JPH10194268A - 梱包構造体 - Google Patents

梱包構造体

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JPH10194268A
JPH10194268A JP8358552A JP35855296A JPH10194268A JP H10194268 A JPH10194268 A JP H10194268A JP 8358552 A JP8358552 A JP 8358552A JP 35855296 A JP35855296 A JP 35855296A JP H10194268 A JPH10194268 A JP H10194268A
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Shigeyo Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレット上に縦積み状態で、段ボール箱に収
納した機器類を積載する際に、荷崩れが発生しないよう
にした梱包構造体を提供する。 【解決手段】 箱体A、Bと、箱体を載置するパレット
14とを備えた梱包構造体において、箱体を連結するジ
ョイント用の係止穴14aをパレットの側面に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子機器や、中型、大型の一般機
械、装置類を梱包する際に使用する段ボール箱、パレッ
ト等から成る梱包構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子機器、機械、装置類(以
下、機器類と称する)を運搬に適した状態で梱包する場
合には、加工が容易であり、且つ軽量、低コストな段ボ
ール材から成る箱体、つまり段ボール箱が一般的に用い
られている。工場や倉庫等から中型、大型の機器類を出
荷する際には、段ボール箱に梱包した機器類を、段ボー
ル、木材等から成るパレット上に乗せた上でフォークリ
フト等を用いて車両等に移載する作業が行われるが、こ
の際、一つのパレット上に複数の機器(段ボール箱)を
縦に積み上げた状態で運搬することが行われる。このよ
うな運搬作業に用いるパレットを1/nパレットと称す
る。ここでnが意味するものは、パレット上に積載可能
な段ボール箱の個数である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】次に、図1の分解斜視
図に基づいて従来の1/2パレットの構成を説明する。
上述のように、1/2パレットとは1枚のパレットで機
器類を収納した段ボール箱を2個縦積みし得る構造を備
えたパレットのことである。従来、40kg以上の重量
を有した複写機、プリンター等をフォークリフト等で移
動させる場合には、一枚のパレットで機器類を1台づつ
運ぶのが普通であったが、この方法では作業効率が悪く
コストが高くなるので、最近ではある拠点まで1枚のパ
レット上に2台の機器類を縦積みしてフォークリフトに
より運んでから、拠点で2台を分離して車両に乗せて運
搬し客先に届けるといった手順が踏まれる。運搬先でパ
レットを必要とする場合にはパレットを付けたままと
し、不要な場合はパレットを除去して箱だけを置いて行
く。上記拠点ではずされたパレットをリサイクル的に使
用することも可能である。このように1/nパレットを
用いて、コストを下げるための工夫が行われている。
【0004】図2の分解斜視図において上下位置関係で
縦積みされる2つの箱体A、Bは同一構成であり、符号
Aはこの箱体を分解した状態を示している。まず、符号
1は個装箱であり、これは通常の段ボール箱の底面だけ
を除去した形態の箱である。2は段ボール製のベース
で、このベース2は底部2Aと、フラップ2Bと、ベー
ス上面に固定された発泡プラスチック緩衝材5とを有
し、各緩衝材5の上に機器類が乗る形となる。各フラッ
プ2Bには計4個の穴2aが設けられており、フラップ
2Bを内側に入れた状態で個装箱1をかぶせた時に個装
箱1に設けられた穴1aと穴2aとの位置が合致するよ
うに構成されている。この穴1aと穴2aにジョイント
3を差し込みロックすることにより個装箱1とベース2
とを接合することができる。この緩衝材5と、機器類上
部と個装箱の内壁との隙間をうめる形で設けられた図示
しない緩衝材とにより機器類を箱内にホールドされる。
尚、ベース底面には段ボール板2bが2枚接着されてお
り、2枚の段ボール板2bの配置間隔は、箱をパレット
4上に乗せたときにパレットに設けられたガイド板4a
の外側に各段ボール板が位置するように設定し、太矢印
方向へのズレを防止している。
【0005】上記従来例は次のような欠点を有してい
る。 1.箱をパレットに単純に乗せただけの構成であるた
め、激しい荷扱いを受けると箱がパレットから外れ事故
の原因となる。 2.従来は、下の箱Aと上に乗せる箱Bの位置ズレを防
ぐ為、両箱とパレットを束ねるストレッチフィルムを巻
いているが、ストレッチフィルムは巻き付けるのに設備
が必要となるため問題であり、また手巻きの場合は作業
者が箱の回りをぐるぐる廻る必要が生じるなど作業がよ
くなく、締め付け力等がバラつき信頼性に欠ける。ま
た、ストレッチフィルムは、これを一度外すと再使用が
困難であり、ゴミとしてかさばる等の欠点がある。ま
た、段ボール箱とパレットを連結するのにPPバンド等
のバンドを使用しても良いが、再梱包性が悪いため実用
上の問題がある。また、段ボール箱とパレットとを固定
する為に、箱の内底面(ベース上面)に細長い木板を載
置した上で、木板とベースとパレットを貫通するように
釘を打ち込んで固定することも行われるが、固定作業が
煩雑であるばかりでなく、箱をパレットから剥す作業が
更に煩雑となる。本発明は上記に鑑みてなされたもので
あり、パレット上に縦積み状態で、段ボール箱に収納し
た機器類を積載する際に、荷崩れが発生しないようにし
た梱包構造体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為、請
求項1の発明は、箱体と、箱体を載置するパレットとを
備えた梱包構造体において、上記箱体を連結するジョイ
ント用の係止穴をパレットの側面に設けたことを特徴と
する。請求項2の発明は、下面が開口した個装箱と、こ
の個装箱の開口を閉止する形で個装箱と連結されるベー
スとを備えた箱体と、上記箱体を載置するパレットと、
を備えた梱包構造体において、上記各箱体を縦積みした
際に、箱体同士を連結するジョイント用の係止穴を各箱
体に設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例により詳細に説明する。図1は本発明の梱包構造体の
一例の分解斜視図であり、この梱包構造体は、段ボール
製の個装箱11と、段ボール製のベース12と、金属、
樹脂等から成るジョイント13と、段ボール製のパレッ
ト14と、発泡スチロール等からなる緩衝材15と、で
概略構成されている。図中の符号Aは完成品としての箱
体であり、Bは箱体の分解図である。個装箱11は、下
面のみが開口した立方体状の箱であり、対向し合う2つ
の側面の下部には夫々少なくとも2つの係止穴11aが
形成されている。この係止穴11aはジョイント13を
用いてベース12との間を固定する為に使用される。ま
た、対向し合う他の側壁の上部には夫々係止穴11bが
形成されている。この係止穴11bは、上下位置関係で
縦積みされた上側の箱体(のベース12)との間をジョ
イント13を用いて連結する為に使用する。ベース12
は、個装箱11の下面の開口内に入り得る矩形の底板2
0と、底板20の四辺に夫々上下方向へ折り曲げ自在に
連結されたフラップ21、22と、底板20の四隅に夫
々配置された緩衝材15とを有し、対向し合う2つのフ
ラップ21には夫々個装箱11の係止穴11aに整合す
る位置関係を備えた係止穴21aが形成される。また、
対向し合う他の2つのフラップ20には、夫々係止穴2
2aが形成されている。2つのフラップ21は個装箱1
1との連結用であり、他の2つのフラップ22は下側に
位置するパレット14、或は下方に位置する箱体との連
結用である。
【0008】パレット14は、例えば段ボールシートを
折り畳んで角材の如く成形した3本の芯材25を所定の
間隔をおいて配置し、各芯材25の外側面を覆うように
段ボールシート26を被覆一体化した構成を有する。各
芯材25間の形成される2つの間隙内に図示しないフォ
ークリフトの爪を差し込んで運搬する。パレット14の
対向し合う2つの側壁には夫々ベースの係止穴22aと
整合する位置関係を有する2つの係止穴14aが形成さ
れており、両係止穴同士をジョイント13により係止す
る。ジョイント13は、例えば先端に軸方向へ延びるス
リットを有した中空のビスであり、その内部に押し込み
部材を配置した構成を有する。ビスを係止穴に差し込ん
だ状態で上記押し込み部材を押し込むとビス先端が拡開
して係止穴の内壁に係着して固定を実現するように構成
されている。以上の構成を備えた箱体A、Bをパレット
14上に縦積みする場合の組立手順を説明する前に、箱
体を組み立てる際には、ベース12の2つのフラップ2
1を上方に折り曲げて立てると共に、他方の2つのフラ
ップ22を下方に折り曲げて垂下させる。
【0009】次に、箱体A、Bをパレット14上に縦積
みする組立作業に際しては、Bに示した状態のベース1
2上から個装箱11をかぶせ、個装箱11の側壁の内側
にフラップ21を位置させる。この状態に於て、各係止
穴11a,21a同士が整合する為、両係止穴を連結す
るようにジョイント13を差し込みロックする。機器類
は予めベース上に載置しておくか、箱体の完成後に箱体
上面を開放して収納する。このようにして組立を完了し
た固装箱11はAに示すように下方からベース12のフ
ラップ22が垂れ下がった状態にあり、下側の箱体Bに
関しては、垂れ下がったフラップ22の係止穴22aを
パレット14の係止穴14aと整合させてジョイント1
3でロックすることによりパレット14と箱体Bとが連
結される。また、上側の箱体Aに関しては、垂れ下がっ
たフラップ22の係止穴22aを箱体Bの係止穴11b
と整合させてジョイント13でロックすることにより両
箱体A、Bとが連結され、結果として全ての箱体A、
B、・・・が、パレットと連結されることとなり、荷崩
れの発生を防止できる。なお、各フラップ21、22の
折り曲げ線は、必要に応じて上方向用と下方向用の2本
の折り曲げ線を設けても良い。従って、パレットあるい
は段ボール箱に連結する必要のない時は、フラップを内
側に折り曲げれば通常の段ボール箱として使用できる。
【0010】以上のように本発明によれば、段ボールパ
レットにもジョイント用の係止穴14aを設けることに
より、段ボール箱体A,Bと段ボールパレット14とを
ジョイント13を用いて簡易に結合できるので、激しい
荷扱いを受けても段ボール箱がパレット14から脱落し
たり、段ボール箱が下側の段ボールから脱落することが
ない。また、パレットサイドにジョイント用の係止穴が
設けてあるので、パレットに対する箱体の着脱が容易で
ある。またジョイントの取付位置に制約が無く、しかも
ジョイントが外から見えるため、設計が自由であり、且
つジョイント状態の良し悪しの確認が容易で、パレット
に印刷等により指示を記載することができる。また、上
下位置関係にある段ボール箱をジョイントで連結できる
のでストレッチフィルムを使用しなくて済み、再梱包性
に優れている。また、パレットあるいは段ボール箱に連
結する必要のない時はフラップを内側に折り曲げれば通
常の段ボール箱として使用できる。また、全てのジョイ
ント部に共通のジョイントを使用できる。なお、特開平
5−193644号公報には、ベース底面とパレット上
面をジョイントで結合する技術が開示されているが、こ
の従来例は、機器類が乗るベース上面部分とジョイント
の取付面とが重複する為、ジョイントの取付位置が制約
され、また、箱を開けないとパレットを外せない、外部
からジョイント状態の良し悪しを確認できない、という
欠点を有する。また、この従来例は1/nパレットに関
するものではなく、複数の箱体を荷崩れすることなく縦
積みするための構成は一切開示されていない。
【0011】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
段ボールパレットにもジョイント用の係止穴を設けるこ
とにより、段ボール箱体と段ボールパレットとをジョイ
ントを用いて簡易に結合できるので、激しい荷扱いを受
けても段ボール箱がパレットから脱落したり、段ボール
箱が下側の段ボールから脱落することがない。また、パ
レットサイドにジョイント用の係止穴が設けてあるので
箱の着脱が容易である。またジョイントが外から見える
ため、ジョイント状態の良し悪しの確認が容易で、また
パレットに印刷等の指示もできる。請求項2の発明によ
れば、上下位置関係にある段ボール箱をジョイントで連
結できるのでストレッチフィルムを使用しなくてすむ。
また、再梱包性に優れている。また、パレットあるいは
段ボール箱に連結する必要のない時はフラップを内側に
折り曲げれば通常の段ボール箱として使用できる。ま
た、全てのジョイント部に共通のジョイントを使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例の梱包構造体の分解斜視図。
【図2】従来の梱包構造体の分解斜視図。
【符号の説明】
11 個装箱、11a,11b 係止穴、12 ベース
12、13 ジョイント、14 パレット、14a 係
止穴、15 緩衝材、A、B 箱体、20 底板、2
1、22 フラップ、22a 係止穴、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体と、箱体を載置するパレットとを備
    えた梱包構造体において、 上記箱体を連結するジョイント用の係止穴をパレットの
    側面に設けたことを特徴とする梱包構造体。
  2. 【請求項2】 下面が開口した個装箱と、この個装箱の
    開口を閉止する形で個装箱と連結されるベースとを備え
    た箱体と、 上記箱体を載置するパレットと、を備えた梱包構造体に
    おいて、 複数の上記箱体を縦積みした際に箱体同士を連結するジ
    ョイント用の係止穴を各箱体に設けたことを特徴とする
    梱包構造体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255155A (ja) * 2001-03-06 2002-09-11 Ricoh Elemex Corp 梱包材
JP2008265858A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 底板
JP2011016540A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Rengo Co Ltd パレット梱包箱
KR101103413B1 (ko) 2007-03-30 2012-01-06 소노코 디벨럽먼트, 인코포레이티드 운송 베이스를 선적 팔레트에 고정하는 수단
CN104718136A (zh) * 2012-10-16 2015-06-17 Afl电信公司 堆叠装置、堆叠套和套托板
EP4339122A1 (de) * 2022-09-15 2024-03-20 BLANCO GmbH + Co KG Verpackungssystem sowie verfahren zum bereitstellen eines verpackten transportguts

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