JP2002252504A - 非可逆回路素子及び通信装置 - Google Patents

非可逆回路素子及び通信装置

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JP2002252504A
JP2002252504A JP2001048043A JP2001048043A JP2002252504A JP 2002252504 A JP2002252504 A JP 2002252504A JP 2001048043 A JP2001048043 A JP 2001048043A JP 2001048043 A JP2001048043 A JP 2001048043A JP 2002252504 A JP2002252504 A JP 2002252504A
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Hiromoto Dejima
弘基 出嶌
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型成形で生じるバリを収容するための切り
欠き部を不要とした樹脂部品を有する非可逆回路素子及
び通信装置を提供する。 【解決手段】 非可逆回路素子は、永久磁石9と、永久
磁石9により直流磁界が印加されるフェライト20と、
フェライト20に配置された中心電極21〜23と、整
合用コンデンサ素子C1〜C3及び抵抗素子Rからなる
電気機能素子と、電気機能素子の上方に配置された樹脂
部材10と、フェライト20と中心電極21〜23と電
気機能素子と樹脂部材10を収容する樹脂ケース3と、
永久磁石9と樹脂ケース3とを組み込んだ上側ケース8
と下側ケース4からなる。樹脂部材10は、金型成形品
であり、金型の樹脂注入用ゲート口に形成されかつ樹脂
部材10の一つの側面全長に渡って配置された切断しろ
11bを切断して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非可逆回路素子及
び通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、携帯電話等の移動通信機器に採
用される集中定数型アイソレータは、信号を伝送方向に
のみ通過させ、逆方向への伝送を阻止する機能を有して
いる。また、最近の移動通信機器では、その用途からし
て電気的品質の向上に対する要請が強くなっており、こ
れに伴って集中定数型アイソレータにおいても電気的品
質の向上が要請されている。
【0003】このような集中定数型アイソレータは、永
久磁石と、永久磁石により直流磁界が印加されるフェラ
イトと、フェライトに配置された複数の中心電極と、電
気機能素子と、樹脂部材と、樹脂ケースと、金属からな
る上側ケース及び下側ケース等を備えている。電気機能
素子としては、整合用コンデンサ素子や抵抗素子等があ
る。
【0004】樹脂ケースには、フェライトと中心電極と
電気機能素子等が収容されている。さらに、中心電極と
電気機能素子の電気的接続を確実かつ安定にするため、
樹脂部材を電気機能素子の上方に配置(収容)し、中心
電極の一端と電気機能素子が重なり合っている部分を押
さえている。従って、樹脂部材は、電気機能素子等を適
切に押さえることができる面積を有する形状であること
が必要である。
【0005】この樹脂ケース及び樹脂部材の樹脂部品
は、金型で成形している。この金型成形は、溶融した樹
脂を金型の樹脂注入用ゲート口から注入して金型内に充
填させた後、固化させる。その後、金型から樹脂部品素
体を取り出し、金型の樹脂注入用ゲート口に形成される
切断しろを切断して樹脂部品を得る。この樹脂部品に
は、切断しろを切断したときに、樹脂部品の外側に向か
ったバリが残るので、樹脂部品の外形寸法がバリの寸法
分大きくなってしまう。
【0006】そこで、従来より、例えば、図7に示す樹
脂部材200のように、残ったバリ210が樹脂部材2
00の外形から突出するのを防止するために、バリ21
0を収容するための幅dの切り欠き部205を設けてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、樹脂部材2
00は、樹脂ケース内に配置される中心電極組立体及び
整合用コンデンサ素子C等の電気機能素子と永久磁石と
の隙間を埋め、適度な押圧を与える押圧機能を有してい
る。従って、樹脂部材は、高さが異なる電気機能素子等
を均一に押さえるため、樹脂部材全体において、厚みが
異なっている。例えば、整合用コンデンサ素子Cの上面
の一部には中心電極の一端Pが重なっているため、整合
用コンデンサ素子Cの上面には段差が形成されている。
そこで、樹脂部材200の裏面201に凸部202を設
けて、この段差を吸収し、樹脂部材200が整合用コン
デンサ素子Cの上面を均一な圧力で押圧するように工夫
している。
【0008】しかし、整合用コンデンサ素子Cの配置位
置は二点鎖線で示すように、樹脂部材200の切り欠き
部205と重なっている。この重なっている部分では、
樹脂部材200の押圧機能が十分に発揮しないので、整
合用コンデンサ素子Cの電気的接続が不十分になる。ま
た、電気的接続を十分にするために、切り欠き部205
の形成位置を押圧機能に影響を与えない位置に配置し直
す必要が生じている。
【0009】そこで、本発明の目的は、金型成形で生じ
るバリを収容するための切り欠き部を不要とした樹脂部
品を有する非可逆回路素子及び通信装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するため、本発明に係る非可逆回路素子は、(a)永久
磁石と、(b)前記永久磁石により直流磁界が印加され
るフェライトと、(c)前記フェライトに配置された複
数の中心電極と、(d)電気機能素子と、(e)前記電
気機能素子の上方に配置された樹脂部材と、(f)前記
フェライトと前記中心電極と前記電気機能素子と前記樹
脂部材を収容する樹脂ケースと、(g)前記永久磁石と
前記樹脂ケースとを組み込んだ金属ケースとを備え、
(h)前記樹脂部材及び前記樹脂ケースの少なくとも一
つの樹脂部品が金型成形品であり、前記樹脂部品は、金
型の樹脂注入用ゲート口に形成されかつ前記樹脂部品の
一つの側面全長に渡って配置された切断しろを切断して
形成されていること、を特徴とする。
【0011】以上の構成により、樹脂部品は、一つの側
面全長に渡って配置された切断しろを切断して形成され
ているので、バリが発生しない。従って、バリを収容す
るための切り欠き部を設ける必要がなくなる。
【0012】また、切断しろの厚みを0.08mm以上
にすることで、金型の樹脂注入用ゲート口の開口断面積
が大きくなり、溶融した樹脂の注入が容易になる。ま
た、切断しろの厚みを1.2mm以下にすることで、切
断しろを切断する際に、樹脂部品の損傷や形状変形の発
生が抑えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る非可逆回路
素子及び通信装置の実施の形態について添付の図面を参
照して説明する。
【0014】[第1実施形態、図1〜図5]本発明に係
る非可逆回路素子の一実施形態の構成を示す分解斜視図
を図1に示す。図2は図1に示した樹脂部材10の下面
10c側からみた平面図、図3は図1に示した非可逆回
路素子1を一部組み立てた平面図、図4は図1に示した
非可逆回路素子1の組立完成後の外観斜視図をそれぞれ
示す。該非可逆回路素子1は、集中定数型アイソレータ
である。
【0015】図1に示すように、集中定数型アイソレー
タ1は、概略、下側ケース4及び上側ケース8と、樹脂
ケース3と、中心電極組立体13と、永久磁石9と、抵
抗素子Rと、整合用コンデンサ素子C1〜C3と樹脂部
材10等を備えている。
【0016】下側ケース4は、底壁4aと左右の側壁4
bとを有している。また、上側ケース8は、平面視矩形
状であり、上壁8aと四つの側壁8bを有している。下
側ケース4及び上側ケース8は、鉄を主成分とする材料
からなる薄板を打ち抜き、曲げ加工をした後、銅めっき
や銀めっきを施して得る。
【0017】樹脂ケース3は、底壁3aと四つの側壁3
bを有している。この底壁3aの中央部には円形状の挿
通孔3cが形成されている。また、樹脂ケース3には、
入力端子14、出力端子15及びアース端子16がイン
サートモールドされている。入力端子14は一端が側壁
3bの外側面に露出し、他端が底壁3aの内側面に露出
して入力引出電極14aを形成している。出力端子15
は一端が側壁3bの外側面に露出し、他端が底壁3aの
内側面に露出して出力引出電極15a(図3参照)を形
成している。二つのアース端子16はそれぞれ、一端が
対向する側壁3bの外側面に露出し、他端が底壁3aに
形成された凹部3dの底面に露出してアース端子電極1
6aを形成している。整合用コンデンサ素子C1〜C3
と抵抗素子Rを凹部3dに収容したとき、整合用コンデ
ンサ素子C1〜C3と抵抗素子Rと入出力引出電極14
a,15aのそれぞれの上面の高さは、略同じであり、
かつ、樹脂ケース3の底壁3aより若干高くなるように
設定されている。
【0018】中心電極組立体13は、平面形状が円形状
のマイクロ波フェライト20の上面に三つの中心電極2
1〜23を絶縁シート(図示せず)を介在させて略12
0度ごとに交差するように配置している。これら中心電
極21〜23は、各々の一端側のポート部P1〜P3を
水平に導出するとともに、他端側の中心電極21〜23
の共通のアース電極25をフェライト20の下面に当接
させている。共通のアース電極25は、フェライト20
の下面を略覆っている。中心電極21〜23とアース電
極25は、導電性材料からなり、金属薄板を打ち抜き加
工や、エッチング加工することによって一体に形成され
る。
【0019】整合用コンデンサ素子C1〜C3は、上面
全体にホット側コンデンサ電極27を、下面全体にコー
ルド側コンデンサ電極28を配設している。
【0020】抵抗素子Rは、絶縁性基板の両端部に厚膜
印刷等でアース側端子電極18及びホット側端子電極1
9を形成し、その間に抵抗体を配設している。
【0021】樹脂部材10は、抵抗素子R及び整合用コ
ンデンサ素子C1〜C3の上方に配置されている。この
樹脂部材10の中央付近には、アイソレータ1の低背化
のために、中心電極組立体13の上面中央に積み重ねら
れている中心電極21〜23や絶縁シートを収容する孔
10aが設けられている。
【0022】図2に示すように、樹脂部材10の下面1
0cには、整合用コンデンサ素子C1,C2の上面を押
さえるための凸部17a,17bが形成されている。凸
部17cは、樹脂ケース3の底壁3aと接触して樹脂部
材10を平衡に支えるために形成されている。凸部17
a〜17cの厚みは、ポート部P1,P2の厚みとポー
ト部P1,P2を接続するためのはんだの厚みの合計厚
みと略等しくなるように設定されている。樹脂部材10
及び樹脂ケース3の材料としては、液晶ポリマー又はポ
リフェニレンサルファイド樹脂等であることが好まし
い。液晶ポリマーやポリフェニレンサルファイド樹脂
は、耐熱性と低損失に優れているからである。
【0023】この樹脂部材10は金型成形品である。樹
脂部材10を形成するための金型は、その樹脂注入用ゲ
ート口の幅を、樹脂部材10の一つの側面(本第1実施
形態では、図2に示した樹脂部材10の右側面)の全長
と略等しい寸法に設定している。そして、樹脂注入用ゲ
ート口を通して金型内に溶融した樹脂を注入、充填させ
た後、固化させると、金型内には樹脂部材10が形成さ
れ、樹脂注入用ゲート口には切断しろ11bが形成され
る。つまり、右側面の全長に渡って切断しろ11bを有
した樹脂部材素体11が得られる。この後、右側面の全
長を超える刃幅を有する金型プレス等を用いて、切断し
て切断しろ11bを切り落とし、所定のサイズの樹脂部
材10を得る。これにより、切断面10dにはバリは発
生せず、バリを収容するための切り欠き部を樹脂部材1
0に設ける必要もなくなる。この結果、本来なら樹脂部
材で押圧したい部分が、切り欠き部があるために押圧で
きない、という従来の問題が解消される。
【0024】ここに、切断しろ11bの厚みt(図1参
照)は、0.08mm以上1.2mm以下に設定されて
いる。切断しろ11bの厚みtを0.08mmよりも薄
くすると、金型の樹脂注入用ゲート口の開口断面積が小
さくなり、樹脂の溶融温度を上げたり、金型に溶融した
樹脂を注入するための注入圧力を増したりしても、樹脂
注入用ゲート口から金型内に、溶融した樹脂を注入する
ことができないからである。また、切断しろ11bの厚
みtが1.2mmを超えると、切断しろ11bを全長に
渡ってプレスで切断することが困難になり、樹脂部材1
0に損傷が生じたり、樹脂部材10の形状不具合が起き
たりするからである。
【0025】以上の構成部品は、以下のように組み立て
られる。図3に示すように、下側ケース4に、樹脂ケー
ス3を組み込んだ後、樹脂ケース3内に、中心電極組立
体13や整合用コンデンサ素子C1〜C3や抵抗素子R
等を収容する。
【0026】中心電極組立体13は、挿通孔3cに挿通
される。中心電極組立体13のアース電極25は、挿通
孔3cに露出している下側ケース4の底壁4aにはんだ
付け等の方法により接続され、接地される。中心電極2
1のポート部P1は入力引出電極14aに、中心電極2
2のポート部P2は出力引出電極15aに、それぞれは
んだ付けされる。
【0027】抵抗素子Rのホット側端子電極19はポー
ト部P3に、アース側端子電極18は樹脂ケース3の凹
部3dに露出しているアース端子電極16aに、それぞ
れはんだ付けされる。整合用コンデンサ素子C1〜C3
のホット側コンデンサ電極27はポート部P1〜P3
に、コールド側コンデンサ電極28はアース端子16の
アース端子電極16aに、それぞれはんだ付けされる。
つまり、整合用コンデンサ素子C3と抵抗素子Rとは、
中心電極23のポート部P3とアース端子16との間に
電気的に並列に接続される(図5参照)。
【0028】このとき、整合用コンデンサ素子C1〜C
3の電極27及び抵抗素子Rの電極19のそれぞれの上
面は、ポート部P1〜P3がはんだ付けされている部分
と、電極27,19がむき出しになっている部分との間
に段差が生じており、その段差は、ポート部P1〜P3
の厚みとはんだ接合によるはんだ厚み分の合計厚みと略
等しい。
【0029】さらに、その上に樹脂部材10を樹脂ケー
ス3内に収容する。樹脂部材10に形成されている凸部
17a,17bは、整合用コンデンサ素子C1,C2の
ホット側コンデンサ電極27の上面に生じた段差と、略
同じ高さを有している。凸部17a,17bは、それぞ
れ整合用コンデンサ素子C1,C2の上面のクロスハッ
チングで表示した部分e1,e2に接触し、整合用コン
デンサ素子C1,C2を直接押さえる。これにより、樹
脂部材10の凸部17a,17bは、整合用コンデンサ
素子C1,C2の下面に形成されているコールド側コン
デンサ電極28とアース端子16のアース端子電極16
aの接合不良を防止する。凸部17cは、樹脂ケース3
の底壁3aのクロスハッチングで表示した部分e3に接
触し、樹脂部材10を平衡に支える。
【0030】一方、樹脂部材10の下面10cの斜線で
表示した部分f11,f21,f31は、それぞれ整合
用コンデンサ素子C1〜C3のホット側コンデンサ電極
27上に配置されているポート部P1〜P3の上面の斜
線で表示した部分e11,e21,e31を押さえる。
下面10cの斜線で表示した部分f12,f22は、入
出力引出電極14a,15a上に配置されているポート
部P1,P2の斜線で表示した部分e12,e22を押
さえる。下面10cの斜線で表示した部分f32は、抵
抗素子Rのホット側端子電極19上に配置されているポ
ート部P3の斜線で表示した部分e32を押さえる。こ
れにより、樹脂部材10の下面10cの斜線で表示した
部分f11,f21,f31,f32,f12,f22
は、整合用コンデンサ素子C1〜C3の電極27、抵抗
素子Rの電極19及び入出力引出電極14a,15a
と、ポート部P1〜P3との接合不良を防止する。
【0031】さらに、永久磁石9を樹脂部材10の上面
10bに配置した後、上側ケース8を装着する。このと
き、永久磁石9はフェライト20に直流磁界を印加す
る。下側ケース4と上側ケース8は、側壁4b,8bで
接合して金属ケースとなり、磁気回路を構成しており、
ヨークとしても機能する。
【0032】こうして、図4に示すアイソレータ1が得
られる。また、図5は、アイソレータ1の電気等価回路
図である。
【0033】[第2実施形態、図6]第2実施形態は、
本発明に係る通信装置として、携帯電話を例にして説明
する。
【0034】図6は携帯電話120のRF部分の電気回
路ブロック図である。図6において、122はアンテナ
素子、123はデュプレクサ、131は送信側アイソレ
ータ、132は送信側増幅器、133は送信側段間用帯
域通過フィルタ、134は送信側ミキサ、135は受信
側増幅器、136は受信側段間用帯域通過フィルタ、1
37は受信側ミキサ、138は電圧制御発振器(VC
O),139はローカル用帯域通過フィルタである。
【0035】ここに、送信側アイソレータ131とし
て、前記第1実施形態の集中定数型アイソレータ1を使
用することができる。このアイソレータ1を実装するこ
とにより、小型化及び低背化された携帯電話を実現する
ことができる。
【0036】[他の実施形態]本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種
々の構成に変更することができる。例えば、前記第1実
施形態では、樹脂部材10にのみ本発明を適用した例に
ついて説明したが、樹脂ケース3等の樹脂部品全般にも
本発明を適用することができる。さらに、前記実施形態
ではアイソレータに適用したが、本発明は、勿論サーキ
ュレータにも適用できる。また、それぞれの中心電極2
1〜23の交差角は、110〜140度の範囲であれば
よい。また、永久磁石9及び樹脂部材10は平面形状が
略矩形状に限定されるものではなく、例えば、円形状
や、角が丸い三角形状や変形角形状等任意である。ま
た、フェライト20は平面形状が円形状に限定されるも
のではなく、例えば、矩形状や、角が丸い三角形状や変
形角形状等任意である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、樹脂部材や樹脂ケース等の樹脂部品を、金型
の樹脂注入用ゲート口に形成されかつ樹脂部品の一つの
側面全長に渡って配置された切断しろを切断して形成し
ているので、樹脂部品にはバリが発生せず、バリを収容
するための切り欠き部を設ける必要がなくなる。この結
果、樹脂部品の設計の自由度を向上させた非可逆回路素
子及び通信装置を得ることができる。特に、樹脂部材
は、電気機能素子の上面に配置された電極を十分に押さ
えることができる形状にすることができ、電気的接続不
良を抑えた非可逆回路素子及び通信装置を得ることがで
きる。
【0038】また、切断しろの厚みを0.08mm以上
にすることで、金型の樹脂注入用ゲート口の開口断面積
が大きくなり、溶融した樹脂の注入を容易にすることが
できる。また、切断しろの厚みを1.2mm以下にする
ことで、切断しろを切断する際に、樹脂部品の損傷や形
状変形の発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非可逆回路素子の一実施形態の分
解斜視図。
【図2】図1に示した樹脂部材を下面側からみた平面
図。
【図3】図1に示した非可逆回路素子を一部組み立てた
平面図。
【図4】図1に示した非可逆回路素子の組み立て完成後
の斜視図。
【図5】図4に示した非可逆回路素子の電気等価回路
図。
【図6】本発明に係る通信装置の一実施形態を示すブロ
ック図。
【図7】従来の非可逆回路素子の樹脂部品の下面側から
みた平面図。
【符号の説明】
1…集中定数型アイソレータ(非可逆回路素子) 3…樹脂ケース 4…下側ケース 8…上側ケース 9…永久磁石 10…樹脂部材 11b…切断しろ 13…中心電極組立体 20…マイクロ波フェライト 21〜23…中心電極 120…携帯電話 C1〜C3…整合用コンデンサ素子(電気機能素子) R…抵抗素子(電気機能素子) t…切断しろの厚み

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石と、 前記永久磁石により直流磁界が印加されるフェライト
    と、 前記フェライトに配置された複数の中心電極と、 電気機能素子と、 前記電気機能素子の上方に配置された樹脂部材と、 前記フェライトと前記中心電極と前記電気機能素子と前
    記樹脂部材を収容する樹脂ケースと、 前記永久磁石と前記樹脂ケースとを組み込んだ金属ケー
    スとを備え、 前記樹脂部材及び前記樹脂ケースの少なくとも一つの樹
    脂部品が金型成形品であり、前記樹脂部品は、金型の樹
    脂注入用ゲート口に形成されかつ前記樹脂部品の一つの
    側面全長に渡って配置された切断しろを切断して形成さ
    れていること、 を特徴とする非可逆回路素子。
  2. 【請求項2】 前記切断しろの厚みが0.08mm以上
    1.2mm以下であることを特徴とする請求項1に記載
    の非可逆回路素子。
  3. 【請求項3】 前記樹脂部品が液晶ポリマー及びポリフ
    ェニレンサルファイド樹脂のいずれか一つからなること
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一つに記
    載の非可逆回路素子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3に記載の非可逆回路
    素子を備えたことを特徴とする通信装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030035958A (ko) * 2001-10-29 2003-05-09 알프스 덴키 가부시키가이샤 비가역 회로소자

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030035958A (ko) * 2001-10-29 2003-05-09 알프스 덴키 가부시키가이샤 비가역 회로소자

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