JP2002254510A - フレキシブルディスク用二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

フレキシブルディスク用二軸配向ポリエステルフィルム

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JP2002254510A
JP2002254510A JP2001056435A JP2001056435A JP2002254510A JP 2002254510 A JP2002254510 A JP 2002254510A JP 2001056435 A JP2001056435 A JP 2001056435A JP 2001056435 A JP2001056435 A JP 2001056435A JP 2002254510 A JP2002254510 A JP 2002254510A
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film
flexible disk
particles
biaxially oriented
oriented polyester
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Tatsuya Ogawa
達也 小川
Hirobumi Murooka
博文 室岡
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フレキシブルディスク用ベースフィルムその
ものの寸法安定性と、ベースフィルムに磁性層を塗布す
る際に加わる張力によって寸法安定性が悪化しない、接
着性、耐ブロッキング性及び塗工性に優れたフレキシブ
ルディスク用二軸配向ポリエステルフィルムを提供す
る。 【解決手段】 (a)フィルム表面内における屈折率と
裏面内における屈折率の差が0〜0.002の範囲にあ
り、(b)無荷重下、30分間、105℃で加熱したと
きの熱収縮率がフィルム面内の全ての方向で0〜0.6
%の範囲にあり、(c)フィルム表面の、大きさ10μ
m以上、高さ0.27μm以上の粗大突起の数が100
cm2当たり20個以下であり、かつ(d)フィルム表
面の中心線平均粗さRaが1〜6nm、10点平均粗さ
Rzが20〜150nmの範囲にあることを特徴とする
フレキシブルディスク用二軸配向ポリエステルフィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルディス
ク用二軸配向ポリエステルフィルムに関し、さらに詳し
くは加工時、加工後の寸法変化がなく、ハンドリング
性、電磁変換特性に優れた大容量フレキシブルディスク
用二軸配向ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】二軸配向ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、二軸配向ポリエチレンナフタレートフィルムに
代表される二軸配向ポリエステルフィルムは、その優れ
た物理的、化学的特性の故に、特に磁気記録媒体のベー
スフィルムとして広く用いられている。そして、近年で
は磁性層との接着性向上、および磁気記録媒体製造の工
程簡易化(生産効率化)の目的から、二軸配向ポリエス
テルフィルムに易接着層を塗布した易接着性ポリエステ
ルフィルムがその主流になりつつある。
【0003】一方、パーソナルコンピュータ等の普及と
ともに記憶装置としてのフロッピー(登録商標)ディス
クドライブ装置およびフロッピーディスクが広く普及
し、またフロッピーディスクの大容量化、高密度化も平
行して進行しつつある。そこで、べースフィルムとし
て、表面性がより平坦で、且つ、よりハンドリング性の
向上したものが求められている。
【0004】更には、近年のノート型パーソナルコンピ
ュータの性能向上に伴い、フロッピードライブ等を搭載
したタイプのパーソナルコンピュータではドライブ内の
温度が高く、高密度磁気記録媒体の寸法安定性が極めて
重要な課題となっている。
【0005】また、ベースフィルムとして、表面性のよ
り平坦なものが求められるようになり、耐ブロッキング
性の向上がさらに要求されるようになってきた。あわせ
て、ベースフィルムの表面性の平坦化に伴い、塗布欠点
が磁気テープの電磁変換特性に影響を及ぼし易くなって
きており、市場からは塗布欠点のない塗工性に優れた易
接着性ポリエステルフィルムが望まれている。
【0006】これらの要望に応えるものとして、WO
00/21731に記載のベースフィルムが提供され、
成果を挙げてきたが、高密度大容量、低エラーレート化
に関する市場の要求水準がより一段と高くなり、対応が
求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フロ
ッピーディスク等のフレキシブルディスク用ベースフィ
ルムそのものの寸法安定性と、ベースフィルムに磁性層
を塗布する際に加わる張力によって寸法安定性が悪化し
ない、平坦で且つハンドリング性に優れ、エラーにつな
がる粗大突起が非常に少ない、特に高密度大容量磁気記
録フレキシブルディスクに有用な二軸配向ポリエステル
フィルムを提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、上記特性に加えて、
接着性、耐ブロッキング性及び塗工性に優れたフレキシ
ブルディスク用二軸配向ポリエステルフィルムを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、第1に、(a)フィルム表面内における屈折
率と裏面内における屈折率の差が0〜0.002の範囲
にあり、(b)無荷重下、30分間、105℃で加熱し
たときの熱収縮率がフィルム面内の全ての方向で0〜
0.6%の範囲にあり、(c)フィルム表面の、大きさ
10μm以上、高さ0.27μm以上の粗大突起の数が
100cm2当たり20個以下であり、かつ(d)フィ
ルム表面の中心線平均粗さRaが1〜6nm、10点平
均粗さRzが20〜150nmの範囲にあることを特徴
とするフレキシブルディスク用二軸配向ポリエステルフ
ィルムによって達成される。
【0010】さらに、この二軸配向ポリエステルフィル
ムは、好ましい実施態様として、(1)フィルムの厚み
が20〜80μmであること、(2)フィルム中に平均
粒径0.01〜0.2μmの不活性微粒子(A)を0.
1〜0.5重量%含有すること、(3)不活性微粒子
(A)が球状シリカ粒子であること、(4)フィルム中
に平均粒径0.01〜0.2μmの不活性微粒子(A)
を0.1〜0.5重量%及び平均粒径0.25〜0.8
μmの不活性微粒子(B)を0.001〜0.1重量%
含有すること、(5)該不活性微粒子(A)が球状シリ
カ粒子であり、不活性微粒子(B)が球状シリカ粒子及
び/又は耐熱性高分子粒子であること、特に該不活性微
粒子(A)、(B)が、それぞれ球状シリカ粒子である
こと、(6)該不活性微粒子(A)、(B)が、それぞ
れ、微粒子の99%以上の粒子粒径が平均粒径aに対し
て0.5a〜1.5aの範囲内にあり、該微粒子の80%以
上の粒子粒径が平均粒径aに対して0.8a〜1.2aの範
囲内にあること、(7)フィルムの両面に平均粒径10
〜200nmのコロイド粒子(C)を含有する易接着層
が設けてあり、該層の樹脂成分が主としてスルホン酸塩
基を含有する水性ポリエステル樹脂からなること、
(8)易接着層が、(A)分子内にスルホン酸塩基を5
〜18モル%(全ジカルボン酸成分当たり)有し、かつ
ガラス転移温度が50〜85℃の水性ポリエステル樹
脂、(B)HLB値が11〜20のポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル界面活性剤および(C)平均
粒径が10〜200nmのコロイド粒子を含み、かつ該
(B)成分および(C)成分が、前記(A)成分100
重量部に対して、(B)成分1〜100重量部および
(C)成分5〜150重量部を含有してなる塗布層であ
ること、(9)易接着層の厚み(nm)とコロイド粒子
(C)の平均粒径(nm)との関係が下記(1)式
【0011】
【数2】
【0012】を満足すること、(10)コロイド粒子
(C)が球状シリカ粒子または耐熱性高分子粒子である
こと、(11)ポリエステルがポリエチレン―2,6―
ナフタレンジカルボキシレートであること、(12)フ
レキシブルディスクの容量が100MBであること、な
どの一つ以上を満足することを包含している。
【0013】[ポリエステル]本発明におけるポリエステ
ルは、芳香族カルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グ
リコールを主たるグリコール成分とするポリエステルで
ある。このポリエステルは実質的に線状であり、フィル
ム形成性、特に溶融成形によるフィルム形成性を有す
る。
【0014】前記芳香族ジカルボン酸としては、例え
ば、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタ
ル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジ
カルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェ
ニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボ
ン酸、アンスラセンジカルボン酸などを挙げることがで
きる。
【0015】また、前記脂肪族グリコールとしては、例
えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ルなどの如き炭素数2〜10のポリメチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール
などを挙げることができる。
【0016】かかるポリエステルの中でも、アルキレン
テレフタレートおよび/またはアルキレンナフタレンジ
カルボキシレート(アルキレンナフタレートと云うこと
がある)を主たる繰り返し構成成分とするものが好まし
い。さらには、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン―2,6―ナフタレート系ポリエステルであって、
全ジカルボン酸成分の80モル%以上、更には90モル
%以上がテレフタル酸または2,6―ナフタレンジカル
ボン酸であり、全グリコール成分の80モル%以上、更
には90モル%以上がエチレングリコールである単一重
合体ないし共重合体が好ましい。なかでもエチレン―
2,6―ナフタレート成分が95モル%以上のポリエス
テルは、二軸配向フィルムが加工時の張力や、使用時の
温度上昇に対する寸法安定性に優れる点で、特に好まし
い。
【0017】この共重合体の場合、全酸成分の20モル
%未満、更には10モル%未満は、テレフタル酸または
2,6―ナフタレンジカルボン酸以外の上記ジカルボン
酸であることができ、また、例えばアジビン酸、ゼバチ
ン酸などの如き脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサン―
1,4―ジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸である
ことができる。また、全グリコール成分の20用モル%
未満、更には10モル%未満はエチレングリコール以外
の上記グリコールであることができ、また、例えばハイ
ドロキノン、レゾルシン、2,2―ビス(4―ヒドロキ
シフェニル)プロパンなどの如き芳香族ジオール、1,
4―ジヒドロキシジメチルベンゼンの如き芳香環を有す
る脂肪族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど
の如きポリアルキレングリコール(ポリオキシアルキレ
ングリコール)などであることもできる。
【0018】また、本発明におけるポリエステルには、
例えばヒドロキシ安息香酸の如き芳香族オキシ酸、ω―
ヒドロキシカプロン酸の如き脂肪族オキシ酸などのオキ
シカルボン酸を、ジカルボン酸成分とオキシカルボン酸
成分の総量に対して20モル%以下、更にには10モル
%以下の量で共重合したものも包含される。この共重合
量が20モル%を超えると、物理的、化学的性質が低下
し、フレキシブルディスクのベースフィルムとして使用
することが難しい。
【0019】さらに、本発明におけるポリエステルに
は、実質的に線状である範囲の量、例えば、全酸成分に
対して2モル%以下の量で、三官能以上のポリカルボン
酸成分またはポリヒドロキシ化合物成分、例えばトリメ
リット酸またはペンタエリスリトールなどを共重合した
ものも包含される。この共重合量が2モル%を超える
と、線状ポリマーとしての特性が損なわれ、フィルムの
形成性が低下する。
【0020】上記のポリエステルはそれ自体公知であ
り、公知の溶融重合法で製造することができる。そし
て、得られるポリエステルの重合度は、o―クロロフェ
ノール溶液中、35℃で測定して求めた固有粘度が0.
4〜0.9程度、更には0.45〜0.75のものが好
ましい。固有粘度が0.4未満では、所望の物性が得ら
れず、一方固有粘度が0.9を超えると、成形が困難と
なる。
【0021】[フィルム物性]本発明における二軸配向ポ
リエステルフィルムは、フィルム表面内における屈折率
と、これと同方向の、裏面内における屈折率との表裏差
が0〜0.002の範囲にあることが必要である。好ま
しくは0〜0.001である。この屈折率の表裏差が0.
002より大きいと、磁性層を塗布した後のキュアリン
グの際にフィルムがカールをしてしまい、出来上がった
フレキシブルディスクの平面性が損なわれて使用できな
くなる。
【0022】前記二軸配向ポリエステルフィルムは、さ
らに105℃30分間の無荷重下で保持したときの熱収
縮率が、フィルム面内の全ての方向で、0〜0.6%で
あることが必要である。好ましくは0〜0.5%であ
る。この熱収縮率が0.6%より大きいと、磁性層を塗
布した後のフレキシブルディスクの熱収縮率も大きくな
り、トラックずれ等の問題が生じる。
【0023】前記二軸配向ポリエステルフィルムは、フ
ィルム両面の中心線平均粗さ(Ra)が1〜6nm、好
ましくは2〜5nmであることが必要である。この表面
粗さ(Ra)が1nm未満ではフィルム製造時に極端に
傷が発生しやすく、一方6nmを超えると、記録出力が
低下するため好ましくない。なお、この中心線平均粗さ
は、易接着層がフィルム表面に積層されている場合は易
接着層表面を測定した値を意味する。
【0024】さらに、前記二軸配向ポリエステルフィル
ムは、フィルム表面の、大きさ10μm以上、高さ0.
27μm以上の粗大突起の数が100cm2当たり20
個以下であり、10点平均粗さRzが20〜150nm
の範囲にあることが必要である。この粗大突起の数が1
00cm2当たり20個を超えると、容量100MB以
上のフレキシブルディスクのベースフィルムとして用い
る場合にエラーが増加し、信頼性が低下する。また、1
0点平均粗さRzが20nm未満であると、フィルム製
造時に極端に傷が発生しやすく、一方150nmを超え
ると、記録出力が低下し、エラーレートが増加するた
め、好ましくない。
【0025】[不活性微粒子]かかる表面特性を満足させ
るためには、フィルム中に平均粒径0.01μm以上
0.2μm以下の不活性微粒子(A)を0.1〜0.5
重量%含有させのが好ましく、さらには該不活性微粒子
(A)との併用で平均粒径0.25μm以上0.8μm
以下の不活性微粒子(B)を0.001〜0.1重量%
含有させるのが好ましい。
【0026】かかる微粒子としては外部添加粒子が好ま
しく、内部析出粒子は粒径のコントロールが難しいた
め、これを主な粒子とすることは好ましくない。外部添
加粒子としては、例えば炭酸カルシウム、球状シリカ、
凝集シリカ、アルミナ、有機粒子(例えば、架橋ジビニ
ルベンゼン粒子、架橋シリコーン粒子など)などを好ま
しく挙げることができる。これら微粒子は単一粒子(非
凝集粒子)か凝集粒子からなるが、表面粗さの再現性、
粗大な突起を減少させる等の観点から、単一粒子、特に
球状シリカ、有機粒子を主な粒子として含有させる場合
が好ましい。かかる単一粒子は、更に、球状粒子である
ことが好ましい。また、粒径の異なる単一粒子を組合せ
て(例えば、球状シリカと炭酸カルシウムを組合せて、
または球状シリカと球状シリカを組合せて)添加しても
よく、粒径の異なる単一粒子と凝集粒子を組合せて(例
えば、コロイダルシリカ、炭酸カルシウムまたは有機粒
子とアルミナを組合せて)添加してもよいが、前者の方
が好ましい。
【0027】不活性微粒子(A)の平均粒径は0.01
μm以上0.2μm以下、好ましくは0.01μm以上
0.18μm未満、更に好ましくは、0.05μm以上
0.15μm未満である。この平均粒径が0.01μm
未満ではフィルムの易滑性が十分ではなく、一方0.2
μm超では記録出力が低下するため好ましくない。該微
粒子の含有量は所定の表面粗さを得るために0.1〜
0.5重量%の範囲で適宜選択される。好ましくは0.
1〜0.3重量%である。
【0028】また、不活性微粒子(B)の平均粒径は、
0.25μm以上0.8μm以下、好ましくは0.25
m以上0.7μm未満、更に好ましくは0.25μm以
上0.6μm未満である。この平均粒径が0.25μm
未満ではフィルムの易滑性が不十分となり易く、一方
0.8μm超では記録出力が低下するため好ましくな
い。該微粒子の含有量は所定の摩擦係数を得るため0.
001〜0.1重量%範囲で適宜選択される。好ましく
は0.005〜0.05重量%である。
【0029】また、不活性微粒子(A)、(B)を併用
する場合、不活性微粒子(A)が小粒子、不活性微粒子
(B)が大粒子となり、これらの平均粒径の差は少なく
とも0.15μmであることが好ましい。さらに、不活
性微粒子(A)、(B)は、それぞれ、球状シリカ粒子
であることが好ましい。
【0030】前記不活性微粒子(A)、(B)、特に球
状シリカ粒子は、その99%以上の粒子粒径が、平均粒
径aに対して、0.5a〜1.5a、更には0.7a〜
1.3aの範囲内にあることが好ましい。さらに、該微
粒子の80%以上の粒子粒径が平均粒径aに対して0.8
a〜1.2a、更には0.9a〜1.1aの範囲内にあ
る、ことが好ましい。このような微粒子を用いることに
よって、フィルム表面の粗大突起の数を効率よく低減す
ることができる。
【0031】[易接着層]本発明における二軸配向ポリエ
ステルフィルムは、フィルム同士の静摩擦係数(μs)
が0.55以下であることが好ましい。また、動摩擦係
数(μd)は、0.2〜0.55であることが好まし
い。動摩擦係数(μd)が0.55を超えると、製膜工
程中および磁性層塗布加工中でのハンドリング性が悪く
なり、例えば工程内のロール上での走行中またはロール
状に巻取る際にしわやスクラッチといった欠点を生じ
る。
【0032】本発明における二軸配向ポリエステルフィ
ルムは、前記した摩擦係数を得るために、コロイド粒
子、特に単分散粒子を含有した易接着層をフィルム表面
に積層することが好ましい。この層は磁性層との接着性
を向上する層(易接層)であるが、磁性層を設ける迄は
コロイド粒子を層の表面に保持している為に易滑層にも
なる。
【0033】この易接層は、(A)分子内にスルホン酸
塩基を5〜18モル%(全ジカルボン酸成分当たり)有
し、かつガラス転移温度が50〜85℃の水性ポリエス
テル樹脂、(B)HLB値が11〜20のポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル界面活性剤、および
(C)平均粒径が10〜200nmのコロイド粒子を含
み、かつ該(B)成分および(C)成分が、前記(A)
成分100重量部に対して(B)成分1〜100重量部
および(C)成分5〜150重量部を含有してなる塗布
層であることが好ましい。
【0034】前記水性ポリエステル樹脂(A)の分子内
に含有されるスルホン酸塩基は、―SO3M(ここで、
Mは、―SO3と同当量の金属原子、アンモニウム基ま
たは第4級アミンである。)で表される基が好ましく、
その割合は、全ジカルボン酸成分当たり、5〜18モル
%、好ましくは8〜16モル%、特に好ましくは9〜1
2モル%である。この割合が5モル%未満では、ポリエ
ステル樹脂の水分散性や塗工性が悪くなり、一方18モ
ル%を超えると、接着性や耐ブロッキング性が低下する
ので好ましくない。
【0035】ポリマー分子内にスルホン酸塩基を導入す
るには、スルホン酸塩基を有する二官能性化合物、例え
ば5―Naスルホイソフタル酸、5―アンモニウムスル
ホイソフタル酸、4―Naスルホイソフタル酸、4―メ
チルアンモニウムイソフタル酸、2―Naスルホイソフ
タル酸、5―Kスルホイソフタル酸、4―Kスルホイソ
フタル酸、2―Kスルホテレフタル酸などのスルホン酸
塩基を有するジカルボン酸成分、あるいは下記一般式
(1)、(2)で示されるスルホン酸塩基を有するジヒ
ドロキシ化合物などを用いることが好ましい。
【0036】
【化1】
【0037】(ここで、m、nは1〜2の数で、m+n
は2〜4である。)あるいは
【0038】
【化2】
【0039】(ここで、p、qは1〜2の数で、p+q
は2〜4である。) これらの中、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分
が好ましく、またこれらは2種以上用いることができ
る。
【0040】前記水性ポリエステル樹脂(A)を構成す
る酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸、4,4'―ジ
フェニルジカルボン酸、1,4―シクロヘキサンジカル
ボン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸、ダイマー酸などを例示することができ
る。これらの成分は2種以上を用いることができる。
【0041】さらに、これら成分とともに、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸などの如き不飽和多塩基酸
やp―ヒドロキシ安息香酸、p―(β―ヒドロキシエト
キシ)安息香酸などの如きヒドロキシカルボン酸を小割
合用いることができる。不飽和多塩基酸成分やヒドロキ
シカルボン酸成分の割合は、高々10モル%、好ましく
は5モル%以下である。これら酸成分の割合が10モル
%を超えると、ポリエステル樹脂の耐削れ性や耐ブロッ
キング性が低下する。
【0042】また、前記水性ポリエステル樹脂(A)を
構成するジヒドロキシ化合物成分としては、エチレング
リコール、1,4―ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,6―ヘキサンジオー
ル、1,4―シクロヘキサンジメタノール、キシリレン
グリコール、ジメチロールプロピオン酸、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオキシド)グ
リコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコー
ル、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物など
を例示することができる。これら成分は2種以上を用い
ることができる。
【0043】前記水性ポリエステル樹脂(A)のガラス
転移温度(DSC法)は、50〜85℃、好ましくは6
0〜80℃、さらに好ましくは65〜75℃である。こ
のガラス転移温度が50℃未満では、易接着層の耐削れ
性や耐ブロッキング性が低下し、一方85℃を超える
と、接着性や塗工性が低下する。
【0044】前記水性ポリエステル樹脂(A)は、ポリ
エステルの製造法として知られているいずれの方法でも
製造することができる。その際、ジカルボン酸成分およ
びジビドロキシ化合物成分の種類、割合は、上述したポ
リマー特性から勘案して適宜選択することができる。ま
た、水性ポリエステル樹脂の数平均分子量は自由に選び
得るが、5,000〜28,000が好ましい。この数
平均分子量が5,000未満であると、所望のポリマー
特性が得られず、易接着層の耐削れ性や耐ブロッキング
性が低下し、一方28,000を超えると、均一な塗液
を形成させることが困難となり、接着性や塗工性が低下
する。
【0045】前記界面活性剤(B)はポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル界面活性剤であって、HL
B値が11〜20のものである。この界面活性剤(B)
は、(A)水性ポリエステル樹脂100重量部に対し、
1〜100重量部、更には3〜70重量部用いられるこ
とが好ましい。
【0046】前記ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル界面活性剤としては、例えば、下記一般式
(3)で示されるポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテルを挙げることができる。
【0047】
【化3】
【0048】この化合物は、n=8・5のときHLB値
12・6、またn=30のときHLB値17.1であ
る。
【0049】そして、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル界面活性剤のHLB値が20を超えると、
親水性が強く、塗液の塗工性か低下し、一方11未満で
は、界面の特性が弱く、塗液の安定性が低下し、同じく
塗工性が低下する。また、上記界面活性剤の使用量が1
重量部未満では界面の特性がやや弱く、塗液の安定性が
低下し、一方100重量部を超えると、塗液中の水性ポ
リエステル樹脂の含有率が低下し、接着性が低下する。
【0050】前記界面活性剤(B)の使用に際しては、
HLB値が11〜20の範囲にある異なったHLB値の
界面活性剤を組み合わせるのが好ましく、特に水性ポリ
エステル樹脂(A)100重量部に対し、HLB値が1
1〜13のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル界面活性剤0.5〜50重量部とHLB値が13〜2
0のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル界面
活性剤0.5〜99.5重量部を使用するのが好まし
い。このHLB値範囲13〜20の界面活性剤のHLB
値としては、13〜19が好ましく、17〜18がさら
に好ましい。
【0051】かかる組み合わせにより、使用する界面活
性剤の親水性と親油性のバランスが好適に設定されるの
で、塗工性に優れ、かつ耐ブロッキング性と接着性を兼
ね備えた特性が得られる。
【0052】前記コロイド粒子(C)の平均粒径は、1
0〜200nm、好ましくは30〜150nm、さらに
好ましくは50〜120nmである。この平均粒径が1
0nm未満では、粒子が小さすぎて、耐ブロッキング性
や磁性層の耐削れ性に対する効果が充分に発揮されず、
一方平均粒径が200nmを超えると、粒子が削れ落ち
易くなり、ベースの耐削れ性が悪くなる。
【0053】さらに、このコロイド粒子(C)は、下記
式(2)で表される体積形状係数(f)が0.4〜π/
6の範囲内にあることが好ましい。
【0054】
【数3】
【0055】(式中、f=体積形状係数、V=粒子の平
均体積(μm3)、D=粒子の平均最大径(μm)であ
る。) この体積形状係数(f)が0.4未満では、耐ブロッキ
ング性や磁性層の耐削れ性に対する効果が充分に発揮さ
れない。
【0056】前記コロイド粒子(C)の配合量は、前記
水性ポリエステル樹脂(A)100重量部に対して、5
〜150重量部、好ましくは10〜100重量部、さら
に好ましくは20〜80重量部である、この配合量が5
重量部未満では、耐ブロッキング性に対する効果が充分
発揮されず、一方150重量部を超えると、粒子が凝縮
し易くなり、ベースの耐削れ性が悪くなる。
【0057】また、乾燥後の易接着層の塗布厚み(n
m)は、コロイド粒子(C)の平均粒径(nm)と次式
(1)の関係にあることが好ましい。
【0058】
【数4】
【0059】さらに好ましくは次式(3)の関係、特に
好ましくは次式(4)の関係にあることが望ましい。
【0060】
【数5】
【0061】
【数6】
【0062】ここで、(塗布層の厚み/コロイド粒子の
平均粒径)の値が0.2未満では粒子が削れ落ち易く、
ベースの耐削れ性が悪くなり、一方3.0を超えると耐
ブロッキング性や磁性層の耐削れ性に対する効果が充分
に発揮できない。
【0063】前記コロイド粒子(C)としては、球状シ
リカ粒子、耐熱性高分子粒子が好ましく例示できる。
【0064】この球状シリカ粒子は不活性微粒子(A)
で説明したとおりであるが、耐熱性高分子粒子として
は、窒素ガス雰囲気下で5%加熱減温度が310℃以
上、さらには33O℃以上、特に350℃以上のポリマ
ーからなる粒子が好ましい。かかる粒子の例としては架
橋シリコーン樹脂粒子、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポ
リスチレン粒子、テフロン(登録商標)粒子、ポリイミ
ド粒子等を挙げることができる。なかでも架橋シリコー
ン樹脂粒子あるいは架橋アクリル樹脂粒子が好ましく、
バインダーとの接着性からコアシェル型の粒子が好まし
い。
【0065】また、易接着層形成の塗液、好ましくは水
性塗液には、必要に応じて、他の樹脂、帯電防止剤、滑
剤、充填剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界面
活性剤を添加してもよく、また易接剤の耐熱性、耐ブロ
ッキング性を向上させる為にメラミン、エポキシ、アジ
リジン化合物等の架橋剤等を添加することができる。水
性塗液には少量の有機溶剤が含まれていてもよい。
【0066】塗液の固形分濃度は任意に決められるが、
1〜15wt%、好ましくは1〜12wt%、更に好ま
しくは1〜10wt%である。
【0067】塗液の塗布量は、走行するフィルム(一軸
延伸後のフィルム)1m2当り0.5〜20gが好まし
く、さらには1〜10gが好ましい。また乾燥後の塗布
厚みは5〜200nm、更に10〜100nmが好まし
い。
【0068】塗布方法としては、公知の任意の塗工法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、スプレー
コート法、エアーナイフコート法、含浸法及びカーテン
コート法などを単独又は組み合わせて適用するとよい。
【0069】塗液の塗布は二軸配向ポリエステルフィル
ムに施してもよいが、縦一軸延伸ポリエステルフィルム
に施すのが好ましい。水性塗液を塗布した一軸延伸ポリ
エステルフィルムは、乾燥され、横延伸、所望により再
縦延伸、次いで熱固定処理等の工程に導かれる。例え
ば、水性塗液を塗布した縦一軸延伸ポリエステルフィル
ムは、ステンターに導かれて横延伸、所望により再縦延
伸、及び熱固定される。この間塗布液は乾燥し、フィル
ム上に連続皮膜を形成する。乾燥は横延伸前或いは横延
伸時や熱固定時に実施すると良い。
【0070】本発明における二軸配向ポリエステルフィ
ルムは、特に高密度磁気記録フレキシブルディスク用で
あることが好ましく、このためフィルムの厚みは20〜
80μm、さらには25〜75μmであることが好まし
い。さらに前記表面粗さを有することが好ましい。これ
らは高密度記録方式の要請を充たすもので、フィルム厚
さ20μm未満ではディスクとしての剛性度が極端に低
く、80μmを超えると磁気ヘッドによる記録再生にお
いてフィルムの柔軟性が不足するため好ましくない。
【0071】[製膜法]本発明における二軸配向ポリエス
テルフィルムは、公知の逐次二軸延伸法に準じて製造さ
れるのが好ましいが、同時二軸延伸法によって製造され
たものや、簡易な試験装置で製造されたものであってよ
い。
【0072】例えば、十分に乾燥されたポリエステルを
(融点+10)〜(融点+70)℃の温度で溶融押出
し、キャスティングドラム上で急冷して未延伸フィルム
とし、次いで該未延伸フィルムを逐次又は同時二軸延伸
し、熱固定する方法で製造することができる。ポリマー
中の粗大粒子の個数を減らすには、溶融押出しに先立
ち、溶融物のフィルターとして線径15μm以下のステ
ンレス鋼細線よりなる平均目開き10〜30μm、好ま
しくは15〜25μmの不織布型フィルターを用い、溶
融ポリマーを濾過することが好ましい。この濾過によ
り、大きさ10μm以上、高さ0.27μm以上の突起
数を、100cm2当たり20個以下にすることが実現
できる。
【0073】二軸延伸は逐次二軸延伸が好ましく、その
際未延伸フィルムを縦方向に(Tg−10)〜(Tg+
70)℃の温度(ただし、Tg:ポリエステルのガラス
転移温度)で2.5〜5.0倍延伸する。この時、屈折
率のフィルム表裏差が0.002以下になるように、延
伸時のフィルム表面温度の表裏差が10℃以下になる様
に延伸温度を調整、または延伸前に補助加熱を実施する
のが好ましい。要すれば一軸延伸フィルムに前記の塗工
を施し、次いで、上記延伸方向と直角方向(一段目延伸
が縦方向の場合には、二段目延伸は横方向となる)にT
g(℃)〜(Tg+70)℃の温度で2.5〜5.0倍
の倍率で延伸することにより製造できる。この場合、面
積延伸倍率は9〜30倍、さらには12〜22倍にする
のが好ましい。
【0074】二軸延伸フィルムは、さらに、(Tg+7
0)℃〜Tm(℃)の温度で熱固定することのが好まし
い。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルムにつ
いては、180〜235℃で熱固定することが好まし
い。ポリエチレン―2,6―ナフタレートフィルムにつ
いては185〜240℃で熱固定することが好ましい。
熱固定温度が上記範囲より低いと、105℃熱収縮率が
0.6%を超えることがある。熱固定温度が上記範囲よ
り高いと、ステンターの中央付近で物性が各方向に均等
であっても端の方では斜め配向が強くなる傾向が強ま
る。この現象は上記熱固定温度好適範囲の低温側でも避
けられないが、程度は比較的小さい。熱固定時間は、例
えば1〜60秒である。熱固定領域で1〜10%レール
幅にトウイン(先狭め)を与えると、主として横方向の
熱収縮率を小さくすることができる。熱固定領域を経過
し、フィルム温度が120℃程度になったところで、ナ
イフ刃でステンタークリップからフィルムを切り離し、
引き取り速度をステンターより1〜10%遅くすること
で縦方向の熱収縮率を小さくすることができる。これら
弛緩処理は過度に実施するとフィルムの平面性を損なう
ので注意を要する。
【0075】本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは
磁気ディスクのベースに使用するので、物性の面内方向
差は小さいことが望まれ、可及的に低温熱固定して端部
分の物性方向差を抑制し、弛緩処理によって熱収縮率を
下げるのが一つの望ましい方法である。また、縦方向及
び横方向の延伸条件は得られる二軸配向ポリエステルフ
ィルムの物性が両方向にほぼ等しくなり、面内方向のヤ
ング率が470kg/mm2以上で、最大値と最小値の
差が100kg/mm2以下になる様な条件を選択する
のが好ましい。
【0076】同時二軸延伸の場合においても、上記延伸
温度、延伸倍率、熱固定温度等を適用することができ
る。
【0077】また、必要に応じて二軸延伸ポリエステル
フィルムを、さらに縦方向及び/又は横方向に再延伸す
る、いわゆる3段延伸法、4段延伸法も採用することが
できる。
【0078】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例により限定される
ものではない。なお、実施例および比較例における「部」
および「%」は、特に断らない限り重量基準であり、本発
明における物性値および特性は、それぞれ以下の方法で
測定したものである。
【0079】(1)フィルム表裏面における屈折率差 フィルムの屈折率はナトリウムD繰(589nm)を光
源として、アッベ式屈折計を用いて、中間液にイオウ沃
化メチレンを使用し、フィルム面内方向に10度ピッチ
で表裏18個づつサンプリングし、屈折率を測定する。
同方向の表裏屈折率の差が0〜0.002の範囲にある
とき、本発明における屈折率の表裏差を満足するものと
する。
【0080】(2)熱収縮率 温度105℃に設定されたオーブン中に予め正確な長さ
を測定した長さ約30cm四方のフィルムを懸垂し、無
荷重下に30分間保持処理した後取り出し、室温に戻し
てからその寸法の変化を読み取る。熱収縮率は下記式で
定義される。
【0081】
【数7】
【0082】ここで、ΔL=|L0−L|、L0:熱処理
前のフィルムの長さ、L:熱処理後のフィルムの同方向
の長さである。
【0083】熱収縮率は、フィルム面内の各方向、例え
ばフィルムの長手方向から角度15度ピッチで12個の
試料を採り、各試料について上記の如くして測定して求
めた値が0〜0.6%の範囲にあるとき、本発明におけ
る熱収縮率を満足するものとする。
【0084】(3)表面粗さ(中心線平均表面粗さR
a) (株)小坂研究所製の触針式表面粗さ計を用いて、触針
荷重80mg、測定長4mm、カットオフ0.25mm
の条件で測定する。なお、Raの定義は、例えば奈良治
郎著「表面粗さの測定・評価法」(総合技術センター、
1983)に示されているものである。
【0085】(4)表面粗さ(10点平均粗さRz) WYKO社製非接触式三次元粗さ計(NT―2000)
を用いて測定倍率40倍、測定面積246.6×187.
5μm(0.0462mm2)の条件にて、測定数nが1
0回以上の測定を行い、内蔵表面解析ソフトにより、1
0点平均粗さRzを求める。ピーク(Hp)の高い方か
ら5点と谷(Hv)の低い方から5点をとり、その平均
粗さをRzとする。
【0086】(5)粗大突起の数 フィルム表面に透過観察が可能な程度の薄いアルミニウ
ム蒸着を行い、光学顕微鏡により大きさ10μm以上の
突起を5cm2の測定面積にて抽出する。次に、抽出し
た突起の高さを二光束干渉顕微鏡を用いて測定波長0.
54μmにて測定する。この際、1次以上の干渉縞を示
すものを高さ0.27μm以上の突起とする(1次縞:
λ/2=0.27μm)。この突起数を100cm2
たりの数に換算し、5回測定した平均値を面積100c
2当たりの粗大突起の数とする。
【0087】(6)粒子の平均粒径 株式会社島津製作所製「CP−50型セントリヒューグ
ル パーテイクル サイズ アナライザー(Centrifugal P
article Size Analyzer)」を用いて測定する。得られ
る遠心沈降曲線を基に算出した各粒径の粒子とその存在
量との積算曲線から、50マスパーセントに相当する粒
径「等価球直径」を読み取り、この値を上記平均粒径
(nm)とする(「粒度測定技術」日刊工業新聞社発
行、1975年、頁242〜247)。
【0088】(7)ヤング率 フィルム面内方向に10度ピッチで幅10mm、チャッ
ク間長さ100mmとなるようにサンプリングし、各サ
ンプルフィルムを引張試験機にセットし、23℃、65
%RHの条件下で引張速度200mm/分で測定する。
【0089】(8)静摩擦係数(μs)、動摩擦係数
(μd) 75mm(幅)×100mm(長さ)のカットフィルム
(サンプル)を2枚重ねた上に重量200gの荷重
(W:g)を乗せ、上側のフィルムを150mm/分の
速度で滑らせ、滑り始めの引っ張り力(Fs)から静摩
擦係数(μs)を、滑らせている時の力(Fd:g)か
ら動摩擦係数(μd)を計算する。
【0090】
【数8】
【0091】
【数9】
【0092】フィルムは23℃、65%RHで24時間
調湿する。評価基準は、次ぎの通りである。 ○:μs、μdともに0.5以下 ×:μs、μdのいずれか、またはいずれもが0.5超
【0093】(9)フィルムの全体の厚み ゴミの入らないようにしてフィルムを10枚重ね、打点
式電子マイクロメータにて厚みを測定し、1枚当たりの
フィルム厚みを計算する。
【0094】(10)カール量 60℃、湿度50%の雰囲気下で直径8.9mm(3.
5インチ)の円形サンプルを24時間放置した後取り出
し、1時間室温(湿度50%)で放置する。このサンプ
ルを垂直に吊るした際に垂直軸とのフィルムエヅジ部の
ずれ量を測定する。この測定を円周方向に10度ピッチ
で実施し、最大値をもってカール量とする。(長手方向
を0度として右回りに測定)評価基準は、次ぎの通りで
ある。 ○:カール量2mm以下 ×:カール量2mm超
【0095】(11)ガラス転移温度 DSCを用いて、昇温速度20℃/分で測定し、ポリエ
ステルのガラス転移温度を求める。
【0096】(12)接着性(MAG傷評価) サンプルフィルムの塗布面に下記「評価磁性塗料」をマ
イヤーバーで乾燥後の厚さが約4μmになるように塗布
し、100℃で3分間乾燥する。その後、60℃で24
時間エイジングする。
【0097】 「評価磁性塗料」 固形分換算で、 ポリエステル樹脂:東洋紡績株式会社製、 商品名「バイロン20SS」 30部 塩ビ・酢ビ樹脂:積水化学株式会社製、 商品名「エスレックA」 10部 分散剤:理研ビタミン株式会社製、 商品名「レシオンP」 3部 磁性剤:戸田工業株式会社製、 商品名「CTX−970」 260部 をメチルエチルケトン/トルエン/メチルイソブチルケ
トン混合容媒に溶解して30%溶液とし、サンドグライ
ンダーで2時間分散する。その後、架橋剤である日本ポ
リウレタン株式会社製、商品名「コロネートL」12部
(固形分換算)を添加し、よく擬件して磁性塗料を得
る。
【0098】こうして得られた磁性塗料塗布面を剛性の
高い繊維(登録商標「ケブラー」糸)を張ったスクラッチ
テスターで1kgの荷重下で引っかき、磁性塗料塗布面
の傷を評価する。この評価法は、磁気媒体製造における
磁性層塗布後の磁性面の削れ(MAG傷)とよく対応す
るものである。 <判定> ◎:磁性層が全くはがれていない ○:磁性層が少しはがれている ×:磁性層がかなりはがれている
【0099】(13)塗工性 易接着層を設けたフィルムの塗布面を目視で観察し、塗
布斑を評価する。 <判定> ◎:塗布斑はほとんどない ○:塗布斑が少しある ×:塗布斑がかなり多い
【0100】(14)耐ブロッキング性 易接着層を両面に塗布したポリエステルフィルムを2枚
重ね合わせ、150kg/cm2の荷重下で、温度60
℃、湿度80%RHの温湿条件で65時間処理した後、
引張試験機にて2枚のフィルムの剥離強度を測定し、判
定する。 <判定> ◎:剥離強度が0〜10g未満/10cm ○:剥離強度が10〜20g未満/10cm △:剥離強度が20〜30g未満/10cm ×:剥離強度が30g/10cm〜破断
【0101】[実施例1]ジメチルテレフタレートとエ
チレングリコールとを、エステル交換触媒として酢酸マ
ンガンを、重合触媒として三酸化アンチモンを、安定剤
として亜燐酸を、さらに不活性粒子として平均粒径0.
3μmの球状シリカ0.01%および平均粒径0.12
μmの球状シリカ0.3%を添加して、常法により重合
し、固有粘度(オルソクロロフェノール、35℃)0.
62dl/gのポリエチレンテレフタレート(PET)
を得た。
【0102】このポリエチレンテレフタレートのペレツ
トを170℃で3時間乾燥した後、押出機ホッパーに供
給し、溶融温度280〜300℃で溶融し、この溶融ポ
リマーを平均目開き15μmのステンレス細鋼線不織布
形フィルターでろ過し、1mmのスリット状ダイを通し
て表面仕上げ0.3s程度、表面温度20℃の回転ドラ
ム上に押出し、760μmの未延伸フィルムを得た。
【0103】このようにして得られた未延伸フィルムを
75℃に予熱し、さらに低速、高速のロール間で15m
m上方より750℃の、下方より700℃の表面温度の
IR(赤外線)ヒーターにて延伸時のフィルム表面温度
を上方、下方それぞれ90℃に加熱して、3.5倍に延
伸し、急冷した後、テレフタル酸―5Naスルホイソフ
タル酸(11モル%)―エチレングリコール―ジエチレ
ングリコール共重合ポリエステル樹脂(ガラス転移温度
Tg=70℃)100部と平均粒径80nmのコロイダ
ルシリカ70部および界面活性剤としてHLB12.6
のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2部とH
LB17.1のポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル60部からなる組成の水性塗液(固形分濃度:6.
0%)を一軸延伸フィルムの両面に、リバースコータで
二軸延伸後の乾燥塗布厚みが80nm(固形分換算)に
なるように塗布し、横延伸機で115℃にて横方向に
3.6倍に延伸した。得られた二軸延伸フィルムを20
0℃の温度で10秒間熱固定しながら幅方向に3%弛緩
処理し、フィルム温度が120℃前後になった個所にお
いて把持具近辺に剃刀刃を入れて把持具からフィルムを
切り離し、把持具の走行速度より3%遅い速度で巻き取
って64μmの厚さの二軸配向ポリエステルフィルムを
得た。このフィルムの特性を表1に示す。
【0104】[実施例2]実施例1におけるポリエチレ
ンテレフタレート(PET)をポリエチレン―2,6―
ナフタレンジカルボキシレート(PEN)に変えた。
2,6―ナフタレンジカルボン酸ジメチル100部とエ
チレングリコール60部の混合物に、酢酸マンガン・4
水塩0.03部を添加し、150℃から240℃に徐々
に昇温しながらエステル交換反応を行った。途中反応温
度が170℃に達した時点で三酸化アンチモン0.02
4部を添加し、さらに実施例1記載の粒径を有する2種
類の球状シリカを同量添加して、次いで220℃に達し
た時点で3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸テト
ラブチルホスホニウム塩0.042部(2mmol%に
相当)を添加した。引き続いてエステル交換反応を行
い、エステル交換反応終了後燐酸トリメチル0.023
部を添加した。その後反応生成物を重合反応器に移し、
290℃まで昇温し、0.2mmHg以下の高真空下に
て重縮合反応を行って25℃のo−クロロフェノール溶
液で測定した固有粘度が0.61dl/gのPENポリ
マーを得た。このポリマーを170℃において6時間乾
燥させた後、押出機に供給し、溶融温度310℃で溶融
し、開度1mmのスリット状ダイを通して、表面仕上げ
0.3S、表面温度50℃の回転ドラム上に押出し、5
50μm厚みの未延伸フィルムを得た。
【0105】こうして得られた未延伸フィルムを110
℃に予熱し、さらに低速、高速のロール間で15mm上
方より850℃の、下方より800℃の表面温度のIR
(赤外線)ヒーターにて延伸時のフィルム表面温度を上
方、下方それぞれ140℃に加熱して縦方向に3.3倍
に延伸し、急冷後実施例1と同じ塗工を両面に施し、次
いで140℃で横方向に3.7倍延伸し、さらに230
℃で5秒間熱固定処理及び幅方向に10%収縮させ(ト
ウイン)、厚さ50μmのPENフィルムを得た。これ
らのフィルムの特性を表1に示す。
【0106】[比較例1]PETに滑剤粒子を添加しな
かった。上部IRヒータを950℃とし、下部IRヒー
タを用いなかった。それ以外は実施例1と同様にして厚
み64μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
れらフィルムの特性を表1に示す。縦延伸時に温度の表
裏差があったためか屈折率の表裏差が大でカール傾向が
あった。また、耐ブロッキング性が不良であった。
【0107】[比較例2]実施例1において、未延伸フィ
ルムの厚みを899μmとし、延伸倍率(縦×横)を
3.6×3.9倍として、縦横の熱弛緩処理は実施しなか
った。それ以外は実施例1に準じて厚み64μmの二軸
配向ポリエステルフィルムを得た。これらフィルムの特
性を表1に示す。
【0108】105℃の熱収縮率が過大で、大容量フレ
キシブルディスク用途に不適である。
【0109】[比較例3]平均粒径2.3μmの多孔質シ
リカを0.05%添加し、平均目開き80μmの焼結金
属フィルターを用いた以外は実施例1に準じて厚み64
μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。これらフ
ィルムの特性を表1に示す。
【0110】粗大突起数が多く、表面粗さが過大であ
り、大容量フレキシブルディスク用途に不適である。
【0111】
【表1】
【0112】表1から明らかな様に本発明の二軸配向ポ
リエステルフィルムは粗大表面突起が少なく、しかも摩
擦係数が小さくて作業性に優れており、優れた接着性、
耐ブロッキング性、塗工性を有して、さらに寸法安定性
に優れたものである。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、エラーにつながり易い
粗大突起が少なく、優れた寸法安定性と耐カール性を有
したベースフィルムを提供することができる。さらに、
該ベースフィルムの表面に、特に分子内にスルホン酸塩
基を5〜18モル%有し、かつ二次転移点が50〜85
℃の水性ポリエステル樹脂と特定のコロイド粒子を含有
する易接着層において、特定の界面性特性を有する化合
物を選定し、これらを組み合わせた塗布層を設けること
により、接着性、耐ブロッキング性および塗工性に優れ
た易接着性ポリエステルフィルムを取得することがで
き、特に高記録密度大容量のフレキシブルディスク用ベ
ースフィルムとして優れた特性を有している。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA20A AH02B AK41A AK41B AK42A BA01 BA02 CA18B DE01A DE01B GB41 JA20A JA20B JB09B JG00 JK16 JL04 JL05 JL11B JN18A YY00A YY00B 4F210 AA24 AB17 AF16 AG01 AG03 AH38 QC05 QC06 QD08 QG01 QG15 QG18 5D006 CB01 CB05 CB07 CB08 DA02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)フィルム表面内における屈折率と
    裏面内における屈折率の差が0〜0.002の範囲にあ
    り、(b)無荷重下、30分間、105℃で加熱したと
    きの熱収縮率がフィルム面内の全ての方向で0〜0.6
    %の範囲にあり、(c)フィルム表面の、大きさ10μ
    m以上、高さ0.27μm以上の粗大突起の数が100
    cm2当たり20個以下であり、かつ(d)フィルム表
    面の中心線平均粗さRaが1〜6nm、10点平均粗さ
    Rzが20〜150nmの範囲にあることを特徴とする
    フレキシブルディスク用二軸配向ポリエステルフィル
    ム。
  2. 【請求項2】 フィルムの厚みが20〜80μmであ
    る、請求項1記載のフレキシブルディスク用二軸配向ポ
    リエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 フィルム中に平均粒径0.01〜0.2
    μmの不活性微粒子(A)を0.1〜0.5重量%含有
    する、請求項1記載のフレキシブルディスク用二軸配向
    ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 不活性微粒子(A)が球状シリカ粒子で
    ある、請求項3記載のフレキシブルディスク用二軸配向
    ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 フィルム中に平均粒径0.01〜0.2
    μmの不活性微粒子(A)を0.1〜0.5重量%及び
    平均粒径0.25〜0.8μmの不活性微粒子(B)を
    0.001〜0.1重量%含有する、請求項1記載のフ
    レキシブルディスク用二軸配向ポリエステルフィルム。
  6. 【請求項6】 不活性微粒子(A)が球状シリカ粒子で
    あり、不活性微粒子(B)が球状シリカ粒子及び/又は
    耐熱性高分子粒子である、請求項5記載のフレキシブル
    ディスク用二軸配向ポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】 不活性微粒子(A)、(B)がそれぞれ
    球状シリカ粒子である、請求項6記載のフレキシブルデ
    ィスク用二軸配向ポリエステルフィルム。
  8. 【請求項8】 不活性微粒子(A)、(B)が、それぞ
    れ、該微粒子の99%以上の粒子粒径が平均粒径aに対
    して0.5a〜1.5aの範囲内にあり、該微粒子の80%
    以上の粒子粒径が平均粒径aに対して0.8a〜1.2aの
    範囲内にある、請求項3〜7のいずれかに記載のフレキ
    シブルディスク用二軸配向ポリエステルフィルム。
  9. 【請求項9】 フィルムの両面に平均粒径10〜200
    nmのコロイド粒子(C)を含有する易接着層が設けて
    あり、該層の樹脂成分が主としてスルホン酸塩基を含有
    する水性ポリエステル樹脂からなる、請求項1〜8のい
    ずれかに記載のフレキシブルディスク用二軸配向ポリエ
    ステルフィルム。
  10. 【請求項10】 易接着層が、(A)分子内にスルホン
    酸塩基を5〜18モル%(全ジカルボン酸成分当たり)
    有し、かつガラス転移温度が50〜85℃の水性ポリエ
    ステル樹脂、(B)HLB値が11〜20のポリオキシ
    エチレンアルキルフェニルエーテル界面活性剤および
    (C)平均粒径が10〜200nmのコロイド粒子を含
    み、かつ該(B)成分および(C)成分が、前記(A)
    成分100重量部に対して、(B)成分1〜100重量
    部および(C)成分5〜150重量部を含有してなる塗
    布層である請求項9記載のフレキシブルディスク用二軸
    配向ポリエステルフィルム。
  11. 【請求項11】 易接着層の厚み(nm)とコロイド粒
    子(C)の平均粒径(nm)との関係が下記(1)式を
    満足する、請求項9または10記載のフレキシブルディ
    スク用二軸配向ポリエステルフィルム。 【数1】
  12. 【請求項12】 コロイド粒子(C)が球状シリカ粒子
    または耐熱性高分子粒子である、請求項9〜11のいず
    れかに記載のフレキシブルディスク用二軸配向ポリエス
    テルフィルム。
  13. 【請求項13】 フィルムの動摩擦係数は0.2〜0.
    55である、請求項9〜12のいずれかに記載のフレキ
    シブルディスク用二軸配向ポリエステルフィルム。
  14. 【請求項14】 ポリエステルの主たる成分がポリエチ
    レン―2,6―ナフタレンジカルボキシレートである、
    請求項1〜13のいずれかに記載のフレキシブルディス
    ク用二軸配向ポリエステルフィルム。
  15. 【請求項15】 1枚当たりの容量が100MB以上の
    フレキシブルディスクに用いる、請求項1〜14のいず
    れかに記載のフレキシブルディスク用二軸配向ポリエス
    テルフィルム。
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