JP2002252140A - 電子部品及びそれを実装した回路基板 - Google Patents

電子部品及びそれを実装した回路基板

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JP2002252140A
JP2002252140A JP2001051817A JP2001051817A JP2002252140A JP 2002252140 A JP2002252140 A JP 2002252140A JP 2001051817 A JP2001051817 A JP 2001051817A JP 2001051817 A JP2001051817 A JP 2001051817A JP 2002252140 A JP2002252140 A JP 2002252140A
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益裕 山本
Yoshihiro Nishigano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子部品の外装材と回路基板との
距離を確実に確保することが可能であり、半田接合時の
熱の影響を受けにくく、半田接合強度が安定して維持可
能であると共に、鉛(Pb)フリー半田を使用可能な電
子部品及びそれを実装した回路基板を提供することを目
的とするものである。 【解決手段】 本発明の電子部品は、基板と、基板の両
主表面にそれぞれ設けられた電極と、電極にそれぞれ接
合された一対のリード線と、基板及び電極と、一対のリ
ード線を被覆する外装材とを備えた電子部品であって、
電子部品の幅方向において、一対のリード線は外装材か
ら突出して互いに離間して略平行に延設され、折り曲げ
られて離間距離を狭めた状態で略平行に延設される構成
とし、本発明の回路基板は、電子部品の外装材の最下部
との距離が0.5mm以上である構成としたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
回路、DC−DCコンバータ回路、照明用インバータ回
路等に中高圧用として広く使用される例えばリード線付
きコンデンサのような電子部品及びそれを実装した回路
基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、回路基板に実装される種々の
電子部品が知られているが、例えばその一例としてリー
ド線付きコンデンサがある。以下に、従来のリード線付
きコンデンサについて図面を用いて説明する。
【0003】図3(a)は従来のリード線付きコンデン
サを示す正面図であり、図3(b)は従来のリード線付
きコンデンサを示す側面図である。なお、図3(a),
(b)において、1は基板、2は電極、3はリード線、
4は外装材である。また、20はリード線付きコンデン
サである。
【0004】図3(a),(b)に示すように、従来の
リード線付きコンデンサ20は、誘電体セラミックから
なる円盤状の基板1の両主表面に、それぞれ電極2が形
成され、更に、電極2には、それぞれリード線3が半田
接合された構成である。
【0005】また、図3(a)に示すように、2本のリ
ード線3は、基板1の表裏面でクロスするように電極2
にそれぞれ接合され、更に折り曲げられて、略平行にな
るように互いに離間して延設されている。
【0006】更に、図3(b)に示すように、基板1の
両主表面の電極2に接合された2本のリード線3は、基
板1を間に挟んで離間し平行に延設されるが、折り曲げ
られて、最終的には、基板1の厚み方向で重なるように
引き出されている。そして、2本のリード線3は、離間
距離の略半分の位置、即ち、基板1の厚みを略半分にす
る位置で重なっている。
【0007】また、このように形成されたリード線付き
コンデンサ20には、リード線3の一部と、基板1及び
電極2を内包する外装材4が形成される。なお、図4
(a),(b)においては、外装材4は破線にて示して
いる。
【0008】ここで、図4(a)は従来のリード線付き
コンデンサの実装状態を示す正面図であり、図4(b)
は従来のリード線付きコンデンサの実装状態を示す側面
図である。なお、図4(a),(b)において、5は回
路基板、6はスルーホールである。
【0009】図4(a),(b)に示すように、従来の
リード線付きコンデンサ20は、リード線3の一部と、
基板1及び電極2を内包する外装材4が形成されてい
る。そして、外装材4から突出した2本のリード線3
は、リード線付きコンデンサ20の幅方向では、離間し
略平行に延設され、厚み方向では、外装材4近傍では離
間しているが、その先では重なるように構成されてい
る。
【0010】そして、リード線付きコンデンサ20の2
本のリード線3は、回路基板5のスルーホール6に挿入
されて、回路基板5の裏面(図4(a),(b)中下
側)で半田接合され、実装される。この時、リード線付
きコンデンサ20の外装材4の最下部と回路基板5の間
にはリード線3の一部が介在し、距離hを有することに
なる。
【0011】ここで、リード線付きコンデンサ20が回
路基板5との距離hを確保するのは、半田接合時の熱の
影響に配慮するためである。即ち、リード線3が回路基
板5の裏面で半田接合される場合に、その接合時の熱は
リード線3を伝導して、リード線3と外装材4内の電極
2との半田接合に影響を与える事が考えられる。そこ
で、回路基板5の裏面の半田接合からの熱の影響を避け
るために、距離hを確保した状態で実装されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では次のような問題があった。
【0013】回路基板5に対してリード線付きコンデン
サ20を実装する場合には、自動挿入機を使用し、リー
ド線付きコンデンサ20のリード線3を回路基板5のス
ルーホール6に挿入する。
【0014】この際、自動挿入機の挿入力によっては、
外装材4から突出したリード線3の全ての部分がスルー
ホール6に入り込んでしまい、外装材4の最下部が回路
基板5と接触したり、更に、外装材4の最下部がスルー
ホール6に入り込むと言う事もあった。
【0015】そして、外装材4から突出したリード線3
の全ての部分がスルーホール6に入り込んでしまい、外
装材4の最下部が回路基板5と接触すると、回路基板5
を傷つけると言う問題があり、傷が顕著な場合には、実
装部品の一つであるリード線付きコンデンサ20を交換
するだけでなく、回路基板5自体を交換しなければなら
ない事もあった。
【0016】また、外装材4から突出したリード線3の
全ての部分がスルーホール6に入り込んでしまう事によ
って、回路基板5との距離hを確保する事ができす、半
田接合時の熱の影響を受けてしまうと言う問題があっ
た。
【0017】更に、外装材4から突出したリード線3の
全ての部分がスルーホール6に入り込み、外装材4の最
下部までもがスルーホール6に入り込めば、外装材4が
スルーホール6の一方の開口(回路基板5表面)を塞い
でしまうことになる。そして、この状態でリード線3を
回路基板5の裏面で半田接合すると、その半田接合時に
用いる半田フラックスがスルーホール6を通して回路基
板5の表面に抜け出ることができす、スルーホール6内
に残留してしまう。そして、この半田フラックスの溶剤
がスルーホール6内に充満し、回路基板5の裏面の半田
接合を阻害すると言う問題があった。更に、実装時だけ
でなく、リード線付きコンデンサ20が実装された回路
基板5を搭載した電子機器に熱履歴が与えられて、スル
ーホール6内に留まった半田フラックスの残留溶剤が極
微量揮発した場合でも、スルーホール6内に充満し、回
路基板5の裏面の半田接合強度を低下させ、接続不良を
生じると言う問題もあった。
【0018】また、外装材4から突出したリード線3の
全ての部分がスルーホール6に入り込んで、外装材4が
スルーホール6を完全に塞がない程度に外装材4の最下
部がスルーホール6に入り込んだ場合でも、外装材4に
よって、スルーホール6内の導通や、半田接合を阻害す
る問題がある。これを防ぐために、外装材4の最下部、
即ち、リード線3の付け根部分における外装材4の径は
スルーホール6の径よりも大きく形成する事も考えられ
るが、この部分の外装材4のみを厚く塗着することは困
難であり、意図的に厚く塗着すれば、バリや塗装トビが
発生してしまう。そして、外装材4の塗着方法も複雑と
なり、その管理も困難であり、生産効率が低下する可能
性があった。
【0019】また、リード線付きコンデンサ20の2本
のリード線3の間隔寸法と、回路基板5のスルーホール
6の間隔寸法とを若干ずらして、両者による摩擦力によ
って、外装材4から突出したリード線3の全ての部分が
スルーホール6に入り込んでしまうことを防止すること
も考えられるが、両者の間隔寸法の差を大きくすると、
挿入するのが困難になる上、摩擦力が過大になり過ぎ、
外装材4の最下部と回路基板5の間でリード線3が押し
つぶされる事になる。そこで、最適な間隔寸法差を見出
すことが必要となるが、極めて狭い範囲になる上、リー
ド線付きコンデンサ20と回路基板5を高い寸法精度で
製造しなければならず、両者の寸法精度を維持するのは
困難であり、生産効率や歩留まりの低下を引き起こし、
現実的ではない。
【0020】また、これらの問題を解決するために、自
動挿入機の挿入力を適宜微調整する方法も考えられる
が、実装するリード線付きコンデンサ20の大きさ、リ
ード線長、リード線径等の種別毎に調整するのも煩雑で
あり、加えて、実装するリード線付きコンデンサ20に
も若干のばらつきがあるので、適宜微調整することは、
生産効率を考えれば事実上不可能に近い。
【0021】このように、従来のリード線付きコンデン
サ20は上記課題を有しているが、これは、一例として
説明したリード線付きコンデンサ20に限ったことでは
なく、リード線付きの電子部品の全てが有する課題であ
る。
【0022】そして、近年環境保護の要求から、半田は
鉛(Pb)フリー半田の必要性が高まっており、この鉛
(Pb)フリー半田による半田付け温度は、従来の半田
付け温度よりも高い温度が必要とされるため、回路基板
に実装される電子部品にとって、上述した問題は顕著化
することになる。
【0023】そこで本発明は上記課題を解決するもので
あり、電子部品の外装材と回路基板との距離を確実に確
保することが可能であり、半田接合時の熱の影響を受け
にくく、半田接合強度が安定して維持可能であると共
に、鉛(Pb)フリー半田を使用可能な電子部品及びそ
れを実装した回路基板を提供することを目的とするもの
である。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電子部品は、基板と、基板の両主表面にそれ
ぞれ設けられた電極と、電極にそれぞれ接合された一対
のリード線と、基板及び電極と、一対のリード線を被覆
する外装材とを備えた電子部品であって、電子部品の幅
方向において、一対のリード線は外装材から突出して互
いに離間して略平行に延設され、折り曲げられて離間距
離を狭めた状態で略平行に延設される構成としたもので
ある。
【0025】また、本発明の回路基板は、スルーホール
を備え、本発明の電子部品の一対のリード線がスルーホ
ールに挿入される回路基板であって、回路基板と、電子
部品の外装材の最下部との距離が0.5mm以上である
構成としたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、基板
と、基板の両主表面にそれぞれ設けられた電極と、電極
にそれぞれ接合された一対のリード線と、基板及び電極
と、一対のリード線の一部を被覆する外装材とを備えた
電子部品であって、電子部品の幅方向において、一対の
リード線は外装材から突出して互いに離間して略平行に
延設され、折り曲げられて離間距離を狭めた状態で略平
行に延設されることを特徴とする電子部品であり、電子
部品のリード線を回路基板のスルーホールに挿入する場
合にも、外装材から突出したリード線の全ての部分がス
ルーホールに入り込んでしまう事もなく、更に、外装材
の最下部が回路基板と接触したり、外装材の最下部がス
ルーホールに入り込んでしまう事もない。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、一対のリード線の外装材から突出した部分の離間距
離をF1とし、一対のリード線の折り曲げられて延設さ
れた部分の離間距離をF2とし、リード線の線径をφd
とすると、φd×1.0≦F1−F2≦φd×2.0を
満たす事を特徴とする電子部品であり、電子部品のリー
ド線を回路基板のスルーホールに挿入する場合にも、外
装材から突出したリード線の全ての部分がスルーホール
に入り込んでしまう事もなく、更に、外装材の最下部が
回路基板と接触したり、外装材の最下部がスルーホール
に入り込んでしまう事を確実に抑制できる。
【0028】請求項3に記載の発明は、基板と、基板の
両主表面にそれぞれ設けられた電極と、電極にそれぞれ
接合された一対のリード線と、基板及び電極と、一対の
リード線の一部を被覆する外装材とを備えた電子部品で
あって、電子部品の厚み方向において、一対のリード線
は外装材から突出して互いに離間して略平行に延設さ
れ、折り曲げられて電子部品の厚みを略半分にする位置
で互いに重なるように略平行に延設され、リード線の折
り曲げられた部分と電子部品の厚みを略半分にする位置
で延設される部分がなす角度が、40°〜65°である
ことを特徴とする電子部品であり、電子部品のリード線
を回路基板のスルーホールに挿入する場合にも、外装材
から突出したリード線の全ての部分がスルーホールに入
り込んでしまう事もなく、更に、外装材の最下部が回路
基板と接触したり、外装材の最下部がスルーホールに入
り込んでしまう事もない。
【0029】請求項4に記載の発明は、基板と、基板の
両主表面にそれぞれ設けられた電極と、電極にそれぞれ
接合された一対のリード線と、基板及び電極と、一対の
リード線の一部を被覆する外装材とを備えた電子部品で
あって、電子部品の幅方向において、一対のリード線は
外装材から突出して互いに離間して略平行に延設され、
折り曲げられて重なるように延設され、電子部品の厚み
方向において、一対のリード線は外装材から突出して互
いに離間して略平行に延設され、折り曲げられて電子部
品の厚みを略半分にする位置で互いに重なるように略平
行に延設され、リード線の折り曲げられた部分と電子部
品の厚みを略半分にする位置で延設される部分がなす角
度が、40°〜65°であることを特徴とする電子部品
であって、電子部品のリード線を回路基板のスルーホー
ルに挿入する場合にも、外装材から突出したリード線の
全ての部分がスルーホールに入り込んでしまう事もな
く、更に、外装材の最下部が回路基板と接触したり、外
装材の最下部がスルーホールに入り込んでしまう事を確
実に抑制できる。
【0030】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、一対のリード線の外装材から突出した部分の離間距
離をF1とし、一対のリード線の折り曲げられて延設さ
れた部分の離間距離をF2とし、リード線の線径をφd
とすると、φd×1.0≦F1−F2≦φd×2.0を
満たす事を特徴とする電子部品であり、電子部品のリー
ド線を回路基板のスルーホールに挿入する場合にも、外
装材から突出したリード線の全ての部分がスルーホール
に入り込んでしまう事もなく、更に、外装材の最下部が
回路基板と接触したり、外装材の最下部がスルーホール
に入り込んでしまう事を更に確実に抑制できる。
【0031】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に
おいて、リード線を被覆する外装材の径が、リード線を
挿入する回路基板のスルーホールの径よりも小さい事を
特徴とする電子部品であり、電子部品のリード線を回路
基板のスルーホールに挿入する場合にも、外装材から突
出したリード線の全ての部分がスルーホールに入り込ん
でしまう事もなく、更に、外装材の最下部がスルーホー
ルに入り込んでしまう事がないので、リード線を被覆す
る外装材の径が小さいものでも使用可能であり、外装材
形成において生産性を向上させることができる。
【0032】請求項7に記載の発明は、スルーホールを
備え、請求項1〜6いずれか1記載の電子部品の一対の
リード線がスルーホールに挿入される回路基板であっ
て、回路基板と、電子部品の外装材の最下部との距離が
0.5mm以上であることを特徴とする回路基板であ
り、電子部品に対して実装時の半田接合の熱の影響を抑
制することができる。
【0033】以下、本発明の電子部品について、図面を
参照しながら詳しく説明する。
【0034】(実施の形態1)図1(a)は本発明の一
実施の形態における電子部品を示す正面図であり、図1
(b)は本発明の一実施の形態における電子部品を示す
側面図である。そして、図1(a),(b)において、
1は基板、2は電極、3はリード線、4は外装材であ
る。また、10は電子部品である。なお、従来の技術で
説明したものと同様な部分には同じ符号を付してある。
【0035】図1(a),(b)に示すように、電子部
品10は、誘電体セラミックからなる円盤状の基板1の
両主表面に、それぞれ電極2が形成され、更に、電極2
には、それぞれ一対のリード線3が半田接合された構成
である。更に、リード線3の一部と、基板1及び電極2
を内包する外装材4が形成される。なお、図1(a),
(b)においては、外装材4は破線にて示している。
【0036】基板1としては、例えば、チタン酸ストロ
ンチウム、チタン酸バリウム等の誘電体材料の主成分
に、酸化ビスマス、酸化チタン、酸化マンガン等の添加
剤やその他焼成助剤等を混合し、これを焼成した誘電体
セラミックスを用いることができる。
【0037】また、電極2としては、例えば、Ag,C
u,Ni,Znの中から選ばれる少なくとも1種以上の
金属を用いることができる。
【0038】更に、リード線3としては、例えば、JI
S C3102で規定される電気用軟銅線を原料とし、
これに電気メッキ、又は、溶融半田を施した線材を使用
することができる。
【0039】外装材4としては、絶縁性を有する材料を
用いられ、例えば、絶縁性樹脂、ガラス等を用いること
ができる。この中でも、絶縁性樹脂が加工適正、低価格
であり好ましく、更に、熱硬化型のエポキシ樹脂が強
度、耐湿性に優れているので特に好ましい。
【0040】また、図1(a)に示すように、一対のリ
ード線3は、基板1の表裏面でクロスするように電極2
にそれぞれ接合され、折り曲げられて、略平行になるよ
うに互いに離間して延設され、更に折り曲げられて、双
方の離間距離を狭めた状態で略平行に延設されている。
【0041】更に、図1(b)に示すように、基板1の
両主表面の電極2に接合された一対のリード線3は、基
板1を間に挟んで離間し平行に延設されるが、折り曲げ
られて、最終的には、基板1の厚み方向で重なるように
引き出されている。そして、一対のリード線3は、離間
距離の略半分の位置、即ち、基板1の厚みを略半分にす
る位置で重なっている。
【0042】ここで、図2(a)は本発明の一実施の形
態における電子部品の実装状態を示す正面図であり、図
2(b)は本発明の一実施の形態における電子部品の実
装状態を示す側面図である。なお、図2(a),(b)
において、5は回路基板、6はスルーホールである。
【0043】上述したように、電子部品10は、リード
線3の一部と、基板1及び電極2を内包する外装材4が
形成されている。そして、外装材4から突出した一対の
リード線3は、電子部品10の幅方向では、離間して略
平行に延設され、折り曲げられて、双方の離間距離を狭
めた状態で略平行に延設されている。更に、外装材4か
ら突出した一対のリード線3は、電子部品10の厚み方
向では、外装材4近傍では離間しているが、その先では
重なるように構成されている。そして、2本のリード線
3は、離間距離の略半分の位置、即ち、電子部品10の
厚みを略半分にする位置で重なっている。
【0044】そして、電子部品10の2本のリード線3
は、回路基板5のスルーホール6に挿入されて、回路基
板5の裏面(図2(a),(b)中下側)で半田接合さ
れ実装される。
【0045】ここで、図1(a),(b)及び図2
(a),(b)において、θはそれぞれのリード線3が
電子部品10の厚み方向においてなす角度である。具体
的にいえば、外装材4から突出した後に、折り曲げられ
た部分と、離間距離の略半分の位置、電子部品10の厚
みを略半分にする位置で重なっている部分とがなす角度
である。
【0046】また、F1は一対のリード線3の外装材4
側の離間距離であり、F2は2本のリード線3の先端
側、即ち、回路基板5のスルーホール6に挿入される部
分の離間距離である。
【0047】まず、角度θは、40°〜65°の範囲に
あることが好ましい。40°未満であると、外装材4か
ら突出したリード線3の全ての部分がスルーホール6に
入り込み易くなる。また、65°よりも大きくなると、
外装材4の最下部と回路基板5の間でリード線3が押し
つぶされ易くなり、更にリード線3を折り曲げ加工する
際に、リード線3の変形度合いが大きくなるので、リー
ド線3に傷が入ったり、場合によっては折れたりするこ
とがある。
【0048】そして、一対のリード線3が離間する距離
をスルーホール6への挿入部分で狭くすることによっ
て、即ち、F1>F2とすることによって、外装材4か
ら突出したリード線3の全ての部分がスルーホール6に
入り込むこともない。
【0049】更に、電子部品10のリード線3の線径を
φdとすると、F1、F2は次の関係式を満たすことが
好ましい。
【0050】 φd×1.0≦F1−F2≦φd×2.0 そして、リード線3の離間距離F1とF2の差が、線径
φdの1.0倍よりも小さいと、外装材4から突出した
リード線3の全ての部分がスルーホール6に入り込み易
くなり、線径φdの2.0倍よりも大きくなると、外装
材4の最下部と回路基板5の間でリード線3が押しつぶ
され易くなり、更にリード線3を折り曲げ加工する際
に、リード線3の変形度合いが大きくなるので、リード
線3に傷が入ったり、場合によっては折れたりすること
がある。
【0051】なお、リード線3の切断面形状が円形であ
る場合には、線径φdは直径であり、リード線3の切断
面形状が円形でない場合には、リード線3の線幅の最大
長である。ここでは、直径、線幅を含む意味で線径と定
義している。
【0052】そして、これらの関係式は、離間距離F
1、F2、線径φdのパラメータを変更し、自動挿入機
による挿入試験を行って、実験的に導き出されたもので
ある。
【0053】なお、電子部品10の厚み方向でリード線
3がなす角度θを40°〜65°とするか、或いは、幅
方向のリード線3の離間距離をF1>F2、更にφd×
1.0≦F1−F2≦φd×2.0とするか、いずれか
一方の構成によって、外装材4から突出したリード線3
の全ての部分がスルーホール6に入り込んでしまう事
や、外装材4の最下部と回路基板5の間でリード線3が
押しつぶされる事を防止できるが、双方の構成を共に備
えることが更に好ましい。
【0054】そして、図2(a),(b)に示すよう
に、このような構成を備えた電子部品10の2本のリー
ド線3を、回路基板5のスルーホール6に挿入し、回路
基板5の裏面で半田接合して実装する時、電子部品10
の外装材4の最下部と回路基板5の間にはリード線3の
一部が介在して距離hが確実に確保される。なお、距離
hとは、外装材4の最下部と回路基板5間の距離である
が、0.5mm以上であることが好ましい。0.5mm
とすることで、半田接合時の熱の影響を受けにくく、半
田フラックスを確実に排出できる。
【0055】そして、電子部品10の外装材4の最下部
と回路基板5の間の距離hが確実に確保できるので、電
子部品10の外装材4の最下部、即ち、リード線3の付
け根部分における外装材4の径は、スルーホール6の径
よりも小さくする事もできる。
【0056】なお、本実施の形態においては、電子部品
10は誘電体セラミックで構成された基板1を備えるコ
ンデンサを例に説明したが、コンデンサに限定されるも
のではなく、抵抗器、サーミスタ、インダクタ、バリス
タ等のリード線3と外装材4を備えた全ての電子部品1
0に用いることができるのは言うまでもない。
【0057】そして、このように構成することによっ
て、電子部品10の一対のリード線3を回路基板5のス
ルーホール6に挿入する場合にも、外装材4から突出し
たリード線3の全ての部分がスルーホール6に入り込ん
でしまう事もなく、更に、外装材4の最下部と回路基板
5の間でリード線3が押しつぶされる事もない。そし
て、外装材4の最下部が回路基板5と接触したり、外装
材4の最下部がスルーホール6に入り込み、外装材4が
スルーホール6を塞ぐこともない。
【0058】よって、電子部品10の外装材4の最下部
と回路基板5の間にはリード線3の一部が介在し、距離
hを確実に維持可能であるので、半田接合時の熱の影響
を受けにくく、半田接合強度が安定しており、電子部品
10の実装には半田付け温度の高い鉛(Pb)フリー半
田を使用可能となる。
【0059】
【発明の効果】電子部品の外装材と回路基板との距離を
確実に確保することが可能であり、半田接合時の熱の影
響を受けにくく、半田接合強度が安定して維持可能であ
ると共に、鉛(Pb)フリー半田を使用可能な電子部品
及びそれを実装した回路基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態における電子部品
を示す正面図 (b)本発明の一実施の形態における電子部品を示す側
面図
【図2】(a)本発明の一実施の形態における電子部品
の実装状態を示す正面図 (b)本発明の一実施の形態における電子部品の実装状
態を示す側面図
【図3】(a)従来のリード線付きコンデンサを示す正
面図 (b)従来のリード線付きコンデンサを示す側面図
【図4】(a)従来のリード線付きコンデンサの実装状
態を示す正面図 (b)従来のリード線付きコンデンサの実装状態を示す
側面図
【符号の説明】
1 基板 2 電極 3 リード線 4 外装材 5 回路基板 6 スルーホール 10 電子部品 20 リード線付きコンデンサ
フロントページの続き (72)発明者 西ケ野 好広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E336 AA01 BB02 BC04 CC02 CC53 EE01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板の両主表面にそれぞれ設
    けられた電極と、前記電極にそれぞれ接合された一対の
    リード線と、前記基板及び電極と、前記一対のリード線
    の一部を被覆する外装材とを備えた電子部品であって、 前記電子部品の幅方向において、前記一対のリード線は
    前記外装材から突出して互いに離間して略平行に延設さ
    れ、折り曲げられて離間距離を狭めた状態で略平行に延
    設されることを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】前記一対のリード線の前記外装材から突出
    した部分の離間距離をF1とし、前記一対のリード線の
    折り曲げられて延設された部分の離間距離をF2とし、
    リード線の線径をφdとすると、 φd×1.0≦F1−F2≦φd×2.0を満たす事を
    特徴とする請求項1記載の電子部品。
  3. 【請求項3】基板と、前記基板の両主表面にそれぞれ設
    けられた電極と、前記電極にそれぞれ接合された一対の
    リード線と、前記基板及び電極と、前記一対のリード線
    の一部を被覆する外装材とを備えた電子部品であって、 前記電子部品の厚み方向において、前記一対のリード線
    は前記外装材から突出して互いに離間して略平行に延設
    され、折り曲げられて前記電子部品の厚みを略半分にす
    る位置で互いに重なるように略平行に延設され、前記リ
    ード線の折り曲げられた部分と前記電子部品の厚みを略
    半分にする位置で延設される部分がなす角度が、40°
    〜65°であることを特徴とする電子部品。
  4. 【請求項4】基板と、前記基板の両主表面にそれぞれ設
    けられた電極と、前記電極にそれぞれ接合された一対の
    リード線と、前記基板及び電極と、前記一対のリード線
    の一部を被覆する外装材とを備えた電子部品であって、 前記電子部品の幅方向において、前記一対のリード線は
    前記外装材から突出して互いに離間して略平行に延設さ
    れ、折り曲げられて重なるように延設され、 前記電子部品の厚み方向において、前記一対のリード線
    は前記外装材から突出して互いに離間して略平行に延設
    され、折り曲げられて前記電子部品の厚みを略半分にす
    る位置で互いに重なるように略平行に延設され、前記リ
    ード線の折り曲げられた部分と前記電子部品の厚みを略
    半分にする位置で延設される部分がなす角度が、40°
    〜65°であることを特徴とする電子部品。
  5. 【請求項5】前記一対のリード線の前記外装材から突出
    した部分の離間距離をF1とし、前記一対のリード線の
    折り曲げられて延設された部分の離間距離をF2とし、
    リード線の線径をφdとすると、 φd×1.0≦F1−F2≦φd×2.0を満たす事を
    特徴とする請求項4記載の電子部品。
  6. 【請求項6】前記リード線を被覆する外装材の径が、前
    記リード線を挿入する回路基板のスルーホールの径より
    も小さい事を特徴とする請求項1〜5いずれか1記載の
    電子部品。
  7. 【請求項7】スルーホールを備え、請求項1〜6いずれ
    か1記載の電子部品の一対のリード線が前記スルーホー
    ルに挿入される回路基板であって、前記回路基板と、前
    記電子部品の外装材の最下部との距離が0.5mm以上
    であることを特徴とする回路基板。
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