JP3072869B2 - 硬化性オルガノシロキサン組成物 - Google Patents

硬化性オルガノシロキサン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は押出可能なオルガノシロ
キサン組成物に関する。より詳細には、本発明は、白金
触媒ヒドロシリル化反応によって硬化して、優れた物理
特性、とりわけ引裂強度及び圧縮永久歪値を、引張強度
及び硬化性組成物の加工性のような他の望ましい特性を
犠牲にすることなく示すエラストマーを形成しうる押出
可能なオルガノシロキサン組成物に関する。
【0002】本発明者は、ジオルガノアルケニルシロキ
シを末端基とするポリジオルガノシロキサン、硬化剤と
しての有機水素シロキサン、及び白金族金属含有ヒドロ
シリル化触媒を含んで成るシリカ充填組成物を硬化する
ことによって製造したシリコーンエラストマーの引裂強
度を向上させる方法を発見した。このことは、エチレン
系不飽和炭化水素基を有するポリジオルガノシロキサン
類の総量を基準として、4%以下のポリジオルガノシロ
キサンBを含有させることによって達成された。ポリジ
オルガノシロキサンBの珪素原子のうち1〜5モル%が
エチレン系不飽和炭化水素基を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
引裂強度及び35%未満の圧縮永久歪を共に示すエラス
トマーを生じる、液状の硬化性オルガノシロキサン組成
物の種類を規定することである。本発明の好ましい種類
の組成物は、従来設備を使用するポンプ輸送によって移
送することが可能である。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用、及び効果】本発明
の組成物は、白金触媒ヒドロシリル化反応によって硬化
する。
【0005】本発明は、以下の原料(A)〜(E)を均
質に混合することによって得られた生成物を含んで成る
硬化性オルガノシロキサン組成物を提供する。すなわ
ち、 (A)非末端珪素原子に結合したアルケニル基を本質的
に含まず、そして20Pa・ s 以下の粘度を示す、ジオル
ガノアルケニルシロキシを末端基とする液状の第一のポ
リジオルガノシロキサン96〜99.5重量%(原料
(A)及び(B)の総重量を基準として); (B)前記第一のポリジオルガノシロキサンと相溶性で
あり、0.1〜20Pa・ s の粘度を示し、そして非末端
反復単位の1〜5モル%にアルケニル基を含む、ジオル
ガノアルケニルシロキシを末端基とする液状の第二のポ
リジオルガノシロキサン0.5〜4重量%(原料(A)
及び(B)の総重量を基準として); (C)前記原料(A)及び(B)と相溶性であり、そし
て一分子当たり平均して2個を超える珪素結合水素原子
を含有する有機水素シロキサンであって、前記組成物を
硬化させるのに十分な量の有機水素シロキサン; (D)白金族金属またはその化合物を含んで成るヒドロ
シリル化触媒であって、周囲温度〜250℃の温度にお
いて前記組成物の硬化を促進するのに十分な濃度のヒド
ロシリル化触媒;並びに (E)強化用シリカ充填材10〜60重量%(前記組成
物重量を基準として)。
【0006】強化用シリカ充填材は、好ましくはsym
−テトラ−メチルジビニルジシラザンのようなアルケニ
ル基含有ジシラザンを含む少なくとも一種の有機珪素化
合物で処理される。
【0007】本発明者は、好ましいシリカ処理剤が硬化
エラストマーの圧縮永久歪値をさらに低減することを発
見した。
【0008】本発明の組成物原料について詳細に説明す
る。
【0009】本発明の特徴は、特定二種の相溶性のジオ
ルガノアルケニルシロキシを末端基とするポリジオルガ
ノシロキサンが特定の相対濃度範囲において存在する本
組成物から製造したエラストマーによって示される物理
特性、とりわけ高引裂強度及び低圧縮永久歪、の特異な
組合せによるものであると考えられる。
【0010】二種類のポリジオルガノシロキサンの第一
(以降原料Aとして示す)は、5〜20Pa・ s の粘度を
示し、該分子の末端部分においてのみビニルまたは他の
エチレン系不飽和基を含有し、そして二種類のポリジオ
ルガノシロキサンA及びBの混合重量の96〜99.5
%を構成する。
【0011】二種類のポリジオルガノシロキサンの第二
(以降原料Bとして示す)は、その非末端反復シロキサ
ン単位の1〜5モル%にアルケニル基を含有する。
【0012】本発明の好ましい組成物を用いて製造した
硬化エラストマーは、35〜45キロニュートン/メー
トルの引裂強度を示す。
【0013】これらの好ましいエラストマーに関する実
験データは、原料A及びBの混合重量を基準として原料
B濃度が約3重量%に近づくと引裂強度が最大値に到達
し、そしてその3重量%を超えると原料B濃度の増加と
ともに引裂強度が低減することを示した。
【0014】原料A及びBに存在するアルケニル基は、
2〜約10個の炭素原子を含有する。好ましいアルケニ
ル基は末端不飽和基であり、そしてビニル基、アリル
基、及び5−ヘキセニル基を含むが、これらには限定さ
れない。
【0015】アルケニル基の他に原料A及びBに存在す
る珪素結合有機基は、一価の炭化水素基または置換炭化
水素基であり、以下に詳細に記述する。
【0016】原料Aを記述するために用いられた語句
「非末端エチレン系不飽和基を本質的に含まない」は、
該原料を調製するために用いた反応体に存在する不純物
に由来するかまたは該原料を調製する過程において起こ
る望ましくない転位反応に由来する、そのようなエチレ
ン系不飽和炭化水素基のみが該原料の非末端珪素原子に
存在することを意味する。
【0017】原料Aはジオルガノアルケニルシロキシを
末端基とするポリジオルガノシロキサンであり、そして
以下の平均一般式、
【0018】
【化1】
【0019】(上式中、Yは2〜10個の炭素原子を含
むアルケニル基を表し、R1 及びR 2 は各々1〜20個
の炭素原子を含む一価の炭化水素基または一価の置換炭
化水素基であり、R1 及びR2 は実質的にエチレン系不
飽和を含まず、そしてxは25℃において20Pa・ s 以
下の粘度に相当する重合度を表す)によって示すことが
できる。好ましい実施態様では、原料Aの粘度は5〜1
5Pa・ sである。
【0020】R1 及びR2 基は同一でも異なってもよ
い。原料Aが25℃において押出可能な液体であるため
には、各非末端珪素原子のR2 基の少なくとも一つが低
級アルキル基(最も好ましくはメチル基)である。残る
2 基は、メチル若しくはエチルのようなアルキル基;
クロロメチル、3−クロロプロピル、若しくは3,3,
3−トリフルオロプロピルのような置換アルキル基;シ
クロヘキシルのようなシクロアルキル基;またはフェニ
ルのようなアリール基であることができる。メチル基以
外のすべてのR1 及びR2 基はフェニルまたは3,3,
3−トリフルオロプロピル基であることが好ましい。こ
の選択は、これらのポリジオルガノシロキサンを調製す
るために用いる中間体の入手し易さ、及びこれらのポリ
マーを含有する組成物を硬化することによって製造した
硬化エラストマーの特性に基づく。
【0021】Yで示されるアルケニル基は、本明細書の
先行部分においてすでに規定した。
【0022】本組成物の原料A及びBとして用いられる
液状ポリジオルガノシロキサンの(対応するハロシラン
または環状ポリジオルガノシロキサンの加水分解及び縮
合による)調製方法は、特許及び他の文献に十分に開示
されているので、本明細書において詳細に記述する必要
はない。
【0023】原料Bは液状のジオルガノアルケニルシロ
キシを末端基とするポリジオルガノシロキサンであり、
そして以下の平均一般式、
【0024】
【化2】
【0025】によって表すことができる。
【0026】上式中、Y′は原料AのY基について規定
したアルケニル基を表し、そしてR 3 及びR4 はR1
びR2 と同じ一価の炭化水素基及び一価の置換炭化水素
基の群から選択される。原料A及びBは互いに相溶しな
ければならないので、これらの原料に存在する珪素結合
炭化水素基は同じ部類、すなわち低級アルキルから選択
されるべきである。Y及びY′を含め、これらの炭化水
素基が同一であることが好ましい。
【0027】y及びzの合計によって示される重合度
は、0.1〜約10Pa・ s 、好ましくは0.1〜1Pa・
s の粘度に相当する。z/(y+z)の比率は0.01
〜0.05であり、これによってこの原料の非末端反復
単位の1〜5モル%がビニル基を含有するという要件が
特定される。原料Bの重合度は原料Aの重合度よりも小
さいことが好ましい。
【0028】原料Aの好ましい実施態様には、ジメチル
ビニルシロキシを末端基とするポリジメチルシロキサ
ン、ジメチルビニルシロキシを末端基とするポリメチル
−3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサン、ジメ
チルビニルシロキシを末端基とするジメチルシロキサン
/3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサン
コポリマー、及びジメチルビニルシロキシを末端基とす
るジメチルシロキサン/メチルフェニルシロキサンコポ
リマーが含まれるが、これらには限定されない。
【0029】原料Bの好ましい実施態様には、原料Aに
ついて示した好ましいポリジオルガノシロキサンに1〜
5モル%の非末端オルガノアルケニルシロキサン単位を
追加したすべてのものが含まれる。非末端オルガノアル
ケニルシロキサン単位の好ましい有機基は、1〜4個の
炭素原子を含むアルキル基、3,3,3−トリフルオロ
プロピルのようなフルオロアルキル基、及びフェニルの
ようなアリール基である。
【0030】原料A及びBの好ましい実施態様に存在す
るビニル基は、アリル及びヘキセニルのような他のアル
ケニル基によって置き換えることが可能である。
【0031】本発明のオルガノシロキサン組成物は白金
触媒ヒドロシリル化反応により硬化する。硬化剤は、一
分子当たり平均して2個を超える珪素結合水素原子を含
有する有機水素シロキサンである。有機水素シロキサン
は一分子当たり最少4個から平均して20個以上までの
珪素原子を含有し、そして25℃において10Pa・ s以
上の粘度を示しうる。この原料の反復単位には、HSi
1.5 ,R5 HSiO、及び/またはR5 2HSi
0.5 、並びにモノオルガノシロキシ、ジオルガノシロ
キサン、トリオルガノシロキシ、及びSiO4/2 単位の
一つ以上が含まれるが、これらには限定されない。これ
らの化学式中、R5 は原料AのR2 について先に規定し
た一価の炭化水素またはハロカーボン基を表す。
【0032】好ましい種類の有機水素シロキサンの一つ
は、R5 3SiO1/2 ,R5 2SiO,R5 HSiO、及び
5 SiO3/2 単位の反復単位から本質的に成るコポリ
マーであって、そのRSiO3/2 単位がコポリマーの
0.5〜50モル%を構成するコポリマーである。この
種類のコポリマーは、クロリドのような対応する有機珪
素ハロゲン化物または対応するアルコキシドを含んで成
る混合物を、制御して加水分解することによって調製で
きる。本発明の好ましい有機水素シロキサンを調製する
ためのこれらの及び他の方法は十分に知られているの
で、本明細書において詳細に記述する必要はない。
【0033】第二の好ましい種類の有機水素シロキサン
は、化学式R5 2HSiO1/2 及びSiO4/2 で表される
反復単位を含む。R5 2HSiO1/2 単位の濃度が、コポ
リマー中の珪素結合水素原子濃度0.5〜約5重量%に
相当する。
【0034】本組成物を適切に硬化させるためには、原
料A,B、及びCが互いに相溶することが必要である。
十分な相溶性を保証するためには、これらの原料中に最
も高濃度で存在する珪素結合炭化水素基が同じ部類、例
えばアルキル基、から選択されるべきである。これらの
炭化水素基が同一であることが好ましい。特に好ましい
組成物では、これらの炭化水素基はメチル基またはメチ
ル基と3,3,3−トリフルオロプロピル基若しくはフ
ェニル基との組合せである。
【0035】ヒドロシリル化反応によって硬化する組成
物中のビニル基または他のエチレン系不飽和炭化水素基
に対する珪素結合水素原子のモル比率が、硬化したエラ
ストマーの特性に関して重要である。本発明の硬化性組
成物に対する最適比率は、原料A及びBの分子量、硬化
剤の種類、及び以下に記述するいずれかの樹脂性オルガ
ノシロキサンコポリマー濃度によって少なくとも部分的
には決定される。本発明の好ましい組成物については、
この比率が0.8〜約3であることが好ましい。
【0036】本発明の他の硬化性組成物に対するこの比
率の最適範囲は、当業者による最少限の実験によって容
易に決定できる。
【0037】本発明の特に好ましい組成物については、
ビニル基または他のエチレン系不飽和炭化水素基に対す
る珪素結合水素原子のモル比率が1〜2の間にある。
【0038】ヒドロシリル化反応は典型的には、周期律
表の白金族金属またはこのような金属の化合物である触
媒(原料D)の存在下で行われる。白金、ロジウム、及
びこれら金属の化合物がヒドロシリル化反応を効果的に
触媒することが示された。
【0039】ヘキサクロロ白金酸のような白金化合物、
及びとりわけこれら白金化合物と比較的低分子量のビニ
ル含有オルガノシロキサン化合物との錯体は、その高い
活性及びオルガノシロキサン反応体との適合性のため、
好ましい触媒である。これらの錯体は米国特許第3,4
19,593号明細書(David N.Willin
g,1968年12月31日発行)に記載されている。
【0040】珪素結合炭化水素基がビニル基とメチルま
たは3,3,3−トリフルオロプロピル基とである低分
子量のオルガノシロキサンを有する錯体は、少なくとも
約70℃の温度においてエラストマーの急速な硬化を触
媒する能力があるので、特に好ましい。
【0041】白金含有触媒は、硬化性組成物100万部
当たり最少1重量部の白金に相当する量で存在すること
が可能である。実用的な硬化速度を達成するためには、
硬化性組成物100万部当たり5〜50部の白金に相当
する触媒量が好ましい。好ましい触媒を使用した場合に
は特に、より高濃度の白金を使用しても硬化速度が限界
に達しているので不経済である。
【0042】上述のビニル含有反応体、硬化剤、及び白
金含有触媒の混合物は、周囲温度において硬化し始める
可能性がある。より長期間の可使時間または「ポットラ
イフ」を得るために、適当な阻害剤を添加して周囲条件
下での触媒活性を遅延または抑制することが可能であ
る。
【0043】周知の白金触媒阻害剤には、米国特許第
3,445,420号明細書(Kookootsede
sら、1969年5月20日発行)に開示されているア
セチレン系化合物が含まれる。2−メチル−3−ブチン
−2−オールのようなアセチレン系アルコールが、25
℃において白金含有触媒の活性を抑制する好ましい種類
の阻害剤である。これらの触媒を含有する組成物は、実
用的速度で硬化させるために70℃以上の温度での加熱
を典型的には必要とする。
【0044】周囲条件下での硬化性組成物のポットライ
フを延長させたい場合には、米国特許第3,989,6
67号明細書(Lee及びMarko,1976年11
月2日発行)に記載されている種類のオレフィン系置換
シロキサンを使用すると達成できる。環状メチルビニル
シロキサンが好ましい。
【0045】ある場合では、白金1モル当たり1モル程
度の阻害剤濃度によって十分な貯蔵安定性及び硬化速度
が得られる。また白金1モル当たり500モル以上の阻
害剤濃度が必要とされる場合もある。特定の組成物にお
ける特定の阻害剤についての最適濃度は日常実験によっ
て容易に決定でき、そして本発明を構成するものではな
い。
【0046】本発明の組成物を用いて製造した硬化エラ
ストマーを特徴付ける高度の引裂強度及び他の物理特性
を達成するためには、本組成物に強化用シリカ充填材を
含有させなければならない。この種類の充填材は、硬化
性組成物の処理中に起こる「クレーピング」または「ク
レープ硬化」という現象を防止するために、典型的には
一種以上の周知のシリカ処理剤で処理される。
【0047】強化充填材としていずれの微粉状シリカを
使用してもよい。コロイドシリカは、その表面積が比較
的大きい(典型的には少なくとも50m2/gである)ので
好ましい。本発明の方法に使用するには、1グラム当た
り少なくとも300平方メートルの表面積を有する充填
材が好ましい。コロイドシリカは、沈澱法またはヒュー
ム処理によって調製できる。これらの好ましい種類のシ
リカは共に市販されている。
【0048】本発明の組成物に使用する微粉シリカの量
は、硬化エラストマーに望まれる物理特性によって少な
くとも部分的には決定される。液状のまたはポンプ移送
可能なポリオルガノシロキサン組成物は、ポリジオルガ
ノシロキサン重量を基準として約10〜約60重量%の
シリカを典型的には含有する。この値が約30〜約50
重量%であることが好ましい。
【0049】シリカ処理剤は典型的には、珪素結合ヒド
ロキシル基または水存在下でヒドロキシル基へと加水分
解されうる基を含有する低分子量有機珪素化合物であ
る。典型的な加水分解性基には、塩素のようなハロゲン
原子、アミノ、及び珪素結合窒素原子を含有する他の基
が含まれる。
【0050】処理剤に存在する珪素結合炭化水素基の少
なくとも一部がアルケニル基であり、そして残りの部分
が原料A及びBに存在する大部分の炭化水素基と同一で
あることが好ましい。
【0051】本発明者は、本発明の硬化性組成物の強化
用シリカ部分を処理するために用いられるシリカ処理剤
の一部分がsym−テトラアルキルジビニルジシラザン
から成る場合に、これらの組成物から製造された硬化エ
ラストマーの圧縮永久歪値が、低分子量のヒドロキシル
を末端基とするポリジオルガノシロキサンのような他の
従来のシリカ処理剤を使用した硬化性組成物から製造さ
れたエラストマーの圧縮永久歪値よりも低くなることを
発見した。好ましい組成物において、前記シラザンのア
ルキル基はメチル基である。
【0052】圧縮永久歪はASTM試験法D395を採
用して典型的に決定した。この手順によると、既知の厚
さ(典型的には1.25cm)の硬化エラストマー試料
を、適当な締付装置で初期厚の75%まで圧縮し、次い
で177℃の温度で22時間加熱する。その試料を次い
で周囲条件下で0.5時間静置し、その時間において試
料の厚さを測定する。圧縮永久歪は、式(A−C)/
(A−B)×100を用いて計算する。式中、Aは試料
の初期厚であり、Bは試験中に圧縮された試料厚であ
り、そしてCは圧縮及び緩和を経た最終試料厚である。
【0053】シールまたはガスケットとして役立つ二つ
の合せ面間において硬化エラストマーを圧縮する特定の
最終用途には、低い圧縮永久歪値が要求される。
【0054】ビニル含有ポリジオルガノシロキサン、硬
化剤、触媒、及びシリカ充填材の他に、本発明のオルガ
ノシロキサン組成物は、この種の硬化性組成物に従来よ
り含まれている一種以上の添加剤を含有することができ
る。これらの材料を添加して、硬化エラストマーの特定
の特性を付与若しくは増強するか、または硬化性組成物
の加工を容易にする。処理助剤として少量の水をシリカ
処理剤と一緒に加えることは可能である。
【0055】典型的な添加剤には、硬化エラストマーの
物理特性を向上させるための樹脂性オルガノシロキサン
コポリマー、顔料、染料、定着剤、難燃剤、並びに熱及
び/または紫外線安定剤、が含まれるが、これらには限
定されない。
【0056】物理特性、とりわけ引張強度及び弾性率の
劣化を低減する性能、並びに150℃以上に加熱した油
に硬化エラストマーを接触させた場合に起こる圧縮永久
歪値の増加を低減する性能、に基づく二種の好ましい添
加剤は、珪藻土及び水酸化カルシウムである。水酸化カ
ルシウムの存在はまた、硬化エラストマーの圧縮永久歪
値をさらに低減する。
【0057】シリカ充填材は、本組成物の他原料の少な
くとも一部の存在において、充填材が完全に処理され且
つ組成物全体に均一に分散して均質材料を形成するまで
これら原料を一緒に混合することによって処理されるこ
とができる。シリカ処理中に存在する原料には、シリカ
処理剤並びに本明細書において原料A及びBとして示し
た少なくとも一部のポリジオルガノシロキサンが典型的
には含まれる。有機水素シロキサン及び白金含有触媒
は、シリカ処理が完了してから典型的には加えられる。
水酸化カルシウムが原料の一つである場合は、これもま
たこの時点で加えられる。
【0058】使用するミキサーの種類とは無関係に、シ
リカ、充填材処理剤、並びに原料A及びBの混合は、組
成物が減圧下で約100〜250℃の温度に加熱されて
いる間継続して、揮発性物質を除去する。次いで得られ
た生成物を冷却した後に、本発明の硬化性組成物を一液
型または二液型のどちらで調製することが望まれるかに
よって、有機水素シロキサン(原料C)及び/または白
金触媒(原料D)と前記生成物とを混合する。先に記述
した任意の添加剤は、この時点かまたはシリカを原料A
及びBと混合している間に加えることができる。
【0059】シリカの現場処理は、処理される材料の
量、材料の粘度、及び処理中に材料が受けるせん断速度
に依存して、いずれにおいても15分〜2時間は必要で
ありうる。
【0060】代わりに、シリカ処理を、シリカを本発明
の組成物の他の原料と混合する前に行うことができる。
ポリオルガノシロキサン組成物中にシリカを取り込ませ
る前に微粉シリカ充填材を処理する方法は、該技術分野
において周知である。
【0061】全原料の十分な混合を保証するため、本組
成物を調製する混合装置は、本組成物に高せん断速度を
受けさせることができなければならない。この種の「高
強度」ミキサーを用いてシリカ充填ポリオルガノシロキ
サン組成物を調製する利点は、米国特許第3,690,
804号明細書(Minuto,1976年6月1日発
行)に教示されている。前記特許の開示によると、ミキ
サーにおける攪はん装置の先端を25〜約250フィー
ト/秒の速度で回転させると、かなりのせん断力を発生
する。例示する組成物は、157フィート/秒の先端回
転速度に相当する3800回転/分の速度でローターを
運転したヘンシェル高強度ミキサーで混合した。
【0062】「シグマ」形ブレードを備えたDough
型ミキサーは、混合面が比較的平らな「櫂」形状である
ミキサーほどは効率的ではない。櫂型ミキサーの例とし
て、先述のMinutoの特許に開示されているヘンシ
ェルミキサー、及びNeulinger A.G.によ
って製造された特定のミキサーが挙げられる。ブレード
が少なくとも100回転/分の速度で回転することが好
ましい。
【0063】本方法を用いて調製した硬化性組成物は、
典型的には25℃で約0.5〜約10,000Pa・ s の
粘度を示す。好ましい組成物は押出可能である。特に押
出可能な組成物については、本組成物の混合及び移送を
容易にし且つ混合中の空気の閉じ込めを最小限にするた
めに、25℃で約10Pa・s 未満の粘度を示すことが好
ましい。
【0064】原料A及び/またはBと硬化剤(原料C)
及び白金含有触媒との混合物は、触媒阻害剤の存在にお
いてさえもこれら組成物の貯蔵中に遭遇する条件下で硬
化し始めうるので、長期間の貯蔵安定性を保証するため
には、組成物の硬化が望まれるまで硬化剤及び触媒を別
々にしておくことが望ましい。このことは、硬化剤及び
硬化触媒を別の容器に充填しておくか、あるいは組成物
の硬化処理における加熱温度で溶融または軟化する熱可
塑性有機またはシリコーン樹脂に硬化触媒を封入するこ
とによって達成できる。
【0065】熱可塑性有機ポリマー中に微小封入した液
状白金化合物をヒドロシリル化触媒として含有し且つ白
金触媒ヒドロシリル化反応によって硬化する一液型組成
物、並びに前記微小封入触媒の調製方法が、米国特許第
4,766,176号明細書(Leeら、1988年8
月23日発行)に記載されている。
【0066】本硬化性組成物は、プレス成形、射出成
形、押出、またはオルガノシロキサン組成物を成形加工
するために用いられる他のいずれかの方法によって、造
形品を形成することができる。
【0067】上述の触媒阻害剤の一つまたは封入触媒の
不在においては、本組成物は、周囲温度では数時間また
は数日の期間にわたり、あるいは250℃以下の温度に
加熱した場合には数分以内に硬化する。これら触媒阻害
剤の一つを含有する組成物は、典型的には50℃〜約2
50℃の温度において数分間組成物を加熱することによ
って硬化する。好ましい温度範囲は100〜200℃で
ある。微小封入触媒を含有する組成物の場合、少なくと
も封入ポリマーの溶融点または軟化点まで加熱して触媒
を解放させなければならないことは自明である。
【0068】本発明の硬化性組成物を用いて製造した硬
化エラストマー品は、エラストマーを形成する組成物の
押出成形性あるいは硬化エラストマーの他の望ましい特
性に悪影響を与えることなく、約230ポンド/インチ
(38kN/m)を超える引裂強度、及び典型的には25%
未満である低圧縮永久歪値を示す。この特異な特性の組
合せのため、本エラストマーは、製品の少なくとも一部
が比較的薄く且つ多大な応力を受ける成形加工品及びガ
スケットを含む、かなりの最終用途に望ましいものとな
る。この種の製品には、ダイアフラム及びブラダーが含
まれる。
【0069】以下の例は、本発明の好ましい硬化性組成
物、並びにこれらの組成物によって製造されたエラスト
マーの望ましい特性、とりわけ低圧縮永久歪値及び高引
裂強度について記述するものである。本例は本発明を例
示するものであり、添付の請求の範囲に規定されている
本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
特に示さない限り、すべての部及びパーセントは重量基
準によるものであり、そしてすべての粘度は25℃にお
いて測定したものである。
【0070】
【実施例】例1 本例は、ビニル基を末端珪素原子にのみ含むポリジオル
ガノシロキサンの粘度が、Jensenの米国特許第
4,753,978号明細書において請求されている組
成物により要求された下限値20Pa・ s 未満である場合
に、ビニル基を非末端珪素原子に含むポリジオルガノシ
ロキサンをビニル含有ポリジオルガノシロキサンの総重
量に対して1〜3パーセント含有させると、硬化エラス
トマーの引裂強度及び圧縮永久歪が向上することを例示
するものである。
【0071】公称表面積380m2/gを示すヒュームシリ
カ全量(325部)、珪藻土62.5部、sym−テト
ラメチルジビニルジシラザン1.9部、ヘキサメチルジ
シラザン65部、水9.4部、及び25℃で約10Pa・
s の粘度を示すジメチルビニルシロキシを末端基とする
ポリジメチルシロキサン(原料A)422.5部を、D
ough型ミキサーで均質に混合することによって硬化
性オルガノシロキサン組成物を調製した。ミキサーのジ
ャケットにスチームを循環させることによってこの混合
物を加熱しながら、減圧下で揮発性物質を除去した。
【0072】加熱サイクルの完了に続き、得られたマス
ターバッチ(組成物I)と、以下の表1に特定した量の
原料A及びB並びに25℃で約0.04Pa・s の粘度を
示し且つ珪素結合ヒドロキシル基約4重量%を含有する
シラノールを末端基とするポリジメチルシロキサン7.
2部とを均質に混合した。原料Bは、0.3Pa・ s の粘
度を示し且つメチルビニルシロキサン単位2モル%を含
有する、ジメチルビニルシロキシを末端基とするジメチ
ルシロキサン/メチルビニルシロキサンコポリマーであ
った。
【0073】本発明の二液型硬化性組成物及び比較用と
して評価した組成物は、得られた混合物(組成物II)各
々を250gのサンプルに分けることによって調製し
た。
【0074】評価された各組成物サンプル250gは、
二種の異なる有機水素シロキサンの一種、並びに白金含
量を両方の硬化性組成物の重量部に基づいて0.7重量
パーセントとするのに十分な量の液状のジメチルビニル
シロキシを末端基とするポリジメチルシロキサンで希釈
したsym−テトラメチルジビニルジシロキサン及びヘ
キサクロロ白金酸の反応生成物(原料D)、と均質に混
合した。本組成物の硬化反応用触媒(原料D)の量は、
最終の硬化性組成物重量を基準として5〜10ppm に相
当するものとした。
【0075】二種の有機水素シロキサンの一つ(C1)
は、珪素結合水素原子0.8重量%を含有し、0.01
6Pa・ s の粘度を示し、そして以下の一般式、 (Me3 SiO1/2 12.7(Me2 SiO)29.1(Me
HSiO)54.6(MeSiO3/2 3.6 に対応するものであった。第二の有機水素シロキサン
(C2)は、珪素結合水素原子1重量%を含有し、0.
024Pa・ s の粘度を示し、そして以下の一般式、 (SiO4/2 4.4 (Me2 HSiO1/2 8 に対応するものであった。各組成物にはまた、白金触媒
阻害剤(原料F)としてメチルブチノール0.5gをも
添加した。添加した原料C1及びC2の量は、全硬化性
組成物中のビニル基に対する珪素結合水素原子のモル比
率が1.25になるのに相当する量とした。
【0076】組成物は、これを形枠に閉じ込めて次いで
油圧プレスに配置することによって、厚さ1.9mmのシ
ート状に硬化させた。組成物は150℃の温度で5分間
加熱した。次いで各シートから試験サンプルを切り出し
て、硬化材料の物理特性を決定した。
【0077】各種特性を測定するために採用したAmeric
an Society of Testing Procedures(ASTM)方法に
は、引張強度及び伸び率用のASTM−412,AST
M−D625、引裂強度用のDie B,ASTM−D
2240、ジュロメーター硬度値用のShore Aス
ケール、及び圧縮永久歪値用のASTM−D395が含
まれる。
【0078】組成物Iに加えられた原料A及びBの重量
部並びに組成物IIに加えられた原料C1及びC2の量を
表1にまとめて記載した。硬化した組成物の物理特性は
表2にまとめて記載した。
【0079】
【表1】
【0080】
【表2】
【0081】表2のデータは、本発明の硬化性組成物を
使用することによって、引張強度、硬度、及び伸び率の
ような他の望ましい特性に悪影響を与えることなく、押
出可能なオルガノシロキサン組成物を用いて製造した従
来材料よりも実質的に硬化エラストマーの引裂強度が向
上され且つ/または圧縮永久歪が低減されうることを例
示している。比較用サンプル3により示された引裂強度
はサンプル1の値よりも高いが、サンプル1はより低い
圧縮永久歪値を示した。
【0082】例2 本例は、本発明の好ましいシリカ処理剤を使用するとよ
り低い圧縮永久歪値が達成されたことを例示するもので
ある。
【0083】先の例1に記載した手順並びに原料の種類
及び量を採用して、硬化性オルガノシロキサン組成物を
調製した。本例では、比較例は、シリカ処理剤として使
用したsym−テトラメチルジビニルジシラザン(T
1)0.31部の代わりに、ビニル基約10重量%及び
ヒドロキシル基約16重量%を含有するヒドロキシルを
末端基とするジメチルシロキサン/メチルビニルシロキ
サンコポリマー0.92部を使用した。これらの各シリ
カ処理剤が組成物に寄与したビニル基濃度は等しい。
【0084】マスターバッチに加えられた原料A及びB
の量並びに有機水素シロキサンC1及びC2の量は表3
に、そして硬化エラストマーの圧縮永久歪値は表4にま
とめて記載した。
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】各場合において、充填材処理剤としてポリ
オルガノシロキサンを用いて調製したサンプルは、ジシ
ラザン処理充填材を含有するサンプルよりも高い圧縮永
久歪値を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−213365(JP,A) 特開 昭64−69660(JP,A) 特開 昭63−108065(JP,A) 特開 昭54−146850(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/04 - 83/07

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性オルガノシロキサン組成物であっ
    て、以下の原料(A)〜(E)、すなわち、 (A)非末端珪素原子に結合したアルケニル基を質的
    に含まず且つ25℃で5〜20Pa s の粘度を示す、ジ
    オルガノアルケニルシロキシを末端基とする第一のポリ
    ジオルガノシロキサン96〜99.5重量%(原料
    (A)及び(B)の総重量を基準として); (B)前記第一のポリジオルガノシロキサンと相溶性で
    あり且つ25℃で0.1〜20Pa・ s の粘度を示す、ジ
    オルガノアルケニルシロキシを末端基とする第二のポリ
    ジオルガノシロキサンであって、前記第二のポリジオル
    ガノシロキサンの非末端反復単位の1〜5がアルケニ
    ル基を含有する、ジオルガノアルケニルシロキシを末端
    基とする第二のポリジオルガノシロキサン0.5〜4重
    量%(原料(A)及び(B)の総重量を基準として); (C)前記原料(A)及び(B)と相溶性であり、そし
    て一分子当たり平均して2個を超える珪素結合水素原子
    を含有する有機水素シロキサンであって、前記組成物を
    硬化させるのに十分な量の有機水素シロキサン; (D)周期律表の白金族金属または前記金属の化合物を
    含んで成るヒドロシリル化触媒であって、周囲温度〜2
    50℃の温度において前記組成物の硬化を促進するのに
    十分な量のヒドロシリル化触媒;並びに (E)一部がsym−テトラメチルジビニルジシラザン
    である少なくとも一種の有機珪素化合物で処理された強
    化用シリカ充填材10〜60重量%(前記組成物重量を
    基準として) 均質に混合することによって得られた生成物を含んで
    り、 記原料(A)、(B)、及び(C)の珪素原子に結合
    した有機基は一価の炭化水素またはハロゲン化炭化水素
    基であり、 前記原料(A)、(B)、及び(C)は互いに相溶し、
    そして 前記組成物におけるエチレン系不飽和炭化水素基
    に対する珪素結合水素原子のモル比率は0.8〜3の範
    囲にある 、硬化性オルガノシロキサン組成物。
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