム製品となる。特に製品としては、印刷ロール、生
理的安全性を要求される医療機材があげられる。また自
動車用では、プラグブーツやコネクターシールに適し、
またオイルシール、パッキン、Oリング、ケーブル、バ
ルブ、ダイヤフラム、ホース類等エンジンの熱源に近い
場所に用いられる製品に適する。食品用としては、自動
販売機のコンベアベルト、パッキン類が主な用途であ
る。また医療用では、カテーテルホース、薬栓、ほ乳乳
首、スポイトとして、建築土木用では、液状シーラント
として好ましく使用することができる。
または液体状の状態で各種製品のモールドに充填し、加
熱やUV照射等の養生をすることにより、再生シリコー
ンゴム製品となる。特に製品としては、印刷ロール、生
理的安全性を要求される医療機材があげられる。また自
動車用では、プラグブーツやコネクターシールに適し、
またオイルシール、パッキン、Oリング、ケーブル、バ
ルブ、ダイヤフラム、ホース類等エンジンの熱源に近い
場所に用いられる製品に適する。食品用としては、自動
販売機のコンベアベルト、パッキン類が主な用途であ
る。また医療用では、カテーテルホース、薬栓、ほ乳乳
首、スポイトとして、建築土木用では、液状シーラント
として好ましく使用することができる。
【0061】以上説明したように、従来、シリコーン製
品は高価で廃棄処理に課題を有していたが、当該発明
は、循環型新素材として処分課題を解消したもであり、
安価な新素材を提供し、特に高価、可燃性故に使用が制
限された建築分野、汎用ゴム分野に高機能、多機能製品
の創出に寄与するものとなった。また、シリコーン製品
が固有する絶縁性、半導体性、又優れた耐熱性、生理的
安全性の特徴を生かし、再資源化を特徴とする再生技術
と前記の高附加価値特性を再現する安価で循環型製品の
提供が可能となった。
品は高価で廃棄処理に課題を有していたが、当該発明
は、循環型新素材として処分課題を解消したもであり、
安価な新素材を提供し、特に高価、可燃性故に使用が制
限された建築分野、汎用ゴム分野に高機能、多機能製品
の創出に寄与するものとなった。また、シリコーン製品
が固有する絶縁性、半導体性、又優れた耐熱性、生理的
安全性の特徴を生かし、再資源化を特徴とする再生技術
と前記の高附加価値特性を再現する安価で循環型製品の
提供が可能となった。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、架橋シリ
コーンゴムを粉砕する粉砕工程を備えるので、例えば使
用済みのシリコーンゴムを粉状あるいは粒子状の破砕片
とすることができ、シリコーン生ゴムに架橋剤を添加す
る架橋剤添加工程を備えるので、シリコーン生ゴムに架
橋することができ、混入工程を備えるので、シリコーン
生ゴムと粉砕された架橋シリコーンゴムの混合物を作る
ことができ、混合物中のシリコーン生ゴムに架橋点を生
じさせる架橋工程備えるので、シリコーン生ゴムに架橋
点を生じさせると共に、混合されている破砕片とシリコ
ーン生ゴムとの間にも架橋点を生じさせることができ
る。このようにして、架橋シリコーンゴムを再生した再
生シリコーンゴム製品の製造方法を提供することができ
る。
コーンゴムを粉砕する粉砕工程を備えるので、例えば使
用済みのシリコーンゴムを粉状あるいは粒子状の破砕片
とすることができ、シリコーン生ゴムに架橋剤を添加す
る架橋剤添加工程を備えるので、シリコーン生ゴムに架
橋することができ、混入工程を備えるので、シリコーン
生ゴムと粉砕された架橋シリコーンゴムの混合物を作る
ことができ、混合物中のシリコーン生ゴムに架橋点を生
じさせる架橋工程備えるので、シリコーン生ゴムに架橋
点を生じさせると共に、混合されている破砕片とシリコ
ーン生ゴムとの間にも架橋点を生じさせることができ
る。このようにして、架橋シリコーンゴムを再生した再
生シリコーンゴム製品の製造方法を提供することができ
る。
【図1】シリコーンオイルの分子構造図及びその模式図
である。
である。
【図2】アシル系架橋剤使用の場合、アシル系・アルキ
ル系架橋剤使用の場合及び白金化合物使用の場合の化学
反応式を示す図である。
ル系架橋剤使用の場合及び白金化合物使用の場合の化学
反応式を示す図である。
【図3】シリコーン生ゴムに粉砕シリコーンゴムを添加
した再生シリコーンゴムの物性値の表を示す図である。
した再生シリコーンゴムの物性値の表を示す図である。
【図4】カップリング剤による改質結果の表を示す図で
ある。
ある。
【図5】模式的化学反応式を示す図である。
【図6】粒子径の異なる破砕片と液状シリコーンゴムの
ブレンドの表を示す図である。
ブレンドの表を示す図である。
【図7】金型を使った製品の製造方法の説明図である。
【図8】シリコーンゴムと溶解度定数の異なる有機ポリ
マーと粉砕シリコーンゴムの混合の表を示す図である。
マーと粉砕シリコーンゴムの混合の表を示す図である。
【図9】繰り返し再生のシリコーンゴムの物性値の表を
示す図である。
示す図である。
【図10】再生シリコーンゴム製品の製造方法を示すフ
ロー図である。
ロー図である。
1 攪拌機 2 金型 3 成形物 S1 粉砕工程 S2 架橋剤添加工程 S3 混入工程 S4 モールド充填工程 S5 架橋工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/04 C08L 83/04 // B29K 19:00 B29K 19:00 (72)発明者 吉田 均 茨城県つくば市東1−1 経済産業省産業 技術総合研究所 物質工学工業技術研究所 内 Fターム(参考) 4F070 AA60 AB26 AC52 AC56 AE08 AE22 DA41 DA47 DC07 FA01 FB06 FB07 GA05 4F301 AA05 BF06 BF12 BF32 4J002 CP031 CP032 EK036 EK046 EX037 FA081 FD146
Claims (5)
- 【請求項1】 架橋シリコーンゴムを粉砕する粉砕工程
と;シリコーン生ゴムに架橋剤を添加する架橋剤添加工
程と;前記シリコーン生ゴムに前記粉砕された架橋シリ
コーンゴムを混入して混合物を作る混入工程と;前記混
合物中のシリコーン生ゴムに架橋点を生じさせる架橋工
程とを備える;再生シリコーンゴム製品の製造方法。 - 【請求項2】 前記粉砕工程では、架橋シリコーンゴム
を粒子径2000〜50μまで粉砕する、請求項1に記
載の再生シリコーンゴム製品の製造方法。 - 【請求項3】 前記混入工程では、前記シリコーン生ゴ
ム100重量部に対して、前記粉砕架橋シリコーンゴム
を100〜750重量部混入する、請求項1又は請求項
2に記載の再生シリコーンゴム製品の製造方法。 - 【請求項4】 前記混入工程では、さらにカップリング
剤を配合する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
記載の再生シリコーンゴム製品の製造方法。 - 【請求項5】 架橋シリコーンゴムを粉砕する粉砕工程
と;加硫処理可能な有機ポリマーに前記粉砕された架橋
シリコーンゴムを混入して混合物を作る混入工程と;前
記混合物中の有機ポリマーに加硫する加硫工程とを備え
る;再生シリコーンゴム製品の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001054028A JP2002256078A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 再生シリコーンゴム製品の製造方法 |
PCT/JP2002/005676 WO2003104328A1 (ja) | 2001-02-28 | 2002-06-07 | 再生シリコーンゴム製品の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001054028A JP2002256078A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 再生シリコーンゴム製品の製造方法 |
PCT/JP2002/005676 WO2003104328A1 (ja) | 2001-02-28 | 2002-06-07 | 再生シリコーンゴム製品の製造方法 |
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---|---|---|---|
JP2003014899A Division JP2003201348A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | 再生シリコーンゴム製品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002256078A true JP2002256078A (ja) | 2002-09-11 |
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WO (1) | WO2003104328A1 (ja) |
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WO2003104328A1 (ja) * | 2001-02-28 | 2003-12-18 | 北陸ビル防設株式会社 | 再生シリコーンゴム製品の製造方法 |
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CN103059572A (zh) * | 2013-01-31 | 2013-04-24 | 沈阳化工股份有限公司 | 提高硅橡胶耐高温性能的表面改性气相二氧化硅及其生产方法 |
KR102151929B1 (ko) * | 2020-01-15 | 2020-09-04 | (주)세종이엠티 | 내화성 충진물 분쇄장치, 이액형 내화성 충진물 원료혼합장치 및 이액형 원료액과 분쇄된 내화성 충진물을 혼합하여 내화성 성형물을 제조하는 방법 |
WO2021200879A1 (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 積水ポリマテック株式会社 | シリコーン組成物及びシリコーン組成物の製造方法 |
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CN114479470A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-05-13 | 丹阳市百盛电器有限公司 | 一种硅胶废料处理再利用方法 |
CN115260555A (zh) * | 2022-08-31 | 2022-11-01 | 东莞市冠荣商标织造有限公司 | 一种再生硅胶复合膜的制备方法 |
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