JP2002255014A - 建設機械の盗難防止装置 - Google Patents

建設機械の盗難防止装置

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JP2002255014A JP2001058551A JP2001058551A JP2002255014A JP 2002255014 A JP2002255014 A JP 2002255014A JP 2001058551 A JP2001058551 A JP 2001058551A JP 2001058551 A JP2001058551 A JP 2001058551A JP 2002255014 A JP2002255014 A JP 2002255014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の盗難防止装置を設ける必要がなく既存
の回路を利用して低コストで盗難防止を実現することが
できる建設機械の盗難防止装置を提供する。 【解決手段】エンジン7に対する燃料の供給をコントロ
ーラ4で電子制御する構成の建設機械において、コント
ローラ4が、既存の操作スイッチ15に割り当てられた
スイッチ操作手順を記憶している記憶部4eと、既存の
操作スイッチが操作された手順と記憶部4eに記憶され
ているスイッチ操作手順とを照合する照合部4dと、そ
の照合部4dによる照合結果が一致するときにのみ燃料
の供給を行い、一致しないときに燃料の供給を停止させ
る燃料供給制御部4b,回路開閉部4fとを備えている
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルやク
レーン等の建設機械の盗難防止を図る盗難防止装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】クローラ式油圧ショベルはその行動半径
が小さいため、プラント等の建設中は作業現場に放置さ
れることが多い。そして、この種の建設機械がレンタル
・リース機であればその所有者が現場に常駐しないこと
もあって管理が不十分となり、しばしば盗難が発生して
いる。
【0003】そこで盗難防止装置を建設機械に搭載する
ことが行われている。例えば特開平9−175329号公報に
記載の盗難防止装置付き産業機械では、電源部から作動
用各電気機器に並列して接続される回線を、一旦、盗難
防止装置に集中して導き、その盗難防止装置に設けられ
たキーボードから4桁の暗証番号を入力すると、暗証番
号判断部にて照合が行われ、照合結果が一致すれば電源
部と各電気機器が接続されて通電されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の盗難防止装置では、各電気機器へ通じる回路が
すべて盗難防止装置に引き込まれているため外部から目
につきやすく、また、その盗難防止装置における入力側
と出力側の配線を適切に選択して直結すれば、盗難防止
を解除できることが容易に分かってしまう。
【0005】また、この種の盗難防止装置は、専用の盗
難防止装置を既存の回路に付加するものであるため、コ
ストアップが避けられないという問題もある。
【0006】本発明は以上のような従来の盗難防止装置
における課題を考慮してなされたものであり、専用の盗
難防止装置を設ける必要がなく既存の回路を利用して低
コストで盗難防止を実現することができ、しかも盗難防
止装置を組み込んだことが外部から分からず、配線を直
結するなどの細工を行う余地をなくして盗難防止効果を
向上させた建設機械の盗難防止装置を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、運転制御用の
コントローラを備えた構成の建設機械において、コント
ローラが、既存の操作スイッチに割り当てられたスイッ
チ操作手順を記憶している記憶部と、上記既存の操作ス
イッチが操作された手順と上記記憶部に記憶されている
スイッチ操作手順とを照合する照合部と、その照合部に
よる照合結果が一致するときにのみ建設機械の運転を可
能とし、一致しないときに建設機械を停止させる運転制
御部と、を備えている建設機械の盗難防止装置である。
【0008】本発明において、記憶部に記憶されるスイ
ッチ操作手順とは、そのスイッチによって本来操作され
る操作内容と無関係に決められた操作手順を示す。
【0009】本発明に従えば、操作スイッチを操作した
手順が予め設定された操作手順と一致すれば建設機械の
運転をすることが可能になり、一致しなければ建設機械
が停止される。運転制御部は、照合結果が一致するとき
に燃料の供給を行い、照合結果が一致しないときに燃料
の供給を停止させるように構成することができ、この構
成に従えば、操作スイッチを操作した手順が予め設定さ
れた操作手順と一致すればエンジンに燃料が送られエン
ジンを始動させることができるが、一致しなければエン
ジンに送られる燃料がカットされたままとなり、エンジ
ン始動が不可能になる。
【0010】本発明において、上記コントローラが、所
望の期間を設定する期間設定部をさらに備え、その設定
された期間については上記照合部による照合結果が一致
しないと判断するように構成すれば、作業を行わない例
えば夜間については操作手順の照合が拒否され、燃料の
供給は停止されたままとなる。
【0011】本発明において、上記照合部は、エンジン
キーをオフした後、所定時間については照合結果が一致
すると判断するように構成することが好ましい。この構
成に従えば、所定時間を例えば休憩時間に対応して1時
間に設定すると、1時間以内に作業を再開するときは操
作スイッチを操作して照合を行う手間が省かれる。
【0012】本発明において、上記操作スイッチの操作
手順と上記記憶部に記憶されているスイッチ操作手順と
の照合が一致しない場合に、油圧アクチュエータに供給
するポンプ流量を最低流量に制御する流量抑制手段を備
えることができる。この構成に従えば、仮に何らかの方
法でエンジンを始動させることができたとしても、油圧
アクチュエータ、例えば走行モータを超低速でしか駆動
させることができないため、盗難防止を図ることができ
る。
【0013】また、上記操作スイッチの操作手順と上記
記憶部に記憶されているスイッチ操作手順との照合が一
致しない場合に、パイロットポンプとリモコン弁とを結
ぶ油路を遮断する遮断手段を備えることもできる。この
構成に従えば、油圧アクチュエータの動作を完全にロッ
クすることができる。
【0014】本発明において、上記操作スイッチの操作
手順と上記記憶部に記憶されているスイッチ操作手順と
の照合が一致しないときに警報を発する警報手段を備え
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態に
基づいて本発明を詳細に説明する。
【0016】図1〜図3は、本発明に係る盗難防止装置
の第一の実施形態を示したものであり、油圧ショベルの
エンジン始動回路及び走行モータ駆動回路の要部を示し
ている。
【0017】図1において、キースイッチ1が閉じられ
バッテリ2とバッテリーリレー3が接続されると、電磁
コイルRが励磁され接点R−1が閉じる。それにより、
コントローラ4の電源部4aに電源が供給される。
【0018】キースイッチ1が閉じられるとコントロー
ラ4に対し同時にキースイッチオン信号S1が与えら
れ、コントローラ4の燃料供給制御部4bはそのキース
イッチオン信号S1を受け、回路開閉部4f(後述す
る)を介してステッピングモータ5を制御し、ステッピ
ングモータ5に連結されているガバナレバー6を動か
し、エンジン7に対して燃料を供給する。それにより、
エンジン7を始動させることができる。なお、上記燃料
供給制御部4b及び回路開閉部4fは運転制御部として
機能する。
【0019】そしてエンジン7が始動すると、エンジン
7に連結された可変容量形油圧ポンプ8が回転するとと
もにパイロットポンプ9が回転する。
【0020】この状態でオペレータが走行モータ10操
作用のリモコン弁11に備えられた走行レバー11aを
前に倒すと、パイロット圧が方向制御弁12の右制御ポ
ートに作用され、方向制御弁12を中立位置からa位置
に切り換える。それにより、油圧ポンプ8からの圧油が
そのa位置を通じて走行モータ10に供給され、走行モ
ータ10が前進方向に回転する。
【0021】一方、走行レバー11aを後ろに倒すと、
方向制御弁12の左制御ポートに作用され、方向制御弁
12を中立位置からb位置に切り換える。それにより、
油圧ポンプ8からの圧油がそのb位置を通じて走行モー
タ10に供給され、走行モータ10が後進方向に回転す
る。
【0022】なお、下部走行体の他方側のクローラを駆
動させる走行モータについては上記と同じ動作であるた
め説明を省略する。また、図中13はリリーフ弁であ
る。
【0023】また、図2に示すように運転座席の横側に
配置されているコントロールボックス14の操作パネル
面14aにはモードセレクトスイッチ(既存の操作スイ
ッチ)15が備えられており、3つの作業モードを設定
することができるようになっている。
【0024】3つの作業モードとは、きびきびとした操
作感覚で重掘削向きの作業が行えるHモード15a′
と、作業量と燃費とを両立させるように設定されている
Sモード15b′と、コントロール性を重視した微操作
向きの作業が行えるFCモード15c′である(図3参
照)。
【0025】これらの各モードを選択できるモードスイ
ッチ15a,15b,15cは、図1に示した燃料供給
制御部4bに接続されており、エンジン回転数を制御す
ることによって上記作業モードのうちのいずれか一つを
選択することができるようになっている。
【0026】このモードスイッチ15a〜15cはコン
トローラ4の照合部4dにも並列に接続されている。す
なわち、本来、作業モードの選択に使用されるモードセ
レクトスイッチ15a〜15cを、本発明では暗証番号
の入力手段として機能させており、そのモードセレクト
スイッチ15a〜15cが押下される手順を、操作手順
記憶部(記憶部)4eに記憶されている予め設定された
スイッチ操作手順と照合するようになっている。
【0027】この操作手順記憶部4eには、モードセレ
クトスイッチ15をH→S→FCの順に操作するという
スイッチ操作手順が記憶されている。
【0028】照合部4dは、照合結果が一致するときに
閉信号S2を回路開閉部4fに与え、回路開閉部4fの
接点が閉じると燃料供給部4bとステッピングモータ5
が接続される。また、照合結果が一致しない場合は信号
が出力されず、回路開閉部4fの接点は開いたままとな
り、燃料供給部4bからステッピングモータ5に与えら
れる制御指令が遮断される。
【0029】次に上記構成を有する回路の制御動作につ
いて説明する。
【0030】まず、エンジンキースイッチ1をオンする
と、バッテリーリレー3の電磁コイルRが励磁され、接
点R−1が閉じることによってコントローラ4の電源部
4aに電源が供給される。
【0031】次いで、オペレータはモードセレクトスイ
ッチ15を予め決められた操作順番、H→S→FCの順
に押下する。この押下された操作手順は、照合部4dに
よって操作手順記憶部4eに記憶されているスイッチ操
作手順と照合される。
【0032】照合結果が一致すると閉信号S2が回路開
閉部4fに与えられて接点が閉じ、それにより、燃料供
給制御部4bから出力される燃料供給指令に基づいてス
テッピングモータ5が作動し、ガバナレバー6を動か
し、エンジン7が始動する。
【0033】一方、モードセレクトスイッチ15を用い
て照合を行うことを知らない部外者がエンジン7を始動
させようとすると、キースイッチ1を“オン”から“ス
タート”(図示しない)に回すことによってスタータモ
ータについては駆動させることができるものの、モード
セレクトスイッチ15が予め決められた操作手順で操作
されないために照合部4dから閉信号S2が出力され
ず、回路開閉部4fの接点が開いたままであるために燃
料供給指令が遮断される。従って、エンジン7に燃料が
供給されず、エンジン始動が不可能になる。
【0034】また、本発明では盗難防止装置を構成する
にあたり、盗難の際に改造の標的とされる暗証番号入力
装置を設けずに既存のモードセレクトスイッチ15を利
用しているため、盗難防止装置を装備していることが部
外者にとって分からず、盗難防止を容易に解除すること
ができないという利点がある。
【0035】なお、上記実施形態ではエンジン7への燃
料供給をガバナ7で制御する構成に本発明を適用する場
合について説明したが、エンジン7への燃料供給をソレ
ノイドを用いて制御する構成についても本発明を適用す
ることができる。この場合、コントローラ4からそのソ
レノイドを励磁または励磁解除できるように構成し、モ
ードセレクトスイッチ15の操作手順が予め決められた
スイッチ操作手順と一致するときにのみソレノイドへの
励磁を解除して燃料を供給するようにすればよい。
【0036】図4は本発明に係る盗難防止装置の第二の
実施形態を示したものである。
【0037】なお、以下の説明において、図1と同じ構
成要素については同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0038】この構成では、コントローラ4に対してバ
ッテリ2の電源を直接供給し、内部クロック4g及びそ
の内部クロック4gに接続されたタイマー設定部(期間
設定部)4hを常に働かしている。
【0039】このタイマー設定部4hは二つの機能を備
えており、まず、第一の機能について説明する。
【0040】タイマー設定部4hには上記したキースイ
ッチ信号S1が与えられており、タイマー設定を行うた
めのセットスイッチ16a,UPスイッチ16b,DOWNス
イッチ16cが接続されている。このセットスイッチ1
6aの押下によってタイマー設定モードに切り換わり、
次いでUPまたはDOWNスイッチを押下すると、コントロー
ルボックス14の表示部に表示されている時刻がスクロ
ールされる。所望の時刻が表示された時点でセットスイ
ッチ16aを1回押下するとモードセレクトスイッチ1
5による照合受付け拒否を開始する時刻が設定され、所
望の時刻が表示された時点でセットスイッチ16aを2
回押下すると上記受付け拒否を解除する時刻が設定され
る。
【0041】例えば、受付け拒否開始時刻をPM8:0
0、受付け拒否解除時刻をAM4:00に設定すれば、PM
8:00〜AM4:00の時間帯についてはタイマー設定
部4hの接点が開いたままとなり、モードセレクトスイ
ッチ15をどのように操作しようとも照合が行われず、
盗難防止効果を高めることができる。
【0042】なお、上記したセットスイッチ16a,UP
スイッチ16b,DOWNスイッチ16cについても、コン
トロールボックス14の操作パネルに配設されている既
存のスイッチ、例えば上記モードセレクトスイッチ15
に割り当てることができる。なお、モードセレクトとタ
イマー設定との切り換えは、例えばH,S,FCスイッ
チ15a〜15cを同時に2秒間押下し続けることによ
って切り換わるようにすればよい。
【0043】次に、タイマー設定部4hの第二の機能に
ついて説明する。
【0044】第二の機能は、キースイッチ1がオフされ
た後、所定の時間についてはモードセレクトスイッチ1
5を押さなくてもエンジン7を始動させることができる
ようにするものである。
【0045】オペレータが掘削作業の確認や休憩などで
一時的に建設機械から離れる場合にエンジンキー1をオ
フすると、エンジンキーをオンする毎にモードセレクト
スイッチ15を決められた操作手順に従って入力しなけ
ればならず、操作が繁雑になる。
【0046】そこでタイマー設定部4hは、キースイッ
チ1がオフされる毎にスイッチオフ後の経過時間を計時
し、所定の時間を超えない場合には回路開閉部4fの接
点を閉状態に自己保持させるように構成されている。
【0047】そうすれば、キースイッチ1がオフされて
も次回、キースイッチ1がオンされるまでの期間が短け
ればモードセレクトスイッチ15を用いた照合を省略す
ることができるようになり、操作性が向上する。
【0048】なお、上記したタイマー設定部4hにおい
て、第一の機能と第二の機能を併用する場合には、受付
け拒否の時間帯を優先させるようにプログラムすればよ
い。
【0049】図5は本発明に係る盗難防止装置の第三の
実施形態を示したものである。
【0050】同図に示す構成は、モードセレクトスイッ
チ15の操作手順が操作手順記憶部4eに記憶されてい
るスイッチ操作手順と一致しないときにエンジン始動を
できなくするとともに、油圧アクチュエータについても
通常動作させることができないようにするものである。
【0051】なお、以下の説明では作動できなくする油
圧アクチュエータとして走行モータ10を例に取って説
明するが、もちろんこれ以外の例えば掘削アタッチメン
トや旋回モータなどの油圧アクチュエータを作動不可に
するようにしてもよい。
【0052】17は可変容量形油圧ポンプ8の傾転角を
調整するレギュレータであり、このレギュレータ17は
電磁比例弁18から与えられる油圧信号を受けて制御さ
れ、電磁比例弁18はコントローラ4のレギュレータ制
御部4iからのポンプ制御信号を受けて制御されるよう
になっている。なお、上記照合部4d及びレギュレータ
制御部4iは流量抑制手段として機能する。
【0053】第三の実施形態では、照合部4dから出力
される閉信号S2をレギュレータ制御部4iに導き、閉
信号S2が出力されない場合は電磁比例弁18を介して
レギュレータ17を制御し傾転角を最小に設定する。そ
れにより、可変容量形油圧ポンプ8からの圧油吐出量が
最小に設定される。従って、万一、エンジン7を始動さ
せることが可能になったとしても油圧ショベルは極めて
遅い速度でしか走行することができないため、盗難防止
を図ることができる。
【0054】図6は本発明に係る盗難防止装置の第四の
実施形態を示したものである。
【0055】同図に示す構成は、モードセレクトスイッ
チ15の操作手順が操作手順記憶部4eに記憶されてい
るスイッチ操作手順と一致しないときにエンジン始動を
できなくするとともに、油圧アクチュエータについても
全く作動させることができないようにするものである。
【0056】通常、キャビン内の運転席乗降通路を遮断
するかたちで乗降遮断式レバーが設けられている。この
レバーを引くと、レバー操作と連動して作動するリミッ
トスイッチ22の接点が開放され、パイロットカット弁
21のソレノイドへの通電が遮断される。それにより、
パイロットカット弁21が遮断されて全ての油圧操作が
ロックされ、身体の接触などによる誤動作を防止するよ
うになっている。
【0057】第四の実施形態では、上記リミットスイッ
チ22を介してパイロットカット弁21に与えられる信
号自体を、走行モータ制御部4jで制御できるように
し、信号を供給または遮断するようになっている。
【0058】具体的には、照合部4dから出力される閉
信号S2を走行モータ制御部4jに導き、閉信号S2が出
力されない場合には、乗降遮断式レバーの操作に係わら
ずリミットスイッチ22の接点を強制的に開いてパイロ
ットカット弁21のソレノイドに与えられる信号を遮断
するようにしている。
【0059】それにより、操作レバー11aを操作して
もパイロットラインがロックされているために走行モー
タ10を駆動させることができず、万一、エンジン7を
始動させることが可能になったとしても走行モータ10
を前進または後進させる操作がロックされるため、盗難
防止を図ることができる。なお、上記照合部4d、走行
モータ制御部4j及びパイロットカット弁21は遮断手
段として機能する。
【0060】また、図1において、照合部4dによる照
合結果が一致しない場合には、その照合部4dから出力
される閉信号S2を受けてブザー(警報手段)23を吹
鳴させるように構成することができる。このように構成
すれば、部外者がモードセレクトスイッチ15をでたら
めに操作した場合にブザー23が鳴りっぱなしとなり、
部外者を威嚇することによってキャビン内に居座ること
ができなくなる。
【0061】また、上記した実施形態において照合部4
dは、モードセレクトスイッチ15によるスイッチ押下
操作が一定回数を超えると、部外者とみなして照合を行
わないように構成することができる。このように構成す
れば、試行錯誤によって操作手順を当てようとする不正
行為を防止することができる。
【0062】なお、本発明において、操作手順記憶部4
eに記憶するスイッチ操作手順は上記実施形態に限ら
ず、3以上の手順からなる操作手順、例えばH→S→F
C→S→H、またはそれ以下の手順からなる操作手順、
例えばH→Sであってもよい。手順を多くすれば盗難防
止効果が高められるがその反面、操作がめんどうにな
る。従って盗難防止効果と操作性のバランスを考慮して
操作手順を決めることが好ましい。
【0063】また、モードセレクトスイッチ15が装備
されていない建設機械では、その他のスイッチ、例えば
ブザーストップスイッチを代用することができる。ま
た、操作手順は必ずしも異なる種類のスイッチを押下す
る必要はなく、同種のスイッチを決められた回数押下す
るものであってもよく、さらにまた、異なるスイッチを
押下するにあたり各スイッチ毎に押下回数も指定するも
のであってもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1の本発明によれば、既存のスイッチを用いた操
作手順(実際の操作と関係のない操作手順)を、予め操
作手順記憶部に記憶しておき、スイッチが操作されたと
きにその操作手順記憶部に記憶されている操作手順と照
合し、照合結果が一致したときにのみ運転可能としたた
め、専用の盗難防止装置を付加する必要がなくコストダ
ウンを図ることができる。また、外部から盗難防止装置
を装備したことが分からず、しかも配線を細工するなど
の改造が行えないため、確実に盗難防止を図ることがで
きる。
【0065】請求項2の本発明によれば、照合結果が一
致するときに燃料の供給を行い、照合結果が一致しない
ときに燃料の供給を停止させるように構成したため、操
作スイッチを操作した手順が予め設定された操作手順と
一致すればエンジンに燃料が送られエンジンを始動させ
ることができるが、一致しなければエンジンに送られる
燃料がカットされたままとなり、エンジン始動が不可能
になる。
【0066】請求項3の本発明によれば、上記コントロ
ーラが、所望の期間を設定する期間設定部をさらに備
え、その設定された期間については上記照合部による照
合を停止するように構成したため、作業を行わない例え
ば夜間については操作手順の照合を拒否して盗難防止効
果を高めることができる。
【0067】請求項4の本発明によれば、照合部が、エ
ンジンキーをオフした後、所定時間については照合結果
が一致すると判断するように構成したため、建設機械か
ら短い時間離れるような場合には、次回、エンジンキー
をオンするときに照合操作が省かれる。
【0068】請求項5の本発明によれば、操作スイッチ
の操作手順と記憶部に記憶されているスイッチ操作手順
との照合が一致しない場合に、油圧アクチュエータに供
給するポンプ流量を最低流量に制御する流量抑制手段を
備えたため、仮に何らかの方法でエンジンを始動させる
ことができたとしても、油圧アクチュエータ、例えば走
行モータを超低速でしか駆動させることができず、盗難
防止を図ることができる。
【0069】請求項6の本発明によれば、操作スイッチ
の操作手順と記憶部に記憶されているスイッチ操作手順
との照合が一致しない場合に、パイロットポンプとリモ
コン弁とを結ぶ油路を遮断するように構成したため、油
圧アクチュエータの動作を完全にロックすることができ
る。
【0070】請求項7の本発明によれば、操作スイッチ
の操作手順と記憶部に記憶されているスイッチ操作手順
との照合が一致しないときに警報を発するように構成し
たため、部外者を撃退することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建設機械の盗難防止装置の第一実
施形態を示す回路図である。
【図2】図1に示すモードセレクトスイッチの配置を示
す斜視図である。
【図3】図2に示すモードセレクトスイッチの拡大図で
ある。
【図4】本発明に係る建設機械の盗難防止装置の第二実
施形態を示す回路図である。
【図5】本発明に係る建設機械の盗難防止装置の第三実
施形態を示す回路図である。
【図6】本発明に係る建設機械の盗難防止装置の第四実
施形態を示す回路図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ 4 コントローラ 4b 燃料供給制御部 4d 照合部 4e 操作手順記憶部 4f 回路開閉部 4g 内部クロック 4h タイマー設定部 4i レギュレータ制御部 4j 走行モータ制御部 5 ステッピングモータ 6 ガバナレバー 7 エンジン 8 油圧ポンプ 9 パイロットポンプ 10 走行モータ 11 リモコン弁 12 方向制御弁 14 コントロールボックス 15 モードセレクトスイッチ 21 パイロットカット弁 23 ブザー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転制御用のコントローラを備えた構成
    の建設機械において、 上記コントローラが、既存の操作スイッチに割り当てら
    れたスイッチ操作手順を記憶している記憶部と、上記既
    存の操作スイッチが操作された手順と上記記憶部に記憶
    されているスイッチ操作手順とを照合する照合部と、そ
    の照合部による照合結果が一致するときにのみ建設機械
    の運転を可能とし、一致しないときに建設機械を停止さ
    せる運転制御部と、を備えていることを特徴とする建設
    機械の盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 上記運転制御部は、照合結果が一致する
    ときに燃料の供給を行い、照合結果が一致しないときに
    燃料の供給を停止させるように構成されている請求項1
    記載の建設機械の盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 上記コントローラが、所望の期間を設定
    する期間設定部をさらに備え、その設定された期間につ
    いては上記照合部による照合結果が一致しないと判断す
    るように構成されている請求項1または2に記載の建設
    機械の盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 上記照合部は、エンジンキーをオフした
    後、所定時間については照合結果が一致すると判断する
    ように構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の
    建設機械の盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 上記操作スイッチの操作手順と上記記憶
    部に記憶されているスイッチ操作手順との照合が一致し
    ない場合に、油圧アクチュエータに供給するポンプ流量
    を最低流量に制御する流量抑制手段を備えてなる請求項
    1〜4のいずれかに記載の建設機械の盗難防止装置。
  6. 【請求項6】 上記操作スイッチの操作手順と上記記憶
    部に記憶されているスイッチ操作手順との照合が一致し
    ない場合に、パイロットポンプとリモコン弁とを結ぶ油
    路を遮断する遮断手段を備えてなる請求項1〜5のいず
    れかに記載の建設機械の盗難防止装置。
  7. 【請求項7】 上記操作スイッチの操作手順と上記記憶
    部に記憶されているスイッチ操作手順との照合が一致し
    ないときに警報を発する警報手段が備えられている請求
    項1〜6のいずれかに記載の建設機械の盗難防止装置。
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