JP2002255155A - 梱包材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品を直接持たなくとも容易に製品を起こし
て取り出すことができる梱包材を提供する。 【解決手段】 パレット２１の上板２１ｃと段ボール箱
２５の底板になるシートベース２２とに、同時に手を掛
けることができる手掛け用孔２１ｄ・２２ａを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機やフ
ァクシミリやプリンタ等の事務機器やその周辺機器等の
製品を、パレットに載せて梱包するための梱包材に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、複写機やファクシミリやプリンタ
等の事務機器を梱包する際に、その周辺機器であるフィ
ニッシャーやソータ等の製品では、製品高さが１ｍ近く
もあり、正規の姿勢で梱包した場合、梱包体が不安定で
製品が倒れて壊れる等の荷役取扱上の問題があるため、
製品を横倒しにして梱包を行っている。

【０００３】図１に、フィニッシャーの梱包材の従来例
を示す。段ボールや木材等からなるパレット１上に段ボ
ール製のベースシート２を置き、その上に発泡樹脂等か
らなる緩衝材３ａを介して横倒しした製品４を載せ、さ
らに緩衝材３ｂを介して段ボール箱５を被せ、パレット
１と段ボール箱５とをバンド６で結束している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図１に
示すような梱包材は、段ボール箱５を外して製品４をパ
レット１から降ろす際、製品４に手を直接掛けて起こし
て取り出す必要があり、機能およびデザイン上不要な取
っ手４ａ等を製品４に設ける必要があった。また、製品
４の弱い部分を持たれて製品４が破損するという問題が
あった。

【０００５】また、パレット１を持って製品４を起こ
し、取り出したとしても、パレット１に取っ手がないた
めに、手を滑らせて落下させるという問題があった。ま
た、パレット１のどこを持って製品４を起こしたら良い
か容易に判断できなかった。

【０００６】本発明の目的は、このような問題を解決
し、製品を直接持たなくとも容易に製品を起こして取り
出すことができる梱包材を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の梱包材は、パレ
ット上に、シートベースおよび緩衝材を介して製品を横
倒しにして置いて梱包する梱包材において、パレットの
上板とシートベースとに、同時に手を掛けることができ
る手掛け用孔を設けたことを特徴とする。

【０００８】手掛け用孔は、製品の正規の姿勢時の上面
側のみに形成することが好ましい。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を、梱包
する製品がフィニッシャーの場合につき図面に従って詳
細に説明する。

【００１０】図２は梱包形態の断面図、図３は分解斜視
図である。この梱包材は、図３に示すように、段ボール
や木材等からなるパレット２１と、段ボール製のシート
ベース２２と、発泡樹脂等からなる下側の４個の緩衝材
２３ａと、同じく発泡樹脂等からなる上側の４個の緩衝
材２３ｂと、段ボール箱２５とから構成される。

【００１１】パレット２１は、少なくとも１枚の底板２
１ａと少なくとも２個のスペーサ２１ｂと少なくとも１
枚の上板２１ｃとから構成されている。そして、上板２
１ｃには、横倒しにして梱包される製品（フィニッシャ
ー）２４に対して、正規の姿勢の上面２４ａ側の位置
に、２つの手掛け用の長孔２１ｄが左右に所要の間隔を
おいて設けられている。

【００１２】また、シートベース２２にも、上板２１ｃ
の手掛け用の２つの長孔２１ｄと同じ位置に、２つの手
掛け用の長孔２２ａが同様に設けられ、これら長孔２１
ｄと長孔２２ａは、対応する位置のものに同時に手を掛
けることができるようになっている。

【００１３】製品２４を梱包するには、図１の場合と同
様に、パレット２１上にベースシート２２を置き、その
上に下側の緩衝材２３ａを介して横倒しにした製品２４
を載せ、さらに上側の緩衝材２３ｂを介して段ボール箱
２５を被せ、パレット２１と段ボール箱２５とをバンド
２６で結束する。

【００１４】開梱するには、図４に示すように、バンド
２６、段ボール箱２５および緩衝材２３ａ・２３ｂを取
り外した後、パレット２１の２つの長孔２１ｄとシート
ベース２２の２つの長孔２２ａとに同時に手を掛け、図
５に示すように、パレット２１の片側を持ち上げるよう
にしてその上の製品２４を起こせば、図６に示すよう
に、製品２４に直接手を掛けずにこれを正規の姿勢にし
てからパレット２１と引き離すことができる。

【００１５】なお、上記の実施例では手掛け用の孔を長
孔としたが、手が確実に入れば角孔等でも良く、その形
状は限定しない。

【００１６】

【発明の効果】本発明の梱包材によれば、パレットの上
板と段ボール箱の底板になるシートベースとに、同時に
手を掛けることができる手掛け用孔が設けられているの
で、横倒しの製品に直接手を掛けなくても、パレットを
持って容易に製品を起こし取り出すことができ、製品に
機能およびデザイン上不必要な取っ手を設けなくても良
い。また、製品の弱い部分を持たれて製品が破損すると
いう問題も防止できる。

【００１７】請求項２に記載の梱包材によれば、手掛け
用孔が、製品の正規の姿勢時の上面側のみに形成されて
いるので、製品を容易に正しい姿勢に起こして取り出す
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の梱包材による梱包形態の断面図である。

【図２】本発明の梱包材による梱包形態の断面図であ
る。

【図３】同梱包材の分解斜視図である。

【図４】同梱包材の開梱手順を示し、（Ａ）はパレット
およびシートベースの手掛け用孔に手掛けるべく姿勢を
低くした状態、（Ｂ）は手を掛ける状態を示す斜視図で
ある。

【図５】製品を起こす様子を示す斜視図である。

【図６】（Ａ）は引き起こした状態、（Ｂ）は製品とパ
レットとを引き離す状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

２１ パレット ２１ａ 底板 ２１ｂ スペーサ ２１ｃ 上板 ２１ｄ 長孔 ２２ シートベース ２２ａ 長孔 ２３ａ・２３ｂ 緩衝材 ２４ 製品 ２５ 段ボール箱 ２６ バンド

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パレット上に、シートベースおよび緩衝
   材を介して製品を横倒しにして置いて梱包する梱包材に
   おいて、前記パレットの上板と前記シートベースとに、
   同時に手を掛けることができる手掛け用孔を設けたこと
   を特徴とする梱包材。
2. 【請求項２】 前記手掛け用孔を、製品の正規の姿勢時
   の上面側のみに形成したことを特徴とする請求項１に記
   載の梱包材。