JP2002253604A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
- Publication number
- JP2002253604A JP2002253604A JP2001109229A JP2001109229A JP2002253604A JP 2002253604 A JP2002253604 A JP 2002253604A JP 2001109229 A JP2001109229 A JP 2001109229A JP 2001109229 A JP2001109229 A JP 2001109229A JP 2002253604 A JP2002253604 A JP 2002253604A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- liquid
- upright
- side edge
- cuff
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】起立カフスの展開起立操作において、シートの
破断を防止する。 【解決手段】透液性トップシート１が吸収要素３の側縁
を覆っており、この透液性トップシート１の延在部の側
縁と起立カフスＢの起立端が離間した形態であって、不
透液性シート２の側縁が起立端よりも外側へ位置し、か
つ製品の側縁には達しておらず、外面シート１０の側縁
は、前記起立端及び不透液性シート２の側縁よりも外側
へ延在し、この延在部において起立シート４と接合され
ているものである。
破断を防止する。 【解決手段】透液性トップシート１が吸収要素３の側縁
を覆っており、この透液性トップシート１の延在部の側
縁と起立カフスＢの起立端が離間した形態であって、不
透液性シート２の側縁が起立端よりも外側へ位置し、か
つ製品の側縁には達しておらず、外面シート１０の側縁
は、前記起立端及び不透液性シート２の側縁よりも外側
へ延在し、この延在部において起立シート４と接合され
ているものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨て紙おむつや生
理用ナプキンなどの吸収性物品に関する。
理用ナプキンなどの吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年の紙おむつの改良には著しいものが
あり、その改良の代表例は、紙おむつの両側部に起立カ
フス（バリヤーカフスとも呼ばれる）を形成し、もって
特に軟便の横漏れの防止を図ったものがある。
あり、その改良の代表例は、紙おむつの両側部に起立カ
フス（バリヤーカフスとも呼ばれる）を形成し、もって
特に軟便の横漏れの防止を図ったものがある。
【０００３】この代表例が、特公平６−９３９０１号公
報に開示されたものである。この特許発明は、起立カフ
スとガスケットカフスとで二重的に横漏れを防止しよう
とするものである。特に、軟便について、起立カフスの
遠位端を越えた軟便の液分について、ガスケットカフス
（平面カフスとも呼ばれる）により阻止しようとするも
のである。この例においては、バックシートはポリエチ
レンシートからなる。
報に開示されたものである。この特許発明は、起立カフ
スとガスケットカフスとで二重的に横漏れを防止しよう
とするものである。特に、軟便について、起立カフスの
遠位端を越えた軟便の液分について、ガスケットカフス
（平面カフスとも呼ばれる）により阻止しようとするも
のである。この例においては、バックシートはポリエチ
レンシートからなる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】他方、図１（Ａ）に示
すように、透液性トップシート１、この透液性トップシ
ート１を通る体液の吸収要素３と、裏面への体液の透過
を阻止するポリエチレンシートからなる不透液性シート
２とを備え、さらに起立シート４に固定された弾性伸縮
力により使用状態において使用面側に起立する脚周り用
起立カフスＢを有する使い捨て紙おむつにおいて、透液
性トップシート１を起立カフスＢの下に潜らせると、透
液性トップシート１を通して拡散して尿が製品の側縁か
ら染み出すことが知られており、このために、図１に示
すように、透液性トップシート１を起立カフスＢの起立
端より幅方向内側に位置させる、あるいは潜らせる場合
には、ホットメルト接着剤などのシール線を介して、透
液性トップシートとポリエチレンシートとを接着させる
などの形態が知られている。
すように、透液性トップシート１、この透液性トップシ
ート１を通る体液の吸収要素３と、裏面への体液の透過
を阻止するポリエチレンシートからなる不透液性シート
２とを備え、さらに起立シート４に固定された弾性伸縮
力により使用状態において使用面側に起立する脚周り用
起立カフスＢを有する使い捨て紙おむつにおいて、透液
性トップシート１を起立カフスＢの下に潜らせると、透
液性トップシート１を通して拡散して尿が製品の側縁か
ら染み出すことが知られており、このために、図１に示
すように、透液性トップシート１を起立カフスＢの起立
端より幅方向内側に位置させる、あるいは潜らせる場合
には、ホットメルト接着剤などのシール線を介して、透
液性トップシートとポリエチレンシートとを接着させる
などの形態が知られている。
【０００５】しかし、図１（Ａ）に図示の形態では、透
液性トップシート１と起立カフスＢの起立端との間に離
間部が存在する。この離間部においては、表裏方向に
は、唯一不透液性シート２のみが存在する。したがっ
て、装着者が着用者に当てがう際に、起立カフスＢを展
開させながら起立させる操作を行なうとき、不透液性シ
ート２の離間部において破断することが知見された。
液性トップシート１と起立カフスＢの起立端との間に離
間部が存在する。この離間部においては、表裏方向に
は、唯一不透液性シート２のみが存在する。したがっ
て、装着者が着用者に当てがう際に、起立カフスＢを展
開させながら起立させる操作を行なうとき、不透液性シ
ート２の離間部において破断することが知見された。
【０００６】一方で、ポリエチレンシートを不透液性シ
ート２とする場合、装着時において音的に「ガサガサ」
する、ならびに肌触りが無機的で布様ではないので、近
年においては、装着時において音が殆どしないととも
に、布様の感触を与える不織布を裏面シートとすること
が好まれている。この場合、不織布を裏面シートとする
場合、図１（Ａ）の形態の延長線で、仮想線で示すよう
に、たとえば不透液性シート２の裏面側に、不織布製の
裏面シート１０を配置すると、通気性が阻害される。ま
た、図１（Ｂ）に示す形態で不織布製の裏面シート１０
を配置すると、装着者が着用者に当てがう際に、起立カ
フスＢを展開させながら起立させる操作を行なうとき、
前述例のように、不織布製の裏面シート１０が破断して
しまう。
ート２とする場合、装着時において音的に「ガサガサ」
する、ならびに肌触りが無機的で布様ではないので、近
年においては、装着時において音が殆どしないととも
に、布様の感触を与える不織布を裏面シートとすること
が好まれている。この場合、不織布を裏面シートとする
場合、図１（Ａ）の形態の延長線で、仮想線で示すよう
に、たとえば不透液性シート２の裏面側に、不織布製の
裏面シート１０を配置すると、通気性が阻害される。ま
た、図１（Ｂ）に示す形態で不織布製の裏面シート１０
を配置すると、装着者が着用者に当てがう際に、起立カ
フスＢを展開させながら起立させる操作を行なうとき、
前述例のように、不織布製の裏面シート１０が破断して
しまう。
【０００７】したがって、本発明の課題は、起立カフス
の展開起立操作において、シートの破断がなく、しかも
製品の幅方向側部において通気性を示し、しかも装着時
において音が殆どしないとともに、布様の感触を与える
使い捨て吸収性物品を提供することにある。
の展開起立操作において、シートの破断がなく、しかも
製品の幅方向側部において通気性を示し、しかも装着時
において音が殆どしないとともに、布様の感触を与える
使い捨て吸収性物品を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した請求
項１記載の発明は、透液性トップシート、この透液性ト
ップシートを通る体液の吸収要素と、裏面への体液の透
過を阻止する不透液性シートと、製品の裏面を構成する
外面シートとを備え、さらに起立シートに固定された弾
性伸縮力により使用状態において使用面側に起立する脚
周り用起立カフスを有する使い捨て吸収性物品におい
て、前記製品の脚周りにおいて、前記透液性トップシー
トが前記吸収要素の側縁を覆っており、かつこの透液性
トップシートの延在部の側縁と前記起立カフスの起立端
が離間している、または透液性トップシートの延在部の
側縁が前記吸収要素の側縁を覆って外方に延在し、前記
起立カフスの起立端とが近接しているが重なり部をもっ
て接合されておらず、前記不透液性シートの側縁が前記
起立端よりも外側へ延びており、少なくともこの延びた
領域内において前記不透液性シートが前記外面シートと
接合されていることを特徴とする吸収性物品である。請
求項２記載の発明は、前記不透液性シートの側縁が前記
起立端よりも外側へ位置し、かつ製品の側縁には達して
おらず、前記外面シートの側縁は、前記起立端及び前記
不透液性シートの側縁よりも外側へ延在し、この延在部
において前記起立シートと接合されている請求項１記載
の吸収性物品である。請求項３記載の発明は、前記物品
の長手方向中間において、前記透液性トップシートが前
記吸収要素の側縁を覆い、外方に延在し、この延在部に
おいて前記起立シートと接合されている請求項１記載の
吸収性物品である。請求項４記載の発明は、起立シート
は通気性であり、かつ起立シートは、耐水圧が１００ｍ
ｍＨ２Ｏ以上のシートを用いている請求項１〜３いずれ
か１項記載の吸収性物品である。請求項５記載の発明
は、起立シートは通気性であり、かつ起立シートは、耐
水圧が１００ｍｍＨ２Ｏ以上の不織布を用いている請求
項１〜３いずれか１項記載の吸収性物品である。請求項
６記載の発明は、不透液性シートはプラスチックシート
であり、その目付けが３５ｇ／ｍ２以下であり、シート
のマシン方向での引裂き強度が５ｇ／３０ｍｍ〜２００
ｇ／３０ｍｍである請求項１〜５いずれか１項に記載の
吸収性物品である。
項１記載の発明は、透液性トップシート、この透液性ト
ップシートを通る体液の吸収要素と、裏面への体液の透
過を阻止する不透液性シートと、製品の裏面を構成する
外面シートとを備え、さらに起立シートに固定された弾
性伸縮力により使用状態において使用面側に起立する脚
周り用起立カフスを有する使い捨て吸収性物品におい
て、前記製品の脚周りにおいて、前記透液性トップシー
トが前記吸収要素の側縁を覆っており、かつこの透液性
トップシートの延在部の側縁と前記起立カフスの起立端
が離間している、または透液性トップシートの延在部の
側縁が前記吸収要素の側縁を覆って外方に延在し、前記
起立カフスの起立端とが近接しているが重なり部をもっ
て接合されておらず、前記不透液性シートの側縁が前記
起立端よりも外側へ延びており、少なくともこの延びた
領域内において前記不透液性シートが前記外面シートと
接合されていることを特徴とする吸収性物品である。請
求項２記載の発明は、前記不透液性シートの側縁が前記
起立端よりも外側へ位置し、かつ製品の側縁には達して
おらず、前記外面シートの側縁は、前記起立端及び前記
不透液性シートの側縁よりも外側へ延在し、この延在部
において前記起立シートと接合されている請求項１記載
の吸収性物品である。請求項３記載の発明は、前記物品
の長手方向中間において、前記透液性トップシートが前
記吸収要素の側縁を覆い、外方に延在し、この延在部に
おいて前記起立シートと接合されている請求項１記載の
吸収性物品である。請求項４記載の発明は、起立シート
は通気性であり、かつ起立シートは、耐水圧が１００ｍ
ｍＨ２Ｏ以上のシートを用いている請求項１〜３いずれ
か１項記載の吸収性物品である。請求項５記載の発明
は、起立シートは通気性であり、かつ起立シートは、耐
水圧が１００ｍｍＨ２Ｏ以上の不織布を用いている請求
項１〜３いずれか１項記載の吸収性物品である。請求項
６記載の発明は、不透液性シートはプラスチックシート
であり、その目付けが３５ｇ／ｍ２以下であり、シート
のマシン方向での引裂き強度が５ｇ／３０ｍｍ〜２００
ｇ／３０ｍｍである請求項１〜５いずれか１項に記載の
吸収性物品である。
【０００９】
【作用】本発明においては、図２の概念的に示すよう
に、物品の長手方向中間において、紙おむつにおいては
その脚周りにおいて、透液性トップシート１が吸収要素
３の側縁を覆っており、この透液性トップシート１の延
在部の側縁と起立カフスＢの起立端が離間している、ま
たは重なり部を有せずかつその重なり部において接合さ
れていない形態である。しかるに、不透液性シート２の
側縁が起立端よりも外側へ延びており、少なくともこの
延びた領域内において不透液性シート２が外面シート１
０と接合されている。
に、物品の長手方向中間において、紙おむつにおいては
その脚周りにおいて、透液性トップシート１が吸収要素
３の側縁を覆っており、この透液性トップシート１の延
在部の側縁と起立カフスＢの起立端が離間している、ま
たは重なり部を有せずかつその重なり部において接合さ
れていない形態である。しかるに、不透液性シート２の
側縁が起立端よりも外側へ延びており、少なくともこの
延びた領域内において不透液性シート２が外面シート１
０と接合されている。
【００１０】したがって、起立カフスの展開起立操作の
際に、離間部において、または重なり部を有せずかつそ
の重なり部において接合されていない領域において、不
透液性シート２及び外面シート１０の両者が重なってい
るので、シートの破断がない。また、特に不透液性シー
ト２の側縁が起立端よりも外側へ位置し、かつ製品の側
縁には達しておらず、外面シート１０の側縁は、前記起
立端及び不透液性シート２の側縁よりも外側へ延在し、
この延在部において起立シート４と接合されている形態
が提供される。他方、起立シート４（あるいは外面シー
ト１０も含めて）は、通気性であり、かつ起立シート４
（あるいは外面シート１０も）は、耐水圧が１００ｍｍ
Ｈ２Ｏ以上のシート、特に不織布を用いると、製品の幅
方向側部において通気性を示すものとなり、着用者のム
レを防止できる。特に不織布を用いることで、装着時に
おいて音が殆どしないとともに、布様の感触を与える使
い捨て吸収性物品が得られる。
際に、離間部において、または重なり部を有せずかつそ
の重なり部において接合されていない領域において、不
透液性シート２及び外面シート１０の両者が重なってい
るので、シートの破断がない。また、特に不透液性シー
ト２の側縁が起立端よりも外側へ位置し、かつ製品の側
縁には達しておらず、外面シート１０の側縁は、前記起
立端及び不透液性シート２の側縁よりも外側へ延在し、
この延在部において起立シート４と接合されている形態
が提供される。他方、起立シート４（あるいは外面シー
ト１０も含めて）は、通気性であり、かつ起立シート４
（あるいは外面シート１０も）は、耐水圧が１００ｍｍ
Ｈ２Ｏ以上のシート、特に不織布を用いると、製品の幅
方向側部において通気性を示すものとなり、着用者のム
レを防止できる。特に不織布を用いることで、装着時に
おいて音が殆どしないとともに、布様の感触を与える使
い捨て吸収性物品が得られる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す実施の
形態によってさらに詳説する。なお、本発明の吸収性物
品としては、使い捨て紙おむつが特に適用されるが、生
理用ナプキン、補助パッドなども対象に含まれる。ま
た、使い捨て紙おむつとしては、ファスニングテープを
有するもののほか、パンツ型紙おむつにも適用が可能で
あることは明らかであるので、以下においてはテープ
式、特に面ファスナーによるファスニングテープを有す
る紙おむつのみについて説明し、粘着剤によるファスニ
ングテープを有する紙おむつ、ならびにパンツ型紙おむ
つへの適用例を省略する。
形態によってさらに詳説する。なお、本発明の吸収性物
品としては、使い捨て紙おむつが特に適用されるが、生
理用ナプキン、補助パッドなども対象に含まれる。ま
た、使い捨て紙おむつとしては、ファスニングテープを
有するもののほか、パンツ型紙おむつにも適用が可能で
あることは明らかであるので、以下においてはテープ
式、特に面ファスナーによるファスニングテープを有す
る紙おむつのみについて説明し、粘着剤によるファスニ
ングテープを有する紙おむつ、ならびにパンツ型紙おむ
つへの適用例を省略する。
【００１２】＜第１の実施の形態：図２〜図４＞図示の
紙おむつでは、不織布などからなる透液性シート１とポ
リエチレン等からなる不透液性シート２との間に、綿状
パルプ等からなる、たとえば長方形または好ましくは図
示のように砂時計型のある程度剛性を有する吸収体３が
介在されている。この吸収体３は吸収用の上下ティッシ
ュペーパー３Ａ，３Ｂで被覆され、吸収要素を構成して
いる。
紙おむつでは、不織布などからなる透液性シート１とポ
リエチレン等からなる不透液性シート２との間に、綿状
パルプ等からなる、たとえば長方形または好ましくは図
示のように砂時計型のある程度剛性を有する吸収体３が
介在されている。この吸収体３は吸収用の上下ティッシ
ュペーパー３Ａ，３Ｂで被覆され、吸収要素を構成して
いる。
【００１３】不透液性シート２は吸収要素より幅広の長
方形をなし、その外方に砂時計形状の不織布などからな
る裏面シート１０が設けられている。透液性シート１は
吸収要素より幅広の長方形をなし、吸収要素の側縁より
若干外方に延在し、不透液性シート２とホットメルト接
着剤などにより固着されている（この固着部分を含めて
本発明に関係する固着部分を符号＊で示す）。
方形をなし、その外方に砂時計形状の不織布などからな
る裏面シート１０が設けられている。透液性シート１は
吸収要素より幅広の長方形をなし、吸収要素の側縁より
若干外方に延在し、不透液性シート２とホットメルト接
着剤などにより固着されている（この固着部分を含めて
本発明に関係する固着部分を符号＊で示す）。
【００１４】紙おむつの両側部には、使用面側に突出す
る脚周り用起立カフスＢが形成され、この起立カフスＢ
は、実質的に幅方向に連続した起立シート４と、弾性伸
縮部材、たとえば糸ゴムからなる一本のまたは図示のよ
うに複数本の脚周り用弾性伸縮部材５とにより構成され
ている。７は面ファスナーによるファスニングテープで
ある。
る脚周り用起立カフスＢが形成され、この起立カフスＢ
は、実質的に幅方向に連続した起立シート４と、弾性伸
縮部材、たとえば糸ゴムからなる一本のまたは図示のよ
うに複数本の脚周り用弾性伸縮部材５とにより構成され
ている。７は面ファスナーによるファスニングテープで
ある。
【００１５】さらに、起立カフスＢは、起立シート４を
内面がわを短く段違いに内折りして２重に形成され、各
脚周り用弾性伸縮部材５をホットメルト接着剤などによ
り固着した状態で包んでいる。二重の起立シート４の内
面は、透液性シート１の側縁と離間して位置において固
着始端を有し、この固着始端から不透液性シート２の延
在縁にかけて、幅方向外方部分がホットメルト接着剤な
どにより固着されている。二重の起立シートの外面は、
その下面において裏面シート１０にホットメルト接着剤
などにより固着されている。その結果、二重の起立シー
トの内面の、不透液性シート２への固着始端は、起立カ
フスＢの起立端を形成している。脚周りにおいては、こ
の起立端より内側は、製品本体に固定されていない自由
部分であり、製品の中央側に向かう起立部と、途中で折
り返し反転して外側に向かう平面当り部とに機能的にか
つ概念的に区分されている。
内面がわを短く段違いに内折りして２重に形成され、各
脚周り用弾性伸縮部材５をホットメルト接着剤などによ
り固着した状態で包んでいる。二重の起立シート４の内
面は、透液性シート１の側縁と離間して位置において固
着始端を有し、この固着始端から不透液性シート２の延
在縁にかけて、幅方向外方部分がホットメルト接着剤な
どにより固着されている。二重の起立シートの外面は、
その下面において裏面シート１０にホットメルト接着剤
などにより固着されている。その結果、二重の起立シー
トの内面の、不透液性シート２への固着始端は、起立カ
フスＢの起立端を形成している。脚周りにおいては、こ
の起立端より内側は、製品本体に固定されていない自由
部分であり、製品の中央側に向かう起立部と、途中で折
り返し反転して外側に向かう平面当り部とに機能的にか
つ概念的に区分されている。
【００１６】他方、図示しないが、長手方向前後端部に
おいて、ホットメルト接着剤などにより、前記起立部相
当部（起立部の延長部）は、製品の中央側に向かう状態
で製品に，具体的には透液性シート１及び不透液性シー
ト２の外面に固定され、前記平面当り部相当部（平面当
り部の延長部）が折り返し反転した状態で起立部相当部
上に固定されている。また、弾性伸縮部材５は、少なく
とも１本が平面当り部にあることを基本形態とするが、
特に弾性伸縮部材５は平面当り部の先端部にあることが
好ましく、さらに、起立部にも弾性伸縮部材５を有する
ことが好ましい。最適な形態は、起立端近傍、折り返し
近傍、及び平面当り部の先端部にあることである。平面
当り部の先端部には、図示のように複数本有するのがさ
らに望ましい。起立部には、起立力を高めるために、さ
らに弾性伸縮部材５，５を設けることができる。図示の
形態では、合計６本である。
おいて、ホットメルト接着剤などにより、前記起立部相
当部（起立部の延長部）は、製品の中央側に向かう状態
で製品に，具体的には透液性シート１及び不透液性シー
ト２の外面に固定され、前記平面当り部相当部（平面当
り部の延長部）が折り返し反転した状態で起立部相当部
上に固定されている。また、弾性伸縮部材５は、少なく
とも１本が平面当り部にあることを基本形態とするが、
特に弾性伸縮部材５は平面当り部の先端部にあることが
好ましく、さらに、起立部にも弾性伸縮部材５を有する
ことが好ましい。最適な形態は、起立端近傍、折り返し
近傍、及び平面当り部の先端部にあることである。平面
当り部の先端部には、図示のように複数本有するのがさ
らに望ましい。起立部には、起立力を高めるために、さ
らに弾性伸縮部材５，５を設けることができる。図示の
形態では、合計６本である。
【００１７】紙おむつの、装着時には、紙おむつが舟形
に体に装着されるので、そして各弾性伸縮部材５，５…
の収縮力が作用するので、図４に示すように、脚周りで
は、各弾性伸縮部材５，５…の収縮力により起立カフス
Ｂが起立する。起立部で囲まれる空間は、尿または軟便
の閉じ込め空間を形成する。この空間内に排尿される
と、その尿は透液性シート１を通って吸収体３内に吸収
されるとともに、軟便の固形分については、起立カフス
Ｂの起立部がバリヤーとなり、その乗り越えが防止され
る。万一、起立部の起立遠位側縁を乗り越えて横に漏れ
た尿は、平面当り部によるストップ機能により横漏れが
防止される。
に体に装着されるので、そして各弾性伸縮部材５，５…
の収縮力が作用するので、図４に示すように、脚周りで
は、各弾性伸縮部材５，５…の収縮力により起立カフス
Ｂが起立する。起立部で囲まれる空間は、尿または軟便
の閉じ込め空間を形成する。この空間内に排尿される
と、その尿は透液性シート１を通って吸収体３内に吸収
されるとともに、軟便の固形分については、起立カフス
Ｂの起立部がバリヤーとなり、その乗り越えが防止され
る。万一、起立部の起立遠位側縁を乗り越えて横に漏れ
た尿は、平面当り部によるストップ機能により横漏れが
防止される。
【００１８】＜その他＞なお、本発明において、各起立
カフスを形成する起立シート４は、透液性でなく実質的
に不透液性であるのが望ましい。また、起立シート４を
形成する透液性シートに対してシリコン処理などにより
液体をはじく性質となるようにしてもよい。いずれにし
ても、起立シート４及び外面シート１０は、それぞれ通
気性であり、かつ起立シート４及び外面シート１０は、
それぞれ耐水圧が１００ｍｍＨ２Ｏ以上のシート、特に
不織布であるのが好適である。これによって、図４に示
すように、製品の幅方向側部において通気性を示すもの
となり、着用者のムレを防止できる。特に不織布を用い
ることで、装着時において音が殆どしないとともに、布
様の感触を与える使い捨て紙おむつが得られる。しか
も、ファスニングテープ７として、面ファスナーを用い
ることで、不織布からなる裏面シート１０に対して、メ
カニカルに止着できる。したがって、いわゆるターゲッ
トテープを省略することもでき、かつ、ファスニングテ
ープ７による止着位置を自由に選択できる。前述のよう
に、本発明の形態においては、離間部において、不透液
性シート２及び外面シート１０の両者が重なっているの
で、起立カフスＢの展開起立操作において、シートの破
断がない。
カフスを形成する起立シート４は、透液性でなく実質的
に不透液性であるのが望ましい。また、起立シート４を
形成する透液性シートに対してシリコン処理などにより
液体をはじく性質となるようにしてもよい。いずれにし
ても、起立シート４及び外面シート１０は、それぞれ通
気性であり、かつ起立シート４及び外面シート１０は、
それぞれ耐水圧が１００ｍｍＨ２Ｏ以上のシート、特に
不織布であるのが好適である。これによって、図４に示
すように、製品の幅方向側部において通気性を示すもの
となり、着用者のムレを防止できる。特に不織布を用い
ることで、装着時において音が殆どしないとともに、布
様の感触を与える使い捨て紙おむつが得られる。しか
も、ファスニングテープ７として、面ファスナーを用い
ることで、不織布からなる裏面シート１０に対して、メ
カニカルに止着できる。したがって、いわゆるターゲッ
トテープを省略することもでき、かつ、ファスニングテ
ープ７による止着位置を自由に選択できる。前述のよう
に、本発明の形態においては、離間部において、不透液
性シート２及び外面シート１０の両者が重なっているの
で、起立カフスＢの展開起立操作において、シートの破
断がない。
【００１９】＜第２の実施の形態：図５＞図４には第２
の実施の形態が示されている。上記実施の形態との相違
点は、製品の脚周りにおいて、透液性トップシートが吸
収要素の側縁を覆う形態の変形例として、透液性シート
１が、外方に延在することなく、吸収要素の側縁を包み
込みながら裏面に回り込む形態のものである。
の実施の形態が示されている。上記実施の形態との相違
点は、製品の脚周りにおいて、透液性トップシートが吸
収要素の側縁を覆う形態の変形例として、透液性シート
１が、外方に延在することなく、吸収要素の側縁を包み
込みながら裏面に回り込む形態のものである。
【００２０】＜第３の実施の形態：図６＞図６には第３
の実施の形態が示されている。上記実施の形態との相違
点は、製品の脚周りにおいて、不透液性シート２が物品
の側縁または側縁近傍まで達し、延在部がなく、したが
って、フラップ部において通気性よ透湿性を有しないも
のである。この形態においても、シートの破断を確実に
防止できる。
の実施の形態が示されている。上記実施の形態との相違
点は、製品の脚周りにおいて、不透液性シート２が物品
の側縁または側縁近傍まで達し、延在部がなく、したが
って、フラップ部において通気性よ透湿性を有しないも
のである。この形態においても、シートの破断を確実に
防止できる。
【００２１】＜第４の実施の形態：図７＞図７に示すよ
うに、透液性トップシート１の延在部の側縁が吸収要素
３の側縁を覆って外方に延在し、起立カフスＢの起立端
とが近接しているが重なり部をもって接合されていない
ことにより離間部が実質的に形成されていない形態も提
案される。
うに、透液性トップシート１の延在部の側縁が吸収要素
３の側縁を覆って外方に延在し、起立カフスＢの起立端
とが近接しているが重なり部をもって接合されていない
ことにより離間部が実質的に形成されていない形態も提
案される。
【００２２】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、起立カフ
スの展開起立操作において、シートの破断がなく、しか
も製品の幅方向側部において通気性を示し、裏面シート
を不織布により形成することで、装着時において音が殆
どしないとともに、布様の感触を与える使い捨て紙おむ
つなどの利点をもたらす。
スの展開起立操作において、シートの破断がなく、しか
も製品の幅方向側部において通気性を示し、裏面シート
を不織布により形成することで、装着時において音が殆
どしないとともに、布様の感触を与える使い捨て紙おむ
つなどの利点をもたらす。
【図１】（Ａ）及び（Ｂ）は従来例を基礎とした説明図
である。
である。
【図２】本発明の基本的概念を示す説明図である。
【図３】本発明に係る紙おむつの展開状態一部破断平面
図である。
図である。
【図４】図３の４−４線に沿う矢視図である。
【図５】第２の実施の形態の基本的概念を示す説明図で
ある。
ある。
【図６】第３の実施の形態の基本的概念を示す説明図で
ある。
ある。
【図７】第４の実施の形態の基本的概念を示す説明図で
ある。
ある。
１…透液性シート、２…不透液性シート、３…吸収体、
４…起立シート、５…弾性伸縮部材、１０…裏面シー
ト、Ｂ…脚周り用起立カフス。
４…起立シート、５…弾性伸縮部材、１０…裏面シー
ト、Ｂ…脚周り用起立カフス。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１３年４月２０日（２００１．４．２
０）
０）
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】吸収性物品
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨て紙おむつや生
理用ナプキンなどの吸収性物品に関する。
理用ナプキンなどの吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年の紙おむつの改良には著しいものが
あり、その改良の代表例は、紙おむつの両側部に起立カ
フス（バリヤーカフスとも呼ばれる）を形成し、もって
特に軟便の横漏れの防止を図ったものがある。
あり、その改良の代表例は、紙おむつの両側部に起立カ
フス（バリヤーカフスとも呼ばれる）を形成し、もって
特に軟便の横漏れの防止を図ったものがある。
【０００３】この代表例が、特公平６−９３９０１号公
報に開示されたものである。この特許発明は、起立カフ
スとガスケットカフスとで二重的に横漏れを防止しよう
とするものである。特に、軟便について、起立カフスの
遠位端を越えた軟便の液分について、ガスケットカフス
（平面カフスとも呼ばれる）により阻止しようとするも
のである。この例においては、バックシートはポリエチ
レンシートからなる。
報に開示されたものである。この特許発明は、起立カフ
スとガスケットカフスとで二重的に横漏れを防止しよう
とするものである。特に、軟便について、起立カフスの
遠位端を越えた軟便の液分について、ガスケットカフス
（平面カフスとも呼ばれる）により阻止しようとするも
のである。この例においては、バックシートはポリエチ
レンシートからなる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】他方、図１（Ａ）に示
すように、透液性トップシート１、この透液性トップシ
ート１を通る体液の吸収体３と、裏面への体液の透過を
阻止するポリエチレンシートからなる不透液性シート２
とを備え、さらに起立シート４に固定された弾性伸縮力
により使用状態において使用面側に起立する脚周り用起
立カフスＢを有する使い捨て紙おむつにおいて、透液性
トップシート１を起立カフスＢの下に潜らせると、透液
性トップシート１を通して拡散して尿が製品の側縁から
染み出すことが知られており、このために、図１に示す
ように、透液性トップシート１を起立カフスＢの起立端
より幅方向内側に位置させる、あるいは潜らせる場合に
は、ホットメルト接着剤などのシール線を介して、透液
性トップシートとポリエチレンシートからなる不透液性
シートとを接着させるなどの形態が知られている。
すように、透液性トップシート１、この透液性トップシ
ート１を通る体液の吸収体３と、裏面への体液の透過を
阻止するポリエチレンシートからなる不透液性シート２
とを備え、さらに起立シート４に固定された弾性伸縮力
により使用状態において使用面側に起立する脚周り用起
立カフスＢを有する使い捨て紙おむつにおいて、透液性
トップシート１を起立カフスＢの下に潜らせると、透液
性トップシート１を通して拡散して尿が製品の側縁から
染み出すことが知られており、このために、図１に示す
ように、透液性トップシート１を起立カフスＢの起立端
より幅方向内側に位置させる、あるいは潜らせる場合に
は、ホットメルト接着剤などのシール線を介して、透液
性トップシートとポリエチレンシートからなる不透液性
シートとを接着させるなどの形態が知られている。
【０００５】しかし、図１（Ａ）に図示の形態では、透
液性トップシート１と起立カフスＢの起立端との間に離
間部が存在する。この離間部においては、表裏方向に
は、唯一不透液性シート２のみが存在する。したがっ
て、装着者が着用者に当てがう際に、起立カフスＢを展
開させながら起立させる操作を行なうとき、不透液性シ
ート２の離間部において破断することが知見された。
液性トップシート１と起立カフスＢの起立端との間に離
間部が存在する。この離間部においては、表裏方向に
は、唯一不透液性シート２のみが存在する。したがっ
て、装着者が着用者に当てがう際に、起立カフスＢを展
開させながら起立させる操作を行なうとき、不透液性シ
ート２の離間部において破断することが知見された。
【０００６】一方で、ポリエチレンシートを不透液性シ
ート２とする場合、装着時において音的に「ガサガサ」
する、ならびに肌触りが無機的で布様ではないので、近
年においては、装着時において音が殆どしないととも
に、布様の感触を与える不織布を外面シートとすること
が好まれている。この場合、不織布を外面シートとする
場合、図１（Ａ）の形態の延長線で、仮想線で示すよう
に、たとえば不透液性シート２の裏面側に、不織布製の
外面シート１０を配置すると、通気性が阻害される。ま
た、図１（Ｂ）に示す形態で不織布製の外面シート１０
を配置すると、装着者が着用者に当てがう際に、起立カ
フスＢを展開させながら起立させる操作を行なうとき、
前述例のように、不織布製の外面シート１０が破断して
しまう。
ート２とする場合、装着時において音的に「ガサガサ」
する、ならびに肌触りが無機的で布様ではないので、近
年においては、装着時において音が殆どしないととも
に、布様の感触を与える不織布を外面シートとすること
が好まれている。この場合、不織布を外面シートとする
場合、図１（Ａ）の形態の延長線で、仮想線で示すよう
に、たとえば不透液性シート２の裏面側に、不織布製の
外面シート１０を配置すると、通気性が阻害される。ま
た、図１（Ｂ）に示す形態で不織布製の外面シート１０
を配置すると、装着者が着用者に当てがう際に、起立カ
フスＢを展開させながら起立させる操作を行なうとき、
前述例のように、不織布製の外面シート１０が破断して
しまう。
【０００７】したがって、本発明の課題は、起立カフス
の展開起立操作において、シートの破断がなく、しかも
製品の幅方向側部において通気性を示し、しかも装着時
において音が殆どしないとともに、布様の感触を与える
使い捨て吸収性物品を提供することにある。
の展開起立操作において、シートの破断がなく、しかも
製品の幅方向側部において通気性を示し、しかも装着時
において音が殆どしないとともに、布様の感触を与える
使い捨て吸収性物品を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した請求
項１記載の発明は、透液性トップシート、この透液性ト
ップシートを通る体液の吸収要素と、裏面への体液の透
過を阻止する不透液性シートと、製品の裏面を構成する
外面シートとを備え、さらに起立シートに固定された弾
性伸縮力により使用状態において使用面側に起立する脚
周り用起立カフスを有する使い捨て吸収性物品におい
て、前記製品の脚周りにおいて、前記透液性トップシー
トが前記吸収要素の側縁を覆っており、かつこの透液性
トップシートの延在部の側縁と前記起立カフスの起立端
が離間している、または透液性トップシートの延在部の
側縁が前記吸収要素の側縁を覆って外方に延在し、前記
起立カフスの起立端とが近接しているが重なり部をもっ
て接合されておらず、前記不透液性シートの側縁が前記
起立端よりも外側へ延びており、少なくともこの延びた
領域内において前記不透液性シートが前記外面シートと
接合されていることを特徴とする吸収性物品である。請
求項２記載の発明は、前記不透液性シートの側縁が前記
起立端よりも外側へ位置し、かつ製品の側縁には達して
おらず、前記外面シートの側縁は、前記起立端及び前記
不透液性シートの側縁よりも外側へ延在し、この延在部
において前記起立シートと接合されている請求項１記載
の吸収性物品である。請求項３記載の発明は、前記物品
の長手方向中間において、前記透液性トップシートが前
記吸収要素の側縁を覆い、外方に延在し、この延在部に
おいて前記起立シートと接合されている請求項１記載の
吸収性物品である。請求項４記載の発明は、起立シート
は通気性であり、かつ起立シートは、耐水圧が１００ｍ
ｍＨ2Ｏ以上のシートを用いている請求項１〜３のいず
れか１項に記載の吸収性物品である。請求項５記載の発
明は、起立シートは通気性であり、かつ起立シートは、
耐水圧が１００ｍｍＨ2Ｏ以上の不織布を用いている請
求項１〜３のいずれか１項に記載の吸収性物品である。
請求項６記載の発明は、不透液性シートはプラスチック
シートであり、その目付けが３５ｇ／ｍ2以下であり、
シートのマシン方向での引裂き強度が５ｇ／３０ｍｍ〜
２００ｇ／３０ｍｍである請求項１〜５のいずれか１項
に記載の吸収性物品である。
項１記載の発明は、透液性トップシート、この透液性ト
ップシートを通る体液の吸収要素と、裏面への体液の透
過を阻止する不透液性シートと、製品の裏面を構成する
外面シートとを備え、さらに起立シートに固定された弾
性伸縮力により使用状態において使用面側に起立する脚
周り用起立カフスを有する使い捨て吸収性物品におい
て、前記製品の脚周りにおいて、前記透液性トップシー
トが前記吸収要素の側縁を覆っており、かつこの透液性
トップシートの延在部の側縁と前記起立カフスの起立端
が離間している、または透液性トップシートの延在部の
側縁が前記吸収要素の側縁を覆って外方に延在し、前記
起立カフスの起立端とが近接しているが重なり部をもっ
て接合されておらず、前記不透液性シートの側縁が前記
起立端よりも外側へ延びており、少なくともこの延びた
領域内において前記不透液性シートが前記外面シートと
接合されていることを特徴とする吸収性物品である。請
求項２記載の発明は、前記不透液性シートの側縁が前記
起立端よりも外側へ位置し、かつ製品の側縁には達して
おらず、前記外面シートの側縁は、前記起立端及び前記
不透液性シートの側縁よりも外側へ延在し、この延在部
において前記起立シートと接合されている請求項１記載
の吸収性物品である。請求項３記載の発明は、前記物品
の長手方向中間において、前記透液性トップシートが前
記吸収要素の側縁を覆い、外方に延在し、この延在部に
おいて前記起立シートと接合されている請求項１記載の
吸収性物品である。請求項４記載の発明は、起立シート
は通気性であり、かつ起立シートは、耐水圧が１００ｍ
ｍＨ2Ｏ以上のシートを用いている請求項１〜３のいず
れか１項に記載の吸収性物品である。請求項５記載の発
明は、起立シートは通気性であり、かつ起立シートは、
耐水圧が１００ｍｍＨ2Ｏ以上の不織布を用いている請
求項１〜３のいずれか１項に記載の吸収性物品である。
請求項６記載の発明は、不透液性シートはプラスチック
シートであり、その目付けが３５ｇ／ｍ2以下であり、
シートのマシン方向での引裂き強度が５ｇ／３０ｍｍ〜
２００ｇ／３０ｍｍである請求項１〜５のいずれか１項
に記載の吸収性物品である。
【０００９】
【作用】本発明においては、図２に概念的に示すよう
に、物品の長手方向中間において、紙おむつにおいては
その脚周りにおいて、透液性トップシート１が吸収体３
の側縁を覆っており、この透液性トップシート１の延在
部の側縁と起立カフスＢの起立端が離間している、また
は重なり部を有せずかつその重なり部において接合され
ていない形態である。しかるに、不透液性シート２の側
縁が起立端よりも外側へ延びており、少なくともこの延
びた領域内において不透液性シート２が外面シート１０
と接合されている。
に、物品の長手方向中間において、紙おむつにおいては
その脚周りにおいて、透液性トップシート１が吸収体３
の側縁を覆っており、この透液性トップシート１の延在
部の側縁と起立カフスＢの起立端が離間している、また
は重なり部を有せずかつその重なり部において接合され
ていない形態である。しかるに、不透液性シート２の側
縁が起立端よりも外側へ延びており、少なくともこの延
びた領域内において不透液性シート２が外面シート１０
と接合されている。
【００１０】したがって、起立カフスの展開起立操作の
際に、離間部において、または重なり部を有せずかつそ
の重なり部において接合されていない領域において、不
透液性シート２及び外面シート１０の両者が重なってい
るので、シートの破断がない。また、特に不透液性シー
ト２の側縁が起立端よりも外側へ位置し、かつ製品の側
縁には達しておらず、外面シート１０の側縁は、前記起
立端及び不透液性シート２の側縁よりも外側へ延在し、
この延在部において起立シート４と接合されている形態
が提供される。他方、起立シート４（あるいは外面シー
ト１０も含めて）は、通気性であり、かつ起立シート４
（あるいは外面シート１０も）は、耐水圧が１００ｍｍ
Ｈ2Ｏ以上のシート、特に不織布を用いると、製品の幅
方向側部において通気性を示すものとなり、着用者のム
レを防止できる。特に不織布を用いることで、装着時に
おいて音が殆どしないとともに、布様の感触を与える使
い捨て吸収性物品が得られる。
際に、離間部において、または重なり部を有せずかつそ
の重なり部において接合されていない領域において、不
透液性シート２及び外面シート１０の両者が重なってい
るので、シートの破断がない。また、特に不透液性シー
ト２の側縁が起立端よりも外側へ位置し、かつ製品の側
縁には達しておらず、外面シート１０の側縁は、前記起
立端及び不透液性シート２の側縁よりも外側へ延在し、
この延在部において起立シート４と接合されている形態
が提供される。他方、起立シート４（あるいは外面シー
ト１０も含めて）は、通気性であり、かつ起立シート４
（あるいは外面シート１０も）は、耐水圧が１００ｍｍ
Ｈ2Ｏ以上のシート、特に不織布を用いると、製品の幅
方向側部において通気性を示すものとなり、着用者のム
レを防止できる。特に不織布を用いることで、装着時に
おいて音が殆どしないとともに、布様の感触を与える使
い捨て吸収性物品が得られる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す実施の
形態によってさらに詳説する。なお、本発明の吸収性物
品としては、使い捨て紙おむつが特に適用されるが、生
理用ナプキン、補助パッドなども対象に含まれる。ま
た、使い捨て紙おむつとしては、ファスニングテープを
有するもののほか、パンツ型紙おむつにも適用が可能で
あることは明らかであるので、以下においてはテープ
式、特に面ファスナーによるファスニングテープを有す
る紙おむつのみについて説明し、粘着剤によるファスニ
ングテープを有する紙おむつ、ならびにパンツ型紙おむ
つへの適用例を省略する。
形態によってさらに詳説する。なお、本発明の吸収性物
品としては、使い捨て紙おむつが特に適用されるが、生
理用ナプキン、補助パッドなども対象に含まれる。ま
た、使い捨て紙おむつとしては、ファスニングテープを
有するもののほか、パンツ型紙おむつにも適用が可能で
あることは明らかであるので、以下においてはテープ
式、特に面ファスナーによるファスニングテープを有す
る紙おむつのみについて説明し、粘着剤によるファスニ
ングテープを有する紙おむつ、ならびにパンツ型紙おむ
つへの適用例を省略する。
【００１２】＜第１の実施の形態：図２〜図４＞図示の
紙おむつでは、不織布などからなる透液性シート１とポ
リエチレン等からなる不透液性シート２との間に、綿状
パルプ等からなる、たとえば長方形または好ましくは図
示のように砂時計型のある程度剛性を有する吸収体３が
介在されている。この吸収体３は吸収用の上下ティッシ
ュペーパー３Ａ，３Ｂで被覆され、吸収要素を構成して
いる。
紙おむつでは、不織布などからなる透液性シート１とポ
リエチレン等からなる不透液性シート２との間に、綿状
パルプ等からなる、たとえば長方形または好ましくは図
示のように砂時計型のある程度剛性を有する吸収体３が
介在されている。この吸収体３は吸収用の上下ティッシ
ュペーパー３Ａ，３Ｂで被覆され、吸収要素を構成して
いる。
【００１３】不透液性シート２は吸収要素より幅広の長
方形をなし、その外方に砂時計形状の不織布などからな
る外面シート１０が設けられている。透液性シート１は
吸収要素より幅広の長方形をなし、吸収要素の側縁より
若干外方に延在し、不透液性シート２とホットメルト接
着剤などにより固着されている（この固着部分を含めて
本発明に関係する固着部分を符号＊で示す）。
方形をなし、その外方に砂時計形状の不織布などからな
る外面シート１０が設けられている。透液性シート１は
吸収要素より幅広の長方形をなし、吸収要素の側縁より
若干外方に延在し、不透液性シート２とホットメルト接
着剤などにより固着されている（この固着部分を含めて
本発明に関係する固着部分を符号＊で示す）。
【００１４】紙おむつの両側部には、使用面側に突出す
る脚周り用起立カフスＢが形成され、この起立カフスＢ
は、実質的に幅方向に連続した起立シート４と、弾性伸
縮部材、たとえば糸ゴムからなる一本のまたは図示のよ
うに複数本の脚周り用弾性伸縮部材５とにより構成され
ている。７は面ファスナーによるファスニングテープで
ある。
る脚周り用起立カフスＢが形成され、この起立カフスＢ
は、実質的に幅方向に連続した起立シート４と、弾性伸
縮部材、たとえば糸ゴムからなる一本のまたは図示のよ
うに複数本の脚周り用弾性伸縮部材５とにより構成され
ている。７は面ファスナーによるファスニングテープで
ある。
【００１５】さらに、起立カフスＢは、起立シート４を
内面がわを短く段違いに内折りして２重に形成され、各
脚周り用弾性伸縮部材５をホットメルト接着剤などによ
り固着した状態で包んでいる。二重の起立シート４の内
面は、透液性シート１の側縁と離間した位置において固
着始端を有し、この固着始端から不透液性シート２の延
在縁にかけて、幅方向外方部分がホットメルト接着剤な
どにより固着されている。二重の起立シートの外面は、
その下面において外面シート１０にホットメルト接着剤
などにより固着されている。その結果、二重の起立シー
トの内面の、不透液性シート２への固着始端は、起立カ
フスＢの起立端を形成している。脚周りにおいては、こ
の起立端より内側は、製品本体に固定されていない自由
部分であり、製品の中央側に向かう起立部と、途中で折
り返し反転して外側に向かう平面当り部とに機能的にか
つ概念的に区分されている。
内面がわを短く段違いに内折りして２重に形成され、各
脚周り用弾性伸縮部材５をホットメルト接着剤などによ
り固着した状態で包んでいる。二重の起立シート４の内
面は、透液性シート１の側縁と離間した位置において固
着始端を有し、この固着始端から不透液性シート２の延
在縁にかけて、幅方向外方部分がホットメルト接着剤な
どにより固着されている。二重の起立シートの外面は、
その下面において外面シート１０にホットメルト接着剤
などにより固着されている。その結果、二重の起立シー
トの内面の、不透液性シート２への固着始端は、起立カ
フスＢの起立端を形成している。脚周りにおいては、こ
の起立端より内側は、製品本体に固定されていない自由
部分であり、製品の中央側に向かう起立部と、途中で折
り返し反転して外側に向かう平面当り部とに機能的にか
つ概念的に区分されている。
【００１６】他方、図示しないが、長手方向前後端部に
おいて、ホットメルト接着剤などにより、前記起立部相
当部（起立部の延長部）は、製品の中央側に向かう状態
で製品に、具体的には透液性シート１及び不透液性シー
ト２の外面に固定され、前記平面当り部相当部（平面当
り部の延長部）が折り返し反転した状態で起立部相当部
上に固定されている。また、弾性伸縮部材５は、少なく
とも１本が平面当り部にあることを基本形態とするが、
特に弾性伸縮部材５は平面当り部の先端部にあることが
好ましく、さらに、起立部にも弾性伸縮部材５を有する
ことが好ましい。最適な形態は、起立端近傍、折り返し
近傍、及び平面当り部の先端部にあることである。平面
当り部の先端部には、図示のように複数本有するのがさ
らに望ましい。起立部には、起立力を高めるために、さ
らに弾性伸縮部材５，５を設けることができる。図示の
形態では、合計６本である。
おいて、ホットメルト接着剤などにより、前記起立部相
当部（起立部の延長部）は、製品の中央側に向かう状態
で製品に、具体的には透液性シート１及び不透液性シー
ト２の外面に固定され、前記平面当り部相当部（平面当
り部の延長部）が折り返し反転した状態で起立部相当部
上に固定されている。また、弾性伸縮部材５は、少なく
とも１本が平面当り部にあることを基本形態とするが、
特に弾性伸縮部材５は平面当り部の先端部にあることが
好ましく、さらに、起立部にも弾性伸縮部材５を有する
ことが好ましい。最適な形態は、起立端近傍、折り返し
近傍、及び平面当り部の先端部にあることである。平面
当り部の先端部には、図示のように複数本有するのがさ
らに望ましい。起立部には、起立力を高めるために、さ
らに弾性伸縮部材５，５を設けることができる。図示の
形態では、合計６本である。
【００１７】紙おむつの、装着時には、紙おむつが舟形
に体に装着されるので、そして各弾性伸縮部材５，５…
の収縮力が作用するので、図４に示すように、脚周りで
は、各弾性伸縮部材５，５…の収縮力により起立カフス
Ｂが起立する。起立部で囲まれる空間は、尿または軟便
の閉じ込め空間を形成する。この空間内に排尿される
と、その尿は透液性シート１を通って吸収体３内に吸収
されるとともに、軟便の固形分については、起立カフス
Ｂの起立部がバリヤーとなり、その乗り越えが防止され
る。万一、起立部の起立遠位側縁を乗り越えて横に漏れ
た尿は、平面当り部によるストップ機能により横漏れが
防止される。
に体に装着されるので、そして各弾性伸縮部材５，５…
の収縮力が作用するので、図４に示すように、脚周りで
は、各弾性伸縮部材５，５…の収縮力により起立カフス
Ｂが起立する。起立部で囲まれる空間は、尿または軟便
の閉じ込め空間を形成する。この空間内に排尿される
と、その尿は透液性シート１を通って吸収体３内に吸収
されるとともに、軟便の固形分については、起立カフス
Ｂの起立部がバリヤーとなり、その乗り越えが防止され
る。万一、起立部の起立遠位側縁を乗り越えて横に漏れ
た尿は、平面当り部によるストップ機能により横漏れが
防止される。
【００１８】＜その他＞なお、本発明において、各起立
カフスを形成する起立シート４は、透液性でなく実質的
に不透液性であるのが望ましい。また、起立シート４を
形成する透液性シートに対してシリコン処理などにより
液体をはじく性質となるようにしてもよい。いずれにし
ても、起立シート４及び外面シート１０は、それぞれ通
気性であり、かつ起立シート４及び外面シート１０は、
それぞれ耐水圧が１００ｍｍＨ2Ｏ以上のシート、特に
不織布であるのが好適である。これによって、図４に示
すように、製品の幅方向側部において通気性を示すもの
となり、着用者のムレを防止できる。特に不織布を用い
ることで、装着時において音が殆どしないとともに、布
様の感触を与える使い捨て紙おむつが得られる。しか
も、ファスニングテープ７として、面ファスナーを用い
ることで、不織布からなる外面シート１０に対して、メ
カニカルに止着できる。したがって、いわゆるターゲッ
トテープを省略することもでき、かつ、ファスニングテ
ープ７による止着位置を自由に選択できる。前述のよう
に、本発明の形態においては、離間部において、不透液
性シート２及び外面シート１０の両者が重なっているの
で、起立カフスＢの展開起立操作において、シートの破
断がない。
カフスを形成する起立シート４は、透液性でなく実質的
に不透液性であるのが望ましい。また、起立シート４を
形成する透液性シートに対してシリコン処理などにより
液体をはじく性質となるようにしてもよい。いずれにし
ても、起立シート４及び外面シート１０は、それぞれ通
気性であり、かつ起立シート４及び外面シート１０は、
それぞれ耐水圧が１００ｍｍＨ2Ｏ以上のシート、特に
不織布であるのが好適である。これによって、図４に示
すように、製品の幅方向側部において通気性を示すもの
となり、着用者のムレを防止できる。特に不織布を用い
ることで、装着時において音が殆どしないとともに、布
様の感触を与える使い捨て紙おむつが得られる。しか
も、ファスニングテープ７として、面ファスナーを用い
ることで、不織布からなる外面シート１０に対して、メ
カニカルに止着できる。したがって、いわゆるターゲッ
トテープを省略することもでき、かつ、ファスニングテ
ープ７による止着位置を自由に選択できる。前述のよう
に、本発明の形態においては、離間部において、不透液
性シート２及び外面シート１０の両者が重なっているの
で、起立カフスＢの展開起立操作において、シートの破
断がない。
【００１９】＜第２の実施の形態：図５＞図５には第２
の実施の形態が示されている。上記実施の形態との相違
点は、製品の脚周りにおいて、透液性トップシートが吸
収要素の側縁を覆う形態の変形例として、透液性シート
１が、外方に延在することなく、吸収要素の側縁を包み
込みながら裏面に回り込む形態のものである。
の実施の形態が示されている。上記実施の形態との相違
点は、製品の脚周りにおいて、透液性トップシートが吸
収要素の側縁を覆う形態の変形例として、透液性シート
１が、外方に延在することなく、吸収要素の側縁を包み
込みながら裏面に回り込む形態のものである。
【００２０】＜第３の実施の形態：図６＞図６には第３
の実施の形態が示されている。上記実施の形態との相違
点は、製品の脚周りにおいて、不透液性シート２が物品
の側縁または側縁近傍まで達し、延在部がなく、したが
って、フラップ部において通気性および透湿性を有しな
いものである。この形態においても、シートの破断を確
実に防止できる。
の実施の形態が示されている。上記実施の形態との相違
点は、製品の脚周りにおいて、不透液性シート２が物品
の側縁または側縁近傍まで達し、延在部がなく、したが
って、フラップ部において通気性および透湿性を有しな
いものである。この形態においても、シートの破断を確
実に防止できる。
【００２１】＜第４の実施の形態：図７＞図７に示すよ
うに、透液性トップシート１の延在部の側縁が吸収体３
の側縁を覆って外方に延在し、起立カフスＢの起立端と
が近接しているが重なり部をもって接合されていないこ
とにより離間部が実質的に形成されていない形態も提案
される。
うに、透液性トップシート１の延在部の側縁が吸収体３
の側縁を覆って外方に延在し、起立カフスＢの起立端と
が近接しているが重なり部をもって接合されていないこ
とにより離間部が実質的に形成されていない形態も提案
される。
【００２２】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、起立カフ
スの展開起立操作において、シートの破断がなく、しか
も製品の幅方向側部において通気性を示し、外面シート
を不織布により形成することで、装着時において音が殆
どしないとともに、布様の感触を与える使い捨て紙おむ
つなどの利点をもたらす。
スの展開起立操作において、シートの破断がなく、しか
も製品の幅方向側部において通気性を示し、外面シート
を不織布により形成することで、装着時において音が殆
どしないとともに、布様の感触を与える使い捨て紙おむ
つなどの利点をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図１】（Ａ）及び（Ｂ）は従来例を基礎とした説明図
である。
である。
【図２】本発明の基本的概念を示す説明図である。
【図３】本発明に係る紙おむつの展開状態一部破断平面
図である。
図である。
【図４】図３の４−４線に沿う矢視図である。
【図５】第２の実施の形態の基本的概念を示す説明図で
ある。
ある。
【図６】第３の実施の形態の基本的概念を示す説明図で
ある。
ある。
【図７】第４の実施の形態の基本的概念を示す説明図で
ある。
ある。
【符号の説明】 １…透液性シート、２…不透液性シート、３…吸収体、
４…起立シート、５…弾性伸縮部材、１０…外面シー
ト、Ｂ…脚周り用起立カフス。
４…起立シート、５…弾性伸縮部材、１０…外面シー
ト、Ｂ…脚周り用起立カフス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 浩 愛媛県伊予三島市寒川町4765番11 ダイオ ーペーパーコンバーティング株式会社内 (72)発明者 加本 智香 愛媛県伊予三島市寒川町4765番11 ダイオ ーペーパーコンバーティング株式会社内 Ｆターム(参考） 3B029 BA01 BD15 BD16 4C098 AA09 CC02 CC12 CE07 DD01 DD03 DD10 DD12 DD25
Claims (6)
- 【請求項１】透液性トップシート、この透液性トップシ
ートを通る体液の吸収要素と、裏面への体液の透過を阻
止する不透液性シートと、製品の裏面を構成する外面シ
ートとを備え、さらに起立シートに固定された弾性伸縮
力により使用状態において使用面側に起立する脚周り用
起立カフスを有する使い捨て吸収性物品において、 前記製品の脚周りにおいて、前記透液性トップシートが
前記吸収要素の側縁を覆っており、かつこの透液性トッ
プシートの延在部の側縁と前記起立カフスの起立端が離
間している、 または透液性トップシートの延在部の側縁が前記吸収要
素の側縁を覆って外方に延在し、前記起立カフスの起立
端とが近接しているが重なり部をもって接合されておら
ず、 前記不透液性シートの側縁が前記起立端よりも外側へ延
びており、少なくともこの延びた領域内において前記不
透液性シートが前記外面シートと接合されていることを
特徴とする吸収性物品。 - 【請求項２】前記不透液性シートの側縁が前記起立端よ
りも外側へ位置し、かつ製品の側縁には達しておらず、 前記外面シートの側縁は、前記起立端及び前記不透液性
シートの側縁よりも外側へ延在し、この延在部において
前記起立シートと接合されている請求項１記載の吸収性
物品。 - 【請求項３】前記物品の長手方向中間において、前記透
液性トップシートが前記吸収要素の側縁を覆い、外方に
延在し、この延在部において前記起立シートと接合され
ている請求項１記載の吸収性物品。 - 【請求項４】起立シートは通気性であり、かつ起立シー
トは、耐水圧が１００ｍｍＨ２Ｏ以上のシートを用いて
いる請求項１〜３いずれか１項記載の吸収性物品。 - 【請求項５】起立シートは通気性であり、かつ起立シー
トは、耐水圧が１００ｍｍＨ２Ｏ以上の不織布を用いて
いる請求項１〜３いずれか１項記載の吸収性物品。 - 【請求項６】不透液性シートはプラスチックシートであ
り、その目付けが３５ｇ／ｍ２以下であり、シートのマ
シン方向での引裂き強度が５ｇ／３０ｍｍ〜２００ｇ／
３０ｍｍである請求項１〜５いずれか１項に記載の吸収
性物品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001109229A JP2002253604A (ja) | 2001-03-03 | 2001-03-03 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001109229A JP2002253604A (ja) | 2001-03-03 | 2001-03-03 | 吸収性物品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002253604A true JP2002253604A (ja) | 2002-09-10 |
Family
ID=18961209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001109229A Pending JP2002253604A (ja) | 2001-03-03 | 2001-03-03 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002253604A (ja) |
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008086505A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Daio Paper Corp | 吸収性物品 |
| JP2008245960A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Livedo Corporation | 吸収性物品の製造方法および吸収性物品 |
| JP2014512235A (ja) * | 2011-04-29 | 2014-05-22 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | レッグガスケットカフを備える吸収性物品 |
| US9358161B2 (en) | 2011-06-21 | 2016-06-07 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waistband having contraction |
| US9610203B2 (en) | 2013-03-22 | 2017-04-04 | The Procter & Gamble Company | Disposable absorbent articles |
| US9737444B2 (en) | 2011-06-21 | 2017-08-22 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with a waistband and leg cuffs having gathers |
| US10485710B2 (en) | 2015-03-18 | 2019-11-26 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10524963B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-07 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10524962B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-07 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10531991B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-14 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10531990B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-14 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10537481B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-21 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10543130B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-28 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10588790B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-03-17 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10716716B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-07-21 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10792198B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-10-06 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US11013642B2 (en) | 2012-05-15 | 2021-05-25 | The Procter & Gamble Company | Disposable absorbent pants with advantageous stretch and manufacturability features, and methods for manufacturing the same |
Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04322646A (ja) * | 1991-04-22 | 1992-11-12 | Honshu Paper Co Ltd | 通気性部分を備えた使い捨ておむつ |
| JPH07255775A (ja) * | 1994-03-25 | 1995-10-09 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| JPH07265358A (ja) * | 1994-03-29 | 1995-10-17 | Nippon Unicar Co Ltd | 通気性おむつバックシート用樹脂組成物及び該組成物から製造した通気性おむつバックシート |
| JP2000079140A (ja) * | 1998-07-09 | 2000-03-21 | Daio Paper Corp | 使い捨て紙おむつ |
| JP2000140002A (ja) * | 1998-11-05 | 2000-05-23 | Crecia:Kk | 肌触りの良好な使い捨ておむつ |
| JP2000210331A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-08-02 | Oji Paper Co Ltd | 使いすておむつ |
| JP2000254171A (ja) * | 1999-03-10 | 2000-09-19 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| JP2000342622A (ja) * | 1999-06-07 | 2000-12-12 | Kao Corp | 吸収性物品 |
-
2001
- 2001-03-03 JP JP2001109229A patent/JP2002253604A/ja active Pending
Patent Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04322646A (ja) * | 1991-04-22 | 1992-11-12 | Honshu Paper Co Ltd | 通気性部分を備えた使い捨ておむつ |
| JPH07255775A (ja) * | 1994-03-25 | 1995-10-09 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| JPH07265358A (ja) * | 1994-03-29 | 1995-10-17 | Nippon Unicar Co Ltd | 通気性おむつバックシート用樹脂組成物及び該組成物から製造した通気性おむつバックシート |
| JP2000079140A (ja) * | 1998-07-09 | 2000-03-21 | Daio Paper Corp | 使い捨て紙おむつ |
| JP2000140002A (ja) * | 1998-11-05 | 2000-05-23 | Crecia:Kk | 肌触りの良好な使い捨ておむつ |
| JP2000210331A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-08-02 | Oji Paper Co Ltd | 使いすておむつ |
| JP2000254171A (ja) * | 1999-03-10 | 2000-09-19 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| JP2000342622A (ja) * | 1999-06-07 | 2000-12-12 | Kao Corp | 吸収性物品 |
Cited By (41)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008086505A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Daio Paper Corp | 吸収性物品 |
| JP2008245960A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Livedo Corporation | 吸収性物品の製造方法および吸収性物品 |
| US9498392B2 (en) | 2011-04-29 | 2016-11-22 | The Proctor And Gamble Company | Absorbent article with leg gasketing cuff |
| US9089455B2 (en) | 2011-04-29 | 2015-07-28 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg gasketing cuff |
| JP2016105804A (ja) * | 2011-04-29 | 2016-06-16 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | レッグガスケットカフを備える吸収性物品 |
| US11571343B2 (en) | 2011-04-29 | 2023-02-07 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg gasketing cuff |
| US10206825B2 (en) | 2011-04-29 | 2019-02-19 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg gasketing cuff |
| JP2014512235A (ja) * | 2011-04-29 | 2014-05-22 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | レッグガスケットカフを備える吸収性物品 |
| US10918534B2 (en) | 2011-04-29 | 2021-02-16 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg gasketing cuff |
| US9358161B2 (en) | 2011-06-21 | 2016-06-07 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waistband having contraction |
| US10806638B2 (en) | 2011-06-21 | 2020-10-20 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with a waistband and leg cuff having gathers |
| US9566195B2 (en) | 2011-06-21 | 2017-02-14 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waistband having contraction |
| US9737444B2 (en) | 2011-06-21 | 2017-08-22 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with a waistband and leg cuffs having gathers |
| US10058460B2 (en) | 2011-06-21 | 2018-08-28 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waistband having contraction |
| US11013642B2 (en) | 2012-05-15 | 2021-05-25 | The Procter & Gamble Company | Disposable absorbent pants with advantageous stretch and manufacturability features, and methods for manufacturing the same |
| US10675190B2 (en) | 2013-03-22 | 2020-06-09 | The Procter And Gamble Company | Disposable absorbent articles |
| US9610203B2 (en) | 2013-03-22 | 2017-04-04 | The Procter & Gamble Company | Disposable absorbent articles |
| US10792198B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-10-06 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US11844669B2 (en) | 2015-03-18 | 2023-12-19 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10543131B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-28 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10583049B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-03-10 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10588791B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-03-17 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10588789B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-03-17 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10588790B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-03-17 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10603226B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-03-31 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10537481B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-21 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10716716B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-07-21 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US11950990B2 (en) | 2015-03-18 | 2024-04-09 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10543130B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-28 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US11458045B2 (en) | 2015-03-18 | 2022-10-04 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10485710B2 (en) | 2015-03-18 | 2019-11-26 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US10524963B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-07 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US11478385B2 (en) | 2015-03-18 | 2022-10-25 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US11504282B2 (en) | 2015-03-18 | 2022-11-22 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US11504283B2 (en) | 2015-03-18 | 2022-11-22 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10531990B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-14 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US11752044B2 (en) | 2015-03-18 | 2023-09-12 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with leg cuffs |
| US11833012B2 (en) | 2015-03-18 | 2023-12-05 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10524962B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-07 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US11938006B2 (en) | 2015-03-18 | 2024-03-26 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
| US10531991B2 (en) | 2015-03-18 | 2020-01-14 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with waist gasketing element and leg cuffs |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100474146B1 (ko) | 일회용 팬티형 기저귀 | |
| JP3535984B2 (ja) | 着用物品 | |
| JP2826185B2 (ja) | 使い捨てパンツ型着用物品 | |
| JP4644588B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP3411211B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
| JP2002253604A (ja) | 吸収性物品 | |
| WO2013132982A1 (ja) | 使い捨て着用物品 | |
| JP2006247009A (ja) | 使い捨て吸収性物品 | |
| AU7188800A (en) | Disposable diaper | |
| JP2002172132A (ja) | 紙おむつ | |
| JP4023880B2 (ja) | パンツ型使い捨て紙おむつ | |
| JP2001145666A (ja) | 吸収性物品 | |
| JP2006280583A (ja) | 吸収性物品 | |
| JP4901341B2 (ja) | 着用物品 | |
| JP4625393B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP2001087314A (ja) | パンツ型使い捨て紙おむつ | |
| JP2005245555A (ja) | 使い捨て紙おむつ | |
| JP4180032B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
| JPH10277092A (ja) | 使い捨て紙おむつ | |
| JP2006014862A (ja) | パンツ型使い捨ておむつ | |
| JPH1119120A (ja) | 吸収性物品 | |
| JP6558285B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
| JPH11244326A (ja) | つかいすておむつ | |
| JP2001178771A (ja) | 使い捨て紙おむつ | |
| JPH10179637A (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050629 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060713 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070112 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070313 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071116 |