JP2001015353A - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

Info

Publication number
JP2001015353A
JP2001015353A JP11182870A JP18287099A JP2001015353A JP 2001015353 A JP2001015353 A JP 2001015353A JP 11182870 A JP11182870 A JP 11182870A JP 18287099 A JP18287099 A JP 18287099A JP 2001015353 A JP2001015353 A JP 2001015353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
base
inductance element
base body
protective material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11182870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3693529B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Takeda
和弘 竹田
Kuniaki Kiyosue
邦昭 清末
Hiromi Sakida
広実 崎田
Kenzo Isozaki
賢蔵 磯崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP18287099A priority Critical patent/JP3693529B2/ja
Priority to US09/591,315 priority patent/US6437676B1/en
Priority to SE0002413A priority patent/SE521967C2/sv
Priority to KR1020000035826A priority patent/KR20010007543A/ko
Priority to DE10031599A priority patent/DE10031599B4/de
Priority to CNB001199714A priority patent/CN1186787C/zh
Publication of JP2001015353A publication Critical patent/JP2001015353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3693529B2 publication Critical patent/JP3693529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、巻線型であって、しかも小型化されてもQ値等の特
性を向上させることができるインダクタンス素子を提供
することを目的としている。 【解決手段】 基体7の両端に端子部14,15を設
け、この基体7の中央部に巻部8を設け、巻部8に巻線
13を巻回するとともに、巻線13の両端部を端子部に
接合し、巻線13を覆う保護材16を設けたインダクタ
ンス素子であって、基体7の比誘電率、体積固有抵抗を
規定するとともに、保護材16の比誘電率を規定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信器,電
源および他の電子機器に用いられるインダクタンス素子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のインダクタンス素子を示
す斜視図である(実開昭61−144616号公報)。
図12において、1は基体で、基体1は両端部に鍔部
2,3がそれぞれ設けられており、鍔部2と鍔部3の間
には巻部4が形成されている。また、鍔部2,3にはそ
れぞれ溝部5が設けられている。6は基体1に巻回され
た巻線で、巻線6の端部はそれぞれ溝部5に保持されて
いる。この様な構成によって、回路基盤等にインダクタ
ンス素子を実装する場合に方向性が存在せず、実装性が
向上し、回路基盤の生産性が向上する。また、巻線が接
合部分となる鍔部よりはみ出さないので、実装性を向上
させることができる。
【0003】他の従来の技術としては、例えば特開平8
−124748号公報,特開平8−124749号公
報,特開平8−213248号公報および実開平3−1
510号公報,特開平9−306744号公報等があ
る。
【0004】更に、特開平10−172832号公報の
様に、巻線を巻回する巻部と、両端の端子部となる鍔部
との間に、テーパー部を設ける構成は知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな構成では、素子の小型化が進むにつれて、巻線6の
径等を細くしなければならず、Q値低下が顕著に現れて
くるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、巻線型であって、しかも小型化されてもQ値等の特
性を向上させることができるインダクタンス素子を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体の両端に
端子電極を設け、基体に巻回した巻線と端子電極を接合
し、その巻線を覆う保護材を設けたインダクタンス素子
であって、基体の比誘電率、体積固有抵抗を規定すると
ともに、保護材の比誘電率を規定した。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、柱状の基
体と、前記基体に巻回された巻線と、前記基体の両端に
設けられ前記巻線と接続される端子電極と、前記巻線を
覆う保護材とを備え、前記保護材の比誘電率を6.0以
下としたことによって、Q値を向上させることができ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、柱状の基体と、前
記基体に巻回された巻線と、前記基体の両端に設けられ
前記巻線と接続される端子電極とを備え、前記基体の体
積固有抵抗を1011Ωm以上としたことによって、Q値
を向上させることができる。
【0010】請求項3柱状の基体と、前記基体に巻回さ
れた巻線と、前記基体の両端に設けられ前記巻線と接続
される端子電極とを備え、前記基体の比誘電率を8.0
以下としたことによって、Q値を向上させることができ
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1〜3にお
いて、基体の形状を四角柱状とし、巻線の端部を基体の
異なる側面上の端子電極に接合したことによって、イン
ダクタンスの最適化を行うことができ、Q値を向上させ
ることができる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、基体の中央部に段落ち部を設けたことによって、巻
線の突出を防止し、実装性を向上させることができる。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1〜3にお
いて、端子電極に基体の中心部に向かって伸びた突出部
を設け、前記突出部に巻線を接合したことによって、Q
値を向上させることができる。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1〜6にお
いて、素子の高さP1,幅P2,長さP3を、 0.4mm<P1<1.2mm 0.4mm<P2<1.2mm 0.9mm<P3<2.0mm とした事によって、小型で、しかも機械的強度を向上さ
せ、巻線の巻回を容易に、断線等の発生できる。
【0015】以下、本発明におけるの実施の形態につい
て説明する。
【0016】図1は本発明の一実施の形態におけるイン
ダクタンス素子を示す斜視図である。
【0017】図1において、7は基体で、基体7はアル
ミナ等の非磁性材料などが用いられる。基体7の構成材
料としてアルミナ等の非磁性材料を用いる場合には、対
応周波数が100MHz以上が好ましく、特に非磁性材
料として前述のアルミナ若しくはアルミナを含む材料を
用いると、特性面およびコスト面等で非常に有利にな
る。また、基体7の構成材料としてフェライト等の磁性
材料を用いる場合には、特性面,加工性の面およびコス
ト面で有利になる。
【0018】基体7の比誘電率は8.0以下(好ましく
は6.0以下)とすることが好ましい。基体7の比誘電
率を8.0とすることによって、自己共振周波数f0が
向上し、その結果Q値が向上する。なお、基体7の比誘
電率の最低は強いて上げれば、基体7としての機能を十
分に発揮できるのはフッ素系樹脂であるので、2.4以
上とすることが好ましい。
【0019】又、基体7の体積固有抵抗は1011Ωm以
上(好ましくは1014Ωm以上)とすることがこのまし
い。体積固有抵抗を1011Ωmとすることによって、基
体7中に流れる電流を抑制することが出来、ひいては効
率を向上させることが出来、Q値を向上させることがで
きる。これは、図10に示すように体積固有抵抗が10
11Ωm以上であるとQ値の向上が見られることから明ら
かである。この時の条件は、素子サイズは長さ1.6m
m、幅および高さは0.8mm、巻線13の巻数は10
ターン、保護材16の厚みは70μmから80μmと
し、基体7の体積固有抵抗を異ならせて図10は求め
た。基体7の体積固有抵抗は、アルミナの分量等を変化
させることで実現可能である。
【0020】基体7の比誘電率を8.0以下とするある
いは、体積固有抵抗を1011Ωmとする具体的材料とし
ては、フォルステライト、ムライト、ステアタイト等の
アルミナを含む材料を用いることが好ましい。
【0021】以上の様に基体7の比誘電率か体積固有抵
抗の少なくとも一方を上記範囲内にすることによって、
非常に小型である本実施の形態のインダクタンス素子に
おけるQ値の低下傾向に歯止めをかけることが出来、非
常に小型なインダクタンス素子であってもQ値の劣化を
防止できる。
【0022】図2は本発明の一実施の形態におけるイン
ダクタンス素子の基体7のみを示した斜視図である。図
2に示す様に、基体7は後述する巻線を巻回する巻部8
と巻部8の両端にそれぞれ設けられた鍔部9,10より
構成されている。巻部8および鍔部9,10の断面形状
は略正方形状の直方体である。また、巻部8は鍔部9,
10より段落ちしており、巻部8の径は鍔部9,10の
径よりも小さくなっている。巻部8は後述する巻線が巻
回されるので、巻線の被膜等に傷が入り、ショート等を
防止する等の目的で角部8aに面取りやテーパー加工な
どを施した方が好ましい。この時角部8aの面取りとし
ては、曲率半径で0.08mm〜0.15mmとする事
が好ましい。面取りの曲率半径が0.08mm以下であ
ると巻線13にダメージが加わる確率が大きくなり、曲
率半径が0.15mm以上であると、コイル状巻線13
の径が小さくなりQ値の劣化を引き起こすことがある。
【0023】なお、角部8aを尖った状態にした場合、
巻線13を巻部8に巻回すると、角部8aと巻線13の
固定強度が向上し、巻線13のずれなどの発生を防止で
きるので、巻線13のダメージよりも巻線13のずれ防
止の方を重視する場合には、角部8aは尖らせている方
が好ましい。この時、たとえば、巻線13に設けられて
いる被膜の厚さを厚くしたり、巻線13の線径をやや大
きくしたり、などの手段を講じると巻線13のダメージ
を抑えつつ、巻線13の固定強度を向上させることが出
来る。
【0024】また、例えば鍔部10と巻部8の境界には
テーパー部11を設けることによって、巻線を巻きやす
くしたり、巻線の被覆に傷が入ったりすることを防止す
ることができる。同様に鍔部9と巻部8の境界部にもテ
ーパー部12を設けた。
【0025】13は基体7に巻回された巻線で、巻線1
3は巻部8上に巻かれており、巻線13は、隙間を設け
て巻かれるか、密着して巻かれている。巻線13を隙間
を設けて巻部8上に巻回する事で、Q値の劣化などを防
止し、巻線13を密着して巻くことで、巻数を増やしイ
ンダクタンスを高くすることができる。巻線13として
は、銀,銀合金,銅,銅合金,金,金合金,アルミニウ
ム,アルミニウム合金等の導電材料の少なくとも一つで
構成することが好ましく、それらの中でも特に、コスト
面、強度面、扱い易さなどを考慮すると、銅或いは銅合
金で構成することが好ましい。
【0026】14,15は鍔部9,10にそれぞれ設け
られた端子部で、端子部14,15は端子電極と接合層
から構成されている。
【0027】図3,図4に示す様に、端子電極は、基体
7の上に導電材料で構成された下地膜100と、下地膜
100の上に形成され導電材料にて構成された導電膜1
01aと、導電膜101aの上に積層された導電膜10
1bとを含む構成となっている。この場合、特に下地膜
100を基体7上に無電解メッキにて形成するかもしく
は導電ペーストを基体7の上に塗布し、焼き付けで形成
する事によって、電解メッキを行いにくいセラミック
(アルミナやフェライト等)で構成された基体7上に容
易に下地膜100を形成することができ、その下地膜1
00の上に電解メッキによって、導電膜101aを形成
することによって、短時間でしかも厚い膜厚の端子電極
を形成することができる。
【0028】更に、導電膜101aと導電膜101bの
間には、巻線13のつぶされた端部が挟み込まれてい
る。この時、少なくとも導電膜101bは260℃(好
ましくは300℃)で溶融しない材料(融点が260℃
以上)で構成されている。すなわち、導電膜101bは
融点が260℃以上好ましくは300℃以上である金属
材料で構成することが好ましい。この様な構成によっ
て、巻線13の端部は導電膜101aと導電膜101b
に挟み込まれる構成とすることによって、接合強度が大
幅に増すことになり、巻線13の端子部14,15から
の脱落等の発生する確率が極めて少なくなる。なお、本
実施の形態では、導電膜101a,101bの双方を2
60℃で溶融しない材料で構成した。
【0029】また、導電膜101bを260℃(好まし
くは300℃)で溶融しない材料で構成することによっ
て、通常電子部品等を回路基板等に接合するときの接合
材が溶融する温度で導電膜101bが溶融しにくいよう
に構成されているので、リフロー等で熱処理されても、
巻線13の外れ等は生じることはない。
【0030】なお、本実施の形態では、端子電極を3層
(下地膜100,導電膜101a,導電膜101b)で
構成したが、2層でも4層以上でもよい。端子電極を2
層で構成する場合には、例えば、下地膜100と導電膜
101aを兼用する一つの導電膜で構成し、その導電膜
の上に導電膜101bを設けた構成としたり、下地膜1
00が不要な場合には、基体7上に直接導電膜101a
と導電膜101bを順に積層する構成である。また、端
子電極自体に耐候性を持たせたい場合や、基体7の保護
を行う場合、或いは端子電極と基体7との密着強度を向
上させる場合には、3層以上の多層膜にすることが好ま
しい。
【0031】下地膜100,導電膜101a,導電膜1
01bの構成材料としては、銅,銀,金等の導電性金属
材料や銅合金、銀合金,金合金などの導電性合金材料及
びそれら導電性材料に他の元素を添加したものなどが用
いられる。特に、下地膜100に銀或いは銀合金を焼き
付けで形成し、下地膜100の上に銅或いは銅合金を電
解メッキ等にて導電膜101aを形成することが、生産
性やコストの面で非常に有利であり、しかも基体7と端
子電極との接合強度を大きくすることができる。
【0032】また、導電膜101aは銀,銅,銀合金,
銅合金,半田,錫,ニッケル,ニッケル合金,金,金合
金の少なくとも一つで構成される事が好ましく、導電膜
101bは銀,銅,銀合金,銅合金,ニッケル,ニッケ
ル合金,金,金合金,錫−銀合金,錫−ビスマス合金,
錫−銀−ビスマスの少なくとも一つで構成する事が好ま
しい。なお、導電膜101bを特に錫−銀合金,錫−ビ
スマス合金,錫−銀−ビスマスの少なくとも一つで構成
する事によって、鉛を不要とするいわゆる鉛フリーの合
金で構成することによって、環境に非常に優しい電子部
品を供給できる。
【0033】また、特に好ましい実施の形態としては、
下地膜100として銀或いは銀合金を焼き付けなどによ
って形成し、その上に電解メッキ等のメッキ法にて、銀
或いは銀合金で構成される導電膜101aを形成する。
次に、導電膜101a上に熱圧着や超音波溶接などによ
って、巻線13を接合し、その後に、融点が260℃以
上である銅或いは銅合金によって、導電膜101bを形
成する構成がある。
【0034】なお、本実施の形態では、下地膜100の
厚さとして2μm〜30μm(更に好ましくは2μm〜
10μm)とする事が好ましく、導電膜101aとして
は、10μm〜30μm(更に好ましくは18μm〜2
2μm)とする事が好ましく、導電膜101bとして
は、3μm〜100μm(更に好ましくは20μm〜3
0μm)とする事が好ましい。
【0035】端子電極の上に接合層を形成するが、この
接合層は、配線パターン等に素子と電気的な接合を行う
ための半田等が付着している等の場合には、不要となる
が、一般的には、回路基板との接合強度を増すために、
接合層を設けることが好ましい。
【0036】接合層は耐食層102と接合表層103か
ら構成されており、少なくとも接合層としては接合表層
103は必要になり、耐食層102は時と場合によって
必要に応じて設ける。耐食層102としてはNi,T
i,パラジウム等の耐食性のある金属か、もしくはそれ
らの合金をメッキ法等によって形成する。この耐食層1
02を設けることによって、端子電極の耐食性を飛躍的
に向上させることができる。耐食層102上には、半田
等の導電性接合材で構成され、メッキ法等などで形成さ
れた接合表層103が設けられている。
【0037】16は巻線13の端部を除いてほぼ全てを
覆うように設けられた保護材で、保護材16はエポキシ
樹脂等の耐候性を有する材料で構成されている。保護材
16の構成材料としては他にレジストが用いることがで
き、レジストを用いる事によって容易に保護材16の形
成が可能になり生産性が向上する。また、保護材16と
してカチオン系またはアニオン系樹脂によって構成され
た電着膜で作製することもでき、電着膜を用いる事によ
って、一度に大量の素子に保護材16を形成することが
出きるので、非常に生産性を向上させることができる。
この様に巻線13を覆うように保護材16を設ける事に
よって、実装機のノズルで素子を吸着し易くなり、しか
もノズル等によって巻線13が変形したり、時には切れ
たりすることは、発生しない。なお、保護材16として
絶縁材料を用いることによって巻線13間の確実な絶縁
を行うことができる。また、保護材16として表面が滑
らかな樹脂材料を用いることによって、更にノズルでの
吸着特性を向上させることができ、実装ミスなどを抑制
できる。この様に、従来では実装部品として不向きであ
った巻線タイプのインダクタンス素子において、保護材
16を設ける構成とすることによって、飛躍的に実装性
を向上させることができる。
【0038】また、保護材16としては、熱収縮性を有
する樹脂材料で構成されたチューブ状体を基体7に挿入
する構成でも良い。この様な構成によって、寸法精度を
非常に向上させることができ、確実な巻線保護を行うこ
とができるとともに、工程を簡略化でき、不良品の発生
を抑制できる。具体的な方法としては、まず、基体7よ
りも径の大きなチューブ状体(断面が円形状,方形状,
楕円形状等)を熱収縮性材料で構成し、そのチューブ状
体を基体7に挿入し、熱処理することで、チューブ状体
を収縮させ、確実にチューブ状体を基体7に設ける。
【0039】保護材16の比誘電率としては、6.0以
下(好ましくは4以下)が好ましい。本実施の形態で
は、巻線13をほぼ覆ってしまうように基体7の4側面
を覆う構成としているので、比誘電率が6.0までは、
Q値は向上するが、比誘電率が6.0を超えると、Q値
は向上しない。特に本実施の形態のように非常に小形で
あるインダクタンス素子では、巻線13の線径が非常に
細くなるので、特にQ値劣化が発生する。したがって、
上述の様に保護材16の比誘電率も非常に重要なファク
ターになってくる。この事に着目して、保護材16の比
誘電率を6.0以下(好ましくは4.0以下)とするこ
とで、非常に小型であるインダクタンス素子においても
Q値の劣化を防止できる。なお、保護材16の比誘電率
の最低は強いて上げれば、保護材16としての機能を十
分に発揮できるのはフッ素系樹脂であるので、比誘電率
を2.4以上とすることが好ましい。この様に保護材1
4の比誘電率を特定することで、保護材14を基体7の
4側面に設けても、Q値の劣化を防止でき、しかも巻線
13の保護を確実に行うことができる。
【0040】図9に示すように、保護材16の比誘電率
とQ値の関係を見ればわかるように、保護材16の比誘
電率が6以上であると、Q値の向上は見られない。この
時の条件は、素子サイズは長さ1.6mm、幅および高
さは0.8mm、巻線13の巻数は10ターン、基体7
はアルミナを含む絶縁材料、保護材16の厚みは70μ
mから80μmとし、保護材16の比誘電率を異ならせ
て図9は求めた。比誘電率はたとえば、保護材16中の
シリカ等の添加量を変化させることで実現可能である。
【0041】次に、巻線13と端子部14,15の関係
について、説明する。
【0042】巻線13は、図5に示すように巻部8に巻
回される巻回部13aと引出部13bを有しており、巻
回部13aと引出部13bは屈曲点Gによって、分けら
れる。この屈曲点Gは巻部8に通常巻かれる状態である
巻回部13aと、巻線13を端子部14,15上に設け
られた端子電極に接合する様に引き出された引出部13
bとの境目に位置し、この屈曲点Gでの屈曲角θ2は2
0度〜90度(特に好ましくは35度〜55度)とする
事によって、巻回部13aに緩みが生じなくしかも、引
出部13bと端子部14,15との接合を効率よく実現
できる。
【0043】本発明のポイントは、図6に示すように、
上述の巻回部13aの外端部と端子部14,15上に設
けられた端子電極との間隔LVを80μm以上好ましく
は100μm以上とすることである。この様に間隔LV
を80μm以上とすることによって、端子電極で発生す
る渦電流によって、Q値が低下しそして素子としての効
率低下を防止できる。時に間隔LVを100μm以上設
けることで、著しいQ値の低下を防止できる。先に挙げ
た従来の技術では、隙間を設ける事の記載しかなく、ど
の程度隙間を空けるかについては、全く記載されていな
い。本実施の形態では、様々な検討を行った結果、昨今
の素子の小型化等を考慮すると、間隔LVが80μm以
上必要であることが判った。
【0044】図7は周波数とQ値の関係を示すグラフで
ある。図7において、A線は間隔LVが34.2μmの
場合で、B線は間隔LVが102.9μmの場合を示し
ている。このグラフから判るように、間隔LVが100
μmを超えると高周波域でのQ値が非常に高くなってい
ることが判る。検討の結果、上述の様に、間隔LVが8
0μm以上であれば、十分な特性を得ることを確認して
いる。
【0045】なお、間隔LVは巻回部13aの外端部と
端子電極間における素子の長手方向の距離であり、素子
の高さ方向の距離は考慮しない。
【0046】また、巻線13は、ほとんどの場合、導線
部13cの周りに絶縁性の被膜13dが設けられてい
る。上述の間隔LVは巻回部13aにおける外端部の導
線部13cの端子電極部側の端部との間隔を示してい
る。
【0047】次に、テーパー部11,12について説明
する。
【0048】上述の様に、間隔LVを80μm以上設け
る手段としては、巻線機等の設定を最適化する事によっ
ても行えるが、時には、巻線13に緩みなどが生じて、
巻回部13aが端子電極に異常に接近していまい、間隔
LVが80μm以下となってしまうことがある。
【0049】本実施の形態では、テーパー部11,12
を設けることによって、巻回部13aの端子電極への異
常接近を防止できる。すなわち、テーパー部11,12
を設けることによって、例え、巻線13の巻回部13a
に緩みが生じても、このテーパー部11,12がストッ
パー等の役割も果たすので、巻回部13aが端子電極に
異常接近することはほとんど生じないので、間隔LVは
80μm以上設けられる様になる。この時、テーパー部
11,12それぞれの長さLXとしては90μm以上好
ましくは100μm以上形成する。この様に構成するこ
とで、巻線13の径を使用可能な範囲で変化させても、
十分に間隔LVを80μm以上とすることができる。
【0050】又、図8に示されるように、テーパー部1
1,12の形成角度θ1は100度〜170度とする事
が好ましく、更に好ましくは110度〜130度とする
ことである。この様に形成角度θ1を特定することによ
って、テーパー部11,12と巻部8及び端子部14,
15との境界部に鋭利な角部が形成されることなく、し
かもストッパーの役割として十分な機能を有する。
【0051】更に、端子部14,15と巻部8との段差
LWと巻線13の直径dの関係は0.5×段差LW<直
径d<0.98×段差LWとなることが好ましい。この
様な関係にすることで、十分に間隔LVを80μm以上
とする事ができる。
【0052】次にインダクタンス素子の製造方法につい
て説明する。
【0053】まず、乾式プレスや押し出し成形などによ
って、基体7を作製する。このとき押し出し法等で基体
7を作製する場合には切削加工等を用いて巻部8及び鍔
部9,10を作製する。次に鍔部9の全面(本実施の形
態では4つの側面9a及び一つの端面9b)に下地膜1
00を形成し、その後に下地膜100の上に電解メッキ
などによって導電膜101aを形成する。この時、下地
膜100及び導電膜101aは鍔部9の全面に形成した
が、側面9aにのみに形成する構成や、端面9bのみに
形成する構成や、側面9aの一部にしかも環状に形成す
る構成等Q値や実装性を考慮して様々な形態をとること
ができる、鍔部10についても同様に鍔部10の全面
(本実施の形態では4つの側面10a及び一つの端面1
0b)に下地膜100を形成し、その後に下地膜100
の上に電解メッキなどによって導電膜101aを形成す
る。
【0054】次に、巻線13を巻部8に巻回する。この
時、巻回数は、素子のインダクタンス等を考慮して決定
される。また、Q値を向上させるために、巻線13と巻
線13の間に隙間を設けて、Q値を向上させることも可
能となる。更に、この時下地膜100,導電膜101a
と巻線13は巻線13の端部を除いて所定の間隔を設け
る事が好ましい。
【0055】次に、巻線13の端部と導電膜101aを
熱圧着等で接合する。なお、巻線13と導電膜101a
の接合には他にレーザ溶接やスポット溶接,導電性接着
剤(半田,導電性の樹脂)による接合などを用いること
ができる。
【0056】次に、巻線13上に保護材16を設ける。
この時、少なくとも端子部14,15を露出させるよう
に保護材16は設けられる。この時、保護材16とし
て、熱収縮性のある材料で構成されたチューブ状体を用
いる場合には、チューブ状体を基体7に挿入した後に熱
処理して、チューブ状体を収縮させる。
【0057】次に、電解メッキ等のメッキ法にて、26
0℃で溶融しない材料によって、導電膜101bを形成
し、巻線13と導電膜101aの接合部を覆う。この様
な構成によって、巻線13の導電膜101aとの接合部
は高融点の材料で覆われることになるので、熱が加わっ
ても、容易に外れることはなく、しかも接合強度を非常
に大きくすることができる。また、巻線13と導電膜1
01aの接合部を導電膜101bで覆うことによって、
その接合部によって、生じる段差を緩和できるので、素
子を回路基板などに実装した際に、素子の座りが良くな
り、実装性が向上する。
【0058】接合層を要しない場合には、ここまでの工
程でよいが、接合層を必要とする場合には以下の工程が
必要になる。
【0059】まず、NiやTi等の耐食性のある材料で
耐食層102をメッキ法やスパッタリング法で形成し、
その耐食層102の上に半田,鉛レス半田等の導電性接
合材で構成された接合表層103がメッキ法等で形成さ
れる。本実施の形態の場合この耐食層102と接合表層
103で接合層が形成されている。なお、接合層として
は、耐食層102は使用環境等によって省略することが
できるので、少なくとも接合表層103が必要になる。
【0060】この接合層を端子電極の上に設けること
で、巻線13は確実に端子電極との接合強度を増すこと
ができる。この様に端子電極と接合電極で端子部14,
15が形成され、素子が完成する。
【0061】なお、本実施の形態では、鍔部9,10及
び巻部8の断面形状を略正方形となるように構成した
が、正五角形,正六角形などの略正多角形状になるよう
に構成しても良いし、略円形状となるようにしても良
い。すなわち、素子を回路基板上に実装したときに方向
性のない断面形状であればよい。
【0062】なお、今まで説明してきた素子のサイズ
(図1に示す高さP1,幅P2,長さP3)は、以下の
範囲にすることが好ましい。
【0063】0.4mm<P1<1.2mm(好ましく
は0.7mm<P1<1.2mm) 0.4mm<P2<1.2mm(好ましくは0.7mm
<P2<1.2mm) 0.9mm<P3<2.0mm(好ましくは1.5mm
<P3<2.0mm) P1及びP2が0.4mm以下であれば、基体7の機械
的強度が弱くなり、巻線を施す際に素子折れなどが発生
することがあるとともに、巻線13の巻径が小さくなっ
てしまい所定の特性が得られなく、更には、巻線13が
急激に曲げられることになるので、巻線13の破損が発
生しやすく、しかも皮膜13aの剥がれ等の起こりやす
くなる。なお、P1,P2が0.7mm以上であれば、
上記不具合は更に発生する確率が低くなる。また、P
1,P2が1.2mm以上であると、素子自体が大きく
なり過ぎて、実装面積が広くなってしまい、回路基盤等
の小型化が行えず、ひいては装置の小型化を行うことは
出来ない。また、P3が0.9mm以下であると、巻線
13の巻数が制限されることになり、所定のインダクタ
ンスを得ることは出来ず、しかも巻線13の巻数を多く
しようとすると、巻線13の径を細くしなければなら
ず、自動巻線機等で巻線13を基体7際に巻線13の切
れなどが発生する。なお、P3が1.5mm以上であれ
ば、更に上記不具合が発生する確率が低くなる。また、
P3が2.0mm以上であると、素子自体が大きくなり
過ぎて、実装面積が広くなってしまい、回路基盤等の小
型化が行えず、ひいては装置の小型化を行うことは出来
ない。
【0064】なお、本実施の形態では、図1に示す様に
巻線13の端部を基体7の同一側面の端部Z1同士で接
合させているが、巻線13の一方の端部を基体7の特定
の側面上に接合し、巻線13の他方の端部を基体7の特
定の側面とは反対側の側面上に接合させたり、あるいは
特定側面と近接する側面上に接合させる等の構成によ
り、インダクタンスの最適化が可能となり、Q値が向上
し、更には狭公差も実現できる。
【0065】また、図11に示す様に、端子部14,1
5から基体7の中心に向かって伸びた突出部14a,1
5aが電気的に接続されて設けられ、この突出部14
a,15aには巻線13の端部が熱圧着や接合材などに
よって接合されており、この様な構成でQ値を向上させ
ることができ、しかも狭公差を実現できる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、基体の両端に端子電極を設
け、基体に巻回した巻線と端子電極を接合し、その巻線
を覆う保護材を設けたインダクタンス素子であって、基
体の比誘電率、体積固有抵抗を規定するとともに、保護
材の比誘電率を規定した事で、しかも小型化されてもQ
値等の特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す斜視図
【図2】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子の基体のみを示した斜視図
【図3】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す部分断面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す部分断面図
【図5】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す部分平面図
【図6】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す部分断面図
【図7】周波数とQ値の関係を示すグラフ
【図8】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す部分断面図
【図9】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子の保護材の比誘電率とQ値の関係を示すグラフ
【図10】本発明の一実施の形態におけるインダクタン
ス素子の基体の体積固有抵抗とQ値の関係を示すグラフ
【図11】本発明の一実施の形態におけるインダクタン
ス素子の部分拡大図
【図12】従来のインダクタンス素子を示す斜視図
【符号の説明】
7 基体 8 巻部 9,10 鍔部 13 巻線 14,15 端子部 14a,15a 突出部 16 保護材 100 下地膜 101a 導電膜 101b 導電膜 102 耐食層 103 接合表層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎田 広実 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 磯崎 賢蔵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA01 AB06 CA12 CA20 DA15 EA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱状の基体と、前記基体に巻回された巻線
    と、前記基体の両端に設けられ前記巻線と接続される端
    子電極と、前記巻線を覆う保護材とを備え、前記保護材
    の比誘電率を6.0以下としたことを特徴とするインダ
    クタンス素子。
  2. 【請求項2】柱状の基体と、前記基体に巻回された巻線
    と、前記基体の両端に設けられ前記巻線と接続される端
    子電極とを備え、前記基体の体積固有抵抗を1011Ωm
    以上としたことを特徴とするインダクタンス素子。
  3. 【請求項3】柱状の基体と、前記基体に巻回された巻線
    と、前記基体の両端に設けられ前記巻線と接続される端
    子電極とを備え、前記基体の比誘電率を8.0以下とし
    たことを特徴とするインダクタンス素子。
  4. 【請求項4】基体の形状を四角柱状とし、巻線の端部を
    基体の異なる側面上の端子電極に接合したことを特徴と
    する請求項1〜3いずれか1記載のインダクタンス素
    子。
  5. 【請求項5】基体の中央部に段落ち部を設けたことを特
    徴とする請求項4記載のインダクタンス素子。
  6. 【請求項6】端子電極に基体の中心部に向かって伸びた
    突出部を設け、前記突出部に巻線を接合したことを特徴
    とする請求項1〜3いずれか1記載のインダクタンス素
    子。
  7. 【請求項7】素子の高さP1,幅P2,長さP3を、 0.4mm<P1<1.2mm 0.4mm<P2<1.2mm 0.9mm<P3<2.0mm とした事を特徴とする請求項1〜6いずれか1記載のイ
    ンダクタンス素子。
JP18287099A 1999-06-29 1999-06-29 インダクタンス素子 Expired - Fee Related JP3693529B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18287099A JP3693529B2 (ja) 1999-06-29 1999-06-29 インダクタンス素子
US09/591,315 US6437676B1 (en) 1999-06-29 2000-06-09 Inductance element
SE0002413A SE521967C2 (sv) 1999-06-29 2000-06-27 Induktionselement
KR1020000035826A KR20010007543A (ko) 1999-06-29 2000-06-28 인덕턴스 소자
DE10031599A DE10031599B4 (de) 1999-06-29 2000-06-29 Spulenelement
CNB001199714A CN1186787C (zh) 1999-06-29 2000-06-29 电感元件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18287099A JP3693529B2 (ja) 1999-06-29 1999-06-29 インダクタンス素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001015353A true JP2001015353A (ja) 2001-01-19
JP3693529B2 JP3693529B2 (ja) 2005-09-07

Family

ID=16125881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18287099A Expired - Fee Related JP3693529B2 (ja) 1999-06-29 1999-06-29 インダクタンス素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3693529B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006237209A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Tdk Corp コモンモードチョークコイル
JP2006310387A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Kyocera Corp フェライトコア用セラミック体とこれを用いたフェライトコアおよびコモンモードノイズフィルター
KR101922883B1 (ko) 2017-08-18 2018-11-28 삼성전기 주식회사 코일 부품
JP2021002578A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 株式会社村田製作所 巻線型インダクタ部品
US11664155B2 (en) 2018-03-17 2023-05-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006237209A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Tdk Corp コモンモードチョークコイル
JP4492387B2 (ja) * 2005-02-24 2010-06-30 Tdk株式会社 コモンモードチョークコイル及びコモンモードチョークコイルの製造方法
JP2006310387A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Kyocera Corp フェライトコア用セラミック体とこれを用いたフェライトコアおよびコモンモードノイズフィルター
JP4714501B2 (ja) * 2005-04-26 2011-06-29 京セラ株式会社 フェライトコア用セラミック体とこれを用いたフェライトコアおよびコモンモードノイズフィルター
KR101922883B1 (ko) 2017-08-18 2018-11-28 삼성전기 주식회사 코일 부품
US11664155B2 (en) 2018-03-17 2023-05-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component
JP2021002578A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 株式会社村田製作所 巻線型インダクタ部品
JP7247779B2 (ja) 2019-06-21 2023-03-29 株式会社村田製作所 巻線型インダクタ部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3693529B2 (ja) 2005-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160133377A1 (en) Coil component and manufacturing method thereof
US10468177B2 (en) Coil component
US10262787B2 (en) Coil component
JP2018198234A (ja) 巻線型コイル部品
JP2019516247A (ja) 複合電子部品
US20200258677A1 (en) Coil component and method of manufacturing the same
JP3552189B2 (ja) ワイヤを有する電子部品
KR20010007543A (ko) 인덕턴스 소자
JP3693529B2 (ja) インダクタンス素子
JP3309831B2 (ja) インダクタンス素子
US11610726B2 (en) Coil device and pulse transformer
JP2001267138A (ja) インダクタンス素子
JP2002015926A (ja) インダクタンス素子及び製造方法
JP3549395B2 (ja) インダクタンス素子
US11848134B2 (en) Wire-wound core, coil component, and method of manufacturing coil component
US11636967B2 (en) Coil device
US11621118B2 (en) Coil device
JP3225936B2 (ja) インダクタンス素子及びその製造方法
JP2002008925A (ja) インダクタンス素子
JP2000195726A (ja) インダクタンス素子
JPH0616471B2 (ja) ヒユ−ズ機構内蔵型固体電解コンデンサ
JP2002015932A (ja) インダクタンス素子の製造方法
JP2985875B1 (ja) インダクタンス素子
JP6912853B2 (ja) コイル部品およびその製造方法
TWI833757B (zh) 線圈零件及電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090701

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100701

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120701

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees